説明

床支持装置

【課題】 体育館等の建物の床を支持する床支持装置に関し、組み立てが簡単で作業性に優れかつ過大な荷重にも耐え運動使用時の弾力性能に優れ、また地震等の横揺れを防止する床支持装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 立設したボルト部材6に螺着される規制部材12,60と、上記ボルト部材に装着され、上記規制部材の上方に所定間隔をあけて配置される緩衝材16と、上記緩衝材の周囲を被う筒部42及びこの筒部の上部を閉塞するとともに上記緩衝材の上部を被う上板部40からなる筒状部材18と、上記筒状部材の上板部の上部に固定され床の横材を支持する受け具22とを有し、上記受け具から上記筒状部材に伝わる押圧力により上記緩衝材の圧縮変形が所定量に達したとき、上記規制部材に上記筒状部材が当接して上記緩衝材の変形が規制される構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体育館等の建物の床を支持する床支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、体育館等の大型建物は、運動の場として充分な運動性能が発揮できるように、床支持装置には床との間に緩衝材を設け、或いは大引材を緩衝材で支持する構造を採用し、弾力性能の良い床構造を構築している。特許文献1に示す床支持減衰装置は、この装置の中間部に円柱状緩衝材を介在して緩衝効果を発揮している。
【0003】
ここで近時、体育館等が通常に運動を行う場所として用いられる以外に、コンサート等の各種イベント会場として用いられる場合がある。このように体育館をイベント会場として用いる場合、会場設定等のためにフォークリフト等の重量機械が館内の床の上を走行したり、また多数の人数が館内に出入りしたりすると床には過大な重量が作用する。このため、イベント会場としても用いられる床支持装置にあっては、予め過大な重量に耐え得るように堅牢に構成する必要がある。
【0004】
このように、体育館をイベント会場として用いる床構造にあっては、予め過大な重量に耐え得るように堅牢に床を構成する必要があるが、このような床は極めて硬く、弾力性能の悪い構造となり、通常の運動を行う場所として用いる場合には、充分な運動性能を発揮できなく、運動をする者のアキレス腱を痛めたり、また転倒したときに打撲、怪我などが起こりやすくなる等安全性においても問題を生ずる。
【0005】
これに対して、特許文献2の床装置は、大引部材上に緩衝材の変形量を制限する規制部材を配設し、前記床板から前記緩衝材を所定量以上変形する荷重が作用する場合、該床板からの荷重が前記規制部材を介して前記大引部材に直接作用するように規制している。
【0006】
また、特許文献3の応用束基礎は、高さ方向中間部に設けたの縦圧縮が所定量に達したとき、上部及び下部の圧縮制限片が相互当接可能に設けられたもので、前記圧縮制限片における上部又は下部の一方が表面に溝部を有するプレート状に形成され、同他方が前記吸振材を囲む周壁を有したカバー状に形成された構造である。
【0007】
【特許文献1】実公平6−40762号公報
【特許文献2】特許第2790250号公報
【特許文献3】特許第3315250号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
さて、上記特許文献2の床装置は、大引部材と根太デッキ部材との間に緩衝部材を介在させる構成であるため、根太デッキ部材毎に緩衝部材を配置する構成であるため、施工がしずらいという問題がある。また、特許文献3の床用束基礎は、両圧縮制限片が互いに当接した場合に横滑り作用に対して大きな摩擦抵抗を生じるが、当接しない状態では前記摩擦抵抗の効果は得られず横振動が有効に防止できないという問題がある。
【0009】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、組み立てが簡単で作業性に優れかつ過大な荷重にも耐え運動使用時の弾力性能に優れ、また地震等の横揺れを防止する床支持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上の技術的課題を解決するため、本発明に係る床支持装置は、図1等に示すように、立設したボルト部材6に螺着される規制部材12,60と、上記ボルト部材に装着され、上記規制部材の上方に所定間隔をあけて配置される緩衝材16と、上記緩衝材の周囲を被う筒部42及びこの筒部の上部を閉塞するとともに上記緩衝材の上部を被う上板部40からなる筒状部材18と、上記筒状部材の上板部の上部に固定され床の横材を支持する受け具22とを有し、上記受け具から上記筒状部材に伝わる押圧力により上記緩衝材の圧縮変形が所定量に達したとき、上記規制部材に上記筒状部材が当接して上記緩衝材の変形が規制される構成である。また、上記緩衝材として、例えば弾性ゴム等の弾性材料、或いはコイルスプリング等の材料の使用も可能である。
【0011】
本発明に係る床支持装置は、図4に示すように、上記規制部材60は、上記筒状部材18が当接する板状規制部62の周囲から上方に向けて筒状規制部64が形成され、この筒状規制部の上端部を上記筒状部材の下端部よりも上方に位置させた構成である。
【0012】
また、本発明に係る床支持装置は、上記筒状部材18の下端部を上記緩衝材の下端部より下方に位置させるとともに、上記筒状部材の内周面に、上記緩衝材16の周囲に形成した鍔部34を当接させた構成である。
【0013】
本発明に係る床支持装置は、上記受け具22の下面部と上記筒状部材18の上板部とを一体結合し、この筒状部材を受け具とともに上記緩衝材に被装した構成である。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る床支持装置によれば、ボルト部材に装着され規制部材の上方に配置される緩衝材、緩衝材の周囲を被う筒部及び緩衝材の上部を被う上板部からなる筒状部材、及び受け具を有し、受け具からの押圧力により規制部材に筒状部材が当接して緩衝材の変形が規制される構成としたから、床上で運動が行われるときには緩衝材によって床の衝撃が緩和され、また床上を重量機械が走行し或いは荷物等により床に過大な重量が作用したときは、緩衝材の圧縮が制限されて緩衝材のヘタリ或いは破損が防止されるという効果がある。加えて、規制部材は螺着によりまた筒状部材は被着により簡単に取付けが行なえて作業性が良く、さらに筒状部材と規制部材との間隔が自由に調節できて圧縮の範囲の調節が適切に行なえ、また緩衝材の下方向の圧縮規制及び筒状部材の横方向の移動規制が良好に行なえるという効果がある。
【0015】
本発明に係る床支持装置によれば、規制部材は、筒状部材が当接する板状規制部の周囲から上方に向けて筒状規制部が形成され、この筒状規制部の上端部を筒状部材の下端部よりも上方に位置させた構成としたから、規制部材により床面からの重圧による筒状部材の下方変位が規制される一方、筒状部材の横変位、横振動が筒状規制部により規制され床面の横揺れを防止し運動者に不快感を与えないという効果がある。
【0016】
本発明に係る床支持装置によれば、筒状部材の下端部を緩衝材の下端部より下方に位置させるとともに、筒状部材の内周面に、緩衝材の周囲に形成した鍔部を当接させた構成としたから、鍔部を緩衝材の下部に配置することができるので筒状部材が安定して緩衝材に支持固定されるとともに、この鍔部による摩擦力により制振作用が発生して床が衝撃を受けた時の振動が早急に減衰するという効果がある。なお、JIS(A−6519)の基準値では、振動が0.2mm以下に達すると減衰時間は0.45sec以下と規定されているが、上記床支持装置を用いた場合の測定では約0.2secと上記規定値より少ない。
【0017】
本発明に係る床支持装置によれば、受け具の下面部と筒状部材の上板部とを一体結合し、この筒状部材を受け具とともに緩衝材に被装した構成としたから、受け具と筒状部材が簡単に取り付けられて現場における設置作業が迅速に行なえ施工性が良いという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係る床支持装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、上記床支持装置2を示すものである。この床支持装置2は、支持台4、ボルト部材6、ナット8,9、ワッシャ10、規制部材12、支持板14、緩衝材16、筒状部材18及び受け具22等を有する。
【0019】
上記支持台4は、固定部24の左右の側から斜め下方にかつ末広状に脚部25が屈曲形成され、各脚部25の下端を外側に屈曲させて座部26が形成されている。上記規制部材12は、平坦な円板状規制部の周囲が下方に屈曲形成された形状である。また規制部材12の中央部に設けた孔部の縁に、ナット体27がその上部をカシメて固定されている。
【0020】
上記緩衝材16は、全体が円柱形状で弾性ゴムからなる。この緩衝材16は図2に示すように、周縁部35の中央部が括れて縮径部32が形成され、また下部周縁部には鍔部34が形成されている。この鍔部34は円形状でその最大直径は、下記筒状部材18の筒部42の内径より少し大きく形成され鍔部34は筒部42の内周面に摺接している。
【0021】
また、緩衝材16の中央には軸方向に断面円形の孔部36が設けられ、緩衝材16の上部の周囲には円柱の軸方向に環状の突縁部30が形成されている。この突縁部30により、緩衝材16の上面の中央部は凹状の中空部33が形成され、また突縁部30の2箇所には空気の通過のための溝部37が設けられている。
【0022】
上記支持板14は円板状であり、この円板の周辺は上方に屈曲されて係止部15が形成されている。また、支持板14の中央に設けた孔部の下部にはナット11が溶接により固定され、この孔部とナット11の螺子孔とを連通させている。そして、この支持板14の上部に上記緩衝材16を配置し、この緩衝材16の下面部を支持板14の上記係止部15に係着固定させている。このように、上記緩衝材16、支持板14及びナット11を一体化して一個の弾性部材31を構成している。
【0023】
上記筒状部材18は椀を逆にした形状であり、円形状の上板部40の周囲から下方に向けて筒部42が形成されている。上記規制部材12の円板状規制部は、上記筒部42の下端部が当接支持可能なように筒部42の周囲より広く形成されている。
【0024】
また上記受け具22は断面U字状であり、下面部50及び左右の側面部52が屈曲形成された形状である。この受け具22は、側面部52の上部同士がボルト56およびナット58により連結されている。この受け具22には、下面部50の下面の中央部にナット54が溶接により固定されている。また上記上板部40の中央には、ボルト片46が立設固定されている。このボルト片46は円板38の中央部に立設固定され、このボルト片46を筒状部材18の上板部40の裏面の孔部から突出させ、このボルト片46に、ワッシャ20を介して上記受け具22に固定されたナット54を螺着締結する。これにより、筒状部材18と受け具22とが一体結合された受け部材となる。
【0025】
ここで図3を参考にして、上記床支持装置2の組み付けについて説明する。まず、ボルト部材6を支持台4上部の固定部24に設けた孔部に挿通し、上下側からそれぞれナット8を締め付けて支持台4にボルト部材6を固定する。この上部のナット8は、ワッシャ10を介在させて締め付けるが、このときボルト部材6に対する各ナット8の位置を加減することで床支持装置2の高さ調節が可能である。さらに、ボルト部材6の中間部にナット9を螺入し、ワッシャ10を介在させてこの上部に上記規制部材12のナット体27をナット9にて螺着固定する。このように、上記規制部材12は螺着により簡単にボルト部材6に取り付けられ、迅速に組立作業が行なえる。
【0026】
次に、ボルト部材6に螺着固定した上記規制部材12の上部に、上記弾性部材31を螺着して固定する。このようにして、上記支持台4にはボルト部材6が固定され、このボルト部材6には規制部材12、及び上記弾性部材31が固定される。そして、最後に上記受け具22が固定された筒状部材18を、弾性部材31の緩衝材16に被装して、床支持装置2の組み付けが完了する。
【0027】
このように、受け具22と筒状部材18とを一体結合した受け部材を、上記緩衝材16に被着することで、筒状部材18が緩衝材16によって支持固定される形態であるので、現場における施工作業が簡単かつ迅速に行なえる。また上記筒状部材18は、緩衝材16に支持固定されて正確に位置決めされる。
【0028】
また、筒状部材18の下端部は緩衝材16の下端部より下方に位置し、緩衝材16の全体が上記筒状部材18で覆われるようにしている。このため、筒状部材18の下端部と規制部材12との間の間隙は、ナット11の高さ等によって調節可能である。そして、上記床支持装置2の中間部に介在させた緩衝材16は、この緩衝材16の下部の支持板14と筒状部材18の上板部40との間に挟まれて弾性圧縮作用が生じる。また、上記ボルト部材6の上端部は、上記緩衝材16の中心部に軸方向に設けた孔部に突入させて緩衝材16の横方向移動を規制している。
【0029】
また、支持板14はボルト部材6に固定されて緩衝材16を支持する一方、床からの衝撃(圧力)が加わる筒状部材18からの圧力により緩衝材16は弾性圧縮変形し、筒状部材18は上下に変位する。ここで、床からの圧力が強くなると、緩衝材16は大きく圧縮して筒状部材18は下方に変位するものの、この筒状部材18の筒部42の下端部が規制部材12に当接支持され緩衝材16のさらなる圧縮を規制防止する。
【0030】
図4は、床支持装置における他の形態の規制部材60を示したものであり、この規制部材60以外の部材は上記床支持装置2と同様である。この規制部材60は椀形状で、円板状の板状規制部62の周囲から上方に向けて円筒状の筒状規制部64が屈曲形成されている。そして、規制部材60の中央部に設けた孔部の縁に、ナット体27がその上部をカシメて固定されている。この規制部材60は、ナット体27とともにボルト部材6に螺着固定される。
【0031】
そして、上記規制部材60の板状規制部62は、上記筒状部材18の筒部42の下端部が当接支持可能なように筒部42の周囲より広く形成されている。また、筒状規制部64の上端部は筒状部材18の下端部よりも上方に位置し、筒状規制部64が筒状部材18を包囲する状態に構成されている。このため、ボルト部材6に固定された規制部材60により床面の重圧による筒状部材18の下方への変位が規制され、さらに筒状規制部64により筒状部材18の横変位、横振動を規制する。
【0032】
上記緩衝材16は、剪断方向のバネ定数が、圧縮方向のバネ定数より相当小さいため水平方向の振動吸収力が弱く、このため床面に多大な横方向の力が加わった場合には、床面が横揺れして運動等する者に不快感を与えかねない。また、地震時には床面が横揺れし、床面の端部が建物の壁面に衝突或いは壁面を押圧して当接箇所が破損する虞れも予測される。このためには、個々の床支持装置において横振れに対する規制を図ることが有効であり、上記規制部材60により効果的な規制が図れる。
【0033】
さて、上記床支持装置2は、体育館等の大型施設の床の施工に用いられる。この施工では、床スラブ面に所定の間隔をおいて配置された床支持装置2の受け具22に大引き材70を配置し、ボルト56およびナット58を用いてこの大引き材70を受け具22に固定する。さらに、上記大引き材70の上部に根太材72を配置し、この根太材72の上部に床材を敷設して体育館の床を形成する。
【0034】
そして図5(a)に示すように、館内において、運動等により床に衝撃荷重が加わった場合には、床を支持する受け具22に固定された筒状部材18は、緩衝材16の弾性圧縮変形にともなって変位し床の衝撃を吸収する。このとき図2及び図6(a)に示すように、緩衝材16の突縁部30は上方に突出し、また緩衝材16の鍔部34は筒状部材18の内面に摺接しているので、受け具22を介して筒状部材18に加えられた力は、緩衝材16で弾性支持される。ここで、緩衝材16の突縁部30は弾性係数が小さいので最初は歩行感の良い床として感じられ、また比較的重量のある衝撃の場合は緩衝材16全体が弾性変形し、まず縮径部32が弾性圧縮されて衝撃エネルギが吸収され、広い範囲の衝撃に対して良好なクッション性が得られる。
【0035】
さらに図6(a)に示すように、緩衝材16全体が弾性圧縮変形するときには、緩衝材16の鍔部34と筒状部材18の内面との間の摩擦力、及び緩衝材16の上面と上記突縁部30によって形成された中空部33の空気(この空気は溝部37を通過して筒状部材18と緩衝材16により形成された空間部へ漏れる)のダンピングクッション効果により、筒状部材18の上下の変位に対して、これを制止する制振作用が発生するので、床に衝撃力が加えられても短時間で床振動が減衰する。
【0036】
一方、館内においてイベント等が行なわれる場合、荷物の搬送のために館内の床をフォークリフト等の重量機械が移動し、或いは重量のある荷物が館内に配置される。このとき床には大きな荷重が加わり、図5(b)に示すように、筒状部材18は緩衝材16を弾性圧縮して押し下げ、筒状部材18の筒部42の下端部は、上記規制部材12の上面部に当接して筒状部材18の下方への変位が規制される。そして、筒状部材18に作用する大きな荷重は、直接、規制部材12に作用するので高い荷重特性が得られる。
【0037】
そして図6(b)に示すように、上記規制部材12により、筒状部材18の押圧変位が規制され、筒状部材18が保持する緩衝材16の弾性変形が途中で止まり、緩衝材16のヘタリ、破損が防止される。また、上記重量機械等により、館内の床は沈み込みが停止して弾力性は失われるが、やがて上記重量機械が移動し或いは重量荷物が撤去されたときには、上記筒状部材18は緩衝材16の弾性力により元の位置に復帰し、通常の運動等による衝撃を緩和する。
【0038】
したがって、上記実施の形態に係る床支持装置によれば、これを敷設した体育館等の床で通常の運動を行う場合には、緩衝材によって床の衝撃が緩和され適度のクッション性を維持する一方、床がコンサート等の各種イベント会場として用いられる場合に、フォークリフト等の重量機械の走行また荷物及び多数の人の出入り等により床に過大な重量が作用したときは、床の剛性が維持されるとともに緩衝材が保護されてヘタリ或いは破損が防止される。また、地震などによる床面の横揺れをなくす筒状規制部を設けたことにより耐震性が確保され、床面の端部が壁面に押圧して当接箇所が破損されることがなく、また競技者の横揺れへの不快感を無くするものであり、他に遮音効果及び衝撃が迅速に減衰するなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態に係る床支持装置を示す図である。
【図2】実施の形態に係る緩衝材を示す図である。
【図3】実施の形態に係り、床支持装置の組み付けの途中状態を示す図であり(a)は緩衝材を取付けてない状態を、(b)は緩衝材を取付けた状態を示す。
【図4】実施の形態に係る床支持装置の他の形態の規制部材を示す図である。
【図5】実施の形態に係り、床支持装置の作用を説明する図であり(a)は床に大きな荷重が加わらない状態を、(b)床に大きな荷重が加わった状態を示す。
【図6】実施の形態に係る床支持装置の圧縮状態を示す部分断面図であり、(a)は床に大きな荷重が加わらない状態を、(b)床に大きな荷重が加わった状態を示す。
【符号の説明】
【0040】
6 ボルト部材
12,60 規制部材
16 緩衝材
18 筒状部材
22 受け具
40 上板部
42 筒部
62 板状規制部
64 筒状規制部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
立設したボルト部材に螺着される規制部材と、
上記ボルト部材に装着され、上記規制部材の上方に所定間隔をあけて配置される緩衝材と、
上記緩衝材の周囲を被う筒部及びこの筒部の上部を閉塞するとともに上記緩衝材の上部を被う上板部からなる筒状部材と、
上記筒状部材の上板部の上部に固定され床の横材を支持する受け具とを有し、
上記受け具から上記筒状部材に伝わる押圧力により上記緩衝材の圧縮変形が所定量に達したとき、上記規制部材に上記筒状部材が当接して上記緩衝材の変形が規制されることを特徴とする床支持装置。
【請求項2】
上記規制部材は、上記筒状部材が当接する板状規制部の周囲から上方に向けて筒状規制部が形成され、この筒状規制部の上端部を上記筒状部材の下端部よりも上方に位置させたことを特徴とする請求項1記載の床支持装置。
【請求項3】
上記筒状部材の下端部を上記緩衝材の下端部より下方に位置させるとともに、上記筒状部材の内周面に、上記緩衝材の周囲に形成した鍔部を当接させたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の床支持装置。
【請求項4】
上記受け具の下面部と上記筒状部材の上板部とを一体結合し、この筒状部材を受け具とともに上記緩衝材に被装したことを特徴とする請求項1,2又は請求項3記載の床支持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−152756(P2006−152756A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−348842(P2004−348842)
【出願日】平成16年12月1日(2004.12.1)
【出願人】(000177139)三洋工業株式会社 (46)
【Fターム(参考)】