説明

広告管理サーバ及び広告管理プログラム

【課題】代理店は営業活動に、広告掲載業者は広告掲載業務に専念することができ、広告掲載に関連する広告の入稿管理、広告料の支払いなどを効率的に管理できるようにする。
【解決手段】広告管理サーバは、ネットワークなどを通じて広告主端末及び代理店端末と通信可能に構成される。広告主に関する情報を記憶する広告主管理データベースと、代理店に関する情報を記憶する代理店管理データベースとが設けられる。広告管理サーバは、広告の入稿に利用する入稿用ウェブサイトを提供する。広告主は、入稿用ウェブサイトに対して広告情報を入力する。入力された広告情報と、代理店を特定する代理店特定情報とが入稿情報として取得される。次に、広告情報に基づいて広告料が決定され、さらに広告料に基づいて代理店へのマージンが算出されて記憶される。このように、広告主が入稿用ウェブサイトに対して広告の入稿を行えば、代理店が特定され、その代理店へのマージンが自動的に決定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告情報を提供するシステムにおいて広告の入稿、広告料の支払いなどを管理する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットのウェブサイト上に広告情報を掲載することが行われている。一般的な仕組みとして、広告主は掲載したい広告内容を代理店に渡すとともに、広告料を代理店に支払う。代理店は、必要に応じて広告内容の添削なども行った後、広告内容を広告掲載業者に渡す。この際、代理店は、広告主から受け取った広告料のうち、代理店マージンを差し引いた残りの金額を広告掲載業者に支払う。この場合、代理店は、収入となるマージン分で広告主の開拓営業活動の他、広告主に対する入稿指導、広告内容チェックなどを行わなければならず、広告単価が安い場合、費用対効果は必ずしも良くない。
【0003】
一方、代理店を介さずに広告主と広告掲載業者が直接に取引を行う形態も考えられる。この場合、広告主が支払う広告料は全て広告掲載業者の収入となる。しかし、広告掲載業者は自ら広告主の開拓営業活動を行わなければならない。即ち、広告の掲載に関連する広告出稿システムの開発・運営、媒体拡張推進、サイト運営などに加えて、広告主の営業活動、広告販売、代金回収なども自ら行わなければならない。これらの営業活動は作業が膨大で非効率的であり、それに係る費用を代理店に支払っていたマージンで賄うことは難しい。
【0004】
なお、インターネットを利用した広告掲載システムの一例が特許文献1に記載されている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−202931号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが例として挙げられる。本発明は、代理店は開拓営業活動に専念することができ、広告掲載に関連する広告の入稿、広告料の支払いなどを広告掲載業者側で効率的に管理できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、広告主端末及び代理店端末と通信可能に構成された広告管理サーバであって、広告主に関する情報を記憶する広告主管理データベースと、代理店に関する情報を記憶する代理店管理データベースと、入稿用ウェブサイトを提供する入稿用ウェブサイト提供手段と、前記入稿用ウェブサイトに対して入力された広告情報と、代理店を特定する代理店特定情報とを含む入稿情報を取得する入稿情報取得手段と、前記広告主管理データベースを参照し、前記広告情報に基づいて広告料を決定する広告料決定手段と、前記広告料に基づいてマージンを算出するマージン算出手段と、前記マージン算出手段が算出したマージンを、前記代理店特定情報に対応する代理店に対するマージンとして記憶するマージン記憶手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項5に記載の発明は、広告主端末及び代理店端末と通信可能に構成され、広告主に関する情報を記憶する広告主管理データベース及び代理店に関する情報を記憶する代理店管理データベースを備える広告管理サーバにおいて実行される広告管理プログラムであって、入稿用ウェブサイトを提供する入稿用ウェブサイト提供手段、前記入稿用ウェブサイトに対して入力された広告情報と、代理店を特定する代理店特定情報とを含む入稿情報を取得する入稿情報取得手段、前記広告主管理データベースを参照し、前記広告情報に基づいて広告料を決定する広告料決定手段、前記広告料に基づいてマージンを算出するマージン算出手段、前記マージン算出手段が算出したマージンを、前記代理店特定情報に対応する代理店に対するマージンとして記憶するマージン記憶手段、として前記広告管理サーバを機能させることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の1つの観点では、広告主端末及び代理店端末と通信可能に構成された広告管理サーバは、広告主に関する情報を記憶する広告主管理データベースと、代理店に関する情報を記憶する代理店管理データベースと、入稿用ウェブサイトを提供する入稿用ウェブサイト提供手段と、前記入稿用ウェブサイトに対して入力された広告情報と、代理店を特定する代理店特定情報とを含む入稿情報を取得する入稿情報取得手段と、前記広告主管理データベースを参照し、前記広告情報に基づいて広告料を決定する広告料決定手段と、前記広告料に基づいてマージンを算出するマージン算出手段と、前記マージン算出手段が算出したマージンを、前記代理店特定情報に対応する代理店に対するマージンとして記憶するマージン記憶手段と、を備える。
【0010】
上記の広告管理サーバは、ネットワークなどを通じて広告主端末及び代理店端末と通信可能に構成される。広告主に関する情報を記憶する広告主管理データベースと、代理店に関する情報を記憶する代理店管理データベースとが設けられる。広告管理サーバは、広告の入稿に利用する入稿用ウェブサイトを提供する。広告主は、入稿用ウェブサイトに対して広告情報を入力する。入力された広告情報と、代理店を特定する代理店特定情報とが入稿情報として取得される。次に、広告情報に基づいて広告料が決定され、さらに広告料に基づいて代理店へのマージンが算出されて記憶される。このように、広告主が入稿用ウェブサイトに対して広告の入稿を行えば、代理店が特定され、その代理店へのマージンが自動的に決定される。
【0011】
上記の広告管理サーバの一態様では、前記入稿情報取得手段は、前記入稿用ウェブサイトへ入力された代理店名又は代理店コードを、前記代理店特定情報として取得する。この態様では、広告主は入稿用ウェブサイトに対して、紹介を受けた代理店を識別する代理店名又は代理店コードを入力する。これにより、マージンの対象となる代理店が特定される。
【0012】
上記の広告管理サーバの他の一態様では、代理店ウェブサイトを提供する代理店サーバと通信可能に構成されており、前記入稿用ウェブサイトは前記代理店ウェブサイトとリンクされており、前記入稿情報取得手段は、入稿用ウェブサイトへのアクセスの前に経由した代理店ウェブサイトに対応する代理店の情報を、前記代理店特定情報として取得する。
【0013】
この態様では、入稿用ウェブサイトは、代理店のウェブサイトとリンクされており、広告主は代理店のウェブサイトからのリンクを通じて入稿用ウェブサイトへアクセスする。よって、広告管理サーバは、広告主がどの代理店のウェブサイトを経由して入稿用ウェブサイトへアクセスしてきたかを検出することにより、マージンの対象となる代理店を特定することができる。従って、広告主は、入稿用ウェブサイトにおいて代理店を特定する情報を入力する必要が無くなる。
【0014】
上記の広告管理サーバの他の一態様で、前記代理店端末からの照会要求に応じて、当該代理店のマージンに関する情報を要求元の代理店端末へ送信する照会応答手段を備える。この態様では、代理店は、紹介要求を行うことにより、当該代理店のマージンに関する情報を閲覧することができる。
【0015】
本発明の他の観点では、広告主端末及び代理店端末と通信可能に構成され、広告主に関する情報を記憶する広告主管理データベース及び代理店に関する情報を記憶する代理店管理データベースを備える広告管理サーバにおいて実行される広告管理プログラムは、入稿用ウェブサイトを提供する入稿用ウェブサイト提供手段、前記入稿用ウェブサイトに対して入力された広告情報と、代理店を特定する代理店特定情報とを含む入稿情報を取得する入稿情報取得手段、前記広告主管理データベースを参照し、前記広告情報に基づいて広告料を決定する広告料決定手段、前記広告料に基づいてマージンを算出するマージン算出手段、前記マージン算出手段が算出したマージンを、前記代理店特定情報に対応する代理店に対するマージンとして記憶するマージン記憶手段、として前記広告管理サーバを機能させる。
【0016】
上記の広告管理プログラムを広告管理サーバ上で実行することにより、広告主が入稿用ウェブサイトに対して広告の入稿を行えば、代理店が特定され、その代理店へのマージンが自動的に決定される。上記のプログラムは、記憶媒体に記憶して取り扱うことができる。
【実施例】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
【0018】
図1(a)は、本発明に係る広告管理手法におけるモデルを示す。このモデルは、広告主、広告提供者及び代理店の3者により構成される。なお、広告提供者とは、広告主の指定する広告内容を、ウェブサイトなどに掲載する業務を行う者である。なお、本発明においては、広告の掲載手法については特に制限はない。
【0019】
図1(a)に示すように、代理店は広告主の開拓、営業を行い、広告掲載を希望する広告主を探す。広告主が見つかると、代理店は、広告主に広告提供者を紹介し、広告提供者が運営する広告管理サーバの入稿用ウェブサイトから希望する広告を入稿するように伝える。また、代理店は、代理店自身の代理店コードを広告主に教え、入稿用ウェブサイトでの入稿作業の際にその代理店コードを入力するよう伝える。
【0020】
これに従い、広告主は広告管理サーバの入稿用ウェブサイトにアクセスし、代理店コードを入力するとともに、希望する広告の内容を入稿する。
【0021】
広告提供者は、広告主が入稿した広告内容に対応する広告をウェブサイトなどに掲載する。また、広告提供者は、入稿用ウェブサイトに入力された代理店コードに基づいて、その広告主を紹介した代理店に対し、紹介料(マージン)を支払う。なお、代理店は、広告提供者に対して、マージンに関する照会(問い合わせなど)を行うことができる。
【0022】
このモデルでは、代理店は広告主を紹介することによりマージンを得ることができるので、広告主の開拓・営業活動に専念することができる。一方、広告提供者は、自ら営業活動を行う必要が無くなり、広告掲載業務に専念することができる。
【0023】
図1(b)は、上記のモデルに基づく広告管理システムの概略構成を示す。本システムは、広告主が所有する広告主端末1と、代理店が所有する代理店端末5と、広告提供者が所有する広告管理サーバ100とが、インターネットなどのネットワークを通じて通信可能に構成される。広告主端末1及び代理店端末5は一般的にはパーソナルコンピュータなどとすることができる。なお、代理店の規模によっては、代理店端末5は代理店が所有するネットワーク内の端末装置やサーバ装置などであってもよい。
【0024】
広告管理システムにおいて、広告主は、広告主端末1を操作して広告管理サーバ100にアクセスし、広告の入稿・登録を行う。具体的には、広告主は広告提供者が運営する入稿用ウェブサイトにアクセスし、広告内容及び代理店を特定する情報を入力して入稿を行う。
【0025】
また、広告管理サーバ100は、広告主による入稿に基づいて、広告主に請求する広告料を算出し、さらに広告料に基づいて代理店に支払うマージンを決定する。広告管理サーバ100は代理店毎のマージンに関する情報を記憶しており、代理店端末5からの照会に応じて、照会元の代理店のマージンに関する情報を提供する。
【0026】
図2は、広告管理サーバ100が備える各種データベースの例を示す。広告提供サーバ100は、代理店管理データベース(DB)10と、広告主管理DB20と、広告管理DB30とを備える。
【0027】
代理店管理DB10は、代理店に関する情報を記憶する。代理店管理DB10の記憶内容の例を図3(a)に示す。代理店管理DB10は、各代理店について「代理店コード」、「名称」、「住所」、「マージン情報」などを記憶している。「代理店コード」は、各代理店に対して一意に付与される識別コードである。「名称」はその代理店の名称であり、「住所」はその代理店の所在地である。「マージン情報」は、当該代理店の現在のマージンに関する情報であり、代理店端末5から照会があった際に代理店へ提供される情報である。
【0028】
広告主管理DB20は、広告主に関する情報を記憶する。広告主管理DB20の記憶内容の例を図3(b)に示す。広告主管理DB20は、各代理店について「広告主コード」、「名称」、「住所」、「担当代理店コード」、「広告料情報」などを記憶している。「広告主コード」は、各広告主に対して一意に付与される識別コードである。「名称」はその広告主の名称であり、「住所」はその広告主の住所である。「担当代理店コード」は、その広告主を担当している代理店の代理店コードである。「広告料情報」は、その広告主についての広告料の料金表や計算方法などの情報である。
【0029】
広告管理DB30は、掲載される広告に関連する情報を記憶する。広告管理DB30の記憶内容の例を図4に示す。広告管理DB30は、広告主毎に、「広告内容」及び「料金」を記憶している。
【0030】
「広告内容」は、「広告コード」及び「広告の詳細」を含む。「広告コード」は広告を一意に識別するコードであり、広告主を問わず1つの広告に対して1つ付与される。図4の例では、広告主「(株)AB」は5件の広告を掲載し、広告主「CD商店」は3件の広告を掲載している。なお、本例では広告コードは広告主を問わず一意に付与しているが、その代わりに広告主毎に付与することとしてもよい。「広告の詳細」は、実際に掲載される広告内容に加え、入稿の日時、掲載期間、などの各種の情報を含んでいる。実際に掲載される広告内容は、広告主が入稿時に入力する広告情報に基づいて決定される。
【0031】
「料金」は、「広告料」、「マージン」及び「支払い」の項目を備える。「広告料」は各広告に対応する広告料を示している。なお、広告料自体は、広告内容と、前述の広告主管理DB20中の広告料情報とに基づいて決定される。「マージン」は、広告料のうち、代理店に還元される金額を示す。一般的には、マージンは、広告料の所定割合(本例では20%)などに予め決定されているが、例えば広告主毎に割合を変更したり、広告回数に応じて割合を変更したりしてもよい。「支払い」の項目は、広告主から広告料の支払いが完了しているか否かを示している。
【0032】
図5は、本実施例による広告管理のフローチャートを示す。この処理は、広告管理サーバ100が、予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。即ち、広告管理サーバ100は、予め用意されたプログラムを実行することにより、本発明に係る入稿用ウェブサイト提供手段、入稿情報取得手段、広告料決定手段、マージン算出手段、及び照会応答手段として機能し、以下の処理を実行する。
【0033】
まず、広告主は、広告主端末1を操作し、広告提供者が運営する入稿用ウェブサイトにアクセスし、入稿・登録の作業を行う(ステップS101)。入稿用ウェブサイトの広告入力・登録画面の表示例を図6(a)に示す。まず、広告主は、代理店コード入力欄51に、代理店特定情報としての代理店コードを入力する。また、広告主は、広告内容入力欄52に、広告内容に関する広告情報として、広告店舗、広告基本情報、クーポン情報、ニュース情報、属性情報などを入力する。広告主が入力を終了し、入稿ボタン53を押すと、入力された情報が、代理店特定情報及び広告情報として広告管理サーバ100へ送信される。なお、入稿用ウェブサイトでは、代理人コードの代わりに代理店名を入力できるようにしてもよい。
【0034】
広告管理サーバ100は、送信された代理店特定情報及び広告情報を受信し、入稿・登録を受け付ける(ステップS102)。そして、広告情報に基づいて広告を作成し、ウェブサイトなどに掲載する(ステップS103)。なお、広告の作成は、例えば所定のプログラムにより、広告主が入力した広告情報中の各情報を予め用意されたフォームなどに埋め込むことにより行うことができる。
【0035】
また、広告管理サーバ100は請求処理を行う(ステップS105)。具体的には、広告管理サーバ100は、受信した広告情報に基づいて広告主を特定し、広告主管理DB20を参照して、当該広告主の広告料情報を取得する。そして、広告料情報に基づいて、広告料を決定し、例えば電子メールや郵便の発送などにより広告主への請求を行う。
【0036】
請求に基づいて、広告主から広告料の支払いが行われ、それが確認されると、その旨がオペレータにより広告管理サーバ100に入力され、又は、銀行サーバなどにより広告管理サーバ100へ通知される(ステップS106)。広告管理サーバ100は、受信した代理店コードに基づいて代理店を特定し、代理店に支払うべきマージンを決定し、その金額をマージン情報として代理店管理DB10に記憶する(ステップS107)。こうして、1つの広告の入稿に基づいて、代理店にマージンが与えられる。
【0037】
なお、代理店は、基本的にいつでも広告管理サーバ100にアクセスして、マージン情報を照会することができる。図6(b)はマージン情報の照会画面の例を示す。この例は、代理店Xのマージン情報の例であり、月単位でマージンの詳細及び合計が閲覧できる。
【0038】
このように、本実施例では、代理店に勧誘された広告主が自ら広告提供者の広告管理サーバ100にアクセスし、代理店特定情報として代理店コードを入力した上で、広告の入稿・登録を行う。よって、広告管理サーバ100は、代理店特定情報により、どの代理店の紹介による広告の入稿であるかを特定することができ、自動的にマージンを決定することができる。
【0039】
[変形例1]
上記の実施例では、広告の入稿・登録の際、広告主が広告管理サーバ100へアクセスし、代理店特定情報として代理店コードを入力している。その代わりに、代理店自体がウェブサイトなどを有している場合には、図7に模式的に示すように、当該代理店のウェブサイトを入り口として、広告主が入稿用ウェブサイトにアクセスするようにしてもよい。この場合、実際には上記の実施例と同様に広告管理サーバが入稿用ウェブサイトを運営するが、代理店のウェブサイト内に入稿用ウェブサイトへのリンクを設ける。広告主は、まず代理店のウェブサイトへアクセスし、その中にある入稿用ウェブサイトを選択すると、広告管理サーバの入稿用ウェブサイトへ移動する。このとき、広告管理サーバ100は、そのアクセスが代理店のウェブサイトを経由して来たことを検出し、その代理店に対してマージンの付与を行えばよい。
【0040】
この例では、広告管理サーバ100は、入稿用ウェブサイトへのリンクに基づいて、広告の入稿を行った広告主に対応する代理店を特定することができるので、広告主は入稿用ウェブサイトにおいて代理店コードなどの代理店特定情報を入力する必要が無くなる。これにより、代理点コードの入力ミスなどにより、マージンが誤った代理店に支払われることも防止できる。
【0041】
図8は、この変形例による広告入稿・登録画面の表示例を示す。この画面が表示される時点で、広告管理サーバ100はこのアクセスが経由した代理店を既に特定済みであるので、代理店を示す情報を既に表示している。
【0042】
[変形例2]
上記の変形例1では、代理店のウェブサイトと広告管理サーバの入稿用ウェブサイトがリンクされており、広告主は代理店のウェブサイトを経由して広告管理サーバの入稿用ウェブサイトにアクセスして入稿を行っている。その代わりに、代理店のサーバ上に入稿用ウェブサイトを構成してもよい。この場合には、広告主は代理店のサーバ上にある入稿用ウェブサイトに対して入稿作業を行う。代理店のサーバは、入稿作業により取得した広告情報に、当該代理店自身の代理店コードを付加し、入稿情報として広告管理サーバへ送信する。これによっても、変形例1と同様に、広告主による代理店コードの入力を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明による広告管理手法のモデル及び構成を示す。
【図2】広告管理サーバの構成を示す。
【図3】代理店及び広告主の管理データベースの記憶内容例を示す。
【図4】広告管理データベースの記憶内容例を示す。
【図5】広告管理のフローチャートを示す。
【図6】広告入稿・登録画面及び照会画面の例を示す。
【図7】変形例による広告管理手法の構成を示す。
【図8】変形例による照会画面の例を示す。
【符号の説明】
【0044】
1 広告主端末
5 代理店端末
10 代理店管理データベース
20 広告主管理データベース
30 広告管理データベース
100 広告管理サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告主端末及び代理店端末と通信可能に構成された広告管理サーバであって、
広告主に関する情報を記憶する広告主管理データベースと、
代理店に関する情報を記憶する代理店管理データベースと、
入稿用ウェブサイトを提供する入稿用ウェブサイト提供手段と、
前記入稿用ウェブサイトに対して入力された広告情報と、代理店を特定する代理店特定情報とを含む入稿情報を取得する入稿情報取得手段と、
前記広告主管理データベースを参照し、前記広告情報に基づいて広告料を決定する広告料決定手段と、
前記広告料に基づいてマージンを算出するマージン算出手段と、
前記マージン算出手段が算出したマージンを、前記代理店特定情報に対応する代理店に対するマージンとして記憶するマージン記憶手段と、を備えることを特徴とする広告管理サーバ。
【請求項2】
前記入稿情報取得手段は、前記入稿用ウェブサイトへ入力された代理店名又は代理店コードを、前記代理店特定情報として取得することを特徴とする請求項1に記載の広告管理サーバ。
【請求項3】
代理店ウェブサイトを提供する代理店サーバと通信可能に構成されており、
前記入稿用ウェブサイトは前記代理店ウェブサイトとリンクされており、
前記入稿情報取得手段は、入稿用ウェブサイトへのアクセスの前に経由した代理店ウェブサイトに対応する代理店の情報を、前記代理店特定情報として取得することを特徴とする請求項1に記載の広告管理サーバ。
【請求項4】
前記代理店端末からの照会要求に応じて、当該代理店のマージンに関する情報を要求元の代理店端末へ送信する照会応答手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の広告管理サーバ。
【請求項5】
広告主端末及び代理店端末と通信可能に構成され、広告主に関する情報を記憶する広告主管理データベース及び代理店に関する情報を記憶する代理店管理データベースを備える広告管理サーバにおいて実行される広告管理プログラムであって、
入稿用ウェブサイトを提供する入稿用ウェブサイト提供手段、
前記入稿用ウェブサイトに対して入力された広告情報と、代理店を特定する代理店特定情報とを含む入稿情報を取得する入稿情報取得手段、
前記広告主管理データベースを参照し、前記広告情報に基づいて広告料を決定する広告料決定手段、
前記広告料に基づいてマージンを算出するマージン算出手段、
前記マージン算出手段が算出したマージンを、前記代理店特定情報に対応する代理店に対するマージンとして記憶するマージン記憶手段、として前記広告管理サーバを機能させることを特徴とする広告管理プログラム。
【請求項6】
請求項5に記載の広告管理プログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−146131(P2009−146131A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−322219(P2007−322219)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)