帳票データ入力装置及び帳票データ入力方法
【課題】帳票に必要な情報を記入せずに「同上」と記入されている場合があり、参照関係に当たる箇所を探すのに時間がかかる。
【解決手段】帳票10の画像データ21を格納する画像データ格納部6と、帳票の項目名と、項目名の画像データ上の位置の情報と、項目名に対応した入力文字データが他の項目名に対応した入力文字データを参照可能であるときの両者の参照関係情報とを格納する項目名一覧データ格納部7と、画像データ21を表示するとともに、項目名に対応した入力文字データ欄とを表示する表示部4を有し、表示部4は、参照関係情報に基づき、一方の項目名に対応した入力文字データ欄に文字データを入力するとき、画像データ21の両者の項目に強調表示をする。
【解決手段】帳票10の画像データ21を格納する画像データ格納部6と、帳票の項目名と、項目名の画像データ上の位置の情報と、項目名に対応した入力文字データが他の項目名に対応した入力文字データを参照可能であるときの両者の参照関係情報とを格納する項目名一覧データ格納部7と、画像データ21を表示するとともに、項目名に対応した入力文字データ欄とを表示する表示部4を有し、表示部4は、参照関係情報に基づき、一方の項目名に対応した入力文字データ欄に文字データを入力するとき、画像データ21の両者の項目に強調表示をする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客により帳票に記入された文字及び数字をデータ化する帳票データ入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客により記入された帳票上の文字や数字をデータ化するとき、以下の方法で処理する場合がある。図10は従来の帳票のデータ入力方法を示す説明図である。まず第1段階で、オペレータAが端末Aにおいて、記入済み帳票のイメージとしての画像データ41を予め格納した画像データ格納部53から、当該帳票の画像データ41を読み出し、記入済み帳票上の記入文字等をパソコン51のキーボードからなるデータ入力部52により入力する。又は後述する光学文字読取装置によって、帳票上の記入文字等を読み取り、その読取結果をパソコン51に入力する。或いは図示しないデータベースより検索し、その結果を入力する。
【0003】
次に第2段階において、第1段階で入力した入力データが正しいかどうかを、オペレータA以外のオペレータBが端末Bにおいて確認する。オペレータBは、パソコン61を使用してオペレータAが入力した入力データと記入済み帳票の現物とを目視にて比較する。又は、オペレータAが入力した入力データと画像データ格納部53から読み出した記入済み帳票の画像データ41とを目視にて比較する。比較の結果、入力データに誤りがあればキーボードからなるデータ入力部62により新たなデータを入力し、入力データを修正する。
【0004】
更に、第3段階において、第2段階で修正入力した入力データが正しいかどうかを、オペレータA、B以外のオペレータCが端末Cにおいて確認する。オペレータCは、同様にパソコン71を使用し、目視にて確認する。比較の結果、仮に再度入力データに誤りがあればキーボードからなるデータ入力部72により新たなデータを再度入力し、入力データを修正する。その後、他のオペレータDが確認することにより、以後修正入力がなくなるまでこれを繰り返す。
【0005】
上記作業を各オペレータがそれぞれ別端末で実施する場合の作業を効率化する方法として、特開2006−244115号公報(特許文献1)によって提案されているデータ入力支援方法がある。特許文献1によれば、入力や確認作業を行う各端末で、1)記入済み帳票をスキャンして取得した画像データと、2)入力対象項目の当該帳票画像上での座標・矩形サイズからなる位置情報とオペレータによる入力データとを併せ持つ「項目名一覧入力データ」の二つを持ちまわる。これにより処理対象の帳票画像上に、入力項目の位置を矩形で囲んで強調表示することができ、かつ、その仕組みを、端末毎のデータメンテナンスを行うことなく実現することができることが記載されている。
【0006】
以下、従来技術における帳票の記入内容をデータ化する帳票データ入力装置について説明する。図11は従来の帳票データ入力画面40を示す説明図である。オペレータAは、記入済み帳票の現物を参照しながら又は記入済み帳票の画像データ41を帳票データ入力画面40に表示させながら、帳票の項目名一覧表42を帳票データ入力画面40に表示させる。
【0007】
帳票の項目名一覧表42は、記入済み帳票上の文字や数字をデータ化するとき使用し、帳票上の項目名欄43とこれに対応して設けた入力文字データ欄44からなる。オペレータは例えば、項目名欄43の「クラブ名」に入力文字データ欄44の「にこにこ」をデータ入力部52より入力するものである。オペレータAによる入力は、端末Aのデータ入力部52からカーソル8の位置の項目の入力文字データ欄44を入力する。
【0008】
以上のようにオペレータAは帳票データ入力画面40を使って入力文字データ欄44に入力するが、入力作業前に、以下に示す「項目名一覧入力データ」を作成する必要がある。以下、項目名一覧入力データ46の作成方法を説明する。図12は、従来の項目名一覧入力データ46を作成する手順を示すフローチャートである。
【0009】
S101:オペレータは処理対象となる記入済み帳票を1枚用意する。図示しない制御部は同じく図示しない画像入力装置に対し、記入済み帳票の画像データ41を読取るよう指示し、画像データ格納部53に対し読取った画像データ41を格納するよう指示する。
S102:オペレータは処理対象の全項目に以下の手順を行う。
【0010】
S103:オペレータはパソコン51にて、まず、処理対象項目の「項目名」を選択する。例えば、オペレータは項目名「会員氏名」を選択したとする。即ち制御部は、データ入力部52に対し、オペレータが選択した項目名を受付けるよう指示する。なお、図13は、従来の項目名一覧入力データ46の構成を示す説明図である。同図に示す項目名一覧入力データ46は、項目名が1.クラブ名、2.お申込日、3.会員氏名、4.会員住所、5.名義人氏名、6.名義人住所の6項目が最終的に選択されたことを示す。
【0011】
S104:オペレータは、当該項目名を入力するために参照すべき位置をマウスドラグを使って矩形にて指定し、その座標・領域幅・領域高さを示す値からなる「位置情報」を指定する。即ち制御部は、図示しない位置情報読取制御部に対し、オペレータが指定した位置情報を読取るよう指示する。
【0012】
図13に示す例は、項目名「会員氏名」の位置情報は、X=10、Y=10、W=60、H=10であることから、項目名「会員氏名」の帳票データ入力画面40上の位置は原点を画面左上隅とした場合、X座標10、Y座標10であり、幅が60、高さが10である位置情報を読み取ったことを示す。
【0013】
S105:制御部は、項目名と位置情報を取得し、項目名一覧入力データ格納部54に対し、項目名一覧入力データ46に書き込むよう指示する。
【0014】
以下同様に、全ての処理対象項目毎に行う。こうして従来の項目名一覧入力データ46が出来上がる。各項目の入力データ欄は次に説明するデータ入力の手順で入力することになる。このデータは、当該帳票と同種の帳票の入力作業を行う際の雛型となる。
【0015】
次に、処理対象帳票の入力作業について説明する。図14は、従来のオペレータによるデータ入力から保存までの手順を示すフローチャートである。
S201:制御部は、図示しない画像入力装置に対し、入力処理対象となっている現物の記入済み帳票から画像データ41を読み込むよう指示する。
【0016】
S202:項目名一覧入力データ格納部54に項目名一覧入力データ46が複数種類格納されている場合、オペレータは入力処理する当該帳票が使う項目名一覧入力データ46を選択する。即ち、制御部は、選択された項目名一覧入力データ46を特定する。
【0017】
S203:使用する項目名一覧入力データ46が決定した後、制御部は、項目名一覧入力データ格納部54に対し、当該項目名一覧入力データ46から「項目名」を全て読み出すよう指示する。そして、パソコン51のデータ表示部に対し、帳票データ入力画面40を表示し、項目名一覧表42に「項目名」を表示するよう指示する。
S204:オペレータは、入力処理する帳票の画像データ41を参照しながら、以下の通り項目名一覧表42にある全ての項目のデータ入力を実施する。
【0018】
S205:オペレータは、項目名一覧表42の項目名43の入力文字データ欄44にカーソル8を移動させ、その項目名を特定する。即ち、制御部は、データ表示部に対し、オペレータが特定した項目名を取得するよう指示する。
【0019】
S206:制御部は、特定された項目名をもとに、項目名一覧入力データ格納部54に対し、項目名一覧入力データ46より、当該項目名の位置情報、即ち座標・領域幅・領域高さを示す値を読み出すよう指示する。
【0020】
S207:制御部は、取得した位置情報に基づいて、データ表示部に対し、処理帳票の画像データ41上の該当する項目名の位置に矩形枠45を赤線で囲んで表示するよう指示する。
【0021】
S208:オペレータは、項目名一覧表42における該当項目に対応する入力文字データ欄44に、画像データ41上の赤線の矩形枠45中の内容と同じ内容をデータ入力部52からデータ入力する。即ち、制御部は、データ入力部52に対し、オペレータが入力したデータを受付けるよう指示する。
S209:制御部は、項目名一覧入力データ格納部54に対し、入力されたデータを項目名一覧表42に保存するよう指示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0022】
【特許文献1】特開2006−244115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
しかしながら、従来の技術によれば、図11に示すように、例えば項目名一覧表42における「名義人氏名」を入力しようとした場合、帳票の口座ご名義人様おなまえ欄の矩形枠45には「同上」としか記入がない場合がある。この場合オペレータは、入力すべき内容がどこにあるかを帳票画像中から探さなければならない。処理対象となる帳票上に、前出と同じ記入内容となる可能性がある箇所がある場合、換言すると、ある項目の記入内容が他の項目の記入内容を参照可能であるとき、必要な情報を記入せずに「同上」と記入され、又は空欄のままにされる場合がある。このような場合に上記手順で確認を行うと、オペレータはデータを入力するために帳票画像上から前出に当る箇所を探すのに時間が掛かるという問題がある。
【0024】
本発明が解決しようとする課題は、ある項目の記入内容が他の項目の記入内容を参照可能であるとき、必要な情報を記入せずに「同上」と記入され、又は空欄のままにされる場合があっても、オペレータは他の項目の記入内容を容易に参照してデータ入力を可能とする帳票データ入力装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
上記課題を解決するために本発明に関する帳票データ入力装置は、記入済み帳票の画像データを表示するとともに、前記帳票の項目名と、前記項目名に対応した入力文字データ欄とを表示し、前記入力文字データ欄に文字データを入力する帳票データ入力装置において、前記帳票の前記画像データを格納する画像データ格納部と、前記帳票の項目名と、前記項目名の前記画像データ上の位置の情報と、前記項目名に対応した入力文字データが他の前記項目名に対応した入力文字データを参照可能であるときの両者の参照関係情報とを格納する項目名一覧入力データ格納部と、前記画像データ格納部に格納した前記画像データを表示するとともに、前記項目名一覧入力データ格納部に格納した前記項目名と、前記項目名に対応した入力文字データ欄とを表示する表示部と、前記表示部に表示した前記入力文字データ欄に文字データを入力する入力部とを有し、更に、前記表示部は、前記参照関係情報に基づき、一方の前記項目名に対応した前記入力文字データ欄に前記文字データを入力するとき、前記両者の前記項目名の前記画像データ上の前記位置に強調表示をすることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0026】
上記構成を有する本発明の帳票データ入力装置によれば、前出と同じ内容となる可能性がある項目(仮に子項目とする)の処理定義に、どの項目と関連があるかの情報を持たせることとする。そして、当該子項目が空欄又は「同上」である場合、帳票画像上の当該子項目及び当該子項目に関連する項目(仮に親項目とする)について、共に対応する位置(領域を含む)を矩形で囲んで強調表示して、オペレータに注意を喚起する。これによりオペレータの操作に基づいて、親項目の入力データを子項目の入力データとして置換えを行う。即ち入力済みの親項目の入力データをコピーして子項目の入力データとして使うことができるので、オペレータの習熟度を問わずに、作業の精度・効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】第1の実施の形態に関する帳票データ入力装置100のブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に関する帳票データ入力装置100の概略構成図である。
【図3】顧客により記入された帳票10の説明図である。
【図4】本実施の形態に関するパソコン1の制御部5の機能ブロック図である。
【図5】本実施の形態に関する項目名一覧入力データ26を作成する手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態に関する項目名一覧入力データ26の構成を示す説明図である。
【図7】本実施の形態に関するオペレータによるデータ入力から保存までの手順を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態に関する帳票データ入力画面20を示す説明図である。
【図9】本実施の形態に関する帳票データ入力画面20を示す説明図である。
【図10】従来の帳票のデータ入力方法を示す説明図である。
【図11】従来の帳票データ入力画面40を示す説明図である。
【図12】従来の項目名一覧入力データ46を作成する手順を示すフローチャートである。
【図13】従来の項目名一覧入力データ46の構成を示す説明図である。
【図14】従来のオペレータによるデータ入力から保存までの手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。図2は第1の実施の形態に関する帳票データ入力装置100の概略構成図である。帳票データ入力装置100はパソコン1と入力装置としての画像入力装置2からなる。パソコン1は、オペレータにより入力操作されるキーボードからなるデータ入力部3と、入力結果を表示する表示部4と、次に説明する画像データ格納部6、項目名一覧入力データ格納部7と制御部5からなる。
【0029】
図1は第1の実施の形態に関する帳票データ入力装置100のブロック図である。画像入力装置2は、顧客により記入された帳票10の現物を読み取り、画像データ21に変換する。読取った画像データ21はパソコン1に送られ、パソコン1の制御部5の制御により画像データ格納部6へ格納される。また、画像入力装置2は、光学式文字読取装置としても機能するものでもよい。
【0030】
データ入力部3はオペレータによって、入力データが入力される。オペレータは後述するように表示部4に帳票データ入力画面20を表示し、帳票の項目名に対応した入力文字データ欄24にデータ入力部3から文字データを入力する。又は光学式文字読取装置として機能する画像入力装置2から文字データを入力してもよい。データ入力部3には、図示しないマウスを含むものとする。オペレータはマウスを使って、後述する帳票の項目名の位置情報を入力する。
【0031】
表示部4は帳票データ入力画面20を表示する。帳票データ入力画面20は画像データ21及び項目名一覧表22を表示する。また表示部4は、後述する子項目に対応した入力文字データ欄に文字データを入力するとき、画像データ21上の親項目と子項目の両者の位置に強調表示をする。帳票データ入力画面20の詳細は図8、図9において後述する。画像データ格納部6は、顧客により記入された帳票10の画像データ21を格納する。項目名一覧入力データ格納部7は、後述する項目名一覧入力データ26を格納する。
【0032】
図3は、顧客により記入された帳票10の説明図である。同図の帳票10は、クラブの入会届であり、項目は図示するように6項目あるものとする。即ち、顧客はクラブ名記入欄10−1、お申込日記入欄10−2、会員氏名記入欄10−3、会員住所記入欄10−4、名義人氏名記入欄10−5、名義人住所記入欄10−6に記入している。ただし、名義人氏名記入欄10−5、名義人住所記入欄10−6は「同上」とのみ記入してあることを示している。
【0033】
図4は、本実施の形態に関するパソコン1の制御部5の機能ブロック図である。同図は本発明に関する主な機能のみ示す。位置情報読取制御部32は、オペレータがマウスを操作することにより、指定された項目について、帳票上の矩形枠37、38の位置情報を読取る。即ち、項目の位置情報は、XY座標、高さ及び幅である。読み取られた位置情報は項目名一覧入力データ26として、項目名一覧入力データ格納部7に格納される。メモリ制御部33は、画像データ21を格納する画像データ格納部6と、項目名一覧入力データ26を格納する項目名一覧入力データ格納部7を制御する。
【0034】
参照関係判断部34は、入力項目について、項目名一覧入力データ26中の「参照関係」を読み出し、ある項目名に対応した入力文字データが、他の項目名に対応した入力文字データと参照関係にあるとき、参照関係が子項目(参照項目)であるかどうか判断する。項目文字認識部35は、前記参照関係があったとき、画像データ21から当該項目に対応する記入内容について文字認識を実施する。具体的には、後述するように参照関係判断部34は「同上」の記載があるか、空欄(出力文字無し)であるか認識する。親項目検索部36は、前記参照関係があったとき、当該入力項目に対応する「親」項目を検索する。そして、動作制御部31は、パソコン1の各部の動作を制御する。
【0035】
ここで帳票に記入をするとき、通常は上方から記入していく傾向がある。その傾向からすると、類似の項目のうち、帳票上の上方にある項目には十分に記載するが、下方にある項目には「同上」と記入することがある。
【0036】
本発明では、まず、項目名一覧入力データ26を作成する際に、当該入力対象項目に参照関係を設定することである。参照関係は、一方の項目名に対応した入力文字データが他方の項目名に対応した入力文字データを参照可能であるときの両者の関係である。参照関係は例えば「親(被参照項目)」「子(参照項目)」の関係として設定する。「子」に当る処理対象データの入力時は、対応する「親」項目を参照することができる。そのため「子」項目だけでなく「親」項目も強調表示することで、データ入力効率を上げるようにする。強調表示は、全ての項目について行う。参照関係のある場合は「親(被参照項目)」「子(参照項目)」の両方とも強調表示する。
【0037】
更に、オペレータの指示により、「親」項目中に入力されているデータをそのまま「子」項目にコピーすることができるようにすることで、データ入力ミスをなくするようにすることができる。
【0038】
入力作業前に作成する項目名一覧入力データ26の作成方法を説明する。図5は本実施の形態に関する項目名一覧入力データ26を作成する手順を示すフローチャートである。
S301:オペレータは処理対象となる記入済み帳票を1枚用意する。動作制御部31は画像入力装置2に対し、記入済み帳票10の画像データ21を読取るよう指示し、画像データ格納部6に対し読取った画像データ21を格納するよう指示する。
S302:オペレータは処理対象の全項目に以下の手順を行う。
【0039】
S303:オペレータはパソコン1にて、まず、処理対象項目の「項目名」を選択する。例えば、オペレータは項目名「会員氏名」を選択したとする。即ち動作制御部31は、データ入力部3に対し、オペレータが選択した項目名を受付けるよう指示する。なお、図6は、本実施の形態に関する項目名一覧入力データ26の構成を示す説明図である。項目名一覧入力データ26は、帳票の項目名と、項目名の画像データ21上の位置の情報と、被参照項目に対応した入力文字データと参照項目に対応した入力文字データとの参照関係の情報と、オペレータによる入力データ欄を有する。項目名一覧入力データ26は帳票の種類毎に作成され、項目名一覧入力データ格納部7に格納される。同図に示す例は、項目名が1.クラブ名、3.会員氏名、5.名義人氏名のみを示すが、最終的にお申込日、会員住所、名義人住所を含め、6項目選択されたこととする。
【0040】
S304:オペレータは、当該項目名を入力するために参照すべき位置をマウスドラグを使って矩形にて指定し、その座標・領域幅・領域高さを示す値からなる「位置情報」を指定する。即ち動作制御部31は、位置情報読取制御部32に対し、オペレータが指定した位置情報を読取るよう指示する。図6に示す例は、項目名「会員氏名」の位置情報は、X=10、Y=10、W=60、H=10であることから、項目名「会員氏名」の帳票データ入力画面20上の位置は原点を画面左上隅とした場合、X座標10、Y座標10であり、幅が60、高さが10であることを示す。なお、単位は例えばミリ又はピクセルであり、又は別の単位に変更して読み替えてもよい。
【0041】
S305:項目名や位置情報の他に、当該入力項目に対する「参照関係」を設定する。特に参照関係がない項目については参照関係を「指定無」とする。参照関係がある項目については、先にデータ入力される項目を「親」、後からデータ入力される項目を「子」と指定する。(どっちが先に入力するかは、決め事であるが、例えば帳票10の上から順に入力することと決めてもよい。)親子関係が一の帳票中に複数個存在する場合もあるので、例えば「親−A」「子−A」「親−B」「子−B」のように、それぞれが対応する相手がわかるようなA,Bグループ分けした指定とする。ここで「親」が被参照項目、「子」が参照項目である。即ち、「子」に対応する入力文字データを入力するとき、「親」に対応する入力文字データを参照することができる。
【0042】
S306:その後、項目名・位置情報・参照関係情報を保存する。例えば、図6に示す項目名一覧入力データのNo.3「会員氏名」はAグループの親子関係の「親」であることを示し、No.5「名義人氏名」はAグループの親子関係の「子」であることを示す。項目名一覧入力データ格納部7に格納する際は、後に処理帳票毎に入力される「入力データ」を入力するための入力欄を設けておく。このデータは、当該帳票と同種の帳票の入力作業を行う際の雛型となる。動作制御部31はメモリ制御部33に対し、作成された項目名一覧入力データ26を項目名一覧入力データ格納部7に格納するよう指示する。
【0043】
次に、個別の処理対象帳票にて入力作業を実施する方法を説明する。オペレータは、記入済み帳票10の画像データ21を帳票データ入力画面20に表示させながら、帳票10の項目名一覧表22を帳票データ入力画面20に表示させる。帳票10の項目名一覧表22は、帳票10上の各項目の文字や数字をデータ化するとき使用し、帳票上の項目名欄23とこれに対応して設けた入力文字データ欄24からなる。項目名欄23は、項目名一覧入力データ格納部7に格納されている項目名一覧入力データ26の帳票の項目名より順次転記される。入力文字データ欄24はオペレータにより文字データが入力される。オペレータは例えば、項目名欄23の「クラブ名」に入力文字データ欄24の「にこにこ」を入力する。オペレータによる入力は、データ入力部3からカーソル8の位置の項目の入力文字データ欄24に入力する。
【0044】
図7は、本実施の形態に関するオペレータによるデータ入力から保存までの手順を示すフローチャートである。
S401:動作制御部31は、画像入力装置2に対し、入力処理対象となっている現物の記入済み帳票10から画像データ21を読み込むよう指示する。
S402:次に、項目名一覧入力データ格納部7に項目名一覧入力データ26が複数種類格納されている場合、オペレータは入力処理する当該帳票10が使う項目名一覧入力データ26を選択する。即ち、動作制御部31は、選択された項目名一覧入力データ26を特定する。
【0045】
S403:使用する項目名一覧入力データ26が決定した後、動作制御部31は、項目名一覧入力データ格納部7に対し、当該項目名一覧入力データ26から「項目名」を全て読み出すよう指示する。そして、データ表示部4に対し、帳票データ入力画面20を表示し、項目名一覧表22に「項目名」を表示するよう指示する。オペレータは、入力処理する帳票の画像データ21を参照しながら、以下の通り項目名一覧表22にある全ての項目のデータ入力を実施する。
【0046】
S404:オペレータは、項目名一覧表42の項目名13の入力文字データ欄44にカーソル8を移動させ、その項目名を特定する。即ち、動作制御部31は、表示部4に対し、オペレータが特定した項目名を取得するよう指示する。
【0047】
S405: 動作制御部31は、特定された項目名をもとに、項目名一覧入力データ格納部7に対し、項目名一覧入力データ26より、当該項目名の位置情報、即ち座標・領域幅・領域高さを示す値を読み出すよう指示する。
【0048】
S406:動作制御部31は、取得した位置情報に基づいて、表示部4に対し、処理帳票11の画像データ21上の該当する項目名の位置に矩形枠37を赤線で囲んで表示するよう指示する。
【0049】
S407:動作制御部31は、参照関係判断部34に対し、当該入力項目について、項目名一覧入力データ26中の「参照関係」を読み出し、参照関係が「子」であるかどうか判断するよう指示する。
【0050】
S408:参照関係が「子」である場合は、動作制御部31は、項目文字認識部35に対し、当該項目に対応する記入内容について画像データ21から文字認識を実施するよう指示する。
S409:動作制御部31は、項目文字認識部35に対し、認識結果が「同上」もしくは空欄(出力文字無し)かどうか判断するよう指示する。
【0051】
S410:認識結果が「同上」の場合、動作制御部31は、親項目検索部36に対し、当該入力項目に対応する「親」項目を検索するよう指示する。例えば、当該項目が、参照関係に「子−A」を持つ「名義人氏名」であった場合、参照関係に「親−A」を持つ「会員氏名」が親項目となる。
【0052】
S411:動作制御部31は、親項目検索部36が検索した親項目について項目名を取得し、メモリ制御部33に対し、項目名一覧入力データ格納部7の項目名一覧入力データ26より、当該項目名の「位置情報」を取得するよう指示する。
【0053】
S412:動作制御部31は、表示部4に対し、帳票データ入力画面20上に、取得した親項目の「位置情報」に該当する位置に矩形枠38を青線で囲んで表示するよう指示する。
S413:動作制御部31は、表示部4に対し、帳票データ入力画面20上に、当該項目の入力データとして親項目の入力データを設定してよいかを確認するダイアログ39を表示する。
【0054】
図8及び図9は本実施の形態に関する帳票データ入力画面20を示す説明図である。図8は、当該項目(名義人氏名)と親項目(会員氏名)の両方に矩形枠37、38で囲んだ強調表示を実施し、当該項目に親項目の入力データを設定してよいかを確認するダイアログ39を表示した画面表示例を示す。即ち、表示部4は「会員氏名の入力内容と置き換えますか?」と表示する。
【0055】
S414:オペレータは「はい」又は「いいえ」をクリックする。即ち、動作制御部31は、表示部4に対し、「はい」又は「いいえ」のいずれかが選択されたか判断するよう指示する。
【0056】
S415:ダイアログへのオペレータの指示が「はい」であった場合、親項目の入力データの内容を、当該項目への入力として扱い、入力文字データ欄24に親項目の入力データを設定する。図9は、当該項目(名義人氏名)の入力文字データ欄24に、親項目(会員氏名)の入力文字データを置換えした画面表示例である。
【0057】
S416、S417:オペレータは、画像上の赤線の矩形枠37中の内容と同じ内容をデータ入力部3からデータ入力する。即ち、動作制御部31は、データ入力部3に対し、オペレータが入力したデータを受付けるよう指示する。
S418:動作制御部31は、項目名一覧入力データ格納部7に対し、入力されたデータを項目名一覧入力データ26に保存するよう指示する。
【0058】
以上のように、この発明によれば、前出と同じ内容となる可能性がある項目の処理定義に、どの項目と関連があるかの情報を持たせ、当該項目が空欄もしくはOCRでの文字認識結果が「同上」である場合に、帳票画像上の当該子項目及び当該子項目に関連する親項目について、共に対応する位置を矩形で囲んで強調表示して、オペレータに注意喚起する。
これによりオペレータの指定に応じて親項目の入力データを子項目の入力データとして置換えを実施する。即ち入力済みの親項目の入力データをコピーして子項目の入力データとして使うことができるので、オペレータの習熟度を問わずに、作業の精度・効率を向上させることができる。
【符号の説明】
【0059】
1 パソコン
2 画像入力装置
3 データ入力部
4 表示部
5 制御部
6 画像データ格納部
7 項目名一覧入力データ格納部
21 画像データ
22 項目名一覧表
37、38 矩形枠
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客により帳票に記入された文字及び数字をデータ化する帳票データ入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客により記入された帳票上の文字や数字をデータ化するとき、以下の方法で処理する場合がある。図10は従来の帳票のデータ入力方法を示す説明図である。まず第1段階で、オペレータAが端末Aにおいて、記入済み帳票のイメージとしての画像データ41を予め格納した画像データ格納部53から、当該帳票の画像データ41を読み出し、記入済み帳票上の記入文字等をパソコン51のキーボードからなるデータ入力部52により入力する。又は後述する光学文字読取装置によって、帳票上の記入文字等を読み取り、その読取結果をパソコン51に入力する。或いは図示しないデータベースより検索し、その結果を入力する。
【0003】
次に第2段階において、第1段階で入力した入力データが正しいかどうかを、オペレータA以外のオペレータBが端末Bにおいて確認する。オペレータBは、パソコン61を使用してオペレータAが入力した入力データと記入済み帳票の現物とを目視にて比較する。又は、オペレータAが入力した入力データと画像データ格納部53から読み出した記入済み帳票の画像データ41とを目視にて比較する。比較の結果、入力データに誤りがあればキーボードからなるデータ入力部62により新たなデータを入力し、入力データを修正する。
【0004】
更に、第3段階において、第2段階で修正入力した入力データが正しいかどうかを、オペレータA、B以外のオペレータCが端末Cにおいて確認する。オペレータCは、同様にパソコン71を使用し、目視にて確認する。比較の結果、仮に再度入力データに誤りがあればキーボードからなるデータ入力部72により新たなデータを再度入力し、入力データを修正する。その後、他のオペレータDが確認することにより、以後修正入力がなくなるまでこれを繰り返す。
【0005】
上記作業を各オペレータがそれぞれ別端末で実施する場合の作業を効率化する方法として、特開2006−244115号公報(特許文献1)によって提案されているデータ入力支援方法がある。特許文献1によれば、入力や確認作業を行う各端末で、1)記入済み帳票をスキャンして取得した画像データと、2)入力対象項目の当該帳票画像上での座標・矩形サイズからなる位置情報とオペレータによる入力データとを併せ持つ「項目名一覧入力データ」の二つを持ちまわる。これにより処理対象の帳票画像上に、入力項目の位置を矩形で囲んで強調表示することができ、かつ、その仕組みを、端末毎のデータメンテナンスを行うことなく実現することができることが記載されている。
【0006】
以下、従来技術における帳票の記入内容をデータ化する帳票データ入力装置について説明する。図11は従来の帳票データ入力画面40を示す説明図である。オペレータAは、記入済み帳票の現物を参照しながら又は記入済み帳票の画像データ41を帳票データ入力画面40に表示させながら、帳票の項目名一覧表42を帳票データ入力画面40に表示させる。
【0007】
帳票の項目名一覧表42は、記入済み帳票上の文字や数字をデータ化するとき使用し、帳票上の項目名欄43とこれに対応して設けた入力文字データ欄44からなる。オペレータは例えば、項目名欄43の「クラブ名」に入力文字データ欄44の「にこにこ」をデータ入力部52より入力するものである。オペレータAによる入力は、端末Aのデータ入力部52からカーソル8の位置の項目の入力文字データ欄44を入力する。
【0008】
以上のようにオペレータAは帳票データ入力画面40を使って入力文字データ欄44に入力するが、入力作業前に、以下に示す「項目名一覧入力データ」を作成する必要がある。以下、項目名一覧入力データ46の作成方法を説明する。図12は、従来の項目名一覧入力データ46を作成する手順を示すフローチャートである。
【0009】
S101:オペレータは処理対象となる記入済み帳票を1枚用意する。図示しない制御部は同じく図示しない画像入力装置に対し、記入済み帳票の画像データ41を読取るよう指示し、画像データ格納部53に対し読取った画像データ41を格納するよう指示する。
S102:オペレータは処理対象の全項目に以下の手順を行う。
【0010】
S103:オペレータはパソコン51にて、まず、処理対象項目の「項目名」を選択する。例えば、オペレータは項目名「会員氏名」を選択したとする。即ち制御部は、データ入力部52に対し、オペレータが選択した項目名を受付けるよう指示する。なお、図13は、従来の項目名一覧入力データ46の構成を示す説明図である。同図に示す項目名一覧入力データ46は、項目名が1.クラブ名、2.お申込日、3.会員氏名、4.会員住所、5.名義人氏名、6.名義人住所の6項目が最終的に選択されたことを示す。
【0011】
S104:オペレータは、当該項目名を入力するために参照すべき位置をマウスドラグを使って矩形にて指定し、その座標・領域幅・領域高さを示す値からなる「位置情報」を指定する。即ち制御部は、図示しない位置情報読取制御部に対し、オペレータが指定した位置情報を読取るよう指示する。
【0012】
図13に示す例は、項目名「会員氏名」の位置情報は、X=10、Y=10、W=60、H=10であることから、項目名「会員氏名」の帳票データ入力画面40上の位置は原点を画面左上隅とした場合、X座標10、Y座標10であり、幅が60、高さが10である位置情報を読み取ったことを示す。
【0013】
S105:制御部は、項目名と位置情報を取得し、項目名一覧入力データ格納部54に対し、項目名一覧入力データ46に書き込むよう指示する。
【0014】
以下同様に、全ての処理対象項目毎に行う。こうして従来の項目名一覧入力データ46が出来上がる。各項目の入力データ欄は次に説明するデータ入力の手順で入力することになる。このデータは、当該帳票と同種の帳票の入力作業を行う際の雛型となる。
【0015】
次に、処理対象帳票の入力作業について説明する。図14は、従来のオペレータによるデータ入力から保存までの手順を示すフローチャートである。
S201:制御部は、図示しない画像入力装置に対し、入力処理対象となっている現物の記入済み帳票から画像データ41を読み込むよう指示する。
【0016】
S202:項目名一覧入力データ格納部54に項目名一覧入力データ46が複数種類格納されている場合、オペレータは入力処理する当該帳票が使う項目名一覧入力データ46を選択する。即ち、制御部は、選択された項目名一覧入力データ46を特定する。
【0017】
S203:使用する項目名一覧入力データ46が決定した後、制御部は、項目名一覧入力データ格納部54に対し、当該項目名一覧入力データ46から「項目名」を全て読み出すよう指示する。そして、パソコン51のデータ表示部に対し、帳票データ入力画面40を表示し、項目名一覧表42に「項目名」を表示するよう指示する。
S204:オペレータは、入力処理する帳票の画像データ41を参照しながら、以下の通り項目名一覧表42にある全ての項目のデータ入力を実施する。
【0018】
S205:オペレータは、項目名一覧表42の項目名43の入力文字データ欄44にカーソル8を移動させ、その項目名を特定する。即ち、制御部は、データ表示部に対し、オペレータが特定した項目名を取得するよう指示する。
【0019】
S206:制御部は、特定された項目名をもとに、項目名一覧入力データ格納部54に対し、項目名一覧入力データ46より、当該項目名の位置情報、即ち座標・領域幅・領域高さを示す値を読み出すよう指示する。
【0020】
S207:制御部は、取得した位置情報に基づいて、データ表示部に対し、処理帳票の画像データ41上の該当する項目名の位置に矩形枠45を赤線で囲んで表示するよう指示する。
【0021】
S208:オペレータは、項目名一覧表42における該当項目に対応する入力文字データ欄44に、画像データ41上の赤線の矩形枠45中の内容と同じ内容をデータ入力部52からデータ入力する。即ち、制御部は、データ入力部52に対し、オペレータが入力したデータを受付けるよう指示する。
S209:制御部は、項目名一覧入力データ格納部54に対し、入力されたデータを項目名一覧表42に保存するよう指示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0022】
【特許文献1】特開2006−244115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
しかしながら、従来の技術によれば、図11に示すように、例えば項目名一覧表42における「名義人氏名」を入力しようとした場合、帳票の口座ご名義人様おなまえ欄の矩形枠45には「同上」としか記入がない場合がある。この場合オペレータは、入力すべき内容がどこにあるかを帳票画像中から探さなければならない。処理対象となる帳票上に、前出と同じ記入内容となる可能性がある箇所がある場合、換言すると、ある項目の記入内容が他の項目の記入内容を参照可能であるとき、必要な情報を記入せずに「同上」と記入され、又は空欄のままにされる場合がある。このような場合に上記手順で確認を行うと、オペレータはデータを入力するために帳票画像上から前出に当る箇所を探すのに時間が掛かるという問題がある。
【0024】
本発明が解決しようとする課題は、ある項目の記入内容が他の項目の記入内容を参照可能であるとき、必要な情報を記入せずに「同上」と記入され、又は空欄のままにされる場合があっても、オペレータは他の項目の記入内容を容易に参照してデータ入力を可能とする帳票データ入力装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
上記課題を解決するために本発明に関する帳票データ入力装置は、記入済み帳票の画像データを表示するとともに、前記帳票の項目名と、前記項目名に対応した入力文字データ欄とを表示し、前記入力文字データ欄に文字データを入力する帳票データ入力装置において、前記帳票の前記画像データを格納する画像データ格納部と、前記帳票の項目名と、前記項目名の前記画像データ上の位置の情報と、前記項目名に対応した入力文字データが他の前記項目名に対応した入力文字データを参照可能であるときの両者の参照関係情報とを格納する項目名一覧入力データ格納部と、前記画像データ格納部に格納した前記画像データを表示するとともに、前記項目名一覧入力データ格納部に格納した前記項目名と、前記項目名に対応した入力文字データ欄とを表示する表示部と、前記表示部に表示した前記入力文字データ欄に文字データを入力する入力部とを有し、更に、前記表示部は、前記参照関係情報に基づき、一方の前記項目名に対応した前記入力文字データ欄に前記文字データを入力するとき、前記両者の前記項目名の前記画像データ上の前記位置に強調表示をすることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0026】
上記構成を有する本発明の帳票データ入力装置によれば、前出と同じ内容となる可能性がある項目(仮に子項目とする)の処理定義に、どの項目と関連があるかの情報を持たせることとする。そして、当該子項目が空欄又は「同上」である場合、帳票画像上の当該子項目及び当該子項目に関連する項目(仮に親項目とする)について、共に対応する位置(領域を含む)を矩形で囲んで強調表示して、オペレータに注意を喚起する。これによりオペレータの操作に基づいて、親項目の入力データを子項目の入力データとして置換えを行う。即ち入力済みの親項目の入力データをコピーして子項目の入力データとして使うことができるので、オペレータの習熟度を問わずに、作業の精度・効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】第1の実施の形態に関する帳票データ入力装置100のブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に関する帳票データ入力装置100の概略構成図である。
【図3】顧客により記入された帳票10の説明図である。
【図4】本実施の形態に関するパソコン1の制御部5の機能ブロック図である。
【図5】本実施の形態に関する項目名一覧入力データ26を作成する手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態に関する項目名一覧入力データ26の構成を示す説明図である。
【図7】本実施の形態に関するオペレータによるデータ入力から保存までの手順を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態に関する帳票データ入力画面20を示す説明図である。
【図9】本実施の形態に関する帳票データ入力画面20を示す説明図である。
【図10】従来の帳票のデータ入力方法を示す説明図である。
【図11】従来の帳票データ入力画面40を示す説明図である。
【図12】従来の項目名一覧入力データ46を作成する手順を示すフローチャートである。
【図13】従来の項目名一覧入力データ46の構成を示す説明図である。
【図14】従来のオペレータによるデータ入力から保存までの手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0028】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。図2は第1の実施の形態に関する帳票データ入力装置100の概略構成図である。帳票データ入力装置100はパソコン1と入力装置としての画像入力装置2からなる。パソコン1は、オペレータにより入力操作されるキーボードからなるデータ入力部3と、入力結果を表示する表示部4と、次に説明する画像データ格納部6、項目名一覧入力データ格納部7と制御部5からなる。
【0029】
図1は第1の実施の形態に関する帳票データ入力装置100のブロック図である。画像入力装置2は、顧客により記入された帳票10の現物を読み取り、画像データ21に変換する。読取った画像データ21はパソコン1に送られ、パソコン1の制御部5の制御により画像データ格納部6へ格納される。また、画像入力装置2は、光学式文字読取装置としても機能するものでもよい。
【0030】
データ入力部3はオペレータによって、入力データが入力される。オペレータは後述するように表示部4に帳票データ入力画面20を表示し、帳票の項目名に対応した入力文字データ欄24にデータ入力部3から文字データを入力する。又は光学式文字読取装置として機能する画像入力装置2から文字データを入力してもよい。データ入力部3には、図示しないマウスを含むものとする。オペレータはマウスを使って、後述する帳票の項目名の位置情報を入力する。
【0031】
表示部4は帳票データ入力画面20を表示する。帳票データ入力画面20は画像データ21及び項目名一覧表22を表示する。また表示部4は、後述する子項目に対応した入力文字データ欄に文字データを入力するとき、画像データ21上の親項目と子項目の両者の位置に強調表示をする。帳票データ入力画面20の詳細は図8、図9において後述する。画像データ格納部6は、顧客により記入された帳票10の画像データ21を格納する。項目名一覧入力データ格納部7は、後述する項目名一覧入力データ26を格納する。
【0032】
図3は、顧客により記入された帳票10の説明図である。同図の帳票10は、クラブの入会届であり、項目は図示するように6項目あるものとする。即ち、顧客はクラブ名記入欄10−1、お申込日記入欄10−2、会員氏名記入欄10−3、会員住所記入欄10−4、名義人氏名記入欄10−5、名義人住所記入欄10−6に記入している。ただし、名義人氏名記入欄10−5、名義人住所記入欄10−6は「同上」とのみ記入してあることを示している。
【0033】
図4は、本実施の形態に関するパソコン1の制御部5の機能ブロック図である。同図は本発明に関する主な機能のみ示す。位置情報読取制御部32は、オペレータがマウスを操作することにより、指定された項目について、帳票上の矩形枠37、38の位置情報を読取る。即ち、項目の位置情報は、XY座標、高さ及び幅である。読み取られた位置情報は項目名一覧入力データ26として、項目名一覧入力データ格納部7に格納される。メモリ制御部33は、画像データ21を格納する画像データ格納部6と、項目名一覧入力データ26を格納する項目名一覧入力データ格納部7を制御する。
【0034】
参照関係判断部34は、入力項目について、項目名一覧入力データ26中の「参照関係」を読み出し、ある項目名に対応した入力文字データが、他の項目名に対応した入力文字データと参照関係にあるとき、参照関係が子項目(参照項目)であるかどうか判断する。項目文字認識部35は、前記参照関係があったとき、画像データ21から当該項目に対応する記入内容について文字認識を実施する。具体的には、後述するように参照関係判断部34は「同上」の記載があるか、空欄(出力文字無し)であるか認識する。親項目検索部36は、前記参照関係があったとき、当該入力項目に対応する「親」項目を検索する。そして、動作制御部31は、パソコン1の各部の動作を制御する。
【0035】
ここで帳票に記入をするとき、通常は上方から記入していく傾向がある。その傾向からすると、類似の項目のうち、帳票上の上方にある項目には十分に記載するが、下方にある項目には「同上」と記入することがある。
【0036】
本発明では、まず、項目名一覧入力データ26を作成する際に、当該入力対象項目に参照関係を設定することである。参照関係は、一方の項目名に対応した入力文字データが他方の項目名に対応した入力文字データを参照可能であるときの両者の関係である。参照関係は例えば「親(被参照項目)」「子(参照項目)」の関係として設定する。「子」に当る処理対象データの入力時は、対応する「親」項目を参照することができる。そのため「子」項目だけでなく「親」項目も強調表示することで、データ入力効率を上げるようにする。強調表示は、全ての項目について行う。参照関係のある場合は「親(被参照項目)」「子(参照項目)」の両方とも強調表示する。
【0037】
更に、オペレータの指示により、「親」項目中に入力されているデータをそのまま「子」項目にコピーすることができるようにすることで、データ入力ミスをなくするようにすることができる。
【0038】
入力作業前に作成する項目名一覧入力データ26の作成方法を説明する。図5は本実施の形態に関する項目名一覧入力データ26を作成する手順を示すフローチャートである。
S301:オペレータは処理対象となる記入済み帳票を1枚用意する。動作制御部31は画像入力装置2に対し、記入済み帳票10の画像データ21を読取るよう指示し、画像データ格納部6に対し読取った画像データ21を格納するよう指示する。
S302:オペレータは処理対象の全項目に以下の手順を行う。
【0039】
S303:オペレータはパソコン1にて、まず、処理対象項目の「項目名」を選択する。例えば、オペレータは項目名「会員氏名」を選択したとする。即ち動作制御部31は、データ入力部3に対し、オペレータが選択した項目名を受付けるよう指示する。なお、図6は、本実施の形態に関する項目名一覧入力データ26の構成を示す説明図である。項目名一覧入力データ26は、帳票の項目名と、項目名の画像データ21上の位置の情報と、被参照項目に対応した入力文字データと参照項目に対応した入力文字データとの参照関係の情報と、オペレータによる入力データ欄を有する。項目名一覧入力データ26は帳票の種類毎に作成され、項目名一覧入力データ格納部7に格納される。同図に示す例は、項目名が1.クラブ名、3.会員氏名、5.名義人氏名のみを示すが、最終的にお申込日、会員住所、名義人住所を含め、6項目選択されたこととする。
【0040】
S304:オペレータは、当該項目名を入力するために参照すべき位置をマウスドラグを使って矩形にて指定し、その座標・領域幅・領域高さを示す値からなる「位置情報」を指定する。即ち動作制御部31は、位置情報読取制御部32に対し、オペレータが指定した位置情報を読取るよう指示する。図6に示す例は、項目名「会員氏名」の位置情報は、X=10、Y=10、W=60、H=10であることから、項目名「会員氏名」の帳票データ入力画面20上の位置は原点を画面左上隅とした場合、X座標10、Y座標10であり、幅が60、高さが10であることを示す。なお、単位は例えばミリ又はピクセルであり、又は別の単位に変更して読み替えてもよい。
【0041】
S305:項目名や位置情報の他に、当該入力項目に対する「参照関係」を設定する。特に参照関係がない項目については参照関係を「指定無」とする。参照関係がある項目については、先にデータ入力される項目を「親」、後からデータ入力される項目を「子」と指定する。(どっちが先に入力するかは、決め事であるが、例えば帳票10の上から順に入力することと決めてもよい。)親子関係が一の帳票中に複数個存在する場合もあるので、例えば「親−A」「子−A」「親−B」「子−B」のように、それぞれが対応する相手がわかるようなA,Bグループ分けした指定とする。ここで「親」が被参照項目、「子」が参照項目である。即ち、「子」に対応する入力文字データを入力するとき、「親」に対応する入力文字データを参照することができる。
【0042】
S306:その後、項目名・位置情報・参照関係情報を保存する。例えば、図6に示す項目名一覧入力データのNo.3「会員氏名」はAグループの親子関係の「親」であることを示し、No.5「名義人氏名」はAグループの親子関係の「子」であることを示す。項目名一覧入力データ格納部7に格納する際は、後に処理帳票毎に入力される「入力データ」を入力するための入力欄を設けておく。このデータは、当該帳票と同種の帳票の入力作業を行う際の雛型となる。動作制御部31はメモリ制御部33に対し、作成された項目名一覧入力データ26を項目名一覧入力データ格納部7に格納するよう指示する。
【0043】
次に、個別の処理対象帳票にて入力作業を実施する方法を説明する。オペレータは、記入済み帳票10の画像データ21を帳票データ入力画面20に表示させながら、帳票10の項目名一覧表22を帳票データ入力画面20に表示させる。帳票10の項目名一覧表22は、帳票10上の各項目の文字や数字をデータ化するとき使用し、帳票上の項目名欄23とこれに対応して設けた入力文字データ欄24からなる。項目名欄23は、項目名一覧入力データ格納部7に格納されている項目名一覧入力データ26の帳票の項目名より順次転記される。入力文字データ欄24はオペレータにより文字データが入力される。オペレータは例えば、項目名欄23の「クラブ名」に入力文字データ欄24の「にこにこ」を入力する。オペレータによる入力は、データ入力部3からカーソル8の位置の項目の入力文字データ欄24に入力する。
【0044】
図7は、本実施の形態に関するオペレータによるデータ入力から保存までの手順を示すフローチャートである。
S401:動作制御部31は、画像入力装置2に対し、入力処理対象となっている現物の記入済み帳票10から画像データ21を読み込むよう指示する。
S402:次に、項目名一覧入力データ格納部7に項目名一覧入力データ26が複数種類格納されている場合、オペレータは入力処理する当該帳票10が使う項目名一覧入力データ26を選択する。即ち、動作制御部31は、選択された項目名一覧入力データ26を特定する。
【0045】
S403:使用する項目名一覧入力データ26が決定した後、動作制御部31は、項目名一覧入力データ格納部7に対し、当該項目名一覧入力データ26から「項目名」を全て読み出すよう指示する。そして、データ表示部4に対し、帳票データ入力画面20を表示し、項目名一覧表22に「項目名」を表示するよう指示する。オペレータは、入力処理する帳票の画像データ21を参照しながら、以下の通り項目名一覧表22にある全ての項目のデータ入力を実施する。
【0046】
S404:オペレータは、項目名一覧表42の項目名13の入力文字データ欄44にカーソル8を移動させ、その項目名を特定する。即ち、動作制御部31は、表示部4に対し、オペレータが特定した項目名を取得するよう指示する。
【0047】
S405: 動作制御部31は、特定された項目名をもとに、項目名一覧入力データ格納部7に対し、項目名一覧入力データ26より、当該項目名の位置情報、即ち座標・領域幅・領域高さを示す値を読み出すよう指示する。
【0048】
S406:動作制御部31は、取得した位置情報に基づいて、表示部4に対し、処理帳票11の画像データ21上の該当する項目名の位置に矩形枠37を赤線で囲んで表示するよう指示する。
【0049】
S407:動作制御部31は、参照関係判断部34に対し、当該入力項目について、項目名一覧入力データ26中の「参照関係」を読み出し、参照関係が「子」であるかどうか判断するよう指示する。
【0050】
S408:参照関係が「子」である場合は、動作制御部31は、項目文字認識部35に対し、当該項目に対応する記入内容について画像データ21から文字認識を実施するよう指示する。
S409:動作制御部31は、項目文字認識部35に対し、認識結果が「同上」もしくは空欄(出力文字無し)かどうか判断するよう指示する。
【0051】
S410:認識結果が「同上」の場合、動作制御部31は、親項目検索部36に対し、当該入力項目に対応する「親」項目を検索するよう指示する。例えば、当該項目が、参照関係に「子−A」を持つ「名義人氏名」であった場合、参照関係に「親−A」を持つ「会員氏名」が親項目となる。
【0052】
S411:動作制御部31は、親項目検索部36が検索した親項目について項目名を取得し、メモリ制御部33に対し、項目名一覧入力データ格納部7の項目名一覧入力データ26より、当該項目名の「位置情報」を取得するよう指示する。
【0053】
S412:動作制御部31は、表示部4に対し、帳票データ入力画面20上に、取得した親項目の「位置情報」に該当する位置に矩形枠38を青線で囲んで表示するよう指示する。
S413:動作制御部31は、表示部4に対し、帳票データ入力画面20上に、当該項目の入力データとして親項目の入力データを設定してよいかを確認するダイアログ39を表示する。
【0054】
図8及び図9は本実施の形態に関する帳票データ入力画面20を示す説明図である。図8は、当該項目(名義人氏名)と親項目(会員氏名)の両方に矩形枠37、38で囲んだ強調表示を実施し、当該項目に親項目の入力データを設定してよいかを確認するダイアログ39を表示した画面表示例を示す。即ち、表示部4は「会員氏名の入力内容と置き換えますか?」と表示する。
【0055】
S414:オペレータは「はい」又は「いいえ」をクリックする。即ち、動作制御部31は、表示部4に対し、「はい」又は「いいえ」のいずれかが選択されたか判断するよう指示する。
【0056】
S415:ダイアログへのオペレータの指示が「はい」であった場合、親項目の入力データの内容を、当該項目への入力として扱い、入力文字データ欄24に親項目の入力データを設定する。図9は、当該項目(名義人氏名)の入力文字データ欄24に、親項目(会員氏名)の入力文字データを置換えした画面表示例である。
【0057】
S416、S417:オペレータは、画像上の赤線の矩形枠37中の内容と同じ内容をデータ入力部3からデータ入力する。即ち、動作制御部31は、データ入力部3に対し、オペレータが入力したデータを受付けるよう指示する。
S418:動作制御部31は、項目名一覧入力データ格納部7に対し、入力されたデータを項目名一覧入力データ26に保存するよう指示する。
【0058】
以上のように、この発明によれば、前出と同じ内容となる可能性がある項目の処理定義に、どの項目と関連があるかの情報を持たせ、当該項目が空欄もしくはOCRでの文字認識結果が「同上」である場合に、帳票画像上の当該子項目及び当該子項目に関連する親項目について、共に対応する位置を矩形で囲んで強調表示して、オペレータに注意喚起する。
これによりオペレータの指定に応じて親項目の入力データを子項目の入力データとして置換えを実施する。即ち入力済みの親項目の入力データをコピーして子項目の入力データとして使うことができるので、オペレータの習熟度を問わずに、作業の精度・効率を向上させることができる。
【符号の説明】
【0059】
1 パソコン
2 画像入力装置
3 データ入力部
4 表示部
5 制御部
6 画像データ格納部
7 項目名一覧入力データ格納部
21 画像データ
22 項目名一覧表
37、38 矩形枠
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記入済み帳票の画像データを表示するとともに、前記帳票の項目名と、前記項目名に対応した入力文字データ欄とを表示し、前記入力文字データ欄に文字データを入力する帳票データ入力装置において、
前記帳票の項目名と、前記項目名の前記画像データ上の位置の情報と、一方の前記項目名に対応した入力文字データが他方の前記項目名に対応した入力文字データを参照可能であるときの両者の参照関係情報とを格納する項目名一覧データ格納部と、
前記画像データを表示するとともに、前記項目名一覧データ格納部に格納した前記項目名と、前記項目名に対応した入力文字データ欄とを表示する表示部と、
前記表示部に表示した前記入力文字データ欄に文字データを入力する入力部とを有し、
更に、前記表示部は、前記参照関係情報に基づき、前記一方の前記項目名に対応した前記入力文字データ欄に前記文字データを入力するとき、前記両者の前記項目名の前記画像データ上の前記位置に強調表示をすることを特徴とする帳票データ入力装置。
【請求項2】
強調表示がされた後、置換えの入力操作があると、前記他方の前記項目名に対応した前記入力文字データを、前記一方の前記項目名に対応した前記文字データに置き換えることを特徴とする請求項1記載の帳票データ入力装置。
【請求項3】
前記一方の前記項目名に対応した前記入力文字データ欄に前記文字データを入力するときとは、前記一方の前記項目に「同上」の記入又は空欄のときであることを特徴とする請求項2記載の帳票データ入力装置。
【請求項4】
前記両者の前記項目名の強調表示は、それぞれ異なる強調表示であることを特徴とする請求項3記載の帳票データ入力装置。
【請求項5】
前記項目名の前記画像データ上の前記位置の情報は、前記項目のXY座標、高さ及び幅であることを特徴とする請求項4記載の帳票データ入力装置。
【請求項6】
記入済み帳票の画像データを表示するとともに、前記帳票の項目名と、前記項目名に対応した入力文字データ欄とを表示し、前記入力文字データ欄に文字データを入力する帳票データ入力装置方法において、
前記帳票の項目名と、前記項目名の前記画像データ上の位置の情報と、一方の前記項目名に対応した入力文字データが他方の前記項目名に対応した入力文字データを参照可能であるときの両者の参照関係情報とを項目名一覧データ格納部に格納する項目名一覧データ格納工程と、
前記画像データを表示するとともに、前記項目名一覧データ格納部に格納した前記項目名と、前記項目名に対応した入力文字データ欄とを表示部に表示する表示工程と、
前記表示部に表示した前記入力文字データ欄に文字データを入力部で入力する入力工程と、
前記参照関係情報に基づき、前記一方の前記項目名に対応した前記入力文字データ欄に前記文字データを入力するとき、前記両者の前記項目名の前記画像データ上の前記位置に強調表示を前記表示部に行う強調表示工程とを含むことを特徴とする帳票データ入力方法。
【請求項1】
記入済み帳票の画像データを表示するとともに、前記帳票の項目名と、前記項目名に対応した入力文字データ欄とを表示し、前記入力文字データ欄に文字データを入力する帳票データ入力装置において、
前記帳票の項目名と、前記項目名の前記画像データ上の位置の情報と、一方の前記項目名に対応した入力文字データが他方の前記項目名に対応した入力文字データを参照可能であるときの両者の参照関係情報とを格納する項目名一覧データ格納部と、
前記画像データを表示するとともに、前記項目名一覧データ格納部に格納した前記項目名と、前記項目名に対応した入力文字データ欄とを表示する表示部と、
前記表示部に表示した前記入力文字データ欄に文字データを入力する入力部とを有し、
更に、前記表示部は、前記参照関係情報に基づき、前記一方の前記項目名に対応した前記入力文字データ欄に前記文字データを入力するとき、前記両者の前記項目名の前記画像データ上の前記位置に強調表示をすることを特徴とする帳票データ入力装置。
【請求項2】
強調表示がされた後、置換えの入力操作があると、前記他方の前記項目名に対応した前記入力文字データを、前記一方の前記項目名に対応した前記文字データに置き換えることを特徴とする請求項1記載の帳票データ入力装置。
【請求項3】
前記一方の前記項目名に対応した前記入力文字データ欄に前記文字データを入力するときとは、前記一方の前記項目に「同上」の記入又は空欄のときであることを特徴とする請求項2記載の帳票データ入力装置。
【請求項4】
前記両者の前記項目名の強調表示は、それぞれ異なる強調表示であることを特徴とする請求項3記載の帳票データ入力装置。
【請求項5】
前記項目名の前記画像データ上の前記位置の情報は、前記項目のXY座標、高さ及び幅であることを特徴とする請求項4記載の帳票データ入力装置。
【請求項6】
記入済み帳票の画像データを表示するとともに、前記帳票の項目名と、前記項目名に対応した入力文字データ欄とを表示し、前記入力文字データ欄に文字データを入力する帳票データ入力装置方法において、
前記帳票の項目名と、前記項目名の前記画像データ上の位置の情報と、一方の前記項目名に対応した入力文字データが他方の前記項目名に対応した入力文字データを参照可能であるときの両者の参照関係情報とを項目名一覧データ格納部に格納する項目名一覧データ格納工程と、
前記画像データを表示するとともに、前記項目名一覧データ格納部に格納した前記項目名と、前記項目名に対応した入力文字データ欄とを表示部に表示する表示工程と、
前記表示部に表示した前記入力文字データ欄に文字データを入力部で入力する入力工程と、
前記参照関係情報に基づき、前記一方の前記項目名に対応した前記入力文字データ欄に前記文字データを入力するとき、前記両者の前記項目名の前記画像データ上の前記位置に強調表示を前記表示部に行う強調表示工程とを含むことを特徴とする帳票データ入力方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−109690(P2013−109690A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−255919(P2011−255919)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】
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