説明

建物の外周壁構造

【課題】本発明は、ビスによって透湿防水シートに形成される貫通孔を極力減らし、防水性能の低下を防止するようにした建物の外周壁構造を提供する。
【解決手段】本発明は、外部側に透湿防水シート2が貼設された壁体3と、壁体3の透湿防水シート2に対向して配置された外装パネル4と、壁体3と外装パネル4との間に配置された胴縁6と、からなる建物の外周壁構造であって、胴縁6は、欠落部19を有すると共に、壁体3の透湿防水シート2に当接する壁体当接片17a,17bと、壁体当接片17a,17bに対峙して外装パネル4の裏面に当接する外装パネル当接片16と、を有し、外装パネル当接片16を貫通する第1のビス30は、欠落部19を経由して壁体3の縦枠材10bに螺着され、外装パネル当接片16を貫通する第2のビス33は、外装パネル4を貫通して外装パネル当接片16に螺着される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁体に設けられた透湿防水シートと外装パネルとの間に胴縁が配置されて、壁体と外装パネルとの間の通気性を確保するようにした建物の外周壁構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1、2に記載されているように、建物の外周壁にサイディング材等の外装パネルを取り付ける場合、まず壁体に透湿防水シートをステープル等を用いて貼設し、透湿防水シートの上から胴縁をビスや釘で固定し、胴縁を下地として外装材をビスや釘で固定するのが一般的である。胴縁としては、木材が一般的であり、この場合、胴縁は、透湿防水シートと外装パネルとの間の通気層の確保という機能を兼ねることが多く、通常厚さは数ミリから十数ミリの範囲であり、外装パネルの出寸法を抑える為にもあまり厚い胴縁を使用することはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−176321号公報
【特許文献2】特開2005−336823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の通り、厚みが充分に確保されることがないので、通気性を確保するために利用される胴縁を固定するためのビスは勿論のこと、外装パネルを固定するためのビスも胴縁及び透湿防水シートを貫通するのが一般的であり、この結果として、胴縁の裏面部分の透湿防水シートに多くの貫通孔が形成されることになり、防水性能上好ましい状態とは言い難いものであった。
【0005】
本発明は、ビスによって透湿防水シートに形成される貫通孔を極力減らし、防水性能の低下を防止するようにした建物の外周壁構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、外部側に透湿防水シートが設けられた壁体と、壁体に対向して配置された外装パネルと、壁体と外装パネルとの間に配置された胴縁と、からなる建物の外周壁構造であって、
胴縁は、外装パネルの裏面に当接する外装パネル当接片と、外装パネル当接片に対峙し壁体の透湿防水シートに当接する壁体当接片と、壁体当接片の一部が欠落して形成された欠落部と、を有し、外装パネル当接片を貫通し欠落部を経由して外装パネル当接片と干渉することなく壁体に螺着される第1のビスによって壁体に固定され、
外装パネルは、外装パネルを貫通すると共に、外装パネル当接片に螺着され、先端が壁体に到達しない第2のビスによって固定されることを特徴とする。
【0007】
この建物の外周壁構造においては、第1のビスは、胴縁の欠落部を挿通して壁体に螺着されるが、透湿防水シートに対する外装パネル固定用の第2のビスの貫通が、胴縁の壁体当接片によって阻止されるので、第2のビスによって透湿防水シートに貫通孔が形成されることがなく、透湿防水シートの防水性能の低下を抑制することができる。
【0008】
第2のビスは、外装パネル当接片の壁体当接片に対峙する位置において螺着されると好適である。
このような構成によれば、第2のビスのねじ込み作業において、第2のビスの先端が壁体当接片に当たると、その際の抵抗が作業者の手に伝わる。この時点でねじ込み作業を終了することにより、第2のビスが不用意に透湿防水シートまで達してしまう事態を容易に回避させることができる。
【0009】
また、第2のビスの長さは、外装パネルに対する第2のビスの頭部の貫入量が規定値に達した際に第2のビスの先端が壁体当接片に当接するように設定されていると好適である。
このような構成によれば、第2のビスのねじ込み作業において、第2のビスの頭部の貫入量が規定値に達した時点で第2のビスの先端が壁体当接片に当接するので、外装パネルへの第2のビスの頭部の貫入量の管理を容易に行うことができ、外装パネルに第2のビスの頭部を常に一定の深さで埋設させることができる。
【0010】
また、上記構成は、外装パネルがALCからなる場合に特に好適である。
ALCからなる外装パネルをビス固定する際のビスの貫入量は、補修材を適度に充填する為にビスの頭部がある程度埋没するように、且つ、脱落を防止する為にビスの頭部が外装パネルの内部に予め配置された補強用の鉄筋或いは金網を越えないように設定するのが好ましいが、電動ドライバでビスのねじ込み作業を行うと、素材の特性上ビスを過度に貫入させてしまいがちで貫入量の管理が難しい。このような特性を有するパネルに本発明の外周壁構造を適用することによって、ビスの貫入量の制限を容易に行うことができる。
【0011】
また、外装パネル当接片には、欠落部に対応する位置に凹部が形成され、凹部内には第1のビスの頭部が配置されると好適である。
このような構成によれば、欠落部に対応する位置に凹部が形成されているので、第1のビスを壁体に螺着する際には、第1のビスを確実に欠落部を経由させることができ(すなわち、第1のビスが壁体当接片を貫通することが回避でき)、第1のビスのねじ込み作業の際の作業負荷を軽減させることができる。
【0012】
また、胴縁は亜鉛系めっきが被覆された鋼製であると好適である。ここでいう亜鉛系めっきとは、亜鉛めっきまたは亜鉛を主成分とした合金めっきのことを指す。胴縁は外装材の内側に取り付けられるとはいえ、実質的に屋外と同等の過酷な環境にさらされる。その点、亜鉛系めっきが施された鋼製胴縁は耐食性に優れ、高温多湿の環境下であっても長期間にわたって品質を維持できる。特に、胴縁に対するビスの貫通あるいは当接によって、めっきの一部が剥離し鋼の表面が露出した場合であっても、亜鉛または亜鉛合金の犠牲陽極作用によって、胴縁の腐食進行を遅らせることができる。また、亜鉛にアルミニウム、マグネシウム、シリコンを添加した亜鉛合金めっきを施せば、極めて高レベルの耐食性が得られ、胴縁の製品寿命が飛躍的に向上する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ビスによって透湿防水シートに形成される貫通孔を極力減らし、防水性能の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る建物の外周壁構造の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】胴縁を示す斜視図である。
【図3】他の胴縁を示す斜視図である。
【図4】外周壁構造の水平方向における断面図である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本発明に係る建物の外周壁構造の要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しつつ本発明に係る建物の外周壁構造の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0016】
図1に示すように、建物の外周壁1は、外部側表面に透湿防水シート2が貼設された壁体3と、壁体3所定のピッチで壁体3に取り付けられた胴縁6,21と、胴縁6,21に取り付けられた外装パネル4と、によって構成されている。
【0017】
布基礎7上に立設される壁体3は、壁式構造において荷重の支持や地震力等の外力に対抗する要素として有効な構造壁として機能するものである。壁体3の構成は、基礎7上に配置される枠体10と、この枠体10の建物内部側に固定される内装材11と、枠体10の建物外部側でビス9(図6参照)によって枠体10の縦枠材10bに固定される構造用面材12と、この構造用面材12に貼設される板状断熱材13と、この断熱材13に貼設される透湿防水シート2とからなる。
【0018】
枠体10は、布基礎7の上面に載置されるコ字断面の形鋼からなる下枠材10aと、下枠材10aの上に起立状態で載置され所定のピッチで固着される複数のC字断面の形鋼からなる縦枠材10bと、複数の縦枠材10bの上端を連結するコ字断面の形鋼からなる上枠材(不図示)と、からなる。また、内装材11は、2枚の石膏ボード11a,11bが重ね貼りされて構成されている。
【0019】
構造用面材12は、構造用合板等からなり、板状断熱材13は、フェノール樹脂、ポリスチレン樹脂等の合成樹脂発泡体を板状に成形したものである。そして、透湿防水シート2は、微細な孔を有し、室内側の湿気(水蒸気)は透過させて室外に放出し、雨水等の水は透過させないで外部から雨水の浸入を防止するシートである。
【0020】
図1〜図3に示すように、胴縁6は、外装パネル4を壁体3に取り付ける際の下地材としての機能と、透湿防水シート2と外装パネル4との間に通気層S(図6参照)を確保する機能とを有するもので、断面略C字状の長尺の鋼材からなり、外装パネル4の中間部に位置するように、所定のピッチ(455mm)で縦方向に配列されている。
【0021】
胴縁6は、外装パネル4の裏面に当接する外装パネル当接片16と、外装パネル当接片16に対して平行に延在して、外装パネル当接片16に対峙すると共に、壁体3の透湿防水シート2に当接する壁体当接片17と、壁体当接片17の一方の外端部と外装パネル当接片16の一端部とを連結する第1の連結片18aと、壁体当接片17の他方の外端部と外装パネル当接片16の他端部とを連結する第2の連結片18bと、からなる。
【0022】
壁体当接片17は、左右一対の壁体当接片17a,17bからなり、一対の壁体当接片17a,17bの間には、壁体当接片17の一部が欠落して長手方向に延在する欠落部19が設けられ、この欠落部19によって、壁体当接片17aと壁体当接片17bとが離間させられている。そして、外装パネル当接片16には、欠落部19に対応する位置に凹部20が形成されている。凹部20は、長手方向に延在すると共に、後述する第1のビス30の皿状の頭部30aに対応した台形の断面形状を有しており、第1のビス30を完全にねじ込んだ際に頭部30a全体が埋没して外装パネル当接片16の表面から突出することがないように形成されている。
【0023】
図4〜図6に示すように、胴縁6は、凹部20の幅方向の中心にねじ込まれた第1のビス30が枠体10の縦枠材10bに螺着されることによって壁体3に固定される。なお、凹部20は胴縁6の長手方向に延在しているので、第1のビス30をねじ込む場合、高さ方法については任意の位置とすることができる。第1のビス30の頭部30aは、凹部20内に埋没して外装パネル当接片16の表面から突出しないので、外装パネル当接片16表面に外装パネル4の裏面を確実に当接させることができる。また、凹部20は欠落部19に対応した位置にあり、第1のビス30を縦枠材10bに螺着する際には、第1のビス30を確実に欠落部19を経由させることができ(すなわち、第1のビス30が壁体当接片17a,17bを貫通することが回避でき)、第1のビス30のねじ込み作業の際の作業負荷を軽減させることができる。
【0024】
一方、胴縁21は、隣接する外装パネル4同士の継ぎ目に2枚の外装パネル4を跨ぐように配置されるもので、基本構成は胴縁6と同一であるが、外装パネル4の当接しろを充分確保するために、外装パネル当接片16Aの幅が広げられており、図4に示すように第1のビス30の頭部30aが収容される2本の凹部22a,22bが並置されている点のみが胴縁6とは異なる。そして、これら凹部22a,22bに対応する位置に欠落部19Aが形成されている。
【0025】
外装パネル4はALCからなり、長さ1800mm、幅600mm、厚さ37mmの長尺の板状部材である。外装パネル4は、長辺を水平方向に延在させた状態(横貼り状態)で、下方の外装パネル4の上端面と上方の外装パネル4の下端面が接触するように、即ち、下方の外装パネル4に上方の外装パネル4が積み上げられた状態で、胴縁6,21を下地として第2のビス33,34,35によって固定されている。
【0026】
図6に示すように、第2のビス33は、外装パネル4の表面側から電動ドライバによってねじ込まれ、外装パネル4を貫通した後、外装パネル当接片16に螺着される。この第2のビス33の長さは、外装パネル4に対する第2のビス33の頭部33aの貫入量Lが規定値に達した際に第2のビス33の先端が壁体当接片17aに当接するように設定されている。
【0027】
第2のビス33のねじ込み作業の際に、外装パネル4に頭部33aによって形成された凹状の補修材充填部36には、補修材Pが充填されている。補修材Pは、ALCと略同一の組成を有するペースト状の材料であり、硬化後は基材と一体化し基材であるALCと同等の耐火性能が得られる。
【0028】
第2のビス33のねじ込み作業において、頭部33aの貫入量Lが規定値に達し第2のビス33の先端が壁体当接片17aに当接すると、その際の抵抗が電動ドライバを介して作業者の手に伝わる。この時点でねじ込み作業を終了させることにより、外装パネル4への第2のビス33の頭部33aの貫入量Lの管理を容易に行うことができ、第2のビス33が透湿防水シート2を貫通しすることが防止できるとともに、外装パネル4に第2のビス33の頭部33aを常に一定の深さで埋設させることができる。
【0029】
外装パネル4がALCからなる場合は、このような構成による効果が特に高い。すなわち、ALCからなる外装パネル4を第2のビス33で固定する際の第2のビス33の貫入量Lは、補修材を補修材充填部36に適度に充填する為に頭部33aがある程度埋没するように、且つ、脱落を防止する為に頭部33aが外装パネル4の内部に予め配置された補強用の鉄筋或いは金網を越えないように設定するのが好ましいが(貫入量Lの規定値はこのような観点で設定される)、電動ドライバで第2のビス33のねじ込み作業を行うと、素材の特性上第2のビス33を過度に貫入させてしまいがちで貫入量の管理が難しい。このような特性を有する外装パネルに本発明の外周壁構造を適用することによって、第2のビス33の貫入量Lの制限を容易に行うことができる。
【0030】
上記のようにして壁体3に取り付けられた外装パネル4の目地部には、湿式シーリング材が充填された上で、表面に吹き付け塗装がなされて仕上げられる。
【0031】
この建物の外周壁構造においては、第1のビス30は、胴縁6,21の欠落部19,19Aを通過して壁体3に螺着されるが、透湿防水シート2に対する外装パネル固定用の第2のビス33の貫通が、胴縁6,21の壁体当接片17a,17bによって阻止されるので、第2のビス33によって透湿防水シート2に貫通孔が形成されることがなく、透湿防水シート2の防水性能の低下を抑制することができる。電動ドライバでビスのねじ込み作業を行うとき、第2のビス33の先端が壁体当接片17a,17bに当たると、その際の抵抗が作業者の手に伝わるので、第2のビス33のねじ込み作業の終了時期を知ることができ、第2のビス33が不用意に透湿防水シート2まで達してしまう事態を容易に回避させることができる。また、胴縁6,21は、中空になっているので、胴縁6,21の内部を通気路として機能させることができる。
【0032】
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、欠落部19,19Aは、長手方向に延在したものに限らず、等ピッチの開口であってもよい。
また、外装パネル当接片に形成される凹部は、長手方向に延在したものに限らず、所定のピッチで点在したものであってもよい。この場合、凹部の底面には予め第1のビスを挿通する為の孔を穿設しておくのが好ましい。
また、胴縁の断面形状は、例えば略「エ」字状であってもよい、この場合、対峙する2つの片のうち短い片が壁体当接片、長い片が外装パネル当接片であり、第1のビスは外装パネル当接片における壁体当接片の端縁より外側に延伸した部分を貫通し、第2のビスは第1のビスよりも内側の外装パネル当接片と壁体当接片とが重なっている部分を貫通するように構成される。
【符号の説明】
【0033】
2…透湿防水シート、3…壁体、4…外装パネル、6,21…胴縁、16,16A…外装パネル当接片、17…壁体当接片、19,19A…欠落部、20,22a,22b…凹部、30…第1のビス、33…第2のビス、36…補修材充填部、P…補修材、L…貫入量。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部側に透湿防水シートが設けられた壁体と、前記壁体に対向して配置された外装パネルと、前記壁体と前記外装パネルとの間に配置された胴縁と、からなる建物の外周壁構造であって、
前記胴縁は、前記外装パネルの裏面に当接する外装パネル当接片と、前記外装パネル当接片に対峙し前記壁体の前記透湿防水シートに当接する壁体当接片と、前記壁体当接片の一部が欠落して形成された欠落部と、を有し、前記外装パネル当接片を貫通し前記欠落部を経由して外装パネル当接片と干渉することなく前記壁体に螺着される第1のビスによって前記壁体に固定され、
前記外装パネルは、前記外装パネルを貫通すると共に、前記外装パネル当接片に螺着され、先端が前記壁体に到達しない第2のビスによって固定されることを特徴とする建物の外周壁構造。
【請求項2】
前記第2のビスは、前記外装パネル当接片の前記壁体当接片に対峙する位置において螺着されることを特徴とする請求項1に記載の建物の外周壁構造。
【請求項3】
前記第2のビスの長さは、前記外装パネルに対する前記第2のビスの頭部の貫入量が規定値に達した際に前記第2のビスの先端が前記壁体当接片に当接するように設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の建物の外周壁構造。
【請求項4】
前記外装パネルは、ALCからなり、前記第2のビスの頭部ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の建物の外周壁構造。
【請求項5】
前記外装パネル当接片には、前記欠落部に対応する位置に凹部が形成され、前記凹部内には前記第1のビスの頭部が配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の建物の外周壁構造。
【請求項6】
前記胴縁は鋼製であって、亜鉛系めっきが被覆されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の建築物の外周壁構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−1901(P2012−1901A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−135335(P2010−135335)
【出願日】平成22年6月14日(2010.6.14)
【出願人】(303046244)旭化成ホームズ株式会社 (703)
【出願人】(000006655)新日本製鐵株式会社 (6,474)
【Fターム(参考)】