説明

巻紙がま口ホルダ

【課題】巻紙ロ−ルに紙切板を接し巻紙端片取出口を塞ぐことなく取出口を開口しておき巻紙端片を取りやすくし、適宜の長さに引き出す際に紙切板を巻紙ロ−ルに接し巻紙端片を繰出し切り離したあと開口の元位置に復帰せしめる巻紙がま口ホルダを提供する。
【解決手段】一端を支点にした片持梃子状で他端を紙切縁にした紙切板15を上げ下げするための巻紙ロ−ル回動作を、動作円盤23を介して作動円盤14と連動する紙切板15の紙切桝形空間39に紙切挑動ばね40を装入し、巻紙芯管2を巻紙押込連20と巻紙回動連13に挿着し巻紙芯管2の上面に紙切作動支点45を当接し紙切板15と所定仰角を保ち紙切板15を開口し巻紙端片3を取り出しの際巻紙芯管2が巻紙回動連13の動作円盤23と作動円盤14を連動し紙切板15が降下し紙切縁37で巻紙端片3を切り出し所用後は元位置に復帰するようにした巻紙がま口ホルダ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
巻紙ペ−パホルダの巻紙端片を繰り出し紙切板で切り離す仕組に関する考案である。
【背景技術】
【0002】
ペ−パホルダの巻紙ロ−ル上面に付設した紙切板を上方に開け巻紙端片を引っ張り出し紙切縁を押し込み切り離す。また器械仕組で巻紙ロ−ル巻紙端片を繰り出す考案もある。
【0003】
【特許文献】特願2009−166138 ペ−パホルダの巻紙端片繰出装置。
【発明の開示】
【0004】
紙切板を上方に開口した巻紙ロ−ルの前回残りの巻紙を引き出し巻紙ロ−ルを回動すれば紙切板は降下し巻紙を繰り出し紙切縁で切り離し所用し残った端片を次回に引き継ぐ。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
巻紙がま口ホルダは従来方途のように巻紙ロ−ルに紙切板を接し巻紙端片取出口を塞ぐことなく取出口を開口しておき巻紙端片を取りやすくし適宜の長さに引き出す際に紙切板を巻紙ロ−ルに接し巻紙端片を繰出し切り離したあと開口の元位置に復帰せしめる。
【課題を解決するたの手段】
【0006】
巻紙ロ−ル(巻紙芯管)を装入する巻紙回動連の先端に動作円板を形成し、動作円板に従動する作動円板に突起を付しおき同突起を紙切板に当接連動し紙切板を動作せしめる。
【発明の効果】
【0007】
巻紙がま口ホルダは巻紙ロ−ルを器械的に回動作させずに巻紙端片を容易に引き出す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
各図に示すように左側外装面4の内側面を器械室5にし対面する右補強板6との空間を巻紙挿着空間7にし右補強板6と右側外装面8の空間を押込連装置室9とする。
【0009】
図1及び図2と図3と図4および図5と図6と図7と図8に示す巻紙がま口ホルダ1の左側外装面4内側面の器械室5に装着した器械基盤10の下右方向の所定位置に配設した回動芯軸11及び回動芯軸11の軸芯から左上傾斜方向の所定離間位置に作動盤芯軸12を配設、回動芯軸11に巻紙回動連13を作動盤芯軸12には作動円盤14を装入さらに作動円盤14と連動する紙切板15の紙切板軸受16を所定位置に配設する。
【0010】
また器械基盤10の紙切板軸受16中心軸と対面する右補強板6に右紙切板軸受17を配設し片持挺子状に架設芯軸棒18で紙切板15を懸架し、同じく右補強板6に配設した回動芯軸11中心軸と対面位置に押込連取付穴19を貫設し巻紙押込連20を装着する。
【0011】
また図4に示す軸受コイルばね21を回動芯軸11と作動盤芯軸12に前もって挿入したうえ回動芯軸11に巻紙回動連13及び作動盤芯軸12に作動円盤14を装入する。
【0012】
軸受コイルばね21は両端内径を回動芯軸11及び作動盤芯軸12の軸直径同等で芯軸に密着し本体外径は少し拡径しておき巻紙回動連13及び作動円盤14の軸孔内径は軸受コイルバネ21の外径と緊密にする。これわ各芯軸との回転動を確実にするためである。
【0013】
ついで巻紙回動連13の軸孔中心と作動円盤14の軸孔中心の軸心間距離(ピッチ)は回動芯軸11と作動盤芯軸12の軸心間距離より少し幅がひろい、これは動作円盤21と作動盤芯軸12の摺接摩耗に対応するものである。
【0014】
回動芯軸11に装入する巻紙回動連13の右先端を巻紙芯管2の筒穴に挿入するように巻紙回動先端22に成形し左側端は拡径し動作円盤23にし中心に巻紙回動軸孔24を貫設し、軸受コイルばね21を装入した回動芯軸11に装入し可動容易にして回動芯軸11の右端に留金溝25を周設し金具留26をさしこみ抜けないよう装着する。
【0015】
さらに作動盤芯軸12に装入した作動円盤14は片面所定位置に起動突起27を配設し起動突起27の付着面を巻紙挿着空間7の方向側にし紙切板15に動作伝達する。
【0016】
ついで巻紙回動連13と対面する巻紙押込連20は本体の左端縁を皿形状の巻紙押込盤28とし右端縁をフランジ状鍔の押込軸筒29の茸子状で中心に袋穴状の押込軸孔30を穿設し押込軸筒29の縦軸に一筋割目31を切り込み弾力性を持たし、さらに別体の押込軸受32は空胴筒体状で左端縁の鍔付溝フランジ33の溝内径を押込連取付穴19の内径同等にし段差拡径し太くし右端縁から図示のように二段内径の押込軸筒穴34を貫設し、また縦断した一筋割目31により弾力性を持たしたうえ、押込軸筒29の右端を押さえこみ縮小したところえ押し拡げた押込軸受32を相互にはめこみ合体する。
【0017】
ついで押込軸筒29の右端から伸縮ばね35を装入し巻紙押込連20とし全体を縮小し押込連取付穴19に押し込み挿入すれば伸縮ばね35の右端が右側外装面8の内面に当接し一旦巻紙押込連20の押込軸筒29と押込軸受32は押込連取付穴19内に挿入し縮小から拡大したところで伸縮ばね35の反発で巻紙押込連20は鍔付溝フランジ33により押込連取付穴19に装着される。
【0018】
各図に示すように紙切板15の縦長左側端を二双状に所定間隙突出形成し両方を架設芯軸受36にし縦長右側端縁を紙切縁37しその上面中央に紙切押込段38に成形する。
【0019】
紙切板15の本体内側部は横幅を巻紙芯管2の横幅がはまる様にし縦長奥行を所定寸法の紙切桝形空間39(底無)にして紙切板動作をする紙切挑動ばね40を装着する。
【0020】
さらにまた紙切板15の左外側面の所定位置に桝形起動受41を刻設し作動円盤14の起動突起27を受け入れ、動作円盤23及び作動円盤14の動作を伝達される。
【0021】
各図に示すように紙切挑動ばね40は1本のスプリングばねの両外側端を紙切板15の左右両方の架設芯軸受36の間隔同等幅にして数条巻込み架設渦巻輪42にし、その両内側上端のスプリングばねを平向に湾曲してU字形の紙切支持ばね43を左右2箇所とその連続して中間のスプリングばねを上向に屈曲し平行にしU字形の紙切押込ばね44を各々成形、ついで架設渦巻輪42の左右外側下端のスプリングばねを斜下方に延長にして所定位置を直角に折曲し適宜位置で切断対向し紙切作動支点45を付着する。
【0022】
紙切作動支点45は縦長の菱形硬質合成樹脂成形で左右両側端横軸にばね支点溝穴46を穿設し紙切板跳動ばね40の直角折曲先端を両端から装入着する。
【0023】
紙切板15に紙切作動支点45を付した紙切挑動ばね40・紙切支持ばね43・紙切押込ばね44を装着し紙切架設軸棒18で紙切板軸受16と右紙切板軸受17に懸架する。
【0024】
即ち紙切挑動ばね40の紙切支持ばね43を紙切板15の紙切桝形空間39に挿し込み天面に当接し、ついで紙切押込ばね44を紙切板15の上外面に当着し紙切板15を挟み込む、また紙切作動支点45は斜下方になるが紙切挑動ばね40の所定斜角度である。
【0025】
ついで紙切挑動ばね40を装着した紙切板15の左右側端の一方の架設芯軸受36から架設芯軸棒18を両端の架設芯軸受36を貫通挿入。この際、架設芯軸棒18の一端に周設した留金溝25を右端にして装入しついで紙切板15を作動円盤14に連動せしめる。
【0026】
紙切板15は架設芯軸棒18の右端を右紙切軸受17に一旦挿入しきり左端は紙切板軸受16に適当に挿入しておき、ついで紙切板15の桝形起動受41を作動円盤14の起動突起27と当接連動確実にするように架設芯軸棒18を左方向えいっそう挿し出し紙切板軸受16に装入すれば、右紙切板軸受17から架設芯軸棒18の右端の留金溝25が露出し金具留26を挿入し紙切板15は所定作動位置に配置し巻紙回動連13・動作円盤22及び作動円盤14・起動突起27と連関し巻紙押込連20と共に動作を行うものである。
【0027】
ついで巻紙がま口ホルダ1の背面外装48の所定位置に器具取付穴49を配設する。
【実施例】
【0028】
巻紙がま口ホルダ1を使用壁面に背面外装47の器具取付穴48でねじ留め設置する。
【0029】
巻紙挿着空間7の下方より巻紙芯管2を挿入し紙切作動支点45に巻紙芯管2の上面を当接し持ちあげながら巻紙芯管2の右端を巻紙押込盤28に押し当てると共に左端を巻紙回動先端22に挿入し巻紙芯管2を装着すれば、紙切板15と巻紙芯管2との間を開口し巻紙端片3を手取りしやすくなる。これは紙切板15と紙切作動支点45に片持仰角度を一定の高さに持ち上げているからであり巻紙芯管2の消費減衰に追従するも変化はない。
【0030】
初回使用開始は巻紙芯管2を手前に回動し巻紙端片3を適宜の長さに引き出しておく。
【0031】
所用の際巻紙端片3を引き出せば巻紙芯管2と巻紙回動連13が回動し動作円盤23と連動する作動円盤14も回動し起動突起27で桝形起動受41の内縁に当接し押しこめば紙切板15は開口から紙切縁37を巻管芯管2の上面に当てがい巻紙端片3を必要量引出したあと切り放せば紙切板15は開口した元状態位置に復帰する。
【0032】
なを紙切板15の片持挺子状動作を作動する作動円盤14は、紙切板15の降下動作のときだけは動作円盤23の時計まわり回動にしたがい巻紙芯管2の巻紙端片3の取り出中は停止し巻紙端片3の取り出し終了ともに動作円盤23も回動停止すれば作動円盤14は紙切板15の上昇動作と共に反時計まわりし元位置に復帰する。また消費減衰する巻紙芯管2に当接追従する紙切作動支点45の先端角のくい込みで巻紙芯管2は逆回動しない。さらにまた紙切作動支点45は手指を器具内にさし入れるときの限界の目印防護になる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
巻紙がま口ホルダは巻紙端片の取り出し容易で傷病者・高年者・若年者に適応し、また世界人口増加地域の生活近代化及び健康意識向上で最新衛生設備建設需要に期待したい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】巻紙がま口ホルダの要部展開一部簡略全体斜視図。
【図2】巻紙がま口ホルダの要部縦断展開正面図。
【図3】巻紙がま口ホルダの要部縦断展開平面図。
【図4】巻紙がま口ホルダの軸受コイルばねの正面図。
【図5】巻紙がま口ホルダの図2A−A線に沿う要部縦断左側面図
【図6】巻紙がま口ホルダの図5につづく要部縦断作動左側面図。
【図7】巻紙がま口ホルダの図6につづく要部縦断作動左側面図。
【図8】巻紙がま口ホルダの図7につづく要部縦綻作動左側面図。
【符号の説明】
【0035】
1 巻紙がま口ホルダ
2 巻紙芯管
3 巻紙端片
4 左側外装面
5 器械室
6 右補強板
7 巻紙挿着空間
8 右側外装面
9 押込連装置室
10 器械基盤
11 回動芯軸
12 作動盤芯軸
13 巻紙回動連
14 作動円盤
15 紙切板
16 紙切板軸受
17 右紙切板軸受
18 架設芯軸棒
19 押込連取付穴
20 巻紙押込連
21 軸受コイルばね
22 巻紙回動先端
23 動作円盤
24 巻紙回動軸孔
25 留金溝
26 金具留
27 起動突起
28 巻紙押込盤
29 押込軸筒
30 押込軸孔
31 一筋割目
32 押込軸受
33 鍔付溝フランジ
34 押込軸筒穴
35 伸縮ばね
36 架設芯軸受
37 紙切縁
38 紙切押込段
39 紙切桝形空間
40 紙切挑動ばね
41 桝形起動受
42 架設渦巻輪
43 紙切支持バネ
44 紙切押込バネ
45 紙切作動支点
46 ばね支点溝穴
47 背面外装
48 器具取付穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻紙がま口ホルダ(1)の器械基盤(10)の下右位置の回動芯軸(11)に軸受コイルばね(21)ついで巻紙回動連(13)を装入し、さらに回動芯軸(11)の軸心から左上傾斜所定位置の作動盤芯軸(12)に軸受コイルばね(21)及び作動円盤(14)を装入して動作円盤(23)と摺接、さらに作動円盤(14)と連動する紙切板(15)の紙切桝形空間(39)に紙切挑動ばね(40)を装人し紙切支持ばね(43)を紙切板(15)の下側から紙切押込ばね(44)は紙切板(15)の上側から当接し架設芯軸棒(18)で紙切板軸受(16)と右紙切板軸受(17)に装入し、桝形起動受(41)に作動円盤(14)の起動突起(27)を受け入れ紙切板(15)を所定配置したうえ巻紙芯管(2)を巻紙押込連(20)と巻紙回動連(13)に挿着し巻紙芯管(2)の上面に紙切作動支点(45)を当接し紙切板(15)と所定仰角を保ち紙切板(15)を開口し巻紙端片(3)を取り出しの際巻紙芯管(2)が巻紙回動連(13)の動作円盤(23)と作動円盤(14)を連動し紙切板(15)が降下し紙切縁(37)で巻紙端片(3)を切り出し所用後は元位置に復帰するようにした巻紙がま口ホルダ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−139427(P2012−139427A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−294881(P2010−294881)
【出願日】平成22年12月30日(2010.12.30)
【出願人】(393017328)
【Fターム(参考)】