説明

帳票生成装置、帳票生成システム、制御方法、及びプログラム

【課題】1次的な帳票として元帳票が登録される度に所定の条件に従って、1次的な帳票と同じ帳票形式で2次的な帳票を自動的に生成する。
【解決手段】クライアントPC31は、表示された電子帳票に対して入力された条件によって名寄せ帳票の生成要求を帳票サーバ1へ送信し(ステップS100からステップS116)、帳票サーバ1では、送信された条件を元に名寄せ帳票を生成してクライアントPCにて表示すると共に(ステップS118からステップS126)、当条件を帳票サーバ1自身に記憶した後(ステップS128からステップS152)、新たな世代の電子帳票が帳票サーバに登録された時に、自身に記憶させた条件によって名寄せ帳票を自動で生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上位システムから転送される帳票データに対して2次的な帳票の生成を行う帳票生成装置、帳票生成システム、制御方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子帳票システムでは、自身に保存されている帳票を検索し、その検索ヒット結果を寄せ集め、その検索結果を埋め込んだ2次的帳票(名寄せ帳票)を生成する仕組みを有しているものが存在する。
【0003】
名寄せ帳票の生成の流れは次のようになる。まず、オペレータが電子帳票に対して、検索領域を指定した後、図1に示す画面を用いて、検索領域(図1に示す対象領域S1が検索領域)に対する検索条件(図1に示す種別、条件が該当)を指定し、検索要求を行う。
【0004】
次に、電子帳票システムが検索要求に応えて、検索条件に合致した帳票データを図2に示すような検索結果一覧として表示する。
【0005】
そして、オペレータが検索元の電子帳票に対して、検索結果を貼り付ける上限下限座標を設定した後、名寄せ帳票の作成要求を行うと、図3に示すように電子帳票システムが元帳票のフォームに、検索結果を埋め込んだ名寄せ帳票を生成し、表示する。
【0006】
現在、電子帳票システムは企業の基幹システムとして運用されることが多く、登録される帳票の内容のレベルとしては全社単位であったり、事業部単位であったりと個人のレベルからすると大きな単位となっていることが多い。従って、使用者は、名寄せ帳票を生成して、大きいレベルの帳票内容から、個人が利用しやすいようなレベルの帳票を生成し、活用している。
【0007】
このように、現状では、個人レベルの帳票としては名寄せ帳票を利用する機会が増してきたため、電子帳票システムに登録されている元帳票(1次的な帳票)から個人レベルの帳票を作成し、作成された帳票を活用する、という手間のかかる作業が必要となってきている。
【0008】
一方、帳票を効率よく利用することを目的としたものとして、特許文献1には、電子帳票システムに登録されている元帳票を2次的に活用する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2010−140122号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特許文献1に記載の発明によれば、電子帳票を生成して表示した際に、表示されたレイアウト情報を含んだ帳票データを抽出し、抽出したデータを他の電子帳票システムなどのインプットデータとして利用することが可能であるという2次的な活用方法である。
【0011】
しかしながら、特許文献1に記載の技術によると、同じ電子帳票システム内で必要なデータのみを抽出して元帳票と同じフォームイメージで帳票として活用するという技術ではないため、作成した名寄せ帳票をスナップショットのように保存することのみが示唆されている。
【0012】
そのため、例えば、会社全体の売上報告書が元帳票として毎月登録される状態において、帳票が登録されるたびに自動的に過去半年分の世代を対象として自部門の売上のみをフィルタリングした名寄せ帳票を生成する場合、現状の名寄せ帳票を生成する技術では自動的に帳票を生成する機能がないため実現できず、元帳票を表示した後、名寄せ帳票を作成し直す方法しかない。
【0013】
さらに、現状の名寄せ帳票を生成する技術では、名寄せ帳票に関連(世代の概念)がないため、以前に作成した名寄せ帳票で記述したコメントなどは残らない。
【0014】
そのため、例えば、会社全体の売上報告書が元帳票として毎月登録される状態において、過去半年分の世代を対象として自部門の売上のみをフィルタリングした名寄せ帳票に対して作成し添え付けたコメントがあり、次に作成する名寄せ帳票にもその添え付けたコメントを表示したいとなった場合、名寄せ帳票には関連がないため、新たに作成した名寄せ帳票にはコメントが表示されず、新たにコメントを作成し直す必要がある。
【0015】
このように、現状では、名寄せ帳票を生成するに当たり、電子帳票システムに登録されている元帳票のデータ部分をフィルタした帳票が作成されるだけであり、名寄せ帳票として作成された帳票を連続的に活用するような用途には適していない。
【0016】
本発明は、上記課題を解決するものであり、元帳票から名寄せ帳票を効率的に生成することを可能とすることで、名寄せ帳票の生成に係る労力を軽減できる帳票生成装置、帳票生成システム、制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するための第1の発明は、指定された元帳票領域内の帳票データから2次的な帳票を生成する帳票生成装置であって、前記元帳票領域を記憶する記憶手段と、前記元帳票と同一形式で新たな元帳票を受付けた後、前記記憶手段によって記憶された前記元帳票領内の前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する帳票生成手段と、前記帳票生成手段によって生成された前記2次的な帳票の表示を制御する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする帳票生成装置である。
【0018】
上記目的を達成するための第2の発明は、クライアント装置と2次的な帳票を生成するための元帳票を記憶管理する帳票生成装置とがネットワークを介して接続された帳票生成システムであって、前記クライアント装置は、前記元帳票に対して領域を指定するための指定手段と、帳票生成手段によって生成された前記2次的な帳票を表示する表示手段と、を備え、前記票生成装置は、前記指定手段によって指定された元帳票領域を記憶する記憶手段と、前記元帳票と同一形式で新たな元帳票を受付けた後、前記記憶手段によって記憶された前記元帳票領内の前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する帳票生成手段と、を備えたことを特徴とする帳票生成システムである。
【0019】
上記目的を達成するための第3の発明は、指定された元帳票領域内の帳票データから2次的な帳票を生成する帳票生成装置の制御方法であって、前記元帳票領域を記憶する記憶工程と、前記元帳票と同一形式で新たな元帳票を受付けた後、前記記憶工程によって記憶された前記元帳票領内の前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する帳票生成工程と、前記帳票生成工程によって生成された前記2次的な帳票の表示を制御する表示制御工程と、を実行することを特徴とする帳票生成装置の制御方法である。
【0020】
上記目的を達成するための第4の発明は、クライアント装置と2次的な帳票を生成するための元帳票を記憶管理する帳票生成装置とがネットワークを介して接続された帳票生成システムの制御方法であって、前記クライアント装置は、前記元帳票に対して領域を指定するための指定工程と、帳票生成工程によって生成された前記2次的な帳票を表示する表示工程と、を実行し、前記票生成装置は、前記指定工程によって指定された元帳票領域を記憶する記憶工程と、前記元帳票と同一形式で新たな元帳票を受付けた後、前記記憶工程によって記憶された前記元帳票領内の前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する帳票生成工程と、を実行することを特徴とする帳票生成システムの制御方法である。
【0021】
上記目的を達成するための第5の発明は、指定された元帳票領域内の帳票データから2次的な帳票を生成する帳票生成装置において実行されるプログラムであって、前記元帳票領域を記憶する記憶手段と、前記元帳票と同一形式で新たな元帳票を受付けた後、前記記憶手段によって記憶された前記元帳票領内の前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する帳票生成手段と、前記帳票生成手段によって生成された前記2次的な帳票の表示を制御する表示制御手段と、を機能させることを特徴とするプログラムである。
【0022】
上記目的を達成するための第6の発明は、クライアント装置と2次的な帳票を生成するための元帳票を記憶管理する帳票生成装置とがネットワークを介して接続された帳票生成システムにおいて実行されるプログラムであって、前記クライアント装置を、前記元帳票に対して領域を指定するための指定手段と、帳票生成手段によって生成された前記2次的な帳票を表示する表示手段と、として機能させ、前記票生成装置を、前記指定手段によって指定された元帳票領域を記憶する記憶手段と、前記元帳票と同一形式で新たな元帳票を受付けた後、前記記憶手段によって記憶された前記元帳票領内の前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する帳票生成手段と、して機能させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、電子帳票から2次的な帳票を生成する際の条件を記憶しておき、以降、新たな世代の電子帳票が登録されると、当該条件に基づいて、2次的な帳票を自動生成することで、業務の効率化を図ることが可能となる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】名寄せ帳票を生成する際の条件を指定する画面の構成を示す構成図である
【図2】名寄せ帳票を生成する際に前記条件によって元帳票の帳票データを検索した結果を説明するための説明図である。
【図3】名寄せ帳票の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る帳票システムの概略構成を示す構成図である。
【図5】本発明の実施形態に係る帳票サーバのハードウェアの概略構成を示す構成図である。
【図6】本発明の実施形態に係る帳票生成システムの基本的な処理の流れを示す流れ図である。
【図7】本発明の実施形態において、電子帳票が画面に表示された状態を示す図である。
【図8】本発明の実施形態における電子帳票Aの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態において、帳票サーバが電子帳票から生成した名寄せ実績帳票の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係るメニュー画面の構成を示す構成図である。
【図11】本発明の実施形態に係るテンプレート名入力画面の構成を示す構成図である。
【図12】本発明の実施形態に係るテンプレート更新確認画面の構成を示す構成図である。
【図13】本発明の実施形態における電子帳票Bの一例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態において、帳票サーバが電子帳票から生成した名寄せ実績帳票の一例を示す図である。
【図15】本発明の実施形態に係る帳票生成システムにおいてテンプレート生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施形態に係る帳票生成システムにおいてアノテーション生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態に係る帳票生成システムにおいて名寄せ実績帳票の自動生成処理の流れを示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施形態に係る名寄せテンプレート情報テーブルの構成を示す構成図である。
【図19】本発明の実施形態に係る名寄せ実績帳票世代テーブルの構成を示す構成図である。
【図20】本発明の実施形態に係るアノテーション情報テーブルの構成を示す構成図である。
【図21】本発明の実施形態に係る帳票生成システムにおいてアノテーションが添付された名寄せ実績帳票表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施形態において、帳票サーバが生成する名寄せ実績帳票の過去世代にアノテーション情報が存在した場合の一例を示す図である。
【図23】本発明の実施形態に係るアノテーション補完情報テーブルの構成を示す構成図である。
【図24】本発明の実施形態において、帳票サーバが生成する名寄せ実績帳票を参照するための画面の構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[第1の実施形態]
【0026】
以下、図面を参照して、本発明の帳票生成システムの第1の実施形態を詳細に説明する。
【0027】
図4は、本発明の実施形態に係る帳票生成システム10の構成を示す構成図であり、帳票生成システム10は、帳票サーバ1(帳票生成装置)、ホスト2(サーバ)、クライアントPC31、32(ユーザの端末装置)等がネットワーク4を介して接続されて構成される。
【0028】
尚、図4のネットワーク4上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0029】
帳票サーバ1は、ホスト2から転送される帳票印刷データを受信し、受信した帳票印刷データを変換して電子的に再利用可能な形式の帳票データとして保存する(例えば、後述する帳票実績テーブルや帳票実績ファイル等)。
【0030】
尚、本実施形態では、帳票データによりユーザの端末装置等の表示装置に表示されるものを電子帳票(もしくは帳票)と称する。また、帳票サーバ1は、帳票データを管理し、本実施形態の処理を実行して検索、分析などを行う。
【0031】
ホスト2は、クライアントPC31、32からのアクセスに対してレスポンス処理を行うことが可能な構造となっており、ネットワーク4は、TCP/IP等のプロトコルを用いて通信可能な環境を有するLANで構成されるものである。
【0032】
クライアントPC31、32は、ユーザが用いる汎用のPCであり、帳票サーバ1やホスト2と双方向通信可能な通信機能と電子帳票の閲覧機能とを有している。
【0033】
次に、本発明の帳票サーバ1のハードウェア構成について、図5を用いて説明する。なお、ホスト2(サーバ)も以下に示すものと同様の構成とすることができるため説明は省略する。
【0034】
図5において、中央処理装置12は、システムバスに接続される各デバイスを統括的に制御しており、記憶装置13あるいは外部補助記憶装置16には、中央処理装置12の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、各サーバあるいは各クライアントの後述する各種機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
【0035】
IOインタフェース装置17は、ネットワーク4を介して外部機器との通信制御処理を実行しており、具体的には、ネットワーク4を介して相手の装置に帳票データを含むデータを送信し、またはネットワークに接続された他の装置からのデータを受信する。
【0036】
以上、帳票サーバ1を中心に説明したが、汎用のパーソナルコンピュータであるクライアントPC31、32も、基本的な構成は帳票サーバ1と変わらないため特に説明は行わないが、ネットワーク4を介して帳票サーバ1やホスト2と通信して電子帳票の表示を行うことが可能であり、更に、入力用のマウスやキーボードを有していれば本発明の目的を達することができる。
【0037】
以降で説明する各装置の処理は、各装置の記憶装置13あるいは外部補助記憶装置16に記憶されたプログラムやデータを用いて、各装置の中央処理装置が演算等を行うことにより実現される。
【0038】
次に、本発明の帳票生成システム10の基本的な処理の流れについて、図6を用いて説明する。
【0039】
まず、ステップ(1)において、ホスト2から帳票印刷データが帳票サーバ1へ転送されると、ステップ(2)において、帳票サーバ1では、帳票印刷データをその後の処理に都合が良い形態(帳票データ)に変換して保存する。本実施形態では、例えば、帳票実績テーブル7と帳票実績ファイル9とに分けて保存、管理する。
【0040】
このような帳票データが管理されている状態で、ステップ(3)において、クライアントPC31、32から帳票データの参照要求があると、ステップ(4)において、帳票サーバ1は、まず参照要求に応じて対象の帳票データを参照可能かどうか、帳票実績テーブル7を参照して判定し、参照可能な場合、ステップ(5)において、帳票実績ファイル9から要求された帳票データを読み出してクライアントPC31、32に送信する。
【0041】
そして、帳票データを受信したクライアントPC31、32では、図7の一例に示すように、帳票データを画面上に表示したり、印刷したりすることができる。
【0042】
次に、本発明の特徴であるテンプレート生成および名寄せ実績帳票生成の処理について、図8から図12を参照してその概略を説明する。
【0043】
本実施形態では、図8に示す電子帳票について、テンプレート生成指示をすることにより、当該生成されたテンプレートを用いて、図9に示す名寄せ帳票を図8で示す電子帳票と同様の形式で生成する。
【0044】
具体的には、図8に示す電子帳票について、特定の条件を指定して図9に示す名寄せ帳票を表示した後、図10に示す画面に表示されたメニューからテンプレート生成指示を行う。
【0045】
そして、図11に示すテンプレート名入力画面を用いて、テンプレート名を入力することにより、名寄せ帳票生成の条件をテンプレートとして保存し、同時に、図9に示す名寄せ帳票を名寄せ実績帳票として、図8で示す電子帳票と同じ形式で保存することで、世代管理などを行う。尚、同じテンプレート名のテンプレートがある場合は、図12に示すテンプレート更新確認画面で処理を選定することが可能である。
【0046】
次に、本発明の特徴である名寄せ実績帳票へのアノテーション保存処理について、図9を参照してその概略を説明する。
【0047】
本実施形態では、図9に示す名寄せ帳票の任意の場所に対してアノテーションを生成することができ、保存することが可能である。例えば、カメラ営業部9月の実績値に関してコメントを残したい場合、実績値の箇所に吹き出しのようなマークを作成し、コメントを添え付けた状態で名寄せ帳票を保存することが可能である。
【0048】
次に、本発明の特徴である名寄せ実績帳票自動生成処理について、図9、図13ないし図14を参照してその概略を説明する。
【0049】
本実施形態では、既にテンプレートが生成されている場合に、図13に示すような電子帳票を登録することにより、テンプレート情報を元に名寄せ実績帳票を自動生成する。
【0050】
例えば、名寄せ実績帳票として図9に示す名寄せ帳票が既に登録されている状態で、図13に示すような電子帳票を新たに登録し、11月分の売上を図9に示す名寄せ実績帳票に追加したいといった場合、予めテンプレートを生成し登録しておくことで、登録されたテンプレート情報からどのような条件で名寄せ実績帳票を生成すればよいか判断することが可能となるため、図14に示す名寄せ実績帳票を自動的に生成することができる。
【0051】
また、本発明では、この生成時に以前の名寄せ実績帳票で添え付けていたアノテーションを引き継ぐことができ、どの値にアノテーションが作成されていたかも判断し、適切な場所にアノテーションを表示することを可能としている。
【0052】
本実施形態で提供される機能は以上のようなものであるが、この機能を実現するための具体的な処理については、以降にて説明する。以下では、まず、本発明の帳票生成システム10における具体的なユースケースの例を説明する。
【0053】
具体的な電子帳票システムにおけるユースケースとして、経理部門などの経理業務が扱う売上報告書といった帳票が毎月届くようなケースを想定する。
【0054】
具体的な業務モデルの1例として、ある経理部門で、会社全体の売上報告書が定期的に届いて元帳票として登録され、経理部門では、元帳票が登録される度に、元帳票の過去半年分の世代を対象として、自部門の売上のみをフィルタリングした名寄せ帳票を作成して、売上に対するコメントを残すような業務モデルを想定する。
【0055】
例えば、毎月届く売上報告書は、図8に示すような先月(先月を10月とする)に登録された売上報告書A、図13に示すような当月(当月を11月とする)に登録される予定の売上報告書Bの2つの売上報告書があるとする。
【0056】
このような業務モデルに於いて、名寄せ帳票を生成する具体的なケースとして、以下のようなケースが想定される。
【0057】
以前から電子帳票システムを使用して売上報告書の過去半年分の世代を対象として、自部門の売上のみをフィルタリングした名寄せ帳票を作成して、売上に対するコメントを残すことを行っており、毎月売上報告書が登録されるたびに名寄せ帳票を生成していたのだが、金額に関しては特に気にせずに売上処理を行っていた。
【0058】
しかし、景気状況の悪化に伴い、当月の売上情報に関して分析し解明したことをコメントとして報告することとなった。そのため、生成する名寄せ帳票には、先月までの売上、及びコメントを含めて当月のコメントを記入するようにする必要がある。
【0059】
このようなケースにおける具体的なユーザアクションとしては、現行の電子帳票システムを利用した場合、まず、生成した名寄せ帳票から売上金額を確認するというアクションが想定できる。
【0060】
そして、生成した名寄せ帳票から売上を分析し、コメントを残し、名寄せ帳票をクライアントPCに保存することが考えられる。また、次の月に新たに帳票が登録された場合、再度名寄せ帳票を生成した後、売上金額を確認することが考えられる。
【0061】
その後、先月に保存した名寄せ帳票を再度表示して先月までの売上分析結果を確認し、当月の売上を合わせた分析を行い、コメントを残す。
【0062】
このような前記作業を毎月繰り返し、いつまでも名寄せ帳票の作成を行うというケースが想定される。このユースケースで生じる課題を解決するために、以下、本実施形態の帳票生成システム10において実行される処理について詳細に説明する。
【0063】
また、図15から図17、及び図21は、本実施形態に係る帳票生成システム10で実行される処理についてフローチャートを用いて具体的に示した図であり、図18から図20は、本実施形態に係る帳票生成システム10で実行される処理で用いられるテーブルの構成を示した図である。
【0064】
初めに、図15に示す、テンプレート生成および名寄せ実績帳票生成処理のフローチャートについて具体的な処理を説明する。
【0065】
まず、ステップS100では、クライアントPC31は、ネットワーク4を介して電子帳票の表示要求を帳票サーバ1へ送信し、ステップS102では、帳票サーバ1は、クライアントPC31から送信された電子帳票の表示要求を受信し、ステップS104では、帳票サーバ1は、ステップS102において受信した表示要求に該当する電子帳票が参照可能か否かを、帳票実績テーブル7を用いて判定し、参照可能であれば、帳票実績ファイル9から電子帳票を取得する。
【0066】
ステップS106では、帳票サーバ1は、ステップS104において取得した電子帳票を、ネットワーク4を介して表示要求のあったクライアントPC31に送信し、ステップS108では、クライアントPC31は、ステップS106において帳票サーバ1から送信された電子帳票を受信する。
【0067】
ステップS110では、クライアントPC31は、ステップS108において受信した電子帳票、例えば、図8に示す帳票Aを画面(不図示)に表示し、ステップS112では、クライアントPC31は、名寄せ帳票の生成要求が行われたか否かを画面(不図示)に備えられた名寄せ帳票の生成ボタン等(不図示)が押下されたか否かによって判定する。
【0068】
名寄せ帳票の生成要求が行われると、ステップS114では、クライアントPC31は、図1に示すような画面を表示し、当該画面に入力された名寄せ帳票を生成するための検索条件(本実施形態では、世代を過去6カ月分、カメラ営業部の帳票データのみで名寄せ帳票を生成、とする)を取得する。尚、検索条件には、帳票Aの帳票データの検索対象とする検索領域の座標も含んでいる。
【0069】
ステップS116では、クライアントPC31は、ネットワーク4を介して帳票Aを特定する情報(電子帳票を一意に識別するためのID等)と検索条件を含めて名寄せ帳票を生成するための要求を帳票サーバ1に送信し、ステップS118では、帳票サーバ1は、名寄せ帳票の生成要求を受信する。
【0070】
ステップS120では、帳票サーバ1は、ステップS118において受信した帳票Aを特定する情報と検索条件に該当する帳票データを帳票実績ファイル9等から名寄せ帳票データとして取得し、ステップS122では、帳票サーバ1は、ネットワーク4を介してクライアントPC31にステップS120で取得した名寄せ帳票データを送信する。
【0071】
ステップS124では、クライアントPC31は、ステップS122において帳票サーバ1から送信された名寄せ帳票データを受信し、ステップS126では、クライアントPC31は、ステップS124で受信した名寄せ帳票データを名寄せ帳票として画面に表示、例えば、図9に示す帳票Aの帳票データを含んだ名寄せ帳票を表示する。
【0072】
次に、ステップS128では、クライアントPC31は、名寄せ帳票を以降自動生成するためのテンプレートの作成を行うか否かを図10に示すメニューからテンプレート作成が選択されたか否かによって判定する。
【0073】
テンプレート作成が選択されたと判定した場合は、ステップS130へ処理を進め、ステップS130では、クライアントPC31は、図11に示すテンプレート名入力画面を表示して、テンプレート名入力画面に備えられたOKボタン11が押下されたことを検知して、同じくテンプレート名入力画面に備えられたテンプレート名入力欄8に入力されたテンプレート名を取得する。尚、本実施形態では、テンプレート名として「camera」が入力された場合を想定する。
【0074】
ステップS132では、クライアントPC31は、ネットワーク4を介して、ステップS118において受信した帳票Aを特定する情報とステップS114において取得した検索条件とステップS130で取得したテンプレート名とを含めてテンプレートの生成要求を帳票サーバ1へ送信する。
【0075】
ステップS134では、帳票サーバ1は、ステップS132においてクライアントPC31から送信されたテンプレートの生成要求を受信し、ステップS136では、帳票サーバ1は、ステップS134において受信したテンプレートの生成要求が新規にテンプレートを作成する要求か否かを判定する。
【0076】
当判定は、例えば、テンプレートを生成する度にテンプレート名を記憶させるテーブルを保持しておき、新たに生成するテンプレートのテンプレート名が該テーブルに記憶されているか否かで判定することが可能である。
【0077】
具体的には、後述する図18に示す名寄せ登録テンプレート情報テーブル30のテンプレートIDに、新たに生成するテンプレートのテンプレート名が記憶されているか否かによって判定を行っている。
【0078】
テンプレート名があると判定した場合、つまり生成要求されたテンプレートが新規作成でない場合は、ステップS138へ処理を進め、ステップS138では、帳票サーバ1は、ネットワーク4を介して、既に登録しているテンプレートを更新するか否かをユーザへ確認するためのテンプレート更新通知をクライアントPC31へ送信する。
【0079】
ステップS140では、クライアントPC31は、ステップS138において、帳票サーバ1から送信されたテンプレート更新通知を受信し、ステップS142では、クライアントPC31は、図12に示すテンプレート更新画面を表示する。
【0080】
ステップS144では、クライアントPC31は、テンプレート更新画面に備えられたOKボタン21あるいはキャンセルボタン22が押下されたか否かによって、テンプレートの更新有無を判定し、OKボタン21が押下された場合、つまりテンプレートの更新を行うと判定した場合、ステップS146へ処理を進め、キャンセルボタン22が押下された場合、つまりテンプレートの更新を行わないと判定した場合、処理を終了する。
【0081】
ステップS146では、クライアントPC31は、ネットワーク4を介してテンプレートの更新要求を帳票サーバ1へ送信し、ステップS148では、帳票サーバ1は、ステップS146において送信されたテンプレートの更新要求を受信し、ステップS150では、帳票サーバ1は、ステップS134で受信したテンプレートの生成要求を基にテンプレート情報を更新する。尚、テンプレート情報の生成処理の方法については、以降の処理説明時に行う。
【0082】
ステップS136において、帳票サーバ1は、テンプレート名がないと判定した場合、つまり生成要求されたテンプレートが新規作成である場合は、ステップS152へ処理を進める。
【0083】
ステップS152では、帳票サーバ1は、ステップS134において受信したテンプレートの生成要求に含まれるテンプレート名、帳票Aを特定する情報、及び検索条件に基づくテンプレート情報を図18に示す名寄せ登録テンプレート情報テーブル30に記憶する。
【0084】
名寄せ登録テンプレート情報テーブル30は、テンプレート生成時に図11を用いて入力指定されるテンプレート名を記憶するテンプレートID、名寄せ帳票を生成するための基となる電子帳票を一意に識別するためのIDを記憶する元帳票のID、名寄せ帳票を生成する際の前述した検索条件を記憶する名寄せ条件1(検索)、及び検索結果を貼り付ける元帳票の位置(上限、下限座標)を記憶する名寄せ条件1(上下座標)を含んで構成されている。
【0085】
尚、ステップS138では、本ステップで説明したテンプレート情報を生成し、当該テンプレート情報を用いて、既に存在するテンプレート情報に対して更新を行っている。
【0086】
次にステップ154では、帳票サーバ1は、ステップS120において、一時的に作成した名寄せ帳票データを名寄せ実績帳票として生成し(本発明の実施形態では、元帳票である帳票Aと同じ形式で生成)、ステップS156では、帳票サーバ1は、図19に示す名寄せ実績帳票世代テーブル40に名寄せ実績帳票の世代に関する情報を記憶する。
【0087】
名寄せ実績帳票世代テーブル40は、名寄せ帳票の元帳票を一意に識別するためのID(元帳票ID)とテンプレート名を合わせて生成した帳票ID、帳票IDに対する世代を示す世代番号、名寄せ実績帳票の総ページ数を示すページ数、帳票IDによって特定される名寄せ実績帳票のファイルサイズ、名寄せ実績帳票に関する詳細な情報を示す詳細設定を含んで構成されている。
【0088】
更に、名寄せ実績帳票世代テーブル40は、名寄せ行情報を備えているが、名寄せ行情報は、帳票IDによって特定される名寄せ実績帳票の元帳票の何れの世代の何れの行から作成を行っているのかを示す情報を記憶している。
【0089】
例えば、元帳票IDがuriageである電子帳票に対して名寄せ検索した結果、電子帳票の1世代目の1行目がヒットした場合、uriage-1-1というIDで名寄せ行情報に記憶されることとなる。また、電子帳票の2世代目の1行目がヒットした場合、uriage-2-1というIDで名寄せ行情報に記憶される。
【0090】
従って、本ステップでは、ステップS152で用いたテンプレート情報のテンプレートID及び元帳票ID、世代番号に1(本ステップでは、新規でテンプレートの作成等を行っているため)、ステップ154で生成した名寄せ実績帳票の総ページ数、生成した名寄せ実績帳票のファイルサイズ、生成した名寄せ実績帳票に関する詳細な情報、ステップS120において生成された名寄せ帳票データの帳票Aの行情報(尚、元帳票の世代については、帳票Aを特定する情報、つまりIDに含めて、帳票サーバ1において記憶管理することで判定することが可能である)の順に、名寄せ実績帳票世代テーブル40の帳票ID、世代番号、ページ数、ファイルサイズ、詳細設定、及び名寄せ行情報に記憶する。例えば、図19に示す名寄せ実績帳票世代テーブル40の1レコード目、41が想定される。
【0091】
ステップS158では、帳票サーバ1は、ステップS154において生成した名寄せ実績帳票を帳票実績ファイル9として記憶する。
【0092】
次に、名寄せ実績帳票へアノテーションを添え付けて保存する処理について、図16に示すフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。
【0093】
まず、ステップS200では、クライアントPC31は、ネットワーク4を介して名寄せ実績帳票の表示要求を帳票サーバ1に送信し、ステップS202では、帳票サーバ1は、ステップS200で送信された名寄せ実績帳票の表示要求を受信する。
【0094】
ステップS204では、帳票サーバ1は、ステップS202において受信した表示要求に該当する名寄せ実績帳票を帳票実績ファイル9から取得し、ステップS206では、帳票サーバ1は、ネットワーク4を介してステップS204において取得した名寄せ実績帳票を送信する。尚、ステップS204において取得した名寄せ実績帳票の各行に表示される帳票データに対応させて、名寄せ実績帳票世代テーブル40の名寄せ行情報を保持している。以降、名寄せ実績帳票の各行に表示される帳票データに対応させて、名寄せ行情報を保持して生成されている。
【0095】
ステップS208では、クライアントPC31は、ステップS206において送信された名寄せ実績帳票を受信し、ステップS210では、クライアントPC31は、ステップS208において受信した名寄せ実績帳票を表示する。
【0096】
ステップS212では、クライアントPC31は、名寄せ実績帳票に対してアノテーションが添付されたか否かを判定し、アノテーションが添付されたと判定した場合は、ステップS214へ処理を進める。
【0097】
尚、名寄せ実績帳票に対してアノテーションが添付された状態は、図9に示すように、来月の新商品のため買い控え、ボーナス前で伸び悩み等がアノテーションとして添付されている。
【0098】
ステップS214では、クライアントPC31は、アノテーションとして添付された名寄せ実績帳票の帳票ID、アノテーションが添付された名寄せ実績帳票の名寄せ行情報、アノテーションの位置情報(例えば、当該行の左端からの距離)、アノテーションのサイズ、アノテーションの種類、アノテーションに入力されたコメント等をアノテーション情報として取得する。
【0099】
ステップS216では、クライアントPC31は、ネットワーク4を介してステップS214で取得したアノテーション情報の保存要求を送信する。
【0100】
ステップS218では、帳票サーバ1は、ステップS216において送信されたアノテーション情報の保存要求を受信し、ステップS220では、ステップS218において受信したアノテーション情報を図20に示すアノテーション情報テーブル50に記憶する。
【0101】
アノテーション情報テーブル50は、名寄せ実績帳票の何れの行にアノテーションを添付したのかを記憶管理しており、アノテーションを一意に識別するためのアノテーションID、名寄せ実績帳票の帳票IDを示す元帳票ID、アノテーションが添付された名寄せ実績帳票の行の情報を記憶する名寄せ行情報、アノテーションが添付された名寄せ実績帳票の行に対する添付されたアノテーションの位置座標(例えば、当該行の左端からの距離をX座標として位置座標として記憶し、Y座標については、行の縦幅を2等分する位置を固定で設定)、アノテーションのサイズを示すサイズ、アノテーションの種類を示す種類、アノテーションに入力された情報を示すコメントを含んで構成されている。
【0102】
本ステップでは、アノテーションIDには既に登録されているアノテーションIDの最大値に1を加えた値を記憶すると共に、ステップS216において送信されたアノテーション情報の帳票ID、名寄せ行情報、位置情報、サイズ、種類、及びコメントの順に、アノテーション情報テーブル50の元帳票ID、名寄せ行情報、座標、サイズ、種類、及びコメントへ記憶する
【0103】
次に、名寄せ実績帳票自動生成処理について図17に示すフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。尚、この処理は、帳票サーバ1でのみ処理されるため、図17に示すフローチャートにクライアントPC31側の処理は存在しない。また、本実施形態では、名寄せ実績帳票生成用のテンプレート、アノテーションを含んだ名寄せ実績帳票が既に登録されている状態での具体的処理を示すものとなる。
【0104】
まず、ステップS300では、帳票サーバ1の帳票実績ファイル9として、図13に示す名寄せ実績帳票の元帳票(売上報告書B、以降、帳票B)の帳票データを受付け、ステップS302では、ステップS300において受付けた元帳票に関連するテンプレートがあるかどうか、つまり元帳票を一意に識別するためのIDを用いて、当該IDが名寄せ登録テンプレート情報テーブル30の元帳票IDに存在するか否かを判定することで、関連するテンプレートの有無を判定する。
【0105】
関連するテンプレートが存在すると判定した場合は、ステップS304へ処理を進め、関連するテンプレートが存在しないと判定した場合は、処理を終了する。
【0106】
ステップS304では、ステップS302において、関連するテンプレートのテンプレート情報を名寄せ登録テンプレート情報テーブル30から取得するため、元帳票を一意に識別するためのIDを用いて、当該IDが名寄せ登録テンプレート情報テーブル30の元帳票IDに存在するテンプレート情報を取得する。
【0107】
ステップS306では、ステップS300において受付けた元帳票の帳票データとステップS304において取得したテンプレート情報の名寄せ条件とを用いて、名寄せ実績帳票データを生成する。この際、名寄せ実績帳票データを一意に識別するための帳票IDをテンプレート情報のテンプレートID及び元帳票IDを用いて生成する。
【0108】
ステップS308では、生成すべく名寄せ実績帳票が以前生成されたか否かを判定するため、ステップS306において生成した名寄せ実績帳票データの帳票IDが名寄せ実績帳票世代テーブル40の帳票IDに存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、以前名寄せ実績帳票を生成したことがある場合は、ステップS310へ処理を進め、存在すると判定しない場合、以前名寄せ実績帳票を生成したことがない場合は、ステップS314へ処理を進める。
【0109】
ステップS310では、名寄せ実績帳票の世代情報を名寄せ実績帳票世代テーブル40に記憶するが、ステップS306において生成した帳票ID、帳票IDに対応する世代番号の最大値に1を加えた値、ステップS306において生成した名寄せ実績帳票データのページ数と名寄せ実績帳票データのファイルサイズと名寄せ実績帳票データに関する詳細な情報と名寄せ実績帳票データを生成するための名寄せ行情報との順に、名寄せ実績帳票世代テーブル40の帳票ID、世代番号、ページ数、ファイルサイズ、詳細設定、名寄せ行情報を記憶する。
【0110】
例えば、本ステップでは、2世代目の名寄せ実績帳を登録すると想定すると、図19に示すように名寄せ実績帳票世代テーブル40の1レコード目として41が記憶されており、本ステップにおいては、2レコード目として42が記憶される。
【0111】
この場合、名寄せ条件として、6世代前の元帳票を用いて名寄せ実績帳を生成するため、名寄せ行情報として、1世代目の名寄せ実績帳を示す1レコード目の41では、uriage-1-1からuriage-6-1が記憶されているが、2世代目の名寄せ実績帳を示す2レコード目の42では、uriage-2-1からuriage-7-1が記憶されている。
【0112】
つまり行を示す値は、変化せず1のままであるが、世代を示す数値が、1世代目の名寄せ行情報(1から6)から1つ加算されて2世代目の名寄せ行情報(2から7)を記憶している。
【0113】
ステップS312では、ステップS306において生成した名寄せ実績帳票データを用いて名寄せ実績帳票を生成し、帳票実績ファイル9として記憶する。
【0114】
ステップS314では、ステップS306において生成した名寄せ実績帳票データについて、新規で世代情報を名寄せ実績帳票世代テーブル40に記憶し、ステップS316では、ステップS306において生成した名寄せ実績帳票データを用いて名寄せ実績帳票を生成し、帳票実績ファイル9として記憶する。尚、ステップS314またはステップS316の処理は、ステップS156及びステップS158における処理と同内容であるため詳細な説明は省略する。
【0115】
次に、アノテーションのある名寄せ実績帳票表示処理について図21に示すフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。本実施形態では、名寄せ実績帳票に対してアノテーションが添付された状態で保存されており、ある世代の表示要求がされた場合の具体的な処理について示すものとする。
【0116】
まず、ステップS400では、クライアントPC31は、ネットワーク4を介して名寄せ実績帳票の表示要求(名寄せ実績帳票の帳票ID、及び世代番号を含む)を帳票サーバ1へ送信し、ステップS402では、帳票サーバ1は、ステップS400において送信された名寄せ実績帳票の表示要求を受信する。
【0117】
ステップS404では、帳票サーバ1は、ステップS402において受信した表示要求に基づいて、帳票実績ファイル9から名寄せ実績帳票を取得し、ステップS406では、帳票サーバ1は、ステップS402において受信した表示要求に含まれる名寄せ実績帳票の帳票IDに該当するアノテーション情報テーブル50の元帳票IDに対応する名寄せ実績情報に関連するアノテーション情報を取得する。
【0118】
ステップS408では、帳票サーバ1は、ステップS402において受信した表示要求に基づいて、名寄せ実績帳票世代テーブル40に記憶された名寄せ行情報を取得し、ステップS410では、ステップS406において取得したアノテーション情報に含まれる名寄せ行情報を取得する。
【0119】
ステップS412では、帳票サーバ1は、ステップ408で取得した名寄せ行情報とステップ410で取得した名寄せ行情報とを用いて一致箇所を特定し、次のステップS414では、帳票サーバ1は、ステップS404において取得した名寄せ実績帳票に対して、ステップS412において特定した箇所に、当該特定した箇所に対応するステップS406において取得したアノテーション情報に基づいてアノテーションを生成して添付する。
【0120】
ステップS416では、帳票サーバ1は、ネットワーク4を介してステップS414においてアノテーションが添付された名寄せ実績帳票をクライアントPC31へ送信し、ステップS418では、クライアントPC31は、ステップS416において送信されたアノテーションが添付された名寄せ実績帳票を受信する。
【0121】
ステップS418では、クライアントPC31は、ステップS416において受信したアノテーションが添付された名寄せ実績帳票を表示する。
【0122】
図22には、名寄せ実績帳票の過去世代にアノテーションが添付されていた状態が示されている。図9に示す名寄せ実績帳票は、10月時点での売上報告書を元帳票として生成した場合を想定するとなると、この時点から2カ月分の売上報告書が反映された帳票が図22に示されるものとして想定される。
【0123】
例えば、10月時点で、カメラ営業部9月及びカメラ営業部6月の行に対して順に、来月の新商品のため買い控え及びボーナス前で伸び悩みのアノテーションを添付し、2カ月後、本実施形態に係る帳票生成システム10における処理を行うと、図22に示すように、10月時点で添付したカメラ営業部9月のアノテーションが残り、カメラ営業部6月のアノテーションが表示されないような制御を行っている。
[第2の実施形態]
【0124】
本発明の第1の実施形態では、名寄せ実績帳票の各行に対してアノテーションを添付した後、元帳票に対して新たな帳票データが追加された場合においても、各行に対してアノテーションが添付されたまま名寄せ実績帳票を参照することに関して記載しているが、第2の実施形態では、名寄せ実績帳票の各行に対してアノテーションを添付した場合、アノテーションを添付した各行を備えた元帳票にも反映する。
【0125】
尚、本発明の第2の実施形態では、基本的に第1の実施形態と同一の構成を有するため、第1の実施形態と異なる部分を説明し、また、第1の実施形態と同一の構成等については、同一の符号を用いて説明する。
【0126】
まず、名寄せ実績帳票に対してアノテーションが添付され、アノテーションが添付された行を備えた元帳票に対して、アノテーションが添付されたことを示す情報を記憶する。
【0127】
具体的には、図16のフローチャートに示すステップS220において、名寄せ実績帳票に対して添付したアノテーションに関する情報をアノテーション情報テーブル50に記憶しているが、その際に、元帳票を特定し、当該元帳票へのアノテーションの添付情報を、図23に示すアノテーション補完情報テーブル60に記憶する。
【0128】
アノテーション補完情報テーブル60は、アノテーションID、元帳票ID、名寄せ行情報、座標、サイズ、種類、及びコメントを含む構成であり、この記載順に、アノテーション情報テーブル50に記憶したアノテーションID、アノテーション情報テーブル50に記憶した元帳票IDのハイフンに対して前半部分(元帳票のIDを示す。ハイフン以降は、テンプレートID)、アノテーション情報テーブル50に記憶した名寄せ行情報、座標、サイズ、種類、及びコメントを記憶する。
【0129】
そして、元帳票を表示する際に、名寄せ実績帳票において添付されたアノテーションを引き継いで表示するため、具体的に以下の処理を行う。
【0130】
電子帳票を取得する際に、クライアントPCを用いて、帳票ID及び世代数を含む検索条件を指定して、帳票サーバ1は、当該検索条件を用いて帳票実績ファイル9から電子帳票を取得し、その際に、図23に示すアノテーション補完情報テーブル60に記憶されたアノテーション補完情報を取得して、アノテーションの添付対象であるか否かを判定する。
【0131】
取得対象とする電子帳票の帳票IDがアノテーション補完情報テーブル60の元帳票IDと一致するか否かを判定し、一致した場合、アノテーションを添付する電子帳票であるとして、そのレコード(アノテーション補完情報)を取得する。
【0132】
そして取得したレコード(アノテーション補完情報)の名寄せ行情報に対して、右端に記載された数値が、世代数を示しているので、検索条件に含まれる世代数を有する名寄せ行情報を含むレコード(アノテーション補完情報)を取得する。
【0133】
右端に記載された数値とは、例えば、図23においては、名寄せ行情報のuriage-5-1に関しては、1を示す、uriage-2-1に関しては、1を示す。
【0134】
その後、取得したアノテーション補完情報に含まれる名寄せ行情報を用いて、電子帳票の行を特定するが、名寄せ行情報のハイフンに挟まれた数値が、電子帳票に対する行を示しているので、電子帳票のどの行に対してアノテーションを付与するかを決定する。
【0135】
名寄せ行情報のハイフンに挟まれた数値とは、例えば、図23においては、名寄せ行情報のuriage-5-1に関しては、5を示す、uriage-2-1に関しては、2を示す。
【0136】
電子帳票に対してアノテーションを添付する行を特定した後、その行の何れの位置にアノテーションを添付するのかを決定するため、アノテーション補完情報に含まれる座標を用いる。
【0137】
座標が特定されると、アノテーション補完情報に含まれるサイズ、種類、コメントからアノテーションを生成し、決定した電子帳票の行と行に関する位置に、当該アノテーションを添付する。
【0138】
帳票サーバ1は、アノテーションを電子帳票に対して添付した後、クライアントPCへ電子帳票を送信し、クライアントPCにおいて、受信した電子帳票を表示する。
【0139】
更に、元帳票を表示する場合と同様に名寄せ帳票を表示する際にも、図15に示すステップS120において、名寄せ帳票を取得する際に、クライアントPCを用いて、帳票ID及び世代数を含む検索条件を指定して、帳票サーバ1は、当該検索条件を用いて帳票実績ファイル9から名寄せ帳票データを取得し、その際に、図23に示すアノテーション補完情報テーブル60に記憶されたアノテーション補完情報を取得して、アノテーションの添付対象であるか否かを判定する。
【0140】
取得対象とする名寄せ帳票の帳票IDがアノテーション補完情報テーブル60の元帳票IDと一致するか否かを判定し、一致した場合、アノテーションを添付する名寄せ帳票であるとして、そのレコード(アノテーション補完情報)を取得する。
【0141】
そして取得したレコード(アノテーション補完情報)の名寄せ行情報に対して、右端に記載された数値が世代数を示しているので、検索条件に含まれる世代数を有する名寄せ行情報を含むレコード(アノテーション補完情報)を取得する。
【0142】
その後、取得したアノテーション補完情報に含まれる名寄せ行情報を用いて、名寄せ帳票の行を特定するが名寄せ行情報のハイフンに挟まれた数値が、名寄せ帳票に対する行を示しているので、名寄せ帳票のどの行に対してアノテーションを付与するかを決定する。
【0143】
名寄せ帳票に対してアノテーションを添付する行を特定した後、その行の何れの位置にアノテーションを添付するのかを決定するため、アノテーション補完情報に含まれる座標を用いる。
【0144】
座標が特定されると、アノテーション補完情報に含まれるサイズ、種類、コメントからアノテーションを生成し、決定した名寄せ帳票の行と行に関する位置に、当該アノテーションを添付する。
【0145】
帳票サーバ1は、アノテーションを名寄せ帳票に対して添付した後、クライアントPCへ名寄せ帳票を送信し、クライアントPCにおいて、受信した名寄せ帳票を表示する。
【0146】
また、以降のステップで、アノテーションが添付された名寄せ帳票を利用して、名寄せ実績帳票を生成することが想定されるが、その場合、図15に示すステップS156において名寄せ実績帳票の世代に関する情報を名寄せ実績帳票世代テーブル40に登録した後、アノテーションに関する情報を、図20に示すアノテーション情報テーブル50及び図23に示すアノテーション補完情報テーブル60に記憶する。
【0147】
アノテーション情報テーブル50のアノテーションID、元帳票ID、名寄せ行情報、座標、サイズ、種類、コメントの記載順に、アノテーション情報テーブル50に記憶されたアノテーションIDの最大のIDに1加えたID、名寄せ実績帳票世代テーブル40の帳票ID、アノテーションが添付された行に対応する名寄せ実績帳票世代テーブル40の名寄せ行情報、アノテーションが添付された行の座標、アノテーションのサイズ、アノテーションの種類、アノテーションに記載されたコメントを記憶する。
【0148】
また、アノテーション補完情報テーブル60には、アノテーション情報テーブル50に登録した情報と、元帳票ID以外は、すべて同様な情報を記憶しており、元帳票IDは、帳票IDのハイフンの前半部分を記憶している。
【0149】
これによって、名寄せ帳票から名寄せ実績帳票を生成する場合も、名寄せ帳票に添付されたアノテーションの情報を引き継ぐことが可能となる。
[第3の実施形態]
【0150】
本発明の第1の実施形態では、図21に示すフローチャートのステップS400では、名寄せ実績帳票の表示要求を直接行っているが、第3の実施形態では、元帳票を開いている状態で、当該名寄せ帳票に関連する名寄せ実績帳票を開くことを想定した態様を示している。
【0151】
尚、本発明の第3の実施形態では、基本的に第1の実施形態と同一の構成を有するため、第1の実施形態と異なる部分を説明し、また、第1の実施形態と同一の構成等については、同一の符号を用いて説明する。
【0152】
図21に示すフローチャートのステップS400では、名寄せ実績帳票の表示要求(名寄せ実績帳票の帳票ID、及び世代番号を含む)を帳票サーバ1へ送信しているが、図24に示す元帳票を表示した画面を用いて、名寄せ実績帳票の表示要求を行う。
【0153】
図24に示す帳票表示画面70は、元帳票を表示する領域を示す表示領域71と、名寄せ実績帳票を特定するための帳票IDの入力欄を示す帳票ID入力欄72、名寄せ実績帳票を表示する際に押下するための検索ボタン73を備えている。
【0154】
ユーザは、参照したい名寄せ実績帳票を特定するための帳票IDを帳票ID入力欄72に入力し、検索ボタン73を押下すると、帳票ID入力欄72に入力された帳票IDと表示領域71に表示された帳票データの月度を取得し、ステップS402では、名寄せ実績帳票の表示要求(名寄せ実績帳票の帳票ID、帳票データの月度を含む)を帳票サーバ1へ送信する。
【0155】
ステップS404では、帳票サーバ1は、ステップS402で受信した帳票IDと帳票データの月度から、該当する名寄せ実績帳票を帳票実績ファイル9から取得する。
【0156】
本実施形態では、図19に示す名寄せ実績帳票世代テーブル40の詳細設定に対して、名寄せ実績帳票の世代に関する情報を本テーブルへ記憶する際に(ステップS156、ステップS310、及びステップS314)、記憶する時刻に関する情報を設定する。
【0157】
これにより、現在の月度から詳細設定に設定された時刻に含まれる月度を減算することで世代数が特定され、この特定した名寄せ実績帳票を取得する。
【0158】
本実施形態では、月毎に世代数を考慮しているがこれに限ったことではなく、日毎、年度毎等のように世代数を考慮しても良い。
【0159】
本発明によれば、電子帳票から2次的な帳票を生成する際の条件を記憶しておき、以降、新たな世代の電子帳票が登録されると、当該条件に基づいて、2次的な帳票を自動生成することで、業務の効率化を図ることが可能となる。
【0160】
更に、2次的な帳票に対してアノテーションを添付した行情報(元帳票の行)を記憶させておくことで、新たな2次的な帳票を生成する場合にも、当該行情報を用いてアノテーションを添付することが可能となるので、以前、添付したアノテーションに入力したコメント等を確認すること可能となるので、業務の効率化を図ることができる。
【0161】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0162】
帳票生成システムにおける実施態様を記載しているが、クライアントPCの機能を帳票生成装置に備え、帳票生成装置単体の構成で実施することも可能である。
【0163】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記憶媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0164】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0165】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発
【0166】
明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0167】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0168】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0169】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼働しているOS等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0170】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0171】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。
【0172】
この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0173】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステム、あるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0174】
1 帳票サーバ
2 ホスト
4 ネットワーク
7 帳票実績テーブル
9 帳票実績ファイル
10 帳票生成システム
12 中央処理装置
13 記憶装置
16 外部補助記憶装置
17 IOインタフェース装置
31 クライアントPC
32 クライアントPC

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定された元帳票領域内の帳票データから2次的な帳票を生成する帳票生成装置であって、
前記元帳票領域を記憶する記憶手段と、
前記元帳票と同一形式で新たな元帳票を受付けた後、前記記憶手段によって記憶された前記元帳票領内の前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する帳票生成手段と、
前記帳票生成手段によって生成された前記2次的な帳票の表示を制御する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする帳票生成装置。
【請求項2】
前記帳票生成手段は、前記記憶手段によって記憶された前記元帳票領内の前記元帳票の帳票データ及び前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する請求項1に記載の帳票生成装置。
【請求項3】
前記元帳票領域内の帳票データに対して2次的な帳票を生成するための条件を設定する条件設定手段と、
前記帳票生成手段は、前記条件設定手段によって設定された条件を満たす前記元帳票の帳票データから前記2次的な帳票を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の帳票生成装置。
【請求項4】
前記条件設定手段は、前記新たな元帳票の帳票データの世代数を設定することを特徴とする請求項3に記載の帳票生成装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記2次的帳票に対して添付された添付情報の前記元帳票領域を記憶し、
前記帳票生成手段は、前記元帳票領域に前記添付情報を添付して前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的帳票を生成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の帳票生成装置。
【請求項6】
クライアント装置と2次的な帳票を生成するための元帳票を記憶管理する帳票生成装置とがネットワークを介して接続された帳票生成システムであって、
前記クライアント装置は、
前記元帳票に対して領域を指定するための指定手段と、
帳票生成手段によって生成された前記2次的な帳票を表示する表示手段と、
を備え、
前記票生成装置は、
前記指定手段によって指定された元帳票領域を記憶する記憶手段と、
前記元帳票と同一形式で新たな元帳票を受付けた後、前記記憶手段によって記憶された前記元帳票領内の前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する帳票生成手段と、
を備えたことを特徴とする帳票生成システム。
【請求項7】
指定された元帳票領域内の帳票データから2次的な帳票を生成する帳票生成装置の制御方法であって、
前記元帳票領域を記憶する記憶工程と、
前記元帳票と同一形式で新たな元帳票を受付けた後、前記記憶工程によって記憶された前記元帳票領内の前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する帳票生成工程と、
前記帳票生成工程によって生成された前記2次的な帳票の表示を制御する表示制御工程と、
を実行することを特徴とする帳票生成装置の制御方法。
【請求項8】
クライアント装置と2次的な帳票を生成するための元帳票を記憶管理する帳票生成装置とがネットワークを介して接続された帳票生成システムの制御方法であって、
前記クライアント装置は、
前記元帳票に対して領域を指定するための指定工程と、
帳票生成工程によって生成された前記2次的な帳票を表示する表示工程と、
を実行し、
前記票生成装置は、
前記指定工程によって指定された元帳票領域を記憶する記憶工程と、
前記元帳票と同一形式で新たな元帳票を受付けた後、前記記憶工程によって記憶された前記元帳票領内の前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する帳票生成工程と、
を実行することを特徴とする帳票生成システムの制御方法。
【請求項9】
指定された元帳票領域内の帳票データから2次的な帳票を生成する帳票生成装置において実行されるプログラムであって、
前記元帳票領域を記憶する記憶手段と、
前記元帳票と同一形式で新たな元帳票を受付けた後、前記記憶手段によって記憶された前記元帳票領内の前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する帳票生成手段と、
前記帳票生成手段によって生成された前記2次的な帳票の表示を制御する表示制御手段と、
を機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
クライアント装置と2次的な帳票を生成するための元帳票を記憶管理する帳票生成装置とがネットワークを介して接続された帳票生成システムにおいて実行されるプログラムであって、
前記クライアント装置を、
前記元帳票に対して領域を指定するための指定手段と、
帳票生成手段によって生成された前記2次的な帳票を表示する表示手段と、
として機能させ、
前記票生成装置を、
前記指定手段によって指定された元帳票領域を記憶する記憶手段と、
前記元帳票と同一形式で新たな元帳票を受付けた後、前記記憶手段によって記憶された前記元帳票領内の前記新たな元帳票の帳票データを用いて前記2次的な帳票を生成する帳票生成手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2012−141966(P2012−141966A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−271069(P2011−271069)
【出願日】平成23年12月12日(2011.12.12)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)