説明

幼児用乗馬遊び具

子供用の乗用器具が、開示される。本発明の乗用器具は、ハンドル(111)および足載せ台(115)を有する本体(110)、および、本体内に設置されて、所定の距離だけ互いに離れて間隔を置かれる位置に垂直に配置される支持板(120)を含む。この乗用器具は、前部回転部材(330)、後部回転部材(340)、前ばね(350)、後ばね(351)および連結棒(310)を有する、動作ユニット(300)を更に含む。前部回転部材および後部回転部材は、それぞれインターロック軸(213)および(223)を有する。この乗用器具は、それぞれインターロック軸(213)および(223)に固定される、前脚(210)および後脚(220)を更に含む。一方向車輪組立体が、前脚および後脚の各々の下端に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に子供用の乗用器具に関し、および、より詳しくは、本体上に座るユーザのスタンピング動作によって乗用器具の本体が上下方向に動かされると、この乗用器具の脚が弾性的に揺動し、したがって、推進力を生成し、それによってこの器具を前方へ進めるように構成され、かつ、乗用器具の脚が揺動する時のノイズを防ぐことができ、かつ、前輪および後輪がこの器具を正確に案内するように構成されている、子供用の乗用器具に関する。
【背景技術】
【0002】
[参考文献] 特許文献1(2004年2月11日)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】KR 20−0340905 Y1
【特許文献2】韓国実用新案登録番号第340905号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、子供用の乗用器具は、馬、象、犬、虎、その他の形状のような動物形状または自動二輪車、自動車、などの形状のような車両の形状を有する本体を含む。さらに、車輪が本体の前後の部分の下に設けられている。子供ユーザがこの種の乗用器具の上部に乗ったあと、ユーザは自分の足を使って地面を押す。それで推進力が生成され、その結果、乗用器具が前進する。子供は、乗用器具の動きを知りたがる。加えて、乗用器具を前進させる動きは、子供ユーザの足の筋肉を発達させる。乗用器具を動かしている間、子供ユーザがバランスを維持しようと試みるので、子供ユーザの体の筋肉が均一に発達することができ、および、平衡感覚が改善されることができる。
【0005】
しかしながら、従来の乗用器具は、乗用器具に座るユーザが自分の足を使って地面を押すと乗用器具が前進する動作を除いて、何の特定の目的も持たない。したがって、子供は従来の乗用器具に比較的容易に飽きるようになる。
【0006】
上記の問題を克服しようという努力の一環として、ある乗用器具が、本発明の発明者によって出願された特許文献2において提案された。この乗用器具において、本体が前後の本体部分に分割されており、2つの本体部分がヒンジによって互いに対して回転されるようになっている。テンションばねが、2つの本体部分の間に接続されている。乗用器具が前進する方向にだけ回転する車輪が、各本体部分の下部の下に設けられている。本体上に座っているユーザが自分の体を上下方向に動かすと、乗用器具の本体の2つの本体部分は、それらが巻かれる方向に、および、それらが展開される方向に弾性力によって回転する。それによって、推進力が発生され、その結果、乗用器具が前進する。
【0007】
しかしながら、本発明の発明者によって開示されたこの乗用器具の場合、本体が前後の本体部分に分割され、および、この乗用器具は、前後の本体部分が互いに対して回転するように動作するので、前後の本体部分が曲げられるときに、ユーザが自分の尻に痛みを感じる場合がある。さらに、前後の本体部分およびその間に接続されるテンションばねが直線構造を形成するので、2つの本体部分が展開されるときに、安定性が低下する。この乗用器具が動作する間、金属でできているテンションばねの伸縮のために、比較的大きいノイズが生じる。
【0008】
さらに、乗用器具が推進力を生成することによって前進する動きは、子供の好奇心をほんの一時的に刺激するだけである。つまり、従来の乗用器具の機能は子供の好奇心を連続的に満たすには十分でない。したがって、より多数の種類の機能を有する乗用器具が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、本発明は従来技術に生じている上記の問題を念頭に置いてなされたものであり、および本発明の目的は、子供が座る本体を曲げることなく、本体の元の形状をずっと維持しながら前進させることができ、かつ、運動が不足している子供が運動して、自分の筋肉を使用するように誘導することができる、子供用の乗用器具を提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、たとえ本体に座っているユーザが前後の方向に本体を揺さぶるとしても、乗用器具が一方に傾かずに正常に動作するように、かつ、乗用器具の前脚および後脚が引き伸ばされるかまたは収縮される時に、たとえ過度の荷重が乗用器具に加えられるとしても、乗用器具が荷重に抵抗し、および、本体が変形するのを防ぐことができ、したがって、長期使用を可能にし、それによって、製品の信頼性を著しく高めるように、構成される子供用の乗用器具を提供することである。
【0011】
更に、本発明の別の目的は、動物の鳴き声、馬の蹄の音、音楽、その他のような、いろいろな音声情報がスイッチを操作することによって出力されることができるように構成される子供用の乗用器具を提供することである。
【0012】
上記目的を達成するために、本発明は子供用の乗用器具であって、動物またはキャラクタ形状を有する本体であって、この本体が分離された工程によって製造される2つの本体部分に分割され、この本体が2つの本体部分を互いに連結することによって形成され、本体の先端部の上部に設けられるハンドルおよび本体の中間の部分の下端に設けられる足載せ台を備えた、本体と、本体内に設置される複数の支持板であって、所定の距離だけ互いに離れて間隔を置かれる位置で垂直に配置されている、支持板と、動作ユニットであって、それぞれインターロック軸を有する前部回転部材および後部回転部材であって、この前部回転部材および後部回転部材が、回転可能であるように支持板間の前後の位置でそれぞれ設けられるように、このインターロック軸がそれぞれ支持板および本体内に前後の位置で形成される挿入穴に嵌入されており、支持板の1つの内側表面上の前後の位置にそれぞれ設けられている停止突起が、それぞれの案内溝に挿入されるように、中心部内にそれぞれ形成される案内溝を有する、前部回転部材および後部回転部材と、前部回転部材の上端が前方へ偏倚するように前部回転部材に弾性力を加えるための前ばねと、後部回転部材の上端が後方へ偏倚するように後部回転部材に弾性力を加えるための後ばねと、それぞれ、ヒンジ軸を使用して、前部回転部材の上端および後部回転部材の下端に連結される連結棒と、を備える、動作ユニットと、それぞれ挿入穴を通して本体の外側に延伸するインターロック軸の対応する対向端部の上に取り付けられる軸穴を有する一対の前脚および一対の後脚であって、前脚および後脚の下端にそれぞれ設けられる一方向車輪組立体であって、各々が前進方向にだけ回転可能な、一方向車輪組立体によって、互いに離れる方向に、および、互いに接近する方向に揺動する、前脚および後脚と、を備える乗用器具を提供する。
【0013】
この乗用器具は、後部回転部材の上端を後方に偏倚させる後ばねの張力を調整するためのばね張力調整ユニットを更に備えることができ、このばね張力調整ユニットが、支持板の1つの内側表面に設けられる支持部材であって、その中に停止部材を有する、支持部材と、線形に動かせるように支持部材内に設けられる張力調整可動本体であって、この張力調整可動本体の第1端部を通して形成されるナット穴を有し、後ばねにその第2の端部で連結されている、張力調整可動本体と、停止部材に挿入されて、ナット穴にねじ込まれるレンチボルトであって、この張力調整可動本体がレンチボルトを回転させることによって線形に動かされるようにし、したがって、後ばねの張力を調整する、レンチボルトと、を含む。
【0014】
さらに、音声出力ユニットが本体の先端部の上部内に設けられることができる。この音声出力ユニットは、スピーカ、内部メモリ素子、着脱可能な外部メモリ素子、マイクロプロセッサおよび電池を含むことができる。内部メモリ素子内に格納される音声情報を出力するための第1のスイッチおよび着脱可能な外部メモリ素子内に格納される音声情報を出力するための第2のスイッチが、ハンドルの対向端部にそれぞれ設けられることができる。
【0015】
加えて、反響音マイクロホンがユーザからの音声入力に対する反響効果を与えるために本体内の所定の位置に設けられることができ、この反響音マイクロホンはスピーカに直接に接続されることができる。反響音スイッチが、反響音マイクロホンを選択的に動作させるために反響音マイクロホンに隣接して設けられることができる。
【0016】
同様に、連結棒挿入穴が本体の後端の上部に形成されることができ、および、連結棒がこの連結棒挿入穴にはめ込まれることができ、この連結棒がその上端部上に、水平方向に所定の長さ延伸する補助的なハンドルを有することができる。この連結棒は、本体を通してロックピンを嵌まり穴にはめ込むことによって本体に固定されることができる。
【0017】
さらに、一方向車輪組立体の各々が、車軸、この車軸の上に取り付けられるクラッチ軸受およびクラッチ軸受の周囲の外部表面に設けられるゴムタイヤを含むことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明において、乗用器具が、子供ユーザが座る本体を曲げることなく、本体の元の形状をずっと維持しながら前進させることができる。したがって、ちょうどあたかも彼/彼女が本物の馬に乗っているかのように、子供ユーザがより心地よく乗用器具を楽しむことができる。
【0019】
さらに、たとえ本体に座っている子供ユーザがハンドルを保持して、前後の方向に本体を揺さぶるとしても、乗用器具は一方に傾かずに正常に動作し、したがって、動作中の安定性を確実にする。加えて、器具の前脚および後脚が引き伸ばされるかまたは収縮されるときに、たとえ過度の荷重が乗用器具に加えられるとしても、支持板がこの荷重に耐える。したがって、合成樹脂でできている本体が望ましくない変形を防止でき、そのため、乗用器具が長い間使われることができ、それによって著しく製品の信頼性を高めることができる。
【0020】
加えて、子供ユーザが本体に乗ってハンドルを保持するときに、子供ユーザはハンドルの対向端部にそれぞれ設けられる第1のスイッチおよび第2のスイッチのうちの少なくとも1つに自然に触れる。その時、馬のいななく音、馬の蹄の音、童謡、その他のような、音声情報が出力される。したがって、本発明は子供ユーザの好奇心を継続的に刺激することができる。本発明の乗用器具が反響音機能を有する場合には、乗用器具はさまざまな音を発生させるように子供ユーザを誘導することができ、したがって、子供ユーザの声帯を発達させて、彼(女)の発音および自信を向上させることができる。
【0021】
さらに、運動が不足している都会の子供が遊び乗馬を楽しんでいる間、彼らはまた、運動のために自然に体を動かすことができる。したがって、本発明の乗用器具は子供の健康状態を向上させるために役に立つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に従う、子供用の乗用器具の斜視図である。
【図2】本発明に従う乗用器具の分解斜視図である。
【図3】本発明に従う動作ユニットを示す斜視図である。
【図4】本発明に従う乗用器具の構造を示す長手方向断面図である。
【図5】本発明に従う乗用器具の一方向車輪組立体の構造を示す長手方向断面図である。
【図6】本発明に従ってそれが下方向に押されるときの、乗用器具の動作を示す図である。
【図7a】本発明に従う、後脚およびインターロック軸の動作を例示する略図である。
【図7b】本発明に従う、後脚のインターロック軸の回転を例示するための仮想図である。
【図8】本発明に従って下向きの状態へそれが移動するときの、乗用器具の長手方向断面図である。
【図9】本発明に従ってそれが上方向に動かされるときの、乗用器具の動作を示す図である。
【図10】本発明に従う乗用器具内に設けられる音声出力ユニットを示す平面図である。
【図11】本発明内に使用される音声出力ユニットの構造を示すブロック図である。および、
【図12】本発明の別の実施態様を例示する部分的分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、本発明の好適な実施態様を添付の図面を参照して詳述する。
【0024】
図1は、本発明に従う、子供用の乗用器具の斜視図である。図2は、この乗用器具の分解斜視図である。図3は、動作ユニットを示す斜視図である。図4は、この乗用器具の長手方向断面図である。図5は、乗用器具の一方向車輪組立体の長手方向断面図である。
【0025】
図1ないし図4を参照すると、本発明に従う子供用の乗用器具100が、動物または人気があるキャラクタの形状を有する本体110および本体110の先端部の上部に設けられるハンドル111を含む。
【0026】
本体110は、その長手方向中心線に基づいて2つの本体部分に分割される。本体110を製造するために、2つの本体部分が射出成形プロセスを通して形成され、および、その後に、組立工程において、この2つの本体部分がいくつかのボルト116およびナット116’のような連結部材を使用して互いに連結される。本体110を形成するために結合部材を使用して互いに2つの本体部分を連結する方法は、周知の技術から容易に得られ、したがって、図面の詳細な説明およびその例証は、省略される。必要に応じて、2つの本体部分は別の連結方法によって互いに固定されることができる。
【0027】
2本の前脚210および2本の後脚220が、本体110の前端および後端の下部にそれぞれ設けられる。前脚210および後脚220は、その下端が反対方向に動かされることができるように、その上端部で本体110に回転可能に連結される。
【0028】
さらに、一方向車輪組立体211および221が、それぞれ、前脚210および後脚220の下端に設けられている。一方向車輪組立体211および221は、乗用器具100が前進する方向にだけ回転することができ、かつ乗用器具100が後方に動かされる方向に回転するのを妨げる。一方向車輪組立体211および221は、本願明細書において後で詳しく説明される。
【0029】
複数の支持板120が、直立位置で本体110内に設置される。前脚210および後脚220を動作させる動作ユニット300が、支持板120の間に設けられる。
【0030】
本体110の2つの本体部分がボルト116およびナット116’を使用して互いに固定されるときに、および同時に、支持板120がボルト116およびナット116’によって本体110に固定される。この時に、支持板120は本体110の内側表面との緊密な接触にもたらされる。本体110は、合成樹脂でできていて、射出成形プロセスによって形成される。支持板120は、鋼板のような金属板でできている。
【0031】
図3に示すように、動作ユニット300は、前後の位置にそれぞれ配設される、前部回転部材330および後部回転部材340を含む。インターロック軸213および223が、それぞれ前部回転部材330および後部回転部材340を通して形成される挿入穴331および341にはめ込まれる。ここで、好ましくは、インターロック軸213および223は溶接によってそれぞれ前部回転部材330および後部回転部材340に固定されるが、しかし必要に応じて、インターロック軸213および223の固定は他の固定手段によって実現されることができる。
【0032】
さらに、連結棒310が、ヒンジ軸320および321を使用して、それぞれ、前部回転部材330の上端および後部回転部材340の下端にその対向端部で連結される。
【0033】
前部回転部材330および後部回転部材340は、その上端部内にそれぞれバネロック穴332および342を有し、および、その中心部内にそれぞれ、回転部材の回転範囲を規定するための、案内溝333および343を有する。
【0034】
乗用器具100を組立てる工程において、1枚の支持板120の内側表面上の前後の位置にそれぞれ設けられる停止突起123が、それぞれの案内溝333および343に挿入される。
【0035】
したがって、前部回転部材330および後部回転部材340がインターロック軸213および223の回転によって回転されるときに、案内溝333および343は、その元の位置に固定される停止突起123に対して回転される。ここで、前部回転部材330および後部回転部材340が回転される範囲は、案内溝333および343の長さによってそれぞれ決定される。
【0036】
案内溝333および343ならびに上述の機能を有する停止突起123に関して、たとえ前部回転部材330および後部回転部材340が、例えば過度の荷重または器具の誤動作、によって、通常の回転範囲を越えた回転を試みるように操作されるとしても、各停止突起123が対応する案内溝333、343の一端の内面と接触するようになるので、前部回転部材330および後部回転部材340は、それよりさらに回転することができない。
【0037】
したがって、乳児または子供が本体110に乗り、乗用器具に乗って遊ぶ間、たとえ乗用器具が誤動作するとしても、本体110が地面上へ落ちる事故のような、危害は、器具の構造の理由で防止される。
【0038】
図2および4を参照して、器具内に動作ユニット300を設置するために、前部回転部材330のインターロック軸213が、それぞれ支持板120および本体110内に形成される挿入穴121および112に挿入され、およびその後に、インターロック軸213の対向端部が、前脚210のそれぞれの軸穴214に嵌入されて固定される。
【0039】
さらに、後部回転部材340のインターロック軸223が、それぞれ支持板120および本体110内に形成される挿入穴122および113に挿入され、およびその後に、インターロック軸223の対向端部が、後脚220のそれぞれの軸穴224に嵌入されて固定される。
【0040】
それぞれの軸穴214および224へのインターロック軸213および223の固定はキー駆動法(図示せず)によって実現されることができ、および、必要に応じて、それは他の軸固定法によって実現されることができる。この種の軸固定法は周知の技術であり、したがって、詳細な説明およびその例証は不必要であるとみなされる。
【0041】
上述の構造を有する本発明において、前脚210および後脚220が回転されると、インターロック軸213および223が回転され、それによって前部回転部材330および後部回転部材340を回転させる。
【0042】
一方、前ばね350が、それが本体110の先端部の方へ(すなわち、外部方向に)偏倚するように、前部回転部材330の上端を弾性的に引っ張るように前部回転部材330の上端に連結される。
【0043】
詳細には、前ばね350は、その第1端部で、1枚の支持板120の内側表面から内部に突き出るバネロック突起124に連結される。前ばね350の第2の端部が、前部回転部材330のバネロック穴332に連結される。したがって、前部回転部材330の上端は前ばね350の弾性力のために前進方向に常に偏倚する。
【0044】
さらに、後ばね351が、それが本体110の後端の方へ(すなわち、外部方向に)偏倚するように、後部回転部材340の上端を弾性的に引っ張るように後部回転部材340の上端に連結される。後ばね351の張力を調整するためのばね張力調整ユニット360が、後ばね351に連結される。
【0045】
図4を参照して、ばね張力調整ユニット360が支持部材361を含み、それは、1枚の支持板120の内側表面に固定され、ならびにその中に停止部材361a、および、その外側のねじ部が停止部材361aに挿入され、およびその頭部が停止部材361aにロックされる、レンチボルト363、を有する。
【0046】
ばね張力調整ユニット360は、レンチボルト363の外部ねじ付き部分がねじ込まれるナット穴362aをその第1端部内に有する、張力調整可動本体362を更に含む。後ばね351が、後部回転部材340の上端と張力調整可動本体362の第2の端部との間に接続される。
【0047】
加えて、レンチボルト363の頭部が停止部材361aで支えられ、および、張力調整可動本体362は、それが支持部材361に対して回転されることができないように支持部材361内に配置される。したがって、レンチのような工具を使用してレンチボルト363を回転させるときに、回転する間、レンチボルト363は適所に残る。この時に、ナット穴362aを有する張力調整可動本体362は、直線的に動かされる。
【0048】
詳細には、レンチボルト363が逆時計回り方向に回転されるときに、張力調整可動本体362は上方向かつ後方に動かされる。対照的に、レンチボルト363が時計回り方向に回転されるときに、張力調整可動本体362は下方向かつ前方に動かされる。張力調整可動本体362が上方向かつ後方に動かされるときに、後ばね351が伸ばされ、したがって、後部回転部材340がそれによって引っ張られる弾性力を増加させる。張力調整可動本体362が下方向かつ前方に動かされるときに、後ばね351は収縮し、したがって、後部回転部材340がそれによって引っ張られる弾性力を減少させる。後ばね351の張力は、この方法によって調整される。
【0049】
遊び乗馬を楽しむために、ユーザがハンドル111を保持し、かつ、本体110のそれぞれの側面部に設けられるそれぞれの足載せ台115上に自分の足を置く。その後に、本体110に座るユーザは自分の尻を持ち上げて、本体110を押すために尻を下向きに動かす。それで、本体110は下方向に動かされる。同時に、後部回転部材340が一方向に回転される。それによって、後ばね351が伸ばされる。
【0050】
後ばね351の張力が増加するならば、遊び乗馬を楽しむときに、ユーザは本体110をより強く下に押さなければならない。後ばね351の張力が減少させられる場合、本体110は、本体110がユーザの尻によって押される、比較的小さな力によってさえ下方向に動かされることができる。したがって、遊び乗馬を楽しむ前に、子供ユーザがよりよく遊び乗馬を楽しむことができるように、後ばね351の張力は、好ましくは、本体110に座る子供ユーザの年齢または体重に従って調整される。
【0051】
図5は、本発明で使用される一方向車輪組立体211または221の構造を示す長手方向断面図である。各一方向車輪組立体211、221は、前脚210および後脚220の各々内に設けられる車軸21、車軸21の上に適合されるクラッチ軸受22およびクラッチ軸受22の周囲の外部表面に設けられて、地面P上で転がる時すべりを防ぐために大きい摩擦力を与えるゴムタイヤ23を含む。
【0052】
クラッチ軸受22は、一方向車輪組立体が一方向に回転されるときに、ボール22aが対応するストッパ22bにロックされるように構成され、そのため、一方向車輪組立体が、図5で見たときに逆時計回り方向にだけ回転することができ、換言すれば、それは時計回り方向に回転することができない。上述の構造を有するクラッチ軸受22は、周知の技術から得られ、したがって、それ以上の説明は、不必要であるとみなされる。
【0053】
本発明に従う子供用の乗用器具の動作が、図4および6ないし9を参照して本願明細書において以下で説明される。
【0054】
子供ユーザが、1つの足載せ台115上に足を踏み出し、本体110に座る。この状態では、図4に示すように、前脚210および後脚220はほぼ垂直に配置された状態を維持する。
【0055】
その後、本体110に座って、ハンドル111を保持する子供ユーザが自分の尻を持ち上げて、尻を下向きに動かして下向きの押力によって本体110を下向きに押すと、図6の点線および破線の状態にあった乗用器具は、図6の実線の状態に入る。この時に、前脚210および後脚220が互いに遠ざけられるように押力が乗用器具に加えられる。
【0056】
しかしながら、ここで、一方向車輪組立体211および221が、乗用器具が進む方向にだけ回転することができるので、後脚220の一方向車輪組立体221が回転せず、したがって、本体が後方に動かされるのが防止される。すなわち、図6に示すように、一方向車輪組立体221は地面Pとのそれらの元の接触位置である点R1にとどまる。他方、前脚210の一方向車輪組立体211が回転し、したがって、本体を前方へ動かす。
【0057】
前脚210および後脚220は、同時に、動作されるが、しかし、記述的な目的のために、後脚220の動作を説明する前に、前脚210の動作が最初に説明される。
【0058】
図6を参照して、本体110が垂直な押力によって下向きに動かされると、前脚210の一方向車輪組立体211が前方へ回転され、したがって、点F1の元の位置から点F2まで移動する。結果として、一方向車輪組立体211は距離Lだけ前方に進められる。
【0059】
したがって、前脚210は後脚から遠ざけられた状態に入る。それによって、インターロック軸213が時計回り方向に回転される。
【0060】
次いで、インターロック軸213の上に堅固に適合される前部回転部材330もまた、時計回り方向に回転される。したがって、前ばね350が引っ張られて伸ばされ、および、同時に、連結棒310が後部回転部材340の下端を押す。
【0061】
一方、本体110が鉛直力によって下向きに動かされると、後脚220の一方向車輪組立体221は、いかなる後ろ向きの動きも伴わずに図6の点R1で定常状態を維持する。したがって、後脚220の上端部が、後方に動くのを妨げられる後脚220の後端の回りにアーク形状の経路に沿って下向きに回転される。
【0062】
詳細には、図7aに示すように、一方向車輪組立体221がその位置で地面Pと接触する点R1が、後脚220の上端部がアーク形状の経路に沿ってそのまわりに回転される中心になる。この時に、一方向車輪組立体221は回転せず、しかし後脚220の上端部が点R1の回りに回転される角度に対応する角度でわずかに動く。しかしながら、一方向車輪組立体221のこの移動がきわめてわずかであるので、それは記述の容易さのために無視される。
【0063】
後脚220の上端部がアーク形状の経路に沿って回転されるにつれて、インターロック軸223が下向きにかつ前方に動かされて、回転される。
【0064】
図7bは、インターロック軸223の回転を例示するための仮想図である。ここで、図の想像線は、後脚220の上端部が下向きに回転される前に元の位置にあるときのインターロック軸223を意味する。実線は、後脚220の上端部が下向きに回転される状態にあるときのインターロック軸223を意味する。この図から、インターロック軸223が角度Sで回転されることが、理解されるべきである。
【0065】
そのようなものとして、後脚220の上端部が下向きに回転されるときに、インターロック軸223は前方にかつ下向きに動かされる。さらに、本体110が前方へ動かされる。同時に、インターロック軸223が逆時計回り方向に回転されるので、後部回転部材340もまた、逆時計回り方向に回転され、その結果、後ばね351は、図8に示すように、引っ張られて伸ばされる状態に入る。
【0066】
ここで、連結棒310が、前部回転部材330および後部回転部材340を同時に回転させることを可能にするように機能する。加えて、連結棒310によって、前部回転部材330の上端が移動する距離と後部回転部材340の下端が移動する距離は、常に互いに同一である。
【0067】
したがって、本体110が上方向にまたは下方向に動かされるときに、前部回転部材330と後部回転部材340は同時に回転され、および、前部回転部材330の上端と後部回転部材340の下端は同じ距離を移動する。
【0068】
一方、器具に乗っている子供ユーザが自分の尻を持ち上げると、下方向に動かされた本体110は直ちに上方向に動かされる。
【0069】
図8を参照して、本体110が下向きに動かされたあと、前部回転部材330と後部回転部材340が、伸ばされた前ばねおよび後ばね350および351の復原力によって時計回り方向に回転される。それによって、インターロック軸213および223もまた、時計回り方向に回転される。
【0070】
したがって、前脚210の下端は内部に、すなわち、後脚220に接近する方向に偏倚するが、しかし、前脚210の一方向車輪組立体211が、それらが前方へだけ回転することができるように構成されているので、一方向車輪組立体211は後方に回転することなく点F1にとどまる。
【0071】
したがって、前脚210の上端部はアーク形状の経路に沿って上方向に動かされ、および、本体210は前方に動かされる。
【0072】
この時に、後脚220において、インターロック軸223が時計回り方向に回転されるので、後脚220の下端はインターロック軸223の周りに時計回り方向に回転される。それによって、図9に示すように、前方へだけ回転することができる一方向車輪組立体221が前方に回転し、したがって、点R1から点R2まで移動する。すなわち、一方向車輪組立体221は距離Lだけ前方に進められる。
【0073】
そのようなものとして、本発明において、本体110が下方向に動かされて、次いで前および後ばね350および351の弾性力によって上方向に自動的に動かされる、1つのサイクルが、乗用器具100に座っている子供ユーザが自分の尻を持ち上げ、かつ、尻を下向きに動かす動作によって遂行される。本体110は、毎サイクルに対して距離Lだけ前方に進められる。
【0074】
したがって、子供ユーザがこの1サイクル動作を繰り返すと、乗用器具100は連続的に前方に進められる。したがって、子供ユーザは遊び乗馬を楽しむことができ、同時に、子供ユーザが上下方向に繰り返し自分の体を動かすので、関係する運動の効果を得ることができる。
【0075】
さらに、本発明において、動作ユニット300が、本体110内に直立して配置される2枚の支持板120の間に設置されて、支えられる。それゆえに、たとえ圧力が前脚および後脚210および220に連続的に加えられるとしても、支持板120が、それによって加えられる必要な荷重を支えることができ、したがって、プラスチックでできている本体110が望ましくなく変形されることから防ぎ、およびそれによって製品の信頼性を高めることができる。
【0076】
加えて、前部回転部材330が連結棒310を介して後部回転部材340に連結され、および、それらが互いに連動して動作されるので、前脚210および後脚220が互いに遠ざかりおよび接近する動きは常に規則的で一定である。したがって、荷重が片側に集中するのが防止される。したがって、たとえ本体110に座る子供ユーザが前後の方向に本体110を揺さぶるとしても、本体110が前方にまたは後方に極端に傾くのが防止され、したがって、倒れるのが防止される。むしろ、乗用器具100は馬に乗る効果に類似した効果を提供することができ、したがって乗用器具の遊び乗馬を、より気持ち良く楽しくする。
【0077】
一方、子供は一般的に全ての対象物にすぐに飽きる。したがって、長い時間の間、本発明の乗用器具を楽しむように子供ユーザを誘導するために、本発明の乗用器具が種々の機能を有することが好ましい。
【0078】
上述の目的を達成するために、本発明の乗用器具100は音楽または音声を発生させる機能を有することができる。図10は、本発明に従う音声出力ユニットを備えている乗用器具を示す平面図である。図11は、本発明に使用される音声出力ユニットのシステムを示すブロック図である。
【0079】
図10および11を参照して、音声出力ユニット400が、本体110の上部に設けられる。この音声出力ユニット400は、スピーカ401、内部メモリ素子402、着脱可能な外部メモリ素子403、マイクロプロセッサ404および電池405を含む。さらに、内部メモリ素子402内に格納される音声情報を出力するための第1のスイッチ406および着脱可能な外部メモリ素子403内に格納される音声情報を出力するための第2のスイッチ407が、ハンドル111のそれぞれの対向端部に設けられる。
【0080】
さらに、ユーザからの音声入力に対する反響効果を与える反響音マイクロホン408が本体110内の所定の位置に設けられる。反響音マイクロホン408は、スピーカ401に直接に接続される。反響音マイクロホン408を選択的に動作させるための反響音スイッチ409が、反響音マイクロホン408に隣接して設けられる。
【0081】
好ましくは、ユーザがそれに触れるたびに、音声出力動作を交互にオン/オフするタッチスイッチが、第1および第2のスイッチ406および407の各々に対して使われる。さらに、メモリカードタイプが好ましくは着脱可能な外部メモリ素子403として使われる。この音声出力ユニット400は周知の技術から得られ、したがって、その回路の詳細な説明は省略される。
【0082】
子供ユーザが乗用器具100に乗るときに、彼/彼女は安全のために自然にハンドル111を保持する。この時に、第1のスイッチ406および第2のスイッチ407がハンドル111の対向端部にそれぞれ設けられているので、子供ユーザは自然に自分の左手または右手を使用して第1のスイッチ406または第2のスイッチ407に触れる。
【0083】
第1のスイッチ406が子供ユーザによって触れられる場合には、音声出力ユニット400の内部メモリ素子402内に格納されるさまざまな音がスピーカ401を通して出力される。例えば、馬のいななく音および馬の蹄の音が内部メモリ素子402内に格納される場合、子供ユーザが第1のスイッチ406に触れると、馬のいななく音および馬の蹄の音がマイクロプロセッサ404によってロードされて、スピーカ401を通して出力される。このように、子供ユーザは、あたかも彼/彼女が本物の馬に乗っているかのように乗用器具を楽しむことができる。
【0084】
子供ユーザが第2のスイッチ407に触れる場合には、着脱可能な外部メモリ素子403内に格納される音声情報が出力される。例えば、子供ユーザが第2のスイッチ407に触れると、童謡が出力されるように、子供の好きな曲等が着脱可能な外部メモリ素子403内に格納されることがより好ましい。
【0085】
子供ユーザが反響音スイッチ409を押すと、子供ユーザから発生される音声が反響音効果を使用して出力される。この反響音機能は、好奇心から多くの音声を発生させるように子供ユーザを誘導する。したがって、反響音機能を有する本発明は、子供ユーザの声帯を発達させることができて、子供ユーザの自信および言語を促進することができる。
【0086】
図12は、本発明の別の実施態様を例示する部分的分解斜視図である。本実施態様において、連結棒挿入穴117が本体110の後端の上部内に形成される。連結棒500が、連結棒挿入穴117にはめ込まれる。連結棒500は、その上端部に、水平方向に所定の長さ伸びる補助的なハンドル501を有する。ロックピン114が、本体110内に形成される穴中に挿入され、かつ連結棒500内に形成される嵌まり穴502にはめ込まれる。
【0087】
標準状態で、連結棒500は本体110から切り離されて、別々に格納される。必要に応じて、例えば、散歩に行く比較的長い距離に対して遊び乗馬する時、または乗用器具を多くの人々がいる大きな店舗のような場所で使用する時、連結棒500が、本体110の後端に選択的に取り付けられることができる。
【0088】
連結棒500が本体110の後端に装着される場合には、保護者が補助的なハンドル501を保持して、乗用器具を押すことができる。この場合、乗用器具100が乳母車として使われることができる。したがって、本発明の乗用器具によって保護者がこの器具に乗る子供と共に外出することができ、したがって、保護者にとって便利で、かつきわめて有効である。
【0089】
本発明の好適な実施態様が例証となる目的のために開示されたとはいえ、当業者は、添付の請求の範囲にて開示した、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、さまざまな変更、追加および置換が可能である、ということを認識するであろう。
【符号の説明】
【0090】
21 車軸
22 クラッチ軸受
22a ボール
22b ストッパ
23 ゴムタイヤ
100 乗用器具
110 本体
111 ハンドル
112 挿入穴
113 挿入穴
114 ロックピン
115 足載せ台
116 ボルト
116’ ナット
117 連結棒挿入穴
120 支持板
121 挿入穴
122 挿入穴
123 停止突起
124 バネロック突起
210 前脚
211 一方向車輪組立体
213 インターロック軸
214 軸穴
220 後脚
221 一方向車輪組立体
223 インターロック軸
224 軸穴
300 動作ユニット
310 連結棒
320、321 ヒンジ軸
330 前部回転部材
331 挿入穴
332 バネロック穴
333 案内溝
340 後部回転部材
341 挿入穴
342 バネロック穴
343 案内溝
350 前ばね
351 後ばね
360 ばね張力調整ユニット
361 支持部材
361a 停止部材
362 張力調整可動本体
362a ナット穴
363 レンチボルト
400 音声出力ユニット
401 スピーカ
402 内部メモリ素子
403 外部メモリ素子
404 マイクロプロセッサ
405 電池
406 第1のスイッチ
407 第2のスイッチ
408 反響音マイクロホン
409 反響音スイッチ
500 連結棒
501 補助的なハンドル
502 嵌まり穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
子供用の乗用器具であって、
動物またはキャラクタ形状を有する本体(110)であって、前記本体(110)が分離された工程によって製造される2つの本体部分に分割され、前記本体(110)が2つの本体部分を互いに連結することによって形成され、前記本体(110)の先端部の上部に設けられるハンドル(111)および前記本体(110)の中間の部分の下端に設けられる足載せ台(115)を備えた、本体と、
前記本体(110)内に設置される複数の支持板(120)であって、所定の距離だけ互いに離れて間隔を置かれる位置で垂直に配置されている支持板と、
動作ユニット(300)であって、それぞれインターロック軸(213)および(223)を有する前部回転部材(330)および後部回転部材(340)であって、前記前部回転部材(330)および前記後部回転部材(340)が回転可能であるように前記支持板(120)間の前後の位置でそれぞれ設けられるように、前記インターロック軸(213)および(223)がそれぞれ前記支持板(120)および前記本体(110)内に前後の位置で形成される挿入穴(121)、(112)および(122)、(113)に嵌入されており、前記支持板(120)の1つの内側表面上の前後の位置にそれぞれ設けられている停止突起(123)が、それぞれの案内溝(333)および(343)に挿入されるように、中心部内にそれぞれ形成される前記案内溝(333)および(343)を有する、前部回転部材(330)および後部回転部材(340)と、前記前部回転部材(330)の上端が前方へ偏倚するように前記前部回転部材(330)に弾性力を加えるための前ばね(350)と、前記後部回転部材(340)の上端が後方へ偏倚するように前記後部回転部材(340)に弾性力を加えるための後ばね(351)と、それぞれ、ヒンジ軸(320)および(321)を使用して、前記前部回転部材(330)の上端および前記後部回転部材(340)の下端に連結される連結棒(310)と、を備える動作ユニットと、
それぞれ前記挿入穴(112)および(113)を通して前記本体(110)の外側に延伸する前記インターロック軸(213)および(223)の対応する対向端部の上に取り付けられる軸穴(214)および(224)を有する一対の前脚(210)および一対の後脚(220)であって、前記前脚(210)および前記後脚(220)の下端にそれぞれ設けられる一方向車輪組立体(211)および(221)であって、各々が前進方向にだけ回転可能な、一方向車輪組立体(211)および(221)によって、互いに離れる方向に、および、互いに接近する方向に揺動する、前脚(210)および後脚(220)と、を備える乗用器具。
【請求項2】
請求項1に記載の子供用の乗用器具であって、さらに、前記後部回転部材(340)の上端を後方に偏倚させる前記後ばね(351)の張力を調整するためのばね張力調整ユニット(360)を備え、前記ばね張力調整ユニット(360)が、前記支持板(120)の1つの内側表面に設けられる支持部材(361)であって、その中に停止部材(361a)を有する支持部材(361)と、線形に動かせるように前記支持部材(361)内に設けられる張力調整可動本体(362)であって、前記張力調整可動本体(362)の第1端部を通して形成されるナット穴(362a)を有し、前記後ばね(351)にその第2の端部で連結されている、張力調整可動本体(362)と、前記停止部材(361a)に挿入されて、前記ナット穴(362a)にねじ込まれるレンチボルト(363)であって、前記張力調整可動本体(362)が前記レンチボルト(363)を回転させることによって線形に動かされるようにし、したがって、前記後ばね(351)の張力を調整する、レンチボルトと、を備える乗用器具。
【請求項3】
請求項1に記載の子供用の乗用器具であって、音声出力ユニット(400)が前記本体(110)の先端部の上部内に設けられ、前記音声出力ユニット(400)が、スピーカ(401)、内部メモリ素子(402)、着脱可能な外部メモリ素子(403)、マイクロプロセッサ(404)および電池(405)を備え、そして、前記内部メモリ素子(402)内に格納される音声情報を出力するための第1のスイッチ(406)および前記着脱可能な外部メモリ素子(403)内に格納される音声情報を出力するための第2のスイッチ(407)が、前記ハンドル(111)の対向端部にそれぞれ設けられる、ことを特徴とする乗用器具。
【請求項4】
請求項3に記載の子供用の乗用器具であって、反響音マイクロホン(408)がユーザからの音声入力に対する反響効果を与えるために前記本体(110)内の所定の位置に設けられ、前記反響音マイクロホン(408)が前記スピーカ(401)に直接に接続され、および反響音スイッチ(409)が、前記反響音マイクロホン(408)を選択的に動作させるために前記反響音マイクロホン(408)に隣接して設けられる、ことを特徴とする乗用器具。
【請求項5】
請求項1に記載の子供用の乗用器具であって、連結棒挿入穴(117)が前記本体(110)の後端の上部に形成され、および、連結棒(500)が前記連結棒挿入穴(117)にはめ込まれ前記連結棒(500)がその上端部上に、水平方向に所定の長さ延伸する補助的なハンドル(501)を有し、前記連結棒(500)が、前記本体(110)を通してロックピン(114)を嵌まり穴(502)にはめ込むことによって前記本体(110)に固定される、ことを特徴とする乗用器具。
【請求項6】
請求項1に記載の子供用の乗用器具であって、前記一方向車輪組立体(211)および(221)の各々が、車軸(21)、前記車軸(21)の上に取り付けられるクラッチ軸受(22)および前記クラッチ軸受(22)の周囲の外部表面に設けられるゴムタイヤ(23)を備える、ことを特徴とする乗用器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7(a)】
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【図7(b)】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2011−501979(P2011−501979A)
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−514638(P2010−514638)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【国際出願番号】PCT/KR2008/003884
【国際公開番号】WO2009/005289
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(509336897)ソンシン イエヌシー カンパニー リミテッド (1)
【Fターム(参考)】