説明

弾球遊技機の可変表示装置

【目的】 弾球遊技機をパチンコ島に設置しても遊技盤の後方突出部が干渉しない範囲で大型化を図ることが可能な弾球遊技機の可変表示装置を提供する。
【構成】 回転ドラム71のステッピングモータ99やドラムランプ96から延びる配線101を外部に導出する接続用開口65をドラム装置収納体53の下面に形成し、該接続用開口65を介して配線101のコネクタ84aと外部の中継基板102のコネクタ103とを接続するように構成した。
【効果】 従来ドラム装置収納体53の後面に接続用開口が形成されていたものに比較して、後方への突出量を抑制することができ、従来よりも回転ドラム71を大型化しても、パチンコ遊技機をパチンコ島に設置した際にその後方突出部が干渉し合うこともない。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の識別情報を可変表示する回転ドラムを備えた弾球遊技機の可変表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の識別情報を可変表示する回転ドラムを備えた弾球遊技機(例えば、パチンコ遊技機)の可変表示装置においては、回転ドラムと該回転ドラムを駆動するモータとを収納ケースに収納し、その収納ケースの後方にモータ、装飾ランプ、ドラムセンサ等の電気部品から延びる配線が接続される中継基板を取り付けて構成されていた。そして、近年、回転ドラムを大型化して視覚的な装飾効果を高めて遊技者の注意を引き付けるようになってきたが、回転ドラムが大型化されるということは、遊技盤の裏面の突出量が大きくなるということである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、弾球遊技機は、遊技場においてパチンコ島に互いに背向列設されて設置されるため、上記の大型化した可変表示装置によって遊技盤後方の突出量が大きくなると、突出部の後端部分が干渉し合って実質的に弾球遊技機がパチンコ島に設置できないという問題があった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、弾球遊技機をパチンコ島に設置しても遊技盤の後方突出部が干渉しない範囲で大型化を図ることが可能な弾球遊技機の可変表示装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するために、本発明においては、複数の識別情報を可変表示する回転ドラムを備えた弾球遊技機の可変表示装置において、前記回転ドラムと該回転ドラムを駆動する電気的駆動源とを弾球遊技機の遊技盤の裏面側に取り付けられる収納体に収納設置すると共に、該収納体の上面又は底面に前記電気的駆動源からの配線を外部と接続するための接続用開口を形成したことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】従来、収納体の後面に設けられていた電気的駆動源からの配線を外部と接続するための接続用開口が収納体の上面又は下面に形成されているので、その分後方への突出量を抑制することができ、従来よりも回転ドラムを大型化しても、弾球遊技機をパチンコ島に設置した際にその後方突出部が干渉し合うこともない。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。まず、図17を参照して、実施例に係る弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の遊技盤1の構成について説明する。図17は、遊技盤1の拡大正面図である。図において、遊技盤1の表面には、発射された打玉を誘導するための誘導レール2がほぼ円状に植立され、該誘導レール2で区画された領域が遊技領域3を構成している。遊技領域3のほぼ中央上部には、複数(3つ)の回転ドラム71(それぞれを区別するために左から順に71a〜71cの符号を付与する場合もある)を有する可変表示装置40が配置されている。可変表示装置40は、本実施例の要部を構成するものであり、その詳細な構成は、後に詳述する。
【0007】可変表示装置40の下方には、前記回転ドラム71の回転を許容する始動入賞口4が設けられている。この始動入賞口4に入賞した入賞玉は、遊技盤1の裏面に導かれて始動入賞玉検出器5によって検出される。なお、始動入賞口4への入賞に基づく可変表示装置40の回転は、所定回数(例えば、4回)記憶され、その旨が可変表示装置40に設けられる始動記憶LED49によって表示されるようになっている。
【0008】前記可変表示装置40の下方に入賞領域8を有する可変入賞球装置6が設けられている。可変入賞球装置6は、前記遊技盤1に取り付けられる取付基板7を有し、その取付基板7の上部に長方形状の入賞領域8が開設されている。この入賞領域8には、図18に示すように、下端両サイドを軸支して、取付基板7に対して垂直方向に開閉自在とされる開閉板9によって塞がれている。この開閉板9は、開閉板用ソレノイド10(図17R>7参照)によって開閉制御され、開成中には、遊技盤1の表面を落下する打玉を受止めて入賞領域8に導き入賞玉とする。また、入賞領域8の内部は、3つに区画され、その中央に特定入賞領域11が形成され、その左右に通常入賞領域12a,12bが形成されている。特定入賞領域11には、特定玉検出器13が設けられ、また、通常入賞領域12a,12bにも入賞玉検出器14a,14bが設けられている。
【0009】ところで、開閉板9の裏面には、前記特定入賞領域11に対応する位置に1個の打玉を受け入れる貯留凹部15が形成され、該貯留凹部15の下端に貯留片16が突設され、左右に誘導片17a,17bが突設されている。しかして、開閉板9によって受け入れられた打玉は、停止片16によって特定入賞領域11への侵入を一時的に阻止されて貯留凹部15と停止片16とによって停留され、以後の打玉は、その停留されている打玉に衝突して誘導片17a,17bによって通常入賞領域12a,12bに導かれる。しかし、開閉板9が閉じると停止片16によって停留されていた打玉が特定入賞領域11に導かれることとなり、最終的には、停留玉が存在すれば、後述する継続権が成立することになる。
【0010】なお、入賞領域8の後面壁には、その中央に打玉が特定入賞領域11に入賞して特定玉検出器13をONしたときに、継続権が成立した旨を報知するV表示LED18が設けられ、その一側に特定遊技状態における開閉板9の開放回数を表示する開成回数表示器19が設けられている。また、入賞領域8の下方の取付基板7には、特定玉検出器13及び入賞玉検出器14a,14bで検出された打玉数を表示する個数表示LED20が設けられている。更に、可変入賞球装置6の取付基板7の左右部には、通常の入賞口21a,21bが一体的に形成され、入賞口21a,21bの外側にチャッカーランプ22が設けられている。
【0011】しかして、上記のように構成される可変入賞球装置6は、以下のように作動する。即ち、打玉がいずれかの始動入賞口4に入賞して始動入賞玉検出器5をONさせると、可変表示装置40の回転ドラム71が回転を開始し、一定時間(例えば、5秒)が経過すると、左側の回転ドラム71aから順次停止され、すべての回転ドラム71の停止時の識別情報の組み合せが所定の表示態様となったときに特定遊技状態となる。そして、この特定遊技状態においては、可変入賞球装置6の開閉板9が所定期間(例えば、20秒経過するまで、あるいは10個の入賞玉が発生するまで)開放するように設定され、その開放している間遊技盤1の表面を落下する打玉を受止めるようになっている。そして、入賞領域8内に設けられた特定入賞領域11に入賞すると、再度上記した開放状態を繰り返し、特定入賞領域11に入賞玉が入賞する毎に継続権が成立して開放状態を最高16回繰り返すことができるようになっている。
【0012】更に、遊技盤1の表面には、前記可変表示装置40の上部左右側方に風車ランプ23a,23bが設けられ、下部側方に入賞口24a,24bが設けられている。また、前記風車ランプ23a,23bは、前記特定遊技状態時や始動入賞時等に点灯又は点滅してその旨を報知するものであり、同様な機能を有するものとして、遊技領域3の左右にサイドランプ25a,25bが設けられている。上記した入賞口24a,24bとサイドランプ25a,25bとは、遊技領域3の左右両側であってその中央やや上部から前記可変入賞球装置6の取付基板7に達する範囲の遊技盤1の表面を覆うサイド装飾板27a,27bに一体的に設けられている。このように遊技領域3の両サイドをサイド装飾板27a,27bで覆うことにより、その覆われた範囲に多数の障害釘を打たなくても良いので、遊技盤1の製造コストを大幅に下げることができる一方、遊技領域3の両サイドは、あまり打玉が流下する範囲ではないので、障害釘を打たなくても遊技内容への影響も少なく、上記のように構成することによる実害はない。ただし、数少ない流下玉に変化を与える意味で、サイド装飾板27a,27bの表面に凹凸を形成することが望ましい。なお、図示の実施例では、サイド装飾板27a,27bの下方部に袖ランプ26a,26bが内蔵され、該袖ランプ26a,26bの前面が若干突出して形成され、打玉の流路に変化を与えるようになっている。
【0013】なお、遊技領域3の入口部分の内側誘導レール2の上端には、遊技領域3に到達した打玉が逆流しないようにするため、逆流防止装置30が取り付けられている。また、遊技盤1の表面の最下方には、上記したいずれの入賞領域にも入賞しなかった打玉が遊技盤1の後方に導かれるアウト口29が設けられている。また、誘導レール2の外周に沿ってレール飾りランプ28が設けられ、遊技盤1の前面は、周知のようにガラス板32a,32b(図1参照)によって覆われている。更に、図示しないがパチンコ遊技機の前面上部には、遊技効果ランプ31が設けられると共に遊技の進行に応じて効果音を発生するスピーカ33(共に図8のブロック図に符号のみ表示)も設けられている。
【0014】次に、本実施例の要部を構成する可変表示装置40の構成について図1乃至図7を参照して説明する。可変表示装置40は、前記遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板41と、遊技盤1の裏面に取り付けられる回転ドラムユニット70を含むドラム装置部52とに分けられる。そこで、まず遊技盤1の表面に取り付けられる取付基板41の構成について図1、図2、及び図1717を参照して説明する。図1は、可変表示装置40を遊技盤1に取り付けた状態での断面図であり、図2は、取付基板41の正面図である。
【0015】取付基板41には、長方形状の窓開口42が開設され、該窓開口42に透明レンズカバー51が取り付けられ、その透明レンズカバー51の後方に回転ドラム71の外周に形成される識別情報が視認できるようになっている。この透明レンズカバー51は、3つの回転ドラム71の表面に描かれた識別情報(図柄)が3つ分見えるような大きさに選ばれていると共に、識別情報がより大きく見えるようにレンズ状に形成されている。また、取付基板41の上部には、通常の入賞口43が突設形成されているが、該入賞口43の下方にワープ入口45が設けられている。このワープ入口45に入った打玉Pは、取付基板41の左右に形成されたワープ通路46a,46bを通って窓開口42の下縁左右に形成されたワープ出口47a,47bに放出され、最終的に取付基板41の下部中央に形成された放出口48から再度遊技領域3に放出されるようになっている。しかして、放出口48の下方には、図17に示すように始動入賞口4が配置されるので、ワープされた打玉が、始動入賞口4に入賞し易くなっている。
【0016】また、上記したワープ入口45の上部には、飾りLED44が設けられ、下部に始動記憶LED49が設けられている。飾りLED44は、0〜9までの符号のついた10個のLEDから構成され、特定遊技状態となったときに所定のランダム数から抽出される値に対応するLEDが点灯するようになっている。そして、飾りLED44は、特定遊技状態の発生に関連していずれか1つがランダムに点灯表示されるもので、遊技内容には、直接関係しないが、遊技場が所定のサービス(例えば、特定遊技状態で獲得した多量の景品玉を使用して継続して遊技を行うことを許可するサービス)を提供する場合に使用できる。例えば、「7」の飾りLED44で点灯停止したときに所定のサービスを提供するようにすれば良い。また、始動記憶LED49は、前記したように始動入賞口4に入賞した打玉のうち記憶したものを表示するものである。更に、図17に示すように、前記ワープ通路46a,46bの後方には、透明レンズカバー51を通して見える縦横3つの識別情報によって構成される5本の当りラインを表示するライン表示LED50が設けられている。本実施例における当りラインは、図示するように、上段水平の当りライン1と、右下がり対角線の当りライン2と、中断水平の当りライン3と、右上り対角線の当りライン4と、下段水平の当りライン5と、があり、いずれかの当りライン上に所定の識別情報(大当り図柄という場合がある)が並んだときに大当りとなって特定遊技状態を生起せしめる。
【0017】なお、本実施例における3つの回転ドラム71a〜71cの外周面に描かれる識別情報は、図7に示すように、全部で21個あり、大当り図柄として「7(赤)」「7(青)」「FEVER(以下、FVと略称)」「トランプのキング(以下、Kと略称)」「トランプのクィーン(以下、Qと略称)」「トランプのジャック(以下、Jと略称)」「トランプのエース(以下、Aと略称)」「トランプのジョーカー(以下、JKと略称)」の8種類と、外れ図柄として各列71a〜71cに13個の「ハートマーク」「スペードマーク」「ダイヤマーク」がそれぞれ描かれている。そして、上記した同一の大当り図柄が前記した当りライン1〜5のいずれかに並んだときに大当りとなるが、すべての大当り配列パターンは、図11に示すように、予め所定のランダム数に対応させてあり、始動入賞時にそのランダム数の中から1つの値を抽出することにより、どの大当り図柄がどの当りラインに並ぶかが決定される。
【0018】次に、可変表示装置40の一方の構成要素であるドラム装置部52の構成について図3乃至図7を参照して説明する。ドラム装置部52は、図3に示すように、ドラム装置収納体53と回転ドラムユニット70とから構成される。そこで、まず、ドラム装置収納体53について図3及び図4を参照して説明する。図3は、ドラム装置部52の正面から見た分解斜視図であり、図4は、ドラム装置部52の背面から見た斜視図である。
【0019】図において、回転ドラムユニット70を収納するドラム装置収納体53は、前方が開放した箱状に形成され、その前方の開口54から3つの回転ドラムユニット70を挿入支持することができるようになっている。具体的には、ドラム装置収容体71の上下には、各回転ドラムユニット70に対応するように複数の位置決め凹部57が形成され、回転ドラムユニット70の後述する固定板75の前端上下に形成される位置決め凸部76が係合するようになっている。また、ドラム装置収納体53の開口上下には、係止片58が設けられている。係止片58は、ドラム装置収納体53の後端からその上面に沿って延設される金属性の板片を曲折して形成され、図4に示すように、前記遊技盤1の裏面に止着される額縁状の取着板60に形成される取着片62及びフック受部61に対応するものである。即ち、取着板60は、その両端縁に形成された複数の取付穴64にビスを螺着することにより、遊技盤1の裏面に止着され、その止着された取着板60のフック受部61に下部の係止片58を差し込み、その後、上部の係止片58と取着片62とを当接させてビスで螺着することにより、回転ドラムユニット70を内蔵したドラム装置収納体53を遊技盤1の裏面に取り付けることができる。なお、取着板60の前面には、前記取付基板41も取り付けられるようになっている。また、取付板60には、ドラム装置収納体53を装着したときに上下位置を規制するための規制片63も形成されている。
【0020】また、ドラム装置収納体63の後部上方は、回転ドラム71の形状に沿った円弧状の湾曲部55となっており、この湾曲部55にドラム装置収納体53の内部で発生する熱を放熱する冷却口56が形成されている。冷却口56は、図1に示すように、ゴミや塵が冷却口56から内部に入らないようにその上部が突出して形成されている。一方、ドラム装置収納体63の底面には、各回転ドラムユニット70に対応する接続用開口65が開設され、この接続用開口65を介して後述するコネクタ84bと中継基板102に設けられるコネクタ103とが接続されるようになっている。更に、ドラム装置収納体63の後面には、回転ドラムユニット70を装着したときに固定板75の固定板面77が臨む係止開口59が形成されている。そして、係止開口59に臨んだ固定板面77が、図1及び図6に示すようにドラム装置収納体63に形成された止着部67にビス68で止着固定される放熱固定板66の止着穴69からビス(図示しない)で螺着されることにより、回転ドラムユニット70をドラム装置収納体63に移動できないように固定されるものである。放熱固定板66は、薄い金属板で構成されるもので、この放熱固定板66が上記したように同じく金属板で構成される固定板75に接触接続しているので、固定板75に蓄積された熱が放熱固定板66に伝導されて外部に放出されるものである。
【0021】なお、本実施例においては、ドラム装置収納体63の後部上方を湾曲部55とすることで、少しでもドラム装置収容体63の容積を減少させることができ、このため、パチンコ遊技機をパチンコ島に設置した際にパチンコ島の内部に設けられる各種の装置(例えば、玉貸機へ玉を供給するパイプや電源配線等)の邪魔になることを避けることができる。また、接続用開口65がドラム装置収納体63の上面にあれば、湾曲部55をドラム装置収納体63の後部下方に形成しても良い。また、接続用開口65をドラム装置収納体63の前方上面又は前方下面に形成することができる場合には、ドラム装置収納体63の後部全体が半円形状となる湾曲部とすることもできる。
【0022】ところで、ドラム装置収納体53の下面裏側には、図1及び図6に示すように中継基板102がビス104によって取り付けられている。この中継基板102には、その前方側に各回転ドラムユニット70に対応するコネクタ103が植立され、その後面側に図示しないコントロール基板にコネクタ107によって接続される集合配線106が接続される外部接続コネクタ105が植立されている。コネクタ103は、前記接続用開口65を介して後述するコネクタ基板83のコネクタ84bが連結されるものであるが、その接続手順は、ドラム装置収納体53の内部に回転ドラムユニット70を装着した後に、ドラム装置収納体53の下方裏面からコネクタ103にコネクタ84bを嵌合しながら中継基板102をビス104で止着するものである。なお、中継基板102を介することなく回転ドラムユニット70から延びる配線101を接続用開口65から外部に引き出して直接コントロール基板に接続しても良い。
【0023】次に、上記したドラム装置収納体53に収納される回転ドラムユニット70について、図1、図3R>3、図5、及び図7を参照して説明する。図5は、回転ドラム71を回転せしめるステッピングモータ99が固定される固定板75の分解斜視図であり、図7は、回転ドラム71の外周面に描かれる図柄列の展開図である。回転ドラムユニット70は、図3に示すように、回転ドラム71と該回転ドラム71を回転駆動するステッピングモータ99が固着される固定板75とから構成される。回転ドラム71は、図7に示す複数の識別情報(図柄)が形成される筒状の図柄表示面72と、該図柄表示面72の一端面側から図柄表示面72の幅寸法のほぼ中心に位置する中心軸部74に向って六角対角線状に形成されるリールフレーム73とから構成されている。中心軸部74には、断面「D」字状のD型固定凹部が形成され、このD型固定凹部に後述するステッピングモータ99の出力軸100が所定の位置関係で嵌入されるようになっている。
【0024】上記した回転ドラム71を回転駆動するステッピングモータ99が取り付けられる固定板75は、その中央にステッピングモータ99が固着されるが、そのステッピングモータ99の外周を覆うようにプリント配線基板90が固着されている。このプリント配線基板90には、その前方に複数のドラムランプ96が植立されると共に、その下方部に後述する配線101が接続されるコネクタ95が植立され、さらにその上方部にステッピングモータ99とドラムランプ96から延びる配線が接続されるコネクタ94が植立されている。しかして、配線101が接続されるコネクタ95は、ドラムセンサ108(図示しない;ただし図8のブロック図に符号のみ表示)を内蔵するステッピングモータ99、ドラムランプ96からの配線をまとめて外部へ接続するためのものであり、コネクタ95に接続された配線101は、プリント配線基板90の下方部に形成される配線押え部93に係合された後、次に説明するコネクタ基板83のコネクタ84aに接続される。このように配線押え部93で配線101を押えることにより、配線101が回転ドラム71の回転の邪魔にならないようにしている。
【0025】また、固定板75の前端上下には、上下方向に延設される位置決め凸部76が形成されると共に、固定板75の後端には、取着穴が形成された固定板面77が突設されている。この固定板面77は、前述したように前記ドラム装置収納体53の後面に形成された係止開口59に臨んで放熱固定板66と一体的にビス止めされることにより、回転ドラムユニット70をドラム装置収納体53に固定するものである。また、固定板75の後部上方は、ドラム装置収納体53と同様に円弧状の湾曲部78となっている。また、固定板面75の下部には、コネクタ基板取付片79a,79bが突設されている。コネクタ基板取付片79a,79bには、コネクタ基板83を取り付けるための取付穴80a,80bが形成されている。即ち、一方のコネクタ基板取付片79aに形成される取付穴80aには、コネクタ基板83の先端に突設される突部が挿入され、他方のコネクタ基板取付片79bに形成される取付穴80bには、コネクタ基板83の一端下部を支持する支持突片81aが突設される取付支持片81がビス82で止着されるようになっている。また、コネクタ基板取付片79a,79bによって取り付けられたコネクタ基板83には、その上面と裏面とにコネクタ84a,84bとが設けられている。上面に設けられるコネクタ84aには、プリント配線基板90の下方に設けられるコネクタ95に接続される配線101が接続され、下面に設けられるコネクタ84bには、前記接続用開口65に臨んで前記中継基板102に設けられるコネクタ103が直接接続されるようになっている。
【0026】更に、固定板75には、その前端中央にランプ用逃げ開口85、その中央にモータ軸受逃げ開口86、その後方寄り上下部にコネクタ配線逃げ開口87、88が開設されている。ランプ用逃げ開口85及びコネクタ配線逃げ開口87、88は、プリント配線基板90に植立されるドラムランプ96及びコネクタ94、95の裏面に突出するピンやそれに関連する配線を逃がすためのものであり、モータ軸受逃げ開口86は、ステッピングモータ99の回転軸の後端部を逃がすためのものである。また、固定板75の後部中央には、プリント配線基板90の係合凹部92と係合してその後端部を規制する基板止め片89が形成されている。なお、固定板75は、金属製の平板によって形成され、ステッピングモータ99によって発生する熱を放熱する放熱板としての機能も有している。
【0027】ところで、プリント配線基板90の前方に植立されるドラムランプ96には、内部が仕切板によって複数(3つ)に区画された反射収容部材97によって被覆されるようになっている。反射収容部材97の各区画空間には、ドラムランプ96が支持されるホルダー98が設けられている。また、反射収容部材97の内周面は、金属メッキ又は白色にしてドラムランプ96から発せられる光を反射するようになっており、前記透明レンズカバー51を通して遊技者に視認し得る縦横3個ずつの識別情報の装飾効果を高めるようになっている。
【0028】上記したように、本実施例に係る可変表示装置40は、ステッピングモータ99やドラムランプ96から延びる配線101を外部と接続するための接続用開口65をドラム装置収納体53の下面に形成し、その接続用開口65を介して配線101のコネクタ84aと外部の中継基板102のコネクタ103とを接続するように構成したので、従来接続用開口65がドラム装置収納体53の後面に設けられていたものと比較して中継基板102や集合配線106がドラム装置収納体53の後面に設けられない分、後方への突出量を抑制することができ、従来よりも回転ドラム71を大型化しても、パチンコ遊技機をパチンコ島に設置した際にその後方突出部が干渉し合うこともない。
【0029】以上、可変表示装置40を含む遊技盤1の構成について説明してきたが、遊技盤1に設けられるそれらの遊技装置は、図8に示す遊技制御回路によって制御される。図8は、遊技制御回路をブロック構成で示す回路図であり、MPU、ROM、RAM、入出力回路を含むメインの基本回路110によって制御される。また、可変表示装置40は、基本回路110によって制御されるサブの基本回路111によって制御される。しかして、メイン基本回路110には、スイッチ入力回路118を介して入賞玉検出器14a,14b(10カウントスイッチと表示)、特定玉検出器13(特定領域スイッチと表示)、及び始動入賞玉検出器5(始動口スイッチと表示)からの検出信号が入力され、アドレスデコード回路112からメイン基本回路110にチップセレクト信号が与えられる。また、電源投入時に初期リセット回路113からメイン基本回路110にリセット信号が与えられ、所定時間毎にクロック用リセットパルス発生回路114からメイン基本回路110及びサブ基本回路111に定期リセット信号が与えられる。
【0030】一方、メイン基本回路110からは、以下の装置及び回路に制御信号が与えられる。即ち、音回路115を介してスピーカ33に音声信号が与えられ、7セグ・LED・ランプ駆動回路116を介して開成回数表示器19、個数表示LED20、飾りLED44、V表示LED18、ライン表示LED50、及び始動記憶LED49に表示制御信号が与えられ、また、ランプ・ソレノイド・情報出力回路117を介して開閉板用ソレノイド10、サイドランプ25a,25b、26a,26b、レール飾りランプ28、アタッカーランプ22、遊技効果ランプ31、風車ランプ23a,23bが駆動され、大当り情報、当り情報、及び有効始動情報が外部に導出される。
【0031】また、前記した可変表示装置40の回転ドラム71a〜71cは、専用のサブ基本回路111によって制御されるが、このサブ基本回路111にメイン基本回路110から制御信号が与えられる。しかして、サブ基本回路111からは、ドラムランプ回路119を介してドラムランプ96に駆動信号が与えられ、ドラムモータ回路120を介してドラムモータ99に駆動信号が与えられ、ドラムモータ99に内蔵されるドラムセンサ108からは、センサ入力回路121を介してサブ基本回路111及び基本回路110に入力信号が送られる。なお、上記したドラムランプ96を除く装置や回路には、電源回路122から各種の電圧を有する電力が供給され、ドラムランプ96には、ドラムランプ用電源123から所定の電圧を有する電力が供給されている。
【0032】以上、説明した遊技制御回路の具体的な動作の一例を図9乃至図16に示すタイムチャート及び説明図を参照して説明する。まず、図9及び図10、図12R>2を参照して、可変表示装置40が外れ表示となるときの可変表示の動作について説明する。図9は、当り外れに使用されるランダム数の一覧表図であり、図10は、打玉が始動入賞口4に入賞したときに決定される当り図柄の選択方法を説明する説明図であり、図12は、始動入賞口4への打玉の入賞に基づく可変表示装置40の外れ可変表示動作を示すタイムチャートである。図12において、始動入賞口4に打玉が通過して始動入賞玉検出器5をONさせ、始動信号S1が導出されると、その始動信号S1の立ち上がり時にランダム1から1つの値が抽出されて格納される。ランダム1は、図9に示すように、当り図柄か否かを決定するためのランダム数であり、電源投入後「0〜253」の254通りの数値が刻々と変動している。また、始動信号S1導出後、0.128秒又は0.130秒経過したときに格納したランダム1の値を読み出すと共に、始動信号S1導出後、0.132秒又は0.134秒経過したときにランダム1の読み出した値が当りでない時にランダム3から1つの値が抽出される。このランダム3は、図9に示すように、「0〜9260」の9261通りの数値が刻々と変化するものであり、抽出された値に対応する図柄が遊技者に視認し得る位置であって所定の位置に表示されるようになっている。
【0033】しかして、ランダム1から抽出された数値が「8」以外であるときには、図10に示すように、大当り(この場合の大当りとは、特定遊技状態と同義)ではなく、外れと判定され、前記したようにランダム3で抽出された値に対応する図柄が遊技者に視認し得る位置であって所定の位置に表示されるようになっている。ただし、抽出した値が偶然に当り図柄(大当り、中当りを含む)と一致した場合には、ランダム3データに1を加算して外れ図柄にして表示する。
【0034】上記したように、始動信号S1の導出時に、可変表示装置40に表示される図柄の組合せが当りか否かが決定されると共に、停止時に表示される図柄も決定され、それらの決定が終了した後(本実施例においては、始動信号S1導出後0.204秒又は0.206秒経過後)、まず、左側の回転ドラム71a(以下、図柄71aという)が変動を開始し、僅かな時間間隔(0.002秒)を置いて右側の回転ドラム71c(以下、図柄71cという)、中央の回転ドラム71b(以下、図柄71bという)が順次変動を開始する。しかして、図柄71aの変動表示においては、基本時間(6.300秒)の間、所定の変動速度に設定されて変動し、基本時間が経過すると、1図柄分の変動時間が経過したときに停止される。同様に図柄71cの変動表示においては、上記と同じ基本時間(6.300秒)の間、所定の変動速度に設定されて変動し、基本時間が経過すると、6図柄分の変動時間が経過したときに停止される。
【0035】一方、図柄71bの変動表示においては、既に停止した図柄71a,71cに表示される当りライン上の停止図柄が当り図柄でないとき(リーチ状態でないとき)と、当り図柄であるとき(リーチ状態のとき)とでは、異なる態様で変動表示される。そこで、まずリーチ状態でないときの変動表示について説明すると、上記と同じ基本時間(6.300秒)の間、所定の変動速度に設定されて変動し、基本時間が経過すると、11図柄分の変動時間が経過したときに停止される。一方、リーチ状態のときの変動表示においては、図柄71cが停止するまでの時間と同じ基本時間(7.260秒)の間、所定の変動速度に設定されて変動し、基本時間が経過すると、一旦微少時間(0.200秒)停止した後、ややゆっくりとした変動速度で42〜62図柄変動し、更にゆっくりとした変動速度で2〜22図柄分の変動時間が経過したときに停止される。この64〜84図柄分の変動速度は、ややゆっくりとした変動速度に設定されている。
【0036】次に、図9、図10及び図13乃至図15を参照して、可変表示装置40が当り表示となるときの可変表示の動作について説明する。図13乃至図15は、始動入賞口4への打玉の入賞に基づく可変表示装置40の当り可変表示動作を示すタイムチャートであるが、図13は、後述するランダム2の値が「6」「18」「38」以外のときの可変表示動作であり、図14は、ランダム2の値が「6」のときの可変表示動作であり、図15は、ランダム2の値が「18」「38」のときの可変表示動作である。そして、図13は、リーチ状態がいずれか1つの当りライン上で成立した、いわゆるシングルリーチ状態の場合であり、図14及び図15は、リーチ状態がいずれか2つの当りライン上で成立した、いわゆるダブルリーチ状態の場合である。
【0037】まず、図13において、始動入賞口4に打玉が通過して始動入賞玉検出器5をONさせ、始動信号S2が導出されると、前記始動信号S1が導出されたときと同様に、始動信号S2の立ち上がり時にランダム1から1つの値が抽出されて格納される。始動信号S2導出後、0.128秒又は0.130秒経過したときに格納したランダム1の値を読み出してチェックすると共に、始動信号S2導出後、0.132秒又は0.134秒経過したときにランダム1の読み出した値が当りである時にランダム2、4、5からそれぞれ1つの値が抽出される。このランダム2は、図9に示すように、「0〜39」の40通りの数値が刻々と変化するものであり、抽出された値に対応する当り図柄の図11に示す「6、18、38」を除く配列のいずれかが抽出されるものである。また、ランダム4は、図9に示すように、「0〜99」の100通りの数値が刻々と変化するものであり、遊技に直接関係しない前記飾りLED44の点灯すべきLEDを決定するためのランダム数である。更に、ランダム5は、当り時における5種類の変動パターンを選択するためのランダム数であり、図9に示すように、「0〜6」の7通りの数値が刻々と変化している。
【0038】しかして、ランダム1から抽出された数値が「8」あるときには、図10に示すように、大当り(この場合の大当りとは、特定遊技状態と同義)と判定され、ランダム2で抽出された値に対応する図柄が遊技者に視認し得る位置であって所定の位置に表示されるようになっている。このように、始動信号S2の導出時に、可変表示装置40に表示される図柄の組合せが当りか否かが決定されると共に、停止時に表示される図柄も決定され、それらの決定が終了した後(本実施例においては、始動信号S2導出後0.172秒又は0.174秒経過後)、まず、図柄71aが変動を開始し、僅かな時間間隔(0.002秒)を置いて図柄71c、図柄71bが順次変動を開始する。しかして、図柄71a及び図柄71cの変動態様は、図12で説明したと同じ態様で変動される。
【0039】一方、図柄71bの変動表示において当りであるときには、既に停止した図柄71a,71cに表示される当りライン上の停止図柄が当り図柄であるから、いわゆるリーチ状態での変動となるが、その変動パターンが抽出されたランダム5の値で変化するようになっている。具体的には、図13に示すように、抽出されたランダム5の値が「0〜2」のとき、図柄71bは、図柄71a,71cと同様に、基本時間(6.300秒)の間、所定の変動速度に設定されて変動し、基本時間が経過すると、一旦微少時間(0.200秒)停止した後、1回目の再変動を開始して42〜62図柄分の変動の間で当り図柄と一致した時点から21図柄(1回転分)変動したときに停止される(この変動パターンを変動パターン■という)。この間の変動速度は、ややゆっくりとした変動速度に設定されている。また、抽出されたランダム5の値が「3」のとき、上記した変動パターン■の終了後(ただし、1回目の再変動の後半は、20図柄分の変動)、微少時間(0.490秒)停止した後、2回目の再変動を開始して1図柄分変動して停止される(この変動パターンを変動パターン■という)。同様に、抽出されたランダム5の値が「4」のとき、上記した変動パターン■の終了後(ただし、1回目の再変動の後半は、19図柄分の変動)、微少時間(0.490秒)停止した後、2回目の再変動を開始して2図柄分変動して停止され(この変動パターンを変動パターン■という)、抽出されたランダム5の値が「5」のとき、上記した変動パターン■の終了後(ただし、1回目の再変動の後半は、22図柄分の変動)、微少時間(0.490秒)停止した後、2回目の再変動を開始して20図柄分変動して停止され(この変動パターンを変動パターン■という)、抽出されたランダム5の値が「6」のとき、上記した変動パターン■の終了後(ただし、1回目の再変動の後半は、21.875図柄分の変動)、微少時間(0.490秒)停止した後、2回目の再変動を開始して0.875図柄分逆方向に変動して停止される(この変動パターンを変動パターン■という)。つまり、この変動パターンにおいては、1回目の後半の変動図柄数と2回目の変動図柄数との和が「21×n(n=1)」となるように変動制御されるものである。
【0040】次に、ランダム2で抽出された値が「6」であるときの可変表示動作について図14を参照して説明すると、ランダム2の値が「6」であるときには、図1111に示すように、当りライン2(右下がり対角線)上に「JK」の大当り図柄が並ぶ場合である。この時、リーチ状態において当りライン4(右上り対角線)上の左右の図柄71a,71cに現れる図柄は、大当り図柄の「7(赤)」であり、左右の図柄71a,71cが停止した状態では、当りライン2、4の2つのライン上でリーチ状態が出現するダブルリーチ状態となるものであるが、最終的には、図柄71bの「JK」が中央で停止するように制御されるものである。しかして、図14において、図柄71a,71cの変動態様は、図13と全く同じであり、また、図柄71bの変動において、大当りパターン■〜■におけるそれぞれ2回目の再変動のパターンも同じである。図13と異なるのは、1回目の再変動における後半の変動パターンが異なる。即ち、パターン■においては、1回目の再変動で42〜62図柄分の変動中に「7(赤)」と一致してから2図柄分変動した時点で変動が停止される。「7(赤)」の2図柄分後は、「JK」であり、このため、図柄71bの変動停止時に「JK」が表示される。この変動パターンにおいては、1回目の後半の変動図柄数と2回目の変動図柄数(これは各パターンによって一定である)との和が「21×n(n=0,1)+2」となるように変動制御されるものである。このような変動思想に基づいて図示のパターン■〜■が設定されており、その詳細な説明は、省略する。
【0041】次に、ランダム2で抽出された値が「18」「38」であるときの可変表示動作について図15を参照して説明すると、ランダム2の値が「18」であるときには、図11に示すように、当りライン4(右上り対角線)上に「J」の大当り図柄が並ぶ場合である。この時、リーチ状態において当りライン2(右下がり対角線)上の左右の図柄71a,71cに現れる図柄は、大当り図柄の「7(青)」であり、左右の図柄71a,71cが停止した状態では、当りライン2、4の2つのライン上でリーチ状態が出現するダブルリーチ状態となるものであるが、最終的には、図柄71bの「J」が中央で停止するように制御されるものである。また、ランダム2の値が「38」であるときには、図11に示すように、当りライン4(右上り対角線)上に「K」の大当り図柄が並ぶ場合である。この時、リーチ状態において当りライン2(右下がり対角線)上の左右の図柄71a,71cに現れる図柄は、大当り図柄の「7(赤)」であり、左右の図柄71a,71cが停止した状態では、当りライン2、4の2つのライン上でリーチ状態が出現するダブルリーチ状態となるものであるが、最終的には、図柄71bの「K」が中央で停止するように制御されるものである。
【0042】しかして、図15において、図柄71a,71cの変動態様は、図13と全く同じであり、また、図柄71bの変動において、大当りパターン■〜■におけるそれぞれ2回目の再変動のパターンも同じである。図13と異なるのは、1回目の再変動における後半の変動パターンが異なる。即ち、パターン■においては、1回目の再変動で42〜62図柄分の変動中に「7(青)」又は「7(赤)」と一致してから19図柄分変動した時点で変動が停止される。「7(赤)」の19図柄分後は、「J」又は「K」であり、このため、図柄71bの変動停止時に「J」又は「K」が表示される。この変動パターンにおいては、1回目の後半の変動図柄数と2回目の変動図柄数(これは各パターンによって一定である)との和が「21×n(n=0,1)+19」となるように変動制御されるものである。このような変動思想に基づいて図示のパターン■〜■が設定されており、その詳細な説明は、省略する。
【0043】なお、本実施例における回転ドラム71a〜71cは、特定遊技状態における可変入賞球装置6の開閉板9の開放と開放との間のインターバル時間(約2秒)においても、図16に示すように、21図柄分(1回転)変動させることにより遊技者の目を楽しませている。
【0044】以上、実施例の構成及び作用について説明してきたが、本実施例に係る可変表示装置40は、ステッピングモータ99やドラムランプ96から延びる配線101を外部と接続するための接続用開口65をドラム装置収納体53の下面に形成し、その接続用開口65を介して配線101のコネクタ84aと外部の中継基板102のコネクタ103とを接続するように構成したので、従来接続用開口65がドラム装置収納体53の後面に設けられていたものと比較して中継基板102や集合配線106がドラム装置収納体53の後面に設けられない分、後方への突出量を抑制することができ、従来よりも回転ドラム71を大型化しても、パチンコ遊技機をパチンコ島に設置した際にその後方突出部が干渉し合うこともない。
【0045】なお、上記した実施例では、ドラム装置収納体53に3個の回転ドラムユニット70を収納したものを示したが、それ以下又は以上の回転ドラムユニット70が収納されるドラム装置収納体53でもよい。また、上記した実施例では、回転ドラムユニット70に含まれる電気的駆動源として、ドラムセンサ108を含むステッピングモータ99の他にドラムランプ96を示したが、少なくとも回転ドラム71を回転駆動せしめるモータを含んで構成されていれば良い。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなように、本発明においては、従来、収納体の後面に設けられていた電気的駆動源からの配線を外部と接続するための接続用開口が収納体の上面又は下面に形成されているので、その分後方への突出量を抑制することができ、従来よりも回転ドラムを大型化しても、弾球遊技機をパチンコ島に設置した際にその後方突出部が干渉し合うこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る可変表示装置の遊技盤に取り付けた状態での断面図である。
【図2】可変表示装置の正面図である。
【図3】可変表示装置のドラム装置部の分解斜視図である。
【図4】回転ドラムを収納するドラム装置収納体の背面から見た斜視図である。
【図5】回転ドラムユニットの分解斜視図である。
【図6】ドラム装置収納体の後面及び底面に配置される放熱固定板及び中継基板の斜視図である。
【図7】回転ドラムの外周面に描かれる図柄の展開図である。
【図8】可変表示装置を含む遊技装置の遊技動作を制御する回路のブロック図である。
【図9】可変表示装置の表示結果が当り外れとなる場合に使用されるランダム数の一覧表図である。
【図10】当り図柄の選択方法を説明する説明図である。
【図11】当りとなる図柄の配列パターンを示す一覧表図である。
【図12】可変表示装置の表示結果が外れとなる場合の可変表示動作を示すタイムチャートである。
【図13】可変表示装置の表示結果が当りとなる場合(シングルリーチ)の可変表示動作を示すタイムチャートである。
【図14】可変表示装置の表示結果が当りとなる場合(ダブルリーチ)の可変表示動作を示すタイムチャートである。
【図15】可変表示装置の表示結果が当りとなる場合(ダブルリーチ)の可変表示動作を示すタイムチャートである。
【図16】可変入賞球装置の開放と開放との間のインターバル時における可変表示装置の可変表示動作を示すタイムチャートである。
【図17】可変表示装置が設けられる弾球遊技機の遊技盤の正面図である。
【図18】遊技盤に設けられる可変入賞球装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
40 可変表示装置
53 ドラム装置収納体
55 湾曲部
65 接続用開口
70 回転ドラムユニット
71 回転ドラム
83 コネクタ基板
84a,84b コネクタ
90 プリント配線基板
95 コネクタ
96 ドラムランプ
99 ステッピングモータ
101 配線
102 中継基板
103 コネクタ
105 外部接続コネクタ
106 集合配線
108 ドラムセンサ
110 基本回路
111 サブ基本回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の識別情報を可変表示する回転ドラムを備えた弾球遊技機の可変表示装置において、前記回転ドラムと該回転ドラムを駆動する電気的駆動源とを弾球遊技機の遊技盤の裏面側に取り付けられる収納体に収納設置すると共に、該収納体の上面又は底面に前記電気的駆動源からの配線を外部と接続するための接続用開口を形成したことを特徴とする弾球遊技機の可変表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図6】
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【図9】
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【図10】
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【図8】
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【図11】
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【図16】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開平6−246045
【公開日】平成6年(1994)9月6日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平5−63477
【出願日】平成5年(1993)2月26日
【出願人】(000144153)株式会社三共 (5,148)