説明

干渉計、測定方法及び光学素子の製造方法

【課題】被検光学素子の光学性能を高精度に計測すると共に長寿命な干渉計を提供する。
【解決手段】光源101aからの光Lを利用して被検光学素子TS、TBの光学性能を干渉縞として計測する干渉計100は、干渉縞を撮像する撮像素子109と、各被検光学素子に対して干渉縞を生成するのに使用される参照波面を変更する参照波面変更手段106と、径の異なる複数の被検光学素子の間で撮像素子における干渉縞の径が等しくなるように倍率を調整する倍率調整光学系108と、径が小さな被検光学素子よりも径が大きな被検光学素子に対する前記撮像素子における前記光の光強度が小さくなるように前記光源の出力を制御する制御ユニット110と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は干渉計、測定方法及び光学素子の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザー光を利用して光学素子の光学性能(例えば、面形状や収差)を干渉縞として計測するレーザー干渉計は従来から知られている。近年、光学素子に高い光学性能が要求されるにつれてレーザー干渉計の計測精度の向上が益々要求されると共に、コスト面からレーザー干渉計自体の延命化も要求されている。
【0003】
干渉縞を撮像する撮像素子における光強度(光量)は、低すぎると時間的・空間的な干渉縞のコントラストが低下して計測精度が悪化し、強すぎると撮像素子を飽和させて干渉縞の位相情報を得ることができずに計測データの欠落をもたらす。このため、撮像素子における光強度を所定の範囲に維持することが重要である。特許文献1は、位相シフト時の撮像素子における光量の最大値又は最小値に基づいて、透過率可変のフィルターや絞りの調整、計算機ホログラムの位置調整を行っている。これにより、撮像素子への入射光量が撮像素子の飽和値を超えず、欠落のない計測データを得ることができる。
【特許文献1】特開平8−159725号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のレーザー干渉計は、光源であるレーザー及びレーザー光を干渉計の光学系に導入する光ファイバーの延命化に着目した提案はされていなかった。
【0005】
そこで、本発明は、被検光学素子の光学性能を高精度に計測すると共に長寿命な干渉計を提供することを例示的な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としての干渉計は、光源からの光を利用して被検光学素子の光学性能を干渉縞として計測する干渉計であって、前記干渉縞を撮像する撮像素子と、前記干渉縞を生成するのに使用される参照波面を各被検光学素子に合わせて変更する参照波面変更手段と、前記被検光学素子の大きさに従って前記撮像素子における前記干渉縞の倍率を調整する倍率調整光学系と、径が小さな被検光学素子よりも径が大きな被検光学素子に対する前記撮像素子における前記光の光強度が小さくなるように前記光源の出力を制御する制御ユニットと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、被検光学素子の光学性能を高精度に計測すると共に長寿命な干渉計を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図1を参照して、本発明の一実施例の干渉計としてのフィゾー型干渉計100について説明する。図1は、フィゾー型干渉計100の要部光路図である。フィゾー型干渉計100は、参照面(フィゾー面)と被検面とを同一光軸上に配置して参照光路と被検光路とを重複させ、各面からの反射光を干渉させる。そして、フィゾー型干渉計100は、光源からの光を利用して被検光学素子の光学性能(面形状や収差)を干渉縞(干渉パターン)として計測する。
【0009】
フィゾー型干渉計100は、照明装置101、フィゾー型干渉光学系102、制御ユニット110を有する。
【0010】
照明装置101は、光源101aと、光源101aからのレーザー光Lをフィゾー型干渉光学系102に導光する光学ファイバー101bと、を有する。
【0011】
光源101aは、可干渉性を有する光源で、本実施例の光源101aはレーザーである。レーザーの種類は限定されず、本実施例のレーザーは、例えば、ガスレーザーである。光源101aは制御ユニット110によって出力制御されることによってレーザー光の光強度(光量)が調節可能に構成されている。なお、可干渉性を有する限り、光源はレーザーに限定されず、白色光や単色光を使用してもよい。
【0012】
光学ファイバー101bは、中心の芯材(コア)とその外側のクラッドとを有し、クラッドよりもコアの屈折率を高く設定され、全反射や屈折によりレーザー光をコアを中心として伝搬させている。コアとクラッドは共にレーザー光に対して透過率が非常に高い石英ガラスやプラスチックから構成される。本実施例では、光学ファイバー101bから発散光が射出されるが、必要があれば、光学ファイバー101bの後段にレーザー光Lを発散するレンズを設けてもよい。かかる発散光又はレンズと後述するコリメーターレンズ105は、所定の光束径を提供するビームエキスパンダを構成する。
【0013】
フィゾー型干渉光学系102は、ビームスプリッター104、コリメーターレンズ105、ステージ106及び107、倍率調整光学系108、撮像素子109を有する。
【0014】
ビームスプリッター104は、光学ファイバー101bから入射された入射光を透過し、被検面及び参照面からの反射光を倍率調整光学系108へ反射する。
【0015】
コリメーターレンズ105は、上述したように、発散光を平行光(光束103)に変換する。後述するように、フィゾー型干渉計100は、径の異なる複数の被検光学素子の光学性能を計測することができる。このため、光束103は径の大きな被検光学素子の計測に必要な大きさに設定される。しかし、これでは、径の小さな被検光学素子は光束103の周辺部を使用しないため、照明光の無駄が発生する。
【0016】
それにも拘らず、本実施例は、各被検光学素子に対して光束103の径を維持している。即ち、光束103は、複数の被検光学素子に対して共通の径を有する。これは以下の理由による。まず、被検面毎に異なる倍率調整光学系(ビームエキスパンダ)を交換可能に設けることが考えられるが、被検面毎に異なる倍率調整光学系を後述の倍率調整光学系108に加えて製作するとコスト増大につながると共に交換の前後で測定再現性がさらに悪化するおそれがある。また、倍率可変の光学系を設ければ、被検面毎に異なる倍率調整光学系を製作する必要はなくなるが、異なる被検面に対応した収差補正を行う設計は困難であり、現実的ではないからである。
【0017】
なお、本実施例では、ビームスプリッター104を経た後の光をコリメーターレンズ105により平行化しているが、別の実施例では、コリメーターレンズ105により平行化された光をビームスプリッター104に導光する。
【0018】
ステージ106は、有効な干渉縞を得るために被検面に垂直で同位相で入射するヌル波面を生成するヌル光学系RS又はRBを搭載する。ステージ107は、被検光学素子TS又はTBを搭載する。ステージ106及び107は、干渉縞を形成するための適切な位置にヌル光学系と被検光学素子を位置決めすることができる。ステージ106及び107は、位相シフト法(フリンジスキャン法)を行うための図示しないピエゾ素子を有し、光軸OAに沿って微小に移動可能に構成されている。
【0019】
本実施例は、コリメーターレンズ105の後段に、参照面RSa又はRBaを有するヌル光学系RS又はRBと、被検面TSa又はTBaを有する被検光学素子(被検体)TS又はTBと、を配置している。被検面に光束103が入射すると被検波面が生成され、参照面に光束103が入射すると参照波面が生成される。ヌル光学系は、参照面を有するフィゾーレンズと、フィゾーレンズと共にヌル波面を形成する一又は複数のレンズを有するが、図1は簡略的にその一部のみ示している。被検光学素子は、干渉計が面形状や収差などの光学性能を計測すべき対象であるが、図1は簡略的にその一部のみ示している。
【0020】
フィゾー型干渉計100は、径の異なる複数の被検光学素子の光学性能を計測することができる。図1は、複数の被検光学素子を代表して、径の小さい被検面TSaを有する被検光学素子TSと、径の大きい被検面TBaを有する被検光学素子TBと、を示している。但し、実際にはいずれか一つの被検光学素子が選択的にステージ107に配置される。
【0021】
図1において点線で示す径の小さい被検面TSaを有する被検光学素子TSの光学性能を計測する場合にはヌル光学系として点線で示す径の小さい参照面RSaを有するヌル光学系RSが選択される。また、図1において実線で示す径の大きい被検面TBaを有する被検光学素子TBの光学性能を計測する場合にはヌル光学系として実線で示す径の大きい参照面RBaを有するヌル光学系RBが選択される。このように、実際にはいずれか一つのヌル光学系が選択的にステージ106に配置される。ヌル光学系は参照面を含んでいるため、ステージ106は、干渉縞を生成するのに使用される参照波面を各被検光学素子に合わせて変更する参照波面変更手段として機能する。
【0022】
倍率調整光学系108は、倍率を変更することによってビームスプリッター104を射出した干渉光の光束径を変更する。また、倍率調整光学系108は、被検面の像を撮像素子109に結像する機能も有する。倍率調整光学系108は、径が異なる被検光学素子を計測する場合に撮像素子109における空間分解能を向上させるために撮像素子109の直前に配置される。倍率調整光学系108は、撮像素子109における干渉縞の像の直径が各被検光学素子に対して等しくなり、撮像素子109で計測可能な最大径になるように倍率を調整する。
【0023】
撮像素子109は、CCDカメラから構成される二次元画像撮像装置である。撮像素子109は、参照面から生成される参照波面と被検面から生成される被検波面との干渉によって生成される干渉縞(干渉パターン)を撮像する。撮像素子109は、撮像した干渉縞画像を制御ユニット110に送信する。具体的には、撮像素子109は干渉縞の情報を電気信号に変換し、図示しないコンピュータで干渉縞の情報を解析する。また、コンピュー
タは、ヌル光学系又は被検光学素子が移動している間に位相シフト法に基づいて演算処理を施して干渉縞の位相分布を高精度に算出することができる。
【0024】
従来の干渉計においては、レーザーの出力は一定であった。しかし、被検光学素子の径によって撮像素子109における単位面積当たりの光強度(光量)は異なる。径の小さい被検光学素子TSを計測する場合は、径の大きい被検光学素子TBを計測する場合と比較して、光束の周辺部を使用していないため、倍率調整光学系108を経た後の撮像素子109における単位面積当たりの光強度は少なくなる。そのため、従来の干渉計は、倍率調整光学系108を経た後の干渉光が、撮像素子109において最小径の被検光学素子の光学性能を計測可能な光量を有するように、レーザーの出力を設定し、それを他の径を有する被検光学素子に対しても維持していた。最小径の被検光学素子に合わせて光量調整を行うと、それ以外の径の被検光学素子に対する撮像素子109における光量は常に必要以上となる。換言すれば、余計なエネルギーを放出している分だけレーザーの寿命は短くなり、また、レーザー光を干渉光学系に導入する光学ファイバーの寿命は短くなる。
【0025】
そこで、本実施例の制御ユニット110は、被検光学素子の大きさに基づいて照明装置101の光源101aの出力(パワー)を制御し、撮像素子109が受光する光強度(光量)を制御している。具体的には、制御ユニット110は、径が小さな被検光学素子TSよりも径が大きな被検光学素子TBに使用される撮像素子109におけるレーザー光の光強度が小さくなるように光源101aの出力を制御する。好ましくは、制御ユニット110は、撮像素子109における光強度が複数の被検光学素子の全てにおいて撮像素子109が所期の精度を維持した状態で撮像可能な最小値以上の一定値になるように、即ち、次式で与えられるように光源101aの出力を制御する。
【0026】
【数1】

【0027】
撮像素子109が所期の精度を維持した状態で撮像可能な最小値は、撮像素子の各ピクセルにおける有効な位相情報と無効な位相情報の比率が、例えば0.001%以上となるように決定される値である。ここで、光強度の制御に際しては、ステージ106及び107を用いて空間的に明暗縞を作り出し、その空間的な明暗縞の最大値を光強度として把握してもよい。あるいは、ピエゾ素子を用いて時間的に明暗縞を作り出し、その時間的な明暗縞の最大値を光強度として把握してもよい。更には、撮像素子109で得られる明暗縞の最大値を光強度として把握してもよい。なお、制御ユニット110は、各種の必要なデータを格納する図示しないメモリを有する。
【0028】
制御ユニット110は、フィゾー型干渉光学系102における有効光束径の設計値に基づいて光源101aの出力を調整してもよい。この場合、制御ユニット110は、各被検光学素子毎に異なる光の有効光束径の設計値を入力する入力部110aと、入力部110aに入力された有効光束径の設計値に基づいて光源110aの出力を制御する制御部110bと、を有する。被検面の径・形状に合わせた参照面に必要な有効光束径はヌル波面を形成するヌル光学系の設計より決定され、次式で与えられるように光源101aの出力を制御する。
【0029】
【数2】

【0030】
以下、図2を参照して、干渉計100を用いて、光源101aの出力を調整する方法について説明する。まず、ヌル光学系RS又はRBをステージ106に搭載し、被検光学素子TS又はTBをステージ107に搭載し、参照面RSa又はRBa若しくは被検面TSa又はTBaの位置を調整し、干渉縞が得られるようにする(ステップ1)。次に、上記のように定義した干渉縞の撮像素子109における光強度を測定する(ステップ2)。次に、被検光学素子の径又は有効光束径の設計値に基づいて撮像素子109における干渉縞の光強度が全ての被検光学素子に対して一定値となるように光源101aの出力を制御する(ステップ3)。
【0031】
以下、干渉計100の動作について説明する。コリメーターレンズ105を経た光束103は、一部が参照面RSa又はRBaで反射されて反射光103RS又は103RBとなり、残りが参照面RSa又はRBaを透過して被検面TSa又はTBaに到達して反射されて反射光103TS又は103TBとなる。と反射光103TS又は103TBは元の光路を逆戻りし、干渉してビームスプリッター104に到達する。参照面RSaと被検面TSaの干渉光はビームスプリッター104で反射されて干渉光103Sとなり、参照面RBaと被検面TBaの干渉光はビームスプリッター104で反射されて干渉光103Lとなる。それぞれの干渉光は、その後、倍率調整光学系108を介して撮像素子109に導かれる。このように、参照面RSa又はRBaが光の分割手段(振幅分割)であり、重ね合わせ手段となっている。参照面RSa又はRBaと被検面TSa又はTBaとの間には空気があるだけもしくは真空であり、参照面RSa又はRBaよりも光源側の光路は共通である。理想面である参照面RSa又はRBaと被検面TSa又はTBaとの差が干渉縞となって撮像素子109により把握される。
【0032】
以下、図3を参照して、干渉計100を用いて、光学素子を製造する製造方法について説明する。まず、ヌル光学系RS又はRBをステージ106に搭載し、被検光学素子TS又はTBをステージ107に搭載し、被検面TSa又はTBaの表面形状を計測する(ステップ11)。次に、被検面TSa又はTBaの表面形状が設計された許容範囲内にあるかどうかを判断する(ステップ12)。許容範囲である場合は処理を終了する。許容範囲でなければ、被検面TSa又はTBaに関する設計値と計測の結果と許容範囲に基づいて被検面TSa又はTBaの表面を加工する(ステップ13)。
【0033】
本実施形態では、参照面と被検面を特定の形状で表現したが、一般的な非球面形状であっても同等の効果が得られる。また本発明は、フィゾー型干渉計だけでなく、トワイマン・グリーン干渉計、マイケルソン干渉計、シアリング干渉計、マッハツェンダー干渉計等にも適用可能である。
【0034】
本実施例の干渉計100を用いれば、レンズやミラーなどの光学素子の光学性能を計測する際に光源(例えば、レーザー)の寿命及び光伝達部材(例えば、レーザー光を干渉光学系に導入する光学ファイバー)の寿命を延ばすことができる。
【0035】
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施例の干渉計の光路図である。
【図2】図1に示す干渉計における光源の出力を調整する方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】光学素子の製造方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0037】
101 光学ファイバー
102 フィゾー型干渉光学系
104 ビームスプリッター
105 コリメーターレンズ
106、107 ステージ
108 倍率調整光学系
109 撮像素子
110 制御ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源からの光を利用して被検光学素子の光学性能を干渉縞として計測する干渉計であって、
前記干渉縞を撮像する撮像素子と、
前記干渉縞を生成するのに使用される参照波面を各被検光学素子に合わせて変更する参照波面変更手段と、
径の異なる複数の被検光学素子の間で前記撮像素子における前記干渉縞の径が等しくなるように倍率を調整する倍率調整光学系と、
径が小さな被検光学素子よりも径が大きな被検光学素子に対する前記撮像素子における前記光の光強度が小さくなるように前記光源の出力を制御する制御ユニットと、
を有することを特徴とする干渉計。
【請求項2】
前記倍率調整光学系は、前記撮像素子における前記干渉縞の径が前記被検光学素子毎に同一となるように倍率を変更し、
前記制御ユニットは、前記撮像素子における光強度が前記被検光学素子毎に同一になるように前記光源の前記出力を制御することを特徴とする請求項1に記載の干渉計。
【請求項3】
前記光源からの光を平行光に変換するコリメーターレンズを更に有し、
各被検光学素子に対して前記平行光の光束径を維持することを特徴とする請求項1又は2に記載の干渉計。
【請求項4】
前記制御ユニットは、
各被検光学素子毎に異なる前記光の有効光束径の設計値を入力する入力部と、
前記入力部に入力された前記有効光束径の設計値に基づいて前記光源の出力を制御する制御部と、
を有することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の干渉計。
【請求項5】
前記光源はレーザーであり、
前記干渉計は前記レーザーからのレーザー光を導入する光学ファイバーを更に有することを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の干渉計。
【請求項6】
フィゾー型干渉計であることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の干渉計。
【請求項7】
請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の干渉計を用いて光学素子の表面形状を計測する計測工程と、
前記計測工程の結果に基づいて前記光学素子の表面を加工する加工工程と、
を有することを特徴とする光学素子の製造方法。
【請求項8】
光源からの光を利用して被検光学素子の光学性能を干渉縞として撮像素子により計測する干渉計において、前記干渉縞を生成するのに使用される参照波面を各被検光学素子に合わせて変更するステップと、
径の異なる複数の被検光学素子の間で前記撮像素子における前記干渉縞の径が等しくなるように倍率を変更するステップと、
径が小さな被検光学素子よりも径が大きな被検光学素子に対する前記撮像素子における前記光の光強度が小さくなるように前記光源の出力を制御するステップと、
を有することを特徴とする測定方法。
【請求項9】
前記倍率を変更するステップは、前記撮像素子における前記干渉縞の径が前記被検光学素子毎に同一となるように前記倍率を変更し、
前記出力を制御するステップは、前記撮像素子における光強度が前記被検光学素子毎に同一になるように前記出力を調整することを特徴とする請求項8に記載の測定方法。
【請求項10】
前記出力制御ステップは、各被検光学素子毎に異なる前記光の有効光束径の設計値に基づいて前記光源の出力を制御することを特徴とする請求項8又は9に記載の測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−180554(P2009−180554A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−18055(P2008−18055)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】