説明

広告表示システム、広告表示方法および広告表示用プログラム

【課題】高い広告効果が得られ、然も利用者の利便性を損なうことのない広告表示システムおよび広告表示方法ならびに広告表示用プログラムを提供する。
【解決手段】記憶装置104は、パスワード入力画面に表示する広告情報105を記憶する。広告表示制御手段107は、記憶装置104に記憶された広告情報105を表示装置103のパスワード入力画面に表示する。その際、広告表示制御手段107は、パスワードの文字が1文字入力される毎に広告情報の表示を変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は広告表示システム、広告表示方法および広告表示用プログラムに関し、特にパスワード入力画面に広告を表示する広告表示システム、広告表示方法および広告表示用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に宣伝広告は、広告効果を高めるために着目を受けやすい位置に表示することが広告主から望まれる。このため、パーソナルコンピュータや携帯電話等の画面や、ATMの取引画面等、利用者が良く目にする画面に広告を表示することで、広告を目に止まりやすくすることが行われている。たとえば、特許文献1に記載の広告システムでは、パーソナルコンピュータ等の画面にバナー広告を表示することで、パーソナルコンピュータ等の利用者へ宣伝広告を行っている。また特許文献2記載の広告表示方法では、パーソナルコンピュータ等の画面の中の内容を表す注目を得やすい場所(たとえばWebページの実質的な内容を記載したコンテンツ内のクリックボタンなど)に広告を表示している。
【0003】
更に利用者が広告を見た対価として、ポイントを付与したり割り引きを行うなど、利用者に何かしらの利益を与えることで広告が注目されやすいようにする方法も知られている。たとえば、特許文献3の自動取引システムでは、ATMの操作画面に広告を表示し、利用者が広告を閲覧するとポイントを付与する。また特許文献4の携帯電話広告システムでは、携帯電話の画面に広告を表示し通信料を割り引きする。
【0004】
また、通常の画面利用に支障のない場所に広告を表示することで、利用者の利便性を損なわない広告表示方法もある。たとえば、特許文献5の広告システムでは、携帯電話の背景画面に広告を表示することで、通常の携帯電話の利用には支障のないように広告を表示している。
【0005】
【特許文献1】特開2006-18678号公報
【特許文献2】特開2002-7854号公報
【特許文献3】特開2006-260153号公報
【特許文献4】特開2002-135427号公報
【特許文献5】特開2002-245342号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明に関連する上述した技術では、広告効果と利用者の利便性を両立させるのは困難である。その理由は、広告効果を上げるために広告を注目されやすい場所に表示する場合には、利用者の利便性が低下し、反対に、利用者の行動や思考を妨げない場所に広告を表示する場合には、広告が注目されないために広告効果が下がるからである。
【0007】
例えば、特許文献5の方法では、携帯電話の待ち受け画面に広告が表示されるため、携帯電話の利用について利用者の利便性は損なわれないが、待ち受け画面に広告が表示されているだけで利用者が広告を見ていないことが多く、広告効果はさほど高くない。また、特許文献1、3および4の方法のように、利用者の利便性を損なわない画面上の場所に広告を表示すると、画面に広告が表示されているというだけで、利用者が広告を見ていないかもしれず、逆に利用者に否が応でも目に付く位置に広告が表示されていると、利用者の利便性が損なわれる。
【0008】
他方、特許文献2では、クリックボタンを兼ねた広告を行っており、その効果として、利用者の注目を受けやすく、しかも広告は単なるクリックボタンであるから、そのような広告がコンテンツ部分内にあったとしても、利用者のそのコンテンツの内容の理解を妨げることはないと言及している(0016段落)。しかし、コンテンツにはクリックボタン以外にテキストや画像など利用者にとって重要な部分が多く存在しているため、クリックボタンが特に目立つわけではなく、クリックボタンに広告が表示されていることに利用者は気付きにくい。広告を目立たせるためにクリックボタンのサイズを通常より大きくすれば、クリックボタンを操作しない利用者の画面の利用を妨げることになる。勿論、クリックボタンを操作する時点で利用者は広告の内容を見ることになるが、クリックボタンを兼ねた広告はクリックすると広告主のホームページにジャンプするような錯覚を与える恐れがある。
【0009】
本発明の目的は、高い広告効果が得られ、然も利用者の利便性を損なうことのない広告表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の広告表示システムは、広告情報を記憶する記憶手段と、前記記憶された広告情報を表示装置のパスワード入力画面に表示する手段であって、パスワードの文字が1文字入力される毎に広告情報の表示を変化させる表示制御手段とを備える。
【0011】
本発明の第1の広告表示方法は、表示装置のパスワード入力画面に広告情報を表示する広告表示方法であって、パスワードの文字が1文字入力される毎に広告情報の表示を変化させる処理を含む。
【0012】
本発明の第1の広告表示用プログラムは、コンピュータに表示装置のパスワード入力画面に広告情報を表示させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、パスワードの文字が1文字入力される毎に広告情報の表示を変化させる処理を行わせる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、表示した広告情報に利用者の注目を集めることができ、高い広告効果が得られる。その理由は、パスワードの文字が1文字入力される毎にパスワード入力画面上の広告情報の表示が変化するため、パスワード入力中の利用者が入力し損ねていないかどうかを確認するためにはパスワード入力画面を注視する必要があるためである。
【0014】
また本発明によれば、利用者の利便性を損なうことなく、広告情報を表示することができる。その理由は、パスワードの文字が1文字入力される毎にパスワード入力画面上の広告情報の表示を変化させるので、ユーザは、パスワード入力画面を見ていれば、パスワードの各文字が確かに入力されたかどうかを確認することができるためである。
【0015】
また本発明によれば、パスワード入力画面上における広告情報の変化が利用者を不快にさせたり、違和感を与える恐れを少なくできる。その理由は、利用者の意志と無関係に画面上の広告情報の表示が変化する広告方法と異なり、利用者自身によるパスワードの文字入力という行為に同期して広告情報の表示が変化するため、利用者は自らの意志で広告情報の表示を制御している気分になるためである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1を参照すると、本発明の第1の実施例は、ログオン時にパスワードによるユーザ認証を行うパーソナルコンピュータ100であって、データ処理装置101、入力装置102、表示装置103および記憶装置104から構成されている。
【0018】
入力装置102は、たとえばキーボードで構成され、ログオン時にパスワードをユーザが入力するため等に使用される。
【0019】
表示装置103は、たとえば液晶ディスプレイで構成され、ログオン時にパスワード入力画面を表示するため等に使用される。
【0020】
記憶装置104は、たとえば半導体メモリや磁気ディスクで構成され、1以上の広告情報105を記憶するため等に使用される。広告情報105は、顧客を誘致するために、商品やサービスなどについて、多くの人に知らせるようにするための情報であり、文字および画像の何れか一方または双方を含んで構成される。ただし、広告情報105はパスワード入力画面に表示するものであるため、利用者が入力したパスワードの文字列と誤解が生じないよう、文字広告よりも写真や絵を用いた画像広告が望ましい。
【0021】
データ処理装置101は、たとえば演算制御装置とその上で実行されるプログラムにより構成される。データ処理装置101は、ユーザがパーソナルコンピュータ100にログオンする場合、パスワード入力画面を表示装置103に表示し、ユーザに対して利用者IDとパスワードの入力を促す。そして、データ処理装置101は、ユーザが入力装置102から利用者IDとパスワードを入力すると、入力されたパスワードが利用者IDに対応した正しいパスワードであるかどうかを判定し、正しいパスワードであればログオンを許可し、当該ユーザにパーソナルコンピュータ100の利用を許可する。
【0022】
このようなユーザ認証時、データ処理装置101は、ユーザから入力された利用者IDに間違いが無いかどうかをユーザに確認させるために、入力された利用者IDはそのまま画面に表示する。他方、データ処理装置101は、利用者IDに続いて入力されるパスワードについては、漏洩を防止するために表示せずに、その代わりに広告情報を画面に表示する。その際、データ処理装置101は、パスワードの文字が入力されたタイミングをユーザに知らせるために、パスワードの文字が1文字入力される毎に広告情報の表示を変化させる。このような制御を行うために、データ処理装置101は、パスワード受信手段106および広告表示制御手段107を有している。
【0023】
パスワード受信手段106は、ユーザが入力装置102から入力したパスワードの文字を受信する手段であり、1文字受信する毎にその旨を広告表示制御手段107へ通知する機能を有する。
【0024】
広告表示制御手段107は、記憶装置104に記憶された広告情報105を読み出して表示装置103のパスワード入力画面に表示する手段であり、パスワード受信手段106からパスワードの文字が1文字入力された旨の通知を受け取る毎に、広告情報の表示を変化させる機能を有する。
【0025】
パスワード受信手段106および広告表示制御手段107によって実行される処理の流れを図2に示す。図2を参照すると、パスワード認証を要求される場面で、ユーザが入力装置102からパスワードを構成する文字を入力すると、パスワード受信手段106はその文字を受信し、広告表示制御手段107へパスワードの文字が1文字入力された旨を通知する(ステップS101、S102)。広告表示制御手段107は、この通知を受け取ると、パスワードの文字が1文字入力されたことを広告情報の表示の変化によってユーザが認識できるように、記憶装置104に記憶された広告情報105を表示装置103のパスワード入力画面に表示する(S103)。以上と同様の動作は、パスワードの入力が終了するまで、パスワードの1文字の入力毎に繰り返される。
【0026】
このように本実施例によれば、ユーザがパスワードを構成する文字を1文字入力する毎に、パスワード入力画面上の広告情報の表示を変化させるので、ユーザは、パスワード入力画面を見ていれば、パスワードの各文字が確かに入力されたかどうかを確認することができ、ユーザの利便性を損なうことなく、広告情報を表示することができる。
【0027】
また本実施例によれば、パスワードの文字が1文字入力されたことを知らせるようにパスワード入力画面上の広告情報の表示を制御しており、ユーザはパスワード入力中は通常入力し損ねていないかどうかを確認するためにパスワードの入力を知らせるパスワード入力画面を見ることから、利用者が広告を見る確度が高く、宣伝効果の高い広告の表示が可能になる。
【0028】
次に、パスワードの文字が1文字入力される毎にそのことを広告情報の表示の変化でユーザに知らせる具体例について説明する。
【0029】
<具体例1>
具体例1では、広告表示制御手段107は、パスワード入力画面に表示した広告情報内の特定の物の色を文字入力のタイミングで変化させる。この場合のパスワード入力画面の表示例を図3に示す。この例は自動車の広告であり、表示された広告情報内の自動車の色が、パスワードが1文字入力される毎に、そのタイミングで、異なった色、たとえば赤い自動車が青い自動車の画像に変わる。
【0030】
このような広告表示制御は、たとえば、色を変化させる特定の物(自動車)の画像とそれ以外の変化しない部分の画像(背景)とを広告情報105中に別々に記憶しておき、また広告情報105に対応して、色の順序を記載した色リストおよび色リストの何番目の色を表示しているかを示す表示色番号とを記憶装置104に記憶し、広告表示制御手段107が、パスワード受信手段106からパスワードの1文字が入力された通知を受けたタイミングで表示色番号を1つ増加させ、変化しない部分の画像の上に、色リスト中の前記表示色番号で示される色にした特定の物の画像を重ねて表示することで実現できる。
【0031】
<具体例2>
具体例2では、広告表示制御手段107は、広告情報内の特定の物の位置を文字入力のタイミングで移動させる。この場合のパスワード入力画面の表示例を図4に示す。この例は缶飲料の広告であり、缶飲料とイメージキャラクタの画像を含む広告情報を表示し、パスワードが1文字入力される毎に、そのタイミングで、缶飲料がイメージキャラクタのまわりを1回転する。
【0032】
このような広告表示制御は、たとえば、動作させる特定の物(缶飲料)の画像とそれ以外の変化しない部分の画像(イメージキャラクタや背景)とを広告情報105中に別々に記憶しておき、また広告情報105に対応して、特定の物の動作中の軌跡を記載した軌跡リストを記憶装置104に記憶し、広告表示制御手段107が、パスワード受信手段106からパスワードの1文字が入力された通知を受けたタイミングで、変化しない部分の画像の上に重ねて表示する特定の物(缶飲料)の位置を軌跡リストに従って変化させることで実現できる。
【0033】
<具体例3>
具体例3では、広告表示制御手段107は、表示する広告情報全体を文字入力のタイミングで別の広告情報に切り替える。この場合のパスワード入力画面の表示例を図5に示す。この例は缶飲料会社の広告であり、その缶飲料会社の販売する缶飲料の広告情報を表示し、パスワードが1文字入力される毎に、そのタイミングで、その缶飲料会社の販売する別の缶飲料の広告情報に切り替わる。
【0034】
このような広告表示制御は、たとえば、それぞれ異なる缶飲料の広告情報である複数の広告情報105と、これら複数の広告情報105に対応して、表示する広告情報の順序を記録した表示順リストと、現在表示している広告情報の順番を記録する表示順番号とを記憶装置104に記憶し、広告表示制御手段107が、パスワード受信手段106からパスワードの1文字が入力された通知を受けたタイミングで、表示順番号を1つ増加させ、表示順リストにおける前記表示順番号に対応する広告情報を表示することで実現できる。
【0035】
このようにパスワードの入力毎に表示する広告情報を切り替える場合、パスワードの長さに応じて表示する広告情報のセットを選択するようにしても良い。広告情報のセットとは、例えば缶飲料メーカーが販売する複数種類の缶飲料の広告情報の組み合わせの如く、それぞれ異なる複数の広告情報の組を言う。広告表示制御手段107は、例えばパスワードが8文字のユーザの場合、1セット8個以下の広告情報で構成されるセットを選択し、9個以上の広告情報で構成されるセットは選択しないようにすることで、1セットのうち一部の広告情報が表示されない事態を避けることができる。ユーザのパスワード長は、パスワード認証のために保持されているユーザIDとパスワードとの対応表をユーザから入力されたユーザIDで検索して、正規のパスワードを取得し、その文字数をカウントすることで検出することができる。また、セキュリティ確保のためにパスワードに最小文字数の制限がある場合、その最小文字数をパスワード長として利用することも可能である。
【0036】
<その他の具体例と取り消し時の処理例>
パスワードの文字が1文字入力される毎にそのことを広告情報の表示の変化でユーザに知らせるその他の具体例としては、表示中の広告情報の全体または一部分を短時間だけ点滅させる方法や、広告情報全体の表示色を切り替える方法などが考えられる。また、間違って入力した文字を取り消すためにユーザがバックスペースキーなどの取り消しキーを入力した場合、パスワードの文字が1文字入力されたときと同様の方法で広告情報の表示を変化させても良いし、区別できる別の方法で広告情報の表示を変化させても良く、また「取り消しました」といった如きメッセージを表示しても良い。
【0037】
次に本発明の第2の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0038】
図6を参照すると、本発明の第2の実施例に係るパーソナルコンピュータ200は、図1に示した第1の実施例に係るパーソナルコンピュータ100と比較して、データ処理装置101の代わりにデータ処理装置201を備えている点で相違する。
【0039】
データ処理装置201は、データ処理装置101と比較して、パスワード受信手段106および広告表示制御手段107の代わりにパスワード受信手段202および広告表示制御手段203を備えている点で相違する。
【0040】
パスワード受信手段202は、ユーザが入力装置102から入力したパスワードの文字を受信する手段であり、入力されたパスワードの文字数を計測する入力文字数計測手段204を備え、1文字受信する毎に入力文字数計測手段204の計測結果を広告表示制御手段203へ通知する機能を有する。
【0041】
広告表示制御手段203は、記憶装置104に記憶された広告情報105を読み出して表示装置103のパスワード入力画面に表示する手段であり、パスワード受信手段202からパスワードの文字数の計測結果を受け取る毎に、その計測結果に応じて広告情報の表示を変化させる機能を有する。
【0042】
パスワード受信手段202および広告表示制御手段203によって実行される処理の流れを図7に示す。図7を参照すると、パスワード認証を要求される場面で、ユーザが入力装置102からパスワードを構成する文字を入力すると、パスワード受信手段202はその文字を受信し、現在まで受信したパスワードの入力文字数を入力文字数計測手段204により計測し、その計測結果を広告表示制御手段203へ通知する(ステップS201〜S203)。広告表示制御手段203は、計測結果を受け取ると、現在まで入力されたパスワードの文字数を広告情報の表示の変化によってユーザが認識できるように、記憶装置104に記憶された広告情報105を表示装置103のパスワード入力画面に表示する(S204)。以上と同様の動作は、パスワードの入力が終了するまで、パスワードの1文字の入力毎に繰り返される。
【0043】
このように本実施例によれば、ユーザがパスワードを構成する文字を1文字入力する毎に、それまでに入力された文字数に応じてパスワード入力画面上の広告情報の表示を変化させるので、ユーザは、パスワード入力画面を見ていれば、パスワードの各文字が確かに入力されたかどうかに加えて入力文字数まで確認することができ、ユーザの利便性を損なうことなく、広告情報を表示することができる。
【0044】
また本実施例によれば、パスワードの入力文字数を知らせるように1文字入力される毎にパスワード入力画面上の広告情報の表示を制御しており、ユーザはパスワード入力中は通常入力し損ねていないかどうかを確認するためにパスワードの入力を知らせるパスワード入力画面を見ることから、利用者が広告を見る確度が高く、宣伝効果の高い広告の表示が可能になる。
【0045】
次に、パスワードの入力文字数を広告情報の表示の変化でユーザに知らせる具体例について説明する。
【0046】
<具体例1>
具体例1では、広告表示制御手段203は、パスワードの入力文字数と等しい数の広告情報をパスワード入力画面に表示する。この場合のパスワード入力画面の表示例を図8に示す。図8中、CMという文字を枠で囲んだものが1つの広告情報であり、パスワードが1文字入力される毎に表示される広告情報が1つずつ増えていく。
【0047】
例えば、缶飲料の広告であれば、1つの広告情報を缶飲料の画像とし、パスワードが1文字入力される毎に、缶飲料の画像を一つ追加して表示し、表示された缶飲料の画像の個数と入力文字数が同じになるようにする。
【0048】
このような広告表示制御は、たとえば、缶飲料の画像を広告情報105として記憶し、また広告情報105に対応して、入力文字数と缶飲料の画像を表示する場所との対応を示す表示場所リストを記憶装置104に記憶し、広告表示制御手段203が、パスワード受信手段202からパスワードの入力文字数の通知を受けたタイミングで、表示場所リストから入力文字数に応じた表示位置を検索し、その表示位置に缶飲料の画像を表示することで実現できる。
【0049】
缶飲料そのもの等の特定の商品1つを1つの広告情報とする以外に、缶飲料とロゴや背景を重ねて1つの塊としたものを1つの広告情報とすることもできる。また、入力文字数分の個数だけ表示される広告情報はすべて同じものとすることもできるし、たとえば缶飲料メーカーの複数種類の缶飲料をそれぞれ表示する如く、入力文字数分の個数だけ表示される広告情報をすべて異ならせることもできる。
【0050】
複数種類の広告情報をそれぞれ表示する場合、広告情報の表示順を予め決めておいても良いし、表示の度にランダムに選択するようにしても良い。予め表示順を定めておく場合は、複数種類の広告情報105と表示順を示す表示順リストを記憶装置104に記憶しておき、入力文字数に応じて表示順リストで示される広告情報を表示することで実現できる。また、ランダムに広告情報の種類を選択する場合は、複数種類の広告情報105を記憶装置104に記憶しておくと共に、乱数発生器を備え、入力文字数が1つ増える毎に、乱数発生器で発生した乱数で示される広告情報を表示することで実現できる。
【0051】
上記のように複数種類の広告情報をそれぞれ表示する場合、パスワードの長さに応じて表示する広告情報のセットを選択するようにしても良い。例えば、パスワードが8文字のユーザの場合、1セット8個以下の広告情報で構成されるセットを選択し、9個以上の広告情報で構成されるセットは選択しないようにすることで、1セットのうちの一部の広告情報が表示されない事態を避けることができる。パスワードに最小文字数の制限がある場合、その最小文字数をパスワード長として利用することも可能である。
【0052】
<具体例2>
具体例2では、広告表示制御手段203は、パスワード入力画面に表示した広告情報の複数の領域のうち、パスワードの入力文字数に応じた数の領域の色を変化させる。この場合のパスワード入力画面の表示例を図9に示す。図9中、CMという文字を枠で囲んだものが広告全体の表示部分、たとえば企業のイメージキャラクタの全体であり、パスワードが1文字入力される毎に、左から順に異なった色で表示されていき、異なった色で表示されている領域の個数で、現在までのパスワードの入力文字数を示す。
【0053】
このような広告表示制御は、たとえば、広告情報105をイメージキャラクタの画像として記憶し、また広告情報105に対応して、イメージキャラクタの画像を予め定められた分割方法で分割した各領域の画像と、色を変える領域の順番を示す領域順リストと、入力前後それぞれの色を示す色リストとを記憶装置104に記憶し、パスワード入力前に、色リストで示された入力前の色で全領域を表示し、パスワードが1文字入力される毎に、現在までの入力文字数に応じた領域順リストで示される領域を、色リストで示される入力後の色で再表示することで実現できる。
【0054】
<具体例3>
具体例3では、広告表示制御手段203は、パスワード入力画面に表示する広告情報を左右に複数の領域に予め分割しておき、パスワードの入力文字数に応じた数の領域を表示させる。この場合のパスワード入力画面の表示例を図10に示す。図10中、CMという文字を破線の枠で囲んだものが広告全体の表示部分、たとえば企業のイメージキャラクタの全体であり、パスワードが1文字入力される毎に、左から順に1つの領域ずつ表示していき、表示している領域の個数で、現在までのパスワードの入力文字数を示す。
【0055】
このような広告表示制御は、たとえば、イメージキャラクタの画像を予め定められた分割方法で分割した各領域の画像を広告情報105として記憶し、また広告情報105に対応して、表示する領域の順番を示す領域順リストを記憶装置104に記憶し、パスワードが1文字入力される毎に、現在までの入力文字数に応じた領域順リストで示される領域を表示することで実現できる。
【0056】
このように広告情報を複数の部分に分割し、入力文字数に応じて順次に表示する場合、パスワードの長さに応じて広告情報の分割数を選択するようにしても良い。例えば、パスワードが8文字のユーザの場合、記憶装置104に記憶された広告情報のうち、8個の領域に分割された広告情報を選択することで、広告情報の一部しか表示されない事態を避けることができる。
【0057】
<具体例4>
具体例4では、広告表示制御手段203は、パスワード入力画面に表示した広告情報内の特定の物の数を入力文字数に応じて変化させる。この場合のパスワード入力画面の表示例を図11に示す。図11中、枠で囲んだ領域全体が広告情報であり、パスワードが1文字入力される毎に広告情報中の特定の物の数が1つずつ増えていく。
【0058】
例えば、缶飲料の広告であれば、背景画像や企業ロゴ、イメージキャラクタ等の画像を予め表示し、その画像の上に、パスワードが1文字入力される毎に、缶飲料の画像を一つずつ追加して表示していき、表示された缶飲料の画像の個数と入力文字数が同じになるようにする。入力文字数分の個数だけ表示される缶飲料の画像はすべて同じものとすることもできるし、缶飲料メーカーの複数種類の缶飲料をそれぞれ表示することもできる。
【0059】
このような広告表示制御は、たとえば、予め表示する背景等の画像と缶飲料等の特定物の画像とを広告情報105として記憶し、また広告情報105に対応して、入力文字数と特定物を表示する位置の対応を示す表示位置リストを記憶装置104に記憶し、広告表示制御手段203が、パスワード入力前に、予め表示する背景等の画像を表示し、パスワード受信手段202からパスワードの入力文字数が通知されたタイミングで、通知された入力文字数に応じた表示位置リストで示される位置に特定物の画像を重ねて表示することで実現できる。
【0060】
<具体例5>
具体例5では、広告表示制御手段203は、パスワード入力画面に表示した広告情報内の複数の特定の物のうち、所定の動きをする特定の物の数を入力文字数に応じて変化させる。この場合のパスワード入力画面の表示例を図12に示す。図12中、外側の枠で囲んだ領域全体が広告情報、内側の枠で囲んだ部分が特定の物であり、パスワードが1文字入力される毎に広告情報中の複数の特定の物のうち、上下動している特定の物の数が1つずつ増えていく。
【0061】
例えば、缶飲料の広告であれば、予め背景やイメージキャラクタの画像に所定個の静止した缶飲料の画像を重ねた広告情報を表示させておき、パスワードが1文字入力される毎に、その広告情報中の静止した缶飲料の画像を一つずつ上下動させていき、上下に動いている缶飲料の画像の個数と入力文字数が同じになるようにする。
【0062】
このような広告表示制御は、たとえば、予め表示する背景等の画像と缶飲料等の特定物の画像とを広告情報105として記憶し、また広告情報105に対応して、静止時の特定物の位置を示す表示位置リストと、上下動させる特定物の順番とその移動中の軌跡を示す動きリストとを記憶装置104に記憶し、広告表示制御手段203が、パスワード入力前に、予め表示する背景等の画像に所定個数の静止した特定物を重ねて表示し、パスワード受信手段202からパスワードの入力文字数が通知されたタイミングで、通知された入力文字数に応じた動きリストで示される位置の特定物の画像の位置を軌跡に沿って変化させることで実現できる。
【0063】
<具体例6>
具体例6では、広告表示制御手段203は、パスワード入力画面に表示した複数の広告情報のうち、所定の動きをする広告情報の数を入力文字数に応じて変化させる。この場合のパスワード入力画面の表示例を図13に示す。図13中、枠で囲んだ部分が1つの広告情報であり、パスワード入力前に静止した状態の広告情報が所定個数表示されており、パスワードが1文字入力される毎に、上下動する広告情報の数が1つずつ増えていく。
【0064】
例えば、缶飲料の広告であれば、それぞれ1つの缶飲料の画像を含む所定個の広告画像を予め表示させておき、パスワードが1文字入力される毎に、広告情報の画像を一つずつ上下動させていき、上下に動いている広告情報の画像の個数と入力文字数が同じになるようにする。
【0065】
このような広告表示制御は、たとえば、予め表示する缶飲料等の複数の広告情報105と、その広告情報105に対応して、静止時の広告情報の位置を示す表示位置リストと、上下動させる広告情報の順番とその移動中の軌跡を示す動きリストとを記憶装置104に記憶し、広告表示制御手段203が、パスワード入力前に、複数の広告情報を静止時の位置に表示し、パスワード受信手段202からパスワードの入力文字数が通知されたタイミングで、通知された入力文字数に応じた動きリストで示される位置の広告情報の画像の位置を軌跡に沿って変化させることで実現できる。
【0066】
<具体例7>
具体例7では、広告表示制御手段203は、パスワード入力画面に表示した広告情報の表示サイズを、入力文字数に応じて変化させる。この場合のパスワード入力画面の表示例を図14に示す。図14中、枠で囲んだ部分が広告情報であり、パスワードが1文字入力される毎に、左右方向の表示サイズが1段階ずつ拡大していく。
【0067】
例えば、缶飲料の広告であれば、パスワード入力画面に表示する缶飲料の画像のサイズを、パスワードが1文字入力される毎に、1段階ずつ拡大していき、現在の左右方向の表示サイズで、入力文字数がわかるようにする。このために、図14に示すようにパスワード入力画面に表示サイズを示す目盛りを表示するようにしても良い。
【0068】
このような広告表示制御は、たとえば、予め表示する缶飲料等の広告情報105と、その広告情報105の表示サイズと入力文字数との対応を示す拡大リストとを記憶装置104に記憶し、広告表示制御手段203が、パスワード受信手段202からパスワードの入力文字数が通知されたタイミングで、通知された入力文字数に応じた拡大リストで示される表示サイズで、広告情報の画像を表示させることで実現できる。
【0069】
<具体例8>
具体例8では、広告表示制御手段203は、パスワード入力画面に表示した広告情報に含まれる数値を入力文字数に応じて変化させる。この場合のパスワード入力画面の表示例を図15に示す。この例は自動車の広告であり、表示された広告情報内の自動車の画像中の表示された数字が、パスワードが1文字入力される毎に、そのタイミングで、1ずつ増加していく。
【0070】
このような広告表示制御は、たとえば、数値の画像とそれ以外の変化しない部分の画像(自動車)とを広告情報105中に別々に記憶しておき、また広告情報105に対応して、入力文字数に応じて幾つの数字を表示するかを示す数字番号リストを記憶装置104に記憶し、広告表示制御手段203が、パスワード受信手段202から入力文字数の通知を受けたタイミングで、入力文字数に対応する数字を、変化しない部分の画像の上に重ねて表示することで実現できる。このように入力文字数を示す数値だけを変化させる以外に、広告情報全体を別の広告情報に切り替え、切り替えた広告情報のどこかの箇所で入力文字数を示す数値を表示するようにしても良い。また、入力文字数を示す数値は、広告中の画像と無関係な数値とすることもできるが、関連を持たせることもできる。たとえば、自動車の広告であれば、ゼッケンをつけたレース用自動車の画像のゼッケン番号を入力文字数を示す数値とする等、広告と関連のある数値とすれば、広告情報に違和感を与えることなく入力文字数を表示することができ、望ましい。
【0071】
<その他の具体例と取り消し時の処理例>
パスワードの入力文字数を広告情報の表示の変化でユーザに知らせるその他の具体例としては、広告情報の数や広告情報中の特定の物の数を1文字入力される毎に減らしていき、減らした数で入力文字数を示す方法などが考えられる。また、間違って入力した文字を取り消すためにユーザがバックスペースキーなどの取り消しキーを入力した場合、入力文字数計測手段204の計測値は取り消された文字数だけ減算され、広告表示制御手段203はその減算後の計測値に応じた時点の広告情報の表示状態に戻す。
【0072】
次に本発明の第3の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0073】
図16を参照すると、本発明の第3の実施例は、ログオン時にパスワードによるユーザ認証を行うパーソナルコンピュータ300であって、データ処理装置301、入力装置102、表示装置103、記憶装置104および記憶装置306から構成されている。
【0074】
入力装置102、表示装置103および記憶装置104は、図1に示した第1の実施例におけるものと同じである。
【0075】
記憶装置306は、たとえば半導体メモリや磁気ディスクで構成され、1以上の広告内容情報307を記憶するため等に使用される。広告内容情報307は、表示装置103に表示される広告情報105のさらに詳しい情報や広告情報105に付随する情報であり、文字および画像の何れか一方または双方を含んで構成される。たとえば、広告情報105が車の広告であれば、それに対応する広告内容情報307は、車の仕様や値段、販売店の情報など、広告に表示された車に興味を持ったユーザがさらに詳しく知りたいと思うような情報や、購入したいと思った場合に必要となる情報である。広告情報105とそれに対応する広告内容情報307との対応付けは、広告内容情報307に、広告情報105を一意に識別する広告IDを持たせる等の方法で行うことができる。
【0076】
データ処理装置301は、たとえば演算制御装置とその上で実行されるプログラムにより構成される。データ処理装置301は、ユーザがパーソナルコンピュータ300にログオンする場合、パスワード入力画面を表示装置103に表示し、ユーザに対して利用者IDとパスワードの入力を促す。そして、データ処理装置301は、ユーザが入力装置102から利用者IDとパスワードを入力すると、入力されたパスワードが利用者IDに対応した正しいパスワードであるかどうかを判定し、正しいパスワードであればログオンを許可し、当該ユーザにパーソナルコンピュータ100の利用を許可する。
【0077】
このようなユーザ認証時、データ処理装置301は、ユーザから入力された利用者IDに間違いが無いかどうかをユーザに確認させるために、入力された利用者IDはそのまま画面に表示する。他方、データ処理装置301は、利用者IDに続いて入力されるパスワードについては、漏洩を防止するために表示せずに、その代わりに広告情報を画面に表示する。その際、データ処理装置301は、パスワードの文字が入力されたタイミングをユーザに知らせるために、パスワードの文字が1文字入力される毎に広告情報の表示を変化させる。このような制御を行うために、データ処理装置301は、第1の実施例のパスワード受信手段106または第2の実施例のパスワード受信手段202と同様なパスワード受信手段302および、第1の実施例の広告表示制御手段107または第2の実施例の広告表示制御手段203と同様な広告表示制御手段303を有している。
【0078】
さらにデータ処理装置301は、パスワード入力画面に表示された広告情報に興味を持ったユーザに対して、ユーザからの要求に応じて広告内容情報307を表示するために、広告内容情報要求受信手段304および広告内容情報表示制御手段305を備えている。
【0079】
広告内容情報要求受信手段304は、ユーザから広告内容情報307の要求を受信する手段である。広告内容情報要求受信手段304は、たとえば、パスワード入力画面に表示された広告情報105がマウスでクリックされた場合に、ユーザから広告内容情報307の要求があったものと判断する。また、広告内容情報要求受信手段304は、パスワード入力用のキーとは別の特定のキーが操作された場合に、ユーザから広告内容情報307の要求があったものと判断することもできる。さらに、広告内容情報要求受信手段304は、パスワード認証終了後、表示装置103の画面に一定時間だけ広告内容情報307へのリンクを表示し、そのリンクがユーザによってクリックされた場合に、ユーザから広告内容情報307の要求があったものと判断することもできる。
【0080】
広告内容情報表示制御手段305は、ユーザから要求された広告内容情報307を記憶装置306から読み出して表示装置103に表示する手段である。本実施例では、ローカルな記憶装置306から広告内容情報307を読み出したが、ネットワークを介して接続されたサーバ装置から、該当広告内容のネットワーク販売ページを広告内容情報として読み出すようにしても良い。また、表示装置103に表示する方法だけでなく、電子メールで広告内容情報を届ける方法や郵送でパンフレットを届ける方法など、広告内容情報の他の伝達手段を利用することもできる。
【0081】
パスワード受信手段302、広告表示制御手段303、広告内容情報要求受信手段304および広告内容情報表示制御手段305によって実行される処理の流れを図17に示す。図17を参照すると、パスワード認証を要求される場面で、ユーザが入力装置102からパスワードを構成する文字を入力すると、パスワード受信手段302および広告表示制御手段303において図2のステップS102〜S103または図7のステップS202〜S204と同様の処理が実施され、パスワード入力画面に広告情報105が表示される(S301〜S303)。このような動作は、パスワードの入力が終了するまで、パスワードの1文字の入力毎に繰り返される。
【0082】
他方、パスワード入力画面に広告情報105が表示されている際に、その広告情報105の広告に興味を持ったユーザが、表示された広告情報105をマウスでクリックする等の所定の操作を行うと、広告内容情報要求受信手段304は、広告内容情報の要求がユーザから行われたものと判断し、クリックされた広告情報105の広告IDを広告内容情報表示制御手段305へ通知する(ステップS304)。広告内容情報表示制御手段305は、通知された広告IDに対応する広告内容情報307を記憶装置306から読み出し、表示装置103の画面に表示する(ステップS305)。これによって、ユーザは、広告内容の詳しい情報や販売店情報などを知ることが可能となり、表示された広告情報105の広告効果をより一層発揮することができる。
【0083】
また、ユーザが特に広告内容情報を欲しない場合は、表示された広告情報105をクリックすること無しに、パスワードの入力完了後に[RETURN]キー等の入力終了を示すキーを打つか、[OK]等のマークをマウスでクリックすれば、広告内容情報の表示といった余分な動作をすることなく通常の処理を続けることができる。従って、ユーザの利便性が損なわれることはない。
【0084】
次に本発明の第4の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0085】
図18を参照すると、本発明の第4の実施例に係るパーソナルコンピュータ400は、図16に示した第3の実施例に係るパーソナルコンピュータ300と比較して、データ処理装置301の代わりにデータ処理装置401を備え、記憶装置306の代わりに記憶装置404および記憶装置405を備えている点で相違する。
【0086】
記憶装置404は、半導体メモリや磁気ディスクなどで構成され、利用者IDとパスワードとの対応表406を記憶する。
【0087】
記憶装置405は、半導体メモリや磁気ディスクなどで構成され、利用者IDに対応して、その利用者IDを持つ利用者の利用者情報407を記憶する。利用者情報407としては、利用者の氏名など個人を特定できる情報であっても良いし、年齢、年代、性別、職業、居住地域などの或る種の属性情報としても良い。ここに記憶される利用者情報は、広告主などに通知されることになるため、利用者から予め了解をとっておくことが望ましい。
【0088】
データ処理装置401は、データ処理装置301と比較して、広告内容情報要求受信手段304および広告内容情報表示制御手段305の代わりに利用者特定手段402および利用者情報通知手段403を備えている点で相違する。
【0089】
利用者特定手段402は、パスワード認証時にユーザが入力した利用者IDに対応するパスワードを対応表406から読み出し、パスワード受信手段302からユーザが入力したパスワードを受け取り、この受け取ったパスワードが対応表406から読み出したパスワードと一致するか否かを判定することにより、利用者を特定する手段である。この利用者特定手段402は、パスワード認証における通常の利用者特定手段を用いることもできるし、広告配信システム専用の利用者特定手段として構成することもできる。後者の場合、通常のパスワード認証としてのアクセス制御と広告配信システムとしてのユーザ管理を個別に扱うことができ、柔軟な管理を行うことができる。
【0090】
利用者情報通知手段403は、利用者特定手段402から特定された利用者の利用者IDを受け取り、この受け取った利用者IDに対応する利用者情報407を記憶装置405から読み出し、この読み出した利用者情報407を、広告表示制御手段303が表示装置103に表示した広告情報105の広告主の端末装置へネットワーク経由で通知する手段である。広告主の端末装置の通信アドレスは、たとえば記憶装置104の広告情報105に対応付けて、たとえば記憶装置104に記憶されている。
【0091】
パスワード受信手段302、広告表示制御手段303、利用者特定手段402および利用者情報通知手段403によって実行される処理の流れを図19に示す。図19を参照すると、パスワード認証を要求される場面で、ユーザが入力装置102からパスワードを構成する文字を入力すると、パスワード受信手段302および広告表示制御手段303において図2のステップS102〜S103または図7のステップS202〜S204と同様の処理が実施され、パスワード入力画面に広告情報105が表示される(S401〜S402)。このような動作は、パスワードの入力が終了するまで、パスワードの1文字の入力毎に繰り返される。
【0092】
パスワードの入力が完了し、ユーザが[RETURN]キー等の入力終了を示すキーを打つか、[OK]等のマークをマウスでクリックすると、ユーザが入力したパスワードがパスワード受信手段302から利用者特定手段402に通知され、利用者特定手段402において利用者の特定が行われる(ステップS403)。そして、パスワードの照合によって利用者IDが確定すると、それが利用者情報通知手段403に通知され、利用者情報通知手段403は、該当する利用者情報407を記憶装置405から読み出し、ネットワークを介して広告主の端末装置へ通知する(ステップS404)。
【0093】
このように本実施例では、利用者特定手段402で特定された利用者の情報407を利用者情報通知手段403が広告主に通知するように構成されているため、広告主は通知された利用者情報407から、どのような人に広告を行ったのかを知ることができる。
【0094】
また本実施例では、利用者情報407の通知先を広告主としたが、広告配信代理業者などの広告配信サーバに通知するようにしても良い。
【0095】
また本実施例において、利用者の属性などの利用者情報別にそれに適した広告情報105を記憶装置104に記憶しておき、広告表示制御手段303が、ユーザから利用者IDが入力された時点でその利用者IDを持つ利用者の利用者情報407を記憶装置405から取得し、この取得した利用者情報407に適した広告情報105を記憶装置104から選択して、表示装置103に表示するようにしても良い。このような構成によって、広告の効率を高めることができる。
【0096】
また本実施例に対して、第3の実施例の広告内容情報要求受信手段304、広告内容情報表示制御手段305および広告内容情報307を記憶する記憶装置306を付加しても良い。このような構成によれば、表示装置103のパスワード入力画面に表示された広告情報105に興味を持ち、その広告内容情報307を要求したユーザがどのようなユーザであるかを広告主に通知できるため、広告内容に興味をもつのはどのような利用者なのかを広告主が知ることができる効果がある。
【0097】
次に本発明の第5の実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0098】
図20を参照すると、本発明の第5の実施例に係るパーソナルコンピュータ500は、図18に示した第4の実施例に係るパーソナルコンピュータ400と比較して、データ処理装置401の代わりにデータ処理装置501を備え、さらに、新たに記憶装置503を備えている点で相違する。
【0099】
記憶装置503は、半導体メモリやICカードなどで構成され、利用者のサービスポイント504を記憶する。複数の利用者のサービスポイント504を記憶する場合、利用者IDに対応付けてその利用者のサービスポイント504を記憶する。利用者は、記憶装置503に記憶されたサービスポイント504の値に応じて、各種のサービスを受けることができる。受けるサービスの種類は特に限定されない。たとえば、ポイント値に応じた利用料金の割引サービス、金銭として還元するサービス等が考えられる。
【0100】
データ処理装置501は、データ処理装置401と比較して、新たにサービス提供手段502を備えている点で相違する。
【0101】
サービス提供手段502は、利用者特定手段402から特定された利用者の利用者IDとパスワードの文字数とを受け取り、記憶装置503に当該利用者IDに対応して記憶された利用者のサービスポイントを、パスワードの文字数に応じたポイント数だけ加算する機能を有する。
【0102】
パスワード受信手段302、広告表示制御手段303、利用者特定手段402、利用者情報通知手段403およびサービス提供手段502によって実行される処理の流れを図21に示す。図21を参照すると、パスワード認証を要求される場面で、ユーザが入力装置102からパスワードを構成する文字を入力すると、パスワード受信手段302および広告表示制御手段303において図2のステップS102〜S103または図7のステップS202〜S204と同様の処理が実施され、パスワード入力画面に広告情報105が表示される(S501〜S502)。このような動作は、パスワードの入力が終了するまで、パスワードの1文字の入力毎に繰り返される。また、パスワードの入力が完了し、ユーザが[RETURN]キー等の入力終了を示すキーを打つか、[OK]等のマークをマウスでクリックすると、第4の実施例と同様に、利用者特定手段402において利用者の特定が行われ(ステップS503)、さらに利用者情報通知手段403において、利用者情報407がネットワークを介して広告主の端末装置へ通知される(ステップS504)。
【0103】
さらに本実施例では、利用者特定手段402で特定された利用者IDとパスワードの文字数とに基づいて、サービス提供手段502が、当該利用者IDに対応して記憶装置503に記憶されている利用者のサービスポイントを、パスワードの文字数に応じたポイント数だけ加算する(ステップS505)。たとえば、パスワードの1文字当たり、1ポイントを加算する。
【0104】
このように本実施例では、パスワード認証で使うパスワードの文字数に応じたサービスポイントを利用者に付与するように構成されているため、ユーザがより長いパスワードを選択する動機となる。長いパスワードの場合、パスワードの入力完了までに要する時間が長くなるために、パスワード入力画面に広告が表示される時間が長くなり、広告効果を高めることができる。特に、パスワード入力画面に表示した広告情報全体を文字入力のタイミングで別の広告情報に切り替えたり(第1の実施例の具体例3)、パスワードの入力文字数と等しい数の広告情報をパスワード入力画面に表示する場合(第2の実施例の具体例1)、表示時間の延長に加えて表示する広告情報の数を多くすることができ、より一層広告効果が高まる。また、パスワード入力画面に表示した広告情報の表示サイズを、入力文字数に応じて変化させる場合も(第2の実施例の具体例7)、パスワード長が長いほど広告の表示サイズが大きくなるため、広告効果がより高まる。
【0105】
また、長いパスワードは短いパスワードよりも安全性が高いため、パスワード認証の安全性を高めることができる。さらに、パスワード認証を行えばユーザはサービスポイントを受けることができるため、離席時などにパーソナルコンピュータ500に対して積極的にパスワードロックをかけるようになり、パーソナルコンピュータ500の安全性を高めることができる。すなわち、本実施例によれば、利用者がより多くのサービスポイントを受けるために、長いパスワードを選択することや積極的にパスワード認証を行うことにより、セキュリティ向上に寄与する効果がある。
【0106】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は以上の実施例にのみ限定されず、その他各種の付加変形が可能である。
【0107】
たとえば、前述した各実施例では、パーソナルコンピュータのログオン時のパスワード認証に本発明を適用したが、本発明は、ATM、パスワード制御式ドア、パスワード制御式金庫等、その利用に際してパスワード認証が必要となる機器全般、あるいは、認証の必要なWebページへのログオンや認証を必要とするダウンロードサービス等、その利用に際してパスワード認証が必要となるサービス全般に適用可能である。
【0108】
また、前述した各実施例では、入力装置102および表示装置103は、データ処理装置に直接接続されたローカルな入出力装置としたが、入力装置102および表示装置103は、データ処理装置とネットワーク経由で接続された端末装置の入力装置および表示装置であっても良い。
【0109】
また、各実施例のパスワード受信手段は、入力装置102から入力されたパスワードそのものを受信するものとしたが、パスワードの文字が1文字入力されたことを受信する機能を持つものであっても良い。たとえば、パスワード認証自体がオペレーティングシステムに組み込まれている場合、パスワード受信手段は、パスワードの文字が1文字入力されたことをオペレーティングシステムから通知されるように構成することができる。
【0110】
また、本発明によって広告情報を表示するパスワード入力画面は、通常のパスワード入力画面よりも大きなサイズにしても良い。パスワード入力中は、一般的にユーザはパスワード入力以外のことを行わないため、パスワード入力画面をたとえば表示装置103のほぼ画面全体のサイズまで大きくしても、利用者の利便性を損なうことはなく、広告を利用者に明確に認識させることができる。
【0111】
また、本発明は、その有する機能をハードウェア的に実現することは勿論、コンピュータと広告表示用プログラムとで実現することができる。広告表示用プログラムは、磁気ディスクや半導体メモリ等のコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータを前述した各実施例におけるデータ処理装置内の機能的手段として機能させ、また前述した処理をコンピュータに行わせる。
【産業上の利用可能性】
【0112】
本発明は、パスワード認証を行うパーソナルコンピュータ等におけるパスワード入力画面に広告情報を表示する用途などに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本発明の第1の実施例のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の動作を示す流れ図である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるパスワード入力画面の表示例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例におけるパスワード入力画面の他の表示例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例におけるパスワード入力画面の他の表示例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例のブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施例の動作を示す流れ図である。
【図8】本発明の第2の実施例におけるパスワード入力画面の表示例を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例におけるパスワード入力画面の他の表示例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例におけるパスワード入力画面の他の表示例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施例におけるパスワード入力画面の他の表示例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施例におけるパスワード入力画面の他の表示例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施例におけるパスワード入力画面の他の表示例を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施例におけるパスワード入力画面の他の表示例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施例におけるパスワード入力画面の他の表示例を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施例のブロック図である。
【図17】本発明の第3の実施例の動作を示す流れ図である。
【図18】本発明の第4の実施例のブロック図である。
【図19】本発明の第4の実施例の動作を示す流れ図である。
【図20】本発明の第5の実施例のブロック図である。
【図21】本発明の第5の実施例の動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
【0114】
100、200、300、400、500…パーソナルコンピュータ
101、201、301、401、501…データ処理装置
102…入力装置
103…表示装置
104、306、404、405、503…記憶装置
105…広告情報
106、202、302…パスワード受信手段
107、203、303…広告表示制御手段
204…入力文字数計測手段
304…広告内容情報要求受信手段
305…広告内容情報表示制御手段
307…広告内容情報
402…利用者特定手段
403…利用者情報通知手段
406…利用者IDとパスワードの対応表
407…利用者情報
502…サービス提供手段
504…サービスポイント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告情報を記憶する記憶手段と、前記記憶された広告情報を表示装置のパスワード入力画面に表示する手段であって、パスワードの文字が1文字入力される毎に広告情報の表示を変化させる表示制御手段とを備えることを特徴とする広告表示システム。
【請求項2】
前記表示制御手段は、パスワード入力画面に表示した広告情報内の特定の物の色を文字入力のタイミングで変化させることを特徴とする請求項1記載の広告表示システム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、パスワード入力画面に表示した広告情報内の特定の物の位置を文字入力のタイミングで移動させることを特徴とする請求項1記載の広告表示システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、パスワード入力画面に表示した広告情報全体を文字入力のタイミングで別の広告情報に切り替えることを特徴とする請求項1記載の広告表示システム。
【請求項5】
パスワードの入力文字数を計測する入力文字数計測手段を備え、前記表示制御手段は、前記入力文字数計測手段で計測された入力文字数に応じて広告情報の表示を変化させることを特徴とする請求項1記載の広告表示システム。
【請求項6】
前記表示制御手段は、パスワードの入力文字数と等しい数の広告情報をパスワード入力画面に表示することを特徴とする請求項5記載の広告表示システム。
【請求項7】
前記記憶手段は複数の広告情報をセットにして記憶し、前記表示制御手段は、パスワード長以下の個数の広告情報から構成されるセットを選択し、該選択したセットから広告情報を1つずつ選択してパスワード入力画面に表示することを特徴とする請求項4または6記載の広告表示システム。
【請求項8】
前記表示制御手段は、パスワード入力画面に表示した広告情報の複数の領域のうち、パスワードの入力文字数に応じた数の領域の色を変化させることを特徴とする請求項5記載の広告表示システム。
【請求項9】
前記表示制御手段は、パスワード入力画面に表示した広告情報内の特定の物の数をパスワードの入力文字数に応じて変化させることを特徴とする請求項5記載の広告表示システム。
【請求項10】
前記表示制御手段は、パスワード入力画面に表示した広告情報内の複数の特定の物のうち、所定の動きをする特定の物の数をパスワードの入力文字数に応じて変化させることを特徴とする請求項5記載の広告表示システム。
【請求項11】
前記表示制御手段は、パスワード入力画面に表示した複数の広告情報のうち、所定の動きをする広告情報の数をパスワードの入力文字数に応じて変化させることを特徴とする請求項5記載の広告表示システム。
【請求項12】
前記表示制御手段は、パスワード入力画面に表示した広告情報の表示サイズを、パスワードの入力文字数に応じて変化させることを特徴とする請求項5記載の広告表示システム。
【請求項13】
前記表示制御手段は、広告情報を構成する複数の領域のうち、パスワードの入力文字数に応じた数の領域をパスワード入力画面に表示させることを特徴とする請求項5記載の広告表示システム。
【請求項14】
前記記憶手段は分割数の異なる複数の広告情報を記憶し、前記表示制御手段は、パスワード長に等しい数に分割された広告情報を選択することを特徴とする請求項13記載の広告表示システム。
【請求項15】
前記表示制御手段は、パスワード入力画面に表示した広告情報に含まれる数値を入力文字数に応じて変化させることを特徴とする請求項5記載の広告表示システム。
【請求項16】
パスワード入力画面に表示された広告情報に対応する広告内容情報を記憶する記憶手段と、パスワード入力画面に表示された広告情報に対する広告内容情報要求をユーザから受信する広告内容情報要求受信手段と、要求された広告内容情報を前記表示装置に表示する広告内容情報表示制御手段とを備えることを特徴とする請求項1〜15の何れか1項に記載の広告表示システム。
【請求項17】
利用者IDとパスワードとの対応表を記憶する記憶手段と、利用者IDに対応して利用者情報を記憶する記憶手段と、利用者IDに対応して記憶されているパスワードがユーザから入力されたパスワードと一致するか否かを判定して利用者を特定する利用者特定手段と、特定された利用者の利用者IDに対応して記憶されている利用者情報を予め定められた通知先へ通知する利用者情報通知手段とを備えることを特徴とする請求項1〜16の何れか1項に記載の広告表示システム。
【請求項18】
利用者IDとパスワードとの対応表を記憶する記憶手段と、利用者IDに対応して利用者のサービスポイントを記憶する記憶手段と、利用者IDに対応して記憶されているパスワードがユーザから入力されたパスワードと一致するか否かを判定して利用者を特定する利用者特定手段と、特定された利用者の利用者IDに対応して記憶されている利用者のサービスポイントをその利用者のパスワード長に応じた値だけ更新するサービス提供手段とを備えることを特徴とする請求項1〜15の何れか1項に記載の広告表示システム。
【請求項19】
表示装置のパスワード入力画面に広告情報を表示する広告表示方法であって、パスワードの文字が1文字入力される毎に広告情報の表示を変化させる処理を含むことを特徴とする広告表示方法。
【請求項20】
パスワードの入力文字数を計測し、計測された入力文字数に応じて広告情報の表示を変化させる処理を含むことを特徴とする請求項19記載の広告表示方法。
【請求項21】
パスワード長以下の個数の広告情報から構成されるセットを選択し、該選択したセットから広告情報を1つずつ選択してパスワード入力画面に表示することを特徴とする請求項19または20記載の広告表示方法。
【請求項22】
パスワード長に等しい数に分割された広告情報を選択することを特徴とする請求項20記載の広告表示方法。
【請求項23】
パスワード入力画面に表示した広告情報に含まれる数値を入力文字数に応じて変化させることを特徴とする請求項20記載の広告表示方法。
【請求項24】
パスワード入力画面に表示された広告情報に対応する広告内容情報要求をユーザから受信し、要求された広告内容情報を前記表示装置に表示する処理を含むことを特徴とする請求項19または20に記載の広告表示方法。
【請求項25】
利用者IDに対応して記憶されているパスワードがユーザから入力されたパスワードと一致するか否かを判定して利用者を特定し、該特定された利用者の利用者IDに対応して記憶されている利用者情報を予め定められた通知先へ通知する処理を含むことを特徴とする請求項19〜24の何れか1項に記載の広告表示方法。
【請求項26】
利用者IDに対応して記憶されているパスワードがユーザから入力されたパスワードと一致するか否かを判定して利用者を特定し、該特定された利用者の利用者IDに対応して記憶されている利用者のサービスポイントをその利用者のパスワード長に応じたポイント値だけ更新する処理を含むことを特徴とする請求項19または20記載の広告表示方法。
【請求項27】
コンピュータに表示装置のパスワード入力画面に広告情報を表示させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、パスワードの文字が1文字入力される毎に広告情報の表示を変化させる処理を行わせるための広告表示用プログラム。
【請求項28】
前記コンピュータに、パスワードの入力文字数を計測し、計測された入力文字数に応じて広告情報の表示を変化させる処理を行わせることを特徴とする請求項27記載の広告表示用プログラム。
【請求項29】
前記コンピュータに、パスワード長以下の個数の広告情報から構成されるセットを選択し、該選択したセットから広告情報を1つずつ選択してパスワード入力画面に表示させる処理を行わせることを特徴とする請求項27または28記載の広告表示用プログラム。
【請求項30】
前記コンピュータに、パスワード長に等しい数に分割された広告情報を選択させる処理を行わせることを特徴とする請求項28記載の広告表示用プログラム。
【請求項31】
前記コンピュータに、パスワード入力画面に表示した広告情報に含まれる数値を入力文字数に応じて変化させる処理を行わせることを特徴とする請求項28記載の広告表示用プログラム。
【請求項32】
前記コンピュータに、パスワード入力画面に表示された広告情報に対応する広告内容情報要求をユーザから受信し、要求された広告内容情報を前記表示装置に表示する処理を行わせることを特徴とする請求項27または28に記載の広告表示用プログラム。
【請求項33】
前記コンピュータに、利用者IDに対応して記憶されているパスワードがユーザから入力されたパスワードと一致するか否かを判定して利用者を特定し、該特定された利用者の利用者IDに対応して記憶されている利用者情報を予め定められた通知先へ通知する処理を行わせることを特徴とする請求項27〜32の何れか1項に記載の広告表示用プログラム。
【請求項34】
前記コンピュータに、利用者IDに対応して記憶されているパスワードがユーザから入力されたパスワードと一致するか否かを判定して利用者を特定し、該特定された利用者の利用者IDに対応して記憶されている利用者のサービスポイントをその利用者のパスワード長に応じたポイント値だけ更新する処理を行わせることを特徴とする請求項27または28記載の広告表示用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2010−211248(P2010−211248A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151242(P2007−151242)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】