説明

座席管理装置および座席管理方法

【課題】不適切な利用者が指定席に着席することをより容易に防止すること。
【解決手段】映画館11に入場する入場チケットに記載される入場チケット情報を入出場管理システム7から収集するステップと、複数の座席8−1〜8−nのうちのその入場チケット情報が示す入場座席を着席可能にするステップと、映画館11から退場する退場チケット5に記載される退場チケット情報を入出場管理システム7から収集するステップと、複数の座席8−1〜8−nのうちのその退場チケット情報が示す退場座席を着席不可能にするステップと、複数の座席8−1〜8−nのうちの着席座席に配置される着席チケットに記載される着席チケット情報を収集するステップと、その着席座席がその着席チケット情報に対応しているかどうかを、その着席座席に配置される出力装置に案内させるステップとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、座席管理装置および座席管理方法に関し、特に、利用者が指定席を不適切に利用することを防止する座席管理装置および座席管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
座席が指定されたチケットを発行することにより、そのチケットを携帯する利用者にその座席に着席することを保障する座席指定が知られている。例えば新幹線では、座席の不正使用や誤着席を管理するために、利用客に対し、指定席の検札を行っていた。また、映画館などでは、特に利用状況は管理されず、ユーザ同士での指摘でしか不正使用や誤着席は発覚しなかった。不正利用を防ぐためには、直接人が介在しなければならず、また、座ることは可能なので誤着席を防止することもできず問題である。利用者が指定席を不適切に利用することを防止することが望まれている。
【0003】
特開2004−151974号公報には、座席に座っているユーザが正当な切符を保持しているか否かを自動的に管理する座席管理用シートが開示されている。その座席管理用シートは、切符に付されたICタグが記憶する切符情報を読み取るICタグ読取装置と、座面下部に設置され、着席者の重量を感知して重量情報を出力する重量センサと、その重量センサが出力する重量情報を記憶する重量情報記憶部と、各座席に付された座席番号を記憶する座席番号記憶部と、その切符情報及びその重量情報並びにその座席番号の座席管理を行う座席管理サーバに送信する送信部とを具備することを特徴としている。
【0004】
特開2005−050243号公報には、IDチップ付搭乗券を用いて、乗客(搭乗客)の手を煩わすことなく、且つ乗務員が全乗客の着席状況を目視で一々確認しないでも、各乗客が航空機の指定の座席に不正着席乃至誤着席することなく、正常に着席しているかどうかを確認し、表示するようにした航空機座席着席確認方法が開示されている。その航空機座席着席確認方法は、チェックイン時にICチップ付予約搭乗券から予約搭乗券番号と座席番号その他の情報(個人情報、搭乗情報等)等を含むチェックイン情報を読取り登録する第1ステップと、機内の各座席の非接触式ICチップ付搭乗券読取装置により当該座席に着席した乗客のICチップ付搭乗券から搭乗券番号その他の情報(個人情報、搭乗情報等)を読取り当該座席番号と共に登録する第2ステップと、出発直前に、その登録した座席毎のチェックイン時の予約搭乗券番号と着席した乗客の搭乗券番号とを照合して両者が一致していない座席番号を摘出する第3ステップと、摘出の有無に応じてその旨を表示する第4ステップと、からなることを特徴としている。
【0005】
特開2008−293072号公報には、列車乗務員を介した検札行為における煩雑さを解消するとともに、不正な座席利用を排除することが可能となる自動検札システムが開示されている。その自動検札システムは、列車の座席予約を受け付けて予約データを管理する座席予約サーバと、列車内に設けられ、乗車券の検札を行う列車内サーバと、がネットワークを介して接続された自動検札システムであって、乗車券として機能し、乗客が指定した座席に関するデータを座席データとして記憶する座席データ記憶手段と、座席に設けられ、その列車内サーバと接続され、その座席データ記憶手段に記憶されたその座席データを読み取る第1の読み取り手段と、座席に設けられ、その列車内サーバと接続され、乗客の座席利用を制限する座席利用制限手段とを有している。その座席予約サーバは、その予約データをその列車内サーバへ送信し、その第1の読み取り手段は、読み取ったその座席データをその列車内サーバへ送信し、その列車内サーバは、その第1の読み取り手段からその座席データを受信したとき、その予約データとその座席データとを照合し、両データが一致した場合は検札完了データをその座席利用制限手段に送信し、その座席利用制限手段は、その列車内サーバからその検札完了データを受信したとき、座席の利用制限を解除することを特徴としている。
【0006】
特開2002−063301号公報には、費用負担の増加やサービス低下を招くことなく、指定座席の占有状況を、車掌が保持する携帯機器や地上に設置された表示装置などに表示することを可能とする情報表示システムが開示されている。その情報表示システムは、利用者にチケットを配付し、該利用者は該チケットにしたがって所定の場所に出向いてサービスを受ける場合に各種情報を表示する情報表示システムであって、利用者がサービスを受けるときに出向くべき場所の情報を記憶し該情報を非接触で読みとり可能な電子タグを添付したチケットと、そのサービスを受ける所定の場所の周辺に設置した、その電子タグに記憶した情報を非接触で読み取り可能な、複数の読み取り手段と、その複数の読み取り手段のうちのどの読み取り手段でその電子タグの情報を読み取ったかに基づいて、その電子タグの存在する位置を認識する位置認識手段と、その読み取り手段でその電子タグから読み取った場所の情報とその位置認識手段で認識した電子タグの存在する位置とを照合する手段と、その照合の結果、その電子タグがそのサービスを受ける適正な場所にあること、または誤った場所にあることを表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
特開2009−193251号公報には、低コストで利便性の高い予約管理システムが開示されている。その予約管理システムは、座席の予約情報を記憶する予約管理手段と、利用者が所持している携帯端末に記憶されている情報に基づいて施設への入場を制御する入場制御手段と、この入場制御手段によりその施設に入場させた利用者に関する入場履歴情報を記録するゲート管理手段と、その予約管理手段により記憶されている予約情報が予約時刻に応じた所定時間に達した場合に、そのゲート管理手段により記録されている入場履歴情報に基づいて当該予約情報の利用者が当該施設内に入場済みであるか否かを判断する判断手段と、この判断手段によりその施設内に入場済みであると判断された利用者が所持している携帯端末から位置情報を取得する位置取得手段と、この位置取得手段により取得した位置情報に基づいて当該利用者が予約した座席の近傍に存在するか否かにより当該利用者が予約した座席を利用しているか否かを確認する確認手段とを有することを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−151974号公報
【特許文献2】特開2005−050243号公報
【特許文献3】特開2008−293072号公報
【特許文献4】特開2002−063301号公報
【特許文献5】特開2009−193251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
利用制限機能が座れなくしていることにより誤着席や不正利用を防ぐ場合、この利用制限機能を解除するためには、利用前にICタグを座席に翳す必要がある。これでは、列車乗車時等、混雑が予想される状況において、座席に座る前に操作を求められ、ユーザビリティの観点から好ましくなく問題である。
【0010】
本発明の課題は、不適切な利用者が指定席に着席することをより容易に防止する座席管理装置および座席管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による座席管理装置は、入場チケット情報収集部と利用制限解除部と退場チケット情報収集部と利用制限部と着席チケット情報収集部と利用状態案内部とを具備する。その入場チケット情報収集部は、出入り口を通過するチケットからチケット情報を読みだす出入り口リーダから、その出入り口を介して管理区域に入場する入場チケットに記載される入場チケット情報をその出入り口リーダから収集する。その利用制限解除部は、その管理区域に配置される複数の座席のうちのその入場チケット情報が示す入場座席が着席可能になるように、その入場座席を制御する。その退場チケット情報収集部は、その出入り口を介してその管理区域から退場する退場チケットに記載される退場チケット情報をその出入り口リーダから収集する。その利用制限部は、その複数の座席のうちのその退場チケット情報が示す退場座席が着席不可能になるように、その退場座席を制御する。その着席チケット情報収集部は、その複数の座席に配置されるチケットからチケット情報をそれぞれ読みだす複数の着席リーダから、その複数の座席のうちの着席座席に配置される着席チケットに記載される着席チケット情報を収集する。その利用状態案内部は、その着席座席がその着席チケット情報に対応しないときに、その着席チケットが不適切であることが案内されるように、その着席座席に配置される出力装置を制御する。
【0012】
本発明による座席管理方法は、出入り口を通過するチケットからチケット情報を読みだす出入り口リーダから、その出入り口を介して管理区域に入場する入場チケットに記載される入場チケット情報をその出入り口リーダから収集するステップと、その管理区域に配置される複数の座席のうちのその入場チケット情報が示す入場座席が着席可能になるように、その入場座席を制御するステップと、その出入り口を介してその管理区域から退場する退場チケットに記載される退場チケット情報をその出入り口リーダから収集するステップと、その複数の座席のうちのその退場チケット情報が示す退場座席が着席不可能になるように、その退場座席を制御するステップと、その複数の座席に配置されるチケットからチケット情報をそれぞれ読みだす複数の着席リーダから、その複数の座席のうちの着席座席に配置される着席チケットに記載される着席チケット情報を収集するステップと、その着席座席がその着席チケット情報に対応しているかどうかが案内されるように、その着席座席に配置される出力装置を制御するステップとを備えている。
【発明の効果】
【0013】
本発明による座席管理装置および座席管理方法は、誤着席を防止することができ、かつ、その出力装置を確認することにより、その着席座席に着席している利用者が、予約している適切な利用者であるか予約していない不適切な利用者であるかをより容易に確認することができる。このため、本発明による座席管理装置および座席管理方法は、誤着席によるトラブルを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明による座席管理装置が適用される座席管理システムを示すブロック図である。
【図2】図2は、シートを示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明による座席管理装置を示すブロック図である。
【図4】図4は、チケットを発券するときの動作を示すフローチャートである。
【図5】図5は、利用者が入場したときの動作を示すフローチャートである。
【図6】図6は、利用者が着席したときの動作を示すフローチャートである。
【図7】図7は、利用者が退場したときの動作を示すフローチャートである。
【図8】図8は、新幹線に適用された座席管理システムを示すブロック図である。
【図9】図9は、予約情報テーブルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面を参照して、本発明による座席管理装置の実施の形態を記載する。その座席管理装置1は、図1に示されているように、座席管理システム10に適用されている。座席管理システム10は、インターネットを介して複数のコンピュータが互いに双方向に情報を伝送することができるように接続されている。その複数のコンピュータは、座席管理装置1とチケット販売端末2と指定席予約管理サーバ3とを含んでいる。
【0016】
チケット販売端末2は、チケット5を発券するときに利用される。チケット販売端末2としては、券売機、発券機が例示される。チケット5は、ICタグ6を備えている。ICタグ6は、所定の電波を受信したときに、その所定の電波により生成された電力を用いて、その所定の電波が示す情報を記録する。ICタグ6は、さらに、質問電波を受信したときに、その質問電波により生成された電力を用いて、ICタグ6に記録されている情報を示す応答電波を発信する。チケット販売端末2は、指定席予約管理サーバ3から配信された予約情報と入力装置を介して入力された情報とに基づいて指定席情報を作成する。チケット販売端末2は、その指定席情報を指定席予約管理サーバ3に送信し、チケット5にその指定席情報を印字し、チケット5のICタグ6に指定席情報を書き込む。チケット販売端末2は、座席管理システム10に複数が設けられることもできる。
【0017】
指定席予約管理サーバ3は、チケット販売端末2から収集された指定席情報に基づいて予約情報を作成する。指定席予約管理サーバ3は、さらに、その予約情報をチケット販売端末2と座席管理装置1とに送信する。
【0018】
座席管理システム10は、さらに、入出場管理システム7と複数のシート8−1〜8−n(n=2,3,4,…)とを備えている。入出場管理システム7は、映画館11の出入り口12に配置され、情報伝達可能に座席管理装置1に接続されている。入出場管理システム7は、出入り口12を介して映画館11に入場する利用者を検知し、出入り口12を介して映画館11から退場する利用者を検知する。入出場管理システム7は、映画館11に入場する利用者または映画館11から退場する利用者を検知したときに、質問電波を発信する。入出場管理システム7は、さらに、チケット5が備えるICタグ6から発信される応答電波を受信したときに、その応答電波が示す指定席情報を座席管理装置1に送信する。すなわち、入出場管理システム7は、出入り口12を介して映画館11に利用者が入場するときに、その入場者が携帯するチケット5が備えるICタグ6に記録されている指定席情報を座席管理装置1に送信する。入出場管理システム7は、出入り口12を介して映画館11から利用者が退場するときに、その退場者が携帯するチケット5が備えるICタグ6に記録されている指定席情報を座席管理装置1に送信する。
【0019】
複数のシート8−1〜8−nは、それぞれ、映画館11が備える劇場の中に配置され、その劇場の床に固定され、座面と背もたれとを備えている。その座面は、折り畳まれたり広げられたりすることができるように、その床に支持されている。
【0020】
図2は、複数のシート8−1〜8−nの各シート8−i(i=1,2,3,…,n)を示している。シート8−iは、利用制限装置14とICタグリーダ15とディスプレイ16とを備えている。
【0021】
利用制限装置14は、情報伝達可能に座席管理装置1に接続されている。利用制限装置14は、シート8−iの座面を折り畳んだり広げたりするアクチュエータから形成されている。利用制限装置14は、座席管理装置1から利用制限信号を受信したときに、利用者がシート8−iに着席することができないようにその座面を折り畳む。利用制限装置14は、座席管理装置1から利用制限解除信号を受信したときに、利用者がシート8−iに着席することができるようにその座面を広げる。なお、利用制限装置14は、シート8−iの利用を制限したり、その制限を解除したりする他の装置に置換することもできる。その装置としては、シート8−iの座面の上に配置されたり、片付けられたりするバーが例示される。このような装置は、そのアクチュエータと同様にして、座席管理装置1に制御されることにより、利用者がシート8−iに着席することができないようにしたり、利用者がシート8−iに着席することができるようにしたりすることができる。
【0022】
ICタグリーダ15は、情報伝達可能に座席管理装置1に接続されている。ICタグリーダ15は、間欠的に質問電波を発信している。ICタグリーダ15は、さらに、チケット5が備えるICタグ6から発信される応答電波を受信したときに、その応答電波が示す指定席情報を座席管理装置1に送信する。すなわち、ICタグリーダ15は、チケット5が翳されたときに、チケット5が備えるICタグ6に記録されている指定席情報を座席管理装置1に送信する。
【0023】
ディスプレイ16は、表示面を備え、シート8−iに着席している利用者にその表示面が見えるように、配置されている。ディスプレイ16は、情報伝達可能に座席管理装置1に接続されている。ディスプレイ16は、座席管理装置1に制御されることにより、座席管理装置1により作成された画面を表示する。
【0024】
座席管理装置1は、コンピュータであり、図示されていないCPUと記憶装置と入力装置と出力装置と通信装置とリムーバルメモリドライブとインターフェースとを備えている。そのCPUは、座席管理装置1にインストールされるコンピュータプログラムを実行することにより、その記憶装置と入力装置と出力装置と通信装置とリムーバルメモリドライブとインターフェースとを制御する。その記憶装置は、そのコンピュータプログラムを記録し、そのCPUにより生成される情報を一時的に記録する。その入力装置は、ユーザに操作されることにより情報を生成し、その情報をそのCPUに出力する。その入力装置としては、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネルが例示される。その出力装置は、そのCPUにより生成される情報をユーザに認識可能に出力する。その出力装置としては、ディスプレイ、音響装置、タッチパネルが例示される。
【0025】
その通信装置は、インターネットに例示される通信回線網を介してそのCPUにより生成された情報を他のコンピュータに送信し、その通信回線網を介して他のコンピュータから受信された情報をそのCPUに出力する。その通信装置は、さらに、座席管理装置1にインストールされるコンピュータプログラムを他のコンピュータからダウンロードすることに利用される。そのリムーバルメモリドライブは、記録媒体が挿入されたときに、その記録媒体に記録されているデータを読み出すことに利用される。そのリムーバルメモリドライブは、さらに、コンピュータプログラムが記録されている記録媒体が挿入されたときに、そのコンピュータプログラムを座席管理装置1にインストールするときに利用される。その記録媒体としては、フラッシュメモリ、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク)、磁気テープ(ビデオテープ)、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスクが例示される。
【0026】
そのインターフェースは、座席管理装置1に接続される外部機器により生成される情報をそのCPUに出力し、そのCPUにより生成された情報をその外部機器に出力する。その外部機器は、指定席予約管理サーバ3と入出場管理システム7と利用制限装置14とICタグリーダ15とディスプレイ16とを含んでいる。
【0027】
座席管理装置1にインストールされるコンピュータプログラムは、座席管理装置1に複数の機能をそれぞれ実現させる複数のコンピュータプログラムから形成されている。その複数の機能は、図3に示されているように、予約情報収集部21と入場チケット情報収集部22と座席利用制限解除部23と退場チケット情報収集部24と座席利用制限部25と着席チケット情報収集部26と利用状態案内部27とを含んでいる。
【0028】
予約情報収集部21は、指定席予約管理サーバ3から予約情報を収集する。その予約情報は、複数のシート8−1〜8−nの各々が予約されているかどうかを示し、複数のシート8−1〜8−nがそれぞれ予約されている複数の期間を示している。
【0029】
入場チケット情報収集部22は、入出場管理システム7から入場チケット情報を収集する。その入場チケット情報は、出入り口12を介して映画館11に入場した利用者が携帯しているチケット5のICタグ6に記録されている指定席情報を示している。その指定席情報は、複数のシート8−1〜8−nのうちの1つのシートを示し、その1つのシートを利用することができる期間を示している。たとえば、その指定席情報は、上映スクリーン番号と指定席番号とを示し、日時と上映開始時間とを示している。その上映スクリーン番号は、映画館11が備える複数の劇場にそれぞれ割り当てられた複数の番号のうちの番号を示し、その複数の劇場のうちの1つの劇場を示している。その指定席番号は、その上映スクリーン番号が示す劇場に配置されている複数のシートに割り当てられた番号のうちの1つの番号を示し、その複数のシートのうちの1つのシートを示している。その日時は、チケット5を携帯する利用者が、その指定席番号により識別されるシートを利用することができる日を示している。その上映開始時間は、その上映スクリーン番号が示す劇場で上映される複数の映画がそれぞれ上映される複数の時刻のうちの1つの時刻を示し、その複数の映画のうちの1つの映画が上映される期間を示している。
【0030】
座席利用制限解除部23は、入場チケット情報収集部22により収集された指定席情報が示す期間に、その指定席情報が示すシート8−iに利用者が着席することができるように、シート8−iの利用制限装置14を制御する。
【0031】
退場チケット情報収集部24は、入出場管理システム7から退場チケット情報を収集する。その退場チケット情報は、出入り口12を介して映画館11から退場した利用者が携帯しているチケット5のICタグ6に記録されている指定席情報を示している。
【0032】
座席利用制限部25は、退場チケット情報収集部24により収集された退場チケット情報が示す指定席情報が示すシート8−iに利用者が着席することができないように、シート8−iの利用制限装置14を制御する。座席利用制限部25は、さらに、入場チケット情報収集部22により収集された指定席情報が示す期間と異なる他の期間に、その指定席情報が示すシート8−iに利用者が着席することができないように、シート8−iの利用制限装置14を制御する。
【0033】
着席チケット情報収集部26は、シート8−iのICタグリーダ15から着席チケット情報を収集する。その着席チケット情報は、シート8−iのICタグリーダ15に翳されたチケット5のICタグ6に記録されている指定席情報を示している。
【0034】
利用状態案内部27は、シート8−iが利用可能であるときに、シート8−iのICタグリーダ15にチケット5を翳すことを促す画面がシート8−iのディスプレイ16に表示されるように、その画面がシート8−iのディスプレイ16を制御する。その画面としては、チケットのマークが例示される。利用状態案内部27は、さらに、着席チケット情報収集部26によりシート8−iのICタグリーダ15から収集された着席チケット情報が示す指定席情報がシート8−iを示しているかどうかを判別する。利用状態案内部27は、その指定席情報がシート8−iを示しているときに、シート8−iに着席している利用者が適切であることを示す画面がシート8−iのディスプレイ16に表示されるように、シート8−iのディスプレイ16を制御する。その画面としては、OKマークが例示される。利用状態案内部27は、その指定席情報がシート8−iを示していないときに、シート8−iに着席している利用者が不適切であることを示す画面がシート8−iのディスプレイ16に表示されるように、シート8−iのディスプレイ16を制御する。その画面としては、NGマークが例示される。
【0035】
本発明による座席管理方法は、座席管理装置1により実行される。その座席管理方法は、チケットを発券するときの動作と、利用者が入場したときの動作と、利用者が着席したときの動作と、利用者が退場したときの動作とを備えている。
【0036】
図4は、チケットを発券するときの動作を示している。利用者は、鑑賞したい映画があるときに、まず、チケット販売端末2を操作することにより、映画館11でその映画を観賞するときに着席するシートを予約する(ステップA1)。チケット販売端末2は、入力装置を介して入力された情報とその映画と指定席予約管理サーバ3から収集した予約情報とに基づいて、指定席情報を作成する。その指定席情報は、複数のシート8−1〜8−nのうちの1つのシートを示し、その1つのシートを利用することができる期間を示している。チケット販売端末2は、さらに、その指定席情報を指定席予約管理サーバ3に送信する(ステップA2)。チケット販売端末2は、さらに、その指定席情報をチケット5に印字し、その指定席情報をチケット5のICタグ6に記録する(ステップA6、A7)。
【0037】
指定席予約管理サーバ3は、その指定席情報を受信したときに、その指定席情報を記録し(ステップA3)、その指定席情報に基づいて予約情報を更新する。その予約情報は、複数のシート8−1〜8−nがそれぞれ予約されている複数の期間を示している。指定席予約管理サーバ3は、その予約情報が更新されたときに、その更新された予約情報をチケット販売端末2に配信し、その更新された予約情報を座席管理装置1に送信する(ステップA4)。座席管理装置1は、その予約情報を受信したときに、その予約情報を記録する(ステップA5)。
【0038】
図5は、利用者が入場したときの動作を示している。利用者は、出入り口12を介して映画館11に入場するときに、チケット5を入出場管理システム7に翳す。入出場管理システム7は、出入り口12を介して映画館11に入場する利用者を検知したときに、入出場管理システム7に翳されたチケット5に質問電波を発信することにより、チケット5のICタグ6に記録されている入場チケット情報を読み取る(ステップA8)。座席管理システム10は、さらに、その入場チケット情報を座席管理装置1に送信する(ステップA9)。
【0039】
座席管理装置1は、その入場チケット情報を受信したときに、その入場チケット情報とステップA5で記録した予約情報とを照合する(ステップA10)。座席管理装置1は、その入場チケット情報が示す指定席情報がその予約情報に含まれているときに、その指定席情報が示すシート8−iの利用制限装置14に利用制限解除信号を送信する(ステップA11)。シート8−iの利用制限装置14は、その利用制限解除信号を受信したときに、シート8−iの利用の制限を解除する(ステップA12)。座席管理装置1は、さらに、その指定席情報が示すシート8−iのディスプレイ16を制御することにより、シート8−iに着席する利用者にICタグリーダ15にチケット5を翳すことを促す画面をシート8−iのディスプレイ16に表示させる(ステップA13)。
【0040】
このような動作によれば、シート8−iは、シート8−iを予約している利用者が映画館11に入場する前に、シート8−iの利用が制限されている。このため、利用者は、映画館11に入場していないときに、予約しているシートが他の利用者に間違えて着席されることがない。さらに、利用者は、映画館11に入場していない他の利用者により予約されているシートに間違えて着席することがない。
【0041】
図6は、利用者が着席したときの動作を示している。利用者は、シート8−iに着席したときに、シート8−iのディスプレイ16に表示される画面を見て、チケット5をシート8−iのICタグリーダ15に翳す。ICタグリーダ15は、チケット5がICタグリーダ15に翳されたときに、ICタグ6に記録されている着席チケット情報を読み出す(ステップA14)。ICタグリーダ15は、さらに、その着席チケット情報を座席管理装置1に送信する(ステップA15)。座席管理装置1は、シート8−iのICタグリーダ15から着席チケット情報を受信したときに、その着席チケット情報が示す指定席情報がシート8−iを示しているかどうかを判別する(ステップA16)。
【0042】
座席管理装置1は、その指定席情報がシート8−iを示しているときに、シート8−iのディスプレイ16を制御することにより、OKマークをシート8−iのディスプレイ16に表示させる(ステップA17、A18)。座席管理装置1は、その指定席情報がシート8−iを示していないときに、シート8−iのディスプレイ16を制御することにより、NGマークをシート8−iのディスプレイ16に表示させる。
【0043】
このような動作によれば、ユーザは、シート8−iのディスプレイ16を見ることにより、シート8−iに着席している利用者が、予約している適切な利用者であるか予約していない不適切な利用者であるかをより容易に確認することができる。
【0044】
図7は、利用者が退場したときの動作を示している。利用者は、出入り口12を介して映画館11から退場するときに、チケット5を入出場管理システム7に翳す。入出場管理システム7は、出入り口12を介して映画館11から退場する利用者を検知したときに、入出場管理システム7に翳されたチケット5に質問電波を発信することにより、チケット5のICタグ6に記録されている退場チケット情報を読み取る(ステップA19)。座席管理システム10は、さらに、その退場チケット情報を座席管理装置1に送信する(ステップA20)。
【0045】
座席管理装置1は、その退場チケット情報を受信したときに、その退場チケット情報とステップA5で記録した予約情報とを照合する(ステップA21)。座席管理装置1は、その退場チケット情報が示す指定席情報がその予約情報に含まれているときに、その指定席情報が示すシート8−iの利用制限装置14に利用制限信号を送信する(ステップA22)。シート8−iの利用制限装置14は、その利用制限信号を受信したときに、シート8−iの利用を制限する(ステップA23)。
【0046】
このような動作によれば、シート8−iは、シート8−iを予約している利用者が映画館11から退場した後に、シート8−iの利用が制限されていることにより、不適切な利用者に利用されることが防止される。
【0047】
本発明による座席管理方法によれば、シート8−iに着席している利用者は、誤着席を指摘されたときに、シート8−iのディスプレイ16にOKマークが表示されていることを根拠に適切に利用していることを主張することができる。本発明による座席管理方法によれば、さらに、シート8−iを予約している利用者は、シート8−iのディスプレイ16にNGマークが表示されていることを根拠にして、シート8−iに誤着席している他の利用者に対して不適切に利用していることを指摘することができる。その結果、利用者は、誤着席に関するトラブルをより容易に解消することができ、誤着席に関するトラブルに巻き込まれることを防止することができる。
【0048】
なお、座席管理システム10は、映画館11と異なる他の管理区域に配置される複数のシートに利用されることもできる。その管理区域としては、アミューズメント施設、公共交通機関の乗り物が例示される。その乗り物としては、バス、旅客列車、旅客機、旅客船が例示される。
【0049】
図8は、新幹線に例示される旅客列車に適用された座席管理システムを示している。その座席管理システム30は、既述の実施の形態における座席管理システム10と同様にして、座席管理装置1とチケット販売端末2と指定席予約管理サーバ3と入出場管理システム7と複数のシート8−1〜8−nとを備えている。座席管理装置1は、その新幹線の列車31の中に配置されている。列車31は、連結される複数の車両を備えている。このとき、座席管理装置1は、無線通信を介して情報伝達可能に指定席予約管理サーバ3と入出場管理システム7とに接続されている。入出場管理システム7は、その新幹線の駅に配置される改札口32に配置されている。このとき、入出場管理システム7は、改札口32を介して列車31の乗降場に利用者が入場するときに、その入場者が携帯するチケット5が備えるICタグ6に記録されている指定席情報を座席管理装置1に送信する。入出場管理システム7は、改札口32を介して列車31の乗降場から利用者が退場するときに、その退場者が携帯するチケット5が備えるICタグ6に記録されている指定席情報を座席管理装置1に送信する。複数のシート8−1〜8−nは、それぞれ、列車31の複数の車両の中に配置されている。座席管理システム30は、既述の実施の形態における座席管理システム10と同様にして、動作する。
【0050】
このような座席管理システム30によれば、既述の実施の形態における座席管理システム10と同様にして、利用者は、列車31で誤着席に関するトラブルをより容易に解消することができ、誤着席に関するトラブルに巻き込まれることを防止することができる。
【0051】
なお、入出場管理システム7は、改札口32と異なる他のゲートに配置することもできる。そのゲートとしては、列車31の出入り口が例示される。座席管理システム30は、そのゲートに入出場管理システム7が配置された場合でも、既述の実施の形態と同様にして、利用者が列車31で誤着席に関するトラブルをより容易に解消することができ、利用者が誤着席に関するトラブルに巻き込まれることを防止することができる。
【0052】
図9は、指定席予約管理サーバ3により作成される予約情報テーブルを示している。その予約情報テーブル41は、チケット情報集合42を座席情報集合43と期間情報集合44とに対応づけている。すなわち、チケット情報集合42のうちの任意の要素は、座席情報集合43のうちの1つの要素に対応し、期間情報集合44のうちの1つの要素に対応している。チケット情報集合42の要素は、それぞれ、複数のチケットのうちの1つのチケットを識別するチケット情報を示している。座席情報集合43のうちのあるチケット情報に対応する要素は、そのチケット情報により識別されるチケット5を携帯する利用者に予約されている1つのシートを示している。期間情報集合44のうちのあるチケット情報に対応する要素は、そのチケット情報により識別されるチケット5を携帯する利用者がシート8−iを利用することができる期間を示している。
【0053】
このとき、図4のステップA2でチケット販売端末2から指定席予約管理サーバ3に送信される指定席情報は、チケット5を識別するチケット情報とチケット5を携帯する利用者に予約されるシートを識別する座席情報とその利用者がそのシートを利用することができる期間を示す期間情報とを示している。指定席予約管理サーバ3は、その指定席情報に基づいて予約情報テーブル41を更新し、その更新された予約情報テーブル41を座席管理装置1とチケット販売端末2とに送信する。
【0054】
入出場管理システム7は、複数のシート8−1〜8−nが配置される管理区域に利用者が入場するときに、その入場者が携帯するチケット5に記録されている入場チケット情報を座席管理装置1に送信する。入出場管理システム7は、その管理区域から利用者が退場するときに、その退場者が携帯するチケット5に記録されている退場チケット情報を座席管理装置1に送信する。
【0055】
座席管理装置1は、入出場管理システム7から入場チケット情報を受信したときに、予約情報テーブル41を参照することにより、座席情報集合43からその入場チケットに対応する入場座席情報を算出し、期間情報集合44からその入場チケットに対応する入場期間情報を算出する。座席管理装置1は、その入場座席情報が示すシート8−iの利用制限装置14を制御することにより、その入場期間情報が示す期間にシート8−iを利用可能にする。
【0056】
座席管理装置1は、入出場管理システム7から退場チケット情報を受信したときに、予約情報テーブル41を参照することにより、座席情報集合43からその退場チケットに対応する退場座席情報を算出し、期間情報集合44からその退場チケットに対応する退場期間情報を算出する。座席管理装置1は、その退場座席情報が示すシート8−iの利用制限装置14を制御することにより、シート8−iを利用不可能にする。
【0057】
ICタグリーダ15は、チケット5に記録されている着席チケット情報を読み出したときに、その着席チケット情報を座席管理装置1に送信する。座席管理装置1は、シート8−iのICタグリーダ15から着席チケット情報を受信したときに、予約情報テーブル41を参照することにより、座席情報集合43からその着席チケットに対応する着席座席情報を算出する。座席管理装置1は、シート8−iのディスプレイ16を制御することにより、その着席座席情報がシート8−iを示すときに、OKマークをシート8−iのディスプレイ16に表示させる。座席管理装置1は、シート8−iのディスプレイ16を制御することにより、その着席座席情報がシート8−iを示していないときに、NGマークをシート8−iのディスプレイ16に表示させる。
【0058】
予約情報テーブル41が適用された座席管理システムは、既述の実施の形態における座席管理システム10と同様にして、動作することができ、利用者の誤着席に関するトラブルをより容易に防止することができる。さらに、予約情報テーブル41が適用された座席管理システムによれば、チケット5は、座席情報と期間情報とが記録される必要がなく、チケット5を識別するチケット情報を記録する読み出し専用のICタグ6が適用されることができ、より安価に作製されることができる。
【0059】
座席管理装置1は、シート8−iを利用することができる期間がシート8−iの予約に不要であるときに、その期間に基づいて、シート8−iの利用を制限したり、その制限を解除したりすることを省略することができる。シート8−iの利用の制限を解除する。すなわち、座席管理装置1は、シート8−iを予約した利用者が入場した後にシート8−iの利用の制限を解除する。このときも、座席管理システムは、既述の実施の形態における座席管理システム10と同様して、利用者の誤着席に関するトラブルをより容易に防止することができる。
【0060】
なお、チケット販売端末2は、チケット5のうちのICタグ6と異なる記録媒体に指定席情報を記録することもできる。その記録方法としては、磁気記録、印字が例示される。チケット5に指定席情報が磁気記録されているときに、入出場管理システム7とICタグリーダ15とは、チケット5に磁気記録されている指定席情報を読み取り、その指定席情報を座席管理装置1に送信する他のリーダに置換される。チケット5に指定席情報が印字されているときに、入出場管理システム7とICタグリーダ15とは、チケット5に印字されている指定席情報を光学的に読み取り、その指定席情報を座席管理装置1に送信する他のリーダに置換される。このようなチケットが適用された座席管理システムは、既述の実施の形態における座席管理システム10と同様して、利用者の誤着席に関するトラブルをより容易に防止することができる。
【0061】
なお、ディスプレイ16は、シート8−iに着席している利用者の適否を出力する他の出力装置に置換されることもできる。その出力装置としては、その適否を音声出力する音声装置が例示される。
【符号の説明】
【0062】
1 :座席管理装置
10:座席管理システム
2 :チケット販売端末
3 :指定席予約管理サーバ
5 :チケット
6 :ICタグ
7 :入出場管理システム
8−1〜8−n:複数のシート
11:映画館
12:出入り口
14:利用制限装置
15:ICタグリーダ
16:ディスプレイ
21:予約情報収集部
22:入場チケット情報収集部
23:座席利用制限解除部
24:退場チケット情報収集部
25:座席利用制限部
26:着席チケット情報収集部
27:利用状態案内部
31:列車
32:改札口
41:予約情報テーブル
42:チケット情報集合
43:座席情報集合
44:期間情報集合

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出入り口を通過するチケットからチケット情報を読みだす出入り口リーダから、前記出入り口を介して管理区域に入場する入場チケットに記載される入場チケット情報を前記出入り口リーダから収集する入場チケット情報収集部と、
前記管理区域に配置される複数の座席のうちの前記入場チケット情報が示す入場座席が着席可能になるように、前記入場座席を制御する利用制限解除部と、
前記出入り口を介して前記管理区域から退場する退場チケットに記載される退場チケット情報を前記出入り口リーダから収集する退場チケット情報収集部と、
前記複数の座席のうちの前記退場チケット情報が示す退場座席が着席不可能になるように、前記退場座席を制御する利用制限部と、
前記複数の座席に配置されるチケットからチケット情報をそれぞれ読みだす複数の着席リーダから、前記複数の座席のうちの着席座席に配置される着席チケットに記載される着席チケット情報を収集する着席チケット情報収集部と、
前記着席座席が前記着席チケット情報に対応しないときに、前記着席チケットが不適切であることが案内されるように、前記着席座席に配置される出力装置を制御する利用状態案内部
とを具備する座席管理装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記利用状態案内部は、さらに、前記着席座席が前記着席チケット情報に対応するときに、前記着席チケットが適切であることが案内されるように、前記出力装置を制御する
座席管理装置。
【請求項3】
請求項1〜請求項2のいずれかにおいて、
前記利用制限部は、さらに、前記入場チケット情報が示す着席可能期間と異なる他の着席不可能期間に前記入場座席が着席不可能になるように、前記入場座席を制御する
座席管理装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、
複数のチケット情報を複数の座席情報に対応づける予約情報テーブルを指定席予約管理サーバから収集する予約情報収集部をさらに具備し、
前記複数の座席情報のうちの前記入場チケット情報に対応する入場座席情報は、前記入場座席を示し、
前記複数の座席情報のうちの前記退場チケット情報に対応する退場座席情報は、前記退場座席を示し、
前記複数の座席情報のうちの前記着席チケット情報に対応する着席座席情報は、前記着席座席を示す
座席管理装置。
【請求項5】
請求項3において、
複数のチケット情報を前記複数の座席情報と複数の期間情報とに対応づける予約情報テーブルを指定席予約管理サーバから収集する予約情報収集部をさらに具備し、
前記複数の座席情報のうちの前記入場チケット情報に対応する入場座席情報は、前記入場座席を示し、
前記複数の座席情報のうちの前記退場チケット情報に対応する退場座席情報は、前記退場座席を示し、
前記複数の座席情報のうちの前記着席チケット情報に対応する着席座席情報は、前記着席座席を示し、
前記複数の期間情報のうちの前記入場チケット情報に対応する入場期間情報は、前記着席可能期間を示す
座席管理装置。
【請求項6】
出入り口を通過するチケットからチケット情報を読みだす出入り口リーダから、前記出入り口を介して管理区域に入場する入場チケットに記載される入場チケット情報を前記出入り口リーダから収集するステップと、
前記管理区域に配置される複数の座席のうちの前記入場チケット情報が示す入場座席が着席可能になるように、前記入場座席を制御するステップと、
前記出入り口を介して前記管理区域から退場する退場チケットに記載される退場チケット情報を前記出入り口リーダから収集するステップと、
前記複数の座席のうちの前記退場チケット情報が示す退場座席が着席不可能になるように、前記退場座席を制御するステップと、
前記複数の座席に配置されるチケットからチケット情報をそれぞれ読みだす複数の着席リーダから、前記複数の座席のうちの着席座席に配置される着席チケットに記載される着席チケット情報を収集するステップと、
前記着席座席が前記着席チケット情報に対応しているかどうかが案内されるように、前記着席座席に配置される出力装置を制御するステップ
とを具備する座席管理方法。
【請求項7】
請求項6において、
前記入場チケット情報が示す着席可能期間と異なる他の着席不可能期間に前記入場座席が着席不可能になるように、前記入場座席を制御するステップ
をさらに具備する座席管理方法。
【請求項8】
請求項6〜請求項7のいずれかにおいて、
複数のチケット情報を複数の座席情報に対応づける予約情報テーブルを指定席予約管理サーバから収集するステップをさらに具備し、
前記複数の座席情報のうちの前記入場チケット情報に対応する入場座席情報は、前記入場座席を示し、
前記複数の座席情報のうちの前記退場チケット情報に対応する退場座席情報は、前記退場座席を示し、
前記複数の座席情報のうちの前記着席チケット情報に対応する着席座席情報は、前記着席座席を示す
座席管理方法。
【請求項9】
請求項7において、
複数のチケット情報を前記複数の座席情報と複数の期間情報とに対応づける予約情報テーブルを指定席予約管理サーバから収集するステップをさらに具備し、
w 前記複数の座席情報のうちの前記入場チケット情報に対応する入場座席情報は、前記入場座席を示し、
前記複数の座席情報のうちの前記退場チケット情報に対応する退場座席情報は、前記退場座席を示し、
前記複数の座席情報のうちの前記着席チケット情報に対応する着席座席情報は、前記着席座席を示し、
前記複数の期間情報のうちの前記入場チケット情報に対応する入場期間情報は、前記着席可能期間を示す
座席管理方法。
【請求項10】
請求項6〜請求項9のいずれかに記載される座席管理方法をコンピュータに実行させる
コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−173877(P2012−173877A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−33793(P2011−33793)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【出願人】(000168285)エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 (572)
【Fターム(参考)】