説明

床排水接続部材

【課題】流路に滞留部を有する水洗式便器に確実にサイホン作用を生じさせ、その水洗式便器の便器本体を簡素化でき、しかも接続部分等に水漏れ等の懸念を生じないようにできる床排水接続部材を提供する。
【解決手段】本発明の床排水接続部材60は、便器本体1の便鉢2に形成された水封部4aに連通する便器排水口2dと、床面Fから立ち上げられた床排水管70に形成された床排水口70aとを接続するものである。この床排水接続部材60は、便器排水口2dと接続され、内部に洗浄水を貯留する滞留部63bが形成された案内管62及び接続管本体65と、床面Fに固定され、接続管本体65と床排水口70aとを接続する接続部71eを有する排水接続ソケット71とからなる。排水接続ソケット71には、滞留部63bを支持する支持部71dが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は床排水接続部材に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の洋風水洗式便器が開示されている。この洋風水洗式便器の便器本体は、便鉢の下端に形成された流入口が便鉢の裏面で後方に向かって延びる上昇流路に連通している。また、この便器本体では、上昇流路の最高位部と連通する上流口から設置時に上流口より低い位置まで延ばされ、そこで湾曲して高い位置まで延ばされ、さらにそこで湾曲して床排水口と接続される下流口まで延ばされている。下流口が便器排水口とされている。
【0003】
一方、その洋風水洗式便器が据え置かれる床面には、上端に床排水口をもつ床排水管が立ち上げられる。便器本体の便器排水口と床排水管の床排水口とは床排水接続部材によって接続される。
【0004】
この床排水接続部材としては、特許文献2、3開示のものが知られている。これらの床排水接続部材は、便器本体の便器排水口と床排水管の床排水口とを接続し、床面に固定されるものである。これらの床排水接続部材は、便器本体の便器排水口と床排水口とを接続する接続部を有するものである。
【0005】
特許文献1開示の洋風水洗式便器の便器本体では、上昇流路によって洗浄水が封水となる水封部が便鉢に形成されるとともに、低い位置で湾曲している流路によって洗浄水が滞留する滞留部が形成される。このため、便鉢内に供給される洗浄水と、便器排水口付近の流路内の空気の吸引とによって確実にサイホン作用を生じ、水封部内の汚物は便器排水口に至り、床排水口から床排水管に排出されることとなる。
【0006】
【特許文献1】特開平7−54388号公報
【特許文献2】特開平8−326135号公報
【特許文献3】特開2003−193541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1開示の洋風水洗式便器は、便器本体自体に滞留部が形成されるため、便器本体が複雑化し、生産性が悪く、コストも高騰化してしまう。
【0008】
このため、便器本体とは別体の排水接続管で滞留部を形成することが考えられる。この場合、便器本体の便器排水口に排水接続管を接続し、排水接続管を従来の床排水接続部材の接続部に接続することにより、便器本体の便器排水口と床排水管の床排水口とを床排水接続部材によって接続することとなる。こうすることにより、便器本体を比較的簡易な構成とすることが可能になる。
【0009】
しかしながら、このような構成においては、排水接続管の滞留部の荷重により、便器本体の便器排水口と排水接続管との接続部分、排水接続管と床排水接続部材の接続部との接続部分等に負荷が作用し、それらの部分から水漏れ等を生じる懸念がある。
【0010】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、流路に滞留部を有する水洗式便器に確実にサイホン作用を生じさせ、その水洗式便器の便器本体を簡素化でき、しかも接続部分等に水漏れ等の懸念を生じないようにできる床排水接続部材を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の床排水接続部材は、便器本体の便鉢に形成された水封部に連通する便器排水口と、床面から立ち上げられた床排水管に形成された床排水口とを接続する床排水接続部材において、
前記便器排水口と接続され、内部に洗浄水を貯留する滞留部が形成された排水接続管と、前記床面に固定され、該排水接続管と該床排水口とを接続する接続部を有する排水接続ソケットとからなり、
該排水接続ソケットには、該滞留部を支持する支持部が形成されていることを特徴とする。
【0012】
この床排水接続部材では、便器本体の便器排水口と床排水管の床排水口とを便器本体とは別体の排水接続管により接続し、排水接続管が内部に洗浄水を貯留する滞留部を形成するため、便器本体を比較的簡易な構成とすることが可能になる。
【0013】
また、この床排水接続部材で便器本体の便器排水口と床排水管の床排水口とを接続する場合、便器本体の便器排水口に排水接続管を接続し、排水接続管を排水接続ソケットの接続部に接続すればよい。ここで、本発明の床排水接続部材は、排水接続管の滞留部を支持する支持部を排水接続ソケットが有していることから、その滞留部の荷重が便器本体の便器排水口と排水接続管との接続部分、排水接続管と排水接続ソケットの接続部との接続部分等に負荷を生じさせない。
【0014】
したがって、本発明の床排水接続部材は、流路に滞留部を有する水洗式便器に確実にサイホン作用を生じさせ、その水洗式便器の便器本体を簡素化でき、しかも接続部分等の水漏れ等の懸念を払拭することができる。
【0015】
排水接続管は、1つの部材で構成されてもよく、2つ以上の部材で構成されてもよい。排水接続管を上流側の案内管と下流側の接続管本体とで構成する場合、便器本体に案内管を固定するとともに、接続管本体を排水接続ソケットに接続した後、便器本体及び案内管を床面に載置することにより、案内管を接続管本体に容易に接続することが可能になる。
【0016】
支持部は、異なる形状の排水接続管に対応可能に複数個形成されていることが好ましい。この場合、異なる形状の排水接続管が採用されたとしても、一つの排水接続ソケットでそれらの排水接続管の滞留部を支持できる。
【0017】
各支持部は接続部からの距離が異なることが好ましい。壁面から異なる距離で床排水管が床面から立ち上げられることがあるが、その場合、滞留部の位置が異なる排水接続管が採用されたとしても、一つの排水接続ソケットでそれらの排水接続管の滞留部を支持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の床排水接続部材を洋風水洗式便器に具体化した実施例1〜3を図面を参照しつつ説明する。
【実施例1】
【0019】
実施例1の洋風水洗式便器は、図1及び図2に示すように、便器本体1と、床排水接続部材60と、便器固定部材80と、便器洗浄装置100と、吸気装置200とを備えている。床排水接続部材60は、案内管62、接続管本体65及び排水接続ソケット71からなる。案内管62と接続管本体65とが排水接続管である。なお、便座及び便蓋の図示は省略する。
【0020】
便器本体1は、便鉢2の上部内周にリム3を有している。また、便器本体1は、便鉢2の下端に形成された流入口2aが便鉢2の裏面で後方に延びる上昇流路2bに連通している。上昇流路2bは設置時に流入口2aより高い最高位部2cに位置する便器排水口2dまで延びている。こうして、便鉢2の下方には第1の水封部4aが形成される。
【0021】
便器本体1の便器排水口2dは水平後方に開口しており、便器排水口2d回りにはパッキン61が設けられ、パッキン61は案内管62に挿入している。
【0022】
また、便器本体1の上面には便鉢2より後方に一対の凹部1aが凹設されており、各凹部1aの底面には便鉢2の下方の空間に連通する貫通孔1bが貫設されている。各凹部1aの外側には便座及び便蓋を取り付けるための取付穴1cが貫設されている。凹部1a及び取付穴1cの後方には、案内管62、接続管本体65、排水接続ソケット71、便器洗浄装置100及び吸気装置200を収納する収納空間1dが上下で貫通した状態で形成されている。
【0023】
案内管62は水平方向から鉛直下方向に湾曲しており、内部は下り傾斜する案内流路62aとされている。案内管62の上端は便器排水口2dと接続され、案内管62の下端は後述する接続管本体65の上流口63aと接続されている。また、案内管62には、上方に延びて吸気装置200の吸引タンク201と接続される筒部62bが形成されている。
【0024】
案内管62の下端に接続管本体65が接続されている。接続管本体65は、図3に示すように、上流管63と下流管64とからなる。
【0025】
上流管63は、上端に水平に開口する上流口63aが形成され、上流口63aから設置時に上流口63aより低い位置まで延び、そこで湾曲して他端に斜め上方に開口する接続口63dが形成されたものである。下流管64は、一端に斜め下方に開口する被接続口64aが形成され、被接続口64aから設置時に高い位置まで延び、そこで湾曲して他端で下方に開口する下流口64dが形成されたものである。
【0026】
上流管63と下流管64とは、接続口63d及び被接続口64a回りに設けた接続部材66によって一体に接続され、接続管本体65とされている。この接続管本体65はとぐろを巻いており、内部が排水流路65aを構成している。上流管63の低い位置で湾曲している部分が内部に洗浄水を貯留する滞留部63bである。
【0027】
接続管本体65における上流管63の上流口63a内には略円筒状のオリフィス部材67が設けられている。オリフィス部材67の下端は、オリフィスを形成するように小径にされている。また、上流管63の上流口63a回りにはパッキン68が装着されている。案内管62はこのパッキン68を介して上流口63a及びオリフィス部材67に挿入されることで上流管63に接続される。
【0028】
一方、この洋風水洗式便器が据え置かれる床面Fには、上端に床排水口70aをもつ床排水管70が立ち上げられている。また、床面Fには、便器固定部材80及び排水接続ソケット71が固定されている。
【0029】
便器固定部材80は、設置時に左右で下方から互いに徐々に近づくように上方に延びる脚部80aと、両脚部80aの上端を連結するブラケット80bと、ブラケット80bの両端に固定された固定部80cとを有している。両脚部80a及びブラケット80bは金属製であり、両固定部80cは樹脂製である。各脚部80aの下端にはサブ固定片80dと第1固定片80eとが設けられている。
【0030】
両サブ固定片80d及び両第1固定片80eにはねじ穴80f、80gが貫設されている。ねじ穴80f、80gにはビス81が挿通される。両第1固定片80eの先端には幅が狭くされて下方に屈曲する係止凸部80hが形成されている。
【0031】
排水接続ソケット71は、床面Fと平行に延びる平板状の基部71mを有している。基部71mの底面には、図1に示すように、大径用の床排水口70aと整合する第1凹部71aと、小径用の床排水口70aと整合する第2凹部71bとが同心に凹設されている。また、基部71mの上面には、図3に示すように、第1凹部71a及び第2凹部71bと同心の接続部71eが突設されており、接続部71eの中心には接続管本体65の下流管64と嵌合する接続口71cが開口されている。さらに、基部71mの上面には滞留部63bを支持する支持部71dが形成されている。支持部71dの上面は滞留部63bの下面と整合している。
【0032】
また、基部71mには、床面Fと平行に互いに離れる方向に延びる第2固定片71fが一体に形成されている。両第2固定片71fの先端側の上面にはねじ穴71hが貫設されている。ねじ穴71hにはねじ穴80gとともにビス81が挿通される。また、両第2固定片71fの後方側面には、便器固定部材80の係止凸部80hと整合する係止凹部71iが凹設されている。
【0033】
図1に示すように、便器洗浄装置100は水道管と接続されており、便器洗浄装置100は開閉弁101を介して便器本体1のリム3に設けられたノズルに接続されている。また、吸気装置200は、作動によって負圧を生じる負圧発生装置202と、この負圧発生装置202と開閉弁203を介して接続された吸引タンク201とを有している。
【0034】
この洋風水洗式便器を床面Fに施工するに際しては、まず排水接続ソケット71を床面Fに固定する。この場合、図3に示すように、初めに床排水管70の床排水口70aと第1凹部71a又は第2凹部71bとが整合するように、床面Fに排水接続ソケット71を位置させる。床排出管70の外周面と第1凹部71a又は第2凹部71bの内周面との間には接着剤を介在させる。この後、便器固体部材80を排水接続ソケット71の前方に位置させ、排水接続ソケット71を便器固定部材80とともに床面Fに固定する。
【0035】
また、便器本体1に案内管62を固定する。そして、上流管63と下流管64とを一体に組み付けて接続管本体65とし、排水接続ソケット71の接続口71cに接続管本体65の下流口64dを挿入する。一方、図3及び図4に示すように、接続管本体65の上流口63aにオリフィス部材67及びパッキン68を装着する。なお、上流管63にパッキン68を予め組み付けておくことも可能である。この後、便器本体1及び案内管62を床面Fに載置すれば、案内管62を接続管本体65に容易に接続することが可能である。また、オリフィス部材67を容易に排水流路に設けることが可能になる。なお、本発明は、案内管62、上流管63及び下流管64が一体のものであってもよい。
【0036】
そして、図2に示すように、便器本体1の凹部1aを介して貫通孔1aにボルト82を挿通し、座金83を介してボルト82を便器固定部材80の固定部80cにねじ込む。
【0037】
以上のように構成された洋風水洗式便器では、便器洗浄装置100によってリム3に洗浄水が供給される。このため、便器本体1では、上昇流路2bによって洗浄水が封水となる第1の水封部4aが便鉢2に形成されるとともに、接続管本体65の滞留部63b内にも第2の水封部4bが形成される。そして、この洋風水洗式便器では、吸気装置200によって排水流路65a内の空気を吸引する。
【0038】
これによって確実にサイホン作用を生じ、第1の水封部4a内の汚物は、便器本体1の便器排水口2d、案内管62、接続管本体65に至り、床排水口70aから床排水管70に排出されることとなる。
【0039】
ここで、実施例1の床排水接続部材60では、便器本体1の便器排水口2dと床排水管70の床排水口70aとの間の排水流路65aを便器本体1とは別体の案内管62及び接続管本体65により構成し、接続管本体65が滞留部63bを形成しているため、便器本体1は比較的簡易な構成となっている。
【0040】
また、この床排水接続部材60は、接続管本体65の滞留部63bを支持する支持部71dを排水接続ソケット71が有していることから、その滞留部63bの荷重が案内管62と上流管63との接続部分、上流管63と下流管64との接続部分、下流管64と排水接続ソケット71の接続口71cとの嵌合部分等に負荷を生じさせない。
【0041】
したがって、この床排水接続部材60は、流路に滞留部63bを有する洋風水洗式便器に確実にサイホン作用を生じさせ、その洋風水洗式便器の便器本体1を簡素化でき、しかも接続部分等の水漏れ等の懸念を払拭することができる。
【実施例2】
【0042】
図5並びに図6(A)及び(B)に示すように、実施例2の排水接続ソケット72は、2個の第2固定片71fを挟んだ両端に2個の支持部72a、72bを有している。支持部72aの上面はある接続管本体91の滞留部91aの下面と整合しており、支持部72bの上面は他の接続管本体92の滞留部92bの下面と整合している。各支持部72a、72bは接続口71cの中心Oからの距離が異なっている。他の構成は実施例1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0043】
図6(A)及び(B)に示すように、床排水管70は、壁面WからL1(200mm)で床面Fから立ち上げられる場合もあれば、壁面WからL2(300mm)で床面Fから立ち上げられる場合もある。
【0044】
図6(A)に示すように、床排水管70が壁面WからL1で床面Fから立ち上げられる場合には、排水接続ソケット72の支持部72aを後方に位置させて排水接続ソケット72を床面Fに固定する。そして、接続管本体91を排水接続ソケット72に接続する。これにより、接続管本体91の滞留部91aは支持部72aで支持される。
【0045】
また、図6(B)に示すように、床排水管70が壁面WからL2で床面Fから立ち上げられる場合には、排水接続ソケット72の支持部72bを後方に位置させて排水接続ソケット72を床面Fに固定する。そして、接続管本体92を排水接続ソケット72に接続する。これにより、接続管本体92の滞留部92aは支持部72bで支持される。
【0046】
いずれの場合も便器固定部材80及び便器本体1の壁面Wからの位置は同じである。こうして、滞留部91a、92aの位置が異なり、異なる形状の排水接続管91、92が採用されたとしても、一つの排水接続ソケット72でそれらの排水接続管91、92の滞留部91a、92aを支持できる。他の作用効果は実施例1と同様である。
【実施例3】
【0047】
本発明の排水接続ソケットは、実施例1、2で示したとぐろを巻いている接続管本体65、91、92だけに適用されるものではなく、図7に示すように、鉛直方向に延びて湾曲している接続管本体93にも適用可能である。
【0048】
例えば、実施例3の排水接続ソケット73は、床面Fと平行に延びる平板状の基部73mを有している。基部73mの上面には接続部73eが突設されており、接続部73eの中心には接続管本体93と嵌合する接続口73cが開口されている。また、基部73mには、床面Fと平行に互いに離れる方向に延びる第2固定片73fが一体に形成されており、両第2固定片73fの先端側の上面にはねじ穴73hが貫設されている。そして、基部71mの上面には接続管本体93の滞留部93aを支持する支持部73dが形成されている。支持部73dの上面は滞留部93aの下面と整合している。この排水接続ソケット73によっても、本発明の作用効果を奏することができる。
【0049】
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0050】
例えば、排水接続ソケットは支持部が別体で設けられるものであってもよい。
【0051】
また、内部が下り傾斜する案内流路を便器本体が有していても良い。この場合、案内流路の下流が便器排水口となる。
【0052】
さらに、便鉢の下端に便器排水口を設け、上昇流路を便器本体とは別体の排水接続管によって構成することも可能である。この場合、本発明の便器固定装置にその排水接続管を接続することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は水洗式便器に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】実施例1の洋風水洗式便器の一部模式の断面図である。
【図2】実施例1の洋風水洗式便器の要部斜視図である。
【図3】実施例1の排水接続ソケット等の分解斜視図である。
【図4】実施例1の排水接続ソケット等の斜視図である。
【図5】実施例2の排水接続ソケットの斜視図である。
【図6】実施例2の排水接続ソケットを用いた洋風水洗式便器の側面透視図である。
【図7】実施例3の排水接続ソケット等の斜視図である。
【符号の説明】
【0055】
1…便器本体
2…便鉢
4a…第1の水封部
2d…便器排水口
F…床面
70…床排水管
70a…床排水口
65a…排水流路
60…床排水接続部材
63b、91b、92b、93b…滞留部
62…案内管、65、91、92、93…接続管本体(排水接続管)
71、72、73…排水接続ソケット
71c…接続口
71e…接続部
71d、72a、72b、73d…支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器本体の便鉢に形成された水封部に連通する便器排水口と、床面から立ち上げられた床排水管に形成された床排水口とを接続する床排水接続部材において、
前記便器排水口と接続され、内部に洗浄水を貯留する滞留部が形成された排水接続管と、前記床面に固定され、該排水接続管と該床排水口とを接続する接続部を有する排水接続ソケットとからなり、
該排水接続ソケットには、該滞留部を支持する支持部が形成されていることを特徴とする床排水接続部材。
【請求項2】
前記支持部は、異なる形状の前記排水接続管に対応可能に複数個形成されている請求項1記載の床排水接続部材。
【請求項3】
各前記支持部は前記接続部からの距離が異なる請求項2記載の床排水接続部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−267025(P2008−267025A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−112601(P2007−112601)
【出願日】平成19年4月23日(2007.4.23)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】