説明

弾球遊技機

【課題】偽変造されたプリペイドカード等を使用して遊技球を不正に借出して、これを景品と交換するといった不正行為の摘発や防止をすること。
【解決手段】CPU66は、貸出記録テーブルの内容を読み込み(ステップ701)、貸出した遊技球が正常にパチンコ遊技に使用されたか否かを判定する(ステップ702)。正常ではないと判定されていれば(ステップ703:NO)、CPU66は不正信号を出力する(ステップ704)。この不正信号により警報装置等を作動させ、不正行為の発生を管理者や店員に通報できるので、偽変造されたプリペイドカードを使用して遊技球を不正に借出して、これを景品と交換するといった不正行為の摘発や防止に有効である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾球遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、前払い情報を記録する記録媒体を取込む取込み手段、取込まれた記録媒体から前払い情報を読取る読取手段、遊技球の貸出要求を入力する要求入力手段、入力された貸出要求に応じて前払い情報の範囲で遊技球の貸出を指示する貸出指示手段、貸出指示手段からの指示に応じて遊技球を貸出す遊技球貸出手段、遊技球の貸出し数に応じて記録媒体の前払い情報を書換える書換手段、取込まれた記録媒体の排出を指示する排出指示手段および排出指示手段の指示に応じて取込まれた記録媒体を排出する排出手段を備える弾球遊技機が知られており、俗にCR機と呼ばれている。
【0003】
このCR機は、遊技機本体とCRユニットと呼ばれる装置とで構成されていて、普通、取込み手段、読取手段、書換手段および排出手段はCRユニットに備えられ、遊技球貸出手段、貸出指示手段および排出指示手段は遊技機本体に備えられている。また、記録媒体としては、磁気記録式のプリペイドカードが主流であるが、ICカード等も提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、プリペイドカードの偽造や変造が可能であることから、偽変造カードを使用して遊技球を借出し、それを遊技には使用せずにそのまま景品に交換することで不当に景品を得るような、不正行為も皆無ではなかった。
【0005】
本発明はこのような不正行為の発見、防止を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段としての請求項1記載の弾球遊技機は、前払い情報を記録する記録媒体を取込む取込み手段と、前記取込まれた記録媒体から前記前払い情報を読取る読取手段と、遊技球の貸出要求を入力する要求入力手段と、該入力された貸出要求に応じて前記前払い情報の範囲で遊技球の貸出を指示する貸出指示手段と、該貸出指示手段からの指示に応じて遊技球を貸出す遊技球貸出手段と、前記遊技球の貸出し数に応じて前記記録媒体の前記前払い情報を書換える書換手段と、前記取込まれた記録媒体の排出を指示する排出指示手段と、該排出指示手段の指示に応じて前記取込まれた記録媒体を排出する排出手段と、前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されたか否かを判定する判定手段と、を備える弾球遊技機において、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する発射検出手段を設け、前記判定手段は、前記遊技球の貸出後の所定時間内に前記発射検出手段によって検出される遊技球数が所定数に達していなければ前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の弾球遊技機は、請求項1記載の弾球遊技機において、前記判定手段において前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定されると貸出不正信号を出力する信号出力手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の弾球遊技機は、請求項1又は請求項2記載の弾球遊技機において、前記判定手段において前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定されると警報を発する警報手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
なお、上記課題を解決するための弾球遊技機としては、以下に示す第1から第18の弾球遊技機を挙げることができる。そして、上記請求項1に記載の発明は第3の弾球遊技機に相当し、上記請求項2に記載の発明は第17の弾球遊技機に相当し、上記請求項3に記載の発明は第18の弾球遊技機に相当する。
【0010】
第1の弾球遊技機は、前払い情報を記録する記録媒体を取込む取込み手段と、前記取込まれた記録媒体から前記前払い情報を読取る読取手段と、遊技球の貸出要求を入力する要求入力手段と、該入力された貸出要求に応じて前記前払い情報の範囲で遊技球の貸出を指示する貸出指示手段と、該貸出指示手段からの指示に応じて遊技球を貸出す遊技球貸出手段と、前記遊技球の貸出し数に応じて前記記録媒体の前記前払い情報を書換える書換手段と、前記取込まれた記録媒体の排出を指示する排出指示手段と、該排出指示手段の指示に応じて前記取込まれた記録媒体を排出する排出手段とを備える弾球遊技機において、前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されたか否かを判定する判定手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
第2の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する発射検出手段を設け、前記判定手段は、前記遊技球の貸出後の所定時間内に前記発射検出手段によって遊技球が検出されなければ前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0012】
第3の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する発射検出手段を設け、前記判定手段は、前記遊技球の貸出後の所定時間内に前記発射検出手段によって検出される遊技球数が所定数に達していなければ前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0013】
第4の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する発射検出手段を設け、前記判定手段は、前記遊技球の貸出後の所定時間内に前記発射検出手段によって検出される遊技球数が前記貸出された遊技球数の所定割合に達していなければ前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0014】
第5の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する発射検出手段を設け、前記判定手段は、前記貸出から前記排出指示手段による前記記録媒体の排出の指示までに前記発射検出手段によって検出される遊技球数が所定数に達していなければ前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0015】
第6の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する発射検出手段を設け、前記判定手段は、前記貸出から前記排出指示手段による前記記録媒体の排出の指示までに前記発射検出手段によって検出される遊技球数が前記貸出された遊技球数の所定割合に達していなければ前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0016】
第7の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、該弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出するアウト球検出手段を設け、前記判定手段は、前記遊技球の貸出後の所定時間内に前記アウト球検出手段によって遊技球が検出されなければ前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0017】
第8の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、該弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出するアウト球検出手段を設け、前記判定手段は、前記遊技球の貸出後の所定時間内に前記アウト球検出手段によって検出される遊技球数が所定数に達していなければ前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0018】
第9の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、該弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出するアウト球検出手段を設け、前記判定手段は、前記遊技球の貸出後の所定時間内に前記アウト球検出手段によって検出される遊技球数が前記貸出された遊技球数の所定割合に達していなければ前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0019】
第10の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、該弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出するアウト球検出手段を設け、前記判定手段は、前記貸出から前記排出指示手段による前記記録媒体の排出の指示までに前記アウト球検出手段によって検出される遊技球数が所定数に達していなければ前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0020】
第11の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、該弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出するアウト球検出手段を設け、前記判定手段は、前記貸出から前記排出指示手段による前記記録媒体の排出の指示までに前記アウト球検出手段によって検出される遊技球数が前記貸出された遊技球数の所定割合に達していなければ前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0021】
第12の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、該弾球遊技機から貸出された遊技球を貯留する上受皿と、該上受皿から排出される遊技球を貯留する下受皿と、該下受皿の底に設けられた排球孔から排出される遊技球を検出する排出球検出手段とを設け、前記判定手段は、前記貸出から所定の時間を経過する前に前記排出球検出手段により遊技球が検出されれば前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0022】
第13の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、該弾球遊技機から貸出された遊技球を貯留する上受皿と、該上受皿から排出される遊技球を貯留する下受皿と、該下受皿の底に設けられた排球孔から排出される遊技球を検出する排出球検出手段と、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する発射検出手段とを設け、前記判定手段は、前記貸出後に前記発射検出手段により所定数の遊技球が検出される前に前記排出球検出手段により遊技球が検出されれば前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0023】
第14の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、該弾球遊技機から貸出された遊技球を貯留する上受皿と、該上受皿から排出される遊技球を貯留する下受皿と、該下受皿の底に設けられた排球孔から排出される遊技球を検出する排出球検出手段と、該弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出するアウト球検出手段とを設け、前記判定手段は、前記貸出後に前記アウト球検出手段により所定数の遊技球が検出される前に前記排出球検出手段により遊技球が検出されれば前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0024】
第15の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、該弾球遊技機から貸出された遊技球を貯留する上受皿と、該上受皿から排出される遊技球を貯留する下受皿と、該下受皿の底に設けられた排球孔の開放を検出する開放検出手段と、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する発射検出手段とを設け、前記判定手段は、前記貸出後に前記発射検出手段により所定数の遊技球が検出される前に前記開放検出手段により前記排球孔の開放が検出されれば前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0025】
第16の弾球遊技機は、第1の弾球遊技機において、該弾球遊技機から貸出された遊技球を貯留する上受皿と、該上受皿から排出される遊技球を貯留する下受皿と、該下受皿の底に設けられた排球孔の開放を検出する開放球検出手段と、該弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出するアウト球検出手段とを設け、前記判定手段は、前記貸出後に前記アウト球検出手段により所定数の遊技球が検出される前に前記開放球検出手段により前記排球孔の開放が検出されれば前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする。
【0026】
第17の弾球遊技機は、第1ないし第16のいずれかの弾球遊技機において、前記判定手段が前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定すると、貸出不正信号を出力する信号出力手段を設けたことを特徴とする。
【0027】
第18の弾球遊技機は、第1ないし第16のいずれかの弾球遊技機において、前記判定手段が前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定すると、警報を発する警報手段を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
請求項1ないし3に記載されている発明は、偽変造されたプリペイドカード等の記録媒体を使用して遊技球を不正に借出して、これを景品と交換するといった不正行為の摘発や防止に有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
上記の構成になる第1の弾球遊技機においては、取込み手段が前払い情報を記録する記録媒体を取込み、読取手段は、取込まれた記録媒体から前払い情報を読取る。遊技者が要求入力手段を操作することにより遊技球の貸出要求が入力されると、貸出指示手段は、入力された貸出要求に応じて前払い情報の範囲で遊技球の貸出を指示し、遊技球貸出手段が、貸出指示手段からの指示に応じて遊技球を貸出す。
【0030】
この一連の動作により遊技球が貸出され、遊技者はこの遊技球を使用して例えばパチンコ遊技を楽しむ。書換手段は、遊技球の貸出し数に応じて記録媒体の前払い情報を書換える。遊技者が、例えば遊技を終了して立ち去ろうとする際に、排出指示手段を介して記録媒体の排出を指示すると、排出手段は、この指示に応じて取込まれた記録媒体を排出する。遊技者は、この記録媒体を受領する。
【0031】
普通は、貸出された遊技球がそのまま遊技に使用されるのであるが、例えば大量の遊技球を借りたにもかかわらず、それをほとんど遊技に使用しない等、遊技球が正常に弾球遊技に使用されないこともある。このような、遊技球の借出し数と使用数とがかけ離れているといった通常では考えられない状況が生じた場合には、偽変造した記録媒体を使用して遊技球を借出し、それを遊技には使用せずにそのまま景品に交換することで不当に景品を得るような、不正行為が行われている可能性がきわめて高い。
【0032】
そこで、判定手段は、例えば貸出し数と発射数とを比較して、貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されたか否かを判定する。この判定結果に応じた警報などを出力したり、管理コンピュータを通じて管理用のディスプレイに表示する等すれば、不正行為の摘発や防止に有効である。
【0033】
第2の弾球遊技機においては、発射検出手段は、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する。判定手段は、遊技球の貸出後の所定時間内に発射検出手段によって遊技球が検出されなければ貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0034】
遊技球の貸出しがあってから10秒以内程度で第1球目が発射されるのが普通である。また、例えばタバコに火をつけるなどで発射操作が遅れたとしても、このような遅れは30秒〜1分程度と想定できる。したがって、このような貸出しから第1球目の発射までの遅れ時間を想定して、その時間内に遊技球の発射が検出されなければ、前述したような不正行為の可能性がきわめて高い。そこで、判定手段は、貸出された遊技球が正常に使用されていないと判定することになる。
【0035】
第3の弾球遊技機においては、発射検出手段は、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する。単位時間当たりの発射数が多くなると好ましくないことがあるために、パチンコ機では、1分間の発射数を100発未満に制限されているが、遊技客や遊技店の要望もあって、実機ではその上限ぎりぎりに設定されている。つまり、1分間当たり約100発が発射されるわけである。
【0036】
したがって、例えば遊技球の貸出し直後の1分間では、上述の遅れ時間を考慮しても50発程度は発射されるはずであり、2分間ならば十分に100発を超えるはずである。そこで、判定手段は、遊技球の貸出後の所定時間内に発射検出手段によって検出される遊技球数が所定数に達していなければ貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することになる。
【0037】
第4の弾球遊技機においては、発射検出手段は、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する。前述のように、遊技球の貸出し直後の1分間では50発程度は発射されるはずであり、2分間ならば十分に100発を超えるはずである。この際、例えば貸出された遊技球数が100発であれば、2分間では貸出し球数のほぼ100%が発射されるわけで、これは正常とみなせる。然るに、例えば500発もの遊技球を借り出していながら2分間で50発程度しか発射していなければ正常とはいえない。
【0038】
このため、この第4の弾球遊技機においては、判定手段は、遊技球の貸出後の所定時間内に発射検出手段によって検出される遊技球数が貸出された遊技球数の所定割合に達していなければ貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0039】
第5の弾球遊技機においては、発射検出手段は、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する。パチンコ遊技を行うに当たって、例えば100発〜200発程度を発射してみて、そのパチンコ機の状態が良好か否か(つまり勝てそうか否か)を判断するための試し打ちをすることがある。そして、試し打ちでよい結果が出ればそのパチンコ機での遊技を継続し、そうでなければ他のパチンコ機に移動することになる。当然ながら、移動する際には記録媒体(例えばプリペイドカード)を持って行く。
【0040】
試し打ちに使用する遊技球数は人によって違うが、例えば10発以下というようなことはまずありえない。そこで、判定手段は、貸出から排出指示手段による記録媒体の排出の指示までに発射検出手段によって検出される遊技球数が所定数に達していれば、通常の試し打ち等による移動とみなして正常と判定するが、遊技球数が所定数に達していなければ貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0041】
第6の弾球遊技機においては、発射検出手段は、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する。前述のように、試し打ちに使用する遊技球数は人によって違うが、遊技球を多く借りれば試し打ち数も多くなり、遊技球の借り出し数が少なければ試し打ち数も少ない傾向がある。
【0042】
そこで、この第6の弾球遊技機では、判定手段は、貸出から排出指示手段による記録媒体の排出の指示までに発射検出手段によって検出される遊技球数が貸出された遊技球数の所定割合に達していなければ貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0043】
第7の弾球遊技機においては、アウト球検出手段は、弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出する。段丘遊技機では、遊技盤面に発射された遊技球のすべてがアウト球として排出されるから、アウト球を検出することは発射球を検出することと同等になる。
【0044】
したがって、判定手段が、遊技球の貸出後の所定時間内にアウト球検出手段によって遊技球が検出されなければ貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定すれば、第2の弾球遊技機と同様になる。第8の弾球遊技機においては、アウト球検出手段は、弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出し、判定手段は、遊技球の貸出後の所定時間内にアウト球検出手段によって検出される遊技球数が所定数に達していなければ貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0045】
アウト球の検出は発射球の検出と同等であるから、この第8の弾球遊技機によれば第3の弾球遊技機と同様の効果を得られる。第9の弾球遊技機においては、アウト球検出手段は、弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出し、判定手段は、遊技球の貸出後の所定時間内にアウト球検出手段によって検出される遊技球数が貸出された遊技球数の所定割合に達していなければ貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0046】
アウト球の検出は発射球の検出と同等であるから、この第9の弾球遊技機によれば第4の弾球遊技機と同様の効果を得られる。第10の弾球遊技機においては、アウト球検出手段は、弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出し、判定手段は、貸出から排出指示手段による記録媒体の排出の指示までにアウト球検出手段によって検出される遊技球数が所定数に達していなければ貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0047】
アウト球の検出は発射球の検出と同等であるから、この第10の弾球遊技機によれば第5の弾球遊技機と同様の効果を得られる。第11の弾球遊技機においては、アウト球検出手段は、弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出し、判定手段は、貸出から排出指示手段による記録媒体の排出の指示までにアウト球検出手段によって検出される遊技球数が貸出された遊技球数の所定割合に達していなければ貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0048】
アウト球の検出は発射球の検出と同等であるから、この第11の弾球遊技機によれば第6の弾球遊技機と同様の効果を得られる。第12の弾球遊技機においては、上受皿は、弾球遊技機から貸出された遊技球を貯留し、下受皿は、上受皿から排出される遊技球を貯留する。排出球検出手段は、下受皿の底に設けられた排球孔から排出される遊技球を検出する。
【0049】
通常、上受皿には、貸出された遊技球と賞球として払い出された遊技球が貯留される。また、下受皿には、上受皿から排出される遊技球および上受皿が満杯になった際に賞球として払い出された遊技球が貯留される。例えば遊技を終了してその弾球遊技機から立ち去る場合に、遊技者は、上受皿から下受皿に遊技球を排出させ、さらに下受皿の底に設けられた排球孔から遊技球を排出させて、これを箱等に受けて持ち去り、景品と交換する。
【0050】
つまり、下受皿の排球孔から遊技球が排出されるのは、遊技者が立ち去るときである。そして、例えば遊技球の貸出からきわめて短い時間で排球孔から遊技球が排出されれば、借り出した遊技球による遊技はほとんど行われなかったことになり、前述したような不正行為の可能性がきわめて高い。そこで、判定手段は、貸出から所定の時間を経過する前に排出球検出手段により遊技球が検出されれば貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0051】
第13の弾球遊技機においては、上受皿は、弾球遊技機から貸出された遊技球を貯留し、下受皿は、上受皿から排出される遊技球を貯留する。排出球検出手段は、下受皿の底に設けられた排球孔から排出される遊技球を検出する。また、発射検出手段は、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する。
【0052】
前述のように、下受皿の排球孔から遊技球が排出されるのは、遊技者が立ち去るときで、貸出後に発射検出手段により所定数の遊技球が検出される前に排出球検出手段により遊技球が検出されれば、借り出した遊技球による遊技はほとんど行われなかったことになり、前述したような不正行為の可能性がきわめて高い。そこで、判定手段は、貸出後に発射検出手段により所定数の遊技球が検出される前に排出球検出手段により遊技球が検出されれば貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0053】
第14の弾球遊技機においては、上受皿は、弾球遊技機から貸出された遊技球を貯留し、下受皿は、上受皿から排出される遊技球を貯留する。排出球検出手段は、下受皿の底に設けられた排球孔から排出される遊技球を検出する。また、アウト球検出手段は、弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出する。
【0054】
前述のように、下受皿の排球孔から遊技球が排出されるのは、遊技者が立ち去るときで、貸出後にアウト球検出手段により所定数の遊技球が検出される前に排出球検出手段により遊技球が検出されれば、借り出した遊技球による遊技はほとんど行われなかったことになり、前述したような不正行為の可能性がきわめて高い。そこで、判定手段は、貸出後にアウト球検出手段により所定数の遊技球が検出される前に排出球検出手段により遊技球が検出されれば貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0055】
第15の弾球遊技機においては、上受皿は、弾球遊技機から貸出された遊技球を貯留し、下受皿は、上受皿から排出される遊技球を貯留する。開放検出手段は、下受皿の底に設けられた排球孔の開放を検出する。また、発射検出手段は、遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する。
【0056】
下受皿の排球孔が開放されるのは遊技球の排出のためであり、普通遊技者が立ち去るときである。したがって、貸出後に発射検出手段により所定数の遊技球が検出される前に開放検出手段により排球孔の開放が検出されれば、借り出した遊技球による遊技はほとんど行われなかったことになり、前述したような不正行為の可能性がきわめて高い。そこで、判定手段は、貸出後に発射検出手段により所定数の遊技球が検出される前に開放検出手段により排球孔の開放が検出されれば貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0057】
第16の弾球遊技機においては、上受皿は、弾球遊技機から貸出された遊技球を貯留し、下受皿は、上受皿から排出される遊技球を貯留する。開放検出手段は、下受皿の底に設けられた排球孔の開放を検出する。また、アウト球検出手段は、弾球遊技機から遊技機設置島側に排出される遊技球を検出する。そして判定手段は、貸出後にアウト球検出手段により所定数の遊技球が検出される前に開放球検出手段により排球孔の開放が検出されれば貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定する。
【0058】
前述のように、アウト球の検出は発射球の検出と同等であるから、この第16の弾球遊技機によれば第15の弾球遊技機と同様の効果を得られる。第17の弾球遊技機においては、信号出力手段は、判定手段が貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定すると、貸出不正信号を出力する。この貸出不正信号を、例えば管理コンピュータに入力して管理用のディスプレイに表示する等すれば、不正行為の摘発や防止に有効である。
【0059】
第18の弾球遊技機においては、警報手段は、判定手段が貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定すると、警報を発する。警報に基づいて不正行為の摘発や防止が可能になる。次に、本発明の具体例により発明の実施の形態をさらに具体的に説明する。
【具体例】
【0060】
図1および図2に示すように、本具体例における弾球遊技機としてのパチンコ機10は、俗にCR機と呼ばれるもので、カードユニット12が付属している。図1に示すように、パチンコ機10の前面側上部には図柄表示装置14や大入賞口16等を備える遊技盤18が取り付けられており、遊技盤18の前面側は二重のガラス板で覆われている。また、遊技盤18には、遊技盤18に向けて発射される遊技球を案内するための円弧状の案内レール19が取り付けられており、この案内レールの外側に沿って移動する遊技球を検出するための発射センサ21(図1には示さない、図4参照)が設置されている。この発射センサ21は、遊技球を検出する毎に発射信号を出力する構成である。
【0061】
遊技盤18の下方には、パチンコ機10の内部から排出される遊技球を貯留し、これを発射装置(図示略)に供給するための上受皿20が設置されている。図1および図3に示すように、上受皿20には、3桁の数字を表示可能な度数表示用LED(以下、単に度数LEDという)22、点灯すると遊技球の貸出が可能であることを示す状態表示灯24、遊技球の貸出要求を入力するための貸出スイッチ26およびプリペイドカードの排出要求を入力するための返却スイッチ28が取り付けられている。
【0062】
図1に示すように、パチンコ機10の最下部には下受皿30が設けられている。上受皿20が満杯状態となった際には、賞球として排出される遊技球が下受皿30に導かれる。また、上受皿20に設置されている排出ボタン32を押すことによって、上受皿20内の遊技球を下受皿30に排出させることもできる。
【0063】
さらに、下受皿30には、その底面に設けられている排球孔(図示略)を開放するための開閉操作部34が設けられており、排球孔が開放操作されると開放信号を出力する開放センサ36(図1には示さない、図4参照)が内蔵されている。
【0064】
また、下受皿30の図上で右側には発射装置を操作するための発射ハンドル38が設置されており、遊技者は発射ハンドル38の回動量を変化させて発射力を強弱調節できる。さらに、遊技者は、発射ハンドル38の上方にあるストップスイッチ40を操作することにより、発射ハンドル38を回動させたままで発射の一時停止を指令することができる。
【0065】
パチンコ機10の図上で左側に設置されているカードユニット12の前面には、プリペイドカードの挿入孔42が設けられている。図2に示すように、パチンコ機10とカードユニット12とはフラットケーブル44を介して接続されており、互いに信号を送受できる。
【0066】
パチンコ機10の背面側最上部には、賞球および貸出用の遊技球を貯留する遊技球タンク46が設置されており、遊技球タンク46から流出する遊技球を導くタンクレール48の出口側には払出装置50が接続されている。この払出装置50の排出側には排出樋52が接続され、排出樋52の末端は遊技球の進路を上受皿20または下受皿30に振り分けるための振分部54になっている。
【0067】
振分部54の下方には、遊技盤18上の大入賞口16や他の入賞口(図示しない)に入賞したセーフ球をカウントするためのセーフ球検知装置56が設置されている。入賞球は集合されてセーフ球検知装置56でカウントされてから、アウト球通路58に放出される。
【0068】
このアウト球通路58には、上述のセーフ球および入賞しなかったアウト球が流入し、合流する構成であり、アウト球通路58の出口60は遊技機設置島のアウト球回収樋(図示略)に接続される。なお、アウト球通路58の出口60には、遊技球の通過を検出する毎にアウト信号を出力するアウトセンサ62(図2には示さない、図4参照)が設置されている。
【0069】
パチンコ機10の図上で左下隅には、パチンコ機10の各部の動作の制御を司る遊技基板64が装着されている。図4に示すように、遊技基板64には、周知のMPU、ROM、RAM等(何れも図示略)を備えるワンチップのCPU66が備えられている。このCPU66には、入力インタフェース(入力I/F)68を介して発射センサ21、アウトセンサ62、開放センサ36等が接続されており、CPU66はこれらからの信号を取込むことができる。また、CPU66には、出力インタフェース(出力I/F)70を介して払出装置50等が接続されており、CPU66はこれらの動作を制御することができる。
【0070】
さらに、CPU66は入出力インタフェース(入出力I/F)72を通じてカードユニット12に接続されている。詳しくは、CPU66の入出力インタフェース(入出力I/F)72とカードユニット12の入出力インタフェース(入出力I/F)74とが接続され、カードユニット12の入出力インタフェース74はCPU76に接続されている。こうした構成により、パチンコ機10側のCPU66とカードユニット12側のCPU76との間でデータの送受等の通信が可能である。
【0071】
カードユニット12には、リーダ・ライタ78が内蔵されており、リーダ・ライタ78は入出力インタフェース74を介してCPU76に接続されている。このリーダ・ライタ78は図1に示される挿入孔42に接続されており、挿入孔42にプリペイドカードが挿入されたプリペイドカードを取込み、その磁気データを読取ってこれをCPU76に送出でき、CPU76から指示される内容でプリペイドカードの磁気データを書換え、挿入孔42側に排出することができる。
【0072】
またカードユニット12のCPU76には、出力インタフェース(出力I/F)80を介して、パチンコ機10の度数LED22および状態表示灯24が接続されており、CPU76は、度数LED22の表示および状態表示灯24の点滅を制御できる。さらに、カードユニット12のCPU76には、入力インタフェース(入力I/F)82を介して、カードセンサ84、パチンコ機10の貸出スイッチ26および返却スイッチ28が接続されており、CPU76は、カードセンサ84の検出信号、貸出スイッチ26からの貸出信号および返却スイッチ28からの返却信号を取込むことができる。カードセンサ84は、挿入孔42の内側に配置されていて、挿入孔42にプリペイドカードが差し込まれると、カードセンサ84がこれを検出して検出信号を出力する。したがって、CPU76は、カードセンサ84の検出信号に基づき、プリペイドカードが挿入孔42に挿入されたことを知ることができる。
【0073】
次に、このパチンコ機10における遊技球の貸出について説明する。なお、1回に何個の遊技球を貸出すか(何個を単位とするか)は、25個を1度数として度数単位で可変であるが、本実施例では5度数(125個)に設定してある。また、この貸出に関わってパチンコ機10のCPU66とカードユニット12のCPU76が実行する処理は互いに関連しているので、それらのフローチャートを示す図5および図6を適宜参照して説明する。
【0074】
図5に示すように、カードユニット12のCPU76は、カードセンサ84からに検出信号が入力される(挿入孔42にプリペイドカードが差し込まれる)のを待ち(ステップ501)、検出信号が入力されると、リーダ・ライタ78に取り込みを指示する(S502)。リーダ・ライタ78は、プリペイドカードを取込んで、そこに記録されている磁気データを読取ってこれをCPU76に送出する。CPU76は、リーダ・ライタ78からデータが送られてくるとこれを記憶し(ステップ503)、残高が足りているか(5度数分以上であるか)を判断する(ステップ504)。
【0075】
もし、残高が不足していれば、CPU76は、リーダ・ライタ78に指示して、このプリペイドカードを排出させる(ステップ513)。残高が5度数分以上であれば、CPU76は、度数LED22に信号を送って、プリペイドカードの残高に相当する貸出度数を表示させ、状態表示灯24に信号を送ってこれを点灯させる(ステップ505)。続いて、CPU76は、貸出スイッチ26からの貸出信号が入力されているかを判断し(ステップ506)、貸出信号が入力されていればステップ507に進み、貸出信号が入力されていなければステップ511に進む。
【0076】
ステップ507に進むと、CPU76は、貸出要求をパチンコ機10のCPU66に送出する。パチンコ機10のCPU66は、図6に示される貸出ルーチンを所定のタイミング毎に繰り返し実行している。この図6に示すように、カードユニット12側からの貸出要求があると(ステップ601:YES)、CPU66は払出装置50に指示して、125個の遊技球を排出させる(ステップ602)。この遊技球は、通常は上受皿20に流出し、貯留され、発射装置に供給される。
【0077】
次に、CPU66は、貸出した遊技球数と貸出時刻とを貸出記録テーブルに書き込み(ステップ603)、遊技球の貸出が完了したことをカードユニット12のCPU76に通知して(ステップ604)、貸出ルーチンの処理を終了する。一方、図5に示すように、カードユニット12のCPU76は、パチンコ機10のCPU66からの貸出完了の通知が来るのを待っていて(ステップ508)、その通知があると、プリペイドカードを取込んでから今回の貸出までの積算の貸出度数を記憶する(ステップ509)。
【0078】
次に、CPU76は、積算の貸出度数とプリペイドカードの残高とを比較して、さらに貸出が可能か否か(つまり残高が5度数分以上か)を判断し(ステップ510)、残高が足りていればステップ505に回帰する。また、前述のステップ506で貸出スイッチ26からの貸出信号が入力されていなくて(ステップ506:NO)、ステップ511に進んだ場合には、CPU76は、返却スイッチ28からの返却信号が入力されているか否かを判断し、返却信号が入力されていなければステップ506に戻る。
【0079】
一方、返却信号が入力されていた場合(ステップ511:YES)またはステップ510で残高不足と判断した場合には、CPU76はそれまでの積算の貸出度数分だけプリペイドカードの残高を減じて新しい残高を算出し、これをリーダ・ライタ78に送出してプリペイドカードの残高の更新を指示する(ステップ512)。続いて、CPU76は、リーダ・ライタ78にプリペイドカードの排出を指示する(ステップ513)。これらの指示を受けたリーダ・ライタ78は、プリペイドカードの残高を書き換えて、挿入孔42側に排出する。
【0080】
このパチンコ機10における遊技球の貸出は、このように行われる。次に、パチンコ機10のCPU66が、所定のタイミングで繰り返し実行する判定ルーチンの処理について、図7を参照して説明する。図7に示すように、判定ルーチンを開始すると、CPU66は、貸出記録テーブルの内容を読み込む(ステップ701)。この貸出記録テーブルの内容は、図6のステップ603の処理によって書き込まれたものである。
【0081】
続いて、CPU66は、例えば最後の貸出からの経過時間、その経過時間内に発射センサ21から入力された発射信号に基づいてカウントされた発射球数、その経過時間内にアウトセンサ62から入力されたアウト信号に基づいてカウントされたアウト球数、その経過時間内に開放センサ36からの開放信号があったか否か等により、貸出した遊技球が正常にパチンコ遊技に使用されたか否かを判定する(ステップ702)。
【0082】
そして、判定処理で正常ではないと判定されていれば(ステップ703:NO)、CPU66は不正信号を出力する(ステップ704)。この不正信号は、図示しない警報装置を稼働させ、警報音を出させたり警告灯を点灯させる。また不正信号は、図示しない経路によりホールコンピュータ(図示略)に入力される。ホールコンピュータは、不正信号があったことを記録すると共に例えば管理用のディスプレイに不正があったことを表示する。これら警報音、警告灯、ディスプレイ表示等により、不正があったことが遊技店の管理者や店員に通報されるので、偽変造されたプリペイドカードを使用して遊技球を不正に借出して、これを景品と交換するといった不正行為の摘発や防止に有効である。
【0083】
以上、具体例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような具体例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】具体例のパチンコ機の正面図である。
【図2】具体例のパチンコ機の背面図である。
【図3】具体例のパチンコ機の上受皿の平面図である。
【図4】具体例のパチンコ機の電気的な構成のブロック図である。
【図5】具体例のパチンコ機に付属するカードユニットのCPUが実行する処理のフローチャートである。
【図6】具体例のパチンコ機のCPUが実行する貸出ルーチンのフローチャートである。
【図7】具体例のパチンコ機のCPUが実行する判定ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
【0085】
10・・・パチンコ機(弾球遊技機)、12・・・カードユニット(弾球遊技機)、18・・・遊技盤、20・・・上受皿、21・・・発射センサ(発射検出手段)、26・・・貸出スイッチ(要求入力手段)、28・・・返却スイッチ(排出指示手段)、30・・・下受皿、34・・・開閉操作部、36・・・開放センサ(開放検出手段)、42・・・挿入孔、50・・・払出装置(遊技球貸出手段)、62・・・アウトセンサ(アウト球検出手段)、64・・・遊技基板、66・・・CPU(判定手段、信号出力手段、貸出指示手段)、76・・・CPU(貸出指示手段)、78・・・リーダ・ライタ(取込み手段、読取手段、書換手段、排出手段)84・・・カードセンサ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前払い情報を記録する記録媒体を取込む取込み手段と、
前記取込まれた記録媒体から前記前払い情報を読取る読取手段と、
遊技球の貸出要求を入力する要求入力手段と、
該入力された貸出要求に応じて前記前払い情報の範囲で遊技球の貸出を指示する貸出指示手段と、
該貸出指示手段からの指示に応じて遊技球を貸出す遊技球貸出手段と、
前記遊技球の貸出し数に応じて前記記録媒体の前記前払い情報を書換える書換手段と、
前記取込まれた記録媒体の排出を指示する排出指示手段と、
該排出指示手段の指示に応じて前記取込まれた記録媒体を排出する排出手段と、
前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されたか否かを判定する判定手段と、を備える弾球遊技機において、
遊技盤面に向けて発射される遊技球を検出する発射検出手段を設け、
前記判定手段は、前記遊技球の貸出後の所定時間内に前記発射検出手段によって検出される遊技球数が所定数に達していなければ前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定することを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記判定手段において前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定されると貸出不正信号を出力する信号出力手段を設けたこと、
を特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
【請求項3】
前記判定手段において前記貸出された遊技球が正常に弾球遊技に使用されていないと判定されると警報を発する警報手段を設けたこと、
を特徴とする請求項1または請求項2記載の弾球遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−61726(P2006−61726A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−335075(P2005−335075)
【出願日】平成17年11月21日(2005.11.21)
【分割の表示】特願平8−56364の分割
【原出願日】平成8年3月13日(1996.3.13)
【出願人】(000204262)タイヨーエレック株式会社 (1,095)
【Fターム(参考)】