説明

巻上機の支持フレーム

【課題】 単純な構造設計を特徴とする巻上機、特にケーブルブロックの支持フレームを提供する。
【解決手段】 巻上機、特にケーブルブロックの支持フレームは、少なくとも二つの面板(5a、5b)から構成され、それらが着脱自在に一体に結合され、かつ少なくとも二つの長手部材(6)によって間隔を置いて配置されて成る。長手軸(L)の方向を向いた長手部材(6)の端部(6a)が面板(5a、5b)の軸受面(8c)に対し長手部材(6)の直角方向に押し付けられるように、長手部材(6)を着脱自在に面板(5a、5b)に結合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着脱自在に接合されかつ少なくとも二つの長手部材によって間隔を置いて配置された少なくとも二つの面板から構成される、巻上機、特にケーブルブロックの支持フレームに関する。
【背景技術】
【0002】
劇場における昇降作業用のモータケーブルウィンチは、ドイツ特許公開DE4310770A1(特許文献1)から公知である。このモータケーブルウィンチは、歯車装置を介してケーブルドラムに作用する電気駆動モータによって動作する。歯車装置はケーブルドラムの内部に二つのブレーキと一緒に配設される。ケーブルドラムは両端を支持フレームに取り付けられ、該支持フレームは基本的に、相互に平行に配向され間隔を置いて配置された二つの面板から構成され、該面板はケーブルドラムの長手軸に平行に配向された四つのロッドによって一体に締結される。ロッドは管状であり、それらは管状ロッドの内部に配置されたタイロッドおよびその端部に捩じ込まれたねじナットによって、面板に結合される。管状ロッドの平面状端面は、タイロッド用の連続中ぐり穴の領域で面板の内側に当接する。
【0003】
さらに、サブアセンブリつまり電気装置、モータ、歯車装置、ケーブルドラム、支持手段、および支持フレームから構成されるモジュール設計を有する吊上機、特に電動ケーブルウィンチが、ドイツ特許公開DE19602927A1(特許文献2)の明細書の導入部に記載されている。個々のサブアセンブリは、多数の組合せを可能にするために着脱自在に結合することができる。巻上機の主要なサブアセンブリは、支持フレームに締結される。特にケーブルドラムは支持フレームに取り付けられる。支持フレームは、間隔を置いて相互に平行に配設されかつ長手部材によって一体に結合される少なくとも二つの面板から構成される。各面板には、長手部材を取り付けるために少なくとも三つのねじ接続点が設けられる。
【特許文献1】ドイツ特許公開DE4310770A1
【特許文献2】ドイツ特許公開DE19602927A1
【0004】
ドイツ特許公開DE19602927A1自体は、ケーブルウィンチ用の支持フレームに関するものであり、安価な設置費用および小さな重量が特徴であると強調している。支持フレームは基本的に二つの面板から構成され、それらは上部および下部U字形長手部材、ならびにそれらに平行でありかつケーブルドラムの回転軸と重なる緊張要素のみによって一体に結合される。緊張要素は中実材からなり、その両端にねじロッドセグメントが配設されて肩部を形成する。緊張要素は片側をそのねじロッドセグメントによって、一つの面板の中心に配置された雌ねじ内にねじ込まれ、その環状肩部はワッシャを介して、面板の内側の平面状表面に当接する。反対側の面板には、ねじロッドセグメントの始めに管の肩部を受容する環状軸受面を形成するように、階段状の中心連続中ぐり穴が設けられる。ねじロッドセグメントは連続中ぐり穴内に通され、外側からねじナットを介して面板の外側に締結される。二つのU字形長手部材は、面板の内側の適切な凹部に挿入され、そこでそれらは緊張要素によって加えられる圧締力によって保持される。
【0005】
これらの先行技術のでは、面板間の接続要素は、中実円形または管状断面を持つ異形材として構成され、それらの端は、面板の相互に対向する面における対応する中ぐり穴内または適切に機械加工された軸受面内に突入し、あるいはそれらを押圧する。次いで、異形材をそれらの長さ方向に面板に対して締め付けるねじ接続によって、締結が行われる。異形材と面板との間のこれらの接続点は、接続要素またはケーブルドラムの長手軸の方向の両軸力のみならず、いわゆるコーナートルクをも伝達することができる。コーナートルクとは、ここでは、例えば面板と接続要素との間の接続点で支持フレームのねじれから生じるトルクを意味する。同時に、二つの面板の間の正確な間隔および平行度が、異形材の長さにより所望の許容差内でもたらされる。
【0006】
上記のねじ締結に関連して、異形材の各端面は、面板の対応する肩部面に対して、または面板の中ぐり穴内に圧締される。軸方向圧締によるそのような接続の場合、異形材の端面および面板の軸受面は、特定の要件を満たさなければならない。ここで、圧締はこれらの表面に対して起こり、軸方向圧力は端面の外周全体にできるだけ均等に分散する必要があるので、中ぐり穴の軸に対し垂直であるという点で、精密許容差を満たさなければならない。
【0007】
面板の内側の軸受面以外に、接続のねじナットおよび/またはボルト用の軸受面も中ぐり穴の軸に垂直に位置するように、さらに別の平面状軸受面をその外側に設ける必要がある。
【0008】
設置を容易にするために、面板の中ぐり穴の内面と異形材の外径との間にはわずかな間隙が存在しなければならないので、支持フレームがトルクにさらされるときに、接続の形状安定性は環状端面のサイズに依存する。
【0009】
これまで面板と呼んだ巻上機の構造要素は、巻上機の様々な機能を果たす収納部とすることもできる。例えばそれらは、昇降駆動装置を締結し、ケーブルドラムを収容し、ケーブル掛止部用のクロスアームを取り付け、電気装置を収容し、巻上機のベースを固定し、あるいは駆動装置部品を取り付けるのに役立つ。
【0010】
したがって、その結果として、異形材を面板に締結するためのねじナットまたはボルトはしばしば、容易にアクセスすることができない。例えばそれらは筺体内部に配設される。また、これらの接続点は、アクセスするために往々にして筺体から取り出さなければならない。これは設置を難しくし、また面板の形の筺体は必要以上に大きくしなければならない。
【発明の開示】
【0011】
本発明は、単純な構造設計を特徴とする巻上機、特にケーブルブロックの支持フレームを作成する目的に基づいている。
【0012】
この目的は、請求項1の特徴を持つ巻上機、特にケーブルブロックの支持フレームによって達成される。本発明の有利な実施形態は、従属請求項2ないし14に示されている。
【0013】
本発明では、着脱自在に一体に結合されかつ少なくとも二つの長手部材によって間隔を置いて配置された少なくとも二つの面板から構成される巻上機、特にケーブルブロックの支持フレームのための単純な構造設計は、長手軸の方向を向いた長手部材の端部が面板の軸受面に対し長手部材の直角方向に押し付けられるように、長手部材が着脱自在に面板に結合されることで達成される。長手部材のための軸受面だけを面要素に形成すればよいので、これは組立費用を最小化する。先行技術の通常の軸方向ねじ締結用の軸受面を形成する必要はない。さらに、軸受面の適切な機械加工のおかげで、長手部材と面板との間の端部の接触面の長手部材の長手軸に対する垂直度に関係なく、軸受面および長手部材の所望の軸平行度を達成することは特に容易である。この実施形態では、長手部材と面板との間の端面の接触は必要ないが、それでもなお実施することができる。
【0014】
有利な実施形態では、長手部材の端部の軸受面への押付は、長手部材の長手軸の方向に見たときに半径方向に作用し、かつ特定の面板を押圧する接続要素によって行われる。したがって、長手部材は各々、摩擦によって面板に結合される。
【0015】
長手部材と面板の半径方向接続の安定性および強度の改善は、すでに存在する摩擦嵌合の他に、形状嵌合を生じさせるべく、接続要素の一端が長手部材の外周面に食い込むような形状に機械加工されることで達成される。
【0016】
設計上特に単純であり、かつ本願に特に適しているのは、接続要素をスタッドとして構成することである。所望の形状嵌合を形成するために、スタッドは環状切刃を持つねじピンとする。
【0017】
好適かつ単純な構造の実施形態では、面板の相互に対向する内側表面に中ぐり穴が配設され、その中に長手部材の端部が挿入される。中ぐり穴への長手部材の端部の挿入の長さは、長手部材の端の直径より大きい。軸受面のこのより大きい長さのため、コーナートルクを受けたときに、先行技術の通例の軸方向圧締に比較して、より大きい形状安定性が達成される。面板の間の長手部材の所要材料費およびしたがって製造コストは主に、ケーブルブロックによる支持フレームのトルク負荷からの所要慣性モーメント、荷重の揺れ、セットアップ中の誤差、または輸送中のこれらの要素に対する予想外の影響または受け入れられない他の歪みによって左右される。半径方向の接続は、コーナートルク負荷を最小化する。
【0018】
さらに、長手部材の端部のための中ぐり穴は円筒形断面を持つ単純なめくら穴であり、したがって特に簡単に製造することができる。これらのめくら穴は、必要な機械加工が単一圧締位置で作業することが可能であるので、わずかな製造コストによって実現される。
【0019】
好適な実施形態では、スタッドはねじ穴内にねじ込まれ、その長手軸は長手部材の長手軸の直角方向に延び、ねじ穴は中ぐり穴に隣接する面板の領域に配設される。これにより、上述した半径方向の圧締が達成される。
【0020】
特殊な実施形態では、面板は矩形であり、中ぐり穴はそれらの隅領域の各々に配設される。これらの中ぐり穴は、ケーブルドラムの中心点と同心円状に、かつ相互に90度ずらして配設される。支持フレームを形成するのに必要な長手部材は二つだけであることが好ましいが、長手部材を挿入する中ぐり穴を選択できるように四つの中ぐり穴を設けてもよい。したがって、長手部材は、ケーブルの予想される振れと調和して、つまりそれを妨げることなく、面板上に配設することができる。余分の中ぐり穴は、巻上機の追加的な装着部品を締結するために使用することもできる。
【0021】
通例の軸方向圧締の代わりに、面板に対する長手部材の半径方向の圧締、およびその結果得られる長手部材と面板との間の接続の高い強度のおかげで、平行かつ筋向かいに面板に締結される二つの長手部材だけを使用することが可能になる。これらの二つの長手部材は、支持フレーム全体の充分な安定性を達成している。また、構造部材の個数および設置費用のみならず、材料の消費量をも最小化することも可能である。管内に配置されるねじロッドは不要である。
【0022】
有利な実施形態では、長手部材は円管として構成され、単部品である。薄壁の円管は、材料費と慣性モーメントとの間の好ましい比率によって特徴付けられる。
【0023】
ケーブルドラムは、長手部材の長手軸と平行な回転軸を有しており、面板の間において、この支持フレームに取り付けることが好都合である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づきより詳細に説明する。
【0025】
図1は、電気駆動装置2によって駆動される本発明の巻上装置のケーブルブロック1の斜視図である。電気駆動装置2は、ケーブルブロック1の支持フレーム4の外側で側面を固定された歯車装置3にフランジ結合される。
【0026】
矩形の支持フレーム4は基本的に、二つの長手部材6によって一体に結合された二つの面板5a、5bから構成される。二つの矩形の面板5a、5bは、内側表面5cが相互に向き合い、かつ相互に平行に配向された状態で、長手部材6によって間隔を置いて配置される。長手部材6は管として形成され、支持フレーム4に対し二つだけの長手部材6が設けられ、面板5a、5bの対角に配設される。長手部材6は各々、それらの両端8aを面板5a、5bの中ぐり穴8内に挿入され、スタッド9による半径方向ねじ接続によって保持される。中ぐり穴8は面板5a、5bの内側表面の対角領域に配置され、段部のないめくら穴として構成される。
【0027】
さらに、ケーブルブロック1のケーブルドラム7は、面板5a、5bの間に取り付けられる。ケーブルドラム7の回転軸Dは、長手部材6の長さ方向寸法Lと平行に延びる。
【0028】
面板5a、5bはハウジング部材でもあり、それらは巻上装置の様々な機能を果たす。例えば、面板5a、5bは電気駆動装置2を担持し、ケーブルドラム7を収容するのに役立ち、ケーブル受容部のためのクロスビームを取り付け、電気装置を収容し、巻上装置のベースを固定するように働き、あるいは巻上装置の駆動装置部品を収容するために使用される。
【0029】
次に、面板5a、5bに接続された長手部材6の詳細図を示す図2を参照して、長手部材6の端6aと面板5a、5bとの間の接続関係をより詳細に説明する。
【0030】
図1に基づき前述した通り、長手部材6のための中ぐり穴8は、各面板5a、5bの少なくとも二つの対角領域に配設され、内側表面5cにて開口している。中ぐり穴8の長手軸Lは、支持フレーム4またはケーブルブロック1全体の組立状態で、ケーブルドラム7の回転軸Dと平行に延びる。さらに、中ぐり穴8は各々、円筒形内周面8aを持つめくら穴として構成される。各中ぐり穴8の底に、環状停止面8bがその内周面8aに隣接して形成される。各中ぐり穴8の底の形状は、めくら穴を形成するために使用される穴あけ工具の型に依存する。中ぐり穴8は深さtおよび直径aを有する。
【0031】
さらに、図2に示す通り、円管として構成された長手部材6は、中ぐり穴88の内径よりわずかに小さい外径dを有する。したがって、支持フレーム4の組立工程で、長手部材6はそれらの端部6aを容易に中ぐり穴8内に挿入することができる。長手部材6の端部6aの挿入長eは、中ぐり穴8の深さtに一致する。挿入された状態で、長手部材6の端部6aは、その環状の平面状端面6cが中ぐり穴8の底の環状停止面8bと界接する。この構成により、第一に挿入長が制限され、第二に二つの面板5a、5b間の間隔も、長手部材6を介して間接的に決定される。
【0032】
長手部材6は半径方向ねじ締結体によって中ぐり穴8に保持され、本実施形態においては、半径方向ねじ締結体は、各長手部材6に対し少なくとも一つのスタッド9によって実現される。使用するのに好ましいスタッド9は、その一端に硬化された円形環状切刃9aを持ちかつ他端に工具用の六角ソケット9bまたは他の接続構造を持つ、DIN916に記載のねじピンである。スタッド9は、長手部材6を中ぐり穴8内に固定するためにねじ穴10内にねじ込まれ、当該ねじ穴10は面板5a、5bの中ぐり穴8の周囲の部分、すなわち中ぐり穴8を規定する壁に配設される。スタッド9は、ねじ穴10内に奥深くねじ込まれるので、その切刃9aは長手部材6の端部6aの外周面6に食い込む。その結果得られるスタッド9と長手部材6との間の形状嵌合は、二つの長手部材6と二つの面板5a、5bとの間の接続の強度を向上する。スタッド9は、その長手軸Eを長手部材6の長手軸Lに対して直角であり、所望の半径方向ねじ締結が達成されるように配向される。
【0033】
スタッド9の寸法および締付トルクは、支持フレーム4において、中ぐり穴8、スタッド9、および長手部材6の間の接続に対して予想されるトルクおよび力が充分安全に吸収または伝達することができるように、広い範囲で変化し、かつ相互に調和させることができる。
【0034】
さらに、スタッド9の制御された締付トルクによって生じる軸力は、長手部材6の端部6aを軸受面8cとしての中ぐり穴8の内周面8aの一部分に押し付ける。これにより、中ぐり穴8および長手部材6の要求される軸平行度は永久に確保され、こうして支持フレーム4は面板5a、5bの相互の所望の配向を達成する。さらに、挿入長eに対応する軸受面8cの長さは、先行技術の軸止設計の支持の基礎として役立つ直径dより大きいので、コーナートルクはこの方法で特によく吸収することができる。すでに述べた通り、組立工程を容易にするために長手部材6の外径dは中ぐり穴8の内径aよりわずかに小さいので、スタッド9を介して長手部材6を軸受面8cに押し付けることから、長手部材6の軸受面8cに押し付けられるのとは反対側では中ぐり穴8の内周面8aと長手部材6の外周面6bとの間に間隙sが生じる。
【0035】
さらに、長手部材6の外周面に連続環状溝11が設けられることから、スタッド9を介して長手部材6と面板5a、5bとの間の接続の強度の向上が達成される。長手部材6の長手軸Lに直角に方向付けられたこの溝11は、長手軸Lの方向に見て長手部材6の端部6aの挿入長eのほぼ中央に配置され、スタッド9の環状切刃9aの直径にほぼ一致する幅を有する。ねじ込まれたスタッド9の環状切刃9aは環状溝11内にも食い込むことができるので、接続の強度はさらに向上する。環状溝11の深さはできるだけ小さいが、それでもなお引き抜かれることに対して所望の抵抗を達成するのに充分な深さとする。
【0036】
中ぐり穴8の深さtが長手部材6の所望の挿入長eと一致するので、あるいは長手部材6の外周の連続環状溝11がスタッド9と整列するので、中ぐり穴8における長手部材6の適切な軸方向配置が達成される。
【0037】
さらに、面板5a、5bの各々の中ぐり穴8における長手部材6の端部6aの挿入長eは、支持フレーム4が二つの筋向いに配設された長手部材6だけで充分な安定性を達成するように、充分に大きく選択される。匹敵する設計のこれまでの支持フレーム4は、少なくとも三つの長手部材6を備えていた。
【0038】
上記実施形態では、長手部材の各端部6aに対し一つのスタッド9の使用だけを記載したが、言うまでもなく、複数のスタッド9をこれに使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係るケーブルブロックの支持フレームを示す斜視図である。
【図2】上記支持フレームの面板に対する長手部材の締結領域を示すの詳細図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱自在に一体に結合されかつ少なくとも二つの長手部材(6)によって間隔を置いて配置された少なくとも二つの面板(5a、5b)から構成される巻上機、特にケーブルブロックの支持フレームであって、
長手部材(6)の長手軸(L)の方向を向いた端部が面板(5a、5b)の軸受面(8c)に対し長手部材(6)の直角方向に押し付けられるように、長手部材(6)が着脱自在に面板(5a、5b)に結合される、ことを特徴とする支持フレーム。
【請求項2】
長手部材(6)の長手軸(L)の方向に見たときに半径方向に作用し、かつ特定の面板(5a、5b)を押圧する接続要素(9)によって、長手部材(6)の端部(6a)が軸受面(8c)に押し付けられることを特徴とする、請求項1に記載の支持フレーム。
【請求項3】
形状嵌合をもたらすように前記接続要素(9)の一端が長手部材(6)の外周面(6b)に機械加工されることを特徴とする、請求項2に記載の支持フレーム。
【請求項4】
前記接続要素がスタッド(9)であることを特徴とする、請求項2または3に記載の支持フレーム。
【請求項5】
スタッド(9)が形状嵌合をもたらす環状切刃(9a)を持つねじピンであることを特徴とする、請求項4に記載の支持フレーム。
【請求項6】
中ぐり穴(8)が面板(5a、5b)の相互に対向する内側表面(5c)に配設され、その中に長手部材(6)の端部(6a)が挿入されることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の支持フレーム。
【請求項7】
中ぐり穴(8)内への長手部材(6)の端部(6a)の挿入長(e)が長手部材(6)の端部(6a)の直径(d)より大きいことを特徴とする、請求項6に記載の支持フレーム。
【請求項8】
中ぐり穴(8)がめくら穴であることを特徴とする、請求項6または7に記載の支持フレーム。
【請求項9】
スタッド(9)は長手部材(6)の長手軸(L)に直角の方向を指す長手軸(E)を持つねじ穴(10)内にねじ込まれ、ねじ穴(10)は面板(5a、5b)の中ぐり穴(8)に隣接する領域に配設されることを特徴とする、請求項4ないし8のいずれか一項に記載の支持フレーム。
【請求項10】
面板(5a、5b)は矩形であり、中ぐり穴(8)は面板(5a、5b)の角部領域に配設され、ケーブルドラム(7)の中心点と同心円状に、かつ相互に90度ずらして配設されることを特徴とする、請求項6ないし9のいずれか一項に記載の支持フレーム。
【請求項11】
二つだけの長手部材(6)が存在し、それらは平行かつ筋向かいに面板(5a、5b)に締結されることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか一項に記載の支持フレーム。
【請求項12】
長手部材(6)が円管として構成されることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか一項に記載の支持フレーム。
【請求項13】
長手部材(6)が単部品であることを特徴とする、請求項1ないし12のいずれか一項に記載の支持フレーム。
【請求項14】
ケーブルドラム(7)が面板(5a、5b)の間に取り付けられ、長手部材(6)の長手軸(L)に平行な回転軸(D)を有することを特徴とする、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の支持フレーム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−45633(P2007−45633A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−170880(P2006−170880)
【出願日】平成18年6月21日(2006.6.21)
【出願人】(504054468)デマグ クレインズ アンド コンポーネンツ ゲーエムベーハー (18)