説明

広告配信装置、方法及びシステム

【課題】店舗が特定の時間帯に限定して行う時限サービスの広告を、当該店舗の近傍にいるユーザに対して送信し、店舗及びユーザにとって望ましい時間帯に精度よく顧客を誘導すること。
【解決手段】広告配信装置10は、ユーザが操作するユーザ端末20及び店舗に設置された店舗端末30に、通信ネットワーク7を介して接続され、ユーザ端末20に店舗の広告情報を配信する。ユーザ情報受付手段111は、ユーザ端末20から位置情報を受け付ける。時限広告付加手段113は、ユーザ情報受付手段111で受け付けた位置情報で特定される地点近傍の店舗の店舗端末30から受信した、店舗の空き状況に基づいて所定時間に行われる時限サービスを広告する時限広告情報を、広告情報に付加する。広告情報送信手段114は、時限広告付加手段113により時限広告情報が付加された広告情報を、位置情報を受け付けたユーザ端末20に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告配信装置、方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットの普及に伴い、インターネット介してパソコンや携帯電話等のユーザ端末に広告を送信するサービスが普及している。また、このようなサービスには、ユーザ端末から位置情報を取得し、この位置情報に基づき広告を送信する広告配信装置も実現されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ユーザ端末の位置情報及びユーザについての情報に基づいて店舗を抽出し、抽出した店舗の広告をユーザ端末に送信する広告配信装置が示されている。
この広告配信装置によれば、ユーザの位置や当該ユーザについての情報から、当該ユーザの行動範囲を予測し、この行動範囲内に属する店舗についての広告をユーザ端末に送信することで、店舗の近傍にいるユーザに対して広告を送信できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−116656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、店舗の近傍にいるユーザに対して広告を送信し、当該ユーザが当該店舗に来店したとしても、ユーザが来店した時間帯によっては、店舗が混んでいて、ユーザが入店できず、店舗及びユーザにとって好ましくない場合もある。
一方、例えば、店舗は開店直後等は空いているため、この時間帯にユーザが来店すれば、店舗にすれば空いている店内を埋めることができ、ユーザにすれば直ぐに入店でき、店舗及びユーザにとって好ましい。
【0006】
本発明は、店舗が特定の時間帯に限定して行う時限サービスの広告を、当該店舗の近傍にいるユーザに対して送信し、店舗及びユーザにとって望ましい時間帯に精度よく顧客を誘導することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) ユーザが操作するユーザ端末及び店舗に設置された店舗端末に、ネットワークを介して接続され、前記ユーザ端末に前記店舗の広告情報を配信する広告配信装置であって、
前記ユーザ端末から位置情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、
前記ユーザ情報受付手段で受け付けた前記位置情報で特定される地点近傍の前記店舗の前記店舗端末から受信した、前記店舗の空き状況に基づいて所定時間に行われる時限サービスを広告する時限広告情報を、前記広告情報に付加する時限広告付加手段と、
前記時限広告付加手段により前記時限広告情報が付加された前記広告情報を、前記位置情報を受け付けた前記ユーザ端末に送信する広告情報送信手段と、を備える広告配信装置。
【0008】
(1)の広告配信装置は、ユーザが操作するユーザ端末及び店舗に設置された店舗端末に、ネットワークを介して接続され、ユーザ端末に店舗の広告情報を配信する。
ユーザ情報受付手段は、ユーザ端末から位置情報を受け付ける。
時限広告付加手段は、ユーザ情報受付手段で受け付けた位置情報で特定される地点近傍の店舗の店舗端末から受信した、店舗の空き状況に基づいて所定時間に行われる時限サービスを広告する時限広告情報を、広告情報に付加する。
広告情報送信手段は、時限広告付加手段により時限広告情報が付加された広告情報を、位置情報を受け付けたユーザ端末に送信する。
【0009】
これにより、ユーザ端末を操作するユーザの近傍に出店している店舗の広告情報に、当該店舗における店舗の空き状況に基づいて所定時間に行われる時限サービスの広告を当該ユーザ端末に送信できる。
したがって、店舗が特定の時間帯に限定して行う時限サービスの広告を、当該店舗の近傍にいるユーザに対して送信し、店舗及びユーザにとって望ましい時間帯に精度よく顧客を誘導できる。
【0010】
(2) 前記時限広告情報を記憶する時限広告情報記憶手段と、
前記時限広告情報で広告する前記時限サービスが行われる前記所定時間経過後に当該時限広告情報を前記時限広告情報記憶手段から消去する時限広告情報更新手段と、をさらに備える(1)に記載の広告配信装置。
【0011】
(2)の広告配信装置は、さらに、時限広告情報記憶手段が時限広告情報を記憶し、時限広告情報更新手段が時限広告情報で広告する時限サービスが行われる所定時間経過後に当該時限広告情報を時限広告情報記憶手段から消去する。
これにより、時限広告情報を時間経過に応じて更新できるので、店舗の空き状況に基づく時限サービスの広告を適切なタイミングで当該店舗の近傍にいるユーザに対して送信できる。
【0012】
(3) 前記ユーザ情報受付手段は、前記ユーザ端末からさらに前記ユーザ端末を操作するユーザの予定が日時に対応付けられたスケジュール情報を受け付け、
前記時限広告付加手段は、前記スケジュール情報を参照して、前記ユーザの予定が対応付けられていない時間帯において行われる前記時限サービスを広告する前記時限広告情報を前記広告情報に付加する(1)又は(2)に記載の広告配信装置。
【0013】
(3)の広告配信装置は、ユーザ情報受付手段が、ユーザ端末からさらにユーザ端末を操作するユーザの予定が日時に対応付けられたスケジュール情報を受け付け、時限広告付加手段が、スケジュール情報を参照して、ユーザの予定が対応付けられていない時間帯において行われる時限サービスを広告する時限広告情報を広告情報に付加する。
これにより、ユーザのスケジュールを考慮した時限広告情報を付加できるので、ユーザが店舗に来店できる時間帯おいて行われる時限サービスの広告を、当該店舗の近傍にいるユーザに対して送信できる。
【0014】
(4) ユーザが操作するユーザ端末及び店舗に設置された店舗端末に、ネットワークを介して接続され、前記ユーザ端末に前記店舗の広告情報を配信する広告配信装置が実行する広告配信方法であって、
前記ユーザ端末から位置情報を受け付けるユーザ情報受付ステップと、
前記ユーザ情報受付ステップで受け付けた前記位置情報で特定される地点近傍の前記店舗の前記店舗端末から受信した、前記店舗の空き状況に基づいて所定時間に行われる時限サービスを広告する時限広告情報を、前記広告情報に付加する時限広告付加ステップと、
前記時限広告付加ステップにより前記時限広告情報が付加された前記広告情報を、前記位置情報を受け付けた前記ユーザ端末に送信する広告情報送信ステップと、を含む広告配信方法。
【0015】
(4)の広告配信方法によれば、(1)の広告配信装置と同様の作用効果を奏する。
【0016】
(5) ユーザが操作するユーザ端末と、店舗に設置された店舗端末と、前記ユーザ端末及び前記店舗端末とネットワークを介して接続され、前記ユーザ端末に前記店舗の広告情報を配信する広告配信装置と、を備える広告配信システムであって、
前記ユーザ端末は、位置情報を前記広告配信装置に送信し、
前記店舗端末は、前記店舗の空き状況に基づいて所定時間に行われる時限サービスを広告する時限広告情報を前記広告配信装置に送信し、
前記広告配信装置は、
前記ユーザ端末から前記位置情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、
前記ユーザ情報受付手段で受け付けた前記位置情報で特定される地点近傍の前記店舗の前記店舗端末から受信した前記時限広告情報を、前記広告情報に付加する時限広告付加手段と、
前記時限広告付加手段により前記時限広告情報が付加された前記広告情報を、前記位置情報を受け付けた前記ユーザ端末に送信する広告情報送信手段と、を備える広告配信システム。
【0017】
(5)の広告配信システムによれば、(1)の広告配信装置と同様の作用効果を奏する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、店舗が特定の時間帯に限定して行う時限サービスの広告を、当該店舗の近傍にいるユーザに対して送信し、店舗及びユーザにとって望ましい時間帯に精度よく顧客を誘導できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る広告配信システムの機能構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る店舗基本情報記憶手段に記憶された店舗基本情報データベースを説明する図である。
【図3】本発明の実施形態に係る時限広告情報記憶手段に記憶された時限広告情報DBを説明する図である。
【図4】図1の例の広告配信装置における時限広告情報が付加された広告情報を作成しユーザ端末に送信する処理の流れを説明するフローチャートである。
【図5】図1の例の時限広告情報更新手段の処理の流れを説明するフローチャートである。
【図6】ユーザ端末の表示手段に表示された時限広告情報が付加された広告情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
【0021】
[広告配信システム1の機能構成]
図1は、本発明の実施形態に係る広告配信システム1の機能構成を示す図である。
広告配信システム1は、広告配信装置10と、通信ネットワーク7を介して広告配信装置10と接続され、ユーザが操作するユーザ端末20と、通信ネットワーク7を介して広告配信装置10と接続され、店舗に設置された店舗端末30と、を備える。
【0022】
広告配信装置10は、店舗情報受付手段110と、ユーザ情報受付手段111と、広告情報作成手段112と、時限広告付加手段113と、広告情報送信手段114と、時限広告情報更新手段115と、店舗基本情報記憶手段121と、時限広告情報記憶手段122と、を備える。
【0023】
店舗情報受付手段110は、店舗端末30から送信された店舗についての基本情報である店舗基本情報を受信し、店舗基本情報記憶手段121に記憶する。
図2は、本発明の実施形態に係る店舗基本情報記憶手段121に記憶された店舗基本情報データベース(以下、DBとも言う)を説明する図である。
店舗基本情報DBには、店舗基本情報として、店舗IDに、店舗名、位置及びURLが対応付けられて記憶されている。
店舗IDは、店舗を特定するIDである。
店舗名は、店舗の名称である。
位置は、店舗の所在地を示すものである。本実施形態のおいて位置は、例えば、「港区赤坂」等の地域で示しているが、地域に限らず、住所や緯度・経度等の店舗の所在地を特定できる位置情報であればよい。
URLは、店舗のホームページのURLである。
【0024】
図1に戻って、ユーザ情報受付手段111は、ユーザ端末20から店舗情報取得要求、位置情報及びスケジュール情報とを受け付ける。
店舗情報取得要求とは、ユーザがユーザ端末20を操作して店舗を検索したときに送信される店舗情報の取得を要求する情報である。
ユーザ端末20の位置情報とは、ユーザ端末20の位置を示す情報であり、例えば、ユーザ端末20に現在位置がわかるGPS(Global Positioning System)機能が搭載されていれば、このGPS機能により取得された緯度・経度や、この緯度・経度で特定される地域や住所等を示す情報である。また、位置情報には、ユーザがユーザ端末20を操作して入力した地域や住所等も含まれる。
スケジュール情報とは、日時に対してユーザの予定が対応づけられた情報である。
【0025】
広告情報作成手段112は、ユーザ情報受付手段111で受け付けた位置情報と、店舗についての基本情報を記憶する店舗基本情報記憶手段121と、を参照して位置情報で特定される地点近傍の店舗の基本情報を含む広告情報を作成する。
図2を参照して、広告情報作成手段112の機能について具体的に説明する。
広告情報作成手段112は、例えば、ユーザ端末20から受け付けた位置情報で特定できる地点が「港区赤坂」近傍であれば、店舗基本情報記憶手段121に記憶された店舗基本情報DBを参照して、「港区赤坂」に位置する店舗の基本情報として、店舗名(「ワインバーuuu Roppongi」、「こだわり日本酒の店vvv」)とURL(「http://www.uuu・・・.co.jp」、「http://www.vvv・・・.co.jp」)とを含めて広告情報を作成する。
【0026】
図1に戻って、時限広告付加手段113は、ユーザ情報受付手段111で受け付けた位置情報で特定される地点近傍の店舗の店舗端末30から受信した、店舗の空き状況に基づいて所定時間に行われる時限サービスを広告する時限広告情報を、広告情報に付加する。
また、時限広告付加手段113は、ユーザ情報受付手段111で受け付けたスケジュール情報を参照して、ユーザの予定が対応付けられていない時間帯において行われる時限サービスを広告する時限広告情報を広告情報に付加する。
【0027】
図3は、本発明の実施形態に係る時限広告情報記憶手段122に記憶された時限広告情報DBを説明する図である。
時限広告情報DBには、時限広告情報として、店舗IDに、店舗名、時間帯及びサービス内容が対応付けられて記憶されている。
店舗ID及び店舗名は、図2で説明したものと同様であるので、説明を省略する。
時間帯とは、店舗で時限サービスを行う時間であり、日時で示される。
サービス内容とは、時限サービスの内容である。
【0028】
図3を参照して、時限広告付加手段113の機能について具体的に説明する。
時限広告付加手段113は、例えば、広告情報作成手段112が作成した広告情報が店舗名(「ワインバーuuu Roppongi」、「こだわり日本酒の店vvv」)とURL(「http://www.uuu・・・.co.jp」、「http://www.vvv・・・.co.jp」)とを含む広告情報であれば、店舗名や店舗IDが同じ店舗の時限広告情報を検索する。
そして、時限広告付加手段113は、スケジュール情報を参照して、ユーザの予定が対応付けられていない時間帯(例えば、2011/05/25/17:00まで、予定が対応付けられていたら、2011/05/25/17:00以降の時間帯)と、検索した時限広告情報の時間帯を対比し、ユーザの予定が対応付けられていない時間帯の時限広告情報(「こだわり日本酒の店vvv」の2011/05/25/17:00−18:00に行われる「焼き鳥セット半額」)を抽出し、この抽出した時限広告情報を広告情報作成手段112が作成した広告情報に付加する。
【0029】
図1に戻って、広告情報送信手段114は、時限広告付加手段113により時限広告情報が付加された広告情報を、ユーザ情報受付手段111で位置情報を受け付けたユーザ端末20に送信する。
【0030】
時限広告情報更新手段115は、店舗の空き状況に応じた時限広告情報を店舗端末30から受信し時限広告情報記憶手段122に記憶し、当該時限広告情報で広告する時限サービスが行われる所定時間経過後に当該時限広告情報を時限広告情報記憶手段122から消去する。
時限広告情報で広告する時限サービスが行われる所定時間経過後とは、例えば、図3に示す「こだわり日本酒の店vvv」の「焼き鳥セット半額」の時限サービスであれば、2011/05/25/18:00を経過した後である。
【0031】
ユーザ端末20は、入力手段210と、表示手段220と、ユーザ端末制御手段230と、を備える。
入力手段210は、広告配信装置10に店舗情報取得要求、位置情報及びスケジュール情報を送信する操作等を受け付ける。
表示手段220は、広告配信装置10から送信された時限広告情報が付加された広告情報を表示する。
ユーザ端末制御手段230は、ユーザ端末20を制御し、入力手段210で受け付けたユーザの操作に伴う情報(例えば、店舗情報取得要求、位置情報及びスケジュール情報)を広告配信装置10に送信する。また、ユーザ端末制御手段230は、広告配信装置10から送信された、時限広告情報が付加された広告情報を受信し、表示手段220に表示させる制御を行う。
【0032】
店舗端末30は、店舗情報記憶手段310と、時限広告作成手段320と、店舗情報送信手段330と、を備える。
店舗情報記憶手段310は、店舗基本情報や、現在の店舗における空き状況や、過去における時間帯毎の空き状況等を記憶する。
時限広告作成手段320は、店舗情報記憶手段310を参照して、現在の店舗における空き状況や過去における時間帯毎の空き状況に基づき、例えば、さらに集客する必要があると判断した場合に、広告配信装置10に送信するための時限広告情報を作成する。
店舗情報送信手段330は、店舗情報記憶手段310に記憶された店舗基本情報及び時限広告作成手段320が作成した時限広告情報を広告配信装置10に送信する。
【0033】
[広告配信システム1のハードウェア構成]
実施形態に係る広告配信システム1の広告配信装置10、ユーザ端末20及び店舗端末30は、コンピュータ及びその周辺装置に適用される。広告配信装置10、ユーザ端末20及び店舗端末30における各部は、コンピュータ及びその周辺装置が備えるハードウェア並びに当該ハードウェアを制御するソフトウェアによって構成される。
【0034】
上記ハードウェアには、CPU(Central Processing Unit)、記憶部の他、通信装置、表示装置、入力装置が含まれる。記憶部としては、例えば、メモリ(RAM:Random Access Memory、ROM:Read Only Memory等)、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、及び光ディスク(CD:Compact Disk、DVD:Digital Versatile Disk等)ドライブが挙げられる。通信装置としては、例えば、各種有線及び無線インターフェース装置が挙げられる。表示装置としては、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力装置としては、例えば、入力キー、タッチパネル、キーボード及びポインティング・デバイス(マウス、トラッキングボール等)が挙げられる。
【0035】
上記ソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するコンピュータ・プログラム及びデータが含まれる。コンピュータ・プログラム及びデータは、記憶部により記憶され、各制御部により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、通信回線を介して配布されることも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記録して配布されることも可能である。
【0036】
[広告配信装置10の制御フロー]
図4は、図1の例の広告配信装置10における時限広告情報が付加された広告情報を作成しユーザ端末20に送信する処理の流れを説明するフローチャートである。
【0037】
ステップS11において、ユーザ情報受付手段111は、ユーザ端末20から店舗情報取得要求・位置情報・スケジュール情報を取得する。
【0038】
ステップS12において、広告情報作成手段112は、店舗基本情報記憶手段121に記憶された店舗基本情報DB(図2参照)を参照して、ステップS11で取得した位置情報から特定できる地点近傍の店舗を抽出する。
【0039】
ステップS13において、広告情報作成手段112は、ステップS12で抽出した店舗の基本情報を含む広告情報を作成する。
【0040】
ステップS14において、時限広告付加手段113は、時限広告情報記憶手段122に記憶された時限広告情報DB(図3参照)を参照して、ステップS13で作成された広告情報に含まれる店舗の基本情報に関連した時限広告情報を検索する。
【0041】
ステップS15において、時限広告付加手段113は、ステップS11で取得したスケジュール情報を参照して、ステップS14で検索した時限広告情報のうち、ユーザの予定が対応付けられていない時間帯において行われる時限サービスを広告する時限広告情報を抽出する。
【0042】
ステップS16において、時限広告付加手段113は、ステップS15で抽出した時限広告情報をステップS13で作成された広告情報に付加する。
【0043】
ステップS17において、広告情報送信手段114は、ステップS16で作成された時限広告情報が付加された広告情報をユーザ端末20に送信する。
【0044】
図6は、ユーザ端末20の表示手段220に表示された時限広告情報が付加された広告情報の一例を示す図である。
図4の例に示す広告配信装置10の処理により、ユーザ端末20の表示手段220には、位置情報から特定できる地点(例えば、「港区赤坂」)近傍の店舗の基本情報(店舗名「ワインバーuuu Roppongi」及び「こだわり日本酒の店vvv」とURL「http://www.uuu・・・.co.jp」及び「http://www.vvv・・・.co.jp」)に時限広告情報(「焼き鳥セット半額」クーポン)が付加された広告情報が表示される。
【0045】
図5は、図1の例の時限広告情報更新手段115の処理の流れを説明するフローチャートである。
【0046】
ステップS21において、時限広告情報更新手段115は、時限広告情報記憶手段122に記憶された時限広告情報DB(図3参照)から時限広告情報を読み込む。
ステップS22において、時限広告情報更新手段115は、時限広告情報に含まれる時間帯(時限広告情報で広告する時限サービスが行われる日時)を経過したか否かを判定すし、経過していないと判定した場合は処理を戻し、経過していると判定した場合はステップS23に処理を移す。
ステップS23において、時限広告情報更新手段115は、ステップS22で時間帯を経過したと判定した時限広告情報を、時限広告情報DBから消去する。
【0047】
本実施形態によれば、以下のような作用効果がある。
広告配信装置10は、ユーザが操作するユーザ端末20及び店舗に設置された店舗端末30に、通信ネットワーク7を介して接続され、ユーザ端末20に店舗の広告情報を配信する。ユーザ情報受付手段111は、ユーザ端末20から位置情報を受け付ける。時限広告付加手段113は、ユーザ情報受付手段111で受け付けた位置情報で特定される地点近傍の店舗の店舗端末30から受信した、店舗の空き状況に基づいて所定時間に行われる時限サービスを広告する時限広告情報を、広告情報に付加する。広告情報送信手段114は、時限広告付加手段113により時限広告情報が付加された広告情報を、位置情報を受け付けたユーザ端末20に送信する。
【0048】
これにより、ユーザ端末を操作するユーザの近傍に出店している店舗の広告情報に、当該店舗における店舗の空き状況に基づいて所定時間に行われる時限サービスの広告を当該ユーザ端末に送信できる。
したがって、店舗が特定の時間帯に限定して行う時限サービスの広告を、当該店舗の近傍にいるユーザに対して送信し、店舗及びユーザにとって望ましい時間帯に精度よく顧客を誘導できる。
【0049】
また、広告配信装置10は、さらに、時限広告情報記憶手段122が時限広告情報を記憶し、時限広告情報更新手段115が時限広告情報で広告する時限サービスが行われる所定時間経過後に当該時限広告情報を時限広告情報記憶手段122から消去する。
これにより、時限広告情報を時間経過に応じて更新できるので、店舗の空き状況に基づく時限サービスの広告を適切なタイミングで当該店舗の近傍にいるユーザに対して送信できる。
【0050】
また、広告配信装置10はユーザ情報受付手段111が、ユーザ端末20からさらにユーザ端末20を操作するユーザの予定が日時に対応付けられたスケジュール情報を受け付け、時限広告付加手段113が、スケジュール情報を参照して、ユーザの予定が対応付けられていない時間帯において行われる時限サービスを広告する時限広告情報を広告情報に付加する。
これにより、ユーザのスケジュールを考慮した時限広告情報を付加できるので、ユーザが店舗に来店できる時間帯おいて行われる時限サービスの広告を、当該店舗の近傍にいるユーザに対して送信できる。
【0051】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0052】
10 広告配信装置
111 ユーザ情報受付手段
113 時限広告付加手段
114 広告情報送信手段
20 ユーザ端末
30 店舗端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが操作するユーザ端末及び店舗に設置された店舗端末に、ネットワークを介して接続され、前記ユーザ端末に前記店舗の広告情報を配信する広告配信装置であって、
前記ユーザ端末から位置情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、
前記ユーザ情報受付手段で受け付けた前記位置情報で特定される地点近傍の前記店舗の前記店舗端末から受信した、前記店舗の空き状況に基づいて所定時間に行われる時限サービスを広告する時限広告情報を、前記広告情報に付加する時限広告付加手段と、
前記時限広告付加手段により前記時限広告情報が付加された前記広告情報を、前記位置情報を受け付けた前記ユーザ端末に送信する広告情報送信手段と、を備える広告配信装置。
【請求項2】
前記時限広告情報を記憶する時限広告情報記憶手段と、
前記時限広告情報で広告する前記時限サービスが行われる前記所定時間経過後に当該時限広告情報を前記時限広告情報記憶手段から消去する時限広告情報更新手段と、をさらに備える請求項1に記載の広告配信装置。
【請求項3】
前記ユーザ情報受付手段は、前記ユーザ端末からさらに前記ユーザ端末を操作するユーザの予定が日時に対応付けられたスケジュール情報を受け付け、
前記時限広告付加手段は、前記スケジュール情報を参照して、前記ユーザの予定が対応付けられていない時間帯において行われる前記時限サービスを広告する前記時限広告情報を前記広告情報に付加する請求項1又は2に記載の広告配信装置。
【請求項4】
ユーザが操作するユーザ端末及び店舗に設置された店舗端末に、ネットワークを介して接続され、前記ユーザ端末に前記店舗の広告情報を配信する広告配信装置が実行する広告配信方法であって、
前記ユーザ端末から位置情報を受け付けるユーザ情報受付ステップと、
前記ユーザ情報受付ステップで受け付けた前記位置情報で特定される地点近傍の前記店舗の前記店舗端末から受信した、前記店舗の空き状況に基づいて所定時間に行われる時限サービスを広告する時限広告情報を、前記広告情報に付加する時限広告付加ステップと、
前記時限広告付加ステップにより前記時限広告情報が付加された前記広告情報を、前記位置情報を受け付けた前記ユーザ端末に送信する広告情報送信ステップと、を含む広告配信方法。
【請求項5】
ユーザが操作するユーザ端末と、店舗に設置された店舗端末と、前記ユーザ端末及び前記店舗端末とネットワークを介して接続され、前記ユーザ端末に前記店舗の広告情報を配信する広告配信装置と、を備える広告配信システムであって、
前記ユーザ端末は、位置情報を前記広告配信装置に送信し、
前記店舗端末は、前記店舗の空き状況に基づいて所定時間に行われる時限サービスを広告する時限広告情報を前記広告配信装置に送信し、
前記広告配信装置は、
前記ユーザ端末から前記位置情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、
前記ユーザ情報受付手段で受け付けた前記位置情報で特定される地点近傍の前記店舗の前記店舗端末から受信した前記時限広告情報を、前記広告情報に付加する時限広告付加手段と、
前記時限広告付加手段により前記時限広告情報が付加された前記広告情報を、前記位置情報を受け付けた前記ユーザ端末に送信する広告情報送信手段と、を備える広告配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−12140(P2013−12140A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145728(P2011−145728)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】