説明

座金及び座金付ネジ、これらを用いた固定構造及び固定方法並びに固定解除方法

【課題】 振動や温度変化等の環境要因によるネジの緩みや、いたずら等による不要なネジの取外しを防止することが可能な固定構造を提供する。
【解決手段】 ネジ31と、座金32と、ネジに螺合するネジボス1とにより被固定部材2を固定する固定構造において、座金は、ネジの頭部とネジ本体との間の小径部に嵌合する嵌合部と、嵌合部の側縁部からネジの締付け向に伸びる弾性片32aと、この弾性片の先端に設けられたツメ32bとを有し、ネジボスは、その側面に設けられてツメが係止するための係止溝12を有し、被固定部材は、弾性片を挿入するための貫通穴22を有しており、座金を装着したネジを、被固定部材を挟んでネジボスに螺合するに際して、座金の弾性片を被固定部材の貫通穴へ挿入しつつネジを締付け、ツメを係止溝に係止するようにしたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は座金及び座金付ネジ、これらを用いた固定構造及び固定方法並びに固定解除方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、振動や温度変化等の環境要因によるネジの緩みを防止するために、バネ座金を使用することが一般的に行われている(例えば、特許文献1の図5など参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−280738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子機器など装置の小型化や薄型化が要求される昨今、各部品同士のクリアランスを確保することが困難となり、ネジの緩み防止のためにバネ座金を用いた場合には、このバネ座金の厚さも薄型化への阻害要因となってきている。
【0005】
他のネジの緩み防止策としては、バネ座金の代替手段として、ネジにロック剤を塗布する方法がある。しかしながら、装置のメンテナンス等でネジを外すことによりロック剤がネジから剥がれ落ちるために、繰り返しの使用によってネジが緩む可能性がある。
【0006】
また、バネ座金を用いた場合にも、またロック剤を用いた場合にも、いたずら等による不要なネジの取り外しに対しては、防止・抑止効果はないものである。
【0007】
本発明の目的は、振動や温度変化等の環境要因によるネジの緩みや、いたずら等による不要なネジの取り外しを防止することが可能な座金及び座金付ネジ、これらを用いた固定構造及び固定方法並びに固定解除方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による座金は、
ネジ及び前記ネジに螺合するネジボスと共に被固定部材を固定するための座金であって、
前記ネジの頭部とネジ本体との間の小径部に嵌合する嵌合部と、
前記嵌合部の側縁部から前記ネジの締め付け方向に伸びる弾性片と、
前記弾性片の先端に設けられたツメとを有し、
前記弾性片を前記被固定部材の貫通穴へ挿入しつつ前記ネジを前記ネジボスに螺合させて締め付けたときに、前記ツメが前記ネジボスの側面に設けられている係止溝に係止可能であることを特徴とする。
【0009】
本発明による座金付ネジは、
ネジとネジボスとにより被固定部材を挟んで、前記ネジを前記ネジボスに螺合させて被固定物を固定するようにした固定構造に用いる座金付ネジであって、
前記ネジの頭部とネジ本体との間の小径部に嵌合した座金を含み、
前記座金は、前記ネジとの嵌合部の側縁部から前記ネジの締め付け方向に伸びる弾性片と、
前記弾性片の先端に設けられたツメとを有しており、
前記座金の弾性片を前記被固定部材の貫通穴へ挿入しつつ前記ネジを前記ネジボスに螺合させて締め付けたときに、前記ツメが前記ネジボスの側面に設けられている係止溝に係止可能であることを特徴とする。
【0010】
本発明による固定構造は、
ネジと、座金と、前記ネジに螺合するネジボスとにより被固定部材を固定する固定構造であって、
前記座金は、前記ネジの頭部とネジ本体との間の小径部に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部の側縁部から前記ネジの締め付け方向に伸びる弾性片と、この弾性片の先端に設けられたツメとを有し、
前記ネジボスは、その側面に設けられて前記ツメが係止するための係止溝を有し、
前記被固定部材は、前記弾性片を挿入するための貫通穴を有しており、
前記座金を装着した前記ネジを、前記被固定部材を挟んで前記ネジボスに螺合するに際して、前記座金の弾性片を前記被固定部材の貫通穴へ挿入しつつ前記ネジを締め付け、前記ツメを前記係止溝に係止するようにしたことを特徴とする。
【0011】
本発明による固定方法は、
ネジと、座金と、前記ネジに螺合するネジボスとを含み、前記座金は、前記ネジの頭部とネジ本体との間の小径部に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部の側縁部から前記ネジの締め付け方向に伸びる弾性片と、この弾性片の先端に設けられたツメとを有し、前記ネジボスは、その側面に設けられて前記ツメが係止するための係止溝を有し、前記座金を装着した前記ネジを、前記被固定部材を挟んで前記ネジボスに螺合して締め付けるようにした固定構造における固定方法であって、
前記座金の弾性片を前記被固定部材の貫通穴へ挿入するステップと、
前記ネジを締め付けつつ前記ツメを前記係止溝に係止するステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
本発明による固定解除方法は、
ネジと、座金と、前記ネジに螺合するネジボスとを含み、前記座金は、前記ネジの頭部とネジ本体との間の小径部に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部の側縁部から前記ネジの締め付け方向に伸びる弾性片と、この弾性片の先端に設けられたツメとを有し、前記ネジボスは、その側面に設けられて前記ツメが係止するための係止溝を有し、前記被固定部材は、前記弾性片を挿入するための貫通穴を有しており、前記座金を装着した前記ネジを、前記被固定部材を挟んで前記ネジボスに螺合するに際して、前記座金の弾性片を前記被固定部材の貫通穴へ挿入しつつ前記ネジを締め付けて前記ツメを前記係止溝に係止してなり、前記弾性片の前記ネジボスの側面に対向する部分には、前記ネジボスの径の外側に向かって前記弾性片を反らすための凸部が設けられてなる固定構造における固定解除方法であって、
前記ツメの前記係止溝への係止状態を解除するための治具を、前記凸部と前記ネジボスの側面との対向部分に挿入するステップと、
しかる後に、前記ネジの前記ネジボスに対する螺合を解除するステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ネジに装着した座金の弾性片を被固定部材の貫通穴へ挿入して被固定部材を挟んでネジボスに螺合し、ネジを締め付けたときに、座金の弾性片の先端のツメがネジボスの係止溝に係止するようにしたので、バネ座金やロック剤を使うことなく、振動や温度変化等の環境要因による緩みを防止することができるという効果がある。
【0014】
また、本発明によれば、バネ座金が不要となった分だけ、被固定物の表面に露出する部分の高さが低くなることで、装置の厚さ方向の実装効率をより高めることができる。更にはまた、本発明によれば、専用治具を使わなければネジを緩めたり、取り外すことができないため、いたずら等による不要なネジの取り外しを防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態による固定構造を示すための斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態による座金付ネジの分解斜視図である。
【図4】図3に示した座金付ネジ3をネジボス1へ螺合させて被固定物2を固定するために、ネジボス1の天面上に被固定物2を接触させた状態の断面図である。
【図5】図3に示した座金付ネジ3のネジボス1への螺合を開始した状態の断面図である。
【図6】図3に示した座金付ネジ3のネジボス1への螺合を完了した状態の断面図である。
【図7】図3に示した座金付ネジ3を緩めたり取り外したりする際に使用する専用治具4の外観斜視図である。
【図8】図7に示した専用治具4を座金32の治具貫通穴32dへ挿入開始した状態の外観斜視図である。
【図9】図7に示した専用治具4を座金32の治具貫通穴32dへ挿入を開始した状態の断面図である(図8の断面図に相当)。
【図10】図7に示した専用治具4を座金32の治具貫通穴32dへ挿入して挿入完了し、係止ツメ32bの係止状態が解除された状態の断面図である。
【図11】本発明の他の実施の形態による座金付ネジ5(治具貫通穴32dを削除した座金52を適用したもの)の分解斜視図である。
【図12】図11の座金付ネジ5の詳細を示す分解斜視図である。
【図13】本発明の更に他の実施の形態による座金付ネジ7を説明するための分解斜視図である。
【図14】図13の座金付ネジ7の詳細を示す分解斜視図である。
【図15】本発明による座金の他の実施の形態を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。先ず、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態による固定構造を示すための斜視図であり、図2は、図1の分解斜視図であり、図3は、本発明の実施の形態による座金付ネジの分解斜視図である。
【0017】
本実施の形態の固定構造は、ネジボス1、被固定物2、座金付ネジ3により構成されている。ネジボス1は、その天面にはネジ穴11を有し、その側壁には係止溝12を具備する。ネジボス1のネジ穴11にネジ31が挿入されて螺合するようになっている。被固定物2は、ネジを貫通させるためのネジ貫通穴21と、後述する係止ツメ32bを貫通させるための係止ツメ貫通穴22とを備えている。
【0018】
図3の座金付ネジ3の分解斜視図に示すように、座金付ネジ3は、ネジ31と、座金32とにより構成されている。この座金32は、ネジ31のネジ頭部とネジ本体との小径部に嵌合部にて嵌合しており(図5参照)、この嵌合部の側縁部からネジ31の締結方向、すなわちネジ締め付け方向に平行に伸びるように弾性片32aを2ヶ具備しており、これら弾性片32aの各々の先端には、係止ツメ32bを備えている。
【0019】
また、これら弾性片32aの途中には、これまた後述する係止解除用凸部32cが設けられている。そして、弾性片32aの根元、すなわち、座金32のネジ31との嵌合部には、後述する治具貫通穴32dが設けられている。
【0020】
図4〜図6を参照すると、本実施の形態の座金付ネジ3の固定物に対する締結の様子を断面図で表したものである。図4は、座金付ネジ3をネジボス1へ締結して被固定物2を固定するために、ネジボス1の天面上に被固定物2を接触させた状態の断面図である。
【0021】
図5は、座金付ネジ3をネジボス1のネジ穴へ挿通して螺合させつつ締結を開始した状態の断面図である。図6は、座金付ネジ3をネジボス1へ螺合させて締め付けを完了した状態の断面図である。
【0022】
図4に示すように、ネジボス1の天面に被固定物2を接触させ、ネジボス1のネジ穴11と被固定物2のネジ貫通穴21の中心を合わせる。そして、図5に示すように、ネジ31を被固定物2のネジ貫通穴21に挿入し、且つ座金32の係止ツメ32bを被固定物2の係止ツメ貫通穴22を貫通させつつ、ネジボス1のネジ穴11に螺合させて締め付けを開始する。
【0023】
座金付ネジ3を締め付けていくと、図6に示すように、座金32の係止ツメ32bがネジボス1の係止溝12へ到達し、弾性片32aの弾性力によりネジボス1の係止溝12に係止することになる。
【0024】
こうすることにより、バネ座金やロック剤を使わずに、振動や温度変化等の環境要因による緩みを防止することができることになる。また、バネ座金が不要となった分、被固定物の表面に露出する部分の高さが低くなることで、装置の厚さ方向の実装効率をより高めることができる。更に、専用治具を使わなければネジを緩めたり、取り外すことができないので、いたずら等による不要なネジの取り外しを防止できることになるのである。
【0025】
次に、図7〜図10を参照して、ネジを緩める場合について説明する。図7は、座金付ネジ3を緩めたり取り外したりする場合に使用する専用治具4の外観斜視図である。図8は、この専用治具4を座金32の治具貫通穴32dへ挿入を開始した状態の外観斜視図である。
【0026】
図9は、専用治具4を座金32の治具貫通穴32dへ挿入を開始した状態の断面図である。図10は、専用治具4を座金32の治具貫通穴32dへ挿入を完了し、係止ツメ32bの係止状態が解除された状態の断面図である。なお、専用治具4には、座金32の治具貫通穴32dに通す係止解除棒41を、治具貫通穴32dと同一位置に同数備えることは勿論である。
【0027】
ネジを緩める場合には、先ず、座金32の治具貫通穴32dに、図8の専用治具4の係止解除棒41を貫通させる。そして、図9に示すように、専用治具4をネジボス1に沿って、ネジ締め付け方向に押し込んでいくと、係止解除棒41は係止解除用凸部32cに接触する。
【0028】
更に、専用治具4を押し込むと、図10に示すように、係止解除棒41は弾性片32aをネジボス1の径の外側方向に反らせることになる。よって、この凸部32cは、弾性片32aをネジボス1の径の外側方向に反らせるための機能を有するものである。こうして、係止ツメ32bの係止溝12への係止状態が解除されるので、この状態で、通常のネジと同じように座金付ネジ3を緩めることが可能となる。
【0029】
以上の実施の形態では、ネジ締結後の分解も考慮した構造となっているが、分解を前提とせず、被固定物を永続的に固定し続けるような用途の場合には、図11及び図12に示すように、専用治具4を使えないような構造とすることにより実現できる。図11は、治具貫通穴32dを削除した座金52を適用する座金付ネジ5を適用した実施例の分解斜視図である。図12は、図11の座金付ネジ5の詳細図である。
【0030】
本例における座金52では、座金32のネジとの嵌合部に設けていた治具貫通穴32dを削除することにより、専用治具4が備える係止解除棒41を挿入できなくなるので、係止ツメ52bが係止溝12に係止したままの状態となり、永続的にネジを外すことが不可能となる。
【0031】
また、先の実施の形態では、座金32は、弾性片32a、係止ツメ32b、係止解除用凸部32c、そして治具貫通穴32dの各要素を、2ヶずつ具備しているが、この数に限らなくても良いことは勿論である。図13及び図14は、これらの各要素を3ヶずつ有した実施の形態を示している。
【0032】
図13は、これら各要素を3ヶずつ具備した座金付ネジ7を適用した実施の形態の分解斜視図である。図14は、図13の座金付ネジ7の詳細図である。この実施の形態では、座金72は、弾性片72a、係止ツメ72b、係止解除用凸部72c、そして治具貫通穴72dを各3ヶずつ備えている。これに伴って、被固定物6にも、係止ツメ貫通穴62を同数設けている。
【0033】
また、上述した実施の形態においては、座金付ネジの形態となっているが、図15に示すように、座金9のネジ嵌合部分に切り欠き部91を設けることにより、通常の一般的な(市販の)ネジ8に対しても、本発明の座金の適用が可能となる。すなわち、座金の切り欠き部91に、一般的なネジ8のネジ頭部とネジ本体との間の小径部を、図15の矢印で示すように導入すれば、本発明による座金付ネジと同等なものとなることは明白である。
【符号の説明】
【0034】
1 ネジボス
2,6 被固定物
3,5,7 座金付ネジ
4 専用治具
11 ネジ穴
12 係止溝
31 ネジ
32 座金
32a 弾性片
32b ツメ
32c 係止解除用凸部
32d 治具貫通穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネジ及び前記ネジに螺合するネジボスと共に被固定部材を固定するための座金であって、
前記ネジの頭部とネジ本体との間の小径部に嵌合する嵌合部と、
前記嵌合部の側縁部から前記ネジの締め付け方向に伸びる弾性片と、
前記弾性片の先端に設けられたツメとを有し、
前記弾性片を前記被固定部材の貫通穴へ挿入しつつ前記ネジを前記ネジボスに螺合させて締め付けたときに、前記ツメが前記ネジボスの側面に設けられている係止溝に係止可能であることを特徴とする座金。
【請求項2】
前記弾性片及び前記ツメは複数設けられていることを特徴とする請求項1記載の座金。
【請求項3】
前記弾性片の前記ネジボスの側面に対向する部分には、前記ネジボスの径の外側に向かって前記弾性片を反らすための凸部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の座金。
【請求項4】
前記嵌合部には、前記ツメの前記係止溝への係止状態を解除するための治具を、前記凸部と前記ネジボスの側面との対向部分に挿入するための挿入穴が設けられていることを特徴とする請求項3記載の座金。
【請求項5】
前記嵌合部には、前記ネジの小径部を導入可能な切り欠き部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の座金。
【請求項6】
ネジとネジボスとにより被固定部材を挟んで、前記ネジを前記ネジボスに螺合させて被固定物を固定するようにした固定構造に用いる座金付ネジであって、
前記ネジの頭部とネジ本体との間の小径部に嵌合した座金を含み、
前記座金は、前記ネジとの嵌合部の側縁部から前記ネジの締め付け方向に伸びる弾性片と、
前記弾性片の先端に設けられたツメとを有しており、
前記座金の弾性片を前記被固定部材の貫通穴へ挿入しつつ前記ネジを前記ネジボスに螺合させて締め付けたときに、前記ツメが前記ネジボスの側面に設けられている係止溝に係止可能であることを特徴とする座金付ネジ。
【請求項7】
前記弾性片及び前記ツメは複数設けられていることを特徴とする請求項6記載の座金付ネジ。
【請求項8】
前記弾性片の前記ネジボスの側面に対向する部分には、前記ネジボスの径の外側に向かって前記弾性片を反らすための凸部が設けられていることを特徴とする請求項6または7記載の座金付ネジ。
【請求項9】
前記嵌合部には、前記ツメの前記係止溝への係止状態を解除するための治具を、前記凸部と前記ネジボスの側面との対向部分に挿入するための挿入穴が設けられていることを特徴とする請求項8記載の座金付ネジ。
【請求項10】
ネジと、座金と、前記ネジに螺合するネジボスとにより被固定部材を固定する固定構造であって、
前記座金は、前記ネジの頭部とネジ本体との間の小径部に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部の側縁部から前記ネジの締め付け方向に伸びる弾性片と、この弾性片の先端に設けられたツメとを有し、
前記ネジボスは、その側面に設けられて前記ツメが係止するための係止溝を有し、
前記被固定部材は、前記弾性片を挿入するための貫通穴を有しており、
前記座金を装着した前記ネジを、前記被固定部材を挟んで前記ネジボスに螺合するに際して、前記座金の弾性片を前記被固定部材の貫通穴へ挿入しつつ前記ネジを締め付け、前記ツメを前記係止溝に係止するようにしたことを特徴とする固定構造。
【請求項11】
前記座金の弾性片及びツメは複数設けられており、前記被固定部材の貫通穴は前記弾性片の各々に対応して設けられていることを特徴とする請求項10記載の固定構造。
【請求項12】
前記弾性片の前記ネジボスの側面に対向する部分には、前記ネジボスの径の外側に向かって前記弾性片を反らすための凸部が設けられていることを特徴とする請求項10または11記載の固定構造。
【請求項13】
前記嵌合部には、前記ツメの前記係止溝への係止状態を解除するための治具を、前記凸部と前記ネジボスの側面との対向部分に挿入するための挿入穴が設けられていることを特徴とする請求項12記載の固定構造。
【請求項14】
ネジと、座金と、前記ネジに螺合するネジボスとを含み、前記座金は、前記ネジの頭部とネジ本体との間の小径部に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部の側縁部から前記ネジの締め付け方向に伸びる弾性片と、この弾性片の先端に設けられたツメとを有し、前記ネジボスは、その側面に設けられて前記ツメが係止するための係止溝を有し、前記座金を装着した前記ネジを、前記被固定部材を挟んで前記ネジボスに螺合して締め付けるようにした固定構造における固定方法であって、
前記座金の弾性片を前記被固定部材の貫通穴へ挿入するステップと、
前記ネジを締め付けつつ前記ツメを前記係止溝に係止するステップとを含むことを特徴とする固定方法。
【請求項15】
ネジと、座金と、前記ネジに螺合するネジボスとを含み、前記座金は、前記ネジの頭部とネジ本体との間の小径部に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部の側縁部から前記ネジの締め付け方向に伸びる弾性片と、この弾性片の先端に設けられたツメとを有し、前記ネジボスは、その側面に設けられて前記ツメが係止するための係止溝を有し、前記被固定部材は、前記弾性片を挿入するための貫通穴を有しており、前記座金を装着した前記ネジを、前記被固定部材を挟んで前記ネジボスに螺合するに際して、前記座金の弾性片を前記被固定部材の貫通穴へ挿入しつつ前記ネジを締め付けて前記ツメを前記係止溝に係止してなり、前記弾性片の前記ネジボスの側面に対向する部分には、前記ネジボスの径の外側に向かって前記弾性片を反らすための凸部が設けられてなる固定構造における固定解除方法であって、
前記ツメの前記係止溝への係止状態を解除するための治具を、前記凸部と前記ネジボスの側面との対向部分に挿入するステップと、
しかる後に、前記ネジの前記ネジボスに対する螺合を解除するステップとを含むことを特徴とする固定解除方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2011−112098(P2011−112098A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−266926(P2009−266926)
【出願日】平成21年11月25日(2009.11.25)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】