説明

帯掛け包装方法および装置

【課題】すき間を有する出来本などの物品を積み重ねてなる被包装物の4面に、帯状のクラフト紙をタイトに帯掛けすることができる帯掛け包装方法および装置を提供する。
【解決手段】リフトテーブル3aの上昇工程にて、被包装物Wの上面に上方から所定の圧縮力Fを加えつつ被包装物Wの上面、前後面に切断する前のクラフト紙Aをかぶせ、引き続き被包装物Wの上面に圧縮力Fを加えたままの状態で、被包装物Wの下面に所定長に切断して形成されるクラフト紙Aの後端部を折り込むこと、折り込まれた後端部にクラフト紙Aの先端部A1を折り重ねることを行い、その後、被包装物Wを圧縮された状態に保持したまま、被包装物Wの下面の折り重ねで生じた境目に跨って粘着テープを張り付けて帯掛け包装を終了する帯掛け包装方法およびそれを実現する装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、すき間を有する出来本などの物品を積み重ねてなる被包装物の4面に、帯状のクラフト紙をタイトに帯掛け包装することができる帯掛け包装方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
雑誌や書籍など(以下、出来本という)の物品を搬送する場合、それを積み重ね、直方体状に揃えた後、クラフト紙で包装することが行われている。
被包装物の包装方法としては、被包装物Wの6面すべてをクラフト紙で包装する6面包装が公知である。図6-1〜図6-3には、出来本Pを積み重ね、直方体状に揃えてなる被包装物Wの6面にクラフト紙Aをかぶせ、粘着テープBを貼って包装した場合の外観を示した。一方、図7-1〜図7-3には、同じ被包装物Wを用い、両側面を除く4面にクラフト紙Aをかぶせ、粘着テープBを包装した被包装物Wの外観を示した。この包装方法は帯掛け包装と称され、帯状のクラフト紙Aをかぶせていない両側面があり、粘着テープBも被包装物Wの下面の一箇所にだけ貼ってやればよいから、6面包装に比べて経済的な包装方法である。この帯掛け包装は、出来本のほか、折り畳まれた新聞やちらし類などの物品を搬送する場合に好適である。
【0003】
どちらの包装も可能とした兼用タイプの包装装置が開示されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−67104号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の包装装置は、帯掛け包装と6面包装を可能とした兼用タイプの包装装置であり、すき間を有する出来本などを積み重ねてなる被包装物Wの4面に、クラフト紙Aをタイトに帯掛け包装するには、問題があった。
以下、特許文献1記載の包装装置で、帯掛け包装する場合の問題点について詳述する。
図8-1は、紙同士の間にすき間を有する出来本Pの一例を示す斜視図であり、図8-2は、それを積み重ねてなる被包装物Wの一例を示す側面図である。出来本Pには、綴じ代側P1と比べて、反綴じ代側Pに大きいすき間がある。この出来本Pのすき間を小さくせず、帯掛け包装した場合、クラフト紙がルーズ状態となる。
【0005】
図9には特許文献1に記載の包装装置の要部を示し、図10には、その包装装置を用いた場合の問題点を示した。
図9中、リフトテーブル3a上に載せた被包装物Wを下段のテーブル位置から上段のテーブル位置にまで上昇させる工程にて、被包装物Wの上面、前後面に所定長に切断する前のクラフト紙Aをかぶせる。なお、実線で示した位置のリフトテーブル3a上に載せる被包装物Wは、奥行き方向から搬入コンベアによって装置内に搬入され、図示しないストッパに当たり停止し、次いで幅揃え装置で幅揃えした後、第1プッシャ(図示せず)で前後方向に押され、リフトテーブル3a上の所定位置に収められる。
(1)しかし、特許文献1に記載の包装装置は、リフトテーブル3aの上昇工程において、クラフト紙Aのずれを防止するため、上押さえ20を使用しているが、上押さえ20で積み重ねた被包装物Wの物品のすき間を小さくすることを考慮していない。
【0006】
また、クラフト紙供給部7は、ロール状に巻いたクラフト紙Aを巻き戻すペイオフリール7aなどを具備し、ペイオフリール7aから供給されるクラフト紙Aは、被包装物Wの幅に応じてスリッタ7bで所定幅にスリットされ、その後、たるみを取るダンサロール7c、クラフト紙Aを送り出すピンチロール7d、クラフト紙Aを幅方向にわたり切断可能なカッタ7eを経て、開閉可能なエプロン7f上に供給される。
【0007】
このようなクラフト紙供給部7によれば、帯掛けに必要な所定長のクラフト紙を供給することができるものの、積み重ねた被包装物Wの物品のすき間を小さくするのは、困難である。
(2)クラフト紙Aの先端部A1を先端つかみ部12でつかみ、被包装物Wの物品のすき間を小さくするほど、クラフト紙供給部7のピンチロール7dでクラフト紙Aを引っ張った場合、クラフト紙が破れてしまうか、先端つかみ部12からクラフト紙Aの先端部A1が外れてしまい、被包装物Wの4面にクラフト紙Aをかぶせることができなくなる。
【0008】
すなわち、先端つかみ部12は、ばねを内蔵しており、ある所定の引っ張り力がクラフト紙Aにかかると、つかんでいたクラフト紙Aの先端部A1を離すよう、ばね力が設定されている。
リフトテーブル3aの上昇工程以降では、被包装物Wの下面に、所定長に切断して形成されたクラフト紙Aの後端部A2を折り込むこと、それに続けて後端部A2に先端部A1を折り重ねることが行われる。その工程を図10に示した。
【0009】
図中のくさび部材21は、被包装物Wの下面の後部側に挿入され、被包装物Wの下面の後部側を持ち上げつつ、クラフト紙Aの後端部A2を折り込むこと、続いて被包装物Wの下面の後部側を持ち上げた状態のまま、第2プッシャ(図示せず)で被包装物Wを前進方向に向かって移動させ、後端部A2に先端部A1を折り重ねる際に利用される(図10(c)、(d)参照)。
なお、被包装物Wの下面にクラフト紙Aを折り重ねる際、被包装物Wを前進方向に向かって移動させる第2プッシャは、プッシュ用シリンダとプッシュ部材を有し、上段に設置されている(プッシュ用シリンダと、くさび部材21を前進・後退させる押し込み用シリンダとは別である)。
【0010】
図10に示した工程以降、被包装物Wを装置から搬出する搬出経路の途中において、折り重ねで生じた境目に跨って粘着テープBを張り付けて帯掛け包装が終了する。
(3)しかし、前記した上押さえ20は、クラフト紙Aのずれを防止するため、リフトテーブル3aの上昇工程で用いることを前提としており、それ以降の工程で使用していない。
(4)前記した上押さえ20をリフトテーブル3aの上昇工程以降で使用するには、第2プッシャ(図示せず)のプッシュ部材と協動できる構造とする必要がある。
【0011】
したがって、特許文献1に記載の包装装置では、すき間を有する物品を直方体状に積み重ねてなる被包装物の4面に、帯状のクラフト紙をタイトに帯掛けすることができない。
この結果、被包装物を運搬する時、クラフト紙をかぶせていない両側面から積み重ねてなる出来本などの物品が抜け出してしまう恐れがある。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、すき間を有する物品を積み重ねてなる被包装物の4面に、帯状のクラフト紙をタイトに帯掛け包装することができる帯掛け包装方法および装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者らは、被包装物の4面にクラフト紙をかぶせる帯掛け法について鋭意検討した結果、特許文献1に記載の基本構造を採用し、被包装物の上面に上方から所定の圧縮力を加えるプレス板を有するプレスを上段に配置し、このプレスのプレス板と第2プッシャのプッシュ部材とが協動できる構造とすることで、上記した課題を解決できることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
【0013】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔請求項1〕すき間を有する物品を積み重ねてなる被包装物を、下段に配置される入側装置で装置内に搬入し、装置内に搬入されリフトテーブル上に載せた被包装物を下段のテーブル位置から上段のテーブル位置にまでリフト装置で上昇させるリフトテーブルの上昇工程を経て、上段に配置される出側装置で前記被包装物を搬出するまでの経路の途中で、両側面を除く被包装物の4面にクラフト紙を帯掛けする帯掛け包装方法であって、
前記リフトテーブルの上昇工程にて、前記被包装物の上面に上方から所定の圧縮力を加えつつ前記被包装物の上面、前後面に切断する前のクラフト紙をかぶせ、引き続き前記被包装物の上面に圧縮力を加えたままの状態で、前記被包装物の下面に所定長に切断して形成されるクラフト紙の後端部を折り込むこと、折り込まれた後端部にクラフト紙の先端部を折り重ねることを行い、その後、前記被包装物を圧縮された状態に保持したまま、前記被包装物の下面の折り重ねで生じた境目に跨って粘着テープを張り付けて帯掛け包装を終了することを特徴とする帯掛け包装方法。
〔請求項2〕すき間を有する物品を積み重ねてなる被包装物を、下段に配置される入側装置で装置内に搬入し、装置内に搬入されリフトテーブル上に載せた被包装物を下段のテーブル位置から上段のテーブル位置にまでリフト装置で上昇させるリフトテーブルの上昇工程を経て、上段に配置される出側装置で前記被包装物を搬出するまでの経路の途中で、両側面を除く被包装物の4面にクラフト紙を帯掛けする帯掛け包装装置であって、帯掛けに必要な所定長のクラフト紙を供給可能なクラフト紙供給部と、クラフト紙の先端部を所定の力でつかむことができる先端つかみ部と、所定長に切断して形成されるクラフト紙の後端部を折り込む機構と、折り込まれた後端部にクラフト紙の先端部を折り重ねるための折り重ね手段として、前記被包装物を前進方向に水平移動させるプッシュ部材を有する第2プッシャと、を具備し、前記被包装物の上面に上方から所定の圧縮力を加えるプレス板を有するプレスと、該プレスのプレス板と協動できる構造のプッシュ部材を有する第2プッシャと、さらに前記被包装物を圧縮された状態に保持したまま、前記被包装物の折り重ねで生じた境目に跨って粘着テープを張り付けて帯掛け包装を終了するテープ貼り付け機構とを、上段に配置したことを特徴とする帯掛け包装装置。
〔請求項3〕前記プレスは、幅方向中央部に開口部を設けて配置した左右の平板からなるプレス板と、該左右の平板の後部を連結して補強する補強部材と、該補強部材の幅方向中央部に搭載した圧縮用シリンダを具備することを特徴とする請求項2に記載の帯掛け包装装置。
〔請求項4〕前記プレスはさらに、左右の平板の前部の2箇所と、補強部材の後部の幅方向2箇所に、上下方向に摺動自在に案内する案内部材を具備することを特徴とする請求項3に記載の帯掛け包装装置。
〔請求項5〕前記プレスはさらに、左右の平板の中央部にそれぞれクラフト紙ずれ防止用シリンダを搭載することを特徴とする請求項3または4に記載の帯掛け包装装置。
〔請求項6〕前記第2プッシャのプッシュ部材の構成は、前記被包装物の後面下端部を幅方向にわたり押すことができる長さを有する下の横部材と、該下の横部材の幅方向中央部が固定されて倒立T字状をなす前記被包装物の高さ寸法よりも長い長さを有する前後の縦部材と、前記被包装物の高さに応じて、その後面上端部を幅方向にわたり押すことができる長さを有する上の横部材の3部材構成とされ、
前後の縦部材はその幅が、前記プレスのプレス板の幅方向中央部に設けた開口部の幅よりも小さく形成され、前記プレスのプレス板の幅方向中央部に設けた開口部内に前後方向に移動自在に配置され、かつ前後の縦部材が所定間隔のすき間を形成して連結されており、後の縦部材にプッシュ用シリンダが固定され、前の縦部材によって前記被包装物の後面の幅方向中央部を高さ方向にわたり押す構成としてなることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の帯掛け包装装置。
〔請求項7〕前記上の横部材は、前記プレスのプレス板にローラを介して吊り下げられ、前記プレス板の昇降に連動して上下動する構造を有することを特徴とする請求項6に記載の帯掛け包装装置。
〔請求項8〕前記上の横部材は、幅方向に分割された2つの部材と、幅方向渡し部材と間隔調整部材とを有し、該幅方向渡し部材と間隔調整部材とで分割された2つの部材が、幅方向中央部に前の縦部材を収納する凹部を形成して連結された構造をもち、前記幅方向渡し部材が、前後の縦部材の間に形成してなるすき間内に装着されていることを特徴とする請求項6に記載の帯掛け包装装置。
〔請求項9〕前記出側装置は、上下のコンベアベルトを有し、前記第2プッシャのプッシュ用シリンダを伸張させると、上下のコンベアベルト間で前記被包装物を挟んで前記被包装物を圧縮された状態に保持したまま、搬出することが可能な構造をもつ上下の搬出コンベアとされ、下のコンベアベルトが前記被包装物を出口まで搬出可能に設けられ、上のコンベアベルトが前記被包装物を出口まで搬出する搬出経路の途中にまで設けられていることを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載の帯掛け包装装置。
〔請求項10〕前記テープ張り付け機構は、上段のテーブル位置よりも下方の待機位置から、上段のテーブル位置よりも上方のテープ貼り付け位置にまで上昇可能なテープ供給エプロンを有することを特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に記載の帯掛け包装装置。
〔請求項11〕前記クラフト紙の後端部を折り込む機構は、折り込み用ローラ付き平板と、該折り込み用ローラ付き平板を前進方向に向かって水平移動させる押し込み用シリンダと、ローラガイド昇降用シリンダを具備してなり、前記折り込み用ローラ付き平板を、待機位置からクラフト紙折り込み位置にまで上昇させてから、リフトテーブルの後部を傾斜させて形成される空間内で、前進方向に水平移動させるように構成してなることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記載の帯掛け包装装置。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、被包装物の上面に上方から所定の圧縮力を加えるプレス板を有するプレスを上段に配置し、プレスのプレス板と第2プッシャのプッシュ部材とが協動できる構造としたうえ、被包装物の4面に帯状のクラフト紙をかぶせた以降でも、被包装物を圧縮された状態に保持したまま、折り重ねで生じた境目に跨って粘着テープを張り付けて帯掛け包装を終了する構成としたから、帯状のクラフト紙を被包装物にタイトに帯掛けすることができる。したがって、帯掛け包装した被包装物を運搬する際、帯掛けしていない両側面から出来本などの物品が抜け出すことを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明にかかる帯掛け包装方法および帯掛け包装装置に関し、図面に基づき説明する。図1-1〜図1-4は本発明法におけるクラフト紙を折り重ねる工程までを示す側面図である。図1-1中、下段のテーブル位置にあるリフトテーブル3aを2点鎖線で示し、上段のテーブル位置にあるリフトテーブル3aを実線で示した。
本発明にかかる帯掛け包装方法は、リフトテーブル3a上に載せた被包装物Wを下段のテーブル位置から上段のテーブル位置にまで上昇させる工程にて、図1-1に示したように、被包装物Wの上面に上方から圧縮力Fを加えつつ、被包装物Wの上面、前後面にクラフト紙Aをかぶせる。また、図1-2〜図1-4に示したように、被包装物Wの上面に所定の圧縮力Fを加えたまま、所定長に切断して形成されるクラフト紙Aの後端部A2を被包装物Wの下面に折り込むこと、折り込まれた後端部A2にクラフト紙の先端部A1を折り重ねることが行われる。
【0016】
その後、被包装物Wを圧縮された状態に保持したまま、被包装物Wの下面の折り重ねで生じた境目に跨って粘着テープを張り付けて帯掛け包装を終了するようにした。
なお、図1-4には、第2プッシャ5のプッシュ部材5aを前進させて、折り込まれた後端部A2にクラフト紙Aの先端部A1を折り重ねるときの状態を示し、図1-5には、被包装物Wが上下のコンベアベルト6a、6b間で挟まれ、前進方向へ搬出するときの状態を示した。
【0017】
このような本発明法を実現するのに、本発明にかかる帯掛け包装装置は、被包装物Wの上面に上方から所定の圧縮力Fを加えるプレス板4aを有するプレス4を上段に配置し、プレス板4aと第2プッシャ5のプッシュ部材5aとが協動できる構造とした。
また、粘着テープBを張り付けて帯掛け包装を終了するまでの間、出側装置6の上下のコンベアベルト6a、6b間で被包装物Wを挟み、被包装物Wを圧縮された状態に保持しておくようにした。
【0018】
次いで、本発明法を実現できる本発明例の帯掛け包装装置について説明する。図2は本発明法を実現する帯掛け包装装置の全体構成を示す側面図、図3は、本発明に用いる入側装置1、出側装置6の配置を示す平面図である。
図2、3中の(イ)および(ロ)の各位置は、帯掛け包装前の被包装物Wが入側装置1の搬入コンベアで装置内に搬入されるときの位置を示した。すなわち、コンベアベルト1a上に載せられた物品を積み重ねてなる被包装物Wは、搬入コンベア1で搬入されストッパに当たって(イ)の位置で停止する。次いで被包装物Wは幅揃えされ、第1プッシャ2のプッシュ部材2aで前進方向に押され、リフトテーブル3a上の(ロ)で示す所定位置に載せられる。この(ロ)で示す下段のテーブル位置にある被包装物Wは直方体状である。これ以降の工程にて、直方体状に積み重ねてなる被包装物Wの4面にクラフト紙をタイトに帯掛けするのが本発明例の帯掛け包装装置である。
【0019】
なお、第1プッシャ2を有する入側装置1、リフトテーブル3aを昇降させるリフト装置3、帯掛けに必要な所定長のクラフト紙を供給するクラフト紙供給部7、先端つかみ部12は、従来と同様な構成とした。
リフトテーブル3a上に載せられた被包装物Wは、(ロ)で示す下段の位置から(ハ)で示す上段のテーブル位置にまでリフト装置3で運ばれる。ここで、第2プッシャ5のプッシュ部材5aで、被包装物Wの後面を押し、折り込まれた後端部A2にクラフト紙Aの先端部A1を折り重ねた後、リフトテーブル3a上から(ニ)で示す位置に移動された被包装物Wは、上下のコンベアベルト6a、6b間で挟まれて搬出される。
【0020】
(ニ)で示した位置は、被包装物Wが上下のコンベアベルト6a、6b間で挟まれて搬出される位置に相当し、(ホ)の位置は、出側装置6である下の搬出コンベア6で搬出される被包装物の最終位置(装置出口)である。
(プレス板4aを有するプレス4について)
図2中、4bはプレス4に搭載した圧縮用シリンダ、4cはクラフト紙ずれ防止用押さえシリンダ、4dはプレス板4aを上下方向に案内するためのガイドロッドを示す。また、4eは、ガイドレールと組み合せて用いるLMブロックを示し、補強部材4fに固定されている。
【0021】
このLMブロック4eおよびガイドレールはLMガイドと称される案内部材であり、プレス板4aを上下方向に案内するために用いた。
プレス4は、プレス板4aを有する。幅方向中央部に開口部を設けて配置した2枚の平板(以下、左右の平板4aともいう)は、その後部を補強部材4fで連結され、補強部材4fの幅方向中央部に圧縮用シリンダ4bを搭載している(図2参照方)。この左右の平板4aを後部で連結する補強部材4fは、コの字状の形鋼部材などを加工した箱体構造とするのが好ましい。
【0022】
ここで、プレス板4の幅方向中央部に開口部を設けるのは、プレス板4aで被包装物Wの上面に所定の圧縮力Fを加えたままの状態で、第2プッシャ5のプッシュ部材5aで、被包装物Wの後面を押し、折り込まれた後端部A2にクラフト紙Aの先端部A1を折り重ねることを行うからである。
前記プレス4はさらに、左右の平板4aの前部の2箇所と、補強部材4aの後部の幅方向2箇所に、上下方向に摺動自在に案内する案内部材を具備することが好ましい。このようにすれば、リフトテーブル3aの上昇工程にて、プレス板4aで被包装物Wの上面に上方から所定の圧縮力を均一に加えることができるからである。
【0023】
プレス板の案内部材は、ガイドロッド4dと、これを案内する外筒部材からなる円筒状の案内部材を2組用意し、一方のガイドロッド4dを左右の平板4aの前側に、他方の外筒部材を天井のフレーム10に固定する(図2参照)。
LMブロック4eと、これを案内するガイドレールを組み合せたLMガイドは、LMブロック4eの方を、補強部材4fの幅方向両側に固定し、ガイドレールの方を天井のフレーム10と上段のフレーム間に跨って固定する。
【0024】
前記プレス4はさらに、左右の平板4aの中央部にそれぞれクラフト紙ずれ防止用シリンダ4cを搭載するのが好ましい。このクラフト紙ずれ防止用シリンダ4cはエアシリンダとするのが好ましく、その作動は、エプロンの上方位置でクラフト紙を押さえた後、リフト装置で上昇する被包装物Wの上面から作用する力に負け、リフトテーブル3aの上昇中に、クラフト紙ずれ防止用シリンダ4cが収縮することで、被包装物Wの上面にプレス4のプレス板4aから所定の圧縮力Fが加わるようにするのが好適である。
【0025】
また、プレス4の圧縮用シリンダ4bはエアシリンダとするのが好ましく、プレス板4aで被包装物Wの上面に所定の圧縮力Fを加えるには、リフト装置で上昇する被包装物Wの上面から作用する力に負けて圧縮用シリンダ4bが収縮するようにすればよい。
(プッシュ部材5aを有する第2プッシャ5について)
図4-1は、プレス4のプレス板4aと、第2プッシャ5のプッシュ部材の関係を示す斜視図である。図4-2は、上の横部材14の吊り下げ構造およびそのX1−X1断面を示す要部断面図である。図5-1は、第2プッシャの上の横部材14の取付け状態を示す要部断面図、図5-2は、第2プッシャの下の横部材15の取付け状態を示す要部断面図である。
【0026】
ここで、図2に示した第2プッシャ5のプッシュ部材5aは、プレス4のプレス板4aと協動できる構造としたうえ、被包装物の後面を均一に押す構造とするため、以下のように構成するのが好ましい。
(1)被包装物の後面下端部を幅方向にわたり押す下の横部材15と、該下の横部材15の幅方向中央部に固定されて倒立T字状をなす被包装物の最大高さ寸法よりも長い長さを有する前後の縦部材13,16と、被包装物の高さに応じて、その後面上端部を幅方向にわたり押す上の横部材の3部材構成とする。
前後の縦部材13,16は、前記プレスのプレス板の開口部内に前後方向に移動自在に配置され、所定間隔のすき間gを形成して一体化部材19a,19bで連結されており(図4-1)、後の縦部材16にプッシュ用シリンダが固定され、下の横部材15と倒立T字状をなすように固定された前の縦部材13と上の横部材によって被包装物の後面を均一に押す構成としてなる。
(2)上の横部材14は、プレス4のプレス板4aにローラ18を介して吊り下げられ、プレス板4aの昇降に連動して上下動する構造を有する(図4-1、図4-2)。
(3)上の横部材14は、等分された2つの部材と、幅方向渡し部材17(好ましくは樹脂製の摺動材料)と間隔調整部材14aとを有し、幅方向渡し部材17と間隔調整部材14aとで2つの部材が連結された構造をもち、幅方向渡し部材17が前後の縦部材の間に形成してなるすき間g内に装着されている(図4-2、図5-1)。
【0027】
このような構成によって、プレス4のプレス板4aと第2プッシャ5のプッシュ部材5aとが協動できる(図1-1〜図1-5参照)
(出側装置6について:図2、3参照)
被包装物Wを圧縮された状態に保持したまま、搬出することが可能である出側装置6は、図2、3に示したように、上・下のコンベアベルト6a、6bを有する上・下の搬出コンベア6とするのが好ましい。
【0028】
この出側装置6の下のコンベアベルト6bは、従来と同様、幅方向に2分割され、中央部に空間が設けてある。この幅方向中央部の空間にはテープ供給エプロン9aが配置され、被包装物を出口まで搬出する途中で、被包装物の下面の折り重ねで生じた境目に跨って粘着テープを張り付けるようになっている。一方上のコンベアベルト6aは、中央部に空間が設けてなく、ベルトは幅方向に一体である。また、下のコンベアベルト6bは被包装物を出口まで搬出可能に設けられ、これに対し、上のコンベアベルト6aは被包装物を出口まで搬出する搬出経路の途中にまで設けられている。
【0029】
被包装物Wを圧縮された状態に保持したままとするため、下のコンベアベルト6bを有する上の搬出手段を以下のように構成した。
すなわち、下の搬出コンベア6と組み合せて用いる上の搬出コンベアは、上のコンベアベルト6aを有し、上のコンベアベルト6aを回転させる駆動モータ、該駆動モータで駆動回転される駆動用コンベアローラ、案内用コンベアローラ、スクリューねじを回転させる電動モータなどを搭載したコンベア架台が、スクリューねじを回転させることで上下動する構造をもつ。この構造により、上・下のコンベアベルト6a、6b間の間隔を、プレスで圧縮された状態の被包装物Wの高さに設定することができ、上下のコンベアベルト6a、6b間で被包装物Wを挟んで被包装物Wを圧縮された状態に保持したまま、被包装物を装置出口の途中にまで搬出することができる。
【0030】
なお、上の搬出コンベアは、ベルト方式に代わり、ローラを複数配置したローラ方式とし、横から挿入したアームで被包装物Wを搬出する搬出手段とすることもできる。
このような出側装置6によれば、被包装物Wを装置出口に搬出する経路の途中で、被包装物Wの下面の折り重ねで生じた境目に跨って粘着テープを張り付け、帯状のクラフト紙を被包装物にタイトに帯掛けした状態で、帯掛け包装を終了できる。
(テープ貼り付け機構9について:図2、3参照)
被包装物Wを装置出口まで搬出する経路の途中には、上段のテーブル位置よりも下方の待機位置から、上段のテーブル位置よりも上方のテープ貼り付け位置にまで上昇可能なテープ供給エプロン9aを有するテープ貼り付け機構9が設置されているのが好ましい。このテープ貼り付け機構9には、ロール状に巻いた粘着テープを払い出すテープリール、粘着テープを所定長に切断するテープカッタなどの粘着テープ供給部8が付帯されている。
【0031】
このようなテープ貼り付け機構9によれば、下方の待機位置にあるテープ供給エプロン9a上に粘着面を上に向けた粘着テープを供給しておき、被包装物Wの通過時、テープ供給エプロン9aをテープ貼り付け用シリンダでテープ貼り付け位置に上昇させ、帯状のクラフト紙を被包装物にタイトに帯掛けした状態で、被包装物Wの下面の折り重ねで生じた境目に跨って粘着テープを張り付けることができる。
(クラフト紙折り込み機構30について:図11参照)
クラフト紙Aを破ることなく、クラフト紙の後端部を折り込むには、図11に示したような、クラフト紙折り込み機構30を用いるのが好ましい。
【0032】
クラフト紙折り込み機構30は、折り込み用ローラ11aを回転自在に先端部に取り付けた平板11(折り込み用ローラ付き平板11ともいう)と、折り込み用ローラ付き平板11を前進方向に向かって水平移動させる押し込み用シリンダ31と、ローラガイド昇降用シリンダ36を具備してなる。
そして、折り込み用ローラ付き平板11を、待機位置からクラフト紙折り込み位置(リフトテーブル3aの上面よりも若干(数ミリ程度)高い位置)にまで上昇させてから、リフトテーブル3aの後部を傾斜させて形成される空間内で、折り込み用ローラ付き平板11を前進方向に水平移動させるように構成した。図11に示した平板11の高さ位置が待機位置(リフトテーブル3aの上面よりも低い位置)である。
【0033】
ここで、図11に示した、押し込み用シリンダ31とローラガイド昇降用シリンダ36は上段の架台に固定されている。また、折り込み用ローラ付き平板11は、カムローラ33を支持する支持部材に固定されているので、上段の架台に固定されている押し込み用シリンダ31に対し、折り込み用ローラ付き平板11を上下動可能に保持するため、一対のスライド部材32を用いた。
【0034】
ローラガイド昇降用シリンダ36は、カムローラ33がローラガイド34に載っているとき、それを作動させてローラガイド34の上面位置をローラガイド35の上面位置に合わせるシリンダである。そこで、ローラガイド昇降用シリンダ36でローラガイド34、35の上面高さを一致させてから、押し込み用シリンダ31を作動させてやれば、段差がないローラガイド34、35上をカムローラ33が転がり、折り込み用ローラ付き平板11を前進方向に水平移動させることができる。
【0035】
このようなクラフト紙折り込み機構30によれば、折り込み用ローラ付き平板11を待機位置(図1-1参照)から、クラフト紙折り込み位置(図1-2参照)にまで上昇させてから、リフトテーブル3aの後部を傾斜させて形成される空間内で、折り込み用ローラ付き平板11を前進方向に水平移動させ(図1-3参照)、クラフト紙Aを破ることなく、折り込み用ローラ付き平板11で被包装物Wの下面にクラフト紙Aの後端部A2を折り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1−1】本発明法の工程を示す側面図である。
【図1−2】本発明法の工程を示す側面図である。
【図1−3】本発明法の工程を示す側面図である。
【図1−4】本発明法の工程を示す側面図である。
【図1−5】本発明法の工程を示す側面図である。
【図2】本発明法を実現する帯掛け包装装置の全体構成を示す側面図である。
【図3】本発明に用いた入側、出側装置の配置を示す平面図である。
【図4−1】図1の第2プッシャのプッシュ部材の構造と、プレスのプレス板の関係を示す斜視図である。
【図4−2】上の横部材の吊り下げ構造およびそのX1−X1断面を示す要部断面図である。
【図5−1】第2プッシャの上の横部材の取付け状態を示す要部断面図である。
【図5−2】第2プッシャの下の横部材の取付け状態を示す要部断面図である。
【図6−1】被包装物の一例を示す斜視図である。
【図6−2】6面包装された被包装物の一例を示す斜視図である。
【図6−3】図6-2の包装後の被包装物を底から見た斜視図である。
【図7−1】帯掛けされた被包装物の一例を示す斜視図である。
【図7−2】図7-1の包装後の被包装物を底から見た斜視図である。
【図7−3】帯掛けされた被包装物の他の例を示す斜視図である。
【図8−1】出来本の一例を示す斜視図である。
【図8−2】出来本を重ねた被包装物の一例を示す側面図である。
【図9】従来の包装装置の要部を示す側面図である。
【図10】従来の包装装置を用いた場合の問題点を説明する工程図である。
【図11】本発明に用いて好適な折り込み機構の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
A クラフト紙
A1 先端部
A2 後端部
B 粘着テープ
P 出来本(物品)
1 綴じ代側
反綴じ代側
W 被包装物
F 圧縮力
1 搬入コンベア(入側装置)
1a コンベアベルト
2 第1プッシャ
2a プッシュ部材
3 リフト装置
3a リフトテーブル
3b テーブル用シリンダ
4 プレス
4a プレス板
4b 圧縮用シリンダ(エアシリンダ)
4c クラフト紙ずれ防止用シリンダ(エアシリンダ)
4d ガイドロッド
4e LMブロック(LMガイドのガイドレールと組み合せるもの)
4f 補強部材
5 第2プッシャ
5a プッシュ部材
5b プッシュ用シリンダ(エアシリンダ)
6 搬出コンベア(出側装置)
6a、6b コンベアベルト
7 クラフト紙供給部
7a ペイオフリール
7b スリッタ
7c ダンサロール
7d ピンチロール
7e カッタ
7f エプロン
8 粘着テープ供給部
9 テープ貼り付け機構
9a テープ供給エプロン
10 フレーム
11 折り込み用ローラ付き平板
11a 折り込み用ローラ
12 先端つかみ部
13 前側の縦部材
14 上の横部材
14a 間隔調整部材
15 下の横部材
16 後側の縦部材
17 幅方向渡し部材
18 ローラ
18a ローラ取付け部材
19a,19b 一体化部材
20 上押さえ
21 くさび部材
30 クラフト紙折り込み機構
31 押し込み用シリンダ
32 スライド部材
33 カムローラ
34、35 ローラガイド
36 ローラガイド昇降用シリンダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
すき間を有する物品を積み重ねてなる被包装物を、下段に配置される入側装置で装置内に搬入し、装置内に搬入されリフトテーブル上に載せた被包装物を下段のテーブル位置から上段のテーブル位置にまでリフト装置で上昇させるリフトテーブルの上昇工程を経て、上段に配置される出側装置で前記被包装物を搬出するまでの経路の途中で、両側面を除く被包装物の4面にクラフト紙を帯掛けする帯掛け包装方法であって、
前記リフトテーブルの上昇工程にて、前記被包装物の上面に上方から所定の圧縮力を加えつつ前記被包装物の上面、前後面に切断する前のクラフト紙をかぶせ、引き続き前記被包装物の上面に圧縮力を加えたままの状態で、前記被包装物の下面に所定長に切断して形成されるクラフト紙の後端部を折り込むこと、折り込まれた後端部にクラフト紙の先端部を折り重ねることを行い、その後、前記被包装物を圧縮された状態に保持したまま、前記被包装物の下面の折り重ねで生じた境目に跨って粘着テープを張り付けて帯掛け包装を終了することを特徴とする帯掛け包装方法。
【請求項2】
すき間を有する物品を積み重ねてなる被包装物を、下段に配置される入側装置で装置内に搬入し、装置内に搬入されリフトテーブル上に載せた被包装物を下段のテーブル位置から上段のテーブル位置にまでリフト装置で上昇させるリフトテーブルの上昇工程を経て、上段に配置される出側装置で前記被包装物を搬出するまでの経路の途中で、両側面を除く被包装物の4面にクラフト紙を帯掛けする帯掛け包装装置であって、
帯掛けに必要な所定長のクラフト紙を供給可能なクラフト紙供給部と、クラフト紙の先端部を所定の力でつかむことができる先端つかみ部と、
所定長に切断して形成されるクラフト紙の後端部を折り込む機構と、折り込まれた後端部にクラフト紙の先端部を折り重ねるための折り重ね手段として、前記被包装物を前進方向に水平移動させるプッシュ部材を有する第2プッシャと、を具備し、
前記被包装物の上面に上方から所定の圧縮力を加えるプレス板を有するプレスと、該プレスのプレス板と協動できる構造のプッシュ部材を有する第2プッシャと、さらに前記被包装物を圧縮された状態に保持したまま、前記被包装物の折り重ねで生じた境目に跨って粘着テープを張り付けて帯掛け包装を終了するテープ貼り付け機構とを、上段に配置したことを特徴とする帯掛け包装装置。
【請求項3】
前記プレスは、幅方向中央部に開口部を設けて配置した左右の平板からなるプレス板と、該左右の平板の後部を連結して補強する補強部材と、該補強部材の幅方向中央部に搭載した圧縮用シリンダを具備することを特徴とする請求項2に記載の帯掛け包装装置。
【請求項4】
前記プレスはさらに、左右の平板の前部の2箇所と、補強部材の後部の幅方向2箇所に、上下方向に摺動自在に案内する案内部材を具備することを特徴とする請求項3に記載の帯掛け包装装置。
【請求項5】
前記プレスはさらに、左右の平板の中央部にそれぞれクラフト紙ずれ防止用シリンダを搭載することを特徴とする請求項3または4に記載の帯掛け包装装置。
【請求項6】
前記第2プッシャのプッシュ部材の構成は、前記被包装物の後面下端部を幅方向にわたり押す下の横部材と、該下の横部材の幅方向中央部に固定されて倒立T字状をなす前記被包装物の最大高さ寸法よりも長い長さを有する前後の縦部材と、前記被包装物の高さに応じて、その後面上端部を幅方向にわたり押す上の横部材の3部材構成とされ、
前後の縦部材はその幅が、前記プレスのプレス板の幅方向中央部に設けた開口部の幅よりも狭く、前記プレスのプレス板の開口部内に前後方向に移動自在に配置され、かつ前後の縦部材が所定間隔のすき間を形成して連結されており、後の縦部材にプッシュ用シリンダが固定され、前の縦部材によって前記被包装物の後面の幅方向中央部を高さ方向にわたり押す構成としてなることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の帯掛け包装装置。
【請求項7】
前記上の横部材は、前記プレスのプレス板にローラを介して吊り下げられ、前記プレス板の昇降に連動して上下動する構造を有することを特徴とする請求項6に記載の帯掛け包装装置。
【請求項8】
前記上の横部材は、等分された2つの部材と、幅方向渡し部材と間隔調整部材とを有し、該幅方向渡し部材と間隔調整部材とで2つの部材が連結された構造をもち、前記幅方向渡し部材が、前後の縦部材の間に形成してなるすき間内に装着されていることを特徴とする請求項6に記載の帯掛け包装装置。
【請求項9】
前記出側装置は、上下のコンベアベルトを有し、前記第2プッシャのプッシュ用シリンダを伸張させると、上下のコンベアベルト間で前記被包装物を挟んで前記被包装物を圧縮された状態に保持したまま、搬出することが可能な構造をもつ上下の搬出コンベアとされ、下のコンベアベルトが前記被包装物を出口まで搬出可能に設けられ、上のコンベアベルトが前記被包装物を出口まで搬出する搬出経路の途中にまで設けられていることを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項に記載の帯掛け包装装置。
【請求項10】
前記テープ張り付け機構は、上段のテーブル位置よりも下方の待機位置から、上段のテーブル位置よりも上方のテープ貼り付け位置にまで上昇可能なテープ供給エプロンを有することを特徴とする請求項2〜9のいずれか1項に記載の帯掛け包装装置。
【請求項11】
前記クラフト紙の後端部を折り込む機構は、折り込み用ローラ付き平板と、該折り込み用ローラ付き平板を前進方向に向かって水平移動させる押し込み用シリンダと、ローラガイド昇降用シリンダを具備してなり、前記折り込み用ローラ付き平板を、待機位置からクラフト紙折り込み位置にまで上昇させてから、リフトテーブルの後部を傾斜させて形成される空間内で、前進方向に水平移動させるように構成してなることを特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記載の帯掛け包装装置。

【図1−1】
image rotate

【図1−2】
image rotate

【図1−3】
image rotate

【図1−4】
image rotate

【図1−5】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4−1】
image rotate

【図4−2】
image rotate

【図5−1】
image rotate

【図5−2】
image rotate

【図6−1】
image rotate

【図6−2】
image rotate

【図6−3】
image rotate

【図7−1】
image rotate

【図7−2】
image rotate

【図7−3】
image rotate

【図8−1】
image rotate

【図8−2】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2009−269639(P2009−269639A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−120198(P2008−120198)
【出願日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(000179317)山田機械工業株式会社 (11)
【Fターム(参考)】