説明

床暖房用周辺パネルとそれを用いた床暖房直貼り施工方法

【課題】 従来知られた構造のヒーターパネルや貼りじまい用ヒーターパネルをコンクリートスラブ面に直貼りして電気式床暖房構造を構築するに際して、その施工コストを大きく低減できるようにした、床暖房用周辺パネルを提供する。また、リサイクルや資源の分別回収に寄与する床暖房用周辺パネルを提供する。
【解決手段】 貼りじまい用ヒーターパネルA2から延出する電源ケーブル22を収容できる凹溝53,54を裏面に形成した床暖房用周辺パネルB1を用いる。床暖房用周辺パネルB1は、木質基材50とその裏面に積層した裏面緩衝材60とを備え、裏面緩衝材における電源ケーブル22を収容するための凹溝53,54となる領域65に沿って易破断線61,62が形成される。必要時に、易破断線61,62に沿って裏面緩衝材を部分的に除去することにより、容易に凹溝53,54が出現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発熱体として線ヒーターあるいはPTCヒーターのような面ヒーターを備えた電気式のヒーターパネルを用いて床暖房施工をするときに用いる周辺パネルと、それを用いた床暖房直貼り施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
木質基材の裏面側に線ヒーターや面ヒーターを組み込んだヒーターパネルを用いて、電気式の床暖房構造を施工することは知られている(特許文献1、特許文献2参照)。図5に裏面緩衝材などを取り除いた状態のヒーターパネルの裏面図を、図6に施工後での床暖房構造の断面図を示すように、通常、ヒーターパネルAは、合板などである木質基材1の裏面に一定パターンに凹溝2が形成され、そこに線ヒーター3が埋め込まれると共に、線ヒーター3に電気的に接続する雄コネクタ4、雌コネクタ5がやはり木質基板1の裏面に形成したコネクタ収容凹部6内に配置される。また、サーモスタット7が配置され、安全性を確保すると共に、木質基材1の裏面にはアルミ箔などからなる均熱層8が形成され、かつ裏面緩衝材9が積層される。
【0003】
上記した構成の発熱体付きヒーターパネルAを用いて電気式の床暖房構造を施工する場合の一例を図7、図8を用いて説明する。図7において、Aは上記のヒーターパネルAを示している(図8bも参照。なお、図5では階段状に組み込まれたヒーターパネルAを示したが、図7,図8では全体として矩形状のピースとしてヒーターパネルAを示している)。A1は貼り出し用ヒーターパネルと呼ばれるものであり、発熱体を備え、図で下側の側辺に雌コネクタ5のみが備えられる(7aも参照)。A2は貼りじまい用ヒーターパネルと呼ばれるものであり、発熱体を備え、雄コネクタ4が図で上側の側辺に備えられ、下側の側辺には発熱体へ電力を供給する電源線22が直接接続されている(図8cも参照)。Bは周辺パネルと呼ばれるものであり、発熱体を備えない通常のフローリングで用いられる床パネルが用いられる。
【0004】
施工に際しては、図7に示すように、大引き10や根太11を持つ床下地構造の場合には、根太11、11間に発泡樹脂のような断熱材12を入れ、その上に下地合板13を不陸のないように貼り付ける。貼り出し用ヒーターパネルA1とヒーターパネルAとをコネクタ4、5を接続しながら下地合板13に貼り付け、また必要な周辺パネルBも貼り付ける。次に、貼りじまい用ヒーターパネルA2を取り付け、そこから延出する電源線22を下地合板13の裏を通して壁面20まで引き出すか、下地合板13の下に別途埋め込んだ電源線用CD管(不図示)を通過させて壁面20まで引き出し、その近傍であるいは壁面20の裏側で結線工事や壁面に取り付けたコントローラ21への接続などを行う。
【0005】
【特許文献1】特開2000−179876号公報
【特許文献2】特開2000−320845号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
床下地が集合住宅のようにコンクリートスラブの場合には、ヒーターパネルや周辺パネルをコンクリートスラブ面に接着剤を用いて直貼りすることができる。しかし、貼りじまい用ヒーターパネルA2から延出する電源ケーブル22を収容する空間(凹溝など)をコンクリートスラブ面に形成することが困難なことから、直貼り施工は多くは行われない。電源ケーブル22を収容できる適宜の嵩上げ床を形成し、それを床下地として施工することが行われるが大きな作業量を伴う。
【0007】
従来知られたヒーターパネルA、A1や貼りじまい用ヒーターパネルA2をそのまま用い、コンクリートスラブである床下地に対して、それらを直貼りして床暖房構造を施工することができれば、施工の手間は大きく低減できる。本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、従来知られた構造のヒーターパネルや貼りじまい用ヒーターパネルをコンクリートスラブ面に直貼りして電気式床暖房構造を構築できるようにするための改良された床暖房用周辺パネルと、それを用いた床暖房直貼り施工方法を提供することを目的とする。また、資源のリサイクルや分別回収の観点からも好適に床暖房用周辺パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための本発明による床暖房用周辺パネルは、木質基材の裏面側に発熱体として線ヒーターあるいは面ヒーターと裏面緩衝材とを備えた電気式床暖房用のヒーターパネルと共に用いる床暖房用周辺パネルであって、木質基材とその裏面に積層した裏面緩衝材とを備え、裏面緩衝材におけるヒーターパネルへ電源を供給する電源ケーブルを収容するための凹溝となる領域に沿って易破断線が形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明による床暖房直貼り施工方法は、コンクリートスラブ面に発熱体を備えた複数枚のヒーターパネルを直貼りし、一方の側辺に位置するヒーターパネルに接続する電源ケーブルをコンクリートスラブ面上を這わせて壁面近傍まで配線し、その後、上記の床暖房用周辺パネルから易破断線を利用して裏面緩衝材を部分的に除去して裏面に凹溝を出現させた床暖房用周辺パネルを、該出現した凹溝内に配線された電源ケーブルを収容しながら直貼りしていくことを特徴とする。
【0010】
すなわち、本発明による床暖房用周辺パネルを用いて床暖房施工を行うには、コンクリートスラブを含む任意の床下地面に対して、従来法と同様にして、貼り出し用ヒーターパネル、ヒーターパネル、貼りじまい用ヒーターパネルを貼り付ける。また、必要箇所に周辺パネルも貼り付ける。その後、貼りじまい用ヒーターパネルから延出している電源ケーブルを所定の基準パターンに沿うようにして床下地面上を走らせ、コントローラが取り付けてある壁近傍あるいは壁裏まで引き込んだ後、必要な結線を行う。その状態で、本発明による床暖房用周辺パネルを床下地面に直貼りする。その際に、裏面緩衝材に形成した易破断線を利用して裏面緩衝材を部分的に除去して裏面に凹溝を出現させ、該出現した凹溝内に、コンクリートスラブ上に配線された電源ケーブルを収容するようにして直貼りしていく。本発明による床暖房用周辺パネルは、裏面緩衝材に易破断線を有しており、施工に先立って、床暖房用周辺パネルの裏面に電源ケーブル収容用の凹溝を形成する作業がきわめて容易となる。
【0011】
また、本発明による床暖房用周辺パネルを用いることにより、電源ケーブルが床下地面に露出した状態であっても周辺パネルを直貼りすることができるので、床下地がコンクリートスラブの場合であっても、特に電源ケーブル収容用の空間を形成する作業を行うことなく、容易に直貼りによる床暖房施工を行うことができる。なお、本発明による床暖房用周辺パネルを用いる施工方法は、図7で説明したような根太の上に下地合板を敷き詰めた床下地であっても、同じように適用することができる。この場合でも、電源ケーブル収容用の空間を別途形成する作業を省略することができ、電気式床暖房の施工コストは大きく低減する。
【0012】
ところで、木質基材の裏面に裏面緩衝材を積層したものに対して、所要形態の凹溝を加工する方法として、(A)木質基材の裏面に裏面緩衝材を貼り合わせたものに対してNCルーター等で木質基材と裏面緩衝材の双方に同時に凹溝加工を施す方法と、(B)木質基材に対してNCルーター等で凹溝加工を先ず行い、凹溝加工がなされていない領域に裏面緩衝材を後作業で貼り合わせる方法とが、通常、考えられる。しかし、(A)の方法では、NCルーターで裏面緩衝材の加工屑を処理するのは容易でなく、また、木粉に裏面緩衝の屑が混じってしまうことから、加工後に出る木粉をパーティクルボード等の原材料として再利用することができない。そのために、リサイクル上での課題が残ると共に、資源の分別回収上からも好ましくない。(B)の方法ではそのような課題は解決できる。しかし、凹溝で分断されている複数の箇所に後作業として裏面緩衝材を位置決めしながら貼り合わせていくことは容易でなく、手間がかかると共に、貼りズレを完全に解消することは容易でない。
【0013】
本発明による床暖房用周辺パネルでは、製造に際して、木質基材に対してNCルーター等で所要の加工(例えば、凹溝加工等)を行う。一方において、裏面緩衝材を木質基材の大きさに裁断すると共に、貼り合わせ後に凹溝となるべき領域に沿って易破断線を形成する加工を行う。その後、両者を貼り合わせて床暖房用周辺パネルとする。裏面緩衝材が完全に木質基材の裏面に接着した後、易破断線に沿って裏面緩衝材の一部を除去することにより、本発明による床暖房用周辺パネルは完成する。除去作業は、床暖房用周辺パネルを製造する工場等で行ってもよく、施工現場に搬入した後に行ってもよい。後者の場合には、施工現場に応じて電源ケーブルの収容に必要な箇所のみを除去することが可能となる。
【0014】
上記のようであり、本発明による床暖房用周辺パネルでは、製造に際して、木粉と裏面緩衝材の廃材とが混じり合った廃棄物は発生せず、リサイクルと分別回収の双方において利点がある。また、使用する裏面緩衝材は木質基材の同じ大きさの一枚物であり、貼り合わせも容易であり、貼りズレが生じることもない。貼り合わせ後に凹溝に相当する部分を除去する作業も、当該領域に沿って易破断線が形成されているので、きわめて容易にできる。
【0015】
なお、本発明による床暖房用周辺パネルにおいて、裏面に貼り合わせる裏面緩衝材は、樹脂発泡体のような材料の単層構成であってもよく、不織布層と樹脂発泡体層からなる2層以上の多層構成であってもよい。不織布層には例えばポリエステル繊維製の不織布等が用いられ、樹脂発泡体層にはコスト面や環境面からPET,PS系樹脂の発泡体等が好ましい。この場合、不織布層は主に遮音性能を向上させる機能を果たし、樹脂発泡体層は主に断熱性を確保する機能を果たす。
【発明の効果】
【0016】
本発明による床暖房用周辺パネルを用いることにより、電気式床暖房の施工コスト、特に直貼り式の場合の施工コストを大きく低減することができる。また、リサイクルや資源の分別回収に寄与する床暖房用周辺パネルが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明による床暖房用周辺パネルと、それを用いた床暖房直貼り施工方法の好ましい実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明による床暖房用周辺パネルを説明する図であり、図1aは正面図、図1bは裏面図、図1cは床暖房用周辺パネルを構成する木質基材の裏面図である。図2は図1のII−II線での断面図。図3は凹溝となる領域の裏面緩衝材を部分的に除去した状態での床暖房用周辺パネルを示す裏面図である。図4は本発明による床暖房用周辺パネルを用いて施工された電気式直貼り床暖房構造の一例を示す模式図である。
【0018】
床暖房用周辺パネルB1は、周囲に雄実加工51と雌実加工52が施された矩形状の木質基材50と、その裏面に積層される裏面緩衝材60とからなる。この例で、木質基材50は、合板を300mm×900mm程度の大きさの裁断した一枚物であるが、図5に示したようにより小幅な単位木質基材を雁木状に一体に組み付けたものでもよい。木質基材50の裏面には、NCルーターのような工作機械により、長手方向に沿う第1の凹溝53とそれに直交する第2の凹溝54が形成されている。後記するように、凹溝53、54は、貼りじまい用ヒーターパネルA2から延出している電源ケーブル22を収容するのに用いられる。
【0019】
裏面緩衝材60は木質基材50と同じ大きさのものであり、樹脂発泡体や不織布あるいはその積層体で作られる。裏面緩衝材60には、それを木質基材50の裏面に貼り付けたときに、その裏面に形成した第1の凹溝53と第2の凹溝54に対向することとなる領域の両辺に沿うようにして、易破断線61,62が形成されている。この例において、易破断線61,62は2本の並行して走るミシン目状に断続するカット部63を有しており、隣接するカット部63間には5mm程度の未カット部64が残されている。このようなカット部63は裏面緩衝材60を裁断するときに、カッターのような加工具を用いて同時にかつ容易に形成することができる。
【0020】
上記のようにそれぞれ加工された木質基材50と裏面緩衝材60とを接着剤により貼り合わせて床暖房用周辺パネルB1とされる。図2の断面図に示すように、貼り合わせた状態では、木質基材50の凹溝(第2の凹溝54)に相当する領域には、両側にカット部63を持つ幅の狭い裏面緩衝材部分65が存在している。
【0021】
以下、上記した床暖房用周辺パネルB1を用いて床暖房の直貼り施工を行う場合を説明する。図4に示す電気式直貼り床暖房構造において、Cはコンクリートスラブであり、その上に、図7で説明したようにして、貼り出し用ヒーターパネルA1、ヒーターパネルA、貼りじまい用ヒーターパネルA2、および周辺パネルBが直貼りされている。各パネルは、図8に示したような従来用いられているヒーターパネルあるいは周辺パネルである。
【0022】
施工に際しては、従来と同様にして貼りじまい用ヒーターパネルA2までをコンクリートスラブCの上に直貼りする。その後で、貼りじまい用ヒーターパネルA2から延出している電源ケーブル22を所定パターンに沿うようにしてコンクリートスラブCの上を走らせ、コントローラ21が取り付けてある壁20の近傍あるいは壁裏まで引き込み、必要な結線を行う。次に、本発明による床暖房用周辺パネルB1を、裏面に形成した凹溝53,54内に当該電源ケーブル22を収容するようにして周辺パネルとして直貼りする。
【0023】
床暖房用周辺パネルB1を貼り付けるに際して、作業者は電源ケーブル22のコンクリートスラブC上でもパターンを見ながら、易破断線61,62に沿って、裏面緩衝材部分65の除去を行う。図3aは、図4での手前側の床暖房用周辺パネルB1aにおける除去後の状態を示している。この例では、第1の凹溝53に相当する部分の上半分と、第2の凹溝54に相当する部分の右側部分の裏面緩衝材部分65は除去されて、電源ケーブル22を収容するための凹溝が出現しており、第1の凹溝53に相当する部分の下半分と第2の凹溝54に相当する部分の左側の部分では、裏面緩衝材部分65がそのまま残されている。図3bは、図4での奥側の床暖房用周辺パネルB1bを示しており、ここでは、第1の凹溝53に相当する部分の上半分と、第2の凹溝54に相当する全部の部分の裏面緩衝材部分65が除去されている。
【0024】
なお、裏面緩衝材部分65の除去作業は、上記のように施工現場で行ってもよいが、床暖房用周辺パネルB1の製造現場において、一律的に行うようにしてもよい。後者の場合には、施工現場での廃棄物量を少なくできる利点がある一方、必要箇所のみの裏面緩衝材部分65を除去することは困難となる。もちろん、施工手間を考慮して、施工現場で一律的にすべての裏面緩衝材部分65を除去した後、貼り付け作業を行うようにしてもよい。
【0025】
このようにして、本発明による床暖房用周辺パネルB1を用いることにより、電源ケーブル22がコンクリートスラブCの上に飛び出た状態で配線されていても、それを出現した凹溝内に収容しながら床暖房用周辺パネルB1をコンクリートスラブCの上に直貼りすることができるので、直貼りによる電気式暖房床構造の施工コストは大きく低減する。特に、凹溝が交差するようにして形成されている場合には、図示のように電源ケーブル22が90度に折曲した状態で配線されていても、支障なく全体を凹溝内に収容することができる。
【0026】
なお、図示の例では、貼りじまい用ヒーターパネルA2に対向する周辺パネルにのみ本発明による床暖房用周辺パネルB1を用いるようしているが、すべてのあるいは他の箇所の周辺パネルにも本発明による床暖房用周辺パネルB1を用いるようにしてもよい。さらに、施工現場で突然コントローラ21の取り付け位置が変更されるような場合、あるいは、ヒーターパネルの貼り付け方向を変更するような場合、などにおいて電源ケーブル22の走る方向がその場で変更することがあっても、本発明による床暖房用周辺パネルB1を用いることにより、それに対する対処も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明による床暖房用周辺パネルを説明する図であり、図1aは正面図、図1bは裏面図、図1cは床暖房用周辺パネルを構成する木質基材の裏面図。
【図2】図1のII−II線での断面図。
【図3】図3aおよび図3bは凹溝となる領域の裏面緩衝材を部分的に除去した状態での2つの形態の床暖房用周辺パネルを示す裏面図。
【図4】本発明による床暖房用周辺パネルを用いて施工された電気式直貼り床暖房構造の一例を示す模式図。
【図5】裏面緩衝材などを取り除いた状態のヒーターパネルの裏面図。
【図6】施工後での床暖房構造の位置を示す断面図。
【図7】従来の電気式の床暖房構造の一例を示す斜視図。
【図8】従来の電気式の床暖房構造で用いるヒーターパネルを説明する図であり、図8aは貼り出し用ヒーターパネル、図8bはヒーターパネル、図8cは貼りじまい用ヒーターパネルをそれぞれ示している。
【符号の説明】
【0028】
C…コンクリートスラブ、A1…貼り出し用ヒーターパネル、A…ヒーターパネル、A2…貼りじまい用ヒーターパネル、B…周辺パネル、B1…本発明による床暖房用周辺パネル、20…壁、21…コントローラ、22…貼りじまい用ヒーターパネルから延出する電源ケーブル、50…木質基材、53…第1の凹溝、54…第2の凹溝、60…裏面緩衝材、61,62…易破断線、63…ミシン目状に断続するカット部、64…未カット部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
木質基材の裏面側に発熱体として線ヒーターあるいは面ヒーターと裏面緩衝材とを備えた電気式床暖房用のヒーターパネルと共に用いる床暖房用周辺パネルであって、木質基材とその裏面に積層した裏面緩衝材とを備え、裏面緩衝材におけるヒーターパネルへ電源を供給する電源ケーブルを収容するための凹溝となる領域に沿って易破断線が形成されていることを特徴とする床暖房用周辺パネル。
【請求項2】
易破断線は交差する2方向に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の床暖房用周辺パネル。
【請求項3】
易破断線は2本の並行して走るミシン目状に断続するカット部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の床暖房用周辺パネル。
【請求項4】
コンクリートスラブ面に発熱体を備えた複数枚のヒーターパネルを直貼りし、一方の側辺に位置するヒーターパネルに接続する電源ケーブルをコンクリートスラブ面上を這わせて壁面近傍まで配線し、その後、請求項1〜3のいずれかに記載の床暖房用周辺パネルから易破断線を利用して裏面緩衝材を部分的に除去して裏面に凹溝を出現させた床暖房用周辺パネルを、該出現した凹溝内に配線された電源ケーブルを収容しながら直貼りしていくことを特徴とする床暖房直貼り施工方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−90083(P2006−90083A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−280078(P2004−280078)
【出願日】平成16年9月27日(2004.9.27)
【出願人】(000000413)永大産業株式会社 (243)
【Fターム(参考)】