説明

廃油分離処理装置

【課題】エレベーターやエスカレーターが据え付けられている現場等に持ち込んでその場で使用することができるとともに、廃油に多くのゴミが含まれている場合であっても、廃油中から油分を効率的に回収することができる廃油分離処理装置を提供する。
【解決手段】本廃油分離処理装置は、外枠1と、外枠1に回転自在に設けられた一対の支持ローラ3と、内部に廃油を収容するための廃油受器2と、廃油受器2に設けられた油分排出管4とを備える。油分排出管4は、中空の一端が廃油受器2の内部に開口し、他端が廃油受器2の外部に開口する。また、廃油受器2は、支持ローラ3に載せられた状態で油分排出管4が上下に動かされることにより、支持ローラ3に案内されて支持ローラ3上で傾斜する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、廃油から水分やゴミを取り除いて油分を回収するための廃油分離処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、廃油から水分やゴミを取り除いて油分を回収するための処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−294602号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エレベーターやエスカレーターには、多くの箇所に油(潤滑油等)が使用されている。このため、エレベーターやエスカレーターでメンテナンスを行うと、当然に廃油が発生する。エレベーター等のメンテナンスによって発生する廃油には、多くのゴミが含まれている。このため、この廃油を特許文献1に記載の処理装置で処理しようとすると、装置内に埃等のゴミがすぐに堆積してしまい、油分の回収を効率的に行うことができないといった問題があった。
【0005】
また、特許文献1に記載の処理装置は、油分を分離するための装置やポンプ、フィルタ等が配管によって接続されている。即ち、この処理装置は、電源設備の整った建屋内等に予め設置しておいて使用するものである。
エレベーターやエスカレーターは極めて多くの場所に据え付けられており、保守員は、各現場に出向いてエレベーター等のメンテナンスを行う。このため、エレベーター等のメンテナンスにおいて出た廃油は、その現場で処理できることが望ましい。特許文献1に記載のものでは、このような要望に対応することができなかった。
【0006】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、エレベーターやエスカレーターが据え付けられている現場等に持ち込んでその場で使用することができるとともに、廃油に多くのゴミが含まれている場合であっても、廃油中から油分を効率的に回収することができる廃油分離処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る廃油分離処理装置は、枠体と、枠体に回転自在に設けられ、互いに平行に配置された一対の支持ローラと、内部に廃油を収容するための廃油受器と、廃油受器に設けられ、中空の一端が廃油受器の内部に開口し、他端が廃油受器の外部に開口する油分排出部と、を備え、廃油受器は、支持ローラに載せられた状態で油分排出部が上下に動かされることにより、支持ローラに案内されて支持ローラ上で傾斜するものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明に係る廃油分離処理装置であれば、エレベーターやエスカレーターが据え付けられている現場等に持ち込んでその場で使用することができる。また、廃油に多くのゴミが含まれている場合であっても、廃油中から油分を効率的に回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の要部を示す斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の外枠を示す斜視図である。
【図3】この発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の廃油受器を示す斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の分離かごを示す斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態1における廃油分離処理装置のゴミ圧縮装置を示す斜視図である。
【図6】図5に示すゴミ圧縮装置の正面図である。
【図7】この発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の攪拌装置を示す斜視図である。
【図8】図7に示す攪拌装置の正面図である。
【図9】この発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の使用方法を説明するための図である。
【図10】この発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の使用方法を説明するための図である。
【図11】この発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の使用方法を説明するための図である。
【図12】この発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の使用方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0011】
実施の形態1.
先ず、図1乃至図8を参照し、本廃油分離処理装置の構成について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の要部を示す斜視図である。図1において、1は外枠(枠体)、2は内部に廃油を収容するための容器からなる廃油受器である。図2は外枠1を示す斜視図、図3は廃油受器2を示す斜視図である。図1は廃油受器2を外枠1内に収納した状態を示している。
【0012】
外枠1は、例えば、上面が開口する箱状を呈する。外枠1の一側壁1aには、内部に貫通する縦長の長孔1bが形成されている。
3は外枠1の内部に設けられた一対の支持ローラである。支持ローラ3は、廃油受器2を、外枠1の内部において支持するためのものである。支持ローラ3は、外枠1に回転自在に設けられ、互いに平行で、且つ同じ高さで水平に配置されている。例えば、一方の支持ローラ3は、外枠1の上記一側壁1aの近傍に、その回転軸が一側壁1aに沿うように配置されている。他方の支持ローラ3は、一側壁1aに対向する他側壁1cの近傍に、その回転軸が他側壁1cに沿うように配置されている。即ち、上記長孔1bは、支持ローラ3の回転軸方向に直交する方向に長手を有している。
【0013】
廃油受器2は、例えば、全体として球状を呈する容器からなり、上部に、内部に通じる開口が形成されている。廃油受器2の幅は、外枠1の一側壁1a及び他側壁1c間距離よりも小さく、支持ローラ3間距離よりも大きくなるように設定されている。
【0014】
4は廃油受器2に設けられた油分排出管(油分排出部)である。油分排出管4は管状を呈しており、一端部が廃油受器2に着脱自在に構成されている。油分排出管4は、一端部が廃油受器2に固定されると、他端部が、廃油受器2の側方に突出する。油分排出管4の中空は、一端が廃油受器2の内部に所定の高さで開口し、他端は廃油受器2の外部で開口する。なお、油分排出管4は、廃油受器2が上部の開口が水平となるように配置されると、他端部が一端部よりも低い位置となるように傾斜した状態に配置される。油分排出管4の他端部には、中空の他端を開閉するためのキャップ5が取り付けられている。
【0015】
図4はこの発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の分離かごを示す斜視図である。分離かご6は、かご部7及び支持部8により、その要部が構成される。かご部7は、内部に、廃油を含むゴミを収容するためのものである。かご部7は、例えば、網目状のかご体からなり、支持部8の中央部に固定されている。支持部8は、外枠1の開口を上方から覆うように、外枠1の上部に取り付けられる(載せられる)。即ち、分離かご6は、外枠1の上部に着脱自在に構成されている。
【0016】
図5はこの発明の実施の形態1における廃油分離処理装置のゴミ圧縮装置を示す斜視図、図6は図5に示すゴミ圧縮装置の正面図である。ゴミ圧縮装置9は、圧縮機10及び支持部11により、その要部が構成される。圧縮機10は、分離かご6のかご部7に収容されたゴミを圧縮し、そのゴミに含まれる廃油を搾り出すためのものである。圧縮機10には、例えば、ハンドル12、ネジ棒13、圧縮板14が備えられている。ハンドル12が一方向に回転することにより、ネジ棒13が支持部11に対して軸方向に移動し、圧縮板14が下方に変位する。また、ハンドル12が他方向に回転することにより、ネジ棒13が支持部11に対して上記とは反対に移動し、圧縮板14が上方に変位する。
【0017】
圧縮機10は、支持部11の中央部に設けられている。圧縮機10がかご部7内のゴミを圧縮するものであるため、支持部11は、分離かご6が外枠1の上部に取り付けられた状態で、外枠1の上部(外枠1の上部に固定された分離かご6も含む)に取り付け可能に構成されている。なお、15は支持部11が外枠1の上部から外れないようにするためのフックである。ゴミ圧縮装置9は、外枠1の上部に着脱自在に構成されている。
【0018】
図7はこの発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の攪拌装置を示す斜視図、図8は図7に示す攪拌装置の正面図である。攪拌装置16は、攪拌機17及び支持部18により、その要部が構成される。攪拌機17は、廃油受器2の内部に収容された廃油を攪拌するためのものである。攪拌機17には、例えば、ハンドル19、軸20、プロペラ(攪拌手段)21が備えられている。ハンドル19が回転することにより、軸20を介してプロペラ21が回転する。攪拌機17は、支持部18の中央部に設けられている。支持部18は、外枠1の開口を上方から覆うように、外枠1の上部に取り付けられる(載せられる)。即ち、攪拌装置16は、外枠1の上部に着脱自在に構成されている。
【0019】
次に、図9乃至図12も参照し、上記構成を有する廃油分離処理装置の使用方法について説明する。図9乃至図12は、この発明の実施の形態1における廃油分離処理装置の使用方法を説明するための図である。
【0020】
エレベーターやエスカレーターにおいてメンテナンスを行うと、廃油が発生する。そこで、エレベーター等の保守員は、先ず、メンテナンスの現場で所定の場所に外枠1を置き、外枠1の内部に廃油受器2を設置する。この時、廃油受器2を、外枠1の内部に設けられた一対の支持ローラ3上に載せておく。次に、油分排出管4を外枠1の外側から長孔1bに挿し込み、その一端部を廃油受器2に固定する。また、油分排出管4の他端部にキャップ5を取り付ける。
【0021】
図3は、廃油受器2を外枠1に収納して支持ローラ3に支持させ、油分排出管4を廃油受器2に固定した状態を示している。図3に示すように、かかる状態では、油分排出管4が長孔1bを貫通し、その他端部が外枠1の外側に突出している。なお、長孔1bは、支持ローラ3の回転軸方向に直交する方向に長手を有しているため、油分排出管4を長孔1bの長手に沿って上下に移動させると、廃油受器2は、一対の支持ローラ3に案内されて、外枠1の内部で所定範囲の角度内を回転(傾斜)する。保守員は、先ず、油分排出管4を長孔1bの最下部に配置し、廃油受器2を、その開口が水平になるように設置する。
【0022】
次に、保守員は、分離かご6を外枠1の上部に載せる。分離かご6は、その支持部8が外枠1の上部に取り付けられることにより、かご部7が、廃油受器2の内部(或いは、廃油受器2の内部に通じる開口の上方)に配置される。図9は分離かご6を外枠1の上部に取り付けた後、かご部7内に、メンテナンス時に出た、油分・水分を含むゴミを投入した状態を示している。
【0023】
なお、かご部7内にゴミを投入しただけでは、ゴミから十分な量の油分や水分を分離させることはできない。そこで、保守員は、ゴミ圧縮装置9を、枠体1に取り付けた分離かご6の上方から枠体1の上部(外枠1の上部に固定された分離かご6)に取り付ける。ゴミ圧縮装置9は、枠体1の上部に適切に取り付けられることにより、圧縮機10の圧縮板14が、かご部7内のゴミの上方に配置される。このため、保守員は、ハンドル12を一方向に回転させることにより、圧縮板14によってかご部7内のゴミを上方から圧縮し、ゴミに含まれる油分や水分を搾り出す。ゴミから絞り出された油分・水分は、少量のゴミとともに、廃油受器2の内部に落下する(図10参照)。
【0024】
なお、本実施の形態に示すものでは、支持部11の下端に設けられたフック15を内側に折り曲げることにより、フック15の先端部を支持部8に下方から対向させてゴミ圧縮装置9を分離かご6に固定している。かかる構成であれば、圧縮板14によってかご部7内のゴミを上方から圧縮する際にも、ゴミ圧縮装置9が分離かご6(外枠1の上部)から外れることはなく、ゴミに含まれる油分や水分を最後まで搾り出すことができる。
【0025】
ゴミの圧縮が完了すると、ゴミ圧縮装置9を、分離かご6及びかご部7内のゴミとともに外枠1から取り外す。なお、搾取し終えたばかりの廃油は、水分・ゴミが混ざった状態で廃油受器2の内部に溜まっている。このため、保守員は、廃油受器2内の廃油を油分・水分に分離させるため、攪拌装置16を外枠1の上部に取り付け、攪拌機17によって廃油受器2の内部に溜まった廃油を攪拌する。
【0026】
具体的には、先ず、攪拌装置16を外枠1の上部に載せる。攪拌装置16は、その支持部18が外枠1の上部に取り付けられることにより、攪拌機17のプロペラ21が廃油受器2の内部に配置される(図11参照)。このため、かかる状態でハンドル19を回転させれば、廃油受器2の内部に溜まった油分・水分・ゴミを一度に攪拌することができ、それらを完全に分離させることができる。なお、必要であれば、攪拌後に少し時間を置いて、分離を完全に行わせる。
【0027】
攪拌装置16を外枠1から取り外し、廃油受器2の内部で油分と水分とが分離していることを確認すると、次に、油分排出管4を長孔1bに沿って上方に移動させ、廃油受器2を外枠1内で傾斜させる。なお、油分排出管4を上方に移動させると、廃油受器2は支持ローラ3の案内によって円滑に回転する。このため、上記操作を行っても、廃油受器2内の油分と水分とが再び混ざり合ってしまうことはない。
【0028】
油分排出管4を長孔1bの最上部に移動させた後、油分排出管4の他端部からキャップ5を取り外す。すると、廃油受器2の内部に溜められた液体の上層部にある油分が、油分排出管4を通って廃油受器2の外部に排出され、予め用意しておいた廃油缶22に集められる(図12参照)。なお、油分排出管4をある高さに固定したまま時間が経過すると、次第に、油分排出管4からの排出が行われなくなっていく。かかる場合、保守員は、油分排出管4を長孔1bに沿って僅かに下方に移動させ、廃油受器2内の上層部にある油分を油分排出管4の他端部から排出させる。
【0029】
上記操作を繰り返すと、ある時点で、油分排出管4の一端部の高さが廃油受器2内部の油分と水分との境界高さに達し、廃油受器2内の水分が油分排出管4の他端部から排出される。このため、保守員は、油分排出管4の他端部から水分が排出された時、或いは、その直前で上記排出作業を止め、廃油受器2内の油分のみを廃油缶22に移し替える。
【0030】
上記構成を有する廃油分離処理装置であれば、外枠1や廃油受器2、分離かご6等の各部材を容易に運搬することができる。また、その使用時に各部材を配管等で接続する必要が無く、組み立てが容易で、電源等も必要としない。このため、本廃油分離処理装置であれば、エレベーターやエスカレーターが据え付けられている各現場等に持ち込み、各現場において容易に使用することができる。
【0031】
また、本廃油分離処理装置であれば、廃油に多くのゴミが含まれている場合であっても、廃油受器2の内部で油分、水分、ゴミを適切に分離させて、油分のみを効率的に回収することができる。なお、廃油中に大きなゴミ等が含まれている場合であっても、分離かご6や圧縮装置9を使用すれば、油分排出管4の詰まり等も確実に防止できる。
【0032】
このように、本発明であれば、モータ等の電源を必要としない、環境に配慮した廃油分離処理装置を得ることができる。
【符号の説明】
【0033】
1 外枠
1a 一側壁
1b 長孔
1c 他側壁
2 廃油受器
3 支持ローラ
4 油分排出管
5 キャップ
6 分離かご
7 かご部
8、11、18 支持部
9 ゴミ圧縮装置
10 圧縮機
12、19 ハンドル
13 ネジ棒
14 圧縮板
15 フック
16 攪拌装置
17 攪拌機
20 軸
21 プロペラ
22 廃油缶

【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠体と、
前記枠体に回転自在に設けられ、互いに平行に配置された一対の支持ローラと、
内部に廃油を収容するための廃油受器と、
前記廃油受器に設けられ、中空の一端が前記廃油受器の内部に開口し、他端が前記廃油受器の外部に開口する油分排出部と、
を備え、
前記廃油受器は、前記支持ローラに載せられた状態で前記油分排出部が上下に動かされることにより、前記支持ローラに案内されて前記支持ローラ上で傾斜する廃油分離処理装置。
【請求項2】
廃油を含むゴミを収容するためのかご部を有し、前記枠体の上部に着脱自在な分離かごと、
を更に備え、
前記分離かごは、前記枠体の上部に取り付けられた際に、前記かご部が、前記支持ローラに載せられた前記廃油受器の内部に又は前記廃油受器の内部に通じる開口の上方に配置される請求項1に記載の廃油分離処理装置。
【請求項3】
前記枠体の上部に取り付けられた前記分離かごの上方から前記枠体の上部に着脱自在なゴミ圧縮装置と、
を更に備え
前記ゴミ圧縮装置は、前記分離かごの前記かご部に収容されたゴミを上方から圧縮するための圧縮機を有する請求項2に記載の廃油分離処理装置。
【請求項4】
攪拌手段によって廃油を攪拌する攪拌機を有し、前記枠体の上部に着脱自在な攪拌装置と、
を更に備え、
前記攪拌装置は、前記枠体の上部に取り付けられた際に、前記攪拌機の前記攪拌手段が、前記支持ローラに載せられた前記廃油受器の内部に配置される請求項1から請求項3の何れかに記載の廃油分離処理装置。
【請求項5】
前記枠体は、上面が開口する箱状を呈するとともに、一側壁に、前記支持ローラの軸方向に直交する方向に長手を有する長孔が形成され、
前記支持ローラは、前記枠体の内部に配置され、
前記油分排出部は、前記廃油受器が前記支持ローラに載せられた状態で、前記長孔を貫通して、その先端部が前記枠体の外部に突出する
請求項1から請求項4の何れかに記載の廃油分離処理装置。
【請求項6】
前記油分排出部は、前記支持ローラに載せられた前記廃油受器に対し、前記枠体の外側から着脱自在な請求項5に記載の廃油分離処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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