広告配信システム、広告管理サーバ、及び広告配信制御方法
【課題】利用者にとって利用価値の高い広告を配信すると共に、利用者が提供された広告情報を閲覧させる可能性を高めて、適切な広告宣伝効果を得ることができる広告配信技術を提供する。
【解決手段】広告管理サーバから各マンションの広告制御装置に配信される広告情報は、提供する店舗からの距離に応じて決定され、広告制御装置にて広告を閲覧した場合は、閲覧したことを広告管理サーバに通知し、閲覧者のポイントを加算する。また、来店ポイント読取装置は広告情報を読み込むと、来店したことを広告管理サーバに通知し、利用者と店舗との距離に応じたポイントが来店者のポイントに加算される。
【解決手段】広告管理サーバから各マンションの広告制御装置に配信される広告情報は、提供する店舗からの距離に応じて決定され、広告制御装置にて広告を閲覧した場合は、閲覧したことを広告管理サーバに通知し、閲覧者のポイントを加算する。また、来店ポイント読取装置は広告情報を読み込むと、来店したことを広告管理サーバに通知し、利用者と店舗との距離に応じたポイントが来店者のポイントに加算される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告配信システム、広告管理サーバ、及び広告配信制御方法に関し、例えば、集合住宅の住民に対して広告提供するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
地域における企業あるいは商品の広告を行う場合、各居住地に対して、新聞の折り込みチラシをポストに配布する。
【0003】
しかし、毎日配布されるチラシの量は多く、チラシを保管しても、チラシを探しやすいように管理することが難しく、またほとんどのチラシは捨てられてしまい、紙が無駄になってしまう。また、保管した場合においても、チラシに付属しているクーポンを利用したとき、すでに期限切れであることが多く、無駄な紙と必要な紙との管理が難しい。
【0004】
そこで、現在ではパソコン(パーソナルコンピューター)や移動型携帯電話端末などでインターネットを介して広告情報などを提供している。
【0005】
一般にインターネットを介する情報の検索は世界中から利用できるなど広範囲かつ不特定の人を対象としているため、新聞の折り込みチラシのような地域に限定した情報を検索することが難しい。
【0006】
一方、地域限定の情報配信に関しては、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1では、特定地域内にその地域に見合った地域限定ポータルサイトを構築し、特定地域内のマンションに表示用端末装置を設置し、地域限定ポータルサイトの配信を表示用端末装置に限定して配信することで、地域限定の最新情報のみを取得することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−254147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1では、地域情報を特定地域内単位で管理しており、地域が異なり、かつ、その地域に隣接するような地域では、隣接する地域情報を取得することができない。例えば、スーパーマーケットAの広告が品川区に配信されている場合、港区のマンションは、スーパーマーケットAには近いが、広告が配信されていない地域なので、そのスーパーマーケットAの広告を閲覧できない。
【0009】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、利用者にとって利用価値の高い広告を配信すると共に、利用者が提供された広告情報を閲覧させる可能性を高めて、適切な広告宣伝効果を得ることができる広告配信技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明による広告提供システム(広告配信システム)は、広告管理サーバと、広告表示制御装置と、来店ポイント読取装置を有している。広告管理サーバは、複数種類の広告情報と、広告情報についての複数の配信先の情報と、利用者毎に広告閲覧ポイント及び店舗来店ポイントと、を管理し、ネットワークを介して前記広告情報を配信先に配信する。また、広告表示制御装置は、配信先の建物に設置され、広告情報を受信して、それを画面上に表示し、利用者が広告情報を閲覧したことを広告管理サーバに通知する。来店ポイント読取装置は、広告主の店舗に設置され、配信した広告情報の少なくとも一部を格納した端末装置を持った利用者が店舗に来店したことを広告管理サーバに通知する。このようなシステムにおいて、広告管理サーバは、広告情報の広告主の店舗と配信先との距離を算出し、当該算出した距離に基づいて、複数の配信先の中から複数種類の広告情報の配信先を決定し、当該決定した配信先に該当する広告情報を配信する。配信先の広告表示制御装置は、広告管理サーバから配信された広告情報を受信し、利用者の閲覧要求に応答して、受信した広告情報を画面上に表示し、利用者によって広告情報が閲覧されたことを広告管理サーバに通知する。そして、広告管理サーバは、広告表示制御装置からの閲覧の通知に基づいて、利用者の閲覧ポイントを加算し、該当する広告情報が閲覧済であることを確定する。
【0011】
また、広告表示制御装置は、利用者が表示画面に表示された広告情報を選択すると、当該選択に応答して、選択された広告情報を利用者の端末装置に送信する。そして、利用者の端末装置は、送信されてきた選択された広告情報をメモリ内に格納する。さらに、来店ポイント読取装置は、利用者の来店時に、利用者の端末装置から選択された広告情報を取得し、当該広告情報を広告管理サーバに送信する。広告管理サーバは、来店ポイント読取装置から広告情報を受信すると、該当する利用者の店舗来店ポイントを加算し、該当する広告情報が使用済であることを確定する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、利用者にとって利用価値の高い広告を配信すると共に、利用者が提供された広告情報を閲覧させる可能性を高めて、適切な広告宣伝効果を得ることができる。
【0013】
なお、上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の本発明を実施するための形態および添付図面によって明らかになるものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態による広告提供システム(広告配信システム)の概略構成を示す図である。
【図2】広告管理サーバの内部構成例を示すブロック図である。
【図3】広告表示制御装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図4】来店ポイント読取装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図5】広告分類テーブル、店舗テーブル、広告テーブル、マンションテーブルの構成例を示す図である。
【図6】配信広告リストテーブル、マンション部屋テーブルの構成例を示す図である。
【図7】登録広告分類リストテーブル、未閲覧広告リストテーブル、来店ポイント未使用リストテーブルの構成例を示す図である。
【図8】広告管理サーバと広告表示制御装置と、来店ポイント読取装置の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図9】広告サーバで広告情報の更新したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】広告サーバでマンション情報の更新したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】広告表示制御装置で広告情報を表示したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】来店ポイント読取装置で来店用広告情報の読み込むときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】広告管理サーバが広告表示制御装置から閲覧した広告情報を受信するときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】広告管理サーバが来店ポイント読込装置から来店用広告情報を受信するときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】広告表示制御装置の部屋番号入力画面例を示す図である。
【図16】広告表示制御装置おいて、利用者がお気に入りに登録した広告情報かすべての広告情報を表示するか選択させるための画面例を示す図である。
【図17】広告表示制御装置の広告分類表示画面例(1)を示す図である。
【図18】広告表示制御装置の広告情報表示画面例(2)を示す図である。
【図19】広告管理サーバから広告表示制御装置に配信される配信広告情報を管理するためのテーブルの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。また、各図において共通の構成については同一の参照番号が付されている。
【0016】
なお、本願明細書では、「テーブル」を用いて、本発明の情報を説明するが、これら情報は必ずしもテーブルによるデータ構造で表現されていなくても良く、リスト、DB、キュー等のデータ構造やそれ以外で表現されていても良い。従って、データ構造に依存しないことを示すために、単に「情報」と呼んでも良い。
【0017】
また、各情報の内容を説明する際に、「識別情報」、「識別子」、「名」、「名前」、「ID」という表現を用いることが可能であり、これらについてはお互いに置換が可能である。
【0018】
<システム構成>
図1は、本発明の実施形態による、集合住宅における広告提供システムの概略構成を示す図である。図1における広告提供システムは、サービス提供会社が使用する広告情報管理データベース107を備えた広告管理サーバ101と、広告管理サーバ101からインターネット102を介して、マンション105〜106の各マンションの広告情報を受信する広告表示制御装置103〜104と、各店舗に設置され利用者が来店した際にポイントを加算する来店ポイント読取装置108と、を備える。
【0019】
広告管理サーバ101は、データベース(以下「DB」と記す)更新部120と、検索部121と、送信部122と、を具備している。
【0020】
ここで、広告管理サーバ101と、広告表示制御装置103〜104と、来店ポイント読取装置108とは通信回線110〜113によってインターネット102に接続可能に構成されている。
【0021】
まず、サービス提供会社において、広告管理サーバ101は、配信対象のマンション情報(広告表示制御装置103〜104を設置しているマンションの情報(図5:530参照))及びマンションに居住する部屋情報(図6:610参照)と、広告提供者から提供される広告情報(図18参照)と、を受け取り、DB107に格納する。
【0022】
また、広告管理サーバ101は、DB107に格納されたマンション情報から広告配信すべきマンションを特定し、インターネット102を介して、広告情報を特定したマンション105〜106に設置した広告表示制御装置103〜104に配信する。配信は1日1回行う(予め設定した時刻、例えば0:00)。ただし、前回の広告配信日時よりも広告更新日時の方が新しい場合のみ配信する。配信する際には、各マンションに前回配信した広告の配信日時と広告が更新された時間を比較して、配信した時間のほうが古い広告情報の差分を配信する。
【0023】
広告表示制御装置103〜104は、マンション住民が使用できる備え付けの端末であり、マンションの部屋番号を入力することで、住民(利用者)は、広告表示制御装置103〜104から配信されてきた広告情報を閲覧することができる。閲覧することで、利用者にはポイント(閲覧ポイント)が加算される。
【0024】
広告表示制御装置103〜104に対して、広告取得携帯端末(利用者携帯端末)をかざすと広告情報(少なくとも、マンションID、部屋番号、広告ID、広告情報、その店舗からの距離の情報を含む)(以下、「来店者用広告情報」とする)が広告取得携帯端末に格納される。
【0025】
そして、利用者は、上記広告取得携帯端末に格納された来店者用広告情報を、各店舗に設置された来店ポイント読取装置108にデータを送信することで(赤外線送信や非接触ICなどで)、利用者のその店舗までの距離に応じたポイント(来店ポイント)が加算される。
【0026】
<広告管理サーバ>
図2は、広告管理サーバ101のブロック構造図である。広告管理サーバ101は、情報を保存する記憶部201と、情報を処理する中央演算部202と、入力した情報を一時的に記憶する一時記憶部203と、広告情報を各マンションに送信または、マンションから送られてきた情報を受信する通信制御部204と、各種の指示を入力する入力部205と、入力した情報や処理結果を表示する表示部206と、から構成される。
【0027】
<広告表示制御装置>
図3は、広告表示制御装置103及び104のブロック構造図である。広告表示制御装置103及び104のそれぞれは、情報を処理する中央演算部301と、情報を保存する記憶部302と、データを一時的に記憶する一時記憶部303と、広告取得携帯端末に情報を送信するデータ送信部304と、広告管理サーバ101から情報を送受信する通信制御部305と、利用者に情報を表示するディスプレイ309と、ディスプレイに表示された情報を操作するタッチパネル310と、タッチパネルを制御するタッチパネル制御部308と、ディスプレイに表示する情報を制御するディスプレイ制御部307と、ディスプレイ制御部307とタッチパネル制御部308とデータのやり取りをする表示情報制御部306と、から構成される。
【0028】
<来店ポイント読取装置>
図4は、来店ポイント読取装置108のブロック構造図である。来店ポイント読取装置108は、情報を保存する記憶部401と、受信した情報を処理する中央演算部402と、受信した情報を一時的に記憶する一時記憶部403と、広告取得携帯端末から来店者用広告情報を受信するデータ読込部404と、受信した情報を広告管理サーバに送信する通信制御部405と、から構成される。
【0029】
<広告管理データベース>
図5乃至7は、広告情報管理データベース107内のデータの構成例を示す図である。
【0030】
広告分類テーブル500は、ビジネス形態を特定する識別情報である分類ID501と、ビジネス形態の名称である分類名称502と、店舗を特定する識別情報である店舗ID503と、で構成され、広告提供者を新規登録した場合に上記情報が当該テーブル500に登録される。分類ID501と店舗ID503は一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。
【0031】
店舗テーブル510は、店舗を特定する情報である店舗ID511と、店舗名称512と、広告を特定する識別情報である広告ID513と、店舗の住所514と、で構成され、広告提供者および広告情報を新規に登録した場合に上記情報が当該テーブル510に登録される。広告ID513は、一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。店舗ID511は広告分類テーブル500の店舗ID503から参照される。
【0032】
広告テーブル520は、広告を特定するための識別情報である広告ID521と、図18のような広告(テキストや画像)である広告情報522と、DB107上での有効期限を示す表示期限523と、広告の提供範囲を示す提供範囲524と、新規に広告情報を追加および広告情報を変更した日時を示す更新日時525と、で構成される。広告情報522は、広告表示制御装置103〜104のディスプレイ309に表示する広告情報である。表示期限523は広告を広告表示制御装置103〜104に配信するまでの日時を表し、提供範囲524は広告を提供する店舗から広告を提供する範囲(例えば1km)を示し、店舗からマンションまでの距離(道のりや直線距離)が提供範囲524の範囲内のマンションに広告を配信する。広告ID521は、店舗テーブル510の広告ID513から参照される。
【0033】
マンションテーブル530は、マンションID531と、マンション名称532と、マンションの住所533と、配信すべき広告の内容を特定するための配信広告リストID534と、で構成され、広告情報を配信するマンションを新規に追加した場合に上記情報が当該テーブル530に登録される。マンションID531と、配信広告リストID534は、一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。
【0034】
配信広告リストテーブル600は、広告配信リストID601と、分類ID602と、広告ID603と、距離604と、配信日時605と、配信予定日時606と、で構成され、距離604が広告テーブル520の提供範囲524より小さい場合に上記情報が当該テーブル600に登録される。距離604は、マンションテーブル530の住所533と店舗テーブル510の住所514から、マンションと店舗の距離が算出され、記録される。配信広告リストID601は、マンションテーブル630の配信広告リストID534を参照して登録される。また、分類ID602は、広告分類テーブル500の分類ID501を参照して登録される。広告ID603は、広告テーブル520の広告ID521を参照して登録される。配信日時605は、マンションに広告情報が配信したときに、広告情報を配信した日時を格納することにより登録される。
【0035】
マンション部屋テーブル610は、マンションID611と、部屋番号612と、登録広告分類リストID613と、未閲覧広告リストID614と、閲覧ポイント615と、未使用来店ポイントリストID616と、で構成される。マンションID611は、マンションテーブル530のマンションID531を参照して登録される。登録広告分類リストID613と、未閲覧広告リストID614と、未使用来店ポイントリストID616は、一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。閲覧ポイント615は、一度も見ていない広告情報を利用者が広告表示制御装置103及び104を用いて閲覧した際に加算される。
【0036】
登録広告リストテーブル700は、登録広告分類リストID701と、マンションID702と、部屋番号703と、分類ID704と、を記憶し、マンションに居住している各住民が自分の興味のある広告の分類を登録したときに上記情報が登録される。登録広告分類リストID701は、一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。マンションID702は、マンションテーブル530のマンションID531を参照して登録される。部屋番号703はマンション部屋テーブル610の部屋番号612を参照して登録される。分類ID704は広告分類テーブル500の分類ID501を参照して登録される。
【0037】
未閲覧広告リストテーブル710は、未閲覧広告リストID711と、マンションID712と、部屋番号713と、広告ID714と、で構成され、居住者(利用者)がまだ一度も見ていない広告情報の広告IDが登録される。未閲覧広告リストID711は、一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。マンションID712は、マンションテーブル530のマンションID531を参照して登録される。部屋番号713はマンション部屋テーブル610の部屋番号612を参照して登録される。広告ID714は広告テーブル520の分類広告ID521を参照して登録される。
【0038】
来店ポイント未使用リストテーブル720は、来店ポイント未使用リストID721と、マンションID722と、部屋番号723と、広告ID724と、で構成され、居住者が来店ポイントを一度も使用していない広告情報の広告IDが登録される。来店ポイント未使用リストID721は、一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。マンションID722は、マンションテーブル530のマンションID531を参照して登録される。部屋番号723はマンション部屋テーブル610の部屋番号612を参照して登録される。広告ID724は広告テーブル520の分類広告ID521を参照して登録される。
【0039】
広告情報管理データベース107において、広告管理サーバ101が発行する一意の識別番号を除いて、変更できるものとする。
【0040】
<処理シーケンス>
図8は、集合住宅における広告提供システムの、広告管理サーバと広告表示制御装置と、来店ポイント読取装置の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0041】
サービス会社810が、広告管理サーバ820に対して、広告情報やマンション情報を入力すると(シーケンス:811)、広告管理サーバ820は、入力された情報からデータベース107に更新するデータを算出し、データベース107を更新する(シーケンス:821)。そして、広告管理サーバ820は、データベース107を更新後、更新日時と配信日時を比較し、更新日時の方が新しい場合に、各マンションに配信するデータ600を作成し、配信広告リストテーブル600と広告テーブル520と、マンション部屋テーブル610を用いて、配信広告情報を作成する(シーケンス:822)。作成される配信広告情報は、例えば、図19に示される情報である。
【0042】
広告管理サーバ820は、毎日の配信時刻(配信予定606:例えば、0:00:00)になったら、各マンションに更新された広告情報(図19参照)を広告表示制御装置830に配信する(シーケンス:823)。
【0043】
広告表示制御装置830は、広告管理サーバ820から受信した広告情報を更新する(シーケンス:831)。
【0044】
利用者850が広告制御装置830を使用して、閲覧する広告を選択する(シーケンス:851)と、広告表示制御装置830は広告情報を表示画面上に表示する(シーケンス:832)。利用者が表示した広告情報を初めて閲覧する場合、広告表示制御装置830は、利用者のポイントを加算するため、広告管理サーバ820に対して利用者が広告を初めて閲覧したことを通知する(シーケンス:833)。通知を受けた広告管理サーバ820は、利用者850のポイント(マンション部屋テーブル610の閲覧ポイント615)を加算し、利用者850の未閲覧広告リストテーブル710から該当の広告ID714を削除する(シーケンス:824)。
【0045】
利用者850が、広告取得携帯端末を使用して、広告表示制御装置830に対して、来店用広告情報の取得操作を実施する(シーケンス:852)と、広告表示制御装置830は、来店用広告情報を作成し(シーケンス:834)、利用者850の広告取得携帯端末は来店用広告情報を取得する(シーケンス:835)。
【0046】
次に、利用者850が、店舗に来店し、店舗内に設置された来店ポイント読取装置840へ来店用広告情報を送信する(シーケンス:853)と、来店ポイント読取装置840は、来店用広告情報のデータを読み取り(ステップ:841)、広告管理サーバ820に来店広告情報を送信する(シーケンス:842)。
【0047】
当該来店広告情報を受信すると、広告管理サーバ820は、来店ポイント読取装置840から受信した広告情報から、利用者850のポイント(マンション部屋テーブル610の閲覧ポイント615)を距離に応じて加算し、利用者850の来店ポイント未使用リストテーブル720から該当の広告ID724を削除する(シーケンス:825)。
【0048】
<広告情報の追加処理>
図9は、広告サーバ101が広告情報を更新するときの処理を説明するためのフローチャートである。
【0049】
サービス管理会社は、広告提供者から広告登録の依頼を受け、広告管理サーバ900(図1における広告管理サーバ101)で広告情報522の登録を指示する(ステップ:901)。
【0050】
広告管理サーバの中央演算部202は、登録の指示が広告の新規登録(追加)であるか否か判断する。
【0051】
登録した広告情報522が新規登録だった場合(ステップ:902)、広告管理サーバの中央演算部202は、店舗テーブル510の住所514とマンションテーブル530の住所533から二つの住所の距離を求め(ステップ:911)、その距離が広告テーブル520の提供範囲524より小さいマンションを検索し、マンションIDを取得する(ステップ:912)。そして、広告管理サーバの中央演算部202は、取得したマンションIDをキーに配信広告リストIDを取得し、配信広告リストテーブル600の情報を更新する(ステップ:913)。
【0052】
一方、ステップ902で広告情報が更新されたと判断された場合、または、ステップ911乃至913の処理が実施された場合、広告管理サーバの中央演算部202は、更新リストテーブル600から更新された広告IDを取得し、各マンションの配信用広告リストテーブル600として、また、未閲覧広告リストテーブル710と来店ポイント未使用リストテーブル720に追加して配信用広告リストとして保持する(ステップ:903)。なお、ステップ903では、更新日時525と配信日時605が比較され、更新日時の方が新しい広告情報が配信用広告リストに保持される。
【0053】
広告管理サーバ900には、予め広告情報を配信する時刻が設定されており、その配信時刻になったとき(ステップ:904)、広告管理サーバの中央演算部202は、ステップ903で保持した配信用広告リストを各マンションの広告表示制御装置103〜104に配信する(ステップ:905)。
【0054】
広告表示制御装置103〜104に広告情報の配信が完了したら、広告管理サーバの中央演算部202は、送信した広告情報に該当する配信広告リストテーブル600の配信日時605を、配信した時刻で更新する(ステップ:906)。
【0055】
<マンション情報更新処理>
図10は、広告管理サーバ101でマンション情報を追加・更新したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【0056】
サービス管理会社は、新規に本システムの利用を希望するマンション管理者からマンション情報の登録依頼を受け、広告管理サーバ1000でマンション情報の登録の指示を入力する(ステップ:1001)。
【0057】
広告管理サーバ101の中央処理部202は、登録されたマンション情報に配信する広告情報を作成するため、すべての広告テーブル520に保存された広告情報から、配信する配信広告リストを作成する(ステップ:1002)。
【0058】
マンションに配信する広告情報の検索では、広告管理サーバ101の中央処理部202は、店舗テーブル510の住所514と登録されたマンションテーブル530の住所533から二つの住所の距離を求め(ステップ:1003)、算出した距離が広告テーブル520の提供範囲524より小さい距離にある店舗の広告IDを取得する(ステップ:1004)。
【0059】
そして、広告管理サーバ101の中央処理部202は、取得した広告IDから該当する広告情報を取得し、配信広告リストテーブル600に広告情報を追加し、マンションテーブル530のマンションIDに該当する配信広告リストIDを追加する(ステップ:1005)。
【0060】
広告管理サーバ101の中央処理部202は、すべての広告テーブルに対して、ステップ1003乃至ステップ1005を実施したあと、マンション部屋テーブル610を更新し、また未閲覧広告リストテーブル710と来店ポイント未使用リストテーブルに追加して配信用広告リストとして保持する(ステップ:1006)。
【0061】
広告管理サーバ1000で予め設定された配信時刻の時間になったら(ステップ:1007)、広告管理サーバ101の中央処理部202は、広告表示制御装置103〜104にステップ1006で作成した配信用広告リストを配信する(ステップ:1008)。
【0062】
さらに、広告管理サーバ101の中央処理部202は、広告表示制御装置103〜104に広告情報の送信が完了したら、送信した広告情報に該当する配信広告リストテーブル600の配信日時605を配信した時刻で更新する(ステップ:1009)。
【0063】
<広告表示処理>
図11は、広告表示制御装置103〜104で広告情報を表示したときに実行される処理を説明するためのフローチャートである。
【0064】
利用者1101が広告表示制御装置1103の図15の画面に対して部屋番号を入力すると(ステップ:1102)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、図16の画面のように、お気に入り広告かマンション内すべての広告かを選択させるための文字をディスプレイ309上に表示する(ステップ:1104)。
【0065】
利用者がお気に入り広告を選択した場合(ステップ:1105でYesの場合)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、マンション部屋テーブル610の部屋番号612の登録広告リストを取得する(ステップ:1106)。
【0066】
利用者がマンション内のすべての広告を選択した場合(ステップ:1105でNoの場合、或いは、ステップ1106の後)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、マンションテーブル530の配信広告リストの広告を取得し(ステップ:1107)、図17の画面を表示する(ステップ:1108)。
【0067】
そして、利用者が図17の画面より、広告リストから閲覧したい広告を選択すると(ステップ:1109)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、図18のような画面で広告情報を表示する(ステップ:1110)。図18では、「1×1」ボタン「2×2」ボタンを有し、画面を分割して表示し、店舗ごとの比較ができるようになっている。
【0068】
広告情報が表示されると、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、利用者によって終了操作がなされたか判断する(ステップ:1111)。
【0069】
終了操作がなされなければ(ステップ:1111で)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、利用者1101が来店用広告情報を取得する指示が広告取得携帯端末(利用者の携帯情報端末)から入力されたか判断する(ステップ:1112)。当該指示が入力されれば(ステップ:1112でYesの場合)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、広告表示制御装置1103に利用者の広告取得携帯端末を翳す動作に応答して、来店者用広告情報を取得し(ステップ:1113)、来店者用広告情報を広告取得携帯端末に送信する(ステップ:1114)。来店用広告情報の取得の指示が入力されなければ(ステップ:1112でNoの場合)、処理はステップ1110に移行し、画面上には選択された広告が表示される。
【0070】
利用者が図18の画面の終了ボタンを押下すると(ステップ:1111でYesの場合)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、広告管理サーバ101に利用者が広告を閲覧したことを通知し(ステップ:1115)、広告表示を終了する(ステップ:1116)。
【0071】
<来店用広告情報読み込み処理>
図12は、来店ポイント読取装置108で実行される来店用広告情報の読み込み処理を説明するためのフローチャートである。
【0072】
利用者1201が、広告を提供している店舗に来店し、来店ポイント読取装置1203(108)に広告取得携帯端末をかざしたことを検知する(ステップ:1202)と、来店ポイント読取装置108の中央演算部402は、来店用広告情報の読込処理を開始する(ステップ:1204)。
【0073】
来店用広告情報が存在している場合は(ステップ:1205でYesの場合)、来店ポイント読取装置108の中央演算部402は、来店者広告情報を広告管理サーバ101に送信し(ステップ:1206)、処理を終了する(ステップ:1207)。
【0074】
一方、来店者広告情報が存在しない場合(ステップ:1205でNoの場合)、来店ポイント読取装置108の中央演算部402は、何もせず処理を終了させる(ステップ:1207)。
【0075】
<閲覧広告情報受信処理>
図13は、広告管理サーバ101が広告表示制御装置103〜104から閲覧した広告情報を受信したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【0076】
広告表示制御装置1301が、利用者が閲覧した広告情報を広告管理サーバ1303に送信すると(ステップ:1302)、広告管理サーバ1303の中央演算部202は、利用者が閲覧した広告情報を取得し(ステップ:1304)、閲覧した広告情報に含まれるマンションIDと部屋番号に該当する、マンション部屋テーブル610の閲覧ポイント615に対して、ポイントを加算する(ステップ:1305)。
【0077】
広告管理サーバ1303の中央演算部202は、ポイントを加算すると、未閲覧広告リストテーブル710のマンションIDと部屋番号に該当する閲覧した広告情報を未閲覧広告リストから検索し、未閲覧広告リストテーブル710から削除する(ステップ:1306)。なお、ステップ1306の処理後、直ぐに閲覧広告情報受信処理を終了しても良いし、更新された未閲覧広告リストテーブル710の情報を広告表示制御装置1301に送信する(ステップ:1307)ようにしても良い。
【0078】
以上のように、広告表示制御装置(表示用端末装置)において閲覧されると、閲覧ポイントが閲覧した利用者に加算されるため。動機をもって能動的に利用者に広告表示制御装置を利用させて広告を閲覧させることができる。このため、広告の存在を確認させる可能性が高く、受動的に情報を目にすることができる新聞の折り込みチラシと同等の効果を期待することができるようになる。
【0079】
<来店用広告情報受信処理>
図14は、広告管理サーバ101が来店ポイント読込装置108から来店用広告情報を受信したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【0080】
来店ポイント読取装置1401(108)が、来店用広告情報を広告管理サーバ1403(101)に送信すると(ステップ:1402)、広告管理サーバ1403の中央演算部202は、来店用広告情報を取得し(ステップ:1404)、来店用広告情報に含まれる距離情報から距離に応じたポイント(例えば、1Km単位で1ポイント)を算出する(ステップ:1405)。
【0081】
広告管理サーバ1403の中央演算部202は、来店用広告情報に含まれるマンションIDと部屋番号に該当する、マンション部屋テーブル610の閲覧ポイント615に対して、ステップ1405で算出されたポイントを加算する(ステップ:1406)。
【0082】
広告管理サーバ1403の中央演算部202は、ポイントを加算すると、来店用広告情報に含まれるマンションIDと部屋番号、広告IDから来店ポイント未使用リストテーブル720から来店ポイント未使用リストを取得しての来店ポイント未使用リストテーブル720から削除する(ステップ:1407)。なお、ステップ1407の処理後、直ぐに閲覧広告情報受信処理を終了しても良いし、更新された来店ポイント未使用リストテーブル720の情報を広告表示制御装置に送信する(ステップ:1408)ようにしても良い。
【0083】
以上のように、広告表示制御装置(表示用端末装置)から所望の広告を利用者端末に格納して、利用者が該当する店舗に来店すると、来店ポイントが利用者に加算されるため。動機をもって能動的に広告を出した店舗に行ってみようという動機を与えることができ、広告配信に高い宣伝効果を期待することができるようになる。
【0084】
<まとめ>
本発明の広告提供システム(広告配信システム)は、広告依頼主から依頼された広告情報を広告管理サーバで保持し、マンションなどの集合住宅に設置された広告表示制御装置に転送して表示させ、マンション居住者に対して無償で広告情報を提供する。広告表示制御装置は、広告情報を広告管理サーバから受信し、受信した広告情報を画面に表示する。また、来店ポイント読取装置は広告依頼主の各店舗に設置され、赤外線通信可能または、非接触IC搭載などの携帯端末(例えば携帯電話)などを用いて利用者(マンション居住者)が受信してメモリに格納した広告情報を読み取り、広告管理サーバにそれを送信する。広告情報は、提供元の店舗からのマンションまでの距離に応じて決定し、配信する広告情報をマンションごとに自動で配信される。このようにすることにより、新聞などの折り込みチラシなどの紙媒体の管理を必要とせず、チラシの情報を一元管理することができる。また、マンションからの店舗までの距離に応じて、広告情報を配信するため、距離の遠い店舗の情報を取得せず、また、距離の近い店舗の情報を取得できるので適切な広告提供ができる。
【0085】
また、利用者が更新された広告を広告表示制御装置で閲覧した場合、利用者にポイントが付与され、そのポイントは商品券と交換することができるようになっている。このように、利用者が始めて更新された広告情報を閲覧した場合は、ポイントが加算されるため、高い広告宣伝効果を得ることができる。
【0086】
さらに、利用者は、赤外線通信可能または、非積極ICチップ搭載などの携帯端末(例えば携帯電話)を使用して、広告情報を広告表示制御装置から受信し、各店舗の来店ポイント読取装置にその情報を送信すると、広告管理サーバに送信され、来店者のポイントが加算される。この場合のポイントは来店者のマンションと店舗の距離に応じて決定され、距離が大きいほど高くなる。このようにすることにより、店舗に来店した際にも、距離に応じたポイントを加算されるため、店舗に来店する可能性を高めることができる。
【0087】
また、本実施形態の広告提供システムでは、閲覧する広告情報をユーザが、良く見る広告の分類(スーパーマーケットや住宅など)を登録する。これにより、目的の広告を探しやすくすることができるようにしても良い。
【0088】
また、利用者は、表示制御装置を用いれば、自分が良く見る広告分類以外で、マンションに配信されている情報も見ることができる。表示制御端末で閲覧できる広告情報は1つではなく、画面を分割して、1×2(横に2画面)、2×2(縦横2画面ずつ計4画面)を表示し、店舗ごとの広告情報を比較できるようになっている。
【0089】
本システムの運用管理およびポイントと変換できる商品券は、広告提供元で負担し、利用者は無償で利用でき、さらに、サービス会社は広告収入を得ることができる。
【符号の説明】
【0090】
101…広告管理サーバ
102…インターネット
103、104…広告表示制御装置
105、106…マンション(集合住宅)
107…広告情報管理データベース
108…来店ポイント読取装置
110、111、112、113…通信回線
120…更新部
121…検索部
122…送受信部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告配信システム、広告管理サーバ、及び広告配信制御方法に関し、例えば、集合住宅の住民に対して広告提供するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
地域における企業あるいは商品の広告を行う場合、各居住地に対して、新聞の折り込みチラシをポストに配布する。
【0003】
しかし、毎日配布されるチラシの量は多く、チラシを保管しても、チラシを探しやすいように管理することが難しく、またほとんどのチラシは捨てられてしまい、紙が無駄になってしまう。また、保管した場合においても、チラシに付属しているクーポンを利用したとき、すでに期限切れであることが多く、無駄な紙と必要な紙との管理が難しい。
【0004】
そこで、現在ではパソコン(パーソナルコンピューター)や移動型携帯電話端末などでインターネットを介して広告情報などを提供している。
【0005】
一般にインターネットを介する情報の検索は世界中から利用できるなど広範囲かつ不特定の人を対象としているため、新聞の折り込みチラシのような地域に限定した情報を検索することが難しい。
【0006】
一方、地域限定の情報配信に関しては、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1では、特定地域内にその地域に見合った地域限定ポータルサイトを構築し、特定地域内のマンションに表示用端末装置を設置し、地域限定ポータルサイトの配信を表示用端末装置に限定して配信することで、地域限定の最新情報のみを取得することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−254147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1では、地域情報を特定地域内単位で管理しており、地域が異なり、かつ、その地域に隣接するような地域では、隣接する地域情報を取得することができない。例えば、スーパーマーケットAの広告が品川区に配信されている場合、港区のマンションは、スーパーマーケットAには近いが、広告が配信されていない地域なので、そのスーパーマーケットAの広告を閲覧できない。
【0009】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、利用者にとって利用価値の高い広告を配信すると共に、利用者が提供された広告情報を閲覧させる可能性を高めて、適切な広告宣伝効果を得ることができる広告配信技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明による広告提供システム(広告配信システム)は、広告管理サーバと、広告表示制御装置と、来店ポイント読取装置を有している。広告管理サーバは、複数種類の広告情報と、広告情報についての複数の配信先の情報と、利用者毎に広告閲覧ポイント及び店舗来店ポイントと、を管理し、ネットワークを介して前記広告情報を配信先に配信する。また、広告表示制御装置は、配信先の建物に設置され、広告情報を受信して、それを画面上に表示し、利用者が広告情報を閲覧したことを広告管理サーバに通知する。来店ポイント読取装置は、広告主の店舗に設置され、配信した広告情報の少なくとも一部を格納した端末装置を持った利用者が店舗に来店したことを広告管理サーバに通知する。このようなシステムにおいて、広告管理サーバは、広告情報の広告主の店舗と配信先との距離を算出し、当該算出した距離に基づいて、複数の配信先の中から複数種類の広告情報の配信先を決定し、当該決定した配信先に該当する広告情報を配信する。配信先の広告表示制御装置は、広告管理サーバから配信された広告情報を受信し、利用者の閲覧要求に応答して、受信した広告情報を画面上に表示し、利用者によって広告情報が閲覧されたことを広告管理サーバに通知する。そして、広告管理サーバは、広告表示制御装置からの閲覧の通知に基づいて、利用者の閲覧ポイントを加算し、該当する広告情報が閲覧済であることを確定する。
【0011】
また、広告表示制御装置は、利用者が表示画面に表示された広告情報を選択すると、当該選択に応答して、選択された広告情報を利用者の端末装置に送信する。そして、利用者の端末装置は、送信されてきた選択された広告情報をメモリ内に格納する。さらに、来店ポイント読取装置は、利用者の来店時に、利用者の端末装置から選択された広告情報を取得し、当該広告情報を広告管理サーバに送信する。広告管理サーバは、来店ポイント読取装置から広告情報を受信すると、該当する利用者の店舗来店ポイントを加算し、該当する広告情報が使用済であることを確定する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、利用者にとって利用価値の高い広告を配信すると共に、利用者が提供された広告情報を閲覧させる可能性を高めて、適切な広告宣伝効果を得ることができる。
【0013】
なお、上述した以外の課題、構成及び効果は、以下の本発明を実施するための形態および添付図面によって明らかになるものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態による広告提供システム(広告配信システム)の概略構成を示す図である。
【図2】広告管理サーバの内部構成例を示すブロック図である。
【図3】広告表示制御装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図4】来店ポイント読取装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図5】広告分類テーブル、店舗テーブル、広告テーブル、マンションテーブルの構成例を示す図である。
【図6】配信広告リストテーブル、マンション部屋テーブルの構成例を示す図である。
【図7】登録広告分類リストテーブル、未閲覧広告リストテーブル、来店ポイント未使用リストテーブルの構成例を示す図である。
【図8】広告管理サーバと広告表示制御装置と、来店ポイント読取装置の処理の流れを示すシーケンス図である。
【図9】広告サーバで広告情報の更新したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】広告サーバでマンション情報の更新したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】広告表示制御装置で広告情報を表示したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】来店ポイント読取装置で来店用広告情報の読み込むときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】広告管理サーバが広告表示制御装置から閲覧した広告情報を受信するときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】広告管理サーバが来店ポイント読込装置から来店用広告情報を受信するときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】広告表示制御装置の部屋番号入力画面例を示す図である。
【図16】広告表示制御装置おいて、利用者がお気に入りに登録した広告情報かすべての広告情報を表示するか選択させるための画面例を示す図である。
【図17】広告表示制御装置の広告分類表示画面例(1)を示す図である。
【図18】広告表示制御装置の広告情報表示画面例(2)を示す図である。
【図19】広告管理サーバから広告表示制御装置に配信される配信広告情報を管理するためのテーブルの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではないことに注意すべきである。また、各図において共通の構成については同一の参照番号が付されている。
【0016】
なお、本願明細書では、「テーブル」を用いて、本発明の情報を説明するが、これら情報は必ずしもテーブルによるデータ構造で表現されていなくても良く、リスト、DB、キュー等のデータ構造やそれ以外で表現されていても良い。従って、データ構造に依存しないことを示すために、単に「情報」と呼んでも良い。
【0017】
また、各情報の内容を説明する際に、「識別情報」、「識別子」、「名」、「名前」、「ID」という表現を用いることが可能であり、これらについてはお互いに置換が可能である。
【0018】
<システム構成>
図1は、本発明の実施形態による、集合住宅における広告提供システムの概略構成を示す図である。図1における広告提供システムは、サービス提供会社が使用する広告情報管理データベース107を備えた広告管理サーバ101と、広告管理サーバ101からインターネット102を介して、マンション105〜106の各マンションの広告情報を受信する広告表示制御装置103〜104と、各店舗に設置され利用者が来店した際にポイントを加算する来店ポイント読取装置108と、を備える。
【0019】
広告管理サーバ101は、データベース(以下「DB」と記す)更新部120と、検索部121と、送信部122と、を具備している。
【0020】
ここで、広告管理サーバ101と、広告表示制御装置103〜104と、来店ポイント読取装置108とは通信回線110〜113によってインターネット102に接続可能に構成されている。
【0021】
まず、サービス提供会社において、広告管理サーバ101は、配信対象のマンション情報(広告表示制御装置103〜104を設置しているマンションの情報(図5:530参照))及びマンションに居住する部屋情報(図6:610参照)と、広告提供者から提供される広告情報(図18参照)と、を受け取り、DB107に格納する。
【0022】
また、広告管理サーバ101は、DB107に格納されたマンション情報から広告配信すべきマンションを特定し、インターネット102を介して、広告情報を特定したマンション105〜106に設置した広告表示制御装置103〜104に配信する。配信は1日1回行う(予め設定した時刻、例えば0:00)。ただし、前回の広告配信日時よりも広告更新日時の方が新しい場合のみ配信する。配信する際には、各マンションに前回配信した広告の配信日時と広告が更新された時間を比較して、配信した時間のほうが古い広告情報の差分を配信する。
【0023】
広告表示制御装置103〜104は、マンション住民が使用できる備え付けの端末であり、マンションの部屋番号を入力することで、住民(利用者)は、広告表示制御装置103〜104から配信されてきた広告情報を閲覧することができる。閲覧することで、利用者にはポイント(閲覧ポイント)が加算される。
【0024】
広告表示制御装置103〜104に対して、広告取得携帯端末(利用者携帯端末)をかざすと広告情報(少なくとも、マンションID、部屋番号、広告ID、広告情報、その店舗からの距離の情報を含む)(以下、「来店者用広告情報」とする)が広告取得携帯端末に格納される。
【0025】
そして、利用者は、上記広告取得携帯端末に格納された来店者用広告情報を、各店舗に設置された来店ポイント読取装置108にデータを送信することで(赤外線送信や非接触ICなどで)、利用者のその店舗までの距離に応じたポイント(来店ポイント)が加算される。
【0026】
<広告管理サーバ>
図2は、広告管理サーバ101のブロック構造図である。広告管理サーバ101は、情報を保存する記憶部201と、情報を処理する中央演算部202と、入力した情報を一時的に記憶する一時記憶部203と、広告情報を各マンションに送信または、マンションから送られてきた情報を受信する通信制御部204と、各種の指示を入力する入力部205と、入力した情報や処理結果を表示する表示部206と、から構成される。
【0027】
<広告表示制御装置>
図3は、広告表示制御装置103及び104のブロック構造図である。広告表示制御装置103及び104のそれぞれは、情報を処理する中央演算部301と、情報を保存する記憶部302と、データを一時的に記憶する一時記憶部303と、広告取得携帯端末に情報を送信するデータ送信部304と、広告管理サーバ101から情報を送受信する通信制御部305と、利用者に情報を表示するディスプレイ309と、ディスプレイに表示された情報を操作するタッチパネル310と、タッチパネルを制御するタッチパネル制御部308と、ディスプレイに表示する情報を制御するディスプレイ制御部307と、ディスプレイ制御部307とタッチパネル制御部308とデータのやり取りをする表示情報制御部306と、から構成される。
【0028】
<来店ポイント読取装置>
図4は、来店ポイント読取装置108のブロック構造図である。来店ポイント読取装置108は、情報を保存する記憶部401と、受信した情報を処理する中央演算部402と、受信した情報を一時的に記憶する一時記憶部403と、広告取得携帯端末から来店者用広告情報を受信するデータ読込部404と、受信した情報を広告管理サーバに送信する通信制御部405と、から構成される。
【0029】
<広告管理データベース>
図5乃至7は、広告情報管理データベース107内のデータの構成例を示す図である。
【0030】
広告分類テーブル500は、ビジネス形態を特定する識別情報である分類ID501と、ビジネス形態の名称である分類名称502と、店舗を特定する識別情報である店舗ID503と、で構成され、広告提供者を新規登録した場合に上記情報が当該テーブル500に登録される。分類ID501と店舗ID503は一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。
【0031】
店舗テーブル510は、店舗を特定する情報である店舗ID511と、店舗名称512と、広告を特定する識別情報である広告ID513と、店舗の住所514と、で構成され、広告提供者および広告情報を新規に登録した場合に上記情報が当該テーブル510に登録される。広告ID513は、一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。店舗ID511は広告分類テーブル500の店舗ID503から参照される。
【0032】
広告テーブル520は、広告を特定するための識別情報である広告ID521と、図18のような広告(テキストや画像)である広告情報522と、DB107上での有効期限を示す表示期限523と、広告の提供範囲を示す提供範囲524と、新規に広告情報を追加および広告情報を変更した日時を示す更新日時525と、で構成される。広告情報522は、広告表示制御装置103〜104のディスプレイ309に表示する広告情報である。表示期限523は広告を広告表示制御装置103〜104に配信するまでの日時を表し、提供範囲524は広告を提供する店舗から広告を提供する範囲(例えば1km)を示し、店舗からマンションまでの距離(道のりや直線距離)が提供範囲524の範囲内のマンションに広告を配信する。広告ID521は、店舗テーブル510の広告ID513から参照される。
【0033】
マンションテーブル530は、マンションID531と、マンション名称532と、マンションの住所533と、配信すべき広告の内容を特定するための配信広告リストID534と、で構成され、広告情報を配信するマンションを新規に追加した場合に上記情報が当該テーブル530に登録される。マンションID531と、配信広告リストID534は、一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。
【0034】
配信広告リストテーブル600は、広告配信リストID601と、分類ID602と、広告ID603と、距離604と、配信日時605と、配信予定日時606と、で構成され、距離604が広告テーブル520の提供範囲524より小さい場合に上記情報が当該テーブル600に登録される。距離604は、マンションテーブル530の住所533と店舗テーブル510の住所514から、マンションと店舗の距離が算出され、記録される。配信広告リストID601は、マンションテーブル630の配信広告リストID534を参照して登録される。また、分類ID602は、広告分類テーブル500の分類ID501を参照して登録される。広告ID603は、広告テーブル520の広告ID521を参照して登録される。配信日時605は、マンションに広告情報が配信したときに、広告情報を配信した日時を格納することにより登録される。
【0035】
マンション部屋テーブル610は、マンションID611と、部屋番号612と、登録広告分類リストID613と、未閲覧広告リストID614と、閲覧ポイント615と、未使用来店ポイントリストID616と、で構成される。マンションID611は、マンションテーブル530のマンションID531を参照して登録される。登録広告分類リストID613と、未閲覧広告リストID614と、未使用来店ポイントリストID616は、一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。閲覧ポイント615は、一度も見ていない広告情報を利用者が広告表示制御装置103及び104を用いて閲覧した際に加算される。
【0036】
登録広告リストテーブル700は、登録広告分類リストID701と、マンションID702と、部屋番号703と、分類ID704と、を記憶し、マンションに居住している各住民が自分の興味のある広告の分類を登録したときに上記情報が登録される。登録広告分類リストID701は、一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。マンションID702は、マンションテーブル530のマンションID531を参照して登録される。部屋番号703はマンション部屋テーブル610の部屋番号612を参照して登録される。分類ID704は広告分類テーブル500の分類ID501を参照して登録される。
【0037】
未閲覧広告リストテーブル710は、未閲覧広告リストID711と、マンションID712と、部屋番号713と、広告ID714と、で構成され、居住者(利用者)がまだ一度も見ていない広告情報の広告IDが登録される。未閲覧広告リストID711は、一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。マンションID712は、マンションテーブル530のマンションID531を参照して登録される。部屋番号713はマンション部屋テーブル610の部屋番号612を参照して登録される。広告ID714は広告テーブル520の分類広告ID521を参照して登録される。
【0038】
来店ポイント未使用リストテーブル720は、来店ポイント未使用リストID721と、マンションID722と、部屋番号723と、広告ID724と、で構成され、居住者が来店ポイントを一度も使用していない広告情報の広告IDが登録される。来店ポイント未使用リストID721は、一意の識別番号であって、広告管理サーバ101により発行される。マンションID722は、マンションテーブル530のマンションID531を参照して登録される。部屋番号723はマンション部屋テーブル610の部屋番号612を参照して登録される。広告ID724は広告テーブル520の分類広告ID521を参照して登録される。
【0039】
広告情報管理データベース107において、広告管理サーバ101が発行する一意の識別番号を除いて、変更できるものとする。
【0040】
<処理シーケンス>
図8は、集合住宅における広告提供システムの、広告管理サーバと広告表示制御装置と、来店ポイント読取装置の処理の流れを示すシーケンス図である。
【0041】
サービス会社810が、広告管理サーバ820に対して、広告情報やマンション情報を入力すると(シーケンス:811)、広告管理サーバ820は、入力された情報からデータベース107に更新するデータを算出し、データベース107を更新する(シーケンス:821)。そして、広告管理サーバ820は、データベース107を更新後、更新日時と配信日時を比較し、更新日時の方が新しい場合に、各マンションに配信するデータ600を作成し、配信広告リストテーブル600と広告テーブル520と、マンション部屋テーブル610を用いて、配信広告情報を作成する(シーケンス:822)。作成される配信広告情報は、例えば、図19に示される情報である。
【0042】
広告管理サーバ820は、毎日の配信時刻(配信予定606:例えば、0:00:00)になったら、各マンションに更新された広告情報(図19参照)を広告表示制御装置830に配信する(シーケンス:823)。
【0043】
広告表示制御装置830は、広告管理サーバ820から受信した広告情報を更新する(シーケンス:831)。
【0044】
利用者850が広告制御装置830を使用して、閲覧する広告を選択する(シーケンス:851)と、広告表示制御装置830は広告情報を表示画面上に表示する(シーケンス:832)。利用者が表示した広告情報を初めて閲覧する場合、広告表示制御装置830は、利用者のポイントを加算するため、広告管理サーバ820に対して利用者が広告を初めて閲覧したことを通知する(シーケンス:833)。通知を受けた広告管理サーバ820は、利用者850のポイント(マンション部屋テーブル610の閲覧ポイント615)を加算し、利用者850の未閲覧広告リストテーブル710から該当の広告ID714を削除する(シーケンス:824)。
【0045】
利用者850が、広告取得携帯端末を使用して、広告表示制御装置830に対して、来店用広告情報の取得操作を実施する(シーケンス:852)と、広告表示制御装置830は、来店用広告情報を作成し(シーケンス:834)、利用者850の広告取得携帯端末は来店用広告情報を取得する(シーケンス:835)。
【0046】
次に、利用者850が、店舗に来店し、店舗内に設置された来店ポイント読取装置840へ来店用広告情報を送信する(シーケンス:853)と、来店ポイント読取装置840は、来店用広告情報のデータを読み取り(ステップ:841)、広告管理サーバ820に来店広告情報を送信する(シーケンス:842)。
【0047】
当該来店広告情報を受信すると、広告管理サーバ820は、来店ポイント読取装置840から受信した広告情報から、利用者850のポイント(マンション部屋テーブル610の閲覧ポイント615)を距離に応じて加算し、利用者850の来店ポイント未使用リストテーブル720から該当の広告ID724を削除する(シーケンス:825)。
【0048】
<広告情報の追加処理>
図9は、広告サーバ101が広告情報を更新するときの処理を説明するためのフローチャートである。
【0049】
サービス管理会社は、広告提供者から広告登録の依頼を受け、広告管理サーバ900(図1における広告管理サーバ101)で広告情報522の登録を指示する(ステップ:901)。
【0050】
広告管理サーバの中央演算部202は、登録の指示が広告の新規登録(追加)であるか否か判断する。
【0051】
登録した広告情報522が新規登録だった場合(ステップ:902)、広告管理サーバの中央演算部202は、店舗テーブル510の住所514とマンションテーブル530の住所533から二つの住所の距離を求め(ステップ:911)、その距離が広告テーブル520の提供範囲524より小さいマンションを検索し、マンションIDを取得する(ステップ:912)。そして、広告管理サーバの中央演算部202は、取得したマンションIDをキーに配信広告リストIDを取得し、配信広告リストテーブル600の情報を更新する(ステップ:913)。
【0052】
一方、ステップ902で広告情報が更新されたと判断された場合、または、ステップ911乃至913の処理が実施された場合、広告管理サーバの中央演算部202は、更新リストテーブル600から更新された広告IDを取得し、各マンションの配信用広告リストテーブル600として、また、未閲覧広告リストテーブル710と来店ポイント未使用リストテーブル720に追加して配信用広告リストとして保持する(ステップ:903)。なお、ステップ903では、更新日時525と配信日時605が比較され、更新日時の方が新しい広告情報が配信用広告リストに保持される。
【0053】
広告管理サーバ900には、予め広告情報を配信する時刻が設定されており、その配信時刻になったとき(ステップ:904)、広告管理サーバの中央演算部202は、ステップ903で保持した配信用広告リストを各マンションの広告表示制御装置103〜104に配信する(ステップ:905)。
【0054】
広告表示制御装置103〜104に広告情報の配信が完了したら、広告管理サーバの中央演算部202は、送信した広告情報に該当する配信広告リストテーブル600の配信日時605を、配信した時刻で更新する(ステップ:906)。
【0055】
<マンション情報更新処理>
図10は、広告管理サーバ101でマンション情報を追加・更新したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【0056】
サービス管理会社は、新規に本システムの利用を希望するマンション管理者からマンション情報の登録依頼を受け、広告管理サーバ1000でマンション情報の登録の指示を入力する(ステップ:1001)。
【0057】
広告管理サーバ101の中央処理部202は、登録されたマンション情報に配信する広告情報を作成するため、すべての広告テーブル520に保存された広告情報から、配信する配信広告リストを作成する(ステップ:1002)。
【0058】
マンションに配信する広告情報の検索では、広告管理サーバ101の中央処理部202は、店舗テーブル510の住所514と登録されたマンションテーブル530の住所533から二つの住所の距離を求め(ステップ:1003)、算出した距離が広告テーブル520の提供範囲524より小さい距離にある店舗の広告IDを取得する(ステップ:1004)。
【0059】
そして、広告管理サーバ101の中央処理部202は、取得した広告IDから該当する広告情報を取得し、配信広告リストテーブル600に広告情報を追加し、マンションテーブル530のマンションIDに該当する配信広告リストIDを追加する(ステップ:1005)。
【0060】
広告管理サーバ101の中央処理部202は、すべての広告テーブルに対して、ステップ1003乃至ステップ1005を実施したあと、マンション部屋テーブル610を更新し、また未閲覧広告リストテーブル710と来店ポイント未使用リストテーブルに追加して配信用広告リストとして保持する(ステップ:1006)。
【0061】
広告管理サーバ1000で予め設定された配信時刻の時間になったら(ステップ:1007)、広告管理サーバ101の中央処理部202は、広告表示制御装置103〜104にステップ1006で作成した配信用広告リストを配信する(ステップ:1008)。
【0062】
さらに、広告管理サーバ101の中央処理部202は、広告表示制御装置103〜104に広告情報の送信が完了したら、送信した広告情報に該当する配信広告リストテーブル600の配信日時605を配信した時刻で更新する(ステップ:1009)。
【0063】
<広告表示処理>
図11は、広告表示制御装置103〜104で広告情報を表示したときに実行される処理を説明するためのフローチャートである。
【0064】
利用者1101が広告表示制御装置1103の図15の画面に対して部屋番号を入力すると(ステップ:1102)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、図16の画面のように、お気に入り広告かマンション内すべての広告かを選択させるための文字をディスプレイ309上に表示する(ステップ:1104)。
【0065】
利用者がお気に入り広告を選択した場合(ステップ:1105でYesの場合)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、マンション部屋テーブル610の部屋番号612の登録広告リストを取得する(ステップ:1106)。
【0066】
利用者がマンション内のすべての広告を選択した場合(ステップ:1105でNoの場合、或いは、ステップ1106の後)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、マンションテーブル530の配信広告リストの広告を取得し(ステップ:1107)、図17の画面を表示する(ステップ:1108)。
【0067】
そして、利用者が図17の画面より、広告リストから閲覧したい広告を選択すると(ステップ:1109)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、図18のような画面で広告情報を表示する(ステップ:1110)。図18では、「1×1」ボタン「2×2」ボタンを有し、画面を分割して表示し、店舗ごとの比較ができるようになっている。
【0068】
広告情報が表示されると、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、利用者によって終了操作がなされたか判断する(ステップ:1111)。
【0069】
終了操作がなされなければ(ステップ:1111で)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、利用者1101が来店用広告情報を取得する指示が広告取得携帯端末(利用者の携帯情報端末)から入力されたか判断する(ステップ:1112)。当該指示が入力されれば(ステップ:1112でYesの場合)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、広告表示制御装置1103に利用者の広告取得携帯端末を翳す動作に応答して、来店者用広告情報を取得し(ステップ:1113)、来店者用広告情報を広告取得携帯端末に送信する(ステップ:1114)。来店用広告情報の取得の指示が入力されなければ(ステップ:1112でNoの場合)、処理はステップ1110に移行し、画面上には選択された広告が表示される。
【0070】
利用者が図18の画面の終了ボタンを押下すると(ステップ:1111でYesの場合)、広告表示制御装置103〜104の中央演算部301は、広告管理サーバ101に利用者が広告を閲覧したことを通知し(ステップ:1115)、広告表示を終了する(ステップ:1116)。
【0071】
<来店用広告情報読み込み処理>
図12は、来店ポイント読取装置108で実行される来店用広告情報の読み込み処理を説明するためのフローチャートである。
【0072】
利用者1201が、広告を提供している店舗に来店し、来店ポイント読取装置1203(108)に広告取得携帯端末をかざしたことを検知する(ステップ:1202)と、来店ポイント読取装置108の中央演算部402は、来店用広告情報の読込処理を開始する(ステップ:1204)。
【0073】
来店用広告情報が存在している場合は(ステップ:1205でYesの場合)、来店ポイント読取装置108の中央演算部402は、来店者広告情報を広告管理サーバ101に送信し(ステップ:1206)、処理を終了する(ステップ:1207)。
【0074】
一方、来店者広告情報が存在しない場合(ステップ:1205でNoの場合)、来店ポイント読取装置108の中央演算部402は、何もせず処理を終了させる(ステップ:1207)。
【0075】
<閲覧広告情報受信処理>
図13は、広告管理サーバ101が広告表示制御装置103〜104から閲覧した広告情報を受信したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【0076】
広告表示制御装置1301が、利用者が閲覧した広告情報を広告管理サーバ1303に送信すると(ステップ:1302)、広告管理サーバ1303の中央演算部202は、利用者が閲覧した広告情報を取得し(ステップ:1304)、閲覧した広告情報に含まれるマンションIDと部屋番号に該当する、マンション部屋テーブル610の閲覧ポイント615に対して、ポイントを加算する(ステップ:1305)。
【0077】
広告管理サーバ1303の中央演算部202は、ポイントを加算すると、未閲覧広告リストテーブル710のマンションIDと部屋番号に該当する閲覧した広告情報を未閲覧広告リストから検索し、未閲覧広告リストテーブル710から削除する(ステップ:1306)。なお、ステップ1306の処理後、直ぐに閲覧広告情報受信処理を終了しても良いし、更新された未閲覧広告リストテーブル710の情報を広告表示制御装置1301に送信する(ステップ:1307)ようにしても良い。
【0078】
以上のように、広告表示制御装置(表示用端末装置)において閲覧されると、閲覧ポイントが閲覧した利用者に加算されるため。動機をもって能動的に利用者に広告表示制御装置を利用させて広告を閲覧させることができる。このため、広告の存在を確認させる可能性が高く、受動的に情報を目にすることができる新聞の折り込みチラシと同等の効果を期待することができるようになる。
【0079】
<来店用広告情報受信処理>
図14は、広告管理サーバ101が来店ポイント読込装置108から来店用広告情報を受信したときの処理を説明するためのフローチャートである。
【0080】
来店ポイント読取装置1401(108)が、来店用広告情報を広告管理サーバ1403(101)に送信すると(ステップ:1402)、広告管理サーバ1403の中央演算部202は、来店用広告情報を取得し(ステップ:1404)、来店用広告情報に含まれる距離情報から距離に応じたポイント(例えば、1Km単位で1ポイント)を算出する(ステップ:1405)。
【0081】
広告管理サーバ1403の中央演算部202は、来店用広告情報に含まれるマンションIDと部屋番号に該当する、マンション部屋テーブル610の閲覧ポイント615に対して、ステップ1405で算出されたポイントを加算する(ステップ:1406)。
【0082】
広告管理サーバ1403の中央演算部202は、ポイントを加算すると、来店用広告情報に含まれるマンションIDと部屋番号、広告IDから来店ポイント未使用リストテーブル720から来店ポイント未使用リストを取得しての来店ポイント未使用リストテーブル720から削除する(ステップ:1407)。なお、ステップ1407の処理後、直ぐに閲覧広告情報受信処理を終了しても良いし、更新された来店ポイント未使用リストテーブル720の情報を広告表示制御装置に送信する(ステップ:1408)ようにしても良い。
【0083】
以上のように、広告表示制御装置(表示用端末装置)から所望の広告を利用者端末に格納して、利用者が該当する店舗に来店すると、来店ポイントが利用者に加算されるため。動機をもって能動的に広告を出した店舗に行ってみようという動機を与えることができ、広告配信に高い宣伝効果を期待することができるようになる。
【0084】
<まとめ>
本発明の広告提供システム(広告配信システム)は、広告依頼主から依頼された広告情報を広告管理サーバで保持し、マンションなどの集合住宅に設置された広告表示制御装置に転送して表示させ、マンション居住者に対して無償で広告情報を提供する。広告表示制御装置は、広告情報を広告管理サーバから受信し、受信した広告情報を画面に表示する。また、来店ポイント読取装置は広告依頼主の各店舗に設置され、赤外線通信可能または、非接触IC搭載などの携帯端末(例えば携帯電話)などを用いて利用者(マンション居住者)が受信してメモリに格納した広告情報を読み取り、広告管理サーバにそれを送信する。広告情報は、提供元の店舗からのマンションまでの距離に応じて決定し、配信する広告情報をマンションごとに自動で配信される。このようにすることにより、新聞などの折り込みチラシなどの紙媒体の管理を必要とせず、チラシの情報を一元管理することができる。また、マンションからの店舗までの距離に応じて、広告情報を配信するため、距離の遠い店舗の情報を取得せず、また、距離の近い店舗の情報を取得できるので適切な広告提供ができる。
【0085】
また、利用者が更新された広告を広告表示制御装置で閲覧した場合、利用者にポイントが付与され、そのポイントは商品券と交換することができるようになっている。このように、利用者が始めて更新された広告情報を閲覧した場合は、ポイントが加算されるため、高い広告宣伝効果を得ることができる。
【0086】
さらに、利用者は、赤外線通信可能または、非積極ICチップ搭載などの携帯端末(例えば携帯電話)を使用して、広告情報を広告表示制御装置から受信し、各店舗の来店ポイント読取装置にその情報を送信すると、広告管理サーバに送信され、来店者のポイントが加算される。この場合のポイントは来店者のマンションと店舗の距離に応じて決定され、距離が大きいほど高くなる。このようにすることにより、店舗に来店した際にも、距離に応じたポイントを加算されるため、店舗に来店する可能性を高めることができる。
【0087】
また、本実施形態の広告提供システムでは、閲覧する広告情報をユーザが、良く見る広告の分類(スーパーマーケットや住宅など)を登録する。これにより、目的の広告を探しやすくすることができるようにしても良い。
【0088】
また、利用者は、表示制御装置を用いれば、自分が良く見る広告分類以外で、マンションに配信されている情報も見ることができる。表示制御端末で閲覧できる広告情報は1つではなく、画面を分割して、1×2(横に2画面)、2×2(縦横2画面ずつ計4画面)を表示し、店舗ごとの広告情報を比較できるようになっている。
【0089】
本システムの運用管理およびポイントと変換できる商品券は、広告提供元で負担し、利用者は無償で利用でき、さらに、サービス会社は広告収入を得ることができる。
【符号の説明】
【0090】
101…広告管理サーバ
102…インターネット
103、104…広告表示制御装置
105、106…マンション(集合住宅)
107…広告情報管理データベース
108…来店ポイント読取装置
110、111、112、113…通信回線
120…更新部
121…検索部
122…送受信部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の広告情報と、広告情報についての複数の配信先の情報と、利用者毎に広告閲覧ポイント及び店舗来店ポイントと、を管理し、ネットワークを介して前記広告情報を前記配信先に配信する、広告管理サーバと、
前記配信先の建物に設置され、前記広告情報を受信して、それを画面上に表示し、前記広告情報を閲覧したことを前記広告管理サーバに通知する、広告表示制御装置と、
前記広告主の店舗に設置され、前記配信した広告情報の少なくとも一部を格納した端末装置を持った利用者が前記店舗に来店したことを前記広告管理サーバに通知する、来店ポイント読取装置と、を有し、
前記広告管理サーバは、広告情報の広告主の店舗と前記配信先との距離を算出し、当該算出した距離に基づいて、前記複数の配信先の中から前記複数種類の広告情報の配信先を決定し、当該決定した配信先に該当する広告情報を配信し、前記広告表示制御装置からの閲覧の通知に基づいて、前記利用者の閲覧ポイントを加算し、該当する広告情報が閲覧済であることを確定し、
前記配信先の前記広告表示制御装置は、前記広告管理サーバから配信された広告情報を受信し、利用者の閲覧要求に応答して、前記受信した広告情報を画面上に表示し、前記利用者によって広告情報が閲覧されたことを前記広告管理サーバに通知する、ことを特徴とする広告配信システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記広告表示制御装置は、前記利用者が前記表示画面に表示された広告情報を選択すると、当該選択に応答して、選択された広告情報を前記利用者の端末装置に送信し、
前記利用者の端末装置は、前記送信されてきた前記選択された広告情報をメモリ内に格納し、
前記来店ポイント読取装置は、前記利用者の端末装置から前記選択された広告情報を取得し、当該広告情報を前記広告管理サーバに送信し、
前記広告管理サーバは、前記来店ポイント読取装置から前記広告情報を受信すると、該当する利用者の前記店舗来店ポイントを加算し、該当する広告情報が使用済であることを確定する、ことを特徴とする広告配信システム。
【請求項3】
請求項1において、
前記広告管理サーバは、前記広告閲覧ポイントの加算を該当する前記広告表示制御装置に通知することを特徴とする広告配信システム。
【請求項4】
請求項2において、
前記広告管理サーバは、前記広告閲覧ポイント及び前記店舗来店ポイントの加算を該当する前記広告表示制御装置に通知することを特徴とする広告配信システム。
【請求項5】
請求項1において、
前記広告管理サーバは、前記広告情報の広告主の店舗と前記配信先との距離に基づいて、前記広告閲覧ポイント及び前記店舗来店ポイントのポイント数を演算することを特徴とする広告配信システム。
【請求項6】
請求項1において、
前記広告表示制御装置は、複数種類の広告情報の表示の要求を受け付けた場合、前記表示画面を複数に分割し、当該分割された表示領域に前記複数種類の広告情報を同時に表示することを特徴とする広告配信システム。
【請求項7】
複数種類の広告情報と、広告情報についての複数の配信先の情報と、利用者毎に広告閲覧ポイント及び店舗来店ポイントと、を管理するための記憶部と、
ネットワークを介して前記広告情報を前記配信先に配信する通信部と、
広告情報の広告主の店舗と前記配信先との距離を算出し、当該算出した距離に基づいて、前記複数の配信先の中から前記複数種類の広告情報の配信先を決定し、当該決定した配信先に該当する広告情報を配信する演算処理部と、を有し、
前記通信部が、前記配信先の建物に設置された広告表示制御装置から、前記配信した広告情報を閲覧したことを示す通知を受信すると、前記演算処理部は、前記広告表示制御装置からの閲覧の通知に基づいて、前記利用者の閲覧ポイントを加算し、該当する広告情報が閲覧済であることを確定することを特徴とする広告管理サーバ。
【請求項8】
請求項7において、
前記通信部は、前記広告主の店舗に設置された来店ポイント読取装置から、前記配信した広告情報の少なくとも一部を格納した端末装置を持った利用者が前記店舗に来店したことを示す情報を受信し、
前記演算処理部は、前記店舗に来店した利用者の前記店舗来店ポイントを加算し、該当する広告情報が使用済であること確定する、ことを特徴とする広告管理サーバ。
【請求項9】
請求項7において、
前記通信部は、前記広告閲覧ポイントの加算を該当する前記広告表示制御装置に通知することを特徴とする広告管理サーバ。
【請求項10】
請求項8において、
前記通信部は、前記広告閲覧ポイント及び前記店舗来店ポイントの加算を該当する前記広告表示制御装置に通知することを特徴とする広告管理サーバ。
【請求項11】
請求項7において、
前記演算処理部は、前記広告情報の広告主の店舗と前記配信先との距離に基づいて、前記広告閲覧ポイント及び前記店舗来店ポイントのポイント数を演算することを特徴とする広告管理サーバ。
【請求項12】
広告管理サーバと、広告表示制御装置と、来店ポイント読取装置と、を有する広告配信システムにおける広告配信制御方法であって、
前記広告管理サーバは、複数種類の広告情報と、広告情報についての複数の配信先の情報と、利用者毎に広告閲覧ポイント及び店舗来店ポイントと、を管理しており、
前記広告表示制御装置は、前記配信先の建物に設置されており、
前記来店ポイント読取装置は、前記広告情報の広告主の店舗に配置されており、
前記広告配信制御方法は、
前記広告管理サーバが、広告情報の広告主の店舗と前記配信先との距離を算出し、当該算出した距離に基づいて、前記複数の配信先の中から前記複数種類の広告情報の配信先を決定し、当該決定した配信先に該当する広告情報を配信する工程と、
前記配信先の前記広告表示制御装置が、前記広告管理サーバから配信された広告情報を受信し、利用者の閲覧要求に応答して、前記受信した広告情報を画面上に表示し、前記利用者によって広告情報が閲覧されたことを前記広告管理サーバに通知する工程と、
前記広告管理サーバが、前記広告表示制御装置からの閲覧の通知に基づいて、前記利用者の閲覧ポイントを加算し、該当する広告情報が閲覧済であることを確定する工程と、
前記来店ポイント読取装置が、前記配信した広告情報の少なくとも一部を格納した端末装置を持った利用者が前記店舗に来店したことを前記広告管理サーバに通知する工程と、
前記広告管理サーバが、前記店舗に来店した利用者の前記店舗来店ポイントを加算し、該当する広告情報が使用済であるこをと確定する工程と、
を有することを特徴とする広告配信制御方法。
【請求項1】
複数種類の広告情報と、広告情報についての複数の配信先の情報と、利用者毎に広告閲覧ポイント及び店舗来店ポイントと、を管理し、ネットワークを介して前記広告情報を前記配信先に配信する、広告管理サーバと、
前記配信先の建物に設置され、前記広告情報を受信して、それを画面上に表示し、前記広告情報を閲覧したことを前記広告管理サーバに通知する、広告表示制御装置と、
前記広告主の店舗に設置され、前記配信した広告情報の少なくとも一部を格納した端末装置を持った利用者が前記店舗に来店したことを前記広告管理サーバに通知する、来店ポイント読取装置と、を有し、
前記広告管理サーバは、広告情報の広告主の店舗と前記配信先との距離を算出し、当該算出した距離に基づいて、前記複数の配信先の中から前記複数種類の広告情報の配信先を決定し、当該決定した配信先に該当する広告情報を配信し、前記広告表示制御装置からの閲覧の通知に基づいて、前記利用者の閲覧ポイントを加算し、該当する広告情報が閲覧済であることを確定し、
前記配信先の前記広告表示制御装置は、前記広告管理サーバから配信された広告情報を受信し、利用者の閲覧要求に応答して、前記受信した広告情報を画面上に表示し、前記利用者によって広告情報が閲覧されたことを前記広告管理サーバに通知する、ことを特徴とする広告配信システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記広告表示制御装置は、前記利用者が前記表示画面に表示された広告情報を選択すると、当該選択に応答して、選択された広告情報を前記利用者の端末装置に送信し、
前記利用者の端末装置は、前記送信されてきた前記選択された広告情報をメモリ内に格納し、
前記来店ポイント読取装置は、前記利用者の端末装置から前記選択された広告情報を取得し、当該広告情報を前記広告管理サーバに送信し、
前記広告管理サーバは、前記来店ポイント読取装置から前記広告情報を受信すると、該当する利用者の前記店舗来店ポイントを加算し、該当する広告情報が使用済であることを確定する、ことを特徴とする広告配信システム。
【請求項3】
請求項1において、
前記広告管理サーバは、前記広告閲覧ポイントの加算を該当する前記広告表示制御装置に通知することを特徴とする広告配信システム。
【請求項4】
請求項2において、
前記広告管理サーバは、前記広告閲覧ポイント及び前記店舗来店ポイントの加算を該当する前記広告表示制御装置に通知することを特徴とする広告配信システム。
【請求項5】
請求項1において、
前記広告管理サーバは、前記広告情報の広告主の店舗と前記配信先との距離に基づいて、前記広告閲覧ポイント及び前記店舗来店ポイントのポイント数を演算することを特徴とする広告配信システム。
【請求項6】
請求項1において、
前記広告表示制御装置は、複数種類の広告情報の表示の要求を受け付けた場合、前記表示画面を複数に分割し、当該分割された表示領域に前記複数種類の広告情報を同時に表示することを特徴とする広告配信システム。
【請求項7】
複数種類の広告情報と、広告情報についての複数の配信先の情報と、利用者毎に広告閲覧ポイント及び店舗来店ポイントと、を管理するための記憶部と、
ネットワークを介して前記広告情報を前記配信先に配信する通信部と、
広告情報の広告主の店舗と前記配信先との距離を算出し、当該算出した距離に基づいて、前記複数の配信先の中から前記複数種類の広告情報の配信先を決定し、当該決定した配信先に該当する広告情報を配信する演算処理部と、を有し、
前記通信部が、前記配信先の建物に設置された広告表示制御装置から、前記配信した広告情報を閲覧したことを示す通知を受信すると、前記演算処理部は、前記広告表示制御装置からの閲覧の通知に基づいて、前記利用者の閲覧ポイントを加算し、該当する広告情報が閲覧済であることを確定することを特徴とする広告管理サーバ。
【請求項8】
請求項7において、
前記通信部は、前記広告主の店舗に設置された来店ポイント読取装置から、前記配信した広告情報の少なくとも一部を格納した端末装置を持った利用者が前記店舗に来店したことを示す情報を受信し、
前記演算処理部は、前記店舗に来店した利用者の前記店舗来店ポイントを加算し、該当する広告情報が使用済であること確定する、ことを特徴とする広告管理サーバ。
【請求項9】
請求項7において、
前記通信部は、前記広告閲覧ポイントの加算を該当する前記広告表示制御装置に通知することを特徴とする広告管理サーバ。
【請求項10】
請求項8において、
前記通信部は、前記広告閲覧ポイント及び前記店舗来店ポイントの加算を該当する前記広告表示制御装置に通知することを特徴とする広告管理サーバ。
【請求項11】
請求項7において、
前記演算処理部は、前記広告情報の広告主の店舗と前記配信先との距離に基づいて、前記広告閲覧ポイント及び前記店舗来店ポイントのポイント数を演算することを特徴とする広告管理サーバ。
【請求項12】
広告管理サーバと、広告表示制御装置と、来店ポイント読取装置と、を有する広告配信システムにおける広告配信制御方法であって、
前記広告管理サーバは、複数種類の広告情報と、広告情報についての複数の配信先の情報と、利用者毎に広告閲覧ポイント及び店舗来店ポイントと、を管理しており、
前記広告表示制御装置は、前記配信先の建物に設置されており、
前記来店ポイント読取装置は、前記広告情報の広告主の店舗に配置されており、
前記広告配信制御方法は、
前記広告管理サーバが、広告情報の広告主の店舗と前記配信先との距離を算出し、当該算出した距離に基づいて、前記複数の配信先の中から前記複数種類の広告情報の配信先を決定し、当該決定した配信先に該当する広告情報を配信する工程と、
前記配信先の前記広告表示制御装置が、前記広告管理サーバから配信された広告情報を受信し、利用者の閲覧要求に応答して、前記受信した広告情報を画面上に表示し、前記利用者によって広告情報が閲覧されたことを前記広告管理サーバに通知する工程と、
前記広告管理サーバが、前記広告表示制御装置からの閲覧の通知に基づいて、前記利用者の閲覧ポイントを加算し、該当する広告情報が閲覧済であることを確定する工程と、
前記来店ポイント読取装置が、前記配信した広告情報の少なくとも一部を格納した端末装置を持った利用者が前記店舗に来店したことを前記広告管理サーバに通知する工程と、
前記広告管理サーバが、前記店舗に来店した利用者の前記店舗来店ポイントを加算し、該当する広告情報が使用済であるこをと確定する工程と、
を有することを特徴とする広告配信制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2012−113337(P2012−113337A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−259092(P2010−259092)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【出願人】(000233055)株式会社日立ソリューションズ (1,610)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【出願人】(000233055)株式会社日立ソリューションズ (1,610)
[ Back to top ]