説明

広告配信システム、広告配信方法、広告配信プログラムおよびプログラム記録媒体

【課題】低コストで簡易に携帯電話機へ広告情報を配信可能な広告配信システムを提供する。
【解決手段】決済センタ13は、広告主サイト14から広告情報や割引金額を受信し(Seq1)、各店舗の決済端末12へ決済情報と同様の方法で送信する(Seq2)。店舗の決済端末12は、携帯電話機11による決済時に、該広告情報を携帯電話機11へ配信し、かつ、該割引金額を適用して代金を決済する(Seq3)。店舗の業務終了時に日計処理し、当日の取引情報、割引適用金額を決済センタ13へ送信し(Seq4)、決済センタ13は、所定の周期毎に該当期間における割引適用金額の集計結果を広告主サイト14へ通知すると(Seq5)、広告料(=基本料金+割引適用金額)が算出され、決済センタ13に送金される(Seq6)。決済センタ13は広告料のうち割引適用金額を店舗毎に分割し、各店舗の決済端末12に割引金額補填用として送金する(Seq7)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告配信システム、広告配信方法、広告配信プログラムおよびプログラム記録媒体に関し、特に、携帯電話機との通信(非接触ICカード通信、赤外線、ブルートゥース等)が可能な決済端末を用いて、広告情報や、割引券、商品引換券、音楽・ゲームサンプル等の携帯電話機への配信や携帯電話機側の特定の情報の収集に、好適に利用することが可能な広告配信システム、広告配信方法、広告配信プログラムおよびプログラム記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現状では、携帯電話機に対して広告情報を配信する場合、例えば、特許文献1の特開2004−80554号公報「携帯電話機およびそれに用いる広告配信方法並びにそのプログラム」や特許文献2の特開2002−170027号公報「広告配信事業およびシステム」に記載されているように、メール機能を使用して携帯電話機側へ広告情報を配信しているため、広告配信側は、配信先のメールアドレスをあらかじめ保持している必要があり、また、広告受信時に、携帯電話機の利用者側に通信費が掛かってしまうという問題がある。
【特許文献1】特開2004−80554号公報(第5−7頁)
【特許文献2】特開2002−170027号公報(第3−4頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
携帯電話機に広告情報を配信する従来の技術においては、前述のように、広告配信側は、配信先の携帯電話機のメールアドレスをあらかじめ取得して保持することが必要であったり、また、携帯電話機の利用者側は広告を受け取るだけで通信費が掛かってしまうという問題があった。
【0004】
さらには、各店舗ごとに、店舗内に広告配信用のサーバを新たに設置したりすることが必要となり、建設コストが掛かるのみならず、各店舗の識別情報を広告配信用として新たに設定したりするなど、従来の店舗内の運用環境とは異なる環境条件を構築することが必要になり、各店舗において広告配信の運用を開始するまでに多大な労力と時間が掛かってしまうという問題も発生している。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、店舗における従来の携帯電話機による決済処理機能を利用することにより、低コストで簡易に、携帯電話機側へ広告情報を配信することを可能とする広告配信システム、広告配信方法、広告配信プログラムおよびプログラム記録媒体を提供することを、その目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の課題を解決するため、本発明による広告配信システムは、次のような特徴的な構成を採用している。
【0007】
(1)決済機能を備えた携帯電話機と、店舗内に設置した決済端末と、各店舗の決済情報を管理する決済センタと、広告情報を作成する広告主が運用する広告主サイトと、を少なくとも備え、店舗において前記携帯電話機による決済を実施する際に、前記広告主が作成した前記広告情報を当該携帯電話機に配信する広告配信システムであって、前記決済センタは、前記広告主が作成した広告情報を前記広告主センタから受け取って登録するとともに、各店舗の前記決済端末に対して、登録した前記広告情報を送信することによって、前記決済端末に前記広告情報を保存し、当該決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、保存しておいた前記広告情報を当該携帯電話機に配信する広告配信システム。
【発明の効果】
【0008】
本発明の広告配信システム、広告配信方法、広告配信プログラムおよびプログラム記録媒体によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0009】
携帯電話機による決済時に、決済端末から当該携帯電話機に対して広告情報を配信する構成としているので、従来の広告配信システムの場合とは異なり、広告主側つまり広告主サイト側は、広告情報の配信相手となる携帯電話機のメールアドレスを取得することが不要となるとともに、それぞれの携帯電話機への広告情報の配信処理を省くことができる。
【0010】
また、各店舗に設置される決済端末は、業務開始時等に、従来の決済情報(店舗マスタやアクセスキー、ネガ情報等)と同等な方法によって、決済センタから広告情報をあらかじめダウンロードしておいて、携帯電話機による決済時に、当該携帯電話機側に広告情報を配信すれば良く、携帯電話機の利用者側に広告配信に伴う通信コストが掛かることもないし、また、決済端末は、広告配信に関する広告料のやり取りについても、広告主の運営サイトではなく、従来の決済情報のやり取りと同等の方法で決済センタと行うだけで良い。したがって、店舗内に広告配信サーバ等の設置は不要であり、かつ、店舗情報は、従来通り、決済センタのみに登録すれば良い。
【0011】
つまり、各店舗は、従来通り、決済端末のみを設置して、携帯電話機および決済センタとの通信手段を構築するとともに、該決済センタへ店舗情報を登録するだけで、決済情報と同等のやり取りを利用することにより、コストを掛けることなく、直ちに、携帯電話機への広告配信動作を実施することができる。
【0012】
また、携帯電話機による決済時においては、広告主が、広告料の一部として、商品代金の割引金額を支払う仕組みを提供することにより、携帯電話機の利用者にとっては、通常よりも安く商品を購入することができ、かつ、広告情報の配信を受入れ易くする環境を提供することができる一方、店舗側にとっては、集客の促進を図ることができる。さらには、決済センタ側にとっても、広告料の収入が得られるとともに、携帯電話機による決済の促進を期待することができる。
【0013】
さらには、携帯電話機による決済時において、携帯電話機に対して、広告情報を配信するのみならず、同様の仕組みを利用して、広告情報の作成日時や有効期限等の付加情報を配信したり、割引券や商品引換券、電子マネー、災害情報、交通機関の運行状況、音楽やゲームのサンプル版等の各種の情報を配信したりすることも可能であり、また、携帯電話機のアプリケーション起動情報を配信するようにしても良く、携帯電話機に対して多彩なサービス情報を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明による広告配信システム、広告配信方法、広告配信プログラムおよびプログラム記録媒体の好適な実施例について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による広告配信システム、広告配信方法について説明するが、かかる広告配信方法をコンピュータにより実行可能な広告配信プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、広告配信プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。
【0015】
(本発明の特徴)
本発明の実施例の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、携帯電話機による決済実施時に、決済端末を通じて広告情報を当該携帯電話機へ配信することにより、携帯電話機側へ通信費を掛けることなく、携帯電話機へ広告を配信することができ、広告配信率の向上を図ることができる。
【0016】
さらには、携帯電話機の利用者は、広告配信を受ける際に、商品代金の割引を受けることを可能としているので、広告配信率の向上のみならず、携帯電話機による決済の利用促進を図ることもできる。
【0017】
(本発明の実施例の構成)
図1は、本発明による広告配信システムを構成する一構成要素である携帯電話機の回路構成の一例を示すブロック図である。図1に示す携帯電話機11は、CPU11a、決済モジュール11b、表示部11c、キー入力部11d、記憶部11eおよび通信部11fを少なくとも備えて構成されている。
【0018】
CPU11aは、中央処理装置であり、携帯電話機11内の各回路部と接続され、携帯電話機11の全体の動作を制御している。また、決済モジュール11bは、決済情報を保持し、通信部11fを介して、外部つまり店舗内に存在する決済端末とのやり取りを行う。また、キー入力部11dは、利用者からのキー入力を受け付ける入力回路であり、表示部11cは、白黒あるいはカラーの液晶パネルあるいは有機EL(電子蛍光)等の表示装置および画面表示を制御する回路であって、例えば決済端末から決済モジュール11bが取得した決済情報や広告情報を画面表示し、利用者へ提供する。
【0019】
また、記憶部11eは、当該携帯電話機11の動作を規定する各種のプログラムやデータを記憶する装置であり、決済端末から取得した決済情報や広告情報についても保存することが可能である。また、決済端末から取得した広告情報にURL(Unique Resource Locator)等の接続先情報が含まれる場合、キー入力部11dのキー操作により、通信部11fを介して、当該URLの該当Webページと接続して表示部11cに表示することも可能である。
【0020】
図2は、本発明による広告配信システムを構成する他の構成要素である決済端末の回路構成の一例を示すブロック図である。図2に示す決済端末12は、CPU12a、リーダ・ライタ部12b、表示部12c、キー入力部12d、プリンタ部12e、記憶部12fおよび通信部12gを少なくとも備えて構成されている。
【0021】
CPU12aは、中央処理装置であり、決済端末12内の各回路部と接続され、決済端末12の全体の動作を制御している。また、リーダ・ライタ部12bは、図1に示す携帯電話機11との間で、非接触ICカード通信や赤外線信号やブルートゥース信号を用いて、決済時において磁気カード、接触ICカード、非接触ICカード等の読み書きを行ったり、広告情報の配信を行ったりする。プリンタ部12eは、決済時における伝票等を印字する。リーダ・ライタ部12bやプリンタ部12e等は外部接続形式としても良い。
【0022】
また、キー入力部12dは、当該決済端末12の利用者の操作時のキー入力を受け付ける入力回路であり、表示部12cは、白黒あるいはカラーの液晶パネルあるいは有機EL(電子蛍光)等の表示装置および画面表示を制御する回路であって、例えば決済における決済データ等を画面表示し、当該決済端末12の利用者へ提供する。また、通信部12gは、公衆回線等のネットワークに接続し、外部の決済センタとの間でデータを送受信するための通信回路である。記憶部12fは、当該決済端末12の動作を規定する各種のプログラムやデータを記憶する装置であり、業務開始時等において、決済センタ側からダウンロードした広告情報や決済情報等を保存することも可能である。
【0023】
(実施例の動作の説明)
次に、図1の携帯電話機、図2の決済端末を含んで構成される広告配信システムの動作について、その一例を図3を用いて説明する。図3は、本発明による広告配信システムにおいて広告情報を携帯電話機に配信する際の処理の一例を示す説明図であり、店舗において携帯電話機11による決済処理がなされた際に、店舗内の決済端末12にあらかじめ保存されている広告情報を当該携帯電話機11側へ配信する流れの一例を、シーケンスSeq1、シーケンスSeq2、…、シーケンスSeq7を用いて示している。
【0024】
図3に示すように、本発明による広告配信システムは、図1の構成からなる利用者(顧客)の携帯電話機11、図2の構成からなり店舗内に設置された決済端末12、各店舗に関する決済情報および広告主からの広告情報や割引情報を登録して管理する決済センタ13、広告情報や割引情報を決済センタ13へ提供する広告主サイト14、公衆回線等のネットワーク15を少なくとも含んで構成される。決済端末12は、リーダ・ライタ部12bにより携帯電話機11の通信部11fとの間で情報交換を行い、通信部12gにより、ネットワーク15を介して決済センタ13との間で情報交換を行う。また、決済センタ13と広告主サイト14との間も、ネットワーク15を介して、情報交換を行う。
【0025】
ここで、決済端末12と決済センタ13と広告主サイト14とを互いに接続するネットワーク15は、公衆回線等(アナログ、ISDN、光回線または専用線であっても良い)から構成されていても良いし、インターネット、IP網あるいは無線通信網であっても良いし、本広告配信システム専用のネットワークであっても良い。
【0026】
図3の処理の流れの概要を示すと、次の通りである。広告主が作成した広告情報は、ネットワーク15を介して、広告主サイト14から決済センタ13に送信されると、決済センタ13は、受け取った広告情報を登録するとともに、随時、ネットワーク15を介して、各店舗内の決済端末12側に配信することにより、各店舗内の決済端末12に広告情報があらかじめ保存される。しかる後、店舗において、携帯電話機11による決済処理が実施された際に、保存されている広告情報は、決済端末12から当該携帯電話機11へ配信される。
【0027】
次に、図3の処理の流れに沿って、本発明による広告配信システムの動作の一例をさらに詳細に説明する。まず、広告主は、例えば広告主サイト14を用いて、決済時に配信したい広告情報や割引情報等を作成し、ネットワーク15(例えば、公衆回線網)を介して、決済センタ13に送信することにより、配信したい広告関連データとしての登録を依頼する。広告情報や割引情報等を広告主サイト14から受信した決済センタ13は、当該広告主サイト14に関する広告関連データとして登録する(シーケンスSeq1)。
【0028】
一方、店舗に設置されている決済端末12は、店舗の業務開始時等において、ネットワーク15(例えば、公衆回線網)を介して、決済センタ13にアクセスし、携帯電話機による決済情報(つまり、端末情報、通信情報、アクセスキー、利用停止情報すなわちネガデータ等)とともに、登録されている広告関連データ(広告情報や割引情報等)をダウンロードする(シーケンスSeq2)。
【0029】
あるいは、決済端末12は、例えば業務開始時に、保存している広告関連データに関して、広告主サイト14と決済センタ13との間であらかじめ取り決めた広告期限切れや有効期間切れの有無をチェックして、広告期限切れや有効期間切れを検知した際に、決済センタ13から新たな広告関連データ(広告情報や割引金額等)をダウンロードして更新処理(更新確認)を行うようにしても良い。
【0030】
しかる後、当該店舗にて、利用者が携行している携帯電話機11による決済処理を行う際に、決済端末12は、ダウンロードしておいた広告関連データのうち広告情報を、携帯電話機11へ配信する。さらには、決済端末12は、ダウンロードしておいた広告関連データのうち割引情報を参照して、広告主サイト14と決済センタ13との間で、広告情報配信に伴う割引率としてあらかじめ取り決めていた割引金額を適用して決済処理を行う(シーケンスSeq3)。
【0031】
広告情報が配信されてきた携帯電話機11は、受け取った広告情報を画面表示して、当該携帯電話機11の利用者に提供する。ここで、携帯電話機11側に配信される広告情報には、該広告情報の作成日時や該広告情報の有効期限等の付加情報を付加するようにしても良い。但し、携帯電話機11にて、広告情報の受信を許可していない場合、あるいは、決済端末12に広告情報が登録されていなかった場合には、広告情報を携帯電話機11側に配信することはないし、また、決済においても、広告情報配信に伴う割引率としてあらかじめ取り決めていた割引金額の割引処理を適用することはない。
【0032】
以降、店舗を訪れた顧客が携帯電話機による決済を指示する都度、シーケンスSeq3の手順を繰り返す。しかる後、店舗における本日の業務が終了した時点で、決済端末12にて、日計処理を実施し、当日の取引情報とともに、広告配信情報(つまり、携帯電話機11への広告情報の配信件数、割引金額等)を、ネットワーク15(例えば、公衆回線網)を介して、決済センタ13へ送信する(シーケンスSeq4)。
【0033】
店舗側の決済端末12から当日の取引情報、広告配信情報を受け取った決済センタ13は、店舗毎の決済情報として保存するとともに、広告配信実績通知周期としてあらかじめ定めた周期(例えば、月単位、あるいは、週単位、あるいは、日単位)に達する都度、該当期間において広告情報を携帯電話機11側に配信した実績(配信件数、割引適用金額等)の集計結果を、広告配信実績として、ネットワーク15(例えば、公衆回線網)を介して、広告主サイト14へ通知する(シーケンスSeq5)。
【0034】
広告配信実績を受信した広告主サイト14は、該広告配信実績に基づいて、割引適用金額に基本料金を加算した金額を、広告料(=基本料金+割引適用金額)として算出して、店舗毎の広告配信実績とともに、広告主に報知する。広告主の承認を受け取ると、広告主サイト14は、決済センタ13に対して、算出した広告料を送金する処理を行う(シーケンスSeq6)。
【0035】
広告主サイト14から広告料を受け取った決済センタ13は、広告料のうち割引適用金額を店舗毎に分割して、それぞれの店舗の決済端末12に対して、広告情報配信に伴う割引金額補填用として送金処理を行う(シーケンスSeq7)。
【0036】
(本実施例の効果の説明)
以上に説明したように、本実施例によれば、携帯電話機11による決済時に、決済端末12から当該携帯電話機11に対して広告情報を配信する構成としているので、従来の広告配信システムの場合とは異なり、広告主側つまり広告主サイト14側は、広告情報の配信相手となる携帯電話機11のメールアドレスを取得することが不要となるとともに、それぞれの携帯電話機11への広告情報の配信処理を省くことができる。
【0037】
また、各店舗に設置される決済端末12は、業務開始時等に、従来の決済情報(店舗マスタやアクセスキー、ネガ情報等)と同等な方法によって、決済センタ13から広告情報をあらかじめダウンロードしておいて、携帯電話機11による決済時に、当該携帯電話機11側に広告情報を配信すれば良く、携帯電話機11の利用者側に広告配信に伴う通信コストが掛かることもないし、また、決済端末12は、広告配信に関する広告料のやり取りについても、広告主の運営サイトではなく、従来の決済情報のやり取りと同等の方法で決済センタ13と行うことで十分である。したがって、店舗内に広告配信サーバ等の設置は不要であり、かつ、店舗情報は、従来通り、決済センタ13のみに登録すれば良い。
【0038】
つまり、各店舗は、広告主との間で、直接、広告情報の配信や広告料のやり取りを行う必要はないので、広告主の運営サイトと通信するための手段を構築する必要はないし、広告主に対して店舗を特定するための新たな仕組みを用意する必要もなく、従来通り、決済端末12のみを設置して、携帯電話機11および決済センタ13との通信手段を構築するとともに、該決済センタ13へ店舗情報を登録するだけで、決済情報と同等のやり取りを利用することにより、コストを掛けることなく、直ちに、携帯電話機11への広告配信動作を実施することができる。
【0039】
また、携帯電話機11による決済時においては、広告主が、広告料の一部として、商品代金の割引金額を支払う仕組みを提供することにより、携帯電話機11の利用者にとっては、通常よりも安く商品を購入することができる一方、店舗側にとっては、集客の促進を図ることができる。さらには、決済センタ側にとっても、広告料の収入が得られるとともに携帯電話機による決済の促進を期待することができる。
【0040】
(本発明の他の実施例)
携帯電話機11による決済時に、図3のような仕組みを用いて、前述のような、広告情報の配信のみならず、次のような情報を、携帯電話機11側に提供するようにしても良い。
(1)例えば、前述のように、広告情報の作成日時や有効期限等の付加情報を、当該広告情報に付加して、携帯電話機11に配信するようにしても良い。
(2)割引用の情報として割引券や商品引換券を、携帯電話機11に配信するようにしても良い。
(3)割引用の情報として電子マネーを、携帯電話機11に配信するようにしても良い。
(4)災害情報を、携帯電話機11に配信するようにしても良い。
(5)交通機関の運行状況等を、携帯電話機11に配信するようにしても良い。
(6)携帯電話機のアプリケーション起動情報を、携帯電話機11に配信するようにしても良い。携帯電話機11は、該アプリケーション起動情報を受け取ることにより、当該アプリケーションを起動することができる。
(7)音楽やゲームのサンプル版を、携帯電話機11に配信するようにしても良い。この時、音楽やゲームの通常版を、ダウンロード可能な情報(例えば、WebサイトのURL情報)を付加するようにしても良い。
【0041】
さらに、携帯電話機11による決済時に、図3のような仕組みを用いて、次のような情報を、携帯電話機11から決済端末12を経由して決済センタ13側へ送信するようにしても良い。
(8)携帯電話機11のあらかじめ定めた特定の情報(例えば、端末情報等)を収集し、決済端末12を介して決済センタ13へ送信する。但し、当該携帯電話機11において、特定の情報として収集を許可された情報のみに限ることとする。
【0042】
また、前述の実施例においては、決済センタ13から広告関連データ(広告情報や割引情報等)をダウンロードし、携帯電話機11側に広告情報を配信する端末が、決済処理を行う専用の決済端末12として説明したが、決済端末12のみに限るものではない。決済端末12以外に、POS(Point of Sales)端末やPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistants)等の携帯電話機11と通信可能な端末を用いて、携帯電話機11による決済通知を受け取った際に、携帯電話機11に広告情報を配信するようにしても良い。あるいは、決済処理専用の決済端末12と広告情報配信用のPC、PDA等とを連動させるように構成しても良い。
【0043】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。例えば、本発明の実施態様は、課題を解決するための手段における構成(1)に加えて、次のような構成として表現できる。
(2)店舗内の前記決済端末は、業務の開始時に代表されるあらかじめ定めた時点で、当該店舗に関する前記決済情報および前記広告情報の送信要求を、前記決済センタに対して行うことにより、前記決済センタからの前記決済情報および前記広告情報を受け取って保存する上記(1)の広告配信システム。
(3)店舗内の前記決済端末は、保存している前記広告情報の有効期限切れの有無をチェックし、有効期限切れを検知した際に、当該店舗に関する前記広告情報の送信要求を、前記決済センタに対して行うことにより、前記決済センタから最新の前記広告情報を受け取って保存する上記(1)または(2)の広告配信システム。
(4)店舗内の前記決済端末が前記決済センタから前記広告情報を受け取る手順が、前記決済情報をやり取りする手順と同様の手順である上記(1)ないし(3)のいずれかの広告配信システム。
(5)前記広告主サイトが、前記決済センタへ前記広告情報を送信する際に、当該広告情報を前記携帯電話機へ配信した場合に商品購入代金を割引く割引金額を取り決めた割引情報も含めて、広告関連データとして前記決済センタへ送信し、かつ、前記決済センタは、各店舗の前記決済端末に前記広告情報を送信する際に、前記割引情報も含む前記広告関連データとして送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済時に、当該携帯電話機に対して前記広告関連データに含まれている前記広告情報を配信した場合、商品購入代金の決済時に前記広告関連データに含まれている前記割引情報に基づいて、商品購入代金の割引処理を行う上記(1)ないし(4)のいずれかの広告配信システム。
(6)店舗内の前記決済端末は、店舗の業務終了時に、日計処理を実施し、当日の取引情報とともに、前記携帯電話機へ配信した前記広告情報の配信件数および前記割引情報に基づいて商品購入代金を割り引いた割引適用金額を少なくとも含む広告配信情報を、前記決済センタに送信する上記(5)の広告配信システム。
(7)前記決済端末から前記取引情報および前記広告配信情報を受け取った前記決済センタは、当日の店舗毎の決済情報として保存するとともに、前記広告主サイトへの通知周期としてあらかじめ定めた周期に達する都度、該当期間における前記広告情報の配信件数および前記割引適用金額の集計結果を前記広告主サイトへ通知する上記(6)の広告配信システム。
(8)前記広告情報の配信件数および前記割引適用金額の集計結果を前記決済センタから受け取った前記広告主サイトは、受け取った前記割引適用金額を広告用の基本料金に加算した合計金額を、広告料として、前記決済センタに送金処理を行う上記(7)の広告配信システム。
(9)前記広告料を前記広告主サイトから受け取った前記決済センタは、前記広告料に含まれている前記割引適用金額を店舗毎に分割し、それぞれの店舗内の前記決済端末へ、前記広告情報の配信に伴う割引金額の補填用として送金処理を行う上記(8)の広告配信システム。
(10)前記決済センタは、前記割引情報として前記広告主サイトから割引券や商品引換券あるいは電子マネーを前記広告情報配信に伴う割引用の情報として前記広告情報とともに受け取って、前記決済端末に対して送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、前記広告情報とともに割引券や商品引換券あるいは電子マネーを前記広告情報配信に伴う割引用の情報として当該携帯電話機に配信する上記(5)ないし(9)のいずれかの広告配信システム。
(11)前記決済センタは、前記広告主サイトから前記広告情報の作成日時、有効期限を付加情報として前記広告情報とともに受け取って、前記決済端末に対して送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、前記広告情報とともに当該広告情報の作成日時、有効期限を付加情報として当該携帯電話機に配信する上記(1)ないし(10)のいずれかの広告配信システム。
(12)前記決済センタは、外部の装置から災害情報、交通機関の運行状況、あるいは、音楽やゲームのサンプル版のいずれかに関するサービス情報を受け取って、前記決済端末に対して送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、前記サービス情報を当該携帯電話機に配信する上記(1)ないし(11)のいずれかの広告配信システム。
(13)決済機能を備えた携帯電話機と、店舗内に設置した決済端末と、各店舗の決済情報を管理する決済センタと、広告情報を作成する広告主が運用する広告主サイトと、を少なくとも備え、店舗において前記携帯電話機による決済を実施する際に、前記広告主が作成した前記広告情報を当該携帯電話機に配信する広告配信方法であって、前記決済センタは、前記広告主が作成した広告情報を前記広告主センタから受け取って登録するとともに、各店舗の前記決済端末に対して、登録した前記広告情報を送信することによって、前記決済端末に前記広告情報を保存し、当該決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、保存しておいた前記広告情報を当該携帯電話機に配信する広告配信方法。
(14)店舗内の前記決済端末は、業務の開始時に代表されるあらかじめ定めた時点で、当該店舗に関する前記決済情報および前記広告情報の送信要求を、前記決済センタに対して行うことにより、前記決済センタからの前記決済情報および前記広告情報を受け取って保存する上記(13)の広告配信方法。
(15)店舗内の前記決済端末は、保存している前記広告情報の有効期限切れの有無をチェックし、有効期限切れを検知した際に、当該店舗に関する前記広告情報の送信要求を、前記決済センタに対して行うことにより、前記決済センタから最新の前記広告情報を受け取って保存する上記(13)または(14)の広告配信方法。
(16)店舗内の前記決済端末が前記決済センタから前記広告情報を受け取る手順が、前記決済情報をやり取りする手順と同様の手順である上記(13)ないし(15)のいずれかの広告配信方法。
(17)前記広告主サイトが、前記決済センタへ前記広告情報を送信する際に、当該広告情報を前記携帯電話機へ配信した場合に商品購入代金を割引く割引金額を取り決めた割引情報も含めて、広告関連データとして送信し、かつ、前記決済センタは、各店舗の前記決済端末に前記広告情報を送信する際に、前記割引情報も含む前記広告関連データとして送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済時に、当該携帯電話機に対して前記広告関連データに含まれている前記広告情報を配信した場合、商品購入代金の決済時に前記広告関連データに含まれている前記割引情報に基づいて、商品購入代金の割引処理を行う上記(13)ないし(16)のいずれかの広告配信方法。
(18)店舗内の前記決済端末は、店舗の業務終了時に、日計処理を実施し、当日の取引情報とともに、前記携帯電話機へ配信した前記広告情報の配信件数および前記割引情報に基づいて商品購入代金を割り引いた割引適用金額を少なくとも含む広告配信情報を、前記決済センタに送信する上記(17)の広告配信方法。
(19)前記決済端末から前記取引情報および前記広告配信情報を受け取った前記決済センタは、当日の店舗毎の決済情報として保存するとともに、前記広告主サイトへの通知周期としてあらかじめ定めた周期に達する都度、該当期間における前記広告情報の配信件数および前記割引適用金額の集計結果を前記広告主サイトへ通知する上記(18)の広告配信方法。
(20)前記広告情報の配信件数および前記割引適用金額の集計結果を前記決済センタから受け取った前記広告主サイトは、受け取った前記割引適用金額を広告用の基本料金に加算した合計金額を、広告料として、前記決済センタに送金処理を行う上記(19)の広告配信方法。
(21)前記広告料を前記広告主サイトから受け取った前記決済センタは、前記広告料に含まれている前記割引適用金額を店舗毎に分割し、それぞれの店舗内の前記決済端末へ、前記広告情報の配信に伴う割引金額の補填用として送金処理を行う上記(20)の広告配信方法。
(22)前記決済センタは、前記割引情報として前記広告主サイトから割引券や商品引換券あるいは電子マネーを前記広告情報配信に伴う割引用の情報として前記広告情報とともに受け取って、前記決済端末に対して送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、前記広告情報とともに割引券や商品引換券あるいは電子マネーを前記広告情報配信に伴う割引用の情報として当該携帯電話機に配信する上記(17)ないし(21)のいずれかの広告配信方法。
(23)前記決済センタは、前記広告主サイトから前記広告情報の作成日時、有効期限を付加情報として前記広告情報とともに受け取って、前記決済端末に対して送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、前記広告情報とともに当該広告情報の作成日時、有効期限を付加情報として当該携帯電話機に配信する上記(13)ないし(22)のいずれかの広告配信方法。
(24)上記(13)ないし(23)のいずれかの広告配信方法を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実施している広告配信プログラム。
(25)上記(24)の広告配信プログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録しているプログラム記録媒体。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明による広告配信システムを構成する一構成要素である携帯電話機の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明による広告配信システムを構成する他の構成要素である決済端末の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明による広告配信システムにおいて広告情報を携帯電話機に配信する際の処理の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0045】
11 携帯電話機
11a CPU
11b 決済モジュール
11c 表示部
11d キー入力部
11e 記憶部
11f 通信部
12 決済端末
12a CPU
12b リーダ・ライタ部
12c 表示部
12d キー入力部
12e プリンタ部
12f 記憶部
12g 通信部
13 決済センタ
14 広告主サイト
15 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済機能を備えた携帯電話機と、店舗内に設置した決済端末と、各店舗の決済情報を管理する決済センタと、広告情報を作成する広告主が運用する広告主サイトと、を少なくとも備え、店舗において前記携帯電話機による決済を実施する際に、前記広告主が作成した前記広告情報を当該携帯電話機に配信する広告配信システムであって、前記決済センタは、前記広告主が作成した広告情報を前記広告主センタから受け取って登録するとともに、各店舗の前記決済端末に対して、登録した前記広告情報を送信することによって、前記決済端末に前記広告情報を保存し、当該決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、保存しておいた前記広告情報を当該携帯電話機に配信することを特徴とする広告配信システム。
【請求項2】
店舗内の前記決済端末は、業務の開始時に代表されるあらかじめ定めた時点で、当該店舗に関する前記決済情報および前記広告情報の送信要求を、前記決済センタに対して行うことにより、前記決済センタからの前記決済情報および前記広告情報を受け取って保存することを特徴とする請求項1に記載の広告配信システム。
【請求項3】
店舗内の前記決済端末は、保存している前記広告情報の有効期限切れの有無をチェックし、有効期限切れを検知した際に、当該店舗に関する前記広告情報の送信要求を、前記決済センタに対して行うことにより、前記決済センタから最新の前記広告情報を受け取って保存することを特徴とする請求項1または2に記載の広告配信システム。
【請求項4】
店舗内の前記決済端末が前記決済センタから前記広告情報を受け取る手順が、前記決済情報をやり取りする手順と同様の手順であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項5】
前記広告主サイトが、前記決済センタへ前記広告情報を送信する際に、当該広告情報を前記携帯電話機へ配信した場合に商品購入代金を割引く割引金額を取り決めた割引情報も含めて、広告関連データとして前記決済センタへ送信し、かつ、前記決済センタは、各店舗の前記決済端末に前記広告情報を送信する際に、前記割引情報も含む前記広告関連データとして送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済時に、当該携帯電話機に対して前記広告関連データに含まれている前記広告情報を配信した場合、商品購入代金の決済時に前記広告関連データに含まれている前記割引情報に基づいて、商品購入代金の割引処理を行うことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項6】
店舗内の前記決済端末は、店舗の業務終了時に、日計処理を実施し、当日の取引情報とともに、前記携帯電話機へ配信した前記広告情報の配信件数および前記割引情報に基づいて商品購入代金を割り引いた割引適用金額を少なくとも含む広告配信情報を、前記決済センタに送信することを特徴とする請求項5に記載の広告配信システム。
【請求項7】
前記決済端末から前記取引情報および前記広告配信情報を受け取った前記決済センタは、当日の店舗毎の決済情報として保存するとともに、前記広告主サイトへの通知周期としてあらかじめ定めた周期に達する都度、該当期間における前記広告情報の配信件数および前記割引適用金額の集計結果を前記広告主サイトへ通知することを特徴とする請求項6に記載の広告配信システム。
【請求項8】
前記広告情報の配信件数および前記割引適用金額の集計結果を前記決済センタから受け取った前記広告主サイトは、受け取った前記割引適用金額を広告用の基本料金に加算した合計金額を、広告料として、前記決済センタに送金処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の広告配信システム。
【請求項9】
前記広告料を前記広告主サイトから受け取った前記決済センタは、前記広告料に含まれている前記割引適用金額を店舗毎に分割し、それぞれの店舗内の前記決済端末へ、前記広告情報の配信に伴う割引金額の補填用として送金処理を行うことを特徴とする請求項8に記載の広告配信システム。
【請求項10】
前記決済センタは、前記割引情報として前記広告主サイトから割引券や商品引換券あるいは電子マネーを前記広告情報配信に伴う割引用の情報として前記広告情報とともに受け取って、前記決済端末に対して送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、前記広告情報とともに割引券や商品引換券あるいは電子マネーを前記広告情報配信に伴う割引用の情報として当該携帯電話機に配信することを特徴とする請求項5ないし9のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項11】
前記決済センタは、前記広告主サイトから前記広告情報の作成日時、有効期限を付加情報として前記広告情報とともに受け取って、前記決済端末に対して送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、前記広告情報とともに当該広告情報の作成日時、有効期限を付加情報として当該携帯電話機に配信することを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項12】
前記決済センタは、外部の装置から災害情報、交通機関の運行状況、あるいは、音楽やゲームのサンプル版のいずれかに関するサービス情報を受け取って、前記決済端末に対して送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、前記サービス情報を当該携帯電話機に配信することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の広告配信システム。
【請求項13】
決済機能を備えた携帯電話機と、店舗内に設置した決済端末と、各店舗の決済情報を管理する決済センタと、広告情報を作成する広告主が運用する広告主サイトと、を少なくとも備え、店舗において前記携帯電話機による決済を実施する際に、前記広告主が作成した前記広告情報を当該携帯電話機に配信する広告配信方法であって、前記決済センタは、前記広告主が作成した広告情報を前記広告主センタから受け取って登録するとともに、各店舗の前記決済端末に対して、登録した前記広告情報を送信することによって、前記決済端末に前記広告情報を保存し、当該決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、保存しておいた前記広告情報を当該携帯電話機に配信することを特徴とする広告配信方法。
【請求項14】
店舗内の前記決済端末は、業務の開始時に代表されるあらかじめ定めた時点で、当該店舗に関する前記決済情報および前記広告情報の送信要求を、前記決済センタに対して行うことにより、前記決済センタからの前記決済情報および前記広告情報を受け取って保存することを特徴とする請求項13に記載の広告配信方法。
【請求項15】
店舗内の前記決済端末は、保存している前記広告情報の有効期限切れの有無をチェックし、有効期限切れを検知した際に、当該店舗に関する前記広告情報の送信要求を、前記決済センタに対して行うことにより、前記決済センタから最新の前記広告情報を受け取って保存することを特徴とする請求項13または14に記載の広告配信方法。
【請求項16】
店舗内の前記決済端末が前記決済センタから前記広告情報を受け取る手順が、前記決済情報をやり取りする手順と同様の手順であることを特徴とする請求項13ないし15のいずれかに記載の広告配信方法。
【請求項17】
前記広告主サイトが、前記決済センタへ前記広告情報を送信する際に、当該広告情報を前記携帯電話機へ配信した場合に商品購入代金を割引く割引金額を取り決めた割引情報も含めて、広告関連データとして送信し、かつ、前記決済センタは、各店舗の前記決済端末に前記広告情報を送信する際に、前記割引情報も含む前記広告関連データとして送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済時に、当該携帯電話機に対して前記広告関連データに含まれている前記広告情報を配信した場合、商品購入代金の決済時に前記広告関連データに含まれている前記割引情報に基づいて、商品購入代金の割引処理を行うことを特徴とする請求項13ないし16のいずれかに記載の広告配信方法。
【請求項18】
店舗内の前記決済端末は、店舗の業務終了時に、日計処理を実施し、当日の取引情報とともに、前記携帯電話機へ配信した前記広告情報の配信件数および前記割引情報に基づいて商品購入代金を割り引いた割引適用金額を少なくとも含む広告配信情報を、前記決済センタに送信することを特徴とする請求項17に記載の広告配信方法。
【請求項19】
前記決済端末から前記取引情報および前記広告配信情報を受け取った前記決済センタは、当日の店舗毎の決済情報として保存するとともに、前記広告主サイトへの通知周期としてあらかじめ定めた周期に達する都度、該当期間における前記広告情報の配信件数および前記割引適用金額の集計結果を前記広告主サイトへ通知することを特徴とする請求項18に記載の広告配信方法。
【請求項20】
前記広告情報の配信件数および前記割引適用金額の集計結果を前記決済センタから受け取った前記広告主サイトは、受け取った前記割引適用金額を広告用の基本料金に加算した合計金額を、広告料として、前記決済センタに送金処理を行うことを特徴とする請求項19に記載の広告配信方法。
【請求項21】
前記広告料を前記広告主サイトから受け取った前記決済センタは、前記広告料に含まれている前記割引適用金額を店舗毎に分割し、それぞれの店舗内の前記決済端末へ、前記広告情報の配信に伴う割引金額の補填用として送金処理を行うことを特徴とする請求項20に記載の広告配信方法。
【請求項22】
前記決済センタは、前記割引情報として前記広告主サイトから割引券や商品引換券あるいは電子マネーを前記広告情報配信に伴う割引用の情報として前記広告情報とともに受け取って、前記決済端末に対して送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、前記広告情報とともに割引券や商品引換券あるいは電子マネーを前記広告情報配信に伴う割引用の情報として当該携帯電話機に配信することを特徴とする請求項17ないし21のいずれかに記載の広告配信方法。
【請求項23】
前記決済センタは、前記広告主サイトから前記広告情報の作成日時、有効期限を付加情報として前記広告情報とともに受け取って、前記決済端末に対して送信することにより、前記決済端末が前記携帯電話機による決済を行う際に、前記広告情報とともに当該広告情報の作成日時、有効期限を付加情報として当該携帯電話機に配信することを特徴とする請求項13ないし22のいずれかに記載の広告配信方法。
【請求項24】
請求項13ないし23のいずれかに記載の広告配信方法を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする広告配信プログラム。
【請求項25】
請求項24に記載の広告配信プログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録していることを特徴とするプログラム記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−146305(P2010−146305A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−323036(P2008−323036)
【出願日】平成20年12月19日(2008.12.19)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】