説明

弾球遊技機の球送り装置

【課題】球送り装置が遊技機本体から取り外されるときに、遊技球を零れにくくする。
【解決手段】遊技機本体に発射装置45が設けられ、遊技機本体に回動自在に取り付けられた下扉には球送り装置65が設けられている。下扉が閉じられたとき、球送り装置65は発射装置45に組み合わせられる。球送り装置65は球送り装置本体68とガイドユニット67とから構成され、ガイドユニット67はパチンコ玉をセットする球座67a、球座67aを囲む囲い67b、パチンコ玉を球座67aに排出する排出口69とが透明材料によって一体形成されている。球座67aにセットされたパチンコ玉は、球送り装置65が揺れた場合に、囲い67bによって球座67aに留められる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパチンコ等の弾球遊技機に搭載される球送り装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
弾球遊技機として例えばパチンコ機では、遊技領域内の入賞口に遊技球であるパチンコ玉が入賞した場合にはパチンコ玉が受け皿に払い出され、受け皿に払い出されたパチンコ玉はパチンコ機内部に送られ、遊技領域に向けて発射可能となっていた。
【0003】
パチンコ機は、パチンコ玉を叩く打球位置とこの打球位置から退避した退避位置との間で移動する打球部材、打球位置にパチンコ玉を配置するとともに叩いたパチンコ玉を遊技領域側にガイドする発射レール、打球部材の動きに合わせて発射レールにパチンコ玉を送り出す排出口を有する球送り装置を備え、球送り装置は、例えば、受け皿を備え、かつパチンコ機のフロントに取り付けられるパネルに備えられていた。このようなパチンコ機では様々な工夫がなされており、例えば、特許文献1では、球送り装置の排出口を覆う閉じ位置と排出口を開ける退避位置との間で移動するシャッタを設け、遊技機本体にシャッタを退避位置に移動させる動作制御部材を設けたパチンコ機が示されており、パネルが遊技機本体から取り外されているときにはシャッタによって排出口が塞がれてパチンコ玉が零れないようにされていた。
【特許文献1】特開2005―152246号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、遊技機本体からパネルが取り外されるとき、遊技機本体側に設けられた発射レール内に打ち出されずに残ったパチンコ玉やパネル側に設けられた球送り装置の排出口付近に待機していたパチンコ玉が零れてしまうことがあり、このためにパチンコ機のメンテナンス作業が煩わしく感じられることがあった。
【0005】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、球送り装置が遊技機本体から取り外されるときに、遊技球を零れにくくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の弾球遊技機の球送り装置では、遊技球を受け入れる受け皿の遊技球が供給され、遊技球を叩く打球位置とこの打球位置から退避した退避位置との間で移動する打球部材とこの打球部材に叩かれた遊技球を遊技領域に案内する案内通路とを備えた遊技機本体に組み合わせられ、受け皿から供給される遊技球を打球部材の動きに合わせて一球ずつ排出する排出口を備えた弾球遊技機の球送り装置において、排出口から排出された遊技球を、打球部材による打球が可能なように打球位置にセットする球座と、球座の周りに設けられかつ打球部材に叩かれた遊技球を案内通路に向けてガイドする囲いとを設けたことを特徴とする。
【0007】
また、囲いに遊技機本体に設けられた位置決め突起と係合する係合部を設けたことを特徴とする。
【0008】
また、囲いを光透過性としたことを特徴とする。また、球座と囲いとは一体に形成することが望ましい。なお、光透過性とは、透明な材料もしくは半透明な材料で形成すること、または内部が視認できるような窓を囲いに形成することをいう。
【0009】
また、受け皿は遊技機本体のフロントに取り付けられるパネルの前面側に備えられており、パネルの背面側に球座と囲いとを設けたことを特徴とする。
【0010】
また、排出口と球座と囲いとがユニット化されたガイドユニットと、受け皿の遊技球を排出口から排出させる排出機構を備えた装置本体とからなり、ガイドユニットを装置本体に着脱自在としたことを特徴とする。
【0011】
また、ガイドユニットを、装置本体に対して一定範囲内で揺動可能に取り付けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の弾球遊技機の球送り装置によれば、遊技球を打球位置にセットする球座の周りに囲いを設けたことにより、球送り装置が揺れたときに球座にセットされた遊技球は球座の周囲に設けられた囲いによって球座に留められ、これにより球送り装置が遊技機本体から取り外されるときに、遊技球を零れにくくすることができる。また、球座を球送り装置側に設けたので、打球部材等のメンテナンスを行いやすくなる。
【0013】
また、囲いに、遊技機本体に設けられた位置決め突起と係合する係合部を設けたことにより、位置決め突起を囲いの係合部と係合させて、球送り装置を打球部材の移動軌跡上に正確に配置することができる。
【0014】
また、囲いを光透過性としたことにより、球座にパチンコ玉がセットされているか否かを容易に確認することができ、球送り装置を遊技機本体から取り外す際、球座にパチンコ玉が確認されたときに慎重な対処を促すことができる。
【0015】
また、前面側に受け皿を備えたパネルの背面側に球座と囲いとを設けたことにより、パネルが遊技機本体から取り外される際、球送り装置が揺れた場合に、遊技球を零れにくくすることができ、パネルのメンテナンスを実行しやすくすることができる。
【0016】
また、排出口と球座と囲いとがユニット化されたガイドユニットと、受け皿の遊技球を排出口から排出させる排出機構を備えた装置本体とからなり、ガイドユニットを装置本体に着脱自在としたことにより、装置本体からガイドユニットを取り外してより容易にメンテナンスを実行することができる。
【0017】
また、ガイドユニットを、装置本体に対して一定範囲内で揺動可能に取り付けることにより、装置本体の取り付け精度が低い場合でも、ガイドユニットを位置決め突起に係合させることができ、これにより、装置本体の取り付け精度にかかわらずガイドユニットを適性な位置に配置させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の球送り装置を備えた弾球遊技機であるパチンコ機の外観斜視図を図1に示す。パチンコ機2の前面には、上扉4及びパネルである下扉5からなる前面扉6が遊技機本体3に対して回動自在に設けられている。上扉4及び下扉5は一方の側端部に設けられたヒンジ部8を介して開閉自在に遊技機本体3に取り付けられている。上扉4と下扉5とは閉じられた状態で図示しない施錠装置によってロックされている。
【0019】
遊技機本体3には、遊技盤18の背面においてセンター役物30などの駆動を制御する制御回路などがユニット化されて取り付けられた遊技盤ユニットが着脱自在に取り付けられており、これにより遊技盤ユニットは容易に交換できるようになっている。上扉4の中央には開口4aが設けられ、この開口4aにはガラス板7が組み付けられている。ガラス板7と遊技盤18との間にはパチンコ玉が流下する遊技領域9が形成され、遊技者はガラス板7を通して遊技領域9を視認することができる。
【0020】
下扉5には、受け皿12、発射操作装置14、球通路15、払出口16等が設けられている。受け皿12には遊技を開始する際にパチンコ玉が流入する他、遊技領域9を流下するパチンコ玉が、遊技盤18の前面に設けられた入賞口にスタートチャッカ23等を介して入賞することに応じてパチンコ玉が払出口16から払い出される。球通路15は、受け皿12に貯留されたパチンコ玉を後述する発射装置側に案内し、発射操作装置14は、パチンコ玉を遊技領域9に打ち出す際に操作される。発射操作装置14には遊技者によって回される回動部材が備えられ、この回動部材の位置によってパチンコ玉の打ち出しの強さが変化する。
【0021】
遊技盤18上には、釘、スタートチャッカ23、入賞チャッカ24、アタッカ26、内レール27、外レール28、センター役物30等が設けられている。スタートチャッカ23には、例えば電動チューリップと呼ばれる開閉式の可動装置が設けられ、これによってパチンコ玉が入賞しやすい状態と入賞しにくい状態とが切り替えられるようになっている。遊技領域9に打ち出されたパチンコ玉が入賞チャッカ24やアタッカ26等に入賞しない場合はアウト口33によって回収される。
【0022】
センター役物30には、例えば4つの保留表示部及び表示画面35が備えられており、保留表示部は、センター役物30上に設けられた表示画面35において図柄が変動表示されている間にスタートチャッカ23に設けられた始動入賞口(図示省略)にパチンコ玉が入賞するごとに1つ点灯する。この入賞は、電子抽選を行って図柄を変動させる権利として持ち越され、この権利の持ち越しは上限が4つまでと予め定められている。この権利を消化した場合には保留表示部は1つずつ消灯する。
【0023】
センター役物30に備えられた表示画面35は、例えば、横に3つ並べられた図柄など各種画像を表示する。スタートチャッカ23の始動入賞口にパチンコ玉が入賞したときには後述する電子抽選が開始され、表示画面35には3つの横並びの図柄のうち少なくとも1つの図柄が上から下へと縦に流れるように示される変動表示が行われた後に、3つの図柄が直線上に停止表示される。表示画面35に停止表示された図柄の組み合わせを通して遊技者に抽選結果が告知される。図柄は、例えば1〜9までの数字であり、変動表示後、大当たりでは同じ数字が3つ停止表示される。なお、表示画面35に表示される図柄の表示態様には、3つの図柄が停止表示される前段階で、3つの図柄のうち2つが同じ図柄で停止表示され残る1つが変動表示される、いわゆるリーチ表示が設定されている。
【0024】
スタートチャッカの始動入賞口にパチンコ玉が入賞すると予め決められた個数のパチンコ玉が払出口16から払い出されて受け皿12に流入する。また、始動入賞口にパチンコ玉が入賞すると電子抽選が開始され、乱数の抽出、抽出された乱数が当たりとなる乱数であるか否かの判定が行われ、判定の結果が表示画面35に表示される。
【0025】
入賞チャッカ24は遊技領域9の左右に1つずつ配置され、入賞チャッカ24に設けられた通常入賞口にパチンコ玉が入賞すると、所定の個数のパチンコ玉が受け皿12に払い出されるようになっている。
【0026】
アタッカ26には大入賞口及び大入賞口を開閉する可動扉が備えられ、表示画面35によって大当たりが告知されたときに可動扉が開放されるようになっており、一定期間の開放が所定の回数繰り返されたとき、もしくは一定個数のパチンコ玉が入賞した場合に大当たりの告知に伴うアタッカ26の開放は終了する。
【0027】
受け皿12には、例えば略260個のパチンコ玉を貯留することができ、その内側には仕切り壁が形成されている。受け皿12に供給されたパチンコ玉は、少しずつ球通路15に流下しする。球通路15は後述するパチンコ玉の球送り装置に向かって緩やかに傾斜しており、パチンコ玉は次第に一列に整列しながら球送り装置に到達する。
【0028】
発射操作装置14は遊技者によって回動される回動部材を備え、回動部材はパチンコ玉を発射しない初期位置とパチンコ玉を最も強く発射する最大位置との間で回動可能となっている。発射操作装置14の内部には図示しない位置検出センサが設けられ、後述する発射装置は位置検出センサからの位置信号に応答してパチンコ玉の発射強度を調節する。
【0029】
遊技領域9の左端には内レール27及び内レールに対向する外レール28が配置され、内レール27と外レール28との間には案内通路29が形成されている。案内通路29は発射装置によって発射されたパチンコ玉を遊技領域9の上部まで導き、これによってパチンコ玉は遊技領域9の上部から流下することが可能となる。
【0030】
図2に示すように、遊技機本体3の下部には発射装置45が備えられ、発射装置45は下扉5によって覆われる。下扉5の前面側には受け皿12が備えられ、下扉5の背面側にはパチンコ玉を発射装置45に供給する球送り装置65が備えられている。下扉5は、ヒンジ8を介して回動自在、または着脱自在に遊技機本体3に組み付けられるようになっており、下扉5によって遊技機本体3の前面下部が覆われたとき、球送り装置65は発射装置45に組み合わせられてパチンコ玉の発射が可能となる。
【0031】
図3及び図4に示すように、発射装置45は、打球部材であるノックアーム50、ロータリーソレノイド52、第1ストッパ54、第2ストッパ55、第1突起57、第2突起58、ベース板60とから構成されている。ノックアーム50の一端50aはロータリーソレノイド52の回動軸52aに固定され、これによりロータリーソレノイド52の作動時に、ノックアーム50はその一端50aを中心として回動する。ノックアーム50は、例えば、通電時にA方向に回動し、電力の供給停止時にB方向に回動してパチンコ玉を叩く打球位置とこの打球位置からB方向に退避した退避位置との間で回動可能に設けられており、回動範囲は第1、第2ストッパ54、55によって規制されている。
【0032】
ノックアーム50の他端50bには略L字形状に突出形成された打球槌62が設けられ、ノックアーム50が打球位置に回動する際、この打球槌62は後述するガイドユニット内に侵入してパチンコ玉を叩く。
【0033】
ベース板60には、第1、第2突起57、58が設けられ、それぞれノックアーム50の回動軸方向と同じ方向に突出している。第1、第2突起57、58は、先端に向かって先細りに形成され、後述する球送り装置65が組み合わされる際に、球送り装置65の位置を決定する。
【0034】
球送り装置65は、ガイドユニット67と球送り装置本体68とから構成され、ガイドユニット67は、囲い67bを支持する板状のベース板67cを有し、球送り装置本体68にスナップ73によって着脱自在に凹凸嵌合されている。球送り装置本体68に形成された凹部はスナップ73に設けられた凸部よりも大きく、凹凸嵌合された際にはガイドユニット67は球送り装置本体68に対して一定範囲内で揺動可能となっている。球送り装置本体68内には、例えば、振り子運動する揺動部材によってパチンコ玉を個々に押し出す装置が設けられており、これによりガイドユニット67に形成された排出口69からパチンコ玉を1球ずつ排出可能となっている。球送り装置65は供給通路70を介して受け皿12からパチンコ玉の供給を受け、球送り装置本体68内に設けられた排出機構は、受け皿12のパチンコ玉を1球ずつ排出口69から排出させる。
【0035】
ガイドユニット67は、球座67a、囲い67b、排出口69を有し、例えば、ポリカーボネイトなどの透明な材料で一体に形成されており、筒状に形成された囲い67bの内側の内径はパチンコ玉の直径よりも大きく、環状に形成された球座67aの内側に設けられた貫通部71の内径はパチンコ玉の直径よりも小さく形成されている。囲い67bは環状に形成された球座67aの外周を囲むように延びて形成され、環状の球座67aの中央部にパチンコ玉がセットされるようになっている。筒状に形成された囲い67bの延びた先側となる一方の端部にはパチンコ玉を射出するための射出口81が形成され、筒状の囲い67bの球座側となる他方の端部にはノックアーム50の打球槌62を受け入れる受け入れ口80が形成されている。打球槌62は貫通部71の内径よりも小さく形成されており、受け入れ口80から進入した打球槌62が球座67aの中央部に形成された貫通部71まで突入することでパチンコ玉が叩かれる。球座67aの周囲には囲い67bが一体に形成され、囲い67bにおいて球座67aよりも先側に位置する部分にパチンコ玉を排出する排出口69が設けられている。排出口69からのパチンコ玉の排出はノックアーム50の動きに合わせて行われるようになっており、打球槌62によって叩かれたパチンコ玉は射出口81から打出通路90内に射出される。
【0036】
球送り装置65は固定具72によって下扉5の裏側に取り付けられている。球送り装置65には固定具72を挿通させるための挿通孔77が形成され、固定具72はこの挿通孔77を通して下扉5の裏面に係止し、これによって球送り装置65は下扉5の裏側に固定されている。
【0037】
囲い67bには、発射装置45側に設けられた円柱状の第1、第2突起57、58と係合する円形凹状の第1、第2係合部74、75が設けられている。第1係合部74は、射出口81付近に設けられ、第2係合部75は囲い67bの外部側面であって射出口81と受け入れ口80との間に設けられている。下扉5が閉じられるとき、第1、第2突起57、58が第1、第2係合部74、75に係合し、これによって球送り装置65が発射装置45に対して固定される。なお、第2突起の先端は先細りになっており、これにより第2突起58は第2係合部75にスムーズに係合する。
【0038】
球送り装置65が発射装置45の打球槌62の移動軌道に合わせて組み合わせられたとき、ガイドユニット67内に打球槌62が進入可能となる。図4に示すように、受け入れ口80から球座67aの貫通部71内に侵入した打球槌62によって叩かれたパチンコ玉は、射出口81から打ち出され、打出通路90を介して案内通路29へ放出される。案内通路29に放出されたパチンコ玉は案内通路29を通って遊技領域9の上部に打ち出される。
【0039】
以上のように、球送り装置65にガイドユニット67を設けたことにより、ガイドユニット67内にパチンコ玉が保持されるため、下扉5が開かれたときに排出口69からのパチンコ玉や打ち出されずに残留したパチンコ玉が零れ落ちてしまうことを低減することができる。
【0040】
なお、上記の実施形態では、ロータリーソレノイド52の回動軸に固定されたノックアーム50によってパチンコ玉を打ち出す発射装置を例示したが、本発明はこれに限らず、通電時に突出するプランジャによってパチンコ玉が叩かれるソレノイドを備えた発射装置に対して球送り装置を使用することもできる。
【0041】
また、上記の実施形態では、位置決め用の第1、第2突起57、58を発射装置45側に設け、第1、第2係合部74,75を球送り装置65側に設けたが、第1、第2突起を球送り装置側に設け、第1、第2係合部を発射装置側に設けてもよい。また、突起及び係合部の個数や配置場所を適宜変更してもよい。
【0042】
また、上記の実施形態では、球座67aと囲い67bとを一体形成したが、球座や囲いの形態はこれに限らない。例えば、球座と囲いとを別個に形成してこれら組み合わせて球送り装置本体に取り付ける構造にしてもよい。
【0043】
また、上記の実施形態では、ガイドユニット67全体を透明なプラスチック材料で一体形成したが、囲いのみを光透過性を有する材料で形成してもよい。これによってもパチンコ玉の確認は十分に可能である。また、球座にセットされたパチンコ玉を覗き見ることができる窓部を囲いに設けてもよい。
【0044】
また、上記の実施形態では弾球遊技機としてパチンコ機を例示したが、本発明はパチンコ機に限らず、例えば、遊技領域内に複数の入球口が横に配列され、これら入球口に遊技球が入球して特定の当たり役が成立した際に受け皿に遊技球が払い出されるアレンジボールマシン、もしくはパチンコ玉を用いて遊技するパチンコ式スロットマシンに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明のパチンコ機を前側から観察した外観斜視図である。
【図2】パチンコ機の前面を覆う前面扉を開けたパチンコ機を前側から観察した外観斜視図である。
【図3】発射装置と球送り装置とを概略的に示した説明図である。
【図4】発射装置と合体した球送り装置からパチンコ玉を発射する説明図である。
【符号の説明】
【0046】
2 パチンコ機(弾球遊技機)
3 遊技機本体
5 下扉(パネル)
12 受け皿
14 発射操作装置
45 発射装置
50 ノックアーム(打球部材)
57 第1突起
58 第2突起
65 球送り装置
67 ガイドユニット
67a 球座
67b 囲い
68 球送り装置本体(装置本体)
69 排出口
74 第1係合部
75 第2係合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球を受け入れる受け皿の遊技球が供給され、遊技球を叩く打球位置とこの打球位置から退避した退避位置との間で移動する打球部材とこの打球部材に叩かれた遊技球を遊技領域に案内する案内通路とを備えた遊技機本体に組み合わせられ、前記受け皿から供給された遊技球を前記打球部材の動きに合わせて一球ずつ排出する排出口を備えた弾球遊技機の球送り装置において、
前記排出口から排出された遊技球を、前記打球部材による打球が可能なように前記打球位置にセットする球座と、
前記球座の周りに設けられかつ前記打球部材に叩かれた遊技球を前記案内通路に向けてガイドする囲いとを設けたことを特徴とする弾球遊技機の球送り装置。
【請求項2】
前記囲いに、前記遊技機本体に設けられた位置決め突起と係合する係合部を形成したことを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機の球送り装置。
【請求項3】
前記囲いを光透過性としたことを特徴とする請求項1または2記載の弾球遊技機の球送り装置。
【請求項4】
前記受け皿は前記遊技機本体のフロントに取り付けられるパネルの前面側に備えられており、前記パネルの背面側に前記球座と前記囲いとを設けたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載の弾球遊技機の球送り装置。
【請求項5】
前記排出口と前記球座と前記囲いとがユニット化されたガイドユニットと、前記受け皿の遊技球を前記排出口から排出させる排出機構を備えた装置本体とからなり、
前記ガイドユニットを前記装置本体に着脱自在としたことを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ記載の弾球遊技機の球送り装置。
【請求項6】
前記ガイドユニットを、前記装置本体に対して一定範囲内で揺動可能に取り付けたことを特徴とする請求項5記載の弾球遊技機の球送り装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−67826(P2008−67826A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−247768(P2006−247768)
【出願日】平成18年9月13日(2006.9.13)
【出願人】(390031772)株式会社オリンピア (2,719)
【Fターム(参考)】