説明

店舗データ集計システム

【課題】各登録店舗(遊技場)の関係者の要求に沿った集計表データを配信できるような店舗データ集計システムを提供する。
【解決手段】各登録店舗の営業データ(遊技データ)の集計処理を行う集計コンピュータにおいて、各登録店舗の関係者が要求する集計表データの作成に関わる処理内容として、該集計表データに含まれる複数の遊技データを各登録店舗に対して設定することができ、該設定された各登録店舗の処理内容に応じて各登録店舗に対する集計表データの作成が実行され、該作成された集計表データが各登録店舗の関係者が閲覧できるように配信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、登録店舗の営業中において発生する各種営業データの集計処理を集計コンピュータにて行い、該集計処理された各登録店舗に対する営業データを各登録店舗の関係者が閲覧できるように配信する店舗データ集計システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1に示すように、各遊技場に設置されている遊技台に対応して該遊技台の遊技データを収集する台コンピュータが設けられ、台コンピュータは、ルータを介してインターネットを通じて管理センタに設置されている管理コンピュータと接続され、管理コンピュータは、前記台コンピュータが収集した遊技台データを収集して各遊技場に対する遊技台データとして集計処理を行い、該集計処理された遊技台データを管理コンピュータにアクセスした通信端末で閲覧できるようにした遊技台データ管理システムが知られている。これによれば、遊技台データの集計処理を行うホールコンピュータを各遊技場に設置する必要がないので、大幅なコスト削減が可能になる。
【0003】
【特許文献1】特開2004−89619号公報(第5〜7頁,図1,図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に示すように、自店舗のデータ集計を管理センタに委託することで、自店舗におけるホールコンピュータの導入費用の削減やメンテナンスの手間の削減を達成するシステムを導入する店舗があるが、該システムでは、各店舗に配信される集計表データ(集計帳票)が統一されており、該統一的な集計表データは、必ずしも各店舗の関係者の要求に沿った集計表データではないため、店舗によっては、今まで見慣れた当該店舗独自の集計表データから統一的な集計表データに変わることによって閲覧しづらくなるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、登録店舗の営業中において発生する各種営業データの集計処理を集計コンピュータにて行う店舗データ集計システムにおいて、各登録店舗の関係者の要求に沿った集計表データを配信できるような店舗データ集計システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。なお後述する発明を実施するための最良の形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
【0007】
まず請求項1に係る発明は、各登録店舗(遊技場)に設置され、該登録店舗の営業中において発生する各種営業データ(遊技データ)を収集する一又は複数の店舗内端末(台端末10)と、該店舗内端末により収集された各種営業データを各登録店舗から収集すると共に、該収集した各種営業データを当該各登録店舗に対する営業データとして集計処理を行う集計コンピュータ(40)と、からなる店舗データ集計システム(1)であって、前記店舗内端末は、前記集計コンピュータに対するデータの送信時期が来るまでの間に発生した前記各種営業データを、営業データの種類毎に営業データ集計値として集計する営業データ集計手段と、前記送信時期が来ると、該営業データ集計手段により集計した営業データ集計値と、各店舗内端末を個々に識別可能な情報として自身に設定された店舗内端末識別情報(台端末番号)と、を含む営業データ集計情報を前記集計コンピュータに対して送信する営業データ集計情報送信手段と、少なくとも該営業データ集計情報送信手段により営業データ集計情報を送信済であることを条件として、前記営業データ集計手段による営業データ集計値をリセットするリセット手段と、を備え、前記集計コンピュータは、各登録店舗を個々に識別可能な情報として各登録店舗に設定された登録店舗識別情報(遊技場ID)と、当該各登録店舗に設置されている店舗内端末の前記店舗内端末識別情報とを対応付けると共に、該店舗内端末識別情報と対応付けて、営業データの種類毎に各種営業データを格納するデータ格納領域が設定された登録店舗情報データベース(ハードディスク45)と、前記営業データ集計情報送信手段により送信された営業データ集計情報を受信する営業データ集計情報受信手段(通信部41)と、該営業データ集計情報受信手段により受信した営業データ集計情報に基づいて、前記登録店舗情報データベースより店舗内端末識別情報を特定すると共に、該特定した店舗内端末識別情報に対応するデータ格納領域において営業データの種類毎に格納されている各種営業データの更新処理を行う登録店舗情報更新手段(制御部42)と、前記登録店舗情報データベースに格納されている各登録店舗に対応した各種営業データに基づいて作成される集計表データの作成に関わる処理内容を各登録店舗に対して設定する集計表データ作成内容設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)と、該集計表データ作成内容設定手段により設定された各登録店舗の処理内容に応じて、当該各登録店舗に対する集計表データの作成を実行する集計表データ作成手段(制御部42)と、該集計表データ作成手段により作成された各登録店舗の集計表データを、当該各登録店舗の関係者が自店舗の集計表データとして閲覧できるように配信する集計表データ配信手段(通信部41)と、を備えることを特徴とする店舗データ集計システムである。
【0008】
また請求項2に係る発明は、請求項1に記載した店舗データ集計システム(1)であって、前記登録店舗(遊技場)には、該登録店舗の営業中において稼働する営業機器(パチンコ機P,玉貸ユニットU)が複数設置され、前記店舗内端末(台端末10)は、前記各営業機器に対する各種営業データ(遊技データ)を収集し、前記営業データ集計手段は、前記営業データ集計値を各営業機器毎に集計し、前記営業データ集計情報送信手段は、該営業データ集計手段により各営業機器毎に集計した営業データ集計値を含む営業データ集計情報を送信する際に、該営業機器を個々に識別可能な情報として設定された営業機器識別情報(台端末番号及び接続端子名)をさらに含めて送信し、前記登録店舗情報データベース(ハードディスク45)は、前記営業機器識別情報(台番号)とさらに対応付けて、前記各種営業データを格納する前記データ格納領域を設定し、前記登録店舗情報更新手段(制御部42)は、前記営業データ集計情報受信手段(通信部41)により受信した営業データ集計情報に基づいて、前記登録店舗情報データベースより営業機器識別情報を特定すると共に、該特定した営業機器識別情報に対応するデータ格納領域において前記営業データの種類毎に格納されている各種営業データの更新処理を行い、前記集計表データ作成内容設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)による処理内容には、前記登録店舗情報データベースに格納されている各登録店舗に対応した各種営業データの中から各営業機器に対して作成する集計表データに含まれる複数の営業データを設定するための営業機器別集計表データ設定手段と、前記各営業機器をグループ別に振り分け設定するための営業機器グループ設定手段と、前記登録店舗情報データベースに格納されている各登録店舗に対応した各種営業データの中から該営業機器グループ設定手段により設定された営業機器グループに対して作成される集計表データに含まれる複数の営業データを設定するための営業機器グループ別集計表データ設定手段と、を含み、前記集計表データ作成手段(制御部42)は、前記各営業機器に対して、前記営業機器別集計表データ設定手段により設定された営業データを含む集計表データの作成を実行すると共に、前記営業機器グループ設定手段により設定された各営業機器グループに対して、前記営業機器グループ別集計表データ設定手段により設定された営業データを含む集計表データの作成を実行することを特徴とする店舗データ集計システムである。
【0009】
また請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載した店舗データ集計システム(1)であって、前記集計表データ作成内容設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)による処理内容には、複数の登録店舗をグループ化する登録店舗グループ設定手段と、該登録店舗グループ設定手段により設定された登録店舗グループに属する各登録店舗に対して作成される集計表データに含まれる複数の営業データを設定するための登録店舗グループ別集計表データ設定手段と、を含み、前記集計表データ作成手段(制御部42)は、前記登録店舗グループ設定手段により設定された登録店舗グループに属する各登録店舗に対して、前記登録店舗グループ別集計表データ設定手段により設定された営業データを含む集計表データの作成を実行することを特徴とする店舗データ集計システムである。
【0010】
また請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載した店舗データ集計システム(1)であって、前記集計表データ配信手段(通信部41)は、予め定められた時間間隔及び/又は前記登録店舗の関係者からの閲覧要求に応じて、前記集計表データ作成手段(制御部42)により作成された各登録店舗の集計表データを配信することを特徴とする店舗データ集計システムである。
【0011】
さらに請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載した店舗データ集計システム(1)であって、前記集計表データ作成内容設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)による処理内容には、前記登録店舗の1日の営業終了後に作成される日報用の集計表データに含まれる複数の営業データを設定すると共に、前記登録店舗の1月の営業終了後に作成される月報用の集計表データに含まれる複数の営業データを設定する日報・月報用集計表データ設定手段を含み、前記集計表データ作成手段(制御部42)は、該日報・月報用集計表データ設定手段により設定された営業データを含む日報用の集計表データ及び月報用の集計表データの作成を実行することを特徴とする店舗データ集計システムである。
【発明の効果】
【0012】
まず請求項1に係る店舗データ集計システムによれば、各登録店舗の営業データの集計処理を行う集計コンピュータにおいて、集計表データ作成内容設定手段により、各登録店舗の関係者が要求する集計表データの作成に関わる処理内容を設定することができ、集計表データ作成手段により、該設定された処理内容に応じて各登録店舗に対する集計表データの作成が実行され、集計表データ配信手段により、該作成された集計表データを各登録店舗の関係者が閲覧できるように配信するように構成したので、各登録店舗の関係者の要求に沿った集計表データを配信できる。
【0013】
また請求項2に係る店舗データ集計システムによれば、集計コンピュータにおいて、営業機器グループ設定手段により、各登録店舗の関係者が営業データをグループ化して確認したい営業機器を設定することができると共に、営業機器別集計表データ設定手段,営業機器グループ別集計表データ設定手段により、集計表データにおいて該関係者が確認したい営業データを営業機器別,営業機器グループ別に設定することができるので、営業機器別,営業機器グループ別に該関係者の要求に沿った集計表データを作成して配信できる。
【0014】
また請求項3に係る店舗データ集計システムによれば、集計コンピュータにおいて、登録店舗グループ設定手段により、営業データをグループ化して確認したい登録店舗(例えばチェーン店)を設定することができると共に、登録店舗グループ別集計表データ設定手段により、集計表データにおいて該チェーン店の本部が確認したい営業データを登録店舗グループ別に設定することができるので、登録店舗グループ別に該本部の要求に沿った集計表データを作成して配信できる。
【0015】
また請求項4に係る店舗データ集計システムによれば、集計コンピュータにおいて、集計表データ配信手段により、予め定められた時間間隔及び/又は登録店舗の関係者からの閲覧要求に応じて、各登録店舗の集計表データが配信されるので、各登録店舗の関係者は、当該登録店舗の営業中においても集計表データを入手して、現在の自店舗の状況を確認できる。
【0016】
さらに請求項5に係る店舗データ集計システムによれば、集計コンピュータにおいて、日報・月報用集計表データ設定手段により、日報用の集計表データにおいて各登録店舗の関係者が確認したい営業データを設定できると共に、月報用の集計表データにおいて各登録店舗の関係者が確認したい営業データを設定できるので、日報及び月報のそれぞれについて各登録店舗の関係者の要求に沿った集計表データを作成して配信できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る店舗データ集計システム1は、図1に示すように、登録店舗(例えば遊技場)の営業中において発生する各種営業データ(例えば遊技データ)の集計処理を集計コンピュータ40にて行い、該集計処理された各登録店舗に対する営業データである集計表データを各登録店舗の関係者が閲覧できるように配信するものであり、特に各登録店舗の関係者の要求に沿った集計表データを配信できることを特徴とするものである。
【0018】
まず、図1〜図14を参照して、店舗データ集計システム1の構成について説明する。なお、以下においては、該店舗データ集計システム1に登録した店舗である登録店舗が複数の遊技場A〜Zであり、該遊技場の営業中において稼働する営業機器がパチンコ機P及び玉貸ユニットUであり、該遊技場の営業中において発生する営業データが遊技データである例について説明する。また各遊技場A〜Z内の構成は略同様であるため、以下においては、遊技場A内の構成についてのみ図示及び説明し、遊技場B〜Z内の構成については図示及び説明を省略する。
【0019】
店舗データ集計システム1は、図1に示すように、各遊技場A〜Zに設置され、該遊技場の営業中において発生する各種遊技データを収集する一又は複数の店舗内端末として機能する台端末10と、該店舗内端末により収集された各種遊技データを各遊技場から収集すると共に、該収集した各種遊技データを当該各遊技場に対する遊技データとして集計処理を行う集計コンピュータ40と、からなる。
【0020】
各遊技場A〜Z内には、図示しない遊技島において、パチンコ機P及び玉貸ユニットUが、該パチンコ機Pの機種等に従って所定の位置に配置されている。ここで遊技島は、島番号(1番島,2番島…)によって個々に識別可能とされている。また遊技場の営業中において稼働する営業機器であるパチンコ機P及び玉貸ユニットUは、各営業機器を個々に識別可能な情報として設定された営業機器識別情報である台番号(0001番台,0002番台…)によって個々に識別可能とされている。この図1に示す例では、遊技島2の一面において左端から右端に向けて0001番台〜0010番台(ただし0004番台と0009番台は欠番)のパチンコ機Pが設けられ、該0001番台〜0010番台と並行して遊技島2の背面において左端から右端に向けて0011番台〜0020番台(ただし0014番台と0019番台は欠番)のパチンコ機Pが設けられている。これらパチンコ機P及び玉貸ユニットUは、前記台端末10と接続されている。
【0021】
ここで台端末10は、各店舗内端末を個々に識別可能な情報として設定された店舗内端末識別情報である台端末番号によって個々に識別可能とされている。この図1に示す例では、台番号が0001番〜0005番である4台のパチンコ機Pに対応して、台端末番号がD101番である台端末10が設けられており、以下同様にして、0006番〜0010番のパチンコ機Pに対応するD102番の台端末10と、0011番〜0015番のパチンコ機Pに対応するD103番の台端末10と、0016番〜0020番のパチンコ機Pに対応するD104番の台端末10とが設けられている。この台端末10は、4台のパチンコ機Pの各々に接続可能な4つの接続端子A,B,C,Dを備えており、例えばD101番の台端末10では、接続端子Aに0001番のパチンコ機Pが接続され、接続端子Bの0002番のパチンコ機Pが接続され、接続端子Cに0003番のパチンコ機Pが接続され、接続端子Dに0005番のパチンコ機Pが接続されている。この台端末10は、遊技場内に設置された中継コンピュータ20と接続されており、該中継コンピュータ20は、遊技場内に設置された場内コンピュータ30と接続されている。
【0022】
これらパチンコ機Pの台番号と、台端末10の台端末番号及び接続端子名との対応関係は、後述する図6に示すように、集計コンピュータ40のディスプレイ43及び入力装置44において設定され、後述する図3(a)に示すように、該集計コンピュータ40のハードディスク45で記憶されている。従って集計コンピュータ40は、後述する営業データ集計値と、台端末番号と、前記営業機器識別情報である台端末番号及び接続端子名と、を含む後述する営業データ集計情報が送信されてきたときに、該送信されてきた台端末番号及び接続端子名と対応付けて記憶している台番号を特定できるので、該送信されてきた営業データ集計値がいずれのパチンコ機P及び玉貸ユニットUに係るものであるかを把握できる。
【0023】
ここで前記集計コンピュータ40は、例えば後述するプリペイドカードの発行及び管理を行うカード会社に設置されており、光ファイバー,CATV,又はxDSL(例えばADSL)等の有線通信技術や、FWA,又はIMT−2000等の無線通信技術を用いて実現される、いわゆるブロードバンド回線によって、場内コンピュータ30と通信可能されている。また集計コンピュータ40は、ウェブサーバ50,及びチェーン店本部60と通信可能とされており、該ウェブサーバ50は、インターネット2を介して、登録店舗の関係者である遊技場関係者が操作可能なパソコン3aや携帯端末3bと通信可能とされている。これらパソコン3aや携帯端末3bは、各種の情報を表示可能な表示装置であるディスプレイや各種の情報を入力可能な入力装置であるキーボード等を備えており、インターネット接続機能を有する周知のものである。
【0024】
パチンコ機Pは前記営業機器の一例であって、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行う遊技機であり、ここでは対応する玉貸ユニットUと通信可能であり、パチンコ玉を貸与する玉貸処理が、玉貸ユニットUとの間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りによって行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機Pにおける遊技領域には、一般入賞口(チャッカ入賞口),始動入賞口(スタート入賞口),大入賞口(アタッカ)等の複数の入賞口や、複数種類の識別情報である図柄を可変表示可能な可変表示装置等が設けられている。このパチンコ機Pからは、遊技データとして、以下に説明する各種の信号が出力される。
【0025】
まず遊技領域に打ち込まれて遊技に使用されたパチンコ玉(以下「打込玉」という。)が始動入賞口に入賞した場合には、可変表示装置の可変表示が開始されて所定時間の経過後に該可変表示が停止すると共に、該可変表示の停止を特定可能な情報として、1パルスのスタート信号が出力される。
【0026】
また可変表示装置の表示結果が予め定められた所定態様となった場合には、遊技者にとって有利な遊技状態(いわゆる特賞=大当り)が発生して、閉成されていた大入賞口が開成されて前記打込玉が大入賞口に入賞可能になると共に、該特賞の発生を特定可能な情報として、該特賞の発生から終了までの間において継続的な特賞信号が出力される。
【0027】
また可変表示装置の表示結果が予め定められた特別の所定態様となった場合には、前記特賞の発生確率が通常確率から高確率に変動する確率変動状態(以下単に「確変」という。)が発生して、該確変の発生を特定可能な情報として、該確変の発生から終了までの間において継続的な確変信号が出力される。
【0028】
また遊技領域に打ち込まれた打込玉が各入賞口に入賞した場合には、各入賞口に応じた所定数のパチンコ玉が賞球として払い出されると共に、該賞球数を特定可能な情報として、10個の賞球が払い出される毎に1パルスのセーフ信号が出力される。
【0029】
また各入賞口に入賞した打込玉及びいずれの入賞口にも入賞しなかった打込玉は、パチンコ機Pの背後における遊技島に設けられたアウトタンクに導かれ、該アウトタンクに付設された打込玉カウンタにて打込玉数が計数されると共に、該打込玉数を特定可能な情報として、10個のパチンコ玉が計数される毎に1パルスのアウト信号が出力される。
【0030】
さらにパチンコ機Pからは、一般入賞口への入賞を示すチャッカ入賞信号や、始動入賞口への入賞を示すスタート入賞信号や、大入賞口への入賞を示す大入賞口信号や、ゲートの通過を示すゲート信号や、前面扉の開放を示すドアオープン信号等も出力される。
【0031】
なお遊技機は、パチンコ機Pには限られず、遊技媒体であるメダルを賭数として使用することにより遊技を行うスロットマシンであっても良く、この場合には、レバーの操作に基づいて前記スタート信号及び前記アウト信号(メダル1枚=1パルス)が出力され、メダルの払出に基づいて前記セーフ信号(メダル1枚=1パルス)が出力され、BIGボーナスの発生に基づいて該BIGボーナスの発生を示す前記特賞信号が出力され、REGボーナスの発生に基づいて該REGボーナスの発生を示すREGボーナス信号が出力される。
【0032】
玉貸ユニットUも前記営業機器の一例であって、パチンコ機Pに対応して設けられ、遊技媒体であるパチンコ玉を貸与する玉貸処理を行う貸与処理機であり、ここでは対応するCR式のパチンコ機Pと通信可能であり、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(例えばカード度数)が記録されている遊技用記録媒体(例えばプリペイドカード)を受け付け、該受け付けた遊技用記録媒体の記録情報を読み取り、該読み取った記録情報から特定される遊技用価値の大きさの範囲内における所定の大きさの遊技用価値に相当するパチンコ玉をパチンコ機Pから払い出して貸与する玉貸処理が、パチンコ機Pとの間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りによって行われる、いわゆるCR式の玉貸ユニット(CRサンド)である。この玉貸ユニットUからは、遊技データとして、パチンコ玉の貸与が行われたことに基づいて、該貸与に使用された遊技用価値の大きさである貸与金額を特定可能な情報として、貸与金額100円毎に1パルスのCRサンド信号が出力される。
【0033】
なお玉貸ユニットUは、CR式の玉貸ユニットには限られず、現金式のパチンコ機に対応して設けられ、貨幣を受け付け、該受け付けた貨幣の金額に相当するパチンコ玉を内部から払い出して貸与する玉貸処理が行われる、いわゆる現金式の玉貸ユニット(現金サンド)であっても良く、この場合には、パチンコ玉の貸与が行われたことに基づいて該貸与に使用された貨幣の金額を示すサンド現金合計信号が出力される。また玉貸ユニットUにおいて、いわゆる貯玉再プレイが可能である場合には、該貯玉再プレイが行われたことに基づいて該貯玉再プレイに使用されたパチンコ玉を示す再プレイ信号が出力される。またCR式の玉貸ユニットUにおいて、貨幣を受け付けてのパチンコ玉の貸与が可能である場合には、該貸与に使用された貨幣の金額を示すQC売上信号が出力される。なお貸与処理機は、玉貸ユニットUには限られず、スロットマシンに対応して設けられ、遊技媒体であるメダルを貸与するメダル貸処理を行うメダル貸ユニットであっても良い。
【0034】
さらにパチンコ機Pに対応して設けられる呼出ランプ装置(図示外)からは、遊技データとして、呼出ボタンの操作を示す呼出信号が出力される。またパチンコ機Pに対応して、遊技者に対して付与されたパチンコ玉を計数する各台計数機が設けられている場合には、遊技データとして、該計数されたパチンコ玉数を示す各台計数機信号が出力される。
【0035】
台端末10は前記店舗内端末の一例であって、遊技島に設けられ、パチンコ機Pや玉貸ユニットU等から出力される各種遊技データを収集するものであり、CPU,RAM,ROM,及び通信手段等を備えるコンピュータである。
【0036】
この台端末10は営業データ集計手段の一例であって、集計コンピュータ40に対するデータの送信時期が来るまでの間に発生した各種営業データ(遊技データ)を、営業データの種類毎に営業データ集計値として集計するものであり、ここでは該営業データ集計値を各営業機器(パチンコ機P及び玉貸ユニットU)毎に集計する。
【0037】
具体的には、図2に示すように、当該台端末10(ここでは台端末番号がD101である台端末10)に接続される各パチンコ機P及び玉貸ユニットU(ここでは台番号が0001,0002,0003,及び0005である各パチンコ機P及び玉貸ユニットU)に対する各種遊技データが、遊技データの種類毎に営業データ集計値として集計される。ここで送信時期は、例えば遊技場の営業開始から5分間隔であり、集計コンピュータ40において設定され、場内コンピュータ30及び中継コンピュータ20を介して各台端末10に対して配信されて記憶される。
【0038】
この営業データ集計手段では、前記打込玉カウンタ及びパチンコ機Pから出力されて台端末10に入力されるアウト信号,セーフ信号,スタート信号,特賞信号,及び確変信号に基づいて、図2に示すように、前記送信時期である5分間隔における営業データ集計値として、アウト,セーフ,スタート,及び状態が、10秒毎に集計される。
【0039】
具体的には、前記5分間のうちの各10秒毎におけるアウト信号の受信数にアウト信号比(ここでは打込玉10個で1パルスのアウト信号が出力されるので、アウト信号比は10)を乗じた打込玉数が「アウト」として集計され、前記5分間のうちの各10秒毎におけるセーフ信号の受信数にセーフ信号比(ここでは賞球10個で1パルスのセーフ信号が出力されるので、セーフ信号比は10)を乗じた賞球数が「セーフ」として集計され、前記5分間のうちの各10秒毎におけるスタート信号の受信数がカウントされたスタート回数が「スタート」として集計される。また前記5分間における特賞信号の受信に基づいて、「状態」が特賞状態であると集計され、前記5分間における確変信号の受信に基づいて、「状態」が確変状態であると集計される。
【0040】
なお営業データ集計手段では、前記玉貸ユニットUから出力されて台端末10に入力されるCRサンド信号に基づいて、図示しないが、前記送信時期である5分間隔における営業データ集計値として、CR売上が集計される。具体的には、前記5分間におけるCRサンド信号の受信数にサンド信号比(ここでは貸与金額100円で1パルスのCRサンド信号が出力されるので、サンド信号比は100)を乗じたCR売上金額が「CR売上」として集計される。
【0041】
また営業データ集計手段では、前記パチンコ機Pから出力されて台端末10に入力されるチャッカ入賞信号,スタート入賞信号,ゲート信号,ドアオープン信号,呼出信号等(以下「チャッカ入賞等」と称する。)についても、図示しないが、前記送信時期である5分間隔における営業データ集計値として集計される。
【0042】
また台端末10は営業データ集計情報送信手段の一例であって、前記送信時期が来ると、前記営業データ集計手段により集計した営業データ集計値と、各店舗内端末(台端末10)を個々に識別可能な情報として自身に設定された店舗内端末識別情報である台端末番号と、を含む営業データ集計情報を集計コンピュータ40に対して送信するものであり、ここでは前記営業データ集計手段により各営業機器(パチンコ機P及び玉貸ユニットU)毎に集計した営業データ集計値を含む営業データ集計情報を送信する際に、該営業機器を個々に識別可能な情報として設定された営業機器識別情報である台端末番号及び接続端子名をさらに含めて送信する。
【0043】
具体的には、前記送信時期である5分間隔で、各パチンコ機P毎に集計された図2の表に示す営業データ集計値と、当該各パチンコ機Pに対応する接続端子名と、当該台端末10の台端末番号(ここではD101)と、を含む営業データ集計情報(即ち図2に示すデータ全体)が、中継コンピュータ20及び場内コンピュータ30を介して集計コンピュータ40に対して送信される。なお前述の如く各パチンコ機P毎に集計された図示しない営業データ集計値(CR売上,及びチャッカ入賞等)と、接続端子名と、台端末番号と、を含む営業データ集計情報も、中継コンピュータ20及び場内コンピュータ30を介して集計コンピュータ40に対して送信される。
【0044】
さらに台端末10はリセット手段の一例であって、少なくとも前記営業データ集計情報送信手段により営業データ集計情報を送信済であることを条件として、前記営業データ集計手段による営業データ集計値をリセットするものである。具体的には、前記営業データ集計情報を集計コンピュータ40に対して送信したときに、図2の表に示す営業データ集計値及び図示しない営業データ集計値(CR売上等)がリセットされる。なお図2に示す例では、10:35:10から、前記営業データ集計手段による遊技データの集計が再開される。
【0045】
中継コンピュータ20は、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、台端末10から出力される営業データ集計情報を場内コンピュータ30に対して出力するものである。この中継コンピュータ20は、各遊技島に対応して設けられ、当該遊技島に設けられている複数の台端末10と接続されている。
【0046】
場内コンピュータ30は、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられ、中継コンピュータ20から出力される営業データ集計情報を集計コンピュータ40に対して出力するものである。この場内コンピュータ30は、図1に示すように接続される場内通信部31a,場外通信部31b,制御部32,ディスプレイ33,入力装置34,及びハードディスク35等を備えている。
【0047】
場内通信部31aは、中継コンピュータ20と通信可能に接続され、場内コンピュータ30と中継コンピュータ20との間における通信を司るものである。この場内通信部31aでは、前述の如く、中継コンピュータ20から送信されてくる営業データ集計情報が受信される。場外通信部31bは、集計コンピュータ40の後述する通信部41と通信可能に接続され、場内コンピュータ30と集計コンピュータ40との間における通信を司るものである。この場外通信部31bからは、前述の如く、営業データ集計情報が集計コンピュータ40に対して送信される。また場外通信部31bでは、後述するように、予め定められた時間間隔(例えば2時間毎)又は遊技場関係者からの閲覧要求に応じて集計コンピュータ40から送信されてくる集計表データ(図12及び図13を参照)が受信される。
【0048】
制御部32は、CPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク35に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、場内コンピュータ30に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。ディスプレイ33は各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶表示器である。このディスプレイ33には、予め定められた時間間隔(例えば2時間毎)又は遊技場関係者からの閲覧要求に応じて集計コンピュータ40から送信されてくる集計表データ(図12及び図13を参照)が表示される。入力装置34は各種の入力を受け付けるためのものであり、例えばキーボード及びマウスである。記憶装置であるハードディスク35には、中継コンピュータ20から送信されてくる営業データ集計情報が所定期間(例えば1年間)記憶され、後述する登録店舗情報データベース(ハードディスク45)に格納されている遊技データとの照合が可能である。
【0049】
集計コンピュータ40は、前記店舗内端末として機能する台端末10,中継コンピュータ20,及び場内コンピュータ30により収集された各種遊技データを各遊技場から収集すると共に、該収集した各種遊技データを当該各遊技場に対する遊技データとして集計処理を行うものである。この集計コンピュータ40は、図1に示すように接続される通信部41,制御部42,ディスプレイ43,入力装置44,及びハードディスク45等を備えている。
【0050】
ここでハードディスク45は登録店舗情報データベースの一例であって、各登録店舗(遊技場)を個々に識別可能な情報として各登録店舗に設定された登録店舗識別情報である遊技場IDと、当該各登録店舗に設置されている店舗内端末(台端末10)の店舗内端末識別情報である台端末番号とを対応付けると共に、該台端末番号と対応付けて、営業データ(遊技データ)の種類毎に、各種営業データを格納するデータ格納領域が設定されたものであり、ここでは、前記営業機器識別情報である台番号とさらに対応付けて、各種営業データを格納するデータ格納領域を設定する。
【0051】
このハードディスク45には、図示しないが、各遊技場に設置された台端末10から送信されてきた営業データ集計情報(図2を参照)に含まれる営業データ集計値を、当該遊技場の遊技場ID,該送信されてきた営業データ集計情報に含まれる台端末番号,及び該送信されてきた営業データ集計情報に含まれる台端末番号と接続端子名とから特定される台番号と対応付けて、遊技データの種類毎に格納するデータ格納領域が設定されている。
【0052】
またハードディスク45では、図3(a)に示すように、遊技場ID,台端末番号,接続端子名,及び台番号と対応付けて、遊技場の営業中における遊技データを格納するデータ格納領域が設定されている。このデータ格納領域では、特賞の発生時刻,実特賞回数,及び確変フラグの記憶欄と対応付けて、実特賞中アウト,実特賞外アウト,実特賞中セーフ,実特賞外アウト,スタート,及びCR売上の記憶欄が設けられており、各記憶欄に記憶されている値の合計(即ち各台合計)も記憶されるようになっている。なお図示しないが、このデータ格納領域では、上記以外の遊技データ(チャッカ入賞等)も記憶される。
【0053】
さらにハードディスク45では、図3(b)に示すように、遊技場ID,台端末番号,及び台番号と対応付けて、遊技場の営業終了後における遊技データを格納するデータ格納領域が設定されている。このデータ格納領域では、実特賞中アウト,実特賞外アウト,実特賞中セーフ,実特賞外アウト,スタート,及びCR売上の記憶欄が設けられており、各記憶欄に記憶されている値の合計(即ち全台合計)も記憶されるようになっている。なお図示しないが、このデータ格納領域では、上記以外の遊技データ(チャッカ入賞等)も記憶される。
【0054】
通信部41は、前述の如く、場内コンピュータ30の場外通信部31bと通信可能に接続されていると共に、ウェブサーバ50,及びチェーン店本部60とも通信可能に接続されている。この通信部41は営業データ集計情報受信手段の一例であって、前記営業データ集計情報送信手段(台端末10)により送信された営業データ集計情報を受信するものである。また通信部41は、集計表データ配信手段として機能するものであるが、その詳細については後述する。
【0055】
制御部42は、CPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク45に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、集計コンピュータ40に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部42は登録店舗情報更新手段の一例であって、前記営業データ集計情報受信手段により受信した営業データ集計情報に基づいて、前記登録店舗情報データベースより店舗内端末識別情報(台端末番号)を特定すると共に、該特定した店舗内端末識別情報に対応するデータ格納領域において営業データ(遊技データ)の種類毎に格納されている各種営業データの更新処理を行うものであり、ここでは前記営業データ集計情報受信手段により受信した営業データ集計情報に基づいて、前記登録店舗情報データベースより営業機器識別情報(台番号)を特定すると共に、該特定した営業機器識別情報に対応するデータ格納領域において営業データ(遊技データ)の種類毎に格納されている各種営業データの更新処理を行う。
【0056】
まず遊技場の営業中に、図2に示す営業データ集計値,台端末番号,及び接続端子名を含む営業データ集計情報を受信したときには、図3(a)に示す登録店舗情報データベースにおいて、該受信した台端末番号及び接続端子名に基づいて台番号を特定し、該台番号に対応するデータ格納領域において遊技データの種類毎に格納されている各種遊技データの更新処理を行う。
【0057】
具体的には、図2に示す営業データ集計値において記録されている「状態」に基づいて該更新処理を行う。即ち「状態」として特賞と記録されていないアウト,セーフ,及びスタートの各値は、データ格納領域のある行(ここでは1行目)において、それぞれ実特賞外アウト,実特賞外セーフ,及びスタートの記憶欄に加算更新される。また「状態」として特賞と最初に記録されている時刻(ここでは10:31:00→秒は切り捨てて10:31)は、データ格納領域の当該行において、発生時刻の記憶欄に記憶され、このとき実特賞回数の記憶欄には、通算の実特賞回数(ここでは1)が記憶される。また「状態」として特賞と記録されているアウト,及びセーフの各値は、データ格納領域の当該行において、それぞれ実特賞中アウト,及び実特賞中セーフの記憶欄に加算更新される。
【0058】
ここで「状態」として当該特賞と記録されている次に確変と記録されている場合には、データ格納領域の当該行において、確変フラグの記憶欄に○印が記憶され、次の行(ここでは2行目)において、実特賞外アウト,実特賞外セーフ,及びスタートの記憶が開始される。一方、「状態」として当該特賞と記録されている次に確変と記録されていない場合(即ち何も記録されていない場合)には、データ格納領域の当該行において、確変フラグの記憶欄に○印は記憶されず、次の行(ここでは2行目)において、実特賞外アウト,実特賞外セーフ,及びスタートの記憶が開始される。この図3(a)に示す登録店舗情報データベースにおける各台合計は、逐次更新される。
【0059】
なお遊技場の営業中に、チャッカ入賞等の営業データ集計値,台端末番号,及び接続端子名を含む営業データ集計情報を受信したときにも、図示しないが、図3(a)に示す登録店舗情報データベースにおいて、該受信した台端末番号及び接続端子名に基づいて台番号を特定し、該台番号に対応するデータ格納領域において遊技データの種類毎に格納されている各種遊技データの更新処理を行う。
【0060】
次に遊技場の営業終了後には、図3(b)に示す登録店舗情報データベースにおいて、前記図3(a)に示す登録店舗情報データベースにおける各台合計に基づいて、各台の台番号に対応するデータ格納領域において遊技データの種類毎に各種遊技データを格納する。
【0061】
また制御部42は、登録店舗情報データベースに格納されている遊技データ(図2及び図3を参照)に基づいて、図4及び図5に示すように、各計算式に従って遊技データの集計処理を実行する。さらに制御部42は、集計表データ作成手段として機能するものであるが、その詳細については後述する。
【0062】
ディスプレイ43は各種の情報を表示するためのものであり、例えば液晶表示器である。入力装置44は各種の入力を受け付けるためのものであり、例えばキーボード及びマウスである。これらディスプレイ43及び入力装置44は集計表データ作成内容設定手段の一例であって、前記登録店舗情報データベース(ハードディスク45)に格納されている各登録店舗(遊技場)に対応した各営業データ(遊技データ)に基づいて作成される集計表データの作成に関わる処理内容を各登録店舗に対して設定するものであり、該処理内容には、営業機器グループ設定手段(図6を参照),営業機器別集計表データ設定手段(図7を参照),営業機器グループ別集計表データ設定手段(図8を参照),登録店舗グループ設定手段(図9を参照),及び登録店舗グループ別集計表データ設定手段(図10を参照)を含むものである。
【0063】
またディスプレイ43及び入力装置44は日報・月報用集計表データ設定手段の一例であって、登録店舗(遊技場)の1日の営業終了後に作成される日報用の集計表データに含まれる複数の営業データ(遊技データ)を設定すると共に、登録店舗の1月の営業終了後に作成される月報用の集計表データに含まれる複数の営業データを設定するものである。
【0064】
具体的には、後述する図7に示す台別集計表データ設定画面,及び図8に示す島別集計表データ設定画面において、各遊技データと対応付けて、日報用の集計表データに含まれる遊技データを設定するするための「日報」チェックボックスと、月報用の集計表データに含まれる遊技データを設定するための「月報」チェックボックスがディスプレイ43により表示され、各遊技データに対応する「日報」チェックボックス及び「月報」チェックボックスの一方又は双方がチェックされて「設定」ボタンが操作されることにより、日報用の集計表データ及び月報用の集計表データに含まれる遊技データが設定される。
【0065】
以下、図6〜図10に示す各画面を参照して、集計表データ作成内容設定手段及び日報・月報用集計表データ設定手段として機能するディスプレイ43及び入力装置44について説明する。なお各画面において、「次へ」ボタンが操作されると、一画面において設定しきれない項目を設定可能となり、「メニュー」ボタンが操作されると、図示しないメニュー画面に戻る。
【0066】
まず図6に示すように、ディスプレイ43及び入力装置44は営業機器グループ設定手段の一例であって、各営業機器をグループ別に振り分け設定するためのものであり、ここでは該営業機器であるパチンコ機Pを、該パチンコ機Pが設置されている遊技島別に振り分け設定する。
【0067】
具体的には、集計コンピュータ40において、カード会社の係員の操作により遊技機設定モードが実行されると、図6に示す遊技機設定画面がディスプレイ43に表示される。この画面では、遊技場IDを選択するためのコンボボックスが表示されると共に、該選択された遊技場IDの遊技場に設置されている各パチンコ機Pについて、台番号,台端末番号,接続端子名,島番号,タイプ,及び機種名を設定するための入力欄が表示される。
【0068】
ここでカード会社の係員が入力装置44を操作することにより、遊技場IDを選択し、各入力欄に必要事項を入力して、「設定」ボタンを操作すると、該選択された遊技場IDの遊技場に設置されている各パチンコ機Pについて、該入力された内容で台番号,台端末番号,接続端子名,島番号,タイプ,及び機種名が設定されることにより、各パチンコ機Pが遊技島別に振り分け設定される。
【0069】
この図6に示す例では、遊技場Aについて、0001番台〜0010番台の8台のパチンコ機P(0004番台と0009番台は欠番)が1番島の遊技島に振り分けられ、0011番台〜0015番台の4台のパチンコ機P(0014番台は欠番)が2番島に振り分けられている。この図6における設定は、図示しないが、ハードディスク45に記憶される。また図6における設定のうち、台端末番号,接続端子名,及び台番号の対応関係は、前述の如く、図3(a)に示す登録店舗情報データベースに記憶される。
【0070】
次に図7に示すように、ディスプレイ43及び入力装置44は営業機器別集計表データ設定手段の一例であって、前記登録店舗情報データベース(図3を参照)に格納されている各登録店舗(遊技場)に対応した各種営業データ(遊技データ)の中から各営業機器に対して作成する集計表データに含まれる複数の営業データを設定するためのものであり、ここでは該営業機器である各パチンコ機Pに対して作成する集計表データに含まれる複数の遊技データを、該集計表データに表示する表示順序を示すNo.と対応付けて、図4及び図5に示す遊技データ(即ち図3に示す登録店舗情報データベースに格納されている遊技データに基づいて集計される遊技データ)の中から選択して設定する。またディスプレイ43及び入力装置44は、前述の如く、日報・月報用集計表データ設定手段として機能するものである。
【0071】
具体的には、集計コンピュータ40において、カード会社の係員の操作により台別集計表データ設定モードが実行されると、図7に示す台別集計表データ設定画面がディスプレイ43に表示される。この画面では、遊技場IDを選択するためのコンボボックス,及びパチンコ機Pのタイプ又は機種を選択するためのコンボボックスが表示されると共に、該選択された遊技場に設置されているタイプ又は機種に属する各パチンコ機Pについて、各パチンコ機Pに対して作成される集計表データに含まれる複数の遊技データを前記図4及び図5に示す遊技データの中から選択して設定すると共に該遊技データの表示順序を設定するための複数(ここでは8つ)のコンボボックスと、各遊技データに対する「日報」チェックボックス及び「月報」チェックボックスが表示される。
【0072】
ここでカード会社の係員が入力装置44を操作することにより、遊技場IDを選択し、パチンコ機Pのタイプ又は機種を選択すると共に、前記表示順序を示す各No.に対応する各コンボボックスに表示される前記図4及び図5に示す遊技データの中から必要項目を選択し、該選択された遊技データに対して「日報」チェックボックス及び「月報」チェックボックスの一方又は双方をチェックして、「設定」ボタンを操作すると、該選択された遊技場に設置されている該選択されたタイプ又は機種の各パチンコ機Pについて、該選択された内容で、集計表データに含まれる複数の遊技データ,及び該複数の遊技データの表示順序が設定されると共に、各遊技データが日報用の集計表データに含まれるか月報用の集計表データに含まれるかが設定される。
【0073】
この図7に示す例では、遊技場Aに設置されているタイプが第1種であるパチンコ機Pについて、第1に実特賞回数(図4のNo.6),第2に確変回数(同No.29),第3に特賞確率(同No.11),第4に差玉(同No.3),第5に出玉率(同No.4),第6にベース(同No.8),第7にスタート%(同No.10),及び第8に台売上(図5のNo.72)の各遊技データが設定されている。そして日報用の集計表データに含まれる遊技データとしては、第1〜第8の各遊技データが設定されているので、各遊技データがこの表示順序で集計表データに表示される。また月報用の集計表データに含まれる遊技データとしては、第4,第6,第7,及び第8の各遊技データが設定されているので、各遊技データがこの表示順序で集計表データに表示される。
【0074】
この図7における設定は、図11(a)に示すように、ハードディスク45に記憶される。具体的には、各遊技場に設置されている各タイプ又は各機種のパチンコ機P毎に、当該パチンコ機Pに対して作成される集計表データに含まれる複数の遊技データ,及び各遊技データが日報用の集計表データに含まれるか月報用の集計表データに含まれるかが記憶される。
【0075】
次に図8に示すように、ディスプレイ43及び入力装置44は営業機器グループ別集計表データ設定手段の一例であって、前記登録店舗情報データベース(図3を参照)に格納されている各登録店舗(遊技場)に対応した各種営業データ(遊技データ)の中から前記営業機器グループ設定手段により設定された営業機器グループに対して作成する集計表データに含まれる複数の営業データを設定するためのものであり、ここでは該営業機器グループである遊技島に対して作成する集計表データに含まれる複数の遊技データを、該集計表データに表示する表示順序を示すNo.と対応付けて、図4及び図5に示す遊技データ(即ち図3に示す登録店舗情報データベースに格納されている遊技データに基づいて集計される遊技データ)の中から選択して設定する。またディスプレイ43及び入力装置44は、前述の如く、日報・月報用集計表データ設定手段として機能するものである。
【0076】
具体的には、集計コンピュータ40において、カード会社の係員の操作により島別集計表データ設定モードが実行されると、図8に示す島別集計表データ設定画面がディスプレイ43に表示される。この画面では、遊技場IDを選択するためのコンボボックス,及び遊技島の島番号を選択するためのコンボボックスが表示されると共に、該選択された遊技場の遊技島について、該遊技島に対して作成される集計表データに含まれる複数の遊技データを前記図4及び図5に示す遊技データの中から選択して設定すると共に該遊技データの表示順序を設定するための複数(ここでは8つ)のコンボボックスと、各遊技データに対する「日報」チェックボックス及び「月報」チェックボックスが表示される。
【0077】
ここでカード会社の係員が入力装置44を操作することにより、遊技場IDを選択し、遊技島の島番号を選択すると共に、前記表示順序を示す各No.に対応する各コンボボックスに表示される前記図4及び図5に示す遊技データの中から必要項目を選択し、該選択された遊技データに対して「日報」チェックボックス及び「月報」チェックボックスの一方又は双方をチェックして、「設定」ボタンを操作すると、該選択された遊技場の遊技島について、該選択された内容で、集計表データに含まれる複数の遊技データ,及び該複数の遊技データの表示順序が設定されると共に、各遊技データが日報用の集計表データに含まれるか月報用の集計表データに含まれるかが設定される。
【0078】
この図8に示す例では、遊技場Aに設置されている島番号が1番島〜8番島である遊技島について、第1にアウト(図4のNo.2),第2にセーフ(同No.1),第3に差玉(同No.3),第4にベース(同No.8),第5にスタート%(同No.10),第6に台売上(図5のNo.72),第7に台割数(同No.73),及び第8に利益率(同No.79)の各遊技データが設定されている。そして日報用の集計表データに含まれる遊技データとしては、第1〜第8の各遊技データが設定されているので、各遊技データがこの表示順序で集計表データに表示される。また月報用の集計表データに含まれる遊技データとしては、第3〜第8の各遊技データが設定されているので、各遊技データがこの表示順序で集計表データに表示される。
【0079】
この図8における設定は、図11(b)に示すように、ハードディスク45に記憶される。具体的には、各遊技場に設置されている各遊技島毎に、当該遊技島に対して作成される集計表データに含まれる複数の遊技データ,及び各遊技データが日報用の集計表データに含まれるか月報用の集計表データに含まれるかが記憶される。
【0080】
次に図9に示すように、ディスプレイ43及び入力装置44は登録店舗グループ設定手段の一例であって、複数の登録店舗をグループ化するものであり、ここではチェーン店に属する各遊技場をグループ化して遊技場グループを設定する。またディスプレイ43及び入力装置44は、前記登録店舗グループ設定手段により設定された登録店舗グループについての集計表データの配信先を設定するものであり、ここでは前記遊技場グループを統轄するチェーン店本部60を、該遊技場グループについての集計表データの配信先として設定する。
【0081】
具体的には、集計コンピュータ40において、カード会社の係員の操作により遊技場グループ設定モードが実行されると、図9に示す遊技場グループ設定画面がディスプレイ43に表示される。この画面では、遊技場グループの名称を設定するための入力欄,及び該遊技場グループについての集計表データの配信先を設定するための入力欄が表示されると共に、該遊技場グループに属する遊技場(即ち該遊技場グループのチェーン店)を選択して設定するためのコンボボックスが表示される。
【0082】
ここでカード会社の係員が入力装置44を操作することにより、遊技場グループの名称を入力し、該遊技場グループについての集計表データの配信先を入力すると共に、各コンボボックスに表示される遊技場の中から該遊技場グループに属する遊技場を選択して、「設定」ボタンを操作すると、該選択された遊技場がグループ化されて、前記入力された名称の遊技場グループが設定されると共に、前記入力された配信先が該遊技場グループについての集計表データの配信先として設定される。
【0083】
この図9に示す例では、チェーン店に属する遊技場A,B,M,Pがグループ化されてXチェーンという名称の遊技場グループが設定されていると共に、該遊技場グループを統轄するチェーン店本部60が前記配信先として設定されている。この図9における設定は、図示しないが、ハードディスク45に記憶される。
【0084】
そして図10に示すように、ディスプレイ43及び入力装置44は登録店舗グループ別集計表データ設定手段の一例であって、前記登録店舗グループ設定手段により設定された登録店舗グループに属する各登録店舗に対して作成される集計表データに含まれる複数の営業データを設定するためのものであり、ここでは前記遊技場グループに属する各遊技場に対して作成する集計表データに含まれる複数の遊技データを、該集計表データに表示する表示順序を示すNo.と対応付けて、図4及び図5に示す遊技データ(即ち図3に示す登録店舗情報データベースに格納されている遊技データに基づいて集計される遊技データ)の中から選択して設定する。即ち該集計表データに含まれる複数の遊技データを、各遊技場毎に個別に設定するのではなく統一的に設定し、かつ遊技データの表示順序も統一的に設定する。
【0085】
具体的には、集計コンピュータ40において、カード会社の係員の操作により遊技場グループ別集計表データ設定モードが実行されると、図10に示す遊技場グループ別集計表データ設定画面がディスプレイ43に表示される。この画面では、遊技場グループを選択するためのコンボボックスが表示されると共に、該選択された遊技場グループについて、該遊技場グループに属する各遊技場に対して作成される集計表データに含まれる複数の遊技データを前記図4及び図5に示す遊技データの中から選択して設定すると共に該遊技データの表示順序を統一的に設定するための複数(ここでは8つ)のコンボボックスが表示される。
【0086】
ここでカード会社の係員が入力装置44を操作することにより、遊技場グループを選択すると共に、前記表示順序を示す各No.に対応する各コンボボックスに表示される前記図4及び図5に示す遊技データの中から必要項目を選択して、「設定」ボタンを操作すると、該選択された遊技場グループについて、該選択された内容で複数の遊技データ,及び該複数の遊技データの表示順序が統一的に設定される。
【0087】
この図10に示す例では、Xチェーンという名称の遊技場グループについて、第1にCR売上(図5のNo.71),第2に現金売上(同No.70),第3に台売上(同No.72),第4に台割数(同No.73),第5に台粗利益(同No.77),第6に利益率(同No.79),第7に差玉(図4のNo.3),及び第8に出玉率(同No.4)の各遊技データが統一的に設定されていると共に、各遊技データがこの第1〜第8の表示順序で集計表データに統一的に表示されるように設定されている。この図10における設定は、図示しないが、ハードディスク45に記憶される。
【0088】
ここで前記制御部42は集計表データ作成手段の一例であって、前記図6〜図10に示す集計表データ作成内容設定手段により設定された各登録店舗の処理内容に応じて、当該各登録店舗に対する集計表データの作成を実行するものである。
【0089】
まず、ある遊技場(例えば遊技場A)に対する日報用の台別集計表データの作成を実行する場合には、ハードディスク45で図11(a)に示すようにして記憶されている当該遊技場の台別集計表データ設定に基づいて以下のような処理を行い、図12(a)に示す日報用の台別集計表データを作成する。まず当該遊技場の台別集計表データ設定に基づいて、ハードディスク45で記憶されている当該遊技場の遊技データの中から、集計表データの作成対象となるタイプ又は機種に属するパチンコ機P(ここでは第1種のパチンコ機P)について、日報用の集計表データの作成に必要な遊技データを抽出する。次に当該遊技場の台別集計表データ設定と該抽出された遊技データとに基づいて、前記作成対象となるタイプ又は機種に属するパチンコ機Pについて設定されている複数の遊技データ(ここでは実特賞回数,確変回数,特賞確率,差玉,出玉率,ベース,スタート%,及び台売上)を前記図4及び図5に示す計算式に従って各パチンコ機P毎に算出すると共に、各遊技データの合計及び/又は平均を算出する。そして当該遊技場の台別集計表データ設定に基づいて、該算出された各パチンコ機P毎の各遊技データ,及び該算出された合計及び/又は平均の各遊技データを、前記設定されている表示順序で表示して、図12(a)に示す日報用の台別集計表データを作成する。なお図示しないが、遊技場A以外の各遊技場に対する日報用の台別集計表データの作成も、同様にして実行される。
【0090】
また、ある遊技場(例えば遊技場A)に対する月報用の台別集計表データの作成を実行する場合には、前記図12(a)の説明において、日報用の集計表データの作成に必要な遊技データに代えて、月報用の集計表データの作成に必要な遊技データを抽出し、以下同様の処理を行って、図13(a)に示す月報用の台別集計表データを作成する。この月報用の台別集計表データには、遊技データとして、差玉,ベース,スタート%,及び台売上が含まれる。なお図示しないが、遊技場A以外の各遊技場に対する月報用の台別集計表データの集計処理も、同様にして実行される。
【0091】
即ち、ここでの集計表データ作成手段として機能する制御部42は、前記各営業機器(パチンコ機P)に対して、前記図7に示す営業機器別集計表データ設定手段により設定された営業データ(遊技データ)を含む集計表データの作成を実行するものであり、また同図7に示す日報・月報用集計表データ設定手段により設定された営業データを含む日報用の集計表データ及び月報用の集計表データの作成を実行するものである。
【0092】
また、ある遊技場(例えば遊技場A)に対する日報用の島別集計表データの作成を実行する場合には、ハードディスク45で記憶されている当該遊技場の遊技機設定(図6を参照),及び図11(b)に示すようにして記憶されている当該遊技場の島別集計表データ設定に基づいて以下のような処理を行い、図12(b)に示す日報用の島別集計表データを作成する。まず当該遊技場の遊技機設定及び島別集計表データ設定に基づいて、ハードディスク45で記憶されている当該遊技場の遊技データの中から、集計対象となる遊技島に設置されているパチンコ機P(ここでは島番号が1番島〜8番島である遊技島に設置されているパチンコ機P)について、日報用の集計表データの作成に必要な遊技データを抽出する。次に当該遊技場の島別集計表データ設定と該抽出された遊技データとに基づいて、前記集計対象となる遊技島について設定されている複数の遊技データ(ここではアウト,セーフ,差玉,ベース,スタート%,台売上,台割数,及び利益率)を前記図4及び図5に示す計算式に従って各パチンコ機P毎に算出し、該算出された各遊技データを各遊技島毎に集計すると共に、各遊技データの合計及び/又は平均を算出する。そして当該遊技場の島別集計表データ設定に基づいて、該集計された各遊技島毎の各遊技データ,及び該算出された合計及び/又は平均の各遊技データを、前記設定されている表示順序で表示して、図12(b)に示す日報用の島別集計表データを作成する。なお図示しないが、遊技場A以外の各遊技場に対する日報用の島別集計表データの作成も、同様にして実行される。
【0093】
また、ある遊技場(例えば遊技場A)に対する月報用の島別集計表データの作成を実行する場合には、前記図12(b)の説明において、日報用の集計表データの作成に必要な遊技データに代えて、月報用の集計表データの作成に必要な遊技データを抽出し、以下同様の処理を行って、図13(b)に示す月報用の島別集計表データを作成する。この月報用の島別集計表データには、遊技データとして、差玉,ベース,スタート%,台売上,台割数,及び利益率が含まれる。なお図示しないが、遊技場A以外の各遊技場に対する月報用の島別集計表データの集計処理も、同様にして実行される。
【0094】
即ち、ここでの集計表データ作成手段として機能する制御部42は、前記図6に示す営業機器グループ設定手段により設定された各営業機器グループ(遊技島)に対して、前記図8に示す営業機器グループ別集計表データ設定手段により設定された営業データ(遊技データ)を含む集計表データの作成を実行するものであり、また同図8に示す日報・月報用集計表データ設定手段により設定された営業データを含む日報用の集計表データ及び月報用の集計表データの作成を実行するものである。
【0095】
さらに、ある遊技場グループ(例えばXチェーン)に対する遊技場グループ別集計表データの作成を実行する場合には、ハードディスク45で記憶されている当該遊技場グループの遊技場グループ設定(図9を参照)及び当該遊技場グループの遊技場グループ別集計表データ設定(図10を参照)に基づいて以下のような処理を行い、図14に示す遊技場グループ別集計表データを作成する。まず当該遊技場グループの遊技場グループ設定及び遊技場グループ別集計表データ設定に基づいて、ハードディスク45で記憶されている当該遊技場グループに属する各遊技場の遊技データを抽出する。次に当該遊技場グループの遊技場グループ別集計表データ設定と該抽出された遊技データとに基づいて、当該遊技場グループについて設定されている複数の遊技データ(ここではCR売上,現金売上,台売上,台割数,台粗利益,利益率,差玉,及び出玉率)を前記図4及び図5に示す計算式に従って各パチンコ機P毎に算出し、該算出された各遊技データを各遊技場毎に集計すると共に、各遊技データの合計及び/又は平均を算出する。そして当該遊技場グループの遊技場グループ別集計表データ設定に基づいて、該集計された各遊技場毎の各遊技データ,及び該算出された合計及び/又は平均の各遊技データを、前記設定されている表示順序で統一的に表示して、図14に示す遊技場グループ別集計表データを作成する。なお図示しないが、Xチェーン以外の各遊技場グループに対する遊技場グループ別集計表データの作成も、同様にして実行される。
【0096】
即ち、ここでの集計表データ作成手段として機能する制御部42は、前記図9に示す登録店舗グループ設定手段により設定された登録店舗グループ(遊技場グループ)に属する各登録店舗(遊技場)に対して、前記図10に示す登録店舗グループ別集計表データ設定手段により設定された営業データ(遊技データ)を含む集計表データの作成を実行するものである。
【0097】
また前記通信部41は集計表データ配信手段の一例であって、前記集計表データ作成手段により作成された各登録店舗の集計表データ(図12及び図13を参照)を、当該各登録店舗の関係者が閲覧できるように配信するものであり、ここでは登録店舗である各遊技場の集計表データを、当該遊技場に設置されている場内コンピュータ30,及び/又は当該遊技場関係者が操作可能なパソコン3aや携帯端末3bに対して配信する。また集計表データ配信手段として機能する通信部41は、予め定められた時間間隔(例えば2時間毎)及び/又は登録店舗の関係者である遊技場関係者からの閲覧要求に応じて、前記集計表データ作成手段により作成された各登録店舗の集計表データ配信するものである。
【0098】
なお集計表データ配信手段として機能する通信部41は、前記集計表データ作成手段により作成された前記登録店舗グループである遊技場グループについての集計表データ(図14を参照)を、図9に示すようにして設定された当該遊技場グループのチェーン店本部60に対して配信する。
【0099】
次に、図12〜図14を参照して、店舗データ集計システム1の作用について説明する。まず台端末10においては、前述の如く、パチンコ機P及び玉貸ユニットU等から遊技データが収集され、該収集された遊技データが図2に示すように営業データ集計値として集計され、予め定められた送信時期(例えば遊技場の営業開始から5分間隔)が来ると、該集計された営業データ集計値と台端末番号と接続端子名とを含む営業データ集計情報が、中継コンピュータ20及び場内コンピュータ30を介して集計コンピュータ40に対して送信される。集計コンピュータ40においては、該送信されてきた営業データ集計情報に基づいて、図3に示すようにして遊技データの更新処理が行われる。
【0100】
この集計コンピュータ40においては、予め定められた時間間隔(例えば2時間毎)になったとき,遊技場関係者からの要求(即ち遊技場に設置されている場内コンピュータ30,又は遊技場関係者が操作可能なパソコン3aや携帯端末3bからの要求)があったとき,及び遊技場の営業終了後に、前述の如く、図11に示すようにして記憶されている各遊技場の集計表データ設定(台別集計表データ設定,島別集計表データ設定)に基づいて、図12(a)に示す日報用の台別集計表データ,及び図12(b)に示す日報用の島別集計表データが作成され、該作成された日報用の集計表データが、当該遊技場に設置されている場内コンピュータ30,及び/又は当該遊技場関係者が操作可能なパソコン3aや携帯端末3bに対して配信される。場内コンピュータ30,パソコン3a,及び携帯端末3bにおいては、該配信されてきた日報用の集計表データが各ディスプレイに表示される。
【0101】
このように、集計コンピュータ40において、集計表データ配信手段(通信部41)により、予め定められた時間間隔及び/又は遊技場関係者からの閲覧要求に応じて、各遊技場の集計表データが配信されるので、各遊技場関係者は、当該遊技場の営業中においても集計表データを入手して、現在の自店舗の状況を確認できる。なお時間間隔は、場内コンピュータ30において任意に設定変更可能である。また遊技場の営業終了後にも、各遊技場の集計表データが配信されるので、1日を通算した集計表データを入手して、当日の自店舗の状況を確認できる。
【0102】
また集計コンピュータ40においては、ある月(ここでは7月)の末日になると、前述の如く、図11に示すようにして記憶されている各遊技場の集計表データ設定(台別集計表データ設定,島別集計表データ設定)に基づいて、図13(a)に示す月報用の台別集計表データ,及び図13(b)に示す月報用の島別集計表データが作成され、該作成された月報用の集計表データが、当該遊技場に設置されている場内コンピュータ30,及び/又は当該遊技場関係者が操作可能なパソコン3aや携帯端末3bに対して配信される。場内コンピュータ30,パソコン3a,及び携帯端末3bにおいては、該配信されてきた月報用の集計表データが各ディスプレイに表示される。
【0103】
このように、各遊技場の遊技データの集計処理を行う集計コンピュータ40において、集計表データ作成内容設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)により、各遊技場関係者が要求する集計表データの作成に関わる処理内容を設定することができ、集計表データ作成手段(制御部42)により、該設定された処理内容に応じて各遊技場に対する集計表データの作成が実行され、集計表データ配信手段(通信部41)により、該作成された集計表データを各遊技場関係者が閲覧できるように配信するように構成したので、各遊技場関係者の要求に沿った集計表データを配信できる。
【0104】
また営業機器グループ設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)により、各遊技場関係者が遊技場データをグループ化して確認したいパチンコ機Pを設定することができると共に、営業機器別集計表データ設定手段,営業機器グループ別集計表データ設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)により、集計表データにおいて遊技場関係者が確認したい遊技データを台別,島別に設定することができるので、台別,島別に遊技場関係者の要求に沿った集計表データを作成して配信できる。
【0105】
また日報・月報用集計表データ設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)により、日報用の集計表データにおいて各遊技場関係者が確認したい遊技データを設定できると共に、月報用の集計表データにおいて各遊技場関係者が確認したい遊技データを設定できるので、日報及び月報のそれぞれについて各遊技場関係者の要求に沿った集計表データを作成して配信できる。
【0106】
さらに集計コンピュータ40においては、前述の如く、ハードディスク45で記憶されている各遊技場グループの遊技場グループ別集計表データ設定(図10を参照)に基づいて、図14に示す遊技場グループ別集計表データが作成され、該作成された遊技場グループ別集計表データが当該遊技場グループのチェーン店本部60に対して配信される。チェーン店本部60においては、該配信されてきた遊技場グループ別集計表データがディスプレイに表示される。
【0107】
このように、集計コンピュータ40において、登録店舗グループ設定手段(ディスプレイ43及び入力装置44)により、遊技データをグループ化して確認したい遊技場(例えばチェーン店)を設定することができると共に、登録店舗グループ別集計表データ設定手段により、集計表データにおいて該チェーン店の本部が確認したい遊技データを遊技場グループ別に設定することができるので、遊技場グループ別に該本部の要求に沿った集計表データを作成して配信できる。
【0108】
最後に、本発明の変形例について説明する。
【0109】
上記の実施形態では、登録店舗が遊技場である例について説明したが、これに限らず、該登録店舗は、例えばカジノや、ゲームセンターや、自動販売機及びコインランドリー等の無人販売店や、インターネットカフェや、病院や、美容院等であっても良い。
【0110】
ここで登録店舗がカジノである場合には、前記営業機器は、例えばスロットマシン等のカジノマシンであり、前記営業データは、例えば該カジノマシンにおける配当,稼働率,売上等に関するデータである。また登録店舗がゲームセンターである場合には、例えば格闘ゲーム等のゲームマシンであり、前記営業データは、例えば該ゲームマシンにおける最高得点,最高クリアステージ,稼働率,売上等に関するデータである。また登録店舗が無人販売店やインターネットカフェである場合には、前記営業機器は、該登録店舗に設置される端末(即ち自動販売機,コイン式洗濯機,パソコン等)であり、前記営業データは、例えば該端末における稼働率,売上等に関するデータである。また登録店舗が病院や美容院である場合には、前記営業機器は、該登録店舗に設置される施術機器(即ち医療機器,美容機器等)であり、前記営業データは、例えば該施術機器における稼働率に関するデータである。
【0111】
上記の実施形態では、遊技場の営業中において稼働する営業機器がパチンコ機Pである例について説明したが、これに限らず、該営業機器は、例えばプリペイドカードを販売するカード販売機や、遊技者に付与されたパチンコ玉を計数する計数機等であっても良い。ここで営業機器がカード販売機である場合には、前記営業データは、例えば受け付けた貨幣の金種,販売したプリペイドカードの金種,販売金額等に関するデータである。また営業機器が計数機である場合には、前記営業データは、パチンコ玉の計数値に関するデータである。
【0112】
上記の実施形態では、図1に示すように、集計コンピュータ40とウェブサーバ50及びチェーン店本部60とが直接的に接続されている例について説明したが、これに限らず、該集計コンピュータ40とウェブサーバ50及びチェーン店本部60とはインターネット2を介して接続されるものであっても良い。また集計コンピュータ40が設置されるのは、カード会社でなくても良い。さらにウェブサーバ50は、各遊技場内に設けられるものでも良い。
【0113】
上記の実施形態では、店舗内端末が台端末10である例について説明したが、これに限らず、該店舗内端末は、例えば中継コンピュータ20や場内コンピュータ30であっても良い。また店舗内端末がそれぞれ個別のIPアドレスを有し、集計コンピュータ40がインターネット2を介して該店舗内端末に直接アクセスして遊技データを収集するように構成しても良い。
【0114】
上記の実施形態では、リセット手段(台端末10)において、営業データ集計情報を送信済であることを条件として、図2に示す営業データ集計値がリセットされる例について説明したが、これに限らず、営業データ集計情報を集計コンピュータ40に対して送信した後、該集計コンピュータ40から営業データ集計情報を受信した旨の応答があったことを条件として、営業データ集計値がリセットされるようにしても良い。即ち、営業データ集計値は、少なくとも営業データ集計情報送信手段により営業データ集計情報を送信済であることを条件としてリセットされれば良い。
【0115】
上記の実施形態では、図6に示すように、営業機器グループとして遊技島が設定される例について説明したが、これに限らず、該営業機器グループとして、パチンコ機Pのタイプや機種も設定されるようにしても良い。また図6に示すように、集計コンピュータ40のディスプレイ43及び入力装置44により営業機器グループの設定が行われるものには限られず、場内コンピュータ30において営業機器グループの設定が行われ、該設定が集計コンピュータ40に対して送信されて、集計コンピュータ40において設定されるようにしても良い。
【0116】
上記の実施形態では、集計表データ作成手段(制御部42)により作成された各遊技場の集計表データ(図12及び図13を参照)が、集計表データ配信手段である通信部41によって当該遊技場に設置されている場内コンピュータ30に対して配信されることにより、「当該遊技場の関係者が閲覧できるように配信」される例について説明したが、これに限らず、「当該遊技場の関係者が閲覧できるように配信」とは、例えば各遊技場の集計表データをウェブサーバ50に配信し、該ウェブサーバ50にアクセスした遊技場の関係者が閲覧できるようにするものであっても良く、また各遊技場の集計表データを遊技場の関係者宛に電子メールで送信するものであっても良い。また上記の実施形態では、集計表データが、場内コンピュータ30,及びパソコン3aや携帯端末3bの双方に配信される例について説明したが、いずれか一方のみに配信されるものでも良い。
【0117】
上記の実施形態では、集計表データ作成手段(制御部42)により作成された遊技場グループ別集計表データ(図14を参照)が、集計表データ配信手段である通信部41によってチェーン店本部60に対して配信される例について説明したが、これに限らず、例えば該遊技場グループ別集計表データをウェブサーバ50に配信し、該ウェブサーバ50にアクセスしたチェーン店本部60の関係者が閲覧できるようにするものであっても良く、また遊技場グループ別集計表データをチェーン店本部60の関係者宛に電子メールで送信するものであっても良い。
【0118】
上記の実施形態では、図12〜図14に示すように、集計表データが帳票形式である例について説明したが、これに限らず、該集計表データはグラフ形式であっても良い。
【0119】
上記の実施形態では、図12,及び図14に示すように、集計表データが本日のデータである例について説明したが、これに限らず、該集計表データは、過去のデータであっても良い。
【0120】
上記の実施形態では、登録店舗の関係者(遊技場関係者)が集計表データを閲覧可能である例について説明したが、これに限らず、遊技者も集計表データを閲覧可能であるように構成しても良く、この場合には、集計表データを遊技場に配信し、該遊技場内に設けられ遊技者が操作可能な端末(前記玉貸ユニットUやキオスク端末等)で集計表データが表示されるようにしても良く、また集計表データをウェブサーバ50に配信し、該ウェブサーバ50にアクセスした遊技者が集計表データを閲覧できるようにしても良く、また集計表データを遊技者が操作可能なパソコンや携帯端末に送信するようにしても良い。また、この場合には、集計表データに含まれる各営業データ(遊技データ)に対して、公開を許容するか否かを設定し、公開を許容すると設定された営業データのみを閲覧できるようにしても良い。さらに、この場合には、アクセス権を有するアクセス者(例えば当該遊技場について会員登録を行った遊技者である会員遊技者)のみに公開を許容する営業データと、アクセス権の有無に拘わらず公開を許容する営業データと、を設定するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0121】
【図1】図1は本発明に係る店舗データ集計システムの一例を表す機能ブロック図である。
【図2】図2は台端末において集計される遊技データの一例を表す図である。
【図3】図3は集計コンピュータのデータ格納領域に格納される遊技データの一例を表す図であり、(a)は遊技場の営業中における遊技データ,(b)は遊技場の営業終了後における遊技データである。
【図4】図4は集計コンピュータにおいて集計処理される営業データの一例を表す図である。
【図5】図5は図4に続く図である。
【図6】図6は集計コンピュータのディスプレイに表示される遊技機設定画面の一例を表す図である。
【図7】図7は集計コンピュータのディスプレイに表示される台別集計表データ設定画面の一例を表す図である。
【図8】図8は集計コンピュータのディスプレイに表示される島別集計表データ設定画面の一例を表す図である。
【図9】図9は集計コンピュータのディスプレイに表示される遊技場グループ設定画面の一例を表す図である。
【図10】図10は集計コンピュータのディスプレイに表示される遊技場グループ別集計表データ設定画面の一例を表す図である。
【図11】図11は集計コンピュータのハードディスクに記憶される遊技場別集計表データ設定一覧の一例を表す図であり、(a)は台別集計表データ,(b)は島別集計表データである。
【図12】図12は遊技場関係者に配信される日報用の集計表データの一例を表す図であり、(a)は台別集計表データ,(b)は島別集計表データである。
【図13】図13は遊技場関係者に配信される月報用の集計表データの一例を表す図であり、(a)は台別集計表データ,(b)は島別集計表データである。
【図14】図14はチェーン店本部に配信される遊技場グループ別集計表データの一例を表す図である。
【符号の説明】
【0122】
1…店舗データ集計システム
10…台端末
40…集計コンピュータ
41…通信部
42…制御部
43…ディスプレイ
44…入力装置
45…ハードディスク
P…パチンコ機
U…玉貸ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各登録店舗に設置され、該登録店舗の営業中において発生する各種営業データを収集する一又は複数の店舗内端末と、
該店舗内端末により収集された各種営業データを各登録店舗から収集すると共に、該収集した各種営業データを当該各登録店舗に対する営業データとして集計処理を行う集計コンピュータと、
からなる店舗データ集計システムであって、
前記店舗内端末は、
前記集計コンピュータに対するデータの送信時期が来るまでの間に発生した前記各種営業データを、営業データの種類毎に営業データ集計値として集計する営業データ集計手段と、
前記送信時期が来ると、該営業データ集計手段により集計した営業データ集計値と、各店舗内端末を個々に識別可能な情報として自身に設定された店舗内端末識別情報と、を含む営業データ集計情報を前記集計コンピュータに対して送信する営業データ集計情報送信手段と、
少なくとも該営業データ集計情報送信手段により営業データ集計情報を送信済であることを条件として、前記営業データ集計手段による営業データ集計値をリセットするリセット手段と、を備え、
前記集計コンピュータは、
各登録店舗を個々に識別可能な情報として各登録店舗に設定された登録店舗識別情報と、当該各登録店舗に設置されている店舗内端末の前記店舗内端末識別情報とを対応付けると共に、該店舗内端末識別情報と対応付けて、営業データの種類毎に各種営業データを格納するデータ格納領域が設定された登録店舗情報データベースと、
前記営業データ集計情報送信手段により送信された営業データ集計情報を受信する営業データ集計情報受信手段と、
該営業データ集計情報受信手段により受信した営業データ集計情報に基づいて、前記登録店舗情報データベースより店舗内端末識別情報を特定すると共に、該特定した店舗内端末識別情報に対応するデータ格納領域において営業データの種類毎に格納されている各種営業データの更新処理を行う登録店舗情報更新手段と、
前記登録店舗情報データベースに格納されている各登録店舗に対応した各種営業データに基づいて作成される集計表データの作成に関わる処理内容を各登録店舗に対して設定する集計表データ作成内容設定手段と、
該集計表データ作成内容設定手段により設定された各登録店舗の処理内容に応じて、当該各登録店舗に対する集計表データの作成を実行する集計表データ作成手段と、
該集計表データ作成手段により作成された各登録店舗の集計表データを、当該各登録店舗の関係者が自店舗の集計表データとして閲覧できるように配信する集計表データ配信手段と、
を備えることを特徴とする店舗データ集計システム。
【請求項2】
請求項1に記載した店舗データ集計システムであって、
前記登録店舗には、該登録店舗の営業中において稼働する営業機器が複数設置され、
前記店舗内端末は、前記各営業機器に対する各種営業データを収集し、
前記営業データ集計手段は、前記営業データ集計値を各営業機器毎に集計し、
前記営業データ集計情報送信手段は、該営業データ集計手段により各営業機器毎に集計した営業データ集計値を含む営業データ集計情報を送信する際に、該営業機器を個々に識別可能な情報として設定された営業機器識別情報をさらに含めて送信し、
前記登録店舗情報データベースは、前記営業機器識別情報とさらに対応付けて、前記各種営業データを格納する前記データ格納領域を設定し、
前記登録店舗情報更新手段は、前記営業データ集計情報受信手段により受信した営業データ集計情報に基づいて、前記登録店舗情報データベースより営業機器識別情報を特定すると共に、該特定した営業機器識別情報に対応するデータ格納領域において前記営業データの種類毎に格納されている各種営業データの更新処理を行い、
前記集計表データ作成内容設定手段による処理内容には、
前記登録店舗情報データベースに格納されている各登録店舗に対応した各種営業データの中から各営業機器に対して作成する集計表データに含まれる複数の営業データを設定するための営業機器別集計表データ設定手段と、
前記各営業機器をグループ別に振り分け設定するための営業機器グループ設定手段と、
前記登録店舗情報データベースに格納されている各登録店舗に対応した各種営業データの中から該営業機器グループ設定手段により設定された営業機器グループに対して作成される集計表データに含まれる複数の営業データを設定するための営業機器グループ別集計表データ設定手段と、を含み、
前記集計表データ作成手段は、前記各営業機器に対して、前記営業機器別集計表データ設定手段により設定された営業データを含む集計表データの作成を実行すると共に、前記営業機器グループ設定手段により設定された各営業機器グループに対して、前記営業機器グループ別集計表データ設定手段により設定された営業データを含む集計表データの作成を実行することを特徴とする店舗データ集計システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載した店舗データ集計システムであって、
前記集計表データ作成内容設定手段による処理内容には、
複数の登録店舗をグループ化する登録店舗グループ設定手段と、
該登録店舗グループ設定手段により設定された登録店舗グループに属する各登録店舗に対して作成される集計表データに含まれる複数の営業データを設定するための登録店舗グループ別集計表データ設定手段と、を含み、
前記集計表データ作成手段は、前記登録店舗グループ設定手段により設定された登録店舗グループに属する各登録店舗に対して、前記登録店舗グループ別集計表データ設定手段により設定された営業データを含む集計表データの作成を実行することを特徴とする店舗データ集計システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1つに記載した店舗データ集計システムであって、
前記集計表データ配信手段は、予め定められた時間間隔及び/又は前記登録店舗の関係者からの閲覧要求に応じて、前記集計表データ作成手段により作成された各登録店舗の集計表データを配信することを特徴とする店舗データ集計システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つに記載した店舗データ集計システムであって、
前記集計表データ作成内容設定手段による処理内容には、前記登録店舗の1日の営業終了後に作成される日報用の集計表データに含まれる複数の営業データを設定すると共に、前記登録店舗の1月の営業終了後に作成される月報用の集計表データに含まれる複数の営業データを設定する日報・月報用集計表データ設定手段を含み、
前記集計表データ作成手段は、該日報・月報用集計表データ設定手段により設定された営業データを含む日報用の集計表データ及び月報用の集計表データの作成を実行することを特徴とする店舗データ集計システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−39715(P2006−39715A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−215474(P2004−215474)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)