帯電装置及び画像形成装置
【課題】放電ワイヤの清掃の品質を、清掃部材の新品時と経時とで両立させることができ、ワイヤ清掃能力が高く、耐久性にも優れる清掃部材を備えた帯電装置を提供する。
【解決手段】清掃ユニット225が送りネジ機構により移動し、アーム部220bがシールドケースの側板201bの内面により押圧されると、清掃ユニット225が回転し、清掃ユニット225に固定された右清掃部材222aと左清掃部材222bとが放電ワイヤ202に加圧接触する。各清掃部材の放電ワイヤに接触する部分は、ガラス繊維強化プラスチックで形成されている。
【解決手段】清掃ユニット225が送りネジ機構により移動し、アーム部220bがシールドケースの側板201bの内面により押圧されると、清掃ユニット225が回転し、清掃ユニット225に固定された右清掃部材222aと左清掃部材222bとが放電ワイヤ202に加圧接触する。各清掃部材の放電ワイヤに接触する部分は、ガラス繊維強化プラスチックで形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光体等の像担持体を帯電させる帯電装置、該帯電装置を有する光走査装置、該光走査装置を具備した複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、これらのうち少なくとも1つを備えた複合機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置では、感光体表面を帯電装置により帯電しており、帯電装置の代表的な手段としては、コロナ放電によるものがある。
図10は、コロナ帯電装置の原理を説明する図である。図10に示すように、コロナ帯電装置2は、金等でメッキされたタングステン線を主な材料とする放電ワイヤ202に数kVの高圧をかけてコロナ放電する。そして、空気中の元素をイオン化させ、そのイオン204を感光体1の表面に付着させることにより感光体1を帯電させる。
このとき、空気中の元素を絶縁破壊させて帯電させるため、空気中の様々な物質がイオン化し、イオン化した物質が放電ワイヤ202に電気的に付着する。
付着するものの中にはコロナ放電を阻害させるような異物も存在する。
この異物の付着量が増えると、その部分が放電しなくなり、画像面積全域に均一な帯電がされなくなるため、濃度にムラが生じた画像が形成されてしまう。
そのため、付着物の量が増える前に定期的に放電ワイヤ202を清掃する必要がある。このような観点から、従来、種々の清掃手段が提案されている。
【0003】
特許文献1には、図11に示すような清掃手段が開示されている。図11(a)は放電ワイヤの上側から見た図、図11(b)は放電ワイヤを正面から見た図である。
この清掃手段は、ゴムやスポンジ等からなるクリーニングパッド205と、クリーニングパッド205を保持するパッド保持部材206とを備えている。
クリーニングパッド205の放電ワイヤ202に接触する部分(摺擦部)には研磨材250がコーティングされている。
研磨材は表面が粗いため、異物の掻き取り能力は高いが、繰り返し使用することで徐々に研磨材の削れ、もしくは、パッド部の切れが生じ、経時での掻き取り能力が低下する。
これにより放電ワイヤ202に付着した異物を除去できなくなり、放電ムラが生じ、異常画像が発生する。
【0004】
この経時での掻き取り能力低下を防ぐために、例えばパッド部の強度を上げることが考えられる。
しかしながら、初期時の放電ワイヤは異物の付着が少ないため、パッドによる掻き取り能力を上げすぎるとワイヤのメッキ剥がれが生じ、これも同様に放電ムラの原因となり、異常画像が発生してしまう。
【0005】
上記のように、放電ワイヤの清掃の品質を、清掃部材の新品時と経時とで両立させることは難しい。
特許文献2には、図12に示すような清掃手段が開示されている。
この清掃手段は、清掃部材203がプラスチック材料で形成されており、先端が尖った清掃部材203を鋭角で放電ワイヤに接触させながら図中C方向に移動する。鋭角に当てることで清掃性は向上する。
しかしながら、前述した研磨材による清掃機構と同じで、初期時の清掃では、先端部が鋭角に放電ワイヤに接しているため、ワイヤのメッキ剥がれが生じ、経時使用時はプラスチック材料の切れによる清掃能力低下が生じ、共に放電ムラ起因による異常画像が発生してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した通り、ゴムやスポンジ等のクリーニングパッド、更には一般的なプラスチック材料の鋭角な押付けによるワイヤ清掃では、初期時には過剰なワイヤ清掃となりやすく、経時使用時には付着した異物の除去ができなくなり、共に放電ムラが生じ、異常画像が発生する。
【0007】
本発明は、このような現状に鑑みてなされたもので、放電ワイヤの清掃の品質を、清掃部材の新品時と経時とで両立させることができ、ワイヤ清掃能力が高く、耐久性にも優れる清掃部材を備えた帯電装置の提供を、その主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、放電用開口部を有するシールドケースと、該シールドケース内に配置された放電ワイヤと、該放電ワイヤに接触しながら移動して清掃する清掃手段とを備えた帯電装置において、前記清掃手段の少なくとも前記放電ワイヤに接触する部分が、ガラス繊維強化プラスチックで形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、清掃部材をガラス繊維強化プラスチックで形成したことにより、清掃部材の新品時、経時使用時に拘らず放電ムラを抑制でき、ワイヤ清掃能力を高めることができるとともに、帯電装置の長寿命化を実現できる。
拭取部材を有する構成においては、放電ムラを高精度に抑制することができ、帯電品質、ひいては画像形成装置における画質の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概要構成図である。
【図2】作像ユニットの拡大図である。
【図3】清掃手段の要部を示す非清掃状態の平面図である。
【図4】清掃手段の側面図である。
【図5】1つの放電領域における清掃手段のホームポジションでの状態を示す平面図である。
【図6】清掃手段の要部を示す清掃状態の平面図である。
【図7】1つの放電領域における清掃手段の復路移動の終了直前状態を示す平面図である。
【図8】第2の実施形態における清掃手段の要部を示す非清掃状態の平面図である。
【図9】第2の実施形態における清掃手段の要部を示す清掃状態の平面図である。
【図10】コロナ帯電装置の帯電原理を示す図である。
【図11】従来における清掃手段の一例を示す図である。
【図12】従来における清掃手段の他例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
まず、図1乃至図7に基づいて第1の実施形態を説明する。図1は本発明の実施対象となるカラー画像形成装置の構成図である。
図示の画像形成装置はイエロー(以下「Y」と略す)、マゼンタ(以下「M」と略す)、シアン(以下「C」と略す)、ブラック(以下「K」と略す)の4色トナーから一画像を形成する装置である。
この画像形成装置は、4つの作像ユニット4Y、4M、4C、4Kを備えており、これらの作像ユニットには像担持体として感光体1Y、1M、1C、1Kが設けられている。これらの感光体はそれぞれ中間転写体(以下「中間転写ベルト」という)31に接触しながら図中矢印方向(反時計回り方向)に回転駆動される。
【0012】
図2は、4つの作像ユニットのうちの1つの概略図で、図1の装置では4色ともに同一構成である。
各作像ユニット4は、各感光体1の周りに、感光体1表面に電荷を与える帯電装置2、感光体1表面にレーザ光で露光走査し静電潜像を作る露光装置3、感光体1表面に形成された潜像を各色トナーで現像してトナー像とする現像装置4、中間転写ベルト31にトナー像を転写した後の感光体1表面のクリーニングをするクリーニング装置5、感光体1表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置6が設置されている。
【0013】
上記構成に係る画像形成装置において、カラー画像を得る過程について説明する。
図1において、図中左からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが充填されたトナーを補給するトナーボトル10から、図示しない搬送経路によって、所定の補給量だけ各色の現像装置4にトナーが補給される。記録媒体としての転写紙20が、給紙コロ21でフィードされ2次転写ローラ33と中間転写ベルト31のニップ部に搬送される。
帯電装置2によって一様に帯電された感光体1上に、露光装置3によって静電潜像が作られ、各静電潜像はそれぞれ各色の現像装置4により現像され、これにより感光体1表面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が形成される。
【0014】
次に転写ローラ32に電圧が印加され、各感光体1上のトナー像が中間転写ベルト31上に順次転写されていく。
このとき、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト31の同じ位置に重ねて転写されるように、中間転写ベルト31の回転方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
中間転写ベルト31上に形成された重ね画像は、2次転写ローラ33の位置まで搬送され、転写紙20に2次転写される。各色のトナー像が転写された転写紙20は定着装置40に搬送され、熱定着された後、排紙ローラ対41によって排紙トレイに排紙される。
1次転写ローラ32で転写されなかった感光体1上の残留トナーは、それぞれのクリーニング手段5によって、また中間転写ベルト31上の残留トナーは転写クリーニング装置34によってクリーニングされる。
クリーニングされた廃トナーは、各クリーニングユニット内の図示しない廃トナー搬送スクリュと搬送経路により、廃トナーボトル7へ排出される。
【0015】
次に帯電装置2について詳細に説明する。
帯電装置2は、図2に示すように、放電開口部を有するシールドケース201と、放電ワイヤ202と、清掃手段203とを備えている。
シールドケース201は、水平側板201a、右垂直側板201b、中央垂直側板201c、左垂直側板201dを有して2つの放電領域E1、E2に区画されており、それぞれの領域に放電ワイヤ202が、感光体1の軸方向に沿って張られた状態で設けられている。
清掃手段203は、各放電ワイヤ202に個別に対応して設けられている。
【0016】
図3及び図4に示すように、清掃手段203は、送りネジ方式の構成を有しており、放電ワイヤ202の軸方向(長手方向)に沿って延びるネジ軸210と、雌ネジ部を有してネジ軸210に噛合ったナット部材としての円筒状の可動ベース212と、可動ベース212の上面に一体に形成され、軸216aを有する支持部216と、支持部216の上面に軸216aに嵌合して回転自在に支持されたベースプレート218と、ベースプレート218の上面に一体に形成された凸部218aに嵌合してベースプレート218上に配置された爪部材220と、爪部材220の上面に固定された右清掃部材222aと、放電ワイヤ202を挟んで右清掃部材222aと対向する方向で爪部材220の上面に固定された左清掃部材222bと、ネジ軸210を図示しないギヤを介して回転駆動する図示しないモータ等を有している。
【0017】
送りネジ構成の詳細は図示しないが、例えば特開2009−48113号公報に記載の構成を採用することができる。
左右2つの清掃手段203を1つの駆動源(モータ)で駆動するようにしてもよい。
ネジ軸210を移動するベースプレート218等の一体構成を、以下清掃ユニット225という。右清掃部材222aと左清掃部材222bは、清掃ユニット225の移動方向に間隔をおいて位置をずらされている。
図3に示すように、爪部材220は、凸部218aに嵌合する嵌合部220aと、嵌合部220aから水平方向に細幅で延びるアーム部220bとから構成されている。アーム部220bに外力が作用すると、爪部材220とベースプレート218は軸216aを中心に一体に回転する。
【0018】
右清掃部材222aと左清掃部材222bは、ガラス繊維強化プラスチックで形成されている。
図3に示すように、右側の放電領域E1の右垂直側板201bには、アーム部220bを非拘束状態に収容可能な凹部201eが形成されている。図3は、ネジ軸210の正・逆転による清掃手段203の往復移動における往路の開始位置の状態を示している。
図5に示すように、この開始位置では、ベースプレート218が放電領域E1に設けられた姿勢制御部材224(図3では省略)に当接し、爪部材220のアーム部220bは凹部201eに位置している。以下、この位置を「ホームポジション」という。
図5等では、清掃ユニット225を簡略化して表示している。
【0019】
ホームポジションの位置から清掃ユニット225の往路移動(X1方向移動)が開始されると、図6に示すように、爪部材220のアーム部220bが凹部201eを抜けた時点で右垂直側板201bの内面により押圧され、清掃ユニット225が反時計回り方向(矢印B方向)に回転する。
アーム部220bの先端には、右垂直側板201bの内面との当接を滑らかにするためのテーパ面220cが形成されている。
この回転動作により、右清掃部材222aと左清掃部材222bは放電ワイヤ202に加圧状態で接触する。
図6に示すように、放電ワイヤ202に対する右清掃部材222aの接触部222a―1と、左清掃部材222bの接触部222b―1は共に円弧形状に形成されており、放電ワイヤ202を擦りながら移動する。円弧形状により、往復移動時の放電ワイヤ202に対する接触移動が円滑になされる。
本実施形態では、清掃部材全体をガラス繊維強化プラスチックで形成しているが、放電ワイヤ202に接触してその表面を擦りながら移動する部分のみ、すなわち接触部222a―1、接触部222b―1のみをガラス繊維強化プラスチックで形成してもよい。
右清掃部材222a及び左清掃部材222bの放電ワイヤ202に対する押し付け量(接触圧)はアーム部220bの長さで調整することができる。
【0020】
清掃ユニット225は、図6に示す接触状態(清掃位置)を保ちながら下流側に移動し、下流側の所定位置でネジ軸210が逆回転されて復路移動がなされる。この折り返しタイミングは、時間やモータのステップ数の管理、あるいはセンサによる位置検知に基づいて制御される。
図7は、清掃ユニット225が復路移動(X2方向移動)でホームポジションに戻ってきた状態を示している。
アーム部220bが凹部201eに入り込むと、清掃ユニット225は反時計回り方向に回転可能となり、放電ワイヤ202に対する清掃部材222の接触圧は消失し、姿勢制御部材224にベースプレート218が当接することにより、最終的に図5で示したホームポジションでの姿勢に保持される。
【0021】
ガラス繊維強化プラスチックは表面が粗く、更に、一般的なプラスチック材料より硬度が高いため、小さい押付け力で放電ワイヤ202の表面の異物を除去できる。
これにより、放電ワイヤ202に接触する部分を円弧形状としても十分に清掃能力があり、帯電装置2(厳密には清掃部材)が新品時の場合に前述の清掃動作を行った場合も、放電ワイヤ202の表面を傷付けてメッキ剥がれが生じることもない。
なお、硬度が高い材料として金属類が考えられるが、金属類では硬度が高すぎるため、放電ワイヤ202に接触する部分を円弧形状とした場合においても、放電ワイヤ202の表面のメッキ剥がれが著しい。
【0022】
また、ガラス繊維強化プラスチックは一般的なプラスチック材料よりも硬度が高いため、経時使用時についても清掃部材222の削れや割れは生じず、経時での清掃能力も安定させることが可能となる。
したがって、清掃部材222をガラス繊維強化プラスチックとし、放電ワイヤ202との接触部を円弧形状とすることで、新品時、経時使用時共に、安定したワイヤ清掃が可能となる。
【0023】
図8及び図9に基づいて第2の実施形態を説明する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する。
上述のように、ガラス繊維強化プラスチックによる清掃構成とすることで、新品時、経時使用時のいずれの場合においても、ワイヤ表面の異物を除去することが可能である。
しかしながら、除去された異物の一部が放電ワイヤ202の表面に付着したまま残ってしまう懸念も否定できない。ワイヤ表面に異物が残った状態で放電を行うと、異物付着部位では正常に放電がされず、放電ムラが発生することになる。
本実施形態では、この問題を解消することを目的としている。
【0024】
本実施形態では、上記問題を解消すべく、清掃部材に拭き取り機能を付加することとした。すなわち、放電ワイヤに対する清掃動作を、異物除去と、除去された異物の拭き取りとに機能分けし、両機能を同時に得ることで、清掃後の放電ワイヤ表面の清浄度を高めることとしたものである。
【0025】
図8に示すように、右清掃部材222aの放電ワイヤ202に対する接触部の清掃ユニットの往路移動方向下流側近傍には、放電ワイヤ202に対する接触面を右拭取部材226aと略面一とするように右拭取部材226aが設けられている。
左清掃部材222b側においても同様に、放電ワイヤ202に対する接触面を左拭取部材226bと略面一とするように左拭取部材226bが設けられている。
拭取部材226の材質としては、スポンジやフェルト、ウレタンフォーム等を採用することができる。
【0026】
図9に示すように、清掃ユニット225が回転して図6で示した清掃位置になると、放電ワイヤ202に右清掃部材222aが接触するとともに右拭取部材226aが接触し、同時に対向側において左清掃部材222bが接触するとともに左拭取部材226bが接触する。
右拭取部材226aと左清掃部材222bによる異物除去がなされ、仮に除去された異物が放電ワイヤ202の表面に残っても、その後から放電ワイヤ202の表面を擦りながら追随する右拭取部材226a及び左拭取部材226bにより異物は拭き取られる。
これによりワイヤ清掃能力を高めることができ、放電ムラを高精度に抑制することができる。したがって、帯電装置の耐久性の向上、長寿命化を実現できる。
【0027】
上記各実施形態では、1つの放電領域について説明したが、他方の放電領域についても同様である。
また、上記各実施形態では、清掃部材の「右」、「左」やシールドケースの「水平」、「垂直」、「上流」、「下流」、清掃ユニットのホームポジション等を規定したが、これらは説明を分かりやすくするための単なる便宜上の規定にすぎない。
【符号の説明】
【0028】
1 像担持体としての感光体
2 帯電装置
4 現像装置
201 シールドケース
202 放電ワイヤ
203 清掃手段
226a、226b 拭取部材
【先行技術文献】
【特許文献】
【0029】
【特許文献1】特開2004−109721号公報
【特許文献2】特開2000−75604号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光体等の像担持体を帯電させる帯電装置、該帯電装置を有する光走査装置、該光走査装置を具備した複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、これらのうち少なくとも1つを備えた複合機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置では、感光体表面を帯電装置により帯電しており、帯電装置の代表的な手段としては、コロナ放電によるものがある。
図10は、コロナ帯電装置の原理を説明する図である。図10に示すように、コロナ帯電装置2は、金等でメッキされたタングステン線を主な材料とする放電ワイヤ202に数kVの高圧をかけてコロナ放電する。そして、空気中の元素をイオン化させ、そのイオン204を感光体1の表面に付着させることにより感光体1を帯電させる。
このとき、空気中の元素を絶縁破壊させて帯電させるため、空気中の様々な物質がイオン化し、イオン化した物質が放電ワイヤ202に電気的に付着する。
付着するものの中にはコロナ放電を阻害させるような異物も存在する。
この異物の付着量が増えると、その部分が放電しなくなり、画像面積全域に均一な帯電がされなくなるため、濃度にムラが生じた画像が形成されてしまう。
そのため、付着物の量が増える前に定期的に放電ワイヤ202を清掃する必要がある。このような観点から、従来、種々の清掃手段が提案されている。
【0003】
特許文献1には、図11に示すような清掃手段が開示されている。図11(a)は放電ワイヤの上側から見た図、図11(b)は放電ワイヤを正面から見た図である。
この清掃手段は、ゴムやスポンジ等からなるクリーニングパッド205と、クリーニングパッド205を保持するパッド保持部材206とを備えている。
クリーニングパッド205の放電ワイヤ202に接触する部分(摺擦部)には研磨材250がコーティングされている。
研磨材は表面が粗いため、異物の掻き取り能力は高いが、繰り返し使用することで徐々に研磨材の削れ、もしくは、パッド部の切れが生じ、経時での掻き取り能力が低下する。
これにより放電ワイヤ202に付着した異物を除去できなくなり、放電ムラが生じ、異常画像が発生する。
【0004】
この経時での掻き取り能力低下を防ぐために、例えばパッド部の強度を上げることが考えられる。
しかしながら、初期時の放電ワイヤは異物の付着が少ないため、パッドによる掻き取り能力を上げすぎるとワイヤのメッキ剥がれが生じ、これも同様に放電ムラの原因となり、異常画像が発生してしまう。
【0005】
上記のように、放電ワイヤの清掃の品質を、清掃部材の新品時と経時とで両立させることは難しい。
特許文献2には、図12に示すような清掃手段が開示されている。
この清掃手段は、清掃部材203がプラスチック材料で形成されており、先端が尖った清掃部材203を鋭角で放電ワイヤに接触させながら図中C方向に移動する。鋭角に当てることで清掃性は向上する。
しかしながら、前述した研磨材による清掃機構と同じで、初期時の清掃では、先端部が鋭角に放電ワイヤに接しているため、ワイヤのメッキ剥がれが生じ、経時使用時はプラスチック材料の切れによる清掃能力低下が生じ、共に放電ムラ起因による異常画像が発生してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した通り、ゴムやスポンジ等のクリーニングパッド、更には一般的なプラスチック材料の鋭角な押付けによるワイヤ清掃では、初期時には過剰なワイヤ清掃となりやすく、経時使用時には付着した異物の除去ができなくなり、共に放電ムラが生じ、異常画像が発生する。
【0007】
本発明は、このような現状に鑑みてなされたもので、放電ワイヤの清掃の品質を、清掃部材の新品時と経時とで両立させることができ、ワイヤ清掃能力が高く、耐久性にも優れる清掃部材を備えた帯電装置の提供を、その主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、放電用開口部を有するシールドケースと、該シールドケース内に配置された放電ワイヤと、該放電ワイヤに接触しながら移動して清掃する清掃手段とを備えた帯電装置において、前記清掃手段の少なくとも前記放電ワイヤに接触する部分が、ガラス繊維強化プラスチックで形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、清掃部材をガラス繊維強化プラスチックで形成したことにより、清掃部材の新品時、経時使用時に拘らず放電ムラを抑制でき、ワイヤ清掃能力を高めることができるとともに、帯電装置の長寿命化を実現できる。
拭取部材を有する構成においては、放電ムラを高精度に抑制することができ、帯電品質、ひいては画像形成装置における画質の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概要構成図である。
【図2】作像ユニットの拡大図である。
【図3】清掃手段の要部を示す非清掃状態の平面図である。
【図4】清掃手段の側面図である。
【図5】1つの放電領域における清掃手段のホームポジションでの状態を示す平面図である。
【図6】清掃手段の要部を示す清掃状態の平面図である。
【図7】1つの放電領域における清掃手段の復路移動の終了直前状態を示す平面図である。
【図8】第2の実施形態における清掃手段の要部を示す非清掃状態の平面図である。
【図9】第2の実施形態における清掃手段の要部を示す清掃状態の平面図である。
【図10】コロナ帯電装置の帯電原理を示す図である。
【図11】従来における清掃手段の一例を示す図である。
【図12】従来における清掃手段の他例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
まず、図1乃至図7に基づいて第1の実施形態を説明する。図1は本発明の実施対象となるカラー画像形成装置の構成図である。
図示の画像形成装置はイエロー(以下「Y」と略す)、マゼンタ(以下「M」と略す)、シアン(以下「C」と略す)、ブラック(以下「K」と略す)の4色トナーから一画像を形成する装置である。
この画像形成装置は、4つの作像ユニット4Y、4M、4C、4Kを備えており、これらの作像ユニットには像担持体として感光体1Y、1M、1C、1Kが設けられている。これらの感光体はそれぞれ中間転写体(以下「中間転写ベルト」という)31に接触しながら図中矢印方向(反時計回り方向)に回転駆動される。
【0012】
図2は、4つの作像ユニットのうちの1つの概略図で、図1の装置では4色ともに同一構成である。
各作像ユニット4は、各感光体1の周りに、感光体1表面に電荷を与える帯電装置2、感光体1表面にレーザ光で露光走査し静電潜像を作る露光装置3、感光体1表面に形成された潜像を各色トナーで現像してトナー像とする現像装置4、中間転写ベルト31にトナー像を転写した後の感光体1表面のクリーニングをするクリーニング装置5、感光体1表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置6が設置されている。
【0013】
上記構成に係る画像形成装置において、カラー画像を得る過程について説明する。
図1において、図中左からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが充填されたトナーを補給するトナーボトル10から、図示しない搬送経路によって、所定の補給量だけ各色の現像装置4にトナーが補給される。記録媒体としての転写紙20が、給紙コロ21でフィードされ2次転写ローラ33と中間転写ベルト31のニップ部に搬送される。
帯電装置2によって一様に帯電された感光体1上に、露光装置3によって静電潜像が作られ、各静電潜像はそれぞれ各色の現像装置4により現像され、これにより感光体1表面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が形成される。
【0014】
次に転写ローラ32に電圧が印加され、各感光体1上のトナー像が中間転写ベルト31上に順次転写されていく。
このとき、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト31の同じ位置に重ねて転写されるように、中間転写ベルト31の回転方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
中間転写ベルト31上に形成された重ね画像は、2次転写ローラ33の位置まで搬送され、転写紙20に2次転写される。各色のトナー像が転写された転写紙20は定着装置40に搬送され、熱定着された後、排紙ローラ対41によって排紙トレイに排紙される。
1次転写ローラ32で転写されなかった感光体1上の残留トナーは、それぞれのクリーニング手段5によって、また中間転写ベルト31上の残留トナーは転写クリーニング装置34によってクリーニングされる。
クリーニングされた廃トナーは、各クリーニングユニット内の図示しない廃トナー搬送スクリュと搬送経路により、廃トナーボトル7へ排出される。
【0015】
次に帯電装置2について詳細に説明する。
帯電装置2は、図2に示すように、放電開口部を有するシールドケース201と、放電ワイヤ202と、清掃手段203とを備えている。
シールドケース201は、水平側板201a、右垂直側板201b、中央垂直側板201c、左垂直側板201dを有して2つの放電領域E1、E2に区画されており、それぞれの領域に放電ワイヤ202が、感光体1の軸方向に沿って張られた状態で設けられている。
清掃手段203は、各放電ワイヤ202に個別に対応して設けられている。
【0016】
図3及び図4に示すように、清掃手段203は、送りネジ方式の構成を有しており、放電ワイヤ202の軸方向(長手方向)に沿って延びるネジ軸210と、雌ネジ部を有してネジ軸210に噛合ったナット部材としての円筒状の可動ベース212と、可動ベース212の上面に一体に形成され、軸216aを有する支持部216と、支持部216の上面に軸216aに嵌合して回転自在に支持されたベースプレート218と、ベースプレート218の上面に一体に形成された凸部218aに嵌合してベースプレート218上に配置された爪部材220と、爪部材220の上面に固定された右清掃部材222aと、放電ワイヤ202を挟んで右清掃部材222aと対向する方向で爪部材220の上面に固定された左清掃部材222bと、ネジ軸210を図示しないギヤを介して回転駆動する図示しないモータ等を有している。
【0017】
送りネジ構成の詳細は図示しないが、例えば特開2009−48113号公報に記載の構成を採用することができる。
左右2つの清掃手段203を1つの駆動源(モータ)で駆動するようにしてもよい。
ネジ軸210を移動するベースプレート218等の一体構成を、以下清掃ユニット225という。右清掃部材222aと左清掃部材222bは、清掃ユニット225の移動方向に間隔をおいて位置をずらされている。
図3に示すように、爪部材220は、凸部218aに嵌合する嵌合部220aと、嵌合部220aから水平方向に細幅で延びるアーム部220bとから構成されている。アーム部220bに外力が作用すると、爪部材220とベースプレート218は軸216aを中心に一体に回転する。
【0018】
右清掃部材222aと左清掃部材222bは、ガラス繊維強化プラスチックで形成されている。
図3に示すように、右側の放電領域E1の右垂直側板201bには、アーム部220bを非拘束状態に収容可能な凹部201eが形成されている。図3は、ネジ軸210の正・逆転による清掃手段203の往復移動における往路の開始位置の状態を示している。
図5に示すように、この開始位置では、ベースプレート218が放電領域E1に設けられた姿勢制御部材224(図3では省略)に当接し、爪部材220のアーム部220bは凹部201eに位置している。以下、この位置を「ホームポジション」という。
図5等では、清掃ユニット225を簡略化して表示している。
【0019】
ホームポジションの位置から清掃ユニット225の往路移動(X1方向移動)が開始されると、図6に示すように、爪部材220のアーム部220bが凹部201eを抜けた時点で右垂直側板201bの内面により押圧され、清掃ユニット225が反時計回り方向(矢印B方向)に回転する。
アーム部220bの先端には、右垂直側板201bの内面との当接を滑らかにするためのテーパ面220cが形成されている。
この回転動作により、右清掃部材222aと左清掃部材222bは放電ワイヤ202に加圧状態で接触する。
図6に示すように、放電ワイヤ202に対する右清掃部材222aの接触部222a―1と、左清掃部材222bの接触部222b―1は共に円弧形状に形成されており、放電ワイヤ202を擦りながら移動する。円弧形状により、往復移動時の放電ワイヤ202に対する接触移動が円滑になされる。
本実施形態では、清掃部材全体をガラス繊維強化プラスチックで形成しているが、放電ワイヤ202に接触してその表面を擦りながら移動する部分のみ、すなわち接触部222a―1、接触部222b―1のみをガラス繊維強化プラスチックで形成してもよい。
右清掃部材222a及び左清掃部材222bの放電ワイヤ202に対する押し付け量(接触圧)はアーム部220bの長さで調整することができる。
【0020】
清掃ユニット225は、図6に示す接触状態(清掃位置)を保ちながら下流側に移動し、下流側の所定位置でネジ軸210が逆回転されて復路移動がなされる。この折り返しタイミングは、時間やモータのステップ数の管理、あるいはセンサによる位置検知に基づいて制御される。
図7は、清掃ユニット225が復路移動(X2方向移動)でホームポジションに戻ってきた状態を示している。
アーム部220bが凹部201eに入り込むと、清掃ユニット225は反時計回り方向に回転可能となり、放電ワイヤ202に対する清掃部材222の接触圧は消失し、姿勢制御部材224にベースプレート218が当接することにより、最終的に図5で示したホームポジションでの姿勢に保持される。
【0021】
ガラス繊維強化プラスチックは表面が粗く、更に、一般的なプラスチック材料より硬度が高いため、小さい押付け力で放電ワイヤ202の表面の異物を除去できる。
これにより、放電ワイヤ202に接触する部分を円弧形状としても十分に清掃能力があり、帯電装置2(厳密には清掃部材)が新品時の場合に前述の清掃動作を行った場合も、放電ワイヤ202の表面を傷付けてメッキ剥がれが生じることもない。
なお、硬度が高い材料として金属類が考えられるが、金属類では硬度が高すぎるため、放電ワイヤ202に接触する部分を円弧形状とした場合においても、放電ワイヤ202の表面のメッキ剥がれが著しい。
【0022】
また、ガラス繊維強化プラスチックは一般的なプラスチック材料よりも硬度が高いため、経時使用時についても清掃部材222の削れや割れは生じず、経時での清掃能力も安定させることが可能となる。
したがって、清掃部材222をガラス繊維強化プラスチックとし、放電ワイヤ202との接触部を円弧形状とすることで、新品時、経時使用時共に、安定したワイヤ清掃が可能となる。
【0023】
図8及び図9に基づいて第2の実施形態を説明する。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する。
上述のように、ガラス繊維強化プラスチックによる清掃構成とすることで、新品時、経時使用時のいずれの場合においても、ワイヤ表面の異物を除去することが可能である。
しかしながら、除去された異物の一部が放電ワイヤ202の表面に付着したまま残ってしまう懸念も否定できない。ワイヤ表面に異物が残った状態で放電を行うと、異物付着部位では正常に放電がされず、放電ムラが発生することになる。
本実施形態では、この問題を解消することを目的としている。
【0024】
本実施形態では、上記問題を解消すべく、清掃部材に拭き取り機能を付加することとした。すなわち、放電ワイヤに対する清掃動作を、異物除去と、除去された異物の拭き取りとに機能分けし、両機能を同時に得ることで、清掃後の放電ワイヤ表面の清浄度を高めることとしたものである。
【0025】
図8に示すように、右清掃部材222aの放電ワイヤ202に対する接触部の清掃ユニットの往路移動方向下流側近傍には、放電ワイヤ202に対する接触面を右拭取部材226aと略面一とするように右拭取部材226aが設けられている。
左清掃部材222b側においても同様に、放電ワイヤ202に対する接触面を左拭取部材226bと略面一とするように左拭取部材226bが設けられている。
拭取部材226の材質としては、スポンジやフェルト、ウレタンフォーム等を採用することができる。
【0026】
図9に示すように、清掃ユニット225が回転して図6で示した清掃位置になると、放電ワイヤ202に右清掃部材222aが接触するとともに右拭取部材226aが接触し、同時に対向側において左清掃部材222bが接触するとともに左拭取部材226bが接触する。
右拭取部材226aと左清掃部材222bによる異物除去がなされ、仮に除去された異物が放電ワイヤ202の表面に残っても、その後から放電ワイヤ202の表面を擦りながら追随する右拭取部材226a及び左拭取部材226bにより異物は拭き取られる。
これによりワイヤ清掃能力を高めることができ、放電ムラを高精度に抑制することができる。したがって、帯電装置の耐久性の向上、長寿命化を実現できる。
【0027】
上記各実施形態では、1つの放電領域について説明したが、他方の放電領域についても同様である。
また、上記各実施形態では、清掃部材の「右」、「左」やシールドケースの「水平」、「垂直」、「上流」、「下流」、清掃ユニットのホームポジション等を規定したが、これらは説明を分かりやすくするための単なる便宜上の規定にすぎない。
【符号の説明】
【0028】
1 像担持体としての感光体
2 帯電装置
4 現像装置
201 シールドケース
202 放電ワイヤ
203 清掃手段
226a、226b 拭取部材
【先行技術文献】
【特許文献】
【0029】
【特許文献1】特開2004−109721号公報
【特許文献2】特開2000−75604号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放電用開口部を有するシールドケースと、該シールドケース内に配置された放電ワイヤと、該放電ワイヤに接触しながら移動して清掃する清掃手段とを備えた帯電装置において、
前記清掃手段の少なくとも前記放電ワイヤに接触する部分が、ガラス繊維強化プラスチックで形成されていることを特徴とする帯電装置。
【請求項2】
請求項1に記載の帯電装置において、
前記清掃手段が、前記放電ワイヤの表面を拭き取る拭取部材を有することを特徴とする帯電装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の帯電装置において、
前記清掃手段の前記放電ワイヤに接触する部分が、円弧形状であることを特徴とする帯電装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載の帯電装置において、
前記清掃手段の前記放電ワイヤに接触する部分は、前記放電ワイヤを挟んで対向する方向に2つ以上設けられていることを特徴とする帯電装置。
【請求項5】
請求項4に記載の帯電装置において、
前記放電ワイヤに接触する部分は、前記放電ワイヤの長手方向に位置がずれていることを特徴とする帯電装置。
【請求項6】
帯電装置により帯電された像担持体に画像形成データに基づいて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置により可視像化し、該可視像を記録媒体に転写して記録する画像形成装置において、
前記帯電装置が、請求項1〜5のいずれか1つに記載の帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
放電用開口部を有するシールドケースと、該シールドケース内に配置された放電ワイヤと、該放電ワイヤに接触しながら移動して清掃する清掃手段とを備えた帯電装置において、
前記清掃手段の少なくとも前記放電ワイヤに接触する部分が、ガラス繊維強化プラスチックで形成されていることを特徴とする帯電装置。
【請求項2】
請求項1に記載の帯電装置において、
前記清掃手段が、前記放電ワイヤの表面を拭き取る拭取部材を有することを特徴とする帯電装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の帯電装置において、
前記清掃手段の前記放電ワイヤに接触する部分が、円弧形状であることを特徴とする帯電装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載の帯電装置において、
前記清掃手段の前記放電ワイヤに接触する部分は、前記放電ワイヤを挟んで対向する方向に2つ以上設けられていることを特徴とする帯電装置。
【請求項5】
請求項4に記載の帯電装置において、
前記放電ワイヤに接触する部分は、前記放電ワイヤの長手方向に位置がずれていることを特徴とする帯電装置。
【請求項6】
帯電装置により帯電された像担持体に画像形成データに基づいて静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置により可視像化し、該可視像を記録媒体に転写して記録する画像形成装置において、
前記帯電装置が、請求項1〜5のいずれか1つに記載の帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−76869(P2013−76869A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−217006(P2011−217006)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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