説明

強靱なコア層を有する非PVCフィルム

本開示は、一般に、ポリマーフィルムに関する。より具体的には、本開示は、新規なコア層を含む非PVCポリマーフィルムに関する。本願ではコア層を含む多層フィルムが提供される。一実施形態において、本開示は、ゴム改変ポリプロピレンおよびポリマーブレンドから選択される材料を含むコア層を有するフィルムを提供する。上記ポリマーブレンドは、弾性プロピレン−エチレンコポリマー、ならびにポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される成分を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(背景)
本開示は、一般に、ポリマーフィルムに関する。より具体的には、本開示は、新規なコア層を含む非PVCポリマーフィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
多層同時押し出しフィルムは、種々の産業(例えば、食品パッケージングもしくは医療用溶液パッケージングのための容器における使用を含む)を通じて、広く使用されている。多層同時押し出しフィルムの望ましい特性のうちの1つは、その強靱さ、または使用もしくは輸送時の損傷に耐える能力である。特に、医療用溶液容器フィルムにおける別の望ましい特性は、適用に応じた望ましい強度での剥離シール、および容器を永久的に閉じ込めるための永久的シールの両方を作製する能力である。さらなる望ましい特性は、含まれる溶液の安定性を維持するために、ガス(例えば、酸素、二酸化炭素もしくは水蒸気)に対するバリアを提供することである。
【0003】
伝統的な可撓性ポリビニルクロリド材料はまた、代表的には、医療用グレードの容器を製作するために使用されてきた。ポリビニルクロリド(「PVC」)は、このようなデバイスを構築するための費用効率的な材料である。しかし、PVCは、焼却した際に、好ましくない量の塩化水素(もしくは水と接触した場合には、塩酸)を生成し得る。可撓性PVCは、可塑剤を含み、上記可塑剤は、PVC処方物と接触した状態になる薬物もしくは生物学的流体もしくは組織へ浸出すると主張されてきた。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
(要旨)
本開示は、一般に、強靱なコア層を有するフィルムに関する。一実施形態において、多層フィルムは、スキン層、シール層、および上記スキン層と上記シール層との間に配置されたコア層を含む。上記コア層は、ゴム改変ポリプロピレンおよびポリマーブレンドから選択される材料を含む。上記ポリマーブレンドは、弾性プロピレン−エチレンコポリマー、およびポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、ならびにこれらの組み合わせからなる群より選択される成分を含む。
【0005】
一実施形態において、上記コア層は、約70重量%〜約90重量%の上記弾性プロピレン−エチレンコポリマー、ならびに約10重量%〜約30重量%の、ポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される上記成分を含むポリマーブレンドを含む。上記コア層はまた、ゴム改変ポリプロピレンを含み得る。
【0006】
一実施形態において、上記多層フィルムは、ASTM D3763に従って、6J/mmより大きい落槍正規化衝撃エネルギーを有する。上記多層フィルムは、第1の側面を濡らした場合に、20%未満の曇りを有し得る。上記多層フィルムは、シールを有する容器へと熱シールされ得、ここで上記シールは、上記容器が121℃で1時間にわたってオートクレーブされた場合に無傷なままである。上記多層フィルムは、4N/15mm〜30N/15mmの間の剥離シールを提供し得る。
【0007】
一実施形態において、上記スキン層は、ポリプロピレンランダムコポリマー、ポリプロピレンホモポリマー、ナイロン、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、コポリエステルエーテルブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される成分を含む。上記スキン層は、約90重量% ポリプロピレンランダムコポリマーおよび約10重量% スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマーを含むブレンドを含み得る。あるいは、上記スキンは、約45% ポリプロピレンホモポリマー、50% 熱可塑性エラストマー、および約5% 高融点強度(high melt strength)PPを含み得る。上記スキン層は、コポリエステルエーテルブロックコポリマーを含み得る。
【0008】
一実施形態において、上記シール層は、ポリプロピレンランダムコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、ゴム改変ポリプロピレン、およびこれらの混合物から選択される少なくとも1種の成分を含む。例えば、上記シール層は、ポリプロピレンランダムコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン、およびスチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマーのブレンドを含み得る。
【0009】
一実施形態において、バリア層は、上記スキン層と上記シール層との間に配置される。上記バリア層は、ポリアミド(ナイロン)(例えば、ポリアミド 6,6/6,10コポリマー、ポリアミド 6、無定形ポリアミド、およびこれらのブレンド;またはエチレンビニルアルコールコポリマー)からなる群より選択される成分を含み得る。上記多層フィルムは、200cm/m 日大気未満のCO透過性を提供し得る。
【0010】
一実施形態において、上記多層フィルムは、第1のタイ層および第2のタイ層を含む。上記バリア層は、上記第1のタイ層と上記第2のタイ層との間に配置されかつこれらと接触した状態にある。上記第1および第2のタイ層は、各々、マレイン酸化LLDPE、マレイン酸化ポリプロピレンホモポリマー、マレイン酸化ポリプロピレンコポリマー、マレイン酸化熱可塑性エラストマー、もしくはゴム改変ポロプロピレン、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される成分を含み得る。
【0011】
別の実施形態において、多層フィルムは、スキン層、第1のタイ層、上記第1のタイ層に隣接して配置されたバリア層、上記バリア層に隣接して配置された第2のタイ層、コア層、およびシール層を含む。上記コア層は、ゴム改変ポリプロピレンおよびポリマーブレンドから選択される材料を含む。上記ポリマーブレンドは、弾性プロピレン−エチレンコポリマー、ならびにポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1種の成分を含む。上記コア層は、上記シール層に隣接して配置され得かつこれに接触した状態であり得る。あるいは、上記コア層は、上記スキン層と隣接して配置され得かつこれに接触した状態であり得る。
【0012】
一実施形態において、流体容器は、第1の側壁および流体チャンバを規定するように少なくとも一方の周縁部に沿って一緒にシールされた第2の側壁を含む(本明細書で使用される場合、用語流体もしくは流動性物質とは、液体および気体のみならず、流動性固体(例えば、粉体)、ならびにこれらの組み合わせ(例えば、懸濁物)をも含む)。上記第1のおよび第2の側壁のうちの少なくとも一方は、約70重量%〜約90重量%の弾性プロピレン−エチレンコポリマー、ならびに約10重量%〜約30重量%の、ポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される成分を含むブレンドを含む少なくとも1つの層を有するフィルムである。
【0013】
別の実施形態において、流体容器は、第1の側壁、および流体チャンバを規定するように少なくとも一方の周縁部に沿って一緒にシールされた第2の側壁を含む。上記第1のおよび第2の側壁のうちの少なくとも一方は、多層フィルムを含む。上記多層フィルムは、スキン層、シール層、および上記スキン層と上記シール層との間に配置されたコア層を含む。上記コア層は、ゴム改変ポリプロピレンおよびポリマーブレンドから選択される材料を含む。上記ポリマーブレンドは、弾性プロピレン−エチレンコポリマー、ならびにポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1種の成分を含む。
【0014】
別の実施形態において、流体容器は、第1の側壁、および流体チャンバを規定するように少なくとも一方の周縁部に沿って一緒にシールされた第2の側壁を含む。上記第1のおよび第2の側壁のうちの少なくとも一方は、多層フィルムを含む。上記多層フィルムは、スキン層、第1のタイ層、上記第1のタイ層に隣接して配置されたバリア層、上記バリア層に隣接して配置された第2のタイ層、コア層、およびシール層を含む。上記コア層は、ゴム改変ポリプロピレンおよびポリマーブレンドから選択される材料を含む。上記ポリマーブレンドは、弾性プロピレン−エチレンコポリマー、ならびにポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1種の成分を含む。
【0015】
さらなる特徴および利点が、本明細書中で記載され、以下の詳細な説明および図面から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、3層フィルムの実施形態の断面図を図示する。
【図2】図2は、6層フィルムの実施形態の断面図を図示する。
【図3】図3は、6層フィルムの別の実施形態の断面図を図示する。
【図4】図4は、本開示のフィルムから構築された容器の実施形態を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(詳細な説明)
本開示は、望ましい特性(良好な強靱さ、低い曇り、および121℃での耐熱性が挙げられる)を有する非PVCフィルムを提供する。上記開示は、単層フィルム、ならびにパッケージング適用に有用な多層フィルムを提供する。
【0018】
良好な強靱さ、低い曇り、耐熱性および妥当な原材料コストを有するフィルムは、種々の産業(食品もしくは医療用溶液パッケージングのための容器が挙げられる)に望ましい。医療用溶液に適した滅菌プロセスは、通常は、上記容器を、代表的には、121℃より高い温度でかつ高圧で蒸気に曝す工程を包含する。さらに、有用な物品への製造しやすさのために、上記材料が、熱シール可能であることが望ましい。従って、上記材料は、加熱の際に溶融するに十分な熱可塑性を維持しなければならない。
【0019】
121℃での滅菌を終えるために必要とされる非PVCフィルム製品は、一般に、121℃より高い融解温度を有するポリオレフィン材料(例えば、ポリプロピレンおよびポリエチレン)を使用した。しかし、これら材料は、本質的にいくらか硬く、容器適用には低い強靱さおよび損傷抵抗性を有する。これらフィルムの強靱さを改善する1つのアプローチは、弾性材料を使用することである。しかし、弾性材料は、通常は、それらのオートクレーブを可能にするには低すぎる溶融点を有する。本開示は、良好な材料特性、ならびにそれらのオートクレーブを可能にするには十分な耐熱性を有するフィルムを提供する。
【0020】
ポリマーブレンドから作製された単層フィルムは、良好な特性(強靱さ、透明性、オートクレーブにかけられること、および剛性が挙げられる)を有することが見いだされた。上記ポリマーブレンドは、2種の成分を含む。第1の成分は、弾性プロピレン−エチレンコポリマーであり、これは、弾性および可撓性を提供する。第2の成分は、ポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、もしくはこれらの組み合わせであり得る。上記ブレンドは、約70重量%〜約90重量%の上記弾性プロピレン−エチレンコポリマーおよび約10重量%〜約30重量%の上記第2の成分のブレンドを含み得る。例えば、上記ブレンドは、約5重量%〜約20重量%の間の上記ポリプロピレンランダムコポリマーおよび/もしくは約2重量%〜約16重量%の間の上記スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマーを含み得る。上記ブレンドは、さらなる成分を含み得るか、または上記第1の成分および上記第2の成分のみを実質的に含み得る。上記単層フィルムのための上記ポリマーブレンドのさらなる特定の処方物は、以下の実施例で議論される。
【0021】
適切な弾性プロピレン−エチレンコポリマーとしては、Dow VERSIFY DE3300およびDE3401、ならびにExxon VISTAMAXX 1100およびVISTAMAXX 6102が挙げられるが、これらに限定されない。適切なポリプロピレンランダムコポリマーとしては、Huntsman 43M5AおよびBorealis TOTAL 8573が挙げられる。適切なスチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマーは、Kraton G1643である。
【0022】
上記処方物から作製された単層フィルムは、受容可能な強靱さ、透明性、オートクレーブにかけられること、および剛性もしくはモジュラス(modulus)を有する。上記フィルムは、受容可能なフィルム表面の外見(すなわち、オートクレーブ後のふくれもうねりもない)を有する。特に、上記単層フィルムは、ASTM D3763に従って測定した場合に、12J/mmより大きい落槍正規化衝撃エネルギーを有する。さらに、上記単層フィルムは、両方の側面をぬらした場合に、ASTM D1003に従って、10%未満の曇りを有する。上記単層フィルムは、単独で、もしくは多層フィルムの一部として使用され得る。
【0023】
本開示はまた、多層フィルムを提供する。多層フィルムは、種々の産業(食品もしくは医療用溶液パッケージングのための容器が挙げられる)を通じて広く使用されている。医療用溶液適用のための多層同時押し出しフィルムのいくつかの望ましい特性としては、(a)強靱さ、または使用もしくは輸送時の損傷に耐える能力;(b)上記適用に適合するに望ましい強度での剥離シール、および容器を永久的に封入するための永久的なシールの両方を作製する能力;ならびに(c)含まれる溶液の安定性を維持するために、ガス(例えば、酸素、二酸化炭素もしくは水蒸気)に対するバリアとして作用する能力、が挙げられる。本開示は、良好なガスバリアおよび剥離シール特性を維持しながら、強靱なコア層の追加を介して、改善された強靱さを有する寸法が安定な多層フィルムを提供する。
【0024】
バリアおよび剥離シール能の両方を有する以前の多層フィルムは、多くの適用のために開発されてきた。しかし、このようなフィルムは、バリア特性に必要とされる比較的損なわれやすい層に起因して、低い強靱さによって特定の適用では制限されてきた。多層フィルムの特性は、上記バリア層に加えて、その構造中に比較的厚みのある強靱なコア層を含めることによって、改善され得ることが見いだされた。
【0025】
特に、多層フィルム中にコア層を提供することによって、上記多層フィルムが、改善された強靱さもしくは衝撃エネルギーを吸収する能力を有することを見いだした。本明細書で開示される多層フィルムは、121℃で滅菌可能であり、低い曇りを有する。上記多層フィルムはまた、ガスバリア層を含み得、熱シール機構を使用して、剥離−シール可能であり得る。先行技術のフィルムとは異なり、本開示のフィルムは、電子ビームもしくは他の方法の使用によって架橋される必要はない。
【0026】
図1は、3層フィルムの実施形態の断面図を図示する。上記多層フィルムは、外側スキン層12、コア層14、および外側シール層16を含む。上記コア層14の組成は、先に記載される単層フィルムのものと同じであり得る。
【0027】
図2は、6層フィルムの実施形態の断面図を図示する。上記多層フィルムは、外側スキン層12、第1のタイ層18、バリア層20、第2のタイ層22、コア層14、および外側シール層16を含む。
【0028】
上記コア層は、上記フィルムに強靱さおよび耐衝撃性を提供する。上記コア層は、2種の成分のブレンドであり得、ここで第1の成分は、弾性プロピレン−エチレンコポリマーであり、第2の成分は、ポリプロピレンランダムコポリマー、熱可塑性エラストマー(例えば、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー)、もしくはこれらの組み合わせであり得る。上記コア層はまた、ゴム改変ポリプロピレン(ポリプロピレンとゴム(例えば、SEBS、SBS、SEPS、SEEPS、EPもしくはEPDM)とのブレンド)を含み得る。上記コア層の代表的な厚みは、4ミル〜7ミルである。
【0029】
適切な弾性プロピレン−エチレンコポリマーとしては、VISTAMAXX商品名の下でExxonによって販売されるもの、およびVERSIFY 3000商品名の下でDowによって販売されるものが挙げられる。適切なポリプロピレンランダムコポリマーとしては、HUNTSMAN商品名の下でFlint Hills Resourcesによって販売されるもの、およびBOREALISおよびTOTALの商品名の下でBorealisによって販売されるものが挙げられる。適切なスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマーとしては、KRATON商品名の下でKraton Polymersによって販売されるものが挙げられる。適切なエチレン−プロピレンゴム改変ポリプロピレンエラストマーとしては、ZELAS商品名の下でMitsubishiによって販売されるものが挙げられる。
【0030】
上記スキン層は、上記フィルムに耐摩耗性およびかじり抵抗(scuff resistance)を提供する。一般に、上記スキン層は、ポリプロピレン(ホモポリマーもしくはコポリマー)、いくつかのポリプロピレンのブレンド、ポリプロピレンとゴム(例えば、SEBSもしくはSBS)とのブレンド、およびポリエチレン、ナイロン、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、コポリエステルエーテルブロックコポリマー、もしくはこれらの組み合わせであり得る。一実施形態において、上記スキンは、約45% ポリプロピレンホモポリマー、50% ポリプロピレン熱可塑性エラストマー、および約5% 高融点強度PPを含み得る。上記スキン層の代表的な厚みは、0.5ミル〜2.0ミルである。
【0031】
上記シール層は、例えば、容器が、上記フィルムから形成され得るように、2枚のフィルムの間に永久的もしくは一時的なシールを提供する。上記シール層は、ポリプロピレンランダムコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン、およびスチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマーのブレンドを含み得る。一実施形態において、上記シール層は、約60重量% ポリプロピレンランダムコポリマー、約15重量% 直鎖状低密度ポリエチレン、および約25重量% スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマーを含むブレンドを含む。上記シール層の代表的な厚みは、1.0ミル〜3.5ミルである。
【0032】
適切なポリプロピレンランダムコポリマーとしては、HUNTSMAN商品名の下でFlint Hills Resourcesによって販売されているもの、ならびにBOREALISおよびTOTALの商品名の下でBorealisによって販売されているものが挙げられる。適切なスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマーとしては、KRATON商品名の下でKraton Polymersによって販売されているものが挙げられる。適切なLLDPEとしては、EXXON商品名の下でExxonによって販売されているもの、およびDOWLEX商品名の下でDowによって販売されているものが挙げられる。
【0033】
上記バリア層は、ガス(特に、CO)へのバリアを提供する。上記バリア層は、任意の適切なポリアミドもしくは他の材料(ポリアミド 6,6/6,10コポリマー、ポリアミド 6、無定形ポリアミド、エチレンビニルアルコールコポリマー、およびこれらの組み合わせを含む)であり得る。適切なポリアミドとしては、GRIVORYおよびGRILONの商品名の下でEMSによって販売されているものが挙げられる。適切なエチレンビニルアルコールとしては、EVAL商品名の下でEvalcaによって販売されているものが挙げられる。上記バリア層の代表的な厚みは、1.0ミル〜2.0ミルである。
【0034】
上記タイ層は、上記バリア層の周りを囲んで、適合性の界面を他のフィルム層に提供する。上記タイ層は、マレイン酸化LLDPE、マレイン酸化ポリプロピレンホモポリマー、マレイン酸化ポリプロピレンコポリマー、(マレイン酸化TPOもしくはゴム改変PP)もしくはこれらの組み合わせであり得る。適切なマレイン酸化LLDPE材料としては、BYNEL商品名の下でDuPontによって販売されるものが挙げられる。適切なマレイン酸化ポリプロピレンホモポリマーとしては、ADMER商品名の下でMitsuiによって販売されるものが挙げられる。適切なマレイン酸化ポリプロピレンコポリマーとしては、MODIC商品名の下でMitsubishiによって販売されるものが挙げられる。上記タイ層の代表的な厚みは、0.2ミル〜0.5ミルである。
【0035】
上記多層フィルムの上記落槍正規化衝撃エネルギーは、好ましくは、最大時正規化エネルギーにおいて6J/mmより大きい。本明細書で使用される場合、用語「最大時正規化エネルギー(normalized energy at max)」とは、最大の左側までの力−ずれ曲線(force−displacement curve)の一部の下の面積として計算されるエネルギーであって、ここで上記曲線は、ASTM D−3763に従って生成されるものをいう。さらに、上記フィルムは、好ましくは、一側面をぬらした場合に20%未満の曇りを有する。上記フィルムは、加熱ダイを使用して、122℃より高いシール温度で、4N/15mm〜30N/15mmの間の強度を有する剥離シールを提供し得る。バリア層を有するフィルムについては、上記フィルムは、好ましくは、200cm/m・日・気圧未満のCO透過性を有する。
【0036】
図3は、6層フィルムの実施形態の断面図を図示する。上記多層フィルムは、スキン層12、コア層14、第1のタイ層18、バリア層20、第2のタイ層22、およびシール層16を含む。剥離シールを有する以前の容器では、上記フィルムが、上記剥離シールのところで破れる傾向があることが見いだされた。上記スキン層12に隣接した上記コア層14を(図2の実施形態に示されるように、上記シール層16の代わりに)動かすことによって、破れが上記フィルムにおいて低下することが見いだされた。
【0037】
上記の単層フィルムおよび多層フィルムは、容器(例えば、医療用流体容器)を形成するために使用され得る。図4は、本開示のフィルムから構築された医療用流体容器30を図示する。その側壁は、流体チャンバを規定するように、少なくとも一方の周縁部に沿って一緒に永久的にシールされ得る。上記容器30の側壁は、本明細書に記載の単層フィルムもしくは多層フィルムのうちのいずれかから製作されうる。上記容器30は、剥離シールもしくは永久シールを含み得る。上記容器30はまた、例えば、剥離シールもしくは永久シールによって隔てられた2個以上のチャンバを含み得る。
【0038】
本開示のフィルムを生成するために、ウエイトフィーダーを使用して、所望の混合比で押し出しホッパーへと原材料を供給する。上記材料は、単層フィルムもしくは多層フィルムを生成するために、押し出しダイを使用して押し出される。上記フィルムは、キャスト成形されるかもしくは吹き込み成形されうる。上記フィルムは、流体容器を形成するために、シールされうる。上記原材料は、シングルスクリュー、ツインスクリューもしくは当業者が精通した他の配合法を使用して、押し出す前に予め配合されうる。
【実施例】
【0039】
例示であって限定ではないが、以下の実施例は、本開示の種々の実施形態を示す。
【0040】
(単層フィルム)
種々の単層フィルムを、表1〜6において以下に示される処方を使用して調製した。次いで、得られた構造を、衝撃強さ、曇り、および引っぱり強度について試験した。強靱さもしくは衝撃エネルギーを、ASTM D3763 「負荷およびずれセンサを使用するプラスチックの高速穿刺特性(High Speed Puncture Properties of Plastics Using Load and Displacement Sensors)」および/もしくは機能的(functional)容器落下試験を使用して測定した。
【0041】
第1のシリーズの単層フィルムの結果を、表1および表2に示す。上記フィルムは、受容可能なフィルム表面の外観(すなわち、オートクレーブ後にふくれもうねりもない)を有し、良好な強靱さ(一般に10J/mmより大きい、最大時正規化エネルギー)および滅菌していない場合に優れた透明性(両方の側面をぬらした場合に、10%未満の曇り)を有した。
【0042】
【表1】

【0043】
【表2】

【0044】
第2のシリーズの単層フィルムの結果を、表3および表4に示す。これらフィルムは、オートクレーブの前も後も、良好な強靱さ(12J/mmより大きな最大時正規化エネルギー)および優れた透明性(両側面をぬらした場合に10%未満の曇り)を有した。
【0045】
【表3】

【0046】
【表4】

【0047】
第3のシリーズの単層フィルムの結果を、表5および表6に示す。これらフィルムは、良好な強靱さ(12J/mmより大きな最大時正規化エネルギー)およびオートクレーブ後の優れた透明性(両側面をぬらした場合に10%未満の曇り)を有した。
【0048】
【表5】

【0049】
【表6】

【0050】
(多層フィルム実施例A)
一連の3層フィルムを、図1に示される構成で調製した。実施例V−1は、強靱でかつ広い範囲の剥離力にまたがって、異なる容器剥離要件を満たすように開発されたシール層とともに強靱なコア層を含んだ。実施例V−2は、剥離シールが必要とされない適用のために永久シール層とともに強靱なコア層を含んだ。実施例V−3および実施例V−4は、剥離シールおよび永久シールを提供した。実施例V−5および実施例V−6は、永久シールを提供した。衝撃試験および曇りの結果を、表8に示す。その結果は、上記V−1フィルムおよびV−2フィルムが、8J/mmより大きな最大時正規化エネルギーを有する良好な衝撃強靱さ、およびシール側面の表面をぬらした場合に約10%の曇りを有する優れた透明性の両方を有したことを示す。
【0051】
【表7】

【0052】
【表8】

【0053】
(多層フィルム実施例B)
2種の異なる多層フィルム構成を調製し、試験した。実施例TPO−3、実施例TPO−4、および実施例TPO−5は、ゴム改変ポリプロピレン材料のコア層およびCawiton PP/LLDPE/SEBS剥離層を含んだ。実施例TPO−9、実施例TPO−10、および実施例TPO−11は、ゴム改変ポリプロピレンの強靱なコア層、スキン層、バリア層、および広い範囲の剥離シール適用のための強靱な剥離シール層を含んだ。上記フィルムの組成を、表9に示す。比較実施例Aは、現在使用されている5層フィルムであった。
【0054】
【表9】

【0055】
衝撃試験および曇りの結果を、表10に示す。上記結果は、実施例TPO−3、実施例TPO−4、実施例TPO−9、および実施例TPO−10のフィルムが、優れた衝撃強靱さを有したことを示す。これらフィルムはまた、比較実施例Aのフィルム(現在使用されている5層フィルム)を超える改善された曇り値を有する。
【0056】
【表10】

【0057】
(多層フィルム実施例C)
一連の6層フィルム構成を調製し、試験した。以前の例との比較において、これら実施例では、上記コア層の位置を、上記スキン層に隣接するように動かした。上記コア層を上記シール層から上記バリア層の外側側面へ位置させることを、破れを妨げるのに役立つと考えた。この構造の恒星を、図3に示す。
【0058】
図3に示される構成を有する多層フィルムの処方を、表11〜13に示す。示される実施例は、カプロラクタムのないナイロンを上記バリア層として含み、これは、医療用容器適用においては好ましい。これらフィルムの衝撃および曇り試験の結果を、それぞれ、表11〜13に示す。上記フィルムNB−3およびNB−4は、比較実施例Aの5層フィルムを超える曇りの改善を示した。NB−3は、より厚みのあるコア層を含み、これはまた、比較実施例Aを超える顕著な衝撃改善を示すことが見いだされた。機能的落下試験はまた、NB−3が、比較実施例Aを超える顕著な耐落下性改善を有することを示した。マルチチャンバ医療用容器をNB−3のフィルムから調製したところ、上記医療用容器における鋸歯状剥離シールで破れないことが分かった。
【0059】
【表11−1】

【0060】
【表11−2】

【0061】
【表12−1】

【0062】
【表12−2】

【0063】
【表13−1】

【0064】
【表13−2】

【0065】
本明細書に記載される現在好ましい実施形態に対する種々の変更および改変が、当業者に明らかなことは、理解されるべきである。このような変更および改変は、本発明の事項の趣旨および範囲を逸脱することなく、かつその意図される利点を減じることなく、行われ得る。従って、このような変更および改変は、添付の特許請求の範囲によって網羅されることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層フィルムであって、
スキン層;
シール層;および
該スキン層と該シール層との間に配置されたコア層であって、該コア層は、ゴム改変ポリプロピレンおよびポリマーブレンドから選択される少なくとも1つの材料を含み、該ポリマーブレンドは、弾性プロピレン−エチレンコポリマー、ならびにポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1種の成分を含む、コア層、
を含む、多層フィルム。
【請求項2】
前記コア層は、約70重量%〜約85重量%の前記弾性プロピレン−エチレンコポリマーならびに約15重量%〜約30重量%の、ポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される前記成分を含むポリマーブレンドを含む、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項3】
前記コア層は、ゴム改変ポリプロピレンを含む、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項4】
前記多層フィルムは、ASTM D3763に従って、6J/mmより大きい落槍正規化衝撃エネルギーを有する、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項5】
前記多層フィルムは、第1の側面をぬらした場合に、20%未満の曇りを有する、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項6】
前記多層フィルムは、シールを有する容器へと熱シールされ得、ここで該シールは、該容器が121℃で1時間にわたってオートクレーブされた場合に、無傷のままである、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項7】
前記多層フィルムは、4N/15mm〜30N/15mmの間の剥離シール強度を提供する、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項8】
前記スキン層は、ポリプロピレンランダムコポリマー、ポリプロピレンホモポリマー、ナイロン、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、コポリエステルエーテルブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1種の成分を含む、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項9】
前記スキン層は、約90重量% ポリプロピレンランダムコポリマーおよび約10重量% スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマーを含むブレンドを含む、請求項8に記載の多層フィルム。
【請求項10】
前記スキン層は、コポリエステルエーテルブロックコポリマーを含む、請求項8に記載の多層フィルム。
【請求項11】
前記シール層は、ポリプロピレンランダムコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、ゴム改変ポリプロピレン、およびこれらの組み合わせから選択される少なくとも1種の成分を含む、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項12】
前記シール層は、ポリプロピレンランダムコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン、およびスチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマーのブレンドを含む、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項13】
前記スキン層と前記シール層との間に配置されるバリア層をさらに含む、請求項1に記載の多層フィルム。
【請求項14】
前記バリア層は、ポリアミド 6、ポリアミド 6,6/6,10コポリマー、無定形ポリアミド、エチレンビニルアルコールコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1種の成分を含む、請求項13に記載の多層フィルム。
【請求項15】
前記バリア層は、ポリアミドを含む、請求項14に記載の多層フィルム。
【請求項16】
前記バリア層は、エチレンビニルアルコールコポリマーを含む、請求項13に記載の多層フィルム。
【請求項17】
前記多層フィルムは、200cm/m 日 気圧未満のCO透過性を提供する、請求項13に記載の多層フィルム。
【請求項18】
第1のタイ層および第2のタイ層をさらに含み、ここで前記バリア層は、該第1のタイ層と該第2のタイ層との間に配置されかつ、該第1のタイ層と該第2のタイ層と接触した状態にある、請求項13に記載の多層フィルム。
【請求項19】
前記第1および第2のタイ層は、各々、マレイン酸化LLDPE、マレイン酸化ポリプロピレンホモポリマー、マレイン酸化ポリプロピレンコポリマー、マレイン酸化熱可塑性エラストマー、ゴム改変ポロプロピレン、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される成分を含む、請求項18に記載の多層フィルム。
【請求項20】
多層フィルムであって、
スキン層;
第1のタイ層;
該第1のタイ層に隣接して配置されたバリア層;
該バリア層に隣接して配置された第2のタイ層;
ゴム改変ポリプロピレンおよびポリマーブレンドから選択される材料を含むコア層であって、該ポリマーブレンドは、弾性プロピレン−エチレンコポリマー、ならびにポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1種の成分を含む、コア層;ならびに
シール層
を含む、多層フィルム。
【請求項21】
前記コア層は、前記シール層に隣接して配置されかつ該シール層と接触した状態である、請求項20に記載の多層フィルム。
【請求項22】
前記コア層は、前記スキン層に隣接して配置されかつ該スキン層と接触した状態である、請求項20に記載の多層フィルム。
【請求項23】
前記コア層は、ゴム改変ポリプロピレンを含む、請求項20に記載の多層フィルム。
【請求項24】
前記コア層は、約70重量%〜約85重量%の前記弾性プロピレン−エチレンコポリマー、ならびに約15重量%〜約30重量%の、ポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される前記成分を含むポリマーブレンドを含む、請求項20に記載の多層フィルム。
【請求項25】
前記スキン層は、ポリプロピレンランダムコポリマー、ポリプロピレンホモポリマー、ポリアミド、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、コポリエステルエーテルブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1種の成分を含む、請求項20に記載の多層フィルム。
【請求項26】
前記バリア層は、ポリアミド 6、ポリアミド 6,6/6,10コポリマー、無定形ポリアミド、エチレンビニルアルコールコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される少なくとも1種の成分を含む、請求項20に記載の多層フィルム。
【請求項27】
前記シール層は、ポリプロピレンランダムコポリマー、直鎖状低密度ポリエチレン、およびスチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマーのブレンドを含む、請求項20に記載の多層フィルム。
【請求項28】
前記多層フィルムは、ASTM D3763に従って、6J/mmより大きい落槍正規化衝撃エネルギーを有する、請求項20に記載の多層フィルム。
【請求項29】
前記多層フィルムは、第1の側面をぬらした場合に、20%未満の曇りを有する、請求項20に記載の多層フィルム。
【請求項30】
前記多層フィルムは、シールを有する容器へと熱シールされ得、ここで該シールは、該溶液は、121℃で1時間にわたってオートクレーブされた場合に無傷なままである、請求項20に記載の多層フィルム。
【請求項31】
前記多層フィルムは、4N/15mm〜30N/15mmの間の剥離シール強度を提供する、請求項20に記載の多層フィルム。
【請求項32】
約70重量%〜約85重量%の弾性プロピレン−エチレンコポリマーならびに約15重量%〜約30重量%の、ポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される成分を含むブレンドを含む少なくとも1つの層を有するフィルムによって規定される本体を含む、容器。
【請求項33】
多層フィルムによって規定される本体を含む容器であって、該多層フィルムは、
スキン層;
シール層;および
該スキン層と該シール層との間に配置されたコア層であって、該コア層は、ゴム改変ポリプロピレンおよびポリマーブレンドから選択される材料を含み、該ポリマーブレンドは、弾性プロピレン−エチレンコポリマー、ならびにポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される成分を含む、コア層、
を含む、容器。
【請求項34】
第1の側壁、および流体チャンバを規定するために少なくとも1つの共通周縁と一緒にシールされる第2の側壁を含む容器であって、ここで該第1の側壁および該第2の側壁のうちの少なくとも一方は、多層フィルムを含み、該多層フィルムは、
スキン層;
第1のタイ層;
該第1のタイ層に隣接して配置されたバリア層;
該バリア層に隣接して配置された第2のタイ層;
ゴム改変ポリプロピレンおよびポリマーブレンドから選択される材料を含むコア層であって、該ポリマーブレンドは、弾性プロピレン−エチレンコポリマー、ならびにポリプロピレンランダムコポリマー、スチレン/エチレン−ブチレン/スチレンブロックコポリマー、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される成分を含む、コア層;ならびに
シール層
を含む、容器。
【請求項35】
前記コア層は、前記スキン層と前記第1のタイ層との間に配置される、請求項34に記載の容器。
【請求項36】
前記コア層は、前記第2のタイ層と前記シール層との間に配置される、請求項34に記載の容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−521317(P2012−521317A)
【公表日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−501979(P2012−501979)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際出願番号】PCT/US2009/038325
【国際公開番号】WO2010/110793
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(591013229)バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド (448)
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
【出願人】(501453189)バクスター・ヘルスケヤー・ソシエテ・アノニム (289)
【氏名又は名称原語表記】BAXTER HEALTHCARE S.A.
【Fターム(参考)】