待ち時間を考慮して移動所要時間を計算するシステムおよび方法
【課題】交通手段の乗車待ち時間を考慮して交通手段を用いた総移動時間を計算するシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】移動所要時間の計算システムは、出発地と目的地の入力を受ける入力部と、ユーザが前記目的地まで移動するために交通手段に乗車するまでの待ち時間と前記交通手段が前記目的地まで移動する移動時間とを合算することで、前記出発地から目的地までの移動所要時間を計算する所要時間計算部と、を含む。移動所要時間の計算システムによれば、ユーザが出発地から目的地へ移動するために用いる交通手段に乗車するまでの待ち時間と交通手段による移動時間とを合算し、移動所要時間を計算することによって、移動所要時間の誤差を最小化することができる。
【解決手段】移動所要時間の計算システムは、出発地と目的地の入力を受ける入力部と、ユーザが前記目的地まで移動するために交通手段に乗車するまでの待ち時間と前記交通手段が前記目的地まで移動する移動時間とを合算することで、前記出発地から目的地までの移動所要時間を計算する所要時間計算部と、を含む。移動所要時間の計算システムによれば、ユーザが出発地から目的地へ移動するために用いる交通手段に乗車するまでの待ち時間と交通手段による移動時間とを合算し、移動所要時間を計算することによって、移動所要時間の誤差を最小化することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動所要時間を計算するシステムおよび方法に関し、より詳しくは、交通手段の乗車待ち時間を考慮して交通手段を用いた総移動時間を計算することによって、移動所要時間の誤差を低減することができるシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザが出発地と目的地を入力すると、移動経路および移動所要時間を検索してユーザに提供するルート検索サービスが開発されている。
【0003】
しかし、ユーザが自身の自動車を用いて移動する場合には、ルート検索サービスで計算された移動所要時間がある程度近似するが、公共交通手段を用いる場合には、ユーザが公共交通手段に乗車するまでの時間のために誤差が発生する実状である。
【0004】
一例として、ユーザが同一の出発地から目的地へ移動するために地下鉄を用いる場合、地下鉄は通勤時間帯と他の時間帯との運行間隔が異なるので、地下鉄に乗るまでの時間が異なり、到着時間に差が生じるようになる。
【0005】
したがって、交通手段に乗車するまでの待ち時間を考慮して移動所要時間を計算することにより、計算された移動所要時間と実際の移動所要時間との誤差を低減することができるシステムおよび方法が要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ユーザが出発地から目的地へ移動するために用いる交通手段に乗車するまでの待ち時間と交通手段による移動時間とを合算し、移動所要時間を計算することによって、計算された移動所要時間と実際の移動所要時間との誤差を最小化するシステムおよび方法を提供する。
【0007】
また、本発明は、複数の交通手段別に移動所要時間を計算して移動所要時間が短い順に表示することによって、ユーザが最適の交通手段を選択できるようにするシステムおよび方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算システムは、出発地と目的地の入力を受ける入力部と、ユーザが前記目的地まで移動するために交通手段に乗車するまでの待ち時間と前記交通手段が前記目的地まで移動する移動時間とを合算することで、前記出発地から目的地までの移動所要時間を計算する所要時間計算部と、を含む。
【0009】
本発明の一実施形態に係る所要時間計算部は、交通手段がタクシーの場合に所要時間を計算するタクシー所要時間計算部と、交通手段が地下鉄の場合に所要時間を計算する地下鉄所要時間計算部と、交通手段がバスの場合に所要時間を計算するバス所要時間計算部と、を含む。
【0010】
本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算方法は、出発地と目的地の入力を受け、ユーザが前記目的地まで移動するために交通手段に乗車するまでの待ち時間と前記交通手段が前記目的地まで移動する移動時間とを合算することで、前記出発地から目的地までの移動所要時間を計算すること、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一実施形態によれば、ユーザが出発地から目的地へ移動するために用いる交通手段に乗車するまでの待ち時間と交通手段による移動時間とを合算し、移動所要時間を計算することによって、計算された移動所要時間と実際の移動所要時間との誤差を最小化することができる。
【0012】
また、本発明の一実施形態によれば、複数の交通手段別に移動所要時間を計算して移動所要時間が短い順に表示することによって、ユーザが最適の交通手段を選択できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るタクシー所要時間計算部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るタクシー所要時間計算部が統計情報を収集して待ち時間領域を生成する過程の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るタクシー所要時間計算部が待ち時間領域を用いてタクシー待ち時間を計算する過程の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る地下鉄所要時間計算部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る地下鉄所要時間計算部が徒歩移動時間を計算する過程の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る地下鉄所要時間計算部が乗換徒歩移動時間を計算する過程の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るバス所要時間計算部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る表示部に表示される情報の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算方法を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係るタクシーの待ち時間計算方法を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係る地下鉄待ち時間計算部が地下鉄の運行状況をアップデートする方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付された図面を参照しながら本発明に係る実施形態を詳細に説明する。本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算方法は、移動所要時間の計算システムによって行われる。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算システムの構成を示すブロック図である。
【0016】
本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算システムは、ユーザが出発地から目的地へ移動するために用いる交通手段に乗車するまでの待ち時間と交通手段による移動時間とを合算し、移動所要時間を計算することによって、移動所要時間の計算の誤差を最小化することができる。
【0017】
図1を参考すると、移動所要時間の計算システムは、入力部110と、所要時間計算部120と、表示部130とを有する。
【0018】
入力部110は、ユーザから出発地と目的地の入力を受ける。
【0019】
所要時間計算部120は、入力部110に入力された出発地から目的地までの移動所要時間を計算することができる。
【0020】
このとき、所要時間計算部120は、ユーザが目的地まで移動するための交通手段に乗車するまでの待ち時間と、交通手段が目的地まで移動する移動時間とを加えて所要時間を計算する。
【0021】
また、所要時間計算部120は、自動車所要時間計算部121と、タクシー所要時間計算部122と、地下鉄所要時間計算部123と、バス所要時間計算部124とを含んでもよい。
【0022】
このとき、自動車所要時間計算部121は、出発地から目的地までのリアルタイム交通情報または道路別平均速度に基づいて、自動車に乗車した場合の出発地から目的地までの所要時間を計算する。
【0023】
具体的には、まず、自動車所要時間計算部121は、出発地から目的地までの経路を複数の区間に分割する。
【0024】
次に、自動車所要時間計算部121は、区間のうちリアルタイム交通情報を取得できる区間の場合、リアルタイム交通情報によって該当区間を移動する時間を計算する。
【0025】
このとき、自動車所要時間計算部121は、区間のうちリアルタイム交通情報を取得できない区間の場合には、該当区間の道路別平均速度によって該当区間を移動する時間を計算する。このとき、道路別平均速度は、高速道路100km、一般4車線国道80km、2車線国道60kmのように道路別に設定された基準速度であってもよい。
【0026】
最後に、自動車所要時間計算部121は、区間毎に計算された移動時間を合算し、自動車に乗車した場合の出発地から目的地までの所要時間を計算する。
【0027】
また、タクシー所要時間計算部122と、地下鉄所要時間計算部123と、バス所要時間計算部124との詳細な構成および動作は、以下の図2、図5および図8を用いて詳細に説明する。
【0028】
表示部130は、所要時間計算部120が交通手段別に計算した所要時間に基づいて、それぞれの交通手段および交通手段別所要時間を表示する。
【0029】
このとき、表示部130は、所要時間が最も短い交通手段を最初に表示し、所要時間が短い順に残りの交通手段を表示する。
【0030】
図2は、本発明の一実施形態に係るタクシー所要時間計算部122の詳細構成を示すブロック図である。
【0031】
本発明の一実施形態に係るタクシー所要時間計算部122は、交通手段がタクシーの場合に所要時間を計算する構成であって、図2に示すように統計情報収集部210と、領域生成部220と、タクシー待ち時間計算部230と、タクシー移動時間計算部240と、タクシー総所要時間計算部250とを含む。
【0032】
このとき、統計情報収集部210と領域生成部220は、タクシーの位置情報をリアルタイムで確認することができない場合、統計を用いておおよその待ち時間を推定するために用いられる。
【0033】
統計情報収集部210は、タクシーを呼んだ呼出者の位置と、呼出者がタクシーを呼んだ時間と、呼出者がタクシーを待った呼出待ち時間とを収集する。
【0034】
領域生成部220は、呼出待ち時間によって呼出者の位置をグループ化して待ち時間領域を生成し、待ち時間領域に呼出待ち時間をグループ待ち時間として設定することができる。このとき、領域生成部220は、同一の場所であっても時間によって呼出待ち時間が変更され得るので、呼出者がタクシーを呼んだ時間に基づいてそれぞれの時間毎に待ち時間領域を生成することができる。
【0035】
具体的には、まず、統計情報収集部210は、図3の地図「310」に示すようにタクシーを呼んだ呼出者の位置と、各位置で呼出者がタクシーを待つ呼出待ち時間とを収集する。
【0036】
次に、領域生成部220は、図3の地図「320」に示すように、複数の呼出者の位置をグループ化して待ち時間領域321、322を生成する。
【0037】
このとき、領域生成部220は、図3の地図「310」において、呼出待ち時間が1分〜3分の位置をグループ化した待ち時間領域321には、平均値である2分をグループ待ち時間として設定する。
【0038】
また、領域生成部220は、図3の地図「310」において、呼出待ち時間が5分〜9分の位置をグループ化した待ち時間領域322には、平均値である7分をグループ待ち時間として設定する。
【0039】
また、領域生成部220は、生成された待ち時間領域を図3の表330のように中心位置、半径、時間、および待ち時間を設定して格納し、管理することができる。
【0040】
タクシー所要時間計算部122は、出発地をもとにユーザがタクシーを待つ時間であるタクシー待ち時間を計算する。
【0041】
このとき、出発地が、タクシー会社と連携してタクシーの位置情報が提供される地域の場合、タクシー待ち時間計算部230は、出発地に最も近い位置のタクシーを確認してタクシーが出発地まで移動する移動時間をタクシー待ち時間として計算する。
【0042】
また、出発地が、タクシー会社と連携してタクシーの位置情報が提供されない地域の場合、タクシー待ち時間計算部230は、統計情報収集部210と領域生成部220で生成された情報を用いておおよその待ち時間を推定する。
【0043】
具体的には、まず、タクシー待ち時間計算部230は、出発地が入力された時間に対応する待ち時間領域のうち、出発地が待ち時間領域のいずれか1つに含まれるか否かを確認することができる。一例として、出発地が入力された時間が8時の場合、タクシー待ち時間計算部230は図4に示すように、出発地が7時〜9時に生成された待ち時間領域のいずれか1つに含まれるか否かを確認することができる。
【0044】
このとき、出発地が待ち時間領域のいずれか1つに含まれる場合(図4の「410」)、タクシー待ち時間計算部230は、出発地が含まれた待ち時間領域321のグループ待ち時間である2分をタクシー待ち時間として計算する。
【0045】
また、出発地が複数の待ち時間領域に含まれる場合(図4の「420))、タクシー待ち時間計算部230は、出発地が含まれた待ち時間領域321、322のグループ待ち時間である2分と7分との平均値5分をタクシー待ち時間として計算する。
【0046】
また、出発地が待ち時間領域のいずれか1つに含まれない場合(図4の「430」)、タクシー待ち時間計算部230は、出発地に最も近接した待ち時間領域322のグループ待ち時間である7分をタクシー待ち時間として計算する。
【0047】
タクシー移動時間計算部240は、リアルタイム交通情報に基づいてタクシーが出発地から目的地まで移動する移動時間を計算する。
【0048】
このとき、タクシー移動時間計算部240は、自動車所要時間計算部121と同様の方法によってタクシーの移動時間を計算する。
【0049】
タクシー総所要時間計算部250は、タクシー待ち時間計算部230が計算した待ち時間とタクシー移動時間計算部240が計算した移動時間とを合算することで、交通手段がタクシーの場合の所要時間を計算する。
【0050】
図5は、本発明の一実施形態に係る地下鉄所要時間計算部123の詳細な構成を示すブロック図である。
【0051】
本発明の一実施形態に係る地下鉄所要時間計算部123は、交通手段が地下鉄の場合に所要時間を計算する構成であって、図5に示すように、地下鉄徒歩情報収集部510と、地下鉄待ち時間計算部520と、地下鉄乗換時間計算部530と、地下鉄移動時間計算部540と、地下鉄総所要時間計算部550とを含む。
【0052】
地下鉄徒歩情報収集部510は、出発地から出発地に最も近接した地下鉄駅までの徒歩移動時間である第1の地下鉄徒歩移動時間と、目的地に最も近接した地下鉄駅から目的地までの徒歩移動時間である第2の地下鉄徒歩移動時間とを計算する。
【0053】
一例として、地下鉄徒歩情報収集部510は、図6の地図「600」に示すように、徒歩ナビゲーションを用いて出発地に最も近接した地下鉄駅620を検索し、出発地610と出発地に最も近接した地下鉄駅620との間の経路、および経路によって移動する場合の移動時間を計算する。
【0054】
地下鉄待ち時間計算部520は、地下鉄駅毎の地下鉄到着予定情報に基づいて地下鉄駅でユーザが地下鉄を待つ時間である地下鉄待ち時間を計算する。
【0055】
一例として、地下鉄待ち時間計算部520は、地下鉄運行会社から駅毎の列車到着予定時間を受信し、ユーザの用いる地下鉄が地下鉄駅に到着する時間とユーザが地下鉄駅に到着する時間との差を地下鉄待ち時間として計算する。
【0056】
他の一例として、地下鉄待ち時間計算部520は、駅毎の地下鉄到着予定時刻表に基づいて、ユーザの用いる地下鉄が地下鉄駅に到着する時間を推定し、推定した時間とユーザが地下鉄駅に到着する時間との差を地下鉄待ち時間として計算する。
【0057】
このとき、地下鉄待ち時間計算部520は、表1のような地下鉄駅別の時刻表、表2のような地下鉄駅情報、表3のような地下鉄情報を用いて地下鉄待ち時間を計算する。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
具体的に、まず、地下鉄待ち時間計算部520は、地下鉄の運行状況を一定の時間間隔でアップデートする。
【0062】
このとき、地下鉄待ち時間計算部520は、現在の時間と表3の出発時間(start Time1)および到着時間(end Time1)とを比較する。
【0063】
このとき、地下鉄待ち時間計算部520は、現在の時間が出発時間以後または到着時間以前である場合、該当列車は運行しないものと判断する。
【0064】
また、地下鉄待ち時間計算部520は、現在の時間が出発時間と到着時間との間にある場合、列車は運行しているものと判断して該当列車のIDを抽出する。
【0065】
また、地下鉄待ち時間計算部520は、現在の時間に基づいて表1で該当列車のIDの1つ前の駅と、到着予定駅と、到着予定駅までの残り時間とを計算する。一例として、列車ID「K21」が抽出されて現在の時間が5時6分の場合、表1において「K21」は5時9分に到着することになっているため、残り時間は3分である。
【0066】
このとき、地下鉄待ち時間計算部520は、全ての地下鉄駅で地下鉄駅毎に表1から該当列車のIDを検索することによって、1つ前の駅と到着予定駅を計算することができる。
【0067】
次に、地下鉄待ち時間計算部520は、表2における各駅の位置に基づいて出発地に最も近接した地下鉄駅を確認し、経路情報によって上り線か下り線かを確認する。
【0068】
最後に、地下鉄待ち時間計算部520は、表3において、現在の運行有無が運行中の「1」となっており、次の駅idが出発地に最も近接した地下鉄駅の次の駅までの残り時間を待ち時間として計算する。
【0069】
地下鉄乗換時間計算部530は、出発地と目的地間の移動経路に地下鉄乗換がある場合、乗換駅で乗換にかかる乗換徒歩時間と乗換駅での待ち時間とを合算して乗換時間を計算する。
【0070】
このとき、地下鉄乗換時間計算部530は、図7に示すように、乗換駅地図に基づいて2号線「710」で降りたユーザが1号線「720」に移動する経路を生成し、経路による移動時間を乗換徒歩時間として計算する。
【0071】
また、地下鉄乗換時間計算部530は、乗換徒歩時間に基づいてユーザが乗り換える場所へ移動した乗換時間を計算し、乗換時間を地下鉄待ち時間計算部520に転送してユーザの移動後の待ち時間を受信する。
【0072】
このとき、地下鉄待ち時間計算部520は、乗換時間および乗換列車の到着情報に基づいて、ユーザが乗換場所へ移動してから地下鉄に乗るまでの待ち時間を計算して地下鉄乗換時間計算部530に転送する。
【0073】
地下鉄移動時間計算部540は、地下鉄が出発地に最も近接した地下鉄駅から目的地に最も近接した地下鉄駅まで移動する地下鉄移動時間を計算する。
【0074】
地下鉄総所要時間計算部550は、第1の地下鉄徒歩移動時間と、地下鉄待ち時間と、地下鉄移動時間と、第2の地下鉄徒歩移動時間とを合算することで、交通手段が地下鉄の場合の所要時間を計算する。
【0075】
地下鉄総所要時間計算部550は、出発地と目的地間の移動経路に地下鉄乗換がある場合、地下鉄乗換時間計算部530が計算した乗換時間を、第1の地下鉄徒歩移動時間、地下鉄待ち時間、地下鉄移動時間、および第2の地下鉄徒歩移動時間に合算することで、交通手段が地下鉄の場合の所要時間を計算することもある。
【0076】
図8は、本発明の一実施形態に係るバス所要時間計算部124の詳細な構成を示すブロック図である。
【0077】
本発明の一実施形態に係るバス所要時間計算部124は、交通手段がバスの場合に所要時間を計算する構成であって、図8に示すように、バス徒歩情報収集部810と、バス待ち時間計算部820と、バス乗換時間計算部830と、バス移動時間計算部840と、バス総所要時間計算部850とを含む。
【0078】
バス徒歩情報収集部810は、出発地から出発地に最も近接したバス停留場までの徒歩移動時間である第1のバス徒歩移動時間と、目的地に最も近接したバス停留場から目的地までの徒歩移動時間である第2のバス徒歩移動時間とを計算する。
【0079】
バス待ち時間計算部820は、バス運行情報に基づいて出発地に最も近接したバス停留場でユーザがバスを待つ時間であるバス待ち時間を計算する。
【0080】
バス待ち時間計算部820は、各地域のバス情報システムと連携して該当バスの該当停留場到着予定時間をリアルタイムで受信し、ユーザがバス停留場に到着した時間と到着予定時間との差をバス待ち時間として計算する。
【0081】
バス乗換時間計算部830は、ユーザがバスや地下鉄に乗り換える場合に乗換時間を計算する。
【0082】
このとき、ユーザがバスに乗り換える場合、バス乗換時間計算部830は、乗換停留場にユーザが到着する時間と、ユーザの乗り換えるバスが乗換停留場に到着する時間との差を乗換時間として計算する。
【0083】
また、ユーザが地下鉄に乗り換える場合、バス乗換時間計算部830は、乗換停留場にユーザが到着する時間とユーザが乗換停留場から地下鉄駅まで徒歩で移動する時間との差、および、ユーザが地下鉄駅に到着した時間と乗り換える地下鉄が地下鉄駅に到着する時間との差を合算し、乗換時間として計算する。
【0084】
このとき、バス乗換時間計算部830は、バス徒歩情報収集部810や地下鉄徒歩情報収集部510および地下鉄乗換時間計算部530のように、道路ナビゲーションを用いてユーザが停留場から地下鉄駅まで徒歩に移動する時間を計算する。
【0085】
バス移動時間計算部840は、バスが出発地に最も近接したバス停留場から目的地に最も近接したバス停留場まで移動するバス移動時間を計算する。
【0086】
バスは自動車とは異なって専用車線を用いるため、リアルタイム交通状況よりは特定の曜日の特定の時間に応じて移動時間が変わる。したがって、バス移動時間計算部840は、時間帯別バス専用車線の移動速度を収集し、収集された時間帯別バス専用車線の移動速度に基づいてバス移動時間を計算する。
【0087】
バス総所要時間計算部850は、第1のバス徒歩移動時間と、バス待ち時間と、バス移動時間と、第2のバス徒歩移動時間とを合算して交通手段がバスの場合の所要時間を計算する。
【0088】
図9は、本発明の一実施形態に係る表示部130に表示される情報の一例を示す図である。
【0089】
本発明の一実施形態に係る表示部130は、図9に示すように所要時間が最も短い交通手段を最上位に表示し、所要時間が短い順に残りの交通手段を表示する(図9の「910」)。
【0090】
このとき、ユーザが交通手段のいずれか1つを選択すると、該当交通手段を用いる場合の詳細な経路および経路毎の時間を表示することもできる(図9の「920」)。
【0091】
図10は、本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算方法を示すフローチャートである。
【0092】
ステップS1010において、入力部110は、ユーザから出発地と目的地の入力を受ける。
【0093】
ステップS1020において、所要時間計算部120は、交通手段毎にステップS1010で入力された出発地から目的地までの移動所要時間を計算する。
【0094】
このとき、所要時間計算部120は、ユーザが交通手段に乗車するまでの待ち時間と、交通手段が目的地まで移動する移動時間とを加えて該当交通手段の所要時間を計算する。
【0095】
一例として、所要時間計算部120のタクシー所要時間計算部122は、ユーザがタクシーを待つ時間であるタクシー待ち時間と、タクシーが出発地から目的地まで移動する移動時間とを計算し、計算されたタクシー待ち時間と移動時間とを合算することで、交通手段がタクシーの場合の所要時間を計算する。このとき、タクシー所要時間計算部122は、タクシーと関連した統計情報を収集し、収集した統計情報により呼出者の位置をグループ化し、生成した待ち時間領域を用いてタクシー待ち時間を計算する。
【0096】
他の一例として、所要時間計算部120の地下鉄所要時間計算部123は、出発地から出発地に最も近接した地下鉄駅までの徒歩移動時間である第1の地下鉄徒歩移動時間と、出発地に最も近接した地下鉄駅でユーザが地下鉄を待つ時間である地下鉄待ち時間と、地下鉄移動時間と、目的地に最も近接した地下鉄駅から目的地までの徒歩移動時間である第2の地下鉄徒歩移動時間とをそれぞれ計算して合算することで、交通手段が地下鉄の場合の所要時間を計算することもある。
【0097】
他の一例として、所要時間計算部120のバス所要時間計算部124は、出発地から出発地に最も近接したバス停留場までの徒歩移動時間である第1のバス徒歩移動時間と、出発地に最も近接したバス停留場でユーザがバスを待つ時間であるバス待ち時間と、バス移動時間と、目的地に最も近接したバス停留場から目的地までの徒歩移動時間である第2のバス徒歩移動時間とをそれぞれ計算して合算することで、交通手段がバスの場合の所要時間を計算することもある。
【0098】
ステップS1030において表示部130は、ステップS1020で交通手段別に計算した所要時間によって所要時間が短い順に交通手段および交通手段別所要時間を表示する。
【0099】
図11は、本発明の一実施形態に係るタクシーの待ち時間計算方法を示すフローチャートである。
【0100】
ステップS1110においてタクシー待ち時間計算部230は、入力部110から出発地とユーザが出発地を入力した時間とを受信する。
【0101】
ステップS1120においてタクシー待ち時間計算部230は、ステップS1110で受信した時間に対応する待ち時間領域を検索する。
【0102】
ステップS1130においてタクシー待ち時間計算部230は、ステップS1120で検索された待ち時間領域のうち、ステップS1110で受信した出発地に含まれる待ち時間領域があるか否かを確認する。
【0103】
ステップS1140においてタクシー待ち時間計算部230は、ステップS1130で出発地が待ち時間領域のうち1つに含まれないと確認した場合、出発地に最も近接した待ち時間領域のグループ待ち時間をタクシー待ち時間として計算する。
【0104】
ステップS1150においてタクシー待ち時間計算部230は、出発地が複数の待ち時間領域に含まれるか否かを確認する。
【0105】
ステップS1160においてタクシー待ち時間計算部230は、ステップS1150で出発地が1つの待ち時間領域に含まれると確認した場合、出発地が含まれた待ち時間領域のグループ待ち時間をタクシー待ち時間として計算する。
【0106】
ステップS1170においてタクシー待ち時間計算部230は、ステップS1150で出発地が複数の待ち時間領域に含まれると確認した場合、出発地が含まれた待ち時間領域のグループ待ち時間の平均値をタクシー待ち時間として計算する。
【0107】
図12は、本発明の一実施形態に係る地下鉄待ち時間計算部520が地下鉄の運行状況をアップデートする方法を示すフローチャートである。
【0108】
ステップS1210において地下鉄待ち時間計算部520は、現在の時間がそれぞれの列車の出発時間と到着時間との間にあるか否かを確認する。
【0109】
ステップS1220において地下鉄待ち時間計算部520は、ステップS1210で現在の時間が出発時間以後または到着時間以前であると確認した場合、該当列車は運行しないものと設定することができる。
【0110】
ステップS1230において地下鉄待ち時間計算部520は、ステップS1210で現在の時間が出発時間と到着時間との間にあると確認した場合、該当列車は運行中であると設定し、該当列車のIDを抽出する。
【0111】
ステップS1240において地下鉄待ち時間計算部520は、現在の時間に基づいて表1において1該当列車のIDの1つ前の駅、到着予定駅、および到着予定駅までの残り時間を計算して表1に格納する。このとき、地下鉄待ち時間計算部520は、全ての地下鉄駅で各地下鉄駅別に表1から該当列車のIDを検索することによって、1つ前の駅と到着予定駅を計算することができる。
【0112】
結果的に、本発明の一実施形態によれば、ユーザが出発地から目的地へ移動するために用いる交通手段に乗車するまでの待ち時間と、交通手段による移動時間とを合算して移動所要時間を計算することによって、移動所要時間の計算の誤差を最小化することができる。
【0113】
また、複数の交通手段別に移動所要時間を計算し、移動所要時間が短い順に表示することによって、ユーザが最適の交通手段を選択することを可能とする。
【0114】
上述したように、本発明では、限定された実施形態および図面によって説明したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正および変形が可能である。
【0115】
したがって、本発明の範囲は説明した実施形態に限定して決定されてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なもの等によって定められなければならない。
【符号の説明】
【0116】
110:入力部
120:所要時間計算部
121:自動車所要時間計算部
122:タクシー所要時間計算部
123:地下鉄所要時間計算部
124:バス所要時間計算部
130:表示部
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動所要時間を計算するシステムおよび方法に関し、より詳しくは、交通手段の乗車待ち時間を考慮して交通手段を用いた総移動時間を計算することによって、移動所要時間の誤差を低減することができるシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザが出発地と目的地を入力すると、移動経路および移動所要時間を検索してユーザに提供するルート検索サービスが開発されている。
【0003】
しかし、ユーザが自身の自動車を用いて移動する場合には、ルート検索サービスで計算された移動所要時間がある程度近似するが、公共交通手段を用いる場合には、ユーザが公共交通手段に乗車するまでの時間のために誤差が発生する実状である。
【0004】
一例として、ユーザが同一の出発地から目的地へ移動するために地下鉄を用いる場合、地下鉄は通勤時間帯と他の時間帯との運行間隔が異なるので、地下鉄に乗るまでの時間が異なり、到着時間に差が生じるようになる。
【0005】
したがって、交通手段に乗車するまでの待ち時間を考慮して移動所要時間を計算することにより、計算された移動所要時間と実際の移動所要時間との誤差を低減することができるシステムおよび方法が要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ユーザが出発地から目的地へ移動するために用いる交通手段に乗車するまでの待ち時間と交通手段による移動時間とを合算し、移動所要時間を計算することによって、計算された移動所要時間と実際の移動所要時間との誤差を最小化するシステムおよび方法を提供する。
【0007】
また、本発明は、複数の交通手段別に移動所要時間を計算して移動所要時間が短い順に表示することによって、ユーザが最適の交通手段を選択できるようにするシステムおよび方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算システムは、出発地と目的地の入力を受ける入力部と、ユーザが前記目的地まで移動するために交通手段に乗車するまでの待ち時間と前記交通手段が前記目的地まで移動する移動時間とを合算することで、前記出発地から目的地までの移動所要時間を計算する所要時間計算部と、を含む。
【0009】
本発明の一実施形態に係る所要時間計算部は、交通手段がタクシーの場合に所要時間を計算するタクシー所要時間計算部と、交通手段が地下鉄の場合に所要時間を計算する地下鉄所要時間計算部と、交通手段がバスの場合に所要時間を計算するバス所要時間計算部と、を含む。
【0010】
本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算方法は、出発地と目的地の入力を受け、ユーザが前記目的地まで移動するために交通手段に乗車するまでの待ち時間と前記交通手段が前記目的地まで移動する移動時間とを合算することで、前記出発地から目的地までの移動所要時間を計算すること、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明の一実施形態によれば、ユーザが出発地から目的地へ移動するために用いる交通手段に乗車するまでの待ち時間と交通手段による移動時間とを合算し、移動所要時間を計算することによって、計算された移動所要時間と実際の移動所要時間との誤差を最小化することができる。
【0012】
また、本発明の一実施形態によれば、複数の交通手段別に移動所要時間を計算して移動所要時間が短い順に表示することによって、ユーザが最適の交通手段を選択できるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るタクシー所要時間計算部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るタクシー所要時間計算部が統計情報を収集して待ち時間領域を生成する過程の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るタクシー所要時間計算部が待ち時間領域を用いてタクシー待ち時間を計算する過程の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る地下鉄所要時間計算部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る地下鉄所要時間計算部が徒歩移動時間を計算する過程の一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る地下鉄所要時間計算部が乗換徒歩移動時間を計算する過程の一例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るバス所要時間計算部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る表示部に表示される情報の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算方法を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係るタクシーの待ち時間計算方法を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係る地下鉄待ち時間計算部が地下鉄の運行状況をアップデートする方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付された図面を参照しながら本発明に係る実施形態を詳細に説明する。本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算方法は、移動所要時間の計算システムによって行われる。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算システムの構成を示すブロック図である。
【0016】
本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算システムは、ユーザが出発地から目的地へ移動するために用いる交通手段に乗車するまでの待ち時間と交通手段による移動時間とを合算し、移動所要時間を計算することによって、移動所要時間の計算の誤差を最小化することができる。
【0017】
図1を参考すると、移動所要時間の計算システムは、入力部110と、所要時間計算部120と、表示部130とを有する。
【0018】
入力部110は、ユーザから出発地と目的地の入力を受ける。
【0019】
所要時間計算部120は、入力部110に入力された出発地から目的地までの移動所要時間を計算することができる。
【0020】
このとき、所要時間計算部120は、ユーザが目的地まで移動するための交通手段に乗車するまでの待ち時間と、交通手段が目的地まで移動する移動時間とを加えて所要時間を計算する。
【0021】
また、所要時間計算部120は、自動車所要時間計算部121と、タクシー所要時間計算部122と、地下鉄所要時間計算部123と、バス所要時間計算部124とを含んでもよい。
【0022】
このとき、自動車所要時間計算部121は、出発地から目的地までのリアルタイム交通情報または道路別平均速度に基づいて、自動車に乗車した場合の出発地から目的地までの所要時間を計算する。
【0023】
具体的には、まず、自動車所要時間計算部121は、出発地から目的地までの経路を複数の区間に分割する。
【0024】
次に、自動車所要時間計算部121は、区間のうちリアルタイム交通情報を取得できる区間の場合、リアルタイム交通情報によって該当区間を移動する時間を計算する。
【0025】
このとき、自動車所要時間計算部121は、区間のうちリアルタイム交通情報を取得できない区間の場合には、該当区間の道路別平均速度によって該当区間を移動する時間を計算する。このとき、道路別平均速度は、高速道路100km、一般4車線国道80km、2車線国道60kmのように道路別に設定された基準速度であってもよい。
【0026】
最後に、自動車所要時間計算部121は、区間毎に計算された移動時間を合算し、自動車に乗車した場合の出発地から目的地までの所要時間を計算する。
【0027】
また、タクシー所要時間計算部122と、地下鉄所要時間計算部123と、バス所要時間計算部124との詳細な構成および動作は、以下の図2、図5および図8を用いて詳細に説明する。
【0028】
表示部130は、所要時間計算部120が交通手段別に計算した所要時間に基づいて、それぞれの交通手段および交通手段別所要時間を表示する。
【0029】
このとき、表示部130は、所要時間が最も短い交通手段を最初に表示し、所要時間が短い順に残りの交通手段を表示する。
【0030】
図2は、本発明の一実施形態に係るタクシー所要時間計算部122の詳細構成を示すブロック図である。
【0031】
本発明の一実施形態に係るタクシー所要時間計算部122は、交通手段がタクシーの場合に所要時間を計算する構成であって、図2に示すように統計情報収集部210と、領域生成部220と、タクシー待ち時間計算部230と、タクシー移動時間計算部240と、タクシー総所要時間計算部250とを含む。
【0032】
このとき、統計情報収集部210と領域生成部220は、タクシーの位置情報をリアルタイムで確認することができない場合、統計を用いておおよその待ち時間を推定するために用いられる。
【0033】
統計情報収集部210は、タクシーを呼んだ呼出者の位置と、呼出者がタクシーを呼んだ時間と、呼出者がタクシーを待った呼出待ち時間とを収集する。
【0034】
領域生成部220は、呼出待ち時間によって呼出者の位置をグループ化して待ち時間領域を生成し、待ち時間領域に呼出待ち時間をグループ待ち時間として設定することができる。このとき、領域生成部220は、同一の場所であっても時間によって呼出待ち時間が変更され得るので、呼出者がタクシーを呼んだ時間に基づいてそれぞれの時間毎に待ち時間領域を生成することができる。
【0035】
具体的には、まず、統計情報収集部210は、図3の地図「310」に示すようにタクシーを呼んだ呼出者の位置と、各位置で呼出者がタクシーを待つ呼出待ち時間とを収集する。
【0036】
次に、領域生成部220は、図3の地図「320」に示すように、複数の呼出者の位置をグループ化して待ち時間領域321、322を生成する。
【0037】
このとき、領域生成部220は、図3の地図「310」において、呼出待ち時間が1分〜3分の位置をグループ化した待ち時間領域321には、平均値である2分をグループ待ち時間として設定する。
【0038】
また、領域生成部220は、図3の地図「310」において、呼出待ち時間が5分〜9分の位置をグループ化した待ち時間領域322には、平均値である7分をグループ待ち時間として設定する。
【0039】
また、領域生成部220は、生成された待ち時間領域を図3の表330のように中心位置、半径、時間、および待ち時間を設定して格納し、管理することができる。
【0040】
タクシー所要時間計算部122は、出発地をもとにユーザがタクシーを待つ時間であるタクシー待ち時間を計算する。
【0041】
このとき、出発地が、タクシー会社と連携してタクシーの位置情報が提供される地域の場合、タクシー待ち時間計算部230は、出発地に最も近い位置のタクシーを確認してタクシーが出発地まで移動する移動時間をタクシー待ち時間として計算する。
【0042】
また、出発地が、タクシー会社と連携してタクシーの位置情報が提供されない地域の場合、タクシー待ち時間計算部230は、統計情報収集部210と領域生成部220で生成された情報を用いておおよその待ち時間を推定する。
【0043】
具体的には、まず、タクシー待ち時間計算部230は、出発地が入力された時間に対応する待ち時間領域のうち、出発地が待ち時間領域のいずれか1つに含まれるか否かを確認することができる。一例として、出発地が入力された時間が8時の場合、タクシー待ち時間計算部230は図4に示すように、出発地が7時〜9時に生成された待ち時間領域のいずれか1つに含まれるか否かを確認することができる。
【0044】
このとき、出発地が待ち時間領域のいずれか1つに含まれる場合(図4の「410」)、タクシー待ち時間計算部230は、出発地が含まれた待ち時間領域321のグループ待ち時間である2分をタクシー待ち時間として計算する。
【0045】
また、出発地が複数の待ち時間領域に含まれる場合(図4の「420))、タクシー待ち時間計算部230は、出発地が含まれた待ち時間領域321、322のグループ待ち時間である2分と7分との平均値5分をタクシー待ち時間として計算する。
【0046】
また、出発地が待ち時間領域のいずれか1つに含まれない場合(図4の「430」)、タクシー待ち時間計算部230は、出発地に最も近接した待ち時間領域322のグループ待ち時間である7分をタクシー待ち時間として計算する。
【0047】
タクシー移動時間計算部240は、リアルタイム交通情報に基づいてタクシーが出発地から目的地まで移動する移動時間を計算する。
【0048】
このとき、タクシー移動時間計算部240は、自動車所要時間計算部121と同様の方法によってタクシーの移動時間を計算する。
【0049】
タクシー総所要時間計算部250は、タクシー待ち時間計算部230が計算した待ち時間とタクシー移動時間計算部240が計算した移動時間とを合算することで、交通手段がタクシーの場合の所要時間を計算する。
【0050】
図5は、本発明の一実施形態に係る地下鉄所要時間計算部123の詳細な構成を示すブロック図である。
【0051】
本発明の一実施形態に係る地下鉄所要時間計算部123は、交通手段が地下鉄の場合に所要時間を計算する構成であって、図5に示すように、地下鉄徒歩情報収集部510と、地下鉄待ち時間計算部520と、地下鉄乗換時間計算部530と、地下鉄移動時間計算部540と、地下鉄総所要時間計算部550とを含む。
【0052】
地下鉄徒歩情報収集部510は、出発地から出発地に最も近接した地下鉄駅までの徒歩移動時間である第1の地下鉄徒歩移動時間と、目的地に最も近接した地下鉄駅から目的地までの徒歩移動時間である第2の地下鉄徒歩移動時間とを計算する。
【0053】
一例として、地下鉄徒歩情報収集部510は、図6の地図「600」に示すように、徒歩ナビゲーションを用いて出発地に最も近接した地下鉄駅620を検索し、出発地610と出発地に最も近接した地下鉄駅620との間の経路、および経路によって移動する場合の移動時間を計算する。
【0054】
地下鉄待ち時間計算部520は、地下鉄駅毎の地下鉄到着予定情報に基づいて地下鉄駅でユーザが地下鉄を待つ時間である地下鉄待ち時間を計算する。
【0055】
一例として、地下鉄待ち時間計算部520は、地下鉄運行会社から駅毎の列車到着予定時間を受信し、ユーザの用いる地下鉄が地下鉄駅に到着する時間とユーザが地下鉄駅に到着する時間との差を地下鉄待ち時間として計算する。
【0056】
他の一例として、地下鉄待ち時間計算部520は、駅毎の地下鉄到着予定時刻表に基づいて、ユーザの用いる地下鉄が地下鉄駅に到着する時間を推定し、推定した時間とユーザが地下鉄駅に到着する時間との差を地下鉄待ち時間として計算する。
【0057】
このとき、地下鉄待ち時間計算部520は、表1のような地下鉄駅別の時刻表、表2のような地下鉄駅情報、表3のような地下鉄情報を用いて地下鉄待ち時間を計算する。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
具体的に、まず、地下鉄待ち時間計算部520は、地下鉄の運行状況を一定の時間間隔でアップデートする。
【0062】
このとき、地下鉄待ち時間計算部520は、現在の時間と表3の出発時間(start Time1)および到着時間(end Time1)とを比較する。
【0063】
このとき、地下鉄待ち時間計算部520は、現在の時間が出発時間以後または到着時間以前である場合、該当列車は運行しないものと判断する。
【0064】
また、地下鉄待ち時間計算部520は、現在の時間が出発時間と到着時間との間にある場合、列車は運行しているものと判断して該当列車のIDを抽出する。
【0065】
また、地下鉄待ち時間計算部520は、現在の時間に基づいて表1で該当列車のIDの1つ前の駅と、到着予定駅と、到着予定駅までの残り時間とを計算する。一例として、列車ID「K21」が抽出されて現在の時間が5時6分の場合、表1において「K21」は5時9分に到着することになっているため、残り時間は3分である。
【0066】
このとき、地下鉄待ち時間計算部520は、全ての地下鉄駅で地下鉄駅毎に表1から該当列車のIDを検索することによって、1つ前の駅と到着予定駅を計算することができる。
【0067】
次に、地下鉄待ち時間計算部520は、表2における各駅の位置に基づいて出発地に最も近接した地下鉄駅を確認し、経路情報によって上り線か下り線かを確認する。
【0068】
最後に、地下鉄待ち時間計算部520は、表3において、現在の運行有無が運行中の「1」となっており、次の駅idが出発地に最も近接した地下鉄駅の次の駅までの残り時間を待ち時間として計算する。
【0069】
地下鉄乗換時間計算部530は、出発地と目的地間の移動経路に地下鉄乗換がある場合、乗換駅で乗換にかかる乗換徒歩時間と乗換駅での待ち時間とを合算して乗換時間を計算する。
【0070】
このとき、地下鉄乗換時間計算部530は、図7に示すように、乗換駅地図に基づいて2号線「710」で降りたユーザが1号線「720」に移動する経路を生成し、経路による移動時間を乗換徒歩時間として計算する。
【0071】
また、地下鉄乗換時間計算部530は、乗換徒歩時間に基づいてユーザが乗り換える場所へ移動した乗換時間を計算し、乗換時間を地下鉄待ち時間計算部520に転送してユーザの移動後の待ち時間を受信する。
【0072】
このとき、地下鉄待ち時間計算部520は、乗換時間および乗換列車の到着情報に基づいて、ユーザが乗換場所へ移動してから地下鉄に乗るまでの待ち時間を計算して地下鉄乗換時間計算部530に転送する。
【0073】
地下鉄移動時間計算部540は、地下鉄が出発地に最も近接した地下鉄駅から目的地に最も近接した地下鉄駅まで移動する地下鉄移動時間を計算する。
【0074】
地下鉄総所要時間計算部550は、第1の地下鉄徒歩移動時間と、地下鉄待ち時間と、地下鉄移動時間と、第2の地下鉄徒歩移動時間とを合算することで、交通手段が地下鉄の場合の所要時間を計算する。
【0075】
地下鉄総所要時間計算部550は、出発地と目的地間の移動経路に地下鉄乗換がある場合、地下鉄乗換時間計算部530が計算した乗換時間を、第1の地下鉄徒歩移動時間、地下鉄待ち時間、地下鉄移動時間、および第2の地下鉄徒歩移動時間に合算することで、交通手段が地下鉄の場合の所要時間を計算することもある。
【0076】
図8は、本発明の一実施形態に係るバス所要時間計算部124の詳細な構成を示すブロック図である。
【0077】
本発明の一実施形態に係るバス所要時間計算部124は、交通手段がバスの場合に所要時間を計算する構成であって、図8に示すように、バス徒歩情報収集部810と、バス待ち時間計算部820と、バス乗換時間計算部830と、バス移動時間計算部840と、バス総所要時間計算部850とを含む。
【0078】
バス徒歩情報収集部810は、出発地から出発地に最も近接したバス停留場までの徒歩移動時間である第1のバス徒歩移動時間と、目的地に最も近接したバス停留場から目的地までの徒歩移動時間である第2のバス徒歩移動時間とを計算する。
【0079】
バス待ち時間計算部820は、バス運行情報に基づいて出発地に最も近接したバス停留場でユーザがバスを待つ時間であるバス待ち時間を計算する。
【0080】
バス待ち時間計算部820は、各地域のバス情報システムと連携して該当バスの該当停留場到着予定時間をリアルタイムで受信し、ユーザがバス停留場に到着した時間と到着予定時間との差をバス待ち時間として計算する。
【0081】
バス乗換時間計算部830は、ユーザがバスや地下鉄に乗り換える場合に乗換時間を計算する。
【0082】
このとき、ユーザがバスに乗り換える場合、バス乗換時間計算部830は、乗換停留場にユーザが到着する時間と、ユーザの乗り換えるバスが乗換停留場に到着する時間との差を乗換時間として計算する。
【0083】
また、ユーザが地下鉄に乗り換える場合、バス乗換時間計算部830は、乗換停留場にユーザが到着する時間とユーザが乗換停留場から地下鉄駅まで徒歩で移動する時間との差、および、ユーザが地下鉄駅に到着した時間と乗り換える地下鉄が地下鉄駅に到着する時間との差を合算し、乗換時間として計算する。
【0084】
このとき、バス乗換時間計算部830は、バス徒歩情報収集部810や地下鉄徒歩情報収集部510および地下鉄乗換時間計算部530のように、道路ナビゲーションを用いてユーザが停留場から地下鉄駅まで徒歩に移動する時間を計算する。
【0085】
バス移動時間計算部840は、バスが出発地に最も近接したバス停留場から目的地に最も近接したバス停留場まで移動するバス移動時間を計算する。
【0086】
バスは自動車とは異なって専用車線を用いるため、リアルタイム交通状況よりは特定の曜日の特定の時間に応じて移動時間が変わる。したがって、バス移動時間計算部840は、時間帯別バス専用車線の移動速度を収集し、収集された時間帯別バス専用車線の移動速度に基づいてバス移動時間を計算する。
【0087】
バス総所要時間計算部850は、第1のバス徒歩移動時間と、バス待ち時間と、バス移動時間と、第2のバス徒歩移動時間とを合算して交通手段がバスの場合の所要時間を計算する。
【0088】
図9は、本発明の一実施形態に係る表示部130に表示される情報の一例を示す図である。
【0089】
本発明の一実施形態に係る表示部130は、図9に示すように所要時間が最も短い交通手段を最上位に表示し、所要時間が短い順に残りの交通手段を表示する(図9の「910」)。
【0090】
このとき、ユーザが交通手段のいずれか1つを選択すると、該当交通手段を用いる場合の詳細な経路および経路毎の時間を表示することもできる(図9の「920」)。
【0091】
図10は、本発明の一実施形態に係る移動所要時間の計算方法を示すフローチャートである。
【0092】
ステップS1010において、入力部110は、ユーザから出発地と目的地の入力を受ける。
【0093】
ステップS1020において、所要時間計算部120は、交通手段毎にステップS1010で入力された出発地から目的地までの移動所要時間を計算する。
【0094】
このとき、所要時間計算部120は、ユーザが交通手段に乗車するまでの待ち時間と、交通手段が目的地まで移動する移動時間とを加えて該当交通手段の所要時間を計算する。
【0095】
一例として、所要時間計算部120のタクシー所要時間計算部122は、ユーザがタクシーを待つ時間であるタクシー待ち時間と、タクシーが出発地から目的地まで移動する移動時間とを計算し、計算されたタクシー待ち時間と移動時間とを合算することで、交通手段がタクシーの場合の所要時間を計算する。このとき、タクシー所要時間計算部122は、タクシーと関連した統計情報を収集し、収集した統計情報により呼出者の位置をグループ化し、生成した待ち時間領域を用いてタクシー待ち時間を計算する。
【0096】
他の一例として、所要時間計算部120の地下鉄所要時間計算部123は、出発地から出発地に最も近接した地下鉄駅までの徒歩移動時間である第1の地下鉄徒歩移動時間と、出発地に最も近接した地下鉄駅でユーザが地下鉄を待つ時間である地下鉄待ち時間と、地下鉄移動時間と、目的地に最も近接した地下鉄駅から目的地までの徒歩移動時間である第2の地下鉄徒歩移動時間とをそれぞれ計算して合算することで、交通手段が地下鉄の場合の所要時間を計算することもある。
【0097】
他の一例として、所要時間計算部120のバス所要時間計算部124は、出発地から出発地に最も近接したバス停留場までの徒歩移動時間である第1のバス徒歩移動時間と、出発地に最も近接したバス停留場でユーザがバスを待つ時間であるバス待ち時間と、バス移動時間と、目的地に最も近接したバス停留場から目的地までの徒歩移動時間である第2のバス徒歩移動時間とをそれぞれ計算して合算することで、交通手段がバスの場合の所要時間を計算することもある。
【0098】
ステップS1030において表示部130は、ステップS1020で交通手段別に計算した所要時間によって所要時間が短い順に交通手段および交通手段別所要時間を表示する。
【0099】
図11は、本発明の一実施形態に係るタクシーの待ち時間計算方法を示すフローチャートである。
【0100】
ステップS1110においてタクシー待ち時間計算部230は、入力部110から出発地とユーザが出発地を入力した時間とを受信する。
【0101】
ステップS1120においてタクシー待ち時間計算部230は、ステップS1110で受信した時間に対応する待ち時間領域を検索する。
【0102】
ステップS1130においてタクシー待ち時間計算部230は、ステップS1120で検索された待ち時間領域のうち、ステップS1110で受信した出発地に含まれる待ち時間領域があるか否かを確認する。
【0103】
ステップS1140においてタクシー待ち時間計算部230は、ステップS1130で出発地が待ち時間領域のうち1つに含まれないと確認した場合、出発地に最も近接した待ち時間領域のグループ待ち時間をタクシー待ち時間として計算する。
【0104】
ステップS1150においてタクシー待ち時間計算部230は、出発地が複数の待ち時間領域に含まれるか否かを確認する。
【0105】
ステップS1160においてタクシー待ち時間計算部230は、ステップS1150で出発地が1つの待ち時間領域に含まれると確認した場合、出発地が含まれた待ち時間領域のグループ待ち時間をタクシー待ち時間として計算する。
【0106】
ステップS1170においてタクシー待ち時間計算部230は、ステップS1150で出発地が複数の待ち時間領域に含まれると確認した場合、出発地が含まれた待ち時間領域のグループ待ち時間の平均値をタクシー待ち時間として計算する。
【0107】
図12は、本発明の一実施形態に係る地下鉄待ち時間計算部520が地下鉄の運行状況をアップデートする方法を示すフローチャートである。
【0108】
ステップS1210において地下鉄待ち時間計算部520は、現在の時間がそれぞれの列車の出発時間と到着時間との間にあるか否かを確認する。
【0109】
ステップS1220において地下鉄待ち時間計算部520は、ステップS1210で現在の時間が出発時間以後または到着時間以前であると確認した場合、該当列車は運行しないものと設定することができる。
【0110】
ステップS1230において地下鉄待ち時間計算部520は、ステップS1210で現在の時間が出発時間と到着時間との間にあると確認した場合、該当列車は運行中であると設定し、該当列車のIDを抽出する。
【0111】
ステップS1240において地下鉄待ち時間計算部520は、現在の時間に基づいて表1において1該当列車のIDの1つ前の駅、到着予定駅、および到着予定駅までの残り時間を計算して表1に格納する。このとき、地下鉄待ち時間計算部520は、全ての地下鉄駅で各地下鉄駅別に表1から該当列車のIDを検索することによって、1つ前の駅と到着予定駅を計算することができる。
【0112】
結果的に、本発明の一実施形態によれば、ユーザが出発地から目的地へ移動するために用いる交通手段に乗車するまでの待ち時間と、交通手段による移動時間とを合算して移動所要時間を計算することによって、移動所要時間の計算の誤差を最小化することができる。
【0113】
また、複数の交通手段別に移動所要時間を計算し、移動所要時間が短い順に表示することによって、ユーザが最適の交通手段を選択することを可能とする。
【0114】
上述したように、本発明では、限定された実施形態および図面によって説明したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正および変形が可能である。
【0115】
したがって、本発明の範囲は説明した実施形態に限定して決定されてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なもの等によって定められなければならない。
【符号の説明】
【0116】
110:入力部
120:所要時間計算部
121:自動車所要時間計算部
122:タクシー所要時間計算部
123:地下鉄所要時間計算部
124:バス所要時間計算部
130:表示部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地と目的地の入力を受ける入力部と、
交通手段毎に、ユーザが前記目的地まで移動するために交通手段に乗車するまでの待ち時間と、前記交通手段が前記目的地まで移動する移動時間とを合算することで、前記出発地から目的地までの移動所要時間を計算する所要時間計算部と、
前記所要時間計算部が前記交通手段毎に計算した所要時間に基づいて、前記交通手段および前記交通手段毎の所要時間を表示する表示部と、
を含むことを特徴とする移動所要時間の計算システム。
【請求項2】
前記所要時間計算部は、
前記交通手段がタクシーの場合に所要時間を計算するタクシー所要時間計算部と、
前記交通手段が地下鉄の場合に所要時間を計算する地下鉄所要時間計算部と、
前記交通手段がバスの場合に所要時間を計算するバス所要時間計算部と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項3】
前記タクシー所要時間計算部は、
前記出発地をもとに前記ユーザがタクシーを待つ時間であるタクシー待ち時間を計算するタクシー待ち時間計算部と、
リアルタイム交通情報に基づいて前記タクシーが前記出発地から前記目的地まで移動する移動時間を計算するタクシー移動時間計算部と、
前記待ち時間と前記移動時間とを合算して、前記交通手段がタクシーの場合の所要時間を計算するタクシー総所要時間計算部と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項4】
前記タクシー待ち時間計算部は、
出発地が、タクシー会社と連携してタクシーの位置情報が提供される地域の場合、前記出発地に最も近い位置のタクシーを確認し、
前記タクシーが前記出発地まで移動する移動時間をタクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項3に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項5】
タクシーを呼んだ呼出者の位置と、前記呼出者がタクシーを呼んだ時間と、前記呼出者がタクシーを待った呼出待ち時間とを収集する統計情報収集部と、
前記呼出待ち時間によって前記呼出者の位置をグループ化して待ち時間領域を生成し、前記待ち時間領域に前記呼出待ち時間をグループ待ち時間として設定する領域生成部と、をさらに含み、
前記タクシー待ち時間計算部は、
前記出発地が前記待ち時間領域のいずれか1つに含まれるか否かを確認し、前記出発地が含まれた待ち時間領域のグループ待ち時間を前記タクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項3に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項6】
前記タクシー待ち時間計算部は、
前記出発地が待ち時間領域のいずれか1つに含まれない場合、前記出発地に最も近接した待ち時間領域のグループ待ち時間を前記タクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項5に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項7】
前記タクシー待ち時間計算部は、
前記出発地が複数の待ち時間領域に含まれる場合、前記出発地が含まれた待ち時間領域のグループ待ち時間の平均値を前記タクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項5に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項8】
前記領域生成部は、
前記タクシーを呼んだ時間に基づいてそれぞれの時間毎に待ち時間領域を生成し、
前記タクシー待ち時間計算部は、
前記出発地が入力された時間に対応する待ち時間領域のうち前記出発地が含まれた領域を確認することを特徴とする請求項5に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項9】
前記地下鉄所要時間計算部は、
前記出発地から前記出発地に最も近接した地下鉄駅までの徒歩移動時間である第1の地下鉄徒歩移動時間と、前記目的地に最も近接した地下鉄駅から前記目的地までの徒歩移動時間である第2の地下鉄徒歩移動時間とを計算する地下鉄徒歩情報収集部と、
地下鉄駅毎の地下鉄到着予定情報に基づいて、前記出発地に最も近接した地下鉄駅でユーザが地下鉄を待つ時間である地下鉄待ち時間を計算する地下鉄待ち時間計算部と、
前記地下鉄が前記出発地に最も近接した地下鉄駅から前記目的地に最も近接した地下鉄駅まで移動する地下鉄移動時間を計算する地下鉄移動時間計算部と、
前記第1の地下鉄徒歩移動時間と、前記地下鉄待ち時間と、前記地下鉄移動時間と、前記第2の地下鉄徒歩移動時間とを合算することで、前記交通手段が地下鉄の場合の所要時間を計算する地下鉄総所要時間計算部と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項10】
前記出発地と前記目的地間の移動経路に地下鉄乗換がある場合、乗換駅で乗換にかかる乗換徒歩時間と前記乗換駅での待ち時間とを合算して乗換時間を計算する地下鉄乗換時間計算部をさらに含み、
前記地下鉄総所要時間計算部は、
前記乗換時間をさらに合算して前記交通手段が地下鉄の場合の所要時間を計算することを特徴とする請求項9に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項11】
前記バス所要時間計算部は、
前記出発地から前記出発地に最も近接したバス停留場までの徒歩移動時間である第1のバス徒歩移動時間と、前記目的地に最も近接したバス停留場から前記目的地までの徒歩移動時間である第2のバス徒歩移動時間とを計算するバス徒歩情報収集部と、
バス運行情報に基づいて前記出発地に最も近接したバス停留場でユーザがバスを待つ時間であるバス待ち時間を計算するバス待ち時間計算部と、
前記バスが前記出発地に最も近接したバス停留場から前記目的地に最も近接したバス停留場まで移動するバス移動時間を計算するバス移動時間計算部と、
前記第1のバス徒歩移動時間と、前記バス待ち時間と、前記バス移動時間と、前記第2のバス徒歩移動時間とを合算して前記交通手段がバスの場合の所要時間を計算するバス総所要時間計算部と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項12】
前記バス移動時間計算部は、
時間帯別バス専用車線の移動速度を収集し、収集された時間帯別バス専用車線の移動速度に基づいて前記バス移動時間を計算することを特徴とする請求項10に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項13】
前記表示部は、
所要時間が最も短い交通手段を最初に表示し、所要時間が短い順に残りの交通手段を表示することを特徴とする請求項1に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項14】
出発地と目的地の入力を受け、
交通手段毎にユーザが前記目的地まで移動するために交通手段に乗車するまでの待ち時間と、前記交通手段が前記目的地まで移動する移動時間とを合算することで、前記出発地から目的地までの移動所要時間を計算し、
前記移動所要時間を計算することにおいて、前記交通手段毎に計算した所要時間に基づいて前記交通手段および前記交通手段毎の所要時間を表示すること、
を含むことを特徴とする移動所要時間の計算方法。
【請求項15】
前記移動所要時間を計算することは、
前記交通手段がタクシーの場合に所要時間を計算し、
前記交通手段が地下鉄の場合に所要時間を計算し、
前記交通手段がバスの場合に所要時間を計算すること、
を含むことを特徴とする請求項14に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項16】
前記交通手段がタクシーの場合に所要時間を計算することにおいて、
タクシー所要時間計算部は、
前記出発地をもとに前記ユーザがタクシーを待つ時間であるタクシー待ち時間を計算し、
リアルタイム交通情報に基づいて前記タクシーが前記出発地から前記目的地まで移動する移動時間を計算し、
前記待ち時間と前記移動時間とを合算して前記交通手段がタクシーの場合の総所要時間を計算すること、
を含むことを特徴とする請求項15に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項17】
前記タクシー待ち時間を計算することは、
出発地が、タクシー会社と連携してタクシーの位置情報が提供される地域の場合、前記出発地に最も近い位置のタクシーを確認し、
前記タクシーが前記出発地まで移動する移動時間をタクシー待ち時間として計算すること、
を含むことを特徴とする請求項16に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項18】
タクシーを呼んだ呼出者の位置と、前記呼出者がタクシーを呼んだ時間と、前記呼出者がタクシーを待った呼出待ち時間とを収集し、
前記呼出待ち時間によって前記呼出者の位置をグループ化して待ち時間領域を生成し、
前記待ち時間領域に前記呼出待ち時間をグループ待ち時間として設定すること、をさらに含み、
前記タクシー待ち時間を計算することは、
前記出発地が前記待ち時間領域のいずれか1つに含まれるか否かを確認し、前記出発地が含まれた待ち時間領域のグループ待ち時間を前記タクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項16に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項19】
前記タクシー待ち時間を計算することは、
前記出発地が前記待ち時間領域のいずれか1つに含まれない場合、前記出発地に最も近接した待ち時間領域のグループ待ち時間を前記タクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項18に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項20】
前記タクシー待ち時間を計算することは、
前記出発地が複数の待ち時間領域に含まれる場合、前記出発地が含まれた待ち時間領域のグループ待ち時間の平均値を前記タクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項18に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項21】
前記領域を生成することは、
前記タクシーを呼んだ時間に基づいてそれぞれの時間毎に待ち時間領域を生成し、
前記タクシー待ち時間を計算することは、
前記出発地が入力された時間に対応する待ち時間領域のうち前記出発地が含まれた領域を確認することを特徴とする請求項18に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項22】
前記交通手段が地下鉄の場合に所要時間を計算することは、
前記出発地から前記出発地に最も近接した地下鉄駅までの徒歩移動時間である第1の地下鉄徒歩移動時間を計算し、
地下鉄駅毎の地下鉄到着予定情報に基づいて、前記出発地に最も近接した地下鉄駅でユーザが地下鉄を待つ時間である地下鉄待ち時間を計算し、
前記地下鉄が前記出発地に最も近接した地下鉄駅から前記目的地に最も近接した地下鉄駅まで移動する地下鉄移動時間を計算し、
前記目的地に最も近接した地下鉄駅から前記目的地までの徒歩移動時間である第2の地下鉄徒歩移動時間を計算し、
前記第1の地下鉄徒歩移動時間、前記地下鉄待ち時間、前記地下鉄移動時間および前記第2の地下鉄徒歩移動時間を合算して前記交通手段が地下鉄の場合の総所要時間を計算すること、
を含むことを特徴とする請求項15に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項23】
前記出発地と前記目的地間の移動経路に地下鉄乗換がある場合、乗換駅で乗換にかかる乗換徒歩時間と前記乗換駅での待ち時間とを合算して乗換時間を計算することをさらに含み、
前記交通手段が地下鉄の場合の総所要時間を計算することは、
前記乗換時間をさらに合算して前記交通手段が地下鉄の場合の所要時間を計算することを特徴とする請求項22に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項24】
前記交通手段がバスの場合に所要時間を計算することは、
前記出発地から前記出発地に最も近接したバス停留場までの徒歩移動時間である第1のバス徒歩移動時間を計算し、
バス運行情報に基づいて前記出発地に最も近接したバス停留場でユーザがバスを待つ時間であるバス待ち時間を計算し、
前記バスが前記出発地に最も近接したバス停留場から前記目的地に最も近接したバス停留場まで移動するバス移動時間を計算し、
前記目的地に最も近接したバス停留場から前記目的地までの徒歩移動時間である第2のバス徒歩移動時間を計算し、
前記第1のバス徒歩移動時間と、前記バス待ち時間と、前記バス移動時間と、前記第2のバス徒歩移動時間とを合算して前記交通手段がバスの場合の総所要時間を計算すること、
を含むことを特徴とする請求項15に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項25】
前記バス移動時間を計算することは、
時間帯別バス専用車線の移動速度を収集し、収集された時間帯別バス専用車線の移動速度に基づいて前記バス移動時間を計算することを特徴とする請求項24に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項26】
前記表示することは、
所要時間が最も短い交通手段を最初に表示し、所要時間が短い順に残りの交通手段を表示することを特徴とする請求項14に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項1】
出発地と目的地の入力を受ける入力部と、
交通手段毎に、ユーザが前記目的地まで移動するために交通手段に乗車するまでの待ち時間と、前記交通手段が前記目的地まで移動する移動時間とを合算することで、前記出発地から目的地までの移動所要時間を計算する所要時間計算部と、
前記所要時間計算部が前記交通手段毎に計算した所要時間に基づいて、前記交通手段および前記交通手段毎の所要時間を表示する表示部と、
を含むことを特徴とする移動所要時間の計算システム。
【請求項2】
前記所要時間計算部は、
前記交通手段がタクシーの場合に所要時間を計算するタクシー所要時間計算部と、
前記交通手段が地下鉄の場合に所要時間を計算する地下鉄所要時間計算部と、
前記交通手段がバスの場合に所要時間を計算するバス所要時間計算部と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項3】
前記タクシー所要時間計算部は、
前記出発地をもとに前記ユーザがタクシーを待つ時間であるタクシー待ち時間を計算するタクシー待ち時間計算部と、
リアルタイム交通情報に基づいて前記タクシーが前記出発地から前記目的地まで移動する移動時間を計算するタクシー移動時間計算部と、
前記待ち時間と前記移動時間とを合算して、前記交通手段がタクシーの場合の所要時間を計算するタクシー総所要時間計算部と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項4】
前記タクシー待ち時間計算部は、
出発地が、タクシー会社と連携してタクシーの位置情報が提供される地域の場合、前記出発地に最も近い位置のタクシーを確認し、
前記タクシーが前記出発地まで移動する移動時間をタクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項3に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項5】
タクシーを呼んだ呼出者の位置と、前記呼出者がタクシーを呼んだ時間と、前記呼出者がタクシーを待った呼出待ち時間とを収集する統計情報収集部と、
前記呼出待ち時間によって前記呼出者の位置をグループ化して待ち時間領域を生成し、前記待ち時間領域に前記呼出待ち時間をグループ待ち時間として設定する領域生成部と、をさらに含み、
前記タクシー待ち時間計算部は、
前記出発地が前記待ち時間領域のいずれか1つに含まれるか否かを確認し、前記出発地が含まれた待ち時間領域のグループ待ち時間を前記タクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項3に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項6】
前記タクシー待ち時間計算部は、
前記出発地が待ち時間領域のいずれか1つに含まれない場合、前記出発地に最も近接した待ち時間領域のグループ待ち時間を前記タクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項5に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項7】
前記タクシー待ち時間計算部は、
前記出発地が複数の待ち時間領域に含まれる場合、前記出発地が含まれた待ち時間領域のグループ待ち時間の平均値を前記タクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項5に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項8】
前記領域生成部は、
前記タクシーを呼んだ時間に基づいてそれぞれの時間毎に待ち時間領域を生成し、
前記タクシー待ち時間計算部は、
前記出発地が入力された時間に対応する待ち時間領域のうち前記出発地が含まれた領域を確認することを特徴とする請求項5に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項9】
前記地下鉄所要時間計算部は、
前記出発地から前記出発地に最も近接した地下鉄駅までの徒歩移動時間である第1の地下鉄徒歩移動時間と、前記目的地に最も近接した地下鉄駅から前記目的地までの徒歩移動時間である第2の地下鉄徒歩移動時間とを計算する地下鉄徒歩情報収集部と、
地下鉄駅毎の地下鉄到着予定情報に基づいて、前記出発地に最も近接した地下鉄駅でユーザが地下鉄を待つ時間である地下鉄待ち時間を計算する地下鉄待ち時間計算部と、
前記地下鉄が前記出発地に最も近接した地下鉄駅から前記目的地に最も近接した地下鉄駅まで移動する地下鉄移動時間を計算する地下鉄移動時間計算部と、
前記第1の地下鉄徒歩移動時間と、前記地下鉄待ち時間と、前記地下鉄移動時間と、前記第2の地下鉄徒歩移動時間とを合算することで、前記交通手段が地下鉄の場合の所要時間を計算する地下鉄総所要時間計算部と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項10】
前記出発地と前記目的地間の移動経路に地下鉄乗換がある場合、乗換駅で乗換にかかる乗換徒歩時間と前記乗換駅での待ち時間とを合算して乗換時間を計算する地下鉄乗換時間計算部をさらに含み、
前記地下鉄総所要時間計算部は、
前記乗換時間をさらに合算して前記交通手段が地下鉄の場合の所要時間を計算することを特徴とする請求項9に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項11】
前記バス所要時間計算部は、
前記出発地から前記出発地に最も近接したバス停留場までの徒歩移動時間である第1のバス徒歩移動時間と、前記目的地に最も近接したバス停留場から前記目的地までの徒歩移動時間である第2のバス徒歩移動時間とを計算するバス徒歩情報収集部と、
バス運行情報に基づいて前記出発地に最も近接したバス停留場でユーザがバスを待つ時間であるバス待ち時間を計算するバス待ち時間計算部と、
前記バスが前記出発地に最も近接したバス停留場から前記目的地に最も近接したバス停留場まで移動するバス移動時間を計算するバス移動時間計算部と、
前記第1のバス徒歩移動時間と、前記バス待ち時間と、前記バス移動時間と、前記第2のバス徒歩移動時間とを合算して前記交通手段がバスの場合の所要時間を計算するバス総所要時間計算部と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項12】
前記バス移動時間計算部は、
時間帯別バス専用車線の移動速度を収集し、収集された時間帯別バス専用車線の移動速度に基づいて前記バス移動時間を計算することを特徴とする請求項10に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項13】
前記表示部は、
所要時間が最も短い交通手段を最初に表示し、所要時間が短い順に残りの交通手段を表示することを特徴とする請求項1に記載の移動所要時間の計算システム。
【請求項14】
出発地と目的地の入力を受け、
交通手段毎にユーザが前記目的地まで移動するために交通手段に乗車するまでの待ち時間と、前記交通手段が前記目的地まで移動する移動時間とを合算することで、前記出発地から目的地までの移動所要時間を計算し、
前記移動所要時間を計算することにおいて、前記交通手段毎に計算した所要時間に基づいて前記交通手段および前記交通手段毎の所要時間を表示すること、
を含むことを特徴とする移動所要時間の計算方法。
【請求項15】
前記移動所要時間を計算することは、
前記交通手段がタクシーの場合に所要時間を計算し、
前記交通手段が地下鉄の場合に所要時間を計算し、
前記交通手段がバスの場合に所要時間を計算すること、
を含むことを特徴とする請求項14に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項16】
前記交通手段がタクシーの場合に所要時間を計算することにおいて、
タクシー所要時間計算部は、
前記出発地をもとに前記ユーザがタクシーを待つ時間であるタクシー待ち時間を計算し、
リアルタイム交通情報に基づいて前記タクシーが前記出発地から前記目的地まで移動する移動時間を計算し、
前記待ち時間と前記移動時間とを合算して前記交通手段がタクシーの場合の総所要時間を計算すること、
を含むことを特徴とする請求項15に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項17】
前記タクシー待ち時間を計算することは、
出発地が、タクシー会社と連携してタクシーの位置情報が提供される地域の場合、前記出発地に最も近い位置のタクシーを確認し、
前記タクシーが前記出発地まで移動する移動時間をタクシー待ち時間として計算すること、
を含むことを特徴とする請求項16に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項18】
タクシーを呼んだ呼出者の位置と、前記呼出者がタクシーを呼んだ時間と、前記呼出者がタクシーを待った呼出待ち時間とを収集し、
前記呼出待ち時間によって前記呼出者の位置をグループ化して待ち時間領域を生成し、
前記待ち時間領域に前記呼出待ち時間をグループ待ち時間として設定すること、をさらに含み、
前記タクシー待ち時間を計算することは、
前記出発地が前記待ち時間領域のいずれか1つに含まれるか否かを確認し、前記出発地が含まれた待ち時間領域のグループ待ち時間を前記タクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項16に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項19】
前記タクシー待ち時間を計算することは、
前記出発地が前記待ち時間領域のいずれか1つに含まれない場合、前記出発地に最も近接した待ち時間領域のグループ待ち時間を前記タクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項18に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項20】
前記タクシー待ち時間を計算することは、
前記出発地が複数の待ち時間領域に含まれる場合、前記出発地が含まれた待ち時間領域のグループ待ち時間の平均値を前記タクシー待ち時間として計算することを特徴とする請求項18に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項21】
前記領域を生成することは、
前記タクシーを呼んだ時間に基づいてそれぞれの時間毎に待ち時間領域を生成し、
前記タクシー待ち時間を計算することは、
前記出発地が入力された時間に対応する待ち時間領域のうち前記出発地が含まれた領域を確認することを特徴とする請求項18に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項22】
前記交通手段が地下鉄の場合に所要時間を計算することは、
前記出発地から前記出発地に最も近接した地下鉄駅までの徒歩移動時間である第1の地下鉄徒歩移動時間を計算し、
地下鉄駅毎の地下鉄到着予定情報に基づいて、前記出発地に最も近接した地下鉄駅でユーザが地下鉄を待つ時間である地下鉄待ち時間を計算し、
前記地下鉄が前記出発地に最も近接した地下鉄駅から前記目的地に最も近接した地下鉄駅まで移動する地下鉄移動時間を計算し、
前記目的地に最も近接した地下鉄駅から前記目的地までの徒歩移動時間である第2の地下鉄徒歩移動時間を計算し、
前記第1の地下鉄徒歩移動時間、前記地下鉄待ち時間、前記地下鉄移動時間および前記第2の地下鉄徒歩移動時間を合算して前記交通手段が地下鉄の場合の総所要時間を計算すること、
を含むことを特徴とする請求項15に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項23】
前記出発地と前記目的地間の移動経路に地下鉄乗換がある場合、乗換駅で乗換にかかる乗換徒歩時間と前記乗換駅での待ち時間とを合算して乗換時間を計算することをさらに含み、
前記交通手段が地下鉄の場合の総所要時間を計算することは、
前記乗換時間をさらに合算して前記交通手段が地下鉄の場合の所要時間を計算することを特徴とする請求項22に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項24】
前記交通手段がバスの場合に所要時間を計算することは、
前記出発地から前記出発地に最も近接したバス停留場までの徒歩移動時間である第1のバス徒歩移動時間を計算し、
バス運行情報に基づいて前記出発地に最も近接したバス停留場でユーザがバスを待つ時間であるバス待ち時間を計算し、
前記バスが前記出発地に最も近接したバス停留場から前記目的地に最も近接したバス停留場まで移動するバス移動時間を計算し、
前記目的地に最も近接したバス停留場から前記目的地までの徒歩移動時間である第2のバス徒歩移動時間を計算し、
前記第1のバス徒歩移動時間と、前記バス待ち時間と、前記バス移動時間と、前記第2のバス徒歩移動時間とを合算して前記交通手段がバスの場合の総所要時間を計算すること、
を含むことを特徴とする請求項15に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項25】
前記バス移動時間を計算することは、
時間帯別バス専用車線の移動速度を収集し、収集された時間帯別バス専用車線の移動速度に基づいて前記バス移動時間を計算することを特徴とする請求項24に記載の移動所要時間の計算方法。
【請求項26】
前記表示することは、
所要時間が最も短い交通手段を最初に表示し、所要時間が短い順に残りの交通手段を表示することを特徴とする請求項14に記載の移動所要時間の計算方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−14693(P2012−14693A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−142156(P2011−142156)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
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