説明

帯電装置および画像形成装置

【課題】帯電ローラへの印加電圧の変更に依らずに、周回走行する被帯電体の周速に応じて帯電ローラの単位面積当たりに流れる電流量を制御できる帯電装置を提供すること。
【解決手段】周回走行する被帯電体である感光体ドラム18の表面に当接して弾性変形により感光体ドラム18との間で接触ニップを形成し、回転しながら感光体ドラム18表面を帯電させる帯電ローラ76を有する帯電装置22であって、帯電ローラ76に電圧を印加する電圧印加手段である高圧電源と、感光体ドラム18の周速に応じ、前記弾性変形の状態を変化させることにより、前記ニップ近傍において感光体ドラム18表面との間で生じる気中放電に寄与する帯電ローラ76表面の面積を変更する変更手段である懸架装置78.80とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光体ドラム等の被帯電体表面を帯電させる帯電装置および複写機等の画像形成装置に関し、特に、ローラ帯電方式の帯電装置、および当該帯電装置を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
周回走行する被帯電体である感光体ドラムの表面を帯電させる装置としては、構成の簡易さ等の理由から、従来、コロトロン帯電装置やスコロトロン帯電装置などの、コロナ帯電を利用した非接触方式の帯電装置が用いられている。コロナ帯電は、感光体表面と一定の間隔で離間して張架された放電ワイヤーに高電圧を印加して、感光体表面との間でコロナ放電を起こし、空気中に発生した正あるいは負のイオンを感光体ドラムに与える非接触な帯電法である。しかしながら、このような非接触帯電方式では、気中放電に伴って、人体に有害とされるオゾンが僅かながら発生する。
【0003】
そこで、最近、クリーンなオフィス環境への関心の高まりなどもあり、上記した非接触方式の場合と比較して気中放電が格段に少ない上、電源の低電圧化が図れる接触方式の帯電装置が多く採用されている。
この接触方式の帯電装置の一つとして、帯電ローラを備えた帯電装置が知られている。帯電ローラは、金属製の芯金の上に適当な体積抵抗値を有する導電性弾性層が形成されてなる構造のものが一般的である。帯電ローラは、前記芯金の両端部分が回転自在に保持されると共に、当該両端部分を介して感光体ドラム表面に適当な押圧力で押し付けられる。押し付けられることで、導電性弾性層の表層付近は適度に変形して接触ニップを形成する。そして、帯電ローラは、感光体ドラムに従動回転しながら、接触ニップ近傍の気中放電によって感光体ドラム表面の帯電を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平4−157485号公報
【特許文献2】特開2006−215083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、複写機においては、種々の条件によって従動回転する帯電ローラの周速が変化する。例えば、記録シートの種類に応じて通紙速度が変更されるため、感光体ドラムの回転速度(周速)が切り替えられ、これに伴い、帯電ローラの周速も変化する。この場合、普通紙よりも厚紙の場合は、感光体ドラムの回転速度は遅く設定され、帯電ローラの周速も遅くなる。
【0006】
帯電ローラの周速が遅くなると、帯電ローラ表面の単位面積当たりに流れる電流量が増大し、感光体ドラム表面の単位面積当たりに流れ込む電流量が増大する。このため、帯電ローラの劣化が早まったり、感光体ドラムの劣化に起因する摩耗の進行が早まったりして、帯電ローラや感光体ドラムの寿命が短くなる。
これを防止するため、帯電ローラへの印加電圧を下げることにより前記電流量の増大を抑制することが考えられるが、そうすると、ニップ近傍の電界強度の低下を招いて、感光体ドラムを均一に帯電することができなくなるおそれがある。
【0007】
本発明は、上記した課題に鑑み、帯電ローラへの印加電圧の変更に依らずに、周回走行する被帯電体の周速に応じて帯電ローラの単位面積当たりに流れる電流量を制御できる帯電装置、および当該帯電装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明に係る帯電装置は、周回走行する被帯電体の表面に当接して弾性変形により当該被帯電体との間で接触ニップを形成し、回転しながら前記被帯電体表面を帯電させる帯電ローラを有する帯電装置であって、前記帯電ローラに電圧を印加する電圧印加手段と、前記被帯電体の周速に応じ、前記弾性変形の状態を変化させることにより、前記ニップ近傍において前記被帯電体表面との間で生じる気中放電に寄与する帯電ローラ表面の面積を変更する変更手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、前記変更手段は、前記被帯電体の周速が速い程、前記気中放電に寄与する帯電ローラ表面の面積を大きくすることを特徴とする。
さらに、前記帯電ローラは、芯金と当該芯金の外周に形成された導電性弾性層とを含み、前記芯金の両端部が支持手段により回転自在に支持されており、前記変更手段は、前記被帯電体が第1の周速で走行する場合に、前記支持手段による支持位置を第1の位置に保持し、前記被帯電体が第1の周速よりも遅い第2の周速で走行する場合に、前記支持手段による支持位置を前記第1の位置よりも前記帯電ローラが前記被帯電体に近づく第2の位置に保持することを特徴とする。
【0010】
あるいは、前記帯電ローラは、芯金と当該芯金の外周に形成された導電性弾性層とを含み、前記接触ニップで生じる摩擦力により前記被帯電体の走行に従動して回転し、前記変更手段は、前記被帯電体が第1の周速で走行する場合に、前記帯電ローラに対し回転制動を加え、前記被帯電体が第1の周速よりも遅い第2の周速で走行する場合に、前記帯電ローラの自由な回転を許容することを特徴とする。
【0011】
また、前記電圧印加手段は、前記被帯電体の周速にかかわらず、前記帯電ローラに同じ大きさの電圧を印加することを特徴とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、被帯電体である感光体ドラムを有し、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置であって、前記感光体ドラムを帯電させる帯電装置として、上記の帯電装置を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
上記の構成からなる帯電装置によれば、被帯電体の周速に応じ、帯電ローラが当該被帯電体との間で接触ニップを形成するための当該帯電ローラの弾性変形の状態を変化させることにより、当該ニップ近傍において前記被帯電体表面との間で気中放電に寄与する帯電ローラ表面の面積が変更される。よって、被帯電体の周速が遅い場合には、前記気中放電に寄与する帯電ローラ表面の面積を縮小することができるため、帯電ローラへの印加電圧の大きさを変更しなくとも、当該気中放電に起因して帯電ローラ表面の単位面積当たりに流れる電流量の増大を抑制し、また、被帯電体表面の単位面積当たりに流れ込む電流量の増大を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態に係る複写機の概略構成を示す図である。
【図2】上記複写機に備えられた操作パネルを示す図である。
【図3】上記操作パネルにおける液晶タッチパネルの表示例を示す図である。
【図4】感光体ドラムおよび帯電装置を示す斜視図である。
【図5】上記帯電装置における懸架装置の断面図である。
【図6】(a)はメイン制御部の概略構成を示すブロック図であり、(b)はプリンタ部の有する制御部の構成の一部を示す図である。
【図7】プリンタ部の制御部において実行される感光体ドラム速度設定プログラムのフローチャートである。
【図8】プリンタ部の制御部において実行される帯電ローラ位置設定プログラムのフローチャートである。
【図9】(a)は帯電ローラの感光体ドラムとの当接状態(帯電ローラの弾性変形の状態)の一例を示す図であり、(b)は、(a)におけるA部の拡大図である。
【図10】(a)は帯電ローラの感光体ドラムとの当接状態(帯電ローラの弾性変形の状態)の一例を示す図であり、(b)は、(a)におけるB部の拡大図である。
【図11】図9、図10の両当接状態を比較するための図である。
【図12】(a)は、実施の形態2に係る帯電装置および感光体ドラムの正面図であり、(b)は、同側面図の一部である。
【図13】実施の形態2に係る帯電装置の有する制動装置の断面図である。
【図14】(a)は、上記制動装置により帯電ローラに制動を掛けた場合の帯電ローラの感光体ドラムとの当接状態の一例を示す図であり。(b)は、制動を掛けた場合と掛けない場合とにおける帯電ローラの感光体ドラムとの当接状態(帯電ローラの弾性変形の状態)を比較するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態について複写機を例にとり、図面を参照しながら説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係るデジタル式の複写機(以下、単に「複写機」と言う。)2全体の概略構成を示す図である。
【0015】
複写機2は、電子写真方式で画像を形成する装置であり、図1に示すように、大きくわけて、原稿画像を読み取るイメージリーダ部4と読み取った画像を記録シート上にプリントして再現するプリンタ部6とから構成される。
イメージリーダ部4は自動原稿搬送装置8を有しており、自動原稿搬送装置8の原稿トレイ10にセットされた原稿は1枚ずつ原稿ガラス台12上の読取位置まで搬送される。原稿ガラス台12の読取位置まで搬送された原稿はイメージセンサ14によって読み取られ、画像データが生成される。生成された画像データは、後述する画像メモリ118(図6(a))に格納される。
【0016】
画像メモリ118内の画像データは、後述するメイン制御部110のCPU112によって読み出され、プリンタ部6に備えられたレーザ制御部16に入力される。レーザ制御部16は当該画像データに基づいてレーザダイオード駆動信号を生成し、不図示のレーザダイオードを発光させる。前記レーザダイオードが射出したレーザ光Lは、感光体モータ124(図6(b))を駆動源として矢印の向きに回転する感光体ドラム18表面(感光面)を露光走査する。
【0017】
感光体ドラム18の周囲には、クリーニング装置20、帯電装置22、現像装置24および転写装置26が配されている。感光体ドラム18は、上記露光走査を受ける前に、クリーニング装置20で表面の残留トナーが除去された後、帯電装置22によって一様に帯電される。一様に帯電された感光面が露光されると、静電潜像が形成され、当該静電潜像は現像装置24によってトナー像として顕像化される。なお、帯電装置22については後で詳述する。
【0018】
一方、第1〜第3給紙カセット28,30,32および手差トレイ34のいずれかからは、所望種類、所望サイズの記録シートが給紙され、給紙された記録シートは、転写装置26に臨む転写位置へと搬送され、転写装置26の作用により感光体ドラム18上のトナー像が記録シートへと転写される。
トナー像が転写された記録シートは、搬送ベルト36によって定着装置38の定着ローラ40へと搬送され、ここでトナー像の定着がなされた後、排出ローラ42によって、排出トレイ44に排出される。
また、複写機2は、その上面の操作しやすい位置に、図2に示すような操作パネル46を備えている。
操作パネル46は、本図に示すように、液晶タッチパネル48の他各種のキーを有している。液晶タッチパネル48には、コピー条件やコピーモードを選択するためのキーおよび用紙切れや紙詰まりなどのメッセージが表示される。
【0019】
図2に示す液晶タッチパネル48は、初期画面であり、タッチしたキーに対応して、サブ画面表示に切り替わる。例えば、用紙キー50がタッチされると、画面は図3(a)に示すような記録シート選択画面に切り替わる。ここで、タッチするキーに応じて、画像形成に用いられる記録シートの種類やサイズが選択される。キー52がタッチされると、第1給紙カセットに収納されたA4サイズの普通紙が、キー54がタッチされると第2給紙カセット30に収納されたB5サイズの普通紙が、キー56がタッチされると第3給紙カセットに収納された厚紙56が、そしてキー58がタッチされると手差トレイ34から給紙されるOHP用のポリエステルフィルムが画像形成に用いられる記録シートに選択される。
【0020】
また、図2に示す初期画面において、解像度キー60がタッチされると、画面は図3(b)に示すような解像度選択画面に切り替わる。ここで、タッチするキーに応じて、記録シートに形成される画像の解像度が決定される。キー62がタッチされると前記解像度が600dpiに決定され、キー64がタッチされると前記解像度が2400dpiに決定される。
【0021】
図2に戻り、テンキー66はコピー枚数を設定するためのキーであり、クリアキー68はコピー枚数を「1」にリセットするためのキーである。スタートキー70は、コピー動作(原稿の読み込み動作およびプリント動作)を開始させるためのキーであり、ストップキー72はコピー動作を停止させるためのキーである。パネルリセットキー74は、解像度やコピー倍率などのコピー条件や設定モードをすべて標準値あるいは初期モードに戻すためのキーである。
【0022】
次に、図4、図5を参照しながら、帯電装置22について詳述する。
図4に示すように、帯電装置22は、帯電ローラ76と帯電ローラ76を両端部で懸架支持する懸架装置78,80とを有する。帯電ローラ76は、懸架装置78,80により、円筒形をした感光体ドラム18の軸心Xと平行する姿勢で支持される。なお、感光体ドラム18は、アルミニウム等からなる金属円筒状基体82と、その外周面に形成された感光層84とを含む。
【0023】
懸架装置78,80は、帯電ローラ76を感光体ドラム18に対し適当な押圧力で押し付けた状態で支持している。両懸架装置78,80の構成は同じなので、懸架装置78を代表に、その構造について説明する。
懸架装置78を軸心Xと直交する平面で切断した縦断面であって、帯電ローラ76が背景に現れる縦断面図を図5に示す。ここで、懸架装置78の説明に入る前に、帯電ローラ76の構成について説明する。
【0024】
帯電ローラ76は、銅合金などの金属からなり、細長い円柱状をした芯金86と、複数層(本例では、2層)からなる導電性弾性ロール88とからなる。導電性弾性ロール88は、芯金86に近い方から、導電性弾性体層90と、導電性弾性体層90を被覆する表層92から構成される。導電性弾性層90は、主にEPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)とカーボンブラックを含んだ発泡ゴム材からなり、体積抵抗値は、1×10[Ω・cm]を有する。表層92は、主にシリコーンゴムからなり、体積抵抗値は、1×10[Ω・cm]を有する。芯金86の全長は、導電性弾性ロール88の全長よりも長く、芯金86の両端部は、導電性弾性ロール88の両端面から突出している。この突出部分が懸架装置78の後述する軸受部104Aに支えられて、帯電ローラ76は、懸架装置78,80に支持されている。
【0025】
懸架装置78は、ステッピングモータ94を有する。ステッピングモータ94の回転シャフト96には、雄ねじ96Aが形成されており、雄ねじ96Aがスライダー98の雌ねじに螺合している。
スライダー98は、直方体状をしたブロック部98Aとブロック部98Aの下面から下方に延設された円筒部98Bとを有する。ブロック部98Aが角筒状をしたガイド部材100内に挿入されて、スライダー98は、上下方向にスライド自在に保持されている。円筒部98Bの外周には、雄ねじ98Cが形成されており、雄ねじ98Cに圧縮コイルばね102の一端部が螺合している。
【0026】
圧縮コイルばね102の他端部は、軸受部材104が有する円筒部104Bの外周に形成された雄ねじ104Cに螺合している。
軸受部材104は、ポリアセタールからなる。軸受部材104は、直方体状をした軸受部104Aと軸受部104Aの上面から上方に延設された前記円筒部104Bを有する。軸受部104Aが、角筒状をしたガイド部材100内に挿入されて、軸受部材104は、上下方向にスライド自在に保持されている。軸受部104Aは、紙面に垂直な方向に貫通する貫通孔104Dを有する。貫通孔104Dの内周面には、周方向に等角度間隔で突起104Eが3個形成されている。突起104Eは、紙面に垂直な方向に延びる畝状をしている。
【0027】
帯電ローラ76の芯金86は、貫通孔104Dに挿入されており、3個の突起104Eの先端部で回転自在に支持されている。
上記の構成からなる懸架装置78において、ステッピングモータ94を駆動して、回転シャフト96を逆転させると、1回転当たりシャフト96に形成された雄ねじ96Aの1ピッチ分、スライダー98は下降する。これに伴い、スライダー98と圧縮コイルばね102によって連結された軸受部材104および軸受部材104に軸支された帯電ローラ76も下降する。
【0028】
帯電ローラ76の外周面が感光体ドラム18の外周面に接触を開始した後、逆転を続けると、圧縮コイルばね102は縮む。縮んだ圧縮コイルばね102の復元力によって、帯電ローラ76が感光体ドラム18に押圧される。押圧された帯電ローラ76の導電性弾性ロール88外周面が、感光体ドラム18の外周面に沿って変形し、接触ニップが形成される。
【0029】
感光体ドラム18の周方向に沿った接触ニップの長さ(以下、「ニップ長さ」と言う。)は、帯電ローラ76に加える押圧力によって決まり、当該押圧力は帯電ローラ76の外周面が感光体ドラム18の外周面との接触を開始ときからの、ステッピングモータ94の回転量(回転角)によって決まる。
帯電ローラ76が感光体ドラム18と接触しない(非接触の)待機状態から、第1のニップ長さとなるまでの第1の回転角、および第1のニップ長さよりも長い第2のニップ長さとなるまでの第2の回転角は、予め、試験などにより求めることができ、この求められた回転角は、後述するメイン制御部110のROM114(図6(a))に記憶されている。ここで、帯電ローラ76が上記待機状態にある位置を「待機位置」と言い、当該待機位置からステッピングモータ94が第1の回転角分駆動されて下降した後における帯電ローラ76の位置を「第1の位置」と言い、待機位置からステッピングモータ94が第2の回転角分駆動されて下降した後における帯電ローラ76の位置を「第2の位置」と言うこととする。
【0030】
図6(a)はメイン制御部110の概略を示す図である。
本図に示すように、メイン制御部110は、CPU112を中心にして、CPU112にROM114、RAM116、および画像メモリ118が接続された構成をしている。また、CPU112は、前記したイメージリーダ部4、プリンタ部6、および操作パネル46の各々のCPUと接続されている。
【0031】
ROM114は、上記各CPUが実行する制御プログラムの他、上記した第1の回転角、第2の回転角の情報を格納している。
RAM116は、操作パネル46を介して設定される、コピー枚数、使用する記録シートや解像度などのコピー条件を記憶する。
画像メモリ118は、前記したように、イメージリーダ部4から出力される画像データを一旦記憶する。
【0032】
CPU112は、操作パネル46、イメージリーダ部4、およびプリンタ部6を統括的に制御して、円滑なコピー動作を実現する。
図6(b)は、プリンタ部6の有する制御部120の構成の一部を示す図である。制御部は、メイン制御部110のCPU112(図6(a))に接続されたCPU122を有する。
【0033】
CPU122には、感光体モータ124を駆動する感光体モータ駆動部126、および2台のステッピングモータ94を駆動するステッピングモータ駆動部128が接続されている。
CPU122は、操作パネル46から入力される種々の設定を、CPU112を介して受け取り、各々の設定に応じて感光体ドラム124の回転速度を決定して、当該回転速度で回転するよう感光体モータ駆動部126を制御する。
【0034】
ここで、感光体ドラム124の回転速度の決定要因となる設定には、例えば、記録シートの種類、形成する画像の解像度がある。
CPU122は、記録シートが普通紙の場合には、感光体ドラム124の回転速度は第1の速度(回転数)に設定し、記録シートが普通紙よりも厚みの厚い厚紙やOHP用シートの場合には、第1の速度(回転数)よりも遅い第2の速度(回転数)に設定する。これは、厚紙やOHP用シートは、普通紙よりも熱容量が大きく、そのためトナー像の定着に時間を要するため定着装置38を通過させる時間を長くする関係上、いわゆるプロセス速度を遅くするためである。
【0035】
また、CPU122は、解像度が600dpiに設定されている場合は、前記第1の速度(回転数)に、2400dpiに設定されている場合は、前記第2の速度(回転数)に設定する。これは、600dpiよりも2400dpiの方が、レーザ制御部16による感光体ドラム18表面の露光走査に時間を要するため、これに合わせて、プロセス速度を遅くするためである。
【0036】
CPU122が実行する感光体ドラム速度設定プログラムについて、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
図7に示すように、使用する記録シートとして普通紙が設定され(ステップS1でYES)、かつ形成する画像の解像度が600dpiに設定されている(ステップS2でYES)場合には、第1の回転速度に設定する(ステップS3)。
【0037】
一方、使用する記録シートとして普通紙以外の記録シート(本例では、厚紙、OHP用シート)が設定されているか(ステップS1でNO)、または形成する画像の解像度として600dpiではなく2400dpiが設定されている(ステップS2でNO)場合には、第2の回転速度に設定する(ステップS4)。
なお、スタートキー70(図2)が押下されると、感光体モータ駆動部126は、設定された回転速度(回転数)で感光体モータ124の回転制御を行う。
【0038】
また、CPU122は、感光体ドラムについて設定した回転速度に応じ、ステッピングモータ94を第1の回転角分または第2の回転角分駆動して帯電ローラ76を第1の位置または第2の位置に移動させる。なお、帯電ローラ76は、待機位置を初期位置としている。
CPU122が実行する帯電ローラ位置設定プログラムについて、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0039】
スタートキー70(図2)が押下されたときに(ステップS11でYES)、第1の回転速度が設定されていると(ステップS12でYES)、帯電ローラ76を第1の位置に移動すべく、CPU122は、ステッピングモータ駆動部128に対し、第1の回転角分、ステッピングモータ94を逆転させるように指示する(ステップS13)。この指示を受けた、ステッピングモータ駆動部128は、両ステッピングモータ94を第1の回転角だけ逆転駆動する。
【0040】
一方、スタートキー70(図2)が押下されたときに(ステップS11でYES)、第2の回転速度が設定されていると(ステップS12でNO)、帯電ローラ76を第2の位置に移動すべく、CPU122は、ステッピングモータ駆動部128に対し、第2の回転角分、ステッピングモータ94を逆転させるように指示する(ステップS14)。この指示を受けたステッピングモータ駆動部128は、両ステッピングモータ94を第2の回転角だけ逆転駆動する。
【0041】
そして、一連の画像形成が終了すると(ステップS15でYES)、帯電ローラ76を待機位置まで移動させるため、CPU122は、ステッピングモータ駆動部128に対し、所定の回転角分、ステッピングモータ94を正転させるよう指示する(ステップS16)。所定の回転角は、ステップS12の後、ステップS13の処理を実行していれば第1の回転角であり、ステップS14の処理を実行していれば第2の回転角である。この指示を受けたステッピングモータ駆動部128は、上記所定の回転角だけ両ステッピングモータ94を正転駆動する。
【0042】
以上の制御により、感光体ドラム18の回転速度、すなわち、感光体ドラム18の周速に応じて、帯電ローラ76の位置が変更される。このようにする理由について、図9、図10、図11を用いて説明する。なお、図9〜図11において、帯電ローラ76における導電性弾性体層90と表層92との間の境界線の図示は省略し、感光体ドラム18は、その外周面のみを表している。
【0043】
図9(a)は、帯電ローラ76が第1の位置にある状態を表しており、図9(b)は、図9(a)におけるA部の拡大図である。なお、帯電ローラ76には、芯金86に対し、電圧印加手段である高圧電源128によって、画像形成の際には、感光体の帯電に必要な電圧が印加される。
図9(a)に示すように、感光体ドラム18が時計回りに回転されると、これに従動して帯電ローラ76が反時計回りに回転する。この状態で、高圧電源128によって帯電ローラ76に電圧が印加されると、帯電ローラ76外周面が接触ニップNに突入する側の接触ニップN近傍の空隙において気中放電が生じ、これにより帯電ローラ76から感光体ドラム18に向って電荷が移動して、感光体ドラム18の表面が帯電される。
【0044】
この放電開始条件はパッシェンの法則に従い、大気圧中で使用される複写機にあっては、印加電圧と空隙幅によって決まる。ここで、当該空隙幅は、感光体ドラムの径方向における当該感光体ドラム外周面と帯電ローラ外周面との間の距離である。ここで、放電が開始される空隙幅をgとする。すなわち、気中放電が生じる接触ニップの近傍とは、感光体ドラムの径方向における(径方向に測定した)当該感光体ドラム外周面と帯電ローラ外周面との間の距離がg以下になる領域を指す。
【0045】
図9(b)に、感光体ドラム18の外周面の半径よりも、空隙幅gだけ大きい半径を有する同心円Cを二点鎖線で表す。同心円Cよりも内側にある帯電ローラ76外周面と感光体ドラム外周面との間で気中放電が生じる。回転する感光体ドラム18の外周面は、この放電領域を通過する間に帯電される。ここで、帯電ローラ76の外周面における任意の一点が当該放電領域を通過するのに要する時間を「放電時間」と定義し、感光体ドラム18の外周面における任意の一点が、当該放電領域を通過するのに要する時間を「受電時間」と定義する。また、同心円Cよりも内側にあり、感光体ドラム18外周面との間の空隙に面する帯電ローラ76外周面、すなわち、気中放電に寄与する面を「放電面」と定義する。
【0046】
ここで、仮に、帯電ローラ76が第1の位置にある状態のまま、例えば、記録シートとして厚紙が選択されたため、感光体ドラム18の回転速度(すなわち、周速)を遅くした場合を考える。この場合、放電時間が長くなるため、帯電ローラ76外周面の単位面積当たりに流れる電流量は増大し、また、受電時間が長くなるため、感光体ドラム18外周面の単位面積当たりに流れ込む電流量が増大する。このため[発明が解決しようとする課題]欄で指摘した問題が生じる。
【0047】
そこで、実施の形態1では、この問題を、帯電ローラ76を第2の位置に移動させることで解決している。図10(a)に、帯電ローラ76が第2の位置にある状態を示し、図10(b)に、図10(a)におけるB部の拡大図を示す。また、第1の位置にある状態と第2の位置にある状態とを比較し易くするため、両状態における接触ニップNの端部を重ねた状態で描いた拡大図を図11に示す。図11において、一点鎖線で示すのは、第1の位置にある場合の帯電ローラ76外周面を示し、符号76Bで示す実線で描いたものが、第2の位置にある場合の帯電ローラ76の外周面である。
【0048】
第2の位置とすることにより、帯電ローラ76の導電性弾性ロール88は、より大きく変形し、接触ニップNの長さが長くなると共に、接触ニップNの端部からの帯電ローラ76外周面76Bの立ち上がり(感光体ドラム18の外周面からの立ち上がり)が急峻になる。このように弾性変形の状態が変化することにより、帯電ローラ76の放電面の面積は縮小されるため、帯電ローラ76の周速が遅くなっても放電時間が増大するのを防止できる。その結果、帯電ローラ76外周面76Bの単位面積当たりに流れる電流量の増大を抑制することが可能となる。
【0049】
また、上記したように、帯電ローラ76の外周面76Bは接触ニップNの端部から急峻に立ち上がり、放電面の面積が縮小されるため、当該放電面と感光体ドラム18の径方向において対抗する感光体ドラム18の外周面部分(以下、この外周面部分を便宜上「受電面」と定義する。)の面積が縮小される。これにより、感光体ドラム18の周速が遅くなっても受電時間が増大するのを防止できる。その結果、感光体ドラム18外周面の単位面積当たりに流れ込む電流量の増大を抑制することが可能となる。
【0050】
なお、帯電ローラ76が第1の位置にある場合(図9)と、第2の位置にある場合(図10)とで、高圧電源128による帯電ローラ76への印加電圧の大きさは同じである。当該印加電圧は、感光体ドラムを均一に帯電するのに必要な大きさに設定される。
<実施の形態2>
実施の形態2に係る複写機は、実施の形態1の複写機とは、帯電ローラの支持方法および帯電ローラの放電面の面積を変更する手段(帯電ローラの弾性変形の状態を変化させる手段)が異なる以外は、基本的に同じである。よって、図面において実質的に共通する部分については、実施の形態1と同じ符号を付し必要に応じて言及するに留め、以下、異なる部分を中心に説明する。
【0051】
図12(a)は、感光体ドラム18の軸心Xの方向から、感光体ドラム18と帯電装置200を視た正面図であり、図12(b)はその側面図である。なお、図12(b)は、帯電ローラ76の一方端部およびその近傍のみを表している。
帯電ローラ76は、芯金86の両端部が軸受202によって軸支されている。軸受202は、すべり軸受であり、実施の形態1における軸受部104A(図5)と同様の構成である。軸受202で支持された状態で、帯電ローラ76の外周面は感光体ドラム18の外周面に押圧されており、接触ニップが形成されている。この状態で、感光体ドラム18を回転させると、帯電ローラ76は、その外周面が感光体ドラム18の外周面との間でほとんどすべりを生じることなく、感光体ドラム18に従動して回転する。
【0052】
帯電装置200は、軸受202から突出した芯金86部分の上方に設けられた制動装置204を有する。なお、制動装置204は、芯金86の一端部にのみ設けても、両端部に設けてもいずれでも構わない。
制動装置204の縦断面図を図13に示す。制動装置204は、実施の形態1の懸架装置78と、共通する機構を有している。したがって、制動装置204において、懸架装置78と実質的に形状と機能が同じ部材については、懸架装置78の部材と同じ符号を付し、必要に応じて言及するに留める。
【0053】
制動装置204は、ブレーキ部材であるブレーキシュー206を有する。ブレーキシュー206は、ポリアセタールなどの合成樹脂からなる。ブレーキシュー206は、全体的に直方体状をしたブロック部206Aとブロック部206Aの上面から上方に延出された円筒部206Bとを有する。ブレーキシュー206は、ブロック部206Aが角筒状をしたガイド部材100に挿入されて、上下方向にスライド自在に保持されている。円筒部106Bの外周には雄ねじ206Cが形成されていて、雄ねじ206Cに圧縮コイルばね102の下端部が螺合している。
【0054】
ブロック部206の下面には、半円筒面状にくぼんだ摺接面206Dが形成されている。摺接面206の横断面に現れる円弧の半径は、芯金86の半径と等しい。
上記の構成からなる制動装置200において、ブレーキシュー206が芯金86から離間した図12に示す状態から、ステッピングモータ94を逆転させると、スライダー98が下降し、これに伴い圧縮コイルばね102で連結されたブレーキシュー206も下降する。ブレーキシュー206の摺接面206Dが芯金86の外周面に当接した後も、スライダー98を下降させると圧縮コイルばね102が縮み、その復元力でブレーキシュー206の摺接面206Dが芯金86の外周面を圧接する。これにより、回転する感光体ドラム18に従動して回転しようとする帯電ローラ76に回転制動が加わる。この制動力は、帯電ローラ76の回転を完全に停止させるほど強いものではなく、従動回転しようとする帯電ローラ76に、適度に回転抵抗を加える程度のものである。
【0055】
回転制動が加わった状態を図14(a)に示す。帯電ローラ76には、回転制動が加わっているため、帯電ローラ76は自由に回転できず、帯電ローラ76の外周面が感光体ドラム18表面との摩擦力で、感光体ドラム18に引っ張られる。これにより、帯電ローラ76は、左右非対称に変形する。
気中放電が専ら発生する側の接触ニップN近傍の拡大図を図14(b)に示す。図14(b)は、制動装置204による制動を掛けていない状態と掛けている状態とにおける帯電ローラ76の外周面の状態を比較し易くするため、両状態における接触ニップNの端部を重ねた状態で描いた図である。図14(b)において、符号76Dで示す実線で描いたものが、制動が掛かっている第1の状態の帯電ローラ76の外周面を示し、一点鎖線で描いたものが、制動が掛かっていない第2の状態の帯電ローラ76の外周面76Eを示している。
【0056】
制動を掛けた場合、上記したように帯電ローラ76の外周面76Dは、感光体ドラム18の周方向に引っ張られるため、制動をかけない場合の外周面76Eと比較して、接触ニップN端部からの立ち上がり(感光体ドラム18の外周面からの立ち上がり)が緩やかになる。このように弾性変形の状態が変化することにより、制動を掛けた場合の放電面の面積は、制動を掛けない場合の放電面の面積よりも大きくなる。
【0057】
よって、実施の形態1の場合と同様、感光体ドラム18を第1の速度(回転数)で回転させる場合は制動を掛け、第1の速度(回転数)よりも遅い第2の速度(回転数)で回転させる場合は、制動を掛けずに帯電ローラの自由な回転を許容する。これにより、実施の形態1の場合と同様の効果が得られる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記した形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下の形態とすることもできる。
【0058】
(1)上記実施の形態では、記録シートの種類に対応してプロセス速度(感光体ドラムの回転速度)を2段階に切り替え、これに応じて、実施の形態1では、帯電ローラの感光体ドラムに対する押圧力(帯電ローラの感光体ドラムに対する相対位置)を2段階に切り替えて帯電ローラ(導電性弾性体層)の変形度合(弾性変形の状態)を変化させ、放電面の面積を変更することとした。しかし、例えば、使用する記録シートの種類がさらに多くなった場合などで、プロセス速度を3段階以上に切り替える場合には、これに対応して、帯電ローラの感光体ドラムに対する押圧力(帯電ローラの感光体ドラムに対する相対位置)も3段階以上に切り替えることとしても構わない。
【0059】
実施の形態2においても、必要に応じ、帯電ローラに掛ける制動の程度(制動装置による制動を掛けない、自由な回転を許容する場合を含む)を3段階以上に切り替えるようにしても構わない。
(2)実施の形態1,2では、帯電ローラを感光体表面に対して弾発付勢する手段として圧縮コイルばねを用いたが、弾発付勢手段はこれに限らず、例えば、ゴムやスポンジなどでも構わない。
【0060】
(3)また、実施の形態1では、圧縮コイルばねを介して帯電ローラを感光体ドラムに押圧したが、必ずしも圧縮コイルばね等の弾発付勢手段を用いる必要はなく、例えば、スライダー98と軸受部材104(図5)とを一体的に形成したものを採用しても構わない。要は、帯電ローラの感光体ドラムに対する相対的な位置を変更することにより、帯電ローラの感光体ドラムに対する押圧力が変更でき、帯電ローラの弾性変形の状態を変更することができれば構わないのである。
【0061】
(4)実施の形態2では、ブレーキ部材として合成樹脂からなるブレーキシューを採用したが、ブレーキ部材はこれに限らす、例えば、合成樹脂からなるブロック部材の表面に、フェルト製のシート材、合成皮革、NBRのようなゴム製のシート材を固着させたものでも構わない。
(5)上記実施の形態では、複写機を例に説明したが、本発明は、複写機に限らず電子写真方式で画像を形成する他の画像形成装置、例えば、ファクシミリ、プリンタ、あるいは複写機、ファクシミリおよびプリンタの機能を有する複合機にも適用できることは言うまでも無い。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明に係る帯電装置は、例えば、電子写真方式により画像形成する複写機などにおける感光体などの被帯電体を帯電させる装置として好適に利用可能である。
【符号の説明】
【0063】
2 複写機
18 感光体ドラム
22,200 帯電装置
76 帯電ローラ
78,80 懸架装置
128 高圧電源
204 制動装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周回走行する被帯電体の表面に当接して弾性変形により当該被帯電体との間で接触ニップを形成し、回転しながら前記被帯電体表面を帯電させる帯電ローラを有する帯電装置であって、
前記帯電ローラに電圧を印加する電圧印加手段と、
前記被帯電体の周速に応じ、前記弾性変形の状態を変化させることにより、前記ニップ近傍において前記被帯電体表面との間で生じる気中放電に寄与する帯電ローラ表面の面積を変更する変更手段と、
を備えることを特徴とする帯電装置。
【請求項2】
前記変更手段は、前記被帯電体の周速が速い程、前記気中放電に寄与する帯電ローラ表面の面積を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の帯電装置。
【請求項3】
前記帯電ローラは、芯金と当該芯金の外周に形成された導電性弾性層とを含み、前記芯金の両端部が支持手段により回転自在に支持されており、
前記変更手段は、
前記被帯電体が第1の周速で走行する場合に、前記支持手段による支持位置を第1の位置に保持し、
前記被帯電体が第1の周速よりも遅い第2の周速で走行する場合に、前記支持手段による支持位置を前記第1の位置よりも前記帯電ローラが前記被帯電体に近づく第2の位置に保持することを特徴とする請求項1または2に記載の帯電装置。
【請求項4】
前記帯電ローラは、芯金と当該芯金の外周に形成された導電性弾性層とを含み、前記接触ニップで生じる摩擦力により前記被帯電体の走行に従動して回転し、
前記変更手段は、
前記被帯電体が第1の周速で走行する場合に、前記帯電ローラに対し回転制動を加え、
前記被帯電体が第1の周速よりも遅い第2の周速で走行する場合に、前記帯電ローラの自由な回転を許容することを特徴とする請求項1または2に記載の帯電装置。
【請求項5】
前記電圧印加手段は、前記被帯電体の周速にかかわらず、前記帯電ローラに同じ大きさの電圧を印加することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の帯電装置。
【請求項6】
被帯電体である感光体ドラムを有し、電子写真方式で画像を形成する画像形成装置であって、
前記感光体ドラムを帯電させる帯電装置として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の帯電装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−181407(P2012−181407A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−44882(P2011−44882)
【出願日】平成23年3月2日(2011.3.2)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】