帳票システムとその処理方法及びプログラム。
【課題】帳票データの検索において、ユーザの負荷を軽減し、検索をし易くする仕組みを提供すること。
【解決手段】情報処理装置で、帳票データを表示し、帳票データで領域を指定する。サーバで、指定した領域に対応する、帳票データに予め設定されている検索に用いるための領域が帳票データにあるかを判定し、検索に用いるための領域がある場合には、帳票データで指定した領域から取得したデータと検索に用いるための領域に従って、帳票検索を実行する。
【解決手段】情報処理装置で、帳票データを表示し、帳票データで領域を指定する。サーバで、指定した領域に対応する、帳票データに予め設定されている検索に用いるための領域が帳票データにあるかを判定し、検索に用いるための領域がある場合には、帳票データで指定した領域から取得したデータと検索に用いるための領域に従って、帳票検索を実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
帳票データを検索する帳票システムとその処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子帳票管理システムでは、紙媒体である帳票を電子帳票(帳票データ)として保存・管理することにより、大量の帳票から必要な帳票のみを検索することが簡単且つ高速に可能となる。例えば、帳票データを検索する際に、電子帳票情報で検索したい領域(検索対象領域)を指定し、その検索対象領域に合致する条件を入力した上で所望の帳票データを検索する電子帳票システムが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、電子帳票管理システムでは、業務の多様化や企業合併などで生じた様々な種類の帳票が順次電子化された結果、特定の目的に必要な情報が複数の帳票データ間に重複して保存されてしまう場合が起こる。そのため、複数の帳票データを突き合わせてチェックするような業務も増加している。例えば、銀行業務において、特定の顧客の住所と預金残高を同時に電子帳票システムから検索するには、顧客台帳と普通預金残高情報という2つの帳票データを検索する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−179201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電子帳票管理システムを利用して複数の帳票データを検索する場合、通常の検索よりも検索対象となる帳票データが多くなってしまうため、検索に時間を要してしまい、業務が滞るという問題がある。
【0006】
また、従来の電子帳票管理システムでは、サーバ装置から電子帳票の基となるテキストデータがクライアント端末に送信され、クライアント端末が受信したテキストデータを基に電子帳票を生成している。この電子帳票は、テキストデータのテキストファイルと、そのテキストデータをどの位置に配置するのかといった位置ファイルと、帳票におけるフォーム(罫線や図)などの位置を定めるフォームファイルといった複数のファイルを用いて構成されている。
【0007】
上記特許文献1に記載された技術を用いて帳票データの検索を行う場合、表示画面上で選択された検索対象領域から、位置ファイルを参照し、その検索対象領域にあるテキストデータからテキストファイルを取得し、取得したテキストファイルから検索するといった処理を行わなければならない。そのため、検索機能を有するアプリケーション(例えば、Microsoft社製の「MSOffice」)とは異なり、検索に時間がかかるという問題がある。
【0008】
また、複数の帳票データを検索する場合、ユーザが帳票検索を行うたびに帳票上で検索対象領域を設定し、検索を実行しなければならず、検索に手間や時間がかかってしまう。そこで、管理者がよく検索する検索対象領域を予め設定しておき、この検索対象領域のテキストデータを記憶しておき、検索するユーザがこの検索対象領域を指定することで検索することで、検索効率を上げることも可能であるが、検索するユーザは、どの帳票にどの検索対象領域が設定されているのかを把握しなければならず、検索する際の負荷が高かった。
【0009】
さらに、予め準備した検索対象領域しか指定することができず、検索時の使い勝手は良くなかった。
【0010】
そこで、本発明は、帳票データで領域を指定し、指定した領域に対応する帳票データに予め設定されている検索に用いるための領域があるかを判定し、検索に用いるための領域がある場合には、帳票データで指定した領域から取得したデータと検索に用いるための領域に従って、帳票検索を実行することで、ユーザの負荷を軽減し、検索をし易くする仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の目的を達成するために、帳票データを表示する情報処理装置と、前記帳票データを管理するサーバとが通信可能に接続されている帳票システムであって、前記情報処理装置は、前記表示されている帳票データで検索するキーとなるデータを取得するために、領域指定する領域指定手段と、前記領域指定手段で指定された領域に従って、前記表示されている帳票データから検索するキーとなるデータを取得するデータ取得手段と、前記領域指定手段で指定された領域の領域情報を送信する第1の送信手段と、前記第1の送信手段に従って、前記サーバから領域識別情報を受信する第2の受信手段と、帳票を検索するための検索条件として、前記第2の受信手段で受信した領域識別情報と前記データ取得手段で取得した検索するキーとなるデータを設定する設定手段と、前記サーバに記憶されている帳票検索情報を用いて帳票検索するべく、前記設定手段で設定された領域識別情報とデータを含む検索条件を前記サーバに送信する第3の送信手段とを備え、前記サーバは、前記帳票データに予め設定された領域の第2の領域情報と、当該第2の領域情報が設定された帳票データの帳票識別情報と、当該第2の領域情報を識別する領域識別情報と、前記領域に含まれるデータを含む帳票検索情報を記憶する記憶手段と、前記情報処理装置から前記第1の領域情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段で受信した前記第1の領域情報に対応する、第2の領域情報があるか否かを判定する領域判定手段と、前記領域判定手段で前記第1の領域情報に対応する第2の領域情報があると判定された場合、前記第2の領域情報の領域識別情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信手段と、前記情報処理装置から検索条件を受信する第3の受信手段と、前記第3の受信手段で受信した検索条件に含まれる領域識別情報とデータに従って、前記帳票検索情報を検索して、帳票検索する帳票検索手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
帳票データで領域を指定し、指定した領域に対応する帳票データに予め設定されている検索に用いるための領域があるかを判定し、検索に用いるための領域がある場合には、帳票データで指定した領域から取得したデータと検索に用いるための領域に従って、帳票検索を実行することで、ユーザの負荷を軽減し、検索をし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に実施形態に係る電子帳票管理システムの概略構成図を示す図である。
【図2】図1における帳票サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】帳票ファイルの構成例を示す図である。
【図4】図2におけるインデックスファイルの構成例を示す図である。
【図5】インデックス領域管理情報のデータ構成例を示す図である。
【図6】関連帳票参照検索の全体の処理を示すフローチャートである。
【図7】関連帳票参照検索のメニュー選択画面の例を示す図である。
【図8】検索結果一覧画面の表示例を示す図である。
【図9】共通インデックス帳票検索処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】共通インデックス情報を持つ関連帳票が存在しない場合に表示する画面例を示す図である。
【図11】関連帳票参照検索画面の一例を示す図である。
【図12】関連帳票参照検索画面における検索条件の入力例を示す図である。
【図13】関連帳票参照検索処理の詳細を示すフローチャートである。
【図14】関連帳票参照検索における検索結果一覧と検索位置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る電子帳票管理システムの概略構成を示す図である。
【0016】
図1において、帳票サーバ100は、電子帳票管理装置として、複数種類の電子帳票(以下、単に「帳票」と称す)のデータ(以下、「帳票データ」または「帳票ファイル」と称す)を記憶、管理し、ネットワーク103を介してクライアントPC101,102に対して、帳票ファイルの閲覧や検索等のサービスを提供する。
【0017】
クライアントPC101,102は、ユーザが利用するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。クライアントPC101,102は、ネットワーク103を介して帳票サーバ100に通信可能に構成され、帳票サーバ100に対して帳票ファイルの検索要求や検索結果の閲覧等が可能である。
【0018】
ネットワーク103は、例えば、LAN(Local Area Network)やインターネット等で構成される。なお、ネットワーク103に接続される各種装置については、図示例に限らず、用途や目的に応じて様々な装置が接続されていてもよい。
【0019】
すなわち、図1は、帳票データを表示する情報処理装置と、帳票データを管理するサーバとが通信可能に接続されている帳票システムである。
【0020】
図2は、図1における帳票サーバ100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0021】
図2において、CPU(中央演算装置)201は、システムバス204に接続される各デバイスを統括的に制御するとともに、各種プログラムを実行することで様々な機能を実現する。RAM202は、CPU201の主メモリであり、ワークエリア、一時退避領域等として機能する。ROM203或いは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、帳票サーバ100において様々な機能を実現するためのプログラム212が記憶されている。CPU201は、これらのプログラムを必要に応じてRAM202にロードして実行する。プログラム212の実行時に用いられる帳票ファイル213およびインデックスファイル214は、外部メモリ211に格納されている。DB(データベース)215には、帳票データの格納情報(帳票ID、帳票名、格納先ディレクトリの紐付けなど)や、図5に示すインデックス領域管理情報マスタ2400が記憶されている。これらについては後述する。
【0022】
入力コントローラ205は、例えば、キーボードやマウス等で構成された入力部209からの操作入力を制御する。表示コントローラ206は、表示部210の表示を制御する。表示部210は、例えば、CRTや液晶ディスプレイ等で構成される。
【0023】
外部メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、ユーザファイル、編集ファイルを記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。加えて、サーバ或いは各クライアントPCの各種機能を実現するための各種テーブル、パラメータが記憶されている。外部メモリ211は、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)、磁気テープドライブ等で構成される。
【0024】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク103を介して行われる、クライアントPC等の外部機器との通信を制御する。
【0025】
クライアントPC101,102は、帳票サーバ100と同様のハードウェア構成を有するので、その説明は省略する。なお、インデックスファイル214、DB215については保持されていない。帳票ファイル213については、クライアントPCが、表示するために必要な部分のみを帳票サーバ100から受信するので、クライアントPC101,102が予め保持することない。クライアントPC101,102は、帳票ファイル213を表示するためのクライアントモジュールを保持し、帳票サーバ100内のプログラム212とは異なるプログラムを保持する。また、クライアントPC101,102では、帳票ファイル213の表示若しくは任意の帳票ファイル213に対する検索条件の指定等が可能である。
【0026】
図3は、帳票ファイル213の構成例を示す図である。
【0027】
帳票ファイル213は、帳票における罫線や図などのレイアウトを定めるフォーム情報3301と、帳票に含まれる文字に関する帳票テキストデータ3302と、帳票における行ピッチや文字のフォントなどを定める帳票レイアウト定義情報3303と、帳票において帳票テキストデータの配置を定める帳票テキスト配置情報3304とで構成されている。
【0028】
クライアントPC101が帳票(帳票イメージ)を表示する場合、帳票サーバ100で図示の4つの情報ファイルから表示用の帳票データを生成し、その帳票データをダウンロードした後にハードディスクに一時保存し、ワークメモリに読み込んだ後にディスプレイに帳票として表示する。
【0029】
また、帳票ファイル213は、1つまたは複数のファイルによって構成され、1または複数のページを含有している。帳票サーバ100は、複数の帳票ファイル213のうちの同じ種類のものをグループ化して管理しており、それぞれの帳票ファイル213はそのグループの中の世代と呼ばれる。例えば、営業日報のように、日時が異なる同じ種類の帳票が世代として管理される。
【0030】
図4は、インデックスファイル214の構成例を示す図である。
【0031】
図4に示すように、インデックスファイル214は、キーファイル301と位置ファイル302とで構成されている。これら2つのファイルが帳票上の1つの領域のデータを持っている。インデックスファイル214は、帳票ファイル213からユーザが指定した領域に関するデータと当該データの位置(座標)とを抜き出して蓄えられたファイルであり、帳票ファイル213の検索処理専用のファイルである。なお、インデックスファイル214と帳票ファイル213は後述するインデックス領域管理情報マスタ2400を用いて関連付けされている。
【0032】
キーファイル301には、ユーザが指定した帳票上のある領域(後述するインデックス領域管理情報マスタ2400における矩形座標欄に指定される領域)の中から抜き出された文字列がキー文字列301aとして保存されている。また、キーファイル301には、開始レコード位置301bと終了レコード位置301cが保存されている。レコード位置とは、キーファイル301とリンクしている位置ファイル302のレコード番号を示している。
【0033】
位置ファイル302は、キー文字列が見つかったページ番号と、帳票上の開始位置(座標)と終了位置(座標)がレコードとして保存されている。データは、キー文字列の昇順にソートされている。
【0034】
図示例は、キー文字列が日付の場合であり、帳票上の領域の中から抜き出された日付データが昇順にソートされ、キーファイル301のキー文字列301aに格納されている。また、開始レコード位置301b、終了レコード位置301cに格納されているレコード番号により、位置ファイル302の対応するレコード位置に保存されている位置情報に日付データが存在していることがわかる。例えば、検索処理によって「20000105」(2000年1月5日)と一致するデータを検索する場合、キーファイル301のキー文字列301aを走査し、データの存在を確認することができる。そして、当該レコードに格納されている開始レコード位置301b、終了レコード位置301cより、位置ファイルの対応するレコード番号3の位置情報により、帳票の1ページ目の座標120から130の範囲に、また、レコード番号4の位置情報により、帳票の2ページ目の座標50から60の範囲に「20000105」が存在すると判定できる。
【0035】
一方、検索対象が「20000104」の場合は、帳票の1ページ目の座標50から60の範囲、65から75の範囲、80から90の範囲の3つに存在することになる。
【0036】
図5は、インデックス領域管理情報のデータ構成例を示す図である。
【0037】
インデックス領域管理情報は、インデックスファイル214を管理するための情報であって、インデックスファイル214と共に作成され、例えば、インデックスID等によりインデックスファイル214と紐付けがなされている。
【0038】
インデックスIDは、インデックス領域管理情報を特定する一意のIDである。なお、インデックスIDはインデックスファイル214を生成する際に帳票サーバ100で付与される。インデックス名は、管理者により任意に指定される名称である。検索位置には、座標情報(X座標、y座標)・高さ・幅が記憶される。検索種別には、矩形の種別が記憶される。本実施形態においては、「文字」、「数値」、「日付」の3種類である。日付表現形式は、yy|mm|dd|yymm|mmdd|yymmdd|mmddyyのいずれかの形式をとる。
【0039】
インデックス領域管理情報は、インデックス領域管理情報マスタ2400としてDB215に登録される。
【0040】
すなわち、帳票データに予め設定された領域の第2の領域情報(例えば、座標情報)と、当該第2の領域情報が設定された帳票データの帳票識別情報(例えば、帳票ID)と、当該第2の領域情報を識別する領域識別情報(例えば、インデックス名やインデックスID)と、領域に含まれるデータ(例えば、キー文字列)を含む帳票検索情報を記憶するものである。
【0041】
次に図1の電子帳票管理システムにおける関連帳票参照検索の流れについて説明する。
【0042】
図6は、図1の電子帳票管理システムにおける関連帳票参照検索の流れを示すフローチャートである。
【0043】
ステップS101では、クライアントPC101が、帳票サーバ100に対して、検索対象帳票の表示要求を送信する。検索対象帳票の表示要求には、例えば、ユーザ指定した帳票IDもしくは、帳票が格納されている先のディレクトリを選択することで格納先が特定され、この格納先情報(フォルダIDなど)が含まれる。
【0044】
ステップS102では、帳票サーバ100が、クライアントPC101から送信された検索対象帳票の表示要求を受信する。
【0045】
ステップS103では、帳票サーバ100が、クライアントPC101から送信された表示要求の帳票IDに従って、表示するための帳票データを、帳票ファイル213を用いて生成する。
【0046】
ステップS104では、帳票サーバ100が、クライアントPC101に対して、生成した帳票データを送信する。
【0047】
ステップS105では、クライアントPC101が、帳票サーバ100から送信された帳票データを受信し、例えば、ブラウザで帳票データを表示する。なお、帳票データが表示した画面は、表示された帳票データ内(複数世代の帳票データや複数ページの帳票データ)を検索するために、検索条件設定が可能な構成となっている。
【0048】
ステップS106では、クライアントPC101が、ユーザにより入力された検索条件(帳票データにおける対象領域(インデックス領域のIDや座標値)、文字か数値かを特定するための種別、ヒットさせるための条件(文字列や数値などの値)、比較条件(「〜以上」など))を、帳票サーバ100に送信する。
【0049】
ステップS107では、帳票サーバ100が、クライアントPC101から送信された検索条件を受信する。帳票サーバ100は、受信した検索条件を基に、帳票データを検索する。
【0050】
ステップS108では、帳票サーバ100が、クライアントPC101に対して、ヒットした帳票データのリストを検索結果として送信する。
【0051】
ステップS109では、クライアントPC101が、帳票サーバ100から送信された検索結果を受信し、図8に示すような検索結果一覧画面を表示する。また、検索結果一覧画面で例えば801をマウスで指定すると、検索条件に一致した帳票のページをクライアントPC101のディスプレイに表示させ、その表示したページで検索条件に一致した箇所のレコードを他のレコードと識別可能に表示させる(例えばハイライト表示など)。すなわち、表示されている帳票データで検索するキーとなるデータを取得するために、領域指定する処理である(領域指定)。
【0052】
ステップS110では、クライアントPC101が、図7の画面において、ユーザによって、関連帳票参照検索指示があったか否かを判定する。関連帳票参照検索指示では、まず関連帳票を検索するための検索キーを決定するために、ユーザによりマウス等で選択された範囲指定を受け付ける。範囲指定を受け付けた箇所で、ユーザによりマウスの右ボタンがクリックされた場合、図7に示すメニュー選択画面702を表示し、このメニュー選択画面702で押下されたことを受け付けることで実現する。すなわち、表示された帳票データから他の帳票を検索するための指定をする処理である(関連帳票検索指定)。
【0053】
このメニュー選択画面702が押下され、関連帳票参照検索指示があったと判定された場合には、ステップS111へ処理を移す。また、関連帳票参照検索指示がなかったと判定された場合、例えば、範囲指定がされず、ステップS106での検索条件の入力があった場合には、処理を終了として、他の処理へ移る。例えばステップS106の処理。
【0054】
ステップS111では、クライアントPC101が、範囲指定された領域の座標情報から、座標内にある文字列を検索する。すなわち、指定された領域に従って、表示されている帳票データから検索するキーとなるデータを取得する処理である(データ取得)。
【0055】
ステップS112では、表示されている帳票データの帳票情報(帳票ID)と検索キー情報(取得した文字列(キー文字列)と座標情報)に従って、共通インデックス帳票検索処理を行う。
【0056】
ここで、ステップS112の共通インデックス帳票検索処理について、図9を用いて説明する。
【0057】
図9は共通インデックス帳票検索の流れを示すフローチャートである。
【0058】
ステップS201では、クライアントPC101が、帳票サーバ100に対して、ステップS111で取得した帳票情報(帳票IDなどの帳票識別情報)と検索キー情報(座標情報)を送信する。すなわち、指定された領域の領域情報を送信する処理である(第1の送信)。
【0059】
ステップS202では、帳票サーバ100が、クライアントPC101より送信された帳票情報(帳票ID)と検索キー情報(座標情報)を受信する。すなわち、第1の領域情報を受信する処理である(第1の受信)。
【0060】
ステップS203では、帳票サーバ100が、クライアントPC101より送信された帳票情報(帳票ID)と検索キー情報(座標情報)の組み合わせで、DB215内のインデックス領域管理情報マスタ2400を比較して、同一の帳票IDで検索キーの座標が検索位置に含まれるインデックス情報を取得する。
【0061】
ステップS204では、帳票サーバ100が、ステップS203でインデックス情報が存在しなければ、共通インデックス情報取得処理を終了し、リターンする。インデックス情報が存在すれば、そのインデックス情報(インデックスID、インデックス名、検索種別、日付表現形式)を取得し、ステップS205の共通インデックス帳票検索を実行する。
【0062】
ステップS205では、帳票サーバ100が、ステップS203で取得したインデックス情報(インデックスID、インデックス名、検索種別、日付表現形式)を基に、同一のインデックス情報をもつ帳票をDB215内のインデックス領域管理情報マスタ2400から検索する。
【0063】
ステップS206では、帳票サーバ100が、ステップS205で同一のインデックス情報をもつ帳票が存在しなければ、共通インデックス帳票検索を終了し、インデックスがないことを通知するためにエラー情報を送信し、リターンする。同一のインデックス情報を持つ帳票が存在すれば、その帳票情報(帳票ID)とインデックス情報(インデックスID、インデックス名、検索種別、日付表現形式)を取得する。また、取得した帳票情報(帳票ID)を基に、DB215内の帳票データの格納情報から、帳票名、格納先ディレクトリを取得する。すなわち、受信した前記第1の領域情報と対応する、第2の領域情報がインデックス領域管理情報にあるか否かを判定する処理である(領域判定)。
【0064】
ステップS207では、帳票サーバ100が、クライアントPC101に対して、ステップS206で取得した共通インデックス帳票情報(帳票ID、帳票名、格納先ディレクトリ、インデックスID、インデックス名、検索種別、日付表現形式)を送信する。すなわち、インデックス領域管理情報に一致する第2の領域情報があると判定された場合、一致した第2の領域情報の領域識別情報を情報処理装置に送信する処理である(第2の送信)。
【0065】
ステップS208では、クライアントPC101は、帳票サーバ100から送信された共通インデックス帳票情報(帳票ID、帳票名、格納先ディレクトリ、インデックスID、インデックス名、検索種別、日付表現形式)を受信する。すなわち、サーバから領域識別情報(例えば、インデックス名)を受信する処理である(第2の受信)。
【0066】
処理を図6のステップS113に戻し、ステップS113では、クライアントPC101が、帳票サーバ100から共通インデックス帳票情報を受信したか否かを判定する。共通インデックス帳票情報を受信していなければ、ステップS117で図10に示す関連帳票が存在しないメッセージ画面を表示する。すなわち、サーバが、第2の領域情報がないと判定された場合、一致する領域がないことを通知するべく、情報処理装置に一致する領域がないことを示す情報を送信し、情報処理装置は、一致する領域がないことを示す情報を受信し、一致する領域がない旨の通知をする処理である。共通インデックス帳票情報を受信していれば、ステップS114に移す。
【0067】
ステップS114では、共通インデックス帳票情報とステップS110で取得した検索キー情報(キー文字列)を関連帳票検索条件として、対応する各項目に値をセットする。すなわち、帳票を検索するための検索条件として、受信した領域識別情報と取得した検索するキーとなるデータ(検索キー情報)を設定する処理である。
【0068】
なお、ステップS117で関連帳票が存在しないメッセージを表示させ、図10で不図示の通常検索をするためのボタンが押下されたことを検知した場合には、ユーザに所望の検索を実行させるために、検索したい帳票を指定し、その帳票の帳票データを帳票サーバ100から取得し、表示する。帳票データで領域選択すると、帳票データを表示している画面上の検索条件入力欄(ステップS106と同様)にキー文字列が自動的にセットされ表示される。これにより、共通インデックスがない場合でも、通常の検索を容易にすることが可能となる。すなわち、一致する領域がない場合に、領域識別情報を設定することなく、取得した検索するキーとなるデータを設定する処理である。
【0069】
ステップS115では、クライアントPC101が、ステップS114でセットした関連帳票検索条件に従い、図11に示す関連帳票検索画面1101を表示する。
【0070】
図11の関連帳票検索画面1101の対象帳票リストには、共通インデックス帳票情報の帳票ID、帳票名、格納先ディレクトリを表示する。検索条件1104の対象領域1105には、共通インデックス帳票情報のインデックス名を、種別1106には共通インデックス帳票情報の検索種別を表示する。また、条件1107には検索キー情報(キー文字列)を表示する。この時、比較1108には、デフォルトで“と等しい”を表示する。比較条件には、図12の1201に示すように、“以上”、“以下”、“より大きい”、“より小さい”が選択可能であり、ユーザにマウス操作で選択させる。また、検索対象の帳票を対象チェックボックス1103から、ユーザにマウス操作で選択させる。
【0071】
ステップS116では、クライアントPC101が、ステップS115で表示され、設定された関連帳票検索条件を基に、関連帳票検索を実行する。
【0072】
ここで、図13を用いて、関連帳票検索について説明する。
【0073】
図13は関連帳票検索の流れを示すフローチャートである。
【0074】
ステップS301では、クライアントPC101が、帳票サーバ100に対して、設定された関連帳票検索条件(帳票ID、インデックスID、インデックス名、検索種別、キー文字列、比較条件)を送信する。すなわち、帳票検索情報(例えば、インデックス領域管理情報)を用いて帳票検索するべく、設定された領域識別情報とデータを含む検索条件をサーバに送信する処理である(第3の送信)。
【0075】
ステップS302では、帳票サーバ100が、クライアントPC101から送信された関連帳票検索条件(帳票ID、インデックスID、インデックス名、検索種別、キー文字列、比較条件)を受信する。すなわち、検索条件を受信する処理である(第3の受信)。
【0076】
ステップS303では、帳票サーバ100が、クライアントPC101から受信した関連帳票検索条件(帳票ID、インデックスID、インデックス名、検索種別、キー文字列、比較条件)に基づき、インデックス領域管理情報マスタ2400とインデックスファイル214から、条件に一致するデータを検索する。すなわち、受信した検索条件に含まれる領域識別情報とデータに従って、帳票検索情報を検索して、帳票検索する処理である。
【0077】
ステップS304では、帳票サーバ100が、クライアントPC101に対して、ステップS303で検索した結果一覧を検索結果として送信する。
【0078】
ステップS305では、クライアントPC101は、帳票サーバ100から送信された検索結果を受信し、図8に示す検索結果一覧画面を表示する。なお、図8の検索結果一覧画面は、便宜的にステップS109で用いた画面を使い説明したが、同じ画面である必要はなく、通常の検索と、関連帳票検索条件の検索結果一覧画面は別の画面であってもよい。
【0079】
また、ステップS305では、図14に示すように、ステップS109の検索結果と同じように、検索結果一覧画面で例えば1401をマウスで指定すると、検索条件に一致した帳票の該当するページをクライアントPC101のディスプレイに表示させ、その表示したページで検索条件に一致した箇所のレコードを他のレコードと識別可能に表示させる(例えば1402のようにハイライト表示など)。
【0080】
以上、本実施形態を説明したが、本実施の形態では、帳票ファイル213を表示させる際に、Active−Xが帳票サーバ100からクライアントPCにダウンロードされ、クライアントPC上のブラウザにより帳票ファイル213が表示される。また、各種表示制御をActive−Xを用いて制御するように構成しているが、これに限定されない。例えば、ブラウザを用いることなく、クライアントサーバ型のシステムで構成してもよい。この場合、クライアントPC側に、帳票ファイル213を表示、検索することができる独自のプログラムを予めインストールさせて実現させることも可能である。
【0081】
以上説明したように、本実施形態によれば、帳票データで領域を指定し、指定した領域に対応する帳票データに予め設定されている検索に用いるための領域があるかを判定し、検索に用いるための領域がある場合には、帳票データで指定した領域から取得したデータと検索に用いるための領域に従って、帳票検索を実行することで、ユーザの負荷を軽減し、検索をし易くする仕組みを提供することである。
【0082】
特に、複数の帳票を検索する場合に、表示している帳票データで領域を指定するだけで、複数帳票検索をするために用いられるインデックスを特定することができ、複数帳票検索が容易になる。
【0083】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0084】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0085】
また、本発明におけるプログラムは、図6、図9、図13に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図6、図9、図13の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図6、図9、図13の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0086】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0087】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0088】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0089】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0090】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0091】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0092】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0093】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0094】
100 帳票サーバ
101 クライアントPC
102 クライアントPC
103 ネットワーク
201 CPU
202 RAM
203 ROM
211 外部メモリ
【技術分野】
【0001】
帳票データを検索する帳票システムとその処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子帳票管理システムでは、紙媒体である帳票を電子帳票(帳票データ)として保存・管理することにより、大量の帳票から必要な帳票のみを検索することが簡単且つ高速に可能となる。例えば、帳票データを検索する際に、電子帳票情報で検索したい領域(検索対象領域)を指定し、その検索対象領域に合致する条件を入力した上で所望の帳票データを検索する電子帳票システムが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、電子帳票管理システムでは、業務の多様化や企業合併などで生じた様々な種類の帳票が順次電子化された結果、特定の目的に必要な情報が複数の帳票データ間に重複して保存されてしまう場合が起こる。そのため、複数の帳票データを突き合わせてチェックするような業務も増加している。例えば、銀行業務において、特定の顧客の住所と預金残高を同時に電子帳票システムから検索するには、顧客台帳と普通預金残高情報という2つの帳票データを検索する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−179201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電子帳票管理システムを利用して複数の帳票データを検索する場合、通常の検索よりも検索対象となる帳票データが多くなってしまうため、検索に時間を要してしまい、業務が滞るという問題がある。
【0006】
また、従来の電子帳票管理システムでは、サーバ装置から電子帳票の基となるテキストデータがクライアント端末に送信され、クライアント端末が受信したテキストデータを基に電子帳票を生成している。この電子帳票は、テキストデータのテキストファイルと、そのテキストデータをどの位置に配置するのかといった位置ファイルと、帳票におけるフォーム(罫線や図)などの位置を定めるフォームファイルといった複数のファイルを用いて構成されている。
【0007】
上記特許文献1に記載された技術を用いて帳票データの検索を行う場合、表示画面上で選択された検索対象領域から、位置ファイルを参照し、その検索対象領域にあるテキストデータからテキストファイルを取得し、取得したテキストファイルから検索するといった処理を行わなければならない。そのため、検索機能を有するアプリケーション(例えば、Microsoft社製の「MSOffice」)とは異なり、検索に時間がかかるという問題がある。
【0008】
また、複数の帳票データを検索する場合、ユーザが帳票検索を行うたびに帳票上で検索対象領域を設定し、検索を実行しなければならず、検索に手間や時間がかかってしまう。そこで、管理者がよく検索する検索対象領域を予め設定しておき、この検索対象領域のテキストデータを記憶しておき、検索するユーザがこの検索対象領域を指定することで検索することで、検索効率を上げることも可能であるが、検索するユーザは、どの帳票にどの検索対象領域が設定されているのかを把握しなければならず、検索する際の負荷が高かった。
【0009】
さらに、予め準備した検索対象領域しか指定することができず、検索時の使い勝手は良くなかった。
【0010】
そこで、本発明は、帳票データで領域を指定し、指定した領域に対応する帳票データに予め設定されている検索に用いるための領域があるかを判定し、検索に用いるための領域がある場合には、帳票データで指定した領域から取得したデータと検索に用いるための領域に従って、帳票検索を実行することで、ユーザの負荷を軽減し、検索をし易くする仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の目的を達成するために、帳票データを表示する情報処理装置と、前記帳票データを管理するサーバとが通信可能に接続されている帳票システムであって、前記情報処理装置は、前記表示されている帳票データで検索するキーとなるデータを取得するために、領域指定する領域指定手段と、前記領域指定手段で指定された領域に従って、前記表示されている帳票データから検索するキーとなるデータを取得するデータ取得手段と、前記領域指定手段で指定された領域の領域情報を送信する第1の送信手段と、前記第1の送信手段に従って、前記サーバから領域識別情報を受信する第2の受信手段と、帳票を検索するための検索条件として、前記第2の受信手段で受信した領域識別情報と前記データ取得手段で取得した検索するキーとなるデータを設定する設定手段と、前記サーバに記憶されている帳票検索情報を用いて帳票検索するべく、前記設定手段で設定された領域識別情報とデータを含む検索条件を前記サーバに送信する第3の送信手段とを備え、前記サーバは、前記帳票データに予め設定された領域の第2の領域情報と、当該第2の領域情報が設定された帳票データの帳票識別情報と、当該第2の領域情報を識別する領域識別情報と、前記領域に含まれるデータを含む帳票検索情報を記憶する記憶手段と、前記情報処理装置から前記第1の領域情報を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段で受信した前記第1の領域情報に対応する、第2の領域情報があるか否かを判定する領域判定手段と、前記領域判定手段で前記第1の領域情報に対応する第2の領域情報があると判定された場合、前記第2の領域情報の領域識別情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信手段と、前記情報処理装置から検索条件を受信する第3の受信手段と、前記第3の受信手段で受信した検索条件に含まれる領域識別情報とデータに従って、前記帳票検索情報を検索して、帳票検索する帳票検索手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
帳票データで領域を指定し、指定した領域に対応する帳票データに予め設定されている検索に用いるための領域があるかを判定し、検索に用いるための領域がある場合には、帳票データで指定した領域から取得したデータと検索に用いるための領域に従って、帳票検索を実行することで、ユーザの負荷を軽減し、検索をし易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に実施形態に係る電子帳票管理システムの概略構成図を示す図である。
【図2】図1における帳票サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】帳票ファイルの構成例を示す図である。
【図4】図2におけるインデックスファイルの構成例を示す図である。
【図5】インデックス領域管理情報のデータ構成例を示す図である。
【図6】関連帳票参照検索の全体の処理を示すフローチャートである。
【図7】関連帳票参照検索のメニュー選択画面の例を示す図である。
【図8】検索結果一覧画面の表示例を示す図である。
【図9】共通インデックス帳票検索処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】共通インデックス情報を持つ関連帳票が存在しない場合に表示する画面例を示す図である。
【図11】関連帳票参照検索画面の一例を示す図である。
【図12】関連帳票参照検索画面における検索条件の入力例を示す図である。
【図13】関連帳票参照検索処理の詳細を示すフローチャートである。
【図14】関連帳票参照検索における検索結果一覧と検索位置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る電子帳票管理システムの概略構成を示す図である。
【0016】
図1において、帳票サーバ100は、電子帳票管理装置として、複数種類の電子帳票(以下、単に「帳票」と称す)のデータ(以下、「帳票データ」または「帳票ファイル」と称す)を記憶、管理し、ネットワーク103を介してクライアントPC101,102に対して、帳票ファイルの閲覧や検索等のサービスを提供する。
【0017】
クライアントPC101,102は、ユーザが利用するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。クライアントPC101,102は、ネットワーク103を介して帳票サーバ100に通信可能に構成され、帳票サーバ100に対して帳票ファイルの検索要求や検索結果の閲覧等が可能である。
【0018】
ネットワーク103は、例えば、LAN(Local Area Network)やインターネット等で構成される。なお、ネットワーク103に接続される各種装置については、図示例に限らず、用途や目的に応じて様々な装置が接続されていてもよい。
【0019】
すなわち、図1は、帳票データを表示する情報処理装置と、帳票データを管理するサーバとが通信可能に接続されている帳票システムである。
【0020】
図2は、図1における帳票サーバ100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0021】
図2において、CPU(中央演算装置)201は、システムバス204に接続される各デバイスを統括的に制御するとともに、各種プログラムを実行することで様々な機能を実現する。RAM202は、CPU201の主メモリであり、ワークエリア、一時退避領域等として機能する。ROM203或いは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、帳票サーバ100において様々な機能を実現するためのプログラム212が記憶されている。CPU201は、これらのプログラムを必要に応じてRAM202にロードして実行する。プログラム212の実行時に用いられる帳票ファイル213およびインデックスファイル214は、外部メモリ211に格納されている。DB(データベース)215には、帳票データの格納情報(帳票ID、帳票名、格納先ディレクトリの紐付けなど)や、図5に示すインデックス領域管理情報マスタ2400が記憶されている。これらについては後述する。
【0022】
入力コントローラ205は、例えば、キーボードやマウス等で構成された入力部209からの操作入力を制御する。表示コントローラ206は、表示部210の表示を制御する。表示部210は、例えば、CRTや液晶ディスプレイ等で構成される。
【0023】
外部メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、ユーザファイル、編集ファイルを記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。加えて、サーバ或いは各クライアントPCの各種機能を実現するための各種テーブル、パラメータが記憶されている。外部メモリ211は、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)、磁気テープドライブ等で構成される。
【0024】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク103を介して行われる、クライアントPC等の外部機器との通信を制御する。
【0025】
クライアントPC101,102は、帳票サーバ100と同様のハードウェア構成を有するので、その説明は省略する。なお、インデックスファイル214、DB215については保持されていない。帳票ファイル213については、クライアントPCが、表示するために必要な部分のみを帳票サーバ100から受信するので、クライアントPC101,102が予め保持することない。クライアントPC101,102は、帳票ファイル213を表示するためのクライアントモジュールを保持し、帳票サーバ100内のプログラム212とは異なるプログラムを保持する。また、クライアントPC101,102では、帳票ファイル213の表示若しくは任意の帳票ファイル213に対する検索条件の指定等が可能である。
【0026】
図3は、帳票ファイル213の構成例を示す図である。
【0027】
帳票ファイル213は、帳票における罫線や図などのレイアウトを定めるフォーム情報3301と、帳票に含まれる文字に関する帳票テキストデータ3302と、帳票における行ピッチや文字のフォントなどを定める帳票レイアウト定義情報3303と、帳票において帳票テキストデータの配置を定める帳票テキスト配置情報3304とで構成されている。
【0028】
クライアントPC101が帳票(帳票イメージ)を表示する場合、帳票サーバ100で図示の4つの情報ファイルから表示用の帳票データを生成し、その帳票データをダウンロードした後にハードディスクに一時保存し、ワークメモリに読み込んだ後にディスプレイに帳票として表示する。
【0029】
また、帳票ファイル213は、1つまたは複数のファイルによって構成され、1または複数のページを含有している。帳票サーバ100は、複数の帳票ファイル213のうちの同じ種類のものをグループ化して管理しており、それぞれの帳票ファイル213はそのグループの中の世代と呼ばれる。例えば、営業日報のように、日時が異なる同じ種類の帳票が世代として管理される。
【0030】
図4は、インデックスファイル214の構成例を示す図である。
【0031】
図4に示すように、インデックスファイル214は、キーファイル301と位置ファイル302とで構成されている。これら2つのファイルが帳票上の1つの領域のデータを持っている。インデックスファイル214は、帳票ファイル213からユーザが指定した領域に関するデータと当該データの位置(座標)とを抜き出して蓄えられたファイルであり、帳票ファイル213の検索処理専用のファイルである。なお、インデックスファイル214と帳票ファイル213は後述するインデックス領域管理情報マスタ2400を用いて関連付けされている。
【0032】
キーファイル301には、ユーザが指定した帳票上のある領域(後述するインデックス領域管理情報マスタ2400における矩形座標欄に指定される領域)の中から抜き出された文字列がキー文字列301aとして保存されている。また、キーファイル301には、開始レコード位置301bと終了レコード位置301cが保存されている。レコード位置とは、キーファイル301とリンクしている位置ファイル302のレコード番号を示している。
【0033】
位置ファイル302は、キー文字列が見つかったページ番号と、帳票上の開始位置(座標)と終了位置(座標)がレコードとして保存されている。データは、キー文字列の昇順にソートされている。
【0034】
図示例は、キー文字列が日付の場合であり、帳票上の領域の中から抜き出された日付データが昇順にソートされ、キーファイル301のキー文字列301aに格納されている。また、開始レコード位置301b、終了レコード位置301cに格納されているレコード番号により、位置ファイル302の対応するレコード位置に保存されている位置情報に日付データが存在していることがわかる。例えば、検索処理によって「20000105」(2000年1月5日)と一致するデータを検索する場合、キーファイル301のキー文字列301aを走査し、データの存在を確認することができる。そして、当該レコードに格納されている開始レコード位置301b、終了レコード位置301cより、位置ファイルの対応するレコード番号3の位置情報により、帳票の1ページ目の座標120から130の範囲に、また、レコード番号4の位置情報により、帳票の2ページ目の座標50から60の範囲に「20000105」が存在すると判定できる。
【0035】
一方、検索対象が「20000104」の場合は、帳票の1ページ目の座標50から60の範囲、65から75の範囲、80から90の範囲の3つに存在することになる。
【0036】
図5は、インデックス領域管理情報のデータ構成例を示す図である。
【0037】
インデックス領域管理情報は、インデックスファイル214を管理するための情報であって、インデックスファイル214と共に作成され、例えば、インデックスID等によりインデックスファイル214と紐付けがなされている。
【0038】
インデックスIDは、インデックス領域管理情報を特定する一意のIDである。なお、インデックスIDはインデックスファイル214を生成する際に帳票サーバ100で付与される。インデックス名は、管理者により任意に指定される名称である。検索位置には、座標情報(X座標、y座標)・高さ・幅が記憶される。検索種別には、矩形の種別が記憶される。本実施形態においては、「文字」、「数値」、「日付」の3種類である。日付表現形式は、yy|mm|dd|yymm|mmdd|yymmdd|mmddyyのいずれかの形式をとる。
【0039】
インデックス領域管理情報は、インデックス領域管理情報マスタ2400としてDB215に登録される。
【0040】
すなわち、帳票データに予め設定された領域の第2の領域情報(例えば、座標情報)と、当該第2の領域情報が設定された帳票データの帳票識別情報(例えば、帳票ID)と、当該第2の領域情報を識別する領域識別情報(例えば、インデックス名やインデックスID)と、領域に含まれるデータ(例えば、キー文字列)を含む帳票検索情報を記憶するものである。
【0041】
次に図1の電子帳票管理システムにおける関連帳票参照検索の流れについて説明する。
【0042】
図6は、図1の電子帳票管理システムにおける関連帳票参照検索の流れを示すフローチャートである。
【0043】
ステップS101では、クライアントPC101が、帳票サーバ100に対して、検索対象帳票の表示要求を送信する。検索対象帳票の表示要求には、例えば、ユーザ指定した帳票IDもしくは、帳票が格納されている先のディレクトリを選択することで格納先が特定され、この格納先情報(フォルダIDなど)が含まれる。
【0044】
ステップS102では、帳票サーバ100が、クライアントPC101から送信された検索対象帳票の表示要求を受信する。
【0045】
ステップS103では、帳票サーバ100が、クライアントPC101から送信された表示要求の帳票IDに従って、表示するための帳票データを、帳票ファイル213を用いて生成する。
【0046】
ステップS104では、帳票サーバ100が、クライアントPC101に対して、生成した帳票データを送信する。
【0047】
ステップS105では、クライアントPC101が、帳票サーバ100から送信された帳票データを受信し、例えば、ブラウザで帳票データを表示する。なお、帳票データが表示した画面は、表示された帳票データ内(複数世代の帳票データや複数ページの帳票データ)を検索するために、検索条件設定が可能な構成となっている。
【0048】
ステップS106では、クライアントPC101が、ユーザにより入力された検索条件(帳票データにおける対象領域(インデックス領域のIDや座標値)、文字か数値かを特定するための種別、ヒットさせるための条件(文字列や数値などの値)、比較条件(「〜以上」など))を、帳票サーバ100に送信する。
【0049】
ステップS107では、帳票サーバ100が、クライアントPC101から送信された検索条件を受信する。帳票サーバ100は、受信した検索条件を基に、帳票データを検索する。
【0050】
ステップS108では、帳票サーバ100が、クライアントPC101に対して、ヒットした帳票データのリストを検索結果として送信する。
【0051】
ステップS109では、クライアントPC101が、帳票サーバ100から送信された検索結果を受信し、図8に示すような検索結果一覧画面を表示する。また、検索結果一覧画面で例えば801をマウスで指定すると、検索条件に一致した帳票のページをクライアントPC101のディスプレイに表示させ、その表示したページで検索条件に一致した箇所のレコードを他のレコードと識別可能に表示させる(例えばハイライト表示など)。すなわち、表示されている帳票データで検索するキーとなるデータを取得するために、領域指定する処理である(領域指定)。
【0052】
ステップS110では、クライアントPC101が、図7の画面において、ユーザによって、関連帳票参照検索指示があったか否かを判定する。関連帳票参照検索指示では、まず関連帳票を検索するための検索キーを決定するために、ユーザによりマウス等で選択された範囲指定を受け付ける。範囲指定を受け付けた箇所で、ユーザによりマウスの右ボタンがクリックされた場合、図7に示すメニュー選択画面702を表示し、このメニュー選択画面702で押下されたことを受け付けることで実現する。すなわち、表示された帳票データから他の帳票を検索するための指定をする処理である(関連帳票検索指定)。
【0053】
このメニュー選択画面702が押下され、関連帳票参照検索指示があったと判定された場合には、ステップS111へ処理を移す。また、関連帳票参照検索指示がなかったと判定された場合、例えば、範囲指定がされず、ステップS106での検索条件の入力があった場合には、処理を終了として、他の処理へ移る。例えばステップS106の処理。
【0054】
ステップS111では、クライアントPC101が、範囲指定された領域の座標情報から、座標内にある文字列を検索する。すなわち、指定された領域に従って、表示されている帳票データから検索するキーとなるデータを取得する処理である(データ取得)。
【0055】
ステップS112では、表示されている帳票データの帳票情報(帳票ID)と検索キー情報(取得した文字列(キー文字列)と座標情報)に従って、共通インデックス帳票検索処理を行う。
【0056】
ここで、ステップS112の共通インデックス帳票検索処理について、図9を用いて説明する。
【0057】
図9は共通インデックス帳票検索の流れを示すフローチャートである。
【0058】
ステップS201では、クライアントPC101が、帳票サーバ100に対して、ステップS111で取得した帳票情報(帳票IDなどの帳票識別情報)と検索キー情報(座標情報)を送信する。すなわち、指定された領域の領域情報を送信する処理である(第1の送信)。
【0059】
ステップS202では、帳票サーバ100が、クライアントPC101より送信された帳票情報(帳票ID)と検索キー情報(座標情報)を受信する。すなわち、第1の領域情報を受信する処理である(第1の受信)。
【0060】
ステップS203では、帳票サーバ100が、クライアントPC101より送信された帳票情報(帳票ID)と検索キー情報(座標情報)の組み合わせで、DB215内のインデックス領域管理情報マスタ2400を比較して、同一の帳票IDで検索キーの座標が検索位置に含まれるインデックス情報を取得する。
【0061】
ステップS204では、帳票サーバ100が、ステップS203でインデックス情報が存在しなければ、共通インデックス情報取得処理を終了し、リターンする。インデックス情報が存在すれば、そのインデックス情報(インデックスID、インデックス名、検索種別、日付表現形式)を取得し、ステップS205の共通インデックス帳票検索を実行する。
【0062】
ステップS205では、帳票サーバ100が、ステップS203で取得したインデックス情報(インデックスID、インデックス名、検索種別、日付表現形式)を基に、同一のインデックス情報をもつ帳票をDB215内のインデックス領域管理情報マスタ2400から検索する。
【0063】
ステップS206では、帳票サーバ100が、ステップS205で同一のインデックス情報をもつ帳票が存在しなければ、共通インデックス帳票検索を終了し、インデックスがないことを通知するためにエラー情報を送信し、リターンする。同一のインデックス情報を持つ帳票が存在すれば、その帳票情報(帳票ID)とインデックス情報(インデックスID、インデックス名、検索種別、日付表現形式)を取得する。また、取得した帳票情報(帳票ID)を基に、DB215内の帳票データの格納情報から、帳票名、格納先ディレクトリを取得する。すなわち、受信した前記第1の領域情報と対応する、第2の領域情報がインデックス領域管理情報にあるか否かを判定する処理である(領域判定)。
【0064】
ステップS207では、帳票サーバ100が、クライアントPC101に対して、ステップS206で取得した共通インデックス帳票情報(帳票ID、帳票名、格納先ディレクトリ、インデックスID、インデックス名、検索種別、日付表現形式)を送信する。すなわち、インデックス領域管理情報に一致する第2の領域情報があると判定された場合、一致した第2の領域情報の領域識別情報を情報処理装置に送信する処理である(第2の送信)。
【0065】
ステップS208では、クライアントPC101は、帳票サーバ100から送信された共通インデックス帳票情報(帳票ID、帳票名、格納先ディレクトリ、インデックスID、インデックス名、検索種別、日付表現形式)を受信する。すなわち、サーバから領域識別情報(例えば、インデックス名)を受信する処理である(第2の受信)。
【0066】
処理を図6のステップS113に戻し、ステップS113では、クライアントPC101が、帳票サーバ100から共通インデックス帳票情報を受信したか否かを判定する。共通インデックス帳票情報を受信していなければ、ステップS117で図10に示す関連帳票が存在しないメッセージ画面を表示する。すなわち、サーバが、第2の領域情報がないと判定された場合、一致する領域がないことを通知するべく、情報処理装置に一致する領域がないことを示す情報を送信し、情報処理装置は、一致する領域がないことを示す情報を受信し、一致する領域がない旨の通知をする処理である。共通インデックス帳票情報を受信していれば、ステップS114に移す。
【0067】
ステップS114では、共通インデックス帳票情報とステップS110で取得した検索キー情報(キー文字列)を関連帳票検索条件として、対応する各項目に値をセットする。すなわち、帳票を検索するための検索条件として、受信した領域識別情報と取得した検索するキーとなるデータ(検索キー情報)を設定する処理である。
【0068】
なお、ステップS117で関連帳票が存在しないメッセージを表示させ、図10で不図示の通常検索をするためのボタンが押下されたことを検知した場合には、ユーザに所望の検索を実行させるために、検索したい帳票を指定し、その帳票の帳票データを帳票サーバ100から取得し、表示する。帳票データで領域選択すると、帳票データを表示している画面上の検索条件入力欄(ステップS106と同様)にキー文字列が自動的にセットされ表示される。これにより、共通インデックスがない場合でも、通常の検索を容易にすることが可能となる。すなわち、一致する領域がない場合に、領域識別情報を設定することなく、取得した検索するキーとなるデータを設定する処理である。
【0069】
ステップS115では、クライアントPC101が、ステップS114でセットした関連帳票検索条件に従い、図11に示す関連帳票検索画面1101を表示する。
【0070】
図11の関連帳票検索画面1101の対象帳票リストには、共通インデックス帳票情報の帳票ID、帳票名、格納先ディレクトリを表示する。検索条件1104の対象領域1105には、共通インデックス帳票情報のインデックス名を、種別1106には共通インデックス帳票情報の検索種別を表示する。また、条件1107には検索キー情報(キー文字列)を表示する。この時、比較1108には、デフォルトで“と等しい”を表示する。比較条件には、図12の1201に示すように、“以上”、“以下”、“より大きい”、“より小さい”が選択可能であり、ユーザにマウス操作で選択させる。また、検索対象の帳票を対象チェックボックス1103から、ユーザにマウス操作で選択させる。
【0071】
ステップS116では、クライアントPC101が、ステップS115で表示され、設定された関連帳票検索条件を基に、関連帳票検索を実行する。
【0072】
ここで、図13を用いて、関連帳票検索について説明する。
【0073】
図13は関連帳票検索の流れを示すフローチャートである。
【0074】
ステップS301では、クライアントPC101が、帳票サーバ100に対して、設定された関連帳票検索条件(帳票ID、インデックスID、インデックス名、検索種別、キー文字列、比較条件)を送信する。すなわち、帳票検索情報(例えば、インデックス領域管理情報)を用いて帳票検索するべく、設定された領域識別情報とデータを含む検索条件をサーバに送信する処理である(第3の送信)。
【0075】
ステップS302では、帳票サーバ100が、クライアントPC101から送信された関連帳票検索条件(帳票ID、インデックスID、インデックス名、検索種別、キー文字列、比較条件)を受信する。すなわち、検索条件を受信する処理である(第3の受信)。
【0076】
ステップS303では、帳票サーバ100が、クライアントPC101から受信した関連帳票検索条件(帳票ID、インデックスID、インデックス名、検索種別、キー文字列、比較条件)に基づき、インデックス領域管理情報マスタ2400とインデックスファイル214から、条件に一致するデータを検索する。すなわち、受信した検索条件に含まれる領域識別情報とデータに従って、帳票検索情報を検索して、帳票検索する処理である。
【0077】
ステップS304では、帳票サーバ100が、クライアントPC101に対して、ステップS303で検索した結果一覧を検索結果として送信する。
【0078】
ステップS305では、クライアントPC101は、帳票サーバ100から送信された検索結果を受信し、図8に示す検索結果一覧画面を表示する。なお、図8の検索結果一覧画面は、便宜的にステップS109で用いた画面を使い説明したが、同じ画面である必要はなく、通常の検索と、関連帳票検索条件の検索結果一覧画面は別の画面であってもよい。
【0079】
また、ステップS305では、図14に示すように、ステップS109の検索結果と同じように、検索結果一覧画面で例えば1401をマウスで指定すると、検索条件に一致した帳票の該当するページをクライアントPC101のディスプレイに表示させ、その表示したページで検索条件に一致した箇所のレコードを他のレコードと識別可能に表示させる(例えば1402のようにハイライト表示など)。
【0080】
以上、本実施形態を説明したが、本実施の形態では、帳票ファイル213を表示させる際に、Active−Xが帳票サーバ100からクライアントPCにダウンロードされ、クライアントPC上のブラウザにより帳票ファイル213が表示される。また、各種表示制御をActive−Xを用いて制御するように構成しているが、これに限定されない。例えば、ブラウザを用いることなく、クライアントサーバ型のシステムで構成してもよい。この場合、クライアントPC側に、帳票ファイル213を表示、検索することができる独自のプログラムを予めインストールさせて実現させることも可能である。
【0081】
以上説明したように、本実施形態によれば、帳票データで領域を指定し、指定した領域に対応する帳票データに予め設定されている検索に用いるための領域があるかを判定し、検索に用いるための領域がある場合には、帳票データで指定した領域から取得したデータと検索に用いるための領域に従って、帳票検索を実行することで、ユーザの負荷を軽減し、検索をし易くする仕組みを提供することである。
【0082】
特に、複数の帳票を検索する場合に、表示している帳票データで領域を指定するだけで、複数帳票検索をするために用いられるインデックスを特定することができ、複数帳票検索が容易になる。
【0083】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0084】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0085】
また、本発明におけるプログラムは、図6、図9、図13に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図6、図9、図13の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図6、図9、図13の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0086】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0087】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0088】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0089】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0090】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0091】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0092】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0093】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0094】
100 帳票サーバ
101 クライアントPC
102 クライアントPC
103 ネットワーク
201 CPU
202 RAM
203 ROM
211 外部メモリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帳票データを表示する情報処理装置と、前記帳票データを管理するサーバとが通信可能に接続されている帳票システムであって、
前記情報処理装置は、
前記表示されている帳票データで検索するキーとなるデータを取得するために、領域指定する領域指定手段と、
前記領域指定手段で指定された領域に従って、前記表示されている帳票データから検索するキーとなるデータを取得するデータ取得手段と、
前記領域指定手段で指定された領域の領域情報を送信する第1の送信手段と、
前記第1の送信手段に従って、前記サーバから領域識別情報を受信する第2の受信手段と、
帳票を検索するための検索条件として、前記第2の受信手段で受信した領域識別情報と前記データ取得手段で取得した検索するキーとなるデータを設定する設定手段と、
前記サーバに記憶されている帳票検索情報を用いて帳票検索するべく、前記設定手段で設定された領域識別情報とデータを含む検索条件を前記サーバに送信する第3の送信手段と
を備え、
前記サーバは、
前記帳票データに予め設定された領域の第2の領域情報と、当該第2の領域情報が設定された帳票データの帳票識別情報と、当該第2の領域情報を識別する領域識別情報と、前記領域に含まれるデータを含む帳票検索情報を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置から前記第1の領域情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段で受信した前記第1の領域情報に対応する、第2の領域情報があるか否かを判定する領域判定手段と、
前記領域判定手段で前記第1の領域情報に対応する第2の領域情報があると判定された場合、前記第2の領域情報の領域識別情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信手段と、
前記情報処理装置から検索条件を受信する第3の受信手段と、
前記第3の受信手段で受信した検索条件に含まれる領域識別情報とデータに従って、前記帳票検索情報を検索して、帳票検索する帳票検索手段と
を備えることを特徴とする帳票システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記表示された帳票データから他の帳票を検索するための指定をする関連帳票検索指定手段と、
前記第1の送信手段は、前記関連帳票検索指定手段で他の帳票を検索するための指定がなされた場合に、領域情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の帳票システム。
【請求項3】
前記サーバは、
前記領域判定手段で一致する第2の領域情報がないと判定された場合、一致する領域がないことを通知するべく、前記情報処理装置に一致する領域がないことを示す情報を送信する第4の送信手段を更に備え、
前記情報処理装置は、
前記サーバから、一致する領域がないことを示す情報を受信する第4の受信手段と、
前記第4の受信手段で受信した情報に従って、一致する領域がない旨の通知をする通知手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の帳票システム。
【請求項4】
前記設定手段は、前記一致する領域がない場合に、前記設定手段で領域識別情報を設定することなく、前記データ取得手段で取得した検索するキーとなるデータを設定することを特徴とする請求項3に記載の帳票システム。
【請求項5】
前記第1の送信手段は、表示されている帳票データの帳票識別情報を送信し、
前記第1の受信手段は、前記第1の領域情報に加え前記帳票識別情報を受信し、
前記領域判定手段は、前記第1の受信手段で受信した帳票識別情報に従って帳票検索情報を特定し、特定した帳票検索情報に含まれる第2の領域情報が前記第1の領域情報と一致し、且つ一致した第2の領域情報を識別する領域識別情報と一致する領域識別情報が他の帳票検索情報に含まれる場合に、第2の領域情報があると判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の帳票システム。
【請求項6】
帳票データを表示する情報処理装置と、前記帳票データを管理し、当該帳票データに予め設定された領域の第2の領域情報と、当該第2の領域情報が設定された帳票データの帳票識別情報と、当該第2の領域情報を識別する領域識別情報と、前記領域に含まれるデータを含む帳票検索情報を記憶する記憶手段を備えるサーバとが通信可能に接続されている帳票システムの処理方法であって、
前記情報処理装置が、
前記表示されている帳票データで検索するキーとなるデータを取得するために、領域指定する領域指定ステップと、
前記領域指定ステップで指定された領域に従って、前記表示されている帳票データから検索するキーとなるデータを取得するデータ取得ステップと、
前記領域指定ステップで指定された領域の領域情報を送信する第1の送信ステップと、
前記第1の送信ステップに従って、前記サーバから領域識別情報を受信する第2の受信ステップと、
帳票を検索するための検索条件として、前記第2の受信ステップで受信した領域識別情報と前記データ取得ステップで取得した検索するキーとなるデータを設定する設定ステップと、
前記サーバに記憶されている帳票検索情報を用いて帳票検索するべく、前記設定ステップで設定された領域識別情報とデータを含む検索条件を前記サーバに送信する第3の送信ステップと
を備え、
前記サーバが、
前記情報処理装置から前記第1の領域情報を受信する第1の受信ステップと、
前記第1の受信ステップで受信した前記第1の領域情報と対応する、第2の領域情報があるか否かを判定する領域判定ステップと、
前記領域判定ステップで前記第1の領域情報に対応する第2の領域情報があると判定された場合、前記第2の領域情報の領域識別情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信ステップと、
前記情報処理装置から検索条件を受信する第3の受信ステップと、
前記第3の受信ステップで受信した検索条件に含まれる領域識別情報とデータに従って、前記帳票検索情報を検索して、帳票検索する帳票検索ステップと
を実行する処理方法。
【請求項7】
帳票データを表示する情報処理装置と、前記帳票データを管理するサーバとが通信可能に接続されている帳票システムで実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記表示されている帳票データで検索するキーとなるデータを取得するために、領域指定する領域指定手段と、
前記領域指定手段で指定された領域に従って、前記表示されている帳票データから検索するキーとなるデータを取得するデータ取得手段と、
前記領域指定手段で指定された領域の領域情報を送信する第1の送信手段と、
前記第1の送信手段に従って、前記サーバから領域識別情報を受信する第2の受信手段と、
帳票を検索するための検索条件として、前記第2の受信手段で受信した領域識別情報と前記データ取得手段で取得した検索するキーとなるデータを設定する設定手段と、
前記サーバに記憶されている帳票検索情報を用いて帳票検索するべく、前記設定手段で設定された領域識別情報とデータを含む検索条件を前記サーバに送信する第3の送信手段として機能させ、
前記サーバを、
前記帳票データに予め設定された領域の第2の領域情報と、当該第2の領域情報が設定された帳票データの帳票識別情報と、当該第2の領域情報を識別する領域識別情報と、前記領域に含まれるデータを含む帳票検索情報を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置から前記第1の領域情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段で受信した前記第1の領域情報に対応する、第2の領域情報があるか否かを判定する領域判定手段と、
前記領域判定手段で前記第1の領域情報に対応する第2の領域情報があると判定された場合、一致した前記第2の領域情報の領域識別情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信手段と、
前記情報処理装置から検索条件を受信する第3の受信手段と、
前記第3の受信手段で受信した検索条件に含まれる領域識別情報とデータに従って、前記帳票検索情報を検索して、帳票検索する帳票検索手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
帳票データを表示する情報処理装置と、前記帳票データを管理するサーバとが通信可能に接続されている帳票システムであって、
前記情報処理装置は、
前記表示されている帳票データで検索するキーとなるデータを取得するために、領域指定する領域指定手段と、
前記領域指定手段で指定された領域に従って、前記表示されている帳票データから検索するキーとなるデータを取得するデータ取得手段と、
前記領域指定手段で指定された領域の領域情報を送信する第1の送信手段と、
前記第1の送信手段に従って、前記サーバから領域識別情報を受信する第2の受信手段と、
帳票を検索するための検索条件として、前記第2の受信手段で受信した領域識別情報と前記データ取得手段で取得した検索するキーとなるデータを設定する設定手段と、
前記サーバに記憶されている帳票検索情報を用いて帳票検索するべく、前記設定手段で設定された領域識別情報とデータを含む検索条件を前記サーバに送信する第3の送信手段と
を備え、
前記サーバは、
前記帳票データに予め設定された領域の第2の領域情報と、当該第2の領域情報が設定された帳票データの帳票識別情報と、当該第2の領域情報を識別する領域識別情報と、前記領域に含まれるデータを含む帳票検索情報を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置から前記第1の領域情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段で受信した前記第1の領域情報に対応する、第2の領域情報があるか否かを判定する領域判定手段と、
前記領域判定手段で前記第1の領域情報に対応する第2の領域情報があると判定された場合、前記第2の領域情報の領域識別情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信手段と、
前記情報処理装置から検索条件を受信する第3の受信手段と、
前記第3の受信手段で受信した検索条件に含まれる領域識別情報とデータに従って、前記帳票検索情報を検索して、帳票検索する帳票検索手段と
を備えることを特徴とする帳票システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記表示された帳票データから他の帳票を検索するための指定をする関連帳票検索指定手段と、
前記第1の送信手段は、前記関連帳票検索指定手段で他の帳票を検索するための指定がなされた場合に、領域情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の帳票システム。
【請求項3】
前記サーバは、
前記領域判定手段で一致する第2の領域情報がないと判定された場合、一致する領域がないことを通知するべく、前記情報処理装置に一致する領域がないことを示す情報を送信する第4の送信手段を更に備え、
前記情報処理装置は、
前記サーバから、一致する領域がないことを示す情報を受信する第4の受信手段と、
前記第4の受信手段で受信した情報に従って、一致する領域がない旨の通知をする通知手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の帳票システム。
【請求項4】
前記設定手段は、前記一致する領域がない場合に、前記設定手段で領域識別情報を設定することなく、前記データ取得手段で取得した検索するキーとなるデータを設定することを特徴とする請求項3に記載の帳票システム。
【請求項5】
前記第1の送信手段は、表示されている帳票データの帳票識別情報を送信し、
前記第1の受信手段は、前記第1の領域情報に加え前記帳票識別情報を受信し、
前記領域判定手段は、前記第1の受信手段で受信した帳票識別情報に従って帳票検索情報を特定し、特定した帳票検索情報に含まれる第2の領域情報が前記第1の領域情報と一致し、且つ一致した第2の領域情報を識別する領域識別情報と一致する領域識別情報が他の帳票検索情報に含まれる場合に、第2の領域情報があると判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の帳票システム。
【請求項6】
帳票データを表示する情報処理装置と、前記帳票データを管理し、当該帳票データに予め設定された領域の第2の領域情報と、当該第2の領域情報が設定された帳票データの帳票識別情報と、当該第2の領域情報を識別する領域識別情報と、前記領域に含まれるデータを含む帳票検索情報を記憶する記憶手段を備えるサーバとが通信可能に接続されている帳票システムの処理方法であって、
前記情報処理装置が、
前記表示されている帳票データで検索するキーとなるデータを取得するために、領域指定する領域指定ステップと、
前記領域指定ステップで指定された領域に従って、前記表示されている帳票データから検索するキーとなるデータを取得するデータ取得ステップと、
前記領域指定ステップで指定された領域の領域情報を送信する第1の送信ステップと、
前記第1の送信ステップに従って、前記サーバから領域識別情報を受信する第2の受信ステップと、
帳票を検索するための検索条件として、前記第2の受信ステップで受信した領域識別情報と前記データ取得ステップで取得した検索するキーとなるデータを設定する設定ステップと、
前記サーバに記憶されている帳票検索情報を用いて帳票検索するべく、前記設定ステップで設定された領域識別情報とデータを含む検索条件を前記サーバに送信する第3の送信ステップと
を備え、
前記サーバが、
前記情報処理装置から前記第1の領域情報を受信する第1の受信ステップと、
前記第1の受信ステップで受信した前記第1の領域情報と対応する、第2の領域情報があるか否かを判定する領域判定ステップと、
前記領域判定ステップで前記第1の領域情報に対応する第2の領域情報があると判定された場合、前記第2の領域情報の領域識別情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信ステップと、
前記情報処理装置から検索条件を受信する第3の受信ステップと、
前記第3の受信ステップで受信した検索条件に含まれる領域識別情報とデータに従って、前記帳票検索情報を検索して、帳票検索する帳票検索ステップと
を実行する処理方法。
【請求項7】
帳票データを表示する情報処理装置と、前記帳票データを管理するサーバとが通信可能に接続されている帳票システムで実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記表示されている帳票データで検索するキーとなるデータを取得するために、領域指定する領域指定手段と、
前記領域指定手段で指定された領域に従って、前記表示されている帳票データから検索するキーとなるデータを取得するデータ取得手段と、
前記領域指定手段で指定された領域の領域情報を送信する第1の送信手段と、
前記第1の送信手段に従って、前記サーバから領域識別情報を受信する第2の受信手段と、
帳票を検索するための検索条件として、前記第2の受信手段で受信した領域識別情報と前記データ取得手段で取得した検索するキーとなるデータを設定する設定手段と、
前記サーバに記憶されている帳票検索情報を用いて帳票検索するべく、前記設定手段で設定された領域識別情報とデータを含む検索条件を前記サーバに送信する第3の送信手段として機能させ、
前記サーバを、
前記帳票データに予め設定された領域の第2の領域情報と、当該第2の領域情報が設定された帳票データの帳票識別情報と、当該第2の領域情報を識別する領域識別情報と、前記領域に含まれるデータを含む帳票検索情報を記憶する記憶手段と、
前記情報処理装置から前記第1の領域情報を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段で受信した前記第1の領域情報に対応する、第2の領域情報があるか否かを判定する領域判定手段と、
前記領域判定手段で前記第1の領域情報に対応する第2の領域情報があると判定された場合、一致した前記第2の領域情報の領域識別情報を前記情報処理装置に送信する第2の送信手段と、
前記情報処理装置から検索条件を受信する第3の受信手段と、
前記第3の受信手段で受信した検索条件に含まれる領域識別情報とデータに従って、前記帳票検索情報を検索して、帳票検索する帳票検索手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−123574(P2012−123574A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273057(P2010−273057)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
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