説明

広告管理サーバ装置

【課題】広告主側で広告コンテンツを入力する端末コンピュータ、及び施設構内で構内ネットワークを介して接続された複数の端末機器に広告コンテンツを配信する構内サーバと、広域ネットワークを介して接続され、端末コンピュータからの広告コンテンツに関する配信条件情報を登録して管理する広告サーバ装置において、広告依頼側で配信条件の登録変更等を任意に直接設定可能とする。
【解決手段】端末コンピュータからのアクセスを受付けて、当該端末コンピュータに対応する配信条件情報の登録を行なうステップT101〜T105,T109〜T110と、登録した配信条件情報に基づき、構内サーバが施設構内の端末機器に配信した広告コンテンツの回数を集計するステップT115,T116,T110と、登録した配信条件情報と配信回数とにより課金される広告料金を広告主側に提示するステップT101〜T108とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばホテルや旅館などの宿泊を伴う特定施設に設備されるテレビやパーソナルコンピュータに広告を配信する広告管理サーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ホテルや旅館等の宿泊施設、あるいは病院等の入院施設等では、利用者のアメニティの向上や施設管理者の付帯収入の向上を目的として、CSテレビ放送の映画番組等を有料化したシステムや、あるいはコンテンツ配信サーバを施設内に設けて客室等からのリクエストにより映画などの有料コンテンツを配信するVOD(ビデオ・オン・デマンド)システムなどの導入が浸透している。
【0003】
近年、これらのシステムの設備を利用して、例えばホテル周辺の飲食店等の店舗の飲食メニューやイベント情報の宣伝を行なうことが望まれている。
【0004】
そのような場合、上記システムを運営する管理者は、広告主となる上記飲食店等の店舗と、広告の配信条件や広告料などを事前に契約し、広告となるウェブサイト用画像あるいは動画データのコンテンツを配信サーバに蓄積すると共に該配信条件を配信サーバに登録しておく必要がある。
【0005】
こうした形態による広告配信では、配信条件、具体的には配信頻度や広告料など設定をシステム管理者側が行なうものであり、広告主側では配信条件の変更登録に関与することができない。
【0006】
また、特許文献では、例えば広告・ニュース等の情報配信に関する情報量の制限、外部通信網を通じて広告依頼主が広告料金の見積もり計算依頼等が可能な技術が提案されている。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−272830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献には、広告またはニュース等の配信素材となる情報の新たな入稿を認めるか否かの配信情報量の制限に関する技術や、広告依頼主がインターネット及び専用回線を介して配信店舗数や配信情報等を入力し、ディスプレイにて視認しながら広告料金の見積計算を依頼する技術などが記載されている。
しかしながら、この特許文献の技術では、広告依頼主側が広告の配信実績を確認することができない。
【0009】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、広告を依頼する側が配信先の指定や配信条件の新規登録または変更等を任意に直接設定することが可能な広告管理サーバ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、広告主側で広告コンテンツを入力する端末コンピュータ、及び施設構内で構内ネットワークを介して接続された複数の端末機器に上記広告コンテンツを配信する構内サーバと、広域ネットワークを介して接続され、上記端末コンピュータから入力される広告コンテンツに関する配信条件情報を登録して管理する広告サーバ装置であって、上記端末コンピュータから上記広域ネットワークを介してのアクセスを受付けて、当該端末コンピュータに対応する配信条件情報の登録を行なう登録手段と、上記登録手段で登録した配信条件情報に基づき、上記構内サーバが施設構内の端末機器に配信した広告コンテンツの回数を集計する集計手段と、上記登録手段で登録した配信条件情報と上記集計手段で集計した配信回数とにより上記広告主側に対する広告料金の課金処理を行なう課金手段とを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、広告を依頼する側が配信先の指定や配信条件の新規登録または変更等を任意に直接設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る構内コンテンツ配信システム全体の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態に係る図1の配信管理サーバで採用する機能構成を示す図。
【図3】同実施形態に係る図1のホテルLANの構成を示すブロック図。
【図4】同実施形態に係る図3の広告配信サーバで採用する機能構成を示す図。
【図5】同実施形態に係る広告主側のPCから見た、配信条件の指定情報の登録、及び課金データの確認の処理内容を示すフローチャート。
【図6】同実施形態に係る図1の配信管理サーバの処理内容を示すフローチャート。
【図7】同実施形態に係る図3の広告配信サーバでの処理内容を示すフローチャート
【図8】同実施形態に係る配信条件の登録ページを構成する部分例を示す図。
【図9】同実施形態に係る配信条件の登録ページを構成する部分例を示す図。
【図10】同実施形態に係る配信管理サーバのデータベースに記憶される課金データの例を示す図。
【図11】同実施形態に係る広告主PCで表示される課金データ確認ページの例を示す図。
【図12】同実施形態に係る配信管理サーバのデータベースに記憶されるユーザ情報と配信条件指定情報の内容の例を示す図。
【図13】同実施形態の変形例1に係るホテルLANの構成を示すブロック図。
【図14】同実施形態の変形例2に係る客室内の装置構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(発明の一実施形態・構成)
以下本発明をホテル施設用コンテンツ配信システムに適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る構内コンテンツ配信システム全体の構成を示す図である。インターネット網WNを介して、複数社、例えば3社の広告主のパーソナルコンピュータ(PC)11A〜11C、広告を配信するシステム管理者のパーソナルコンピュータ12(PC)12、同システム管理者が広告配信条件の情報等を管理する配信管理サーバ13、及び、広告を行なう複数、例えば3件のホテル施設館内に設置されたホテルLAN(ローカルエリアネットワーク)14A〜14Cが相互に接続される。
【0014】
システム管理者のパーソナルコンピュータ12では、各広告主のユーザ情報の登録や配信管理サーバ13のメンテナンス等を行なう。
【0015】
なお、上記広告主のパーソナルコンピュータ11A〜11C、システム管理者のパーソナルコンピュータ12、及び配信管理サーバ13はいずれもハードウェア回路上は一般的なパーソナルコンピュータと同様の構成であるため、その図示及び説明は省略する。
【0016】
図2は、上記配信管理サーバ13にインストールされた、配信管理用のアプリケーションプログラムが採用する機能構成を示す図である。図示する如く配信管理サーバ13では、配信条件登録部21、データベース22、及び配信条件配信部23を有する。
【0017】
配信条件登録部21は、上記広告主のパーソナルコンピュータ11A〜11Cから所定の配信条件の指定情報を受付けて登録する。
データベース22は、広告主毎の法人名、住所、ユーザID、パスワード、配信ホテル等のユーザ識別情報と、上記配信条件登録部21により登録した配信条件の指定情報、後述する広告の出力回数、及び課金データ、ウェブページ形式の各種登録や入力などを促すページデータ等を記録する。
配信条件配信部23は、データベース22に記録している配信条件の指定情報を配信する。
【0018】
次に図3によりホテル館内に設置されるホテルLAN14A(〜14C)の構成について説明する。同図で、インターネット網WNはネットワーク機器31と接続される。このネットワーク機器31を介して、広告配信サーバ32、ロビーのパーソナルコンピュータ(PC)33、複数nの客室毎に設置されたセットトップボックス(STB)34,34,‥‥が接続される。
【0019】
広告配信サーバ32は、汎用のパーソナルコンピュータで構成するため、ハードウェア回路に関してはその説明を省略するが、このホテルLAN14A(〜14C)内で広告の配信を実行する。
【0020】
図4は、この広告配信サーバ32にインストールされた、広告配信用上のアプリケーションプログラムが採用する機能構成を示す図である。図示する如く広告配信サーバ32は、ウェブ広告蓄積部41、動画広告蓄積部42、データベース43、配信部44、及び課金データ処理部45を有する。
【0021】
ウェブ広告蓄積部41は、例えばXMLファイル、HTMLファイルなどのウェブページ形式の画像データを蓄積する。
【0022】
動画広告蓄積部42は、例えばH.264/AVCファイルやMPEG2ファイルなどの動画のストリーミングデータを蓄積する。
【0023】
上記ウェブ広告蓄積部41及び動画広告蓄積部42は、いずれもハードウェア回路上では広告配信サーバ32を構成するパーソナルコンピュータのHDD(ハードディスク装置)あるいはSSD(フラッシュメモリ装置)に構築する。
【0024】
データベース43は、配信条件の指定情報及び課金データ等を記憶する。
【0025】
配信部44は、データベース43に記憶した配信条件の指定情報に従って上記ウェブ広告蓄積部41または動画広告蓄積部42に蓄積した広告データを読出し、ホテルLAN14内で上記ネットワーク機器31を介して配信する。
【0026】
課金データ処理部45は、上記データベース43に記憶した配信条件の指定情報及び当該情報に従ってこのホテル館内で広告が出力された回数をカウントし、当該回数と配信条件に連動して広告料の課金処理を実行し、演算結果である広告料を上記データベース43に記憶させる。
【0027】
図3に戻り、ロビーのパーソナルコンピュータ33は、ホテルのロビーに設置し、配信される広告等を出力する。
【0028】
セットトップボックス34,34,‥‥は、客室毎に設置され、テレビ受像機35,35,‥‥と1対1に接続されて、広告を含んで配信される各種動画コンテンツをテレビ受像機35,35,‥‥で出力させる。
【0029】
(発明の一実施形態・動作)
次に上記実施形態の動作について説明する。
なお本実施形態では、事前の契約において、第1社目の広告主のパーソナルコンピュータ11Aから入力した広告をウェブページ形式及び動画のストリーミングデータ形式でホテルLAN14Cにて配信し、第2社目の広告主のパーソナルコンピュータ11Bから入力した広告をウェブページ形式でホテルLAN14Bにて配信し、第3社目の広告主のパーソナルコンピュータ11Cから入力した広告をウェブページ形式でホテルLAN14Aにて配信するものとする。これらの広告配信は、各ホテルLAN14A〜14C内に設置された広告配信サーバ32のウェブ広告蓄積部41及び動画広告蓄積部42に蓄積されているものとする。
【0030】
まず、上記3社のいずれか広告主のパーソナルコンピュータ11A〜11Cから、ウェブページ形式あるいはストリーミングデータ形式の広告の配信条件の指定情報を登録する場合、及び課金データを確認する場合の動作について説明する。
【0031】
図5は、広告主側のパーソナルコンピュータ11A(〜11C)から見た、上記動作の処理内容を示すものである。以下、第1社目の広告主側で使用するパーソナルコンピュータ11Aでの処理を例にとって説明する。
【0032】
その当初、システム管理者が配信管理サーバ13を用いて提供する配信条件登録のホームページ(HP)にアクセスすると(ステップS101)、ユーザIDとパスワードの入力を要求するウェブページが表示される。
【0033】
ここで、要求に応じて、予め登録済みのユーザIDとパスワードを入力し(ステップS102)、その内容が配信管理サーバ13で認証されると、代わって「配信条件登録」、または「課金データ確認」のいずれかの選択を促すウェブページが表示される(ステップS103)。
【0034】
「配信条件登録」を選択した場合(ステップS104)、図8及び図9にその一例を示す配信条件の登録ページが表示される(ステップS105)。
【0035】
図8(A)の(1)は、パーソナルコンピュータ11A側が未登録で新規の配信条件登録ページの内容を示すものであり、同図(A)の(2)は2回目以降の登録済み状態での配信条件登録ページの内容を示す。
【0036】
上記図8(A)の(1)で示した新規の配信条件登録に関する設定を行なう場合には、合わせて図8(B)に示す配信手段の項目をプルダウンメニューの「A:ウェブ」「B:動画」のいずれか少なくとも一方から選択指定することで、配信する広告コンテンツをウェブページと動画のストリーミングデータのいずれか一方、または両方の形態で配信するのかを指定する。
【0037】
この配信手段の指定に続き、図8(C)に示す配信日の項目の「年」「月」「日」「曜日」「時間帯」をそれぞれのプルダウンメニューから指定する。
【0038】
この配信日の指定に際し、規則性のない特別な指定日を希望する場合には、「日」の項目で「カレンダ」指定とすることで、図9(A)に示すように例えば「2009年7月」の七曜表によるカレンダを表示させた上で、当該カレンダ中の日にち部分のクリック操作により直接希望日を指定可能とする。複数の日にちを希望する場合には、同じ手順を繰返す。
図9(B)は上記指定操作により登録された配信日の情報の例を示す。
【0039】
さらに、図9(D)に示すように広告の出力手段を選択する項目として、
「A:STB又は、テレビ電源オン時に表示出力」
「B:タイトル選択又は、チャンネル切替え時に表示出力」
「C:視聴中のコンテンツ又は、テレビ番組に重畳表示出力」
のいずれかを選択して指定する。
【0040】
上記のような登録ページの内容に基づいて、随時配信条件を指定すると(ステップS106)、その内容が配信管理サーバ13側へ送信されて、新規または変更した内容の登録が完了する(ステップS107)。
【0041】
なお、上記ステップS105で説明したそれぞれのプルダウンメニューで配信条件を登録した場合、後にその登録した内容を再度「A:なし」の指定を行なうことで解除するか、または各項目を変更するまでは、当該条件で毎月配信が継続されるが、カレンダで日にちを指定して登録した場合には、月が変わった時点で指定した内容が解除されるものとする。
【0042】
また、上記説明では無条件に配信条件の登録を行なうものとして説明したが、すでに広告の配信先のホテル側で同一配信日(年、月、日、曜日、時間帯)の登録がすでに予め設定された数に達しており、それ以上の登録を行なうことができない場合には、配信管理サーバ13が当該配信日の登録が一杯であり、それ以上の登録を行なうことができないので、配信日を変更して再度登録を行なうように促すガイドメッセージを通知するものとする。
【0043】
また、上記ステップS104で「配信条件登録」を選択せず、「課金データ確認」を選択した場合には、ステップS108でそれを確認し、配信管理サーバ13が上記データベース22に記憶した課金データを参照して課金データ確認ページを作成することで、広告主のパーソナルコンピュータ11A〜11Cがその課金データ確認ページを表示する(ステップS109)。
【0044】
図10(A)は、配信管理サーバ13のデータベース22に記憶される、課金データを算出する基準となる基本単価データの例を示す。ここでは、広告の「重み」ランクが「A」〜「G」の7段階に設定されており、各「重み」に対して「配信手段」「配信日」「基本単価」の項目が設定されている。
【0045】
図10(B)は、配信管理サーバ13のデータベース22に記憶される、第1社目の広告主Aに関する配信回数の記録データの例を示す。ここでは、「広告主」の種別と、広告場所である「配信ホテル」、同ホテル内での表示出力(配信)回数として各「客室番号」毎に最終出力の日付と時刻を示す「月・日・時刻」、「ウェブ(出力)回数」「動画(出力)回数」の項目を記録している。
【0046】
図10(C)は、配信管理サーバ13のデータベース22に記憶される、各広告主毎の配信回数データの例を示す。すなわち、各「広告主」に対し、「配信ホテル」「配信手段」と課金データとしての「表示出力回数」及び「広告料金」の項目を設定して、配信回数に応じた課金データを記憶している。
【0047】
配信管理サーバ13側が上記図10(A)〜図10(C)に記憶されたデータに基づいて課金データ確認ページを作成することで、広告主側のパーソナルコンピュータ11Aでは、例えば図11に示すような当該ページが表示される。
【0048】
図11は、広告主Aのパーソナルコンピュータ11Aで表示される課金データ確認ページの例を示す。
図11(A)は見出し部分であり、広告主側を特定する名称とデータを集計した課金期間を示す。図11(B)は、当該課金期間中に、配信手段であるウェブページ形式と動画のストリーミングデータ形式毎に広告を配信した回数と広告料金とを示す。なお、本来、課金期間の基本は月単位であるが、ここでは上述した如く広告主側が確認を行なった期間、例えば本実施形態のように7月9日であれば当月である7月1日から7月9日までを課金期間としている。
図11(C)は、上記課金期間の確認日までに広告を表示出力した配信ホテルの各客室毎の最終日付及び時刻と、配信手段毎の表示出力回数を示している。
【0049】
次に配信管理サーバ13における動作について説明する。
図6は、配信管理サーバ13での処理内容を示すフローチャートである。配信管理サーバ13は、インターネット網WNを介して広告主側のパーソナルコンピュータ11A〜11C、システム管理者側のパーソナルコンピュータ12、各ホテル館内のLAN14A〜14C内の広告配信サーバ32と接続され、通信を実行している。
【0050】
この配信管理サーバ13に対するアクセスがあった場合、配信管理サーバ13ではそのアクセスが広告主側のパーソナルコンピュータ11A〜11Cからのものであるか否か(ステップT101)、システム管理者のパーソナルコンピュータ12からのものか否か(ステップT111)、各ホテル館内のLAN14A〜14C内の広告配信サーバ32からのものか否か(ステップT115)を順次判断する。
【0051】
上記ステップT111でシステム管理者のパーソナルコンピュータ12からのアクセスであると判断した場合、配信管理サーバ13では次いで広告主のユーザ情報の登録要求であるか否かを判断する(ステップT112)。
【0052】
ここで広告主のユーザ情報の登録要求ではなかった場合、その要求に応じた他の処理を実行するが、本実施形態ではその内容の説明については省略する。
【0053】
上記ステップT112でユーザ情報の登録要求であると判断した場合、配信管理サーバ13ではシステム管理者のパーソナルコンピュータ12に対して、データベース22から読出したユーザ情報登録ページを送信する(ステップT113)。
【0054】
その後、システム管理者のパーソナルコンピュータ12から新たに登録するユーザ情報が記入されたユーザ情報登録ページが返送されてきたか否かを繰返し判断して登録を待機する(ステップT114)。
【0055】
システム管理者のパーソナルコンピュータ12からユーザ情報が記入されたユーザ情報登録ページが返送されてくると、上記ステップT114でそれを判断し、データベース22にユーザ情報を記録させた上で(ステップT120)、再び上記ステップT101からのアクセス待機状態に移行する。
【0056】
図12(A)は、データベース22に記憶されるユーザ情報の内容の例を示す。ここでは、「広告主(名)」、認証用の「ID」と「パスワード」、「住所」「電話番号」及び広告配信先を指定する「配信ホテル」の各項目を1組としてユーザ情報が登録されるものとする。
【0057】
上記ステップT101で広告主側のパーソナルコンピュータ11A〜11Cからのアクセスがあったと判断した場合、配信管理サーバ13では、そのアクセスしてきたパーソナルコンピュータ、例えば広告主Aに対応する11Aに対して認証を行なうためのIDとパスワードの入力ページをデータベース22から読出して当該パーソナルコンピュータ11Aに対し送信する(ステップT102)。
【0058】
この送信に対応して、パーソナルコンピュータ11Aから入力されるIDとパスワードが正しいことを確認した後(ステップT103)、配信条件の指定情報の登録と課金データの確認のいずれかを選択するためのページをデータベース22から読出してパーソナルコンピュータ11Aへ送信する(ステップT104)。
【0059】
この送信に対するパーソナルコンピュータ11Aからの応答が配信条件の指定情報の登録であるか否かを判断する(ステップT105)。
配信条件の指定情報の登録であった場合、選択された通り配信条件の指定情報の登録ページを作成してパーソナルコンピュータ11A側へ送信する(ステップT109)。
【0060】
そして、パーソナルコンピュータ11Aから登録ページの内容が返送されてきたことを確認した上で(ステップT110)、新たに登録された配信条件の指定情報を広告主Aの情報としてデータベース22に記録し(ステップT120)、再び上記ステップT101からのアクセス待機状態に移行する。
【0061】
図12(B)は、このときデータベース22に記録される配信条件の指定情報の内容の例を示す。ここでは、「広告主(名)」及び「配信ホテル」の組合せ毎に、配信条件の指定情報として、「配信手段」と、「年」「月」「日」「曜日」「時間帯」からなる「配信日」、及び広告を出力するタイミングを示す「表示出力手段」の各項目を1組として配信条件の指定情報が登録されるものとする。
【0062】
上記ステップT105においてパーソナルコンピュータ11A側で選択されたのが配信条件の指定情報の登録ではないと判断した場合、次いで課金データの確認が選択されたことを確認する(ステップT106)。ここで課金データの確認以外の選択、指示がなされた場合には、以降の処理は無効として、再び上記ステップT101からのアクセス待機状態に移行する。
【0063】
また、ステップT106で課金データの確認であることを判断すると配信管理サーバ13は、上記図11で説明したような課金データを確認するページを作成し(ステップT107)、当該パーソナルコンピュータ11Aに対して送信した後(ステップT108)、再び上記ステップT101からのアクセス待機状態に移行する。
【0064】
上記ステップT115で各ホテル館内のLAN14A〜14C内の広告配信サーバ32からのアクセスがあったと判断した場合に配信管理サーバ13は、次に課金データであるか否かを判断する(ステップT116)。
【0065】
課金データであると判断した場合、配信管理サーバ13は当該広告配信サーバ32から受付けた課金データに基づいて、データベース22に記憶する、上記図10(B)で示した配信回数の記録データの内容を更新記憶させた上で(ステップT120)、再び上記ステップT101からのアクセス待機状態に移行する。
【0066】
上記ステップT116で課金データではないと判断した場合、次に配信条件の要求であるか否かを判断する(ステップT117)。配信条件の要求であった場合には、要求通りそのホテルがその時点で契約している配信条件の指定情報に基づいて配信条件のデータを列挙したページを作成し(ステップT118)、作成した配信条件のデータのページを当該ホテルLAN14A〜14C内の広告配信サーバ32に送信した後(ステップT119)、再び上記ステップT101からのアクセス待機状態に移行する。
【0067】
上記ステップT115でアクセスが各ホテル館内のLAN14A〜14C内の広告配信サーバ32からのものではなかったと判断した場合、及び上記ステップT117で広告配信サーバ32からのアクセスが配信条件の要求でもないと判断した場合には、いずれもその他の処理を行なうが、本実施形態では関係ないものとして、その説明を省略する。
【0068】
次にホテルLAN14A〜14C内の広告配信サーバ32における動作について説明する。
図7は、広告配信サーバ32での処理内容を示すフローチャートである。広告配信サーバ32は、インターネット網WNを介して広告主側のパーソナルコンピュータ11A〜11C、システム管理者側のパーソナルコンピュータ12、配信管理サーバ13と接続される一方で、ホテル館内に設置された同LAN内のロビーのパーソナルコンピュータ33、各客室のセットトップボックス34,34,‥‥とも接続され、それぞれとの間で通信を実行している。
【0069】
この広告配信サーバ32に対するアクセスがあった場合、広告配信サーバ32はまずインターネット網WNを介して配信管理サーバ13からのアクセスであるか否かを判断する(ステップP101)。
【0070】
配信管理サーバ13からのアクセスであった場合、次にそのアクセスが配信条件の指定情報に関するものであるか否かを判断する(ステップP102)。
【0071】
ここで配信条件の指定情報に関するものではなかった場合には、その他の処理を行なうが、本実施形態には関係しないものとして、その説明を省略する。
【0072】
一方、上記ステップP102で配信条件の指定情報に関するものであると判断した場合には、データベース43を参照し、データベース43が正常であるか否かを判断する(ステップP103)。
【0073】
ここでデータベース43が正常であると判断すると、そのまま配信管理サーバ13から受信した配信条件の指定情報をデータベース43に記録し(ステップP104)、以上で広告配信サーバ32へのアクセスに対する一連の処理を終えたものとして、再び次のアクセスに備えるべく上記ステップP101からの処理に戻る。
【0074】
上記ステップP103でデータベース43が正常ではないと判断した場合には、配信管理サーバ13に対して当該広告配信サーバ32に関する配信条件の指定情報を要求する通知を送信した上で(ステップP109)、以上で広告配信サーバ32へのアクセスに対する一連の処理を終えたものとして、再び次のアクセスに備えるべく上記ステップP101からの処理に戻る。
【0075】
上記ステップP101で広告配信サーバ32に対するアクセスが配信管理サーバ13からのものではなかったと判断した場合、広告配信サーバ32は次いで同ホテルLAN内のセットトップボックス34からの広告を要求するアクセスであるか否かを判断する(ステップP105)。
【0076】
なお、セットトップボックス34,34,‥‥による広告の配信要求は、電源のオン時、あるいはコンテンツタイトルの切換時に発生するものとする。
セットトップボックス34からの広告を要求するアクセスではないと判断した場合には、その他の処理を行なうが、本実施形態には関係しないものとして、その説明を省略する。
【0077】
上記ステップP105でセットトップボックス34からの広告を要求するアクセスであると判断すると、広告配信サーバ32は次に当該セットトップボックス34に配信するべき広告があるか否かをデータベース43を参照して判断する(ステップP106)。
【0078】
配信する広告があると判断した場合には、対応する広告コンテンツをウェブ広告蓄積部41及び動画広告蓄積部42から読出し、要求通り当該セットトップボックス34に対して送信すると共に(ステップP107)、広告を配信したことにより課金データを更新するべくデータベース43の当該セットトップボックス34の客室番号に対応して月、日、時刻の情報と共に配信回数の記録を書換える(ステップP108)。
【0079】
その後、配信管理サーバ13に対して配信出力の情報の通知を送信し(ステップP109)、以上でこの広告配信サーバ32へのアクセスに対する一連の処理を終えたものとして、再び次のアクセスに備えるべく上記ステップP101からの処理に戻る。
【0080】
上記ステップP106で配信するべき広告がないと判断した場合、広告配信サーバ32は当該セットトップボックス34に対して配信する広告がない旨の通知データを作成して通知し(ステップP110)、以上でこの広告配信サーバ32へのアクセスに対する一連の処理を終えたものとして、再び次のアクセスに備えるべく上記ステップP101からの処理に戻る。
【0081】
なお、ホテル施設における一実施形態として、広告のみの配信を行なう構成と動作について上述したが、近年はユーザ側の要求に対応した動画を配信するVOD(ビデオ・オン・デマンド)システムの導入が多くのホテル施設で実施されており、当該VODシステムの配信サーバに本実施形態における広告配信サーバ32を併設し、配信管理サーバ13との連携機能を持たせることで本実施形態と同様の機能を実現できる。
【0082】
上述した如く本実施形態によれば、広告主側のパーソナルコンピュータ11A〜11Cから配信管理サーバ13に対して、配信先の指定や配信条件の新規登録または変更等を任意に直接設定することが可能となる。
【0083】
(変形例1)
次いで上記ホテルLAN14A〜14Cの他の構成について、上記一実施形態の変形例1として説明する。
ここでは、アナログまたはデジタルのテレビ放送を受信する館内テレビ共聴システムをベースに、双方向通信で客室に設置したテレビ用セットトップボックスを、ホテルフロントに設置した管理コンピュータで管理する、所謂ホテル双方向有料化システムに採用した例について説明する。
【0084】
図13は、上記図3に代わるホテルLAN14A(〜14C)の構成を示す。同図で、インターネット網WNがネットワーク機器51と接続される。このネットワーク機器51は、インターネット網WNを介して上記配信管理サーバ13との通信を実行する。
【0085】
このネットワーク機器51に対して、広告配信サーバ52及びセットトップボックス部53が接続される。広告配信サーバ52は、汎用のパーソナルコンピュータで構成するため、ハードウェア回路に関してはその説明を省略するが、このホテルLAN14A(〜14C)内で広告の配信を実行すると共に、管理コンピュータ54と接続されて相互間で通信を行なう。
【0086】
セットトップボックス部53は、複数台、例えば3台のセットトップボックス(STB)53A〜53Cから構成され、広告配信サーバ52に蓄積されたウェブページ形式あるいは動画のストリーミングデータ形式の広告データを受信し、ビデオ信号及びオーディオ信号に変換してテレビ変調器部55に出力する。
【0087】
テレビ変調器部55は、上記セットトップボックス部53の上記セットトップボックス53A〜53からの出力をそれぞれテレビ変調器55A〜55Cで予め設定されたチャンネルの高周波テレビ信号に変換して混合器56に出力する。
【0088】
管理コンピュータ54は、汎用のパーソナルコンピュータで構成するため、ハードウェア回路に関してはその説明を省略するが、主として客室に設置したテレビ用セットトップボックス58,58,‥‥とポーリング方式の通信で視聴禁止、開放、指定チャンネルの切換え等の制御を行なう一方で、テレビ用セットトップボックス58,58,‥‥から送られてきた情報の処理や管理等を行なう。
【0089】
混合器56は、変調器部55からの複数、例えば3チャンネル分の出力と管理コンピュータ54の同軸通信回線を混合して混合器57へ出力する。混合器57は、混合器56の出力にさらに図示しないテレビアンテナで受信した放送波を混合し、館内共聴ラインCLを介して各客室に設置されたテレビ用セットトップボックス58,58,‥‥に出力する。
【0090】
テレビ用セットトップボックス58,58,‥‥は、それぞれテレビ受像機59,59,‥‥と1対1で接続され、当該客室のユーザである旅客が操作する、図示しない専用のリモートコントローラからの信号により、テレビチャンネルまたは広告チャンネルを選局してそのビデオ信号及びオーディオ信号を出力し、テレビ受像機59で視聴再生させる。
【0091】
なお、テレビ用セットトップボックス58,58,‥‥は、それぞれ2系統のチューナを設けることで、ピクチャ・イン・ピクチャ等とも称される、2画面同時表示を可能とする。
【0092】
上記のような構成のホテルLAN14A(〜14C)での動作について説明する。
管理コンピュータ54は上述した如く汎用のパーソナルコンピュータで構成するもので、HDD(ハードディスク装置)あるいはSSD(ソリッドステートドライブ)に、予めテレビ放送チャンネル及び広告チャンネルの選局情報が記憶されている。
【0093】
この管理コンピュータ54に記憶されたテレビ放送チャンネル及び広告チャンネルの選局情報は、上記混合器56、混合器57、館内共聴ラインCLを介して各客室等のテレビ用セットトップボックス58,58,‥‥に配信され、テレビ用セットトップボックス58,58,‥‥内で不揮発的に記憶される。
【0094】
すなわち、テレビ用セットトップボックス58,58,‥‥には、上記テレビ変調器55A〜55Cがそれぞれ出力する広告チャンネルのチャンネル情報が予め記憶されている。
【0095】
したがって、テレビ用セットトップボックス58,58,‥‥で図示しない専用のリモートコントローラがユーザに操作されて電源をオンした場合、あるいは番組を視聴中にチャンネルを変更した場合、当該テレビ用セットトップボックス58は、自機の識別番号を付して上りチャンネルに指定されている周波数帯域の通知信号を生成し、上記館内共聴ラインCL、混合器57、混合器56を介して管理コンピュータ54に送出する。
【0096】
これを受けた管理コンピュータ54は、広告を行なうタイミングであることを広告配信サーバ52に通知する。広告配信サーバ52は、内部のデータベースを参照して、配信すべき広告データがあるか否かを判断する。
【0097】
ここでデータベースに広告データがあった場合、広告配信サーバ52はその時点でのセットトップボックス部53の使用状況を確認し、空きがあるか否かを判断する。例えばセットトップボックス53Bが空いていた場合、広告配信サーバ52は広告データをセットトップボックス53Bに配信する。
【0098】
このセットトップボックス53Bに配信した広告データが出力され、テレビ変調器55Bで所定のチャンネルのテレビ信号に変換された後に、混合器56、混合器57、館内共聴ラインCLを介してテレビ用セットトップボックス58,58,‥‥に配信される。
【0099】
このとき一方で広告配信サーバ52は、上記セットトップボックス53Bに広告データを配信した旨を管理コンピュータ54に通知する。これを受けた管理コンピュータ54が、上記通知を受けたテレビ用セットトップボックス58に対して、セットトップボックス55Bの出力するテレビ信号のチャンネルの選局を指示する。
【0100】
テレビ用セットトップボックス58,58,‥‥は、上述した如く2系統のチューナ回路を有しているため、ユーザがリモートコントローラ操作により指定したチャンネルの画像を画面全体とし、その中に管理コンピュータ54から指示されたチャンネルの広告データの小画面を組込んだ2画面同時表示用のビデオ信号を作成し、テレビ受像機59で表示させる。
【0101】
このように、客室等に設置されたテレビ用セットトップボックス58,58,‥‥またはテレビ受像機59,59,‥‥の電源をオンした場合、コンテンツタイトルを選択するか、またはチャンネルを切換えた場合を広告データの出力タイミングとして、記憶している広告データを出力させることにより、ユーザ側にとっても違和感なく、受け入れ易い状況で広告データを出力させることができる。
【0102】
この場合、それまで出力していたコンテンツ等に代わって画面を切換て広告データを出力するものとしても良いし、上述したように2画面同時表示により本来のコンテンツの一部小画面を広告用に使用するものとしても良い。この表示形態の切換えは、管理コンピュータ54での設定により容易に選択可能となる。
【0103】
(変形例2)
次いで上記ホテルLAN14A〜14Cの他の構成について、上記一実施形態の変形例2として説明する。
図14は、ホテルLAN14A(〜14C)が設置されたホテル施設館内の、複数ある客室GRのうちの1つでの装置構成を示す。同図に示すように、広告配信用のセットトップボックス(STB)61に対して館内LANが接続される一方で、テレビ受信用セットトップボックス(STB)62に対してテレビ共聴システムが接続される。
【0104】
セットトップボックス61は、ウェブページ形式または動画のストリーミングデータ形式の広告データが与えられる。セットトップボックス61は与えられた広告データをビデオ(V)信号及びオーディオ(A)信号に変換し、テレビ受信用セットトップボックス62に出力する。
【0105】
テレビ受信用セットトップボックス62は、テレビ共聴システムから入力したテレビ放送信号中から選局する信号に加え、上記セットトップボックス61から入力したビデオ信号及びオーディオ信号を用いることで、画面全体で選局したテレビ放送の画像を表示すると共に、その一部に広告データ画像を重畳した2画面同時表示用の画像を作成して、ビデオ信号とオーディオ信号とをテレビ受像機63に送出し、出力させる。
【0106】
このように複数ある客室GR毎に広告用のセットトップボックス61とテレビ受信用セットトップボックス62とを設置する構成とすることで、テレビ受信用セットトップボックス62側は既存のセットトップボックスを使用することができる。
【0107】
なお、本実施形態は、ホテル施設用コンテンツ配信システムに適用した場合を例にとって説明したものであるが、本発明はこれに限ることなく、例えば病院等の入院施設内に設置される構内テレビ配信網などにも同様に適用可能である。
【0108】
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0109】
11A〜11C…(広告主)パーソナルコンピュータ(PC)、12…(システム管理者)パーソナルコンピュータ(PC)、13…配信管理サーバ、14A〜14C…ホテルLAN、21…配信条件登録部、22…データベース、23…配信条件配信部、31…ネットワーク機器、32…広告配信サーバ、33…(ロビー)パーソナルコンピュータ(PC)、34…セットトップボックス(STB)、35…テレビ受像機、41…ウェブ広告蓄積部、42…動画広告蓄積部、43…データベース、44…配信部、45…課金データ処理部、51…ネットワーク機器、52…広告配信サーバ、53…セットトップボックス部、53A〜53C…セットトップボックス(STB)、54…管理コンピュータ、55…変調器部、55A〜55C…変調器、56,57…混合器、58…テレビ用セットトップボックス(STB)、59…テレビ受像機、61…セットトップボックス(STB)、62…テレビ受信用セットトップボックス(STB)、63…テレビ受像機、CL…館内共聴ライン、GR…客室、WN…インターネット網。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告主側で広告コンテンツを入力する端末コンピュータ、及び施設構内で構内ネットワークを介して接続された複数の端末機器に上記広告コンテンツを配信する構内サーバと、広域ネットワークを介して接続され、上記端末コンピュータから入力される広告コンテンツに関する配信条件情報を登録して管理する広告管理サーバ装置であって、
上記端末コンピュータから上記広域ネットワークを介してのアクセスを受付けて、当該端末コンピュータに対応する配信条件情報の登録を行なう登録手段と、
上記登録手段で登録した配信条件情報に基づき、上記構内サーバが施設構内の端末機器に配信した広告コンテンツの回数を集計する集計手段と、
上記登録手段で登録した配信条件情報と上記集計手段で集計した配信回数とにより上記広告主側に対する広告料金の課金処理を行なう課金手段と
を具備したことを特徴とする広告管理サーバ装置。
【請求項2】
上記登録手段で登録する配信条件情報は、上記広告コンテンツがウェブページ形式及びストリームデータ形式のいずれであるかの識別情報、配信日時を特定する配信時間情報、及び上記端末機器で広告コンテンツを出力するタイミング及び形態を指定する出力指定情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1記載の広告管理サーバ装置。
【請求項3】
上記出力指定情報は、出力タイミングとして端末機器の電源投入時、または端末機器で広告コンテンツ以外に出力する視聴コンテンツの切換時の指定、出力形態として視聴コンテンツと広告コンテンツとの同時出力または区分出力の別の指定の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2記載の広告管理サーバ装置。
【請求項4】
上記登録手段は、上記端末コンピュータからのアクセスを随時受付けて、当該端末コンピュータに対応して登録されている配信条件情報を変更可能としたことを特徴とする請求項1記載の広告管理サーバ装置。
【請求項5】
上記計数手段で計数する広告コンテンツの回数、及び上記課金手段で課金処理した広告料金の少なくとも一方は、対応する端末コンピュータから閲覧可能としたことを特徴とする請求項1記載の広告管理サーバ装置。
【請求項6】
上記課金手段は、上記登録手段で登録する配信条件情報に対応した料金体系に基づいて広告料金の課金処理を行なうことを特徴とする請求項1記載の広告管理サーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−109249(P2011−109249A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−260099(P2009−260099)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【出願人】(592205735)株式会社ケイティーエス (16)
【Fターム(参考)】