説明

建設機械の冷暖房装置

【課題】運転席に座ったオペレータの足に直接に空調装置からの温風、または冷風を吹き付けることなく、このオペレータの足を暖め、または冷やすことができる建設機械の冷暖房装置の提供。
【解決手段】油圧ショベルの運転室2内の運転席2bの床2a上に設けられ、運転席2bに座ったオペレータの足が載置され、内部に空調装置11から吐き出される温風または冷風が流通可能な空間部13dを有する足載置ブロック13と、空調装置11の吐き出し口11aと足載置ブロック13とを接続し、空調装置11から吐き出された温風または冷風をこの足載置ブロック13を暖める温熱、または冷やす冷熱として足載置ブロック13の空間部13dに供給するダクト12とを備えた構成にしてある。足載置ブロック13は、運転席2bに座ったオペレータの足が載置される平坦部13cと、この平坦部13cの全周縁に設けられる立ち上がり部13bとを有する皿形状に形成してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械の運転室内に備えられ、この運転席内に設けられる運転席に座ったオペレータの足を暖め、または冷やすことが可能な建設機械の冷暖房装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の従来技術として、特許文献1,2に示されるものがある。特許文献1に示される従来技術は、油圧ショベルの運転室内に配置される空調装置に、空洞形状のボックスを介して接続される足元用ダクトを備え、空調装置で生成された温風または冷風を、足元用ダクトの吹き出し口から、運転席に座ったオペレータの足元に吹き付けるようにしてオペレータの足を暖め、または冷やすようになっている。
【0003】
また、特許文献2に示される従来技術も同様に、空調ユニットに接続されるフェイス・フートダクトを備え、空調ユニットで生成された温風または冷風を、フェイス・フートダクトのフート吹出口から、運転席に座ったオペレータの足元に吹き付けるようにしてオペレータの足を暖め、または冷やすようになっている。
【特許文献1】特開平7−186693号公報
【特許文献2】特開2006−117025公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1,2に示される従来技術のいずれも、運転席に座ったオペレータの足に直接に温風、または冷風を吹きつける構成になっていることから、オペレータに不快感を与えることがあった。
【0005】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、運転席に座ったオペレータの足に直接に空調装置からの温風、または冷風を吹き付けることなく、このオペレータの足を暖め、または冷やすことができる建設機械の冷暖房装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、本発明は、建設機械の運転室内に備えられ、この運転席内に設けられる運転席に座ったオペレータの足を暖め、または冷やすことが可能な建設機械の冷暖房装置において、上記運転席の床部分に設けられ、上記運転席に座ったオペレータの足が載置される足載置ブロックと、当該建設機械で生成された熱媒体を上記足載置ブロックに、この足載置ブロックを暖める温熱、または冷やす冷熱として供給する熱媒体供給手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
このように構成した本発明は、当該建設機械で生成された熱媒体が熱媒体供給手段によって足載置ブロックに供給され、その熱媒体によって足載置ブロックが暖められ、または冷やされる状態となり、運転席に座ったオペレータはこのように暖められ、または冷やされた足載置ブロックの上に足を載置することにより、足載置ブロックの保有する温熱、または冷熱がオペレータの足に伝えられ、自身の足が暖められ、または冷やされる。すなわち本発明は、運転席に座ったオペレータの足に直接に温風または冷風を吹き付けることなく、このオペレータの足を暖め、または冷やすことができる。
【0008】
また、本発明は、上記建設機械の冷暖房装置において、熱媒体が、空調装置から吐き出される温風または冷風を含み、上記足載置ブロックが、内部に上記空調装置から吐き出される温風または冷風が流通可能な空間部を有し、上記熱媒体供給手段が、上記空調装置の吐き出し口と上記足載置ブロックとを接続し、上記空調装置から吐き出される温風または冷風を上記足載置ブロックの上記空間部に導くダクトを含むことを特徴としている。
【0009】
このように構成した本発明は、空調装置から吐き出された温風、または冷風が、ダクトによって足載置ブロックの内部の空間部に導かれ、これらの温風または冷風によって足載置ブロックが暖められ、または冷やされる。
【0010】
また、本発明は、上記建設機械の冷暖房装置において、上記足載置ブロックに接続され、この足載置ブロックの上記空間部に導かれた温風または冷風を上記運転室の前ガラスに吹き付け可能な吹き出し口を有する別のダクトを備えたことを特徴としている。
【0011】
このように構成した本発明は、足載置ブロックの空間部に導かれた温風または冷風が、この足載置ブロックに接続される別のダクトの吹き出し口から運転室の前ガラスに吹き付けられ、これによりデフロスト性能を確保することができる。
【0012】
また、本発明は、上記建設機械の冷暖房装置において、上記熱媒体が、温水または冷水を含み、上記熱媒体供給手段が、上記温水または冷水を導く温冷水配管を含み、上記足載置ブロックが、上記温冷水配管の一部を収容可能な収容部を有することを特徴としている。
【0013】
このように構成した本発明は、温冷水配管によって導かれた温水または冷水によって足載置ブロックが暖められ、または冷やされた状態となり、運転席に座ったオペレータはこのように温められ、または冷やされた足載置ブロックの上に足を載置することにより、足載置ブロックの保有する温熱、または冷熱がオペレータの足に伝えられ、自身の足が暖められ、または冷やされる。
【0014】
また、本発明は、上記建設機械の冷暖房装置において、上記足載置ブロックを上記ダクトに対して着脱可能に設けるとともに、上記足載置ブロックを、上記運転席に座ったオペレータの足が載置される平坦部と、この平坦部の全周縁に設けられる立ち上がり部とを有する皿形状に形成したことを特徴としている。
【0015】
このように構成した本発明は、足載置ブロックの平坦部が保有する温熱または冷熱によって運転席に座ったオペレータの足が暖められ、または冷やされるとともに、当該建設機械の作業に伴って運転室内に侵入した土砂、塵埃等が皿形状から成る足載置ブロックの平坦部に堆積したときには、この足載置ブロックをダクトから取り外すことにより、足載置ブロック上の土砂、塵埃等を容易に運転室の外部に捨てることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、運転席の床部分に設けられ、運転席に座ったオペレータの足が載置される足載置ブロックと、当該建設機械で生成された熱媒体を足載置ブロックに、この足載置ブロックを暖める温熱、または冷やす冷熱として供給する熱媒体供給手段とを備えたことから、運転席に座ったオペレータは足載置ブロックの上に足を載置することにより、足載置ブロックの保有する温熱、または冷熱がオペレータの足に伝えられて自身の足が暖められ、または冷やされ、すなわち、運転席に座ったオペレータの足に直接に温風、または冷風を吹き付けることなく、このオペレータの足を暖め、または冷やすことができる。これにより従来生じがちであった空調装置からの温風または冷風の足への吹き付けによるオペレータの不快感を除くことができ、当該建設機械を駆動する操作を快適に行なわせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下,本発明に係る建設機械の冷暖房装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
【0018】
図1は本発明に係る冷暖房装置が備えられる建設機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図である。
【0019】
この図1に示す油圧ショベルは、走行体1と、この走行体1上に配置され、運転室2を有する旋回体3と、この旋回体3に上下方向の回動可能に取り付けられるフロント作業機4とを備えている。フロント作業機4は、例えば旋回体3に取り付けられるブーム5と、このブーム5の先端に取り付けられるアーム6と、このアーム6の先端に取り付けられるバケット7とを含んでいる。また、例えばブーム5を駆動するブームシリンダ8、アーム6を駆動するアームシリンダ9、バケット7を駆動するバケットシリンダ10を含んでいる。
【0020】
このように構成される油圧ショベルでは、走行体1を走行させ、あるいは旋回体2を旋回させ、あるいはフロント作業機4を駆動させることにより、土砂の掘削作業等の各種の作業を実施することができる。
【0021】
図2は本発明に係る冷暖房装置の第1実施形態を示す側面図、図3は図2に示す第1実施形態の平面図、図4は第1実施形態の要部分解斜視図、図5は図3のA−A断面拡大図である。
【0022】
この第1実施形態に係る冷暖房装置は、図2に示すように、油圧ショベルの運転室2内に備えられる運転席2bの床2a部分、例えば床2a上に配置され、運転席2bに座ったオペレータの足が載置される足載置ブロック13と、この油圧ショベルで生成された熱媒体を足載置ブロック13に、この足載置ブロック13を暖める温熱、または冷やす冷熱として供給する熱媒体供給手段を備えている。
【0023】
熱媒体は、例えば運転室2内に配置される空調装置11から吐き出される温風、または冷風であり、熱媒体供給手段は、例えば図3,4に示すように、空調装置11の吐き出し口12aと足載置ブロック13とを接続し、空調装置11から吐き出される温風または冷風を足載置ブロック13に導くダクト12から成っている。
【0024】
図4に示すように、ダクト12は、空調装置11の吐き出し口11aに接続される吸い込み口12aを有するとともに、このダクト12の上面に形成され、上方が開口し足載置ブロック13に接続される接続突起12cを備えている。また、運転室2の床2aにボルトによって固定されるブラケット12bも備えている。
【0025】
足載置ブロック13は、熱伝導率の高い金属、例えば鉄板等から成り、図3,4,5に示すように、ダクト12の接続突起12cが嵌入される穴13aを有するとともに、接続突起12cの上方の開口と連通する空間部13d、すなわち空調装置11から吐き出される温風または冷風が流通可能な空間部13dを内部に有している。この足載置ブロック13は、例えばダクト12に着脱可能になっている。また、この足載置ブロック13は、運転席2bに座ったオペレータの足が載置される平坦部13cと、この平坦部13cの全周縁に設けられる空洞状の立ち上がり部13bとを有する皿形状に形成してあるとともに、運転席2bの左右方向に沿うそれぞれの側面部分に上述した空間部13dに連通する開口部13eを形成してある。平坦部13cの下方部分と、空洞状の立ち上がり部13bの内部とによって、上述した温風または冷風が流通可能な空間部13dが形成されている。
【0026】
このように構成した第1実施形態は、フロント作業機4等の駆動による掘削作業等の行なうために、運転席2bにオペレータが座り、足を足載置ブロック13に乗せた際に、空調装置11から吐き出される温風または冷風が、ダクト12の接続突起12cを介して足載置ブロック13の空間部13dに導かれ、温風または冷風による温熱または冷熱がこの足載置ブロック13の平坦部13cに伝えられる。すなわち、足載置ブロック13が温風または冷風によって暖められ、または冷やされた状態となり、運転席2bに座ったオペレータはこのように暖められ、または冷やされた足載置ブロック13の上に足を載せることにより、足載置ブロック13の保有する温熱、または冷熱がオペレータの足に伝えられ、自身の足が暖められ、または冷やされる。つまり、運転席2bに座ったオペレータの足に直接に空調装置11からの温風または冷風を吹き付けることなく、このオペレータの足を暖め、または冷やすことができる。これにより空調装置11からの温風または冷風の足への吹き付けによるオペレータの不快感を除くことができ、この油圧ショベルを駆動する操作を快適に行なわせることができる。
【0027】
なお、足載置ブロック13の空間部13dに導かれ、平坦部13cを暖め、または冷やした温風または冷風は、足載置ブロック13の開口部13eから運転室2内に放出される。これにより、運転室2内を暖め、または冷やすことができ、オペレータに快適感を与えることができる。
【0028】
また、この第1実施形態は、この油圧ショベルで行なわれる作業に伴って運転室2内に侵入した土砂、塵埃等が皿形状から成る足載置ブロック13に堆積したときには、足載置ブロック13をダクト12から取り外すことにより、この足載置ブロック13上の土砂、塵埃等を容易に運転室2の外部に捨てることができる。これにより、足載置ブロック13の清掃を簡単に行なうことができる。
【0029】
図6は本発明の第2実施形態を示す平面図、図7は第2実施形態の要部分解斜視図である。
【0030】
この第2実施形態は、例えば足載置ブロック13の両側面には、第1実施形態で形成されていた開口部13eを設けず、また足載置ブロック13には、第1実施形態で形成されていた穴13aの他に、先端側にも穴13fを形成してある。
【0031】
また、足載置ブロック13に接続され、この足載置ブロック13の空間部13dに導かれた温風または冷風を運転室2の前ガラスに吹き付け可能な別のダクト14を備えた構成にしてある。この別のダクト14は、図7にも示すように、上方が開口し足載置ダクト13の上述の穴13fに嵌入され、足載置ブロック13の空間部13dに連通する接続突起14aを有するとともに、この別のダクト14に導かれた温風または冷風を前ガラスに吹き付ける吹き出し口14cを有する。さらに、運転室2の床2aにボルトによって固定されるブラケット14bも備えている。その他の構成は、上述した第1実施形態と同等である。
【0032】
このように構成した第2実施形態は、足載置ブロック13の空間部13dに導かれた空調装置11からの温風または冷風によって、運転席2bに座ったオペレータの足に直接に温風または冷風を吹き付けることなく、このオペレータの足を暖め、または冷やすことができるとともに、足載置ブロック13に導かれた温風または冷風が接続突起14aを介して別のダクト14に導かれ、これらの温風または冷風が運転室2の前ガラスに吹き付けられる。これによりデフロスト性能を確保することができる。
【0033】
図8は本発明の第3実施形態を示す平面図、図9は図8のB−B断面拡大図である。
【0034】
この第3実施形態は、足載置ブロック13を暖める温熱、または冷やす冷熱を与える熱媒体が、温水または冷水を含んでいる。すなわち、足載置ブロック13を暖める温熱、または冷やす冷熱を供給する熱媒体供給手段が、この油圧ショベルで生成された温水または冷水を導く温冷水配管15を含んでいる。この温冷水配管15は、例えば図示しないエンジン冷却水配管に接続されており、エンジン冷却水配管を流れる温水を導くようになっている。
【0035】
また、足載置ブロック13の例えば底面には、図9に示すように、上述した温冷水配管15の一部が収容される収容部13gを形成してある。その他の構成は、上述した第2実施形態におけるのと同等である。
【0036】
このように構成した第3実施形態は、特に、ダクト12を介して足載置ブロック13に導かれた温風が、温冷水配管15に導かれたエンジン冷却水配管の温水によってさらに暖められ、より優れた暖房効果が得られる。その他の作用効果は第2実施形態におけるのと同様である。
【0037】
なお、この第3実施形態は、ダクト12を設けて空調装置11からの温風または冷風を足載置ブロック13の空間部13dに導く構成にしてあるが、温冷水配管15によって導かれる温水または冷水によって足載置ブロック13を十分に暖めることが、あるいは冷やすことが可能である場合には、ダクト12を除いた構成にすることもできる。この場合には、温風または冷風を運転室2の前ガラスに吹き付ける別のダクト14も除いた構成、あるいは別のダクト14の形状、長さ寸法を適宜に設定して、この別のダクト14を空調装置11の吐き出し口11aに接続する構成となる。このように構成した場合には、足載置ブロックに温熱または冷熱を与える熱媒体は、主に温冷水配管15によって導かれる温水または冷水となる。
【0038】
また、上記では温冷水配管15をエンジン冷却水配管に接続して温水を導くようにしたが、このように温冷水配管15をエンジン冷却水配管に接続することには限られない。この油圧ショベルにおいて生成された温水または冷水を導きうるものに接続すればよい。
【0039】
また、上記各実施形態は、足載置ブロック13を運転室2の床2a上に配置してあるが、床2aの面と、足載置ブロック13の平坦部13cを形成する面とが略同一の高さ面となるように、この足載置ブロック13を運転室2の床2a内に埋め込むように配置するようにしてもよい。この場合には、例えば第1実施形態におけるダクト12は上面部分に接続突起12cを形成していたが、この接続突起12cを足載置ブロック13の立ち上がり部13bの部分に対向するように先端部側に位置させ、この接続突起12cと対向する足載置ブロック13の立ち上がり部13bに、接続突起12cが嵌入される穴を形成する構成とすることもできる。同様に、第2,第3実施形態における別のダクト14は上面部分に接続突起14aを形成していたが、この接続突起14aを足載置ブロック13の立ち上がり部13bに対向するように後端部側に位置させ、この接続突起14aと対向する足載置ブロック13の立ち上がり部13bの部分に、接続突起14aが嵌入される穴を形成する構成とすることもできる。
【0040】
また、上記各実施形態では、足載置ブロック13を皿形状に形成してあるが、本発明はこのように構成することには限られず、例えば上面の全体を立ち上がり部13bを持たない平坦状に形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係る冷暖房装置が備えられる建設機械の一例として挙げた油圧ショベルを示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す側面図である。
【図3】図2に示す第1実施形態の平面図である。
【図4】第1実施形態の要部分解斜視図である。
【図5】図3のA−A断面拡大図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す平面図である。
【図7】第2実施形態の要部分解斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示す平面図である。
【図9】図8のB−B断面拡大図である。
【符号の説明】
【0042】
2 運転室
2a 床
2b 運転席
11 空調装置
11a 吐き出し口
12 ダクト(熱媒体供給手段)
12a 吸い込み口
12b ブラケット
12c 接続突起
13 足載置ブロック
13a 穴
13b 立ち上がり部
13c 平坦部
13d 空間部
13e 開口部
13f 穴
13g 収容部
14 ダクト
14a 接続突起
14b ブラケット
14c 吹き出し口
15 温冷水配管(熱媒体供給手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械の運転室内に備えられ、この運転席内に設けられる運転席に座ったオペレータの足を暖め、または冷やすことが可能な建設機械の冷暖房装置において、
上記運転席の床部分に設けられ、上記運転席に座ったオペレータの足が載置される足載置ブロックと、当該建設機械で生成された熱媒体を上記足載置ブロックに、この足載置ブロックを暖める温熱、または冷やす冷熱として供給する熱媒体供給手段とを備えたことを特徴とする建設機械の冷暖房装置。
【請求項2】
上記請求項1記載の建設機械の冷暖房装置において、
熱媒体が、空調装置から吐き出される温風または冷風を含み、
上記足載置ブロックが、内部に上記空調装置から吐き出される温風または冷風が流通可能な空間部を有し、
上記熱媒体供給手段が、上記空調装置の吐き出し口と上記足載置ブロックとを接続し、上記空調装置から吐き出される温風または冷風を上記足載置ブロックの上記空間部に導くダクトを含むことを特徴とする建設機械の冷暖房装置。
【請求項3】
上記請求項2記載の建設機械の冷暖房装置において、
上記足載置ブロックに接続され、この足載置ブロックの上記空間部に導かれた温風または冷風を上記運転室の前ガラスに吹き付け可能な吹き出し口を有する別のダクトを備えたことを特徴とする建設機械の冷暖房装置。
【請求項4】
上記請求項1記載の建設機械の冷暖房装置において、
上記熱媒体が、温水または冷水を含み、
上記熱媒体供給手段が、上記温水または冷水を導く温冷水配管を含み、
上記足載置ブロックが、上記温冷水配管の一部を収容可能な収容部を有することを特徴とする建設機械の冷暖房装置。
【請求項5】
上記請求項1〜4のいずれか1項記載の建設機械の冷暖房装置において、
上記足載置ブロックを上記ダクトに対して着脱可能に設けるとともに、
上記足載置ブロックを、上記運転席に座ったオペレータの足が載置される平坦部と、この平坦部の全周縁に設けられる立ち上がり部とを有する皿形状に形成したことを特徴とする建設機械の冷暖房装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−120152(P2009−120152A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−299311(P2007−299311)
【出願日】平成19年11月19日(2007.11.19)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】