説明

役物装置

【課題】主として抽選を含む遊技の進行を司る第1の制御機器(メイン制御基板)の制御負担を軽減し、かつ、抽選結果の事前予告や連続予告等、メモリ容量を多く必要な演出効果のバリエーションを拡大する。
【解決手段】主制御部150において、1回の始動口46への入賞によって発生する遊技情報、大当たり処理後の遊技状態(確変/非確変)等)を1つのコマンドに集約して、演出制御部152へ送信するようにしたため、主制御部150に大きな制御負担(処理能力やメモリ容量)をかけることなく、多くの遊技情報を早期に演出制御部152へ送信することができる。また、このような、1回の始動口46の入賞によって発生する遊技情報を1単位のコマンドに集約し、複数単位を演出制御部152へ送信することで、演出制御部152側で連続予告の制御が可能となり、主制御部150の制御負担を増大することなく、演出効果を高めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貸し出された遊技球を遊技盤上へ送り出すことで遊技の進行が可能となり、遊技の進行に応じて当該遊技球が遊技盤面上の始動口に入賞することで抽選がなされ、当該抽選の結果に応じて遊技状態が変化する遊技機、並びに主として前記抽選を含む遊技の進行を司る第1の制御機器と、前記遊技の進行に付随して前記抽選結果を含む遊技状態を遊技者へ報知するための演出制御を司る第2の制御機器と、の間でのコマンド送受信方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、遊技機、特にパチンコ機において、始動口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで抽選がなされ、この抽選の結果、当たりとなると、大入賞口が所定期間、所定回数開放され(1回の開閉を1ラウンドとし、一般に10〜16ラウンド継続する。)、遊技球の入賞率を高める、遊技者に有利な状態とする機能(大当り処理)を持つパチンコ機がある。
【0003】
この種のパチンコ機では、抽選の結果を遊技者に報知する演出として、パチンコ機のゲージ盤の中央に表示部(通常は液晶表示画面)を設置している。この表示部は、複数の列(例えば3列)の図柄変動パターン画面が構成され(背景画面もある)、この変動する図柄変動パターン演出後に停止したときの図柄の並びで当/外を報知するようになっている。遊技者は、この図柄変動画面を見ることによって、当たりか外れかに一喜一憂するため、期待感を持たせることができる。
【0004】
上記構成の遊技機では、前記始動口への入賞を契機とした抽選、この抽選の当選確率の管理を含む、遊技の進行を司るメイン制御基板と、このメイン制御基板からのコマンドに基づいて、前記表示部への抽選結果の報知を含む演出を司るサブ制御基板と、を備えている(特許文献1参照)。
【0005】
このメイン制御基板からサブ制御基板へ送信するコマンドは、始動口への入賞を検出した場合に抽選の当たりを判定する乱数(以下、当たり抽選乱数という)や、表示部でこの抽選結果(当たり/外れ)を報知するための図柄を決定するための乱数(以下、図柄決定乱数という)を主要コマンドとし、多種多彩な演出に必要な複数のコマンドが存在する。
【0006】
この場合、従来では、それぞれのコマンド(乱数)をメイン制御基板側のRAMに格納し、適宜サブ制御基板へ送信するようにしていたため、RAMのメモリ容量が不足する事態も起こり得る。
【0007】
このため、特許文献1では、前記当たり抽選乱数や、図柄決定乱数以外を、メイン制御基板のRAMに格納せず、随時サブ制御基板へコマンドとして送信することで、メイン制御基板のRAMの負担を軽減することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−369949公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1のようなコマンド送信では、1回の始動入賞における最も重要なコマンド、すなわち、当たり抽選乱数、図柄決定乱数は、表示部での演出制御の度にサブ制御基板へ送信しているため、サブ制御基板では、現図柄変動パターン演出よりも後のメイン制御基板のRAMに記憶された当たり抽選乱数、図柄決定乱数を把握することができなかった。このため、現在よりも演出効果の高い、例えば連続予告演出(複数回の図柄変動パターン演出に跨った演出)等が行えず、所謂単発的な図柄変動パターン演出の域を出ることができず、演出効果の拡張が妨げられていた。
【0010】
なお、メイン制御基板側で上記のような連続予告演出のための情報処理を実行すればよいが、メイン制御基板は、前述の如くメモリ容量の制限があり、連続予告演出等の複雑な制御は困難となっている。
【0011】
本発明は上記事実を考慮し、主として抽選を含む遊技の進行を司る第1の制御機器(メイン制御基板)の制御負担を軽減し、かつ、抽選結果の事前予告や連続予告等、メモリ容量を多く必要な演出効果のバリエーションを拡大することができる遊技機及び遊技のコマンド送信方法を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、遊技球が遊技盤面上の始動口に入賞することで抽選がなされ、当該抽選の結果に応じて遊技状態が変化する遊技機であって、前記抽選を含む遊技の進行を司る第1の制御機器と、前記抽選の結果を含む遊技状態を遊技者へ報知するための演出制御を司る第2の制御機器と、前記第1の制御機器に設けられ、初期設定情報として、基準コマンドを予め格納する基準コマンド格納手段と、前記第1の制御機器に設けられ、前記始動口への始動入賞単位で発生する遊技情報を抽出する遊技情報抽出手段と、前記第1の制御機器に設けられ、前記抽出手段で抽出した遊技情報に応じて、前記基準コマンド格納手段に格納された基準コマンドを書き換えることで、前記第2の制御機器に送出するためのコマンドを生成するコマンド生成手段と、前記コマンド生成手段によって生成された入賞単位のコマンドを前記第2の制御機器へ送信する送信手段と、前記第2の制御機器に設けられ、前記送信手段で送信された入賞単位のコマンドから、それぞれの前記遊技状態に必要な遊技情報を抽出する遊技情報抽出手段と、を有している。
【0013】
本発明において、前記遊技情報が、前記始動口への始動入賞による抽選時の当選確率、抽選結果、抽選結果が当たりの場合のその後の遊技者への特典付与の有無及び特典内容を含むことを特徴としている。
【0014】
また、本発明において、前記第2の制御機器が、前記始動入賞単位で発生する遊技情報に基づいて生成されたコマンド毎に、抽選結果報知のための図柄変動パターン演出を実行する図柄変動パターン演出制御手段と、前記図柄変動パターン演出制御手段による図柄変動パターン演出実行時期に先立って、複数の前記コマンドを受信することで、複数の図柄変動パターン演出に跨る連続予告演出を編集する図柄変動パターン編集制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0015】
さらに、本発明において、前記第2の制御機器には、前記始動口へ抽選の対象となり得る入賞があったときの当該抽選の当選確率、抽選結果、に基づいて、前記連続予告演出の有無、並びに前記連続予告演出種類を決定する振分テーブルが記憶され、その中から選択されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
以上説明した如く本発明では、主として抽選を含む遊技の進行を司る第1の制御機器(メイン制御基板)の制御負担を軽減し、かつ、抽選結果の事前予告や連続予告等、メモリ容量を多く必要な演出効果のバリエーションを拡大することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】(A)は本実施の形態に係る遊技機の正面図、(B)は図2(A)のIIB−IIB線断面図である。
【図3】本実施の形態に係るパチンコ機における制御系のブロック図である。
【図4】主制御部におけるコマンド生成を主体とした制御ブロック図である。
【図5】演出制御部における連続予告のための図柄変動パターン編集制御のための機能ブロック図である。
【図6】(A)は主制御部におけるメインルーチンを示す制御フローチャート、(B)は強制停止操作時割込ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】図6(A)のステップ422における始動口入賞時のコマンド生成ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】連続予告報知を実行する際の変動パターン内容を決定するための連続予告設定ルーチンを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1には、本発明の本実施の形態に係るパチンコ機10が示されている。パチンコ機10は外枠12を備え、外枠12の前面には、窓部を有する額縁状の内枠14の一側部(図1の左辺部)が開閉可能に取付けられている。
【0019】
内枠14には、複数の表示灯61やスピーカ63が設けられている。また、内枠14の中央には、窓部となっており、この窓部には紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行とされた一対のガラス16(二重構造)が装着されたガラス枠20が設けられている。また、内枠14の図1の右辺部には施錠装置(シリンダ)22が設けられている。
【0020】
ガラス枠20の下方位置には、球皿部24を備えた一体皿26が配設されている。この一体皿の球皿部24には、貯球タンク(図示省略)と連通し、この貯球タンク内のパチンコ球を球皿部24へ流出させる連通口23が設けられている。
【0021】
一体皿26は、その一側部(図1の左辺部)が内枠14に対して開閉可能に取付けられている。一体皿26の前面には、左側下部に灰皿28が配置され、右側下部には発射装置164(図3参照)から発射する打球の飛距離を調整するための発射ハンドル30が設けられている。
【0022】
また内枠14の窓部には、遊技盤載置台に載せて交換可能とされた遊技盤32が窓部に対応して設置されている。
【0023】
図2(A)に示される如く、遊技盤32は、外バンド36及び内バンド38によって囲まれた略円形状の遊技領域40が形成されている。
【0024】
遊技領域40には、釘34や風車35の他、センター役物42、当該センター役物42に設けられた表示部43、並びに大入賞口(変動入賞装置)44等の役物、始動口46や通過装置48、入賞装置49等の遊技部品が取り付けられており、最下位置にアウト口54が配置されている。また、遊技領域40の周縁には、複数の電飾部材56が設けられ、例えば入賞等と同期して点灯・消灯制御され、光による演出が実行される。
【0025】
また、この遊技盤32の遊技領域40には、その左側に配設された前記内バンド38の内周面に沿って、タッチセンサ型の停止操作部64が配設されている。
【0026】
停止操作部64は、円形のセンサ取付部70が設けられ、その周囲には、リング状に複数の発光素子(LED等)72が配設されている。
【0027】
図2(B)に示される如く、センサ取付部70には、縦長の貫通孔74が設けられ、透過度が低い半透明の合成樹脂板76が嵌め込まれている。この合成樹脂板76の裏面側には、反射式の光電センサ78が配設されている。
【0028】
光電センサ78は、縦方向に投光部78A及び受光部78Bが設けられ、投光部から照射された光が、所定の距離で反射することで受光部で受光可能となっている。
【0029】
ここで、所定の距離は、遊技盤32の前方に設けられたガラス16の最表面(遊技者に直接対向する面)に設定されている。すなわち、通常は、投光部からの光は、ガラス16(図1参照)を通過して、そのまま直進するため、受光部78Bでの受光はない。しかし、遊技者がこの光電センサ78(合成樹脂板74)に対向するガラス16の最表面に手をかざすことで、遊技者の手によって投光部78Aからの光が反射し、受光部78Bへと至る構成である。
【0030】
上記停止操作部64は、後述する図柄変動パターン演出が開始された後、遊技者の介入によってこの演出を終了させるときに適用されるものである。
【0031】
図3には、パチンコ機10を制御するための制御系の概略が示されている。制御系は、第1の制御機器としての主制御部150を中心として構成されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
【0032】
この主制御部150には、始動口46に設けられた始動入賞センサ168、通過装置48を通過したパチンコ球を検出する通過センサ171、入賞装置49に入賞したパチンコ球を検出する入賞センサ172並びに大入賞口44に入賞したパチンコ球を検出する大入賞口センサ173が接続されている。なお、大入賞口44には、大入賞口の開閉動作を継続するためのVゾーンが設けられており、このVゾーンにもVゾーンセンサ177が設けられており、主制御部150に接続されている。
【0033】
また、この主制御部150には、前記停止操作部64の光電センサ78が接続され、受光部78Bでの受光状態を示す信号が入力されるようになっている。
【0034】
さらに、主制御部150には、始動口46に設けられた電動チューリップ47(図2参照)を開閉させるためのソレノイド174、大入賞口44を開閉させるためのソレノイド175が接続されている。
【0035】
また、主制御部150からは盤用外部端子200を介してホールコンピュータへ遊技の進行状態を示す情報が出力されるようになっている。
【0036】
一方、この主制御部150には、第2の制御機器としての演出制御部152と、払出制御部154とが接続されている。
【0037】
演出制御部152には、図柄・音声制御部156を介してスピーカ63及びセンター役物42の表示部(LCD)43が接続されている。また、演出制御部152は、パチンコ機10のガラス枠20に取り付けられた複数の表示灯61の点灯・消灯や、遊技盤上の電飾部品56の点灯・消灯、並びに前記停止操作部64周りに配設した発光素子72の点灯・消灯を制御する。なお、電飾部品56には、センター役物42に設けられた4個の保留ランプ202も含まれる。
【0038】
なお、保留ランプ202は、表示部43で保留状態を報知するように制御するものでもよい。また、4個に限られるものでもない。この保留ランプ202の点灯数は、図示しない保留メモリの記憶数に相当するものであり、この保留ランプ202により、遊技者にはわからない保留メモリ内の記憶数を視覚を通じて知らせることができる。
【0039】
次に、前記主制御部150に接続された払出制御部154には、パチンコ球の払出しを実行する払出装置206が接続されている。
【0040】
また、払出制御部154には、発射制御部158が接続されており、発射制御部158は、発射装置164を制御して、遊技者によるハンドル30の操作に応じてパチンコ球を打ち出す。
【0041】
さらに、払出制御部154では、枠用外部端子208を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータへ送出するようになっている。
【0042】
上記主制御部150では、特別図柄や普通図柄の当/外抽選がなされ、この抽選結果に基づく表示部43での表示内容(図柄変動パターン)を選択し、演出制御部152を介して図柄・音声制御部156へコマンド(命令信号)を出力する。
【0043】
ここで、特別図柄の当/外抽選とは、当たりになると大入賞口44が開放して多くのパチンコ球を入賞へ導くことができるという大当たりの主要な抽選であり、一方、普通図柄の当/外抽選とは、当たりになると始動口46に設けられた電動チューリップ47が開放し、始動口46への入賞の確率を高めて、結果として特別図柄の当/外抽選の機会を増加することができるという大当たりの補助的な抽選である。なお、普通図柄の当/外抽選は、時短によって開放率がアップする。
【0044】
演出制御部152には、複数種の命令信号に基づく異なる表示内容(図柄変動パターン)のデータが予め記憶されており、命令信号に基づいてデータが選択されて、起動するようになっている。なお、図柄・音声制御部156で制御してもよい。
【0045】
ここで、前記演出制御部152からのコマンドにより図柄・音声制御部156における図柄変動パターン演出が実行されているときに、遊技者が前記停止操作部64に対向するように手をかざすと(遊技者による停止意志の表現)、前記図柄変動パターン演出を直ちに中止し、最終停止図柄を表示する制御を実行する。
【0046】
すなわち、前記手をかざすことで、光電センサ78の発光部78Aからの光が受光部78Bへ反射し、信号が反転(オフ→オン)する。この信号が主制御部150、演出制御部152及び図柄・音声制御部156へ送られ、遊技者の停止の意志により、図柄変動パターン演出が中止される。
【0047】
このように、本実施の形態のパチンコ機10では、前述の演出図柄の様々な時間の変動パターンに関わらず、図柄変動パターン演出開始から終了までの間で、遊技者の意志で、即時に最終停止図柄を表示させる強制停止機能を持たせている。
【0048】
ところで、上記パチンコ機10の制御系の主体となる主制御部150では、前述の如く、始動口46へのパチンコ球の入賞の検出から、抽選のための乱数取得、変動パター設定のための乱数取得はもちろん、遊技進行の当選確率状態(確変/非確変)、大当たり処理後の遊技者への特典(確変、時短等)の付与の有無等、遊技の進行を司るほとんどの管理制御を行っている。
【0049】
一方、パチンコ機10における遊技者の趣向性を高めるものとして、表示部43に表示する図柄変動パターンの演出があり、近年の図柄変動パターン演出では、連続予告や期待値予告のための複雑な画像処理、機械的動作との併用等、演出バリエーションの拡大化が遊技者の趣向性を高め、稼働率の向上に寄与している。
【0050】
ところが、上記のような演出バリーエションの拡大化には、遊技状態の情報(遊技情報)が事前に必要となり、特に、連続予告の場合には、連続予告するための図柄変動パターン演出回数分の遊技情報(例えば、4回の図柄変動パターン演出で4回目の当たりを予告する場合、4回の始動入賞単位の遊技情報)が必要となる。
【0051】
このような場合、主制御部150では、複数回の始動入賞単位の遊技情報を全て記憶しておく必要があったため、限度ある処理能力やメモリ容量の占有率が高くなり、本来の遊技の進行に支障をきたす可能性があった。また、演出制御部152に個々の遊技情報を送信するための処理能力にも限度があり、複数回の始動入賞単位の遊技情報を短時間で送信することは困難であった。
【0052】
そこで、本実施の形態では、始動口46へのパチンコ球の入賞があった時点で発生する遊技情報、すなわち、始動入賞単位での複数の遊技情報を1つのコマンドに集約し、この集約したコマンドを演出制御部152へ送信するようにした。演出制御部152では、複数回の始動入賞単位のコマンドを記憶することで、このコマンドから必要な遊技情報を抽出し、演出内容を決定する。すなわち、例えば、保留メモリ4個分の始動入賞単位のコマンドが記憶されている場合、4回先の当/外情報等の遊技情報を把握しているため、この4回先の当/外情報が当たりの場合、4回の図柄変動パターンを適用して、4回先の当たりの連続予告を交えた図柄変動パターン演出が可能となる。
【0053】
図4には、主制御部150におけるコマンド生成を主体とした制御ブロック図が示されている。
【0054】
主制御部150は、大きく分類して、遊技実行制御部300とコマンド生成処理部302とで構成され、遊技実行制御部300では、各センサからの信号の処理、各デバイスへの駆動制御、抽選処理、図柄変動パターン指定処理、大当たり処理、賞球指示処理等、遊技の進行の主要な制御を行うものであり、この遊技実行制御部300において処理される、抽選乱数や図柄変動パターン指定乱数等の遊技情報が決定するようになっている。また、遊技実行制御部300には保留メモリ機能も搭載されている。
【0055】
この遊技実行制御部300に接続される始動入賞センサ168からの信号をトリガとして、抽選が有効な始動入賞の際には、遊技実行制御部300からコマンド生成処理部302のコマンド生成指示部304へコマンド生成指示信号が出力される。
【0056】
コマンド生成指示部304では、前記コマンド生成指示信号を受けると、遊技情報抽出部306に対して、遊技実行制御部300から始動入賞単位で発生する遊技情報を抽出する。
【0057】
抽出された遊技情報は、遊技情報集約演算処理部308へ送出され、遊技情報の確認処理が実行される。すなわち、本実施の形態では、抽選乱数、図柄変動パターン乱数、並びに抽選結果(当たり/外れ)、当たりの場合の遊技状態(確変/非確変)、当たり図柄の種類(確変図柄/非確変図柄)によって分類される。
【0058】
遊技情報集約演算処理部308には、基準コマンド読出部310が接続されており、この遊技情報集約演算処理部308の演算処理(遊技情報に基づく分類)が終了すると、基準コマンド読出部310に対して基準コマンドの読み出しを指示する。なお、基準コマンドとは、最初に設定されている初期設定のコマンドである。
【0059】
基準コマンド読出部310には、基準コマンド格納部312が接続され、前記基準コマンド読み出しの指示があると、基準コマンドを読み出して、コマンド書換処理部314へ送出される。
【0060】
このコマンド書換処理部314には、前記遊技情報集約演算処理部308によって処理され、分類された結果が入力されており、基準コマンドがこの分類結果に基づいて書き換えられるようになっている。
【0061】
書き換えられたコマンドは、1回の始動入賞単位で発生した遊技情報が含まれた集約コマンドとなって、コマンド送信部316によって演出制御部152へ送信される。
【0062】
ここで、パチンコ機10のコマンドは、コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のモード(MODE)と、実行されるコマンドの内容(機能)を示す1バイト長の情報であるイベント(EVENT)とで構成されており、今回はイベント(EVENT)データが書き換えられることによって、始動入賞単位の複数の遊技情報が集約されている。
【0063】
EVENTコマンドは、記号で示すと、「00H(基準コマンド)」であり、この記号が、遊技情報に基づいて、以下の表1のように変化する。
【0064】
【表1】

【0065】
このように、基準コマンドに対して、遊技情報に応じた新たなコマンドが生成され、演出制御部152では、このコマンドに基づいて演出制御が実行されることになる。
【0066】
なお、本実施の形態の演出制御部152では、上記遊技情報の事前入手によって、連続予告演出の条件が揃った場合に、予告発生抽選によって表2及び表3に示される如く、6個の連続予告演出形態(連続予告演出No.0〜No.6)の中から1つが選択されるようになっている。
【0067】
ここで、連続予告演出No.0は、外れであって、連続予告演出を行わないようにするものである。
【0068】
連続予告演出No.1は、表示部43において、同じキャラクタが毎回必ず出現するキャラクタ連続予告である。
【0069】
連続予告演出No.2は「747」「757」「767」というように表示部43に表示される特別図柄が必ずリーチになると共に、リーチになった特別図柄の数を追って当たりに近づくようにするリーチ連続予告である。
【0070】
連続予告演出No.3は、停止操作部64が操作されたときに出現するものであって、本体の表示灯61が、特定のタイミングで連続的に点滅消灯を繰り返す本体ランプ連続予告である。
【0071】
連続予告演出No.4は、遊技盤32の電飾部材56が特定のタイミングで連続的に点滅消灯を繰り返す遊技盤ランプ連続予告である。
【0072】
連続予告演出No.5は、表示部43にて停止表示された特別図柄が、語呂合わせになるように停止表示するものである。
【0073】
連続予告演出No.6は、特定の効果音が連続的にスピーカ63から出力される効果音連続予告である。
【0074】
なお、表2、表3に記載の特別処理とは予告終了後、必ずリーチ図柄を構成するように制御する処理であるが、必ず大当たりになるときにするようにしてもよい。
【0075】
【表2】

【0076】
【表3】

【0077】
なお、表2及び表3では、具体的な数値を示しているが、この数値は一例であり、この発明を限定するものでない。
【0078】
以下、図5に従い、演出制御部152における連続予告のための図柄変動パターン編集制御のための機能ブロック図を示す。
【0079】
主制御部150から送出されるコマンドはコマンド入力部250で受け、コマンド解析部252によってコマンドを解析する。このコマンド解析部252では、図柄変動パターン指定信号、当/外抽選結果信号が、並びに始動口入賞単位の遊技情報が抽出される。
【0080】
なお、コマンドには、タッチセンサ操作信号も含まれており、タッチセンサ操作信号は、停止操作部64が操作有効状態で遊技者がタッチ操作(実際には手をかざす動作)を行った場合にコマンド入力部250に入力される信号(コマンド)である。
【0081】
図柄変動パターン指定信号は、コマンド解析部252から図柄変動パターン画像データ読出部254へ送出され、この図柄変動パターン画像データ読出部254において、画像データメモリ256から図柄変動パターン指定信号に基づく画像データ(図柄変動パターン画像データ)が読み出され、図柄変動パターン演出制御部258へ送出される。
【0082】
図柄変動パターン演出制御部258では、所定のタイミングで当該図柄変動パターン画像データを図柄・音声制御部156へ送出することで、図柄・音声制御部156では、表示部43を制御して、図柄変動パターン演出を実行する。
【0083】
また、当/外抽選結果信号は、大当たり処理演出データ読出部260に送出される。この当/外抽選結果信号が当選を示す信号である場合、大当たり処理演出データ読出部260では、前記画像データメモリ256から大当たり処理演出パターン画像データを読出し、大当たり処理演出制御部262へ送出する。大当たり処理演出制御部262では、所定のタイミングで当該大当たり処理演出パターン画像データを図柄・音声制御部156へ送出し、大当たり処理中は、表示部43を制御して大当たり演出パターンを表示させる。
【0084】
一方、コマンド解析部252において抽出される、始動口入賞単位の遊技情報は、メモリ264に予め設定された先入れ先出しの原則にのっとった順番を示す番号(No.1〜No.n)毎に記憶される(以下、単にメモリ番号という)。なお、本実施の形態では、変数nは保留メモリ数と同数の4であればよいが、それ以上であってもよい。なお、このメモリ264は、主制御部150における保留メモリ(抽選乱数のみの記憶)と比べて遙かに大容量メモリとなっており、複数の遊技情報が記憶可能となっている。
【0085】
メモリ164に記憶された各メモリ番号の遊技情報は、メモリ内情報認識部266によって認識され、図柄変動パターン編集制御部268へ送出される。この図柄変動パターン編集制御部268では、連続予告を実行するか否か、実行する場合の変動パターンの設定等が抽選等によって行われ、その結果を図柄変動パターン画像データ読出部254へ連続予告指定信号として送出する。
【0086】
この連続予告指定信号を図柄変動パターン画像データ読出部254が受信した場合、コマンド解析部252から送信される図柄変動パターン指定信号に対して、編集(入れ替え、一部変更等)がなされ、連続予告指定信号が優先される。
【0087】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0088】
まず、通常遊技の流れを図6(A)に示す主制御部150におけるメインルーチンに従い説明する。
【0089】
遊技者がハンドル30を把持し、発射のための操作を行なうと、このハンドル操作量(回転量)に応じた強度で、パチンコ球が打ち出される。
【0090】
パチンコ球が打ち出されると、外バンド36及び内バンド38に案内されて盤面32の釘34や風車35等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、始動口46にパチンコ球が入賞すると(ステップ400での肯定判定)、ステップ402へ移行して保留数Mが4か否か(すなわち、保留が満杯が否か)が判断され、満杯ではないと判定されると、ステップ404へ移行して乱数カウンタから乱数を取得して、ステップ406へ移行する。
【0091】
なお、ステップ402で肯定判定された場合には、抽選の権利がないため、始動口46への入賞分を賞球払出を行い、処理は終了する。
【0092】
ステップ406では、現在図柄変動パターン演出中(変動中)であるか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ408へ移行して保留メモリMに取得した乱数を記憶し、次いでステップ410で保留数Mをインクリメント(M←M+1)し、次いでステップ411で保留メモリ分の乱数であることを示すフラグFをセット(1)して、後述するステップ422へ移行する。
【0093】
また、ステップ406で否定判定された場合には、ステップ412へ移行して前記取得した乱数に基づいて当/外抽選を実行する。
【0094】
ここで、前記ステップ400で否定判定され、ステップ414へ移行して保留が存在すると判定(肯定判定)された場合には、保留メモリから最初に記憶した乱数を読出し(ステップ416)、次いで保留数Mをデクリメントして(ステップ418)、ステップ412へ移行する。この場合にも、ステップ412では、読み出した乱数に基づいて当/外抽選が実行される。
【0095】
ステップ412での当/外抽選が終了すると、ステップ420へ移行して変動パターンを設定し、次いでステップ422へ移行してこれまでに設定された遊技情報に関するコマンドを生成する。すなわち、1回の始動口46の入賞によって発生する遊技情報を集約するための演算処理を実行し、始動入賞単位で1つのコマンドとして生成する。なお、このステップ420における始動入賞コマンド生成処理については後述する。
【0096】
次のステップ424では、当/外抽選結果、図柄変動パターン種、連続予告の有無、入賞に基づいて予め設定された賞球払出数等のデータを演出制御部152又払出制御部154へ命令信号として送信(コマンド送信)し、ステップ425でフラグFがリセット(0)されているか否かが判断され、肯定判定(リセット)された場合には、現時点の当/外の判定対象となる乱数値がコマンドの対象となっていると判断し、ステップ426へ移行する。また、ステップ425で否定判定(セット)された場合は、現時点の当/外の判定対象となっていない乱数値、すなわち、保留メモリへの登録分であると判断し、ステップ427でフラグFをリセット(0)し、このルーチンは終了する。
【0097】
ステップ426では、当/外の抽選結果が当たりか否かが判断され、抽選の結果が当りの場合は、予め設定したラウンド数(例えば、15ラウンド)の大当たり処理が実行される(ステップ428)。この大当たり処理中は、大入賞口44がほとんど開放状態であるため、遊技者によって有利な状態とすることができる。所定ラウンドの大当たり処理が終了すると、通常の遊技に戻る。
【0098】
また、このメインルーチンの実行中、図6(B)の割り込みルーチンが実行されている。
【0099】
すなわち、割り込みルーチンは、停止操作部64の操作状態を判別するルーチンであり、強制停止操作があった、すなわち、光電センサ78の受光部78Bに投光部78Aからの光が入光し、信号が反転(オン)したことを認識すると、この割り込みルーチンが実行され、ステップ429で変動中と判定された場合にステップ430で強制停止操作があったことを示すタッチセンサ操作信号(コマンド)を演出制御部152へ送信する。
【0100】
図7は、前記図6(A)のステップ422における始動口入賞時のコマンド生成ルーチンを示している。
【0101】
ステップ450では、まず基準コマンドをセットし、次いでステップ452へ移行して保留メモリのメモリ番号を加算し、ステップ454へ移行する。
【0102】
ステップ454では、抽選乱数、変動パターン乱数を加算された保留メモリのメモリ番号に登録(記憶)し、ステップ456へ移行する。
【0103】
ステップ456では、前記ステップ454で登録した抽選乱数が非確変当たりか否かが判断され、否定判定された場合はステップ458へ移行する。
【0104】
ステップ458では、前記ステップ454で登録した抽選乱数が確変当たりか否かが判断される。
【0105】
このステップ458で否定判定された場合は、非確変当たりでも確変当たりでもない、すなわち外れであるため、ステップ460へ移行する。
【0106】
また、ステップ456で肯定判定された場合(非確変当たり)は、ステップ462へ移行して、変動パターン乱数で設定されている報知図柄が確変図柄か否かが判断される。
【0107】
一方、ステップ458で肯定判定された場合(確変当たり)は、ステップ464へ移行して、変動パターン乱数で設定されている報知図柄が確変図柄か否かが判断される。
【0108】
前記ステップ462で肯定判定されると、ステップ466へ移行して「非確変当たり、かつ次回の通常遊技以降の遊技状態を確変とする」という内容に基準コマンドを書き換え、ステップ460へ移行する。
【0109】
また、前記ステップ462で否定判定されると、ステップ468へ移行して「非確変当たり、かつ次回の通常遊技以降の遊技状態を非確変とする」という内容に基準コマンドを書き換え、ステップ460へ移行する。
【0110】
前記ステップ464で肯定判定されると、ステップ470へ移行して「確変当たり、かつ次回の通常遊技以降の遊技状態を確変とする」という内容に基準コマンドを書き換え、ステップ460へ移行する。
【0111】
また、前記ステップ464で否定判定されると、ステップ472へ移行して「確変当たり、かつ次回の通常遊技以降の遊技状態を非確変とする」という内容に基準コマンドを書き換え、ステップ460へ移行する。
【0112】
ステップ460では、現在の保留メモリのメモリ番号をコマンドに書き込み、このルーチンは終了し、図6(A)のステップ428において、書き換えられたコマンドが送信される。
【0113】
ここで、本実施の形態では、図6(A)のフローチャートで説明したように、1回の始動入賞単位で発生する複数の遊技情報を1つのコマンドに集約して、演出制御部152へ送信している。このため、演出制御部152では、複数回の始動入賞の結果を把握することになる(本実施の形態では4回分)。
【0114】
これにより、演出制御部152では、例えば4回目に図柄変動パターン演出によって報知する抽選結果(当たり報知)を認識している回数分前から複数回の図柄変動パターン演出によって当該当たりを報知(連続予告報知)することができる。
【0115】
図8は、主制御部150から演出制御部152に送信されるコマンドに基づいて、演出制御部152によって実行される処理、すなわち、連続予告報知を実行するか否か、連続予告報知を実行する際の変動パターン内容を決定するための連続予告設定ルーチンを示している。
【0116】
ステップ500では、現在連続予告中か否かが判断され、肯定判定された場合には、改めて連続予告する必要がないので、このルーチンは終了する。
【0117】
ステップ500で否定判定された場合には、ステップ502へ移行して、コマンドを解析した結果に基づいて、当/外の結果、遊技状態の情報別に以下の(1)〜(4)に振り分ける。
(1) 低確率当たり、以後非確変
(2) 低確率当たり、以後確変
(3) 高確率当たり、以後非確変
(4) 高確率当たり、以後確変
(5) 外れ
ステップ504では、前記振り分けた項目に基づいて設定されている予告発生抽選処理(表2及び表3)を実行する。
【0118】
次のステップ506では、前記予告発生抽選処理による抽選結果に基づいて、連続予告演出種類No.を設定し、次いでステップ508で設定された連続予告演出種類No.と、コマンド解析によって得られた保留メモリのメモリ番号とをセットにして、登録する。
【0119】
上記の如く、演出制御部152では、始動口46への入賞(始動入賞)毎に随時コマンドを受信しているので、始動入賞したときにその入賞が有効か否か(当/外抽選の対象)を即座に判断することができ、有効なときのみ遊技盤32や遊技機本体枠の発光素子72、電飾部材56、表示灯61等を点灯させたりすることも可能になると共に、効果音も入賞が有効か否かで識別するように制御することも可能である。
【0120】
以上説明したように本実施の形態では、主制御部150において、1回の始動口46への入賞によって発生する遊技情報(抽選乱数、図柄変動パターン乱数、抽選結果、当たりの場合の遊技状態(確変/非確変)、大当たり処理後の遊技状態(確変/非確変)等)を1つのコマンドに集約して、演出制御部152へ送信するようにしたため、主制御部150に大きな制御負担(処理能力やメモリ容量)をかけることなく、多くの遊技情報を早期に演出制御部152へ送信することができる。
【0121】
また、このような、1回の始動口46の入賞によって発生する遊技情報を1単位のコマンド(始動口入賞単位の遊技情報コマンド)に集約し、複数単位を演出制御部152へ送信することで、演出制御部152側で連続予告の制御が可能となり、主制御部150の制御負担を増大することなく、演出効果を高めることができる。これにより、遊技者の趣向性が向上し、稼動率のアップにつながる。
【0122】
なお、本実施の形態では、遊技者への特典として主として確変/非確変を例に挙げ、時短については詳細に説明しなかったが、時短も確変と同様に遊技者に有利となる特典として、優劣がつくものではない。従って、時短機能のみが搭載されたパチンコ機や、確変/非確変と時短とを併用したパチンコ機にも適用可能である。
【符号の説明】
【0123】
10 パチンコ機
32 遊技盤
43 表示部
44 大入賞口
46 始動口
64 停止操作部
150 主制御部
152 演出制御部
154 払出制御部
156 図柄・音声制御部
250 コマンド入力部
252 コマンド解析部
254 図柄変動パターン画像データ読出部
256 画像データメモリ
258 図柄変動パターン演出制御部
260 大当たり処理演出データ読出部
262 大当たり処理演出制御部
264 メモリ
266 メモリ内情報認識部
268 図柄変動パターン編集制御部
300 遊技実行制御部
302 コマンド生成処理部
304 コマンド生成指示部
306 遊技情報抽出部
308 遊技情報集約演算処理部
310 基準コマンド読出部
312 基準コマンド格納部
314 コマンド書換処理部
316 コマンド送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技球が遊技盤面上の始動口に入賞することで抽選がなされ、当該抽選の結果に応じて遊技状態が変化する遊技機であって、
前記抽選を含む遊技の進行を司る第1の制御機器と、
前記抽選の結果を含む遊技状態を遊技者へ報知するための演出制御を司る第2の制御機器と、
前記第1の制御機器に設けられ、初期設定情報として、基準コマンドを予め格納する基準コマンド格納手段と、
前記第1の制御機器に設けられ、前記始動口への始動入賞単位で発生する遊技情報を抽出する遊技情報抽出手段と、
前記第1の制御機器に設けられ、前記抽出手段で抽出した遊技情報に応じて、前記基準コマンド格納手段に格納された基準コマンドを書き換えることで、前記第2の制御機器に送出するためのコマンドを生成するコマンド生成手段と、
前記コマンド生成手段によって生成された入賞単位のコマンドを前記第2の制御機器へ送信する送信手段と、
前記第2の制御機器に設けられ、前記送信手段で送信された入賞単位のコマンドから、それぞれの前記遊技状態に必要な遊技情報を抽出する遊技情報抽出手段と、
を有する遊技機。
【請求項2】
前記遊技情報が、前記始動口への始動入賞による抽選時の当選確率、抽選結果、抽選結果が当たりの場合のその後の遊技者への特典付与の有無及び特典内容を含むことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
【請求項3】
前記第2の制御機器が、
前記始動入賞単位で発生する遊技情報に基づいて生成されたコマンド毎に、抽選結果報知のための図柄変動パターン演出を実行する図柄変動パターン演出制御手段と、
前記図柄変動パターン演出制御手段による図柄変動パターン演出実行時期に先立って、複数の前記コマンドを受信することで、複数の図柄変動パターン演出に跨る連続予告演出を編集する図柄変動パターン編集制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
【請求項4】
前記第2の制御機器には、前記始動口へ抽選の対象となり得る入賞があったときの当該抽選の当選確率、抽選結果、に基づいて、前記連続予告演出の有無、並びに前記連続予告演出種類を決定する振分テーブルが記憶され、その中から選択されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−201242(P2010−201242A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−142599(P2010−142599)
【出願日】平成22年6月23日(2010.6.23)
【分割の表示】特願2003−348112(P2003−348112)の分割
【原出願日】平成15年10月7日(2003.10.7)
【出願人】(000154679)株式会社平和 (1,976)
【Fターム(参考)】