説明

延長組換えポリペプチドおよび延長組換えポリペプチドを含む組成物

本発明は、延長組換えポリペプチド(XTEN)に連結された生物活性タンパク質を含む組成物、組成物をコードする単離核酸ならびにそれを含有するベクターおよび宿主細胞、ならびにグルコース関連疾患、代謝性疾患、凝固障害、ならびに成長ホルモン関連障害および症状の処置におけるこのような組成物の使用方法に関するものである。一態様において、本発明は延長組換えポリペプチド(XTEN)の組成物を提供し、該組成物は生物活性タンパク質に連結されたときに、得られた融合タンパク質の薬物動態特性を増強し、ならびに/または得られた融合タンパク質の溶解性および安定性を増加させて、一方では生物活性タンパク質の全体的な生物学的活性および/または治療活性を増強する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
約400超〜約3000のアミノ酸残基を含む単離延長組換えポリペプチド(XTEN)であって:
(a)グリシン(G)残基、アラニン(A)残基、セリン(S)残基、トレオニン(T)残基、グルタメート(E)残基およびプロリン(P)残基の和が該XTENの全アミノ酸配列の約80%超を構成することと;
(b)該XTEN配列が実質的に非反復性であることと;
(c)該XTEN配列が、TEPITOPEアルゴリズムによって解析したときに予測されるT細胞エピトープを欠き、ここで、該XTEN配列内のエピトープの該TEPITOPEアルゴリズム予測が−9以上のスコアに基づくことと;
(d)該XTEN配列がGORアルゴリズムによって決定されたように、90%超のランダムコイル形成物を有することと;
(e)該XTEN配列が、Chou−Fasmanアルゴリズムによって決定されたように、2%未満のアルファらせんおよび2%のベータシートを有することと;
を特徴とするXTEN。
【請求項2】
約400超〜約3000のアミノ酸残基を含む単離延長組換えポリペプチド(XTEN)であって:
(a)アスパラギン残基およびグルタミン残基の和が該XTENの全アミノ酸配列の10%未満であることと;
(b)メチオニン残基およびトリプトファン残基の和が該XTENの全アミノ酸配列の2%未満であること;
(c)該XTEN配列が5%未満の、正電荷を有するアミノ酸残基を有することと;
(d)該XTEN配列がGORアルゴリズムによって決定されたように、90%超のランダムコイル形成物を有することと;
(e)該XTEN配列が、Chou−Fasmanアルゴリズムによって決定されたように、2%未満のアルファらせんおよび2%のベータシートを有することと;
を特徴とするXTEN。
【請求項3】
約400超〜約3000のアミノ酸残基を含む単離延長組換えポリペプチド(XTEN)であって:
(a)該XTEN配列の少なくとも約80%が非重複配列モチーフから成り、該配列モチーフそれぞれが約9〜約14アミノ酸残基を有し、任意の2つの連続アミノ酸残基の配列が該配列モチーフの各々において3回以上出現しないことと;
(b)該配列モチーフがグリシン(G)、アラニン(A)、セリン(S)、トレオニン(T)、グルタメート(E)およびプロリン(P)から選択される4〜6種類のアミノ酸から成ることと;
(c)該XTENが生物活性タンパク質に連結されたときに生物活性タンパク質の薬物動態特性を増強し、該薬物動態特性が、該生物活性タンパク質に連結された該XTENと比較して、該生物活性タンパク質の最終半減期を測定することによって確認されることと;
を特徴とするXTEN。
【請求項4】
生物活性タンパク質に連結された前記XTENが、同程度の条件下で投与された該生物活性タンパク質と比較して、被験体において少なくとも約2倍長い最終半減期を有する、請求項3に記載の単離XTEN。
【請求項5】
前記XTENが生物活性タンパク質に連結されたときに、該XTENが該生物活性タンパク質の熱安定性を増強し、ここで、少なくとも約7日間にわたる約37℃の温度への曝露後、該生物活性タンパク質の生物活性の保持を、該生物活性タンパク質に連結された該XTENと比較して、測定することによって、該熱安定性が確認される、請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の単離XTEN。
【請求項6】
XTENに連結された際に、前記生物活性タンパク質および前記XTENを含む得られた融合物が、前記XTENに連結されていない生物活性タンパク質の前記生物活性の少なくとも80%を保持する、請求項5に記載の単離XTEN。
【請求項7】
グリシン(G)残基、アラニン(A)残基、セリン(S)残基、トレオニン(T)残基、グルタメート(E)残基またはプロリン(P)残基の前記和が前記XTENの全アミノ酸配列の約90%超を構成する、請求項1から6のうちのいずれか1項に記載の単離XTEN。
【請求項8】
いずれの1種類のアミノ酸も前記XTEN配列の30%超を構成しない、請求項1から7のうちのいずれか1項に記載の単離XTEN。
【請求項9】
3個の連続アミノ酸が、該アミノ酸(単数)がセリンでない限り、同一ではない配列を含み、この場合、3個以下の連続アミノ酸がセリン残基である、請求項1から8のうちのいずれか1項に記載の単離XTEN。
【請求項10】
前記XTEN配列が10未満のサブ配列スコアを有する、請求項1から9のうちのいずれか1項に記載の単離XTEN。
【請求項11】
前記XTEN配列の少なくとも約80%が非重複配列モチーフから成り、該配列モチーフ各々が12のアミノ酸残基を有する、請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の単離XTEN。
【請求項12】
前記XTEN配列が非重複配列モチーフから成り、各々の配列モチーフが12のアミノ酸残基を有する、請求項1から11のうちのいずれか1項に記載の単離XTEN。
【請求項13】
前記XTEN配列の少なくとも約80%が非重複配列モチーフから成り、該配列モチーフが表1の1個以上の配列からのものである、請求項1から12のうちのいずれか1項に記載の単離XTEN。
【請求項14】
請求項1から13のうちのいずれか1項に記載の単離XTENおよび生物活性タンパク質を含み、該XTENが該生物活性タンパク質に連結されている、単離融合タンパク質。
【請求項15】
前記生物活性タンパク質が表3〜8から選択される配列に対して少なくとも90%の配列同一性を示す、請求項14に記載の単離融合タンパク質。
【請求項16】
前記融合タンパク質が、前記XTENに連結されていない前記生物活性タンパク質と比較して少なくとも約2倍長い最終半減期を有する、請求項14に記載の単離融合タンパク質。
【請求項17】
前記融合タンパク質が、前記XTENに連結されていない前記生物活性タンパク質と比較して免疫原性が低く、免疫原性が、被験体に同程度の用量を投与した後に、該生物活性タンパク質に選択的に結合するIgG抗体の産生を測定することによって確認される、請求項14に記載の単離融合タンパク質。
【請求項18】
前記融合タンパク質が生理的条件下で約6を超える見かけの分子量係数を示す、請求項14に記載の単離融合タンパク質。
【請求項19】
少なくとも第2の生物活性タンパク質をさらに含む、請求項14に記載の単離融合タンパク質。
【請求項20】
少なくとも第2のXTENポリペプチドをさらに含み、XTENアミノ酸残基の累積合計が約400超〜約3000の残基である、請求項15に記載の単離融合タンパク質。
【請求項21】
前記融合タンパク質が被験体において循環血中濃度を達成または維持するために、同程度の様式で被験体に投与される前記XTENに連結されていない生物活性タンパク質と比較して、より低い頻度の投薬または低下した同程度の投薬量を必要とする、請求項14に記載の単離融合タンパク質。
【請求項22】
前記生物活性タンパク質がグルコース調節ペプチドである、請求項14に記載の単離融合タンパク質。
【請求項23】
前記グルコース調節ペプチドがエキセンジン−4である請求項22に記載の単離融合タンパク質。
【請求項24】
前記グルコース調節ペプチドがグルカゴンである、請求項22に記載の単離融合タンパク質。
【請求項25】
前記生物活性タンパク質が代謝タンパク質である、請求項14に記載の単離融合タンパク質。
【請求項26】
前記代謝タンパク質がIL−1raである、請求項25に記載の単離融合タンパク質。
【請求項27】
前記生物活性タンパク質が凝固因子である、請求項14に記載の単離融合タンパク質。
【請求項28】
前記凝固因子が第IX因子である、請求項27に記載の単離融合タンパク質。
【請求項29】
前記凝固因子が第VII因子である、請求項27に記載の単離融合タンパク質。
【請求項30】
前記生物活性タンパク質が成長ホルモンである、請求項14に記載の単離融合タンパク質。
【請求項31】
請求項14〜30のいずれか1項に記載の単離融合タンパク質および少なくとも1つの薬学的に許容され得るキャリアを含む組成物。
【請求項32】
請求項31に記載の組成物の使用であって、疾患症状の処置を必要とする被験体における疾患症状を処置するための薬剤の調製における、組成物の使用。
【請求項33】
前記疾患が1型糖尿病、2型糖尿病、肥満、高血糖、高インスリン血症、異常インスリン産生、インスリン抵抗性、シンドロームX、食欲過多、不十分な飽満感、グルカゴノーマ、脂質異常症、網膜神経変性プロセス、第VII因子欠損、第X因子欠損、第XII因子欠損、血友病A、血友病B、フォン・ウィルブラント病、高血圧、急性冠動脈症候群、関節リウマチ、虚血後再灌流傷害、成長ホルモン欠損、ターナー症候群、プラーダー−ヴィリ症候群、特発性低身長、AIDSによるるい痩、多発性硬化症、クローン病、潰瘍性大腸炎、または筋ジストロフィーから選択される、請求項32に記載の使用。
【請求項34】
生物活性タンパク質の特性を改善する方法であって、生物活性タンパク質を請求項1〜13に記載のXTENに連結して(a)該XTENに連結された該生物活性タンパク質の最終半減期が、該XTENに連結されていない該生物活性タンパク質の該最終半減期と比較してより長いこと;(b)該XTENに連結された該生物活性タンパク質の貯蔵寿命が、該XTENに連結されていない該生物活性タンパク質の該貯蔵寿命と比較してより長く、貯蔵寿命はベースライン試料と比較したインターバル後の生物活性の保持によって確認されること;(c)該XTENに連結された該生物活性タンパク質の生理的条件下での溶解度が該XTENに連結されていない該生物活性タンパク質の該溶解度と比較して増加されること;(d)被験体に投与されるときに、該XTENに連結されている該生物活性タンパク質に選択的に結合するIgG抗体の産生が、該XTENに連結されていない該生物活性タンパク質が同程度の用量で被験体に投与されるときの該IgGの産生と比較して低下すること;および/または(e)被験体に投与されるときの該XTENに連結された該生物活性タンパク質の治療ウインドウ内で費やされる時間が、被験体に投与されるときの該XTENに連結されていない該生物活性タンパク質と比較してより長いことを特徴とする特性を達成するステップを含む、生物活性タンパク質の特性を改善する方法。

【図3−1】
image rotate

【図3−2】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29A】
image rotate

【図29B】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35A】
image rotate

【図35B】
image rotate

【図35C】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate


【公表番号】特表2012−516854(P2012−516854A)
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548425(P2011−548425)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/023106
【国際公開番号】WO2010/091122
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(511188819)アムニクス オペレーティング インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】