説明

帯電装置、及び、画像形成装置

【課題】像担持体の放電ストレスが少なく、かつ、省スペース化を図りつつ帯電速度を速めて、均一帯電を行う。
【解決手段】プレート帯電器44は、像担持体12及び帯電ローラ42の回転方向の下流側に配置されている。プレート帯電器44は、長方形プレート状とされたプレート電極45を備え、プレート電極45には、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧が印加されている。プレート電極45は、一端辺45Aが像担持体12に非接触で近接配置され(この位置を以下「対向近接位置P0」という)、プレート電極45自体が、像担持体12及び帯電ローラ42の回転方向の下流側へ傾斜するように配置されている。プレート電極45の帯電ローラ42側は、絶縁部材46により覆われている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体の表面を帯電させる帯電装置、及びこの帯電装置を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
帯電装置によって像担持体を帯電させる際には、できるだけ像担持体を均一にかつ安定的に帯電させることが求められる。帯電装置として、スコロトロンを用いる場合には、均一な帯電が可能であるが、帯電時間が長くなってしまう。特許文献1には、スコロトロンを複数配置して、帯電時間を短縮させる技術が開示されているが、装置が大型化されてしまう。
【0003】
また、帯電装置として、帯電ローラに電圧を印加して像担持体に接触させて像担持体を帯電させる方式があるが、帯電電位にバラツキが生じやすい。特許文献2、3には、帯電ローラの回転方向上流側において、導電性のブレードで電位をそろえ、帯電ローラによってさらに帯電させることにより帯電電位の均一化を図っている。この方式では、ニップ部の上流側(プレ側)と下流側(ポスト側)の両方で放電が行われているため、局所的異常放電が発生しやすい。そのため、導電性ブレードでの帯電の際の放電量を大きくしているが、像担持体の放電ストレスが大きくなり、像担持体の摩耗の進行が早くなってしまう。
【0004】
【特許文献1】特開2000−137368号公報
【0005】
【特許文献2】特開平5−204279号公報
【0006】
【特許文献3】特開平6−124037号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事実を考慮し、像担持体の放電ストレスが少なく、かつ、省スペース化を図りつつ帯電速度を速めて、均一帯電を行うことの可能な帯電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に係る帯電装置は、回転する像担持体に対向配置され、前記像担持体の表面を予備帯電させる第1帯電器と、前記第1帯電器よりも、前記像担持体の回転方向下流側に配置され、予備帯電された前記像担持体の表面を所定の電位に帯電させる第2帯電器と、を備え、前記第2帯電器による前記像担持体の帯電位置が、前記第2帯電器と前記像担持体とが接触または最接近された対向接近位置よりも前記下流側に配置されること、を特徴とする。
【0009】
上記構成の帯電装置は、第1帯電器と第2帯電器とを備えている。第1帯電器は、像担持体の表面を呼び帯電させ、第2帯電器は、第1帯電器によって予備帯電された像担持体の表面を所定の電位に帯電させる。
【0010】
このように、第1帯電器によって像担持体の表面を予備帯電させた後に、第2帯電器による帯電を行うことにより、第2帯電器による像担持体の帯電を安定的に行うことができる。
【0011】
また、第2帯電器と前記像担持体との対向接近位置よりも下流側でのみ第2帯電器による帯電が行われるので、帯電電圧や放電電流値が低い場合でも、局所的異常放電が発生しにくく、帯電ムラを抑制して像担持体を均一帯電させることができる。
【0012】
請求項2に係る帯電装置は、前記第2帯電器が、プレート状とされたプレート電極を備え、前記プレート電極の一端辺が前記対向接近位置に配置され、前記プレート電極が前記下流側へ傾斜するように配置されていること、を特徴とする。
【0013】
このように、プレート電極を下流側へ傾斜させて配置することにより、対向接近位置よりも像担持体の相対移動方向の下流側でのみ帯電を行うことができる。
【0014】
なお、第1の帯電器は、請求項3に記載のようにスコロトロンで構成したり、請求項4に記載のようにローラ状の帯電ローラを含んで構成したり、することができる。
【0015】
請求項5に係る帯電装置は、第2帯電器に、直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスが印加されること、を特徴とする。
【0016】
このように、直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスを印加することにより、安定したバイアスを印加することができる。
【0017】
なお、第1帯電器は、予備帯電に用いられるので、請求項6に記載のように、直流電圧または交流電圧の少なくとも一方が印加されるものであればよい。
【0018】
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の帯電装置と、前記帯電装置と対向配置され、前記帯電装置により帯電される像担持体と、を備えている。
【0019】
請求項7に記載の画像形成装置は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の帯電装置により像担持体が帯電されるので、像担持体の放電ストレスが少なく、かつ、省スペース化を図りつつ帯電速度を速めて、均一帯電を行うことができる。
【0020】
請求項8に記載の画像形成装置は、前記像担持体の表面が、アモルファスシリコンで構成されていること、を特徴とする。
【0021】
アモルファスシリコンは、高硬度であるが帯電しにくい(導電率が比較的高い)という性質を有している。上記構成の帯電装置によれば、アモルファスシリコンであっても、十分に帯電させることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、像担持体の放電ストレスが少なく、かつ、省スペース化を図りつつ帯電速度を速めて、均一帯電を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1には、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の概略構成図が示されている。画像形成装置100は、図示しないパーソナルコンピュータ等の画像データ入力装置から送られてくるカラー画像情報に基づいて画像処理を行い、電子写真方式によって記録媒体としての記録用紙Pにカラー画像を形成するものである。
【0024】
画像形成装置100は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを備えている。なお、以降、YMCKを区別する必要がある場合は、符号の後にY、M、C、Kの何れかを付して説明し、YMCKを区別する必要が無い場合は、Y、M、C、Kを省略する。
【0025】
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、バックアップロール34と複数の張架ロール32によって張架された無端状の中間転写ベルト30の進行方向に対して、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの順番で直列に配列されている。また、中間転写ベルト30は、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの像担持体としての像担持体12Y,12M,12C,12Kと、それぞれ対向して配設される一次転写ロール16Y、16M,16C,16Kとの間を挿通している。また、像担持体12の表面には、像担持体12を保護する保護層が設けられている。
【0026】
次に、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの構成と画像形成の動作とを、代表してイエロートナー画像を形成する画像形成ユニット10Yについて説明する。
【0027】
像担持体12Yの表面は、帯電装置40Yによって一様に帯電される。なお、帯電装置40Yに関しては、詳細を後述する。
【0028】
次に、露光装置14Yによりイエロー画像に対応する像露光がなされ、像担持体12Yの表面にイエロー画像に対応する静電潜像が形成される。
【0029】
イエロー画像に対応する静電潜像は、現像装置15Yの現像ロール18Yに担持されたトナーによって現像され、イエロートナー画像となる。イエロートナー画像は、一次転写ロール16Yの圧接力と、一次転写ロール16Yに印加された転写バイアスによる静電吸引力によって、中間転写ベルト30上に一次転写される。一次転写後の像担持体12Yは、感光体クリーナー20Yとの対向位置を通過し、像担持体12Yの表面の転写残留トナーなどが除去される。その後、像担持体12Yの表面は、つぎの画像形成サイクルの為、帯電装置40Yで再び帯電される。
【0030】
また、画像形成装置100では、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの相対的な位置の違いを考慮したタイミングで、上記と同様の画像形成工程が各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにおいて行われ、中間転写ベルト30上に、順次、Y,M,C,Kの各色トナー像が重ねられ、多重トナー像が形成される。
【0031】
そして、所定のタイミングで二次転写位置Aへと搬送されてきた記録用紙Pに、転写バイアスが印加された二次転写ロール36の静電吸引力によって、中間転写ベルト30から多重トナー像が一括して、記録用紙Pに転写される。
【0032】
多重トナー像が転写された記録用紙Pは、中間転写ベルト30から分離された後、定着装置31へと搬送され、熱と圧力とにより記録用紙Pに定着されてフルカラー画像が形成される。
【0033】
記録用紙Pに転写されなかった中間転写ベルト30上の転写残留トナーは、中間転写ベルト用クリーナー33で回収される。
【0034】
次に帯電装置40について説明する。
【0035】
図2に示されるように、像担持体12を一様に帯電させる帯電装置40は、帯電ローラ42、及び、プレート帯電器44を備えている。
【0036】
帯電ローラ42は、像担持体12に対向して配置され、像担持体12の回転によって従動回転するように像担持体12と接触されている。帯電ローラ42には、像担持体12を予備帯電させるための電圧が印加されている。帯電ローラ42へ印加される電圧は、直流電圧であっても、交流電圧であっても、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧であってもよい。
【0037】
ここで予備帯電とは、像担持体12の電位を、露光直前の電位とする前に、ほぼ一定の電位に帯電させることをいう。本実施形態では、例えば、露光直前の設定電位を約−700Vとし、−1500Vを帯電ローラ42へ印加して、像担持体12は帯電ローラ42と接触して−600V前後に予備帯電されるようにすることができる。
【0038】
プレート帯電器44は、像担持体12及び帯電ローラ42の回転方向の下流側に配置されている。プレート帯電器44は、長方形プレート状とされたプレート電極45を備え、プレート電極45には、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧が印加されている。
【0039】
プレート電極45は、一端辺45Aが像担持体12に非接触で近接配置され(この位置を以下「対向近接位置P0」という)、プレート電極45自体が、像担持体12及び帯電ローラ42の回転方向の下流側へ傾斜するように配置されている。プレート電極45の帯電ローラ42側は、絶縁部材46により覆われている。
【0040】
次に、本実施形態での、帯電プロセスについて説明する。
【0041】
感光体クリーナー20を通過した像担持体12の表面は、転写残留トナーなどが除去され、帯電ローラ42とのニップ位置Nを通過する。このニップ位置Nの前後の像担持体12と帯電ローラ42との間の空隙で放電が行われ、像担持体12が予備電位に帯電される(予備帯電)。
【0042】
像担持体12が回転を続け、予備帯電された像担持体12の表面がプレート帯電器44の対向近接位置P0と通過すると、プレート電極45と像担持体12との間で放電が行われる帯電位置Pに至る(図2参照)。この帯電位置Pで像担持体12の表面は、露光前の所定の電位にまで帯電される。
【0043】
ここで、帯電装置によって像担持体を帯電させる場合の異常放電について説明する。
【0044】
図3(A)に示すように、帯電ローラで像担持体を帯電させる場合、ニップ部分を挟んで、回転方向の前後の微少空隙において放電が行われる。ここでは、ニップ部分を挟んで回転方向の上流側をプレニップ部52、下流側をポストニップ部54という。図3(B)に示すように、ニップ部53では帯電ローラと接触することにより像担持体の電位は一定であるが、プレニップ部及びポストニップ部54では、放電の際に大きく電位が変位している。ここでの電位の変位(振幅)大きいと、局所的異常放電として帯電ムラとなり、画像形成時における白点、色点の原因となる。
【0045】
なお、図4に示すように、プレニップ部52の電圧(Vpr)、及び、ポストニップ部54側の電圧(Vpp)が、一定の値を超えると、像担持体の異常帯電部分、すなわち、画像形成された際に白点、色点となって現れる部分が発生する。図4(A)の例では、Vpr=−667V程度、Vpp=−1200V程度で白点、色点が発生している。そして、さらに高くなると、白点、色点が消失する。図4(A)の例ではVpr=−667V程度、Vpp=−1350V程度で白点、色点が消失している。なお、白点、色点発生の放電電流量Iacは、図4(B)に示すように、1.1mA程度、白点、色点消失の放電電流量Iacは1.5mA程度となっている。
【0046】
また、図5に示すように、ポストニップ部54側の電圧(Vpp)の絶対値が小さいと、放電開始電場の変化が大きい領域で放電が終了するため、ギャップ変動、材料物性ムラによる電場変動の影響を受けやすく、異常放電が発生してしまうことにも起因して、白点、色点が発生するためである。図6に示すように、ポストニップ部54側の電圧(Vpp)の絶対値がある程度大きければ、放電開始電場がほぼ飽和する領域まで放電領域が広がり、ギャップ変動、材料物性ムラによる電場変動の影響を受けにくく、安定的に帯電が行われる。
【0047】
本実施形態では、前述のように、対向近接位置P0の下流側の帯電位置Pでのみ放電が行われ、対向近接位置P0の上流側では放電が行われていない。したがって、帯電ローラを用いた場合のプレニップ部52に対応する部分を有しておらず、プレニップ部52での放電の際の局所的異常放電が発生しない。したがって、安定した電位で像担持体12は帯電位置Pへ進入し、帯電位置Pでの局所的異常放電も抑制することができる。このように、帯電位置Pでの局所的異常放電が抑制されることにより、帯電電位の絶対値を通常の場合より小さくした場合でも、像担持体12の帯電ムラを抑制して、良好な画像形成を行うことができる。
【0048】
また、本実施形態では、帯電ローラ42で所定の電位まで予備帯電させているので、プレート帯電器44への進入時には、像担持体12の電位は露光直前の電位に近い電位となっている。したがって、放電時におけるIacマージンが少なくても、像担持体12を均一に帯電させることができる。
【0049】
図7のグラフには、一般的な装置での、帯電器への進入電位の違いによる、黒点個数とIacマージンとの関係が示されている。進入電位の絶対値が大きい場合には、Iacマージンが少なくても黒点の発生はないが、進入電位の絶対値が小さい場合には、Iacマージンが少ないと黒点の発生個数が多く、Iacマージンが高くなるにしたがって、黒点の発生個数が減少していることがわかる。
【0050】
このように、本実施形態では、Iacマージンを少なくすることもでき、像担持体12の放電ストレスを緩和することができる。
【0051】
また、本実施形態では、帯電ローラ42の下流側にプレート状のプレート電極45を配置しているので、帯電ローラ42の下流側にスコロトロンを配置した場合と比較して、省スペース化を図ることができる。
【0052】
また、帯電ローラ42の下流側にスコロトロンを配置した場合と比較して、プロセススピードも高くすることができる。図8には、プロセススピードと帯電電位の関係が示されている。帯電装置として、開口幅が25mmのスコロトロンのみを用いた場合には、プロセススピード100mm/sec〜500mm/secにおいて、プロセススピードが速くなるにつれて帯電電位の絶対値が小さくなり(E0)、帯電能力が低下している。一方、帯電装置として、開口幅15mmのスコロトロンを予備帯電に用い、幅10mmのプレート電極を下流側の帯電器として用いた場合には、プロセススピード100mm/sec〜500mm/secにおいて、プロセススピードが速くなっても帯電電位を一定に維持することができ(E1)、帯電能力が低下することがない。このことから、本実施形態の構成によれば、同等サイズの帯電装置構成によって、高速化対応が可能であることがわかる。
【0053】
また、本実施形態の構成により帯電を行うことにより、導電率が比較的高いアモルファスシリコンを像担持体12として用いても、充分に帯電させることが可能となる。アモルファスシリコンは、高硬度であるため耐久性にすぐれている。
【0054】
以上説明したように、本実施形態では、予備帯電を行うと共に、予備帯電の後にプレート電極45の対向近接位置P0よりも下流側の帯電位置Pのみで放電が行われるので、対向近接位置P0の上流側での放電の際の局所的異常放電の影響がなく、均一に像担持体12を帯電させることができる。
【0055】
なお、本実施形態では、予備帯電を行うために帯電ローラ42を用いた例について説明したが、帯電ローラ42以外の帯電器、例えば、図9に示すように、スコロトロン60を用いて予備帯電を行ってもよい。
【0056】
また、本実施形態では、予備帯電後の帯電器としてプレート電極45を備えたプレート帯電器44を用いたが、本発明の第2帯電器はプレート帯電器44に限定される者ではない。例えば、図10に示すように、先端に向かって鋭利に構成された電極62などを用い、回転方向上流側に絶縁プレート64を配置した構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る帯電装置を示した概略構成図である。
【図3】帯電ローラによる帯電の際の帯電ローラのニップ部付近における像担持体の電位を示す図である。
【図4】(A)は、プレニップ部とポストニップ部における白点・色点の発生・消失電位の関係を示すグラフであり、(B)は、ポストニップ部における白点・色点の発生・消失電位と放電電流量の関係を示すグラフである。
【図5】帯電ローラを用いた場合で白点、色点が発生する場合の、ポストニップ部に像担持体の位置と、放電開始電場及び空隙部電場との関係を示す図である。
【図6】帯電ローラを用いた場合で白点、色点が消失する場合の、ポストニップ部に像担持体の位置と、放電開始電場及び空隙部電場との関係を示す図である。
【図7】一般的な装置での、帯電器への進入電位の違いによる、黒点個数とIacマージンとの関係を示すグラフである。
【図8】スコロトロンのみを用いた場合と、プレート電極を組み合わせた本願の実施形態の場合とで、帯電電圧とプロセススピードとの関係を比較するグラフである。
【図9】本発明の実施形態に係る帯電装置の変形例を示した概略構成図である。
【図10】本発明の実施形態に係る帯電装置の他の変形例を示した概略構成図である。
【符号の説明】
【0058】
100 画像形成装置
12 像担持体
40 帯電装置
42 帯電ローラ
44 プレート帯電器
45 プレート電極
52 プレニップ部
53 ニップ部
54 ポストニップ部
60 スコロトロン
P 帯電位置
P0 対向近接位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転する像担持体に対向配置され、前記像担持体の表面を予備帯電させる第1帯電器と、
前記第1帯電器よりも、前記像担持体の回転方向下流側に配置され、予備帯電された前記像担持体の表面を所定の電位に帯電させる第2帯電器と、
を備え、
前記第2帯電器による前記像担持体の帯電位置が、前記第2帯電器と前記像担持体とが接触または最接近された対向接近位置よりも前記下流側に配置されること、を特徴とする帯電装置。
【請求項2】
前記第2帯電器はプレート状とされたプレート電極を備え、前記プレート電極の一端辺が前記対向接近位置に配置され、前記プレート電極が前記下流側へ傾斜するように配置されていること、を特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
【請求項3】
前記第1帯電器がスコロトロンで構成されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の帯電装置。
【請求項4】
前記第1帯電器がローラ状の帯電ローラを含んで構成されていること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の帯電装置。
【請求項5】
前記第2帯電器には、直流電圧に交流電圧を重畳したバイアスが印加されること、を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の帯電装置。
【請求項6】
前記第1帯電器には、直流電圧または交流電圧の少なくとも一方が印加されること、を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の帯電装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の帯電装置と、
前記帯電装置と対向配置され、前記帯電装置により帯電される像担持体と、
を備えた画像形成装置。
【請求項8】
前記像担持体の表面が、アモルファスシリコンで構成されていること、を特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−156974(P2009−156974A)
【公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−332925(P2007−332925)
【出願日】平成19年12月25日(2007.12.25)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】