説明

広告提供装置及びプログラム

【課題】広告対象場所の近くにいるユーザに対する広告と、そうでないユーザに対する広告とで、ユーザ又は広告主にとっての価値を変えられるようにする。
【解決手段】携帯端末装置3はGPS受信機を内蔵しており、情報提供サーバ2にアクセスするときに現在位置情報を付加する。端末装置4は、GPS受信機等の現在位置情報取得機能を備えていないので、情報提供サーバ2にアクセスするときに現在位置情報を付加しない。情報提供サーバ2は、携帯端末装置3、端末装置4から広告送信要求を受けたとき、現在位置情報の有無に応じて、送信する広告のクーポンの内容を変えるとともに、広告主に課金する広告料を変える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに店舗などの広告を提供する装置及びプログラムに関し、さらに詳しくは、ユーザが広告対象の店舗などの近くにいるか否かに応じて、ユーザや広告主に対する広告の価値を変化させることのできる広告提供装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
Webサイトで提供されている地図検索サービスシステムによれば、ユーザがPC(パーソナルコンピュータ)などの端末装置を用いてWebサイトにアクセスして、地図検索サービスを選択し、ディスプレイの画面上で所望のエリアの地図の選択指示を入力すると、そのエリアの地図が表示されるとともに、そのエリア内にある店舗などの名称やアイコンが地図上に重畳して表示されたり、地図外などに表示されたりする。ユーザが店舗などの名称をクリックすることで、店舗などのホームページにアクセスし、その店舗などの広告やクーポンをディスプレイの画面に表示させることができる。このクーポンを印刷し、店舗などの利用時に相手に渡すことで、所定の割引サービスを受けることができる。
【0003】
また、GPS付き携帯電話機などのような位置情報送信機能付きの携帯端末装置に対して情報提供サーバから情報提供を行うシステムとして、ユーザの操作に応じて、携帯端末装置から情報提供サーバに対し、現在位置情報を伴う情報提供要求が送信された場合、情報提供サーバは、その現在位置の付近にある店舗などのURLをメールの添付ファイルなどにして、携帯端末装置へ送信するようにした情報提供システムがある(特許文献1参照)。この情報システムによれば、携帯端末装置のユーザは、受信したURLにアクセスすることで、前述した地図検索サービスと同様に、店舗などの利用時に所定の割引サービスを受けることができる。
【0004】
ここで、上記の地図検索サービスを利用して広告情報を提供する場合と、携帯端末装置を用いて広告情報を提供する場合とを比べると、後者の場合は、その提供対象は広告対象の店舗などを含む所定のエリアにいるユーザに限定されており、短時間で来店する可能性が高いのに対し、前者の場合は、対象となるユーザの範囲は広いが、ユーザの所在位置の限定はないから、短時間で来店する可能性は低いことが予想される。
【0005】
従って、広告主にとっては、即効的効果の面では、前者の広告より後者の広告の方が広告価値が高いといる。しかし、広告の提供対象が限定されるため、より多くの人に情報提供をしたいと希望する場合は必ずしも有利ではない。一方、ユーザにとっては、前者の方が、広告されたサービスを直ぐに(短時間内で)受けられ、つまり即効性があるものの、逆に、特定のエリアに行かなければ当該広告情報が受けられないという不利もあり、期間限定商品や個数限定商品の販売広告などを除けば、後者の場合と比べた利点はそれ程高くはない。
【0006】
つまり、広告の価値に対する広告主及びユーザの認識は様々であるから、広告の価値を考慮すると、どのような基準で広告主に対する広告料を設定するか、同様にユーザに対してどのようなサービスを提供するかは一律に決めることは困難である。
【0007】
しかしながら、上記従来のシステムは、システム毎に、広告主のへの課金やユーザに対するサービスが一律に決められており、上記広告価値に対する広告主及びユーザの認識を適正に反映しているとはいえない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−134618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、広告対象場所の近くにいるユーザに対する広告と、そうでないユーザに対する広告とで、ユーザ対するサービス又は広告主に対する広告費用の内容を自由に変更できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の広告提供装置は、ユーザの端末装置から送信された広告要求を受信する広告要求受信手段と、前記広告要求に応じて、広告を前記端末装置へ送信する広告送信手段とを備えた広告提供装置であって、前記広告要求を受信したときに、前記端末装置が所定のエリア内にあることを示す位置情報が有るか否か判定する判定手段と、その位置情報が有る場合と無い場合の広告価値情報を保持する広告価値情報保持部と、前記判定の結果に応じた広告価値情報を前記広告価値情報保持部から取得する広告価値情報取得手段とを有し、その取得された広告価値情報に応じて前記広告の内容を変化させることを特徴とする広告提供装置である。
また、本発明の広告提供装置は、ユーザの端末装置から送信された広告要求を受信する広告要求受信手段と、前記広告要求に応じて、広告を前記端末装置へ送信する広告送信手段と、送信された広告の広告料を記録する広告料記録手段とを備えた広告提供装置であって、前記広告要求を受信したときに、前記端末装置が所定のエリア内にあることを示す位置情報が有るか否か判定する判定手段と、その位置情報が有る場合と無い場合の広告価値情報を保持する広告価値情報保持部と、前記判定の結果に応じた広告価値情報を前記広告価値情報保持部から取得する広告価値情報取得手段とを有し、その取得された広告価値情報に応じて前記広告料を変化させることを特徴とする広告提供装置である。
また、本発明のプログラムは、コンピュータを本発明の広告提供装置の各手段として機能させるためのプログラムである。
【0011】
[作用]
本発明によれば、ユーザの端末装置から送信された広告要求を受信したとき、その広告要求に、前記端末装置が所定のエリア内にあることを示す位置情報が含まれているか否か判定し、その判定結果を基に、ユーザの端末装置へ送信する広告の価値情報を取得し、その価値情報に応じて、前記端末装置へ送信する広告の内容又は広告主に課金する広告料を変化させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、広告対象場所の近くにいるユーザに対する広告と、そうでないユーザに対する広告とで、ユーザに対するサービス又は広告主に対する広告費用の内容を自由に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態の広告提供システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態の情報提供サーバ及びDBのブロック図である。
【図3】本発明の実施形態のユーザ情報DBの内容を示す図である。
【図4】本発明の実施形態の広告情報DBの内容を示す図である。
【図5】本発明の実施形態の広告提供システムの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施形態の広告提供システムは、図1に示すように、インターネットなどのネットワーク1と、それぞれがネットワーク1に接続される情報提供サーバ2、位置情報送信機能付き携帯端末装置3(以下、単に、携帯端末装置3と言う)、及び端末装置4を含み、情報提供サーバ2にはDB(データベース)5が接続される。なお、DB5は、ネットワーク1上に設けてもよいし、情報提供サーバ2に内蔵させてもよい。
【0015】
携帯端末装置3は、GPS受信機やVICS(Vehicle Information and Communication System:登録商標)受信機を内蔵した携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、PND(Personal Navigation Device)などからなり、GPS受信機で測定した自己位置情報(経度情報、緯度情報、時間情報等)やVICS受信機で取得した同様な情報を、図示しない基地局などを介して情報提供サーバ2へ送信することができる。
【0016】
端末装置4は、PC(パーソナルコンピュータ)、携帯電話機、PDAなどからなり、自己位置情報送信機能を備えていない。
【0017】
情報提供サーバ2は、情報提供サービスを運営する企業等に設置されている情報処理装置であり、パーソナルコンピュータやワークステーションなどからなり、ネットワーク1を介して情報提供サービスを行う。
【0018】
DB5は、図2に示すように、ユーザ情報DB51、地図情報DB52、及び広告情報DB53からなる。
ユーザ情報DB51には、情報提供サービスを受けるための会員登録を行ったユーザに関する情報が保存される。ここでは、ユーザに関する情報として、図3に示すように、ユーザID、メールアドレス、獲得ポイント数を例示した。この他に、氏名、年齢、パスワードなどを保存してもよい。なお、本実施形態の広告提供システムは、会員登録を行っていない人でも、サービスの提供を受けることができる。
【0019】
地図情報DB52には、地図の画像データ(ベクトルデータ、ラスタデータ、時間情報等)、行政区、商業エリアなどの情報が保存されている。
広告情報DB53には、情報提供サーバ2が携帯端末装置3及び端末装置4のユーザに提供する広告に関する情報が保存される。ここでは、図4に示すように、広告主ID、店舗位置(経度、緯度)、店舗広告、クーポン、広告送信回数、広告主に対する課金に関する情報を例示した。詳細については後述するが、クーポンと広告主課金については、広告要求が端末装置の位置情報を伴うか否かに応じて異なる内容が設定されている。
【0020】
情報提供サーバ2は、通信制御手段21、ユーザ情報管理手段22、地図情報管理手段23、及び広告情報管理手段24からなる。これらの手段は、情報提供サーバ2に内蔵されているCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)内のプログラムを読み出し、RAM(Random Access Memory)をワークエリアとして使用することにより実現される機能ブロックである。
【0021】
通信制御手段21は、携帯端末装置3及び端末装置4と、ユーザ情報管理手段22、地図情報管理手段23、及び広告情報管理手段24との間のデータ通信制御を行う。ユーザ情報管理手段22、地図情報管理手段23、及び広告情報管理手段24は、それぞれユーザ情報DB51、地図情報DB52、及び広告情報DB53を管理するとともに、通信制御手段21との間で必要なデータのやりとりを行う。
【0022】
なお、以上の説明では、情報提供サーバ2がユーザ情報DB51、地図情報DB52、及び広告情報DB53を管理するものとしたが、情報提供サーバ2から広告情報DB53を管理する機能を分離し、専用の広告情報管理サーバを設けることもできる。
【0023】
以上の構成を有する本実施形態の広告提供システムの動作を説明する。
本実施形態の広告提供システムでは、情報提供サーバ2はユーザの端末装置からの広告送信要求に応じて広告を送信するとき、情報提供サーバ2に端末装置の現在位置情報が有るか否かに応じて、クーポンの内容を変えて送信すると共に、広告主に対する課金(広告料)を変えている。
以下、現在位置情報が有る場合の広告送信要求として携帯端末装置3からの広告送信要求、現在位置情報が無い場合の広告送信要求として端末装置4からの広告送信要求について順に説明する。
【0024】
携帯端末装置3のユーザが図示しない基地局を介して情報提供サーバ2にアクセスすると、携帯端末装置3のディスプレイには、情報提供サーバ2が提供する情報が表示される。ユーザがこの画面上でナビゲーションサービスを選択すると、携帯端末装置3は、地図表示のために必要となるGPS受信機などで取得した現在位置情報(座標表示された情報等)を情報提供サーバ2へ送信し、情報提供サーバ2は、携帯端末装置3の現在位置を中心とした所定のエリアの地図データを携帯端末装置3へ送信する。この結果、携帯端末装置3のディスプレイには、携帯端末装置3の現在位置を中心とした所定のエリアの地図に店舗のアイコンが重畳されて表示される。
【0025】
ユーザが地図上の任意の店舗のアイコンを選択して押すと、携帯端末装置3は、その店舗の広告を要求する信号を情報提供サーバ2へ送信する。情報提供サーバ2は、携帯端末装置3から要求された店舗の広告を広告情報DB53から読み出し、携帯端末装置3へ送信する。この結果、携帯端末装置3のディスプレイには、ユーザが選択した店舗の広告が表示される。この店舗の広告にはクーポンが含まれている。
【0026】
図4は、本発明の実施形態の広告情報DBの内容を示す図である。図4に示すように、クーポンは、広告送信要求に対する広告を送信する時に、情報提供サーバ2に端末装置の現在位置情報が有る場合と無い場合とでクーポンの内容が異なる。即ち現在位置情報が有る場合は、広告を要求したユーザが店舗に行く可能性が高いので割引率を高く(10%)し、現在位置情報が無い場合は、広告を要求したユーザが店舗に行く可能性が低いので割引率を低く(5%)している。今回の広告送信要求にはナビゲーションサービスを選択した時に現在位置情報を送信済みであるから、位置情報が有るので、情報提供サーバ2は、例えば携帯端末装置3のユーザがクリックした店舗が広告主“aaaa”の店舗であれば、広告“□□”に“10%引き”のクーポンを含めて送信することになる。
【0027】
また、情報提供サーバ2は、携帯端末装置3からの広告送信要求に応答して広告及びクーポンを送信したとき、位置情報を伴う広告送信要求に対する広告送信回数を広告情報DB53に記録(保存)する。携帯端末装置3のユーザがクリックした店舗が広告主“aaaa”の店舗であれば、図4の広告主“aaaa”の「広告送信回数欄」の上段の数値がインクリメントされる。
【0028】
図4に示すように、位置情報が有る場合の広告送信要求に対する広告と、位置情報が無い場合の広告送信要求に対する広告とは、広告主に課金する単価が異なるので、それぞれの送信回数に単価を掛けて算出した広告料を広告主に課金する。
【0029】
また、情報提供サーバ2は、広告送信要求の送信元の携帯端末装置3がユーザ情報DB51に登録済みのユーザの場合には、広告送信回数を還元ポイントとしてユーザ情報DB51に保存(記録)する。併せてユーザがクリックした店舗情報を関連付けて保存してもよい。
【0030】
一方、端末装置4(ここでは自宅のPCとする)のユーザがネットワーク1を介して情報提供サーバ2にアクセスすると、端末装置4のディスプレイには、情報提供サーバ2が提供する情報が表示される。ユーザがこの画面上で地図検索サービスを選択し、さらに所定の操作を行うことで、所望のエリアの地図を表示させることができる。また、画面の所定の位置には、そのエリア内にある店舗のアイコンや名称が表示される。
【0031】
この場合、端末装置4の現在位置情報は情報提供サーバ2へ送信されず、端末装置4のディスプレイに表示される地図は、端末装置4の現在位置を中心とするものではなく、ユーザが指定した任意の位置(仮想位置)の地図である。
【0032】
ユーザが地図上の任意の店舗のアイコンを選択して押すと、端末装置4は、その店舗の広告を要求する信号を情報提供サーバ2へ送信する。情報提供サーバ2は、端末装置4から要求された店舗の広告を広告情報DB53から読み出し、端末装置4へ送信する。この結果、端末装置3のディスプレイには、ユーザが選択した店舗の広告が表示される。
【0033】
この店舗の広告にはクーポンが含まれている。前述したとおり、クーポンは、広告送信要求に対する広告を送信する時に、情報提供サーバ2に端末装置の現在位置情報が有る場合と無い場合とでクーポンの内容が異なり、今回の広告送信要求では位置情報が無いので、情報提供サーバ2は、例えば端末装置4のユーザがクリックした店舗が広告主“aaaa”の店舗であれば、広告“□□”に“5%引き”のクーポンを含めて送信することになる。
【0034】
また、情報提供サーバ2は、端末装置4からの広告送信要求に応答して広告及びクーポンを送信したとき、位置情報が無い広告送信要求に対する広告送信回数を広告情報DB53に記録(保存)する。端末装置4のユーザがクリックした店舗が広告主“aaaa”の店舗であれば、図4の広告主“aaaa”の「広告送信回数欄」の下段の数値がインクリメントされる。
【0035】
また、情報提供サーバ2は、広告送信要求の送信元の端末装置3がユーザ情報DB51に登録済みのユーザの場合には、広告送信回数を還元ポイントとしてユーザ情報DB51に保存(記録)する。併せてユーザがクリックした店舗情報を関連付けて保存してもよい。
【0036】
図5は、以上で説明した携帯端末装置3、端末装置4及び情報提供サーバ2の動作を示すフローチャートである。
ユーザは、携帯端末装置3又は端末装置4のディスプレイに表示されている店舗名をクリックすると、携帯端末装置3又は端末装置4から情報提供サーバ2へ広告要求が送信される(ステップS1)。このとき、携帯端末装置3の場合は、広告要求に現在位置情報を付加して送信する。
【0037】
情報提供サーバ2は、広告要求を受信し(ステップS11)、位置情報が有るか否かを判定する(ステップS12)。その結果、有る場合(S12:YES)は割引率の高いクーポンを含む広告を作成し(ステップS14)、無い場合(S12:NO)は割引率の低いクーポンを含む広告を作成する(ステップS13)。
【0038】
ここでは、携帯端末装置3からの広告送信要求を受けた場合は、割引率の高いクーポンを含む広告を作成し、端末装置4からの広告送信要求を受けた場合は、割引率の低いクーポンを含む広告を作成する。
【0039】
次に、情報提供サーバ2は、ステップS13又はS14で作成した広告を携帯端末装置3又は端末装置4へ送信する(ステップS15)。携帯端末装置3又は端末装置4は、広告を受信し(ステップS2)、ディスプレイに表示する(ステップS3)。
【0040】
情報提供サーバ2は、広告を送信した後、広告情報DB53における該当する広告の送信回数値をインクリメントする(ステップS16)。次に、情報提供サーバ2は、携帯端末装置3又は端末装置4がユーザ情報DB51に登録されているか否かを判定する(ステップS17)。ここで、登録されているか否かは、例えば携帯端末装置3や端末装置4が情報提供サーバ2にアクセスする時や広告要求を送信する時に、ユーザID、端末識別番号、メールアドレス等を付加し、情報提供サーバ2が、受信したそれらの情報がユーザ情報DB51に登録されているか否かを調べることにより判定することができる。
【0041】
判定の結果、登録されている場合(S17:YES)は、ユーザ情報DB51における還元ポイント数を広告送信回数のインクリメントに合わせてインクリメントする(ステップS18)。登録されていない場合(S17:NO)は、そのまま処理を終える。
【0042】
なお、本発明は、上述した実施形態に対して下記(1)〜(4)のような変形が可能である。
(1)上記の実施形態とは逆に、位置情報を伴わない広告要求に対して、割引率の高いクーポンを含む広告を送信する。これにより、店舗などの近くにいない人に対する誘因効果が得られる。
【0043】
(2)携帯端末装置3や端末装置4のユーザが、ディスプレイに表示されている地図のエリア内にある所望の業種の店舗などの情報の提供要求を可能にするとともに、要求を受けた情報提供サーバ2は、地図のエリア内の複数の店舗などのリストを、ユーザの要求に応じてクーポンの割引率、口コミ、現在位置からの距離などに基づいてソートし、携帯端末装置3や端末装置4のディスプレイに表示させる。これにより、ユーザは、希望する条件を満たす店舗の広告やクーポンを取得することができる。
【0044】
(3)現在位置情報が有る場合の広告提供と、無い場合の広告提供を比較して、広告の効果を確認する。
【0045】
(4)携帯端末装置3や端末装置4のディスプレイに、所定のエリアの地図と共に各種ボタンを表示し、ユーザが所定のボタンを押すと、地図表示されているエリア内の店舗などのリストをディスプレイに表示する。ユーザがリスト中の所定の店舗を選択すると、携帯端末装置3や端末装置4は、その店舗の広告を要求する信号を情報提供サーバ2へ送信する。情報提供サーバ2は、携帯端末装置3や端末装置4から要求された店舗の広告を広告情報DB53から読み出し、送信する。携帯端末装置3や端末装置4のディスプレイに、ユーザが選択した店舗の広告を表示する。
【符号の説明】
【0046】
1・・・ネットワーク、2・・・情報提供サーバ、3・・・携帯端末装置、4・・・端末装置、21・・・通信制御手段、22・・・ユーザ情報管理手段、23・・・地図情報管理手段、24・・・広告情報管理手段、51・・・会員情報DB、52・・・地図情報DB、53・・・広告情報DB。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの端末装置から送信された広告要求を受信する広告要求受信手段と、前記広告要求に応じて、広告を前記端末装置へ送信する広告送信手段とを備えた広告提供装置であって、
前記広告要求を受信したときに、前記端末装置が所定のエリア内にあることを示す位置情報が有るか否か判定する判定手段と、
その位置情報が有る場合と無い場合の広告価値情報を保持する広告価値情報保持部と、
前記判定の結果に応じた広告価値情報を前記広告価値情報保持部から取得する広告価値情報取得手段とを有し、
その取得された広告価値情報に応じて前記広告の内容を変化させることを特徴とする広告提供装置。
【請求項2】
ユーザの端末装置から送信された広告要求を受信する広告要求受信手段と、前記広告要求に応じて、広告を前記端末装置へ送信する広告送信手段と、送信された広告の広告料を記録する広告料記録手段とを備えた広告提供装置であって、
前記広告要求を受信したときに、前記端末装置が所定のエリア内にあることを示す位置情報が有るか否か判定する判定手段と、
その位置情報が有る場合と無い場合の広告価値情報を保持する広告価値情報保持部と、
前記判定の結果に応じた広告価値情報を前記広告価値情報保持部から取得する広告価値情報取得手段とを有し、
その取得された広告価値情報に応じて前記広告料を変化させることを特徴とする広告提供装置。
【請求項3】
請求項1に記載された広告提供装置において、
広告には、広告価値情報に応じたクーポンが付加されていることを特徴とする広告提供装置。
【請求項4】
コンピュータを、請求項1〜3のいずれかに記載された広告提供装置の各手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−238024(P2010−238024A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−86212(P2009−86212)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【Fターム(参考)】