説明

建築物リフォーム設計支援システム

【課題】一般消費者が迅速かつ容易にリフォーム設計支援を得られるシステムを提供する。
【解決手段】建築物リフォーム設計支援システムが、建築物の間取り情報を含む現状建築物情報(GI)が記入されるべき、電子的に読み取り可能な、各座標に固有の座標識別パターンが設けられた現地調査用シート(110)と、現地調査用シートにユーザによって記入されると同時に、座標の絶対位置符号化パターンを、電子的に読み取ることによって、現状建築物情報を読み取り送出するデジタル筆記具(120)と、現状建築物情報を取得する現状建築物情報取得手段(131)と、現状建築物情報に基づく3Dモデルを作成することを要求する3Dモデル化要求をネットワークを介してサーバに送信する送信手段(133)と、現状建築物情報に基づく3Dモデル、および/または、この3Dモデルから生成された少なくとも1つの2次元図をサーバから受信する受信手段(134)と、受信した3Dモデルおよび/または2次元図を表示する表示手段(136)とを含む携帯端末(130)とを具える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物リフォーム設計支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
リフォーム設計にあたっては、対象物件の現地調査は必須の事項であり、時間と手数がかかるものである。例えば、従来のリフォーム設計のビジネスモデルは、まず、担当者が、現地調査を行い、必要な寸法、間取りなどの現状建築物情報を取得する。その後、会社に戻って現状建築物情報からリフォーム設計図を作成し、再度現地に行って施主に提案するという手間のかかる流れであった。ノートパソコンやスキャナーを携帯して、現地情報を会社のサーバなどに送り、これらを改善する技術が幾つか提案されている(例えば、特許文献1を参照されたい。)
【特許文献1】特開2005-301358号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した従来技術は手書きや印刷された紙情報をカメラなどの光学的な撮像手段で読み取るものであるが、現地調査は屋外で実施する場合などが多く、必ずしも良好な撮影環境ではない。そのため、外光などの様々な外乱によるノイズが撮影情報に混入したり、寸法や部材を示す文字やシンボルなどの情報の読み取り不良が発生したり、3Dモデル作成には不十分な撮影情報しか得られなかったりすることがある。また、最近では、耐震補強に特化したリフォーム、耐震診断などの需要が急増しているが、このような用途では、より詳細な数値情報などが必要であり、携帯電話機に搭載されている通常のカメラなどでは十分な撮影情報を得ることができない場合が多い。例えば、耐震補強リフォーム提案や耐震診断の正確な実施には「部材別の詳細情報」(例えば、壁の厚さ、柱の数や寸法、接合部の補強部材など)なども必要であり、悪環境でも精度良く情報を読み取らなければならない。また、室内の現地調査においても、屋根裏や床下などの部材や寸法を調査・記録する必要がある。しかしながら、前述した厳しい環境では読み取り不良になる場合も考えられる。また、上述した従来技術などは耐震リフォームなどには対応していないため、耐震解析用の高価な耐震設計支援ソフトウェア・システムが必要であるなどの問題もある。
そこで、本発明は、きわめて簡単なシステム・装置で、リフォームに十分な情報を現地で正確に取得し、現地において迅速な施主サービスを提供するリフォーム設計支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による建築物リフォーム設計支援システムは、
建築物(例えば住宅)の間取り情報、寸法情報、および、建具情報を少なくとも含む現状建築物情報が記入されるべき、電子的に読み取り可能な、各座標に固有の座標識別パターン(例えば、アノトパターン)が設けられた現地調査用シート(例えば、アノト用紙)と、
前記現地調査用シートにユーザによって前記現状建築物情報が記入されると同時に、記入されている座標の絶対位置符号化パターンを、電子的に読み取ることによって、前記現状建築物情報を読み取り、これを(Bluetoothなどの無線信号、赤外線信号、有線を介して)送出するデジタル筆記具(例えば、アノトデジタルペン)と、
前記デジタル筆記具から送出された前記現状建築物情報を取得する現状建築物情報取得手段と、前記現状建築物情報に基づく3Dモデルを作成することを要求する3Dモデル化要求をネットワークを介してサーバに送信する送信手段と、前記現状建築物情報に基づく3Dモデル、および/または、この3Dモデルから生成された少なくとも1つの2次元図を前記ネットワークを介して前記サーバから受信する受信手段と、前記受信した、3Dモデル、および/または、2次元図(室内パース、外観パースなどの斜視図、平面図、立面図など)を表示する(施主に提示する)表示手段とを含む携帯端末(携帯電話機、PDA、PCなどの現地用端末)と、
を具えることを特徴とする。
【0005】
本発明によれば、座標識別パターンが設けられた現地調査用シートに情報を記入するためシートに「密着した状態」で情報をデジタル筆記具で読み取る方式を採用しているため、屋外などの悪環境においても、詳細な手書き情報を正確に読み取ることが可能となる。即ち、屋外で実施される現地調査において、外乱によるノイズが撮影情報に混入せず、かつ、寸法や部材を示す文字やシンボルなどの小さいサイズの文字やシンボルなどで記載された情報を正確かつ十分に読み取ることが可能であり、3Dモデル作成に十分な撮影情報を得ることが可能となる。また、耐震補強に特化したリフォーム、耐震診断などにおけるより詳細な数値情報も正確に読み取ることが可能となる。また、一般消費者が本格的なCADシステムで生成された2次元図を容易かつ迅速に得ることが可能となり、消費者によりリフォーム発注が促進され販売機会の増大を図ることが可能となる。
【0006】
また、第2の発明による建築物リフォーム設計支援システムは、
前記送信手段が、前記現状建築物情報に基づく耐震解析情報を作成することを要求する耐震解析要求を前記ネットワークを介して前記サーバに送信し、
前記受信手段が、前記現状建築物情報に基づく耐震解析情報を前記ネットワークを介して前記サーバから受信し、
前記表示手段が、前記受信した耐震解析情報(N値、壁量、偏心率など)を表示する、
ことを特徴とする。
【0007】
また、第3の発明による建築物リフォーム設計支援システムは、
前記送信手段が、前記現状建築物情報に基づく、耐震強度を向上させるリフォーム設計3Dモデルを作成することを要求するリフォーム設計3Dモデル化要求をネットワークを介してサーバに送信し、
前記受信手段が、前記現状建築物情報に基づくに基づくリフォーム設計3Dモデル、および/または、このリフォーム設計3Dモデルから生成された少なくとも1つのリフォーム設計2次元図を前記ネットワークを介して前記サーバから受信する受信手段と、
)前記表示手段が、前記受信したリフォーム設計3Dモデル、および/または、リフォーム設計2次元図を表示する(施主に提示する)、
ことを特徴とする。
【0008】
また、第4の発明による建築物リフォーム設計支援システムは、
前記リフォーム設計3Dモデル、および/または、リフォーム設計2次元図が、
リフォーム設計後の耐震強度情報を含み、
前記表示手段が、(前記受信した耐震解析情報と共に)前記リフォーム設計後の耐震強度情報を表示する、
ことを特徴とする。
【0009】
また、第5の発明による建築物リフォーム設計支援システムは、
(サーバが、
複数の解体工事、複数のリフォーム工事、各工事に関連付けられた価格情報、複数の部材および各部材に関連付けられた価格情報を含むデータベースと、
前記データベースを参照して見積り費用情報を演算手段を使用して生成する見積生成手段とを具え、)
前記リフォーム設計3Dモデル、および/または、リフォーム設計2次元図に、
現状の建築物から前記リフォーム設計3Dモデルの建築物にリフォームをする場合の解体工事、リフォーム工事、および、必要部材の見積り費用情報が付属しており、
前記表示手段が、前記受信した見積り費用情報を表示する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザは自分が手で書いた手書き図に基づき、その2次元図、さらには、その手書き図の間取りに基づく見積まで簡易かつ迅速に得ることができ、ユーザの利便性はさらに向上する。なお、見積生成手段は携帯端末側、サーバ側のどちらに設けてもよい。
【0010】
また、第6の発明による建築物リフォーム設計支援システムは、
デジタル筆記具、携帯端末、および、この携帯端末にネットワークを介して接続されたサーバを含む建築物リフォーム設計支援システムであって、
前記デジタル筆記具が、
電子的に読み取り可能な各座標に固有の座標識別パターンが設けられた現地調査用シート現地調査用シートに、建築物の間取り情報、寸法情報、および、建具情報を少なくとも含む現状建築物情報が前記デジタル筆記具によって記入されると同時に、記入されている座標の絶対位置符号化パターンを、電子的に読み取り(例えば、アノトデジタルペン)、
前記携帯端末が、
前記デジタル筆記具(例えば、アノトデジタルペン)で読み取られた前記現状建築物情報を取得する現状建築物情報取得手段と
前記現状建築物情報取得手段で取得された前記現状建築物情報に基づく3Dモデルを作成することを要求する3Dモデル化要求をネットワークを介してサーバに送信する送信手段と、
前記現状建築物情報に基づく3Dモデル、および/または、この3Dモデルから生成された少なくとも1つの2次元図を前記ネットワークを介して前記サーバから受信する受信手段と、
前記受信した、3Dモデル、および/または、2次元図を表示する(施主に提示する)表示手段と、を具え、
前記サーバが、
前記携帯端末から前記ネットワークを介して送信された前記3Dモデル化要求を受信する受信手段と、
前記受信した前記3Dモデル化要求に含まれる前記現状建築物情報に基づき演算手段を使用して3Dモデルを生成する3Dモデル生成手段と、
前記生成した3Dモデルに基づき少なくとも1つの2次元図を前記演算手段を使用して生成する2次元図生成手段と、
前記3Dモデル、および/または、前記生成した少なくとも1つの2次元図を前記携帯端末に前記ネットワークを介して送信する送信手段と、を具える、
ことを特徴とする。
【0011】
また、本発明による建築物リフォーム設計支援システムは、
前記携帯端末が、さらに、前記撮影した間取り図に含まれる間取り情報を演算手段を使用してベクトルデータ化するベクトル化手段をも具え、
前記送信手段は、前記ベクトルデータ化された間取り情報に基づき3Dモデルを作成することを要求する3Dモデル化要求をネットワークを介してサーバに送信する、
ことを特徴とする。
負荷のかかる演算であるため高速なCPUを具えたサーバ側で行うことが望ましいが、計算コストの低い他の作業は、クライアント側の建築設計支援システムが具えるサーバよりも非力な演算手段の能力であっても十分可能である。従って、本構成のように、クライアント側に比較的負荷の軽いベクトルデータ化手段を設ければ、ユーザの利便性がさらに向上することとなる。
【0012】
さらにまた、本発明による建築物リフォーム設計支援システムは、
前記携帯端末が、さらに、前記ベクトルデータ化された間取り情報を修正する修正手段をも具える、
ことを特徴とする。
手書きや印刷データを取り込むときに、文字のかすれなどので認識されない線、或いは、間違って拾ってしまった線がある場合、または、ユーザが手直しを所望する場合などには、本発明のようにすぐに修正・更新する手段があれば非常に便利である。
【0013】
さらにまた、本発明による建築物リフォーム設計支援システムは、
前記携帯端末が、前記受信した3Dモデルに基づき任意の視点からの2次元図を演算手段を使用して生成する2次元図生成手段を具え、
前記表示手段は、前記生成した2次元図を表示する、
ことを特徴とする。
ベクトルデータから3Dモデルに変換する作業(3Dモデル化)は、非常に負荷のかかる演算であるため高速なCPUを具えたサーバ側で行うことが望ましいが、計算コストの低い他の作業は、前述したようにクライアント側の建築設計支援システムが具えるサーバよりも非力な演算手段の能力であっても十分可能である。従って、本構成のように、クライアント側(携帯端末)に比較的負荷の軽い2次元図生成手段を設ければ、ユーザの所望する任意の視点からの2次元図を容易かつ迅速に得ることができるようになりユーザの利便性がさらに向上することとなる。
【0014】
さらにまた、本発明による建築物リフォーム設計支援システムは、
さらに、前記選択された部材に基づき前記2次元図を更新する手段、即ち、選択された部材を組み込んだ新たな2次元図を作成する手段をも具え、
前記表示手段は前記更新された2次元図を表示する、
ことを特徴とする。
【0015】
上述したように本発明の解決手段をシステム(装置)として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現され得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。なお、下記のプログラムや方法の各ステップは、データの処理においては必要に応じて、CPU、DSPなどの演算処理装置を使用するものであり入力したデータや加工・生成したデータなどをフラッシュメモリ、磁気テープ、HDDなどの記憶装置に格納するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以降、諸図面を参照しながら、本発明の好適な実施態様を詳細に説明する。図1は、本発明による建築物リフォーム設計支援システムの一例を示すブロック図である。図に示すように、本発明による建築物リフォーム設計支援システム100は、建築物の間取り情報、寸法情報、および、建具情報を少なくとも含む現状建築物情報GIが記入されるべき、電子的に読み取り可能な、各座標に固有の座標識別パターン(例えば、アノトパターン)が設けられた現地調査用シート110(例えば、アノト用紙)と、現地調査用シート110にユーザによって現状建築物情報GIが記入されると同時に、記入されている座標の絶対位置符号化パターンを、電子的に読み取ることによって、現状建築物情報GIを読み取り、これを(Bluetoothなどの無線信号、赤外線信号、有線を介して)送出するデジタル筆記具120(例えば、アノトデジタルペン)と、携帯端末130とを具える。
【0017】
携帯端末130は、デジタル筆記具から送出された現状建築物情報を取得する現状建築物情報取得手段131と、現状建築物情報をベクトルデータ化するベクトル化手段132と、現状建築物情報に基づく3Dモデルを作成することを要求する3Dモデル化要求をネットワーク200を介してサーバ300に送信する送信手段133と、現状建築物情報に基づく3Dモデル、および/または、この3Dモデルから生成された少なくとも1つの2次元図をネットワーク200を介してサーバ300から受信する受信手段134と、WEBブラウザなどのアクセス手段135、受信した、3Dモデル、および/または、2次元図を表示する(施主に提示する)表示手段136と、本システムで使用する様々なデータを格納する記憶手段記憶手段137とを具える。例えば、記憶手段137に、生データ(現状建築物やリフォーム設計の生の手書きデータ形式の間取り情報)、これをベクトル化したベクトル化された建築物の間取り情報、3Dデータ形式の間取り情報、2次元図、および、リフォーム設計建築物の3D、2次元モデル、耐震解析情報、およびリフォーム設計建築物の見積データなどが格納される。
【0018】
さらに本システム100は、アクセス手段130を使用して、ネットワーク(携帯電話通信網、無線通信網、インターネットなど)を介して、サーバ300に接続されている。サーバ300は、受信手段312および送信手段314を含むおよびインターフェイス手段310、3Dモデル生成手段320、2次元図生成手段330、および部材データベース(記憶装置)340を具える。部材データベース340は、各部材の名称、それに関連付けられた価格や部材の外観図(図示せず)などからなる表を含む。部材データベースでは、部材を分類するグループ群、識別コード、および、付随情報(名称や単価など)の項目に分類され、これらの各項目は、見積作成時や2次元図作成時などのときに参照するものであり、部材の外観、仕様、または単価などにかかわるあらゆる部材関連の情報を格納している。また、部材データベースは、部材に応じて必要な工事単価、さらには、部材に関連せず、新築やリフォームなどで一般的に必要とされるリフォーム工事、内装工事、解体工事、建具、外装工事、土木工事、および、基礎工事、などの概算費用の情報をも含むものである。
【0019】
図2は、本発明による建築物リフォーム設計支援システムで使用する現地調査用シートの一例を示す図である。現地調査用シート110は、間取り書き込み領域MRと、基本情報書き込み領域R1、内法寸法書き込み領域R2、シンボルリスト領域R3、建具寸法書き込み領域R4、および、シートレイヤー選択領域R5に区分されている。各領域には、電子的に読み取り可能であり、各座標に固有の座標識別パターン(例えば、アノトパターン)が設けらている。従って、建築物の間取り情報、寸法情報、および、建具情報を少なくとも含む現状建築物情報GIが記入されると、電子的に読み取ることが可能である。間取りを示す線図としての現状建築物情報GIは、主として間取り書き込み領域MRに書き込まれる。基本情報書き込み領域R1は、階層、モジュール名、物件名などが記入される。内法寸法書き込み領域R2は、天井高、内壁寸法などが記入される。シンボルリスト領域R3は、部屋記号や建具シンボル記入例などが記入される。建具寸法書き込み領域R4は、内法高、開口高などの寸法情報が記入される。シートレイヤー選択領域R5では、選択したシートレイヤーを示すボックスにチェックマークが記入される。
【0020】
図3は、本発明による建築物リォーム設計支援システムを用いてリフォーム設計した場合の処理の流れを示す図(図面代用写真)である。現地調査用シートの間取り書き込み領域MRにユーザ(リフォーム設計業者)が間取り情報として現状建築物情報GIをデジタル筆記具で記入する。現地調査用シートの内法寸法書き込み領域R2および建具寸法書き込み領域R4にも、内法寸法や建具寸法が現状建築物情報GIの構成要素として記入される。この場合は、現状の間取りに、リフォームを所望する箇所(キッチンと居間)も記載してある。このようなリフォーム指示を含む現状建築物情報GIは、その記入と同時にデジタル筆記具によって読み取られる。そして、読み取った情報は、デジタル筆記具から携帯端末に転送され、そして、サーバに転送される。サーバは、リフォーム指示を含む現状建築物情報GIに基づき、3Dリフォーム設計モデルを構築し、それに基づき平面図PLと鳥瞰図BVを作成し、現地端末に返送する。
【0021】
図4は、本発明の建築物リォーム設計支援システムで使用するフローチャートの一例を示す図である。図に示すように、本発明による建築物リォーム設計支援システムのクライント(携帯端末、デジタル筆記具)側で、まず、デジタル筆記具で現地調査用シートに間取りや寸法など記述しながら、現状建築物情報を読み取る(ステップC10)。読み取った情報は、デジタル筆記具から携帯端末に転送する。2階建てなどのように複数階ある場合は、同一の図面内に各階の平面図を入れても良いし、別個の図面に分けて記載し同様の取得を繰り返しても良い。次に、取得した、数値情報や間取り情報などの現状建築物情報を演算手段を用いてベクトルデータ化し(C12)、このベクトルデータ化したデータを修正し(C13)、さらに、このデータを含み3Dモデル化する要求をサーバに送信する(C14)。
【0022】
サーバ側では、クライアントから送信された要求を受信し(ステップS10)、要求に含まれている、数値情報やベクトルデータ化された現状建築物情報に基づき高速な演算手段で3Dモデルを作成する(S12)。次に、現状建築物情報に基づく3Dモデルから幾つかの2次元図を生成し(S13)、即ち、3Dモデルを幾つかの2次元図に変換する。次に、現状建築物情報から耐震解析を行う(ステップS14)。これらし、3Dモデル、2次元図、耐震解析情報をネットワークを介してクライアントに送信する。
【0023】
クライアント側では、クラインアントの演算手段が、3Dモデルを2次元CGに変換し得るほど十分に高速である場合は、サーバから3Dモデルを受信し(C16)、これに基づき2次元図を生成することもできる(C18)。そうでない場合は、サーバから2次元図を受信する(C20)。なお、2次元図の生成時には、屋根、壁、床、外装、内装などの部材および寸法、階高や天井高についてデフォルト情報を予め設定しておき、これらの付加情報がない場合は、デフォルト情報を使用して2次元図を作成する。さらに、間取り図が、壁線のみである場合は、開口、建具、および柱のデフォルト値も予め設定しておき、これらに基づき自動的にこれらを付加した2次元図を生成可能である。この付加情報は、図面に記載された数字、コード、シンボルなどを読み取っても良いし、別個にユーザが入力しても良い。或いは、生成された2次元図を見た後で、ユーザがこれらの諸データを修正することも可能である。次に、クライントで生成した2次元図、或いは、サーバで生成した2次元図を表示する、或いは、3Dモデルをワイヤーフレームおよびレンダリング(即ち3次元CG)で画面に表示する。ユーザは、クライアントを使用してネットワークを介してサーバにアクセスし部材データベースを閲覧し(サーバ側としては部材データを提供する(S16))、ユーザは部材の外観や価格などの諸データを参考に所望の部材を入力手段(数字キー、キーボード、マウス、十字ボタンなどの指示手段など)を使用して選択する(C24)。次に、選択した部材に基づき見積情報を生成し(C26)、それを画面に表示する(C28)。選択した部材に基づき2次元図を更新し(C30)、更新した2次元図を画面に表示し、併せて、耐震解析情報も表示する(C40)。
【0024】
次に、本発明の建築物リォーム設計支援システムを使用して、手書きの間取り図(現状建築物情報)を2次元図に変換し見積を算出するまでの実例を説明する。図5は、手書きの間取り図の一例を示す図である。本建築物リォーム設計支援システムで、実際に図5の間取り図を取り込み、3Dモデルを作成した。本建築物リフォーム設計支援システムは、各間取り図の近傍に記載された1F、2Fの記号もデジタル筆記具で読み取り、1Fの近傍の間取り図は1階、2Fの近傍の間取り図は2階であることとを認識する。この図5の間取り図から3Dモデルを生成し、これに基づき3次元図(即ち、3次元CG画像)を生成したものを図6に示す。このように、本発明による建築物リォーム設計支援システムでは、図面を手書きしなががら、迅速かつ簡便に3次元CG画像や2次元図(パース図など)を生成することができる。
【0025】
図7は、本発明による建築物リォーム設計支援システムで生成した見積情報の一例を示す図である。図に示すように、本システムによれば、デジタル筆記具を用いて現地調査用シートに手書きで情報(図、数値)を入力し、所望の部材を適宜選択し、図8の部材データベースの単価情報を参照することによって、各部材の単価、数量、必要となる工事費、合計金額などを含む見積情報を迅速かつ簡便に生成することができる。
【0026】
図9は、本発明による建築物リォーム設計支援システムで生成したリフォーム前後の室内透視図の一例を示す図(図面代用写真)である。図に示すように、図9(a)は、リフォーム前の室内透視図であり、ユーザは、床を現状のカーペット敷きからフローリング敷きに変更すること、壁を腰壁仕様とし、壁と天井のクロスの張替えを指定する。また、ユーザは、建具をモダンな建具に変更することを指示したものとする。このような指定情報を含む現状建築物情報を受け、本システムは、図9(b)のようなリフォーム後の室内透視図を生成する。
【0027】
図10は、本発明による建築物リォーム設計支援システムで生成したリフォーム前後の室内透視図の一例を示す図(図面代用写真)である。図に示すように、図10(a)は、リフォーム前の室内透視図であり、ユーザは、キッチンと居間(LD)の間仕切り壁を撤去し、大空間のリビングダイニングキッチン(LDK)にリフォームすることを指定する。また、このとき、対面式キッチンを配置し、壁面に大型食器棚を設置することも指示したものとする。このような指定情報を含む現状建築物情報を受け、本システムは、図10(b)のようなリフォーム後の室内透視図を生成する。
【0028】
図11は、図9のリフォーム設計における既存建物の解体撤去工事の見積り作成を説明する図(図面代用写真)である。図11(a)は、現状間取りの平面図であり、図11(b)は、当該リフォームで発生する床解体工事、仕切り壁除去工事、クロス剥がし工事などの工事種類、当該工事に含まれる項目の単価・単位などを指定、或いは、自動で計算することができることを示す図である。
【0029】
図12は、本発明による建築物リォーム設計支援システムを用いて耐震リフォーム設計用の現地調査をした場合の処理の流れを示す図(図面代用写真)である。現地調査用シートの間取り書き込み領域MRにユーザ(リフォーム設計業者)が、デジタル筆記具を使って間取り、柱の位置などを含む現状建築物情報GIを記入する。また、内法寸法、建具寸法なども記入する。デジタル筆記具は、書き込まれた情報の座標を書き込みと同時に読み取り、携帯端末に送信する。携帯端末は情報をサーバに転送して、サーバ側では平面図PL、3次元(3D)モデルを生成して、携帯端末に返送する。
【0030】
図13は、本発明による建築物リォーム設計支援システムを用いて耐震リフォーム設計用の現地調査をした場合の処理の流れを示す図(図面代用写真)である。現地調査用シートの間取り書き込み領域MRにユーザ(リフォーム設計業者)が間取り情報として現状建築物情報GIをデジタル筆記具で記入する。現地調査用シートに、内法寸法や建具寸法が現状建築物情報GIの構成要素として記入される。この場合は、耐震リフォームを目的としているため、柱の位置や柱の材質や寸法なども記載してある。このような耐震解析用情報を含む現状建築物情報GIは、その記入と同時にデジタル筆記具によって読み取られる。そして、読み取った情報は、デジタル筆記具から携帯端末に転送され、そして、サーバに転送される。サーバは、耐震解析用情報を含む現状建築物情報GIに基づき、3D現状モデルを構築し、それに基づき平面図PL、鳥瞰図BV、耐震解析情報を作成し、現地端末に返送する。図示はしていないが、一定の耐震レベルを満たしていない現状建築物に対しては、レベルを満たすように耐震リフォーム設計3Dモデルを構築し、それに基づく平面図PLや鳥瞰図BVを作成し、現地端末に返送することも可能である。
【0031】
図13は、本発明による建築物リォーム設計支援システムを用いた3次元木造軸組モデル作成を示す図(図面代用写真)である。本システムによれば、図13(a)に示すように、耐震設計リフォームを施した3次元意匠モデルから図13(b)に示すような3次元木造軸組モデルを容易に作成することが可能となる。
【0032】
図14は、本発明による建築物リォーム設計支援システムを用いた耐震解析例を示す図である。図14(a)は(現状、或いは、耐震リフォーム後の)建築物の壁量計算、図14(b)は壁量充足率、図14(c)は建築物の重心の偏心率、図14(d)は耐力壁線チェックを示したものである。本システムによれば、このような各種耐震解析情報を簡易かつ簡便にユーザに提供することが可能となる。
【0033】
図15は、本発明による建築物リォーム設計支援システムを用いたN値計算による補強金物選定例を示す図(図面代用写真)である。図に示すように、金物配置KHは、どの柱にどの金物を配置するかを示す図であり、接合金物リストKLは、N値計算による柱頭、柱脚の接合金物リストを示す図である。このようなN値計算によって、一定の耐震レベルを満たすために必要な接合金物を自動的に選択することが可能である。なお、N値計算法は、軸組の柱頭柱脚の接合部に金物を配置するための計算手法のひとつである。
【0034】
平屋建ての場合は
N=A1×B1−L
2階建ての場合は、
N=A1×B1+A2×B2−L
である。但しA:当該階の柱の両側における軸組倍率の差、B:周辺の部材によるおさえの効果を表す係数、L:鉛直荷重におけるおさえの効果を表す係数である。
【0035】
本発明では、通信機能、表示機能、演算手段、およびプログラムを演算手段上で稼動させる機能を持つ携帯機器(典型的には携帯電話機、PC)に、以下のプログラムを通信機能を使用してネットワークを介してダウンロードする。
1.デジタル筆記具で取得された現状建築物情報に含まれる数値や間取り情報を演算手段を使用してベクトルデータ化するベクトル化プログラム
2.サーバから受信した3Dモデルに基づき任意の視点からの2次元図を演算手段を使用して生成する2次元図生成プログラム
3.ネットワークを介して、サーバ内にある複数の部材の外観図および各部材に関連付けられた価格を含む部材データベースにアクセスするアクセスプログラム
4.ユーザに所望の部材を前記部材データベースから選択するよう促し、このユーザによって選択された部材を読み取り、前記選択された部材の価格および間取り情報に基づき見積情報を演算手段を使用して生成する見積生成プログラム
この携帯機器上でダウンロードしたこれらのプログラムおよび前述した諸機能や演算手段を組み合わせて本発明による建築物リォーム設計支援システムを実現することが可能である。
なお、これらのプログラムは、携帯アプレット(例えば、JAVA(登録商標)、またはBREW(登録商標)など)とすることが好適であり、携帯機器は、カラー画像表示機能および携帯アプレットなどのプログラムを稼動させる機能を持つ携帯電話機とすることが好適である。
【0036】
本発明の主な利点には以下のものがある。PCのみならず携帯電話などでも実現できる。大きなソフトウェアなしで建築物リフォーム設計シミュレーションができる。個人または営業マンが場所や時間によらず利用可能である。個人ユーザが特定の建築業者に拘束されずに建築計画の検討ができる。本システムによる検討結果に基づき、その後、公平な業者選択が可能である。サーバにある最新の部材コンテンツを使用して、ビジュアルに部材選択が可能である。また、個人がゲーム感覚で利用できる。また、簡易なリフォーム設計、簡易な耐震解析、簡易な耐震リフォーム設計を現地にて即座に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明による建築物リフォーム設計支援システムの一例を示すブロック図である。
【図2】本発明による建築物リフォーム設計支援システムで使用する現地調査用シートの一例を示す図である。
【図3】本発明による建築物リォーム設計支援システムを用いてリフォーム設計した場合の処理の流れを示す図(図面代用写真)である。
【図4】本発明の建築物リォーム設計支援システムで使用するフローチャートの一例を示す図である。
【図5】手書きの間取り図の一例を示す図である。
【図6】本発明による建築物リォーム設計支援システムを用いて作成した3次元図である。
【図7】本発明による建築物リォーム設計支援システムで生成した見積情報の一例を示す図である
【図8】部材データベースを示す図である。
【図9】本発明による建築物リォーム設計支援システムで生成したリフォーム前後の室内透視図の一例を示す図(図面代用写真)である。
【図10】本発明による建築物リォーム設計支援システムで生成したリフォーム前後の室内透視図の一例を示す図(図面代用写真)である。
【図11】図9のリフォーム設計における既存建物の解体撤去工事の見積り作成を説明する図(図面代用写真)である。
【図12】本発明による建築物リォーム設計支援システムを用いて耐震リフォーム設計用の現地調査をした場合の処理の流れを示す図(図面代用写真)である。
【図13】本発明による建築物リォーム設計支援システムを用いた3次元木造軸組モデル作成を示す図(図面代用写真)である。
【図14】本発明による建築物リォーム設計支援システムを用いた耐震解析例を示す図である。
【図15】本発明による建築物リォーム設計支援システムを用いたN値計算による補強金物選定例を示す図(図面代用写真)である。
【符号の説明】
【0038】
100 建築物リフォーム設計支援システム
110 現地調査用シート
120 デジタル筆記具
130 携帯端末
131 現状建築物情報取得手段
132 ベクトル化手段
133 送信手段
134 受信手段
135 アクセス手段
136 表示手段
137 記憶手段記憶手段
137 記憶手段
200 ネットワーク
300 サーバ
310 インターフェイス手段
312 受信手段
314 送信手段
320 3Dモデル生成手段
330 2次元図生成手段
340 部材データベース
GI 現状建築物情報
KH 金物配置
MR 間取り書き込み領域
PL 平面図
BV 鳥瞰図
R1 基本情報書き込み領域
R2 内法寸法書き込み領域
R3 シンボルリスト領域
R4 建具寸法書き込み領域
R5 シートレイヤー選択領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物リフォーム設計支援システムであって、
建築物の間取り情報、寸法情報、および、建具情報を少なくとも含む現状建築物情報が記入されるべき、電子的に読み取り可能な、各座標に固有の座標識別パターンが設けられた現地調査用シートと、
前記現地調査用シートにユーザによって前記現状建築物情報が記入されると同時に、記入されている座標の絶対位置符号化パターンを、電子的に読み取ることによって、前記現状建築物情報を読み取り、これを送出するデジタル筆記具と、
前記デジタル筆記具から送出された前記現状建築物情報を取得する現状建築物情報取得手段と、前記現状建築物情報に基づく3Dモデルを作成することを要求する3Dモデル化要求をネットワークを介してサーバに送信する送信手段と、前記現状建築物情報に基づく3Dモデル、および/または、この3Dモデルから生成された少なくとも1つの2次元図を前記ネットワークを介して前記サーバから受信する受信手段と、
前記受信した、3Dモデル、および/または、2次元図を表示する表示手段とを含む携帯端末と、
を具えることを特徴とする建築物リフォーム設計支援システム。
【請求項2】
請求項1に記載の建築物リフォーム設計支援システムにおいて、
前記送信手段が、前記現状建築物情報に基づく耐震解析情報を作成することを要求する耐震解析要求を前記ネットワークを介して前記サーバに送信し、
前記受信手段が、前記現状建築物情報に基づく耐震解析情報を前記ネットワークを介して前記サーバから受信し、
前記表示手段が、前記受信した耐震解析情報を表示する、
ことを特徴とする建築物リフォーム設計支援システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の建築物リフォーム設計支援システムにおいて、
前記送信手段が、前記現状建築物情報に基づく、耐震強度を向上させるリフォーム設計3Dモデルを作成することを要求するリフォーム設計3Dモデル化要求をネットワークを介してサーバに送信し、
前記受信手段が、前記現状建築物情報に基づくに基づくリフォーム設計3Dモデル、および/または、このリフォーム設計3Dモデルから生成された少なくとも1つのリフォーム設計2次元図を前記ネットワークを介して前記サーバから受信する受信手段と、
前記表示手段が、前記受信したリフォーム設計3Dモデル、および/または、リフォーム設計2次元図を表示する、
ことを特徴とする建築物リフォーム設計支援システム。
【請求項4】
請求項3に記載の建築物リフォーム設計支援システムにおいて、
前記リフォーム設計3Dモデル、および/または、リフォーム設計2次元図が、
リフォーム設計後の耐震強度情報を含み、
前記表示手段が、前記リフォーム設計後の耐震強度情報を表示する、
ことを特徴とする建築物リフォーム設計支援システム。
【請求項5】
請求項3または4に記載の建築物リフォーム設計支援システムにおいて、
前記リフォーム設計3Dモデル、および/または、リフォーム設計2次元図に、
現状の建築物から前記リフォーム設計3Dモデルの建築物にリフォームをする場合の解体工事、リフォーム工事、および、必要部材の見積り費用情報が付属しており、
前記表示手段が、前記受信した見積り費用情報を表示する、
ことを特徴とする建築物リフォーム設計支援システム。
【請求項6】
デジタル筆記具、携帯端末、および、この携帯端末にネットワークを介して接続されたサーバを含む建築物リフォーム設計支援システムであって、
前記デジタル筆記具が、
電子的に読み取り可能な各座標に固有の座標識別パターンが設けられた現地調査用シート現地調査用シートに、建築物の間取り情報、寸法情報、および、建具情報を少なくとも含む現状建築物情報が前記デジタル筆記具によって記入されると同時に、記入されている座標の絶対位置符号化パターンを、電子的に読み取り、
前記携帯端末が、
前記デジタル筆記具で読み取られた前記現状建築物情報を取得する現状建築物情報取得手段と、
前記現状建築物情報取得手段で取得された前記現状建築物情報に基づく3Dモデルを作成することを要求する3Dモデル化要求をネットワークを介してサーバに送信する送信手段と、
前記現状建築物情報に基づく3Dモデル、および/または、この3Dモデルから生成された少なくとも1つの2次元図を前記ネットワークを介して前記サーバから受信する受信手段と、
前記受信した、3Dモデル、および/または、2次元図を表示する表示手段と、を具え、
前記サーバが、
前記携帯端末から前記ネットワークを介して送信された前記3Dモデル化要求を受信する受信手段と、
前記受信した前記3Dモデル化要求に含まれる前記現状建築物情報に基づき演算手段を使用して3Dモデルを生成する3Dモデル生成手段と、
前記生成した3Dモデルに基づき少なくとも1つの2次元図を前記演算手段を使用して生成する2次元図生成手段と、
前記3Dモデル、および/または、前記生成した少なくとも1つの2次元図を前記携帯端末に前記ネットワークを介して送信する送信手段と、を具える、
ことを特徴とする建築物リフォーム設計支援システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図14】
image rotate

【図3】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2008−33530(P2008−33530A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−204829(P2006−204829)
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(501263809)株式会社コンピュータシステム研究所 (26)
【Fターム(参考)】