説明

引出

【課題】前板の揺動と引出の前方への引き出しを使い勝手がよく行うことのできる引出を提供することを目的とする。
【解決手段】前板6の背面に収納部6aを備え、正面側に向けて開口するキャビネット2内に前後方向に移動自在に収納される引出1において、前板6が所定開度開放可能に下端部が引出1に揺動自在に枢支されている引出1であって、引出1は、前板6が閉鎖された位置から所定開度の位置まで揺動することに応じて、引出1を一定量前方に引き出す連動手段10,13,14を備えており、前板6が所定開度の位置まで揺動した後、前板6を所定開度維持した状態で引出1が全量引き出し可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前板の背面に収納部を備え、正面側に向けて開口するキャビネット内に前後方向に移動自在に収納される引出において、前板が所定開度開放可能に下端部が引出に揺動自在に枢支されている引出に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、引出としては、流し台の天板の下方に配置されている引き出し本体と、引き出し本体の正面側に設けられている前板と、前板の裏面に設けられた収納用囲い棚と、を備え、レールに案内されることによって前方に引き出すことができるようになっている。また、引出には、使用者が前板の引き手を持って前方に引くと、前板が枢軸を中心に前方に回転して所定の角度まで可倒することで収納用囲い棚内の収納物を取り出すことができるようになっている。更に、前板の裏面には、先端部がレールに形成された溝部内を摺動する係脱アームの基端部が取り付けられており、この係脱アームは、前板が前方に可倒することで溝部の前端に係合し、引出の前方への移動を規制するようになっている。このような引出には、使用者が前板を前方に可倒した後に、引き手で引出を前方に強く引くことによって係脱アームと溝部との係合を解除し、引出を前方に移動させているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3922035号公報(第4頁、第2図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、前板の可倒する角度や収納用囲い棚内の収納物の大きさによっては、前板を可倒しただけでは使用者は収納用囲い棚から収納物を取り出しにくくなっており、このような場合には、引き手で引出を前方に強く引くことによって係脱アームと溝部との係合を解除し、引出を前方に移動させなければならず、収納用囲い棚から収納物を取り出すのに手間がかかるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、前板の揺動と引出の前方への引き出しを使い勝手がよく行うことのできる引出を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の引出は、
前板の背面に収納部を備え、正面側に向けて開口するキャビネット内に前後方向に移動自在に収納される引出において、前記前板が所定開度開放可能に下端部が引出に揺動自在に枢支されている引出であって、
前記引出は、前記前板が閉鎖された位置から前記所定開度の位置まで揺動することに応じて、引出を一定量前方に引き出す連動手段を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、前板が所定開度開放されたとき、引出も一部分前方に引き出されるので、前板の背面に設けた収納部から収納物を取り出し易いばかりでなく、引出の前方部分に収納されている物も同時に取り出すことかでき、一度前板を揺動させてから引出を引き出す2段アクションを必要とせず使い勝手がよい。前板の収納部と引出の前方部に使用頻度の高い物を収納しておけば、通常使用時には引出を部分開放するだけですみ、使用者にとって利便性がよい。
【0007】
本発明の引出は、
前記前板が所定開度の位置まで揺動した後、前記前板を所定開度維持した状態で引出が全量引き出し可能であることを特徴としている。
この特徴によれば、引出の後方部分に収納されている物を取り出す際にも、前板が所定開度開放された位置からそのまま引出を引き出すことで、容易に取り出すことができる。
【0008】
本発明の引出は、
前記連動手段は、前記前板の揺動に応じて前後動する第1のラックと、該第1のラックと噛み合うピニオンと、後方への移動が阻止された前記ピニオンと噛み合う第2のラックと、で構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、前板の揺動と引出の一部分前方への引き出しとの機構を、ラックとピニオンという簡素な構成によって得ることができる。
【0009】
本発明の引出は、
前記第2のラックの後方への移動はキャビネットに設けた阻止部材との係合により阻止されていることを特徴としている。
この特徴によれば、第2ラックと阻止部材との係合によって第2ラックが阻止部材から前方への反力を受け、この反力によって引出を前方に引き出すことができる。
【0010】
本発明の引出は、
前記第1及び第2のラックは引出の側板に設けた溝部内で摺動可能に支持され、前記ピニオンは引出の側板に回動自在に支持されていることを特徴としている。
この特徴によれば、連動手段を構成する部材全てを側板内にコンパクトに組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例1における引出を示す斜視図である。
【図2】引出の側板を示す一部拡大斜視図である。
【図3】引出の側板を示す横断平面図である。
【図4】引出の側板を示す縦断側面図である。
【図5】図4における引出の側板のA−A断面図である。
【図6】前板が前方に揺動した引出を示す縦断側面図である。
【図7】(a)は、実施例2における引出が収納位置に配置されている状態を示す縦断側面図であり、(b)は、引出が収納位置から引き出された状態を示す縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に係る引出を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【実施例1】
【0013】
実施例に係る引出につき、図1から図6を参照して説明する。尚、本実施例では、図3における紙面下方側を引出の正面側とし、紙面右方側を引出の右方側として説明する。図1の符号1は、本発明の適用された引出である。この引出1は、図1に示すように、キッチンキャビネット等の正面側に開口するキャビネット2内に上下2段が収納されており、引出1に設けられた図示しないレールによって上段の引出1のようにキャビネット2内に収納された収納位置と、下段の引出1のようにキャビネット2の正面側に引き出された引出位置との間で前後方向に移動自在となっている。
【0014】
また、この引出1は、前方と上方とに開口して内部に皿や鍋等の収納物3を収納可能な収納箱4を有しており、収納箱4の正面側には、上端部に使用者が把持するための取手5が取り付けられた前板6が配置されている。この前板6の背面には、まな板や包丁等の収納箱4内の収納物3よりも使用頻度の高い収納物3aを収納するための本発明における収納部としての収納篭6aが取り付けられている。
【0015】
更に、収納箱4を構成する側板7には、図2〜図4に示すように、前端部をカバー体8によって被覆されおり、前板6はこのカバー体8の前端下部に設けられた左右方向を向く枢軸によって下端部を枢支され、前後方向に揺動可能となっている。このため、前板6の正面側への揺動によって収納箱4の正面側への開放がなされるようになっている。
【0016】
一方、側板7は内部が中空部9に形成されている。この中空部9の上端部には、前後方向を向く略直方体形状のスライド板10が前後方向に移動自在に配置されている。具体的には、中空部9の上端部の左右には、左右方向を向く溝部11が側板7の前後方向略全長に亘って形成されており、スライド板10の上端部には、これら溝部11内に配置される摺接片10bが突設されている。
【0017】
このため、スライド板10は溝部11内で摺接片10bによって吊持されている状態で、中空部9内を前後方向に摺動する。尚、スライド板10の下面には、前後方向略全長に亘って左右方向を向くラック部10aが形成されている。つまり、これらスライド板10とラック部10aとによって本発明における第1のラックが構成されている。
【0018】
そして、スライド板10の前端部には、棒状のステー12の一端が左右方向を向く枢軸によって前後方向に揺動可能に枢支されている。このステー12の他端は、側板7の正面に形成された貫通孔7aとカバー体8に形成された貫通孔8aとを介して前板6の背面の右端部に左右方向を向く枢軸によって揺動可能に枢着されている。つまり、前板6とスライド板10とはステー12を介して接続されており、スライド板10は前板6の前後方向への揺動に応じて前後方向に中空部9内を移動する。
【0019】
尚、スライド板10は摺接片10bが溝部11の前端部に当接することでそれ以上の正面側への移動が規制され、スライド板にステー12を介して接続されている前板6も正面側への揺動が規制されている。
【0020】
図3〜図5に示すように、中空部9内のスライド板10下方には、ラック部10aと噛み合うピニオン(歯車)13が左右方向に向く枢軸によって回動自在に枢支されており、更にピニオン13の下方には、上面にピニオン13に噛み合うラック部14aが形成された前後方向を向く直方体形状のスライド板14が中空部9内を前後方向に移動自在に配置されている。尚、スライド板14とラック部14aとによって本発明における第2のラックが構成されている。
【0021】
具体的には、図4及び図5に示すように、側板7の外側面には、中空部9に貫通する貫通長孔15が側板7の前後方向を向いて形成されており、この貫通長孔15内にはスライド板14の右側部が挿入配置されている。また、貫通長孔15の上下には、貫通長孔15の前後方向略全長に亘って係止溝部15aが形成されており、スライド板14の右側部の上下には、これら係止溝部15a内に挿入配置される係止片14bが突設されている。このため、スライド板14は貫通長孔15内で左右方向に脱落することなく前後方向に摺動するようになっている。
【0022】
尚、図3及び図4に示すように、キャビネット2側の側板2aの内側面には、平面視L字形状の阻止部材16が取り付けられており、スライド板14の右端部には、引出1がキャビネット2内の収納位置に配置されているときに阻止部材16に当接する当接部14cが形成されている。
【0023】
そして、前述したように構成された引出1がキャビネット2内の収納位置に収納配置されている状態にて使用者が取手5を把持することで前板6を正面側に揺動させると、前板6の正面側への揺動に応じてスライド板10の正面側への移動がなされる。
【0024】
このとき、スライド板10のラック部10aがピニオン13を図4及び図6における側面視反時計回りに回動させることによって、ピニオン13に下方からラック部14aが噛み合っているスライド板14には、ピニオン13の回動による背面側への力がはたらく。
【0025】
しかしながら、スライド板14の背面側への移動は、当接部14cが阻止部材16に当接していることで阻止され、当接部14cには、当接部14cが阻止部材16を背面側に向けて押圧することによる正面側を向く反力がはたらく。このため、図6に示すように、引出1はこの反力によってキャビネット2内から押圧されることでキャビネット2内の収納位置から正面側に向けて引き出され、スライド板14は当接部14cが阻止部材16を押圧する位置を維持した状態で貫通長孔15内を相対移動する。つまり、これらスライド板10,14とピニオン13とは、本発明における連動手段を構成している。
【0026】
そして、スライド板10が溝部11の前端部に当接することによって前板6の正面側への揺動が終了し、引出1はキャビネット2内から正面側に距離L1だけ引き出され、使用者の収納篭6aと収納箱4からの収納物3,3aの取り出し易さの向上が図られている。
【0027】
尚、前板6の正面側へ揺動が終了した後は、図6に示す引出1がキャビネット2内から正面側に距離L1引き出された状態から更に使用者が取手5を把持して引出1を引き出すことによって、前板6の揺動を維持したまま引出1を全開量引き出すことができる。
【0028】
更に尚、本実施例では、引出1の右側の側板7と前板6の右側部とで説明をおこなったが、引出1の左側の側板7と前板6の左側部にも前述のような構成を設けてもよいのは勿論である。
【0029】
以上、本実施例における引出にあっては、前板6の背面に収納篭6aを備え、正面側に向けて開口するキャビネット2内に前後方向に移動自在に収納される引出1において、前板6が所定開度開放可能に下端部が引出に揺動自在に枢支されている引出1であって、引出1は、前板6が閉鎖された位置から所定開度の位置まで揺動することに応じて、引出1を一定量前方に引き出す連動手段を備えているので、前板6が所定開度開放されたとき、引出1も一部分前方に引き出されるので、前板6の背面に設けた収納篭6aから収納物3aを取り出し易いばかりでなく、引出1の前方部分に収納されている収納物3も同時に取り出すことかでき、一度前板6を揺動させてから引出1を引き出す2段アクションを必要とせず使い勝手がよい。また、前板6の収納篭6aと引出1の前方部に使用頻度の高い収納物3,3aを収納しておけば、通常使用時には引出1を部分開放するだけですみ、使用者にとって利便性がよい。
【0030】
また、前板6が所定開度の位置まで揺動した後、前板6を所定開度維持した状態で引出1が全量引き出し可能であるので、引出1の後方部分に収納されている収納物3を取り出す際にも、前板6が所定開度開放された位置からそのまま引出1を引き出すことで、容易に取り出すことができる。
【0031】
また、連動手段は、前板6の揺動に応じて前後動するラック部10aと、ラック部10aと噛み合うピニオン13と、後方への移動が阻止されたピニオン13と噛み合うラック14aと、で構成されているので、前板6の揺動と引出の一部分前方への引き出しとの機構を、ラック部10a,14aとピニオン13という簡素な構成によって得ることができる。
【0032】
また、ラック部14aの後方への移動はキャビネット2に設けた阻止部材16との係合により阻止されているので、ラック部14aと阻止部材16との係合によってラック部14aが阻止部材16から前方への反力を受け、この反力によって引出1を前方に引き出すことができる。
【0033】
また、ラック部10a,14aは引出1の側板7に設けた溝部11とスライド溝部11との内で摺動可能に支持され、ピニオン13は引出1の側板7に回動自在に支持されているので、連動手段を構成する部材全てを側板7内にコンパクトに組み込むことができる。
【実施例2】
【0034】
次に、実施例2に係る引出につき、図7を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成を省略する。
【0035】
実施例1における引出1では、連動手段をスライド板10,14とピニオン13とで構成したが、例えば、図7(a)及び図7(b)に示すように、連動手段を一端が前板6の背面の右端部に左右方向を向く枢軸によって揺動可能に枢着される第1アーム120と、一端が第1アーム120の他端に左右方向を向く枢軸によって揺動可能に枢着され、中間部が左右方向を向く枢軸131によって側板7に前後方向に回動自在に枢着される第2アーム130と、第2アーム130の他端から引出1の外側方に向けて突設された当接ピン132と、で構成し、貫通長孔15を前板6の開放の際に円弧軌道を描く当接ピン132に当接しないよう、十分な上下幅寸法に形成してもよい。
【0036】
この場合には、使用者が取手5を把持することで前板6を正面側に揺動させると、第1アーム120の他端が第2アーム130の一端を枢軸131を回転中心として正面側に揺動させようとし、第2アーム130の他端は当接ピン132を阻止部材16に当接しながら背面側に揺動しようとするため、引出1は当接ピン132が阻止部材16から受ける正面側を向く反力によってキャビネット2の正面側に距離L1だけ引き出される。
【0037】
尚、軸131を第2アーム130の中間部ではなく、適宜長手方向の所定位置に設けることで当接ピン132の描く円弧の軌跡の長さを調整し、前板6の揺動距離に対する引出1の引き出し距離L1と調整するようにしてもよい。
【0038】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0039】
例えば、前記実施例では、引出1をキッチンキャビネット等のキャビネット2に設けられているものとして説明したが、本発明の引出1が設けられるキャビネットは、キッチンキャビネットに限らず、洗面台や食器棚等であってもよい。
【0040】
また、前記実施例1では、スライド板10の正面側への移動をピニオン13を介してスライド板14に伝達し、当接部14cに阻止部材16からの反力を得ることで引出1を距離L1キャビネット2内から引き出したが、例えば、ピニオン13の外側方側をキャビネット2の側板2aに向けて開口し、ピニオン13の外側面にキャビネット2の側板2aを向く突部を設け、ピニオン13の反時計回りの回動によって突部が阻止部材16を押圧し、この突部の阻止部材16への押圧による反力によって引出1正面側に引き出すようにしてもよい。
【0041】
また、前記実施例1では、1つのピニオン13の上下にラック10a,14aを噛み合わせたが、例えば、ラック10a,14aの間に互いに噛み合い且つ直径の異なる複数のピニオンを組合せて設け、前板6の揺動角度と引出1が正面側に引き出される量が最適となるように調整してもよい。
【0042】
また、前記実施例では、使用者が取手5を把持することで前板6を正面側に揺動させ、阻止部材16に当接する当接部14cから反力を得ることで引出1をキャビネット2から正面側に距離L1だけ引き出したが、側板7内のスライド板10後方に前板6を閉塞する際にスライド板10が後端部で押圧することでロックがなされ、前板6を開放するときにスライド板10の後端部で押圧することでバネ等の付勢力によりスライド板10を正面側に押し出すプッシュオープン機構を備えるようにしてもよい。この場合には、使用者が膝等で前板6を押圧することによりスライド板10の後端部がプッシュオープン機構を押圧するので、バネ等の付勢力に伴うスライド板10の正面側への移動によって前板6の開放と引出1の正面側への引き出しとがなされ、引出1の使い勝手が向上する。
【符号の説明】
【0043】
1 引出
2 キャビネット
3,3a 収納物
6 前板
6a 収納篭(収納部)
7 側板
10 スライド板(第1のラック,連動手段)
10a ラック部(第1のラック)
10b 摺接片
11 溝部
13 ピニオン(連動手段)
14 スライド板(第2のラック,連動手段)
14a ラック部(第2のラック)
14b 係止片
14c 当接部
15 貫通長孔
15a 係止溝部
16 阻止部材
120 第1アーム(連動手段)
130 第2アーム(連動手段)
131 枢軸
132 当接ピン(連動手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前板の背面に収納部を備え、正面側に向けて開口するキャビネット内に前後方向に移動自在に収納される引出において、前記前板が所定開度開放可能に下端部が引出に揺動自在に枢支されている引出であって、
前記引出は、前記前板が閉鎖された位置から前記所定開度の位置まで揺動することに応じて、引出を一定量前方に引き出す連動手段を備えていることを特徴とする引出。
【請求項2】
前記前板が所定開度の位置まで揺動した後、前記前板を所定開度維持した状態で引出が全量引き出し可能であることを特徴とする請求項1に記載の引出。
【請求項3】
前記連動手段は、前記前板の揺動に応じて前後動する第1のラックと、該第1のラックと噛み合うピニオンと、後方への移動が阻止された前記ピニオンと噛み合う第2のラックと、で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の引出。
【請求項4】
前記第2のラックの後方への移動はキャビネットに設けた阻止部材との係合により阻止されていることを特徴とする請求項3に記載の引出。
【請求項5】
前記第1及び第2のラックは引出の側板に設けた溝部内で摺動可能に支持され、前記ピニオンは引出の側板に回動自在に支持されていることを特徴とする請求項3または4に記載の引出。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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