説明

幟旗クリップ

【課題】風や雨によって幟旗が靡いても縦棒に巻き付かない幟旗クリップの提供。
【解決手段】 幟旗の上部の乳に上竿を通し、幟旗の縦の乳を縦棒に通して使われる幟旗の乳の内側に取り付けられ、かつ縦棒の周囲を周回する介在部と、該介在部の両側に一体に延長し、該延長部で幟旗を挟む取り付け部と、前記介在部と前記取り付け部との間には前記取り付け部が乳の内側から外側に跨ぐシート状の幟旗クリップであって、前記縦棒を周回して挟む部分と幟旗を挟む両先端付近にて幟旗を留める部分にそれぞれに留め部を有し、幟旗が靡くときに幟旗と幟旗クリップがシンクロナイズして、幟旗と幟旗クリップが一体となって靡く幟旗クリップ

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は幟旗の上部の乳を上竿に通し、幟旗の縦の乳を縦棒に通して使われる幟旗が風邪で靡いたときに幟旗が縦棒に巻き付いたり、巻き上げられたりするのを防止するための幟旗クリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
風で靡く幟旗は店頭での宣伝訴求効果があるが、風で巻き上げられたり、縦棒に巻き付いたりした幟旗は店頭での宣伝訴求を害するものになっていた。
幟旗が縦棒に絡むのを防止するための特許文献1では幟旗の乳が乾いているときには乳は縦棒の外周を周回し幟旗の絡み防止の効果があった。しかし雨で乳が濡れると幟旗の乳が縦棒にひっついて、幟旗と乳がシンクロナイズされずに風で幟旗が靡くと幟旗が縦棒に巻き付いたり、幟旗が縦棒に巻き付くと上竿が下部のほうに引っ張られて、上竿が折れたりした。叉、特許文献2では乳が縦棒にひっつかないように乳と縦棒の間に樹脂の輪を挿入しているが風が強いと幟旗と乳がシンクロナイズされずに縦棒に絡んだり、巻き付いたりした。
【特許文献1】特許第4010093号
【特許文献2】登録実用新案第3045865号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
幟旗が強風で靡くときは幟旗が縦棒に巻き付いたり、雨で濡れた乳が縦棒にひっついて幟旗とクリップが連動して動かなくなり、縦棒に絡みついた。
従来は引用文献1のように縦棒に遊嵌して幟旗をクリップするものがあったが乳が雨で濡れると乳と縦棒がひっついて幟旗が靡いたときに雨で濡れた乳が縦棒にひっついてクリップと幟旗がシンクロナイズされずに幟旗が縦棒に巻き付いたりした。
叉特許文献2のように乳の内側の縦棒に樹脂の輪を縦棒に遊嵌するように嵌めるものもあったが、幟旗が激しく靡くと乳と幟旗がシンクロナイズされずに縦棒に巻き付いた。本発明は、以上の問題点を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
幟旗の上部の乳を上竿に通し、幟旗の縦の乳を縦棒に通して使われる幟旗で、縦棒に通した幟旗の乳と縦棒の間に乳が縦棒に接触しないように、柔軟性のある水分を含まない樹脂等からできた旗クリップを乳の内側に介在させ、乳の先にある旗面では縦棒と乳の間の介在部を両側に一体に延長したシート状の延長部で幟旗を挟む部分と縦棒を挟む部分に留め部を有し、幟旗が靡くときに幟旗と乳が幟旗クリップと一体となって靡くことを特徴とした幟旗クリップ。
【発明の効果】
【0005】
本発明の旗クリップを使うことによって雨で濡れた乳は幟旗クリップにひっついて、幟旗を挟んだ幟旗クリップと幟旗が一体となって靡くので幟旗は縦棒に絡まなくなり、幟旗によって宣伝訴求効果を上げて、店舗イメージを高めることが出来る。叉、従来幟旗に縫いつけられていた乳を省き、従来の乳の替わりに本発明の旗クリップを使うことも出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図2の2点差線で示す旗クリップ(3)のようにあらかじめ縦棒(2)を挟むように旗クリップをセットして実線で示す旗クリップのように乳(1)と縦棒(2)の間に当該旗クリップの介在部を挿入して両側に一体となって延長した先の旗クリップ(3)で幟旗(6)の留め部A(9)で幟旗を挟んで、幟旗クリップ(3)をセットする。幟旗クリップ(3)は縦棒の種種の太さに合わせて遊嵌してセットできるように留め部B(10)にファスナー(5)或いは溝(M)を設け位置決め具メグ(L)で位置決めする方法等がある。幟旗クリップは柔軟な樹脂材等であるが図3の切り欠き(K)は幟旗クリップがより縦棒に沿いやすく、曲がりやすくするために設けものである。
【実施例】
【0007】
図1は上竿(4)と縦棒(2)に乳(1)を通して使われる幟旗(6)の使用状態である。図2は本発明の実施例で縦棒(2)に通した乳(1)と縦棒(2)の間に幟旗クリップ(3)を用いた例である。叉、縦棒に通す乳を省略し、乳が縫いつけられていない幟旗でも、幟旗の任意の位置に本発明の旗クリップを用いることによって従来の乳のある幟旗と同様な効果をだすことが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0008】
広告宣伝資材としての幟を宣伝訴求効果のある広告資材として有効活用出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】幟旗の使用状態図
【図2】本発明の使用状態図
【図3】旗クリップの平面図
【図4】旗クリップの側面図
【図5】図2のイーイ断面図
【図6】図2のローロ断面図
【符号の説明】
【0010】
1:乳
2:縦棒
3:幟旗クリップ
4上竿
5ファスナー
6:幟旗
7:介在部
8:延長部
9:留め部A
10:留め部B
H:フック
K:切り欠き
M:溝
L:位置決め具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
幟旗の乳の内側に取り付けられ、かつ縦棒の周囲を周回する介在部と、該介在部の両側に一体に延長し、該延長部で幟旗を挟む取り付け部と、前記介在部と前記取り付け部との間には前記取り付け部が乳の内側から外側に跨ぐシート状の幟旗クリップであって、前記縦棒を周回して挟む部分と幟旗を挟む両先端付近に幟旗を留める部分にそれぞれに留め部を有することを特徴とする幟旗クリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−265144(P2009−265144A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−111037(P2008−111037)
【出願日】平成20年4月22日(2008.4.22)
【出願人】(591189867)
【Fターム(参考)】