説明

巻取り器

【課題】体に負担がかからない姿勢で、地面に置いたり、持ち上げたりできる巻取り器を提供する。
【解決手段】巻取り器1は、2箇所が略90°に湾曲して略U字形状を有する第1の金属製パイプ2と、2箇所が略90°に湾曲して略U字形状を有すると共に、第1の金属製パイプ2に対して略X字状に立体交差して回動可能に結合した第2の金属製パイプ3と、中心に設けられた貫通孔に第1の金属製パイプ2を通して第1の金属製パイプ2の一端に着脱可能に取付けられたリール4と、リール4を回転させるハンドル6とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は巻取り器に関する。詳しくは、例えば、牛などの畜産動物が牧場の外へ脱出することを防止したり、田畑に猪や鹿などの野生動物が侵入することを防止したりするために、牧場や田畑の周囲に設置される電気柵に使用される電線を、繰り出したり巻き取ったりする巻取り器に係るものである。
【背景技術】
【0002】
牛などの畜産動物が牧場の外へ脱出することを防止したり、田畑に猪や鹿などの野生動物が侵入することを防止したりするために、電気柵が多く使用されている。
【0003】
電気柵は、牧場や田畑の周囲に張り巡らせた裸電線に、電源装置内の電圧発生器から発生した電圧が印加され、この裸電線に接触した、牛などの畜産動物、並びに鹿や猪などの野生動物を、印加された電圧の電撃によって撃退するための柵である。
【0004】
また、電線を張設するときは、図7に示すような、電線リール付き巻取り器101を用いており、電線を支柱から取外すときには、電線がリールに巻き付けられていない空リール付き巻取り器を用いていた。
【0005】
図7に示すように、従来の電線リール付き巻取り器101は、略直線状の第1の金属製パイプ102と、略U字形状を有すると共に第1の金属製パイプ102の一端に接合された第2の金属製パイプ103とを備える。
【0006】
また、電線リール付き巻取り器101は、中心に設けられた貫通孔104Aに第1の金属製パイプ102を通して第1の金属製パイプ102に取付けられるリール104を備える。また、リール104には、電線107が巻き付けられている。
【0007】
また、電線リール付き巻取り器101は、中心に設けられた貫通孔に第1の金属製パイプ102を通して第1の金属製パイプ102に取付けられた、円柱形状のスペーサー105を備える。
【0008】
また、スペーサー105には、リール104がスペーサー105の表面上に沿って、第2の金属製パイプ103の方向へ移動しないようストッパーの役割をするフランジ105Aが設けられている。ここで、フランジ105Aの直径は、リール104の貫通孔104Aの内径よりも大きく、また、スペーサー105の直径は、リール104の貫通孔104Aの内径と略同じである。
【0009】
また、電線リール付き巻取り器101は、貫通孔106Cに第1の金属製パイプ102を通して第1の金属製パイプ102に取付けられると共に、リール104の貫通孔104Aに嵌合する円柱形状の取付け凸部106Aを有するハンドル106を備える。
【0010】
また、リール104には、ハンドル106の円柱形状の引掛け凸部106Bが挿入される引掛け凹部104Bが設けられており、引掛け凸部106Bが引掛け凹部104Bに挿入されることで、ハンドル106と共にリール104が、第1の金属製パイプ102を中心として回転する。
【0011】
また、取付け凸部106Aの直径は、リール104の貫通孔104Aの内径と略同じである。
【0012】
また、第1の金属製パイプ102の開放端には、第1の金属製パイプ102の直径方向に貫通したピン孔102Aが設けられている。
【0013】
また、スペーサー105の位置まで第1の金属製パイプ102をリール104の貫通孔104Aに通すと共に、ハンドル106の取付け凸部106Aを貫通孔104Aに嵌合し、さらに第1の金属製パイプ102をハンドル106の貫通孔106Cに通した状態で、第1の金属製パイプ102の開放端は露出するので、ピン孔102Aに留めピン108を挿入することで、ハンドル106や、リール104が、第1の金属製パイプ102から抜け落ちることを防止している。
【0014】
また、電線などの大重量物の巻取りに使用されるリールとして、例えば特許文献1には、発泡体製リールが記載されている。
即ち、特許文献1には、合成樹脂のビーズ発泡体からなる一対の側板部材と、コア部材とからなる発泡体製リールにおいて、側板部材及び/またはコア部材の表面に、ウレタン樹脂皮膜が塗布されている発泡体製リールが記載されている。
【0015】
ところで、電線リール付き巻取り器から電線を繰り出して電線を電気柵の支柱の碍子に取付ける場合、作業者は、電線の張設場所において、ハンドルが付いている面を上にして、電線リール付き巻取り器を地面に置く。そして、電線を電気柵の支柱の碍子に取付けた後は、作業者は、電線リール付き巻取り器を持ち上げて、次の支柱へ歩きながら電線を繰り出していく。
【0016】
また、空リール付き巻取り器に電線を巻き取って電線を電気柵の支柱の碍子から取外す場合、作業者は、電線の取外し場所において、ハンドルが付いている面を上にして、空リール付き巻取り器を地面に置く。そして、電線を電気柵の支柱の碍子から取外した後は、作業者は、空リール付き巻取り器を持ち上げて、次の支柱へ歩きながら電線を巻き取っていく。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】特開平8−268647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
しかし、このような従来の電線リール付き巻取り器や空リール付き巻取り器を用いる場合、次のような問題点がある。
【0019】
図8に示すように、作業者は電線の張設場所において、電線リール付き巻取り器101を地面に置くとき、いったん腰を深く曲げながら、掴んでいるパイプが上を向くように手首をひねった状態で置かねばならない。また、電線を電気柵の支柱の碍子に取付けた後は、地面に置かれた電線リール付き巻取り器101を持ち上げるために、作業者は、いったん腰を深く曲げながら、上に向いたパイプを、手首をひねった状態で掴み上げなければならない。
【0020】
また、作業者は、電線の取外し場所において、空リール付き巻取り器を地面に置くとき、腰を深く曲げてから、掴んでいるパイプが上を向くように手首をひねった状態で置かねばならない。また、電線を電気柵の支柱の碍子から取外した後は、地面に置かれた空リール付き巻取り器を持ち上げるために、作業者は、腰を深く曲げてから、上に向いたパイプを、手首をひねった状態で掴み上げなければならない。
【0021】
このように、従来の巻取り器では、作業者は電線の取付けや取外しをする際に、何度も腰を深く曲げてから、パイプが上に向くように手首をひねった状態で巻取り器を地面に置いたり、上に向いたパイプを、手首をひねった状態で掴み上げたりするので、苦しい姿勢をとりながら手首にも力を入れなければならなかった。
【0022】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、体に負担がかからない姿勢で、地面に置いたり、持ち上げたりできる巻取り器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上記の目的を達成するために、本発明の巻取り器は、略90°に湾曲すると共に、リールが取付け可能に構成された第1の棒状部材と、略90°に湾曲すると共に、前記第1の棒状部材に対して立体交差して回動可能に結合した第2の棒状部材とを備え、前記第1の棒状部材及び前記第2の棒状部材は、互いの湾曲部間の距離が変動するよう回動する。
【0024】
ここで、略90°に湾曲すると共に、リールが取付け可能に構成された第1の棒状部材と、略90°に湾曲すると共に、第1の棒状部材に対して立体交差して回動可能に結合した第2の棒状部材とによって、例えば第1の棒状部材と第2の棒状部材とを略X字状に立体交差させて、巻取り器を地面に立たせた状態で置くことができる。
【0025】
また、第1の棒状部材及び第2の棒状部材は、互いの湾曲部間の距離が変動するよう回動するので、使用しないときには、互いの湾曲部間の距離を小さくして折りたたむことができる。
なお、リールが取付けられる前の状態でも、例えば第1の棒状部材に直接、電線を巻き付けるなどして、巻取り器として機能できる。
【0026】
また、本発明の巻取り器は、第1の棒状部材の一端に取付けられると共に、第1の棒状部材に取付けられるリールの厚さの少なくとも半分の長さを有するスペーサーを備えるものとすることができる。
【0027】
この場合、リールを支持する面積が、半分未満の長さを有するスペーサーよりも大きいので、リールが第1の棒状部材の一端に対して傾くことを防止でき、ハンドルをリールに取付けやすい。
【0028】
また、本発明の巻取り器において、第1の棒状部材及び前記第2の棒状部材はそれぞれ、略U字形状を有する場合、略L字形状を有するときよりも持ちやすく、リールを取付けやすい。
【発明の効果】
【0029】
本発明に係る巻取り器は、体に負担がかからない姿勢で、地面に置いたり、持ち上げたりできる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の巻取り器の一例を示す概略図である。
【図2】本発明の巻取り器の概略分解図である。
【図3】図2で示された本発明の巻取り器の組み立てられた状態を示す概略図である。
【図4】本発明の巻取り器の折りたたんだ状態を示す概略図である。
【図5】本発明の巻取り器の他の例を示す概略図である。
【図6】本発明の巻取り器を作業者が掴む様子を示す概略図である。
【図7】従来の巻取り器の概略分解図である。
【図8】従来の巻取り器を作業者が掴む様子を示す概略図である。
【図9】スペーサーの長さがリールの厚さの半分未満の場合の巻取り器を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明の巻取り器の一例を示す概略図である。また、図2は、本発明の巻取り器の概略分解図である。
【0032】
本発明の巻取り器1は、2箇所が略90°に湾曲して略U字形状を有する第1の金属製パイプ(第1の棒状部材の一例である。)2を備える。
また、第1の金属製パイプ2の第1の端部2Bには、第1の金属製パイプ2の直径方向に貫通したピン孔2Eが設けられている。
【0033】
また、本発明の巻取り器1は、2箇所が略90°に湾曲して略U字形状を有すると共に、第1の金属製パイプ2に対して立体交差して回動可能に結合した第2の金属製パイプ(第2の棒状部材の一例である。)3を備える。
【0034】
また、本発明の巻取り器1は、中心に設けられた貫通孔5Bに第1の金属製パイプ2の第1の端部2Bを通して第1の金属製パイプ2に取付けられた、円柱形状のスペーサー5を備える。
【0035】
また、本発明の巻取り器1は、中心に設けられた貫通孔に第1の金属製パイプ2を通して第1の金属製パイプ2の一端(第1の湾曲部2Aと第1の端部2Bとの間の領域)に着脱可能に取付けられたリール4を備える。
【0036】
スペーサー5の直径は、リール4の貫通孔の内径と略同じであり、スペーサー5は、第1の金属製パイプ2とリール4との間に配置されることになり、リール4の貫通孔の内径と第1の金属製パイプ2の直径との差を埋める役割をする。
【0037】
また、スペーサー5には、リール4がスペーサー5の表面上に沿って、第1の湾曲部2Aにまで移動しないようストッパーの役割をするフランジ5Aが設けられている。ここで、フランジ5Aの直径は、リール4の貫通孔の内径よりも大きい。
【0038】
また、スペーサーは、リールの厚さの少なくとも半分の長さを有する。スペーサーの長さが、リールの厚さの半分未満の場合、例えば図9に示すように、リールが金属製パイプに対して傾いてしまい、一旦、リールの傾きを是正してからハンドルをリールに取付ける必要があるので面倒であるが、スペーサーが、リールの厚さの少なくとも半分の長さを有する場合は、このような心配がない。
【0039】
なお、リールの傾きを考慮しない場合には、スペーサーの長さが、リールの厚さの半分未満であってもよい。
【0040】
また、第1の金属製パイプ2の第1の湾曲部2Aと第1の端部2Bとの間には、スペーサー5が第1の湾曲部2Aにまで移動しないようにするストッパー2Fが設けられている。
【0041】
また、本発明の巻取り器1は、貫通孔6Cに第1の金属製パイプ2を通して第1の金属製パイプ2に取付けられると共に、リール4の貫通孔に嵌合する円柱形状の取付け凸部6Aを有するハンドル6を備える。
また、取付け凸部6Aの直径は、リール4の貫通孔の内径と略同じである。
【0042】
また、リール4には、ハンドル6の円柱形状の引掛け凸部6Bが挿入される引掛け凹部が設けられており、引掛け凸部6Bが引掛け凹部に挿入されることで、ハンドル6を回転方向13に回転させると、リール4も第1の金属製パイプ2を中心として回転方向13に回転する。
【0043】
また、第1の金属製パイプ2をリール4の貫通孔に通して、スペーサー5とリール4の貫通孔を嵌合させると共に、ハンドル6の取付け凸部6Aを、リール4の貫通孔に嵌合し、さらに第1の金属製パイプ2をハンドル6の貫通孔6Cに通した状態で、第1の金属製パイプ2の第1の端部2Bは露出するので、ピン孔2Eに留めピン8を挿入することで、ハンドル6や、リール4が、第1の金属製パイプ2から抜け落ちることを防止している。
【0044】
また、第1の金属製パイプ2と第2の金属製パイプ3は、略X字状に立体交差して結合している。具体的には例えば、図2に示すように、第1の金属製パイプ2に設けられた貫通孔である第1の取付け孔2Gに、第1の取付けボルト10を挿通し、さらに三角形のプレート9に設けられた貫通孔である第1のプレート孔9Aに、第1の取付けボルト10を挿通し、そして第2の金属製パイプ3に設けられた貫通孔である第3の取付け孔3Eにも第1の取付けボルト10を挿通して、第1の取付けボルト10を第1の取付けナット10Aで固定する。
【0045】
また、図2に示すように、プレート9に設けられた貫通孔である第2のプレート孔9Bに、第2の取付けボルト11を挿通し、さらに第1の金属製パイプ2に設けられた貫通孔である第2の取付け孔2Hに、第2の取付けボルト11を挿通して、第2の取付けボルト11を第2の取付けナット11Aで固定する。
【0046】
即ち、第1の金属製パイプ2と第2の金属製パイプ3は、プレート9を介して互いに結合しており、プレート9は、2箇所で第1の金属製パイプ2と結合している。
【0047】
また、プレート9には、貫通孔である第3のプレート孔9Cが設けられており、第3のプレート孔9Cに、留めボルト12を挿通し、さらに第2の金属製パイプ3に設けられた貫通孔である第4の取付け孔3Fに、留めボルト12を挿通し、留めボルト12を留めつまみ12Aで固定する。
【0048】
また、第1の金属製パイプ2の第2の端部2Dと、第2の金属製パイプ3の第3の端部3B及び第4の端部3Dは、カバー14が取付けられている。
また、第3の端部3Bに取付けられたカバー14は、作業者が手で掴むので、第2の金属製パイプ3の第3の湾曲部3Aと第3の端部3Bとの間の領域の大部分を覆っている。
【0049】
また、第1の金属製パイプ2の第1の湾曲部2Aと第1の端部2Bとの間の領域に、スペーサー5やリール4が取付けられ、一方、第1の金属製パイプ2の第2の湾曲部2Cと第2の端部2Dとの間の領域は、地面に接する脚部となる。
【0050】
また、第2の金属製パイプ3の第3の湾曲部3Aと第3の端部3Bとの間の領域に、カバー14が取付けられて、作業者が手で掴む箇所となるが、一方、第2の金属製パイプ3の第4の湾曲部3Cと第4の端部3Dとの間の領域は、地面に接する脚部となる。
【0051】
図3は、図2で示された本発明の巻取り器の組み立てられた状態を示す概略図である。また、図4は、本発明の巻取り器の折りたたんだ状態を示す概略図である。
【0052】
図3に示すように、留めつまみ12Aを回転させて留めボルト12の固定を緩め、留めボルト12を外す。すると、第2の金属製パイプ3は、第1の取付けボルト10を軸にして回動できるようになる。
【0053】
即ち、図4に示すように、第2の金属製パイプ3が回動して、第1の金属製パイプ2の第1の湾曲部2Aと、第2の金属製パイプ3の第4の湾曲部3Cとの間の距離が縮まり、また、第1の金属製パイプ2の第2の湾曲部2Cと、第2の金属製パイプ3の第3の湾曲部3Aとの間の距離が縮まる。
【0054】
ここで、本発明の巻取り器は、略90°に湾曲すると共に、リールが取付け可能に構成された第1の棒状部材と、略90°に湾曲すると共に、第1の棒状部材に対して立体交差して回動可能に結合した第2の棒状部材とを備え、第1の棒状部材及び第2の棒状部材は、互いの湾曲部間の距離が変動するよう回動するのであれば、必ずしも第1の金属製パイプ(第1の棒状部材)及び第2の金属製パイプ(第2の棒状部材)は、略U字形状を有していなくてもよく、例えば略L字形状を有していてもよい。
【0055】
しかし、第1の棒状部材及び第2の棒状部材がそれぞれ、略U字形状を有するのであれば、略L字形状を有するときよりも持ちやすく、また、リールを取付けやすいので好ましい。
【0056】
図5は、本発明の巻取り器の他の例を示す概略図である。
図5に示す例は、図3に示した第2の湾曲部2Cの湾曲の度合いを大きくした(膨らんだ)例である。その他の点は、図3に示す巻取り器と同じである。
このように、略90°に湾曲した湾曲部の湾曲の度合いを大きくすることで(略90°に湾曲した湾曲部の湾曲をさらに膨らませることで)、さらに安定して巻取り器を立たせることができる。
【0057】
以上のように、本発明の巻取り器は、略90°に湾曲すると共に、リールが取付け可能に構成された第1の棒状部材(第1の金属製パイプ)と、略90°に湾曲すると共に、第1の棒状部材に対して立体交差して回動可能に結合した第2の棒状部材(第2の金属製パイプ)とを備えるので、第1の棒状部材と第2の棒状部材とを略X字状に立体交差させて、巻取り器を地面に立たせた状態で置くことができる。
【0058】
従って、本発明の巻取り器は、図6に示すように、地面に巻取り器を置いたり、地面に置いた巻取り器を持ち上げたりするときに、従来の巻取り器よりも腰を深く曲げずに済み、体に負担がかからない姿勢で、地面に置いたり、持ち上げたりできる。
【0059】
また、第1の棒状部材及び第2の棒状部材は、互いの湾曲部間の距離が変動するよう回動するので、使用しないときには、互いの湾曲部間の距離を小さくして折りたたむことができる。
【0060】
また、スペーサーが、リールの厚さの少なくとも半分の長さを有するのであれば、リールを支持する面積が、半分未満の長さを有するスペーサーよりも大きいため、リールが第1の棒状部材の一端に対して傾くことを防止でき、ハンドルをリールに取付けやすい。
【0061】
また、留めピンに紐やリボンなどを取付けることで、草の生えた地面に落としても、すぐに見つけやすくなる。
【符号の説明】
【0062】
1 巻取り器
2 第1の金属製パイプ
2A 第1の湾曲部
2B 第1の端部
2C 第2の湾曲部
2D 第2の端部
2E ピン孔
2F ストッパー
2G 第1の取付け孔
2H 第2の取付け孔
3 第2の金属製パイプ
3A 第3の湾曲部
3B 第3の端部
3C 第4の湾曲部
3D 第4の端部
3E 第3の取付け孔
3F 第4の取付け孔
4 リール
5 スペーサー
5A フランジ
5B 貫通孔
6 ハンドル
6A 取付け凸部
6B 引掛け凸部
6C 貫通孔
7 電線
8 留めピン
9 プレート
9A 第1のプレート孔
9B 第2のプレート孔
9C 第3のプレート孔
10 第1の取付けボルト
10A 第1の取付けナット
11 第2の取付けボルト
11A 第2の取付けナット
12 留めボルト
12A 留めつまみ
13 回転方向
14 カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略90°に湾曲すると共に、リールが取付け可能に構成された第1の棒状部材と、
略90°に湾曲すると共に、前記第1の棒状部材に対して立体交差して回動可能に結合した第2の棒状部材とを備え、
前記第1の棒状部材及び前記第2の棒状部材は、互いの湾曲部間の距離が変動するよう回動する
巻取り器。
【請求項2】
前記第1の棒状部材の一端に取付けられると共に、前記第1の棒状部材に取付けられるリールの厚さの少なくとも半分の長さを有するスペーサーを備える
請求項1に記載の巻取り器。
【請求項3】
前記第1の棒状部材及び前記第2の棒状部材はそれぞれ、略U字形状を有する
請求項1または請求項2に記載の巻取り器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−250778(P2012−250778A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122052(P2011−122052)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【特許番号】特許第4914944号(P4914944)
【特許公報発行日】平成24年4月11日(2012.4.11)
【出願人】(596009788)株式会社末松電子製作所 (16)
【Fターム(参考)】