説明

床材およびその接合構造と接合方法

【課題】木片成形板10の4周端面に雇いサネ用凹溝14を形成した床材20の複数枚を雇いサネ15を用いて接合してフローリングにおいて、床材20同士のサネ接合部から床材内部へ水が浸入するのをより完全に防止する。
【解決手段】低密度層である芯層部11と芯層部と比較して高密度層である表層部12および裏層部13の3層構造である木片成形板10の4周端面に芯層部11を除去するようにして雇いサネ用凹溝14を形成する。サネ接合に用いる雇いサネ15を、木片成形板10の芯層部11よりも耐水性に優れた材料からなる材料で形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は4周端面に雇いサネ用凹溝が形成されている床材と、その床材を雇いサネを用いて接合する接合構造および接合方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パーティクルボードのように、木片(チップ)に接着剤を添加してフォーミングし、それを熱圧締して得られる木片成形板を床材として用いることは知られている。また、床材の一形態として、4周端面に雇いサネ用凹溝を形成したものも知られており、この形態の床材は、対向する床材にそれぞれ形成されている雇いサネ用凹溝の双方に共通する雇いサネを嵌め入れることによって互いに接合しながら、その複数枚が床下地上に敷き詰められて、フローリングとされる。
【0003】
木片成形板を用いて4周端面に雇いサネ用凹溝を有する床材を製造する場合、木片成形板は合板と比較して強度的に弱くまた吸湿による膨潤性が大きいことから、合板をベースとする床材と比較して、形成した雇いサネ用凹溝およびその近傍に割れや欠けが生じやすい。また、床材の端面から水が浸入すると膨潤が生じて、床材同士の接合部分に膨れや膨張などが生じやすい。
【0004】
木片成形板の一つであるパーティクルボードを芯材とする木質建材において、芯材の周囲に雇いサネ用凹溝を形成し、そこに合板のようにパーティクルボードより強靱な材質のサネ材を嵌入した後に、切削加工によりサネ材の先端を露出させて雄サネ部を形成するようにした木質建材が提案されている(特許文献1)。このようにすることにより、割れや欠けのない雄サネ部を切り出し加工することができる。また、少なくとも雄サネ部での吸水による膨潤が抑制できるものと期待できる。
【0005】
一方、床材のサネ部からの浸水を防ぎ、サネ接合部分での吸水による膨潤を防ぐために、床材の木口面に耐水性の樹脂やワックス、パラフィン等を塗りつけて防水処理を施すことも知られている(例えば、特許文献2,特許文献3等参照)。
【0006】
【特許文献1】特開平07−290411号公報
【特許文献2】特開2005−297262号公報
【特許文献3】特開2000−274054号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
パーティクルボードのように木片に接着剤を添加し熱圧締して得られる木片成形板は、通常の成形方法に従えば、低密度層である芯層部と前記芯層部と比較して高密度層である表層部および裏層部の3層構造となる。また、異なった大きさの木片を用いて3層構造の木片成形板を製造する場合もあり、通常、芯層部には粗いサイズの木片が用いられ、表層部および裏層部には細かいサイズの木片が用いられる。そのことから、木片成形板の場合、芯層部と表層部および裏層部とで吸水性が異なっており、芯層部では高い吸水性を示し膨張量も大きく、表層部および裏層部では比較して吸水性は低く膨張量は小さい。
【0008】
特許文献1に記載のように、パーティクルボードの周囲に雇いサネ用凹溝を形成し、そこに合板であるサネ材を嵌入して、雇いサネとしての雄サネ部を形成する場合、合板である雄サネ部からの吸水は抑制される。しかし、パーティクルボードが持つ3層構造に対して格別の配慮がなされていないことから、例えば、吸水性の大きい芯層部の一部を残すようにして前記雇いサネ用凹溝を形成し、そこにサネ材を嵌入して雄サネ部を形成して床材とした場合、床材同士のサネ接合部分から浸水したときに、残っている芯層部の端面から内部に水分が入り込み、サネ接合部に膨れや膨張などが生じる恐れがある。
【0009】
一方、特許文献2や3に記載のように、予めサネ部分に防水剤を塗布してサネ接合部分からの浸水を防ぐ方法は、密度や木片粗さの違いによって防水剤の塗布量にバラツキが生じやすく、安定した防水効果を得ることは難しい。
【0010】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、木片成形板の4周端面に雇いサネ用凹溝を形成し、その複数枚を雇いサネを用いて接合してフローリングとした場合において、床材同士のサネ接合部から床材内部へ水が浸入するのをより完全に防止して、サネ接合部に膨れや膨張などが生じるのを回避できるようにした、床材およびその接合構造と接合方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による床材は、低密度層である芯層部と前記芯層部と比較して高密度層である表層部および裏層部の3層構造である木片成形板の4周端面に雇いサネ用凹溝が形成されている床材であって、前記雇いサネ用凹溝は前記木片成形板の少なくとも前記芯層部を除去するようにして形成されていることを特徴とする。
【0012】
また、本発明による床材接合構造は、上記した床材の前記雇いサネ用凹溝内に雇いサネを嵌め入れて対向する床材同士を接合した床材接合構造であって、前記雇いサネとして、前記床材を構成する木片成形板の前記芯層部よりも耐水性に優れた材料からなる雇いサネを用いたことを特徴とする。
【0013】
本発明による床材では、雇いサネを嵌め入れるのに利用される雇いサネ用凹溝は、前記低密度層である芯層部をすべて除去するようにして形成されている。従って、床材の4周端面には、比較して高密度層である表層部および裏層部の側面のみが露出している。そして、本発明による床材の接合構造では、雇いサネ用凹溝内に嵌め入れる雇いサネとして、床材を構成する木片成形板の前記芯層部よりも耐水性に優れた材料からなる雇いサネを用いている。
【0014】
従って、本発明による床材の接合構造によるフローリング、すなわち、本発明による床材の複数枚を雇いサネを用いて互いにサネ接合して敷き詰めたフローリングにおいて、サネ接合部に水が入り込むことがあっても、その水が床材内部にまで浸入することはなく、サネ接合部において吸水により膨れや突き上げが発生するのを確実に回避できる。
【0015】
なお、本発明による床材において、前記雇いサネ用凹溝は、木片成形板の芯層部を除去するようにして形成されていることは必要であるが、芯層部に加えて、高密度層である表層部および/または裏層部の一部を除去する形で凹部が形成されていてもよく、その場合も、同等の作用効果が得られる。
【0016】
本発明による床材の好ましい態様において、前記表層部および裏層部は平均密度が1.0〜1.2の高密度層とされる。木片成形板の場合、芯層部の密度は0.4〜0.7程度であり、表層部および裏層部の密度は、0.8〜1.0程度である。上記のように、表層部および裏層部を平均密度が1.0〜1.2の高密度層とすることにより、その領域での耐水性をさらに向上させることができ、サネ接合部での吸水により膨れや突き上げの発生を一層確実に回避することができる。なお、このような高密度層を得るには、表層部および裏層部を成形するときの接着剤添加割合を大きくする、例えば通常が8〜11w%であるところをその5〜10%増しとすることによって、あるいは、熱圧締前のフォーミングマットの水分含有率を2〜8%程度高くすることによって、行うことができる。また、熱圧締前に、フォーミングマットの表裏面に水を噴霧することによって、水分含有率を2〜8%程度高くしてもよい。
【0017】
本発明による床材において、基材となる木片成形板はパーティクルボードが最も好ましいが、他にストランドボードのような木片成形板を用いることができる。雇いサネを構成する材料は、基材としての木片成形板における芯層部の領域よりも耐水性に優れておりかつ強靱なものであれば、任意の材料を用いることができる。一例として、合板、無垢材、合成樹脂などが挙げられる。無垢材としては、タモ材、さくら材、樫材等を例示できる。合成樹脂としては、ABS樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等を例示できる。
【0018】
本発明による床材は、表面に必要に応じて化粧層が形成されてもよく、裏面に適宜の緩衝シート材が貼り付けられもよい。化粧層の例として、厚さ0.2mm程度の薄突き化粧単板や化粧シートが挙げられる。緩衝シート材の例としては、厚さ2mm程度の、発泡樹脂シート、発泡ゴムシート、不織布シートなどが挙げられる。
【0019】
本発明による床材接合構造を用いて施工したフローリングにおいてサネ接合部の摩擦による床鳴りを防ぐために、前記サネの表面全部または一部に、熱可塑性樹脂または粘弾性ゴム系の合成樹脂を塗布、あるいは起毛シートを貼り付けるようにしてもよい。そのような処理を施した床材の一例として、特開平11−141109号公報に記載の床材が挙げられる。
【0020】
フローリングを施工する床下地も任意であるが、コンクリートスラブに対して床材を直貼りする態様でもよく、厚さ15mm程度のパーティクルボードや合板の上に敷き詰めるようにしてもよい。コンクリートスラブに直貼りする場合には、裏面に緩衝シートを積層した床材を用いることが推奨される。
【0021】
本発明はさらに、上記床材の前記雇いサネ用凹溝内に雇いサネを嵌め入れて対向する床材同士を床下地上で接合する床材接合方法であって、前記雇いサネとして前記床材を構成する木片成形板の前記芯層部よりも耐水性に優れた材料からなる雇いサネを用いると共に、床下地上に配置した一方の床材の雇いサネ用凹溝内に前記雇いサネの一部を嵌め入れて一体に固定する行程と、該雇いサネの残りの部分を対向する他方の床材の雇いサネ用凹溝内に嵌め入れる工程と、を少なくとも備えることを特徴とする床材接合方法を開示する。
【0022】
また、上記床材の前記雇いサネ用凹溝内に雇いサネを嵌め入れて対向する床材同士を床下地上で接合する床材接合方法であって、前記雇いサネとして前記床材を構成する木片成形板の前記芯層部よりも耐水性に優れた材料からなる雇いサネを用いると共に、前記雇いサネを床下地上に取り付ける工程と、該床下地に取り付けた前記雇いサネに対して前記対向する2枚の床材のそれぞれの雇いサネ用凹溝を嵌め入れていく工程と、を少なくとも備えることを特徴とする床材接合方法をも開示する。
【0023】
上記の床材接合方法において、床材に形成した雇いサネ用凹溝内に入り込んだ雇いサネは単に嵌合した状態のままであってもよく、適宜の手段で積極的に固定するようにしてもよい。積極的に固定する手段としては、釘等の打ち込みによって固定する方法、両面粘着テープを用いて固定する方法、その双方によって固定する方法などを採用することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明による床材およびその接合構造と接合方法を採用することにより、床材同士のサネ接合部から床材内部へ水が浸入するのをより完全に防止して、サネ接合部に膨れや膨張などが生じるのを回避したフローリングを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明を実施の形態に基づき説明する。図1は本発明による床材の一例を説明する図、図2は本発明による床材接合構造および接合方法の第1の形態を説明する模式図、図3は本発明による床材接合構造および接合方法の第2の形態を説明する模式図。
【0026】
図1に示す床材20は、基材としての木片成形板10と、その面に積層した薄突き化粧単板などの化粧層17と、裏面に積層した発泡樹脂シートのような緩衝シート材18との積層体である。前記基材としての木片成形板10は、例えば30cm×90cm程度の長尺部材であり、一例としてパーティクルボードを用いている。また、木片成形板10は、図1(b)の部分断面図に示すように、密度が0.7程度である芯層部11と、好ましくは密度が1.1程度の表層部12および裏層部13の3層構造をなしている。
【0027】
木片成形板10の製造は、フォーミングベルトの上に、木片(チップ)に接着剤を塗布した下層部13用の材料を所要厚みに塗布し、その上に下層部用の材料で用いた木片よりも大きなサイズの木片に接着剤を塗布した芯層部11用の材料を所要厚みに塗布し、その上に下層部用の材料と同じ材料を上層部12用として所要厚みに塗布して3層構造としてフォーミングマットとする。それを、熱圧締することにより、3層構造を備えた木片成形板10(パーティクルボード)10とされる。なお、この製造方法は従来知られたものである。好ましくは、上層部12と下層部13のための材料における接着剤添加量を通常よりも5〜10%多くする。また、積層時での上層部12と下層部13のための材料における水分含水率を通常よりも高くする。それにより、前記のように、表層部12および裏層部13の密度が1.1程度と高くされた木片成形板(パーティクルボード)10を容易に製造することができる。
【0028】
図1(a)に示すように、そのようにして製造された木片成形板10の4周端面に、少なくとも前記芯層部11のすべてを除去するようにして内側に向けた雇いサネ用凹溝14が形成されている。この例では、図1(b)に示すように、雇いサネ用凹溝14の上端面は表層部12と芯層部11の境界領域よりも表層部12側に入り込んだ位置となっており、雇いサネ用凹溝14の下端面は裏層部13と芯層部11の境界領域よりも裏層部13側に入り込んだ位置となっている。
【0029】
上記の床材20同士を接合する一態様を図2により説明する。最初に、一方の床材20aの長手方向に形成した雇いサネ用凹溝14の一方内に雇いサネ15を嵌め入れる。雇いサネ15は、前記芯層部11よりも耐水性に優れ、かつ強度的にも強靱な材料(例えば、タモ材、ABS樹脂等)で作られている。雇いサネ15の厚さは雇いサネ用凹溝14の上下幅とのほぼ同じであり、長さは木片成形板10の長手方向の長さと同じである。また、横幅は、床材20a,20bを対向配置したときに、2つの雇いサネ用凹溝14,14で形成される合計の横幅とほぼ同じである。従って、一方の床材20aの雇いサネ用凹溝14内に嵌め入れられた雇いサネ15の一部15pは木片成形板10の端面から外側に延出することとなり、その部分が隣接する他方の床材20bにおける木片成形板10に形成した雇いサネ用凹溝14で内に入り込み、2枚の床材20a,20b間のサネ接合を形成する。図示しないが、必要な場合には、同様なサネ接合が形成される。
【0030】
床材20aにおける雇いサネ用凹溝14に対する雇いサネ15の固定は、釘打ちによってもよく、接着剤を用いて行ってもよく、図示のように、両面粘着テープ16によって行ってもよい。また、前記した雇いサネ15の一部15pと床材20bとを、図示のようには、両面粘着テープ16を用いて固定することは望ましい。床材20の複数枚が、上記のようにサネ接合構造を形成しながら、適宜の床下地30の上に敷き詰められてフローリングとされる。床材20を床下地30に固定するには、床下地30が合板やパーティクルボードの場合には、図2のように釘21の打ち込みによってもよく、接着剤や両面テープによってもよい。床下地30がコンクリートスラブの場合は、接着剤や両面テープが用いられる。
【0031】
上記のように、本発明による床接合構造におけるサネ接合部では、木片成形板10における比較して高密度層である表層部12の側面12aと、裏層部13の側面13aと、芯層部11よりも耐水性に優れた材料からなる雇いサネ15の一部の表面のみが露出しているだけであり、低密度層であり吸水性の大きい芯層部11はサネ接合部に露出していない。そのために、本発明による複数枚の床材20を互いにサネ接合して敷き詰めたフローリングにおいてサネ接合部に水が入り込むことがあっても、その水が床材20の内部に浸入することはなく、サネ接合部において吸水により膨れや突き上げが発生するのは確実に回避される。
【0032】
次に、本発明による床材接合構造および接合方法の第2の形態を図3を参照して説明する。この床材20Sは、木片成形板10における裏層部13の側面13a側が前記表層部12の側面12aの位置よりも内側位置まで除去されており、雇いサネ15Tは全体としてT字型をなしている点で上記した態様と異なっている。他の構成は図2に示す態様と同じであり、同じ符号を付して説明は省略する。
【0033】
図示のように、この床材20Sにおいて、雇いサネ15Tが入り込む空間は、図1に示す床材20における雇いサネ用凹溝14に相当する空間と、裏層部13の側面13a側が内側位置まで除去されることにより形成された空間14aとで構成される。従って、雇いサネ15Tは前記第2の空間14aを充填する脚部15bを本体部15aの下方に一体に有しており、短手方向の断面が全体としてほぼT字状をなしている。
【0034】
この形状の床材20Sおよび雇いサネ15Tを用いてフローリング施工を行う場合は、最初に、雇いサネ15Tを床下地30上に例えば釘22等を打ち付けることにより固定的に取り付け、または雇いサネ15Tに両面粘着テープ16を貼り付けた後、その両側に床材20Sa,20Sbを配置し、スライドさせながらそれぞれの雇いサネ用凹溝14、14に雇いサネ15Tの本体部15aを嵌め入れるようにする。いうまでもなく、雇いサネ15Tを用いてフローリング施工する場合、図2に示した態様による施工方法も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明による床材の一例を説明する図であり、図1(a)は斜視図、図1(b)は拡大して示す部分断面図。
【図2】本発明による床材接合構造および接合方法の第1の形態を説明する模式図。
【図3】本発明による床材接合構造および接合方法の第2の形態を説明する模式図。
【符号の説明】
【0036】
10…基材としての木片成形板、11…芯層部、12…表層部、12a…表層部の側面、13…裏層部、13a…裏層部の側面、14…雇いサネ用凹溝、14a…裏層部の側面側が内側位置まで除去されることにより形成された空間、15,15T…雇いサネ、15a…雇いサネの本体部、15b…雇いサネの脚部、16…両面粘着テープ、17…化粧層、18…緩衝シート材、20,20S…床材、21,22…釘、30…床下地

【特許請求の範囲】
【請求項1】
低密度層である芯層部と前記芯層部と比較して高密度層である表層部および裏層部の3層構造である木片成形板の4周端面に雇いサネ用凹溝が形成されている床材であって、
前記雇いサネ用凹溝は前記木片成形板の少なくとも前記芯層部を除去するようにして形成されていることを特徴とする床材。
【請求項2】
請求項1に記載の床材の前記雇いサネ用凹溝内に雇いサネを嵌め入れて対向する床材同士を接合した床材接合構造であって、前記雇いサネとして、前記床材を構成する木片成形板の前記芯層部よりも耐水性に優れた材料からなる雇いサネを用いたことを特徴とする床材接合構造。
【請求項3】
請求項1に記載の床材の前記雇いサネ用凹溝内に雇いサネを嵌め入れて対向する床材同士を床下地上で接合する床材接合方法であって、前記雇いサネとして前記床材を構成する木片成形板の前記芯層部よりも耐水性に優れた材料からなる雇いサネを用いると共に、床下地上に配置した一方の床材の雇いサネ用凹溝内に前記雇いサネの一部を嵌め入れて一体に固定する行程と、該雇いサネの残りの部分を対向する他方の床材の雇いサネ用凹溝内に嵌め入れる工程と、を少なくとも備えることを特徴とする床材接合方法。
【請求項4】
請求項1に記載の床材の前記雇いサネ用凹溝内に雇いサネを嵌め入れて対向する床材同士を床下地上で接合する床材接合方法であって、前記雇いサネとして前記床材を構成する木片成形板の前記芯層部よりも耐水性に優れた材料からなる雇いサネを用いると共に、前記雇いサネを床下地上に取り付ける工程と、該床下地に取り付けた前記雇いサネに対して前記対向する2枚の床材のそれぞれの雇いサネ用凹溝を嵌め入れていく工程と、を少なくとも備えることを特徴とする床材接合方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−7256(P2010−7256A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−164779(P2008−164779)
【出願日】平成20年6月24日(2008.6.24)
【出願人】(000000413)永大産業株式会社 (243)
【Fターム(参考)】