説明

帯域制御評価装置

【課題】本発明は、JCバイトに表されているデータ量及びデータ量の変動条件とともに、データ量及びデータ量の変動条件から算出されるパラメータ及び変動手順を表示することを目的とする。
【解決手段】本願発明の帯域制御評価装置は、OPUフレームのOHから、送信部で算出されたPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分C及びCの変動条件を表すJC1及びJC2並びにJC1及びJC2のCRCを表すJC3を抽出するJCバイト抽出部(11)と、JCバイト抽出部(11)の抽出したJC1、JC2及びJC3を用いて、OPUフレームのPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分Cを算出するC算出部(21)と、C算出部(21)の算出した整数値部分Cを表示する表示部(13)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ITU−T Rec.G.709(12/2009)に規定されるビットレート調整機能の試験を行うための帯域制御評価装置に関する。
【背景技術】
【0002】
OTN(Optical Transport network)のビットレートは、SONET(Synchronous Optical NETwork)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy)のビットレートをもとに規定されていた。このため、ビットレートの異なるイーサネット(登録商標)やファイバチャネルが新たに追加されるたびにOTN規格を拡張する必要があった。
【0003】
しかし、新クライアント信号が出現するたびに規格を拡張することは好ましくない。そこで、ITU−T Rec.G.709(12/2009)では、将来どのようなビットレートのクライアント信号が出現しても対応可能にするため、GMP(Generic Mapping Procedure)を採用した。GMPは、Payloadの容量以下のビットレートのクライアントをマッピングする方法であり、送信部は、図3に示すように、Payload Areaにデータとスタッフを分散配置する。そして、図4に示すように、OH(Over Head)にビットレート調整を行うための情報であるJCバイトJC1〜JC6を格納する。
【0004】
JCバイトJC1及びJC2は、送信部で算出されたPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分C及びCの変動条件を表している。JCバイトJC3は、JCバイトJC1及びJCバイトJC2のCRC(Cyclic Redundancy Check)である。JCバイトJC4及びJC5は、Payload Areaに含まれるデータ量をCで割ったときの余剰CnDを、毎フレーム積算した数値ΣCnDを16進数で表した数値である。JCバイトJC6は、JCバイトJC4及びJCバイトJC5のCRCである。そして、受信部は、JCバイトJC1〜JC6を用いてパラメータを求め、パラメータ及び変動条件に応じた手順に従って抽出するデータ量を変動させて、送信部で算出されたデータ量と一致するデータ量を受信する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】ITU−T Rec.G.709(12/2009)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ITU−T Rec.G.709(12/2009)に準拠するためには、OHに格納されているJCバイトに表されているデータ量及びデータ量の変動条件から求められるデータ量と実際に伝送されるデータ量とが一致していなければならない。
【0007】
そこで、本発明は、JCバイトに表されているデータ量及びデータ量の変動条件とともに、データ量及びデータ量の変動条件から算出されるパラメータ及び変動手順を表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本願発明の帯域制御評価装置は、OPU(Optical channel Payload Unit)フレームのOHから、送信部で算出されたPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分C及びCの変動条件を表すJC1及びJC2並びに前記JC1及び前記JC2のCRCを表すJC3を抽出するJCバイト抽出部(11)と、前記JCバイト抽出部の抽出したJC1、JC2及びJC3を用いて、前記OPUフレームのPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分Cを算出するC算出部(21)と、前記C算出部の算出した前記整数値部分Cを表示する表示部(13)と、を備える。
【0009】
本願発明の帯域制御評価装置は、JCバイト抽出部(11)を備えるため、JCバイトに表されているデータ量及びデータ量の変動条件を取得することができる。本願発明の帯域制御評価装置は、C算出部(21)を備えるため、Cを算出するためのパラメータと、パラメータ及び変動条件に応じた手順と、Cとを算出することができる。本願発明の帯域制御評価装置は、表示部(13)と、を備えるため、JCバイトに表されているデータ量及びデータ量の変動条件とともに、データ量及びデータ量の変動条件から算出されるパラメータ及び変動手順を表示することができる。
【0010】
本願発明の帯域制御評価装置では、前記JCバイト抽出部は、前記OHから、さらに、Payload Areaに含まれるデータ量をCで割ったときの余剰CnDを、毎フレーム積算した数値ΣCnDを表すJC4及びJC5並びに前記JC4及び前記JC5のCRCを表すJC6を抽出し、前記JCバイト抽出部の抽出したJC4及びJC5を用いて、JC4及びJC5のCRCの算出及び比較、10進数への変換並びに前記整数値部分Cとのタイミング調整を行うΣCnD算出部(22)をさらに備え、前記表示部は、前記ΣCnD算出部で変換した10進数の前記数値ΣCnDを表示してもよい。
本願発明の帯域制御評価装置は、ΣCnD算出部(22)をさらに備え、表示部が数値ΣCnDを表示するため、フレーム単位におけるPayload Areaの全データ量をCで割ったときの余剰CnDを、毎フレーム積算した数値を表示することができる。
【0011】
本願発明の帯域制御評価装置では、前記ΣCnD算出部は、さらに、前記JCバイト抽出部の抽出したJC4及びJC5のCRC算出値と前記JCバイト抽出部の抽出したJC6とが一致するか否かを判定し、前記表示部は、前記ΣCnD算出部のCRC判定結果を表示してもよい。
【0012】
本願発明の帯域制御評価装置では、前記C算出部は、さらに、前記JCバイト抽出部の抽出したJC1及びJC2のCRC算出値と前記JCバイト抽出部の抽出したJC3とが一致するか否かを判定し、前記表示部は、前記C算出部のCRC判定結果を表示してもよい。
【0013】
上記目的を達成するために、本願発明の帯域制御評価方法は、OPUフレームのOHから、送信部で算出されたPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分C及びCの変動条件を表すJC1及びJC2並びに前記JC1及び前記JC2のCRCを表すJC3を抽出するJCバイト抽出手順と、前記JCバイト抽出手順で抽出したJC1、JC2及びJC3を用いて、前記OPUフレームのPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分Cを算出するC算出手順と、前記C算出手順で算出した前記整数値部分Cを表示する表示手順と、を有する。
【0014】
本願発明の帯域制御評価方法は、JCバイト抽出手順を有するため、JCバイトに表されているデータ量及びデータ量の変動条件を取得することができる。本願発明の帯域制御評価方法は、C算出手順を有するため、Cを算出するためのパラメータと、パラメータ及び変動条件に応じた手順と、Cとを算出することができる。本願発明の帯域制御評価方法は、表示手順を有するため、JCバイトに表されているデータ量及びデータ量の変動条件とともに、データ量及びデータ量の変動条件から算出されるパラメータ及び変動手順を表示することができる。
【0015】
本願発明の帯域制御評価方法では、前記JCバイト抽出手順において、前記OHから、さらに、Payload Areaに含まれるデータ量をCで割ったときの余剰CnDを、毎フレーム積算した数値ΣCnDを表すJC4及びJC5並びに前記JC4及び前記JC5のCRCを表すJC6を抽出し、前記JCバイト抽出手順で抽出したJC4及びJC5を用いて、JC4及びJC5のCRCの算出及び比較、10進数への変換並びに前記整数値部分Cとのタイミング調整を行うΣCnD算出手順を、前記C算出手順と前記表示手順の間にさらに有し、前記表示手順において、前記ΣCnD算出手順で変換した10進数の前記数値ΣCnDを表示してもよい。
本願発明の帯域制御評価方法は、ΣCnD算出手順をさらに有し、表示手順において数値ΣCnDを表示するため、フレーム単位におけるPayload Areaの全データ量をCで割ったときの余剰CnDを、毎フレーム積算した数値を表示することができる。
【0016】
本願発明の帯域制御評価方法では、前記ΣCnD算出手順において、さらに、前記JCバイト抽出手順で抽出したJC4及びJC5のCRC算出値と前記JCバイト抽出手順で抽出したJC6とが一致するか否かを判定し、前記表示手順において、前記ΣCnD算出手順におけるCRC判定結果を表示してもよい。
【0017】
本願発明の帯域制御評価方法では、前記C算出手順において、さらに、前記JCバイト抽出手順で抽出したJC1及びJC2のCRC算出値と前記JCバイト抽出手順で抽出したJC3とが一致するか否かを判定し、前記表示手順において、前記C算出手順におけるCRC判定結果を表示してもよい。
【0018】
上記目的を達成するために、本願発明の帯域制御評価プログラムは、本願発明のJCバイト抽出手順、C算出手順及び表示手順、又は、JCバイト抽出手順、C算出手順、ΣCnD算出手順及び表示手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明により、コンピュータを用いて本願発明の帯域制御評価方法を実行することができるため、JCバイトを用いて算出されるPayload Areaのデータ量の変動条件と算出されたパラメータを表示することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、JCバイトを用いて算出されるPayload Areaのデータ量の変動条件と算出されたパラメータを表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施形態に係る帯域制御評価装置の一例を示す。
【図2】表示部13の表示例を示す。
【図3】GMPによるデータとスタッフの分散配置の一例。
【図4】ITU−T Rec.G.709(12/2009)に規定されるフレームにおけるOHの概要を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0022】
図1に、本実施形態に係る帯域制御評価装置の一例を示す。本実施形態に係る帯域制御評価装置は、JCバイト抽出部11と、演算部12と、表示部13と、を備える。演算部12は、C算出部21と、ΣCnD算出部22と、を備える。
【0023】
本実施形態に係る帯域制御評価方法は、JCバイト抽出手順と、演算手順と、表示手順と、を順に有する。JCバイト抽出手順では、JCバイト抽出部11が、OPUフレームのOHから、ビットレート調整を行うための情報であるJC1、JC2、JC3、JC4、JC5及びJC6を抽出する。演算手順では、演算部12は、JCバイト抽出部11の抽出したJC1、JC2、JC3、JC4、JC5及びJC6の少なくともいずれかを用いて、種々の演算を行う。表示手順では、表示部13が、演算手順での演算結果を表示する。表示手順では、表示部13は、さらに、JCバイト抽出部11の抽出したJC1、JC2、JC3、JC4、JC5及びJC6のいずれかを表示してもよい。
【0024】
図2に、表示部13の表示例を示す。各フレームにおける、JC1、JC2、JC3、JC1のValid又はInvalid、JC2のValid又はInvalid、Status、C、JC4、JC5及びJC6が、フレームごとに表示されている。
【0025】
図2において、JC1及びJC2は、OHから読み取った値を示す。JC3は、C算出部21のCRC判定結果を示す。例えば、JC1とJC2のCRCの結果とJC3とが一致していれば「○」と表示し、一致しなければ「E」と表示する。JC1及びJC2のValid又はInvalidは、C算出部21のValid又はInvalid判定結果を示す。例えば、Validであれば「○」と表示し、Invalidであれば「E」と表示する。Statusは、C算出部21の同期における状態の判定結果を示す。Cは、C算出部21の算出結果を示す。JC4及びJC5は、ΣCnD算出部22の算出結果を示す。JC6は、ΣCnD算出部22のCRC判定結果を示す。例えば、JC4とJC5のCRCの結果とJC6とが一致していれば「○」と表示し、一致しなければ「E」と表示する。
【0026】
以下、演算手順の詳細を説明する。
演算手順では、例えば、C算出手順及びΣCnD算出手順を行う。
【0027】
算出手順では、C算出部21が、JCバイト抽出手順で抽出したJC1、JC2及びJC3を用いて、OPUフレームのPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分Cを算出する。例えば、C算出部21は、JC1及びJC2のなかの16進数で表示されている整数値部分Cを10進数に変換する。そして、表示手順では、表示部13が、C算出部21の算出した整数値部分Cを表示する。これにより、送信部の送ったCと比較可能になるため、送信部と受信部とでビットレートの整合がとれているか否かを判定することができる。すなわち、送信部の送ったデータが受信できているか否かを判定することができる。
【0028】
算出手順では、C算出部21が、JCバイト抽出部11の抽出したJC1及びJC2のCRC算出値とJCバイト抽出部11の抽出したJC3とが一致するか否かを判定する。そして、表示部13は、C算出部21のCRC判定結果を表示する。CRC判定結果は、図2に示すように、「○」又は「E」で表示してもよいが、JC2の列とStatusの列の間にエラー表示用の列を設け、そこにエラーがある旨のマークを表示してもよい。
【0029】
ここで、C算出部21は、送信元が送付したきたC(t)と同期する動作を行う。この同期する動作は、例えば、ITU−TのFigure D.7/G.709/Y.1331−GMP sink count synchronization process diagramに記載されたダイアグラムに記載されている動作である。C算出手順では、C算出部21が、同期におけるどの状体にあるのかを示すStatusを出力する。Statusは、例えば、「Lock New C」、「Start Hunt」、「Hunt−A」、「S+2」又は「Synchronized」である。そして、表示手順では、表示部13が、出力されたStatusを表示する。
【0030】
この同期状態によってC(t)の値が変動する場合がある。この場合、変更後のC(t)をそのフレームの整数値部分Cとして出力する。そして、表示手順では、表示部13が、新たに出力された整数値部分Cに更新する。
【0031】
同期化が完了した後、C算出部21が、さらにJC1及びJC2の解析を行う。例えば、C算出部21は、図4に示すIIとDIが一致するか否か、JC1とJC2のCRCがJC3と一致するか否か、JC1がValidパターン又はInvalidパターンのいずれであるか、及び、JC2がValidパターン又はInvalidパターンのいずれであるかを判定する。そして、C算出部21は、これらの判定結果を表示部13に出力する。またこの解析によってC(t)の値が変動する場合がある。この場合、変更後のC(t)をそのフレームの整数値部分Cとして出力する。そして、表示手順では、表示部13が、新たに出力された整数値部分Cに更新するとともに、JC3、JC1のValid又はInvalid、JC2のValid又はInvalidを表示する。
【0032】
ΣCnD算出手順では、ΣCnD算出部22が、16進数で表示されているJC4及びJC5を10進数への変換する。これにより、数値ΣCnDが算出される。表示手順では、表示部13が、ΣCnD算出部22の算出した数値ΣCnDを表示する。また、ΣCnD算出部22は、数値ΣCnDを用いて整数値部分Cとのタイミング調整を行う。ΣCnDは積算値であるため、フレームごとに加算される様子から、送信部と受信部とで帯域制御の整合が取れているか否かを判定することができる。
【0033】
また、ΣCnD算出手順では、ΣCnD算出部22が、JC4及びJC5を用いてCRCを算出し、JCバイト抽出部11の抽出したJC6と一致するか否かを判定し、判定結果を出力する。この場合、表示手順では、表示部13が、CRC判定結果を表示する。
【0034】
なお、送信部において、C及びΣCnDは、以下のようにして算出される。
あるフレーム期間又はマルチフレーム期間に到達するn−bitデータ(n−bitで1括りとしたとき)のデータ量は次のように表される。
【数1】

ここで、fclientはclient bit rateを示し、Tserverはframe period of the server frame or server multiframeを示し、cはnumber of client n−bit data entities per server frame or server multiframeを示す。
【0035】
serverは次のように表される。
【数2】

ここで、fserverはserver bitrateを示し、Bserverはbits per server frame or multiframeを示す。
【0036】
式D−5の関係を用いると、式D−1は次のように表される。
【数3】

【0037】
CBR(Constant Bit Rate)データをOPUkやLO ODUj(via ODTUk.ts)に格納するために、GMPを採用する。
OTNのGMPでは、基本的に8bit単位で分割してマッピングされる(n=8、C8)。m=8×Mbitとすると、対象データ量は、全ビット数n×Cnをmで割ったものになる。このように8bit単位で区切られた場合の格納対象データ量cは次のように表される。
【数4】

【0038】
整数値として伝送することから、Cの整数値をC(t)と表す。
【数5】

【0039】
整数値のとりうる上限(ceiling)、下限(floor)は、次のように表される。
【数6】

【0040】
式D−13に示した整数値C(t)を、16進数で表し、JC1及びJC2へ割り当てている。
【0041】
Payload Areaの全データ格納領域(Fixed Stuffを除く領域)のうち、Cの格納で使用しなかったデータ領域の整数値CnD(t)は次のように表される。
【数7】

【数8】

ただし、CnDは(1−8×M/n)と(8×M/n−1)の間の数である。
【0042】
式D−16に示したCnDをフレームごとに積算した値ΣCnDを16進数で表し、JC4及びJC5へ割り当てている。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は情報通信産業に適用することができる。
【符号の説明】
【0044】
11:JCバイト抽出部
12:演算部
13:表示部
21:C算出部
22:ΣCnD算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
OPU(Optical channel Payload Unit)フレームのOH(Overhead)から、送信部で算出されたPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分C及びCの変動条件を表すJC1及びJC2並びに前記JC1及び前記JC2のCRC(Cyclic Redundancy Check)を表すJC3を抽出するJCバイト抽出部(11)と、
前記JCバイト抽出部の抽出したJC1、JC2及びJC3を用いて、前記OPUフレームのPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分Cを算出するC算出部(21)と、
前記C算出部の算出した前記整数値部分Cを表示する表示部(13)と、
を備える帯域制御評価装置。
【請求項2】
前記JCバイト抽出部は、前記OHから、さらに、Payload Areaに含まれるデータ量をCで割ったときの余剰CnDを、毎フレーム積算した数値ΣCnDを表すJC4及びJC5並びに前記JC4及び前記JC5のCRCを表すJC6を抽出し、
前記JCバイト抽出部の抽出したJC4及びJC5を用いて、JC4及びJC5のCRCの算出及び比較、10進数への変換並びに前記整数値部分Cとのタイミング調整を行うΣCnD算出部(22)をさらに備え、
前記表示部は、前記ΣCnD算出部の変換した10進数の前記数値ΣCnDを表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の帯域制御評価装置。
【請求項3】
前記ΣCnD算出部は、さらに、前記JCバイト抽出部の抽出したJC4及びJC5のCRC算出値と前記JCバイト抽出部の抽出したJC6とが一致するか否かを判定し、
前記表示部は、前記ΣCnD算出部のCRC判定結果を表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の帯域制御評価装置。
【請求項4】
前記C算出部は、さらに、前記JCバイト抽出部の抽出したJC1及びJC2のCRC算出値と前記JCバイト抽出部の抽出したJC3とが一致するか否かを判定し、
前記表示部は、前記C算出部のCRC判定結果を表示する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の帯域制御評価装置。
【請求項5】
OPUフレームのOHから、送信部で算出されたPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分C及びCの変動条件を表すJC1及びJC2並びに前記JC1及び前記JC2のCRCを表すJC3を抽出するJCバイト抽出手順と、
前記JCバイト抽出手順で抽出したJC1、JC2及びJC3を用いて、前記OPUフレームのPayload Areaに含まれるデータ量の整数値部分Cを算出するC算出手順と、
前記C算出手順で算出した前記整数値部分Cを表示する表示手順と、
を有する帯域制御評価方法。
【請求項6】
前記JCバイト抽出手順において、前記OHから、さらに、Payload Areaに含まれるデータ量をCで割ったときの余剰CnDを、毎フレーム積算した数値ΣCnDを表すJC4及びJC5並びに前記JC4及び前記JC5のCRCを表すJC6を抽出し、
前記JCバイト抽出手順で抽出したJC4及びJC5を用いて、JC4及びJC5のCRCの算出及び比較、10進数への変換並びに前記整数値部分Cとのタイミング調整を行うΣCnD算出手順を、前記C算出手順と前記表示手順の間にさらに有し、
前記表示手順において、前記ΣCnD算出手順で変換した10進数の前記数値ΣCnDを表示する
ことを特徴とする請求項5に記載の帯域制御評価方法。
【請求項7】
前記ΣCnD算出手順において、さらに、前記JCバイト抽出手順で抽出したJC4及びJC5のCRC算出値と前記JCバイト抽出手順で抽出したJC6とが一致するか否かを判定し、
前記表示手順において、前記ΣCnD算出手順におけるCRC判定結果を表示する
ことを特徴とする請求項6に記載の帯域制御評価方法。
【請求項8】
前記C算出手順において、さらに、前記JCバイト抽出手順で抽出したJC1及びJC2のCRC算出値と前記JCバイト抽出手順で抽出したJC3とが一致するか否かを判定し、
前記表示手順において、前記C算出手順におけるCRC判定結果を表示する
ことを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の帯域制御評価方法。
【請求項9】
請求項5から8のいずれかに記載のJCバイト抽出手順、C算出手順及び表示手順、又は、JCバイト抽出手順、C算出手順、ΣCnD算出手順及び表示手順を、コンピュータに実行させるための帯域制御評価プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−178728(P2012−178728A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−40700(P2011−40700)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【出願人】(000000572)アンリツ株式会社 (838)
【Fターム(参考)】