説明

底部から分与する容器に入った濃縮組成物

【課題】内容物を注ぐ時に、容器を反転する必要がない、底部から分与する容器に入った濃縮洗剤組成物を提供する。
【解決手段】液体組成物を貯蔵し分与する商品であって、(a)可視スペクトルで少なくとも25%の透過性を有し、紫外線吸収材料を含む壁を有し、前記紫外線吸収材料が、紫外線吸収剤、蛍光染料、及びその混合物から選択される、透明若しくは半透明の底部から分与するための弁430を設けた容器、及び、(b)透明若しくは半透明の濃縮洗剤組成物450を備えた商品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、底部から分与する容器に入った濃縮洗剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
洗剤のような液体組成物は、従来不透明のボトルに入れられて販売されてきた。しかし、透明なボトルの使用は、製品の色、その稠度、及び存在する場合は懸濁粒子を見ることができるので、美的に消費者の興味をそそることができる。しかし、透明なボトルの使用は紫外線(UV若しくはUV光としても知られる)による着色剤の破壊を引き起こす可能性がある。紫外線とは、約250〜約460ナノメートル(nm)の波長を有する光を意味する。具体的には、一般的にUVAは320〜400nmの範囲であり、UVBは290〜320nmであり、さらにUVCは290nm未満で約250nmまでである。
【0003】
さらに、液体製品は包装担当技術者に困難な課題を引き起こすので、強力な液体洗剤及びその他の液体消費者製品において、最新の包装の必要性を満たすのは特に困難である。
例えば、この包装は、子どもから中年、さらに老齢者まで幅広い年齢の消費者によって簡便に分与されなくてはならない。加えて、包装の構造的一体性を確立することの難しさが顕著に増加している。さらに、こうした包装を消費者に安価で提供することが望ましい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
美的に消費者の興味をそそり、容器及び/又はその内部の任意の組成物の構成要素が紫外線による破壊に耐える、使用が便利かつ容易な消費者製品の必要が継続的に存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
液体組成物を貯蔵し分与するための商品に関する本発明の1つの態様は、
(a)透明若しくは半透明の底部から分与する容器、及び、
(b)前記底部から分与する容器の中に貯蔵され、
(i)界面活性剤と、
(ii)組成物の約1重量%〜約50重量%の水と
(iii)紫外線吸収材料と、を含む、透明若しくは半透明の濃縮洗剤組成物に関する。
【0006】
液体組成物を貯蔵し分与するための商品に関する本発明の他の態様は、
(a)紫外線吸収材料を含む壁を有する、透明若しくは半透明の底部から分与する容器、及び、
(b)前記底部から分与する容器の中に貯蔵され、
(i)界面活性剤と、
(ii)組成物の約1重量%〜約50重量%の水、とを含む、透明若しくは半透明の濃縮洗剤組成物を備えた商品に関する。
【0007】
液体組成物を貯蔵し分与するするための商品に関する本発明の他の態様は、
(a)1つ以上のポリマーのラベルを有する、透明若しくは半透明の底部から分与する容器であって、前記ポリマーのラベルが、透明若しくは半透明であり、かつ表示と紫外線吸収材料を含む、容器と、
(b)前記底部から分与する容器に貯蔵される、透明若しくは半透明の濃縮洗剤組成物とを備えた商品に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
1).紫外線吸収材料 − 底部から分与する容器、それに取り付けられる1つ以上のポリマーのラベル、及び/又は前記濃縮洗剤組成物は、紫外線吸収材料を含む。紫外線吸収材料は、組成物に含まれている、染料、着色剤、酵素、及びその他の構成要素などのような、紫外線の影響を受けやすい含有物を、有害な紫外線の照射から守る。底部から分与する容器、若しくはこれに付加的に取り付けられた任意のポリマーのラベルに紫外線吸収材料が含まれることが、底部から分与する容器の材料を有害な紫外線の放射から保護する役割を果たす。
【0009】
いかなる好適な紫外線吸収材料を使用してもよい。1つの実施形態では、紫外線吸収材料は、紫外線吸収剤、蛍光染料、及びそれらの混合物から選択される。
【0010】
紫外線吸収材料の含まれる量は、その材料の含まれる場所(すなわち、ポリマーのラベルの中、濃縮洗剤組成物中、及び/又は底部から分与する容器の中など)、どの紫外線吸収材料が使用されるか、及び/又はどの紫外線の影響を受けやすい材料が濃縮洗剤組成物の中に含まれるかなどのような、数多くの要素により異なる。
【0011】
1つの実施形態では、紫外線吸収材料が濃縮洗剤組成物中に含まれる量は、濃縮洗剤組成物の約0.001重量%〜約5重量%、より具体的には約0.05重量%〜約1%重量である。
【0012】
他の実施形態では、紫外線吸収材料が任意の1つのポリマーのラベル中に含まれる量は、ポリマーのラベルの約0.0001重量%〜約5重量%、より具体的には約0.05重量%〜約1重量%である。
【0013】
他の実施形態では、紫外線吸収材料が底部から分与する容器中に含まれる量は、底部から分与する容器の約0.0001重量%〜約3重量%、より具体的には約0.05重量%〜約1重量%である。
【0014】
紫外線吸収剤 − 紫外線吸収剤類の中で、使用してもよいものは、ベンゾフェノン類、サリチル酸類、ベンゾトリアゾール類、ヒンダードアミン類、及びアルコキシ(メトキシなど)ケイ皮酸類である。これらの種類の列挙は、他の種類の紫外線吸収剤の使用の可能性に制限を与えることを意味するものではない。
【0015】
この用途に特に有用な水溶性の紫外線吸収剤には、以下のものが含まれるが、これに限るものではない:フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸(ネオ・へリオパン(Neo Heliopan)、タイプ・ハイドロ(Type Hydro)としてハーマン・アンド・ライマー社(Haarmann and Reimer Corp.)から販売されている)、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸(シンテース(Syntase)230としてローヌ・プーラン社(Rhone-Poulenc)、及びユビナール(Uvinul)MS−40としてバスフ社(BASF Corp.)より販売されている)、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール(チヌビン(Tinuvin)Pとして米国ニューヨーク州タリータウンのチバ・ガイギー社(Ciba-Geigy Corp.)より販売されている)、ナトリウム2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−5−スルホベンゾフェノン(ユビナール(Uvinul)DS−49としてバスフ社(BASF Corp.)より販売されている)、及びPEG−25パラアミノベンゼン酸(ユビナール(Uvinul)P−25としてバスフ社(BASF Corp.)より販売されている)。
【0016】
使用してもよい他の紫外線吸収剤は、マカッチャン(McCutcheon)の機能材料(Functional Materials)第2巻、北米版、マニュファクチャリング・コンフェクショナー・パブリッシング(Manufacturing Confectioner Publishing)社刊(1997)に定義されており、ここに、その写しは参考として出願書類に組み込まれる。
【0017】
紫外線吸収剤は蛍光染料とともに若しくは別に調合され含まれていてもよい。この調合に含まれる紫外線吸収剤の量は、約0.001%〜約3%であり、さらに具体的には約0.05%〜約1%である。
【0018】
蛍光染料 − 使用してもよい蛍光染料の種類には、スチルベン類;クマリン及びカルボスチリル化合物類;1,3−ジフェニル−2−ピラゾリン類;ナフタルイミド類;エチレン、フェニルエチレン、スチルベン、及びチオフェンのベンツアズジル(benzazdyl)置換生成物;及び化合したヘテロ芳香族化合物が含まれる。
【0019】
使用してもよい蛍光染料の中には、さらに、参考として本特許に組み込まれる2つの特許、スピーグラー(Spiegler)による米国特許番号2,783,220号、若しくはウィルソン(Wilson)らによる米国特許2612,510号に教示されているような、ジアミスチルベンのスルホン酸塩類の誘導体がある。ここに参考として本出願に組み込まれている米国特許5,082,578号で教示されている高分子の蛍光増白剤は、本発明においても意図されている。
【0020】
オプティブランクMTB及びオプティブランクNW(スチルベン・トリアジン誘導体)は染料の商品名の中で、使用してもよいものである。これらは、イタリア、ベルガモの3Vシグマ社(3V Sigma, S.p.A.)より入手可能である。
【0021】
最後に、使用してもよいその他の蛍光染料は、紫外線吸収剤に関連して上に記載されたマカッチャン(McCutcheon)の機能材料(Functional Materials)第2巻、北米版に定義されている。
【0022】
所望であれば、異なる蛍光染料を本発明の包装材料若しくはラベルに混ぜ込むことも可能である。
【0023】
この用途に有用な蛍光染料には、以下のものが含まれるが、これらに限るものではない:チバ・ガイギー社(Ciba Geigy Corp.)製のチノパル(Tinopal)CBS−Xのようなジスチリルビフェニル型類、並びにチバ・ガイギー社(Ciba Geigy Corp.)製のチノパル(Tinopal)AMS、DMS、5BM、及びUNPA、及びモベイ(Mobay)社製の(ブランコファー)DMLなどのような塩化シアヌル/ジアミノスチルベン型類。蛍光染料は紫外線吸収剤とともに、若しくは別に容器に含まれていてもよい。蛍光染料は、含まれる場合は、調合、容器、若しくはラベルに、それぞれ、所望により、組成物の約0.001重量〜約3重量%、具体的には約0.001重量%〜約0.5重量%使用される。
【0024】
それらの混合物 − 1つの実施形態では、紫外線吸収材料は、蛍光染料、及び/又は紫外線吸収剤の混合物を含んでもよい。
【0025】
2)底部から分与する容器 − 本発明にかかる商品は透明若しくは半透明の底部から分与する容器を含む。1つの実施形態では、透明若しくは半透明の底部から分与する容器は、所望により、1つ以上のポリマーのラベルを底部に取り付けてもよい。
【0026】
1つの実施形態では、底部から分与する容器は、液体を分与するための底部の開口、及び液体を分与する作動手段を含む。底部から分与する容器の1つの型は、圧搾作動する容器である。圧搾容器は通常弾性的に変形できる材料より形成され、かつ開口を貫通する流れを制御するための弁を有していてもよい開口を有する。弁を回転することによって作動する開閉弁は、使用できる弁の1つの型である。弁前後の圧力差に応じて流量を調節する感圧分与弁は、他の特に有用な弁である。このような弁は、通常、閉止であり、かつ容器が圧搾された場合に開く構成をとるように構成することができる。底部から分与する圧搾容器の所望による特徴には、分与と分与との間の液体の損失を防ぐためのキャップを含む。ポンプ機構を有する剛体材料の底部から分与する容器も、本明細書に用いるのに好適である。
【0027】
包装底部から分与する容器は、その他の包装構成に優る、有利な点をいくつか有する。
容器は反転させる必要がないので、分与するために要求される使用者の動作が少なくてすみ、位置付け及び分与の調整が、注ぐ若しくは反転して圧搾する容器よりもより良くできる。このため、例えば、使用者は、手首を捻って粘稠な液体が開口まで移動するのを待つ必要がなく、頂部から注ぐのに適合した容器の使用時に、その容器が満たされている場合に、流量を調整するのに困難を有することがない。底部から分与する容器は、ほとんど全ての液体を分与できるように構成されているが、これは、ポンプを頂部に有する容器では、通常は可能ではない。感圧弁を有する底部から分与する容器は、別途閉鎖する機構を必要としないという有利な点もある。
【0028】
底部から分与する容器は、その材料が透明若しくは半透明である限り、任意の好適な材料から作られ得る。1つの実施形態では、この底部から分与する容器は、高分子材料からなるが、フィルム製の窓がついた板紙のカートン及びガラス瓶などのような、その他の容器も使用することができる。1つの実施形態では、底部から分与する容器は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド類(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン類(PS)、及びそれらの組合せから選択される高分子材料である。
【0029】
本発明にかかる底部から分与する容器は、家庭用の液体を貯蔵かつ包装するために好適な任意の形状若しくは大きさであってもよい。例えば、1つの実施形態では、底部から分与する容器は、約100mL〜約3000mL、さらに具体的には約250mL〜1500mLの容量、すなわちその中に取り出し可能なように収容できるぎっしり詰まった液体洗剤組成物の量、を有する。1つの実施形態では、底部から分与する容器は、容易な取扱に好適であり、例えば、底部から分与する容器はハンドル、若しくは底部から分与する容器を片手で容易に持ち上げること若しくは持ち運ぶことができる寸法の部分を有し得る。
【0030】
他の実施形態では、底部から分与する容器は、液体洗剤組成物を注ぐのに好適な手段、及び底部から分与する容器を再度閉止する手段を有する。注ぐ手段は任意の大きさ若しくは形状であってもよいが、濃縮洗剤組成物を投与するのに便利なだけ十分な幅であることが好ましい。所望による閉止手段はいかなる大きさ若しくは形状であってもよいが、通常はねじ込む、若しくはカチッとはめる、ないしは別の方法で、底部から分与する容器を閉止するように容器に取り付ける。所望による閉止手段は、底部から分与する容器から取り外すことができるキャップであってもよい。或いは、所望によるキャップは、底部から分与する容器が開放しているか閉止しているかにかかわらず、底部から分与する容器に取り付けられたままであり得る。所望による閉止手段は容器に組み込まれていてもよい。
【0031】
1つの実施形態では、底部から分与する容器は底部から分与するボトルである。
【0032】
底部から分与する容器は、熱成形、吹込み成形、射出成形、若しくは射出延伸吹込み成形(ISBN)などのような、いかなる好適なプロセスにより形成されてもよい。1つの実施形態では、紫外線吸収材料が底部から分与する容器の壁面に含まれる場合、紫外線吸収材料はボトルを作っているガラス若しくは高分子材料に溶融しているときに加えられ、底部から分与する容器を形成する前にそれとともに混合される。
【0033】
1つの実施形態では、底部から分与する容器は、1つ以上の壁面からなり、その壁面が1つ以上の層からなり、その層の1つ以上が紫外線吸収材料を含んでいてもよい。層は、望む場合には、ごく薄く、例えば0.25mm(0.01インチ)未満で、5.1mm(0.2インチ)を超える厚さまでの範囲でもよく、特に、薄い側の末端では0.38mm(0.015インチ)〜0.5mm(0.02インチ)の厚さから、厚い側の末端では4.3mm(0.17)若しくは5.0mm(0.2)の厚さまでであってもよい。
【0034】
他の実施形態では、底部から分与する容器は、底部から分与する容器の両側にある前側と後側からなっていてもよい。
【0035】
具体的な好適な底部から分与する容器は、ロウリー(Lowry)による2004年3月16日に交付された米国特許第6,705,492号、サイフェルト(Seifert)らによる1990年11月13日に交付された米国特許第4,969,581号、グロス(Gross)らによる2002年12月17日に交付された米国特許第6,494,346号、フィッテン(Fitten)らによる1997年5月6日に交付された米国特許第5,626,262号、フィッテン(Fitten)らによる1997年8月12日に交付された米国特許第5,655,687号、ドロビッシュ(Drobish)らによる1988年3月1日に交付された米国特許第4,728,006号、アレント(Arent)らによる2001年8月7日に交付された米国特許第6,269,837号、ドーンスブッシュ(Dornsbusch)らによる1988年6月7日に交付された米国特許第4,749,108号、ボルペンハイム(Volpenheim)らによる2004年1月13日に交付された米国特許第6,675,845号、カナダ・インク(Canada Inc)の名称で1992年12月10日に発行された「倒置されたディスペンサー」と名付けられた国際特許WO92/21569号、ユニリーバ(Unilever)の名称で2001年1月18日に発行された「容器」と名付けられた国際特許WO01/04006号、プロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter and Gamble Company)の名称で1981年1月7日に発行された欧州特許EP21,545号、及びユニリーバ(Unilever)の名称で1997年12月10日に発行された欧州特許EP811,559号などに見られる。底部から分与する容器の具体的な実例は、アン・デューリー(Ann Dewree)らの名前で2006年5月5日に出願された「布地処理分配包装容器」と名付けられた米国暫定特許同時継続出願第60/797,975、代理人整理番号10403Pにも見られる。
【0036】
ポリマーのラベル − 容器の上にはラベルを有するのが望ましい場合がある。本発明の1つの実施形態では、底部から分与する容器は1つ以上のポリマーのラベルを有する。
他の実施形態では、前記ポリマーのラベルは透明若しくは半透明で、表示と紫外線吸収材料を含む。
【0037】
ラベルは、表示等に便利な店頭で提供される。「ラベル」と言う用語は本明細書では、最も広い意味で、紫外線吸収材料と、具体的な実例、容器上へ直接の表示の取り付け(例えば印刷若しくは鋳込み)、それに取り付けられる若しくは組み合わされる基材上への表示の印刷、容器の外表面、又は容器を取り囲む箱のような包装を含んで表現されてもよい1つ以上の表示、とを含み得る、実現可能な媒体物を含むために使用される。1つの実施形態では、嗅覚的香り記述子がラベル(例えば包装)によって提供されてもよい。例えば、ラベル自体が香りを付けらている、すなわち香りを含むことが可能である。
【0038】
本発明にかかる所望によるラベルは、一般的に、底部から分与する容器の形状を模倣していてもよい。好適なラベルの具体的な実例には、部分的に包み込むラベル、包み込むラベル、収縮包装のフィルムラベル、ステッカー、鋳込みラベル、下げ札、製品の名称を伝えるラベル、及びその組合せを含む。
【0039】
1つの実施形態では、ラベルは透き通った基材であり、表示はラベル及び容器に印刷され、容器又はその中の組成物(容器が透明若しくは半透明の場合)を、消費者はラベルの表示がない部分を通して実質的に見ることができる。理論に束縛されるものではないが、消費者に伝える上で、透き通ったラベルは組成物の色、若しくは容器の色合いを最大限にすることができる。
【0040】
他の実施形態では、さらなる使用者への伝達のために、ラベルは背景色を有する。例えば、香り若しくは香り記述子がモクレンとオレンジの場合、ラベルはこの香りの経験を、オレンジ色から果実のオレンジ、及び/又はオレンジの花、そして故にオレンジの香りという、視覚連合を与えられた使用者にさらに伝えるためにオレンジの背景色を有してもよい。
【0041】
1つの実施形態では、ラベルは容器に「収縮包装」される。他の所望による実施形態では、このラベルは容器に接着剤で接着される。
【0042】
紫外線吸収材料は任意の好適な方法で高分子材料のラベルに含まれてもよい。具体的な実例は、ラベル、若しくはラベルの接着剤、若しくはラベルの重ね刷りしたニス/コーティング内、又は容器上の共押出された「接着剤」ポリマー層、特に容器内の濃縮洗剤組成物の紫外線による紫外線吸に敏感な成分の破壊を減少するため、若しくは容器を作っている材料若しくはその成分を保護するための、紫外線吸収材料の組合せを含む。本発明によると、ラベル内の紫外線吸収材料の濃度は低くてもよい(約0.001%〜約3%、具体的には約0.05〜0.5重量%)。
【0043】
前記ラベルは、存在する場合には、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、(HDPE、MDPE、LDPE、LLDPE)、ポリプロピレン(PP、OPP)、PP及びPEの混合物、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(EPET、PETG、OPET)、ポリスチレン(PS、HIPS)、並びにその組合せのような、いかなる好適な高分子材料から作られてもよい。
【0044】
本発明は、特に透明若しくは半透明の容器のために、透明若しくは半透明のラベルの独特の使用法を見出した。本発明は、透明若しくは半透明の濃縮洗剤組成物を貯蔵する透明若しくは半透明の容器の独特の使用に関するものであるが、不透明の濃縮洗剤組成物であってもよい。
【0045】
1つの実施形態では、ラベルは透明若しくは半透明の、インモールド若しくは感圧性のプラスチックラベルである。より具体的には、このラベルは、透き通った、透明の、若しくは半透明のボトルに貼付される。濃縮洗剤組成物の着色剤、香料、及びその他の有機化学成分は、化学結合を破断するのに十分な強さを持つ紫外線に暴露されると、劣化する可能性がある。紫外線吸収材料、及びラベル内、又はラベルの接着剤、若しくは重ね刷りしたニス/コーティングの使用は、濃縮洗剤組成物の成分を保護し、かつその外観、匂い、及び品質を保存し、さらに前記容器若しくはその他の種類のプラスチック容器を劣化からも保護する。
【0046】
紫外線吸収材料はインモールドラベルのホットメルト接着剤、若しくは感圧性ラベルの背面の感圧性接着剤にも加えられてもよい。或いは、紫外線吸収材料はニス若しくはトップコーティングに添加されてもよい。
【0047】
紫外線吸収材料は、製品若しくは容器、より具体的にはプラスチック若しくはポリマーの容器の紫外線の暴露からの保護を加えるために透き通ったプラスチックラベル(インモールド、又はPS及びIMLの感圧若しくはストレッチ又はシュリンク取り付け型に使用されるラベル接着剤のトップコーティング)に添加されてもよい。添加物の使用濃度は、約0.001重量%〜約0.3重量%の範囲、具体的には約0.1重量%〜約0.3重量%の範囲とすることができる。ラベルの接着剤への組み込みは、プラスチックフィルム材料を、紫外線保護されていないラベルの板材料と同じままにしておけるので、製造プロセスにとって都合がよい。このことは、重ね刷りについても同様である。
【0048】
存在する場合は、ラベルは、特に包み込み型のラベルの場合、容器の透明若しくは半透明の表面の例えば約50%〜約95%をカバーする。1つの実施形態では、その表面が全て或いは一部が透明若しくは半透明かどうかに関わりなく、ラベルは容器の全表面の約50%〜約95%をカバーする。最大限の保護のために、紫外線吸収材料を含むラベルは、紫外線吸収材料を含む容器にさらに貼付されてもよい。同様に、望むならば、その中に貯蔵される濃縮洗剤組成物が紫外線吸収材料を含んでいてもよい。
【0049】
IML(インモールドラベル)のラベルの厚さは、通常約0.1mm〜約2ミリの範囲であるが、ストレッチシュリンク取り付けのラベル用にはより薄くすることができる。
【0050】
表示
本願においては、「表示」は、香り、ブランド設定、包装、特性、音、単語、フレーズ、文字、特徴、ブランド名、会社名、会社のロゴ若しくはシンボル、説明、ロゴ、アイコン、デザイン、デザイナーの名前、シンボル、モチーフ、記号、図、印、信号、色、質感、形状、証拠、広告、及びこれらの組合せを示す。
【0051】
1つの実施形態においては、表示は単語、フレーズ、ブランド名、会社名、説明、香料の名称、デザイナーの名前、広告、及びそれらの組合せから選ばれている。表示は1つ以上の言語であってもよい。
【0052】
他の実施形態では、1つ以上の表示が、底部から分与する容器の上に直接印刷されていてもよい。他の実施形態では、1つ以上の表示が、容器の上にエンボスされていてもよい。
【0053】
底部から分与する容器、変形可能な容器、及び/又は分与キャップの種々の異なる、そして所望による実施形態は、図1〜図9を参照してさらに説明され図示されるであろう。
【0054】
図1も、変形可能な容器110及びこれに取り外し可能に取り付けられた分与キャップ120からなる底部から分与する容器100の具体的な実例の1つである。変形可能な容器110は、開口140を持つ底末端部130を有する(図2)。分与キャップ120は変形可能な容器110の底末端部130に開口140をカバーして取り外し可能に取り付けられる。分与キャップ120が表面150上に直立位置で置かれていることも示されている。
【0055】
図1は、この容器と関連した表示160及び165を有する、底部から分与する容器100の具体的な実例の1つである。同じ或いは異なる表示160及び165は、変形可能な容器110及び分与キャップ120と関連する。この実施形態において、これと関連するこの表示160及び165は、変形可能な容器110及び分与キャップ120に接着剤でしっかりと取り付けられている、2つのラベルである。
【0056】
図1の変形可能な容器110はさらに、底末端部130より遠位の、頂末端部を170有する。図1に示すように、ここでは変形可能な容器110に関して逆転している変形可能な容器110は、頂末端部170を表面150に接触して、表面150上に直立位置で置くこともできる。
【0057】
前に言及したように、変形可能な容器100及び/又は分与キャップ120のような、底部から分与する容器100の任意の部分も透明若しくは半透明とすることが可能である。
【0058】
図2は、1つの実施可能な実施形態の、図1の底部から分与する容器100の図1の線2に沿った断面図である。この断面図は濃縮洗剤組成物180、及び、これを通って濃縮洗剤組成物180が分与される、所望による弁175を示す。さらに変形可能な容器110の壁面190を示す。
【0059】
図3は、変形可能な容器310、及びこれに取り外し可能に取り付けられた分与キャップ350からなる、底部から分与する容器300他の代替例の1つである。変形可能な容器310は、例えばスナップフィットなどにより、変形可能な容器310を分与開口340とともに直立位置に支持するための基部330を有する、分与端部320に取り付けられる。分与キャップ350は開口340及び弁430をカバーする(図5)。分与キャップ350は変形可能な容器310を直立位置に支持する。分与開口340の全体を覆い、かつ弁430及び開口340をカバーして、分与キャップ350は変形可能な容器310に取り外し可能に取り付けられている。分与キャップ350は、面360と、分与キャップ350の内部380を定義するためにその面から延びる、円筒形状の壁面370、とを有するカップ形状の部品410から形成されている。分与キャップ350の面360が、表面390上に直立位置で置かれていることも示されている。分与キャップ350は、濃縮洗剤組成物450(図5)を受け入れ、かつ分与する、より具体的には、濃縮洗剤組成物を洗濯機の中に分与することができる。
【0060】
底部から分与する容器300は、これに関連した表示400及び405を有する。同じ或いは異なる表示400及び405は、変形可能な容器310及び分与キャップ305と関連する。この実施形態において、これと関連する表示400及び405は、変形可能な容器310及び分与キャップ350に接着剤でしっかりと取り付けられている、2つのラベルである。
【0061】
図4は、変形可能な容器310に取り外し可能に取り付けた分与キャップ350を示す、図3の底部から分与する容器の分解組立図である。
【0062】
図5は、1つの実施可能な実施形態の、図4の底部から分与する容器400の図4の線5に沿った断面図である。この断面図は、濃縮洗剤組成物450を貯蔵するための内部空洞440、及び、これを通って濃縮洗剤組成物450が分与される所望による弁450を示す。さらに変形可能な容器310の壁面420を示す。弁430はその閉止状態を示し、濃縮洗剤組成物450が分与開口340を通って流れ出ることを防ぐ。
【0063】
図6は、弁430の1つの実施可能な実施形態の、図5の線6に沿った断面図である。
この弁430は、これを通るための小さい十文字状のスリット460を有する。
【0064】
図7は、底部から分与する容器300の1つの実施可能な実施形態の図4の線5に沿った断面図である。弁430はその開状態を示し、濃縮洗剤組成物450は、内部空洞440から流れて、分与開口340を通ることができるようになっている。
【0065】
1つの実施形態における弁430は、圧力が、通常の重力下の濃縮洗剤組成物450のものより高い圧力にさらされるときのみ、濃縮洗剤組成物450が分与開口430を通り抜けることができるようになっている。
【0066】
或いは、他の実施形態における弁430は、2つのモードを持つ弁で、ここで、2つのモードを持つ弁は、図5の図示で見ることができるように、変形可能な容器310が意図しない外力にさらされたときに濃縮洗剤組成物450を漏らすことがない性能を持つ第1の操作モード、及び使用者により適用された意図的な外力に変形可能な容器310がさらされたときに、図7の図示で見ることができるように、濃縮洗剤組成物450を分与する能力を持つ第2の操作モードを有する。
【0067】
図8は、図3の、底部から分与する容器300が人間の手500によって握られて、濃縮洗剤組成物450を分与する具体的な実例である。(人間の手又はその部分は本発明の範囲の一部ではない)。
【0068】
図9は他の可能な具体的な実例である。図9において、底部から分与する容器700は、球形状の変形可能な容器610及び長方形状の分与キャップ620からなる。本発明にかかる底部から分与する容器、変形可能な容器、及び分与キャップはいかなる形状でもよい。
【0069】
3)濃縮洗剤組成物
濃縮洗剤組成物は、軽質液体洗剤(「LDL」とも呼ばれる食器手洗い用の洗剤)、軽質洗剤(「LDD」、絹、羊毛、などのような繊細な布地に使用されるように作られた洗濯用洗剤)、強力な液体洗濯洗剤(「HDL」)、自動食器洗浄機用ゲルのような、任意の透明若しくは半透明のクリーニング用の消費者製品、ボディーシャンプーやシャンプーのような人体用洗浄組成物、又は布地用の柔軟仕上げ剤であってもよい。1つの実施形態では、組成物は透明若しくは半透明のHDLである。容器、ポリマーのラベル、及び/又は組成物の中の紫外線吸収材料は、染料、着色剤、酵素、及びその他の製品中の構成要素などの、紫外線の影響を受けやすい材料による破壊に対する保護を目的としている。
【0070】
本願で使用される「濃縮洗剤組成物」は、液体洗剤組成物などのような従来の組成物と比較して少ない量の水を含む組成物を示す。
【0071】
濃縮洗剤組成物は任意の好適な状態のものでもよいが、具体的には、固体(すなわち錠剤若しくは顆粒)又は気体の状態であってはならない。実例には液体、ゲル、液体ゲルなどが含まれる。この組成物には、好適に、消費者により、又は家庭用若しくは商業用の洗濯設備によって制御される自動投与システムによって投与されてもよい、十分な流体レオロジーを有する。
【0072】
一般的に、この組成物は等方性でも非等方性でもよい。しかし、それらは一般的には、当該分野において記述されているような、層が分離した洗剤のように、分かれた層に分離していない。1つの具体的な組成物は、非等方性であり、かつ保存されるその組成物が(i)2つの層に分離していないか或いは(ii)組成物が層に分かれている場合、1つの主層が存在し、その組成物の少なくとも約90重量%が、さらに具体的には、約95重量%を超えるものが、さらにより具体的には約99重量%を超えるものが、その層からなる。その他の具体的な組成物は、完全に等方性である。
【0073】
本願で使用するとき、「ゲル」には、注ぐときの粘度の範囲が1,000〜5,000mPas(ミリパスカル秒)、より具体的には3,000mPas未満、さらにより具体的には1,500mPas未満のずり減粘ゲルを含む。ゲルには濃厚な液体を含む。より具体的には、濃厚な液体は、蜂蜜やシロップのように、流れの条件の変化とともに粘度が変化しない、ニュートン流体であってもよい。この種類の液体ゲルは、分与が非常に困難であり、厄介である。別の種類の液体ゲルはずり減粘であり、すなわち、低せん断力下(例えば、静止時)で濃厚であり、高流量では希薄である。ずり減粘ゲルのレオロジーは、文献により詳細に記載されており、例えば国際特許第WO04027010A1号(ユニリーバ(Unilever))を参照のこと。
【0074】
その他の本発明にかかる具体的な組成は、注ぐことができるゲルであり、具体的には粘度が少なくとも1,500mPasで6,000mPas未満であり、より具体的には4,000mPas未満であり、さらにより具体的には3,000mPas未満であり、さらにより一層具体的には2,000mPas未満である。
【0075】
さらにその他の本発明にかかる具体的な組成は、注ぐことができないゲルであり、具体的には粘度が少なくとも6,000mPasで12,000mPas未満であり、より具体的には10,000mPas未満であり、さらにより具体的には8,000mPas未満であり、さらにより一層具体的には7,000mPas未満である。
【0076】
具体的な特定の液体若しくはゲルは、自動洗濯機の洗濯サイクルで使用するための強力な液体洗剤、液体のファインウォッシュ、及び/又は色物用洗剤を含む、この組成物を形成する。これらは以下のレオロジー的な特徴を好適に有する。粘度が1,500mPas未満、より具体的には1,000mPas未満、さらにより具体的には500mPas未満である。1つの実施形態では、これらの組成物は、粘度が30〜400mPasであり、かつニュートン流体か或いはずり減粘である。これらの定義においては、特にそうでないと指定されない限り、示された粘度はせん断速度21s−1及び温度25℃にて測定されたものである。
【0077】
本願における粘度は、いかなる好適な計器でも、例えばカリムド(Carrimed)CLS2レオメータでせん断速度21s−1で測定できる。
【0078】
濃縮洗剤組成物は、いかなる色、若しくは色あいであってもよい。これらには1つ以上の懸濁相、粒子、若しくはこれらの組合せを含んでもよい。本発明にかかる濃縮洗剤組成物は、特に好ましくはこうした固体は実際には浮遊している系である、懸濁粒子固体を取り扱う能力を持つ。この固体は溶解されない電解質、溶液中の電解質と同じもの若しくは異なるもので、後者は飽和した電解質、でもよい。これらは実質的に水に単独では溶解しない材料であってもよい。こうした実質的に不溶解性の材料の実例としては、アルミノケイ酸塩ビルダー、及びカルサイト研磨剤が挙げられる。
【0079】
本願で使用するとき、組成物及び/又は方法が、特定の含有物を「実質的に含まない」場合、特定の含有物のいずれも目的を持って組成物に特に添加されていないことを意味するが、微量の特定の含有物が不純物として他の添加物に含まれてもよいこと、すなわち、組成物が、組成物の0.1重量%未満の特定の含有物を含むことを意味することが当業者には理解されるべきである。
【0080】
1つの実施形態では、濃縮洗剤組成物組成物は不透明である。他の実施形態では、濃縮洗剤組成物は透明若しくは半透明である。
【0081】
界面活性剤
1つの実施形態では、本発明にかかる濃縮洗剤組成物は1つ以上の界面活性剤(surface active agents,(surfactants))を含んでもよい。この界面活性剤はアニオン性、非イオン性、カチオン性、両性、双曲性、及びそれらの混合であってもよい。1つの実施形態では、本発明で使用する界面活性剤洗剤は、アニオン性及び非イオン性界面活性剤の混合物であるが、いかなる界面活性剤も単独若しくはいかなる他の界面活性剤と組み合わせて使用されてもよいことは理解されるべきである。濃縮洗剤組成物の中に含まれる場合、界面活性剤を、濃縮洗剤組成物の約1重量%〜約75重量%、より具体的には約5重量%〜約70重量%含んでもよい。
【0082】
本願で有用な界面活性剤の具体的な実例は、ノリス(Norris)による1972年5月23日に交付された米国特許第3,664,961号、ラフリン(Laughlin)らによる1975年12月30日に交付された米国特許第3,919,678号、コックレル(Cockrell)らによる1980年9月16日に交付された米国特許第4,222,905号、マーフィーによる1980年12月16日に交付された米国特許第4,239,659号、バラット(Barrat)らによる1981年8月25日に交付された米国特許第4,285,841号、レイキム(Leikhim)らによる1981年8月18日に交付された米国特許第4,284,532号、米国特許第4,285,841号、米国特許第3,919,678号及び米国特許第2,220,099号及び2,477,383号に記述されている。界面活性剤は一般的によく知られており、カーク・オトマール(Kirk Othmer)の化学工業化学百科事典(Encyclopedia of Chemical Technology)第3版、第22巻、360ページ〜379ページ、「界面活性剤及び洗浄システム」、マカッチャン(McCutcheon)の洗剤と乳化剤(Detergents & Emulsifiers)、M.C.パブリッシング・カンパニー(M.C. Publishing Co.)、(北米版、1997年)、シュワルツ(Schwartz)ら、界面活性剤、その化学と技術、ニューヨーク・インターサイエンス・パブリッシャーズ(Interscience Publishers)、1949年にさらに詳細に説明されており、さらに「界面活性剤と洗剤」(第I巻及び第II巻、シュワルツ(Schwartz)、ペリー(Perry)、及びバーチ(Berch)による)にさらに情報と実例が記述されている。
【0083】
好適な非イオン性界面活性剤の具体的な実例には以下のものが含まれる:アルコール・エトキシレート類(例えば、シェル化学社(Shell Chemical Co.)製、ネオドル25−9)、アルキルフェノール・エトキシレート類(例えば、ユニオンカーバイド社(Union Carbide Corp.)製、タージトル(Tergitol)NP−9)、アルキルポリグルコシド類(例えば、ヘンケル社(Henkel Corp.)製、グルコポン(Glucapon)600CS)、ポリオキシエチレナート化ポリオキシプロピレン・グリコール類(例えば、バスフ社(BASF Corp.)製、プルロニック(Pluronic)L−65)、ソルビトール・エステル類(例えばヘンケル社(Henkel Corp.)製、エムソーブ(エムソーブ)2515)、ポリオキシエチレン化ソルビトール・エステル類(例えば、ヘンケル社(Henkel Corp.)製、エムソーブ(Emsorb)6900)、アルカノールアミド類(例えば、ローヌ・プーラン社(Rhone-Poulenc Co.)製、アルカミド(Alkamide)DC212/SE)、及びN−アルキピロリドン類(例えば、ISPテクノロジーズ社(ISP Technologies Inc.)製、サーファドン(Surfadone)LP−100)及びこれらの組合せ。付加的である具体的な好適な非イオン性界面活性剤は米国特許第4,316,812号及び米国特許第3,630,929号に開示されている。
【0084】
非イオン界面活性剤がゲル洗剤組成物に含まれる場合は、ゲル洗剤組成物の約0.01重量%〜約70重量%、より具体的には約1重量%〜約50重量%、さらにより具体的には約5重量%〜約40重量%含まれていてもよい。
【0085】
好適なアニオン性界面活性剤の具体的な実例には以下のものが含まれる:直鎖アルキルベンゼンスルホネート類(例えば、ビスタ化学社(Vista Chemical Co.)より市販されている、ビスタ(Vista)C−500)、分岐状直鎖アルキルベンゼンスルホネート類(例えば、MLAS)、アルキルスルホネート類(例えば、ステパン社(Stepan Co.)より市販されている、ポリステップ(Polystep)B−5)、分岐状アルキルスルホネート類、ポリオキシエチレン化アルキル硫酸塩類(例えば、ステパン社(Stepan Co.)より市販されている、スタンダポール(Standapol)ES−3)、アルファオレフィンスルホネート類(例えば、ウィットコ社(Witco Corp.)より市販されている、ウィットコネート(Witconate)AOS)、アルファスルホメチルエステル類(ステパン社(Stepan Co.)より市販されている、アルファ−ステップ(Alpha-Step)MCp−48)、及びイセチオネート類(例えば、PPG工業社(PPG Industries Inc.)より市販されている、ジョルダポン(Jordapon)CI)、並びにこれらの組合せ。
【0086】
アニオン界面活性剤がゲル洗剤組成物に含まれる場合は、ゲル洗剤組成物の約0.01重量%〜約70重量%、より具体的には約1重量%〜約50重量%、さらにより具体的には約5重量%〜約40重量%含まれていてもよい。
【0087】
本発明の界面活性剤として使用できる具体的なカチオン界面活性剤は、米国特許第4,497,718号に詳細に記述されている。特定のカチオン界面活性剤には、1つ若しくは2つのヒドロキシエチル部分を1つ若しくは2つのメチル部分に替えた、C8〜C18アルキルジメチルアンモニウムハロゲン化物類及び類似体が含まれる。
【0088】
カチオン性界面活性剤がゲル洗剤組成物に含まれる場合は、ゲル洗剤組成物の約0.01重量%〜約70重量%、より具体的には約1重量%〜約50重量%、さらにより具体的には約5重量%〜約40重量%含まれていてもよい。
【0089】
両性界面活性剤の実例は、ナトリウム3(ドデシルアミノ)プロピオネート、ナトリウム3−(ドデシルアミノ)プロパン−1−スルホネート、ナトリウム2−(ドデシルアミノ)エチルサルフェート、ナトリウム2−(ジメチルアミノ)オクタデカノエート、二ナトリウム3−(N−カルボキシメチルドデシルアミノ)プロパン1―スルホネート、二ナトリウムオクタデシル−イミノジアセテート、ナトリウム1−カルボキシメチル−2−ウンデシルイミダゾール、及びナトリウムN,N−bis(2−ヒドロキシエチル)−2−スルファト−3−ドデコキシプロピルアミンである。
【0090】
両性界面活性剤が、ゲル洗剤組成物に含まれる場合は、ゲル洗剤組成物の約0.01重量%〜約70重量%、より具体的には約1重量%〜約50重量%、さらにより具体的には約5重量%〜約40重量%含まれていてもよい。
【0091】
本願で使用してもよい双極性界面活性剤の実例は、米国特許第4,062,647号に別途説明される。
【0092】
双極性界面活性剤が、ゲル洗剤組成物に含まれる場合は、ゲル洗剤組成物の約0.01重量%〜約70重量%、より具体的には約1重量%〜約50重量%、さらにより具体的には約5重量%〜約40重量%含まれていてもよい。
【0093】

本発明にかかる濃縮洗剤組成物は、液体担体を含んでいてもよく、1つの実施形態は水である。一般的には、本願の組成物に含まれる場合、液体担体の量は比較的多く、しばしば洗浄組成物の残量をなすが、洗浄用組成物の約5重量%〜約85重量%をなすことが可能である。1つの実施形態においては、洗浄用組成物の約1重量%〜約50重量%の、低い濃度の液体担体が使用されている。
【0094】
最も価格的に効果的な種類の水性非界面活性液体担体は言うまでもなく水そのものである。1つの実施形態において、その水は蒸留水、脱イオン水、ろ過水、及びこれらの組合せから選択される。他の所望による実施形態では、その水は処理されていなくてもよい。
【0095】
本願の液体担体は、本組成物として相安定剤及び/又は共溶媒として、低い使用濃度の材料を含んでいてもよい。この種類の物質としては、メタノール、エタノール、及び/又はプロパノールなどのC〜C低級アルカノール類が含まれる。モノエタノールアミン類、ジエタノールアミン類、及びトリエタノールアミン類のような低級C〜Cアルカノールアミン類もまた、それ自体で又は低級アルカノール類との組合せで使用することができる。存在する場合は、相安定剤/共溶媒を所望により、本願の組成物の約0.1重量%〜約5.0重量%含むことができる。
【0096】
美学
濃縮洗剤組成物及び底部から分与する容器は、いかなる望ましい外観若しくは美観を有してもよい。濃縮洗剤組成物及び底部から分与する容器は、不透明、透明若しくは半透明、真珠光沢液体のように、いかなる色若しくは外観であってもよい1つの実施形態では、濃縮洗剤組成物は、空気若しくはガスの気泡、浮遊している液滴、単一若しくは複数の乳濁液滴、浮遊している粒子及び同等品、並びにこれらの組合せを含んでもよい。含むのに好適な寸法は、約0.1μ〜5mm、より具体的には約20μ〜約1mmである。これらの所望による浮遊している液体及び/又は粒子は、別個の実体、すなわち、異なる色、形状、質感、及び同等のもの、並びにこれらの組合せとして目視できる。これらの浮遊している液体及び/又は粒子は、異なる色、質感、若しくはその他の、目視で濃縮洗剤組成物のその他部分と区別できる特徴を有することが可能である。
【0097】
加えて、濃縮洗剤組成物及び底部から分与する容器は、任意の色若しくは色の組合せを有してもよい。この「色」という用語は、可視スペクトルの全ての色、すなわち、赤、オレンジ、黄色、緑、青、ティール、茶色、紫、ライラック、シーグリーン、褐色、ネービー、スミレ色、ピンクなどを含むのみならず、ダークブルー、ライトブルー、ライトグリーンなど、これらの色の全ての陰影、色合い、色相などや、加えて黒、白、及び灰色、並びにこれらのすべての陰影、色合い、色相などを含むことが理解される。さらに、濃縮洗剤組成物及び底部から分与する容器は、加えて、例えば、変化する屈折表示の組合せ、真珠光沢、乳白光沢、屈折的、ホログラフ的効果、金属光沢、光沢仕上げ、マット仕上げ、及び同類のもの、並びにこれらの組合せなどの、追加的な外観上の処理を有してもよい。
【0098】
他の実施形態では、濃縮洗剤組成物は2つ以上の視覚的に独特の領域を有してもよい。
領域は各々それ自体、1つ以上の独特の物理的な相を含むことができる。本願で使用されるときには、「視覚的に独特」という用語は、視覚的に異なる領域を表示する、底部から分与する容器の中、若しくは分与された組成物を示す。これらの異なる領域は、濃縮洗剤組成物を肉眼で見ることができる限り、独特の分離しているか、部分的に混合しているかどちらかである。これらの視覚的に独特の領域の組合せは、任意の幅広い種々のパターンを作りだすために選択され得るが、例として、縞模様、大理石模様、直線状、中断された縞模様、市松模様、まだら、木目模様、クラスター、小さい斑点模様、幾何学的、ぶち、リボン状、螺旋、渦巻、配列、斑入り、脈模様、溝、畝模様、波模様、正弦波形状、スパイラル、ねじれ模様、曲線、円、稲妻、線模様、輪郭のある、異方性、レース模様、織り若しくは編み、かご編み、水玉模様、及びモザイクが挙げられる。このパターンは、任意の底部から分与する容器の寸法にわたり、縞模様であってもよく、また比較的均一かつ均等であってもよい。或いは、縞模様のパターンは均一でなくてもよく、すなわち波形、若しくは寸法において均一でなくてもよい。この縞模様のパターンは、任意の底部から分与する容器の全寸法にわたって広げられる必要はない。
【0099】
本願において使用されるとき、「縞模様」という用語は、濃縮洗剤組成物に含まれる各相が、貯蔵されている底部から分与する容器の内側で分離されているが独特の物理的空間を占め、しかしながら相互に直接接触することを意味する。(すなわち、それらは障壁によって分けられているのではなく、それらは、極端な度合いまで乳化され若しくは混合されていない)。この縞模様は、底部から分与する容器の寸法にわたり、また比較的均一かつ均等であってもよい。或いは、縞模様は均一でなくてもよく、すなわち波形、若しくは寸法において均一でなくてもよい。この縞模様は、底部から分与する容器の全寸法にわたって広げられる必要はない。この「縞模様」は、これらの形状の濃度が視覚的に独特の帯域若しくは領域を形成する、種々の幾何学的パターン、種々の色、及び、又はギラギラしたもの若しくは真珠光沢からなっていてもよい。
【0100】
本願で使用されるときには、「大理石模様」という用語は、大理石に類似した脈模様及び/又はまだらの外観を有する縞模様のデザインをさす。
【0101】
この組成物の物理的な特徴、すなわち、色、粘度、レオロジー、質感、密度等、数多くの変形が可能であるが、色の変化は広く求められる。濃縮洗剤組成物に適用された具体的なデザイン若しくはパターン(すなわち、縞模様若しくは大理石模様の幅、長さ等)は、例えば、レオロジー的な相の特徴、分与手段の直径、充填時の容器の回転の有無、速度の割合及び一定の度合い、並びにこれの組合せのような数多くの要素の変化により異なる可能性がある。
【0102】
補助剤成分
この液体洗剤組成物は、機能的な及び/又は美的な特性の追加的な望ましい特徴を得るために、1つ以上の補助剤成分を含んでいてもよい。
【0103】
本願に記載されている組成物及び方法は、具体的には、濃縮洗剤組成物の約0.0001重量%〜約95重量%、より具体的には約0.001重量%〜約70重量%の補助剤成分を含んでもよい。
【0104】
本発明の1つの実施形態では、補助剤成分は、ビルダー、増白剤、移染防止剤、キレート剤、ポリアクリレートポリマー、分散剤、着色染料、色調染料、香料、加工補助剤、漂白補助剤、漂白活性剤、漂白前駆体、漂白触媒、溶媒、共溶媒、向水性物質、液体担体、相安定剤、汚れ放出ポリマー、酵素安定剤、酵素、汚れ乳濁剤、再堆積防止剤、解膠剤、殺菌剤、殺真菌剤、紫外線吸収剤、黄変防止剤、酸化防止剤、光学的増白剤、石鹸泡抑止剤、不透明化剤、石鹸泡強化剤、腐食防止剤、ラジカルスカベンジャー、塩素スカベンジャー、布地柔軟仕上げ添加物、他の布地ケア有益剤、pH調整剤、蛍光増白剤、スメクタイト粘土、構造剤、防腐剤、増粘剤、着色剤、布地柔軟仕上げ添加物、レオロジー改良剤、充填剤、殺菌剤、及びこれらの組合せから選択してもよい。さらに、好適な補助剤成分の実例及び使用濃度は、バスカービル・ジュニア(Baskerville, Jr.)らによる1976年2月3日に交付された米国特許第3,936,537号、バラット(Barrat)らによる1981年8月25日に交付された米国特許第4,285,841号、マーメルスタイン(Mermelstein)らによる1989年7月4日に交付された米国特許第4,844,824号、ブッシュ(Bush)らによる、米国特許第4,663,071号、サドロウスキー(Sadlowski)らによる1990年3月20日に交付された米国特許第4,909,953号、バートレッタ(Bartoletta)らによる1976年1月20日に交付された米国特許第3,933,672号、ゴールト(Gault)らによる1979年1月23日に交付された米国特許第4,136,045号、米国特許第2,379,942号、米国特許第3,308,067号、モンタギュー(Montague)らによる米国特許第5,147,576号、英国特許第1,470,250号、マリオット(Marriott)による英国特許第401,413号、マリオット(Marriott)及びグアム(Guam)による英国特許第461,221号、英国特許第1,429,143号、及びタッカー(Tucker)らによる1988年8月9日に交付された米国特許第4,762,645号に記述されている。
【0105】
一部の可能性がある、補助剤成分の非限定的な実例を以下に示す。
【0106】
好適なキレート剤の非限定的な実例には、S,S−エチレンジアミン二コハク酸(EDDS)、タイロン(Tiron(登録商標))(酸若しくは水に溶解できる塩として、カテコール−2,5−ジスルホン酸塩として知られている)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、1−ヒドロキシエチリジン1,1ジホスホン酸(HEDP)、ジエチレントリアミン−ペンタ−メチレンホスホン酸(DTPMP)、ジコリン酸及び塩、及び/又はこれらの酸及びこれらの混合物が含まれる。さらに、好適なキレート剤の実例及び使用濃度は、米国特許第3,812,044号、同第4,704,233号、同第5,292,446号、同第5,445,747号、同第5,531,915号、同第5,545,352号、同第5,576,282号、同第5,641,739号、同第5,703,031号、同第5,705,464号、同第5,710,115号、同第5,710,115号、同第5,712,242号、同第5,721,205号、同第5,728,671号、同第5,747,440号、同第5,780,419号、同第5,879,409号、同第5,929,010号、同第5,929,018号、同第5,958,866号、同第5,965,514号、同第5,972,038号、同第6,172,021号、及び同第6,503,876号に記述されている。
【0107】
使用することができる、好適なビルダーの好適な実例には、水溶性アルカリ金属リン酸塩類、ポリリン酸塩類、ホウ素酸塩類、ケイ酸塩類、さらに、炭酸塩類、水溶性アミノポリカルボキシレート類、フィチン酸の水溶性塩類、ポリカルボキシレート類、ゼオライト類、若しくはアルミノケイ酸塩類、及びこれらの組合せが含まれる。ナトリウム及びカリウム三リン酸塩類、ピロリン酸塩、オルトリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩類、四ホウ酸塩類、ケイ酸塩類、及び炭酸塩類;メリト酸、クエン酸、及びカルボキシメチルオキシコハク酸の水溶性塩類、イタコン酸及びマレイン酸のポリマー類の塩類、酒石酸モノスクシネート、酒石酸ジスクシネート。
【0108】
本発明で使用することができる酵素は、以下により詳細に記述されている。1つの実施形態で、存在する場合、所望による酵素は、プロテアーザ、クチナーゼ、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ類、セルラーゼ類、キシラナーゼ類、リパーゼ類、ホスホエリパーゼ類、エステラーゼ類、クチナーゼ類、ペクチナーゼ類、ケラタナーゼ類、レダクターゼ類、オキシダーゼ類、フェノールオキシダーゼ類、レポキシゲナーゼ類、リグニナーゼ類、プルラナーゼ、タンナーゼ類、ペントサナーゼ類、メラナーゼ類、β−グルカナーゼ類、アラビノシダーゼ類、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラクターゼ、アミラーゼ、及びこれらの組み合わせから選択される。
【0109】
好適な市販の酵素の非限定的なリストには、以下のものが含まれる:アミラーゼ類(α及び/又はβ)については、国際特許第WO94/02597号及び国際特許第WO96/23873号に記述されている。市販品の実例はピュラフェクト(Purafect)OxAm(登録商標)[ジェネンコア(Genencor)]、並びにターマミル(Termamyl)(登録商標)、ナタラーゼ(Natalase)(登録商標)、バン(Ban)(登録商標)、フンガミル(Fungamyl)(登録商標)及びデュラミル(Duramyl)(登録商標)[すべてノボザイムズ(Novozymes)より]である。セルラーゼには、細菌性若しくは真菌性セルラーゼ、例えば、フミコーラ・インソレンス(Humicola insolens)、特にDSM1800により生産されたもの、例えば50Kda、及び43kD[ケアザイム(Carezyme)(登録商標)]が含まれる。好適なセルラーゼ類はまた、トリコデルマ・ロンギプラチアタム(Trichoderma longibrachiatum)からのEGIIIセルラーゼである。好適なリパーゼ類には、シュードモナス(Pseudomonas)及びクロモバクター(Chromobacter)群によって生産されるものが含まれる。好ましいものは、例えばノボザイムズ(Novozymes)からのリポラーゼ(Lipolase)(登録商標)、リポラーゼ・ウルトラ(Lipolase Ultra)(登録商標)、リポプライム(Lipoprime)(登録商標)及びリペックス(Lipex)(登録商標)である。クチナーゼ[EC3.1.1.50]及びエステラーゼも好適である。カルボヒドラーゼ類、例えばマンナナーゼ(米国特許第6060299号)、ペクテート・リアーゼ(国際特許第WO099/27083号)、シクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ(国際特許第WO096/33267号)、キシログルカナーゼ(国際特許第WO099/02663号)最終的にエンハンサーとともに用いられる漂白酵素としては、例えばペルオキシダーゼ類、ラッカーゼ類、オキシゲナーゼ類(例えばカテコール1,2ジオキシゲナーゼ、リポキシゲナーゼ、(国際特許WO095/26393)、(非ヘム)ハロペルオキシダーゼ類が挙げられる。好適なプロテアーゼには、ノボザイムズ(Novozymes)から入手可能なアルカラーゼ(Alcalase)(登録商標)、サビナーゼ(Savinase)(登録商標)、ケナーゼ(Kannase)(登録商標)、エバラーゼ(Everlase)(登録商標)、エスペラーゼ(Esperase)(登録商標)、ジェネンコア(Genencor)から入手可能なピュラフェクト(Purafect)(登録商標)、ピュラフェクスト(Purafext)Ox(登録商標)、プロペラーゼ(Properase)(登録商標)、ヘンケル(Henkel)から入手可能なBLAP及びBLAP変異型、ギスト・ブロケイズ(Gist-Brocades)のマクサターゼ(Maxatase)、及びマクサカル(Maxacal)、昭和電工のカズサセ(Kazusase)、及び花王から入手可能なプロテアーゼ類に類似のK−16が含まれる。付加的な具体的なプロテーゼ類は、例えば、欧州特許第EP130756号、国際特許第WO91/06637号、国際特許第WO95/10591号、国際特許第WO99/20726号、米国特許第5030378号(プロテーゼ「A」)、及び欧州特許第EP251446号(プロテーゼ「B」)に記述されている。
【0110】
ゲル洗剤組成物には向水性物質を加えてもよい。向水性物質は液晶の生成を減らし及び防ぎ、さらにより具体的には、向水性物質は所望によりゲル洗剤組成物に存在し得る。具体的な向水性物質には、プロピレングリコール、グリセリン、エタノール、尿素、ベンゼンスルホネートの塩、トルエンスルホネートの塩、キシレンスルホネートの塩、クメンスルホネートの塩、及びこれらの混合物が含まれる。具体的な塩には、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、及びこれらの混合物が含まれる。1つの実施形態では、向水性物質はプロピレングリコール、グリセリン、キシレンスルホネート、エタノール、尿素、及びこれらの混合物を含む。1つの実施形態では、所望による向水性物質は、約0〜約15%、より具体的には約0.1%〜8%、さらにより具体的には約0.2%〜6%、さらに一層より具体的には約0.5%〜約3%の範囲であってもよい。
【0111】
1つの所望による補助剤成分は、アロンソン(Aronson)らの米国特許第5,089,163号及び第4,959,179号に説明されている、pHジャンプシステム(例えば、ホウ素化合物/ポリオール)である。pHジャンプシステムに含まれるものは、中和された飽和脂肪酸の利点を得ること及び界面活性剤の量を最小とするために、脂肪酸を中和するために、pHが洗濯機の中で急上昇することを確実にする。
【0112】
1つの実施形態では、ゲル洗剤組成物は、架橋したポリアクリレート、多糖類ガム(例えばキサンタン)、ジェラン、ペクチン、カラギーナン、ゼラチンなどの、従来の増粘剤は実質的に含まれない(すなわち1%未満、より具体的には0.5%未満、さらにより具体的には0.1%未満含む)。しかし、その他の具体的な代替実施形態では、これらの従来の増粘剤が使われてもよい。
【0113】
上述の所望による含有成分のリストは、包括的なものであることを意図しておらず、その他の所望による含有成分は記載されていない場合があるが、それらは当該技術分野において周知のものであり、前記組成物含まれていてもよい。
【0114】
透明若しくは半透明
本願において使用されるとき、「透明若しくは半透明」とは、可視スペクトル(約410〜800nm)の少なくとも電磁放射線の1つの波長の約25%より高い、より具体的には約30%より高い、さらにより具体的には約40%より高い、さらにより一層具体的には電磁スペクトルの可視部分の約50%より高い透過性を示し、ここで透過性の%は以下のものと等しい。
【数1】

【0115】
或いは、ボトルの可視電磁スペクトル吸光性が約0.6未満の場合、容器、組成物などは透明若しくは半透明とみなされる。透明若しくは半透明の対象物の具体的な実例の1つは、透き通ったボトル若しくは透き通った組成物である。透明若しくは半透明の対象物の他の実例は、薄い青色又は赤色を有するが、まだ少なくとも可視スペクトルの中の電磁スペクトルの1つの波長の約25%の透過性より高い透過性を有するような、色つきのボトル若しくは組成物である。
【0116】
1つの実施形態では、濃縮洗剤組成物は、透明若しくは半透明で、約410ナノメートル〜約800ナノメートルの波長において1cmのキュベットを使用した光の少なくとも約50%の透過性を有する。
【0117】
追加的な、透明若しくは半透明及び不透明の容器及び/又は組成物などの具体的な情報と実例は、マーフィー(Murphy)らによる交付された米国特許第6,630,437号、ギブリン(Giblin)らによる交付された米国特許第6,756,350号、ギブリン(Giblin)らによる交付された米国特許第6,631,783号、ベー・リー(Bae-Lee)らによる交付された米国特許第6,159,958号に見出される。
【0118】
本願において使用されるとき、「不透明」とは、可視スペクトルの中の電磁放射線の全ての波長の約25%より低い透過性、より具体的には透過性が約20%より低い、さらにより具体的には約15%より低い、さらにより一層具体的には約10%より低い、電磁スペクトルの可視部分の約5%未満の、透過性を示す。或いは、ボトルの可視電磁スペクトル吸光度が約0.6より大きい場合、容器、組成物などは不透明とみなされる。
【0119】
方法 − 吸光度及び透過性の測定 − 機器:ミルトン・ロイ・スペクトロニック601
手順:
1.分光光度計及び電源ボックスのスイッチを入れ、約30分間暖機する。
2.波長を設定する。キーパッドに希望する波長を打ち込む(すなわち590、640など)。[第2の機能]キーを押す。「λへ進む」[はい]キーを押す。これで機械は選択された波長を読む準備ができた。
3.機器のゼロを合わせる。[第2の機能]キーを押す。「ゼロA」[%T/AIC]を押す。これで機器は「XXX NM 0.000 A T」と読めるはずである。
4.カバーを開け、サンプルをセンサーの前に立たせて置く。
5.蓋を閉め、読み取りを記録する(例えば、640 NM 0.123 A T)
注意:全ての読み取りは「A」モード(吸光度モード)で行なう。新しい波長設定ごと、及び/又は新しいサンプルごとに機器のゼロ合わせを行なう。
【表1】

【0120】
「発明を実施するための最良の形態」で引用した全ての文献は、関連部分において、本明細書の参照として組み込まれるが、いかなる文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものと解釈されるべきではない。この文書における用語のいずれかの意味若しくは定義が、参照として組み込まれる文献における用語のいずれかの意味若しくは定義と対立する範囲については、本文書におけるその用語に与えられた定義を適用するものとする。
【0121】
本発明にかかる具体的な実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の種々の変更及び修正を実施できることが当業者には自明である。従って、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【0122】
本発明は以下の態様を含むものである。
1.液体組成物を貯蔵し分与する商品であって、
(a)好ましくは可視スペクトルで少なくとも25%の透過性を有する、透明若しくは半透明の底部から分与する容器、及び、
(b)前記底部から分与する容器の中に貯蔵され、
(i)界面活性剤と、
(ii)組成物の1重量%〜50重量%の水と、
(iii)好ましくは紫外線吸収剤、蛍光染料、及びそれらの混合物から選択される、紫外線吸収材料と、を含む、透明若しくは半透明の濃縮洗剤組成物
を備えた商品。
2.前記透明若しくは半透明の濃縮洗剤組成物が、410ナノメートル〜800ナノメートルの波長において1cmのキュベットを使用した光の、少なくとも50%の透過性を有する、態様1に記載の商品。
3.前記透明若しくは半透明の濃縮洗剤組成物が、ビルダー、増白剤、移染防止剤、構造剤、キレート剤、ポリアクリレートポリマー、分散剤、着色染料、香料、加工補助剤、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、溶媒、酵素、汚れ放出ポリマー、及びその混合物から選択される補助成分さらにを含む、態様1に記載の商品。
4.前記透明若しくは半透明の底部から分与する容器が高分子材料である、態様1に記載の商品。
5.液体組成物を貯蔵し分与する商品であって、
(a)可視スペクトルで少なくとも25%の透過性を有し、紫外線吸収材料を含む壁を有する、透明若しくは半透明の底部から分与する容器、及び、
(b)前記底部から分与する容器の中に貯蔵され、
(i)好ましくは、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、及びその混合物から選択される界面活性剤と、
(ii)組成物の1重量%〜50重量%の水と、を含む、透明若しくは半透明の濃縮洗剤組成物
を備えた商品。
6.前記紫外線吸収材料が、紫外線吸収剤、蛍光染料、及びその混合物から選択される、態様5に記載の商品。
7.前記濃縮洗剤組成物が、410ナノメートル〜800ナノメートルの波長において1cmのキュベットを使用した光の、少なくとも50%の透過性を有する、態様5に記載の商品。
8.前記濃縮洗剤組成物が不透明である、態様5に記載の商品。
9.液体組成物を貯蔵し分与する商品であって、
(a)可視スペクトルで少なくとも25%の透過性を有し、かつ1つ以上のポリマーのラベルを有する、透明若しくは半透明の底部から分与する容器であって、前記ポリマーのラベルが、透明若しくは半透明であり、かつ表示と紫外線吸収材料を含む、容器と、
(b)前記底部から分与する容器に貯蔵される濃縮洗剤組成物と
を備えた商品。
10.前記ポリマーのラベルが前記容器の表面積の50%〜95%を覆う、態様9に記載の商品。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】図1は、1つの可能な底部から分与する容器の正面図の具体的な実例。
【図2】図1の底部から分与する容器の断面。
【図3】1つの可能な底部から分与する容器の正面図の具体的な実例。
【図4】図3の底部から分与する容器の分解組立図。
【図5】図3の底部から分与する容器の閉止位置の弁を示す断面。
【図6】図3の底部から分与する容器の弁の断面。
【図7】図3の底部から分与する容器の開位置の弁を示す断面。
【図8】人間の手に握られた、図3に図示された、底部から分与する容器の具体的な実例。
【図9】他の底部から分与する容器の具体的な実例。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体組成物を貯蔵し分与する商品であって、
(a)可視スペクトルで少なくとも25%の透過性を有し、紫外線吸収材料を含む壁を有し、前記紫外線吸収材料が、紫外線吸収剤、蛍光染料、及びその混合物から選択され、前記紫外線吸収剤が、ベンゾフェノン類、サリチル酸類、ベンゾトリアゾール類、ヒンダードアミン類、アルコキシケイ皮酸類及びその混合物から選択され、前記蛍光染料が、スチルベン類、クマリン及びカルボスチリル化合物類、1,3−ジフェニル−2−ピラゾリン類、ナフタルイミド類、エチレン、フェニルエチレン、スチルベン、及びチオフェンのベンツアズジル置換生成物、及び化合したヘテロ芳香族化合物から選択される、透明若しくは半透明の底部から分与する容器、及び、
(b)前記底部から分与する容器の中に貯蔵され、
(i)好ましくは、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、及びその混合物から選択される界面活性剤と、
(ii)組成物の1重量%〜50重量%の水と、を含む、透明若しくは半透明の濃縮洗剤組成物
を備えた商品。
【請求項2】
前記濃縮洗剤組成物が、410ナノメートル〜800ナノメートルの波長において1cmのキュベットを使用した光の、少なくとも50%の透過性を有する、請求項1に記載の商品。
【請求項3】
前記濃縮洗剤組成物が不透明である、請求項1に記載の商品。
【請求項4】
液体組成物を貯蔵し分与する商品であって、
(a)可視スペクトルで少なくとも25%の透過性を有し、かつ1つ以上のポリマーのラベルを有する、透明若しくは半透明の底部から分与する容器であって、前記ポリマーのラベルが、透明若しくは半透明であり、かつ表示と紫外線吸収材料を含み、前記紫外線吸収材料が、紫外線吸収剤、蛍光染料、及びその混合物から選択され、前記紫外線吸収剤が、ベンゾフェノン類、サリチル酸類、ベンゾトリアゾール類、ヒンダードアミン類、アルコキシケイ皮酸類及びその混合物から選択され、前記蛍光染料が、スチルベン類、クマリン及びカルボスチリル化合物類、1,3−ジフェニル−2−ピラゾリン類、ナフタルイミド類、エチレン、フェニルエチレン、スチルベン、及びチオフェンのベンツアズジル置換生成物、及び化合したヘテロ芳香族化合物から選択される、容器と、
(b)前記底部から分与する容器に貯蔵される濃縮洗剤組成物と
を備えた商品。
【請求項5】
前記ポリマーのラベルが前記容器の表面積の50%〜95%を覆う、請求項4に記載の商品。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−46759(P2012−46759A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−219980(P2011−219980)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【分割の表示】特願2009−509740(P2009−509740)の分割
【原出願日】平成19年5月4日(2007.5.4)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】