説明

建材、鉱物混合物および鉱物着色物を処理・改善するための剤および使用方法および該剤のための方法

【課題】 本発明は、建材、鉱物混合物および鉱物着色物を処理および改善するための剤およびその用途並びに相応する方法に関する。
【解決手段】 この課題は、該剤が60.0〜75.0質量%の水、15.0〜22.0質量%のセッケン、1.0〜7.0質量%の炭酸塩化合物、2.0〜6.0質量%の水酸化ナトリウムおよび1.0〜7.0質量%の充填剤を含有することによって解決される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛管多孔質建材、例えばレンガ、天然石およびケイ灰レンガおよび/またはコンクリート建材を処理するための、特に含浸処理、シーリング処理、遮蔽処理、強化処理、保存処理、乾燥処理および/または乾燥維持処理するための剤、鉱物混合物、例えばモルタル、路面舗装材(floor pavement)、スラッジおよびコンクリートを改善するための、特に疎水性化、遮蔽および強化するための剤並びに鉱物性着色物を疎水性化するための剤に関する。
【0002】
本発明はまた毛管多孔質建材、例えばレンガ、天然石およびケイ灰レンガおよび/またはコンクリート建材を処理する、特に疎水性化処理、含浸処理、シーリング処理、遮蔽処理、強化処理、保存処理、乾燥処理および/または乾燥維持処理する方法、更に鉱物混合物、例えばモルタル、路面舗装材(floor pavement)、スラッジおよびコンクリートを改善する、特に疎水性化、遮蔽および強化する方法並びに鉱物性着色物を疎水性化する方法にも関する。
【0003】
更に本発明は、毛管多孔質建材、例えばレンガ、天然石およびケイ灰レンガおよび/またはコンクリート建材を疎水性化処理、含浸処理、シーリング処理、遮蔽処理、強化処理、保存処理、乾燥処理および/または乾燥維持処理のために該剤を用いる方法、更に鉱物混合物、例えばモルタル、路面舗装材(floor pavement)、スラッジ材およびコンクリートを改善するための、特に疎水性化、遮蔽および強化するために並びに鉱物性着色物を疎水性化させるために該剤を用いる方法にも関する。
【背景技術】
【0004】
ドイツ特許出願公開第3804741A1号明細書から、珪酸塩および炭酸塩を含有する壁材を乾燥するためにおよび/または乾燥維持するための、30〜50重量%の水酸化カリウム、5〜20重量%のセッケン、25〜40重量%の水、0.5〜5重量%の炭酸塩化合物、1〜8重量%の珪酸塩化合物および0.5〜5重量%の充填剤を含有する剤を含有するモルタルは公知である。
【0005】
この公知のモルタルは、濡れたあるいは湿気がしみこんだ壁材を乾燥したりおよび/または乾燥を維持するのに適している。このことは壁に漆喰塗装することによって表面から侵入する湿気に対して壁材を対外的に保護することを明らかにしている。
【0006】
しかしながら既存の壁材は上がってくる湿気または濡れに対して漆喰塗装では保護できない。湿った壁材をモルタルを塗装することだけで乾燥したりまたは乾燥状態を維持したりすることも不可能である。これは既存の壁材に組み込むべき水平遮蔽層によってしか達成されない。この目的のためには公知のモルタルは適していない。何故ならば、高いカルシウム水和物および/または水酸化カルシウム含有量が非常に強い撥水反応をもたらしそして、分配手段、例えば毛細管または注入具を非常に速やかに閉塞させるからである。
【0007】
カルシウム含有量が多いと、被処理基材が後で塗料または接着剤皮膜に接着しない原因になる恐れがある。
【0008】
壁材を補修するのには、特に水平遮蔽層を乾燥または組み入れるためには、疎水性のまたはシリーング性の溶液を穿孔した穴を通しておよび注入具または毛管を通して壁材に導入することは公知である(例えばドイツ特許出願公開第4200122A1号明細書)。今日まで、架橋反応または化学反応によって壁材中で耐湿性の水平遮蔽層を生じる合成材料をベースとする注入溶液または含浸溶液、例えばイソシアネート基を有する化合物(ドイツ特許出願公開第19706904A1号明細書)、オルガノアルコキシシラン(ドイツ特許出願公開第19513238A1号明細書、同第19605674A1号明細書、ヨーロッパ特許第0,344,919B1号明細書)、水/油−型エマルジョン(ドイツ特許出願公開第10130091A1号明細書)、有機珪素化合物(ドイツ特許出願公開第3911479A1号明細書)をベースとする注入溶液または含浸溶液が使用されてきただけである。
【0009】
ドイツ特許出願公開第4418441A1号明細書からは、湿気に対して多孔質の建材表面をシーリングするために植物油と相応するエステル誘導体とよりなる樹脂バインダーも公知である。
【0010】
これらの公知の全ての剤は、該公知の剤のそれぞれが特別の用途分野でしか使用できずそしてそれ故にその用途範囲が著しく制限されているという共通する欠点を有している。それ故に要求次第で、追加的に毒性、引火性および臭気に関して問題のない種々の含浸剤または注入剤が使用できるべきである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の課題は、これらの従来技術から出発して、古い建築物および新しい建築物の毛管多孔質建材、鉱物混合物および鉱物着色剤を一様に高い効率でそして簡単な取り扱いで長期間の保護を達成しながら、溶剤なしでおよび合成樹脂なしで疎水性化することができおよび/または、後続の建材の塗装に悪影響をおよぼすことなく、それの水蒸気透過性を著しく低減することなくそして建材、鉱物混合物または鉱物性着色剤の固有の色を変えることなしに、湿気を遮断することを可能とする冒頭に記載の種類の剤、方法および用途を提供することであった。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この課題は、請求項1〜3の特徴的構成要件を有する冒頭に記載の剤、請求項9、18および28の特徴的構成要件を有する方法並びに請求項3〜25の用途によって解決される。有利な実施態様は従属形式の請求項に記載してある。
【0013】
本発明の剤は、なかでも、建材を湿気に対して予防的にまたは後からでも保護し、モルタル、路面舗装材(floor pavement)、スラッジおよびコンクリートを改善するのに並びに鉱物着色物を疎水性化するのに一様に適する純粋に無機系の剤を使用することによって達成されることに特徴がある。
【0014】
これは、古いまたは新しい建築物の毛管多孔質建材を含浸処理、シーリング処理および保存処理するために本発明の剤を用いることを可能とし、表面のシーリングおよび保存、壁中を上がってくる湿気に対して水平遮蔽層を組み入れ並びに壁の永久的乾燥および乾燥維持を可能とする。
【0015】
本発明の剤は、溶剤および合成樹脂を含まず、臭気がなくそして一般に毒性に関して安全と一般に認識される成分を含有している。該剤は建材の毛管多孔質構造中に孔を塞ぐことなく良好にかつ深く侵入する。孔を塞がないことが拡散性を改善する。本発明の剤の湿気または水の侵入に対する保護効果は長期間の間、低下することなく維持され、塩の風化および黴びの発生を永続的に防止する。
【0016】
本発明の方法に従って製造された表面シーリングは耐アルカリ性があり、有害な環境上の影響に対して耐久性がありそして漆喰および/または塗料またはタイルを問題なく塗布または貼り付けすることができる。
【0017】
本発明の剤は毛管多孔質建材中に一成分系溶液として、低圧で並びに高圧で注入または浸透法によって導入することができる。壁材に穴を穿孔しそして本発明の剤の一成分系溶液を毛管を通して壁材中に導入する今日まで慣用された方法も引き続き行うことができるが、同様に水平遮蔽層を造るために注入具で作業することも可能である。
【0018】
鉱物混合物、例えば補修用モルタル、遮蔽用漆喰、路面舗装材、シーリング用路面舗装材およびスラッジおよびコンクリートを改善するためにも本発明の剤は非常に有益に使用することができる。調製水に簡単に添加されそして鉱物混合物の毛管透過性を著しく制限し、その結果該鉱物混合物に水遮蔽特性が得られる。
【0019】
それぞれの鉱物混合物への設定課題次第で添加すべき水の量を厳守することにだけ注意するべきである。
【0020】
例えば古い壁材に水平遮蔽層を造り出すことが課題である場合には、本発明の剤は1:15の比としそして穿孔された穴を通して注入具によって壁材中に注入する。
【0021】
鉱物着色物も、塗料として使用される、石灰、白色セメントまたは珪酸塩着色物(水ガラス)のような無機系バインダーの水性分散物に上記溶液を添加することによって剤で疎水性化することができる。
【0022】
以下において本発明を幾つかの実施例によって更に詳細に説明する。
【実施例1】
【0023】
古い壁材中に、上がってくる水に対して水平遮蔽層を導入する。既存の壁の漆喰を予定された領域の約30〜50cmに亙って叩きそして弛んだ物質を除去する。目地は約3〜 5cmの深さまで掻き落としそして全表面を埃がないように掃除する。
【0024】
以下の組成の本発明の剤を適用する:
水 72質量%
含核セッケン(Curd soap) 17質量%
炭酸カリウム 4質量%
水酸化ナトリウム 3質量%
白色の硫酸バリウム 4質量%。
【0025】
この剤を純粋な水道水と、8の割合の水に対して1の割合の剤の比で混合する。
【0026】
目地用モルタルを次いでこの調製水と混合し、その際に掻き落とされた目地を予めにこの調製水で湿らせる。その後でこの目地を隙間に“ウエット−オン−ウエット”の状態で塗り詰める。
【0027】
約3日間の乾燥期間の後に壁材に、互いに平行に位置する二つの穴の列を合い上下して穿孔する。一つの列の穿孔された穴は互いに約10cmの間隔があり、一直線に互いに並んでいる。この場合、上の列の穿孔穴は、下側の列の穿孔穴との関係でジグザグに位置している。
【0028】
次いで、注入用の低圧充填装置に連結されている慣用の注入具を穿孔された穴の中に入れる。
【0029】
注入溶液として、1:15の比で水で希釈されている上記で詳細に規定した剤を使用する。最初に、穿孔した下側の列の穴に2〜4barの圧力で、組織が十分に含浸飽和するまで穿孔穴の周りの毛管組織中に注入用溶液を充填する。次いで、穿孔された上側の列の穴に加圧下に充填する。
【0030】
水平遮蔽層への具体的要求次第で混合比は1:8〜1:15の範囲内で変更し得る。毛管組織に注入用溶液を十分に含浸飽和させそして該注入用溶液が硬化した後に、穿孔された穴に膨潤性コンクリートまたは膨潤性モルタルを充填する。
【0031】
次いで壁の関連域に、本発明の剤が調製水中に1:8〜1:10の比で添加されている補修用漆喰を塗布する。本発明の剤の組成は冒頭に記載した組成物と同じであるが、白色硫酸バリウムの代わりに灰色の硫酸バリウムが使用されている点だけが相違する。
【実施例2】
【0032】
古い壁材の壁を本発明の材で含浸処理する。
【0033】
60質量%の水、22質量%の含核セッケン、6質量%の炭酸カリウム、6質量%の水酸化ナトリウムおよび6質量%の白色硫酸バリウムを含有する本発明の剤から、1部の本発明の剤に12部の水を添加することによって攪拌により含浸溶液を製造する。注意深く掃除して埃のない状態の乾燥された壁表面の上に、この含浸溶液を注ぎかけ法によって塗工する。
【0034】
乾燥後に、耐候性で防汚性の表面が生じる。この表面は塗装することができる。
【実施例3】
【0035】
ケイ灰レンガ壁材を、漆喰層を塗布するために、基材を強化するためのプライマーを用いて準備する。
【0036】
71質量%の水、18質量%の含核セッケン、4質量%の炭酸カリウム、3質量%の水酸化ナトリウムおよび4質量%の灰色硫酸バリウムよりなる本発明の剤の割合1に対して、9の割合量の水を攪拌混合し、必要量のプライマー溶液を製造する。
【0037】
プライマー溶液を適用する前に、基材から古く脆いかまたは汚れた漆喰は除くべきである。目地は少なくとも20mmの深さまで掻き落とし、全ての表面を乾式または湿式噴射によって掃除して埃およびその他のものがない状態とする。
【0038】
プライマー溶液の塗工は実施例2に記載した通りに行う。
【0039】
このプライマー溶液は建材の多孔質組織中に深く浸透し、表面を強化しそして撥水固体域を形成する。
【実施例4】
【0040】
3〜6質量%の塩含有量の、建材に有害な塩でひどく汚れた歴史的な壁材に新しい漆喰を適用する。
【0041】
漆喰用モルタルのための調製水の総量に10質量部の本発明の剤を添加する。その際に本発明の剤は1:10の比で希釈される。本発明の剤は71質量%の水、18質量%の含核セッケン、3.4質量%の炭酸カリウム、3.4質量%の灰色の硫酸バリウムおよび4.2質量%の水酸化ナトリウムを含有している。
【0042】
このモルタルを強制ミキサーで混合しそして2cmの層厚で一層塗装する。表面加工は歴史的な手本に従って同様に実施した。
【0043】
この漆喰は20年以上の寿命を有している。
【実施例5】
【0044】
上がってくる湿気によって5〜10質量%の水含有量の噴水台石(splash socle)に新たに漆喰を塗布する。
【0045】
漆喰塗装後の台石は良好な外観を有し続けるべきであり、即ち水の染みまたは他の変色が生じるべきでない。更に台石は降りかかる水の侵入を防止する撥水性を有するべきである。
【0046】
漆喰モルタルのための調製水に、10〜12質量%の本発明の剤を添加する。これは本発明の剤を1:10〜1:12に希釈したことに相当する。
【0047】
こうして準備したモルタルを強制ミキサー中に入れ、混合しそしてその後で2cmの厚さに一層で塗布しそして硬化後に研磨した。この漆喰は20年以上の寿命を有している。この漆喰は撥水性であるので、しぶく水で僅かしか汚れない。塗料を塗布する必要がない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛管多孔質建材、例えばレンガ、天然石およびケイ灰レンガおよび/またはコンクリート建材の処理、特に含浸処理、シーリング処理、遮蔽処理、強化処理、保存処理、乾燥処理および/または乾燥維持処理のための剤において、該剤が60.0〜75.0質量%の水、15.0〜22.0質量%のセッケン、1.0〜7.0質量%の炭酸塩化合物、2.0〜6.0質量%の水酸化ナトリウムおよび1.0〜7.0質量%の充填剤を含有することを特徴とする、上記処理剤。
【請求項2】
鉱物混合物、例えばモルタル、路面舗装材(floor pavement)、スラッジおよびコンクリートを改善するための、特に疎水性化、遮蔽および強化するための剤において、該剤が60.0〜75.0質量%の水、15.0〜22.0質量%のセッケン、1.0〜7.0質量%の炭酸塩化合物、2.0〜6.0質量%の水酸化ナトリウムおよび1.0〜7.0質量%の充填剤を含有することを特徴とする、上記剤。
【請求項3】
鉱物性着色物を疎水性化させる剤において、該剤が60.0〜75.0質量%の水、15.0〜22.0質量%のセッケン、1.0〜7.0質量%の炭酸塩化合物、2.0〜6.0質量%の水酸化ナトリウムおよび1.0〜7.0質量%の充填剤を含有することを特徴とする、上記剤。
【請求項4】
セッケンが含核セッケンである、請求項1〜3のいずれか一つに記載の剤。
【請求項5】
炭酸塩化合物が炭酸カリウムである、請求項1〜3のいずれか一つに記載の剤。
【請求項6】
炭酸塩化合物および充填剤の重量比が互いに調和している、請求項1〜3のいずれか一つに記載の剤。
【請求項7】
重量比が互いに等しい、請求項6に記載の剤。
【請求項8】
充填剤が硫酸バリウム、タルク、二酸化チタン、大理石粉、長石またはこれらの材料の混合物を含有する、請求項1〜7のいずれか一つに記載の剤。
【請求項9】
請求項1に従う剤を用いて毛管多孔質建材、例えばレンガ、天然石およびケイ灰レンガおよび/またはコンクリート材の処理、特に疎水性化処理、含浸処理、シーリング処理、遮蔽処理、強化処理、保存処理、乾燥処理および/または乾燥維持処理する方法において、該処理のために60.0〜75.0質量%の水、15.0〜22.0質量%のセッケン、1.0〜7.0質量%の炭酸塩化合物、2.0〜6.0質量%の水酸化ナトリウムおよび1.0〜7.0質量%の充填剤よりなる剤を使用し、これを8〜15部の水で希釈し、壁に塗布するかまたは壁中に導入することを特徴とする、上記方法。
【請求項10】
セッケンとして含核セッケンを使用する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
炭酸塩化合物として炭酸カリウムを使用する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
炭酸塩化合物および充填剤の重量比が互いに調和している、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
炭酸塩化合物と充填剤との重量比を約1:1に調整する、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
充填剤として硫酸バリウム、タルク、二酸化チタン、大理石粉、長石またはこれらの材料の混合物を使用する、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
壁材を含浸するためにの上記剤を10〜12倍量の水で希釈する、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
水平遮蔽層によって壁をシーリング処理および遮蔽処理するために上記剤を8〜15倍量の水で希釈する、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
壁の表面を強化(下塗り)するために、上記剤を9〜10倍量の水で希釈する、請求項9に記載の方法。
【請求項18】
請求項2に従う剤を用いて鉱物混合物、例えばモルタル、路面舗装材、スラッジおよびコンクリートを改善、特に疎水性化、遮蔽および強化する方法において、改善するために、60.0〜75.0質量%の水、15.0〜22.0質量%のセッケン、1.0〜7.0質量%の炭酸塩化合物、2.0〜6.0質量%の水酸化ナトリウムおよび1.0〜7.0質量%の充填剤よりなる剤を使用し、これをモルタル、路面舗装材、スラッジおよびコンクリートのための調製水に1:8〜1:12の比で添加することを特徴とする、上記方法。
【請求項19】
セッケンとして含核セッケンを使用する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
炭酸塩化合物として炭酸カリウムを使用する、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
上記剤中の炭酸塩化合物および充填剤の重量比が互いに調和している、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
炭酸塩化合物と充填剤との比を約1:1に調整する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
充填剤として硫酸バリウム、タルク、二酸化チタン、大理石粉、長石またはこれらの物質の混合物を使用する、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
上記剤を8〜10倍量の水で希釈する、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
修復用漆喰のために上記剤を10倍量の水で希釈する、請求項18に記載の方法。
【請求項26】
遮蔽用漆喰のために上記剤を8倍量の水で希釈する、請求項18に記載の方法。
【請求項27】
路面舗装材あるいはスラッジの遮蔽用剤を8〜10倍量の水で希釈する、請求項18に記載の方法。
【請求項28】
鉱物性着色物を疎水性化させる方法において、着色物の疎水性化のために60.0〜75.0質量%の水、15.0〜22.0質量%のセッケン、1.0〜7.0質量%の炭酸塩化合物、2.0〜6.0質量%の水酸化ナトリウムおよび1.0〜6.0質量%の充填剤よりなる剤を使用し、該剤を鉱物性着色物に希釈剤として添加しそして攪拌によってこれと混合することを特徴とする、上記方法。
【請求項29】
セッケンとして含核セッケンを使用する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
炭酸塩化合物として炭酸カリウムを使用する、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
上記剤中の炭酸塩化合物および充填剤の重量比が互いに調和する、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
上記剤中の炭酸塩化合物と充填剤との比を約1:1に調整する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
請求項1の剤を毛管多孔質建材、例えばレンガ、天然石およびケイ灰レンガおよび/またはコンクリート建材を疎水性化処理、含浸処理、シーリング処理、遮蔽処理、強化処理、保存処理、乾燥処理および/または乾燥維持処理のために用いる方法。
【請求項34】
請求項2の剤を鉱物性混合物、例えばモルタル、路面舗装材、スラッジおよびコンクリートを改善、特に疎水性化、保持および強化するために用いる方法。
【請求項35】
請求項3の剤を鉱物性着色物を疎水性化させるために用いる方法。

【公表番号】特表2007−523037(P2007−523037A)
【公表日】平成19年8月16日(2007.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553529(P2006−553529)
【出願日】平成17年2月11日(2005.2.11)
【国際出願番号】PCT/EP2005/001588
【国際公開番号】WO2005/082804
【国際公開日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【出願人】(506282193)ビューティー・フォー・ライフ・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】