説明

干渉型光ファイバジャイロ

【課題】 本発明の目的は、小型かつ高性能な光ファイバジャイロを提供することである。
【解決手段】 少なくとも、光源と、光ファイバコイルと、該光源より出射される光を分岐して該光ファイバコイル内に導入し右回り光(CW光)と左回り光(CCW光)として周回させ、周回したCW光とCCW光を合波し、合波された干渉光を放出する光合分波器と、該干渉光を検出する検出器と、該干渉光を該検出器に導く光学部品とを備える干渉型光ファイバジャイロにおいて、 該光源が、少なくとも、発光部と、該発光部を励起する励起光源とを有し、該光源から出射される光の中心波長が400nm〜900nmの範囲内にあり且つ半値全幅が1nm以上であることを特徴とする干渉型光ファイバジャイロ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、角速度を検出するための光ファイバジャイロに関するものである。
【背景技術】
【0002】
光学ジャイロは、Sagnac効果を利用して光学リングの回転角速度を検出する装置であり、光ファイバコイル中を光が右回りと左回りに伝搬する間に生じる位相差、到達時間差などを検出する方式が提案され、実用化されている(非特許文献1)。
【0003】
干渉型光ファイバジャイロは、光源から出射された光を光合分波器により分岐し、光ファイバコイル内を右回り光(CW光)と左回り光(CCW光)として周回させ、CW光とCCW光を該光合分波器で合波し干渉させる。該干渉光を測定することで、同一の経路を左右逆方向に伝搬した光の間にSagnac効果により発生した位相差を検出し、該光ファイバコイルの軸回りの角速度を測定できる。
【0004】
Sagnac効果による位相のズレは以下の式(1)で表される。
ΔΦ=Ω*(4πRL/cλ) ・・・・(1)
ただし、ΔΦ:左右回り光間の位相差、Ω:光ファイバコイルの軸回りにおける角速度、R:光ファイバコイルの半径、L:光ファイバコイルに含まれるファイバの長さ、λ:波長、c:光速を示す。
【0005】
式(1)からわかるように、干渉型光ファイバジャイロの分解能は光の波長、光ファイバコイルの巻き径と長さによって決定される。
【0006】
干渉型光ファイバジャイロの光源には、1.55μm、1.31μm、0.8μm等、赤外域の半導体レーザが用いられ、km級の光ファイバコイル長を用いる方法が実用化されている。しかし、半導体レーザのような狭帯域のレーザ光を光ファイバ中に長距離伝搬させると、角速度測定において雑音となり得る散乱が発生することが知られている(特許文献1)ため、Super Luminescence Diode(SLD)光源やAmplified Spontaneous Emission(ASE)光源のような広帯域光源が用いられる。
【0007】
しかしながら、SLD光源は光パワーが1mW以下と低いうえにパワーや波長の温度安定性が低く、ASE光源は波長が1μm以上と長いため、干渉型光ファイバジャイロの高分解能化を図れるような光源として有用でない。
【非特許文献1】K.Hotake, Rev. Laser. Eng. Japan−1994−vol.22 No.4−p253−264
【特許文献1】特開2004−132963号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記のとおり、従来の干渉型光ファイバジャイロでは、用いる光源の影響または光ファイバコイル長の延長によるサイズやコストの増大により、高分解能化は困難である。
【0009】
本発明は、広帯域かつ十分な安定度を有する短波長ファイバ光源を用いた、高分解能な光ファイバジャイロを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、少なくとも、光源と、光ファイバコイルと、光源より出射される光を分岐して該光ファイバコイル内に導入し右回り光(CW光)と左回り光(CCW光)として周回させ、周回したCW光とCCW光を合波し合波された干渉光を放出する光合分波器と、干渉光を検出する検出器と、該光合分波器より放出された干渉光を検出器に導く光学部品を備える干渉型光ファイバジャイロにおいて、該光源が、少なくとも、発光部と、該発光部を励起する励起光源とを有し、該光源から出射される光の中心波長が400nm〜900nmの範囲内にあり且つ半値全幅が1nm以上であることを特徴とする干渉型光ファイバジャイロであり、さらには、該発光部として希土類添加フッ化物ファイバを用いることを特徴とする上記の干渉型光ファイバジャイロ、該希土類添加フッ化物ファイバが、少なくともEr、Pr、Ho、Sm、Tm、Dy、Nd、Eu、またはTbのいずれか1種類の元素をコアに添加されているフッ化物ファイバであることを特徴とする上記の干渉型光ファイバジャイロ、または、該励起光源として、発振波長が少なくとも340nm〜500nm、640nm〜1100nmのいずれかの範囲から選ばれる1つの波長を有する半導体レーザを使用することを特徴とする上記の干渉型光ファイバジャイロを提供するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、高分解能な角速度測定を行う干渉型光ファイバジャイロ、または小型化した干渉型光ファイバジャイロを提供出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明による干渉型光ファイバジャイロの1例を図1に示す。図1の例は、光源11、第1の光合分波器12、偏光子13、第2の光合分波器14、光ファイバコイル15、位相変調器16、検出器17、該光源11への戻り光を抑制するための光源保護素子18により構成される。光源11から出射された光は光源保護素子18と第1の光合分波器12を通過し、偏光子13によって直線偏光成分のみが通過し、第2の光合分波器14により2つに分岐される。分岐された光の一方は位相変調器16を通過し光ファイバコイル15を伝搬し、もう一方は光ファイバコイル15を逆方向に伝搬した後位相変調器16を通過する。双方向の光は第2の光合分波器14で合波され干渉し、干渉光は偏光子13を通過して第1の光合分波器12から検出器17に導かれる。
【0013】
光ファイバジャイロ内において光がマルチモードで伝搬した場合、測定精度が悪化するため、光をシングルモード伝搬させるように部品を選定することが好ましい。
微小な位相差を効率的に検出できるとより好ましい。例えば、位相変調器16側より伝播する光ファイバコイル15中の光を位相変調器16により変調し、検出器17において干渉光と変調を同期検波する方法が有効である。
偏光子13としては、ファイバループ型、導波路型等を使用することが出来る。ファイバループ型は、ファイバ結合ロスが無く内部反射も発生しないためより好ましい。
【0014】
光源保護素子18としては、光アイソレータや光サーキュレータ等を用いると効果的である。光源保護素子18として光サーキュレータを用いた場合、干渉光を検出器17に導く機能も有するため、第1の光合分波器12を省略できる。さらに、第1の光合分波器12を省略できることにより、通過する光のロスが低減され好ましい。
【0015】
さらには、光源の光が伝搬する部分の光学部品に、偏波保存型の部品を用いると、偏波変動が抑制できるため測定精度がさらに長期に安定する。
【0016】
光源11としては、発光部と該発光部を励起する励起光源を備え、放出される光の中心波長が400nm〜900nmの範囲内にあり且つその半値全幅が1nm以上あればよい。特に、発光部としては、希土類添加フッ化物ファイバが好ましい。
【0017】
発光部の励起方法については、制限は無い。例えば、前方励起、後方励起、側面励起、またはこれらの方法を組み合わせた方法がある。前方励起は、簡単な構成でASEを発生させることが出来る。後方励起は、高出力を得やすく、出力光に励起光が混ざらない利点がある。側面励起は、LED等を励起光源とすることで、安価かつ簡単に構成できる、複数光源で励起しやすい等のメリットがある。
【0018】
励起光源としては、半導体レーザの他に、ファイバレーザ、ASE、LED、他のレーザ光を波長変換した光等も使用でき、例えば複数の励起光源や励起方法により1つの発光部を励起することが最良の選択である場合もある。以下に、光源11の構成例として、前方励起、後方励起、側面励起の励起方法を用いる場合の例についてそれぞれ示す。
【0019】
図2は、励起方法として前方励起を用いる場合の光源11の構成例を示したものである。図2の例は、発光部として希土類添加フッ化物ファイバ21、励起光源22、該励起光源への戻り光を抑制するための励起光源保護素子23、出力光スペクトルを調整するための光フィルタ24により構成されている。励起光源保護素子23としては、フィルタ、光アイソレータ、光合分波器等を用いることが出来る。
【0020】
図2の例において、励起光源保護素子23に光合分波器を用いる場合の例を図3に示す。図3の例は、発光部として希土類添加フッ化物ファイバ31、励起光源32、励起光源保護素子として光合分波器33、出力光スペクトルを調整するための光フィルタ34により構成されている。端面35は、無反射または反射処理することで、出力光スペクトルや強度の調整、安定化を図ることも出来る。
【0021】
図4は、励起方法として後方励起を用いる場合の光源11の構成例を示したものである。図4の例は、発光部として希土類添加フッ化物ファイバ41、励起光源42、光合分波器43、出力光スペクトルを調整するための光フィルタ44により構成されている。端面45を無反射または反射処理することで、出力光スペクトルや強度の調整、安定化を図ることも出来る。
【0022】
図5は、励起方法として側面励起を用いる場合の光源11の構成例を示したものである。図5の例は、発光部として希土類添加フッ化物ファイバ51、励起光源52、出力スペクトルを調整するための光フィルタ53により構成されている。励起光源52からの励起光を希土類添加フッ化物ファイバ51の側面に照射し、希土類添加フッ化物ファイバ51を励起することが出来る。この場合、希土類添加フッ化物ファイバ51の断面、該ファイバ51の保護被覆の形状、屈折率等の調整により励起効率を向上させることが出来る。希土類添加フッ化物ファイバ51において、光フィルタと接続している端部と反対側の端面54を無反射または反射処理することで、出力光スペクトルや強度の調整、安定化を図ることも出来る。
【0023】
発光部の母材として石英ガラスを用いることも出来るが、フッ化物ガラスを母材としたほうが、石英ガラスと比べてフォノンエネルギーが小さいので励起上準位の寿命が長く、非ふく射遷移確率が低いため、励起によって添加希土類の高エネルギーな準位に反転分布を形成し、紫外線、可視光、可視域付近の赤外線のような短波長光を効率的に発生させることが出来る。さらに、フッ化物ガラスでは種々の希土類元素を溶解することが可能で、発光波長を容易に調整することが可能であり、また、種々の希土類元素を高濃度添加することが可能であることから、高出力を得やすく、高分解能測定に適した出力光を得ることができる。
【0024】
また、フッ化物ガラスを発光部の母材とした場合、石英ガラスと比べてフォノンエネルギーが小さく励起中間準位の寿命が長いことから、容易に励起状態吸収(Excited State Absorption、ESA)が起こり、多段階励起を誘起できる。その結果、紫外線、可視光、可視域付近の赤外線のような短波長光を、出力光より長波長な励起光源を用いて効率的に発生させることができ、希土類添加自由度の高さもあわせて高分解能測定に適した出力光を得やすい。したがって、発光部の母材としてはフッ化物ガラスが好ましい。
【0025】
フッ化物ファイバに添加する希土類は、Er、Pr、Ho、Sm、Tm、Dy、Nd、Eu、またはTbのなかから、所望のASE波長や励起波長により自由に選択できる。上記希土類を複数添加したり、励起効率を向上させるためにYbを共添加したりすることも出来る。
【0026】
特に、波長340nm〜500nmの光によって希土類を励起すると、所望の波長の光を放射する準位より高エネルギーの準位を直接励起できることから、短波長光を発生する希土類の準位に反転分布を形成しやすく好ましい。
【0027】
また、波長640nm〜1100nmの励起光は、希土類の短波長の光を放出する準位への多段階励起を起こす。この波長域の光源はファイバ結合半導体レーザとして高効率かつ光パワーが強く、安価なものとして多く供給されており、希土類添加フッ化物ファイバの励起光源として好ましい。
【0028】
フッ化物ファイバに添加する希土類として、Erを添加した場合には、少なくとも350nm〜390nm、400nm〜415nm、438nm〜460nm、477nm〜490nmの波長範囲による励起が可能で、520nm帯、545nm帯、660nm帯、850nm帯の発光が得られる。790nm〜810nm、960nm〜990nmの励起光では多段階励起により、545nm帯、850nm帯の発光が得られる。特に、407nmや974nmで励起した場合の545nm帯、850nm帯の発光は高効率で光パワーも強い。
【0029】
Hoを添加した場合には、少なくとも340nm〜370nm、380nm〜390nm、410nm〜420nm、440nm〜490nmの波長範囲による励起が可能で、485nm帯、545nm帯、660nm帯、750nm帯の発光が得られる。640nm〜655nmの励起光では多段階励起により、545nm帯の発光が得られる。特に、448nmで励起した場合の545nm帯、750nm帯の発光は、高効率で光パワーも強い。
【0030】
Tmを添加した場合には、少なくとも345nm〜365nm、450nm〜490nmの波長範囲による励起が可能で、480nm帯、650nm帯、810nm帯の発光が得られる。640nm〜660nm、670nm〜690nm、790nm〜810nm、1060nm〜1100nmの励起光では多段階励起により、450nm帯、480nm帯、650nm帯、810nm帯の発光が得られる。
【0031】
Prを添加した場合には、少なくとも430nm〜490nmの波長範囲による励起が可能で、480nm帯、525nm帯、605nm帯、635nm帯、695nm帯、715nm帯の発光が得られる。790nm〜800nm、830nm〜860nm、970nm〜1030nmの励起光では多段階励起により、480nm帯、525nm帯、605nm帯、635nm帯、715nm帯の発光が得られる。特に、448nmで励起した場合の480nm帯、605nm帯、635nm帯の発光、PrとYbを共添加し850nmや980nmで励起した場合の635nm帯の発光などは、高効率で光パワーも強い。
【0032】
Ndを添加した場合には、少なくとも340nm〜360nm、425nm〜435nm、445nm〜490mn、495nm〜500nmの波長範囲による励起が可能で、580nm帯、880nm帯の発光が得られる。
Smを添加した場合には、少なくとも355nm〜380nm、390nm〜410nm、455nm〜490nmの範囲内にある励起光を用いることができ、560nm帯、595nm帯、645nm帯、680nm帯、695nm帯、700nm帯、720nm帯、760nm帯、805nm帯の発光が得られる。940nm〜950nm、1080nm〜1090nmの励起光では多段階励起により、595nm帯、650nm帯の発光が得られる。特に、407nmで励起した場合の595nm帯の発光は、高効率で光パワーも強い。
【0033】
Dyを添加した場合には、少なくとも340nm〜368nm、373nm〜405nm、440nm〜460nmの範囲内にある励起光を用いることができ、480nm帯、575nm帯、660nm帯、750nm帯、835nm帯の発光が得られる。890nm〜920nm、1000nm〜1100nmの励起光では多段階励起より、575nm帯、660nm帯、750nm帯の発光が得られる。
【0034】
Euを添加した場合には、少なくとも353nm〜365nm、363nm〜386nm、386nm〜407nm、458nm〜491nmの範囲内にある励起光を用いることができ、590nm帯、615nm帯、700nm帯の発光が得られる。
【0035】
Tbを添加した場合には、少なくとも343nm〜361nm、361nm〜385nm、453〜491nmの範囲内にある励起光を用いることができ、545nm帯、585nm帯、620nm帯、の発光が得られる。
【0036】
複数波長の励起光の使用や、Ybが共添加されている希土類添加フッ化物ファイバを発光部に使用することにより、上記以外の波長でも励起が可能になり、また上記以外の波長での発光が得ることができる。
以下に、本発明を用いた具体的な実施例を開示する。
【実施例1】
【0037】
実験に用いた光ファイバジャイロの構成を図6に示す。光ファイバジャイロは、光源61、第1の光合分波器62、偏光子63、第2の光合分波器64、光ファイバコイル65、位相変調器66、検出器67により構成した。第1の光合分波器62と第2の光合分波器64には溶融延伸光カプラを使用し、偏光子63にはファイバループ型偏光子を使用し直線偏光のみを取り出した。位相変調器65には圧電素子にファイバを巻きつけた変調器を使用し、ファイバ中の光に位相変調をかけて、干渉光を検出器67にて変調と同期検波し、角速度信号強度を得た。光ファイバコイル65には、コア直径3.2μm、NA0.13の石英ファイバを使用し、長さ300m、巻き半径10cm、巻き数477回とした。
【0038】
用いた光源61の構成を図7に示す。Er添加フッ化物ファイバ71、励起光源72、光フィルタ73から構成した。発光部であるEr添加フッ化物ファイバ71には、NA0.22、コア直径3.5μm、長さ175cmで、コアにErを3000ppm添加したものを使用した。Er添加フッ化物ファイバ71を波長448nm、光パワー200mWの励起光源72により前方励起し、発生したASEを光フィルタ73にて調整して得られたピーク波長542nm、半値全幅6.3nm、光パワー0.12mWの出力光を光ファイバジャイロの光源とした。
【0039】
光ファイバジャイロに5度/秒の回転を与えて基準角速度とし、このときの角速度信号強度を基準角速度信号強度とした。基準角速度からさらに−0.1度/秒〜0.4度/秒の角速度差を与えた時に検出された角速度信号強度の、基準角速度信号強度からの変化量を相対角速度信号強度として、測定結果を図8に示す。
[比較例1]
実験に用いた光ファイバジャイロの構成は、図6に示される実施例1の実験と同様である。第1の光合分波器62と第2の光合分波器64には溶融延伸光カプラを使用し、偏光子63にはファイバループ型偏光子を使用し直線偏光のみを取り出した。位相変調器65には圧電素子にファイバを巻きつけた変調器を使用し、ファイバ中の光に位相変調をかけて、干渉光を検出器67にて変調と同期検波し、角速度信号強度を得た。光ファイバコイル65は、光をシングルモード伝搬できるコア直径8.2μm、NA0.14の石英ファイバを使用し、長さ300m、巻き半径10cm、巻き数477回とした。
光源61として、ピーク波長1532nm、半値全幅9.0nm、強度0.12mWのASE光源を使用した。
【0040】
実施例1と同じく、光ファイバジャイロに5度/秒の回転を与えて基準角速度とし、このときの角速度信号強度を基準角速度信号強度とした。基準角速度からさらに−0.1度/秒〜0.4度/秒の角速度差を与えた時に検出された角速度信号強度の、基準角速度信号強度からの変化量を相対角速度信号強度として、測定結果を図9に示す。
【0041】
したがって、実施例1より、比較例1と比較して約2.6倍の高分解能な角速度信号が得られることを確認できた。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明による干渉型光ファイバジャイロの構成の例を示す図である。
【図2】本発明に用いる光源の構成例を示す図である。
【図3】本発明に用いる光源の構成例を示す図である。
【図4】本発明に用いる光源の構成例を示す図である。
【図5】本発明に用いる光源の構成例を示す図である。
【図6】実施例1と比較例1に用いた光ファイバジャイロの構成を示す図である。
【図7】実施例に用いた光源の構成を示す図である。
【図8】実施例1の光ファイバジャイロによる測定結果を示す図である。
【図9】比較例1の光ファイバジャイロによる測定結果を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
11 光源
12 第1の光合分波器
13 偏光子
14 第2の光合分波器
15 光ファイバコイル
16 位相変調器
17 検出器
18 光源保護素子
21 希土類添加フッ化物ファイバ
22 励起光源
23 励起光源保護素子
24 光フィルタ
31 希土類添加フッ化物ファイバ
32 励起光源
33 光合分波器
34 光フィルタ
35 端面
41 希土類添加フッ化物ファイバ
42 励起光源
43 光合分波器
44 光フィルタ
45 端面
51 希土類添加フッ化物ファイバ
52 励起光源
53 光フィルタ
54 端面
61 光源
62 第1の光合分波器
63 偏光子
64 第2の光合分波器
65 光ファイバコイル
66 位相変調器
67 検出器
71 希土類添加フッ化物ファイバ
72 励起光源
73 光フィルタ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、光源と、光ファイバコイルと、該光源より出射される光を分岐して該光ファイバコイル内に導入し右回り光(CW光)と左回り光(CCW光)として周回させ、周回したCW光とCCW光を合波し、合波された干渉光を放出する光合分波器と、該干渉光を検出する検出器と、該干渉光を該検出器に導く光学部品とを備える干渉型光ファイバジャイロにおいて、
該光源が、少なくとも、発光部と、該発光部を励起する励起光源とを有し、該光源から出射される光の中心波長が400nm〜900nmの範囲内にあり且つ半値全幅が1nm以上であることを特徴とする干渉型光ファイバジャイロ。
【請求項2】
該発光部として希土類添加フッ化物ファイバを有することを特徴とする、請求項1に記載の干渉型光ファイバジャイロ。
【請求項3】
該希土類添加フッ化物ファイバが、少なくともEr、Pr、Ho、Sm、Tm、Dy、Nd、Eu、またはTbのいずれか1種類の元素がコアに添加されているフッ化物ファイバであることを特徴とする、請求項2に記載の干渉型光ファイバジャイロ。
【請求項4】
該励起光源として、発振波長が少なくとも340nm〜500nm、640nm〜1100nmのいずれかの範囲から選ばれる1つの波長を有する半導体レーザを使用することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の干渉型光ファイバジャイロ。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2010−60333(P2010−60333A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−223999(P2008−223999)
【出願日】平成20年9月1日(2008.9.1)
【出願人】(000002200)セントラル硝子株式会社 (1,198)
【Fターム(参考)】