説明

広告表示システム、広告表示方法及び広告表示プログラム

【課題】本発明は、広告を適切に表示することができる広告表示システム、広告表示方法及び広告表示プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】写真シール作成装置100と、通信回線50を介して写真シール作成装置100と接続するサーバー10とで構成した広告表示システム1であって、サーバー10に、写真シール作成装置100へ配信する広告データと、広告データの公開期間とを関連付けて記憶する広告データ記憶部30を備え、写真シール作成装置100の制御部201に、新着広告データの有無をサーバー10に問い合わせて、新着広告データがあれば、サーバー10から新着広告データをダウンロードして、記憶部202に記憶する広告データ取得処理と、広告表示部160に広告データを表示する広告表示処理とを備えたことにより、広告を適切に表示することができる広告表示システム1を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、写真シール作成装置の利用者が待ち時間に視聴できるよう筐体に設けた表示装置に広告を表示するような広告表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者が被写体となって自らの操作で撮影した撮影画像に、利用者自身が、予め用意されたフレーム画像やスタンプ画像を合成したり、タッチペンを用いて文字などを書き込むことができる写真シール作成装置が娯楽施設などに設置されている。
【0003】
このような写真シール作成装置において、撮影の順番待ちや写真シールの出力待ちをしている利用者が、待ち時間の間に退屈しないよう筐体に設けた表示装置に広告を表示する技術が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、写真シール作成装置の筐体外部側面に表示装置を設けて、筐体内部に設けたコンピューターの指示によって表示装置に広告を表示する技術が提案されている。
また、特許文献2には、広告料に基づいて広告の表示回数や表示エリア、表示順序などを決定する技術が提案されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1には、筐体に広告を表示する表示装置について記載されているが、具体的な広告表示方法に関する技術は開示されていない。
また、特許文献2では、広告料に基づいて表示回数などを決定するので、写真シール作成装置の設置場所によって変わる利用者層に応じた効果的な広告表示をすることができないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−17813号公報
【特許文献2】特開2001−155066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述の問題に鑑み、広告を適切に表示することができる広告表示システム、広告表示方法及び広告表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、通信回線に接続する回線接続部と、広告を表示する広告表示部と、各種設定にかかる設定情報を入力許容する設定入力部と、各種情報を記憶する記憶部と、前記各部を制御する制御部とを備えた写真シール作成装置と、前記通信回線を介して前記写真シール作成装置と接続するサーバーとで構成した広告表示システムであって、前記サーバーに、前記写真シール作成装置へ配信する広告データと、該広告データの各種情報を示す広告属性情報とを関連付けて記憶する広告データ記憶部を備え、前記写真シール作成装置の制御部に、新規広告データの有無を前記サーバーに問い合わせて、新規広告データがあれば、前記サーバーから新規広告データを取得して、前記記憶部に記憶する広告データ取得処理と、前記広告表示部に前記広告属性情報に基づいて広告データを表示する広告表示処理とを備えたことを特徴とする。
【0009】
この広告属性情報は、広告データを識別するID情報を示す広告ID、広告配信元が定めた公開を許容する期間などを示す公開期間、広告データの種類やターゲットなどを示す分類属性情報、広告表示部に表示する頻度を示す頻度属性情報などとすることができる。
この広告データは、企業の製品広告や写真シール作成装置の新製品広告などとすることができる。
【0010】
この発明により、広告を適切に表示する広告表示システムを提供することができる。
具体的には、広告データ取得処理により、写真シール作成装置は、自動的にサーバーにアクセスして、サーバーの広告データ記憶部に記憶している複数の広告データから新規広告データを自動的に取得することができる。
【0011】
なお、写真シール作成装置がサーバーに問い合わせるタイミングは、筐体の電源を入れたときなどにすれば、毎日新規広告データの有無を確認することができる。
【0012】
そして、広告表示処理により、取得した広告データを表示することができる。
従って、公開期間が限られた広告データを取得し忘れる、あるいは広告の表示が遅れるというおそれを防止することができる。さらに、広告表示システムは、広告データを適切な時期に忘れることなく表示することができる。
【0013】
この発明の態様として、前記サーバーの前記広告データ記憶部、もしくは前記写真シール作成装置の前記記憶部のどちらか一方に、前記写真シール作成装置の所定の設置条件を示す設置属性情報を登録する設置属性情報テーブルを備え、前記広告データ取得処理、及び前記広告表示処理の少なくとも一方を、前記設置属性情報テーブルに基づいて行う構成とすることができる。
【0014】
この所定の設置条件は、写真シール作成装置を設置している設置場所、店舗の場所とする、設置場所によって変わる主な利用者とする、あるいは主な利用者が異なる曜日や時間帯などとすることができる。
【0015】
この態様により、写真シール作成装置は、その設置場所や利用者に応じた適切な広告データを取得、表示することができる。
【0016】
具体的には、写真シール作成装置の主な利用者は、写真シール作成装置の設置場所、曜日や時間帯によって変化するものである。さらに、広告表示部には、利用者が関心を持つ広告データを表示することが好ましい。
【0017】
すなわち、写真シール作成装置の設置場所、曜日や時間帯など、その時々に応じた利用者に合わせて、広告データを広告表示部に表示することで、利用者の関心を引くことができる。
【0018】
そこで、写真シール作成装置の設置場所、時間帯、主な利用者などの情報を登録した設置属性情報テーブルに基づいて、写真シール作成装置は、広告データ取得処理や広告表示処理を行うことにより、設置場所や時間帯などに応じた適切な広告データを取得、表示することができる。
【0019】
また、写真シール作成装置は、設置属性情報テーブルに登録した設置場所や主な利用者などの単一的な条件ではなく、複数の条件に基づいて広告データを取得、表示することもできる。
【0020】
さらに、写真シール作成装置は、設置場所等に基づいた広告データのみを取得するので、不要な広告データの取得を防止するとともに、写真シール作成装置の記憶部の限られた記憶容量を有効に活用することができる。
【0021】
従って、写真シール作成装置は、その設置場所や利用者に応じた適切な広告データを取得、表示することができる。
【0022】
また、この発明の態様として、前記写真シール作成装置の前記広告データ取得処理を、前記写真シール作成装置の前記記憶部に記憶した前記設置属性情報テーブルに基づいて新規広告データの有無を前記サーバーに問い合わせて、前記サーバーから新規広告データを取得する構成とすることができる。
【0023】
この態様により、写真シール作成装置は、サーバーの広告データ記憶部に記憶した全ての新規広告データを取得するのではなく、設置属性情報テーブルに基づいて設置場所などに応じた適切な新規広告データを取得することができる。
【0024】
また、サーバーから適切な広告データを自動的に取得することにより、写真シール作成装置が新規広告データを取得するたびに、オペレーターが設置場所や利用者などによっては不適切となる広告データを表示するか否かを設定する手間を省くことができる。
【0025】
従って、写真シール作成装置は、その設置場所や利用者に応じた適切な広告データをサーバーから取得することができる。
【0026】
また、この発明の態様として、前記設置属性情報テーブルを複数の写真シール作成装置の設置属性情報を登録可能な構成とし、前記写真シール作成装置の前記広告データ取得処理を、新規広告データの有無を前記サーバーに問い合わせて、前記サーバーにおいて、前記広告データ記憶部に記憶された前記設置属性情報テーブルに基づいて、各写真シール作成装置に応じて選択した新規広告データを前記サーバーから取得する構成とすることができる。
【0027】
この態様により、写真シール作成装置が新規広告データの有無をサーバーに問い合わせると、サーバーは、広告データ記憶部に記憶している設置属性情報テーブルに基づいて広告データを選別し、写真シール作成装置に送信する。従って、写真シール作成装置は、設置属性情報テーブルに基づいて主な利用者が関心を持つような適切な広告データをサーバーから取得することができる。
【0028】
従って、写真シール作成装置は、その設置場所や利用者に応じた適切な広告データを取得することができる。
【0029】
また、例えば、複数台の写真シール作成装置を設置している店舗において、店舗単位の設置属性情報テーブルをサーバーで一括管理すれば、店舗に設置している全ての写真シール作成装置で設置属性情報テーブルを共用することができる。
【0030】
従って、オペレーターが写真シール作成装置毎に、設置属性情報テーブルを設定する手間を省くことができる。さらに、写真シール作成装置を入れ替えたりしても、オペレーターが設置属性情報テーブルを再設定する手間を省き、すぐに写真シール作成装置を稼働することができる。
【0031】
また、この発明の態様として、前記広告表示処理を、前記写真シール作成装置の前記記憶部に記憶した前記設置属性情報テーブルに基づいて選択した前記広告データを前記広告表示部に表示する構成とすることができる。
【0032】
この態様により、写真シール作成装置は、設置属性情報テーブルに基づいて主な利用者、曜日、時間帯などに応じた適切な広告データを選択して、広告表示部に表示することができる。
【0033】
また、この発明の態様として、前記写真シール作成装置に、利用者が操作して撮影モードの選択入力を入力許容するモード選択入力部を備え、前記写真シール作成装置の制御部に、前記モード選択入力部で入力した撮影モードから利用者層を判別する利用者層判別処理を備えることができる。
【0034】
この撮影モードは、写真シール作成装置の利用者が撮影時に選択した装飾フレームや、写真写りを良くするモードや、写真全体の明暗を変更するモードや、カップルあるいはファミリー向けのモードなどとすることができる。なお、利用者層を判別する撮影モードは、単一のモードだけなく、複数のモードを組み合わせてもよい。
【0035】
この利用者層は、利用者を性別、推定年齢、あるいはカップル、複数人のグループなどとすることができる。
【0036】
この態様により、写真シール作成装置は、利用者が選択した撮影モードによって、利用者が女性か、カップルかなどの利用者層を判別することができる。
【0037】
また、この発明の態様として、前記広告表示処理を、前記利用者層に基づいて選択した前記広告データを前記広告表示部に表示する構成とすることができる。
【0038】
この態様により、写真シール作成装置は、写真シール作成装置の利用者に対して、撮影終了後、写真シール出力の待ち時間などに退屈しないように、利用者層に基づいて利用者が関心を持ちそうな適切な広告データを選択し、広告表示部に表示することができる。
【0039】
従って、写真シール作成装置の広告表示部に、利用者が関心を持たないような広告を表示するおそれがなく、利用者が関心を持つような広告を適切に表示することで、より広告効果を得ることができる。
【0040】
また、この発明の態様として、前記写真シール作成装置の前記制御部に、前記利用者層に基づいて前記設置属性情報テーブルの前記設置属性情報を修正登録するフィードバック処理を備えることができる。
【0041】
この態様により、設置属性情報テーブルの設置属性情報を、実際の利用実績に基づいて自動的に修正登録することができる。
さらに、設置属性情報テーブルには、利用実績によって利用者層に基づいた設置属性情報が蓄積されるので、広告表示システムは、より利用者層に応じた適切な広告データを選択して表示することができる。
【0042】
また、この発明の態様として、前記写真シール作成装置の前記記憶部に、前記広告データを表示する頻度を示す頻度属性情報を前記広告データに関連付けて記憶し、前記広告表示処理を、前記頻度属性情報に基づいて前記広告データを前記広告表示部に表示する構成とすることができる。
【0043】
この頻度属性情報は、広告料に応じた表示頻度、広告の人気度に応じた表示頻度などとすることができる。なお、頻度属性情報は、サーバーの広告データ記憶部に広告データに予め関連付けて記憶し、広告データとともに取得できるようにしてもよい。あるいは、設定入力部でオペレーターにより設定記憶してもよい。
【0044】
この態様により、写真シール作成装置は、表示可能な全ての広告データを均等な頻度で表示するのではなく、頻度属性情報に基づいて広告データを表示する頻度を変更することができる。
例えば、ある製品を大々的に宣伝したい場合、頻度属性情報を高くすることにより、この製品の広告データを広告表示部に頻繁に表示することができる。
【0045】
また、この発明の態様として、前記写真シール作成装置に、前記広告データに対する利用者の選択情報を入力許容する選択入力部を備え、前記写真シール作成装置の記憶部に、前記選択入力部で入力された選択情報を記憶し、前記写真シール作成装置の制御部に、前記選択情報を集計した集計情報を前記サーバーに送信する集計情報送信処理を備えることができる。
この選択情報は、複数の選択肢から1つを選択した情報などとすることができる。
【0046】
この態様により、利用者は、選択入力部によって広告データの印象や好感度、あるいは選択回答式アンケートに対する回答などを入力することができる。例えば、同じ製品の広告データを複数表示して、どれが一番印象に残るか、あるいは好感度が高いかを選択入力することができる。そして、集計情報送信処理により、複数の写真シール作成装置の集計情報をサーバーで一括管理することができる。
【0047】
従って、設置場所などが異なる複数の写真シール作成装置の利用者が選択した選択情報を一括管理して、利用者の違いによる広告データの印象や好感度の違いなどを分析調査し、より効果的な広告データの表示に反映することができる。また、分析調査結果は、写真シール作成装置に表示する広告だけでなく、不特定多数の人が視聴、閲覧するようなテレビ広告、吊り広告において、ターゲットとする利用者層に適した広告の決定に活用することができる。
【0048】
また、複数の広告データにおいて、好感度などのランキング結果を頻度属性情報に登録し、写真シール作成装置は、頻度属性情報のランキング結果に基づいて広告データを表示することもできる。
従って、広告表示システムは、より利用者が関心を持つ広告データを配信、表示することができる。
【0049】
この発明は、通信回線に接続する回線接続部と、広告を表示する広告表示部と、各種設定にかかる設定情報を入力許容する設定入力部と、各種情報を記憶する記憶部と、前記各部を制御する制御部とを備えた写真シール作成装置と、前記通信回線を介して前記写真シール作成装置と接続するサーバーとで構成した広告表示システムを用いて、前記サーバーの広告データ記憶部で、前記写真シール作成装置へ配信する広告データと、該広告データの各種情報を示す広告属性情報とを関連付けて記憶し、前記写真シール作成装置の制御部において、広告データ取得処理により、新規広告データの有無を前記サーバーに問い合わせて、新規広告データがあれば、前記サーバーから新規広告データを取得して、前記記憶部に記憶し、広告表示処理により、前記広告データに関連付けられた前記広告属性情報に基づいて、前記広告表示部に広告データを表示する広告表示方法であることを特徴とする。
【0050】
この発明により、広告データを適切に表示する広告表示方法を提供することができる。
【0051】
この発明は、通信回線に接続する回線接続部と、広告を表示する広告表示部と、各種設定にかかる設定情報を入力許容する設定入力部と、各種情報を記憶する記憶部と、前記各部を制御する制御部とを備えた写真シール作成装置と、該写真シール作成装置へ配信する広告データと、該広告データの各種情報を示す広告属性情報とを関連付けて記憶する広告データ記憶部を備え、前記通信回線を介して前記写真シール作成装置と接続するサーバーとで構成した広告表示システムを用いて、前記写真シール作成装置の制御部に、新規広告データの有無を前記サーバーに問い合わせて、新規広告データがあれば、前記サーバーから新規広告データを取得して、前記記憶部に記憶するステップと、前記広告データに関連付けられた前記広告属性情報に基づいて、前記広告表示部に広告データを表示するステップとを実行させる広告表示プログラムであることを特徴とする。
【0052】
この発明により、広告を適切に表示する広告表示プログラムを提供することができる。
【0053】
具体的には、広告表示プログラムは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体、サーバーからのダウンロード、あるいは写真シール作成装置に組み込まれて提供することができる。
また、広告表示プログラムは、写真シール作成装置のHDDなどの記憶部に記憶して実行することができる。
【発明の効果】
【0054】
本発明により、広告を適切に表示する広告表示システム、広告表示方法及び広告表示プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】写真シール作成装置の外観を示す外観斜視図。
【図2】図1の写真シール作成装置を他の角度から見た外観を示す外観斜視図。
【図3】前方ユニットにおいて利用者と対面する面の構成を示す前面ユニット正面図。
【図4】編集ユニットの正面構成を示す編集ユニット正面図。
【図5】編集ユニットの側面構成を示す編集ユニット側面図。
【図6】図1の写真シール作成装置の設置状態の外観を示す外観斜視図。
【図7】写真シール作成装置における利用者の移動空間を説明する説明図。
【図8】広告表示システムの内部構成を示すブロック図。
【図9】設置属性情報テーブルを説明する説明図。
【図10】広告データの関連付け情報を説明する説明図。
【図11】選択情報テーブルを説明する説明図。
【図12】広告データ削除取得処理の動作を示すフローチャート。
【図13】広告データ設定受付処理の動作を示すフローチャート。
【図14】広告データ設定受付処理の動作を示すフローチャート。
【図15】広告データに設定する画面を示す広告データ設定画面。
【図16】広告表示処理の動作を示すフローチャート。
【図17】集計情報送信処理の動作を示すフローチャート。
【図18】広告の好感度を選択入力する画面を示す広告比較画面。
【図19】実施例2における広告表示処理の動作を示すフローチャート。
【図20】実施例3における広告表示処理の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0056】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
【実施例1】
【0057】
まず、本実施形態で用いる写真シール作成装置100について図1から図6を用いて説明する。
【0058】
なお、図1は、写真シール作成装置100の外観斜視図を示し、図2は、図1の写真シール作成装置100を他の角度から見た外観斜視図を示し、図3は、前方ユニット121において利用者と対面する面の前方ユニット正面図を示し、図4は、編集ユニット130の正面における編集ユニット正面図を示し、図5は、編集ユニット130の側面における編集ユニット側面図を示し、図6は、図1の写真シール作成装置100の設置状態における外観斜視図を示している。
また、図1及び図2において、図左側を写真シール作成装置100の前方とし、図右側を写真シール作成装置100の後方とする。
【0059】
写真シール作成装置100は、図1及び図2に示すように、筐体101に撮影ユニット120、編集ユニット130、天井照明ユニット140、および背景カーテンユニット150とを組み付けて構成している。
【0060】
撮影ユニット120は、写真シール作成装置100の後方にあって、利用者が硬貨を投入して実際に撮影する撮影ブースであり、前方ユニット121と後方ユニット122とを所定の間隔を介して配置して構成している。そして、前方ユニット121と後方ユニット122との間で撮影空間Sを構成している。
【0061】
また、撮影ユニット120の前方ユニット121左側面には、写真シール作成装置100のデモ画面や広告の表示、利用者の各種入力操作を受け付ける広告表示部160を設置している。
【0062】
この広告表示部160は、デモ画面や広告の表示および利用者の各種入力操作を受け付けるタッチパネル機能を有する外付けモニター161と、外付けモニター161に表示される画像に応じて音声を出力するスピーカー162と、利用者が外付けモニター161に入力する際に用いるタッチペン163とで構成している。
【0063】
前方ユニット121は、写真シール作成装置100の略中央に配置して、利用者が対面して撮影を行う機能を有するユニットである。
この前方ユニット121の利用者と対面する面は、図3に示すように、カメラ124と、タッチパネルモニター125と、照明装置123(123a〜123c)と、両サイドに設けた利用者の荷物を一時的に置く荷物置き場126と、利用者が投入する硬貨の受け付け及び返却の機能を有する硬貨投入返却口127と、撮影にかかる音声案内を出力するスピーカー128とで構成している。
【0064】
カメラ124は、撮影空間Sで前方ユニット121と対面する利用者を撮影する機能を有し、撮影空間S(後方ユニット122)に向けて配置している。
タッチパネルモニター125は、カメラ124で撮影する利用者の映像を表示する機能と、利用者の各種操作を受け付ける機能を有し、カメラ124の下部に配置している。
【0065】
照明装置123は、撮影のタイミングに合わせて閃光する機能を有し、カメラ124及びタッチパネルモニター125の周囲に配置している。この照明装置123は、カメラ124の上部にあって利用者と正対する照明装置123aと、カメラ124の周囲に配置して利用者に向けた6台の皿状の照明装置123bと、前方ユニット121の下部に設けた照明装置123cとで構成している。
【0066】
また、後方ユニット122は、前方ユニット121に対面して、前方ユニット121と所定の間隔をおいて写真シール作成装置100の後方に配置している。この後方ユニット122は、利用者が実際に撮影する際の背景としての機能を有するユニットであり、その内部は空洞となっている。そして、後方ユニット122の上部には、背景カーテンユニット150を配置している。
背景カーテンユニット150は、後方ユニット122の上部に設置し、例えば、背景に利用する可動式の背景カーテンを格納している。
【0067】
また、天井照明ユニット140は、撮影のタイミングに合わせて撮影空間Sに向かって閃光するフラッシュ機能と、内蔵した蛍光灯により撮影空間Sを常時照らす照明機能とを有し、撮影ユニット120の上部に配置している。
そして、撮影ユニット120と天井照明ユニット140と背景カーテンユニット150とで閉塞的な撮影空間Sを構成している。
【0068】
また、編集ユニット130は、図1及び図2に示すように、前方ユニット121の前方に隣接して配置して、利用者が撮影した画像に対してフレーム画像やスタンプ画像、文字入力による落書きなどの編集作業を行う機能と、広告表示部160と同様にデモ画面等を表示する機能を有する。
【0069】
具体的には、編集ユニット130は、図2に示すように、利用者が写真シール作成装置100の左側から入場して編集作業を行う第1編集ユニット130aと、利用者が写真シール作成装置100の右側から入場して編集作業を行う第2編集ユニット130bとが、左右方向で互いに異なる方向に向けて配置した構成となっている。すなわち、編集ユニット130は、2組の利用者が同時に撮影画像に対して落書きなどの編集作業を行うことができる構成となっている。
【0070】
なお、編集ユニット130は、撮影ユニット120より左右幅が小さく、後述する側面カーテン170(図6参照)を展開しても、利用者が編集ユニット130を操作して編集作業ができる編集空間X、Y(図7参照)を確保できる大きさである。
【0071】
この第1編集ユニット130aと第2編集ユニット130bは、互いに異なる方向に向けて配置している点を除けば、同一の構成であることから、ここでは第1編集ユニット130aについて詳述し、第2編集ユニット130bの詳しい説明は省略する。
【0072】
なお、編集ユニット130の構成要素のうち、第1編集ユニット130aの構成要素の符号を「a」とし、第2編集ユニット130bの構成要素の符号を「b」として識別する。
この第1編集ユニット130aは、図4に示すように、編集部131aと、上部照明装置132aと、追加硬貨投入返却口133aとで構成している。
【0073】
編集部131aは、撮影した画像を表示する機能と、利用者が落書きなどの編集作業を受け付ける機能とを有するタブレット内蔵モニター134aと、操作案内などの音声を出力するスピーカー135aと、編集作業に用いる1対のタッチペン136aとで構成している。
【0074】
上部照明装置132aは、利用者が編集部131aで編集作業を行う際の手元を照らす機能を有し、第1編集ユニット130aの上部に設置している。
追加硬貨投入返却口133aは、利用者が編集可能な時間を延長する、あるいは写真シールを複数枚出力するといった追加料金を支払う場合の硬貨投入の受け付けと、お釣などの返却という機能を有し、編集部131aの左側に設けている。
【0075】
また、編集ユニット130の側面には、図5に示すように、写真シール排出口137と、スピーカー138と、メンテナンス扉139とを設けている。
この写真シール排出口137は、利用者が第1編集ユニット130aあるいは第2編集ユニット130bで編集した撮影画像を印刷したシール紙を排出する機能を有し、編集ユニット130側面の下方に設置している。なお、写真シール排出口137の内部には、後述するプリンタ230と給紙ユニット231とを内蔵している。
【0076】
スピーカー138は、シール紙の排出にかかる音声案内を出力する機能を有し、写真シール排出口137の下方に設置している。
メンテナンス扉139は、編集部131と同等高さに設けられ、その内部には、写真シール作成装置100の各種設定画面やメンテナンス情報画面をタブレット内蔵モニター134に出力する切り替え機能などを有する機器を設置している。
【0077】
このような構成の写真シール作成装置100は、図6に示すように、側面カーテン170を展開して運用される。
この側面カーテン170は、撮影空間Sや編集空間X、Yを簡易的に囲い、各空間の閉塞環境を向上させる役割を果たす。つまり、撮影時の撮影環境の向上や撮影及び編集作業時における外部からの視線を遮断するといった役割を果たし、利用者は周囲を意識することなく、写真シール作成装置100を利用することができる。
【0078】
次に、写真シール作成装置100において、写真シールを作成する際に、利用者が移動する順序について図7を用いて説明する。
なお、図7は、写真シール作成装置における利用者の移動空間を説明する説明図を示しており、写真シール作成装置100を上方より見下ろした平面図である。
【0079】
まず、利用者は、図7に示す写真シール作成装置100の待機エリアAあるいはA’で撮影の順番を待ち、撮影空間S内に利用者がいなければ、そのまま撮影空間Sに入場する。
【0080】
撮影空間Sに入場した利用者は、硬貨投入返却口127に料金を投入して、撮影エリアBに位置して前方ユニット121のカメラ124に正対し、前方のタッチパネルモニター125を操作して撮影を行う。
【0081】
撮影後、利用者は、タッチパネルモニター125に表示された撮影した画像の中から編集、印刷する撮影画像を選択して、タッチパネルモニター125に表示された移動案内にしたがって撮影空間Sを退場し、第1編集ユニット130aの編集空間X、あるいは第2編集ユニット130bの編集空間Yへ移動する。
【0082】
そして、利用者は、編集空間Xの編集位置C、あるいは編集空間Yの編集位置C’に立ち、編集部131(131aあるいは131b)を操作して、撮影画像に対して落書きなどの編集作業を行う。
【0083】
撮影画像の編集作業を終えた利用者は、写真シールの出力を待つため、出力待ち空間Zの待機位置Dに移動し、写真シール作成装置100が写真シール排出口137から排出した写真シールを受け取る。
【0084】
なお、編集ユニット130を第1編集ユニット130aと第2編集ユニット130bとで構成しているので、同時に2組の利用者が撮影画像の編集を行うことができる。
【0085】
このようにして、利用者が撮影空間S、編集空間X(Y)、出力待ち空間Zの順に移動していくことで、複数の利用者が同時に写真シール作成装置100を利用することができる。
【0086】
例えば、写真シール作成装置100の待機エリアAで1組の利用者が待機し、撮影空間S内では別の1組の利用者が撮影を行いながら、編集空間Xではさらに別の利用者が編集作業を行うことができる。そして、撮影空間Sで撮影を終えた利用者が編集空間Yに移動し、編集空間Xと編集空間Yとで利用者が編集作業を行いながら、待機エリアAで待機していた利用者が撮影空間Sに入場して撮影を行うことができる。
【0087】
次に、上述したような写真シール作成装置100において、待機エリアA(A’)で撮影の順番を待つ利用者、あるいは写真シール作成装置100を利用するか迷っている利用者などに対して、広告表示部160に写真シール作成装置100のデモ画面や広告などを表示する広告表示システム1について説明する。
【0088】
なお、図8は、広告表示システム1の内部構成を示すブロック図を示し、すでに上述した構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付しているので、その詳しい説明は省略する。
【0089】
広告表示システム1は、図8に示すように、写真シール作成装置100と、写真シール作成装置100と通信回線50を介して接続したサーバー10とで構成している。
【0090】
写真シール作成装置100の内部構成は、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、ドライブ204と、ROM206と、RAM207と、撮影部210と、編集部220と、プリンタ230とで構成している。
【0091】
撮影部210は、撮影ユニット120の機能ブロックであり、硬貨処理部211と、照明制御部212と、カメラ124と、タッチパネルモニター125と、スピーカー128と、背景カーテンユニット150とで構成し、それぞれ所定のバスを介して制御部201と接続している。
【0092】
硬貨処理部211は、制御部201の指示により硬貨の投入を受け付ける処理と、硬貨投入返却口127で受け付けた硬貨の種類、枚数を識別して、識別結果を制御部201に送信する処理を行う。
【0093】
照明制御部212は、天井照明ユニット140や照明装置123を制御部201の指示により、撮影タイミングに合わせて閃光するよう制御を行う。
タッチパネルモニター125のライブビューモニター125aは、カメラ124で撮影する利用者をリアルタイム表示する機能を有する。
【0094】
また、編集部220は、第1編集ユニット130aの機能ブロックである第1編集部220aと、第2編集ユニット130bの機能ブロックである第2編集部220bとで構成している。なお、第1編集部220aと第2編集部220bとは同一の構成であり、ここでは第1編集部220aを用いて詳述する。
【0095】
第1編集部220aは、硬貨処理部223aと、タブレット内蔵モニター134aと、1対のタッチペン136aと、スピーカー135aで構成し、それぞれ所定のバスを介して制御部201と接続している。
【0096】
硬貨処理部223aは、制御部201の指示により硬貨の投入を受け付ける処理と、追加硬貨投入返却口133aで受け付けた硬貨の種類、枚数を識別して、識別結果を制御部201に送信する処理を行う。
【0097】
タブレット内蔵モニター134aは、編集モニター224aと、タブレット225aとで構成している。
編集モニター224aは、制御部201の指示により、撮影画像やデモ画面及び広告などを表示する機能を有する。
【0098】
タブレット225aは、利用者がタッチペン136aを用いてタブレット内蔵モニター134aをタップすると、タッチペン136aがタップした位置情報を取得して、制御部201に位置情報を送信する機能を有する。
【0099】
また、プリンタ230は、制御部201の指示により、編集部220で行われた編集結果を受け取ると、シール紙232を保管している給紙ユニット231にシール紙232を要求し、給紙ユニット231が給紙したシール紙232に撮影画像を印刷する。そして、シール紙232への印刷が完了すると、プリンタ230は、写真シール排出口137から写真シールを排出する機能を有する。
【0100】
また、ドライブ204は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクおよびリムーバブルメディア205を適宜装着し、装着したディスクあるいはリムーバブルメディア205に記憶されたプログラム、データを読み取り、制御部201に送信する機能を有する。
【0101】
また、ROM206は、制御部201により実行されるプログラムやデータを記憶して、制御部201の指示により適宜、制御部201にプログラムやデータを送信する。
RAM207は、制御部201が実行するプログラムやデータを一時的に記憶する。
【0102】
また、記憶部202は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリなどで構成し、制御部201の指示により、各種情報の記憶と読み出しを行う。さらに、この記憶部202には、設置属性情報テーブル300と、選択情報テーブル330と、サーバー10から受信した複数の広告データ310及び広告データ310に関連付けた広告属性情報320とを記憶している。なお、設置属性情報テーブル300と、選択情報テーブル330と、広告データ310及び広告データ310に関連付けた広告属性情報320については、後ほど詳しく説明する。
【0103】
通信部203は、制御部201の指示により、通信回線50を介して、サーバー10と各種情報の受け渡しを行う。
制御部201は、上述した各部の動作の制御と、プログラムの実行処理などを行う。
【0104】
次に、サーバー10は、制御部20と、広告データ記憶部30と、通信部40とで構成している。なお、サーバー10は、この構成に限らず各種ドライブや、モニターなどの出力装置、キーボードやマウスなどの入力装置と適宜組み合わせてもよい。
【0105】
通信部40は、制御部20の指示により、通信回線50を介して写真シール作成装置100と各種情報の受け渡しを行う。
【0106】
広告データ記憶部30は、例えば、ハードディスクなどの記憶装置で構成し、写真シール作成装置100に配信する複数の広告データ310及び広告データ310に関連付けた広告属性情報320とを記憶している。また、広告データ記憶部30は、写真シール作成装置100から広告表示に関する各種情報を受け取って記憶することもできる。
【0107】
なお、広告データ310は、制御部20の指示により適宜、広告データ記憶部30から読み出されて写真シール作成装置100に通信回線50を介して配信する。
制御部20は、CPU、メモリなどで構成し、上述した各部の制御を行う。
【0108】
次に、設置属性情報テーブル300、選択情報テーブル330、広告データ310及び広告データ310に関連付けた広告属性情報320について、図9から図11を用いて説明する。
【0109】
なお、図9は、設置属性情報テーブル300を説明する説明図を示し、図10は、広告データ310の関連付け情報を説明する説明図を示し、図11は、選択情報テーブル330を説明する説明図を示している。
【0110】
設置属性情報テーブル300は、写真シール作成装置100を設置している場所情報、利用者層、時間帯などに関する情報を登録しており、図9に示すように、機器ID、設置場所、主な利用客層、利用客数、及び時間帯別利用客層の各項目で構成している。
【0111】
機器IDは、写真シール作成装置100を識別する固有のID情報を登録している。
設置場所は、写真シール作成装置100を設置している場所、あるいは写真シール作成装置100を設置している店舗の場所が、どのような場所であるかの情報を示している。例えば、駅前や商店街の遊技施設内、商業施設内などをオペレーターによって選択登録している。
【0112】
主な利用客層は、写真シール作成装置100を利用する利用者によってカテゴリー分けした情報を示しており、オペレーターによって予め登録している。
利用客数は、写真シール作成装置100を利用した利用客の総数を示しており、利用者が写真シール作成装置100を利用するたびに、制御部201によって自動的に加算される。
【0113】
時間帯別利用客層は、撮影時の撮影コースから利用者が女性か、家族か、カップルか推測してカテゴリー分けした客数を時間帯毎に集計した情報を示している。なお、時間帯別利用客層の客数は、後述するフィードバック処理により、利用者が写真シール作成装置100を利用するたびに、制御部201によって自動的に加算される。
【0114】
また、広告データ310は、写真シール作成装置100の製造、販売元とは関係のない企業の広告、あるいは新しい写真シール作成装置100の広告動画ファイルなどとすることができ、図10に示すように、ID情報321と、公開期間322と、分類属性情報323と、頻度属性情報324からなる広告属性情報320を関連付けて記憶している。
【0115】
ID情報321は、広告データ310を識別する固有の情報を示している。
公開期間322は、広告データ310の公開可能な期間を示しており、日付あるいは日数などで示すことができる。
【0116】
分類属性情報323は、例えば、広告データ310を女性向け広告、子供向け広告などで分類した情報を示している。なお、分類属性情報323は、予め設定してサーバー10の広告データ記憶部30に広告データ310に関連付けた状態で記憶している。
【0117】
頻度属性情報324は、広告データ310を広告表示部160に表示する頻度の情報を示しており、割合や回数などとすることができる。なお、頻度属性情報324は、予め設定してサーバー10の広告データ記憶部30に広告データ310に関連付けた状態で記憶している。
【0118】
また、選択情報テーブル330は、広告表示部160に2種類の広告データを表示して、利用者が好感度の高い広告を選択した結果を集計したものであり、図11に示すように、広告元、広告ID、表示回数、選択回数及び選択割合の各項目で構成している。
【0119】
広告元は、広告を提供している企業、団体などを示している。
広告IDは、広告データを識別する固有のID情報を示している。また、1つの広告元に対して広告IDの異なる2種類の広告データを登録している。
【0120】
表示回数は、1つの広告元において2種類の広告データを広告表示部160に表示した回数の総和を示している。
選択回数は、利用者が選択した回数を広告データ毎に示している。
【0121】
選択割合は、表示回数に対する選択回数を割合で示したものである。なお、広告表示部160に表示した2種類の広告データが必ず利用者に選択されるとは限らないので、選択割合は、2種類の広告データの選択回数の総和に対する選択回数の割合で示してもよい。
【0122】
次に、上述したような構成の広告表示システム1において、広告データの取得から広告データの表示、及び広告データの好感度を調査し、その集計結果の送信にかかる一連の動作について図12〜図17を用いて説明する。
【0123】
まず、写真シール作成装置100が、記憶部202に記憶している広告データを自動削除して、サーバー10から新しい広告データを取得する広告データ削除取得処理の動作について図12を用いて詳述する。
なお、図12は、広告データ削除取得処理の動作のフローチャートを示している。
【0124】
写真シール作成装置100は、電源が投入されて起動すると、制御部201の指示により、広告データ削除取得処理を自動的に実行する。
広告データ削除取得処理を実行すると、制御部201は、写真シール作成装置100の記憶部202を参照して、各広告データに関連付けて記憶している公開期間と、写真シール作成装置100が設定記憶している現在の日付とを比較判定する(ステップS341)。
【0125】
現在の日付が、広告データの公開期間を過ぎていれば(ステップS341:Yes)、制御部201の指示により、記憶部202は、該当する広告データを削除する(ステップS342)。
【0126】
その後、制御部201は、記憶部202に記憶している全ての広告データの公開期間と、現在の日付との比較判定が完了したかを判定する(ステップS343)。
【0127】
記憶部202に記憶している全ての広告データの公開期間と、現在の日付との比較判定が完了していなければ(ステップS343:No)、制御部201は、処理をステップS341まで戻し、全ての広告データの公開期間と現在の日時との比較判定が完了するまで処理を繰り返す。
【0128】
一方、記憶部202に記憶した全ての広告データの公開期間と、現在の日付の比較が全て完了していれば(ステップS343:Yes)、制御部201は、処理を次にステップへすすめる。
【0129】
なお、ステップS341において、現在の日付が、広告データの公開期間を過ぎていなければ(ステップS341:No)、制御部201は、処理をステップS343まですすめ、全ての広告データの公開期間と現在の日時との比較判定が完了するまで処理を繰り返す。
【0130】
そして、全ての広告データの公開期間と現在の日時との比較判定が完了すると、制御部201は、サーバー10の広告データ記憶部30に新着の広告データが記憶されているかサーバー10に問い合わせる問合せ情報を、通信回線50を介してサーバー10に送信する(ステップS344)。
【0131】
なお、問合せ情報を送信する際、制御部201は、記憶部202に記憶された設置属性情報テーブル300の「主な利用客層」の項目を参照し、サーバー10に対して分類属性情報が「女性向け」の新着広告データの有無を問い合わせる問合せ情報を送信する。
【0132】
問合せ情報をサーバー10が受信すると、サーバー10の制御部20は、広告データ記憶部30に記憶している複数の新着広告データのうち、分類属性情報が「女性向け」である新着広告データの有無を検索する。そして、新着広告データの有無に応じた応答情報を、通信回線50を介して写真シール作成装置100に送信する。
【0133】
応答情報を写真シール作成装置100が受信すると、写真シール作成装置100の制御部201は、応答情報を解析してサーバー10の広告データ記憶部30に「女性向け」の新着広告データがあるか判定する(ステップS345)。
【0134】
サーバー10の広告データ記憶部30に「女性向け」の新着広告データがあると(ステップS345:Yes)、写真シール作成装置100の制御部201は、サーバー10に通信回線50を介して該当する新着広告データのダウンロードを要求して、ダウンロードを開始する(ステップS346)。
【0135】
この際、サーバー10の制御部20は、広告データ記憶部30に記憶している広告データと、広告データに関連付けて記憶している広告ID、公開期間、分類属性情報、及び頻度属性情報からなる広告属性情報とを送信する。
【0136】
そして、新着広告データと広告属性情報のダウンロードが完了すると、写真シール作成装置100の制御部201の指示により、記憶部202は、新着広告データと、広告属性情報とを関連づけて記憶する。その後、制御部201は、広告データ削除取得処理を終了する。
【0137】
なお、ステップS345において、「女性向け」の新着広告データがなければ(ステップS345:No)、写真シール作成装置100の制御部201は、広告データ削除取得処理を終了する。
【0138】
次に、写真シール作成装置100において、記憶部202に記憶している全ての広告データに対して、オペレーターが手動で行う設定について図13から図15を用いて詳述する。
なお、図13及び図14は、広告データ設定受付処理の動作のフローチャートを示し、図15は、広告データに設定する広告データ設定画面を示している。
【0139】
まず、オペレーターが写真シール作成装置100の図5に示すメンテナンス扉139を開口して、内部に設けた機器を操作して写真シール作成装置100を設定入力モードに切り替える。
写真シール作成装置100が設定入力モードに切り替わると、写真シール作成装置100の制御部201は、広告データ設定受付処理を実行する。
【0140】
広告データ設定受付処理を実行すると、制御部201は、記憶部202に広告データに関連付けて記憶している公開期間と現在の日付とを比較判定する(ステップS361)。
【0141】
現在の日付が、公開期間内であれば(ステップS361:Yes)、制御部201は、次の広告データの公開期間を確認し、全広告データの確認が完了したか判定する(ステップS362)。
【0142】
全広告データの公開期間の確認が完了してなければ(ステップS362:No)、制御部201は、処理をステップS361に戻して、全広告データを確認するまで処理を繰り返す。
【0143】
一方、ステップS361において、広告データが公開期間外(公開期間前)であれば(ステップS361:No)、制御部201は、該当する広告データに対して、オペレーターによる入力操作を許容しない入力拒否設定を行う(ステップS363)。その後、制御部201は、処理をステップS362にすすめ、全広告データを確認するまで処理を繰り返す。
【0144】
そして、ステップS362において、全広告データの公開期間の確認が完了すると(ステップS362:Yes)、写真シール作成装置100の制御部201は、編集ユニット130のタブレット内蔵モニター134に、図15に示すような広告データ設定画面400を表示する(ステップS364)。
【0145】
なお、広告データ設定画面400は、第1編集ユニット130a側、あるいは第2編集ユニット130b側のいずれか一方のタブレット内蔵モニター134に表示すればよいが、設定操作の都合上、ここでは広告表示部160を設置している第1編集ユニット130aのタブレット内蔵モニター134aに表示する。
また、広告データ設定画面400には、広告データの公開期間に基づいて入力拒否設定を反映した全広告データを表示する。
【0146】
この広告データ設定画面400には、図15に示すように、画面上部に広告表示を行うかを設定する広告表示設定欄401と、記憶部202に記憶している全ての広告データを個別に表示する個別広告データ欄410〜450と、画面下部に広告データ設定画面400の操作に関する操作メニューを表示したメニュー欄460とを表示している。
【0147】
この広告表示設定欄401は、記憶部202に記憶している全ての広告データを一括して設定管理する欄であり、現在の設定状態を示す設定状態欄402と、全広告データを広告表示部160に表示、または非表示するかを切替える表示ボタン403と、非表示ボタン404とを表示している。
【0148】
なお、全広告データのデフォルトでの表示設定は、全広告データの表示であり、設定状態欄402に「表示」と表示する。
【0149】
また、個別広告データ欄410には、記憶部202に記憶している各広告データを識別管理するID情報を表示するID欄411と、広告データの名称(ファイル名)を表示する名称欄412と、広告データの公開期間を表示する公開期間欄413と、現在の設定状態を表示する個別設定状態欄414と、表示状態を切替える表示ボタン415及び非表示ボタン416と、広告データをテスト表示するテストボタン417とを表示している。
【0150】
なお、個別広告データ欄420〜450は、個別広告データ欄410と同じ表示項目であり、以降、それぞれID欄を421、431、441、451とし、名称欄を422、432、442、452とし、公開期間欄を423、433、443、453とし、個別設定状態欄を424、434、444、454とする。さらに、表示ボタンを425、435、445、455とし、非表示ボタンを426、436、446、456とし、テストボタンを427、437、447、457として説明する。
【0151】
なお、各広告データのデフォルトでの表示設定は、広告データの表示であり、個別設定状態欄414〜454に「表示」と表示する。
また、メニュー欄460には、更新ボタン461と、前頁ボタン462と、次頁ボタン463と、確定ボタン464とを表示している。
【0152】
この更新ボタン461は、広告データ設定画面400を表示中に、写真シール作成装置100がサーバー10から新しい広告データを受信しても、広告データ設定画面400が自動的に更新されないため、オペレーターの入力操作によって広告データ設定画面400を更新する機能を有する。
【0153】
また、前頁ボタン462及び次頁ボタン463は、記憶部202に記憶している広告データが広告データ設定画面400に全て表示しきれない場合に、ページ送りあるいはページ戻しで全ての広告データを表示する機能を有し、オペレーターによる入力を許容するものである。
【0154】
確定ボタン464は、広告データ設定画面400での全ての設定入力が確定したことを入力する。
広告データ設定画面400における各ボタン操作は、タッチペン136aを用いてタブレット内蔵モニター134aをタップして行う。
【0155】
なお、広告データの個別設定状態欄414〜454、表示ボタン415〜455、非表示ボタン416〜456及びテストボタン417〜457は、それぞれオペレーターによる入力操作を拒否する場合、あるいは全広告データに対して非表示ボタン404で非表示に設定された場合には、他の入力許容しているボタンと区別できるようボタンの色を灰色で表示して入力操作が無効であることをオペレーターに示す。
【0156】
また、前頁ボタン462あるいは次頁ボタン463で表示する広告データがない場合、該当ボタンは、ボタンの色を灰色で表示して入力操作が無効であることをオペレーターに示す。
【0157】
例えば、図15の広告データ設定画面400において、個別広告データ欄450の広告データが公開期間前である場合、写真シール作成装置100の制御部201は、図13のステップS363でオペレーターによる入力操作を許容しない入力拒否設定すると、個別設定状態欄454、表示ボタン455、非表示ボタン456及びテストボタン457をそれぞれ灰色で表示する。
【0158】
図13に戻り、広告データ設定画面400を表示すると、制御部201は、全広告データに対して広告表示設定欄401の非表示ボタン404が押下されたか判定する(ステップS365)。
【0159】
非表示ボタン404が押下されず、全広告データをデフォルトのまま表示する場合(ステップS364:No)、制御部201は、全広告データに対して広告表示設定欄401の表示ボタン403が押下されたか判定する(ステップS366)。
【0160】
表示ボタン403が押下されると(ステップS366:Yes)、制御部201は、設定状態欄402を「表示」に切り替える(ステップS367)。その後、制御部201は、処理を次のステップS369(図14参照)へ進める。
【0161】
一方、表示ボタン403が押下されなければ(ステップS366:No)、制御部201は、デフォルト設定のままと判断して処理を次のステップS369にすすめる。
【0162】
そして、図14において、制御部201は、テストボタン417〜457のいずれかが押下されたか判定する(ステップS369)。テストボタン417〜457のいずれかが押下されると(ステップS369:Yes)、制御部201の指示により、記憶部202は、押下されたテストボタンに対応する広告データを読み出して、RAM207に一時記憶する。そして、制御部201は、RAM207から広告データを読み出して、外付けモニター161に一回テスト表示する(ステップS370)。
【0163】
テスト表示が終了すると、制御部201は、非表示ボタン416〜456のいずれかが押下されたか判定する(ステップS371)。非表示ボタン416〜456のいずれかが押下されると(ステップS371:Yes)、制御部201は、押下された非表示ボタンに対応する広告データの個別設定状態欄を「非表示」に切り替えて表示する(ステップS372)。
【0164】
その後、制御部201は、確定ボタン464が押下されたか判定する(ステップS373)。確定ボタン464が押下されると(ステップS373:Yes)、制御部201は、全ての設定入力が完了したものと判断し、制御部201の指示により、設定情報を記憶部202に記憶する。その後、制御部201は、設定受付処理を終了する。
【0165】
一方、確定ボタン464が押下されない場合(ステップS373:No)、制御部201は、設定が完了していないものとして、処理を図13のステップS365まで戻す。
【0166】
なお、図13のステップS365において、全広告データに対して非表示ボタン404が押下されると(ステップS365:Yes)、制御部201は、設定状態欄402を「非表示」に切り替える(ステップS368)。その後、制御部201は、処理を図14のステップS373にすすめ、確定ボタン464が押下されたか判定する。
【0167】
また、図14のステップS369において、テストボタン417〜457のいずれかが押下されなければ(ステップS369:No)、制御部201は、処理をステップS371にすすめ、非表示ボタン416が押下されたか判定する。
【0168】
また、ステップS371において、非表示ボタン416〜456いずれも押下されず(ステップS371:No)、かつ表示ボタン415〜455のいずれかが押下されると(ステップS374:Yes)、制御部201は、押下された表示ボタンに対応する広告データの個別設定状態欄を「表示」に切り替える(ステップS375)。その後、制御部201は、処理をステップS373にすすめ、確定ボタン464が押下されたか判定する。
【0169】
一方、表示ボタン415〜455のいずれかも押下されなければ(ステップS374:No)、制御部201は、処理をステップS373にすすめ、確定ボタン464が押下されたか判定する。
このようにして全広告データ、あるいは各広告データに対して、表示、非表示の設定を行う。
【0170】
次に、写真シール作成装置100において、実際に広告を外付けモニター161に表示する動作について図16を用いて詳述する。
なお、図16は、広告表示処理の動作のフローチャートを示している。
【0171】
写真シール作成装置100が撮影を受け付ける運用状態になると、制御部201は、広告表示部160の外付けモニター161に広告を表示する広告表示処理を実行する。
【0172】
広告表示処理を実行すると、制御部201は、外付けモニター161に写真シール作成装置100のデモ画面を表示する(ステップS501)。
【0173】
このデモ画面は、写真シール作成装置100の操作案内、新しいフレーム画像、スタンプ画像など編集用アイテムの情報画面、人気のフレーム画像などのランキングを示すランキング画面などで構成し、順番に外付けモニター161に表示していく。
【0174】
制御部201は、外付けモニター161にデモ画面を表示しながら、撮影ユニット120の撮影空間S内において利用者が撮影中かをタッチパネルモニター125への入力操作等から判定する(ステップS502)。
【0175】
撮影空間S内にて利用者がおらず、いつでも撮影可能な状態、あるいはもうすぐ撮影が完了して、次の利用者が入場できる状態にあれば(ステップS502:Yes)、制御部201は、空き情報画面あるいは順番待ちの利用者に準備を促す案内画面を外付けモニター161に表示する(ステップS503)。その後、制御部201は、処理をステップS504にすすめる。
【0176】
なお、ステップS502において、撮影空間S内において利用者が撮影中の場合(ステップS502:No)、制御部201は、処理をステップS504にすすめる。
【0177】
そして、制御部201は、外付けモニター161に表示するデモ画面が全て表示したかを判定する(ステップS504)。全てのデモ画面の表示が完了していなければ(ステップS504:No)、制御部201は、処理をステップS501に戻し、全てのデモ画面を表示し終わるまで繰り返す。
【0178】
一方、全てのデモ画面の表示が完了すると(ステップS504:Yes)、制御部201は、記憶部202から広告データを1つ選択して、広告データに関連づけて記憶している公開期間と、現在の日付とを比較判定する(ステップS505)。現在の日付が公開期間内であれば(ステップS505:Yes)、制御部201は、広告データが表示可と設定されているか判定する(ステップS506)。
【0179】
広告データの個別設定状態欄が「表示」に設定されていれば(ステップS506:Yes)、制御部201の指示により、記憶部202は、広告データを読み出して、RAM207に一時記憶する。そして、制御部201は、RAM207から広告データを呼び出して、外付けモニター161に表示する(ステップS507)。その後、制御部201は、広告表示処理を終了する。
【0180】
一方、ステップS505において、現在の日付が公開期間外であれば(ステップS505:No)、あるいはステップS506において、広告データの個別設定状態欄が「非表示」に設定されていれば(ステップS506:No)、制御部201は、記憶部202に記憶している別の広告データを選択する(ステップS508)。
【0181】
その後、制御部201は、処理をステップS505に戻して、現在の日付が、別の広告データの公開期間内か、表示可の設定となっているかを判定する。
このようにして広告データに関連付けた公開期間と、設定情報とに基づいて広告データを外付けモニター161に表示する。また、この広告表示処理は、制御部201の指示により、繰り返し実行され、その都度表示する広告データを変更するものとする。
【0182】
次に、外付けモニター161に同一企業(A企業)の2種類の広告データを表示し、利用者に好感度の高い広告の選択入力を求め、その結果をサーバー10に一括送信する集計情報送信処理について、図17及び図18を用いて説明する。
なお、図17は、集計情報送信処理の動作を示すフローチャートを示し、図18は、広告の好感度を選択入力する画面の広告比較画面520を示している。
【0183】
まず、写真シール作成装置100の制御部201は、図17に示すように、外付けモニター161に広告データを表示する(ステップS511)。この際、制御部201は、図18のような広告比較画面520に2種類の広告データを表示する。
【0184】
この広告比較画面520は、上下2画面構成となっており、上段画面521には、A企業の広告ID「CM00001」の広告データを表示し、下段画面522には、A企業の広告ID「CM00002」の広告データを表示して、上段画面521と下段画面522の間には、「お好みの広告を選択してください」というメッセージを表示している。
【0185】
図17に戻り、写真シール作成装置100の制御部201は、外付けモニター161に広告比較画面520を表示すると、記憶部202に記憶している選択情報テーブル330の広告元「A企業」の表示回数を1つ加算して「33回」に修正登録する。
【0186】
その後、写真シール作成装置100の制御部201は、利用者が外付けモニター161に表示した2種類の広告データの一方を選択した選択情報の入力有無を判定する(ステップS512)。
【0187】
利用者が広告データのどちらか一方を選択して選択情報の入力があると(ステップS512:Yes)、制御部201は、選択情報テーブル330の選択された広告データに該当する広告IDの選択回数を1回加算して、選択割合を再計算し登録する(ステップS513)。
【0188】
例えば、図18の広告比較画面520において、上段画面521に表示している広告ID「CM00001」が利用者によって選択されると、制御部201は、選択情報テーブル330の広告ID「CM00001」の選択回数を1つ加算して「9回」に修正登録する。そして、制御部201は、広告ID「CM00001」と広告ID「CM00002」の選択割合を再計算し、それぞれ「27%」、「73%」に修正登録する。
【0189】
利用者の選択に基づいて選択情報テーブル330を修正登録すると、制御部201は、サーバー10から選択情報を集計した集計情報送信の要求有無を判定する(ステップS514)。サーバー10から集計情報送信の要求がなければ(ステップS514:No)、制御部201は、処理をステップS511に戻す。
【0190】
一方、サーバー10から集計情報送信の要求があれば(ステップS514:Yes)、制御部201は、全ての選択情報を集計した集計情報を作成する(ステップS515)。そして、制御部201は、作成した集計情報を通信回線50を介してサーバー10に送信する(ステップS516)。その後、制御部201は、集計情報送信処理を終了する。
【0191】
なお、ステップS512において、利用者がどちらの広告データも選択せず一定時間が経過する、あるいは広告表示処理による広告データの表示が行われている場合(ステップS512:No)、制御部201は、処理をステップS514にすすめ、サーバー10から選択情報を集計した集計情報の送信の要求有無を判定する。
【0192】
このようにして、広告表示システム1は、利用者に好みの広告データの選択入力を要求し、利用者が選択した全ての選択情報を集計した集計情報を一括してサーバー10に送信する。
【0193】
以上のように、通信回線50に接続する通信部203と、広告を表示する広告表示部160と、各種設定にかかる設定情報を入力許容するタブレット内蔵モニター134と、各種情報を記憶する記憶部202と、各部を制御する制御部201とを備えた写真シール作成装置100と、通信回線50を介して写真シール作成装置100と接続するサーバー10とで構成した広告表示システム1であって、サーバー10に、写真シール作成装置100へ配信する広告データと、広告データの各種情報を示す広告属性情報とを関連付けて記憶する広告データ記憶部30を備え、写真シール作成装置100の制御部201に、新着広告データの有無をサーバー10に問い合わせて、新着広告データがあれば、サーバー10から新着広告データをダウンロードして、記憶部202に記憶する広告データ削除取得処理と、広告表示部160に広告属性情報に基づいて広告データを表示する広告表示処理とを備えたことにより、広告を適切に表示する広告表示システム1を提供することができる。
【0194】
具体的には、広告データ削除取得処理により、写真シール作成装置100は、自動的にサーバー10にアクセスして、サーバー10の広告データ記憶部30に記憶している複数の広告データから新着広告データを自動的にダウンロードすることができる。
【0195】
また、広告データ削除取得処理において、写真シール作成装置100の記憶部202に記憶した設置属性情報テーブル300に基づいて新着広告データの有無をサーバー10に問い合わせて、サーバー10から新着広告データを取得する構成としたことにより、写真シール作成装置100は、サーバー10の広告データ記憶部30に記憶した全ての新着広告データを取得するのではなく、設置属性情報テーブル300の主な利用客などに応じた適切な新着広告データを取得することができる。
【0196】
さらに、サーバー10から適切な新着広告データを自動的に取得することにより、写真シール作成装置100が新着広告データを取得するたびに、オペレーターが設置場所や利用者などによっては不適切となる広告データを表示するか否かを設定する手間を省くことができる。
【0197】
従って、写真シール作成装置100は、その設置場所や主な利用者に応じた適切な新着広告データをサーバー10から取得することができる。
【0198】
加えて、広告表示システム1は、不要な広告データの取得を防止するとともに、写真シール作成装置100の記憶部202の限られた記憶容量を有効に活用することができる。
【0199】
また、写真シール作成装置100の記憶部202に、外付けモニター161に表示した広告比較画面520で入力された選択情報を記憶し、写真シール作成装置100の制御部201に、選択情報を集計した集計情報をサーバー10に送信する集計情報送信処理を備えたことにより、複数の写真シール作成装置において、利用者が広告比較画面520で選択入力した広告データの選択情報を集計した集計情報を、サーバー10で一括管理することができる。
【0200】
従って、設置場所などが異なる複数の写真シール作成装置100において利用者が選択した選択情報を一括管理して、利用者の違いによる広告データの好感度の違いなどを分析し、より効果的な広告データの表示に反映することができる。
【0201】
そして、広告表示処理により、ダウンロードした広告データを表示することができる。
【0202】
また、広告データ削除取得処理において、広告データに関連付けられた公開期間に基づいて、公開期間を過ぎていれば、広告データを自動的に削除することにより、広告表示システムは、記憶部202に記憶している広告データのうち、公開期間を過ぎた広告データを自動的に削除することができる。
【0203】
さらに、写真シール作成装置100の記憶部202の限られた記憶容量を有効に活用できるとともに、オペレーターが公開期間を確認して手動で削除するという手間を省くことができる。
【0204】
従って、例えば、セールなどの期間限定の広告が、その期間を過ぎても表示されるようなおそれを防止することができる。すなわち、広告表示システム1は、公開期間にしたがって適切に広告データを広告表示部160に表示することができる。
【0205】
また、広告データ設定受付処理において、写真シール作成装置100のタブレット内蔵モニター134に表示した広告データ設定画面400で、広告データを広告表示部160に表示するか否かの表示情報を入力許容し、写真シール作成装置100の制御部201に、入力された表示情報を受け付けて記憶部202に記憶することにより、オペレーターは、複数の広告データから写真シール作成装置100を設置している場所や利用者層などに応じて、最も広告効果が得られそうな広告データを適宜選択することができる。
【0206】
そして、広告表示システム1は、写真シール作成装置100の記憶部202に記憶した表示可能な広告データのみを表示することができる。
【0207】
例えば、女性の利用者が多い店舗であれば、化粧品など女性が関心を持つ広告データを選択して、広告表示部160に表示することができる。あるいは、未成年の利用者が多い店舗であれば、アルコール類やタバコなど未成年には不適切な広告を非表示とする、交通事故などに関する注意広告などを表示することもできる。
【0208】
従って、広告表示システム1は、設置場所や利用者層に応じた広告データを広告表示部160に表示することができる。
【0209】
さらに、広告データ設定受付処理において、写真シール作成装置100のタブレット内蔵モニター134に表示した広告データ設定画面400で、広告データを広告表示部160にテスト表示するか否かのテスト表示情報を入力許容し、入力されたテスト表示情報を受け付けて広告データを広告表示部160にテスト表示することにより、オペレーターは、広告データの表示あるいは非表示を選択する際、一度テスト表示してから選択することができる。
【0210】
そして、写真シール作成装置100の利用者層の関心を引くような広告が、あやまって非表示とされるおそれを防止することができる。逆に、利用者層にミスマッチな広告が表示されるおそれを防止することができる。
【0211】
従って、広告表示システム1は、より写真シール作成装置100の設置場所や利用者層に応じた広告データを表示することができる。
【0212】
加えて、広告データ設定受付処理において、広告データに関連付けられた公開期間に基づいて、公開期間前であれば、オペレーターによる入力操作を拒否する入力拒否設定を行うことにより、広告表示システム1は、公開期間前の広告データを広告表示部160に表示することだけでなく、表示あるいは非表示の設定選択やテスト表示の選択など全ての操作を受け付けないようにすることができる。そして、オペレーターは、この広告データが公開期間前であることを容易に認識することができる。
【0213】
従って、公開期間前の広告データの事前配信、受信が可能であるとともに、テスト表示も許容しないことで、不正な方法で公開期間前の広告データが流出するようなことを防止することができる。
【0214】
また、広告表示処理において、写真シール作成装置100の記憶部202に広告データに関連付けて記憶した公開期間に基づいて、公開期間前の広告データを広告表示部160に自動的に表示しないことにより、広告表示システム1は、公開期間前の広告データも自動的にダウンロードすることができ、かつ公開期間前に広告表示部160に表示することができない。すなわち、広告データの事前配信が可能となるとともに、サーバー10から自動的にダウンロードした広告データが、広告配信元が定めた公開開始前にあやまって公開されるおそれを防止できる。
【0215】
従って、広告表示システム1は、広告データを事前に配信、ダウンロードして、適切な公開期間に広告データを表示することができる。
【0216】
また、通信回線50に接続する通信部203と、広告を表示する広告表示部160と、各種設定にかかる設定情報を入力許容するタブレット内蔵モニター134と、各種情報を記憶する記憶部202と、各部を制御する制御部201とを備えた写真シール作成装置100と、通信回線50を介して写真シール作成装置100と接続するサーバー10とで構成した広告表示システム1を用いて、サーバー10の広告データ記憶部30で、写真シール作成装置100へ配信する広告データと、広告データの公開期間とを関連付けて記憶し、写真シール作成装置100の制御部201において、広告データ削除取得処理により、新着広告データの有無を前記サーバーに問い合わせて、新着広告データがあれば、サーバーから新着広告データをダウンロードして、記憶部202に記憶し、広告表示処理により、広告データに関連付けられた公開期間に基づいて、広告表示部160に広告データを表示する広告表示方法としたことにより、広告データを適切に表示する広告表示方法を提供することができる。
【0217】
また、通信回線50に接続する通信部203と、広告を表示する広告表示部160と、各種設定にかかる設定情報を入力許容するタブレット内蔵モニター160と、各種情報を記憶する記憶部202と、各部を制御する制御部201とを備えた写真シール作成装置100と、写真シール作成装置100へ配信する広告データと、広告データの公開期間とを関連付けて記憶する広告データ記憶部30を備え、通信回線50を介して写真シール作成装置100と接続するサーバー10とで構成した広告表示システム1を用いて、写真シール作成装置100の制御部201に、新着広告データの有無をサーバー10に問い合わせて、新着広告データがあれば、サーバー10から新着広告データをダウンロードして、記憶部202に記憶するステップと、広告データに関連付けられた公開期間に基づいて、広告表示部160に広告データを表示するステップとを実行させる広告表示プログラムとしたことにより、広告を適切に表示する広告表示プログラムを提供することができる。
【0218】
具体的には、広告表示プログラムは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体、サーバーからのダウンロード、あるいは写真シール作成装置100に組み込まれて提供することができる。
また、広告表示プログラムは、写真シール作成装置100のHDDなどの記憶部202に記憶して実行することができる。
【0219】
なお、本実施形態では、設置属性情報テーブル300の各項目は、写真シール作成装置100の設置場所や利用者など運用実績を把握するものであるから、これに限定せず適宜設定してもよい。
【0220】
また、選択情報テーブル330は、利用者に選択入力させたい内容によって、適宜構成を変更してもよい。
また、広告データに関連付けている各種情報は、広告データの識別、あるいは表示制御に関するパラメーターであることから、これに限定せず適宜設定してもよい。
【0221】
また、分類属性情報及び頻度属性情報は、サーバー10から取得して写真シール作成装置100の記憶部202に記憶している広告データに、オペレーターによって設定入力して記憶してもよい。
【0222】
また、写真シール作成装置100がサーバー10に新着広告データを問い合わせるタイミングを、写真シール作成装置100の電源投入後としたが、これに限らず毎日決まった時間に実行するようにしてもよい。もしくは、広告データをサーバー10から定期的に配信する、DVD−ROMなどの記憶媒体で配信するようにしてもよい。
【0223】
また、広告データ削除取得処理において、主な利用客層に基づいてサーバー10から新着広告データを取得したが、これに限らず、設置場所などに基づいてもよい、あるいは設置場所や利用客層などを複数組み合わせた条件に基づいて新着広告データを取得してもよい。
【0224】
また、写真シール作成装置100の制御部201で、記憶部202に記憶した広告データの公開期間と現在の日付とを比較判定して、広告データが公開可能か判定したが、サーバー10に問い合わせて、広告データが公開可能か判定するようにしてもよい。
【0225】
この場合、例えば、広告データ削除取得処理において、写真シール作成装置100がサーバー10に公開期間を問い合わせて、サーバー10で現在の日付と公開期間とを比較判定し、その判定結果を写真シール作成装置100に送信する。そして、写真シール作成装置100の制御部201は、判定結果に基づいて記憶部202に記憶している公開期間を経過した広告データを自動的に削除する。
【0226】
また、広告データは、予め暗号化しておき、公開期間になると暗号を解除する、あるいは写真シール作成装置100においてパスワードを入力することによって暗号を解除するようにしてもよい。
【0227】
このようにすることで、写真シール作成装置100の日付設定を変更して、不正に広告データを閲覧、表示することを防止することができる。さらに、サーバー10側で公開期間を一括して管理設定することができる。
なお、広告データの公開期間のエンド期日を設けないなどして、広告データが自動的に削除されないようにしてもよい。
【0228】
また、広告データ設定受付処理において、公開期間に基づいて広告データへの入力拒否設定を行ったが(図13のステップS361〜S363参照)、これを広告データ削除取得処理において行うようにしてもよい。この場合、広告データ設定受付処理を実行すると、最初に広告データ設定画面400を表示することができる(図13中のステップS364参照)。
【0229】
また、広告データ設定画面400をタブレット内蔵モニター134に表示したが、これに限定せず外付けモニター161に表示する、タッチパネルモニター125に表示する、メンテナンス扉139内に設けた専用端末に表示するなどとすることができる。
【0230】
さらに、広告データ設定画面400をいずれかのモニターに表示する設定入力モードに切替える機器は、メンテナンス扉139内に限らず、前方ユニット121の硬貨投入返却口127の扉内、広告表示部160下部の扉内などに配置することができ、広告データ設定画面400を表示するモニターと自由に組み合わせた形態で運用することができる。
また、広告データは、外付けモニター161だけでなく、タブレット内蔵モニター134やタッチパネルモニター125に表示してもよい。
【0231】
また、設置属性情報テーブル300は、写真シール作成装置100の記憶部202に記憶したが、これに限らすサーバー10の広告データ記憶部30に記憶してもよい。
この場合、設置属性情報テーブル300は、機器ID、設置場所、時間帯及び主な利用者などの情報を複数台の写真シール作成装置分登録可能な構成とする。
【0232】
そして、例えば、図12の広告データ削除取得処理のステップS344において、写真シール作成装置100の制御部201は、サーバー10の広告データ記憶部30に新着広告データが記憶されているかサーバー10に問い合わせる問合せ情報を、通信回線50を介してサーバー10に送信する。なお、制御部201は、問合せ情報に写真シール作成装置100の機器IDを関連付けてサーバー10に送信する。
【0233】
問合せ情報をサーバー10が受信すると、サーバー10の制御部20は、問合せ情報を送信した写真シール作成装置100の機器IDをもとに、広告データ記憶部30に記憶している設置属性情報テーブル300の該当する機器IDの主な利用客層の項目を参照して、主な利用客層が「女性」であると判断する。
【0234】
さらに、サーバー10の制御部20は、複数の広告データのうち、分類属性情報が「女性向け」である広告データを検索して新着広告データの有無を確認する。その後、新着広告データの有無に応じた応答情報を、通信回線50を介して写真シール作成装置100に送信するようにしてもよい。
【0235】
このように、設置属性情報テーブル300を複数の写真シール作成装置100の機器ID、設置場所、時間帯及び主な利用者などの情報を登録可能な構成とし、写真シール作成装置100の広告データ削除取得処理を、新着広告データの有無をサーバー10に問い合わせて、サーバー10において、広告データ記憶部30に記憶された設置属性情報テーブル300に基づいて、写真シール作成装置の機器IDに応じて選択された新着広告データをサーバー10から取得する構成としたことにより、写真シール作成装置100は、その設置場所や時間帯に応じて利用者が関心を持つような広告データをサーバー10から取得することができる。
【0236】
さらに、例えば、複数台の写真シール作成装置を設置している店舗において、店舗単位の設置属性情報テーブル300をサーバー10で一括管理すれば、店舗に設置している全ての写真シール作成装置で設置属性情報テーブル300を共用することができる。
【0237】
従って、オペレーターが写真シール作成装置1台1台設定する手間を省くことができる。さらに、写真シール作成装置100を入れ替えたりしても、オペレーターが設置属性情報テーブル300を再設定する手間を省き、すぐに写真シール作成装置100を稼働することができる。
【0238】
なお、外付けモニター161に上下2画面構成とした広告比較画面520を表示したが、2画面以上の構成であってもよい。さらに、広告比較画面520を用いて広告データの好感度を調査したが、これに限定にせず選択回答式のアンケートなどとしてもよい。
【実施例2】
【0239】
本実施形態の広告表示処理において、利用者が選択した撮影コースに基づいて広告データを選択し、編集ユニット130のタブレット内蔵モニター134に表示する例について図19を用いて説明する。
なお、図19は、実施例2における広告表示処理の動作のフローチャートを示している。
【0240】
また、写真シール作成装置100の外観、広告表示システム1のブロック構成、及び広告データ削除取得処理、広告データ設定受付処理は、上述した実施例1と同じなので詳しい説明を省略する。
【0241】
ただし、撮影ユニット120のタッチパネルモニター125には、撮影時に選択可能な撮影コース選択ボタン(図示省略)を表示している。この撮影コース選択ボタンは、肌の写真写りを調整する「美肌コース」、利用者に合わせて背景画像や装飾を変更する「ファミリーコース」や「カップルコース」の3種類で構成され、利用者が適宜選択入力することができる。
【0242】
まず、写真シール作成装置100の制御部201は、図19に示すように、広告表示処理を開始すると、撮影ユニット120の撮影空間S内において利用者が撮影中かをタッチパネルモニター125への入力操作等から判定する(ステップS601)。
【0243】
撮影空間S内で利用者が撮影中でなければ(ステップS601:No)、制御部201は、処理をステップS601に戻す。一方、撮影空間S内で利用者が撮影中であれば(ステップS601:Yes)、制御部201は、利用者が選択した撮影コースを判別する(ステップS602)。
【0244】
ここで、利用者が「美肌コース」を選択していると(ステップS602:1)、制御部201は、利用者が女性客であると判定する(ステップS603)。そして、制御部201は、記憶部202に記憶している設置属性情報テーブル300の時間帯別利用客層の項目のうち、撮影時間に対応する「女性」の欄の数値を1つ加算して登録するフィードバック処理を行う(ステップS606)。
【0245】
さらに、制御部201は、記憶部202に記憶している複数の広告データのうち、分類属性情報が「女性向け」となっている広告データを1つ選択する(ステップS607)
その後、制御部201は、広告データに関連づけて記憶している公開期間と、現在の日付との比較判定、及び広告データが表示可と設定されているかを判定する(ステップS608)。現在の日付が公開期間内で、かつ広告データの個別設定状態欄が「表示」に設定されていれば(ステップS608:Yes)、制御部201は、撮影が終了したかを判定する(ステップS609)。
【0246】
撮影が終了すると(ステップS609:Yes)、制御部201の指示により、記憶部202は、広告データを読み出して、RAM207に一時記憶する。そして、制御部201は、RAM207から広告データを呼び出して、編集ユニット130のタブレット内蔵モニター134に表示する(ステップS610)。その後、制御部201は、広告表示処理を終了する。
【0247】
なお、ステップS608において、現在の日付が公開期間外であり、かつ広告データの個別設定状態欄が「非表示」に設定されている場合、現在の日付が公開期間外である、もしくは広告データの個別設定状態欄が「非表示」に設定されている場合(ステップS608:No)、制御部201は、分類属性情報が「女性向け」となっている別の広告データを記憶部202から1つ選択する(ステップS611)。
【0248】
その後、制御部201は、処理をステップS608に戻して、現在の日付が、別の広告データの公開期間内か、表示可の設定となっているかを判定する。
【0249】
また、ステップS609において、撮影が終了していなければ(ステップS609:No)、制御部201は、処理をステップS609に戻し、撮影が終了するまで次のステップへ進むのを待機する。
【0250】
また、ステップS602において、利用者が「ファミリーコース」を選択していると(ステップS602:2)、制御部201は、利用者がファミリー客であると判定する(ステップS604)。
【0251】
そして、制御部201は、記憶部202に記憶している設置属性情報テーブル300の時間帯別利用客層の項目のうち、撮影時間に対応する「家族」の欄の数値を1つ加算して登録するフィードバック処理を行う(ステップS606)。
【0252】
さらに、制御部201は、記憶部202に記憶している複数の広告データのうち、分類属性情報が「ファミリー向け」となっている広告データを1つ選択する(ステップS607)
また、ステップS602において、利用者が「カップルコース」を選択していると(ステップS602:3)、制御部201は、利用者がカップル客であると判定する(ステップS605)。
【0253】
そして、制御部201は、記憶部202に記憶している設置属性情報テーブル300の時間帯別利用客層の項目のうち、撮影時間に対応する「カップル」の欄の数値を1つ加算して登録するフィードバック処理を行う(ステップS606)。
【0254】
さらに、制御部201は、記憶部202に記憶している複数の広告データのうち、分類属性情報が「カップル向け」となっている広告データを1つ選択する(ステップS607)
このようにして広告データに関連付けた分類属性情報と、設置属性情報テーブル300と、利用者が選択した撮影コースに基づいて広告データをタブレット内蔵モニター134に表示することにより、広告を適切に表示する広告表示システム1を提供することができる。
【0255】
具体的には、写真シール作成装置100に、利用者が操作して撮影コースの選択入力を入力許容する撮影コース選択ボタンを備え、写真シール作成装置100の制御部201に、撮影コース選択ボタンで入力した撮影コースから利用者層を判別することにより、写真シール作成装置100は、利用者が選択した撮影コースによって、利用者が女性か、カップルかなどの利用者層を判別することができる。
【0256】
また、広告表示処理を、利用者層に基づいて選択した広告データをタブレット内蔵モニター134に表示する構成としたことにより、写真シール作成装置100は、写真シール作成装置100の利用者に対して、撮影終了後、編集ユニット130で編集可能になるまでの待ち時間や、写真シール出力の待ち時間に退屈しないように、利用者層に基づいて利用者が関心を持ちそうな適切な広告データを選択し、タブレット内蔵モニター134に表示することができる。
【0257】
従って、写真シール作成装置100のタブレット内蔵モニター134に、利用者が関心を持たないような広告を表示するおそれがなく、利用者が関心を持つような広告を適切に表示することで、より広告効果を得ることができる。
【0258】
また、写真シール作成装置100の制御部201に、利用者層に基づいて設置属性情報テーブル300を修正登録するフィードバック処理を備えたことにより、設置属性情報テーブル300を、実際の利用実績に基づいて自動的に修正登録することができる。
【0259】
さらに、設置属性情報テーブル300には、利用実績が蓄積されるので、広告表示システム1は、より利用者層に応じた適切な広告データを選択して表示することができる。
【0260】
なお、撮影コースは、上述したコースに限らず、写真シール作成装置100のタッチパネルモニター125で入力操作可能な様々撮影コースとすることができる。さらに、利用者層の判別条件は、複数の撮影コースのうち単一のコースで判別してもよいし、複数の撮影コースを組み合わせて判別してもよい。
【実施例3】
【0261】
本実施形態の広告表示処理において、広告データに関連付けて記憶している頻度属性情報に基づいて広告データを外付けモニター161に表示する例について図20を用いて説明する。
なお、図20は、実施例3における広告表示処理の動作のフローチャートを示している。
【0262】
また、写真シール作成装置100の外観及び構成、広告表示システム1のブロック構成は、上述した実施例1と同じなので詳しい説明を省略する。
また、広告データは、外付けモニター161に1回表示されるたびにRAM207内に、広告IDに関連付けて表示回数を記憶するものとする。
【0263】
なお、実施例1の広告データ削除取得処理のステップS344(図12参照)において、写真シール作成装置100の制御部201は、設置属性情報テーブル300に基づいて新着広告データをサーバー10に問い合わせたが、実施例3では、設置属性情報テーブル300に関わらず全ての新着広告データを取得するものとする。
【0264】
まず、写真シール作成装置100の制御部201は、図20に示すように、広告表示処理を開始すると、外付けモニター161にデモ画面や空き案内画面などを表示する(ステップS621)。このステップS621は、実施例1のステップS501からS504(図16参照)と同一処理なので詳しい説明は省略する。
【0265】
デモ画面の表示が終了すると、制御部201は、記憶部202に記憶している複数の広告データから広告データを1つ選択する(ステップS622)。広告データを選択する際、制御部201は、設置属性情報テーブル300の時間帯別利用客層の項目を参照して、現時刻における最も多い利用者層に基づいて広告データを1つ選択する。
【0266】
例えば、現時刻が19:00である場合、制御部201は、設置属性情報テーブル300の時間帯別利用客層の項目を参照し、現時刻における主な利用者が「女性」であると判断する。そして、制御部201は、記憶部202に記憶している複数の広告データのうち、分類属性情報が「女性向け」である広告データの1つを選択する。
【0267】
その後、制御部201は、RAM207内に記憶している選択した広告データの表示回数や全ての広告データの表示回数に基づいて、選択した広告データの表示頻度を計算する(ステップS623)。選択した広告データの表示頻度を計算すると、制御部201は、選択した広告データの頻度属性情報の表示頻度を読み取り、計算結果と比較する(ステップS624)。
【0268】
計算した表示頻度が頻度属性情報の表示頻度と同等であれば(ステップS624:Yes)、制御部201は、処理を次のステップへ進める。
【0269】
その後、制御部201は、広告データに関連づけて記憶している公開期間と、現在の日付とを比較判定する(ステップS625)。現在の日付が公開期間内であれば(ステップS625:Yes)、制御部201は、広告データが表示可と設定されているか判定する(ステップS626)。
【0270】
広告データの個別設定状態欄が「表示」に設定されていれば(ステップS626:Yes)、制御部201の指示により、記憶部202は、広告データを読み出して、RAM207に一時記憶する。そして、制御部201は、RAM207から広告データを呼び出して、外付けモニター161に表示する(ステップS627)。その後、制御部201は、広告表示処理を終了する。
【0271】
一方、ステップS624において、計算した表示頻度が頻度属性情報の表示頻度と同等でなければ(ステップS624:No)、またはステップS625において、現在の日付が公開期間外であれば(ステップS625:No)、あるいはステップS626において、広告データの個別設定状態欄が「非表示」に設定されていれば(ステップS626:No)、制御部201は、分類属性情報が「女性向け」となっている別の広告データを記憶部202から1つ選択する(ステップS628)。
【0272】
その後、制御部201は、処理をステップS623に戻して、別の広告データの表示頻度を計算し、計算した表示頻度が頻度属性情報の表示頻度と同等か、現在の日付が別の広告データの公開期間内か、表示可の設定となっているかを判定する。
【0273】
このようにして、設置属性情報テーブル300に基づいて選択した広告データを、頻度属性情報に基づいて表示することにより、広告を適切に表示する広告表示システム1を提供することができる。
【0274】
具体的には、広告表示処理を、写真シール作成装置100の記憶部202に記憶した設置属性情報テーブル300に基づいて選択した広告データを外付けモニター161に表示する構成としたことにより、写真シール作成装置100は、設置属性情報テーブル300の時間帯別利用者層に応じた適切な広告データを選択して、広告表示部に表示することができる。
【0275】
また、広告表示処理を、頻度属性情報に基づいて広告データを外付けモニター161に表示する構成としたことにより、写真シール作成装置100は、表示可能な全ての広告データを均等な頻度で表示するのではなく、頻度属性情報に基づいて広告データを表示する頻度を変更することができる。
【0276】
例えば、ある製品を大々的に宣伝したい場合、頻度属性情報の表示頻度を高くすることにより、この製品の広告データを外付けモニター161に頻繁に表示することができる。
従って、写真シール作成装置100は、広告データの重要度などに応じて広告データを適宜、外付けモニター161に表示することができる。
【0277】
なお、頻度属性情報は、広告料に応じた表示頻度、広告の人気度に応じた表示頻度などとすることができる。
また、ステップS622において、制御部201が記憶部202から広告データを選択する際、制御部201は、設置属性情報テーブル300の時間帯別利用者層を参照したが、これに限定せず設置属性情報テーブル300の他の情報に基づいて広告データを選択してもよい。
【0278】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の回線接続部は、実施形態の通信部203に対応し、
以下同様に、
設定入力部は、広告データ設定画面400に対応し、
設置属性情報は、機器ID、設置場所、主な利用客層、利用客数、時間帯別利用客層に対応し、
利用者層は、女性、家族、カップルに対応し、
モード選択入力部は、撮影コース選択ボタンに対応し、
撮影モードは、美肌コース、ファミリーコース、カップルコースに対応し、
選択入力部は、広告比較画面520に対応し、
広告データ取得処理は、ステップS344〜ステップS346に対応し、
広告表示処理は、ステップS505に対応し、
利用者層判別処理は、ステップS602〜ステップS605に対応し、
フィードバック処理は、ステップS606に対応し、
集計情報送信処理は、ステップS514〜ステップS516に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【0279】
例えば、実施例1の集計情報送信処理において得られた広告データの好感度結果を、実施例3の頻度属性情報に反映させてもよい。そうすると、利用者の好感が高い広告データを頻繁に表示することができ、より利用者に関心を持ってもらうことができる。
【0280】
このように、上述の実施例1から実施例3を適宜組み合わせた広告表示システム1としてもよい。なお、実施例1から実施例3を全て組み合わせた広告表示システム1であってもよい。
【符号の説明】
【0281】
1…広告表示システム
10…サーバー
30…広告データ記憶部
50…通信回線
100…写真シール作成装置
160…広告表示部
201…制御部
202…記憶部
203…通信部
320…広告属性情報
324…頻度属性情報
330…設置属性情報テーブル
400…広告データ設定画面
520…広告比較画面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線に接続する回線接続部と、
広告を表示する広告表示部と、
各種設定にかかる設定情報を入力許容する設定入力部と、
各種情報を記憶する記憶部と、
前記各部を制御する制御部とを備えた写真シール作成装置と、
前記通信回線を介して前記写真シール作成装置と接続するサーバーとで構成した広告表示システムであって、
前記サーバーに、
前記写真シール作成装置へ配信する広告データと、該広告データの各種情報を示す広告属性情報とを関連付けて記憶する広告データ記憶部を備え、
前記写真シール作成装置の制御部に、
新規広告データの有無を前記サーバーに問い合わせて、新規広告データがあれば、前記サーバーから新規広告データを取得して、前記記憶部に記憶する広告データ取得処理と、
前記広告表示部に前記広告属性情報に基づいて広告データを表示する広告表示処理とを備えた
広告表示システム。
【請求項2】
前記サーバーの前記広告データ記憶部、もしくは前記写真シール作成装置の前記記憶部のどちらか一方に、
前記写真シール作成装置の所定の設置条件を示す設置属性情報を登録する設置属性情報テーブルを備え、
前記広告データ取得処理、及び前記広告表示処理の少なくとも一方を、
前記設置属性情報テーブルに基づいて行う構成とした
請求項1に記載の広告表示システム。
【請求項3】
前記写真シール作成装置の前記広告データ取得処理を、
前記写真シール作成装置の前記記憶部に記憶した前記設置属性情報テーブルに基づいて新規広告データの有無を前記サーバーに問い合わせて、前記サーバーから新規広告データを取得する構成とした
請求項2に記載の広告表示システム。
【請求項4】
前記設置属性情報テーブルを
複数の写真シール作成装置の設置属性情報を登録可能な構成とし、
前記写真シール作成装置の前記広告データ取得処理を、
新規広告データの有無を前記サーバーに問い合わせて、前記サーバーにおいて、前記広告データ記憶部に記憶された前記設置属性情報テーブルに基づいて、各写真シール作成装置に応じて選択された新規広告データを前記サーバーから取得する構成とした
請求項2に記載の広告表示システム。
【請求項5】
前記広告表示処理を、
前記写真シール作成装置の前記記憶部に記憶した前記設置属性情報テーブルに基づいて選択した前記広告データを前記広告表示部に表示する構成とした
請求項2から4のいずれか1つに記載の広告表示システム。
【請求項6】
前記写真シール作成装置に、
利用者が操作して撮影モードの選択入力を入力許容するモード選択入力部を備え、
前記写真シール作成装置の制御部に、
前記モード選択入力部で入力した撮影モードから利用者層を判別する利用者層判別処理を備えた
請求項1から5のいずれか1つに記載の広告表示システム。
【請求項7】
前記広告表示処理を、
前記利用者層に基づいて選択した前記広告データを前記広告表示部に表示する構成とした
請求項6に記載の広告表示システム。
【請求項8】
前記写真シール作成装置の前記制御部に、
前記利用者層に基づいて前記設置属性情報テーブルの前記設置属性情報を修正登録するフィードバック処理を備えた
請求項6または7に記載の広告表示システム。
【請求項9】
前記写真シール作成装置の前記記憶部に、
前記広告データを表示する頻度を示す頻度属性情報を前記広告データに関連付けて記憶し、
前記広告表示処理を、
前記頻度属性情報に基づいて前記広告データを前記広告表示部に表示する構成とした
請求項1から8のいずれか1つに記載の広告表示システム。
【請求項10】
前記写真シール作成装置に、
前記広告データに対する利用者の選択情報を入力許容する選択入力部を備え、
前記写真シール作成装置の記憶部に、
前記選択入力部で入力された選択情報を記憶し、
前記写真シール作成装置の制御部に、
前記選択情報を集計した集計情報を前記サーバーに送信する集計情報送信処理を備えた
請求項1から9のいずれか1つに記載の広告表示システム。
【請求項11】
通信回線に接続する回線接続部と、広告を表示する広告表示部と、各種設定にかかる設定情報を入力許容する設定入力部と、各種情報を記憶する記憶部と、前記各部を制御する制御部とを備えた写真シール作成装置と、
前記通信回線を介して前記写真シール作成装置と接続するサーバーとで構成した広告表示システムを用いて、
前記サーバーの広告データ記憶部で、
前記写真シール作成装置へ配信する広告データと、該広告データの各種情報を示す広告属性情報とを関連付けて記憶し、
前記写真シール作成装置の制御部において、
広告データ取得処理により、新規広告データの有無を前記サーバーに問い合わせて、新規広告データがあれば、前記サーバーから新規広告データを取得して、前記記憶部に記憶し、
広告表示処理により、前記広告表示部に前記広告属性情報に基づいて広告データを表示する
広告表示方法。
【請求項12】
通信回線に接続する回線接続部と、広告を表示する広告表示部と、各種設定にかかる設定情報を入力許容する設定入力部と、各種情報を記憶する記憶部と、前記各部を制御する制御部とを備えた写真シール作成装置と、
該写真シール作成装置へ配信する広告データと、該広告データの各種情報を示す広告属性情報とを関連付けて記憶する広告データ記憶部を備え、前記通信回線を介して前記写真シール作成装置と接続するサーバーとで構成した広告表示システムを用いて、
前記写真シール作成装置の制御部に、
新規広告データの有無を前記サーバーに問い合わせて、新規広告データがあれば、前記サーバーから新規広告データを取得して、前記記憶部に記憶するステップと、
前記広告表示部に前記広告属性情報に基づいて広告データを表示するステップとを実行させる
広告表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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