説明

布帛又はその他材料間の封印を作るための装置

【課題】液体及び/又は気体が封印に出入りすることを実質的に防ぎながら、閉じられ、締結され又は封印される部材の開閉を促進する装置を利用する、新規な締結方法を提供すること。
【解決手段】二つの締結部材を相互に連結し、及び分離する締結システムを提供する。さらに、二つの締結部材を封印する方法が提供され、また、近接の締結部材を分離するために適応される装置も使用され、さらに、液体及び/又はガスの自由な流れを防ぐために、締結部材間にオブストラクションを作り出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施態様は、一般的には、少なくとも二つの部材を確実に結び付け、及び/又は封印して相互に連結するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
締結装置は、凹凸システムを利用して連結する、二つの順応性のある縦長の構成要素を、典型的には含み、その中でも、縦方向に一定の間隔を置いて並べたレ−ルは、滑動部を動かすことによって連結し、分離する。そのように締結装置は、いろいろな物品、たとえば、衣服、容器、バッグ、潜水服、宇宙服、ドライバッグ、ケム/バイオシェルタ−、ビビィサック、等を開閉するために、長期期間使用されていたが、それらは、度々、液体及び/又はガスの浸透を許し、そして、それ故、気密構造及び/又は液密構造の封印が望まれている状況下においては、役に立たない。すなわち、たとえ、防水の締結システムが利用できるとしても、それらは、概して、完全には液密構造ではなく、液体及び/又はガスの幾らかの量が、提供されるシ−ルに対して浸透する。それにもかかわらず、他の締結システムは、操作するのに難しく、高価であり、重く、及び/又は、それらは、液密構造及び/又は気密構造の閉じるものを設置するために、締結システムの締め具上にカバ−材料の使用を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように、液体及び/又は気体が封印に出入りすることを実質的に防ぎながら、閉じられ、締結され又は封印される部材の開閉を促進する装置を利用する、新規な締結方法が提供される。以下に、バッグ、ジャケット、防水ズボン、宇宙服、容器、等に連結するために適する改良された締結システムであって、締結し、閉じて、封印をし、及び/又は再び開くことを促す、スライダー装置又は封印装置を含むその締結システムを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、多様な異なるバージョン又は実施態様を含むことを理解されたい。そして、この要約は、限定することを意味するものではないし、包括することも意味するものではない。この要約は、必ずしも全ての実施態様ではないが、いくつかの実施態様の一般的な説明を、ある程度、提供することができ、ある実施態様のより詳細な説明をも、ある程度含む。
【0005】
本発明の一つの実施態様は、例として布帛の二つの片を連結するための締結システムを提供する。ここに記載されている、いくつかの実施態様に関連して使用されている、「締結システム」は、少なくとも二つの要素をつなげる装置を意味する。締結システムが、液密性、防水性、及び/又は気密性のシールを作り上げることができることが、この発明の一つの態様である。ここに意図されるように、締結システムは、凹み線及び凸線タイプのバッグをつなぐような幾種の用途、軍隊用途(例えば、遺体袋及び寝袋)、航空宇宙用途(例えば、クリーンルーム用シール、宇宙服)、水中用途、その他の取り巻く環境の封印が必要とされるいかなる用途においても使用することができる。一般的に、本発明の一つの実施態様は、レール締結具を有する二つの締結部材を含み、その二つの締結部材は、縦方向に一定の間隔を置いて配置された、連結する複数の凹凸部、たとえば、レールを、含む凹凸手段を介して連結するレール締め具を有する。ここで使われているように、「凹凸部」又は「レール」は、たとえば、対応部材において嵌合表面上の少なくとも一つの凹部と連結する、嵌合部材の一つの表面部上の少なくとも一つの凸部によって作製される、締結形状、クロージャー、又は封印を含むことが意図され、従来の凹凸形状以外の締結形状もまた、この発明の範囲内であることを理解されたい。使用に際しては、レールは、互いに近接した状態で配置され、相互に力をかけられ、それによって、かみ合わされ、閉じられ、ロックされ、及び封止された関係にある、二つの締結部材を維持する。このかみ合わされた配列を促進するために、レールの締め具に沿って動かされるように、二つのレール締め具を連続的にかみ合わせる装置が使用される。レールの締め具をはずすために、装置は、使用の第二の位置に移動し、レール締め具に沿って動かし、それによって、締結部材を分離する。
【0006】
それゆえに、本発明の一つの実施態様は、連結されたレール締め具を分離する中間部材を含み、締結部材間の間隙を埋め、封印されている部材の中に若しくは外に、液体、ガス、空気若しくは流動性物質の進入及び排出することを防ぎ又は実質的に防ぐ、並進機構又はシーリング装置を提供する。一つの実施態様のシーリング装置は、たとえば、バッグを閉めるために、個々の締結部材のレールに同時に力をかける固定のコントロールアームと協働する、少なくとも一つの可動のコントロールアームを含む。封印を開けるために、シーリング装置が、使用の第二の位置に移動し、そこでは、近接したコントロールアームは、協働しない。このようにして、シーリング装置の中間部材が、締結部材を分離することを可能とする。下記の詳細な説明の検討で、当業者であれば、この作業を終了するために、使用される、多くのタイプの中間部材があることを認識するであろう。
【0007】
本発明のもう一つの態様は、締結システムであって、
第一の勘合表面を含む第一のクロージャ部材、並びに
第二の勘合表面を含む第二のクロージャ部材であって、その第二の嵌合表面が、その第一の勘合表面と適切に作用して嵌合するために、その第一の嵌合表面と実質的に反対側に位置取りするために適用する、第二のクロージャ部材、並びに
傾斜させたプロファイルを有する中間部材、並びに
中間部材に連結される複数のクロージャアームであって、その第一及び第二の嵌合表面の一つの外側の表面に対して圧力をかけるために内側の表面を含み、その少なくとも二つのアームが、第一及び第二の嵌合表面を連結して封印された形態に閉じ込める、クロージャアーム、
を含む締結システムを提供する。
【0008】
さらに、本発明の他の実施態様は、締結システムであって、
第一及び第二のクロージャ部材であって、その第一のクロージャ部材が、その第二のクロージャ部材の第二の嵌合表面を嵌合するために第一の嵌合表面を含み、その第一及び第二の嵌合表面が第一及び第二のクロージャ部材の長さを拡張する、第一のクロージャ部材及び第二のクロージャ部材
並びに、
第一と第二の嵌合表面の少なくとも一部間でスライドすることが実行可能である中間部材であって、中間部材と第一及び第二の嵌合表面が、閉じられた封印を形成する、中間部材、
を含む締結システムを提供する。
【0009】
またさらに、本発明の他の実施態様は、締結システムであって、
第一の嵌合表面を含む第一のクロージャ部材、並びに
第二の嵌合表面を含む第二のクロージャ部材であって、第二の嵌合表面が、第一の嵌合表面を適切に嵌合するために、その第一の嵌合表面とは実質的には反対に位置取りするために適用する、第二のクロージャ部材、並びに
実質的にダイヤモンド形状のプロファイルを備える中間部材であり、その中間部材が、第一の嵌合表面を封印して係合するために第一の表面を含み、さらに第二の嵌合表面を封印して係合するために第二の表面を含み、そして、その中間部材が、第一及び第二のクロージャ部材の第一及び第二の嵌合表面で閉じられた封印を形成する、中間部材、
を含む締結システムを提供する。
【0010】
またさらに、本発明の他の実施態様は、締結システムであって、
封印を形成するための第一並びに第二の手段であって、封印を形成するための第一及び第二の手段を適切に係合するための手段であり、封印を形成するための第一の手段を備え、封印するための手段を有する少なくとも第一の表面、及び封印を形成するための第二の手段を備え、封印するための手段を有する少なくとも第二の表面を含めて適切に係合するための手段であって、
適切に係合するための手段を、封印を形成するための第一及び第二の手段の縦の長さ方向に沿って動かすとき、適切に係合するための手段を封印して係合する封印を形成するための第一並びに第二の手段を、
含む締結システムを提供する。
【0011】
さらにまた、本発明の別の実施態様は、物品と共に使用するために適用する締結システムであって、その物品が少なくとも二つの近接部を含み、クロージャ装置が、
物品の二つの近接部を相互に連結するために、封印を形成するための第一並びに第二の手段であって、
封印を形成するための第一並びに第二の手段を適切に係合するための手段であって、封印を形成するための第一の手段を備える、封印するための手段を有する少なくとも第一の表面、及び封印を形成するための第二の手段を備える封印するための手段を有する少なくとも第二の表面を含む、適切な係合のための手段であって、
適切に係合するための手段を、シールを形成するための第一並びに第二の手段の縦の長さ方向に沿って、動かすときに、適切に係合するための手段を封印して作動させる、封印を形成するための第一並びに第二の手段であって、封印が物品の二つの近接した部分を同時に引き寄せる、第一並びに第二の手段
を含む、締結システムを提供する。
【0012】
さらに、本発明の別の実施態様は、第一の嵌合表面及び第二の反対側の嵌合表面と共に使用するためのスライダーであって、その第一及び第二の嵌合表面が縦の長さLを有し、
第一の嵌合表面を封印して係合するための第一の表面及び第二の嵌合表面を封印して係合するための第二の表面で、スライダーコアの長さ方向に沿って分離される第一及び第二の嵌合表面を含む、スライダーコアであって、
第一及び第二の嵌合表面の縦の長さLの方向に沿って、多くの所に、第一及び第二の嵌合表面を封印して係合する、スライダーコア、
を含むスライダーを提供する。
【0013】
本発明の要約は、本発明の充分に広い範囲の代表的なものとして、意図されていないし、解釈されるべきではない。本発明の範囲に関しての添付された図面、詳細な説明及びその他は、本発明のこの要約においての要素、成分、等を含むか含まないにかによって、左右されないことは、勿論のこと、本発明の要約の詳細内容のいろいろな態様によって、本発明は、明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
明細書の一部に組み込まれ、構成する、添付された図面は、本発明の実施態様を示し、さらに、上述された本発明の一般的な記載及び下記に示される図面の詳細な記載と共に、これらの発明の原理を説明することに対して有効である。
【図1】連結された二つの締結部材の斜視図である。
【図2】本発明の一つの実施態様の中間部材の上面斜視図である。
【図3】図2に示された、中間部材の底面斜視図である。
【図4】図2に示された、中間部材の正面図である。
【図5】図2に示された、中間部材の左側面図である。
【図6】図1と同様に斜視図であって、本発明の一つの実施態様の中間部材が、連結された二つの締結部材間の間隙に位置することを示す、斜視図である。
【図7】図6と同様に斜視図であって、上側の締結部材が、理解しやすいように取り除かれていることを示す、斜視図である。
【図8】図6の右側面図である。
【図9】図8の断面図である。
【図10】本発明の一つの実施態様のシーリング装置の正面斜視図である。
【図11】図10で示された、シーリング装置の背面斜視図である。
【図12】図10で示された、シーリング装置の底面斜視図であって、可動のコントロールアームが封印開放位置にあることを示す、斜視図である。
【図13】二つの締結部材に結合するシーリング装置の斜視図である。
【図14】図13の断面図である。
【図15】図13と同様に斜視図であって、可動のコントロールアームが、シール開放位置に位置取ることを示す、斜視図である。
【図16】引き手を備えるシーリング装置の斜視図である。
【図17】可動のコントロールアームが、封印閉鎖位置にあって、図13のシーリング装置の右側面図である。
【図18】可動のコントロールアームが、封印開放位置にあって、図13のシーリング装置の右側面図である。
【図19】可動のコントロールアームが、封印開放位置にあって、図13のシーリング装置の右側面図であり、シーリング装置が、締結部材の離脱を引き起こすために移動することを示す、右側面図である。
【図20】本発明の別の実施態様のシーリング装置の斜視図である。
【図21】図20で示された、シーリング装置の背面斜視図である。
【図22】二つの締結部材を相互に連結した、図20のシーリング装置の上面斜視図である。
【図23】図20のシーリング装置の上面斜視図であって、上側の締結部材が、理解しやすいように、取り除かれていることを示す、上面斜視図である。
【図24】図22のシーリング装置の左側面図である。
【図25】図24と同じシーリング装置の左側面図であって、下側の締結部材が、理解しやすいように取り除かれていることを示す、左側面図である。
【図26】締結部材間で離脱が生じている状態を示す、図20のシーリング装置の斜視図である。
【図27】二つの締結部材が、相互に連結され、封印される状態を示す、図20のシーリング装置の斜視図である。
【図28】図20で示されたものと同様に、本発明の別の実施態様のシーリング装置の正面斜視図であるが、さらに、可動の中間部材を有する。
【図29】図28で示された、シーリング装置の上面図である。
【図30】図28で示された、シーリング装置の右側面図である。
【図31】図28で示された、シーリング装置の正面図である。
【図32】図28で示された、シーリング装置の左側面図である。
【図33】中間部材が、使用時の第一番目の位置にあることを示す、図28で示された、シーリング装置の左側面図である。
【図34】中間部材が、使用時の第二番目の位置にあることを示す、図28で示された、シーリング装置の左側面図である。
【図35】図28のシーリング装置の固定のコントロールアームの斜視図である。
【図36】図28のシーリング装置に用いられる、回転式の中間部材の斜視図である。
【図37】図36に示された、回転式の中間部材の上面図である。
【図38】図36に示された、回転式の中間部材の右側面図である。
【図39】二つの締結部材が相互に連結されることを示す、図28のシーリング装置の上面斜視図である。
【図40】図39と同様に、上面斜視図であって、理解しやすいように、上側の締結部材が、取り除かれたことを示す、上面斜視図である。
【図41】二つの締結部材を相互に連結する状態を示す、図28のシーリング装置の底面斜視図である。
【図42】図41と同様に、底面斜視図であって、理解しやすいように、上側の締結部材が、取り除かれたことを示す、底面斜視図である。
【図43】図39のシーリング装置の右面図である。
【図44】図43と同様の右面図であって、理解しやすいように、上側の締結部材が、取り除かれたことを示す、右面図である。
【図45】図39の正面図である。
【図46】図39と同様の正面図であって、理解しやすいように、上側の締結部材が、取り除かれた状態を示す、正面図である。
【図47】図39の上面図である。
【図48】図46と同様の上面図であって、理解しやすいように、上側の締結部材が、取り除かれた状態を示す、上面図である。
【図49】選択的に可動する部分を有する、本発明の別の実施態様の中間部材の正面斜視図である。
【図50】図49で示された、中間部材の背面斜視図である。
【図51】図49で示された、中間部材の底面斜視図である。
【図52】図49の上面図である。
【図53】図49の右面図である。
【図54】図49の正面図である。
【図55】図49の左面図である。
【図56】二つの締結部材が連結された状態を示す、図49の中間部材の上面斜視図である。
【図57】図56と同様の上面斜視図であって、理解しやすいように、上側の締結部材が、取り除かれた状態を示す、上面斜視図である。
【図58】二つの締結部材が連結された状態を示す、図49の中間部材の背面斜視図である。
【図59】図58と同様の背面斜視図であって、理解しやすいように、上側の締結部材が、取り除かれた状態を示す、背面斜視図である。
【図60】二つの締結部材が連結された状態を示す、図49の中間部材の底面斜視図である。
【図61】図60と同様の底面斜視図であって、理解しやすいように、上側の締結部材が、取り除かれた状態を示す、底面斜視図である。
【図62】図56の右面図である。
【図63】図62と同様の右面図であって、理解しやすいように、上側の締結部材が、取り除かれた状態を示す、右面図である。
【図64】図56の左面図である。
【図65】図64と同様の左面図であって、理解しやすいように、上側の締結部材が、取り除かれた状態を示す、左面図である。
【図66】図56の正面図である。
【図67】図66と同様の正面図であって、明瞭のために、上側の締結部材が取り除かれた状態を示す、正面図である。
【図68】図56の上面図である。
【図69】図68と同様の上面図であって、明瞭のために、上側の締結部材が取り除かれた状態を示す、上面図である。
【図70】クラムシェル構造を備える、本発明の別の実施態様の中間部材の正面斜視図である。
【図71】図70の背面斜視図である。
【図72】図70の底面斜視図である。
【図73】図70で示された、中間部材の上面斜視図である。
【図74】図70で示された、中間部材の右面図である。
【図75】図70で示された、中間部材の正面図である。
【図76】図70で示された、中間部材の左面図である。
【図77】二つの締結部材が連結された状態を示す、図70で示された中間部材の上面斜視図である。
【図78】図77と同様の上面斜視図であって、明瞭のために、上側の締結部材が取り除かれた状態を示す、上面斜視図である。
【図79】図78と同様の上面斜視図であって、中間部材が使用のために開放位置にあることを示す、上面斜視図である。
【図80】二つの締結部材を連結した状態であって、図70で示された中間部材の背面斜視図である。
【図81】図80と同様の背面斜視図であって、明瞭のために、下側の締結部材が取り除かれた状態を示す、背面斜視図である。
【図82】図81と同様の背面斜視図であって、中間部材が使用のために開放位置にあることを示す、背面斜視図である。
【図83】二つの締結部材を連結した状態であって、図70で示されたシーリングデバイスの底面斜視図である。
【図84】図83と同様の底面斜視図であって、明瞭のために、上側の締結部材が取り除かれた状態を示す、底面斜視図である。
【図85】図84に示されたものと同様の底面斜視図であって、中間部材が、開放位置の状態であることを示す、底面斜視図である。
【図86】図77の右面図である。
【図87】図86と同様の右面図であって、明瞭のために、上側の締結部材が取り除かれた状態を示す、右面図である。
【図88】図87と同様の右面図であって、中間部材が、開放位置の状態であることを示す、右面図である。
【図89】図77の左面図である。
【図90】図89と同様の左面図であって、明瞭のために、上側の締結部材が取り除かれた状態を示す、左面図である。
【図91】図90と同様の右面図であって、中間部材が、開放位置の状態であることを示す、右面図である。
【図92】図77の正面図である。
【図93】図92と同様の正面図であって、明瞭のために、上側の締結部材が取り除かれた状態を示す、正面図である。
【図94】図93と同様の正面図であって、中間部材が、開放位置の状態にあることを示す、正面図である。
【図95】図77の上面図である。
【図96】図95と同様の上面図であって、明瞭のために、上側の締結部材が取り除かれた状態を示す、上面図である。
【図97】図96と同様の上面図であって、中間部材が、開放位置の状態にあることを示す、上面図である。
【図98】バルブを含む、本発明の別の実施態様の中間部材である。
【図99】変形した外形を有する、中間部材の代替の実施態様である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1から19を参照しながら、衣服、フード容器、ボディバッグ、ショッピングバッグ、テストチャンバー、防水ズボン、テント、宇宙服、保護用のバイオハザードスーツ、マスク、寝袋、サンプルバッグ、又はその他の選択的に開閉するために設計され、閉められたときに一般的には、気密性及び/若しく液密性がある、すべての部材に組合される、少なくとも二つの締結部材4を相互に連結し、分離する、スライダーの一つの実施態様、以下、「シーリング装置」2を説明する。次の検討で明らかなように、締結部材4の位置及びシーリング装置2の使用のため、ギャップ8が生ずる。さらにとりわけ、ここで意図されるように締結部材4は、対応する締結部材4との連結する関係のために、複数の凹凸構造又レール16を備えるレール締め具12を使用する。ギャップ8は、液密性又は気密性もない、シールになるという結果をもたらすので、有害である。このように、本発明の一つの実施態様は、実質的に、液体及び/又はガスが、封印された境界面に浸透することを防ぐために、締結部材4の間に中間部材20を提供する。このように、中間部材20は、シールの完全性を維持するプラグ(栓)としての作用をする。中間部材20は、また、連結されたレール締め具12を分離するための仕組みをも提供する。レール締め具12を封印し、さらに再封印するために、対応するレール締め具12のレール16を連結するために、必要な力を供給するコントロールアームを使用する。
【0016】
図1を特に参照すると、本発明の実施態様によって使用される、締結部材4が示されていることが理解できる。一組の締結部材4を利用することによって、度々、二つの片の布帛又はその他の材料が相互に連結され、その場合に、締結部材4は、布帛又はその他の材料の上に備え付けられ(縫合され、溶接され、接着され、テープされ、等)、そして相互に連結するために設計される。ところが、備え付けることは、他のいかなる、先行技術の公知の技術によって、実行されてもよい。この方法における、締結部材4を配置することに関する問題は、シールの開閉を促進する。あるタイプのスライダー機構に適応するために、締結部材間に、ギャップ8が存在することである。実施において、二つの片の布帛は、上側の締結部材4Uと下側の締結部材4Lの態様によって、連結される。上側の締結部材4Uは、上側のレール締め具12Uを備え、下側の締結部材4Lは、下側のレール締め具12Lを備える。各々のレール締め具12は、上側の締結部材4Uと下側の締結部材4Lの間に、メカニカルシールを供給するために連結する、複数の縦方向に配置されるレール16を含む。
たとえば、封印されたバッグに目を向けると、シーリング装置は、レール締め具12の長さ方向に沿ってスライドされ、結果として、連結されたレールを離脱し、分離する。
【0017】
図2から5を特に参照すると、中間部材20は、前述のギャップ8を閉塞し、封印が開閉する機構を提供することが理解できる。特に、中間部材20は、上側のレール締め具及び下側のレール締め具と係合する装置であって、レール締め具の長さ方向に沿って、中間部材20をスライドすることによって、連結されたレールを分離する。中間部材20は、左表面部24を含み、その左表面部24は、レール締め具の少なくとも幅の範囲に及ぶ幅の大きさを画定する右表面部28から間隔をあけて配置される。加えて、中間部材20は、上側の輪郭部36及び下側の輪郭部32を含み、それらは、液体及び/又はガス耐性がある封印を提供するために、レール締め具のレールと相互作用をする、凹部40によって画定される。中間部材20の凹部40、上側の輪郭部36、及び下側の輪郭部32は、レール締め具の個々のレール間の間隙に対応し、一致するように、特別に設計されている。ところが、当業者であれば、上側の輪郭部36及び下側の輪郭部32が、耐性のある封印及び/又はレール締め具を分離することの機能性を提供するためにレール締め具のレールを適合させることは、必ずしも必要ないと考えるだろう。下記にさらに詳細に述べるように、実施において、中間部材20の下側の輪郭部32が、下側のレール締め具に係合し、中間部材20の上側の輪郭部36が、上側のレール締め具に相互に連結する。中間部材の上下にレール締め具が、相互に連結され、特に対応する上側のレール締め具及び下側のレール締め具が、それぞれ相互に連結する。このように、レール締め具の相互に連結されたレール内で締結部材のエッジに沿って中間部材20をスライドすることによって、上側の締結部材及び下側の締結部材が分離され、それによって、たとえば、バッグ内に保管されていた物を入手することができる。
【0018】
図2から5で示されるように、中間部材20は、厚みを画定する上側の輪郭部36及び下側の輪郭部32を備えている。中間部材は、示されるように、第一の引出線の終端部38及び第二の引出線の終端部39の間に中心点37をさらに含む。上側の輪郭部36と下側の輪郭部32の距離は、締結部材のレール締め具の移動と封印を可能とするために両方の引出線の終端部の所よりも中心点37のところの方が大きい。中間部材20は、少なくとも、充分に閉じられた状況下で、締結部材のレール締め具で、連続的な封印を形成し、維持する形状のプロファイルを備える。本発明は、望ましい大きさ、締結部材の順応性、長さ、及び中間部材の位置取りの選択、を提供して、システムのあらゆる技術的な処理を可能とする。
【0019】
図6から9を参照すると、中間部材20は、上側の締結部材4Uと下側の締結部材4Lの間に配置されていることが示されていることが理解できる。ここで、上側の締結部材4U及び下側の締結部材4Lのレール16が、中間部材20の凹部40に、どのように係合するかが理解されるだろう。加えて、中間部材20の上側の輪郭部36及び下側の輪郭部32が、下側のレール締め具12L及び上側のレール締め具12Uの各々個々のレール44の間隙に係合する。このようにして、中間部材20は、上側の締結部材4Uと下側の締結部材4L間のギャップを閉塞する。それによって、二つの締結部材4の間の液体及び/又はガスの流れを実質的に防ぐ。図9は、レール締め具のレール16の関係を示し、さらに、レール締め具に沿って中間部材20が移動しやすく中間部材20及びレール締め具12の間の摩擦を減らすある程度の間隙を提供するといった、中間部材20の上側の輪郭部36及び下側の輪郭部32が、中間部材20の中間部材凹部40に対してどのように相互作用するかを示している。
【0020】
図10から12参照すると、本発明の一つの実施態様のシーリング装置2が示されていることが理解できる。特に、分離されたレール締め具を再封印するために、多数のコントロールアームが示されている。この例において、可動のコントロールアーム48及び固定のコントロールアーム52は、中間部材20と結合する。実施において、中間部材20が、上側の締結部材と下側の締結部材の間に配置される状態で、固定のコントロールアーム52は、下側の締結部材の下に配置され、可動のコントロールアーム48は、上側の締結部材の上に配置される。可動のコントロールアーム48は、ヒンジ56を介して、中間部材20と相互に連結される。本発明のいくつかの実施態様を述べて、実施されたように、「ヒンジ」は、ヒンジ、バネ、又は固定されたポイントに適切な動きを可能とする可動する他の接合部を含めて、いかなる施回軸の接合部を表す。当業者であれば、ヒンジが、分離した要素又は曲がった部分の一つの要素であると認識するであろう。各々の固定コントロールアーム52は、中間部材20に安定に連結されるワンピース構造が好ましい。ところが、当業者であれば、シーリング装置の各々の側から、シールの選択的な開閉を可能とするために、コントロールアームの一つ以外の全てのアームが可動するか、三つのコントロールアームが可動するか又は四つ全ての可動のコントロールアームが可動するかと、認識するであろう。当業者であれば、また、可動のコントロールアーム48が、使用時の開放位置又は閉鎖位置において、固定するためにロック機能を含むと認識するであろう。また、コントロールアームが移動した時に、シーリング装置2のスライド部が、レール締め具と分離する様に、コントロールアームは移動可能であることが理解される。それから、移動したコントロールアームは、再封印を可能とするために、中間部材20に再び取り付けられるか、代替として、一回限りの実施として、廃棄される。この開示の残りの検討で明確なように、一セットの可動及び固定のコントロールアームは、封印の完全性を維持することを補うために、閉鎖位置にそれらを固定する、強い磁力を有して用いられる。さらに、横方向のヒンジで開示したが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱しないで、ヒンジが、中間部材20との関係で、縦方向に配置されてもよいことは、認識するであろう。
【0021】
図13から19を参照すると、シーリング装置2の一つの態様の実施が提供されることが理解できる。上述したように、中間部材20は、上側の締結部材4U及び下側の締結部材4Lを分離するための方法を提供する。締結部材4を再封印するために、シーリング装置2が、レール締め具12に沿って動くときに、可動のコントロールアーム48は、レール締め具のレール16を連結するのに、必要とされる圧縮力を提供するために、固定のコントロールアーム52と協働して動く。このように、固定のコントロールアーム52に近接して、最初の閉鎖した使用の位置において、可動のコントロールアーム48が位置取りされる限り、レール締め具12に沿って、シーリング装置2の位置がどのようであっても、封印はその完全性を維持する。可動のコントロールアーム48の一つが、第二番目の開放した使用の位置に、動かされる場合、シーリング装置2を移動し、上側のレール締め具12Uと下側のレール締め具12Lを再連結する力は必要ない。このように、レール締め具4は、分離され、封印は壊される。
【0022】
図13及び14に、特に戻ってみると、上側の締結部材4U及び下側の締結部材4Lに連結された、シーリング装置2が提供され、そして、中間部材20の前後のレール16は、連結され、また、中間部材20に係合された、レール16は分離されることが理解できる。ここで、可動のコントロールアーム48は、最初の閉鎖した使用の位置に配置され、そして、可動のコントロールアーム48は、固定のコントロールアーム52と近接した関係にあり、上側のレール締め具12及び下側のレール締め具はそれらの間に配置される。当業者であれば、図14を特に参照して、紙面に対して、左か右にシーリング装置2を動かすことによって、ギャップ8が、上側のレール締め具12U及び下側のレール締め具12Lの間に形成されることがわかる。ところが、コントロールアームが、ギャップ8を通過する時に、上側のレール締め具12U及び下側のレール締め具12Lを再封印する。封印を開けるために、可動のコントロールアーム48は、第二番目の開放の使用の位置に移動し、それによって、力の移動位置が変わり、分離されたレール締め具12を封印する。最初、可動のコントロールアーム48が、使用の第二の位置に移動する時、ギャップ8が、上側のレール締め具12U及び下側のレール締め具12Lの間に形成される。シーリング装置2が、開放された可動のコントロールアーム48の位置の方向から、離れるように移動すると、ギャップ8が、上側のレール締め具12U及び下側のレール締め具12Lの間に分離部60、たとえば、バッグの中身を入手できるような分離部となる。可動のコントロールアームが、スタートした方向の、第二の開放の使用の位置にあって、シーリング装置2を動かすと、結合した固定のコントロールアーム52と共に、最初の閉鎖した使用の位置にある、もう一方の可動のコントロールアーム48が、レール締め具12を再封印する。可動のコントロールアームは、レール締め具12に対して、回転状又は平行的な動きをして、開放の位置に移動することを理解されたい。シーリング装置2が、スタート位置に、一旦戻ると、可動のコントロールアーム48は、最初の閉鎖した使用の位置に再度位置取りをし、上側のレール締め具12U及び下側のレール締め具12Lの間にあるギャップ8を封印する。
【0023】
次に、図16を特に参照すると、当業者であれば、トラック64をスライドする引き手が、レール締め具12に沿って、シーリング装置2の移動を促進する引き手68を含む、少なくとも一つの可動のコントロールアーム48に、備えられることを理解するであろう。
【0024】
図20から27を参照すれば、二つの固定コントロールアーム52を備える一方だけからなるシーリング装置2が提供されていることが理解できる。さらに見ると、この実施態様の中間部材20は、上側の固定コントロールアーム及び下側の固定コントロールアームの側面に配置されている。固定コントロールアームは、特定の方向に動かされる場合に、中間部材と同一側(前後側)に配置され、レール締め具12を封印するために協力し合う。シーリング装置2が、反対の方向に動かされると、中間部材20は、レール締め具12を分離する。実施において、特別に図26及び27を参照すると、締結部材4は、コート、テント、バッグ、等に連結され、その中で、永久シールが、終端地点72であって、上側の締結部材4Uと下側の締結部材4Lの間に存在することが理解できる。当業者であれば、永久シールは、熱溶接、超音波溶接等によって作製されることは、理解できるであろう。シーリング装置2が移動する場合に、分離部60は、上側の締結部材4Uと下側の締結部材4Lの間に生ずる。それによって、テント、バッグ、等の中身を入手できる。締結部材2をスタート地点に戻すことによって、封印が再度される。すなわち、中間部材20の第一の引出線の終端部38が、終端地点72に接触する時に、封印74が、上側の締結部材4Uと下側の締結部材4Lの間に形成される。
【0025】
図28から48を参照すると、回転式の中間部材20を備えるシーリング装置2についてのさらに別の実施態様が提供されていることが理解できる。さらによく見ると、本発明のこの実施態様の中間部材20は、二つの固定コントロールアーム52に関して、選択的な回転を可能とする。そして、中間部材20は、ピボット80を介したコントロールアームに備え付けられる。この中間部材20は、上述したものと、たいへん似ており、上側の輪郭部36及び下側の輪郭部32が、具備されている。ところが、上側の締結部材4U及び下側の締結部材4Lの分離を促進するために、中間部材20は、選択的に回転し、約90°まで回転することが好ましく、結果として、中間部材20がレール締め具に沿って動くときに、比較的大きなギャップ及び分離部を作り出すために、レール締め具12を強引に開放する。
【0026】
図33及び34を特に参照すると、この実施態様の中間部材20は、最初の、無回転の、使用の位置と、第二の、回転した、使用の位置、それぞれの状態で示されていることが理解できる。本発明のこの実施態様は、上側の締結部材4Uと下側の締結部材4Lの分離を可能とし、封印の所があるにもかかわらず、シーリング装置2に接近できる。加えて、中間部材20を回転することができることによって、中間部材20の輪郭部及びレール締め具12は、曝されクリーニングを促進する。それによって、封印の完全性に影響を与える有害物を取り除くことによって封印の耐性を維持することを補うことが可能となる。
【0027】
図35から38を特に参照すると、本発明のこの実施態様の構成部分が示されていることが理解できる。ここに、中間部材20が、二つの固定コントロールアーム52を連結するシャフト88に、回転状に係合するアパーチャー84を含む。当業者であれば、レール締め具に沿って中間部材20の動きを促進するために、一つ以上のコントロールアームも、また、シャフト88に、回転状に連結されることが理解できるであろう。
【0028】
図39から48を参照すると、本発明のこの態様の実施が示されていることが理解できる。ここに、固定のコントロールアーム52は、上側の締結部材4Uに近接して配置されていることが示されている。それによって、上側のレール締め具12Uと下側のレール締め具12L間の強い力が保たれている。図43を特に参照すると、シーリング装置2が、左に移動すると、中間部材20は、上側のレール締め具12Uと下側のレール締め具12Lに切り離されることが理解できる。シーリング装置2が右に戻ることによって、固定コントロールアーム52が、上側のレール締め具12Lと下側のレール締め具12Lを再連結させる。中間部材20の回転は、上側のレール締め具12Uと下側のレール締め具の間で形成される大きなギャップを見込み、中間部材20及び各々のレール締め具12のレールのクリーニングを可能とする。
【0029】
図49から69を参照すると、タブ96に連結された可動のセグメント92を含む、中間部材20のさらに別の実施態様が提供されていることが理解できる。上述したように、中間部材20が、下側の締結部材4Lと上側の締結部材4Uの間に配置され、その二つの締結部材間のギャップが塞がれる。タブ96を備える中間部材20の可動のセグメント92を移動することによって、レール締め具12は分離され、それによって、大きなギャップと、二つのレール締め具12の間の分離部を作り出す力を作り出す。実施において、タブ92は、レール締め具12を分離するために、上のほうに(又は、代替的には回転して)、移動する。第二の開放位置に可動のセグメント92を固定する間に、タブ96は、上側の締結部材4Uと下側の締結部材4Lの分離を完全にするために、レール締め具12に沿って中間部材を可動的にすることを促進する目的で使用される。上側の締結部材4Uと下側の締結部材4Lは、レール締め具に沿って手動によって動かすか、上述された(図示はされていない)コントロールアームを利用して分離される。
【0030】
図70から97を参照すると、図49から69で示されたものと、幾分似ている本発明の中間部材20のさらに別の実施態様が提供されていることが理解できる。さらに見ると、本発明のこの実施態様において、中間部材20は、クラムシェル形態を備えるものであって、上半分部100が、縦方向のヒンジ108を介して、底半分部104に回転状で連結される。斜めにされたタブ96も、また提供され、斜めにされたタブに力を加えることによって、クラムシェルの形をした、中間部材20に力がかかり、中間部材は広がって大きくなり、それによって、上側のレール締め具12Uと下側のレール締め具12Lは分離する。実施において、上側の締結部材4Uと下側の締結部材4Lの分離を促進するために、タブ96は、プレスされ、そして、ヒンジで連結された上半分部100は、中間部材20の前後方向にレールを引き起こす、底半分部104から分離し、結果として、上側の締結部材4Uと下側の締結部材4Lの間を離し、ギャップを形成する。それから、レール締め具12のエッジに沿って、開放形態の中間部材20を動かすことによって、締結部材4は開放される。締結部材は、レール締め具に沿って手動で動かすか、上述した(図示はされていない)コントロールアームを利用して分離される。
【0031】
図98を参照すると、バルブ112を含む、本発明の別の実施態様の中間部材20が提供されていることが理解できる。さらによく見ると、中間部材20は、一般的には、上側の締結部材と下側の締結部材間のギャップを備え用いられるが、封印された環境にアクセスする方法に関し、選択的であることが望ましいことは、当業者であれば、理解するであろう。このように、本発明の一つの実施態様は、たとえば、バッグの中身に熱がかけられたとき、圧力を逃がす、中間部材20に備え付けられたバルブ112を提供する。さらに、当業者は、ここにおいて意図されたバルブ112は、封印された環境内の空気状態を、維持するためにも使われることを、理解するであろう。いろいろなタイプのバルブ、たとえば、使い捨てのチェックバルブ、プレッシャーリリーフバルブ等は、本発明のこの実施態様の中間部材20に対して検討される。
【0032】
図99を参照すると、中間部材20の形状を、選択的に変更するために使用されるボタン116含む、本発明の中間部材20の別の実施態様が示されていることが理解できる。ここにおいて、ボタン116が、中間部材20内で移動する時に、中間部材20が、拡がるように、少なくとも部分的に変形する材料で構成される。ここにおいて使われる、「変形する」は、また、クロージャアームの開閉中、たとえば、カムを介して、中間部材の材料に働く力によって、中間部材20の形状のいかなる変化をも表す。中間部材20の拡張によって、上側の輪郭部36及び/又は下側の輪郭部32が、上側のレール締め具及び/又は下側のレール締め具の間の間隙を埋めて、さらに確実に係合することを助長する。実施例及び制限ない態様を手段として、中間部材20の応用展開は、また、ポンプ、調整可能な袋等によって、目的を達せられる。
【0033】
本発明の様々な実施態様が、詳細に述べられたが、これらの実施態様の変形及び変更を、当業者であれば、当然に想定できるであろう。ところが、次のクレームで述べられるように、そのような変形及び変更は、本発明の目的及び意図の範囲内であることを特に理解されたい。
【0034】
本発明の前述の議論は、図面(例示物)及び詳細な説明の目的のために、述べられた。前述の議論は、ここに開示された形態に本発明を制限する意図はない。例えば、前述の詳細な説明において、本発明の様々な特徴は、開示をわかりやすくする目的のために、一つ以上の実施態様に分類して纏められた。開示のこの方法は、クレームされた発明が、各々のクレームで明確に列挙されるよりも、多くの特徴を要求している目的を反映するものとしては、解釈されない。むしろ、次のクレーム映し出すように、発明の態様は、前述で開示した、単一の実施態様の全ての特徴よりも、少ない。このようにして、次のクレームは、この詳細な説明に組み込まれ、各クレーム自身は、本発明の好ましい態様とは別論として位置づけられる。
【符号の説明】
【0035】
本発明の理解を深めるために、図面において確認される、構成要素及びその関連番号の以下のリストは、ここに示される。
【0036】
2 シーリング装置
4U 上側の締結部材
4L 下側の締結部材
8 ギャップ
12U 上側の締め具
12L 下側の締め具
16 レール
20 中間部材
24 左表面部
28 右表面部
32 下側の輪郭部
36 上側の輪郭部
37 中心点
38 第一の引出線の終端部
39 第二の引出線の終端部
40 凹部
44 レール
48 可動のコントロールアーム
52 固定のコントロールアーム
56 ヒンジ
58 ヒンジ締め具
60 分離部
64 引き手トラック
68 引き手
72 終端地点
74 シール
80 ピボット
84 開口部
88 シャフト
92 セグメント
96 タブ
100 トップハーフ(上半部)
104 ボトムハーフ(底半部)
108 縦ヒンジ
112 バルブ
116 ボタン
L 縦方向の長さ
【0037】
図面は、スケール化することは必要ないことを理解されたい。いくつかの例示において、本発明の理解に必要がない細かい内容、又は把握するのに困難である他の細かい内容を表す事は、省略する。勿論、本発明が、ここに示された特定の実施態様に、必ずしも制限されないことは、理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
締結システムであって、
第一の嵌合表面を含む第一の締結部材、
第二の嵌合表面を含む第二の締結部材であって、該第二の嵌合表面が、該第一の嵌合表面と機能的に係合するように、該第一の嵌合表面とは、実質的に向き合って配置されるように適応する、第二の締結部材、
上側の輪郭部及び下側の輪郭部を備える中間部材であって、該上側の輪郭部及び該下側の輪郭部間で厚みが画定され、該厚みが中心点を備え、中間部材が、第一の引出線の終端部及び第二の引出線の終端部をも備えるものであって、該上側の輪郭部及び該下側の輪郭部間の距離が略中心点で最大である、中間部材、並びに
該中間部材に相互に連結される複数のアームであって、該複数のアームの少なくとも一つが、該第一の嵌合表面及び該第二の嵌合表面の内の一つの外側の表面と係合するために内側の表面を含むものであって、該複数のアームの少なくとも二つが、該第一の嵌合表面及び該第二の嵌合表面を、相互に連結し封印する形態において閉じ込める、アーム、
を含む締結システム。
【請求項2】
前記中間部材の前記上側の輪郭部及び前記下側の輪郭部が、前記第一の嵌合表面又は前記第二の嵌合表面と共に封印部を形成する、請求項1に記載の締結システム。
【請求項3】
前記複数のアームの少なくとも一つが、前記中間部材と回転状に相互に連結される、請求項1に記載の締結システム。
【請求項4】
前記複数のアームの少なくとも一つが、ヒンジを介して、前記中間部材と回転状に相互に連結される、請求項1に記載の締結システム。
【請求項5】
前記中間部材が可動する少なくとも一つの部分を含む、請求項1に記載の締結システム。
【請求項6】
前記複数のアームが二つの固定アームを含み、前記中間部材が、当該二つの固定アームに対して回転できる、請求項1に記載の締結システム。
【請求項7】
前記中間部材が、前記中間部材を通る液体及びガスの少なくとも一つの流れを制御するバルブを含む、請求項1に記載の締結システム。
【請求項8】
前記中間部材が、ヒンジを介して、相互に連結される上半部と底半部を含む、請求項1に記載の締結システム。
【請求項9】
前記中間部材が、前記第一の引出線の終端部、前記中心点、及び前記第二の引出線の終端部によって画定され、平面部に沿って少なくとも一部分に分離する、請求項1に記載の締結システム。
【請求項10】
前記中間部材が変形できない、請求項1に記載の締結システム。
【請求項11】
前記中間部材が変形できる少なくとも一つの表面を備える、請求項1に記載の締結システム。
【請求項12】
前記中間部材が、前記複数のクロージャアームの少なくとも一つとは、異なる材料から構成される、請求項1に記載の締結システム。
【請求項13】
前記中間部材が少なくとも二つの異なる材料から構成される、請求項1に記載の締結システム。
【請求項14】
前記複数のクロージャアームの少なくとも一つが変形できない、請求項1に記載の締結システム。
【請求項15】
前記複数のクロージャアームの少なくとも一つが、変形できる少なくとも一つの表面を備える、請求項1に記載の締結システム。
【請求項16】
請求項1に記載の締結システムを用いる物品。
【請求項17】
締結システムであって、
第一の嵌合表面を含む第一の締結部材、
第二の嵌合表面を含む第二の締結部材であって、該第二の嵌合表面が、該第一の嵌合表面と機能的に係合するように、該第一の嵌合表面とは、概して向き合って配置されるように適用する、第二の締結部材、
該第一の嵌合表面及び該第二の嵌合表面と連続的な封印を形成し、かつ、維持するプロファイルを備える、中間部材、並びに
該中間部材に相互に連結される複数のアーム、
を含む締結システム。
【請求項18】
前記中間部材が分離できる、請求項17に記載の締結システム。
【請求項19】
前記中間部材が分離できない、請求項17に記載の締結システム。
【請求項20】
前記複数のアームの一つ以上のアームが、前記中間部材に対して固定関係を有する、請求項17に記載の締結システム。
【請求項21】
前記アームが、開放位置及び閉鎖位置の少なくとも一つの位置に固定される、請求項20に記載の締結システム。
【請求項22】
シーリング装置であって、
上側の輪郭部及び下側の輪郭部を備える中間部材であって、該上側の輪郭部及び該下側の輪郭部間で、厚みが画定され、該厚みが中心点を備え、該中間部材が第一の引出線の終端部及び第二の引出線の終端部をも備えるものであって、該上側の輪郭部及び該下側の輪郭部間の距離が略中心点で最大である、中間部材、並びに
当該中間部材に相互に連結される複数のアーム、
を含むシーリング装置。
【請求項23】
前記中間部材の前記上側輪郭部及び前記下側輪郭部が、複数の凹部を備える起伏表面を含む、請求項22に記載のシーリング装置。
【請求項24】
前記複数のアームの少なくとも一つが、前記中間部材に回転状に相互に連結される、請求項22に記載のシーリング装置。
【請求項25】
前記中間部材が可動する少なくとも一つの部分を含む、請求項22に記載のシーリング装置。
【請求項26】
前記複数のアームが二つの固定アームを含み、前記中間部材が、当該二つの固定アームに対して回転できる、請求項22に記載のシーリング装置。
【請求項27】
前記中間部材が、前記中間部材を通る液体及びガスの中の少なくとも一つの流れを制御するためのバルブを含む、請求項22に記載のシーリング装置。
【請求項28】
前記中間部材が、ヒンジを介して、相互に連結される上半部及び下半部を含む、請求項22に記載のシーリング装置。
【請求項29】
前記中間部材が、前記第一の引出線の終端部、前記中心点、及び前記第二の引出線の終端部によって、画定される平面部に沿って、少なくとも一部分に分離する、請求項22に記載のシーリング装置。
【請求項30】
前記上側の輪郭部及び前記下側の輪郭部の中の少なくとも一つが変形できる、請求項22に記載のシーリング装置。
【請求項31】
前記中間部材が、前記複数のアームの少なくとも一つとは、異なる材料から構成される、請求項22に記載のシーリング装置。
【請求項32】
前記中間部材が、少なくとも二つの異なる材料から構成される、請求項22に記載のシーリング装置。
【請求項33】
前記複数のアームの少なくとも一つが変形できる少なくとも一つの表面を備える、請求項22に記載のシーリング装置。
【請求項34】
締結システムであって、
第一の嵌合表面を含む第一の締結部材、
第二の嵌合表面を含む第二の締結部材あって、該第二の嵌合表面が、該第一の嵌合表面と機能的に係合するように適応する、第二の締結部材、
開放終端オリフィス及び閉鎖終端オリフィスを備える第一のスライダー、
開放終端オリフィス及び閉鎖終端オリフィスを備える第二のスライダーであって、該第一のスライダーの開放終端オリフィスが、分離可能な中間部材を形成するために、該第二のスライダーの開放終端オリフィスと並置されるように向けられ、それによって、分離可能な中間部材が、クロージャ部材の嵌合表面との封印を維持する、第二のスライダー、並びに、
該第一及び第二のスライダーの各々に相互に連結される少なくとも一つのクロージャアームであって、第一及び第二の嵌合表面の一方の外側の表面に対してプレスするための内側の表面を含み、さらに、該クロージャアームの少なくとも二つが、該第一及び第二の嵌合表面を連結し、かつ、封印される形態で閉じ込める、クロージャアーム、
を含む締結システム。
【請求項35】
封印を形成するためのクロージャアセンブリであって、
第一及び第二のクロージャ部材であって、該第一のクロージャ部材が、該第二のクロージャ部材の第二の嵌合表面と係合するための第一の嵌合表面を含み、該第一及び第二の嵌合表面が、縦方向の長さLにわたって拡がる、第一及び第二のクロージャ部材、並びに
第一及び第二の嵌合表面間の縦方向の長さLの少なくとも一部分に沿ってスライドすることが可能なスライダーであって、該スライダー、該第一及び第二の嵌合表面が、縦方向の長さLに沿って、複数の位置に閉じられた封印を形成する、スライダー
を含む、封印を形成するためのクロージャアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【図96】
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【図97】
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【図98】
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【図99】
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【公開番号】特開2013−9991(P2013−9991A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−201683(P2012−201683)
【出願日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【分割の表示】特願2009−518546(P2009−518546)の分割
【原出願日】平成19年6月27日(2007.6.27)
【出願人】(391028362)ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド (18)
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, INCORPORATED
【Fターム(参考)】