説明

広告機能付きフロアーマット

【課題】マット自体を替えることなく、広告を差し替えることができ、広告内容の変更要求に適時に対応することができる広告機能付きフロアーマットを提供する。
【解決手段】広告機能付きフロアーマット10Aは、広告シート11と、複数の透明な支持プレート12A〜12Eと、広告シート11およびそれらプレート12A〜12Eを乗せる可撓性の長尺ベース14と、それらプレート12A〜12Eの縁部をベース14の縁部に固定する可撓性の長尺フレーム13とから形成されている。フロアーマット10Aでは、広告シート11がプレート13とベース14との間に挟み込まれた状態で着脱可能に固定され、それらプレート12A〜12Eの縁部がフレーム13とベース14との間に挟み込まれた状態で着脱可能に固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告機能を備えた広告機能付きフロアーマットに関する。
【背景技術】
【0002】
足拭きマットの製造およびレンタルを行う足拭きマット事業者と、足拭きマット事業者との契約によって足拭きマットに広告を掲載する広告主と、足拭きマット事業者との契約によって広告が掲載された各種広告付き足拭きマットの設置場所を提供する場所提供者との関係から構築された広告方法がある(特許文献1参照)。この広告方法は、足拭きマット事業者が広告主からの依頼により、製造およびレンタル契約した足拭きマットに広告を掲載し、その広告付き足拭きマットを場所提供者の提供する設置場所において利用者の多くなる時期に応じて選択的に移動設置し、広告付き足拭きマットの設置期間に応じた対価を足拭きマット事業者が場所提供者に支払う。この広告方法は、広告付き足拭きマットを利用者の多くなる時期に応じて選択的に移動設置するから、広告付き足拭きマットの宣伝効果を向上させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−170846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1に開示の広告方法に使用するマットは、その足拭き部分の表面に所定の広告を掲載するから、広告の内容を変更する場合、マット自体を別の広告を掲載したそれと差し替えなければならず、その分の手間と費用とがかかる。この広告方法に使用するマットは、それを残した状態で広告の差し替えを行うことができず、広告内容を自由に替えることができないから、一つのマットで多種多様な広告を掲載することができず、広告内容の変更要求に適時に対応することができない。さらに、この広告方法に使用するマットは、一方向へ長い長尺の広告を掲載することができず、長尺の広告の掲載要求に対応することができない。
【0005】
本発明の目的は、マット自体を替えることなく、広告を差し替えることができ、広告内容の変更要求に適時に対応することができる広告機能付きフロアーマットを提供することにある。本発明の他の目的は、一方向へ長い長尺の広告を掲載することができ、長尺の広告の掲載要求に対応することができる広告機能付きフロアーマットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明にかかる広告機能付きフロアーマットは、所定の広告を表示した広告シートと、複数の透明な支持プレートと、広告シートを乗せるとともに複数の支持プレートを一方向へ並べた状態でそれら支持プレートを乗せる可撓性の長尺ベースと、長尺ベースの周縁部に重なり、それら支持プレートの縁部を長尺ベースの周縁部に固定する可撓性の長尺フレームとから形成され、広告シートが支持プレートと長尺ベースとの間に挟み込まれた状態で着脱可能に固定され、それら支持プレートの縁部が長尺ベースと長尺フレームとの間に挟み込まれた状態で着脱可能に固定される。
【0007】
本発明にかかる広告機能付きフロアーマットの一例としては、支持プレートの縁部が固定手段を介して長尺ベースの周縁部に固定され、長尺ベースの周縁部と長尺フレームの周縁部とが固定手段を介して着脱可能に固定される。
【0008】
本発明にかかる広告機能付きフロアーマットの他の一例としては、一方向へ隣り合う支持プレートがそれら支持プレートの縁部どうしを着脱可能に連結する可撓性の連結部材を介して一方向へ連結されている。
【0009】
本発明にかかる広告機能付きフロアーマットの他の一例としては、長尺フレームの周縁部が、長尺ベースの内側に向かうにつれて下り勾配に傾斜しつつ、支持プレートの縁部を固定する第1スロープ部分と、第1スロープ部分の外側に位置して上下方向下方へ凸となる凸部分と、凸部分の外側に位置して上下方向上方へ凹む凹部分と、凹部分の外側に位置して外側に向かうにつれて下り勾配に傾斜する第2スロープ部分とを有し、長尺ベースの周縁部が、長尺フレームの周縁部の第1スロープ部分に対向して支持プレートの縁部を固定手段を介して着脱可能に固定する固定部分と、固定部分の外側に位置して長尺フレームの周縁部の凸部分に当接する当接部分と、当接部分の外側に位置して上下方向上方へ凸となり、長尺フレームの周縁部の凹部分に嵌合する凸部分とを有し、長尺フレームの周縁部の凹部分と長尺ベースの周縁部の凸部分とが固定手段を介して着脱可能に固定される。
【0010】
本発明にかかる広告機能付きフロアーマットの他の一例としては、長尺フレームの周縁部が、長尺ベースの内側に向かうにつれて下り勾配に傾斜しつつ、支持プレートの縁部を固定する第1スロープ部分と、第1スロープ部分の外側に位置して上下方向上方へ凹む凹部分と、凹部分の外側に位置して外側に向かうにつれて下り勾配に傾斜する第2スロープ部分とを有し、長尺ベースの周縁部が、長尺フレームの周縁部の第1スロープ部分に対向して支持プレートの縁部を固定手段を介して着脱可能に固定する固定部分と、固定部分の外側に位置して上下方向上方へ凸となり、長尺フレームの周縁部の凹部分に嵌合する凸部分とを有し、長尺フレームの周縁部の凹部分と長尺ベースの周縁部の凸部分とが固定手段を介して着脱可能に固定される。
【0011】
本発明にかかる広告機能付きフロアーマットの他の一例としては、固定手段が粘着剤である。
【0012】
本発明にかかる広告機能付きフロアーマットの他の一例としては、長尺フレームの周縁部が、長尺ベースの内側に向かうにつれて下り勾配に傾斜しつつ、支持プレートの縁部を固定する第1スロープ部分と、第1スロープ部分の外側に位置して上下方向上方へ凹む凹部分と、凹部分の外側に位置して外側に向かうにつれて下り勾配に傾斜する第2スロープ部分とを有し、長尺ベースの周縁部が、長尺フレームの周縁部の第1スロープ部分に対向して支持プレートの縁部を固定手段を介して着脱可能に固定する固定部分と、固定部分の外側に位置して上下方向上方へ凸となり、長尺フレームの周縁部の第1スロープ部分に当接する第1凸部分と、第1凸部分の外側に位置して上下方向下方へ凹み、長尺フレームの周縁部の凹部分に対向する凹部分と、凹部分の外側に位置して上下方向上方へ凸となり、長尺フレームの周縁部の第2スロープ部分に当接する第2凸部分とを有し、長尺フレームの周縁部の凹部分とベースの周縁部の凹部分とが固定手段を介して着脱可能に固定される。
【0013】
本発明にかかる広告機能付きフロアーマットの他の一例としては、支持プレートの縁部を固定する長尺ベースの固定部分の固定手段が粘着剤であり、長尺フレームの周縁部の凹部分と長尺ベースの周縁部の凹部分とを固定する固定手段が長尺フレームの周縁部の凹部分に取り付けられたメカニカルファスナの雄ファスナと雌ファスナとのいずれか一方と長尺ベースの周縁部の凹部分に取り付けられたメカニカルファスナの雄ファスナと雌ファスナとのいずれか他方とである。
【0014】
本発明にかかる広告機能付きフロアーマットの他の一例としては、支持プレートが、長尺ベースに対向する透明なPET樹脂シートと、PET樹脂シートの長尺ベースに対する非対向面に配置された透明な保護シートとから形成され、保護シートが、透明な合成樹脂と合成樹脂に練り込まれた透明なセラミック粉末とから作られ、PET樹脂シートの非対向面に塗布された透明なUV樹脂をバインダーとして非対向面に接合されている。
【発明の効果】
【0015】
本発明にかかる広告機能付きフロアーマットによれば、所定の広告を表示した広告シートが複数の支持プレートと長尺ベースとの間に着脱可能に取り付けられるから、マット自体を替えることなく、広告シートを差し替えることができ、広告内容の変更要求に適時に対応することができる。フロアーマットは、広告内容の変更が生じたとしても、マット自体を替える必要がないから、その分の手間や費用を省くことができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に長尺の広告シートを取り付けることができるから、一方向へ長い長尺の広告を掲載することができ、長尺の広告の掲載要求に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に複数枚の別の広告シートを取り付けることができるから、1つのフロアーマットに複数種類の広告シートを設置することができ、1つのフロアーマットで複数種類の広告を一度に表示することができる。このフロアーマットは、各種の広告シートを配置した状態で、それを自由に移動させることができるから、必要な場所において宣伝広告を行うことができ、さらに、必要に応じて広告シートを自由に差し替えることができるから、宣伝場所や宣伝目的に合致した最適な広告を行うことができ、宣伝効果を最大限に発揮させることができる。
【0016】
支持プレートの縁部が固定手段を介して長尺ベースの周縁部に固定され、長尺ベースの周縁部と長尺フレームの周縁部とが固定手段を介して着脱可能に固定されるフロアーマットは、広告シートを支持プレートと長尺ベースとの間に確実に固定することができ、支持プレートを長尺ベースと長尺フレームとの間に確実に固定することができる。フロアーマットは、マット自体を替えることなく、広告シートを差し替えることができ、広告内容の変更要求に適時に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に長尺の広告シートを取り付けることができるから、一方向へ長い長尺の広告を掲載することができ、長尺の広告の掲載要求に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に複数枚の別の広告シートを取り付けることができるから、1つのフロアーマットに複数種類の広告シートを設置することができ、1つのフロアーマットで複数種類の広告を一度に表示することができる。このフロアーマットは、各種の広告シートを配置した状態で、それを自由に移動させることができるから、必要な場所において宣伝広告を行うことができ、さらに、必要に応じて広告シートを自由に差し替えることができるから、宣伝場所や宣伝目的に合致した最適な広告を行うことができ、宣伝効果を最大限に発揮させることができる。
【0017】
一方向へ隣り合う支持プレートがそれら支持プレートの縁部どうしを着脱可能に連結する可撓性の連結部材を介して一方向へ連結された広告機能付きフロアーマットは、連結部材によって複数の支持プレートを一方向へつなげることができるから、一方の支持プレートの他方の支持プレートへの重なりを防ぐことができ、それらプレートを一方向へ整然と並べることができる。フロアーマットは、マット自体を替えることなく、広告シートを差し替えることができ、広告内容の変更要求に適時に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に長尺の広告シートを取り付けることができるから、一方向へ長い長尺の広告を掲載することができ、長尺の広告の掲載要求に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に複数枚の別の広告シートを取り付けることができるから、1つのフロアーマットに複数種類の広告シートを設置することができ、1つのフロアーマットで複数種類の広告を一度に表示することができる。このフロアーマットは、各種の広告シートを配置した状態で、それを自由に移動させることができるから、必要な場所において宣伝広告を行うことができ、さらに、必要に応じて広告シートを自由に差し替えることができるから、宣伝場所や宣伝目的に合致した最適な広告を行うことができ、宣伝効果を最大限に発揮させることができる。
【0018】
長尺フレームの周縁部が支持プレートの縁部を固定する第1スロープ部分と第1スロープ部分の外側に位置する凸部分と凸部分の外側に位置する凹部分と凹部分の外側に位置する第2スロープ部分とを有し、長尺ベースの周縁部が支持プレートの縁部を着脱可能に固定する固定部分と固定部分の外側に位置してフレームの周縁部の凸部分に当接する当接部分と当接部分の外側に位置してフレームの周縁部の凹部分に嵌合する凸部分とを有する広告機能付きフロアーマットは、長尺フレームの周縁部の凹部分と長尺ベースの周縁部の凸部分とが嵌合するとともに固定手段を介して着脱可能に固定されるから、フレームとベースとを重ね合わせるときのそれらの位置決めを容易に行うことができるのみならず、フレームの周縁部とベースの周縁部との不用意なずれ動きを防ぐことができる。フロアーマットは、支持プレートの縁部が長尺フレームの周縁部の第1スロープ部分に固定されるとともに、長尺ベースの周縁部の固定部分に固定されるから、支持プレートをマットに確実に固定することができる。フロアーマットは、マット自体を替えることなく、広告シートを差し替えることができ、広告内容の変更要求に適時に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に長尺の広告シートを取り付けることができるから、一方向へ長い長尺の広告を掲載することができ、長尺の広告の掲載要求に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に複数枚の別の広告シートを取り付けることができるから、1つのフロアーマットに複数種類の広告シートを設置することができ、1つのフロアーマットで複数種類の広告を一度に表示することができる。このフロアーマットは、各種の広告シートを配置した状態で、それを自由に移動させることができるから、必要な場所において宣伝広告を行うことができ、さらに、必要に応じて広告シートを自由に差し替えることができるから、宣伝場所や宣伝目的に合致した最適な広告を行うことができ、宣伝効果を最大限に発揮させることができる。
【0019】
長尺フレームの周縁部が、支持プレートの縁部を固定する第1スロープ部分と第1スロープ部分の外側に位置する凹部分と凹部分の外側に位置する第2スロープ部分とを有し、長尺ベースの周縁部が、支持プレートの縁部を着脱可能に固定する固定部分と固定部分の外側に位置してフレームの周縁部の凹部分に嵌合する凸部分とを有する広告機能付きフロアーマットは、長尺フレームの周縁部の凹部分と長尺ベースの周縁部の凸部分とが嵌合するとともに固定手段を介して着脱可能に固定されるから、フレームとベースとを重ね合わせるときのそれらの位置決めを容易に行うことができるのみならず、フレームの周縁部とベースの周縁部との不用意なずれ動きを防ぐことができる。フロアーマットは、支持プレートの縁部が長尺フレームの周縁部の第1スロープ部分に固定されるとともに、長尺ベースの周縁部の固定部分に固定されるから、支持プレートをマットに確実に固定することができる。フロアーマットは、マット自体を替えることなく、広告シートを差し替えることができ、広告内容の変更要求に適時に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に長尺の広告シートを取り付けることができるから、一方向へ長い長尺の広告を掲載することができ、長尺の広告の掲載要求に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に複数枚の別の広告シートを取り付けることができるから、1つのフロアーマットに複数種類の広告シートを設置することができ、1つのフロアーマットで複数種類の広告を一度に表示することができる。このフロアーマットは、各種の広告シートを配置した状態で、それを自由に移動させることができるから、必要な場所において宣伝広告を行うことができ、さらに、必要に応じて広告シートを自由に差し替えることができるから、宣伝場所や宣伝目的に合致した最適な広告を行うことができ、宣伝効果を最大限に発揮させることができる。
【0020】
固定手段が粘着剤である広告機能付きフロアーマットは、粘着剤によって支持プレートの縁部が長尺ベースの周縁部の固定部分に固定されるとともに、粘着剤によって固定フレームの周縁部とベースの周縁部とが固定されるから、支持プレートをマットに確実に固定することができ、支持プレートの不用意なずれ動きを防ぐことができるとともに、固定フレームの周縁部とベースの周縁部との不用意なずれ動きを防ぐことができる。フロアーマットは、マット自体を替えることなく、広告シートを差し替えることができ、広告内容の変更要求に適時に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に長尺の広告シートを取り付けることができるから、一方向へ長い長尺の広告を掲載することができ、長尺の広告の掲載要求に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に複数枚の別の広告シートを取り付けることができるから、1つのフロアーマットに複数種類の広告シートを設置することができ、1つのフロアーマットで複数種類の広告を一度に表示することができる。このフロアーマットは、各種の広告シートを配置した状態で、それを自由に移動させることができるから、必要な場所において宣伝広告を行うことができ、さらに、必要に応じて広告シートを自由に差し替えることができるから、宣伝場所や宣伝目的に合致した最適な広告を行うことができ、宣伝効果を最大限に発揮させることができる。
【0021】
長尺フレームの周縁部が支持プレートの縁部を固定する第1スロープ部分と第1スロープ部分の外側に位置する凹部分と凹部分の外側に位置する第2スロープ部分とを有し、長尺ベースの周縁部が長尺フレームの周縁部の第1スロープ部分に対向して支持プレートの縁部を固定する固定部分と固定部分の外側に位置してフレームの周縁部の第1スロープ部分に当接する第1凸部分と第1凸部分の外側に位置してフレームの周縁部の凹部分に対向する凹部分と凹部分の外側に位置してフレームの周縁部の第2スロープ部分に当接する第2凸部分とを有する広告機能付きフロアーマットは、長尺フレームの周縁部の凹部分と長尺ベースの周縁部の凹部分とが固定手段を介して着脱可能に固定されるから、フレームの周縁部とベースの周縁部との不用意なずれ動きを防ぐことができ、支持プレートの縁部が長尺フレームの周縁部の第1スロープ部分に固定されるとともに、長尺ベースの周縁部の固定部分に固定されるから、支持プレートをマットに確実に固定することができる。フロアーマットは、マット自体を替えることなく、広告シートを差し替えることができ、広告内容の変更要求に適時に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に長尺の広告シートを取り付けることができるから、一方向へ長い長尺の広告を掲載することができ、長尺の広告の掲載要求に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に複数枚の別の広告シートを取り付けることができるから、1つのフロアーマットに複数種類の広告シートを設置することができ、1つのフロアーマットで複数種類の広告を一度に表示することができる。このフロアーマットは、各種の広告シートを配置した状態で、それを自由に移動させることができるから、必要な場所において宣伝広告を行うことができ、さらに、必要に応じて広告シートを自由に差し替えることができるから、宣伝場所や宣伝目的に合致した最適な広告を行うことができ、宣伝効果を最大限に発揮させることができる。
【0022】
支持プレートの縁部を固定する長尺ベースの固定部分の固定手段が粘着剤であり、長尺フレームの周縁部の凹部分とベースの周縁部の凹部分とを固定する固定手段がフレームの周縁部の凹部分とベースの周縁部の凹部分とに取り付けられたメカニカルファスナの雄ファスナと雌ファスナとである広告機能付きフロアーマットは、メカニカルファスナによってフレームの周縁部とベースの周縁部とが確実に固定されるから、固定フレームの周縁部とベースの周縁部との不用意なずれ動きを防ぐことができ、支持プレートの縁部が粘着剤を介して長尺ベースの周縁部の固定部分に固定されるから、支持プレートをマットに確実に固定することができる。フロアーマットは、メカニカルファスナの雄ファスナと雌ファスナとが固定フレームの周縁部の凹部分とベースの周縁部の凹部分とに取り付けられているから、それらファスナどうしを連結したときに凹部分の凹みによってそれらファスナの嵩が吸収され、それらファスナの嵩による固定フレームの周縁部とベースの周縁部とに発生する不規則な凸凹を防ぐことができる。フロアーマットは、マット自体を替えることなく、広告シートを差し替えることができ、広告内容の変更要求に適時に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に長尺の広告シートを取り付けることができるから、一方向へ長い長尺の広告を掲載することができ、長尺の広告の掲載要求に対応することができる。フロアーマットは、それら支持プレートと一方向へ長い長尺ベースとの間に複数枚の別の広告シートを取り付けることができるから、1つのフロアーマットに複数種類の広告シートを設置することができ、1つのフロアーマットで複数種類の広告を一度に表示することができる。このフロアーマットは、各種の広告シートを配置した状態で、それを自由に移動させることができるから、必要な場所において宣伝広告を行うことができ、さらに、必要に応じて広告シートを自由に差し替えることができるから、宣伝場所や宣伝目的に合致した最適な広告を行うことができ、宣伝効果を最大限に発揮させることができる。
【0023】
支持プレートが透明なPET樹脂シートと透明な保護シートとから形成され、保護シートが透明な合成樹脂と合成樹脂に練り込まれた透明なセラミック粉末とから作られ、保護シートがPET樹脂シートの非対向面に塗布された透明なUV樹脂をバインダーとして非対向面に接合された広告機能付きフロアーマットは、PET樹脂シートに保護シートを接合することによって支持プレートの強度が向上し、プレートが踏みつけられたとしてもプレートが傷つき難く、支持プレートを長期間にわたって使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】一例として示す広告機能付きフロアーマットの平面図。
【図2】フレームとベースとを分離した状態で示す広告機能付きフロアーマットの斜視図。
【図3】プレートの一部を取り外した状態で示すベースの平面図。
【図4】図1のX1−X1線端面図。
【図5】フレームとベースとを分離した状態で示す図4と同様の図。
【図6】図1のY−Y線端面図
【図7】図4とは異なる態様の図1のX1−X1線端面図。
【図8】フレームとベースとを分離した状態で示す図7と同様の図。
【図9】他の一例として示す広告機能付きフロアーマットの斜視図。
【図10】プレートの一部を取り外した状態で示すベースの平面図。
【図11】図9のX2−X2線端面図。
【図12】フレームとベースとを分離した状態で示す図11と同様の図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
広告機能付きフロアーマットの一例を示す図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る広告機能付きフロアーマットの詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、長尺フレーム13と長尺ベース14とを分離した状態で示す広告機能付きフロアーマット10Aの斜視図であり、図3は、支持プレート12A〜12Eの一部を取り外した状態で示す長尺ベース14の平面図である。図4は、図1のX1−X1線端面図であり、図5は、支持フレーム13と長尺ベース14とを分離した状態で示す図4と同様の図である。図6は、図1のY−Y線端面図である。図1は、図2のフロアーマット10Aのみならず、後記する図9のフロアーマット10Bの斜視図としても援用する。図1,2では、前後方向を矢印A、横方向を矢印Bで示し、上下方向を矢印C(図2のみ)で示す。
【0026】
図1に示す広告機能付きフロアーマット10A,10Bは、販売品またはレンタル品として料金の支払いにより、店舗や宿泊施設、娯楽施設、生産施設、受付フロアー等の出入口や床等に設置され、店舗や宿泊施設、娯楽施設、生産施設、受付フロアー等において所定の商品や役務の宣伝広告に利用される。なお、それらフロアーマット10A,10Bの横方向(一方向)の寸法や縦方向の寸法に特に限定はなく、縦横方向の寸法を自由に設定することができる。
【0027】
広告機能付きフロアーマット10Aは、所定の広告を表示した広告シート11と、複数の透明な支持プレート12A〜12Eと、長尺フレーム13および長尺ベース14とから形成されている。広告シート11は、紙やプラスチックシートから作られ、図示はしていないが、その少なくとも一面に所定の広告(文字、図形、記号、写真等の広告媒体)が表示されている。
【0028】
それら支持プレート12A〜12Eは、可撓性かつ弾力性を有し、その平面形状が矩形に成形されている。支持プレート12A〜12Eは、互いに並行して前後方向へ延びる第1側縁部15(周縁部)および第2側縁部16(周縁部)と、互いに並行して横方向へ延びる第1端縁部17(周縁部)および第2端縁部18(周縁部)とを有する。なお、フロアーマット10A,10Bでは、5枚のプレート12A〜12Eを図示しているが、プレート12A〜12Eの数に特に限定はない。また、プレート12A〜12Eの縦横方向の寸法にも特に限定はない。
【0029】
支持プレート12A〜12Eは、図示はしていないが、透明なPET樹脂シートと透明な保護シートとから形成されている。図6に示すように、横方向(一方向)へ隣り合う支持プレート12D,12Eは、それらプレート12D,12Eの第1および第2側縁部15,16どうしを着脱可能に連結する連結部材19を介して横方向へ連結されている。
【0030】
PET樹脂シートは、長尺ベース14に対向する下面と、ベース14に非対向の上面(非対向面)とを有する。保護シートは、PET樹脂シートの上面に配置されている。保護シートは、透明な合成樹脂とその合成樹脂に練り込まれた透明なセラミック粉末とから作られている。保護シートは、PET樹脂シートの上面に塗布された透明なUV樹脂をバインダーとしてシートの上面に接合されている。連結部材19は、シリコン等のゴム系素材から作られて可撓性かつ弾力性を有する。連結部材19には、前後方向へ延びる芯部20と、芯部20の横方向両側に位置して前後方向へ延びる一対の嵌合部21とが形成されている。嵌合部21には、プレート12A〜12Eの側縁部15,16が着脱可能に嵌め込まれる。
【0031】
長尺フレーム13は、ゴム系素材から作られて可撓性かつ弾力性を有する。長尺フレーム13は、横方向へ長い矩形に成形されている。長尺フレーム13は、互いに並行して前後方向へ延びる第1フレーム部22(周縁部)および第2フレーム部23(周縁部)と、互いに並行して横方向へ延びる第3フレーム部24(周縁部)および第4フレーム部25(周縁部)とを有する。各フレーム部22〜25には、図4,5に示すように、支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18を固定する第1スロープ部分26と、第1スロープ部分26の外側(前後方向外方および横方向外方)に位置して上下方向下方へ凸となる凸部分27と、凸部分27の外側(横方向外方および前後方向外方)に位置して上下方向上方へ凹む凹部分28と、凹部分28の外側に(前後方向外方および横方向外方)位置する第2スロープ部分29とが形成されている。
【0032】
第1スロープ部分26は、長尺ベース14の内側(前後方向外方および横方向外方)に向かうにつれて下り勾配に傾斜し、その先端の厚み寸法(上下方向の寸法)が略0である。第2スロープ部分29は、凹部分28から外側(前後方向外方および横方向外方)に向かうにつれて下り勾配に傾斜し、その先端の厚み寸法(上下方向の寸法)が略0である。長尺フレーム13の第1スロープ部分26と凸部分27との厚み寸法(上下方向の寸法)の差は、支持プレート12A〜12Eの厚み寸法(上下方向の寸法)と略同一である。
【0033】
長尺ベース14は、ゴム系素材から作られて可撓性かつ弾力性を有する。ベース14は、その平面形状が横方向へ長い矩形に成形されている。ベース14は、互いに並行して前後方向へ延びる第1側縁部30(周縁部)および第2側縁部31(周縁部)と、互いに並行して横方向へ延びる第1端縁部32(周縁部)および第2端縁部33(周縁部)と、それら縁部30〜33に囲繞された所定面積のプレート載置部34とを有する。
【0034】
長尺ベース14の各縁部30〜33には、支持プレート13の各縁部15〜18を着脱可能に固定する固定部分35と、固定部分35の外側(前後方向外方および横方向外方)に位置する当接部分36と、当接部分36の外側(前後方向外方および横方向外方)に位置して上下方向上方へ凸となる凸部分37とが形成されている(図4,5参照)。固定部分35は、長尺フレーム13の第1スロープ部分26に対向する。当接部分36は、フレーム13の凸部分27に当接する。凸部分37は、フレーム13の凹部分28に着脱可能に嵌合する。ベース14の固定部分35および凸部分37には、粘着剤38(固定手段)が塗布されている。なお、粘着剤38は、フレーム13の凹部分28とベース14の凸部分37との少なくとも一方に塗布されていればよい。支持プレート12A〜12Eの縁部15〜17は、粘着剤38を介してベース14の固定部分35に着脱可能に固定される。フレーム13の凹部分28とベース14の凸部分37とは、粘着剤38を介して着脱可能に固定される。
【0035】
図7は、図4とは異なる態様の図1のX1−X1線端面図であり、図8は、支持フレーム13と長尺ベース14とを分離した状態で示す図7と同様の図である。図7の態様における長尺フレーム13の各フレーム部22〜25には、支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18を固定する第1スロープ部分26と、第1スロープ部分26の外側(前後方向外方および横方向外方)に位置して上下方向上方へ凹む凹部分28と、凹部分28の外側(前後方向外方および横方向外方)に位置する第2スロープ部分29とが形成されている。第1スロープ部分26は、長尺ベース14の内側(前後方向内方および横方向内方)に向かうにつれて下り勾配に傾斜し、その先端の厚み寸法(上下方向の寸法)が略0である。第2スロープ部分29は、凹部分28から外側(横方向外方および前後方向外方)に向かうにつれて下り勾配に傾斜し、その先端の厚み寸法(上下方向の寸法)が略0である。
【0036】
図7の態様における長尺ベース14の各縁部30〜33には、支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18を着脱可能に固定する固定部分35と、固定部分35の外側(前後方向外方および横方向外方)に位置上下方向上方へ凸となる凸部分37とが形成されている(図4,5参照)。固定部分35は、長尺フレーム13の第1スロープ部分26に対向する。凸部分37は、フレーム13の凹部分28に着脱可能に嵌合する。ベース14の固定部分35および凸部分37には、粘着剤38(固定手段)が塗布されている。支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18は、粘着剤38を介してベース14の固定部分35に着脱可能に固定される。フレーム13の凹部分28とベース14の凸部分37とは、粘着剤38を介して着脱可能に固定される。
【0037】
以下、この広告機能付きフロアーマット10Aの使用手順の一例を説明する。最初に長尺ベース14に広告シート11を設置する。ベース14の凸部分37に塗布された粘着剤38の粘着力に抗してベース14の縁部30〜33と長尺フレーム14の各フレーム部22〜25との固定を解除し、図1の状態から図2に示すように、フレーム14とベース14とを分離する。フレーム14とベース14とを分離させた後、ベース14の固定部分35に塗布された粘着剤38の粘着力に抗してベース14の固定部分35とそれら支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18との固定を解除し、ベース14からそれら支持プレート12A〜12Eを取り外す。なお、各支持プレート12A〜12Eは、それらの縁部15,16が連結部材19を介して連結されている。
【0038】
支持プレート12A〜12Eを取り外した後、ベース14のプレート載置部34に広告シート11を乗せる。広告シート11は、その横方方向の寸法がベース14の第1および第2側縁部32,33間の寸法と略同一の長尺の広告シート11、または、複数枚の短尺の広告シート11のいずれであってもよい。広告シート11が複数枚の短尺のそれである場合、それら広告シート11を横方向へ一列に並べた状態でそれら広告シート11をプレート載置部34に乗せる。短尺の広告シート11の一つの横方向の寸法は、プレート12A〜12E1個分の横方向の寸法と同一である場合、または、プレート12A〜12E2個〜4個分の横方向の寸法と同一である場合がある。
【0039】
広告シート11をプレート載置部34に乗せた後、連結部材19で連結されたそれら支持プレート12A〜12Eを横方向(一方向)へ並べた状態でベース14のプレート載置部34の上に乗せ、粘着剤38を介してプレート12A〜12Eの縁部15〜18をベース14の固定部分35に固定する。広告シート11は、支持プレート12A〜12Eとベース14との間に挟み込まれた状態で支持(固定)される。広告シート11の広告を表示した面を透明な支持プレート12A〜12Eに対向させることで、プレート12A〜12Eを通して広告シート11に表示された広告を視認することができる。
【0040】
広告シート11をベース14に設置した後、長尺フレーム13をベース14の縁部30〜33の上に重ね合わせ、フレーム13の凹部分28とベース14の凸部分37とを嵌合させるとともに、フレーム13を上下方向下方へ押圧する。フレーム13を押圧すると、ベース14の凸部分37に塗布された粘着剤38を介してフレーム13の凹部分28とベース14の凸部分37とが固定される。フレーム13とベース14とが固定されると、フレーム13の凸部分27がベース14の当接部分36に当接するとともに(図5のみ)、図5および図8に示すように、支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18がフレーム13の第1スロープ部分26によって上下方向下方へ押圧された状態となり、プレート12A〜12Eの縁部15〜18がフレーム13の第1スロープ部分26とベース14の固定部分35との間に挟まれた状態で固定される。フレーム13の第2スロープ部分29は、ベース14の凸部分37の外側に位置する。
【0041】
フレーム13とベース14とを固定した後、広告機能付きフロアーマット10Aを店舗や宿泊施設、娯楽施設、生産施設、受付フロアー等の出入口や床等に置く。店舗や宿泊施設、娯楽施設、生産施設、受付フロアー等を利用する人がこのフロアーマット10Aの上(支持プレート12A〜12Eの上)を通過するときに、広告シート11の広告がプレート12A〜12Eを透過して目に入り、その広告の内容を認識する。
【0042】
広告内容の変更が生じ、広告シート11を差し替える場合、粘着剤38の粘着力に抗して長尺フレーム13の凹部分28と長尺ベース14の凸部分37との固定を解除した後、フレーム13とベース14とを分離し、粘着剤38の粘着力に抗してベース13の固定部分35とそれら支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18との固定を解除し、ベース14からそれら支持プレート12A〜12Eを取り外す。プレート12A〜12Eを取り外した後、ベース14のプレート載置部34から広告シート11を取り出し、載置部34にあらたな広告シート11を乗せ、広告シート11の差し替えを行う。広告シート11の差し替えを行った後、上記の手順でプレート12A〜12Eをベース14に固定し、フレーム13とベース14とを固定する。
【0043】
広告機能付きフロアーマット10Aは、所定の広告を表示した広告シート11が複数の支持プレート12A〜12Eと長尺ベース14との間に着脱可能に取り付けられるから、マット10A自体を替えることなく、広告シート11を差し替えることができ、広告内容の変更要求に適時に対応することができる。フロアーマット10Aは、広告内容の変更が生じたとしても、マット10A自体を替える必要がないから、その分の手間や費用を省くことができる。フロアーマット10Aは、それら支持プレート12A〜12Eと横方向(一方向)へ長い長尺ベース14との間に長尺の広告シート11を取り付けることができるから、横方向へ長い長尺の広告を掲載することができ、長尺の広告の掲載要求に対応することができる。フロアーマット10Aは、それら支持プレート12A〜12Eと横方向へ長い長尺ベース14との間に複数枚の別の広告シート11を取り付けることができるから、1つのフロアーマット10Aに複数種類の広告シート11を設置することができ、1つのフロアーマット10Aで複数種類の広告を一度に表示することができる。このフロアーマット10Aは、各種の広告シート11を配置した状態で、それを自由に移動させることができるから、必要な場所において宣伝広告を行うことができ、さらに、必要に応じて広告シート11を自由に差し替えることができるから、宣伝場所や宣伝目的に合致した最適な広告を行うことができ、宣伝効果を最大限に発揮させることができる。
【0044】
広告機能付きフロアーマット10Aは、広告シート11を支持プレート12A〜12Eとベース14との間に確実に固定することができ、プレート12A〜12Eをフレーム13とベース14との間に確実に固定することができる。このフロアーマット10Aは、フレーム13の凹部分28とベース14の凸部分37とが嵌合するとともに粘着剤38を介して着脱可能に固定されるから、フレーム13とベース14とを重ね合わせるときのそれらの位置決めを容易に行うことができるのみならず、フレーム13の各フレーム部22〜25とベース14の縁部30〜33との不用意なずれ動きを防ぐことができる。
【0045】
広告機能付きフロアーマット10Aは、支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18がフレーム13の第1スロープ部分26とベース14の固定部分35とに挟まれた状態で固定されるから、プレート12A〜12Eがフロアーマット10Aから不用意に離脱することはなく、フロアーマット10Aとプレート12A〜12Eとの一体性を保持することができる。また、広告シート11が支持プレート12A〜12Eとベース14のプレート載置部34との間に挟まれた状態で固定されるから、広告シート11がマット10Aに確実に支持され、フロアーマットと広告シート11との一体性を確実に維持することができる。
【0046】
広告機能付きフロアーマット10Aは、支持プレート12A〜12Eが透明なPET樹脂シートと透明な保護シートとから形成され、保護シートが透明な合成樹脂と合成樹脂に練り込まれた透明なセラミック粉末とから作られているから、支持プレート12A〜12Eの強度が高く、プレート12A〜12Eが踏みつけられたとしてもプレート12A〜12Eが傷つき難く、プレート12A〜12Eを長期間にわたって使用することができる。
【0047】
図9は、他の一例として示す広告機能付きフロアーマット10Bの斜視図であり、図10は、支持プレート12A〜12Eの一部を取り外した状態で示す長尺ベース14の平面図である。図11は、図9のX2−X2線端面図であり、図12は、長尺フレーム13と長尺ベース14とを分離した状態で示す図11と同様の図である。図9では、前後方向を矢印A、横方向を矢印Bで示し、上下方向を矢印Cで示す。図9では、長尺フレーム13と長尺ベース14とを分離した状態で示す。なお、図12は、図9の斜視図において、支持プレート12A〜12Eをベース14に設置し、さらに、フレーム13とベース14とを重ね合わせたときの断面図である。
【0048】
このフロアーマット10Bが図1のそれと異なるところは固定手段としてメカニカルファスナを利用している点、長尺フレーム13の各フレーム部22〜25の構成や長尺ベース14の縁部30〜33の構成が相違する点にあり、その他の構成は図1のフロアーマット10Aと同一である。したがって、図1のフロアーマット10Aと同一の構成については図1と同一の符号を付し、図1のフロアーマット10Aの説明を援用することで、このフロアーマット10Bにおける同一の構成についての説明は省略する。
【0049】
このフロアーマット10Bは、所定の広告を表示した広告シート11と、複数の透明な支持プレート12A〜12Eと、長尺フレーム13および長尺ベース14とから形成されている。支持プレート12A〜12Eは、図1のそれと同一であり、透明なPET樹脂シートと透明な保護シートとから形成されている。横方向(一方向)へ隣り合う支持プレート12A〜12Eは、それらプレート12A〜12Eの第1および第2側縁部15,16どうしを着脱可能に連結する連結部材19を介して横方向へ連結されている(図6参照)。
【0050】
長尺フレーム13は、図1のそれと同様に、ゴム系素材から作られて可撓性かつ弾力性を有する。フレーム13の各フレーム部22〜25(周縁部)には、支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18を固定する第1スロープ部分39と、第1スロープ部分の外側(前後方向外方および横方向外方)に位置して上下方向上方へ凹む凹部分40と、凹部分40の外側(前後方向外方および横方向外方)に位置する第2スロープ部分41とが形成されている(図11,12参照)。凹部分40には、メカニカルファスナのうちの雌ファスナ42aが取り付けられている。第1スロープ部分39は、ベース14の内側(横方向内方および前後方向内方)に向かうにつれて下り勾配に傾斜し、その先端の厚み寸法(上下方向の寸法)が略0である。第2スロープ部分41は、凹部分40から外側(前後方向外方および横方向外方)に向かうにつれて下り勾配に傾斜し、その先端の厚み寸法(上下方向の寸法)が略0である。
【0051】
長尺ベース14は、図1のそれと同様に、ゴム系素材から作られて可撓性かつ弾力性を有する。ベース14の縁部30〜33には、支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18を着脱可能に固定する固定部分43と、固定部分43の外側(前後方向外方および横方向外方)に位置して上下方向上方へ凸となる第1凸部分44と、第1凸部分44の外側(前後方向外方および横方向外方)に位置して上下方向下方へ凹む凹部分45と、凹部分45の外側(前後方向外方および横方向外方)に位置して上下方向上方へ凸となる第2凸部分46とが形成されている(図11,12参照)。固定部分43には、粘着剤38が塗布されている。固定部分43は、フレーム13の第1スロープ部分39に対向する。第1凸部分44は、フレーム13の第1スロープ部分39に当接する。凹部分45は、フレーム13の凹部分40に対向する。第2凸部分46は、フレーム13の第2スロープ部分41に当接する。
【0052】
ベース14の第1凸部分44の厚み寸法(上下方向の寸法)は、支持プレート12A〜12Eの厚み寸法(上下方向の寸法)と略同一である。凹部分45には、メカニカルファスナのうちの雄ファスナ42bが取り付けられている。支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18は、粘着剤38を介してベース14の固定部分43に着脱可能に固定される。フレーム13の凹部分40とベース14の凹部分45とは、ファスナ42a,42bを介して着脱可能に固定される。
【0053】
以下、この広告機能付きフロアーマット10Bの使用手順の一例を説明する。最初に長尺ベース14に広告シート11を設置する。長尺フレーム13の凹部分40とベース14の凹部分45とに取り付けられたファスナ42a,42bの固定を解除し、図1の状態から図9に示すように、フレーム13とベース14とを分離する。フレーム13とベース14とを分離させた後、ベース14の固定部分43に塗布された粘着剤38の粘着力に抗してベース14の固定部分43とそれら支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18との固定を解除し、ベース14からそれら支持プレート12A〜12Eを取り外す。なお、各支持プレート12A〜12Eは、それらの縁部15〜18が連結部材19を介して連結されている。
【0054】
支持プレート12A〜12Eを取り外した後、ベース14のプレート載置部34に広告シート11を乗せる。広告シート11は、その横方方向の寸法がベース14の第1および第2側縁部32,33間の寸法と略同一の長尺の広告シート11、または、複数枚の短尺の広告シート11のいずれであってもよい。広告シート11が複数枚の短尺のそれである場合、それら広告シート11を横方向へ一列に並べた状態でそれら広告シート11をプレート載置部34に乗せる。
【0055】
広告シート11をプレート載置部34に乗せた後、連結部材19で連結されたそれら支持プレート12A〜12Eを横方向(一方向)へ並べた状態でベース14のプレート載置部34の上に乗せ、粘着剤38を介してプレート12A〜12Eの縁部15〜18をベース14の固定部分43に固定する。広告シート11は、支持プレートと12A〜12Eベース14との間に挟み込まれた状態で支持(固定)される。広告シート11の広告を表示した面を透明な支持プレート12A〜12Eに対向させることで、プレート12A〜12Eを通して広告シート11に表示された広告を視認することができる。
【0056】
広告シート11をベース14に設置した後、フレーム13の各フレーム部22〜25をベース14の縁部30〜33の上に重ね合わせ、フレーム13を上下方向下方へ押圧する。フレーム13を押圧すると、ファスナ42a,42bを介してフレーム13の凹部40とベース14の凹部45とが固定される。フレーム13とベース14とが固定されると、図11に示すように、ベース14の第1凸部分44がフレーム13の第1スロープ部分39に当接するとともに、ベース114の第2凸部分46がフレーム14の第2スロープ部分41に当接する。さらに、支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18がフレーム13の第1スロープ部分39によって上下方向下方へ押圧された状態となり、プレート12A〜12Eの縁部15〜18がフレーム12A〜12Eの第1スロープ部分39とベース14の固定部分43との間に挟まれた状態で固定される。フレーム12A〜12Eの第2スロープ部分41は、ベース14の第2凸部分46の外側に位置する。
【0057】
フレーム13とベース14とを固定した後、広告機能付きフロアーマット10Bを店舗や宿泊施設、娯楽施設、生産施設、受付フロアー等の出入口や床等に置く。店舗や宿泊施設、娯楽施設、生産施設、受付フロアー等を利用する人がこのフロアーマット10Bの上(支持プレート12A〜12Eの上)を通過するときに、広告シート11の広告がプレート12A〜12Eを透過して目に入り、その広告の内容を認識する。
【0058】
広告内容の変更が生じ、広告シート11を差し替える場合、フレーム13の凹部40とベース14の凹部45との固定を解除した後、フレーム13とベース14とを分離し、粘着剤38の粘着力に抗してベース14の固定部分43とそれら支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18との固定を解除し、ベース14からそれらプレート12A〜12Eを取り外す。プレート12A〜12Eを取り外した後、ベース14のプレート載置部34から広告シート11を取り出し、載置部34にあらたな広告シート11を乗せ、広告シート11の差し替えを行う。広告シート11の差し替えを行った後、上記の手順で支持プレート12A〜12Eをベース14に固定し、フレーム13とベース14とを固定する。
【0059】
広告機能付きフロアーマット10Bは、図1のフロアーマット10Aと同様に、所定の広告を表示した広告シート11が複数の支持プレート12A〜12Eと長尺ベース14との間に着脱可能に取り付けられるから、マット10B自体を替えることなく、広告シート11を差し替えることができ、広告内容の変更要求に適時に対応することができる。フロアーマット10Bは、広告内容の変更が生じたとしても、マット10B自体を替える必要がないから、その分の手間や費用を省くことができる。フロアーマット10Bは、それら支持プレート12A〜12Eと横方向(一方向)へ長い長尺ベース14との間に長尺の広告シート11を取り付けることができるから、横方向へ長い長尺の広告を掲載することができ、長尺の広告の掲載要求に対応することができる。フロアーマット10Bは、それら支持プレート12A〜12Eと横方向へ長い長尺ベース14との間に複数枚の別の広告シート11を取り付けることができるから、1つのフロアーマット10Bに複数種類の広告シート11を設置することができ、1つのフロアーマット10Bで複数種類の広告を一度に表示することができる。このフロアーマット10Bは、各種の広告シート11を配置した状態で、それを自由に移動させることができるから、必要な場所において宣伝広告を行うことができ、さらに、必要に応じて広告シート11を自由に差し替えることができるから、宣伝場所や宣伝目的に合致した最適な広告を行うことができ、宣伝効果を最大限に発揮させることができる。
【0060】
広告機能付きフロアーマット10Bは、ファスナ42a,42bによって長尺フレーム13の各フレーム部22〜25(周縁部)と長尺ベース14の縁部30〜33(周縁部)とが確実に固定されるから、フレーム13とベース14との不用意なずれ動きを防ぐことができ、支持プレート12A〜12Eをマット10Bに確実に固定することができる。フロアーマット10Bは、雄ファスナ42aと雌ファスナ42bとがフレーム13の凹部分40とベース14の凹部分45とに取り付けられているから、それらファスナ42a,42bどうしを連結したときに凹部分40,45の凹みによってそれらファスナ42a,42bの嵩が吸収され、それらファスナ42a,42bの嵩によるフレーム13のフレーム部22〜25とベース14の縁部30〜33とに発生する不規則な凸凹を防ぐことができる。
【0061】
広告機能付きフロアーマット10Bは、支持プレート12A〜12Eの縁部15〜18がフレーム13の第1スロープ部分39とベース14の固定部分43とに挟まれた状態で固定されるから、プレート12A〜12Eがフロアーマット10Bから不用意に離脱することはなく、フロアーマット10Bとプレート12A〜12Eとの一体性を保持することができる。また、広告シート11が支持プレート12A〜12Eとベース14のプレート載置部34との間に挟まれることで、広告シート11がフロアーマット10Bに確実に支持され、フロアーマット10Bと広告シート11との一体性を確実に維持することができる。
【符号の説明】
【0062】
10A 広告機能付きフロアーマット
10B 広告機能付きフロアーマット
11 広告シート
12A〜12E 支持プレート
13 長尺フレーム
14 長尺ベース
15 第1側縁部(縁部)
16 第2側縁部(縁部)
17 第1端縁部(縁部)
18 第2端縁部(縁部)
19 連結部材
20 芯部
21 嵌合部
22 第1フレーム部(周縁部)
23 第2フレーム部(周縁部)
24 第3フレーム部(周縁部)
25 第4フレーム部(周縁部)
26 第1スロープ部分
27 凸部分
28 凹部分
29 第2スロープ部分
30 第1側縁部(周縁部)
31 第2側縁部(周縁部)
32 第1端縁部(周縁部)
33 第2端縁部(周縁部)
34 プレート載置部
35 固定部分
36 当接部分
37 凸部分
38 粘着剤
39 第1スロープ部分
40 凹部分
41 第2スロープ部分
42a 雌ファスナ
42b 雄ファスナ
43 固定部分
44 第1凸部分
45 凹部分
46 第2凸部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の広告を表示した広告シートと、複数の透明な支持プレートと、前記広告シートを乗せるとともに前記複数の支持プレートを一方向へ並べた状態でそれら支持プレートを乗せる可撓性の長尺ベースと、前記長尺ベースの周縁部に重なり、それら支持プレートの縁部を前記長尺ベースの周縁部に固定する可撓性の長尺フレームとから形成され、前記広告シートが、前記支持プレートと前記長尺ベースとの間に挟み込まれた状態で着脱可能に固定され、それら支持プレートの縁部が、前記長尺ベースと前記長尺フレームとの間に挟み込まれた状態で着脱可能に固定される広告機能付きフロアーマット。
【請求項2】
前記支持プレートの縁部が、固定手段を介して前記長尺ベースの周縁部に固定され、前記長尺ベースの周縁部と前記長尺フレームの周縁部とが、前記固定手段を介して着脱可能に固定される請求項1に記載の広告機能付きフロアーマット。
【請求項3】
前記一方向へ隣り合う支持プレートが、それら支持プレートの縁部どうしを着脱可能に連結する可撓性の連結部材を介して前記一方向へ連結されている請求項1または請求項2に記載の広告機能付きフロアーマット。
【請求項4】
前記長尺フレームの周縁部が、前記長尺ベースの内側に向かうにつれて下り勾配に傾斜しつつ、前記支持プレートの縁部を固定する第1スロープ部分と、前記第1スロープ部分の外側に位置して上下方向下方へ凸となる凸部分と、前記凸部分の外側に位置して上下方向上方へ凹む凹部分と、前記凹部分の外側に位置して該外側に向かうにつれて下り勾配に傾斜する第2スロープ部分とを有し、前記長尺ベースの周縁部が、前記長尺フレームの周縁部の第1スロープ部分に対向して前記支持プレートの縁部を前記固定手段を介して着脱可能に固定する固定部分と、前記固定部分の外側に位置して前記長尺フレームの周縁部の凸部分に当接する当接部分と、前記当接部分の外側に位置して上下方向上方へ凸となり、前記長尺フレームの周縁部の凹部分に嵌合する凸部分とを有し、前記長尺フレームの周縁部の凹部分と前記長尺ベースの周縁部の凸部分とが、前記固定手段を介して着脱可能に固定される請求項2または請求項3に記載の広告機能付きフロアーマット。
【請求項5】
前記長尺フレームの周縁部が、前記長尺ベースの内側に向かうにつれて下り勾配に傾斜しつつ、前記支持プレートの縁部を固定する第1スロープ部分と、前記第1スロープ部分の外側に位置して上下方向上方へ凹む凹部分と、前記凹部分の外側に位置して該外側に向かうにつれて下り勾配に傾斜する第2スロープ部分とを有し、前記長尺ベースの周縁部が、前記長尺フレームの周縁部の第1スロープ部分に対向して前記支持プレートの縁部を前記固定手段を介して着脱可能に固定する固定部分と、前記固定部分の外側に位置して上下方向上方へ凸となり、前記長尺フレームの周縁部の凹部分に嵌合する凸部分とを有し、前記長尺フレームの周縁部の凹部分と前記長尺ベースの周縁部の凸部分とが、前記固定手段を介して着脱可能に固定される請求項2または請求項3に記載の広告機能付きフロアーマット。
【請求項6】
前記固定手段が、粘着剤である請求項2ないし請求項5いずれかに記載の広告機能付きフロアーマット。
【請求項7】
前記長尺フレームの周縁部が、前記長尺ベースの内側に向かうにつれて下り勾配に傾斜しつつ、前記支持プレートの縁部を固定する第1スロープ部分と、前記第1スロープ部分の外側に位置して上下方向上方へ凹む凹部分と、前記凹部分の外側に位置して該外側に向かうにつれて下り勾配に傾斜する第2スロープ部分とを有し、前記長尺ベースの周縁部が、前記長尺フレームの周縁部の第1スロープ部分に対向して前記支持プレートの縁部を前記固定手段を介して着脱可能に固定する固定部分と、前記固定部分の外側に位置して上下方向上方へ凸となり、前記長尺フレームの周縁部の第1スロープ部分に当接する第1凸部分と、前記第1凸部分の外側に位置して上下方向下方へ凹み、前記長尺フレームの周縁部の凹部分に対向する凹部分と、前記凹部分の外側に位置して上下方向上方へ凸となり、前記長尺フレームの周縁部の第2スロープ部分に当接する第2凸部分とを有し、前記長尺フレームの周縁部の凹部分と前記ベースの周縁部の凹部分とが、前記固定手段を介して着脱可能に固定される請求項2または請求項3に記載の広告機能付きフロアーマット。
【請求項8】
前記支持プレートの縁部を固定する前記長尺ベースの固定部分の固定手段が、粘着剤であり、前記長尺フレームの周縁部の凹部分と前記長尺ベースの周縁部の凹部分とを固定する固定手段が、前記長尺フレームの周縁部の凹部分に取り付けられたメカニカルファスナの雄ファスナと雌ファスナとのいずれか一方と、前記長尺ベースの周縁部の凹部分に取り付けられたメカニカルファスナの雄ファスナと雌ファスナとのいずれか他方とである請求項7に記載の広告機能付きフロアーマット。
【請求項9】
前記支持プレートが、前記長尺ベースに対向する透明なPET樹脂シートと、前記PET樹脂シートの前記長尺ベースに対する非対向面に配置された透明な保護シートとから形成され、前記保護シートが、透明な合成樹脂と前記合成樹脂に練り込まれた透明なセラミック粉末とから作られ、前記PET樹脂シートの非対向面に塗布された透明なUV樹脂をバインダーとして前記非対向面に接合されている請求項1ないし請求項8いずれかに記載の広告機能付きフロアーマット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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