説明

建設現場で使用される機器の管理システム、装置、方法、及びプログラム

【課題】建設現場で使用される機器の稼働状況を確認できるようにする。
【解決手段】建設現場で使用される高所作業者1や移動式クレーン2等の機器を管理するための機器管理システム10では、機器で発生する加速度を計測して計測情報を出力する加速度センサと、加速度センサから出力された計測情報及び機器の識別情報を送信する無線モジュールとを備える子局装置20が機器に設置され、無線モジュール22から送信された計測情報及び識別情報を受信する親局装置40と、パソコン30とが事務所等に設置され、該パソコン30が、親局装置40が受信した計測情報及び識別情報に基づいて、識別情報によって識別される機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する稼働状況判定部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設現場で使用される機器の管理システム、装置、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
大規模な建設現場では、高所作業車やクレーン等の機器が多数使用されるため、これらを人為的に管理することは困難である。そのため、無線ICタグを用いて、建設現場で使用される機器の位置やバッテリ残量を管理するシステムが考案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007―73017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建設現場では、高所作業車やクレーン等の機器をリースやレンタルにより調達することが多いことから、これらの使用率が低い場合には、リースやレンタルの費用を浪費することになる。このため、高所作業車やクレーン等の機器の使用率等の稼働状況を確認し、使用率が低ければ返却したり他の建設現場に移したりする必要があるが、特許文献1に記載の管理システムでは、機器の位置やバッテリ残量は確認できるものの、機器の使用率等の稼働状況までは確認できなかった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、建設現場で使用される機器の稼働状況を確認できるようにすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る機器管理システムは、建設現場で使用される機器を管理するための機器管理システムであって、機器に設置され、機器で発生する加速度を計測して計測情報を出力する加速度センサと、機器に設置され、機器の識別情報、及び、前記加速度センサから出力された前記計測情報を送信する子局無線モジュールと、前記子局無線モジュールから送信された前記識別情報及び前記計測情報を受信する親局無線モジュールと、前記親局無線モジュールが受信した前記識別情報及び前記計測情報に基づいて、前記識別情報によって識別される機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する稼働状況判定部と、を備える。
【0007】
また、本発明に係る機器管理システムは、建設現場で使用される機器を管理するための機器管理システムであって、機器に設置され、機器で発生する加速度を計測して計測情報を出力する加速度センサと、機器に設置され、前記加速度センサから出力された前記計測情報に基づいて機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する可動状況判定部を有し、機器の識別情報及び前記判定情報を送信する子局無線モジュールと、前記子局無線モジュールから送信された前記識別情報及び前記判定情報を受信する親局無線モジュールと、前記親局無線モジュールが受信した前記識別情報と前記判定情報とを対応付けて管理する情報管理部と、を備える。
【0008】
また、本発明に係る機器管理装置は、建設現場で使用される機器を管理するための機器管理装置であって、機器の識別情報、及び、機器に設置された加速度センサによって計測されて出力された機器で発生する加速度の計測情報を、機器に設置された子局無線モジュール及び該子局無線モジュールと無線通信する親局無線モジュールを介して入力する入力部と、前記入力部が入力した前記識別情報及び前記計測情報に基づいて、前記識別情報によって識別される機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する稼働状況判定部と、を備える。
【0009】
また、本発明に係る機器管理方法は、建設現場で使用される機器を管理する機器管理方法であって、機器で発生する加速度を計測して計測情報を出力する手順を、機器に設置した加速度センサで実行し、機器の識別情報、及び、前記加速度センサから出力された前記計測情報を送信する手順を、機器に設置した子局無線モジュールで実行し、前記子局無線モジュールから送信された前記識別情報及び前記計測情報を受信する手順を、親局無線モジュールで実行し、前記親局無線モジュールが受信した前記識別情報及び前記計測情報に基づいて、前記識別情報によって識別される機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する手順をコンピュータで実行する。
【0010】
また、本発明に係る機器管理方法は、建設現場で使用される機器を管理する機器管理方法であって、機器で発生する加速度を計測して計測情報を出力する手順を、機器に設置した加速度センサで実行し、前記加速度センサから出力された前記計測情報に基づいて、機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する手順と、機器の識別情報及び前記判定情報を送信する手順とを、機器に設置した子局無線モジュールで実行し、前記子局無線モジュールから送信された前記識別情報及び前記判定情報を受信する手順を、親局無線モジュールで実行し、前記親局無線モジュールが受信した前記識別情報と前記判定情報とを対応付けて管理する手順をコンピュータで実行する。
【0011】
また、本発明に係る機器管理用プログラムは、建設現場で使用される機器を管理するための機能をコンピュータに実現させるための機器管理用プログラムであって、機器の識別情報及び機器で発生する加速度の計測情報を入力する機能と、入力された前記識別情報及び前記計測情報に基づいて、前記識別情報によって識別される機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する機能と、をコンピュータに実現させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、建設現場で使用される機器の稼働状況を確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】一実施形態に係る機器管理システムを示す図である。
【図2】子局装置の構成を示すブロック図である。
【図3】パソコンの構成を示すブロック図である。
【図4】3軸加速度センサの計測情報を示すグラフである。
【図5】機器管理システムによる機器の管理方法を説明するためのフローチャートである。
【図6】モニタの表示画面を示す図である。
【図7】モニタの表示画面を示す図である。
【図8】他の実施形態に係る機器管理システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態に係る機器管理システム10を示す図である。この図に示すように、機器管理システム10は、ビル等の建設現場で使用される高所作業車1や移動式クレーン2等の機器の稼働状況を管理するためのシステムである。この機器管理システム10は、高所作業車1の昇降台1Aや、移動式クレーン2のジブ2Aに設置される子局装置20と、建設現場の事務所等に置かれる機器管理用のパソコン30と、該パソコン30に接続された親局装置40と、子局装置20と親局装置40との中間地点に設置される中継局装置42とを備えている。
【0015】
親局装置40は、無線モジュール及び電源装置(共に不図示)を備えており、子局装置20又は中継局装置42から送信されたデータを受信し、シリアル通信によりパソコン30へデータを転送する。親局装置40の電源装置にはAC100Vの電源を供給する。
【0016】
また、中継局装置42は、無線モジュール及び電池(共に不図示)とを備え、これらが、防水性及び電波透過性を有する素材で形成されたケースに収納されているルータであり、子局装置20から親局装置40へのデータの送信を中継する。
【0017】
図2は、子局装置20の構成を示すブロック図である。この図に示すように、子局装置20は、中継局装置42の無線モジュールと同様の構成の無線モジュール22と、無線モジュール22に接続された3軸加速度センサ24及び電池26とを備えており、これらが防水性及び電波透過性を有する素材(金属以外)で形成されたケースに収納されている。無線モジュール22は、無線方式がZigBee、無線規格がIEEE802.15.4の無線内蔵型マイコンモジュール(例えば、東京コスモス電機社製のワイヤレスエンジンTWE−001)であり、接続コネクタ22A、周辺回路22B、メモリ(ROM及びRAM)22C、マイコン22D、無線回路22E、及びパターンアンテナ22F等が設けられている。なお、親局装置40及び中継局装置42の無線モジュールも同様の構成である。
【0018】
接続コネクタ22Aには3軸加速度センサ24及び電池26が接続されている。また、周辺回路22Bは、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)やADC(analog to digital converter)やタイマーやパルスカウンター等を備えている。また、メモリ22Cには、高所作業車1や移動式クレーン2を識別するためのID情報が記憶されており、また、3軸加速度センサ24から出力された計測情報が記憶される。また、マイコン22Dは、無線モジュール22の各部の制御を司る32ビットCPUであり、メモリ22CからのID情報や計測情報の読み出しを実行したり、無線回路22Eにパターンアンテナ22FからのID情報や計測情報の送信を実行させたりする。
【0019】
ここで、パターンアンテナ22Fの通信距離としては1500m以上が可能であり、広大な建設現場であっても子局装置20と親局装置40との間で通信できる。なお、外部アンテナを無線モジュール22に接続した場合には、通信距離は3000m以上が可能であり、複数の建設現場に亘っての通信も可能である。
【0020】
3軸加速度センサ24は、静電容量型(半導体式)の加速度センサ(例えば、サンハヤト社製 3軸加速度センサーモジュールMM−2860)であり、水平直交2方向(X方向及びY方向)及び鉛直方向(Z方向)についての加速度の検知信号を出力する。3軸加速度センサ24がX、Y及びZ方向の何れかの方向に動くと、その方向の検知信号の電圧が増減する。また、電池26は、乾電池であり、正電源電圧Vccを無線モジュール22や3軸加速度センサ24に供給する。
【0021】
図3は、パソコン30の構成を示すブロック図である。この図に示すように、パソコン30は、CPU31、ROM32、RAM33、外部インターフェース34、モニタ35、キーボード36及びマウス37を備えている。ROM32には、CPU31に機器の管理情報を出力する処理を実現させるためのプログラムがインストールされている。また、外部インターフェース34には、親局装置40がUSB(Universal Serial Bus)を介して接続されており、CPU31は、親局装置40が受信して外部インターフェース34によって入力されたID情報や計測情報を対応付けてRAM33に記憶させる。
【0022】
CPU31は、稼動状況判定部31Aと、情報管理部31Bとを備えている。稼動状況判定部31Aは、RAM33に対応付けて記憶されたID情報及び計測情報に基づいて、ID情報によって識別される高所作業車1又は移動式クレーン2の稼働状況を判定して判定情報を出力する。また、情報管理部31Bは、稼動状況判定部31Aから出力されたID情報によって識別される高所作業車1又は移動式クレーン2の判定情報を、RAM33に記憶したり、モニタ35に表示させたりする。ここで、モニタ35には、判定情報を表示させる機器を選択するための選択画面が表示される。この選択画面上には、例えば、「高所作業車1号機」、「高所作業車2号機」、「移動式クレーン1号機」、「移動式クレーン2号機」等の選択ボタンが表示される。そして、マウス37の操作により、選択ボタン上にカーソルが移動されてクリックされると、情報管理部31Bは、選択された機器を識別するID情報に対応する判定情報の画像データを生成し、モニタ35に表示させる。
【0023】
図4は、3軸加速度センサ24の計測情報を示すグラフである。このグラフに示すように、3軸加速度センサ24は、継続的に、水平直交2方向(X方向及びY方向)と鉛直方向についての加速度の検知信号を出力しており、出力された検知信号(計測情報)は、無線モジュール22のメモリ22Cに記憶されている。ここで、加速度がゼロの時の検知信号の電圧は所定値(例えば、図示するように1.65V)であり、加速度が検知された時の検知信号の電圧は所定値(例えば、図示するように0.8V)だけ増減する。即ち、正方向の加速度が検知されると、所定の上限値(例えば、図示するように2.45V)になり、負方向の加速度が検知されると、所定の下限値(例えば、図示するように0.85V)になる。また、正方向の減速加速度が検知されると、上記の所定の下限値になり、負方向の減速加速度が検知されると、所定の上限値(例えば、図示するように0.85V)になる。
【0024】
ここで、高所作業車1の走行や昇降、移動式クレーン2の旋回やジブの起伏が行われた際には、正方向又は負方向の加速度が検知され、その後、動作が止まるに際して減速加速度が検知される。このため、正方向又は負方向の加速度が検知されてから減速加速度が検知されるまでの時間Δtが、高所作業車1や移動式クレーン2の動作時間となる。
【0025】
図5は、機器管理システム10による機器の管理方法を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示すように、所定時刻になると子局装置20の無線モジュール22から親局装置40へ、メモリ22Cに記憶されている計測情報がID情報と共に送信される(ステップ1)。なお、所定時刻は、データの送信時の消費電力が大きいことに鑑み、データの送信が1日に数回、所定時間おきに行われるように設定する。
【0026】
親局装置40は、受信した計測情報とID情報をパソコン30へ転送し、外部インターフェース34は、これらの情報をCPU31に出力する。そして、CPU31の情報管理部31Bは、計測情報とID情報とを対応付けてRAM33に記憶させる(ステップ2)。
【0027】
次に、CPU31の稼働状況判定部31Aは、所定時間毎(例えば、1時間毎)のZ方向についての加速度の検知時間(即ち、動作時間Δtの合計値)が閾値(例えば、10分/h)を超えているか否かを判定し、判定情報を出力する(ステップ3)。次に、稼動状況判定部31Aは、所定時間毎(例えば、1時間毎)のX方向及びY方向についての加速度の検知時間(即ち、動作時間Δtの合計値)が閾値(例えば、10分/h)を超えているか否かを判定し、判定情報を出力する(ステップ4)。そして、稼働状況判定部31Aは、ステップ4とステップ5との少なくとも一方で肯定判定がなされたか否かを判定し、判定情報を出力する(ステップ5)。
【0028】
そして、CPU31の情報管理部31Bは、ステップ3〜5で出力された判定情報を、ID情報と対応付けてRAM33に記憶させる(ステップ6)。そして、情報管理部31Bは、選択画面上で選択ボタンがクリックされたか否かを判定し(ステップ7)、肯定判定の場合には、選択された機器を識別するID情報に対応する判定情報をRAM33から読み出し、画像データを生成してモニタ35に表示させる(ステップ8)。
【0029】
図6及び図7は、モニタ35の表示画面を示す図である。これらの図に示すように、モニタ35には、高所作業車1又は移動式クレーン2の稼働状況の判定結果をまとめた表が表示される。この表示画面には、「高所作業車1号機」や「移動式クレーン1号機」等のステップ7で選択された機器の機種及び号数と、所定時間毎の昇降動作又はジブ起伏動作、水平移動、及び総合的な稼動状況の判定結果が表示される。
【0030】
ここで、高所作業車1の昇降動作は、ステップ3における判定結果に対応するものであり、昇降台1Aの昇降の有無をZ方向の加速度に基づいて判定したものである。また、高所作業車1の水平移動は、ステップ4における判定結果に対応するものであり、高所作業車1の走行の有無を、X方向及びY方向の加速度に基づいて判定したものである。また、移動式クレーン2のジブ起伏動作は、ステップ3における判定結果に対応するものであり、Z方向の加速度に基づいて判定したものである。また、移動式クレーン2の水平移動は、ステップ4における判定結果に対応するものであり、移動式クレーン2の旋回及び走行の有無を、X方向及びY方向の加速度に基づいて判定したものである。また、総合的な稼働状況は、ステップ5における判定結果に対応するものであり、昇降動作又はジブ起伏動作と水平移動との少なくとも一方が肯定判定されると、肯定判定されるものである。
【0031】
以上説明したように、本実施形態に係る機器管理システム10では、無線モジュール22と3軸加速度センサ24とを備える子局装置20を、管理対象の高所作業車1や移動式クレーン2等の機器に設置し、高所作業車1の昇降や走行、又は、移動式クレーン2のジブの起伏や走行や旋回等を、3軸加速度センサ24で検知し、検知信号を、これらの機器を識別するID情報と共に無線モジュール22で親局装置40へ送信する。そして、親局装置40と接続され、機器管理用プログラムがインストールされたパソコン30に、3軸加速度センサ24で検知された機器の動作時間に基づく機器の稼働状況の判定を実行させる。これにより、建設現場で使用される機器の稼働状況を確認でき、使用率が低ければ返却する等して、リースやレンタルの費用を節減することが可能になる。
【0032】
図8は、他の実施形態に係る機器管理システム100の構成を示すブロック図である。この図に示すように、機器管理システム100は、上述の実施形態に係る機器管理システム10とは、子局装置20及びパソコン30の構成が異なり、これらに替えて子局装置120及びパソコン130を備える。子局装置120は、上述の子局装置20の無線モジュール22に替えて無線モジュール122を備える。また、パソコン130は、上述のパソコン30のCPU31に替えてCPU131を備える。
【0033】
無線モジュール122は、上述の無線モジュール22のマイコン22Dに替えてマイコン122Dを備えている。このマイコン122Dには、上述の実施形態ではパソコン30のCPU31に設けられていた稼働状況判定部31A及び情報管理部31Bが設けられている。また、メモリ22Cには、機器管理用プログラムが記憶されている。これにより、マイコン122Dにおいて、3軸加速度センサ24で検知された機器の動作時間に基づく機器の稼働状況の判定が実行される。そして、マイコン122Dの情報管理部が、当該判定情報をID情報と共に、メモリ22Cに記憶させたり、パターンアンテナ22Fから親局装置40へ送信させたりする。そして、パソコン130側では、CPU131が、親局装置40から転送された判定情報及びID情報を対応付けてRAM33に記憶させたり、機器の稼働状況の判定結果をまとめた表をモニタ35に表示させたりする。
【0034】
なお、上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0035】
例えば、上述の各実施形態では、高所作業車1や移動式クレーン2の稼働状況を管理するシステム、装置及び方法を例に挙げて本発明を説明したが、フォークリフトや油圧ショベル等の建設現場で使用される他の機器の稼働状況を管理するシステム、装置、方法にも本発明を適用できる。
【0036】
また、上述の各実施形態では、機器の稼働状況の判定を、機器の所定時間毎の稼働時間に基づいて判定したが、機器や機器の可動部の移動距離等の他の条件に基づいて判定してもよい。また、上述の各実施形態では、機器の稼働状況の判定結果をまとめた表を、モニタ35に表示させるのみであるが、印刷してもよい。
【符号の説明】
【0037】
1 高所作業車、1A 昇降台、2 移動式クレーン、2A ジブ、10 機器管理システム、20 子局装置、22 無線モジュール(子局無線モジュール)、22A 接続コネクタ、22B 周辺回路、22C メモリ、22D マイコン、22E 無線回路、22F パターンアンテナ、24 3軸加速度センサ(加速度センサ)、26 電池、30 パソコン(機器管理装置)、31 CPU、31A 稼働状況判定部、31B 情報管理部、32 ROM、33 RAM、34 外部インターフェース(入力部)、35 モニタ、36 キーボード、37 マウス、40 親局装置(親局無線モジュール)、42 中継局装置、100 機器管理システム、120 子局装置、122 無線モジュール(子局無線モジュール)、122D マイコン、130 パソコン、131 CPU(情報管理部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設現場で使用される機器を管理するための機器管理システムであって、
機器に設置され、機器で発生する加速度を計測して計測情報を出力する加速度センサと、
機器に設置され、機器の識別情報、及び、前記加速度センサから出力された前記計測情報を送信する子局無線モジュールと、
前記子局無線モジュールから送信された前記識別情報及び前記計測情報を受信する親局無線モジュールと、
前記親局無線モジュールが受信した前記識別情報及び前記計測情報に基づいて、前記識別情報によって識別される機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する稼働状況判定部と、
を備える機器管理システム。
【請求項2】
建設現場で使用される機器を管理するための機器管理システムであって、
機器に設置され、機器で発生する加速度を計測して計測情報を出力する加速度センサと、
機器に設置され、前記加速度センサから出力された前記計測情報に基づいて機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する可動状況判定部を有し、機器の識別情報及び前記判定情報を送信する子局無線モジュールと、
前記子局無線モジュールから送信された前記識別情報及び前記判定情報を受信する親局無線モジュールと、
前記親局無線モジュールが受信した前記識別情報と前記判定情報とを対応付けて管理する情報管理部と、
を備える機器管理システム。
【請求項3】
建設現場で使用される機器を管理するための機器管理装置であって、
機器の識別情報、及び、機器に設置された加速度センサによって計測されて出力された機器で発生する加速度の計測情報を、機器に設置された子局無線モジュール及び該子局無線モジュールと無線通信する親局無線モジュールを介して入力する入力部と、
前記入力部が入力した前記識別情報及び前記計測情報に基づいて、前記識別情報によって識別される機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する稼働状況判定部と、
を備える機器管理装置。
【請求項4】
建設現場で使用される機器を管理する機器管理方法であって、
機器で発生する加速度を計測して計測情報を出力する手順を、機器に設置した加速度センサで実行し、
機器の識別情報、及び、前記加速度センサから出力された前記計測情報を送信する手順を、機器に設置した子局無線モジュールで実行し、
前記子局無線モジュールから送信された前記識別情報及び前記計測情報を受信する手順を、親局無線モジュールで実行し、
前記親局無線モジュールが受信した前記識別情報及び前記計測情報に基づいて、前記識別情報によって識別される機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する手順をコンピュータで実行する機器管理方法。
【請求項5】
建設現場で使用される機器を管理する機器管理方法であって、
機器で発生する加速度を計測して計測情報を出力する手順を、機器に設置した加速度センサで実行し、
前記加速度センサから出力された前記計測情報に基づいて、機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する手順と、機器の識別情報及び前記判定情報を送信する手順とを、機器に設置した子局無線モジュールで実行し、
前記子局無線モジュールから送信された前記識別情報及び前記判定情報を受信する手順を、親局無線モジュールで実行し、
前記親局無線モジュールが受信した前記識別情報と前記判定情報とを対応付けて管理する手順をコンピュータで実行する機器管理方法。
【請求項6】
建設現場で使用される機器を管理するための機能をコンピュータに実現させるための機器管理用プログラムであって、
機器の識別情報及び機器で発生する加速度の計測情報を入力する機能と、
入力された前記識別情報及び前記計測情報に基づいて、前記識別情報によって識別される機器の稼働状況を判定して判定情報を出力する機能と、
をコンピュータに実現させるための機器管理用プログラム。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図1】
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【公開番号】特開2013−54682(P2013−54682A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194148(P2011−194148)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)