説明

布地に賦香する方法

以下の工程を含む乾燥機内で布地物品を賦香する方法:
a)物品を装置内に配置する工程、
b)香料組成物を物品上に送達する工程。ここで、組成物は、
i)香料組成物の0.01重量%〜10重量%の香料であって、この香料が、
1気圧で260℃未満の沸点と、好ましくは25℃において3超過のClogPと、を有する少なくとも5重量%のブルーミング香料成分と、
1気圧で260℃超過の沸点と、25℃において3超過のClogPと、を有する少なくとも1重量%の香料布地持続性成分と、を含む香料と、
ii)組成物の0.01重量%〜10重量%の防腐剤と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、布地処置の分野におけるものである。特に、本発明は、香料組成物を布地上に送達する工程を含む、洗濯装置内で布地に賦香する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日では、布地の洗浄は汚れの除去を要求するのみならず、ユーザーは、洗浄プロセスの一部として、布地が心地良い香りで仕上がることも期待している。布地の賦香は、洗濯機の洗浄サイクル内に送達される洗剤によって、従来実施されているが、しかしながら、これは簡単な作業ではない。一方で、洗剤は、洗浄液中で高度に希釈され、香料の濃度を低減するため、布地の良好な賦香をもたらすには、高濃度の香料が必要となる。その一方で、香料の一部は、すすぎサイクル中にすすぎ落とされる。結果として、この形態の香料送達は、次善である。洗浄に続き、乾燥がある。乾燥機で乾燥が行われるときに高温が生じ、これは香料の蒸発となる場合があり、布地上に残る香料の量を更に減少させる。
【0003】
ユーザーは、布地が賦香されるだけでなく、洗浄プロセスが行われる領域が心地良い香りから利益を得ることを期待する。これらの目的を同時に達成するために、すなわち、洗浄が行われる領域に賦香すること及び賦香された布地が仕上がることは、容易ではない。これは、乾燥機で乾燥が行われる場合には、特に難題であり、なぜならば乾燥プロセスは高温を伴い、これは香料の蒸発に寄与し、結果として、処理された布地上にはそれほど多くの香料が残らなくなるからである。
【0004】
国際公開第2004/094580号は、揮発性材料を含む処理組成物を布地物品に送達する方法を記載する。処理組成物は、1気圧で、250℃以下の沸点を有する、少なくとも約30重量%の賦香材料を含む香料を含む。組成物は、設定温度又は時間プロファイルと共に、乾燥機を使用して適用される。国際公開第2004/094580号の組成物は、初めは良好な香りの布地物品を提供し得るが、長く続く賦香を提供するには十分な量でない場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2004/094580号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
少量の香料を用いる布地の賦香のための効果的なプロセスに対する必要性が存在し、同時に、このプロセスは、ユーザーが、乾燥プロセス中に、その経験をより楽しくするための、更なる利益を有することができるように、洗浄領域に香料を提供すべきである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、洗濯機内で香料組成物を布地上に送達することによって、布地物品に賦香する方法を目的とする。香料組成物は、ブルーミング香料成分及び布地持続性香料成分を含む。本組成物は、洗濯が行われる領域(例えば、洗濯室)の賦香と、同時に、布地の賦香と、を提供する。本発明の方法において使用するための組成物は、装置の実体ではなく、かつ装置上に残留物を残さない。
【0008】
本発明の第1態様によると、以下の工程を含む、乾燥機内で布地物品に賦香する方法が提供される:
a)物品を乾燥機内に配置する工程、
b)物品上に香料組成物を送達する工程であって、この物品が低レベルの水分を有する、工程。水分のレベルは、約0.5L/kg未満、好ましくは約0.1L/kg未満、より好ましくは約0.05L/kg未満である。
【0009】
布地上に多すぎる水分が残る場合、この品目の更なる乾燥は、布地から水を除去するが、蒸発によって、香料成分の一部も除去する。したがって、残留香料が最大となるようにするために、水分レベルは約0.5L/kg未満、好ましくは約0.1L/kg未満、より好ましくは約0.05L/kg未満でなくてはならない。水分のレベルは、国際電気標準会議法60456に記載の「絶乾」法に従って測定される。
【0010】
組成物は、以下のi)、ii)を含む:
i)組成物の約0.01重量%〜約10重量%、好ましくは約0.02重量%〜約2重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約1重量%の香料であって、この香料は、
1気圧で260℃未満の沸点と、好ましくは25℃において3超過のClogPを有する香料の少なくとも5重量%、好ましくは少なくとも10重量%、より好ましくは少なくとも20重量%、特に少なくとも40重量%のブルーミング香料成分と、
1気圧で260℃超過の沸点と、好ましくは25℃において3超過のClogPを有する香料の少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも2重量%、より好ましくは少なくとも5重量%、特に少なくとも6重量%の香料布地持続性成分と、を含む、香料と、
ii)組成物の0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.01重量%〜5重量%、より好ましくは0.02重量%〜1重量%の防腐剤。
【0011】
本発明の方法において使用するための組成物は、本明細書において「本発明の組成物」と呼ばれることもある。本発明の組成物は、比較的低濃度の香料を使用して、良好な賦香をもたらす。本発明の方法を使用して、布地物品上に付着した香料の量は、従来の方法(すなわち、香料が主たる洗浄洗剤から送達される従来の洗濯)と比較して、更には乾燥機内で布地ケア組成物を送達する他の方法と比較しても、高い。
【0012】
本発明の方法は、賦香された布地物品を製造し、同時に物品を乾燥させる領域の賦香を提供する。本発明の方法によって布地物品上に付着した香料は、長期間続く効果を可能にする高い布地持続性を有する。持続性の原因として、沸点が重要なだけでなく、ClogPもまた重要である。ClogPは、溶解度差(differential solubility)の尺度、又は、オクタノール/水の係数としての比較疎水性である。したがって、この値が高いほど、物質はより疎水性になる。持続性香料成分に関して、水性キャリア内の分離を超えて、布地への接着を確保するために、ClogPは3超過であることが重要である。
【0013】
好ましい実施形態では、処理される布地物品は乾燥物品である。「乾燥物品」によって、本明細書では絶乾方法によって測定されたときに、物品の0.01重量%未満、好ましくは0.001重量%未満の水を有する物品を意味する。物品は、まだ洗浄されていないために、又は物品が本発明の方法に供される前に、乾燥サイクルを経ているために、物品は乾燥していてもよい。乾燥物品上への本組成物の送達は、物品、特に衣類が汚れておらず、それらが1回だけ、又は数回着用されて、ユーザーは、全洗浄プロセスに衣服を供するというよりは、むしろそれらをリフレッシュしたいという場合に特に有利であり、これは時間、エネルギー、及び資源のためのみならず、洗浄プロセスは衣類の磨耗及び引き裂きの一因となる恐れがあるからである。
【0014】
本発明の方法は、湿潤又は乾燥布地物品の処理に適しているだけでなく、それはまた、乾燥及び湿潤物品の混合物の賦香にも適している。湿潤及び乾燥物品の混合物が処理されるとき、乾燥及び湿潤物品は、それぞれが他のものの存在から利益を得るということが見出されている。乾燥物品は、わずかに湿気を帯び、しわの軽減に寄与し、布地物品上の静電気の量を低減し、湿潤物品は、より速く乾燥する。
【0015】
好ましい実施形態では、香料組成物の送達は、ドラムが静止し、好ましくは気流がないときに、乾燥機内で行われる。これは気流内の香料組成物の損失を回避する。
【0016】
他の実施形態では、送達は、ドラムが回転し、気流がないか、又は気流が存在するときに、好ましくは、気流がないときに、乾燥機内で行われる。これは布地物品上の香料組成物の均一かつ効果的な分布に寄与する。
【0017】
回転乾燥機は、従来、濡れた布地を乾燥させるためのみに使用されてきている。本発明の方法は、乾燥機の新しい応用例(すなわち、乾燥布地を、これらの布地を賦香するために、処理すること)を可能にする。
【0018】
本発明の他の態様によると、洗濯機内で行われる方法が提供され、組成物は、最終すすぎサイクルの後、高速回転サイクル前若しくは後のいずれかに、ドラムの回転を伴って又はドラムが静止した状態のいずれかで送達される。ドラムの回転は、香料の均一な分布につながる。香料組成物が物品上に適用された後、物品は洗濯棚上又は乾燥機内で乾燥される場合がある。両方の場合において、本発明の方法は、布地の優れた賦香を提供する。これは、従来の洗濯プロセスよりも、すなわち、主たる洗浄洗剤からよりも、効果的な方法で香料の付着を可能にする。従来の洗濯プロセスにおいて、香料は洗浄液中に希釈され、更に、香料は部分的又は完全に、すすぎにおいて除去される場合がある。
【0019】
好ましい実施形態では、防腐剤は、キレート剤、有機硫黄化合物、ハロゲン化化合物、環式有機窒素化合物、低分子量アルデヒド、デヒドロ酢酸、フェニル及びフェノール化合物、並びにパラベンから選択される。好ましくは、組成物は、第四級アンモニウム化合物を含まない。
【0020】
好ましい実施形態では、本発明の組成物は、布地物品上の悪臭を防ぐのに役立つシクロデキストリンを含む。
【0021】
特に好ましい実施形態では、香料組成物の送達は、断続的に、好ましくはドラムが回転しているときに行われる。ドラムが回転しているときに組成物の一部が送達され、続いて、ドラムがまだ回転している状態で送達のない期間があると、非常に良好かつ均一な付着が達成され、このプロセスは多くの回数繰り返される。乾燥機内でプロセスが行われたとき、送達期間中に気流又は熱を有さないことが好ましい。
【0022】
本発明の方法において使用する洗濯装置は通常、注入口、貯留層、送達手段、及び排出口を含む液体送達システムを備える。この注入口は、好ましくは開放可能な引き出しの形態であり、好ましくは装置の前面に配置される。貯留層の充填は、注入口から行われる。これは単回投与(よって、各投与が、異なる製品であってもよく、ユーザーに最大限の柔軟性を与える)及び/又は複数回の投与(よって、ユーザーは、装置が使用されるたびにそれを充填する必要がなく、これによって作業を簡素化する)を保持するのに適しているべきである。貯留層は、同時又は別々に送達され得る、異なる組成物の保管のための、異なる区画を有することができる(最大限の柔軟性及び作業の簡素化をもたらす)。
【0023】
送達手段は、好ましくはポンプ、より好ましくは電気ポンプを意味する。均一かつ効果的な送達の観点から、更に、静電手段又は超音波手段、特にピエゾ電子超音波手段を含むことができる送達手段が特に適しているということが見出された。
【0024】
排出口は、好ましくは閉鎖可能であり、よって、それは液体の送達が行われていないときに閉鎖することができる。これは、例えば、乾燥機内の乾燥プロセス中に生じる糸くず又は、洗濯機内の洗浄プロセス中に生じる汚れによって、排出口が目詰まりするのを回避するのに役立つことができる。これはまた、香料組成物を熱的に単離して維持するのにも寄与する。好ましい実施形態では、排出口は、好ましくは、香料組成物の分布及び付着の良好な均一性をもたらす方法で配置された、1本のノズル又は複数のノズルの形態である。
【0025】
香料組成物は好ましくは、以下のa)、b)を有する、スプレーの形態で送達される:
a)約100ミクロン〜約1400ミクロン、より好ましくは約200ミクロン〜約1300ミクロン、更により好ましくは約300ミクロン〜約1200ミクロン、特に約500ミクロン〜約1100ミクロンの平均粒径を有する液滴と、
b)約0.5〜約100mL/分、より好ましくは約1〜約75mL/分、更により好ましくは約2〜約50mL/分、特に約15〜約25mL/分の流量。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、香料組成物を送達することによって、洗濯装置内で布地物品を賦香する方法を想定し、この香料はブルーミング及び布地持続性成分を含む。本方法は、要求される香料の量及び長く続く効果に関して、布地に賦香するための非常に効果的な方法を提供し、並びに、処理された布地の優れた賦香、これに加えて、洗濯室の香りを提供する。
【0027】
「洗濯装置」によって、本明細書では、布地の洗浄の工程(布地の従来の洗浄、リフレッシュ、及び仕上げを含む)のいずれかで使用される装置を意味する。本明細書に用いるのに好ましい装置は、洗濯機(乾燥能力を伴うもの及びこれを伴わないもの)及び乾燥機、より好ましくは回転乾燥機である。
【0028】
香料組成物
本明細書に用いられる香料組成物は、好ましくは水性組成物であり、必須成分として香料を有し、ブルーミング及び布地持続性香料成分及び防腐剤を含む。組成物は好ましくは、付着物又は布地に染みを付ける材料を含まない。
【0029】
香料は、少なくとも約5重量%、好ましくは約6重量%〜約70重量%、より好ましくは約10重量%〜約60重量、特に約15重量%〜約50重量%のブルーミング香料成分を含む。ブルーミング香料成分は、1気圧で約260℃未満、好ましくは約250℃未満、より好ましくは240℃未満の沸点と、好ましくは25℃で3超過のClogPと、1気圧で260℃超過の沸点と、好ましくは25℃において3超過のClogPを有する少なくとも約1重量%、好ましくは約2重量%〜約30重量%、より好ましくは約4重量%〜約20重量%、特に約5重量%〜約15重量%の香料布地持続性成分と、を有する。
【0030】
ブルーミング香料成分
ブルーミング香料成分は、その沸点(B.P.)とそのオクタノール/水の分配係数(P)を特徴とする。香料成分のオクタノール/水の分配係数は、オクタノール中と水中における香料成分の平衡濃度の比である。本発明の好ましい香料成分は、約760mm Hg(1気圧)の常用標準圧力で測定される場合に、約260℃以下、好ましくは約255℃未満、より好ましくは約250℃未満のB.P.及び約1,000以上のオクタノール/水の分配係数Pを有する。本発明の好ましい香料成分の分配係数は高い値を有するので、それらの10を底とする対数、logPの形で示すとより便利である。したがって、本発明の好ましい香料成分は、25℃において、約3以上のlogPを有する。
【0031】
多くの香料化合物の沸点は、以下の資料に見出すことができる:
Properties of Organic Compounds Database CD−ROM Ver.5.0
CRC Press
Boca Raton,Florida
Flavor and Fragrance−1995
Aldrich Chemical Co.
Milwaukee,Wisconsin
STNデータベース/オンライン
Design Institute of for Physical Property Data
American Institute of Chemical Engineers
STNデータベース/オンライン
Beilstein Handbook of Organic Chemistry
Beilstein Information Systems
Perfume and Flavor Chemicals
Steffen Arctander
Vol.I,II−1969
【0032】
未報告の場合には、香料成分の760mmの沸点を推定することができる。これらの沸点を概算するには以下のコンピュータープログラムが有用である:
MPBPVPバージョン1.25(著作権)1994〜96 Meylan
Syracuse Research Corporation(SRC)
Syracuse,New York
ZPARC
ChemLogic,Inc.
Cambridge,Massachusetts
【0033】
本発明の目的に関して、香料成分の沸点は、測定された沸点であることが好ましい。
【0034】
多数の香料成分のlogPが報告されており、例えばDaylight Chemical Information Systems,Inc.(以後「Daylight CIS」と呼ぶ)(Irvine,California)から入手可能なPomona92データベースは、元の文献の引用と共に、多くのものを含んでいる。しかしながら、logPの値は、Biobyte Corporation(Claremont,California)から入手可能なPamona Med Chem/Daylight「CLOGP」プログラム、バージョン4.42によって最も便利に算出される。このプログラムはまた、それらがPomona92データベースにおいて入手可能な場合には、実験的なlogPの値も一覧にしている。「logP計算値」(ClogP)は、Hansch及びLeoのフラグメント手法によって求められる(本明細書に参照により組み込まれる、A.Leoの「Comprehensive Medicinal Chemistry」(Vol.4,C.Hansch,P.G.Sammens,J.B.Taylor and C.A.Ramsden,Eds.,p.295,Pergamon Press,1990を参照のこと)。このフラグメント手法は、各香料成分の化学構造を基に、原子の数と種類、原子の結合性、及び化学結合をも考慮に入れている。ClogP値は、最も信頼でき、物理化学的特性の評価に広く用いられており、好ましくは本発明で有用な香料成分の選択においてlogP実験値の代わりに用いられる。別途明記しない限り、ClogP値は、本明細書において、Hansch及びLeoのフラグメント手法によって決定される。
【0035】
本発明の方法に従って使用される香料は、非常に滲出性であり、かつ使用中には非常に気付かれやすい。ブルーミング香料成分は、低い香り検出レベルを有し、少量の使用を可能にする一方で、望ましい強度の香りを更に提供する。本発明の組成物は、心地良い香りを有するのみならず、組成物が使用されるとき、香りを増加させることもできる。
【0036】
表1は、本発明の組成物に有用なブルーミング香料成分のいくつかの非限定的例を示す。本発明の香料は、好ましくは少なくとも5つの異なるブルーミング香料成分、好ましくは少なくとも6つの異なるブルーミング香料成分、より好ましくは少なくとも7つの異なるブルーミング香料成分、更に好ましくは少なくとも8若しくは9、又は更には10以上の異なるブルーミング香料成分を含有する。様々なブルーミング成分が、望ましい特性を備える香料を作る香りの正しい複雑性を作るのに必要である。更に、本発明の香料は、好ましくは少なくとも約50重量%のブルーミング香料成分、好ましくは少なくとも約55重量%のブルーミング香料成分、より好ましくは少なくとも約60重量%のブルーミング香料成分を含有する。本明細書の香料は、好ましくは、いかなる単一のブルーミング成分も、ブルーミング香料成分の合計に対して、その成分が約2重量%超過で提供されるような濃度で含有してはならず、より好ましくはブルーミング香料成分の約1.5重量%以下で、更に好ましくは約0.5重量%以下でなくてはならない。
【0037】
香料自体は、好ましくは、60%超過のいかなる単一の香料成分も含有してはならない。
【0038】
天然原材料由来の最も一般的な香料成分は、複数の成分で構成される。例えば、オレンジテルペンは約90%〜約95%のd−リモネンを含有するが、その他の多くの微量成分も含有する。このような各物質が本発明のブルーミング香料組成物の配合に使用されるときには、本発明を定義する目的で、それら各物質は、1つの成分として数えられる。こうした天然香料成分の合成的複製物もまた、多数の構成成分を含み、本発明を定義する目的で1つの成分として数えられる。
【表1−1】

【表1−2】

【0039】
布地持続性香料成分
本発明の香料組成物はまた、1気圧で約260℃超過のB.Pを有し、かつ25℃において少なくとも約3のClogPを有する布地持続性香料成分を約0.5%〜約10%、好ましくは約1%〜約9%、より好ましくは約1.5%〜約8%、最も好ましくは約2%〜約7%も含む。これらの成分は、布地物品の長く続く賦香を提供するのに特に効果的である。表2は、こうした持続性香料成分のいくつかの非限定的例を提供する。
【0040】
以下の表では、測定沸点は、上述の資料から取られている。推定沸点は上述のコンピュータープログラムにより割り出されたものの平均である。
【0041】
以下のコンピュータープログラムにより25℃における予想ClogPが割り出された:
Panoma MedChem/Daylight ClogP V.4.42
【表2−1】

【表2−2】

【0042】
防腐剤
組成物は、約0.0001%〜約2%の抗菌防腐剤を含む。好ましくは組成物の約0.0002重量%〜約1重量%、より好ましくは約0.0003重量%〜約0.5重量%、最も好ましくは約0.0004重量%〜約0.1重量%である。
【0043】
防腐剤は、組成物が、目障りかつ/又は悪臭となり得る微生物、及びこれに続く微生物増殖を防ぐ。防腐剤は、香料組成物の保存安定性を高めるために、微生物増殖を抑制及び/又は制御するのに効果的である。好ましくは、防腐剤は水溶性であり、かつ香料組成物中に可溶化される。本発明の組成物は、組成物がシクロデキストリンを含むときに、微生物がより増殖しやすい。
【0044】
広域スペクトルの防腐剤、例えば、細菌(グラム陽性及びグラム陰性の両方)及び菌類の両方に効果のあるものを使用することが好ましい。限定されたスペクトル防腐剤、例えば、微生物の1つの群(例えば菌類)のみに効果のあるものは、広域スペクトルの防腐剤あるいは相補及び/又は補助活性を備える他の限定されたスペクトルの防腐剤と組み合わせて使用することができる。広域スペクトルの防腐剤の混合物も使用することができる。特定の群の微生物の汚染物質が問題になるいくつかの場合において(例えばグラム陰性)、アミノカルボン酸キレート化剤(本明細書において、キレート剤とも呼ばれる)を単剤で、又は他の防腐剤と併用して相乗剤として使用してもよい。例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、及び他のアミノカルボン酸キレート化剤、及びこれらの混合物が挙げられるこれらのキレート化剤は、グラム陰性菌、特にシュードモナス種に対する防腐剤効果を高めることができる。
【0045】
本発明において有用な抗菌防腐剤としては、殺菌性化合物、すなわち、微生物を殺す物質、又は静菌性化合物、すなわち微生物の増殖を阻害する及び/又は制御する物質が挙げられる。
【0046】
好ましい抗菌防腐剤は、水溶性であり、かつ低い濃度で効果的であるものである。本発明において有用な水溶性防腐剤は、水中で、水100mL当たり少なくとも約0.3g、すなわち室温で約0.3%超過、好ましくは室温で約0.5%超過の溶解度を有するものである。
【0047】
防腐剤は、布地の外観に損傷(例えば変色、着色、脱色)を生じさせない任意の有機防腐剤の物質であってもよい。本発明の組成物の水溶性防腐剤は、有機硫黄化合物、ハロゲン化化合物、環式有機窒素化合物、低分子量アルデヒド、第四級アンモニウム化合物、デヒドロ酢酸、フェニル、及びフェノール樹脂化合物、パラベン、並びにこれらの混合物から選択される。好ましくは、本発明の組成物は、第四級アンモニウム化合物を含まない。これらの種の性質により、凝集体が形成される場合があり、これは送達システムにおける閉塞又は装置自体の内部の潜在的な蓄積を生じさせる可能性がある。
【0048】
以下は、本発明の組成物に使用するための防腐剤である。
【0049】
(1).有機硫黄化合物
本発明に使用するのに好ましい水溶性防腐剤は有機硫黄化合物である。本発明に使用するのに適した有機硫黄化合物の、いくつかの非限定的な例は以下の通りである:
(a)3−イソチアゾロン化合物
好ましい防腐剤は、以下の式を有する3−イソチアゾロン基を含有する抗菌有機防腐剤である:
【化1】

式中、
Yは、約1〜約18個の炭素原子の非置換アルキル、アルケニル若しくはアルキニル基、約3〜約6個の及び最高12個の炭素原子を有する非置換若しくは置換シクロアルキル基、最高約10個の炭素原子の非置換若しくは置換アラルキル基、又は最高約10個の炭素原子の非置換若しくは置換アリール基であり、
は、水素、ハロゲン、又は(C〜C)アルキル基であり、
は、水素、ハロゲン、又は(C〜C)アルキル基である。
【0050】
好ましくは、Yがメチル又はエチルであるとき、R及びRは両方とも水素であってはならない。酸、例えば、塩酸、硝酸、硫酸などと化合物を反応させることによって形成されたこれらの化合物の塩もまた適している。
【0051】
この部類の化合物は、1981年5月5日に出願された米国特許第4,265,899号(Lewisら)に開示されており、参照により本明細書に組み込まれる。前述の化合物の例は、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン;2−n−ブチル−3−イソチアゾロン;2−ベンジル−3−イソチアゾロン;2−フェニル−3−イソチアゾロン、2−メチル−4,5−ジクロロイソチアゾロン;5−クロロ−2−メチル−3−イソチアゾロン;2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン;及びこれらの混合物である。好ましい防腐剤は、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンとの水溶性混合物、より好ましくは、約77%の5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンと約23%の2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物、商標名Kathon(登録商標)CGでRohm and Haas Companyから入手可能な1.5%の水溶液として入手可能な広域スペクトルの防腐剤である。
【0052】
Kathon(登録商標)が、本発明で防腐剤として使用されるとき、それは、組成物の約0.0001重量%〜約0.01重量%、好ましくは約0.0002重量%〜約0.005重量%、より好ましくは約0.0003重量%〜約0.003重量%、最も好ましくは約0.0004重量%〜約0.002重量%の濃度で存在する。
【0053】
他のイソチアゾリンとしては、商標名Proxel(登録商標)製品で入手可能な1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン及び商標名Promexal(登録商標)で入手可能な2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オンが挙げられる。Proxel及びPromexalは両方ともZenecaから入手可能である。それらは、広いpH範囲(すなわち4〜12)にわたって安定性を有する。いずれも活性ハロゲンを含有せず、ホルムアルデヒド放出防腐剤ではない。使用組成物の約0.001重量%〜約0.5重量%、好ましくは約0.005重量%〜約0.05重量%、最も好ましくは約0.01重量%〜約0.02重量%の濃度で使用されたとき、Proxel及びPromexalは両方とも、一般的なグラム陰性及び陽性菌、菌類、酵母菌に対して効果的である。
【0054】
(b)ピリチオンナトリウム
他の好ましい有機硫黄防腐剤は、約50%の水溶性を備えるピリチオンナトリウムである。ピリチオンナトリウムが、本発明で防腐剤として使用されるとき、それは、通常は、使用組成物の約0.0001重量%〜約0.01重量%、好ましくは約0.0002重量%〜約0.005重量%、より好ましくは約0.0003重量%〜約0.003重量%の濃度で存在する。
【0055】
好ましい有機硫黄化合物の混合物もまた、本発明で防腐剤として使用することができる。
【0056】
(2).ハロゲン化化合物
本発明に使用するための好ましい防腐剤はハロゲン化化合物である。本発明に使用するのに適したハロゲン化化合物の、いくつかの非限定的な例は以下の通りである:
Henkelから商標名Bronidox L(登録商標)で入手可能な5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン。Bronidox L(登録商標)は、水中で約0.46%の溶解度を有する。Bronidoxが、本発明で防腐剤として使用されるとき、それは、通常は、使用組成物の約0.0005重量%〜約0.02重量%、好ましくは約0.001重量%〜約0.01重量%の濃度で存在する。
【0057】
Inolexから商標名Bronopol(登録商標)で入手可能な2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール。Bronopolは、水中で約25%の溶解度を有する。Bronopolが、本発明で防腐剤として使用されるとき、それは、通常は、使用組成物の約0.002重量%〜約0.1重量%、好ましくは約0.005重量%〜約0.05重量%の濃度で存在する。
【0058】
一般的にクロルヘキシジンとして既知である1,1’−ヘキサメチレンビス(5−(p−クロロフェニル)ビグアニド)及びその塩は、例えば酢酸及びグルコン酸と共に、本発明で防腐剤として使用されてもよい。このジグルコン酸塩は極めて水溶性に富み、水に約70%溶解し、この二酢酸塩の水に対する溶解度は約1.8%である。クロルヘキシジンが、本発明で防腐剤として使用されるとき、それは、通常は、使用組成物の約0.0001重量%〜約0.04重量%、好ましくは約0.0005重量%〜約0.01重量%の濃度で存在する。
【0059】
1,1,1−トリクロロ−2−メチルプロパン−2−オールは、一般にクロロブタノールとして既知であり、約0.8%の水溶性を有し、クロロブタノールの典型的な有効濃度は、使用組成物の約0.1重量%〜約0.5重量%である。
【0060】
4,4’−(トリメチレンジオキシ)ビス−(3−ブロモベンズアミジン)ジイセチオネート、又はジブロモプロパミジンは、約50%の水溶性を有し、ジブロモプロパミジンが本発明で防腐剤として使用されるとき、それは通常は、使用組成物の約0.0001重量%〜約0.05重量%、好ましくは約0.0005重量%〜約0.01重量の濃度で存在する。
【0061】
好ましいハロゲン化化合物の混合物もまた、本発明で防腐剤として使用することができる。
【0062】
(3).環式有機窒素化合物
本発明に使用するための好ましい水溶性防腐剤は、有機窒素化合物である。本発明に使用するのに適した有機窒素化合物の、いくつかの非限定的な例は以下の通りである:
(a)イミダゾリジンジオン化合物
本発明に使用するための好ましい防腐剤はイミダゾリジンジオン(imidazolidione)化合物である。本発明に使用するのに適したイミダゾリジンジオン化合物の、いくつかの非限定的な例は以下の通りである:
一般にジメチロールジメチルヒダントイン、又は、例えば、LonzaからGlydant(登録商標)として入手可能である、DMDMヒダントインとして既知である、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチル−2,4−イミダゾリジンジオン。DMDMヒダントインは、水中で50%超過の水溶性を有し、主に細菌に効果的である。DMDMヒダントインが使用されるとき、それは広域スペクトルの防腐剤、例えば、Kathon CG(登録商標)又はホルムアルデヒドと組み合わせて使用されることが好ましい。好ましい混合物は、Lonzaから商標名Glydant Plus(登録商標)で入手可能な約95:5のDMDMヒダントイン対3−ブチル−2−ヨードプロピニルカルバメート混合物である。Glydant Plus(登録商標)が、本発明で防腐剤として使用されるとき、それは、通常は、使用組成物の約0.005重量%〜約0.2重量の濃度で存在する。
【0063】
一般にジアゾリジニル尿素として既知であり、商標名Germall II(登録商標)でSutton Laboratories Inc.(Sutton)から入手可能なN−[1,3−ビス(ヒドロキシメチル)2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル]−N,N’−ビス(ヒドロキシメチル)尿素は、本発明において防腐剤として使用されてもよい。Germall II(登録商標)が、本発明で防腐剤として使用されるとき、それは、通常は、使用組成物の約0.01重量%〜約0.1重量%の濃度で存在する。
【0064】
N,N”−メチレンビス{N’−[1−(ヒドロキシメチル)−2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル]尿素}は、一般にイミダゾリジニル尿素として既知であり、3V−Sigmaから商標名Abiol(登録商標)、InduchemからUnicide U−13(登録商標)、(Sutton)からGermall 115(登録商標)で入手可能であり、本発明で防腐剤として使用され得る。イミダゾリジニル尿素が、防腐剤として使用されるとき、それは、通常は、使用組成物の約0.05重量%〜約0.2重量%の濃度で存在する。
【0065】
好ましいイミダゾリジンジオン化合物の混合物もまた、本発明で防腐剤として使用することができる。
【0066】
(b)ポリメトキシ二環式オキサゾリジン
他の好ましい水溶性環式有機窒素防腐剤は、以下の一般式を有するポリメトキシ二環式オキサゾリジンである:
【化2】

式中、nは約0〜約5の値を有し、Huls Americaから商標名Nuosept(登録商標)で入手可能である。Nuosept(登録商標)Cが、防腐剤として使用されるとき、それは、通常は、使用組成物の約0.005重量%〜約0.1重量%の濃度で存在する。
【0067】
好ましい環式有機窒素化合物の混合物もまた、本発明で防腐剤として使用することができる。
【0068】
(4).低分子量アルデヒド
(a).ホルムアルデヒド
本発明に使用するための好ましい防腐剤はホルムアルデヒドである。ホルムアルデヒドは、広域スペクトルの防腐剤であり、これは通常、37%の水溶液のホルアルデヒドであるホルマリンとして入手可能である。ホルムアルデヒドが、本発明で防腐剤として使用されるとき、通常の濃度は、使用組成物の約0.003重量%〜約0.2重量%、好ましくは約0.008重量%〜約0.1重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約0.05重量%の濃度である。
【0069】
(b).グルタルアルデヒド
本発明に使用するための好ましい防腐剤はグルタルアルデヒドである。グルタルアルデヒドは水溶性で、広域スペクトルの防腐剤であり、一般に、25%又は50%水溶液として入手可能である。グルタルアルデヒドが、本発明で防腐剤として使用されるとき、それは、通常は、使用組成物の約0.005重量%〜約0.1重量%、好ましくは約0.01重量%〜約0.05重量%の濃度で存在する。
【0070】
(5).デヒドロ酢酸
本発明に使用するための好ましい防腐剤はデヒドロ酢酸である。デヒドロ酢酸は、それが水溶性であるように、好ましくはナトリウム又はカリウム塩の形態にある広域スペクトルの防腐剤である。この防腐剤は、殺菌性防腐剤よりも、より静菌防腐剤として作用する。デヒドロ酢酸が防腐剤として使用されるとき、それは、通常は、使用組成物の約0.005重量%〜約0.2重量%、好ましくは約0.008重量%〜約0.1重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約0.05重量%の濃度で使用される。
【0071】
(6).フェニル及びフェノール化合物
本発明に使用するのに適したフェノール及びフェノール化合物の、いくつかの非限定的な例は以下の通りである:
一般にプロパミジンイセチオネートとして既知の、約16%の水溶性を有する、4,4’−ジアミジノ−α,ω−ジフェノキシプロパンジイセチオネート及び一般にヘキサミジンイセチオネートとして既知の4,4’−ジアミジノ−α,ω−ジフェノキシヘキサンジイセチオネートである。これらの塩の典型的な有効濃度は、使用組成物の約0.0002重量%〜約0.05重量%である。
【0072】
他の例は、ベンジルアルコール(約4%の水溶性);2−フェニルエタノール(約2%の水溶性);及び2−フェノキシエタノール(約2.67%の水溶性)であり、これらのフェニル及びフェノキシアルコールの典型的な有効濃度は、使用組成物の約0.1重量%〜約0.5重量%である。本明細書に用いるのに好ましいのは、ベンジルアルコールである。
【0073】
(7).パラベン
p−ヒドロキシ安息香酸の短鎖アルキルエステルは一般に、パラベンとして既知である。好ましいパラベンとしては、3,4,4’−トリクロロカルバニリド又はトリクロカルバンとしても既知であるN−(4−クロロフェニル)−N’−(3,4−ジクロロフェニル)尿素又は一般にトリクロサンとして既知である、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテルが挙げられる。
【0074】
(8).それらの混合物
本発明の防腐剤は、広範囲の微生物を抑制するために、混合して使用することができる。
【0075】
シクロデキストリン
好ましくは、本発明の組成物は、組成物の約0.01重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.06重量%〜約2重量%のシクロデキストリンを含む。
【0076】
本明細書で使用される用語「シクロデキストリン」は、6〜12個のグルコース単位を含有する非置換型シクロデキストリン、特に、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン、及び/又はこれらの誘導体及び/又はこれらの混合物のような既知のシクロデキストリンのいずれかを含む。グルコース単位の特定のカップリング及び高次構造は、シクロデキストリンに特定の体積の中空内部を有する剛性、円錐分子構造を与える。空洞の独特の形状及び空洞の物理的−化学的性質により、シクロデキストリン分子は、空洞に収まることのできる有機分子又は有機分子の一部を吸収する(包接錯体を形成する)ことが可能になる。多くの悪臭分子及び香料分子などの、多くの匂い分子が空洞に収まることができる。したがって、シクロデキストリン及び特に異なる大きさの空洞を有するシクロデキストリンの混合物を用いて、反応性官能基を含有することも含有しないこともある、広域スペクトルの、匂いを発生する有機物質に起因する匂いを抑制することができる。布地リフレッシュ組成物溶液中のシクロデキストリン内の空洞は、溶液を表面に適用するとき、シクロデキストリンが種々の匂い分子を吸収できるように、溶液中では本質的に空である(シクロデキストリンが錯体化しないまま残っている)べきである。好ましくは、本明細書で使用されるシクロデキストリン、例えば、α−シクロデキストリン及び/又はその誘導体、γ−シクロデキストリン及び/又はその誘導体、誘導体化β−シクロデキストリン、及び/又はそれらの混合物は、極めて水溶性に富む。シクロデキストリンの誘導体は、主に、一部の−OH基が−OR基に変換されている分子からなる。シクロデキストリン誘導体としては、例えば、メチル化シクロデキストリン及びエチル化シクロデキストリン(式中、Rはメチル基又はエチル基である)のように、短鎖アルキル基を有するもの;ヒドロキシプロピルシクロデキストリン及び/又はヒドロキシエチルシクロデキストリン(式中、Rは−CH−CH(OH)−CH又は−CHCH−OH基である)のような、ヒドロキシアルキル置換基を有するもの;マルトース結合シクロデキストリンのような分枝鎖シクロデキストリン;2−ヒドロキシ−3−(ジメチルアミノ)プロピルエーテル(式中、Rは、低pHでカチオン性である、CH−CH(OH)−CH−N(CHである)を含有するもののようなカチオン性シクロデキストリン;第四級アンモニウム、例えば、2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピルエーテルクロリド基(式中、RはCH−CH(OH)−CH−N(CHClである);カルボキシメチルシクロデキストリン、シクロデキストリンサルフェート及びシクロデキストリンスクシニレートのようなアニオン性シクロデキストリン;カルボキシメチル/第四級アンモニウムシクロデキストリンのような両性シクロデキストリン;少なくとも1個のグルコピラノース単位が3−6−アンヒドロ−シクロマルト構造を有するシクロデキストリン、例えば、「Optimal Performances with Minimal Chemical Modification of Cyclodextrins」(F.Diedaini−Pilard及びB.Perly、The 7th International Cyclodextrin Symposium Abstracts,April 1994,p.49、この参考文献は参考として本明細書に組み込まれる)に開示されているようなモノ−3−6−アンヒドロシクロデキストリン;並びにこれらの混合物が挙げられる。他のシクロデキストリン誘導体は、米国特許第3,426,011号(Parmerterら)(1969年2月4日発行);同第3,453,257号;同第3,453,258号;同第3,453,259号;及び同第3,453,260号(これらは全てParmerterらの名において1969年7月1日発行);同第3,459,731号(Grameraら)(1969年8月5日発行);同第3,553,191号(Parmerterら)(1971年1月5日発行);同第3,565,887号(Parmerterら)(1971年2月23日発行);同第4,535,152号(Szejtliら)(1985年8月13日発行);同第4,616,008号(Hiraiら)(1986年10月7日発行);同第4,678,598号(Oginoら)(1987年7月7日発行);同第4,638,058号(Brandtら)(1987年1月20日発行);及び同第4,746,734号(Tsuchiyamaら)(1988年5月24日発行)に開示されており、これら全ての特許は参考として本明細書に組み込まれる。
【0077】
極めて水溶性であるシクロデキストリンは、室温で100mLの水に少なくとも約10g、好ましくは100mLの水に少なくとも約20g、より好ましくは室温で100mLの水に少なくとも約25gの水溶性を有するものである。可溶化された、複合体化してないシクロデキストリンの有用性は、有効かつ効率的な匂い抑制性能には必須である。可溶化された水溶性シクロデキストリンは、表面、特に布地の上に付着すると、非水溶性シクロデキストリンよりも効率良く匂い抑制性能を示すことができる。本明細書に用いるのに好適な好ましい水溶性のシクロデキストリン誘導体の例は、ヒドロキシプロピルα−シクロデキストリン、メチル化α−シクロデキストリン、メチル化β−シクロデキストリン、ヒドロキシエチルβ−シクロデキストリン、及びヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリンである。シクロデキストリン当たりの−OR基の総数を置換度として定義するとき、ヒドロキシアルキルシクロデキストリン誘導体は、好ましくは、約1〜約14、より好ましくは約1.5〜約7の置換度を有する。メチル化シクロデキストリン誘導体は、典型的には、約1〜約18、好ましくは約3〜約16の置換度を有する。既知のメチル化β−シクロデキストリンは、各グルコース単位が約14の置換度の約2個のメチル基を有する、一般にDIMEBとして知られる、へプタキス−2,6−ジ−O−メチル−β−シクロデキストリンである。より多く市販されている好ましいメチル化β−シクロデキストリンは、通常約12.6の異なる置換度を有する、一般にRAMEBとして知られる、ランダムにメチル化されたβ−シクロデキストリンである。DIMEBは、好ましい界面活性剤の界面活性にRAMEBよりも大きな影響を及ぼすため、RAMEBがDIMEBよりも好ましい。好ましいシクロデキストリンは、例えば、Cerestar USA,Inc.及びWacker Chemicals(USA),Inc.から入手可能である。
【0078】
シクロデキストリンの混合物を使用することも好ましい。このような混合物は、広範な分子サイズを有する広範な、匂いを発する分子と錯体化することにより、より広範な匂いを吸収する。好ましくは、シクロデキストリンの少なくとも一部は、α−シクロデキストリン及びその誘導体、γ−シクロデキストリン及びその誘導体、及び/又は誘導体化β−シクロデキストリンであり、より好ましくはα−シクロデキストリン又はα−シクロデキストリン誘導体と、誘導体化β−シクロデキストリンとの混合物であり、更により好ましくは誘導体化α−シクロデキストリンと誘導体化β−シクロデキストリンとの混合物であり、最も好ましくはヒドロキシプロピルα−シクロデキストリンとヒドロキシプロピルβ−シクロデキストリンとの混合物及び/又はメチル化α−シクロデキストリンとメチル化β−シクロデキストリンとの混合物である。
【0079】
任意成分
本明細書の組成物は更に、布地ケア製品の分野で典型的に使用される1つ以上の任意成分を含み得る。例示的な任意成分には、界面活性剤、布地しわ制御剤、布地柔軟化剤、静電気防止剤、キレート剤、防虫・防蛾剤、着色剤、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。任意成分の合計濃度は低く、組成物に対して好ましくは約5重量%未満、又は約3重量%未満、又は約2重量%未満である。
【0080】
好ましい実施形態では、本明細書の組成物は、約0.005重量%〜0.1重量%、又は約0.01重量%〜約0.5重量%の界面活性剤を含む。本明細書に用いるのに好ましい界面活性剤としては、シロキサン界面活性剤が挙げられる。界面活性剤は、組成物を、ポリエステル及びナイロンのような疎水性表面上に、容易にかつより均一に展着させる低表面張力を提供する。界面活性剤を含有する香料組成物は、布地物品上に十分に展着するということが見出されている。組成物の展着はまた、それが速く乾燥するのを可能にし、乾燥プロセスをより効果的にする。更に、界面活性剤を含有する組成物は、疎水性の油性の汚れに、より良く浸透でき、悪臭抑制が改善され得る。界面活性剤はまた、分散剤、乳化剤として、好ましくは可溶化剤として、本明細書の組成物中に必要とされる。本明細書に用いるための界面活性剤は、組成物内において他の構成成分と適合性がなくてはならず、香料の特性を変更してはならない。
【0081】
所望により、組成物は、約0.1重量%〜約10重量%、又は約0.5重量%〜約7重量%、又は約1重量%〜約5重量%の布地しわ制御剤を含有し、好ましくはこの布地しわ制御剤は、シリコーン、形状保持ポリマー、親水性可塑剤、リチウム塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される。シリコーンは、布地、特に衣類中の繊維に潤滑特性を付与するため、又は滑り性能を増大させるために、本明細書において使用できる。好ましいシリコーンは、約8個未満、好ましくは約6個未満の炭素原子をもつペンダントアルキル基を有し、ペンダントアリール基は有さない。有用なシリコーン類の非限定的な例としては、ポリジメチルシリコーン及び揮発性シリコーンなどの非硬化性シリコーン、並びに、アミノシリコーン及びヒドロキシシリコーンなどの硬化性シリコーンが挙げられる。所望によりこの組成物には、布地繊維、特に木綿繊維を柔軟にするための、親水性可塑剤を含めることができる。好ましい親水性可塑剤の例には、例えばグリセロール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、エリスリトール、又はこれらの混合物などの短鎖多価アルコールがあり、より好ましくは、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、及びこれらの混合物である。リチウム塩は、布地しわ制御性能を向上させるために、組成物中で使用することができる。本明細書において有用なリチウム塩の非限定的な例としては、臭化リチウム、臭化リチウム水和物、塩化リチウム、塩化リチウム水和物、酢酸リチウム、酢酸リチウム二水和物、乳酸リチウム、硫酸リチウム、硫酸リチウム一水和物、酒石酸リチウム、酒石酸水素リチウム、及びこれらの混合物がある。
【0082】
洗濯装置
回転乾燥機は、洗濯物の布地(衣類及び他の織物)から、これらが洗濯機内で清浄された直後に、水分を取り除くために従来使用されている家庭用電化製品である。
【0083】
大半の乾燥機は、それを通じて加熱空気が循環し、洗濯物から水分を蒸発させるための回転ドラムからなる。ドラムは、洗濯物中の物品間の空間を維持するために、通常は比較的ゆっくりと回転する。大半の場合では、タンブラーはモーター駆動であり、好ましく誘導電動機によるベルト駆動式である。一部の乾燥機は、単一モーターを使用してドラムを回転させ、空気流を作り出す。2つの独立したモーター(1つはドラム用、もう1つは空気流を生じさせるためのもの)を有する乾燥機は、操作の更なる柔軟性を与え、ドラムが気流なしで回転するときに、香料組成物の送達を可能にし、これによって、適した付着の度合い及び均一性となる。これはまた、乾燥した洗濯物の場合に、特に適しているということが見出されている。
【0084】
本発明の方法で使用するための装置は、液体送達システムを有し、香料組成物をドラム内に供給する。
【0085】
理論に限定されるものではないが、洗濯装置のドラム内の布地に対する分布均一性及び香料組成物の付着の両方に影響し得るいくつかの要因としては、ドラム内香料組成物の流量、香料組成物の液滴直径、ドラム内のノズルの位置、ドラム内スプレーの円錐角及びドラム内香料組成物の直線速度が挙げられる。
【0086】
ノズルの配置及びノズルの角度は、装置内の布地物品とのスプレーの接触を最適化するように選択すべきである。処置液の送達の非常に効率的な方法(均一及び効率的な布地適用範囲に関して)は、ノズルが、乾燥機通気口/注入口のスクリーンに、又はドラムの上部に直接狙いを定めないような角度を選択することである。更に、一般に、回転する布地の円の下部で布地に接触するために装置のドラム周辺まわりの布地の回転により作られる空の空間/トンネルを通ってノズルからのスプレーが放出されようノズルに角度を付けることが望ましい。また、乾燥機ドラムが回転中、布地が最も高い垂直方向の点から最も低い垂直方向の点に落ちるとき、装置内で回転させられる布地とスプレーが交差するようノズルを特定の角度に曲げることが有効であり得る。
【0087】
本発明の方法に適した乾燥機は、所望により通気システムを有してもよい。本明細書に用いるのに好ましいのは、通気システムのない乾燥機であるが、それは、これらの乾燥機が処置液の使用に関してより効率的であるからである。通気システムを備える乾燥機において好ましいのは、処置液の送達を、通気システムが閉じた状態で行うことである(損失を回避するため)。
【0088】
好ましくは、香料組成物は、約100ミクロン〜約1400ミクロン、より好ましくは約200ミクロン〜約1300ミクロン、更に好ましくは約300ミクロン〜約1200ミクロン、特に約500ミクロン〜約1100ミクロンの平均液滴径を持つ液滴を有するスプレーの形態で、布地上に送達される。液滴径分布は、液滴の10%未満が50ミクロン未満のサイズを有し、10%未満が1600ミクロン超過のサイズを有するようなものであることが、また好ましい。「サイズ」によって、本明細書では液滴の直径を意味する。この液滴径の範囲は、香料組成物の良好な分布となり、布地の縞状化及び染みを回避する。
【0089】
液滴直径を測定する好適な機器はMalvern Instruments Ltd.(Framingham,Massachusetts)製のMalvern粒径測定器である。
【0090】
ドラム内のスプレーの流量は、好ましくは、約0.5〜約100mL/分、より好ましくは約1〜約75mL/分、更に好ましくは約2〜約50mL/分、特に約15〜約25mL/分である。「Measurement of Liquid Flow in Closed Conduits by Weighing Method」と題するASME/ANSI MFC−9M−1988に流量を測定する一つの好適な方法が見出される。
【0091】
好ましくは、ドラム内のスプレーの直線速度は、約0.05〜約2m/秒、より好ましくは約0.1〜約1m/秒である。回転乾燥機ドラム内のスプレー長さはドラムの回転軸線に沿って測定するときドラム長さの約20%〜約95%である。直線速度を測定する一つの好適な方法はAlbrecht、H.E.、Damaschke N.、Borys、M.及びTropea、C.により著された2003年、XIV、738巻、382頁の「Experimental Fluid Mechanics」シリーズの「Laser Doppler and Phase Doppler Measurement Techniques」編に記載されているようなレーザードップラー測風学を活用している。
【0092】
スプレー液の円錐角は、スプレー液が回転乾燥機のドラム内にスプレーされるときにスプレー液が形成する角度を指す。スプレー液の円錐角は約35°〜約150°、約40°〜約110°、又は約50°〜約90°である。
【0093】
本明細書に示される全ての百分率は、特に明記しない限り重量を基準としている。本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【実施例】
【0094】
乾燥機内の送達
表1に例示された香料組成物は、添加のための引き込み口、貯留層、乾燥機内で組成物を布地物品へ移送するためのポンプ、及び組成物を送達するための、ドラム内のノズルを含む、適切に装備された乾燥機に添加される。スプレー機構は、ユーザーの入力に基づいて、任意の乾燥サイクルで作動することができる。所定のレベルの布地の乾燥度(布地1kg当たり0.5L未満)に達したとき、サイクルのスプレー段階が作動する。まずはじめに、ヒーターが停止し、クールダウン中に、ドラムはまだ回転しながら、50mLの香料組成物が、表3において以下に概略されるシーケンスによって、60mL/分の速度で送達される。乾燥プロセス中に、洗濯室は香料で満たされる。乾燥布地物品は、乾燥の終了には心地良く賦香される。
【表3】

1:Rhom and Haasから入手可能なKoralone B−119(1,2ベンズイソチアゾリン3−オン)
2:GEから入手可能なシリコーン界面活性剤
3:BASFから入手可能な界面活性剤
4:表2に例示された香料
【表4】

【表5】

【0095】
洗濯機内の送達
表1による香料組成物は、有益組成物を添加するための貯留層、及び貯留層から内部ドラムへの香料組成物の移送のための送達システムを特徴とする、適切に装備された洗濯機に添加される。送達システムの例は、ポンプを介してドラム内部に位置する、ノズルに貯留層を接続するチューブである。洗浄サイクルのすすぎ段階に続いて、ドラム回転中に、50mLの香料組成物が、ドラム内部の布地物品上に噴射される。ドラム回転は4分間続き、サイクルの高速回転段階が続く。布地物品を次いで、物干し網又は乾燥機(別個の回転乾燥機、又は機械が洗濯/乾燥機の場合には、洗濯機内で)のいずれかで乾燥させる。洗濯室は、乾燥プロセス中に心地良く賦香され、布地物品は心地良く賦香されて仕上がる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥機内で布地物品に賦香する方法であって、
a)前記物品を前記乾燥機内に配置する工程と、
b)約0.5L/Kg未満の水分のレベルを有する前記物品上に、香料組成物を送達する工程と、
を含み、前記組成物が、
i)前記組成物の0.01重量%〜10重量%の香料であって、該香料が、1気圧で260℃未満の沸点と、好ましくは25℃において3超過のClogPと、を有する少なくとも5重量%のブルーミング香料成分と、1気圧で260℃超過の沸点と、25℃において3超過のClogPと、を有する少なくとも1重量%の香料布地持続性成分と、を含む、香料と、
ii)前記組成物の0.01重量%〜10重量%の防腐剤と、
を含む、方法。
【請求項2】
前記香料組成物が乾燥物品上に送達される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記乾燥機が、給気口と、気流プロバイダーと、糸くずスクリーンを有する排出口と、所望により通気システムと、を回転することができるドラムを有し、前記香料組成物の送達が、前記ドラムが回転しており、好ましくは前記気流のないときに行われる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
洗濯機内で布地物品に賦香する方法であって、
a)前記洗濯機内に前記物品を配置する工程と、
b)すすぎサイクル後に、香料組成物を前記物品上に送達する工程と、
を含み、前記組成物が、
i)前記組成物の0.01重量%〜10重量%の香料であって、該香料が、1気圧で260℃未満の沸点と、好ましくは25℃において3超過のClogPと、を有する少なくとも5重量%のブルーミング香料成分と、1気圧で260℃超過の沸点と、25℃において3超過のClogPと、を有する少なくとも1重量%の香料布地持続性成分と、を含む、香料と、
ii)0.01重量%〜10重量%の防腐剤と、
を含む、方法。
【請求項5】
前記防腐剤が、キレート剤、有機硫黄化合物、ハロゲン化化合物、環式有機窒素化合物、低分子量アルデヒド、デヒドロ酢酸、フェニル及びフェノール化合物、並びにパラベンから選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記香料組成物の送達が、断続的に行われる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記乾燥機又は前記洗濯機が、注入口、貯留層、送達手段、及び排出口を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記送達手段が、ポンプ、好ましくは電気ポンプ、及び所望により静電手段、超音波手段、又はこれらの混合を備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記液体送達システムの前記排出口が、1つのノズル又は複数のノズルの形態である、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記香料組成物が、スプレーの形態で送達され、前記スプレーが、
a)約100ミクロン〜約1400ミクロンの平均粒径を有する液滴と、好ましくは、
b)約0.5〜約100mL/分の流量と、
を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記香料組成物が、脱臭剤、好ましくはシクロデキストリンを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。

【公表番号】特表2012−514687(P2012−514687A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−545553(P2011−545553)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【国際出願番号】PCT/US2010/022154
【国際公開番号】WO2010/088226
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】