説明

巻き取りリールおよび磁気テープ装置

【課題】磁気テープを巻きむらが生じないように巻き取ることができ、しかも部分的に摩耗が生じることがなく、容易かつ低コストで高精度に製造可能な巻き取りリールを提供する。
【解決手段】磁気テープ5を巻き取るための回転可能な巻き取りリール1が、巻き取り中心となる小径のリールボス2と、リールボス2に固定されている大径の第1のフランジ(ローワーフランジ)3と、リールボス2を挟んで第1のフランジ3と対向し、リールボス2および第1のフランジに対して、巻き取りリール1の回転軸に平行な方向に移動可能に連結されている、大径の第2のフランジ4と、第2のフランジ4を第1のフランジ3に向かう方向に付勢する弾性部材(コイルばね)6と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻き取りリール(テイクアップリール)とそれを含む磁気テープ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な情報を記録するために用いられる磁気テープ100は、図4に示すように、繰り出しリール101から繰り出されて、磁気ヘッド102に近接対向する位置を通過した後に、巻き取りリール103に巻き取られる。図5に示すように、巻き取りリール103は、一般に、巻き取り中心となるリールボス104が第1のフランジ(例えばローワーフランジ105)に一体的に形成され、第2のフランジ(例えばアッパーフランジ106)がねじ107によってリールボス104に固定された構成である。両フランジ105,106の間の間隔Aは、各部材の製造公差等を考慮した上で、巻き取るべき磁気テープ100の幅Bよりも大きい。例えば、磁気テープ100の幅Bが12.7mm程度であるときに、ローワーフランジ105とアッパーフランジ106との間の間隔Aは12.8〜12.9mm程度に設計されるのが一般的である。
【0003】
この巻き取りリール103に磁気テープ100を巻き取る際に、巻き取りリール103の両フランジ105,106の間で磁気テープ100が幅方向に僅かに移動することにより、巻きむらが生じることがある。すなわち、図6に示すように、磁気テープ100の幅Bと、ローワーフランジ105とアッパーフランジ106との間の間隔Aとの差が遊びCとなるので、磁気テープ100の、巻き取りリール103の両フランジ105,106の間における上下方向の位置が変動するおそれがある。巻き取りリール103の巻きむらが生じると言うことは、磁気テープの搬送の安定性が悪く、磁気ヘッド102による磁気テープ100への情報の記録の精度が低くなる。さらに、このように巻きむらを生じつつ磁気テープ100を巻き取った巻き取りリール103から繰り出しリール101へ磁気テープ100を巻き戻す際の搬送精度も、巻きむらが原因で低くなる。従って、このような巻き戻しを行いつつ磁気ヘッド102により行われる磁気テープ100からの情報の読み取りも、精度が低くなる。
【0004】
これに対し、特許文献1では、アッパーフランジに、弾性作用片と一体に形成されたテープ押さえ片を形成し、テープ押さえ片によって磁気テープをローワーフランジ側に押しつける構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−147928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の構成では、巻き取りリールに巻き取られる磁気テープのうちの一部がテープ押さえ片に当接するが、テープ押さえ片に当接しない部分も存在する。従って、磁気テープのうちテープ押さえ片に当接しない部分では、依然として巻きむらが生じる可能性がある。
【0007】
また、磁気テープに当接することによりテープ押さえ片に摩耗が生じる。特に、テープ押さえ片の、磁気テープに当接する部分は比較的小面積であるため、磁気テープのエッジによる荷重が集中してテープ押さえ片に局所的に大きな摩耗が生じる。そして、摩耗によって生じたテープ押さえ片の摩耗粉が飛散して磁気ヘッドに付着すると、情報の記録および読み取りの精度が悪くなる。さらに、テープ押さえ片に摩耗が生じると、磁気テープに当接する部分の平面度が悪くなり、磁気テープの座屈(折れ)を生じる原因となる。
【0008】
仮に、アッパーフランジ全体を摩耗しにくい材料(例えば金属)によって形成すると、巻き取りリールの質量が重くなり、磁気テープ装置の筐体の剛性を高めたり、巻き取りリールの駆動装置の性能を向上させたりする必要があり、高コスト化につながる。アッパーフランジのうちテープ押さえ片のみを摩耗しにくい材料によって形成する場合には、2種の異なる材料の一体成形が行われるため、特別な成形装置が必要でやはり高コスト化を招くとともに、寸法精度の低い成形方法となる。
【0009】
特許文献1の構成では、アッパーフランジにスリット(切り欠き)を形成することによって複数の弾性作用片を構成し、この弾性作用片の一部にテープ押さえ片を形成している。アッパーフランジにスリットを形成し、非対称な複数のテープ押さえ片を形成するために、非常に煩雑な作業が必要であり、製造効率が悪く製造コストが高い。また、高い寸法精度を確保することが困難である。また、この構成では、アッパーフランジの作製時、アッパーフランジのリールボスへの取り付け時、および磁気テープ装置の筐体への巻き取りリールの装着時などに、主に弾性作用片の破損や変形を生じ易く、精緻な取り扱いが必要である。しかも、弾性作用片の破損や変形は目視で確認され難く、作業者が適宜に不良品として選別することが困難である。その結果、設計通りの形状および寸法ではない不良品が、選別されないまま磁気テープ装置の筐体に搭載されてしまう可能性がある。
【0010】
そこで本発明では、これらの問題点を解決し、磁気テープを巻きむらが生じないように巻き取ることができ、しかも部分的に摩耗が生じることがなく、容易かつ低コストで高精度に製造可能な巻き取りリールとそれを含む磁気テープ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様では、磁気テープを巻き取るための回転可能な巻き取りリールが、巻き取り中心となる小径のリールボスと、リールボスに固定されている大径の第1のフランジと、リールボスを挟んで第1のフランジと対向し、リールボスおよび第1のフランジに対して、巻き取りリールの回転軸に平行な方向に移動可能に連結されている、大径の第2のフランジと、第2のフランジを第1のフランジに向かう方向に付勢する弾性部材と、を有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、磁気テープの巻き取り時に、巻き取りリールの第1のフランジと第2のフランジとの間に磁気テープを幅方向に移動可能にするような遊びが存在しないため、巻きむらが生じることなく巻き取られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態の巻き取りリールの、磁気テープが巻かれていない状態を示す断面図である。
【図2】図1に示す巻き取りリールの、磁気テープが巻かれた状態を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の巻き取りリールを含む磁気テープ装置の内部構造の要部を示す斜視図である。
【図4】関連技術の巻き取りリールを含む磁気テープ装置の内部構造の要部を示す斜視図である。
【図5】関連技術の巻き取りリールの、磁気テープが巻かれていない状態を示す断面図である。
【図6】図5に示す巻き取りリールの、磁気テープが巻かれた状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態の巻き取りリール1を示している。この巻き取りリール1は、巻き取り中心となる小径のリールボス2と、大径の第1のフランジ(例えばローワーフランジ3)および大径の第2のフランジ(例えばアッパーフランジ4)を有している。本実施形態では、リールボス2とローワーフランジ3とアッパーフランジ4は全て同じ合成樹脂(例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)や、ガラス繊維入りポリカーボネート(PC)など)から形成されており、リールボス2とローワーフランジ3とは一体成形されている。アッパーフランジ4はリールボス2に取り付けられており、リールボス2を挟んでローワーフランジ3とアッパーフランジ4とが互いに対向し互いに平行に位置している。磁気テープ5は、ローワーフランジ3とアッパーフランジ4との間の空間に引き込まれ、磁気テープ5の先端部は、図示しない係止具によってリールボス2に固定される。その状態で巻き取りリール1が回転すると、磁気テープ5はリールボス2の周囲に順次巻かれていき、ローワーフランジ3とアッパーフランジ4との間の空間に収容される。
【0016】
このような巻き取りリール1において、本実施形態では、リールボス2の複数個所(例えば4個所)に凹部2aが形成されており、アッパーフランジ4には、凹部2aに対向する位置にそれぞれ凸部4aが形成されている。この凸部4aは凹部2a内に挿入されている。凸部4aの外周面と凹部2aの内周面はぴったりと密着しているわけではなく、凸部4aが凹部2aから脱出する方向に移動可能な程度の隙間(遊び)が存在する。すなわち、アッパーフランジ4は、リールボス2およびローワーフランジ3に対して、巻き取りリール1の回転軸に平行な方向に移動可能に連結されている。そして、凸部4aの先端と凹部2aの底部との間に、弾性部材であるコイルばね6が配設されている。具体的には、コイルばね6の一端が、リールボス2の凹部2aの底部に設けられた係止部(例えば係止用の突起や穴や切り欠き部など)に固定されるとともに、コイルばね6の他端が、アッパーフランジ4の凸部4aの先端面に設けられた係止部(例えば係止用の突起や穴や切り欠き部など)に固定されている。アッパーフランジ4は、ローワーフランジ3およびリールボス2に対して強固に固定されてはおらず、コイルばね6によって連結されているのみである。コイルばね6は、アッパーフランジ4とローワーフランジ3およびリールボス2との間に引っ張り力を作用させるため、外力が加わっていないときには、アッパーフランジ4はリールボス2に密着している。この状態(磁気テープ5が巻かれていない状態)でのローワーフランジ3とアッパーフランジ4との間の間隔Dは、巻き取るべき磁気テープ5の幅Bよりも僅かに小さい。一例としては、磁気テープの幅Bが12.7mm程度である場合に、磁気テープ5が巻かれていない状態のローワーフランジ3とアッパーフランジ4との間の間隔Dは12.6〜12.65mm程度に設定されている。
【0017】
この巻き取りリール1によって磁気テープ5を巻き取る際には、磁気テープ5の先端部を、図示しない係止具によってリールボス2に固定する。そして、図示しない駆動手段によって巻き取りリール1を回転させる。ローワーフランジ3とアッパーフランジ4との間の間隔Dは、磁気テープ5の幅Bよりも小さいため、磁気テープ5の先端部をリールボス2に固定した時点で、コイルばね6を伸ばすように弾性変形させながら磁気テープ5のエッジがアッパーフランジ4を押し上げる。これによって、ローワーフランジ3とアッパーフランジ4との間の間隔は、磁気テープ5の幅Bと等しくなるように広げられる。このように、磁気テープ5がローワーフランジ3とアッパーフランジ4との間の空間に進入したときに座屈させられることなく、コイルばね6のばね力(付勢力)に抗してアッパーフランジ4を押し上げることができるように、コイルばね6のばね力は磁気テープ5の剛性よりも小さくなっている。すなわち、コイルばね6のばね力は、磁気テープ5の剛性によって反発される程度の大きさである。
【0018】
本実施形態によると、磁気テープ5の巻き取りを行う前には、ローワーフランジ3とアッパーフランジ4との間の間隔Dが磁気テープ5の幅Bよりも小さく、磁気テープ5を巻き取る際にその磁気テープ5自体によってアッパーフランジ4を押し上げて間隔を広げている。このような構成であるため、ローワーフランジ3とアッパーフランジ4との間の間隔が磁気テープ5の幅Bよりも大きくなることはなく、磁気テープ5の幅Bと等しくなる。そのため、磁気テープ5をローワーフランジ3とアッパーフランジ4との間で移動可能にする遊びが存在せず、巻きむらが生じずに円滑に整然と巻き取られる。このように、磁気テープ5の巻き取り時のローワーフランジ3とアッパーフランジ4との間の間隔は、リールボス2の寸法にはほとんど無関係に、磁気テープ5の幅Bと等しくなる。従って、リールボス2の寸法精度は比較的低くても構わない。このことは、製造効率の向上および製造コストの低減につながる。
【0019】
また、特に、アッパーフランジ4のほぼ全面が磁気テープ5のエッジに当接するように構成することができるため、巻きむらなく磁気テープ5を巻き取る動作の信頼性が高い。さらに、アッパーフランジ4の一部に局所的に大きな荷重が加わることはなく、荷重は分散して加わるので、摩耗が生じるおそれは小さい。従って、摩耗粉の飛散や、アッパーフランジ4の平面度の低下による磁気テープ5の座屈(折れ)を生じる危険性が小さい。アッパーフランジ4の全体または一部を摩耗しにくい材料によって形成する必要はないので、通常の成形装置で1種類の合成樹脂材料からアッパーフランジ4を成形することができ、製造コストが低く寸法精度の高い成形が可能である。
【0020】
本実施形態によると、アッパーフランジ4にスリットや複雑な形状の弾性作用片は全く存在しないので、製造が簡単かつ低コストであるとともに、寸法精度が良好である。さらに、破損や変形のおそれなく容易に取り扱うことができ、歩留まりを低下させるおそれはない。
【0021】
本実施形態では、リールボス2に凹部2aを設け、アッパーフランジ4に凸部4aを設けているが、逆に、リールボス2に凸部を設け、アッパーフランジ4に凹部を設けてもよい。また、本実施形態では、アッパーフランジ4とローワーフランジ3とを、コイルばね6を介して連結している。しかし、コイルばね6以外の弾性部材、例えば板ばねやゴム部材等を用いてもよい。そして、これらの弾性部材は、必ずしも本実施形態のように凹部2a内に収容する必要はなく、例えばゴムバンドのようにアッパーフランジ4とローワーフランジ3とを外側から挟みつける構成であってもよい。
【0022】
アッパーフランジ4とリールボス2を一体成形し、ローワーフランジ3が、アッパーフランジ4およびリールボス2に対して、巻き取りリール1の回転軸に平行な方向に移動可能な構成であってもよい。その場合、コイルばね6などの弾性部材は、ローワーフランジ3と、アッパーフランジ4およびリールボス2とを連結するように配置される。
【0023】
図3には、以上説明した巻き取りリール1を組み込んだ磁気テープ装置の内部構造の一例を示している。前記した構成の巻き取りリール1と並べて、繰り出しリール7が配置されている。この繰り出しリール7は、図示しない着脱可能なカートリッジから磁気テープ装置の筐体に着脱可能に装着されるものであってもよく、固定的に設けられるものであってもよい。さらに、繰り出しリール7から繰り出された磁気テープ5を巻き取りリール1に案内する搬送経路を構成する複数のガイドローラ8と、複数のガイドローラ8の間に位置して搬送経路の一部に対向する磁気ヘッド9が設けられている。この磁気テープ装置では、繰り出しリール7から繰り出された磁気テープ5に対して磁気ヘッド9から情報を書き込んだり、磁気テープ5に記録されている情報を磁気ヘッド9が読み取ったりする。そして、図示しない駆動手段によって巻き取りリール1が回転させられて、磁気テープ5を順次巻き取っていく。繰り出しリール7は、巻き取りリール1と同期して回転駆動されてもよいが、回転駆動されずに従動回転するものであってもよい。
【0024】
この磁気テープ装置において、前記したように巻き取りリール1のアッパーフランジ4がローワーフランジ3に対して、巻き取りリール1の回転軸に平行な方向に移動可能であるとともに、コイルばね6(図3には模式的に図示)によってローワーフランジ3側に向けて付勢されており、さらに、コイルばね6のばね力が磁気テープ5の剛性よりも小さいことによって、磁気テープ5の巻き取り時には、ローワーフランジ3とアッパーフランジ4との間の間隔は磁気テープ5の幅Bと常に等しくなる。従って、磁気テープ5が幅方向に移動することなく安定して搬送される。その結果、磁気ヘッド9による情報の記録および読み取りを高精度に行うことができる。
【0025】
ガイドローラ8の少なくとも1つが1対のフランジを有する構成である場合には、そのガイドローラ8を、前記した巻き取りリール1と同様の構成、すなわち、第2のフランジが第1のフランジに対して、ガイドローラ8の回転軸に平行な方向に移動可能であるとともに、弾性部材によって第1のフランジ側に向けて付勢されており、さらに、弾性部材の付勢力が磁気テープ5の剛性よりも小さい構成にすることができる。そうすると、磁気テープ5を精度よく案内することができ、かつ磁気テープ5の搬送の安定性を向上させることができる。
【0026】
また、繰り出しリール7に関しても、前記した巻き取りリール1と同様の構成にすることもできる。そうすると、磁気テープ5の巻き戻し時の搬送性を向上させるとともに、巻き戻し時に巻きむらが生じないようにすることができる。
【符号の説明】
【0027】
1 巻き取りリール
2 リールボス
2a 凹部
3 ローワーフランジ(第1のフランジ)
4 アッパーフランジ(第2のフランジ)
4a 凸部
5 磁気テープ
6 コイルばね(弾性部材)
7 繰り出しリール
8 ガイドローラ
9 磁気ヘッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気テープを巻き取るための回転可能な巻き取りリールであって、
巻き取り中心となる小径のリールボスと、
前記リールボスに固定されている大径の第1のフランジと、
前記リールボスを挟んで前記第1のフランジと対向し、前記リールボスおよび前記第1のフランジに対して、前記巻き取りリールの回転軸に平行な方向に移動可能に連結されている、大径の第2のフランジと、
前記第2のフランジを前記第1のフランジに向かう方向に付勢する弾性部材と、
を有する巻き取りリール。
【請求項2】
前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間の空間内に磁気テープが存在しない状態では、前記第1のフランジと前記第2のフランジとの間の間隔は、前記磁気テープの幅よりも小さい、請求項1に記載の巻き取りリール。
【請求項3】
前記第2のフランジと前記リールボスのいずれか一方には凹部が形成されており、他方には、前記凹部内に挿入可能な凸部が形成されており、前記弾性部材の一端部が前記凹部内に固定され、他端部が前記凸部に固定されて、前記第2のフランジが前記リールボスに連結されている、請求項1または2に記載の巻き取りリール。
【請求項4】
前記弾性部材は、前記第2のフランジと前記リールボスとの間に位置するコイルばねである、請求項1から3のいずれか1項に記載の巻き取りリール。
【請求項5】
前記弾性部材は、磁気テープの剛性によって反発される大きさの付勢力を有している、請求項1から4のいずれか1項に記載の巻き取りリール。
【請求項6】
磁気テープを巻き取るための回転可能な巻き取りリールであって、
巻き取り中心となる小径のリールボスと、
前記リールボスを挟んで互いに対向する第1のフランジおよび第2のフランジと、
を有し、
前記第1のフランジおよび前記第2のフランジは、前記リールボスに対して、前記巻き取りリールの回転軸に平行な方向に移動可能に連結されている
を有する巻き取りリール。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の巻き取りリールと、
磁気テープが巻き付けられており、着脱可能にまたは固定的に設けられている繰り出しリールと、
前記繰り出しリールと前記巻き取りリールの間に磁気テープの搬送経路を構成するガイドローラと、
前記搬送経路の一部に対向するように配置されている磁気ヘッドと、
を有する磁気テープ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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