説明

広告表示装置

【課題】使用済み充電電池と充電済み充電電池とを容易に、且つ短時間で交換でき、さらに広告を視聴する機会を新たに生み出す広告表示装置を提供する。
【解決手段】各種広告情報を表示可能な広告表示部11と、各種充電済み充電電池20を格納する格納部12と、格納部12に格納された充電済み充電電池20が取出可能な電池取出口15と、各種携帯情報端末の使用済み充電電池30を投入可能な電池投入口16とを有し、充電電池の交換を可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種商品やサービス等の広告を表示する広告表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話や、スマートフォン等の携帯情報端末は飛躍的に性能が進歩し、小型化、軽量化、高機能化へ進んでいる。特にスマートフォンは、通話や、メールの送受信に限らず、Web情報の閲覧、写真や動画の撮影、ダウンロードしたワンセグTV、ラジオ、音楽等の視聴、ユーザーのスケジュール管理、及びダウンロードしたゲーム等のソフトウェアを利用することが可能である。スマートフォン等の携帯情報端末は、本体にセットされた電池パックにより駆動するものである。電池パックとして、繰り返し充電可能な二次電池、例えばニッケル水素電池、リチウムイオン電池が使用されている。
【0003】
また、スマートフォン等の携帯情報端末の小型化、軽量化、高機能化を実現するために、二次電池の小型化、軽量化、さらに電池の高容量化も実現されているが、小型、軽量化した二次電池の蓄積電力には限界があるのが現状である。そのため、ユーザーが、充電済みのスマートフォン等の携帯情報端末を所持し、外出時、例えば通勤や通学時、仕事や休憩中に、通話、メールの送受信、Web情報の閲覧、ダウンロードしたワンセグTV、ラジオ、音楽等の視聴、ユーザーのスケジュール管理、ゲームを行うことにより、電池パックの残存充電量が減少していき、ついには残存充電量が不足し、スマートフォンの使用中に、スマートフォン等の各機能が使用不可となり、仕事等に支障をきたす状況が生じるおそれがある。
【0004】
このような状況を回避するため、ユーザーは、充電器を普段から携帯し、家庭や職場等において充電したり、コンビニエンスストアや家電量販店等で販売されている乾電池から充電できる簡易的な充電器等を購入したり、又は特許文献1に開示されたコンビニエンスストア等に設置されたセルフサービス式充電スタンドを使用していた。
【0005】
また、ユーザーが地上鉄道、地下鉄道、バス及び飛行機等を利用するため、駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペースを訪れた際、ユーザーが携帯電話や、スマートフォン等を操作している時に、電池パックの残存充電量が不足していることに気がつくことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−215398
【特許文献2】特開2003−208539
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、充電器を常時携帯していたとしても、家庭や職場等に行く必要があり、駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペースでは充電器を使用できないため、スマートフォンが使用できない。また、充電器を常時携帯することが煩わしい場合もあるのに加え、家庭や職場等に充電器を置き忘れるおそれもある。さらに、簡易的な充電器等を購入するにしても、コンビニエンスストア等に行く必要があるのに加え、簡易的な充電器等であっても、気軽に購入出来るほど安いものではなかった。
【0008】
また、特許文献1に開示された充電スタンドは、携帯電話端末の電池パックを急速に充電可能であるが、ユーザーが利用している携帯電話端末を充電スタンドに接続し、充電する構成であるため、ユーザーは、携帯電話端末の充電が完了した後、充電スタンドからユーザーの携帯電話端末等を取り外す必要がある。そのため、携帯電話端末等の充電が完了する前に、ユーザーが乗車する予定の地上鉄道や、地下鉄道や、バス等がホーム、バスターミナル等に到着した場合、ユーザーは地上鉄道、地下鉄道、バス等に乗り遅れるおそれがある。
【0009】
駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペースには、各種文字、画像、音等で表示される広告を表示可能なサインボード等の広告表示装置が設置されており、広告表示装置の中には、ユーザーの携帯電話や、スマートフォン等の携帯情報端末に広告やクーポン等を配信する広告表示装置がある(特許文献2参照)。ここで、広告やクーポンの配信を受けるためだけに、広告に表示されているQRコード等を読み取る必要や、URLにアクセスする必要がある。
【0010】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、スマートフォン等の携帯情報端末の使用済み充電電池を充電済み充電電池と交換する間に、ユーザーに広告を視聴する機会を生み出すことにより、新しい広告効果を得ることができる表示広告装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の広告表示装置は、各種広告情報を表示可能な広告表示部と、各種充電済み充電電池を格納する格納部と、前記格納部に格納された充電済み充電電池が取出可能な電池取出口と、各種携帯情報端末の使用済み充電電池を投入可能な電池投入口とを有することを特徴とする。
この構成により、様々な場所に設置可能な表示広告装置において、ユーザーが利用する携帯情報端末、例えば携帯電話やスマートフォン等の使用済み充電電池を充電済み充電電池と容易に交換可能となる。一方、企業側は、ユーザーが使用済み充電電池を充電済み充電電池と交換することにより、ユーザーに企業の商品やサービスの広告を視聴させる機会を生じさせ、新しい広告効果を得ることが可能となる。
【0012】
本発明の広告表示装置は、現金を投入可能な現金投入口と、各種携帯情報端末の充電済み充電電池を選択可能とする電池選択部とを備え、前記現金投入口に投入された現金の金銭的価値を判定する金銭的価値判定手段と、前記金銭的価値判定手段が判定した金銭的価値に基づき、前記電池選択部により選択された充電済み充電電池を前記格納部から前記電池取出口に搬送する電池搬送手段とを有することを特徴とする。
この構成により、ユーザーは充電済み充電電池を手間をかけることなく取得できる。
【0013】
本発明の広告表示装置は、前記電池投入口に投入された使用済み充電電池の電池情報を取得する電池情報取得手段と、前記電池情報取得手段が取得した使用済み充電電池の電池情報を記憶する電池情報記憶手段と、前記電池情報記憶手段が記憶した使用済み充電電池の電池情報を識別する電池情報識別手段とを有することを特徴とする。
この構成により、ユーザーが使用した使用済み充電電池の電池情報を容易に識別することが可能となる。
【0014】
本発明の広告表示装置は、前記電池情報識別手段が識別した使用済み充電電池の電池情報により、前記使用済み充電電池を充電する充電手段と、前記充電手段により充電が完了した使用済み充電電池を充電済み充電電池として、前記格納部に格納する電池格納手段とを有することを特徴とする。
この構成により、使用済み充電電池を充電し、充電済み充電電池として、格納部に格納するため、充電電池交換の費用を抑えることができる。
【0015】
本発明の広告表示装置は、前記電池情報識別手段が識別した使用済み充電電池の電池情報に基づいて、所定の広告情報を前記広告表示部に送信する広告送信手段とを有することを特徴とする。
この構成により、企業側は、ユーザーが使用済み充電電池を充電済み充電電池と交換することにより、ユーザーに企業の商品やサービスの広告を視聴させる機会を生じさせ、新しい広告効果を得ることが可能となる。
【0016】
本発明の広告表示装置は、前記電池情報識別手段が識別した使用済み充電電池の電池情報により、所定の現金を出金する出金手段とを有することを特徴とする。
この構成により、充電電池の交換を行ったユーザーは、所定の現金を取得できる。
【0017】
本発明の広告表示装置は、前記使用済み充電電池を急速充電可能な急速充電手段を有し、前記急速充電手段が前記使用済み充電電池を急速充電する間、前記広告表示部が所定の広告情報を表示することを特徴とする。
この構成により、急速充電の間、ユーザーに商品やサービス等の広告を視聴させることが可能となり、広告の価値を向上させることができる。
【0018】
本発明の広告表示装置は、駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペース等に設置することを特徴とする。
この構成により、駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペース等を利用するユーザーに、当該パブリックスペースに設けられた広告表示装置に表示される各種広告を視聴させることができるため、新しい広告効果を得ることが可能となる。
【0019】
本発明の広告表示装置は、各種広告情報を表示可能な広告表示部と、各種充電済み充電電池を格納する格納部と、現金を投入可能な現金投入口と、各種携帯情報端末の充電済み充電電池を選択可能とする電池選択部と、前記格納部に格納された充電済み充電電池が取出可能な電池取出口と、各種携帯情報端末の使用済み充電電池を投入可能な電池投入口とを備え、前記現金投入口に投入された現金の金銭的価値を判定する金銭的価値判定手段と、前記金銭的価値判定手段が判定した金銭的価値に基づき、前記電池選択部により選択された充電済み充電電池を前記電池取出口に搬送する電池搬送手段と、前記電池投入口に投入された使用済み充電電池の電池情報を取得する電池情報取得手段と、前記電池情報取得手段が取得した使用済み充電電池の電池情報を記憶する電池情報記憶手段と、前記電池情報記憶手段が記憶した使用済み充電電池の電池情報を識別する電池情報識別手段と、前記電池情報識別手段が識別した使用済み充電電池の電池情報により、前記使用済み充電電池を充電する充電手段と、前記充電手段により充電が完了した使用済み充電電池を充電済み充電電池として、前記格納部に格納する電池格納手段と、前記電池情報識別手段が識別した使用済み充電電池の電池情報により、所定の現金を出金する出金手段と、前記電池情報識別手段が識別した使用済み充電電池の電池情報に基づいて、前記広告表示部に所定の広告情報を送信する広告送信手段とを有することを特徴とする。
この構成により、様々な場所に設置可能な表示広告装置において、ユーザーが広告を視聴することにより、ユーザーが利用する携帯情報端末、例えば携帯電話やスマートフォン等の使用済み充電電池を充電済み充電電池と容易に交換可能となる。また、ユーザーが使用済み充電電池を充電済み充電電池と交換することにより、ユーザーは金銭的負担を抑えることができる。一方、スマートフォン等を製造、又は販売する企業側は使用済み充電電池を手間をかけることなく回収できる。また、企業側は、ユーザーが使用済み充電電池を充電済み充電電池と交換することにより、ユーザーに企業の商品やサービスの広告を視聴させる機会を生じさせ、新しい広告効果を得ることが可能となる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の広告表示装置を用いることによって、様々な場所、例えば駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペースに設置されている表示広告装置で、ユーザーが利用する携帯情報端末、例えば携帯電話やスマートフォン等の使用済み充電電池と充電済み充電電池を容易に、且つ短時間で交換できると共に、使用済み充電電池を充電する手間を省くことができる。さらに、ユーザーから回収した使用済み充電電池を充電し、ユーザーに充電済み充電電池として提供するため、充電電池のリサイクル率を向上させることが出来る。
【0021】
一方、携帯電話やスマートフォン等を製造、又は販売する企業側は、使用済み充電電池を手間をかけることなく回収できる。また、企業側は、ユーザーが使用済み充電電池を充電済み充電電池と交換することにより、ユーザーに企業の商品やサービスの広告を視聴させる機会を生じさせ、新しい広告効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施形態の広告表示装置全体の構成の一例を示す概念図。
【図2】本実施形態の電池情報レコードの項目の一例を示す図。
【図3】本実施形態の広告表示装置の充電済み充電電池と使用済み充電電池との交換処理手順を示すフローチャート。
【図4】本実施形態の広告表示装置の急速充電処理手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明に係る実施形態の広告表示装置について図面を参照して説明する。図1は本実施形態の広告表示装置10の全体の構成を示す概念図である。
【0024】
〈本実施形態の広告表示装置の構成〉
本実施形態の広告表示装置10は、装置本体101と、各種広告情報を表示可能な広告表示部11と、各種充電済み充電電池20を格納する格納部12と、現金を投入可能な現金投入口13と、各種携帯情報端末の充電済み充電電池20を選択可能とする電池選択部14と、充電済み充電電池20が取出可能な電池取出口15と、各種携帯情報端末の使用済み充電電池30を投入可能な電池投入口16とを備える。なお、図示しないが各種メッセージを表示可能なメッセージ表示部を設けるとよい。
【0025】
本実施形態の広告表示装置10は、駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペースに設置され、装置本体101の形状は、広告表示部11の形状や、大きさに従い、立方体、直方体、円柱形等に形成される。
【0026】
広告表示部11は、駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペース等に設置されるサインボードであって、例えば画像、動画、音等から構成される広告情報を表示できる液晶ディスプレイ等である。広告表示部11は、駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペース等を利用するユーザーの目に付き易い装置本体101の表面、例えば通路側に設置される。また、広告表示部11は、後述する広告送信手段50から送信される広告情報を受信する受信部(図示しない)を備える。
【0027】
格納部12は、装置本体101の内部に設けられ、充電済み充電電池20を例えば缶飲料やPET飲料のように種別毎に整理して格納する。また、格納部12は自動車の機械式駐車場の様にして格納する構成としてもよい。
【0028】
格納部12に格納された充電済み充電電池20は、後述する電池搬送手段44により電池取出口15に搬送され、ユーザーは容易に電池取出口15から充電済み充電電池20を取り出すことができる。なお、充電済み充電電池20が外に飛び出ることを防止するため、電池取出口15に飛び出し防止扉を設けるとよい。
【0029】
現金投入口13は、硬貨及び紙幣の投入可能な構成である。なお、図示しないが釣銭を排出するための釣銭口と、釣銭が必要となった場合に備えて、釣銭を保持しておく釣銭保持部とを備える。
【0030】
電池選択部14は、各種携帯情報端末の充電済み充電電池20の種別毎に割り当てられたスイッチやタッチパネル等である。充電済み充電電池20の種別毎に割り当てられたスイッチが押されると、電池選択部14は、選択された充電済み充電電池20の電池選択情報を後述する電池搬送手段44へ送信する。
【0031】
本実施形態では、電池選択部14は、ユーザーが現金投入口13に現金を投入することにより、選択可能となる。具体的には、充電電池交換の補償金として500円を設定した場合、ユーザーが500円硬貨を現金投入口13に投入すると、後述する金銭的価値判定手段43が当該500円硬貨を500円の金銭的価値を有すると判定した場合、電池選択部14において、ユーザーは利用する携帯電話、スマートフォンと一致する充電済み充電電池20を選択することが可能となる。
【0032】
電池投入口16は、使用済み充電電池30を投入可能、即ちセット可能であり、ユーザーが携帯電話、スマートフォン等の携帯情報端末から取り外した使用済み充電電池30を保持する保持部が設けるとよい。
【0033】
なお、現金投入口13と、電池選択部14と、電池取出口15と、電池投入口16とは、装置本体101の表面、例えば通路側のユーザが利用し易い位置に設けるとよい。
【0034】
また、広告表示装置10は、装置本体101の内部に、制御部41と、各種携帯情報端末、例えば携帯電話、スマートフォン等の電池情報を記憶する電池情報記憶手段、即ち電池情報データベース(電池情報DB)42とを有し、また図示しないが主メモリと、各種処理プログラム及び必要なデータ等を記憶する記憶部とを有する。
【0035】
制御部41は、記憶部に記憶された各種処理プログラムを主メモリにロードして、金銭的価値判定手段43と、電池搬送手段44と、電池情報取得手段45と、電池情報識別手段46と、充電手段47と、電池格納手段48と、出金手段49と、広告送信手段50とを有する。また、制御部41は、急速充電手段51を有してもよい。
【0036】
金銭的価値判定手段43は、現金投入口13に投入された現金の金銭的価値を判定する手段である。具体的には、ユーザーが現金投入口13から500円硬貨を投入した場合、投入された500円硬貨が500円の金銭的価値を有するか否かを判定する。
【0037】
電池搬送手段44は、電池選択部14により選択された充電済み充電電池20を電池取出口15に搬送する手段である。電池搬送手段44は、電池選択部14から送信された電池選択情報を受信すると、格納部12に格納された各種充電済み充電電池20から当該電池選択情報と一致する充電済み充電電池20を取出し、電池取出口15に搬送する。
【0038】
電池情報取得手段45は、電池投入口16に投入された使用済み充電電池30の電池情報31を取得する手段である。電池情報取得手段45は、各種センサ等から構成されるものであり、使用済み充電電池30の電池情報31、例えば使用済み充電電池30の種別等を取得し、取得した使用済み充電電池30の電池情報31を電池情報DB42に登録する。ここで、使用済み充電電池30に、予め充電電池の種別等を示す識別番号やバーコードを印刷、又は貼布しておくと、貼付されたバーコードを読み取ることにより充電電池の種別等の使用済み充電電池30の電池情報31を容易に取得することが可能となる。なお、電池情報取得手段45は、各種充電電池の型番、品番を読み取ってもよい。
【0039】
また、電池情報取得手段45は、電池投入口16に投入された使用済み充電電池30の電池情報31を取得する際、使用済み充電電池30毎に固有の識別番号を示す電池IDを付与してもよい。
【0040】
電池情報31は、図2に示す電池情報レコードから構成される。電池情報レコードは、「電池ID」を示すフィールド32と、「種別番号」を示すフィールド33と、「充電対象」を示すフィールド34と、「充電状況」を示すフィールド35を有する。
【0041】
「電池ID」は、上述したとおり、電池投入口16に投入された使用済み充電電池30毎に付与される固有の識別番号であり、使用済み充電電池30が充電されて、充電済み充電電池20となった後も、変更されることはない。また、「種別番号」は、充電電池の種別毎に付与された識別番号であり、充電電池の種別を示す識別番号やバーコードを予め充電電池に印刷、又は貼布しておくとよい。
【0042】
また、「充電対象」は、後述する電池情報識別手段46が電池投入口16に投入された使用済み充電電池30を充電対象であるか否かを識別した結果であり、充電対象である場合はフィールド34に「YES」と、一方充電対象外である場合はフィールド34に「NO」と登録される。さらに、「充電状況」は、充電手段47による充電が完了した場合はフィールド35に「充電済み」と、充電手段47による充電が実施中の場合はフィールド35に「充電中」と、充電手段47による充電が未実施の場合はフィールド35に「未実施」と登録される。
【0043】
電池情報識別手段46は、電池情報DB42が記憶した使用済み充電電池30の電池情報31を識別する手段である。具体的には、電池情報識別手段46は、電池投入口16に投入された使用済み充電電池30の電池情報レコードのフィールド33に示す「種別番号」に基づいて、当該使用済み充電電池30が充電対象か否かを識別する。
【0044】
具体的には、当該使用済み充電電池30の電池情報31の「種別番号」が、電池情報DB42に予め記憶された充電対象である携帯電話、スマートフォン等の電池情報の充電対象種別番号リスト中の「種別番号」と一致するか否かを識別し、一致する場合、充電対象と識別する。一方、一致しない場合、充電対象外と識別する。
【0045】
なお、電池情報識別手段46は、後述する急速充電部17に接続された使用済み充電電池30の電池情報から使用済み充電電池30が充電対象であると識別した場合、予測充電終了時間を算出し、メッセージ表示部に算出した予測充電終了時間を表示させてもよい。
【0046】
充電手段47は、電池情報識別手段46が識別した使用済み充電電池30の電池情報31により、使用済み充電電池30を充電する手段である。具体的には、充電手段47は、電池情報識別手段46が充電対象と識別した使用済み充電電池30と電気的に接続可能な充電用コネクタを有しており、充電用コネクタが使用済み充電電池30と接続し、充電を実施する。
【0047】
電池格納手段48は、充電手段47による充電が完了した使用済み充電電池30を充電済み充電電池20として、格納部12に格納する手段である。電池格納手段48は、充電済み充電電池20を種別に整理して格納部12に格納する。また、電池格納手段48が電池投入口16に投入された使用済み充電電池30を充電電池の種別毎に格納部12に格納した後、充電手段47が使用済み充電電池30に対し、充電を実施してもよい。
【0048】
出金手段49は、電池情報識別手段46が識別した使用済み充電電池30の電池情報31により、所定の現金を出金する手段である。即ち、電池投入口16に投入された使用済み充電電池30が電池情報識別手段46により充電対象であると識別された場合、出金手段49は所定の現金を出金する。具体的には、ユーザーが現金投入口13から電池交換の補償金として500円硬貨を投入した場合、投入された500円硬貨に対し、投入された現金と同額の500円を出金する構成としてもよいし、電池交換の諸経費を差し引いた残りの金額を出金する構成としてもよい。
【0049】
広告送信手段50は、電池情報識別手段46が識別した使用済み充電電池30の電池情報31に基づいて、所定の広告情報を広告表示部11に送信する手段である。具体的には、電池投入口16に投入された使用済み充電電池30が電池情報識別手段46により充電対象であると識別された場合、広告送信手段50は所定の広告情報、換言すれば限定した広告情報(以下、限定広告情報と記す)を広告表示部11に送信する。送信された限定広告情報は広告表示部11の受信部により受信され、広告表示部11の一部領域に表示される。なお、限定広告情報は、クーポンやお得情報でも、限定バージョンの広告であってもよい。
【0050】
また、広告送信手段50は、電池搬送手段44が選択された充電済み充電電池20を電池取出口15に搬送する際に、限定広告情報を広告表示部11に送信してもよい。さらに、広告送信手段50は、充電手段47が使用済み充電電池30の充電を実施する間、限定広告情報を広告表示部11に送信してもよい。
【0051】
なお、広告送信手段50は、電池情報識別手段46が識別した使用済み充電電池30の電池情報31に寄与せず、各種広告情報を広告表示部11に送信し、送信された広告情報を広告表示部11に表示させることも可能である。
【0052】
急速充電手段51は、使用済み充電電池30を急速充電する手段である。急速充電手段51は、使用済み充電電池30と電気的に接続可能な急速充電部17を備えており、使用済み充電池30が急速充電手段51にセットされると、急速充電を開始する。急速充電の方法としては、電池が満充電となった時若干の電圧降下が生じるという特性を利用したマイナスデルタブイ方式と呼ばれる方法(特開昭59−194640号公報等)や、電池自身の発熱温度の変化を測定することにより充電状態を検出する方法(特開昭59−6731号公報)やその他の急速充電方法(特開平5−244729)を用いることができる。
【0053】
また、本実施形態の広告表示装置10は、ネットワークを介してデータの送受信が可能な図示しない管理サーバによって、本実施形態の広告表示装置10における各手段を制御してもよい。例えば、充電済み充電電池20の数が不足することがない様に充電済み充電電池20の在庫量を管理する構成、また充電電池は充電を何回も繰り返すことにより徐々に劣化するため、充電電池の充電回数を管理する構成、また広告表示部11に表示する広告の種類、回数、タイミング等を管理する構成としてもよい。ここで、ネットワークとは、インターネット等のオープンネットワーク、LAN等のクローズドネットワーク、それらの組合せのイントラネット、公衆電話回線等のいずれであっても良く、有線・無線の別も問わない。
【0054】
広告表示装置10に於ける各手段、データベースは、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。又データベースの代わりにデータファイルであっても良いことは言うまでもなく、データベースとの記載にはデータファイルをも含んでいる。
【0055】
〈本実施形態の広告表示装置の各処理手順〉
次に、広告表示装置10の各処理手順を説明する。図3のフローチャートに示す広告表示装置10の充電済み充電電池20と使用済み充電電池30との交換処理の手順、図4のフローチャートに示す広告表示装置10の急速充電処理の手順について、以下説明する。
【0056】
先ず、広告表示装置10の充電済み充電電池20と使用済み充電電池30との交換処理の手順を説明する。本実施形態の広告表示装置10は、駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペースに設置されるものとし、ユーザーは地上鉄道、地下鉄道、バス及び飛行機等を利用するため、駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペースを訪れたユーザーとする。
【0057】
ステップS101において、ユーザーが現金を現金投入口13に投入する。本実施形態では、電池交換の補償金として500円を投入する。
【0058】
ステップS102において、金銭的価値判定手段43は、現金投入口13に投入された現金の金銭的価値を判定する。本実施形態では、ユーザーが500円硬貨を投入した場合、当該硬貨が500円の金銭的価値に有するか否かを判定し、500円の金銭的価値を有すると判定した場合、ステップS103に進む。一方、500円の金銭的価値を有しないと判定した場合、図示しない釣銭口に排出し、処理を終了する。
【0059】
ステップS103において、ユーザーが充電済み充電電池20の種別毎に割り当てられたスイッチ等を選択すると、電池選択部14は充電済み充電電池20の選択を受付後、選択された充電済み充電電池20の電池選択情報を電池搬送手段44へ送信する。
【0060】
ステップS104において、電池搬送手段44がステップS103により送信された充電済み充電電池20の電池選択情報を受信すると、電池搬送手段44は格納部12に格納された各種充電済み充電電池20の中から、受信した充電済み充電電池20の電池選択情報と一致する充電済み充電電池20を取出し、電池取出口15に搬送する。ユーザーは電池取出口15から充電済み充電電池20を取出し、ユーザーの携帯電話、スマートフォン等にセットされた使用済み充電電池30と、電池取出口15から取り出した充電済み充電電池20を交換することにより、使用済み充電電池30を充電することなく、ユーザーは携帯電話、スマートフォンをすぐに起動し、使用することができる。
【0061】
ステップS105において、ユーザーの携帯電話や、スマートフォン等から取り外した使用済み充電電池30を電池投入口16にセットすると、電池情報取得手段45が使用済み充電電池30の電池情報31を取得し、当該使用済み充電電池30の電池情報31は電池情報DB42に記憶される。本実施形態では、使用済み充電電池30に、予め充電電池の種別等を示す識別番号やバーコードを印刷、又は貼布しておくと、貼付されたバーコードを読み取ることにより充電電池の種別等の使用済み充電電池30の電池情報31を容易に取得することが可能となる。また、電池情報取得手段45が、各種充電電池の型番、品番を読み取ってもよく、予め充電電池の種別等を示すバーコードを貼布する必要もなく、容易に使用済み充電電池30の電池情報31を容易に取得できる。
【0062】
また、電池情報取得手段45は電池投入口16にセットされた使用済み充電電池30の電池情報31を取得する際、当該使用済み充電電池30毎に固有の識別番号として、電池IDを付与する。
【0063】
本実施形態では、電池情報31は、図2に示す電池情報レコードから構成される。具体的には、電池情報レコードは、「電池ID」を示すフィールド32と、「種別番号」を示すフィールド33と、「充電対象」を示すフィールド34と、「充電状況」を示すフィールド35を有する。
【0064】
ステップS106において、電池情報識別手段46は、電池投入口16にセットされた使用済み充電電池30の電池情報31から使用済み充電電池30が充電対象であるか否かを識別する。使用済み充電電池30が充電対象である場合、ステップS107に進む。一方、使用済み充電電池30が充電対象外である場合、メッセージ表示部に「充電対象外です。電池投入口にセットされた充電電池を取り外して下さい。」と言ったメッセージを表示すると共に、処理を終了する。
【0065】
本実施形態では、電池情報識別手段46が、予め使用済み充電電池30に印刷、又は貼布された充電電池の種別等を示す識別番号やバーコードを読み取ることにより、電池投入口14に投入された使用済み充電電池30が充電対象であるか否かを容易に識別できる。
【0066】
即ち、電池情報識別手段46は、電池投入口16に投入された使用済み充電電池30の電池情報31の「種別番号」が電池情報DB42に予め記憶された充電対象とする携帯電話、スマートフォン等の充電対象種別番号リスト中の「種別番号」と一致するか否かを識別する。一致する場合、電池情報識別手段46は充電対象と識別し、電池情報31の電池情報レコードのフィールド34に「YES」と登録する。一方、一致しない場合、電池情報識別手段46は充電対象外と識別し、電池情報31の電池情報レコードのフィールド34に「NO」と登録する。
【0067】
ステップS107において、充電手段47は、電池情報識別手段46が充電対象であると識別した使用済み充電電池30に対し、充電を実施する。本実施形態では、充電手段47の充電用コネクタが使用済み充電電池30と接続し、充電を実施する。
【0068】
充電手段47による充電が完了した場合、充電手段47は電池情報31の電池情報レコードのフィールド35に「充電済み」と登録する。また、充電手段47による充電が実施中の場合、充電手段47は電池情報31の電池情報レコードのフィールド35に「充電中」と登録する。さらに、充電手段47による充電が未実施の場合、充電手段47は電池情報31の電池情報レコードのフィールド35に「未実施」と登録する。
【0069】
ステップS108において、出金手段49は、電池情報識別手段46が識別した使用済み充電電池30の電池情報31により、所定の現金を出金する。即ち、電池投入口16に投入された使用済み充電電池30に対し、電池情報識別手段46が充電対象であると識別した場合、出金手段49は所定の現金を出金する。具体的には、ユーザーが現金投入口13から500円硬貨を投入した場合、電池交換の諸経費を差し引いた残りの金額、例えば200円を出金する。なお、投入された現金と同額の500円を出金する構成としてもよい。
【0070】
ステップS109において、電池格納手段48は、充電手段47による充電が完了した使用済み充電電池30を充電済み充電電池20として、格納部12に格納する。本実施形態では、電池格納手段48は、充電済み充電電池20を種別に整理して格納部12に格納する。なお、ステップS107において、充電手段47が使用済み充電電池30に充電を実施する前に、電池格納手段48が電池投入口16に投入された使用済み充電電池30を格納部12に格納した後、ステップS107に戻り、充電手段47が使用済み充電電池30に充電を実施してもよい。
【0071】
上述した電池交換処理のステップS103からS104において、広告送信手段50は、電池搬送手段44が選択された充電済み充電電池20を電池取出口15に搬送する際に、限定広告情報を広告表示部11に送信する。送信された限定広告情報は広告表示部11の受信部により受信された後、広告表示部11の一部領域に表示されることにより、電池取出口15から充電済み充電電池20を取り出したユーザーが視聴できる。
【0072】
また、ステップS105からS108において、広告送信手段50は、電池情報識別手段46が識別した使用済み充電電池30の電池情報31に基づいて、広告表示部11に広告情報を送信する。具体的には、電池投入口16に投入された使用済み充電電池30が電池情報識別手段46により充電対象であると識別された場合、広告送信手段50は限定広告情報を広告表示部11に送信する。送信された限定広告情報は広告表示部11の受信部により受信され、広告表示部11の一部領域に表示されることにより、充電電池を交換したユーザーが視聴できる。
【0073】
さらに、ステップS107において、広告送信手段50は、充電手段47が使用済み充電電池30に対し、充電を実施する間、限定広告情報を広告表示部11に送信し、送信された限定広告情報を広告表示部11の一部領域に表示させてもよい。
【0074】
なお、ステップS101からS109における充電済み充電電池20と使用済み充電電池30との交換処理に寄与せず、広告送信手段50は、各種広告情報を広告表示部11に送信し、送信した広告情報を広告表示部11に表示させることも可能である。
【0075】
次に、広告表示装置10の急速充電処理の手順を説明する。
【0076】
ステップS201において、ユーザーが利用する携帯電話、スマートフォン等の携帯情報端末の使用済み充電電池30を急速充電部17に接続すると、電池情報取得手段45が使用済み充電電池30の電池情報31を取得し、当該使用済み充電電池30の電池情報31は電池情報DB42に記憶される。
【0077】
ステップS202において、電池情報識別手段46は、急速充電部17に接続された使用済み充電電池30の電池情報から使用済み充電電池30が充電対象であるか否かを識別する。使用済み充電電池30が充電対象である場合、ステップS203に進む。一方、使用済み充電電池30が充電対象外である場合、メッセージ表示部に「充電対象外です。急速充電部に接続された充電電池を取り外して下さい。」と言ったメッセージを表示すると共に、処理を終了する。
【0078】
ステップS203において、急速充電手段51は、電池情報識別手段46が充電対象であると識別した使用済み充電電池30に対し、急速充電を開始する。急速充電の方法としては、電池が満充電となった時若干の電圧降下が生じるという特性を利用したマイナスデルタブイ方式と呼ばれる方法(特開昭59−194640号公報等)や、電池自身の発熱温度の変化を測定することにより充電状態を検出する方法(特開昭59−6731号公報)やその他の急速充電方法(特開平5−244729)を用いることができる。
【0079】
ステップS204において、広告送信手段50は、急速充電手段51が使用済み充電電池30の急速充電を実施する間、限定広告情報を広告表示部11に送信し、送信された限定広告情報が広告表示部11に表示されることにより、ユーザーが急速充電の間、送信された限定広告情報を視聴できる。
【0080】
ステップS205において、急速充電手段51による急速充電が完了すると、メッセージ表示部に、急速充電が完了したことを知らせるメッセージが表示される。
【0081】
ステップS206において、ユーザーは、急速充電部17に接続した携帯情報端末の充電済み充電電池20を取り外す。
【0082】
なお、ステップS202において、電池情報識別手段46が、急速充電部17に接続された使用済み充電電池30の電池情報31から使用済み充電電池30が充電対象であると識別する際、予測充電終了時間を算出し、メッセージ表示部に算出した予測充電終了時間を表示させてもよい。
【0083】
また、ステップS204における急速充電手段51による急速充電とは独立して、広告送信手段50は、各種広告情報を広告表示部11に送信し、送信した広告情報を広告表示部11に表示させることも可能である。
【0084】
〈本実施形態の広告表示装置の効果〉
広告表示装置10は、様々な場所に設置でき、ユーザーが利用する携帯情報端末、例えば携帯電話やスマートフォン等の使用済み充電電池30と充電済み充電電池20を容易に、且つ短時間で交換できると共に、使用済み充電電池30を充電する手間を省くことができる。また、使用済み充電電池30を充電済み充電電池20に交換する際、広告表示部11に広告が表示させることにより、ユーザーが商品やサービスの広告を視聴する代わりに、、充電電池の交換費用を抑えることが可能となる。
【0085】
また、広告表示装置10は、ユーザーから回収した使用済み充電電池30を充電し、ユーザーに充電済み充電電池20として再度提供するため、充電電池のリサイクル率を向上させることが出来ると共に、ユーザーに実質無料に近い金額で、充電済み充電電池20を提供することが可能となる。
【0086】
さらに、広告表示装置10は、携帯電話やスマートフォン等を製造、又は販売する企業側は、ユーザーが使用済み充電電池30を充電済み充電電池20と交換するため、使用済み充電電池30を手間をかけることなく回収できる。また、企業側は、ユーザーが使用済み充電電池30を充電済み充電電池20と交換する際、ユーザーは企業の商品やサービスの広告を視聴することになり、新しい広告効果を得ることが可能となる。
【0087】
また、広告表示装置10は、急速充電手段51が使用済み充電電池30を急速充電する間、ユーザーが商品やサービス等の広告を視聴する時間を増やすことができ、広告の価値を向上させることができる。
【0088】
さらに、広告表示装置10は、ユーザーが日頃よく利用するであろう、駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペースに設置できるため、普段は広告表示の前を通り過ぎるだけであったユーザーに対し、使用済み充電電池30と充電済み充電電池20を交換する際、又は使用済み充電電池を急速充電をしている間、ユーザーが広告表示装置10の広告表示部11に表示される各種商品やサービス等の広告を視聴することになるため、新しい広告効果をもたらすことが可能となる。
【0089】
〔本実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明は、各発明や実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものを含み、下記の変形例等も包含する。
【0090】
本実施形態の広告表示装置10の上記構成に加え、充電済み充電電池20と使用済み充電電池30とを交換するユーザーの個人情報、例えば電話番号を取得し、ユーザー毎に充電済み充電電池20と使用済み充電電池30とを交換した通算回数を管理し、その通算回数が所定回数以上のユーザー限定の広告等を表示させる構成としてもよい。
【0091】
本実施形態の広告表示装置10は、ユーザーが現金を投入することにより充電済み充電電池を取得し、使用済み充電電池を充電済み充電電池と交換することにより一定の現金を取得する構成としたが、ユーザーが所持する電子マネー媒体により充電済み充電電池を取得し、使用済み充電電池を充電済み充電電池と交換することにより一定の電子マネーを取得できる構成としてもよい。この構成により、現金のやり取りを回避することが可能となる。また、現金や電子マネーでなく、各種ポイントカードのポイントであってもよく、使用済み充電電池を充電済み充電電池と交換する毎に一定のポイントを付与させてもよい。
【0092】
本発明は、駅、バスターミナル、空港等のパブリックスペースに設置可能な広告表示装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0093】
10…広告表示装置 11…広告表示部
12…格納部 13…現金投入口
14…電池選択部 15…電池取出口
16…電池投入口 17…急速充電部
20…充電済み充電電池 30…使用済み充電電池
31…電池情報 41…制御部
42…電池情報DB 43…金銭的価値判定手段
44…電池搬送手段 45…電池情報取得手段
46…電池情報識別手段 47…充電手段
48…出金手段 49…電池格納手段
50…広告送信手段 51…急速充電手段
101…装置本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種広告情報を表示可能な広告表示部と、
各種充電済み充電電池を格納する格納部と、
前記格納部に格納された充電済み充電電池が取出可能な電池取出口と、
各種携帯情報端末の使用済み充電電池を投入可能な電池投入口と、
を有する
ことを特徴とする広告表示装置。
【請求項2】
現金を投入可能な現金投入口と、
各種携帯情報端末の充電済み充電電池を選択可能とする電池選択部と、
を備え、
前記現金投入口に投入された現金の金銭的価値を判定する金銭的価値判定手段と、
前記金銭的価値判定手段が判定した金銭的価値に基づき、前記電池選択部により選択された充電済み充電電池を前記格納部から前記電池取出口に搬送する電池搬送手段と、
を有する
ことを特徴とする請求項1記載の広告表示装置。
【請求項3】
前記電池投入口に投入された使用済み充電電池の電池情報を取得する電池情報取得手段と、
前記電池情報取得手段が取得した使用済み充電電池の電池情報を記憶する電池情報記憶手段と、
前記電池情報記憶手段が記憶した使用済み充電電池の電池情報を識別する電池情報識別手段と、
を有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の広告表示装置。
【請求項4】
前記電池情報識別手段が識別した使用済み充電電池の電池情報により、前記使用済み充電電池を充電する充電手段と、
前記充電手段により充電が完了した使用済み充電電池を充電済み充電電池として、前記格納部に格納する電池格納手段と、
を有する
ことを特徴とする請求項3に記載の広告表示装置。
【請求項5】
前記電池情報識別手段が識別した使用済み充電電池の電池情報に基づいて、所定の広告情報を前記広告表示部に送信する広告送信手段と、
を有する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の広告表示装置。
【請求項6】
前記電池情報識別手段が識別した使用済み充電電池の電池情報により、所定の現金を出金する出金手段と、
を有する
ことを特徴とする請求項3から5の何れかに記載の広告表示装置。
【請求項7】
前記使用済み充電電池を急速充電可能な急速充電手段を有し、
前記急速充電手段が前記使用済み充電電池を急速充電する間、前記広告表示部が所定の広告情報を表示する
ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の広告表示装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−83811(P2013−83811A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−223919(P2011−223919)
【出願日】平成23年10月11日(2011.10.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(500175565)株式会社ぐるなび (43)
【Fターム(参考)】